- 1二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 21:22:27
- 2124/11/19(火) 21:34:28
- 3124/11/19(火) 21:59:55
なかなかこういうSSとかは見つからないものなのか...
- 4二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 22:00:49
しゃあねぇなぁ…
- 5二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 22:13:42
「なぁ守月へい守月やい守月、お菓子食べに行きたい。行くぞ!」
「いえ、これからですね…」
「『自警団の仕事がある』…と言いますね!」
「わかってるじゃないですか、なら尚更ですね?この手を離しっ…離っ…!いや必死過ぎませんかっ…!?」グググ…‼︎
「働きすぎなんですぅ…!!もっとお嬢様しろ守月ぃ…!」ググググ…‼︎
「わかりましたっ、わかりましたから一旦辞めましょうっ!ここだと人目がですねっ!」
「素晴らしい、その返答を待っていた」
〜駄菓子屋〜
(てっきりスイーツ店かと…)
「フゥン…ナチュラルお嬢様だったよ…」
「読心やめません?」
「とりあえずこれ食べましょう、私の奢りです」
「ありがとうございます…これは?」
「お嬢様力の加速力がヤバい、えっとですねこれは〜…」
書いてて思ったがこういうのじゃないな…? - 6124/11/19(火) 22:17:31
- 7二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 22:18:28
ミドモの絆ストーリーがそれっぽかった記憶
ミドモモと絡ませたい - 8二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 22:24:02
思ったより高評価、続きはないので誰かに託す
- 9二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 22:34:08
- 10124/11/19(火) 22:58:57
あにまむみんがすなる自給自足といふものを我もしてみむとてするなり
導入から
「時にナギサさん。スターライトバックス、というお店をご存じですか?」
「...なんですか、それは?」
昼下がりのティーパーティーテラス。シスターフッドの長として今月の業務報告を終えた歌住サクラコは突然、ティーパーティ現ホストである桐藤ナギサに語りかけた。
「私も最近まで知らなかったのですが...。女学生に大人気のコーヒーショップチェーン店なのです。」
「女学生に、人気な...?...恥ずかしながら私は存じ上げませんでした。」
それもそのはず。ティーパーティーのホストとして多忙を極めていたナギサには、現在の流行だったり人気スポットなどを気にしている暇などなかったからだ。
「最近、マリーやヒナタからよくそのお店のことを聞かされるんです。安価でおいしいコーヒーが飲める上に、無料で様々なトッピングが出来て...見た目も味も楽しいのです、と。」
「甘めのドリンクメニューもあるらしく、コーヒーショップというよりはむしろ『ドリンクスイーツショップ』、と捉えられる方も多いそうです。」
「ドリンクスイーツですか...」
だが興味がないわけではない。ナギサとて華の女子高生。時間が許すのであればスイーツを楽しみたいし、趣味に没頭したいのだ。それに、いつもナギサが食べているは、ロールケーキやマカロンといった固形のスイーツばかり。ドリンクスイーツというものは、ナギサにとって新鮮に聞こえた。
「お話を聞く限りでは、楽しそうなお店であることは間違いないのでしょうが...『安価』という部分が気になります。」
「安価であることが悪であるとは申しません。ですが、値段の安さとクオリティは比例しがちというのも事実です。...それに、どうも私の舌と胃腸は肥えてしまっているようでして...」
そう言ったナギサが思い出すのは、先生とのあるひと時。先生が持ってきた市販の甘い紅茶を飲んだナギサは、その甘さに体調を崩しかけてしまったのだ。
あのようなものを紅茶と認めるのはナギサにとっては癪であるが、市販の品として多く市民に受け入れられているのも事実。多数決が正義のこの世の中では、異端者は一般市民ではなくナギサの方...なのかもしれない。 - 11二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 23:00:56
やるじゃあないか…応援しているよ
- 12124/11/19(火) 23:48:38
「御心配には及びません。スターライトバックスは良質なコーヒー豆を厳選しながらも、安価な商品提供を実現させている...と、マリーが言っておりました。」
「...サクラコさんご自身が知ってらっしゃるわけではないのですね。」
「恥ずかしながら...私もまだ行ったことがありませんので...」
そう、サクラコはスターライトバックスについての話をよく聞かされるものの、その実自分自身は店に行ったことが無かった。ほぼ毎日シスターフッドの誰かしらから話をされるので...サクラコの中では『スターライトバックス』に対する興味が膨れ上がっていた。
「ですがナギサさん、こちらをご覧ください。」
「これは...?『無料チケット』と書いてありますが...」
サクラコがナギサに差し出したのは、『スターライトバックスの無料ドリンク引き替えチケット』2枚であった。なんとこれ1枚でお好きなドリンク1杯と交換できるという、学生のお財布に優しいチケットなのである。
「先日マリーから頂きました。『2枚あるのでお友達やお知り合いと一緒に行かれてはどうですか』と。...どうでしょうナギサさん、一緒に『社会勉強』いたしませんか?」
「...はぁ。いきなりコーヒーショップの話をなされたと思ったら...最初からそれが狙いだったというわけですか。」
今日のサクラコの目的は2つあった。1つ目はシスターフッドの活動の報告を行うこと。2つ目は...『ナギサをスターライトバックスに誘う』こと。
サクラコは、自分が流行に疎かったりすることを理解している。そのため最近できた『おそらく流行に目ざとい友達』を誘ってしまうと、『勝手が分からない』『注文に手間取る』などの迷惑をかけてしまうかもしれない、と思ったのだ。...おそらく彼女たちはそんなこと気にしないと思うが。だから、練習台として『共に恥をかくことを許容してくれそうで、スターライトバックスを絶対知らないであろう相手』であるナギサに白羽の矢が立ったのだ。
- 13124/11/19(火) 23:48:59
「私自身、自分が流行に疎いということは理解しております。ですが...私も女学生の1人です。流行っているスイーツを食べてみたい...と思うことはおかしいことなのでしょうか?」
(本当なのでしょうか...?相手はあのサクラコさんです、腹の内では何を考えているか...?......いえ、疑うのはやめましょう。トリニティの行政に関わることならまだしも、こんなことでトリニティの勢力転覆を図っているとは思えません。)
(それに...今のサクラコさんの言葉には、嘘は無さそうですし。)
「...分かりました。私が折れるとしましょう。社会...流行を学び世の中の情勢を知ることも、トリニティの長の務めですから。」
「...!ありがとうございます、ナギサさん!つきましては、日程の方を調整したく—」
今日一番大きな声を出しスマホを取り出すサクラコ。思わずフフッと笑みを浮かべるナギサ。
(まあ...現在の流行は私も気になりますし。...何かと流行に敏感なミカに馬鹿にされるのも嫌ですから。)
ナギサは自分の胃腸に一抹の不安を覚えながら、予定が入っていない日を確認するためにスマホをいじり始めたのだった。
- 14124/11/19(火) 23:50:03
導入終了~
サクラコの精神年齢が若干低くなってしまった感があるな...
許してほしい、こうやってSS書くの初めてなんや
多分文章もどっかおかしい - 15二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 23:53:56
- 16124/11/19(火) 23:57:57
ありがとう!!!
これこれ、こういうの!!
お嬢様が未知の空間や食べ物と出会ってその良さや価値観の違いを知って、お互いの立場を知っていく...その中で友情が芽生えたらなおヨシ!!
身分というか...肩書を気にせず気軽に喋りあえる関係になったらさらにヨシ!!!
- 17124/11/19(火) 23:58:53
めちゃ眠いんで続きは明日かくことにするね
- 18二次元好きの匿名さん24/11/19(火) 23:59:02
このレスは削除されています
- 19二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 00:01:00
- 20124/11/20(水) 00:01:12
- 21二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 00:21:41
- 22124/11/20(水) 09:53:20
おはようございますわ皆様
色々なことを楽しんでいくナギサとミカ...いい...
タイトルだけ見て『ゲームメインの話かな?』と思ってたどそれだけじゃなくて、カラオケ行ったりプリクラ取ったりキャンプしようとしたり!そうだティーパーティー!アウトドアの楽しさを知っていけ...!
更新してほしいなあ...
あ~~~いいですね~~~~
今まで食べたことないジャンクフードにチャレンジするナギサとセイア!
そうだよね食べなれてないから咽ちゃったり味や油の濃さに気絶しちゃったりくらいするよね...
ギャグ調で終わるのかと思ったら最後はちょっとしんみりする感じもいい...
政治を行う立場を忘れて、仲のいい『友達』と何かつまみながら駄弁る時間をこれからも作っていってくれ...
これはハナコ脳焼かれますわw
...いや、マジで本編にこういうモブの子いて欲しかったな。どうしてこうならなかった。
全力で今と駄菓子と遊びを楽しむ、そこには政治だとか策略だとか派閥とかは関係ない!そうだよね、ハナコはそういう友達を探してたんだもんね...
モブちゃん視点で話が進んでくけど、だんだんエデン条約の時系列に近づくにつれて光属性が強まってくんだ...。
何があっても『友達』としてハナコについていくモブちゃん...あんた最高だよ。
- 23124/11/20(水) 09:54:41
- 24二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 10:55:53
- 25二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 11:17:39
「サクラコちゃん、こういうお店って行くの?」
当番の為シャーレのオフィスを訪れていたシスターフッドの長、歌住サクラコの眼前にスマホの画面が差し出される。画面にはキヴォトスでも有名なチェーン店のメニューが映し出されており、季節の新作や復刻メニューなどが表示されていた。パステルブルーのケースを賑やかにデコレーションしたスマホを差し出すメイド姿の一之瀬アスナは、特に当番でもないのに遊びに来たついでに先生の仕事を手伝ってくれていた。間もなく定時の時間で先生が二人を帰そうと考えだしていた頃合の話で、オフィスにいた三人も良い具合に小腹が減りだしたくらいのタイミング。
「行ったこと自体はありますが、今の立場になってからは無いですね……」
「"そうなんだ。立場に合わせて行くお店は色々と選ぶ必要があるの?"」
「私個人としてのこだわりは全くないのですが……その、どうしても周囲からそういうものだと思われているようで」
会話を聞きつけたシャーレの先生がサクラコに問いかけると、彼女は若干の諦観を含んだ苦笑を浮かべる。これまでの交流で先生は把握している通りで、結局は立場や誤解にからめとられる形になってしまっているらしい。
「えー、それは勿体ないね!このデザート、トリニティの専門店ほどじゃないけど美味しいんだよ?」
同い年の同性が庶民的なジャンクフードの味を知らないというのが随分と衝撃だったようで、アスナはびっくり!と言わんばかりに目を丸くしていた。
「ねぇご主人様!お仕事終わったら皆でご飯食べにいこ!サクラコちゃんにデザート食べさせてあげなきゃ!」
「"お、名案だねアスナ。締め切りが近い書類はお陰で全部終わったし、私が奢るから皆でご飯にしようか"」
「え、あの、私そういうつもりでは……」
良いから良いから、ともう食事に行く気満々のアスナがサクラコが座るキャスター付きの椅子をぐいぐいと押し始めた。準備もあるのだろう、化粧室の方に二人は『いっくよー!』『アスナさん!?歩きます、自分で歩きますから!』なんてやり取りをしながら姿を消す。
風のように駆け出して行った二人を見送った先生はついクスクスと浮かんだ笑みが止められなかった。敬虔なシスターにジャンクな味を教え込む為に悪い大人は今日は盛大に奢ろうと心に決める。きっと楽しい時間になるだろう。 - 26二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 11:19:29
なんか思いついたのでぶん投げました、ミネ団長以外コンビニとか行かなさそうですよねトリニティの政治してる子達
- 27124/11/20(水) 19:28:05
帰宅しましたわ
漫画...だと!?しかも面白い!
確かに、ナギサはカップラーメン食べれなさそう...実家にラーメン屋あるってなんやねんうらやましい!
「3分!!??」好き。確かにフツーに考えて、3分でおいしいラーメン食べれるっておかしいしな...
書いてくれてありがとう!!ございます!!
そうか、確かに偉い役職や立場につくと一挙手一投足が注目されるしな...
今日はアスナと一緒にいっぱいデザートを楽しんでくれ...!おかわりもあるぞ。
政治してる子たちはそうですね...基本自分からお店に赴かないような気がします!
行くにしても高級お菓子店とかブティックとかばかりのイメージですね...!
- 28二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 20:48:44
このレスは削除されています
- 29124/11/20(水) 20:49:46
~三日後~
「到着いたしましたよ、ナギサさん。ここが『例の店』のようです。」
「はぁ...はぁ...。こ、ここですか。...それにしてもサクラコさん、少し歩くのが早いのでは...?」
ここはトリニティの市街...ではなく、D.U.シラトリ区。『例の店』もといスターライトバックスはまだトリニティ自治区内に出店できておらず、トリニティ生がそのドリンクを楽しむためには別の自治区へと足を運ぶ必要があるのだ。
「そ、それにしても...私たちは、わざわざ自らの足を使う必要はなかったのではないでしょうか...?私の部下に送迎を任せた方が良かったのでは...」
「何をおっしゃいますか!私たちは『社会勉強』に来た身。そんな道楽はしてはいけません。」
「それに、郷に入っては郷に従えと言います。他の方たちは、自ら歩いてこのお店を訪れるのです。私たちだけが送迎をしていただく...というのは目立ちますし、何より他の方に失礼です。」
それに、運動不足気味のナギサさんにはちょうど良かったのではないですか、と続けるサクラコ。息を切らしているナギサは少し恨めしそうにサクラコを睨み、こんな苦労をするのなら...と、来たことを若干後悔していた。
もっとも、その苦労をしてでも店に行こうとする生徒は絶えない。その事実こそがこの店が流行の最先端で、人々を惹きつける魅力を持っていることの証拠である...息を整えながら、ナギサはそのようにも思った。
(ですが...それと味や品質は別です。サクラコさんはああ言っていましたが...ここは私自身の舌を信じることにしましょう。)
(マリー達を惹きつけるこのお店の秘密を解明してみせましょう...!...あわよくばこれを機に、私も流行の最先端を追い続ける生徒に...!)
「それでは店内へと参りましょうか、ナギサさん。」
「そうですね、サクラコさん。」
ナギサはふふ、とどこか挑戦的な笑みを、サクラコはいつもの黒い笑いを浮かべ、ずんずんと店内へと入っていった。
- 30二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 21:41:12
このレスは削除されています
- 31124/11/20(水) 21:41:52
「なるほど...落ち着いた内装に、洗練されたテーブル...。なんというか、『大人のかっこよさ』を追求したようなデザインになっているのですね。」
「様々な学校の生徒さんがいらっしゃいますね...。あの制服は...百鬼夜行でしょうか。ゲヘナ生もいますね。あれは...トリニティの生徒ですね。」
店内の装飾に目を向けるナギサと、訪れている生徒の多さに少し驚くサクラコ。落ち着いたモダンな雰囲気がお眼鏡に適ったようで、ナギサは店内を興味津々の様子で見まわしている。オシャレなお店だからこそ学校問わず惹かれる生徒は多いのだろう。
それに、『どの生徒も気軽に訪れることのできるD.U.シラトリ区にお店を構えている』というのも様々な学校の生徒が訪れる理由の一つなのだろうな、とサクラコは思った。
「さて、それでは早速注文へと参りましょうか。どうやらあそこの列に並ぶようです。」
「...かなり並びますね。」
レジは3台並んでいるにも関わらず、どのレジの前にも長蛇の列ができていた。この列に並んで順番を待つことを考えるとそれだけで億劫な気分になるが、『これも社会勉強...いや、流行に乗るため!』と自分に言い聞かせて行列の最後尾へとついた。
「...サクラコさんは何を注文されるおつもりですか?」
「え!?...ええっと、ブラックコーヒーのアイスを注文しようと...。甘いドリンクやトッピングなどもあるらしいですが...なにぶん、メニューも勝手も分からないものなので。」
「奇遇ですね。私もブラックコーヒーを注文させていただこうと考えていたところです。このお店のドリンクのクオリティを見抜くためには、やはり一番シンプルなメニューを注文するのがいちばんですから。」
ノイズがあってはいけませんし、と続けるナギサと、なるほど、と頷くサクラコ。
...実は2人はこの店と流行について少し誤解をしている。ナギサたちは『スターバライトバックスでドリンクを飲むこと自体』が流行だと思っているが、世間一般では『新作のドリンクを頼んだりいろいろなトッピングを試したりすること』が流行になっている。ナギサたちは店の雰囲気や品質に気を取られすぎているのだ。
- 32124/11/20(水) 22:30:34
そうこうしているうちに徐々に列の前の方に進んでいき、あと3グループでナギサたちが注文する番...となった時に事件は起きた。
「え~っと...私はトール・ほうじ茶ラテ・ツーパーセント・オールミルク・フォーミーで!」
「わたしはぁ~、トール・スターライトバックスラテ・フォーミー・ウィズキャラメルソース1つで~」
「...え?な、なんですか、今のは...?」
「何か『ふぉーみー』とか『つーぱーせんと』とか...コーヒーの注文とは思えないような単語が...。もしや、これが追加トッピング...?」
聞こえてきてしまったのだ、『呪文』が。
この店では、ほうじ茶ラテやスターライトバックスラテといった、いわゆるスタンダードメニューだけでは満足できない人用のために商品のカスタムサービスを提供している。ホイップ、チョコソースを追加したりミルクの種類を変更したり...組み合わせは多岐にわたる。その中から『自分のお気に入りトッピングを見つける』というのも、このお店に生徒が来る目的の一つでもあるのだ。
もちろんスタンダードメニューをそのまま注文する生徒も少なくはない。少なくはないのだが...
「...落ち着きましょう、サクラコさん。あくまでも私たちが注文するのはアイスのブラックコーヒーです。...トッピングはナシでと言えばよいのですから。」
「そ、そうですね...。トッピングはナシと...。」
「よ~し、今日は...トール・アイスカフェモカ・エクストラミルク・ライトアイス・ウィズキャラメルソースで!」
「今日はあっまいのが飲みたい気分だから...トール・マンゴーパッションティーフラペチーノ・ウィズホイップ・ホワイトモカシロップで、お願いします!」
「...アイスのブラックコーヒーです。...ブラックコーヒーですよ。」
「...トッピングは、ナシ...」
「トール・キャラメルフラペチーノ・ノンファットミルク・エクストラコーヒー・ウィズチョコレートソース・チョコレートチップ!...これおいしいって聞いたんだ~!」
「...ブラック、コーヒーを...」
「う、ううう...」
サクラコたちの前に並んでいた3グループはかなりのトッピングマニアだったようで...2人は超至近距離で濃密な呪文を食らってしまった。
- 33124/11/20(水) 23:12:42
「次のお客様どうぞ~!」
「「...」」
「いらっしゃいませ、それではご注文をお伺いしま—」
「す、すみません!!失礼いたします!!」(突然駆け出す)
「...!?サクラコさん!?待ってください!!」(戸惑いながらも追いかける)
「—す?」
唱えられた呪文全て、2人に...特にサクラコには効果バツグンであった。
~~~~~~
「どうしたのですか、サクラコさん!ようやく我々の番が回ってきたというのに...!」
「...ナギサさんは何も感じなかったのですか?前の方たちが発していたあの『呪文たち』を聞いて...!きっとあれが普通なんです!...『アイスブラックコーヒーをください』などと注文したら鼻で笑われるに決まっています!!...恥をかくのは仕方ないと思っていましたが...常識知らずとは思われたくないのです!」
「...確かに彼女たちの追加トッピングのオーダーの量に驚きはしましたが...。あのような注文をされる方はひと握りでしょう。サクラコさんは考えすぎです!我々は堂々とアイスコーヒーを注文すればよいのです。」
こう言っているものの、サクラコが逃げ出す直前まではナギサも多少萎縮していた。サクラコが我を忘れて逃げ出してしまったのを見て落ち着きを取り戻したのだ。
(こんな姿をトリニティの誰かに見られてしまったら...ティーパーティーとシスターフッドのネームバリューや威光が失われてしまうかもしれません...!それだけは避けなくては!)
ナギサがどうにかしてサクラコを説得しようとした、その時。
「...ん?そこの2人、どうかしたの?何か困ってるみたいだけど。」
「エリカちゃ~ん!早く並ぼ~よ~!!...あれ、なんかあったの?」
聞こえてきた声の方向を見ると...そこには頭部から角を生やした白いショートヘアの生徒とピンク髪の生徒の姿があった。
- 34124/11/20(水) 23:19:54
今日はこれで終わりにします
自給自足とはいえ、文章化したりSS書くのって難しいねえ...遅筆すぎて1レス分書くのに1時間掛かってる~
何とかすべて書ききりたい!!...駄文になるかもしれんけど。
あとお勧めの『トリニティとかのやんごとなき身分(ry』系のスレ、SSがあればぜひ教えてほしい!! - 35二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:53:15
- 36二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 00:08:27
前見たpixivのシリーズもの(今のところ2話しかない)
2話目でセイアとユカリがハンバーガー食ったりドンキっぽいところ行ったりする
アヤネが案内役
#1 トリプル・トラブル・トリオ 前編 | トリプル・トラブル・トリオ - らっきょの小説シリーズ - pixiv「う、うう...」 身共、勘解由小路ユカリの目の前で、尊敬する先輩のお二方が言い争っています。 「だーかーら!!!アタシがあのタイミングで前線に出ていくべきだったんだって!!キキョウの指示が遅かったんだよ!」 「...ふーん?そうやって責任転嫁するんだ。私が作戦を立てたとき、『そ...www.pixiv.net - 37124/11/21(木) 09:21:05
おはようございますわ
ありがとうございます!
ナギサのハンバーガー初体験!!いいですわね〜
ふとしたことでハンバーガーに興味を持ったのに、周りの目を気にしてなかなか手を出せずにいたのかわいいね…
ジャンクフードなんてテーブルマナーなんて気にせず食らいつくのがいっちゃん美味いんだから!
やっぱ未知の文化に触れて戸惑うお嬢様からしか得られない栄養があるね…
アヤネとセイアとユカリ…?謎メンツだなと思ったけど、シャーレで偶然出会ったのか。
先生とのお悩み相談から始まったと思ったらいつの間にか昼ごはんを3人一緒に食べに行くことになったんだね
ジャンケン知らないユカリかわいいね…
2話目も読んでみた!
このセイアは面白い性格してるね!体調は二の次とか言ったり、いたずら考えたり
ナツみを感じる
ボードゲームに興味持ってるユカリもかわいいね、仲直りした後にみんなで楽しんでほしい
3話目も見てえなあ〜〜〜〜
- 38二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 18:41:23
こういう概念で普段絡みの無い別校の生徒の交流あると
作品の解像度上がって嬉しいので公式でもどんどんもっとやってほしい - 39124/11/21(木) 19:00:48
- 40二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 20:34:24
このレスは削除されています
- 41124/11/21(木) 20:48:23
(...頭に角がありますね。ゲヘナの生徒でしょうか...?とりあえず、トリニティの生徒でなくて良かった...。)
声のした方を向き、ナギサは2人の容姿を確認する。目に付いたのはやはり頭から生えている『角』...。主に百鬼夜行やゲヘナの生徒に多く見られる特徴だ。
それに...白いショートヘアの生徒の足の間からは細い尻尾が見え隠れしている。おそらくこの2人はゲヘナ生だ。ナギサはそう確信した。
(ですが...トリニティとゲヘナにはお互いを憎みあう生徒も多い...。この方たちはおそらくゲヘナの行政とは何も関係ないとは思いますが...万が一ということもあります。対立している学校の生徒の前でこそ堂々と振舞わなければ...!)
実際のところはゲヘナ生と交流を持つトリニティ生も少なくはなく、その逆も然りである。だが政治に関すると話が変わってくる。万魔殿のリーダーであるマコトがトリニティとの協力体制に反対していることや、ゲヘナ生がトリニティ生を誘拐する事件などが多く発生していること、それにトリニティ上層部にゲヘナを嫌う生徒が多く集まってしまっていることが原因となり、政治的な不仲が深まっているのだ。
ナギサ自身はゲヘナに対してそれほどの悪感情を抱いていないが、政治に携わる身としてはゲヘナの動きを警戒しなければならない。そうやって形成されてきた『思考のくせ』のせいで『2人が単純に心配して声を掛けた』ということに気づくことができなかった。
「...いえ、列の人混みのせいで友人が少し体調を崩してしまったようでして...。すぐに快復すると思うのでお気遣いなく。」
「え!?そっちの子、具合悪いの!?...だいじょうぶ?」
「キララちゃん、しーっ。体調が悪い人はそっとしとかないと。」
(良かった...!何とかこの場は切り抜けられそうです...!)
「お見受けしたところ、お2人はまだドリンクを購入されていないご様子です。...私たちのことは気にせず、列に並ばれては?」
心の中で安堵するナギサ。2人を遠ざけようとするが...
- 42124/11/21(木) 21:22:43
「え?でもあなたたちもドリンク持ってなくない?」
白髪のショートヘアの生徒...旗見エリカの発言によってそれは失敗した。
「確かにかにかに~!2人も注文まだなんでしょ?」
テンション高めのピンクヘアー...夜桜キララの無邪気な援護攻撃もナギサたちに襲い掛かる。
「......えっと、先ほど並んでいる最中に、体調を崩してしまいまして。仕方なく一緒に列を抜けたのです。」
「ふーん。...あ、そうだ。さっきから気になってたんだけど、その翼...もしかしてトリニティ出身?」
「お友達もシスター服着てるもんね~!!2人ともめちゃカワ!」
何とかごまかすことができたナギサ。しかし、会話はまだ終わらない。
『トリニティ出身か』と聞かれ再度ゲヘナとの政治的対立を思い出してしまう。
「...そうですが、何か問題が?」
「あーいや、トリニティの子はこのお店でよく見るけど、あなたみたいに立派な翼を持ってる子は中々見たことがなくて。...もしかして聞いちゃいけないことだった?」
「シスター服着てる子はけっこー見るよね!あたしも一回着てみたいかも!」
圧に怯んだのか、頬を搔きながら答えるエリカ。それを見てナギサの方も少し毒気が抜かれる。
「...すみません、少し怖がらせてしまいましたか?」
「ああ、気にしないで。...ほら、トリニティっていわゆる『お嬢様学校』じゃん?だからさ、初めてこのお店来るって人も多いんじゃないかって。この前もいたよね、始めて来たトリニティ生。」
「そうそう!!2週間前くらいだっけ?カワイイお耳のシスターちゃんにオススメ聞かれたし~」
「...もしかして、マリー?」
キララの言葉にぴくり、と顔を上げて反応するサクラコ。
「あ~!そんなお名前だった気がする!」
「それにさ、あなた達からはなんかこう...オーラみたいなのを感じるんだよね。その翼もそうだけど...なんか凄い偉い人特有のオーラ?みたいなさ。」
「あははっ、エリカちゃん変なの~!」
「だからもしかしたら『凄い偉い人がお忍びで初めてスタラバ来てみました~』って感じのノリなのかなって。」
- 43124/11/21(木) 22:07:01
「す、すたら...?」
「『スタラバ』って言うのは、このお店の『スターライトバックス』の愛称だよ。...これを知らないってことは、やっぱスタラバのことあんまり知らないみたいだね。」
「もしかして~~まわりの子が行ってるのを見て興味が出たとか?」
(な、なぜ分かるんですか...!)
エリカたちにどんどん自分たちの立場や状況を当てられ、『凄い偉い人』のナギサは動揺を隠せなかった。
「...い、いえ。我々はただのトリニティ一般生徒です。周りの人たちの間で噂になっていたのは事実ですが、私たちはこのお店をトリニティ自治区にも出店させるべきかどうかを見極めるべく...」
「一般生徒なのに、そんなこと任されるの?」
「え、ええ。ティーパーティのトップの方から任されまして...。」
「ふーん、大変なんだね。でももったいないな~!その、てぃーぱーてぃー?だっけ?の人が来たら絶対即オッケーだしちゃうよ!」
「...理由をお聞かせしてもらっても?」
「だって~!スタラバのドリンクはどれもチョーおいしいし、トッピングも自由自在!月ごとに新作ドリンクが出たりするから飽きないし~...」
「キララちゃん、ストップ。ごめんね、いい子なんだけど、好きなものにはちょっと暴走しがちっていうか。」
「い、いえ...」
(私の苦し紛れの嘘を信じてくださっている...。さすがに罪悪感が湧いてきましたね...。)
(それに...このお2人からは人を陥れようとするような悪意は一切感じません。本当に、私たちのことを心配して話しかけてきた...?)
罪悪感が湧いてくると同時に少し冷静になったナギサ。やっと2人の邪気のなさに気づいたようであった。
- 44124/11/21(木) 22:10:28
「...もうやめましょう、ナギサさん。」
「あ、そっちの子、元気になったの?」
ずっと黙っていたサクラコが立ち上がる。その表情には恐れや混乱がなく、いつの間にか落ち着きを取り戻していたようだった。
「ええ、おかげさまで。...ご心配をおかけいたしました。」
「気にしちゃダ~メ!ほら、スマイルスマイル!」
「サクラコさん...?」
「ナギサさんも薄々気づいているでしょう、このお2人の邪気のなさを。このまま嘘を吐き通すのは少々...心が痛みます。」
「それは...そうですが。」
「ですので...正直に伝えることに致しましょう。」
「正直に...?」
そう言うと、サクラコはエリカとキララの前に歩いて行った。
「...お2人とも。ご推察通り、私はシスターフッドの長...歌住サクラコと申します。」
「長...ってことはやっぱり組織のリーダーだったんだ。」
「はい。そしてこちらは...トリニティの生徒会であるティーパーティのホスト...現生徒会長の桐藤ナギサさんです。」
「えーっ!?生徒会長さん!?—わぷっ。」
「キララちゃん、しーっ!!声が大きいよ!」
「...お2人とも、名前をお聞きしても?」
「は、旗見エリカ...です。」
「夜桜キララだよー!」
「エリカさん、キララさん...。お2人にお願いがあります。」
「...お願い?」
「はい。どうか私たちに...」
- 45124/11/21(木) 22:10:43
- 46124/11/21(木) 22:14:38
今日はここまでにします
やっとエリカとキララ出せたぜ~~明日から書きたい部分書けそうで嬉しい
みんなも好きな概念の自給自足、しよう
既存SS・スレも相変わらず募集中です!
書いてくれても...いいのよ?一緒に頑張ろう! - 47二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 23:14:57
- 48124/11/21(木) 23:23:22
- 49124/11/21(木) 23:24:45
誰か書いてくれねえかな〜 (チラッチラッ
- 50124/11/22(金) 09:37:05
ほっしゅ
- 51二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 21:30:16
保守
- 52124/11/22(金) 21:38:32
帰宅いたしましたわ
うーん...やっぱり中々SSは見つからんか
そもそもこのスレ見てくれてる人ももう少ないんかな - 53124/11/22(金) 22:49:03
「やっぱり2人とも初めてここに来たんだね...来たんですね?」
「敬語は使わないで頂いて大丈夫ですよ。...そうです。周りの生徒がこのお店を噂しておりまして。先日はどうやらマリーがお世話になったようで...」
「気にしないでいーよ!!それにしても、なんで最初嘘ついてたの?ナギっち?」
「...ナギっち?私のことですか?...えっとですね、それはその...」
サクラコは2人に『お願い』をした後、ここに来るまでの経緯をすべて説明した。もちろん追加トッピングの文言に怯んだということもである。
もしかしたら笑われるかもしれない...と思っていたサクラコたちであったが、「確かに難しいよね」とか「何も知らない時に聞いたら自分も戸惑っちゃうかも」とか、2人に同情して寄り添ってくれるような声を掛けてくれた。
「...ナギサさん、正直に言ってください。」
「......そうですね。分かりました。私が嘘を吐いたのは、あなたたちがゲヘナ学園出身だからです。」
「私たちがゲヘナ生だから?」
「はい。知っての通り、トリニティとゲヘナは政治的に対立しています。...自慢ではありませんが、私は政治を行う身。『対立している学校に所属する生徒の前で情けない姿を見せてしまっては、トリニティの品位が落ちてしまう』...そう思ったのです。」
「それに、互いを憎みあう生徒も少なくありません。もしかしたらこの2人もトリニティを憎んでいるかもしれない。もしかしたらゲヘナ内で何かしらの影響力を持っていて、トリニティにとって嬉しくない噂を流されるかもしれない。そういった『かもしれない』を振り払うことができませんでした。」
「あたしたち、別にトリニティのこと嫌いじゃないよ?みんなかわいくていい子じゃん!」
「ええ。その言葉には嘘偽りが無いのでしょう。ですが、私はそんなあなたたちの思いを感じ取ることができなかった。保身に走ろうとしてしまった。...あなたたちの善意を踏みにじり不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした...!」
そう言って、ナギサは深々と頭を下げた。『ゲヘナだから』と自分が勝手に疑って、2人の親切をないがしろにしてしまった。...自分の周りにいる、無条件にゲヘナを嫌う生徒と何が違うのだろう。いくらこの2人でも怒って当然だ。何を言われてもおかしくない。ナギサはそう思った。しかし—
- 54124/11/22(金) 23:31:47
「頭あげてよ。私たち、そんな謝られるようなことされてないんだし。」
「ですが、あなた達に不快な思いを...」
「してないしてなーい!!初めて会った人の気持ちをすぐに分かる方がムズいよ!友達とお話してる時も勘違いするときもあるんだし!」
「そう、ですか...。」
「それにさ、あなたたちが困っているっていうのは本当だったわけでしょ?トッピングのことが分からなかったって。」
返ってきたのは罵倒でも怒声でもなかった。『そういうこともあるよね』とナギサの行動を肯定してくれたのだ。
「い、いえ...。我々はトッピング無しのアイスブラックコーヒーを注文する予定だったのですが、前に並んでいた方々が長々とした追加トッピングをオーダーしていたので、恥ずかしながら私がそれに驚いてしまい...」
「えー!?なんでブラックコーヒー頼もうとしてたの?しかもトッピング無しで?」
「その、このお店のコーヒー豆の品質を確認しようと...。トッピングはその確認の邪魔になると思いまして。」
「それもったいないよ!スタラバではオシャレなドリンク注文してナンボなんだから!トッピングもめちゃ盛りで!」
「トッピングは少なくてもいいかもしれないけど...アイスブラックコーヒーを頼んでる生徒はあんまり見たことが無いかも。」
「...そうなのですか?私たちはてっきり、このお店で静かにコーヒーを楽しむことが『流行』だと思っていたのですが。」
「ちょっと違うかな。みんなが好きなドリンク頼んで、それ飲みながらお喋りして...っていうのが流行ってるんだよ。」
「そうそう!確かにドリンクの味とかクオリティは大事だけど、そればっか気にしてたら楽しめないよ!」
「『楽しむ』ですか...。ナギサさん。我々はどうやら、大きな思い違いをしていたようです。流行に乗る、おいしいスイーツを食べる...ということに気を取られすぎて、『流行を楽しむ』ということを失念していたようです。」
「...そうかもしれませんね。私も『商品のクオリティ』を重視しすぎていました。...最初はドリンクスイーツを楽しむつもりだったのに、どこで目的がすり替わってしまったんでしょう...。」
- 55124/11/23(土) 00:01:58
「2人とも考えすぎなんだと思うんだよね~」
勘違いに気づき、思い悩んでいた2人の思考を遮ったのはキララの一言であった。
「考えすぎ、ですか?」
「うん。ナギっちは生徒会長だからいっつも色々なことを考えてるんでしょ??それはスゴいことだけど...こんな時までずーっと考えてばっかじゃ楽しめないよ!」
「確かに。そっちのサクラコ...さんも、本心ではドリンクを楽しみたかったんでしょ?自分の気持ちに嘘を吐いてまでブラックコーヒー飲む必要ないと思うけどね。」
「そう、ですか...。ですが、私はこのお店のメニューについて全く知らなくて...。」
そう言うとエリカとキララは目を丸くする。
「え、入り口にメニュー表あったけど?」
「そうなのですか!!??」
「うん!お店の入り口にメニューボード置いてあるよ!」
「気が付きませんでした...。」
「それに、スマホでも見れるしね。」
このお店に着いたとき、ナギサは息を切らし、サクラコは『早く中に入りたい』と思っていたため、入り口の周りをよく確認していなかった。...それに、基本的にだれかとの連絡にしかスマホを使用しない2人にとって、メニューを検索するということはそもそも行動の選択肢として存在しなかったのだ。
- 56124/11/23(土) 00:02:12
「...ねえ、2人とも。」
エリカが髪をいじりながら声を掛ける。
「良かったらさ、一緒に列に並ばない?...並んでる最中に色々教えてあげるからさ。私たちのオススメメニューとかもね。」
「エリカちゃんそれナイスアイデア!!サクラコちゃんの言ってた『呪文』のヒミツ、教えてあげるよ~?」
「あ、あれは、その、言葉の綾というか...」
「...よろしいのですか?あなた方の迷惑になったりしませんでしょうか?」
突然のお誘いに少し遠慮気味に返すナギサ。自分は無礼をはたらいたのに、それに文句を言うどころか親切で返そうとしてくれているのだ。恐縮に思ってしまうのも仕方はない。
「迷惑なワケないじゃん!それに、スタラバのヤバさ知ってくれる人が増えるのはうれしいし!」
「そういうこと。いつまでもこんなところで喋ってるのも何だし...早速列に並び直そうよ。」
「エリカさん、キララさん...。ありがとうございます。この桐藤ナギサ、ティーパーティを代表して—」
「そういう堅苦しいのはナシ!こういう時はこう言うの!『ありがとっ!』って!...ほら、言ってみてよナギっち、サクラコちゃん!」
「え、えっと...あ、ありがとっ!」
「あ、ありがとっ...?」
「...2人とも可愛い反応するね。」
そんな会話を繰り広げつつ、4人は再度レジ前の行列に向かった。
- 57124/11/23(土) 00:05:00
今日はここまでにします
まだドリンク注文出来てない...遅筆が過ぎる...
一応全体の半分くらいかけたのかな?
マジで文字に起こすのムズイな...
既存SS・スレも相変わらず募集中です!
書いてくれてもいいのよ? - 58二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 09:33:30
au
- 59124/11/23(土) 15:11:44
- 60124/11/23(土) 19:10:25
列に並び直した4人は早速、スマホでメニュー表を見ることに。
公式ホームページに飛び、メニュー一覧の項目をタップすると...色とりどりのドリンクの画像が目に飛び込んできた。
ナギサ「こ、こんなにも種類があるのですね...。」
サクラコ「カフェモカやエスプレッソのような定番のコーヒーメニューの他にも、ふ、ふらぺちーの?というものがあるんですね...。」
エリカ「うん。ジェラートアイスをもっと飲みやすくした感じのドリンクだよ。」
キララ「それ以外にも~...ほら、ここ押してみて!!」
キララが指さしたのは『季節のオススメ』の項目。スターライトバックスは、その季節を連想させるようなフレーバーや果物を使った期間限定のドリンクを提供しているのだ。
ナギサ「こちらは...。さつま芋フラペチーノ?ストロベリーフラペチーノというものもありますね。」
キララ「えっ!?2つ目知らない!!もしかして...やっぱそうじゃん!今日から提供開始だって!」
エリカ「ラッキーだね。エリカちゃん、新作出たらすぐに飲んでるけど...さすがに出た当日に飲むこと無かったんじゃない?」
キララ「そうそう!!今日はほうじ茶ラテトッピングめちゃのせにしよーとしてたけど...ストロベリーフラペチーノに決まり!」
サクラコ「なるほど。季節限定のメニューもあるのですね。私もストロベリーフラペチーノに...」
キララ「えーもったいない!言ってくれればあたしの分けてあげるよ??それに、さつま芋フラペチーノの方はもうちょいでなくなっちゃうみたいだし...」
そう言われてスマホをもう一度見直すと、さつま芋フラペチーノの提供期間はあと1週間であった。この機会を逃してしまうと、次に飲めるのはおよそ1年後。あの時飲んでおけば良かった、と引きずるよりも今飲んでしまった方がいいかもしれない。
それに、幾らシスターフッドのトップと言えども『期間限定』の魔力には抗えなかったようで—
サクラコ「...分かりました。さつま芋フラペチーノに致しましょう。」
キララ「いいね!いぇーい!...ほら、サクラコちゃんも!」
サクラコ「い、いぇーい...?」
キララ「あ、そーだ!あたしのオススメのトッピングも教えてあげるね!まず—」
キララは戸惑い気味のサクラコと小さくハイタッチを交わし、オススメのトッピングについての講義を始めた。
- 61124/11/23(土) 19:48:01
そんな2人を横目に、ナギサは何を注文するかを決めあぐねていた。
エリカ「すっかり意気投合しちゃってるね。」
ナギサ「キララさんのおかげでしょう。誰とでもすぐに打ち解けることができて...羨ましいです。」
エリカ「...ナギサさんは何飲むか決めたの?」
ナギサ「いえ、まだです。...このお店では様々な種類のお茶も提供されているのですね。」
そう言ったナギサが見ているのは、『ティー』のページ。アールグレイやカモミールといった紅茶や、抹茶やチャイなど、ありとあらゆる種類のお茶の写真が掲載されていた。
エリカ「そうだよ。下にスクロールすると...あった。」
ナギサ「これは...お茶のラテ、ですか?」
ティーラテ。簡単に言うとお茶とミルクを混ぜたものである。
ナギサ「ミルクティーなどはよく嗜みますが...。それとはまた違った味わいなのでしょうか?」
エリカ「うーん、詳しくないからわかんないけど...。わざわざメニューを分けてるってことは違うんじゃないかな?...ちなみに!私のオススメはこれだよ。」
そう言ったエリカが指さしたのは『ほうじ茶ラテ』の写真だった。
ナギサ「ほうじ茶...?確か、百鬼夜行のお茶だった...ということは記憶しています。」
エリカ「おー、その通りだよ。」
ナギサ「ですが...百鬼夜行のお茶はどれも、ミルクと相性が良くないイメージがあるのです。」
エリカ「え、抹茶ラテとか...そっか。今日ここに来るの初めてだったね。えっとね、このメニューの中で一番人気なのは抹茶ラテだよ。」
ナギサ「そうなのですか!?抹茶...それも百鬼夜行のお茶、ですよね。ミルクと合うとは思っていなかったのですが...。」
エリカ「そこはほら、企業努力ってやつじゃない?」
ナギサは非常に驚いていた。ナギサ自身もお茶が大好きであり、紅茶に限らず様々な自治区から茶葉を集め、伝統的に正しいとされる淹れ方と作法でそれらを楽しんできた。
そのため『抹茶にミルクを入れる』という行為を経験したことが無かった。エリカから話を聞いた時も、『抹茶とミルクをそのまま混ぜたものが美味しいと感じるわけではないのだろう』と頭の中で解釈したものの、その解釈が信じられなかったのだ。
- 62124/11/23(土) 20:24:08
ナギサ「決めました。エリカさんお勧めのほうじ茶ラテにします。」
エリカ「え、いいの?なんか私が押し付けちゃったみたいで...」
ナギサ「いえ、私も『ほうじ茶ラテ』がどんな味なのかを確かめてみたくなりまして。」
だが驚きはしたものの、その驚きは純粋な興味へと変わった。ほうじ茶とミルク。相反しているとも思える2つの飲み物が混ざり合ったとき、それはどんな味になるのか。未知の味覚に対しての興味である。
ナギサ「ふふふ...楽しみです。」
エリカ「じゃあ私は抹茶ラテにしようかな。」
ナギサ「キララさんが言われていた『新作』にしなくてもいいのですか?」
エリカ「うん。さつま芋の方はもう飲んだことあるし、キララちゃんのちょっともらおうかなって。」
エリカ「ねえナギサさん。さっきさ、『キララちゃんが誰ともすぐに打ち解けられて羨ましい』って言ってたよね。」
ナギサ「え?ええ。それがどうかしましたか?」
エリカ「私はね、ナギサさんもすぐに誰かと打ち解けられる人だと思うよ?」
ナギサ「私も...ですか?」
エリカ「うん。だって、さっき私たちに謝ってくれたよね、『ゲヘナ生だから警戒していました、2人の気持ちを無視しちゃってごめんなさい』って。」
ナギサ「...その件は本当に申し訳—」
エリカ「ああ違うよ!?ほんとに気にしてないし、掘り返すつもりもないから!...えっとそうやってさ、自分が間違えたと思ったことを素直に言えるのはすごいなって。」
ナギサ「そう、でしょうか?」
- 63124/11/23(土) 20:24:38
エリカ「そうだよ。私だってやらかしたなー、ヤバいなーってことがあったら隠し通したいって思っちゃうし、誤魔化そうともするかもしれない。でもさ、ナギサさんは最初は嘘吐いてたけど、最後は正直に自分の気持ちを伝えてくれたよね。」
ナギサ「...」
エリカ「自分の内側とかをちゃんと見せてくれる人ってさ、親近感湧きやすいじゃん?人間味があるっていうか、等身大の人間って感じがして。...自分の正直な気持ちを伝えることができるナギサさんも、すぐに誰かと仲良くなれると思うんだけどなぁ。」
ナギサ「...そのようなことを言われたのは初めてでした。」
エリカ「それにさ、可愛いし。」
ナギサ「...!?か、かわいい?」
エリカ「さっき、ほうじ茶ラテの味が気になるって言った後、本当に楽しみそうに笑ってたじゃん?その時の表情が可愛かったからさ。」
ナギサ「も、もう!からかわないでください!...ですが、ありがとうございます。少し気持ちが楽になりました。」
エリカ「そうそう。肩の力を抜くのは大事なことだからね~。今日くらいは何も考えずにドリンク飲もうよ。」
ナギサ「そうですね...!」
- 64124/11/23(土) 21:35:35
キララ「...あ、そっちの2人もドリンク決めた~??」
ナギサとエリカが話し終わったすぐ後、トッピングの講義中だったキララが2人に声を掛ける。
中々白熱した講義だったようで、受講者のサクラコは指を折りつつ「キャラメルソース、エクストラミルク...」とつぶやき、教わったことを思い出していた。...心なしか、目がぐるぐると回っているようにも見えるが。
エリカ「うん。私は抹茶ラテ、ナギサさんはほうじ茶ラテにする。」
ナギサ「はい。...ところでその、私もトッピングについて教わりたいのですが...。」
キララ「!!全然いーよ!そっかぁ、ナギっちもトッピングに興味持っちゃうよね!」
エリカ「最初は『トッピングはコーヒーの品質確認の邪魔になるから~』なんて言ってたのにね。」
ナギサ「それは忘れてください...!!私も、今日は肩の力を抜いて楽しむということを決めたのです。」
サクラコ「まずはサイズを、次にアイスかホットを...」
ナギサ「...トッピング追加はそんなに難しいのですか?」
キララ「ん~...そんなことないんだけどね。サクラコちゃん、あんまりこーいうの覚えるの得意じゃないっぽいんだよね~」
エリカ「追加トッピング無しで頼む人も全然いるし、気にしなくてもいいのに...。」
サクラコ「い、いえ...。せっかく来たのですから、楽しまなければ損です...!」
そこからはナギサもキララの講義を聞き、ドリンクのカスタムをどうするか考えていった。
ナギサ「ふむ...。大体わかりました。大きさとホットかアイスかを伝えたあと、ミルクの増量や変更、ソースの追加などを言っていくのですね。」
サクラコ「!?さ、さすがナギサさんですね...。すぐに理解していらっしゃるようで...。」
ナギサ「サクラコさん...。トッピングをすればするほど必ずしもおいしくなるとは限りません。ドリンクとの相性もありますし。さつま芋フラペチーノに合いそうなものを探してみては?」
サクラコ「...確かにそうですね。情報量に少し圧倒されていたようでした。ありがとうございます、ナギサさん。」
- 65124/11/23(土) 21:35:58
エリカ「そろそろ私たちの番だね。なんか結構待った気がする...。」
ナギサ「ちょうどおやつ時ですから、皆さんこぞってこちらに来られているようですね。」
キララ「長かったー!でもその分おいしく感じるよね!」
サクラコ「ええ。...そうだ、エリカさん、キララさん。こちらを受け取っていただけますか?」
そう言ってサクラコが取り出したのは、2人分の『ドリンク引き替えチケット』だった。
サクラコ「これは本日の『講義』のお礼の品です。...お2人が居なければ、今日この機会を楽しむことはできなかったでしょう。どうかこのチケットをお使いください。」
ぺこり、とお辞儀をしてチケットを差し出すが、エリカとキララは目を丸くして驚いているようだった。
キララ「い、いやいやいや!それ無料チケットでしょ!?サクラコちゃんたちが貰ったんなら2人が使うべきだよ!」
エリカ「そ、そうだよ。私たち大したことしてないし...。」
サクラコ「あなた達にとっては大したことではなかったのかもしれません。ですが、我々にとって、あなた方の親切は非常にありがたいものだったのです。...ナギサさん、こちら、お二方にお渡ししてもよろしいですよね?」
ナギサ「え、ええ。ですが、それはマリーさんから頂いたものではなかったのですか?それをそのまま渡してしまっては...」
もともとこのチケットはマリーから『お友達と一緒に行ってみてください』と言われ、貰ったものだった。せっかくマリーがサクラコのことを思って贈ってくれたものであるのに、サクラコ自身が使用しないのは失礼にあたるのではないか?ナギサはそう考えていた。
キララ「そ、そーだよ。貰った物は貰った人たちが使うべきだよ!」
サクラコ「このチケットは、あなた方に以前親切にして頂いたシスターから貰ったものです。...マリーの方には私の方から説明しておきます。きっとわかってくれるでしょう。ですので...そのシスターの分も含めてお礼させてください。」
キララ「ほんとーに、いいの?」
サクラコ「勿論です。」
エリカ「...分かった。それじゃありがたく使わせてもらうよ。でも!1つ条件があるから。」
ナギサ「条件、ですか?」
エリカ「うん。それは...」
サクラコ「それは...?」
- 66124/11/23(土) 21:45:24
エリカ「『これから敬語禁止!!』」
キララ「あー!それいいね!2人とも敬語だったから、ちょっと距離感じてたとこ!...ちょっとだけだよ?」
エリカ「そうそう。せっかく知り合えたのにタメ口も聞けないなんて悲しいじゃん?」
ナギサ「敬語禁止...ですか?」
エリカ「そう。私たちがこれを使わせてもらう代わりに、全員敬語禁止。こういう交換条件でどう?」
サクラコ「なんというか...交換条件になってないような気が...」
キララ「細かいこと気にしちゃダーメ!...それにナギっち、もう敬語出てるよ!」
エリカ「そうそう。今日は肩の力抜いて楽しむんでしょ?堅苦しい敬語やめちゃおう。」
全員の敬語禁止が決まったところで、4人の前に並んでいた人が注文を終えレジを去っていった。
やっと4人の順番が回ってきたのである。
店員「お待たせしました!お次のお客様~!」
キララ「はいは~い!それじゃ、行こ!」
ナギサ「は、はい。」
キララ「もう!敬語禁止だって!『はい』じゃなくて、『うん』だよ、ナギっち!」
ナギサ「は—...う、うん。」
サクラコ「あっ!ま、待ってくださ—」
エリカ「敬語...禁止。」
サクラコ「...ま、待ってー!!」
- 67124/11/23(土) 21:51:00
今日はここまでにします
エリカにナギサを口説いてもらいました。もしかしたら口調おかしいところあるかも?許してほしい
やっと書きたいとこ書き始められてうれしい
ただ、なあ...。語彙力が...。
地の文書かない方がいいのかな
既存SS・スレも募集中!
ぜひ書いてみても欲しいです。
あと、僕のSSの感想などあれば教えてくれると嬉しい!まだ書ききってないけど! - 68124/11/24(日) 07:49:40
おはようございますわ
学校行かないといけないので今日も夜から書かせていただきます - 69二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 09:39:54
最初から読んでるよ
自分は正直スタバあんまり行かんから分からんけど、サクラコがその呪文に混乱するのは解釈一致
ドリンク飲んでどういう反応見せるのか楽しみ
完走頑張って - 70二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 10:34:44
- 71124/11/24(日) 16:59:54
- 72124/11/24(日) 17:00:55
夜から書くといったけど用事が入って書けるか分からなくなりました
- 73二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 19:33:37
さっきスレ見つけてから全部読ませてもらった
いいじゃん、頑張ってほしい - 74124/11/24(日) 22:57:00
- 75二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 08:21:14
良いSSだ
- 76124/11/25(月) 09:36:10
- 77124/11/25(月) 20:26:45
思い思いのドリンクを注文した4人。あとは完成を待つだけである。
サクラコ「はぁ...。緊張した...。」
エリカ「あはは...。サクラコさ...ちゃん、噛み噛みだったもんね。」
キララ「キンチョーしてるの、横から見ても丸分かりだったよ!」
サクラコ「言いなれないもので...。」
ナギサ「それよりみなさ...みんな。座る場所を決めておかないと。」
混雑してきた店内を見渡すと、4人掛けで座れそうな席はほぼすべて使われてしまっていた。座る場所を確保しておかないと、ただでさえ疲れている足をさらに酷使しないといけなくなってしまう。
キララ「たしかにー!じゃあ、あたしとナギっちで席探しとくから、2人はドリンク受け取っといて!...いこ、ナギっち!」
ナギサ「...え!?ちょ、ちょっとキララさん!手を引っ張らないで...!」
キララ「キララ『ちゃん』でしょ!」
キララ「空いてる席はど~こだ?」
ナギサ「...あ!キララ...ちゃん。あそこなんてどうで...どう?」
律儀に敬語禁止のルールを守りながら席を探すナギサ。なんとか4人掛けできそうなテーブルを見つけることができた!
キララ「おー!いいね、エリカちゃんにモモトーク送っとこ!」
ナギサ「ふぅ...。」
キララ「ん~?ナギっち疲れてる?どしたん?」
ナギサ「今日はこれまで息つく暇もなかったから...疲れがどっと出てきて...。」
キララ「もう!これからが本番だよ!まだドリンク飲んでないじゃん。」
ナギサ(そうでした...。私たちはまだドリンクすら飲んでなかった。それが本来の目的だったのに...。)
ナギサ(ですが...。何故でしょう。もうすでにとっくに満ち足りてるような...。)
- 78124/11/25(月) 20:30:24
キララ「...っち!ナギっち!」
ナギサ「...!?はい!どうしたんです...どうしたの、キララちゃん?」
キララ「さっきからぼーっとしてたから声掛けたの!でもナギっち全然反応しないし...。」
ナギサ「ご、ごめんね?」
キララ「...あたしたち、2人のこと振り回しすぎたかな?そのせいでナギっちが疲れちゃって...。」
しゅん、と肩を落とすキララ。ナギサたちの周りには、キララのようにテンションの高い人間というのは少ない。だからキララのテンションについていくのは確かに大変だった。大変だったが...嫌ではなかった。
ナギサ「...そんなことないよ。これは心地よい疲れだから。キララちゃんみたいな子たちは周りにあまり居ないから...こうやって話すのは新鮮で、楽しくて...。」
ナギサ「私が生徒会長じゃなかったら、一般の生徒だったら。2人みたいな人ともっと早く出会えてたのかもと思うと...。少し悔しいな、と。」
キララ「ナギっち...。今からでも全然遅くないよ!!...そうだ、ナギっち、モモトーク交換しよ!」
ナギサ「え、モモトーク...?」
キララ「うん!遊びたくなったらすぐにあたしに連絡して!もちろんくだらない話でもおっけー!...これまで遊べなかった分、一緒に取り戻そ?」
ナギサ(...運命は残酷です。なぜ、この方たちをゲヘナに入学させたんでしょう。なぜ、私はトリニティに入学したんでしょう。もっと早く出会えていれば...同じ場所に立てていれば...。ミカやセイアさんとだって、仲良くなれたはずなのに...。)
ナギサ「キララ...ちゃん...。うん、ありがとう。」
キララ「あ、でもナギちゃん生徒会長だから...。忙しいし時間つくれないのかも?う~ん...。」
ナギサ「大丈夫。あなた達と会う時間はどうにかして作ってみせま...みせる。...それに、2人に紹介したい人もいるから。」
- 79124/11/25(月) 20:55:43
エリカ「お~い、お待たせ。」
その声に振り返ると、手にドリンクを持ったエリカとサクラコがこちらに近づいて来るのが見えた。
エリカ「思ったより完成に時間が掛かってさ。待たせちゃってごめんね?」
ナギサ「いえ、気にしてませ...気にしてないよ。」
サクラコ「ナギサさん...。わざわざ言い直すんですね。」
キララ「あ~!サクラコちゃん敬語使ってる!」
サクラコ「...え!?ナギサさん相手でもダメなんで...ダメなの?」
キララ「ダメダメ!!ほ~ら、ナギっちって呼んであげて!」
サクラコ「う~...。な、ナギっち...?」
ナギサ「!...ふふ、どうしたの、サクラコちゃん?」
サクラコ「...っ!」
ナギサ(可愛い一面もあるじゃないですか、サクラコさん。ついからかいたくなってしまいます。)
キララ「そうだ!サクラコちゃんもモモトーク教えてよ!」
サクラコ「は、え?モモトーク?」
キララ「そーそー!サクラコちゃんともいつでもお話したいなって!」
エリカ「それは名案。それじゃ私とも交換しようよ。えっと...ナギっち。スマホ出して。」
ナギサ「...!う、うん。」
言われるままにスマホを出したナギサ。モモトークを交換し、エリカたちと『いつでも』連絡ができるようになった。
そして使いなれたスマホの画面には、『新しい友達が追加されました』の文字が。それを見てナギサは嬉しそうに微笑んだ。
ナギサ(『新しい友達』...ふふ、友達、ですか。)
エリカ「よ~っし!これでいつでもお話できるようになった!毎日メッセ送るからね!」
サクラコ「毎日!?...できるだけすぐ返せるようにするね...。」
- 80124/11/25(月) 21:08:58
今日はここまでにします
なかなかドリンク飲ませなくてごめんね4人とも。書きたい描写が多くて...。
明日は多分おそらく絶対飲んでもらうので...!
既存SS・スレも募集中
書いてみても欲しい!
僕のSSの感想などあれば教えてくれると嬉しい! - 81124/11/25(月) 22:03:16
なんか見返すとところどころ文章の構成おかしかったり地の文の描写へったくそだったりして嫌になるな
- 82二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 00:09:38
- 83124/11/26(火) 08:06:08
- 84二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 19:30:59
このレスは削除されています
- 85124/11/26(火) 19:36:14
バイトあるのを忘れてたので明日書きます、すみません。