- 1二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 15:34:36
- 2スレ主24/11/20(水) 15:42:12
遡る事8時間前……
ミレニアムサイエンススクールの1年生、ゲーム開発部所属のモモイはいつも通り部室へ向かっていた
「すっごい面白そうなネタ思い付いちゃった!早くミドリ達に相談しなきゃね!」
ウキウキ気分で廊下をスキップしながら進む
部員のためのお菓子やジュースもバッチリ用意し、たとえボツになってもその経験を活かしてまた次のゲームを作ればいい
しかし、モモイはある異変に気付く、何時も騒がしい廊下が……いや違う
なんだか今日のミレニアムは全体が静か過ぎる、それにいつもは接点はなくとも気軽に挨拶してくれる生徒が一人もいない
いつもなら『モモイちゃんおはよ〜!』『モモイ〜、まーたユウカに怒られてたよな〜』『モモちゃん!次の新作ゲーム楽しみにしてるね〜!』などと話しかけてた生徒が誰も来ない…むしろ、なんだか避けられてる気がする - 3スレ主24/11/20(水) 15:47:54
「……???」
気のせいかなと思いつつ部室に到着する、今日はアリスがシャーレの当番で部室にはいないが、中からミドリ達の話し合う声がする
どうやら今日はユウカも来てるようだ、またお説教はイヤだなぁ…と思いつつ元気よく扉を開ける
「おっはよ~みんな!」
……ものすごく驚かれた
確かに勢いよくドアを開けたし大きな声を出したけど、そこまで驚く必要なくない…??? - 4スレ主24/11/20(水) 15:54:18
「…あ、あれ?ごめん、そんなに驚かせちゃった?」
今もなお困惑してるミドリ達に慌てて声をかける
『もう〜お姉ちゃんたら…驚かせないでよっ!』
と言ったミドリの声でまたいつもの日常になる……そう…思ってたのに、ミドリは余りにも予想外過ぎる言葉が放たれた - 5スレ主24/11/20(水) 15:58:13
「…………どちら様ですか?」
……言葉を失った
その言葉はミドリらしくない、まるで他人と初めて会ったかのような台詞だった
…もしかして、何か嫌われるような事をしたのかな?
そんな記憶は……沢山ある…私の無茶振りでミドリだけでなくユウカも怒らせた - 6スレ主24/11/20(水) 16:01:07
もちろん自覚はしている、私はよくユウカをからかったりミドリに無茶を押し付けたりする
けど、相手が本気で困らせるような事だけは絶対にしないと決めている
ユウカも、それが分かってるからこそこんな私達に付き合ってくれてる
「…えっと、ごめん!怒らせちゃったか……な……」
私は気付いた…否、気付いてしまった
そう言ったミドリ達の目は嘘でもからかいでもなく、ただただ困惑していた
ユウカには頭が上がらない、私達が困った時にはいつも助けてくれてる
ミドリも、時には喧嘩しちゃったりするけど、この眼は私を姉としてではなく、全くの【赤の他人】として見ていた - 7スレ主24/11/20(水) 16:03:23
「…誰この娘、ミドリの友達?」
「ううん、知らない人」
頭をハンマーで殴られたかのような衝撃に襲われた
実の妹に『知らない人』と、はっきり言われた
私はお姉ちゃんだから分かる、ミドリの双子の姉だからこそ、ミドリの言葉が本気だと伝わってしまう
「…待って……待ってよ……」
頭が真っ白になって何も考えられない、心臓は早鐘のように鳴り響く
これは悪い夢だよね…?
いくら私が今まで悪い事してたとはいえ、やって良い事と悪い事があるよね…? - 8二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 16:05:35
何故あにまん民は軽率にモモイを曇らせてしまうのか
- 9スレ主24/11/20(水) 16:07:52
「…ふ、2人とも!冗談もいい加減にしてよっ!」
「ひっ…!?」
私の叫びがユズを怯えさせ、ロッカーに引き籠もってしまった
その光景に火が付いたのか、ユウカが私に詰め寄ってくる
「ちょっと!いきなり出て来て訳のわからない事言ってユズちゃんを怯えさせないでちょうだい!」
訳がわからないのはこっちの台詞だ
なんでそんな事言うの?
どうして私を他人扱いするの?
「それはこっちの台詞だよっ!どうしちゃったのユウカ!ミドリからもなんとか言ってよ!?」
思わずユウカの胸倉を掴み、心の底から叫ぶ、しかし…私の耳に届いたのはより困惑するユウカの声だった - 10二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 16:13:56
新しい形のモモ虐
- 11スレ主24/11/20(水) 16:15:57
「…ど、どうして私の名前を知ってるの?私だけじゃなくミドリまで……」
その台詞に思わずユウカを叩きそうになった、けどできなかった
思わず見てしまったユウカの顔は……得体のしれない何者かを見かのように怯えていた
「…っ!待っててユウカ!今ヴァルキューレに連絡をっ…!」
その言葉を聞いて私は一目散に逃げ出した
実の妹から通報されるなんて思ってもみなかった - 12スレ主24/11/20(水) 16:21:13
それからの私は無我夢中で走り続けた
周りの生徒が何事かとこっちを見るが構うもんか
……そうだ、これはタチの悪いドッキリか何かだ
そう言ってくれる私の数少ない友達の元へ走った
ヴェリタス、エンジニア部、トレーニング部、C&C
けれど、皆ユウカやミドリと同じように『君の様な生徒は知らない』と言われた
特に仲が良かったマキに言われた時は涙を流しながら走って逃げた - 13二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 16:23:15
このレスは削除されています
- 14スレ主24/11/20(水) 16:31:37
ものすごくショックだった
ウタハ先輩達もネル先輩達も…
何よりマキにも私の事を忘れられたかのように……
私は最後の希望にすがるようにセミナーの部屋へと向かった
ノア先輩なら…ノア先輩なら私の事を覚えていてくれてると信じて
「……はぁっ……はぁっ……!ノア先輩!」
扉の向こう、セミナー…生徒会室にノア先輩は居た
ノア先輩は私が慌てて入って来た事に驚きつつも笑顔で迎えてくれる
そうだ……やっぱりタチの悪いドッキリだったんだよって
ノア先輩なら私の事、ちゃんと覚えててくれてるって
頭を撫でてくれて、『ごめんなさい…ヤンチャなモモイちゃんへのドッキリだったけど、ちょっとやり過ぎでしたよね』って… - 15スレ主24/11/20(水) 16:40:12
「……あら?可愛いお客さんですね♡新しく入って来た1年生の子ですか?」
そんな小さな希望は……呆気なく崩れさってしまった - 16二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 16:44:18
続きが気になる
というか皆モモイのことを全然知らない子として扱ってて、ミドリと容姿がそっくりなことには誰も言及してないのも不穏だ… - 17スレ主24/11/20(水) 16:47:32
「…のあ……せんぱい…?」
嘘だと思った、とても信じきれなかった
あの絶対記憶保有者のノア先輩ですら…私の事を忘れていた
「あらあら、新入生にもう名前を覚えて貰ったんですね!こほんっ…改めまして初めまして、可愛い新入生さん。私はここの生徒会、セミナーの書紀をしている生塩ノアです」
私は思わず膝から崩れ落ちた
最後の頼みの綱であったノア先輩ですら私の事を覚えていなかった
ダムが決壊したかのように涙がこぼれる
何事かと思ったノア先輩は慌てて私に駆け寄ってきた
「まぁっ…!大丈夫!?どこか怪我したの?痛い所ある?」
ノア先輩が心配してくれる
けれどその相手は【才羽モモイ】、私にではなく
【知らない新入生の子】として心配していた - 18スレ主24/11/20(水) 16:53:36
「そういえば……さっき慌てながら部屋に来ましたね…何かあったんですか?私に出来る事なら何でも言ってくださいね」
そう言ってくれるノア先輩は優しかった
才羽モモイとしてではなく、自分の知らない誰かが相手でも変わらず接してくれた
その事に少しだけ安堵した私は、ゆっくりとだけど落ち着いてきた
(……ノア先輩になら…話しても大丈夫かな…?)
そう思い言葉を紡ごうとしたが…
未だ動転してるのか、言葉にならない声がでる
「落ち着いて、ね?慌てないで、ゆっくりでいいの」
それはまるで、泣き止まない赤子を諭すような…優しい母親のように
そっと私の頭と背中をよしよし…って撫でてくれている
その温かさにまた私は泣いた - 19スレ主24/11/20(水) 17:00:22
…数十分、もしかしたら数時間たったかもしれない部屋にモモイ達は居た
あれからもノア先輩は優しく撫でてくれてモモイはすっかりと落ち着きを取り戻していた
(……うん、話そう…ノア先輩なら、きっとわかってくれる)
そう決意し、言葉を紡ぐ
「…あっ、あの…ノア先ぱ……」
その時……
《Warning!》《Warning!》《Warning!》《Warning!》
けたたましいサイレンが辺り一面に鳴り響き出した - 20スレ主24/11/20(水) 17:15:05
「…っ!?これは…!?」
ノア先輩が険しそうな顔になる
当の先輩は何が起きたか混乱してるが、ノアのおかげで冷静さを取り戻したモモイはこの異変の正体に即気付いた
(…ミドリ達だ、ミドリがヴァルキューレに連絡して、ユウカが学園中に警報を鳴らしたんだ)
そう冷静に分析するが、今の状態は非情に不味い、むしろ詰んでると言っていい
ここはミレニアムタワーの最上階であり逃げ場の無い行き止まり、今となってはモモイは敵のアジトど真ん中にいるのだ
おまけにノアにそっと抱き締められてるため、ここから逃げ出す事は不可能だろう
(終わったな……)
そう思ったモモイ
いくらノア先輩が非戦闘員とはいえ、今の状態では銃を構えて反撃する事は不可能
そもそも、構えてる間に超至近距離ヘッドショットを受けてGAMEOVERだ
モモイは自分の不幸の呪いつつ、この後自分に起こるであろう運命に流されようとした - 21スレ主24/11/20(水) 17:27:48
しかし、そんな最悪の運命を破ったのは……以外にもノアだった
「……何が起きているかわかりませんが、この騒ぎの元凶は貴方ですね」
そう告げられたモモイはそっと目を瞑る
この後に来る運命を受け入れようとした、しかし…モモイを待っていたのは予想外過ぎる言葉
「理由はわかりませんが、貴方が追われているのは確実…となれば、ここから逃がしてあげないとですね」
あまりの驚きようにノアを見つめるモモイ
まるで信じられないように『…なんで……?』と呟く
「なんでって言われましても、そうですね……貴方がそんな悪い事する娘に見えないから…でしょうか?」
モモイの目に涙が溢れる、こんな状況でも、明らかな犯人が目の前にいても、ノア先輩は最後まで自分の味方で居てくれると言ってくれたのだ - 22スレ主24/11/20(水) 17:35:59
「…とにかく、緊急事態なのは変わりません。早くこっちに付いてきてください!」
そう言いノアは生徒会室の奥へ向かう、モモイも涙を服の袖で拭い、慌ててその後を追った
《…ザザ…ノア!緊急事態よ!ミレニアムに侵入者がっ……!》
セミナーの部屋に響いたユウカの声は、誰にも届く事は無かった - 23スレ主24/11/20(水) 17:46:33
「……ここは?」
セミナーの部屋には何度も入った事はあったが、モモイはこんな部屋の奥にまた別の部屋があるとは知らなかった
いや…部屋というより、まるで物置か倉庫のような感じだ
「こっちです!急いでっ!」
ノアの慌てる様な声でハッと現実に戻り、ノアが手招きしてる方へ向かった
まるで誰にも気付かれない薄暗い所へ向かわされて『これ実はノア先輩の罠なんじゃ…?』って少し疑いつつもノアの側へ行く
モモイの目線の先にには壁の隅に大きな戸のような物が見える
まるで通気孔か…はたまた、物を運搬するエレベーターの様にも見えなくもない - 24スレ主24/11/20(水) 18:01:42
「ノア先輩…これは?」
思わずそう聞いてしまうモモイ
もしやと思ったが、この中に入って逃げる事になるのだろうか?
「…これはダストシュートです、ここからなら貴方を誰にも見つからずにに逃がす事ができます」
ダストシュートと聞いてモモイに嫌な汗が噴き出す
確かに誰にも見つけられないだろうが、垂直落下型なら五体満足で済む所の話ではない、仮に無事に落下地点に行けても炎で燃やされるんじゃないかと
そんな心配ばかりしていたが、ノアは名前の知らない娘を安心して逃げれるように補足する
「不安?大丈夫…安心して、万が一生徒が入ってしまっても大丈夫な様に中はスライダー式になってるから。ちょっと不快になるけど…中のゴミがクッションになってくれるはずだから、きっと大丈夫」
そう聞いて少しホッとする、それでも多少の怪我はするんだろうな〜…とは思いつつ戸を開く
ゴオオ…と言う音を聞いて少しだけ決心が鈍るモモイの肩をそっと支えながらノアは最後の言葉を言う - 25スレ主24/11/20(水) 18:24:04
「いい?聞いて?まだ名前を知らない私の後輩ちゃん……」
モモイは真剣にノアの言葉を待つ
「貴方はとにかく逃げるの、逃げて…逃げて…逃げて…とにかく生き延びるの。そして……真実を見つけるの、貴方がこんな事になってしまった原因を突き止めるの、決して貴方は何も悪い事なんかしてませんって…証拠を見つけるの、だからっ…これは私から貴方へのお願い。次に出会った時…私達は敵同士になってしまう……それでも、生きる事を諦めないで」
「ノア…せんぱい…っ!」
「もし……真実を見つけられたら、その時は…貴方の笑顔を見せてちょうだい、女の子は…笑顔が一番だから」
「……ズズッ…ぜんぱい…ありがとう御座いましたぁ!」
ノアにお礼を告げ、ダストシュートに向き合う
……部屋の外が騒がしくなってきた、どうやら追っ手がここまで来たようだ
「…行ってっ!早くッ!」
「ううっ…わああああああああああああああ!!!」
そう叫びながらモモイはダストシュートに飛び込む
最初で最後の恩人の言葉を胸に、モモイは闇の中へと消えていった…… - 26二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 18:27:29
それでも…それでも先生とアリスなら…っ!
- 27二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 18:29:52
とりあえず絶対スレチだけど
この世界線のミドリ性能強そう - 28スレ主24/11/20(水) 18:31:48
※すみませんスレ主です
これから今日の夕飯を作らなきゃいけないので投稿が遅れます。
以外と見てくれる方々が多くてコメントも貰えてびっくりです。
この後のモモイですが、序章がやっと8/10くらい終わった所です。
スレタイに【閲覧注意】とは載せてないので、今は深刻なモモ虐ですがきっといつか、遠い未来でも晴れると信じてください - 29スレ主24/11/20(水) 18:38:14
なおスレ主はこういった妄想は考えても、こうして文章にするのは始めてです
なので物語の整合性や伏線が曖昧だったりしても許してください
それでは失礼しました - 30スレ主24/11/20(水) 19:52:00
少しだけ余裕が出来たのでちょっとだけ投稿
※筆が乗ったので少しだけノアのシーンを挟みます
モモイがダストシュートから逃亡して数刻後…声を聴きつけたユウカが肩で息をしながらノアのいる倉庫に入ってきた
「…はあっ…はぁっ…ノア!無事!?」
「ユウカちゃん……」
慌てて入ってきたユウカの姿にノアは察する、あの名前を知らない少女を追い掛けて来たのだろう
特に乱暴されてないノアの姿にユウカは安堵しつつも、侵入者(モモイ)の事を聞く
「…はぁ~……無事みたいね、良かった……ところで侵入者は何処へ行ったの?」
『侵入者は何処へ行ったの?』の所に少し黒い感情があったのをノアは聞き逃さなかった
あの女の子は、おそらく先にユウカと出会ったのだろう
そしてお互いに異変に気付き、今こうなっている
そしてさっきまでここに侵入者が居た事にも気付いてる
「私は大丈夫ですよユウカちゃん。侵入者さんですが……そこのダストシュートから逃げられちゃいました」
ノアはユウカに正直に話した
仮にここで嘘を言ってもユウカは信じてくれないだろう
お互いがお互いの事をよく知ってるからこそ、こういう時に偽の情報を与えられないのだ
絶対記憶保持もこういう時に困りますね…とノアは苦笑する
当のユウカはノアの表情が犯人をあと一歩の所で逃がしてしまったのだと誤解してくれたようだ - 31スレ主24/11/20(水) 19:54:07
「そう……それは残念だけど、ノアが無事で良かったわ。ノアとの連絡がつかなかったから心配したのよ」
心の底からノアを心配するユウカ
しかし、ノアは思ってしまう
ユウカが本当に心配して欲しかった人物はあの少女なのではないかと
現に、あの娘は泣いていた
まるで急に世界にひとりぼっちになってしまったかのようにノアには見えたのだ
そんな中で、頼りにしてた先輩からの裏切り…あの娘にはとても耐えられるものでは無かったはずだ
「ご心配おかけしましたユウカちゃん」
この情報は隠し通した方が良い
もしもノアがモモイを逃がした事がバレてしまったらミレニアムへの裏切りと同時にあの娘にも危害も加わる
「ところで…ユウカちゃんはあの侵入者さんを探し続けるんですか?」
「……当然よ。いったいどうやってミレニアムに侵入し、私やミドリの名前を知ってたのか、とっ捕まえて吐かせてやるわ!」
そう言ってモモイの持っていたバッグを手に取る
バッグの中身はモモイが部員のみんなの為に買ってきたお菓子やジュースがたくさん入っていた…… - 32スレ主24/11/20(水) 21:12:14
再開します
「ーーー………ぁぁぁあああああ!」
ドシーン!と大きな音がする
どうやらモモイは無事に落ちてきたようだ
「あいっ…たたた……確かに無事に降りれたけど…身体のあちこちがボロボロだよー!」
そう悪態つくも即冷静となって周辺の音に集中する
…………どうやら、誰にも気付かれてないようだ
あれだけの音なら誰かが様子を身に来てもおかしくないが、幸運にもだれも近くにいないようだ
「……良し、だれも…いないみたいだね、今のうちに逃げよう」
そう口にするも身体が思う様に動かせない
気絶しなかっただけマシとはいえ、滑り落ちる最中に身体のあちこちをぶつけているのだ
おまけにゴミが纏わりついて気持ち悪いうえ重い
「…ジャケットはここに捨てていこう。あとヘッドフォンとアクセサリの尻尾も…」
そう言葉にするが直ぐに冷静になる
ここで証拠品となる物を捨てていたらダストシュートから逃亡したとバレてしまう
モモイは重い身体を無理やり動かしてゴミ捨て場からなるべく離れるように移動を開始した - 33二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 21:21:27
結構詰んでて泣く
- 34二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 21:23:07
もしコレで皆の記憶が戻った時にまだモモイが帰ること出来てなかったらミドリからするとお揃いの物全部捨てて去っていったみたいになったからまだ、まだセーフ…
…そういえば写真とかどうなってるんだろ?生徒の在籍表とか…
- 35二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 21:27:19
色々と書きたいことはあれど展開予想は筆折に繋がるのでお口にチャックなのだ
- 36スレ主24/11/20(水) 21:33:20
「…………ここなら捨てても大丈夫かな…?」
そう言ったモモイがたどり着いた場所はミレニアムの近くにある公園内の森の中だった
ここなら人の目もドローンでもそう簡単に見つけられないだろう
モモイはゴミ塗れになったお気に入りのジャケットを脱ぎ捨て、特徴的であったピンクのネコ耳ヘッドフォンとミドリとお揃いだった尻尾のアクセサリーを捨てる
ジャケットが無くなったおかげで鼻に付く悪臭と重さ、それと気持ち悪さがかなりマシになってきた
(……寒っ…)
とはいえ、ジャケット無しだとさすがに寒い
幸いな事にちょっと冷えるくらいの季節なので風邪を引く事は……たぶん大丈夫…だと思う
(携帯は……ここで捨てたらこっちに逃げたとバレるかもしれない)
そう考え、まだ携帯電話はスカートのポケットにしまい込む
ここではモモイの存在を知る者はいないとはいえ、年のために電源は切っておく
あとモモイがミレニアムの生徒である証拠の校章と学生証も反対のポケットにしまう
普段はバッグの中にあったお気に入りだったお財布に入れてあったが、セミナーの部屋へ向かう途中で念ののため取り出していたのだ
そのバッグは今はもうセミナーの倉庫のような部屋に置いてきたし、おそらくユウカが拾ってるだろう
(…………行こう、逃げなきゃ)
そう覚悟した逃亡者の少女は街の光から隠れるように、薄暗い場所を通って行く - 37スレ主24/11/20(水) 21:50:51
(なんとかミレニアムからは離れられたけど…どこに逃げよう……?)
まだ自治区の外に出れてないとはいえ、なんとか学園からかなり離れた所に来たモモイ、辺りを見回すと…
(…げっ、ヴァルキューレの人達だ……)
おそらく…いや確実にモモイを探しに来た者達だろう
ここで見つかってしまったらモモイに明日は無い
(なんとかシャーレに……先生ならなんとかしてくれるって思ってたけど…)
こんなにも巡回の生徒が多いととてもじゃないが進めない
仮に強行した所でとっ捕まるか、逃げ切れたとしても先生に大迷惑になるだろう
(……そもそも、先生が私の事を覚える保証も無い)
先生ならこの状況をなんとかしてくれる絶対的な信頼感がある
ある日先生から聞いた話によると…『絶対に反省する事は今後一切無い』生徒相手に対しても、先生は生徒の味方だって言ってた
この事に感動を覚えた事があるくらい、先生は私達の事を大切に想ってくれてる
「……会いたい…………あいたいよぉ……せんせぇ…!」
今はとにかく先生に会いたい
会って頭を撫でて貰って…『モモイは良く頑張ったね』って優しい声で言って欲しかった…… - 38二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 21:58:44
このレスは削除されています
- 39スレ主24/11/20(水) 22:03:40
(……そんな先生に迷惑はかけたくない)
私が相談したら…きっと先生は親身になって解決しようとしてくれる
けどそれで……先生とミレニアムの関係に亀裂が入るのはもっと嫌だ…
私はそっと踵を返し、来た道を戻ろうとする…しかし
「……っ!待て!そこの生徒!」
……見つかってしまった、最悪なタイミングで
(どうする…全速力で逃げる…?)
私は素早く冷静に頭を回転させる
ここで見つかったと慌てて逃げたらそれこそ怪しい人物と思われ、その内包囲されてしまうだろう
(…いっその事…銃で撃って気絶させる?けどそれだと音でバレちゃうっ!)
なんとか脳をフル回転させるが、やはり逃亡者というレッテルが考えを妨害させてくる
もうヴァルキューレの生徒は目と鼻の先にまで近付かれた
今から逃げる事はもう不可能だ - 40二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:11:41
このレスは削除されています
- 41スレ主24/11/20(水) 22:14:53
「……お前…随分薄着だな、そんな格好だと風邪引くぞ?」
モモイはまたもや自分の幸運に助けられた
どうやらヴァルキューレ警察学校はまだ犯人の顔を知らないようだ
もっとも、この生徒だけまだ知られてないのか…まだ手配書が配られてないのかは知る由もない
「あの…えっと……」
モモイが言い淀んでる間にも相手は話続ける
「…何があったか聞かないけど用心しろよ、なんでも…ミレニアムサイエンススクールに侵入者が現れてこっちに逃走してるかもしれないんだ」
どうやら相手はモモイが何かしらの被害者だと勘違いしてくれたようだ
今のモモイは傍からみたら銃撃戦に巻き込まれたか、何者かに危害を加えられたかのように見えるのだ
その事に安堵したモモイは足早にここを去ろうとする
「あっ…ありがとう、ございます……じっ…じゃあ私はこれで!」
「…待て」
止められた
ひょっとして何か怪しい事に気付かれたのか?
「……はぁ~…そんな格好だと寒いだろ?ほらっ…コレをやるよ」
そう言って手渡しされたのは…中に黒い砂のような物が入った袋だった - 42スレ主24/11/20(水) 22:21:42
行数制限引っかかった…orz
「……これは?」
「カイロだよ。まだまだ季節外れとは言え、こういう冷えそうな時に重宝するんだ」
どうやら彼女は親切心でモモイにカイロを渡したようだ
……さすがにこの中に発信機のような物は入れないだろう
さっきまで疑っていたモモイだったが、相手に裏が無いとわかり、お礼を言う
「…っ……あのっ…ありがと…!」
「お礼なんていいよっ!お前みたいな住民を護るのが、アタシ達ヴァルキューレだからな!」
そう言い残して警察の彼女は現場へと戻って行った
それと同時にモモイは素早く路地裏に身を隠す - 43スレ主24/11/20(水) 22:23:12
(……はぁっ!はぁっ!危なかったッ!)
相手がこちらを被害者だと思ってくれたからこその幸運
けれど、運ばかりに頼るわけにはいかない
(…たぶんだけど、主要な場所…おそらく駅やバス停近くには行けない……)
(そうなると……ゲヘナやトリニティ方面には行けそうもないや)
荒い呼吸をしつつも脳を回転させる
とにかく、ノア先輩との約束を守る為にも私は逃げて生き延びないといけない
(ワイルドハントやオデュッセイアは…………そもそも場所が分からない)
一瞬アリウス自治区に逃げ込む事も考えた
過去に何回か先生達と一緒に任務へ向かった地
あそこなら…こんな訳アリの自分でも受け入れてくれるだろう - 44スレ主24/11/20(水) 22:26:58
(…………けどダメ、アリウスに行くにはトリニティに向かわないといけない)
そう、アリウス自治区に逃げるにしても、トリニティ自治区に侵入しカタコンベを抜けないといけない
任務の思い出で『もぉ~!歩き疲れたよぉ〜!まだ着かないの〜!?』とダダをこねた記憶が蘇る
ただでさえ逃亡者のレッテルを貼られてる状態で他校の自治区に侵入し、禁域と言われているカタコンベに突入、スリーアウトゲームセットだ
(…………となると……もうあそこへ向かうしか…)
そう思いながらモモイは路地裏を進みつつとある方向へと向かう
そう……命の危険性はあるが、アビドス方面へと歩を進めた… - 45二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:33:03
モモイは自分が記憶喪失になったり周りが記憶無くしたらアビドスに向かう風潮……
- 46スレ主24/11/20(水) 22:35:46
「…………ううう…寒い寒い寒い!?」
無事にミレニアム自治区から抜け出せたモモイは即校章と生徒証、それとミドリと色違いの携帯電話を捨て、さらに身元が分からないように粉々に撃ち抜いた
砂漠の入り口付近とはいえ、こんな場所で携帯の破片やパーツを探し出すのは不可能だろう
問題は予想外の寒さだ
ヴァルキューレの生徒からカイロを受け取ったとはいえ、たった一つのカイロじゃこの寒さは耐えられない
「ううっ…なんでこんなに寒いの〜!?前に来た時はすっごい熱かったのに〜!?」
不幸な事に、モモイは砂漠を知らなさ過ぎたのだ - 47二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:36:52
あー…自分の事を誰も知らない、見知った顔でも自分の事は知らない、まるで別の世界に来てしまったような状態、ね…
- 48スレ主24/11/20(水) 22:36:54
(そういえば……ミドリと先生と一緒に遊んだモンスターをハントするゲームで夜の砂漠はホットドリンクが必要だったね…)
思わぬ所でゲームの知識が役に立った
しかし時すでに遅く、モモイは寒さ対策をせずに砂漠に踏み入れてしまったのである
けど不幸中の幸いか、ヴァルキューレ生徒からのカイロがある
これが無ければとっくの昔に寒さで倒れてただろう
「……とにかく進もう…場所なら覚えてる」
モモイは砂漠の中を歩き続ける
ポケットの中にあるカイロが生を実感させてくれる
このカイロの温かさが尽きた時が……
私の最期だ…… - 49スレ主24/11/20(水) 22:45:18
…………果たして何時間、はたまた、何十時間ただひたすら歩き続けたのだろうか?
幸いな事に、カイロの温もりが残ってた内にアビドス市街地にはこれた
しかし、もう既にモモイはボロボロの姿だった
(……み……みず…………みずがのみたい……)
そう…ただひたすら歩き続けたモモイ
なんの装備も、食料も水も無しに歩き続けたのだ
凍えそうだった砂漠も、先生との任務や……ミドリと一緒にアビドスの美味しいラーメン屋さんへ向かった記憶に助けられた
そんなモモイにも限界はくる……否、もう既に限界は超えている
ノア先輩との約束と、先生にもう一度会いたい一心で進み続けたのだ - 50スレ主24/11/20(水) 22:49:26
…………ゆっくりと目を開ける
…………ここはどこ?
…………私は……いったい何を?
倒れていたモモイの意識が少しだけ覚醒する
今の自分に何が起こったのかを思い出そうとする
どうして自分はこんな所で倒れているのか…
(……あっ、そっか……わたし…………アビドスににげて……そしてたおれたんだ……)
もう手も足も動かない…全く力が入らない
(…………どうして……こんなところでたおれてるん……だっけ……?)
脳も全く動かない、さっきまでの事が全然思い出せずにいる
(…………あっ……そっか……しぬまえに……ほしをみたかったんだ……)
モモイは自分の最期を悟った
ああ……自分はここで死ぬ定めなのだと…
(……のあ…せんぱ…………せんせ…………)
こんなお姉ちゃんで……ゴメンね、ミドリ…… - 51二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:50:25
――完
- 52スレ主24/11/20(水) 22:52:39
……
………
…………っ!?
ーーーちゃ…ーー大へ…ー……誰か倒れーー!
うへぇ〜……ーーーー!早く……ーー! - 53二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:55:16
よっしゃきた!!
- 54二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 22:57:03
面識はあるのか…? あったら警戒されそう
- 55スレ主24/11/20(水) 22:58:55
ここまでが序奏です、本来の予定ではここまで長くするつもりはありませんでした
書き溜め部分にもノアのシーンは当初は無く、急遽ネタが降ってきたかのように追記しました
ここまでが真っ黒過ぎましたが、この先はお察しの通りアビドス高校編に入ります
果たしてモモイは生きているのか?
ノアとの約束は果たせるのか?
そして先生と部室にいなかったアリスはどう動くのか…
そっと期待しながらモモイの復活をお待ち下さい - 56二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:00:10
まーたホシノが関わりの薄いはずのモモイにトラウマ刺激されとる……
- 57二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:00:32
あっても箱舟の時くらいやしほぼ認識薄いだろうし
- 58スレ主24/11/20(水) 23:08:18
なお、書き溜め部分はここまでとなっております
大まかな展開は既に考えているのですが…それを分かりやすくまとめるには少し時間がかかります
なので少々作者に時間をください
それと、スレ主はこの時間帯以降、規制を受ける時間になってくるので
私の文章に期待している方々、物語の続きが気になる皆様には保守をお願いします
私もまだまだこの物語の続きを書きたいのにスレが落ちてしまったらその機会も失われてしまいます
強制はしませんが、何卒協力の方をよろしくお願い致します - 59二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:08:48
了解。期待して待ってるわ
- 60二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:16:18
まぁ確実なのは、意識だけが平行世界に迷い込んだとか夢オチとかではなく「何者かによる悪意」だった場合、先生の逆鱗に触れるのは間違いないわ
- 61二次元好きの匿名さん24/11/20(水) 23:22:50
先生なら忘れても生徒であれば手伝ってくれるはずだからね
それしか頼れるものがない・・・ - 62二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 02:33:26
大丈夫?これ皆がモモイのこと思い出したら今度はモモイの方が皆のこと忘れたりしない?
- 63二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 08:36:29
了解しました
楽しみに待ちます - 64二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 09:30:30
思い出したら全員曇らない?
- 65二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 09:59:10
曇らせ投げっぱなしジャーマンだけにはならないでくれよ
- 66スレ主24/11/21(木) 11:31:40
保持ありがとう御座います
本編はまだ時間が掛かりますが、アビドス編序章は完全してるので投稿させてもらいます - 67スレ主24/11/21(木) 11:32:40
…………ここは…どこ?
……私は…あれからどうなったの?
……風が気持ちいい
……誰かが読んでる気がする
……誰だろう? - 68スレ主24/11/21(木) 11:38:56
目が覚めたモモイが最初に見た景色は何もない、真っ白な空間だった
(……ここは…そっか、私…死んじゃったんだ……)
なんとなく、この場合が死後の世界なんだろうと思う、それくらい何も無い寂しい空間だった
死後の世界ってこんな感じなんだ〜と考えてしまうのはやはり、ゲームクリエイターとしての癖だろう
「…はぁ……どうせ死ぬなら…最後に先生に会いたかったなぁ」
何も無い空間で誰に聞かれる事もなくそう呟く
そう思っていた空間で誰かの声が聞こえた気が……いや、聞こえてくる
《……ここは死後の世界じゃないよ、ーーー》
聞き覚えのある声にモモイは慌てて立ち上がる、あれだけ砂漠を歩き続けていて疲労困憊だったのに、まるで疲れていたのが嘘のようになんともない健康体だ
「…だれ?もしかして…先生?」
ずっとずっと、心の底から会いたかった人物の声に語りかける
白いモヤだったものが集まり、人の形になったと思えばその姿は…モモイの大好きな先生へと変わった
「…せんせ……先生ぇ〜!」
例えこれが幻影でも、大切な人に会えたモモイ思わず先生に抱き着きに行く…しかし - 69スレ主24/11/21(木) 11:42:39
《ーーダメだよーーーイーこっちー来ては》
そう聴こえた気がした…
なんで? どうして?
そんなモモイの疑問を他所に、先生の幻影か何かは優しく語りかける……否、まるで脳内に直接語りかけてるかのような感覚だ
《ーーと、約束しーでしょ?ーーーは生きーびて、真実ー探ーーて》
先生の声はノイズが走ったかのように途切れ途切れだ
けれども、例え先生の偽物でも…都合の良いような夢の中の幻影だとしても、モモイを心配して助けに来たのだ
(……そうだ…ノア先輩との約束)
あの日最後に会ったノア先輩との記憶が蘇る
良い?聞いて?まだ名前を知らない私の後輩ちゃん……
貴方はとにかく逃げるの
逃げて…逃げて…逃げて…とにかく生き延びるの
そして……真実を見つけるの、貴方がこんな事になってしまった原因を突き止めるの、決して貴方は何も悪い事なんかしてませんって…証拠を見つけるの
だからっ…これは私から貴方へのお願い。
次に出会った時…私達は敵同士になってしまう……それでも、生きる事を諦めないで - 70スレ主24/11/21(木) 11:45:29
※やべっ…コピペちょっとミスった
光の無かったモモイの瞳に色彩が戻る
ーーー
「…そうだ、私はまだ…ノア先輩との約束を果たしていない」
「先生にだって会えてないし…何よりも……」
些細な木枯らしで消えそうだったモモイの魂に…火が……灯る!
「……ッ! 何よりも…あんな形でミドリ達と別れるのは嫌だ!」
何も無かった白い空間に光が差す
あまりの眩しさにモモイは思わず目を瞑る
次に目を開けた時は……景色がガラリと変わっていた - 71スレ主24/11/21(木) 11:48:02
(…? ここって…電車の中???)
モモイが立っていた場所は、どうやらどこかの電車の中だった
いつの間にか電車の外の景色は夜明けのような…夕暮れのような美しくも優しい色をしていた
(……! そうだ…せんせ……っ!?)
モモイは気付いた、自分が声を出せなくなっている
それも当然だ…ここは夢のような世界で、現実世界のモモイは飲まず食わずで砂漠を横断していたのだ、とても言葉を発せる状態ではない
そしてふと気付く、自分が電車の外に出ている事を…
(…!? 先生…? 先生!?)
即座に愛しの先生の姿を探す
自分が何よりも会いたかった先生は……電車の中に居た
(!? 待って! まってよぉ先生!?)
無情にも電車は走り出す、最愛の先生を連れ去って
大切なはずの生徒を独り残して…
(まって! 行かないで! 私を一人にしないでぇ!?)
そんなモモイが心の中で叫ぶも、電車は遠くへ走り去って行ってしまった
(……まって…………おいていかないで……!)
最後尾の車両の窓際に、血まみれの連邦生徒会長の姿が見えた気がした………… - 72スレ主24/11/21(木) 12:07:22
「…………待ってっ!」
そう叫びながらモモイは目覚めた
目線の先は知らない天井
どうやら、あの後誰かが助けてくれたようだ
「……嫌な夢…」
ふとモモイの瞳から涙が溢れる
モモイは涙を拭おうとしたが、右手が虚空を掴んでる事に気付く、どうやら無意識に出を伸ばしていたようだ
それに気付いたモモイは手を戻そうとするが……
「……痛たたたたたたたたたたたたたたた!?」
モモイはあまりの激痛に顔を歪ませる
右手だけじゃない、全身が銃で撃たれてるかのように痛い!
モモイは泣いた……と言うより、あまりの痛みに泣き叫んでいる
そんな騒ぎを聴きつけたのか…1人の生徒が入って来る
「わぁ〜! やっと目が覚めたんですね~♧」
その生徒はモモイの姿を見るとまるで花が満開になったかのように笑顔になった - 73スレ主24/11/21(木) 12:09:42
謎の生徒と邂逅したモモイは痛みを忘れ、目の前の人物をじっと見つめていた
「えっ〜と〜…どこか具合が悪い所はありませんか? お身体の方は大丈夫ですか〜?」
目の前の少女はそうモモイに問いかける
この人が私を助けてくれた人…?
とにかくモモイは起き上がる為に身体を動かそうと……全く力が入らない
さっきまで虚空を掴んでた右手も、今は動かせそうにない気がした
「…えっと……身体は動かないけど…大丈夫そう?」
疑問形になってしまったがそう答えた、いつの間にか痛みも無くなっている
そう聞いた目の前の少女はより笑顔になり…
「それは良かったです〜! …あっ、貴方が目が覚めた事をみんなに伝えてきますね〜♤」
そう言い残し部屋から出ていってしまった
誰だったんだろうと思いつつ、モモイは首だけで辺りを見る
どうやら何処かの建物の保健室のような部屋らしい
薬品っぽい匂いがしてたのは気のせいではなかったようだ - 74スレ主24/11/21(木) 12:17:08
しばらくすると部屋の外から人の気配がしてきた
…………なんか慌ただしいけど走って来てる???
そう思った瞬間には部屋のドアが勢いよく開かれる
「君!無事!?」
「良かったぁ~ちゃんと目が覚めたよぉ〜!」
「ちょっと! 怪我人の部屋で大声出さない!」
「ーーーちゃんも声が大きいような…」
「ーーーはいつもうるさい」
「なんですってぇ~!?」
突然騒がしくなった部屋の状況にモモイは苦笑する
私達みたいに賑やかだなぁ〜と
…………? 私達??? - 75二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 12:18:25
ん??
- 76二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 12:20:45
「ここだけモモイの記憶が消えた世界」
- 77スレ主24/11/21(木) 12:23:10
部屋に入って来たのは全部で5人
さっきの人はまだ来てないみたいだ
「うへぇ〜…ちゃんと目覚めて良かったよぉ〜…もぅ〜おじさんを心配させないでよね〜」
(……おじさん???)
モモイは即座に疑問を覚える、目の前の少女……?
どう見たって私と同じくらいの身長の幼女が心配してくれてるのだ
ただそれ以上にこの幼女が発した『おじさん』ってワードが脳を埋め尽くす
「具合は大丈夫? 何か覚えてる事ある?」
今度は耳の生えた生徒が話しかけてきた
おそらく…犬……うん、たぶん犬だと思う
「何か些細な事でも良いので話してくれませんか?」
次は眼鏡を掛けた生徒が話しかけてくる耳は尖ってるけどゲヘナの特徴にあるような角や翼などが無いことからエルフかそれに近い種族の生徒なんだろう - 78スレ主24/11/21(木) 12:26:03
「ちょっと3人とも! そんないっぺんに聞かれたら話せる事も話せないでしょ!? もっと離れなさい!」
そう言葉を発したのは黒髪ツインテでネコ耳の生えた生徒だ
(この人……たぶんツンデレなんだろうな〜)
そう考えられるほどモモイの精神は回復していた
知らない人達とはいえ、モモイの目の前でのやり取りに安心感を覚えたのだ
そして黒髪ツインテの女の子に怒られた3人はハッと気付き、少し離れる
最後に……
「……覚えてる? 貴方…街のど真ん中で倒れてたんだよ?」
最後の1人が優しい声色で何があったかを話してくれる
しかし……モモイはある事に気付き、他の事にしか集中していなかった - 79スレ主24/11/21(木) 12:28:23
- 80二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 12:29:42
???ユメ先輩が生きてる????
- 81二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 12:30:10
よーしやっぱりモモイはモモイだな!
- 82スレ主24/11/21(木) 12:32:48
閑話休題
落ち着きを取り戻したモモイは質問に答えていく
「え……えっと……わたしは……」
「あ〜大丈夫、ここは安全だしおじさん達は君の味方だから落ち着いてね〜」
(…………おじさんってなんだろう???)
あまりにも気になり過ぎるワードがあるが、一旦頭の隅に追いやる
…改めて、モモイはどうしてここにいるのか、なぜ夜のアビドス市街地のど真ん中で倒れていたのかを話す
「…実は私……敵に追われていて…」
その不穏なワードを聞かされた瞬間、周りの生徒の表情が厳しくなる
それと同時に、モモイはある違和感に気付く
(……あれ? 敵って…誰? どうして私…追われていたの?)
モモイは自分が言った発言に驚いていた
自分は敵を作る事も、ましてや命の危機になるほど追われる事なんかしていない、そもそも記憶にない
「……ホシノちゃん」
ホシノ「…うん、やっぱりユメ先輩の判断は間違ってなかった」 - 83スレ主24/11/21(木) 12:36:46
そのホシノと呼ばれた生徒の言葉でモモイは恐怖で怯える
けれど、モモイが見たホシノの表情は何か…困ってるような……苦笑してるような顔で……
それでも、モモイはホシノが自分に危害を加えないと本能でわかった
もう一人、ユメ先輩と呼ばれたおっきい人はそっとモモイに近づき、そっとモモイの右手を両手で優しく包んだ
ユメ「辛かったよね? 痛かったよね? けどもう大丈夫だよ」
名前も存在も知らなかった人だが、今のモモイが一番欲しかった言葉に涙腺が崩壊する
いや……モモイも無意識で涙を流してるのだ…しかし、目の前の人の様子が変わった……
ユメ「わっ…わああ!? ほ…ホシノちゃんどうしよう! この娘泣かせちゃった!? わ…私何か良くない事言っちゃったのかな!?」
突然慌てだしおろおろする
なんなのこの人……???
ホシノ「……うへぇ〜、ユメ先輩落ち着いてください、別にこの娘を泣かせたつもりじゃないですから」
(…ええ〜……さっきまでのシリアスな空気はどこ行ったの?)
そう思えるほどモモイの精神力がさらに回復してる事に気付き、心の中でそっと笑った - 84スレ主24/11/21(木) 12:51:29
※閲覧ありがとう御座います、これでアビドス編序章は終了です
本来の予定だとあの電車のシーンで止めるつもりでしたが、私が読者だと消化不良感があるかなぁと思ってモモイの目覚めからアビドス組との邂逅シーンを追加しました
それと読んてもらった通り、この世界線はユメ先輩が生きています
ブルアカ原作の通り、ユメ先輩は一度遭難して死にかけましたが奇跡的にアビドス市街地近くで倒れていた所をホシノが発見したというパラレル的な設定となっています
この後の展開ですが基本日常パートとギャグ、時々シリアスを混ぜる感じにしていきたいなぁ…と思っております - 85スレ主24/11/21(木) 13:00:27
それとモモイの事ですが……お察しの通り、一部記憶を失ってます
最初はこんな設定にするつもりではなかったのですが、それだとモモイがあまりにも辛すぎると判断し、このような設定に変えました
ただまぁ見て貰った通り、記憶の一部を失ってもモモイはモモイ、そこだけは変えるつもりはありません
えー…作者の予定と違い、本来本編で出すつもりだった文章を出してしまったのでメインのお話は少々時間が掛りそうです(予定はズレるものなのですね…)
なので今しばらくお待ち下さいませ… - 86二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 13:02:27
は~い
- 87二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 13:04:32
スレ名は変じゃないなヨシ!
- 88スレ主24/11/21(木) 14:42:55
※少しだけまとまったので投稿再開
ホシノ「…けほっ……それで? 他に何か覚えてる事はあるかな?」
そう聞いてモモイはもう一度思い出そうとする…しかし
(……駄目だ、何も思いだせない)
まるで自分の記憶に鍵が掛けられている気分になる
モモイは自分がまだ覚えている事をゆっくりと分かる範囲で伝える
自分が知り合いや見知った友達に忘れさられている事
何者かから追われていた事
どこにも逃げ場が無いからアビドス砂漠を超えた事
その事を聞いたホシノとユメは顔を顰めた
ユメ「……ホシノちゃん」
ホシノ「あんな軽装ですらない状態で砂漠を越えるなんて……よほどの事情があるんだね」
なにやら2人で相談しているようだ
モモイは自分の身体に力が入る事に気付き起き上がる
「もう起き上がっても大丈夫なんですか?」
「ん…無理はいけない」
「平気? お水飲める?」
モモイは黒髪ツインテネコ耳ツンデレ(予想)少女からコップに入った水を受け取る
体感数日ぶりの冷たいきれいな水が身体中に染み渡るようだった - 89スレ主24/11/21(木) 14:45:04
「……んっ…んっ……んっ………ぷはぁ」
無事に飲み終わったコップは黒髪少女に返した
そして久々の水分で頭がスッキリしたのか、モモイは一部の記憶を思い出す
(そういえば…この人達、アビドス高校の生徒達だ……)
冷静になって考えてみると、モモイはアビドス組をよく知っている
否…よく覚えている
(確か…砂狼シロコさん、黒見セリカさん、奥空アヤネさんだったよね)
モモイがシャーレの当番の時に一緒にお仕事したり、先生を休ませるという名目でゲームさせたり
任務で一緒だった記憶もある……というより、小鳥遊ホシノさんとはよく一緒のチームを組んでいた記憶が真新しい - 90スレ主24/11/21(木) 14:50:43
(懐かしいなぁ…ホシノさんと一緒にお昼寝したり、PMC基地のオートマタを破壊したり)
(あとデカグラマトン…だっけ? の…確か兵器を大量生産する奴を一緒に止めに行ったよね)
先生の考えはよくわからなかったが、ある日からホシノとーーーと一緒に任務に向かった記憶がある
確かホシノさんから『うへぇ〜モモイちゃん強いねぇ〜おじさんびっくりだよ〜!』と褒められた思い出もある
そのホシノさんが私を助けてくれたのだと
もう一生ホシノさんには頭が上がらない気がした
(じゃあさっきホシノさん達を呼びに行ったのって…十六夜ノノミさんだったのか)
どことは言わないけどおっきかったなぁと全く関係ない事を考えてるモモイなのであった… - 91スレ主24/11/21(木) 14:54:34
「…その……助けてくれて…ありがとうございます、小鳥遊ホシノさん」
ホシノ「んん? おじさんの事知ってるの?」
モモイは自分がした失言に気付いてしまった
そう、ホシノ達もモモイの事を覚えていなかったのだ
モモイは慌てて言い訳を言う
「あの! そのっ! 前にシャーレの近くで見かけまして!」
ホシノ「そっか〜その時近くにいたんだね、いやぁ~おじさんもすっかり有名になっちゃったなぁ〜♪」
モモイは安堵する
目の前の生徒達は味方だと言ってくれたが、不信感を覚えさせるのはそれとこれとはまた別なのだ
ユメ「ホシノちゃん、この娘はまだ目覚めたばかりなんだから、少し休ませてあげよ?」
そう言い聞かせるユメ
しかし、モモイはこの人の事を知らない……否、全く記憶に存在しない - 92スレ主24/11/21(木) 14:57:56
(……この人誰??? アビドスにこんな生徒いたっけ?)
モモイの疑問を他所に、ホシノはみんなをまとめて撤収準備に入る
ホシノ「確かにそうだね、ほらみんな〜今日はここまで。もう夜も遅い時間だから変えるよ〜」
そう手を叩きながら発言するホシノ
それを聞いた他の生徒達も次々とユメとホシノを残して部屋を出ていった
ユメ「それじゃあホシノちゃん、後はよろしくね♪」
ホシノ「うへぇ〜…言われなくてもわかってますよユメ先輩」
そう言い残しユメも帰って行った、後に残ったのはホシノとモモイ、2人きりの空間になった
「……あっ…あの、小鳥遊さんは帰らないんですか?」
ホシノ「ん? ホシノでいいよっ、こんな所でひとりぼっちは寂しいでしょ? 眠れるまでおじさんが側にいてあげるよ」
ホシノは純粋にモモイを心配してここに残ると言ってくれた
彼女も自身の生活があるというのに…
安心したモモイは急激に睡魔に襲われる
ホシノ「おっ…眠くなっちゃった? いいよ、そのままおやすみ。明日はきっと良いことがあるさ」
モモイの頭をそっと撫でる
モモイはホシノの小さな手の暖かさを感じながら眠りに落ちた - 93二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 14:59:32
ここのモモイ、なんか各校のことについてめちゃくちゃ知識あるし、結構交流あるな。
- 94スレ主24/11/21(木) 15:00:25
投稿後に誤字発見しちった…orz
すみませんが「ーー帰るよ〜」と変換してください - 95スレ主24/11/21(木) 15:09:43
※少しだけホシノのシーンが入ります
ーーー
目の前のまだ名前を知らない女の子がすやすやと寝息を立てた
私はそっと彼女から離れ、なるべく音を立てないように電話をかける
《ーーーピッ…ホシノ先輩? どうかしたんですか?》
ホシノ「ゴメンねアヤネちゃん、ちょっと今すぐ調べてほしい事があるんだけど…」
電話の相手は私の大切な後輩の1人のアヤネちゃん
ある一つの考察がよぎり、わざわざ電話をかけた
ホシノ「……ここ最近で何か大きな事件があったかを調べてくれないかな?」
幸いにも生命を取り留めたとはいえ、あの娘の姿は異常だった
あまりにも薄着過ぎる格好にボロボロの姿、それに背をって運んでる最中に気付いた、まるでゴミの中に捨てられていたかのような鼻に付く悪臭
今はもう全快に向かってるとはいえ、いつ死んでてもおかしくなかった
そんな娘がアビドス砂漠に逃げ込むなんて…あまりにも異常事態だ - 96スレ主24/11/21(木) 15:17:33
アヤネ《ちょっと待っててくださいね……今検索結果が出まし…っ!?》
ホシノ「…何かあったのアヤネちゃん!?」
私の考察通り、何か事件が起こってたみたい
感の良いアヤネちゃんも何かを察したんだと思う
《……ミレニアムサイエンススクールで侵入者が発生し、今もなお……ヴァルキューレ警察学校と共に犯人を捜索しているみたいです》
私の疑惑は確信に変わった
この娘はなんらかの方法でミレニアムに潜入し、指名手配を受けたのだ
いくらミレニアムの開発技術が優れているとはいえ、防犯システムも他の三大高の倍以上のセキュリティシステムが採用され、今もなお更新し続けてる学校に潜入なんて自殺行為だ
けれど…どうもこの娘が技術目的で侵入したとは考えられない
それに…もう既にボロボロで色褪せてるとはいえ、この娘が付けてたネクタイは……
【ミレニアムサイエンススクールのイメージカラー】のネクタイだった - 97スレ主24/11/21(木) 15:33:49
私は一旦考える事を止め、電話の相手にお礼を言う
ホシノ「ありがとアヤネちゃん、こんな時間なのにゴメンね? それじゃ、おやすみ〜」
アヤネ《まだ、よくわかりませんが…お役に立てたようでなによりです! それでは…おやすみなさい、ホシノ先輩》
ピッ…
通話を切る
おそらく私の考えが正しければ……この娘はたぶん、ただ普通に学園生活を送っていたのだろう
そんなある日、お友達から『お前の事なんて知らない』なんて言われたら絶望もする
そしてなんやかんやでミレニアムから脱走してここまで歩いて来たのだろう…
ホシノ(それでも、ミレニアムの警戒網から逃れる事なんて不可能に近い…)
おそらく、敵だらけのミレニアムにも1人か2人はあの娘の味方が居たのだろう
その人が警戒網に穴を開けたのか、この娘が無事に逃げれるようにサポートしたのかは分からないけど - 98スレ主24/11/21(木) 15:35:46
そしてこれは確信に近い事だが…この娘の追っ手は確実に来る
それが近い将来の事か、遠い未来の事か分からないけど…
ホシノ「……君の事は、私…ううん、私達が守ってあげるからね…」
ホシノは可愛い寝息を立てるモモイをそっと撫で、そう決意した…… - 99二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 15:44:38
曇らせ…記憶喪失…そして存在しないはずのユメパイ…
歪んでいるこの世界でアイデンティティのヘッドフォンとシッポも失い文字通り思い出を捨てて新たな人生を過ごすのか、逆転はあるのか… - 100スレ主24/11/21(木) 16:08:54
アビドス高校編 1-2
ーーー
……目が覚める
全く知らない天井…ではなく、眠る前に見た保健室の天井…
少々記憶が混乱しながらもモモイの意識が覚醒する
(…あれ? なんでここに…そっか、私逃げて、倒れた所をここに運ばれたんだ…)
今の自分の身に何が起こったのかすぐに判断し、すっかり回復した身体を…………起こせない
というより、何故か全く動かせない
それに身体が暖かくてなんだか良い匂いがしてるような……
(……ハッ!? 私…ホシノさんに抱き着かれてる!?)
モモイは気付いた、あの小鳥遊ホシノに抱き締められれる事に - 101スレ主24/11/21(木) 16:13:54
ホシノ「…………zzz」
ホシノはどうやらまだ寝てるようだ
というより、今もここにいるという事は…ずっと付きっきりでモモイの看病をしてくれたのだろう
(ホシノさん……)
モモイはホシノに感謝する、しかし…それとこれとは話が別
モモイは今、最大のピンチを迎えていた
(ううう…マズイ、おしっこ行きたい……でもホシノさんが離してくれない……)
いくら普段のモモイに色気が無くともモモイだって女の子なのだ
ここで漏らして社会的に死ぬ事は是が非でも避けたい
とにかくモモイはなんとか脱出しようともがく
(ん~~! んん~〜! ホシノさん寝てるのに力強っ!? 全然動かせない〜!)
その細腕と小さな身体のどこにそんな力があるのだろうか?
それでも諦めずにもがく
(んん~! ふん〜〜! う〜〜ご〜〜け〜〜!)
それでもモモイは動けません
(うわーん! 動いてないのに暑いよ〜!)
モモイの心の叫びは誰にも届く事はなかった…… - 102スレ主24/11/21(木) 16:16:04
- 103二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 16:16:51
か、かわいそうに……
- 104二次元好きの匿名さん24/11/21(木) 17:15:54
なんていうか……その…下品なんですが…フフ……下品なんでやめときますね…フフ…