- 11824/11/22(金) 02:34:57
- 21824/11/22(金) 02:36:56
- 3二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 02:49:00
立て乙
- 4二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 03:17:06
とりあえず10まで伸ばすぞ
- 5二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 03:19:12
加速
- 6二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 03:20:08
たておつ
- 71824/11/22(金) 03:20:35
うおこんな夜中にすみません
前スレのコメ返し書いてます。
あと年齢表と、あらすじを書き直します! - 8二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 03:48:12
たておつです!
「初代スレ主とPart2・現スレ主は別人」かな? - 9二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 03:48:49
とりゃー!
- 10二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 03:51:49
ここのSSが最近の楽しみ
無理せずご自身のペースで書いてくれれば嬉しい - 111824/11/22(金) 04:03:47
- 121824/11/22(金) 04:33:04
現在までの登場キャラは
杏山カズサ :16才
宇沢レイサ :31才
栗村アイリ :30才
柚鳥ナツ :30才
伊原木ヨシミ :31才
狐坂ワカモ :34才
栗浜アケミ :34才
スケバンちゃん:15才
先生 :42~5才
黒服 :?才
現・ティーパーティ :17,18才
名前だけ出た人(キヴォトスにいたら)
クズノハ :?才
カヨコ :34才
スズミ :32才
ってな感じになります。
計算間違ってたらごめんな。早生まれの計算こんがらがる。 - 131824/11/22(金) 05:24:53
【簡単なあらすじ】
「見つけましたよ、杏山カズサ!」
ある秋の夕暮れ。コンビニで。ちょっと買い物をした帰り道。背後から声を掛けられ、振り向くと。
一つに縛った髪。ワインレッドのブラウスと、タイトスカート姿の大人。
宇沢。彼女は、その大人の女性は、15年後の宇沢だった。
各自治区に悪名轟かすバンドへと変貌したSUGAR RUSH。
一緒に卒業したかったからと叫んだアイリは、みんなは、一年生で停学になったまま、30才を超えていて。
みんなは、この秋の暮れ。15年後の10月の終わりに、SUGAR RUSHの活動を辞めると言った。
表向きは私が見つかったから。
だけど、私に教えてくれない、裏の理由。アイリ。ナツ。ヨシミ。スイーツ部の誰も、未来を見ていないかのようにふるまう理由を、私だけ教えてもらえない。
知りたいならば。
『クズノハ様にお会いなさいませ』
そう教えてくれたワカモさんは。
シャーレの、先生の”力”として15年間、そばにいたワカモさんは。
宇沢が襲われた。
ワカモさんに。
先生のためにしか動かないというワカモさんが襲ったのなら。つまり。
それはつまり。先生が襲ったも同然で。
熱血バカの宇沢が、私を探すために自分の正義を曲げてまで、栗浜アケミと手を組んだのが悪かったのか。
SUGAR RUSHのテロ染みた捜索活動が悪かったのか。
それともなにか……別の思惑が動いているのだろうか。
わからない。でも、発端は。ぜんぶ、私がこの世界から、消えたこと。
”終わり”を見ているアイリたち。先生。クズノハ様。
私は、キヴォトスの一生徒。特別なしがらみも、宿命も、なにもない。青春を。ただ青春を過ごす一介の生徒だったはずなのに。
幕は上がった。
ショウが始まったのなら止めてはならない。
カーテンコールが終わり照明が落とされる、その時まで。
――終わりはどこに?
私が求めるエンディングって、どんなもの? - 141824/11/22(金) 05:31:34
10まで埋め、ありがとうございます!
楽しみしてくだすってると言っていただけるのも、まじのまじでうれしみがふかみ。
なにより、概念ぶっこみ初代スレ主に感謝を。
保守もありがとうございます! またお世話になります!
メンタルクソザコでごめんな。だいぶ落ち着いたやで。
さあー。
転がしていきましょー! - 15二次元好きの匿名さん24/11/22(金) 07:48:07
スレ立てありがとうございます
- 161824/11/22(金) 16:04:40
ちな今日は投稿できませぬすみませぬ。
ほ。 - 17二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 00:01:58
ほしゅ
- 18二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 08:15:56
わざとではなかったとはいえ、発端が明確だからこそカズサはツラい
- 19二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 14:50:11
メチャ良いSS
ほしゅ - 201824/11/23(土) 16:39:42
「くっくっく……。宇沢さんって、そんな感じだったんです?」
新しい紅茶を準備するスケバンちゃんと運転手ちゃんがが歯を見せて笑っていた。
宇沢も歯を見せている。こっちは威嚇のため。その話を繋げるなと。野良犬みたいに歯をむき出している。
それに気づいたのは私だけ。
「そうだよ。知らなかった?」
「知らんかったっス。ウチらからしたらフツーに頼れるお姉さんって感じなんで。シュガラの皆さんの昔の写真とかも見たいっスね!」
「写真っていうか動画あるけど見る~?」
「見たいっス!」
図らずも話題が変わったことにほっとした宇沢がうんうんと目を瞑ってうなずいていた。
いくらでもネタがあるからまたほじくり返してやろうと誓う。
ぽちぽちとスマホをいじり、みんなに見やすいように、テーブルに横向きに画面を倒したナツが再生ボタンを押すと、流れてくるのはコゴソゴソとした雑音。楽器の試し弾きらしき音。雑談。私の緊張したような吐息。『彩りキャンパス』。あの屋上でスマホ撮りしたときのもの。私がフロントに立って、上手にヨシミ。下手にアイリ。背後にナツ。ついこの間、みんなで見返したもの。
おお、と目を輝かせるスケバンちゃんが、軽く飛び跳ねた。
「すげー! アイリさんかわええー! ヨシミさんツインテ! ナツさん髪長! すげー、すげー! みんな若いっスね!」
「誰がババアだぶちのめすわよ! アイリ!」
「おっけー!」
「ナツ!」
「よい――しょぉ!!」
「ぐぼぁッ!!」
スケバンちゃんの腹にナツの拳が深々と沈んだ。腕をアイリとヨシミに抑えられたスケバンの身体がくの字に折れる。ちょっと足浮いたけど大丈夫かな。
腕を離され崩れ落ちるスケバンちゃんと。腕を組みスケバンちゃんを見下ろし囲む3人と。
でもやっぱり。私にとっても、この動画の中のみんなのイメージは、まだ色が濃い。違和感はなくなったけど。でも、こうしてみるとやっぱり、みんな若いというより、幼く。それは私も一緒、なのかも。実感はない。ないけど、成長したみんなの姿と並ぶとやっぱり、浮いて見える。
だから。
崩れ落ちたスケバンちゃんが「そこまで言ってないっス……」と咳き込みながら、その場に胡坐をかいて。
言った言葉に、深く共感した。 - 211824/11/23(土) 16:42:22
「げほっ、げほっ……。いやでも……。なんか、感動するっス。ほんとにカズサ"さん"って、同級生なんスね」
スケバンちゃんからしてみれば。
そりゃ、経緯は知らないけど。いつ、みんなを知ったのかも知らないけど。
スケバンちゃんからしてみれば、みんなはずっと大人で。大人の姿のみんなしか知らなかった。だから、みんなが探している”杏山カズサ”は知っていても、こうしてみんなの中にもう一度入って来た私とみんなは、時間の差があって、言ってることと見た目の差の光景がぐちゃぐちゃに見えていて。
同い年だった時の、この映像みたいに、馴染めていない。
ああ、そっか。
現実が。私たちから見た私たちと、他人から見た私たちの齟齬が、スケバンちゃんの中でやっと繋がったんだ。
短い動画はすぐに終わる。二分弱の短い動画。
動いて、声が入って、みんなと一緒に一つの青春の成果が映った短い短い動画。『今の私たちに”入ってもらう”んじゃなくて、今の私たちに”繋がってもらう”』と言ったヨシミの言葉どおり。
ずっとみんなの近くに居て、みんなの中に入った私を見ていたスケバンちゃんでさえ。
みんなだけを知っている今のキヴォトスには、この映像を見せることは、私が今のキヴォトスに生きようとするなら、必要な儀式。みんなと同じ時代に生きた私が居た。昔のみんながいたときの。昔のみんなと今の私が同じ時に居た証拠を。
それはとっても独善的で、独りよがりで、私たちの勝手な思いを、たたきつける行為。
「なんか街中で映像流すって姐さんからうっすら聞きましたけど、これっスか。めっちゃいいっスね」
「でしょ? だからこそ、やんなきゃなんないの」
「やんなきゃなんないっスね。――ウチは全力で協力しますから、やりましょう。めっちゃ楽しみっス」
隣の運転手ちゃんもうなずく。
勝手な思いを叩きつけるだけ。
それはまさしく。
「いやぁ、青春だったねぇ。あむ」 - 22二次元好きの匿名さん24/11/23(土) 19:43:43
スケバンちゃん不憫かわいい