- 11◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 16:22:55
あれやこれやあってアレックスと分裂してしまった世界線
寿命とかアレソレ細かい事は考えない事とする
色々あってダイススレとして立て直しました
超のんびりペースになると思いますが、なんとか最終的には
アスカガアレ三人でいちゃいちゃルートを目指したい所存
【概念的前スレ】
【閲覧・CP注意?】ここだけアスランがメンデルに調査に向かったら|あにまん掲示板メンデル内であれやこれやあってアレックスと分裂しちゃった世界線寿命とかアレソレ細かい事は考えない事とするbbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 16:24:01
ジキルとハイドみたいな感じ?
- 31◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 16:24:57
【アスカガからのアレックスへの感情値】
カガリ⇒アレックス
低い程カガリの性格的に危なっかしくて目が離せないヤツ、高い程恋愛的にも意識している
dice1d100=81 (81)
アスラン⇒アレックス
低い程過去の自分とはわかっていても面白くない、高い程昔の自分の不安定さが見ていられなくて
どうにかしてやりたいと思ってる
dice1d100=6 (6)
【アレックス⇒カガリの恋愛度】
低い程親愛、高い程恋愛
dice1d100=78 (78)
【アレックスとアスランの力量差ダイス】
白兵戦(合計100で自由ランと同等)
dice1d50=44 (44) +50(アスラン補正)
MS戦(合計100で自由ランと同等)
dice1d50=34 (34) +50(アスラン補正)
- 41◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 16:29:47
【アスランとカガリの関係性】
1.お互い婚前交渉NG!ハグキスの健全な関係だよ
2.入れなきゃセーフ、ギリギリまで攻めてるよ
3.妙齢の恋人同士なんだから当然やることはやってるに決まってるだろ
dice1d3=1 (1)
【スレ傾向ダイス】
1.ちょっぴりシリアス
2.ほのぼの
3.えろこめ
dice1d3=2 (2)
とりあえず多分拾うだろうと思う要素は前スレから拾ってきました
- 51◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 16:52:27
【INTRODUCTION】
―――しまった!
アスランが気が付いた時には、既に手の打ちようもなかった。
誰もいない無人である事、この任務が終われば暫くはオーブ国内での業務に戻れること…それの事実がアスランに少しだけ油断をさせてしまった。
むき出しの配線に引っかかってよろけるなんて初歩的な失敗をした自分を責めるが、起きてしまった事はどうしようもない。
アスランが体制を崩すと同時に起動する装置が放つ光が辺り一面を目も開けていられないほど白く染める。
一瞬ののち、光が落ち着きアスランが閉じた目を開いた瞬間に目に入ったその光景に、今度は驚愕から思わず目を見開いてしまった。 - 61◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 16:52:51
■ ■ ■ ■ ■
オーブ連合首長国首都オロファト内 首相官邸代表執務室
人払いをしたこの部屋の中に居るのは、報告を行うために訪れたアスランと、部屋のであるカガリ、そして―――
「…………」
「……事前連絡を受けてはいたが、本当にここまで瓜二つとは」
「詳細なメディカルチェックはこれからだが、簡易チェックでは俺と遺伝子構成は99.999999%同一との結果が出ている」
「アスラン・ザラのクローン、もしくはそれに類する【ナニ】か、違うのは肉体年齢のみ、か……メンデルのその設備が生きていれば、もう少し詳しく調査する様に依頼もできたのだろうが」
「老朽化も進み、メンテナンスもされていないメンデルでは設備も限界だったので仕方がないかと」
「……現状は何も手掛かりは無し、か」
アスランの横に口を結んで立っていた部屋の中にいる最後の一人である、アスランそっくりな青年に対してカガリは水を向ける。
「お前の名前と年齢、そして所属を教えてくれ」
「年齢は18歳、所属はカガリ・ユラ・アスハの私設護衛」
「―――俺の名前は、アレックス・ディノだ」 - 7二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 16:56:25
主さん改めて立て乙ですぞ
メンデルにあった何かの装置みたいなののせいで、アスランの中のアレックスやってた当時の記憶やら精神状態やらが投影された別個体として出て来ちゃった、みたいな解釈で大丈夫だったっけか(理由はなんやかんやあってくらいでしかなかったはずだが) - 81◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 17:04:46
- 91◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 17:06:36
【アレックス】に質問を対して続けるアスランとカガリ。
「……記憶はブレイクザワールド事件あたりまではあるんだな」
「あぁ……カガリに指輪を渡して、プラントへ渡ろうと考えていた」
「俺やカガリしか知らない筈の記憶も持っているのか…」
「自分自身が【アスラン・ザラ】と言う記憶が消え去っている訳でもない、なのに自分は『アスラン』ではなく『アレックス』と言う自認、意識がそれを上回っている…間違いないな?」
その問いに【アレックス】は首を縦に振る。
突然の状況に頭の中での処理が追い付いていないのか、アレックスの顔色がすっかり真っ白になっている
そんな彼の様子に気付いたカガリが大きくため息を付いた後に提案する。
「わかった。アレックスも限界の様だし、とりあえず今日は一旦解散にしよう……アスランもそれで良いな?」
「あぁ」
「明日行うアレックスの精密検査の手配は既に完了している。問題は【アレックス】の今日の宿泊先なんだが……」
「……寝かせて貰えるなら、独房でもなんでも構わない」
アレックスの捨て鉢な言葉を受けてカガリは怒って言う。
「何か罪を犯したわけでもない人間をそんな場所に入れられる訳ないだろう!アスハ邸に連れて行くつもりだ。部屋は余るほどあるからな」
「何を考えている!!!万が一があったらどうするんだ!!!」
カガリの言葉に、今度はアスランが焦って反応をする。 - 101◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 17:09:12
「だったらお前が彼を監視に来ればいいだろう、私は歓迎するぞ」
「は!!!????」
「お前なら何かあっても大抵の事は一人で対処できるだろう?」
「それは否定しないが……」
「それに現時点であまり事を大きくするべきでないのはお前もわかるだろう?……それに今のコイツーーーアレックスを放置してはいけない気がするんだ……私の単なる勘、だがな」
「……わかった。業務を引き継いで荷物をまとめて来る。1時間待ってくれ」
仕方がないとばかりにアスランが大きくため息を吐いて、渋々カガリの言葉を受け入れる。
「あぁ、お前が戻るまでの間は扉の前で待機しているキサカに護衛を頼むから安心してくれ」
「…………」
言葉をなくしてぼんやりと立ち尽くす【アレックス】に、カガリは苦笑しながら声を掛ける。
「悪いな、すんなりと【お前に害はない】と信じる事も出来ないんだ」
「……いや、それは仕方がない事だと思う。俺だって自分自身が良くわからないんだ……」
「ある程度検査が終われば、自由にしてやれるとは思うんだ、もう少し我慢してくれ」
「…………自由、か」 - 111◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 18:10:57
アスランが戻り、カガリとアスラン、そしてアレックスと共にアスハ邸へ向かう。
事前に連絡していたためアレックスが就寝する為の部屋は既に整えられていた。
戸惑うアレックスをシャワールームへ押し込むと、カガリはベッドに腰掛けて溜まっていた息を吐き出した。アスランもその隣に座り、下がったカガリの肩をそっと撫でた。
「……容姿も記憶も自認も確かに護衛をしてくれていたあの時のアスランなのに、なぜ自分の事を【アレックス】だと思っているんだろうか」
「……また名前を奪ったと、そう思っているのか?」
「そうとしか考えられないだろう!?」
親から貰った「アスラン」と言う名前を奪い、「アレックス」と言う偽りの名前でしか生きる事が許されなかったあの時の自分の弱さと突きつけられたのだとしかカガリには思えなかった。
弱さと言う罪に、カガリの琥珀色の瞳が揺れる。そんなカガリを安心させる様にアスランは穏やかな声で言う。
「確かにあの時の俺は、何も出来ない、君の涙を拭う事しか出来ない自分の無力さが歯痒かった。今だってあの時もっと違う方法が取る事も出来たんじゃないかと夢に見る事もある」
「なら!」
「けど、そんな中で君がくれた「アレックス」と言う名前だけは、本当に嬉しかったんだよ」
だから今も任務で使わせて貰っているしな。
そう微笑みながら言葉にするアスランに、カガリは瞳を瞬かせる。
「だから、彼が『アレックス』を自認するのは多分、悪い事ではないと思う」
「……そっか」 - 121◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 18:20:56
アスランの言葉にカガリが微笑むと同時に、アレックスがシャワールームから出て来る。
余程疲れたのか、うとうとと眠そうなアレックスの髪はドライヤーはおろかタオルドライも適当でこのまま布団に入ったら枕が濡れてしまうのは簡単に想像がつく。
カガリが苦笑しながら、ぼんやりとしたアレックスを部屋にあるアンティークの鏡台近くの椅子に座らせるとタオルとドライヤーを用意する。
1.そのままカガリはアレックスの髪を優しくタオルで水分を取り、ドライヤーをかけ始めた(アスラン嫉妬値+5)
2.アスランがカガリのドライヤーとタオルを奪い、少し乱雑な手つきで髪を乾かし始めた(アスラン庇護欲値+5)
dice1d2=
- 131◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 18:21:18
ダイスミス
dice1d2=1 (1)
- 141◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 19:01:22
カガリがアレックスの柔らかい青みがかった髪を優しくドライヤーで乾かすのを、アスランはむっつりとした表情で見つめている。
ドライヤーが気持ちが良かったのか、カガリの手つきが気持ち良かったのか。
カガリがドライヤーを止めると、アレックスはすっかり夢の世界に入り込んでしまっていた。
1.仕方がないばかりため息を吐くと、アスランがアレックスを支えてベッドまで連れて行く。(アスラン庇護欲値+5)
2.このままでは風邪をひいてしまうと、悪いとは思いつつもカガリが優しくアレックスの肩を揺すってベッドまで行くように起こす。(アスラン嫉妬値+5) - 151◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 19:01:38
dice1d2=2 (2)
- 16二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 19:05:35
見事に嫉妬ダイス当てるなw
- 171◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 19:13:40
カガリに起こされ、眠たげに瞼を擦りながらなんとかアレックスはベッドに入り込むとすぐにですーすーと寝息をたてはじめる。
しばらく様子を見て、特に問題もないと判断し監視のために同室で宿泊予定のアスランに任せてカガリは部屋に戻ろうとする。
「うぅ、カガ……リ……」
その瞬間に、カガリとアスランの元にアレックスの苦しそうな声が届く。
寝顔を覗き込むとアレックスの目元には涙が浮かんでいる。
(私の夢を見て泣いている、のか…?)
苦しそうに涙を浮かべているアレックスをそのままにしておけず、カガリは思わずアレックスの涙を拭おうと手を伸ばす。
1.その瞬間、気付いたらカガリはアレックスの腕の中に抱きこまれていた。(アスラン嫉妬値+10)
2.涙を拭っている間にたまらなくなって、思わずアレックスの頭を抱き抱えていた。(アスラン嫉妬値+5)
dice1d2=2 (2)
- 18二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 19:16:43
悉くヤキモチ妬く方向にダイスがw
だよなぁとも思ってしまうけど、果たして大丈夫なのか… - 19二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 19:19:00
嫉妬ばかり引くアスランよ・・・
- 201◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 19:26:45
カガリの行動に、思わずぎょっとしたアスランがカガリからアレックスを引き離そうとする。
カガリはアレックスが起きるだろうと言わんばかりにアスランに対して口元に人差し指を立てて「静かに」とジェスチャーすると、アスランの口がむっつりと曲がるのが見えて、カガリは苦笑する。
カガリがアレックスの頭を撫でているうちに、アレックスが縋るようにカガリのシャツの胸元を強く掴んでしまい、離すことができない為この体制で寝る事を決めた。
カガリは苦笑しながら、アスハ邸の大きなベッドなら成人の男女3人くらいは余裕で寝られるんだから護衛のアスランもこっちに来いと言わんばかりにぽんぽんとベッドを叩いて誘う。
1.仕方がないなとため息を吐くと、アスランもベッドにのぐり込むことに決めた。(アスラン庇護値+5)
2.監視任務があるから寝る訳にはいかないだろうと怖い顔のままベッドの横に椅子を置き、二人を見守る事にした。(アスラン嫉妬値+5)
dice1d2=1 (1)
- 21二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 19:31:57
庇護初めてか
- 221◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 19:38:15
アスランがベッドにもぐりこむと、アレックスを抱きしめるカガリを背中から抱き込むと、香るカガリの匂いと温もりに気付かない内に感じていた緊張が少しほぐれるのが自分でもわかる。
普段のカガリと二人きりなら、正直正常な欲求を持っているアスランはカガリの温もりに緊張して寝る事は出来なかっただろうが、状況が状況故にアスランの目蓋も重くなってくる。
(―――いま……寝る訳……には……行かないんだが……な…………)
アスランも襲い来る睡魔にあらがう事が出来ず、気づけば寝息を立てていた。
あっという間に寝てしまった二人と違い、挟まれたカガリはそれどころではない。
自分の胸元ですっかり穏やかな寝息を立てるアレックスと、自分をすっぽりと包み込んで耳元で寝息を立てるアスランの存在にドキドキと心臓が高鳴り、疲れているはずなのに眠気は襲ってこない。
それでも、いつの間にか自分を包む二つの温もりを感じている内にカガリも夢の世界へと旅立ったのだった。 - 23二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 19:42:29
嫉妬の嵐だったけど最後は三人で仲良く寝てよかった
- 241◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 19:43:45
最終的に嫉妬値>庇護値だとアレックスvsアスランバチバチルート(でも仕方が無いから認めてやる)
庇護値>嫉妬値だとアスカガアレ3人仲良しルートに入る予定です予定は未定
ほのぼの√なので二人が本格的にころしあいとかありません大丈夫です
ちょっぴりシリアスだったら名前の下りはもっと深堀りする予定でした
- 25二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 20:22:12
頼むダイス!
わたしにアスカガアレを見せてくれ!!! - 261◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 20:51:06
■■■■■■■■■■■■■■■
--『 』の見る夢--
ごめん、
ごめんな、『 』……
毎日肩を震わせて、涙を流すカガリを傍で見て涙を拭う事しか出来ない無力な自分。
今もまた、腕の中で細い肩を震わせてなくカガリの為になにが出来る訳でもなく、ぐっと奥歯を噛みしめる。
腕の中のカガリは、意を決した様にとん、と『 』の胸を推すと涙を堪えた笑顔を作ると、紫髪の男の元へとゆっくりと歩いて行く。
―――行くな、俺を置いてアイツの元になんて行くな!!!
必死に声を出して止めようとするが、声は音にはならず。
アイツの横に立ったカガリの肩をニヤついた顔をしたアイツが抱き寄せる。
そして、『 』に背を向けて歩き出す姿を呆然と見送るしか出来ず、足元は絶望と言う闇に呑まれていく。
―――いやだ
―――やめろ
―――俺を捨てないで
心が絶望に飲み込まれそうになったその瞬間、
一面が光に満ち、暖かく柔らかな温もりに包まれる。
『大丈夫、大丈夫だからな……』
欲しかったその言葉が、『 』の心をそっと救い上げた。
(……やっと、息が出来た気がする)
その温もりを二度と離すものかと『 』は強く抱きしめたのだった。 - 27二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 20:53:43
アスカガアレのイチャイチャが見たいんだ!
お願いしますダイス神どうか御慈悲を! - 28二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 20:57:12
現在値
嫉妬 15
庇護 5
まだまだ射程範囲内だ頑張れ庇護欲 - 29二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 21:13:59
- 301◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 21:23:53
明確なゴール地点はきっちりとは決めてないんですが、
ある程度書きたいイベント昇華+大きな山場イベントが1個終わった辺りで締める予定です
続いても2スレ位、うっかり長くなっても3スレで終われればいいなと
のんびりペースだとは思いますが、お付き合いいただければ… - 31二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 21:26:13
カガリセラピーで癒しつつ庇護欲を加速させればアスカガアレが見えるんだ!
- 321◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 21:36:22
(……ゆめ?)
アレックスが目を覚ますと、目の前に広がる金色。
ぎょっとして視線を動かすと、自分が『カガリ』に抱きしめられている事に気付く。
「ん……?おきたのか、あれっくす……?」
アレックスが身じろいだことで目の前の『カガリ』が目を覚まし、寝起きで舌ったらずな喋りでアレックスに声を掛けて来る。
「な、なんで俺はその、一緒のベッドで寝ているんだ……?」
アレックスは置かれた状況が飲み込めず動揺が隠せないまま問いかけると、カガリの視線が彼女自身の胸元に向かう。
そこには、アレックスが強く握りしめている事で胸元がすっかり皺になってしまったカガリのシャツが目に入った。
「す、すまない……!!」
慌てて手を離すと、カガリは穏やかに目を細めて笑う。
「はは、気にするな。私がしたかっただけなんだから、な?」
『あの時』はすっかり見る事が出来なくなっていたカガリの朗らかな笑みに、アレックスの頬が思わず赤く染まる。
1.その瞬間、寝入ったままのアスランの二人を抱きしめる腕の力が強くなる。(アスラン庇護欲値+5)
2.「目が覚めたならさっさと起きたらどうだ?」と、アスランのいつも以上に低い声が二人の耳元に入って来る。(アスラン嫉妬値+5)
dice1d2=2 (2)
- 33二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 21:44:03
- 34二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:07:02
アスカガアレにキララクはどう反応するのかな?
そしてシンちゃんのお兄ちゃんへの反抗期は2倍になるのかな… - 351◆alir5FzDy9Up24/11/24(日) 23:01:29
アスランのいつも以上に低い声に、カガリはびくりと肩を揺らす。
(……どうにも、アスランのこの声は『あの時』からちょっとだけ苦手だな……)
カガリが昨晩はどうにかメイクだけは落としたが、シャワーを浴びてすっきりしたいし着替えたいからと自室に戻ると、部屋に残されたアレックスとアスランの間に重い沈黙が流れる。
アレックスも、いつまでも微睡んでいる訳にもいかないと名残惜しさは感じつつも布団の中から抜け出す。
使用人が服を用意しいるはずだと言うカガリの言葉通り、クローゼットには使用人が用意してくれたアレックスの為の服が入っていた。
沈黙を打ち破る様にアスランが口を開く。
1.……お前が、不安を抱えている事は理解している……つもりだ(アスラン庇護値+5)
2.……俺は、お前の事を認めていない(アスラン嫉妬値+5)
dice1d2=2 (2)
とりあえず今日はここまでと言う事で
- 36二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:03:55
現在値
嫉妬 25
庇護 5
庇護欲様〜!こっち来て〜!! - 37二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:10:05
蠍座の男ダイスすぎる
- 38二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:18:01
自分であっても許さんという同担拒否が出てる・・・
ほのぼの最初にひいてなかったらひやひやするやつ・・・ - 39二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 00:02:44
カガリこじらせの同担拒否アスラン大好きだけど、アレックスもカガリの好きなアスランなんだよ
もっと自分を認めて愛してくれ~~~~ - 40二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 02:23:32
ダイス様一発逆転のヤツお願いします
- 411◆alir5FzDy9Up24/11/25(月) 08:08:45
流石にちょっと嫉妬ダイス多いので何処かで関係修復構築イベントは挟みたいところ
そしてほのぼのに、ほのぼのに戻したい…
【嫉妬イベント】
「……俺は、お前の事を認めていない」
「そ、んな事……」
自身の目の前に立つアスランの、睨みつける様な鋭い視線にアレックスは息を呑む。
「彼女を、カガリを泣かせる様な事をすれば、その時はーーー」
途中で切った言葉の続きは、恐らく。
短い言葉から愛しい女性と、その女性が愛した国の為ならば手を汚す事すら厭わないと言う気迫と覚悟を感じ取る。
自身と同じ遺伝子、そして記憶を持った【アスラン】の筈なのに自分自身が不安定なままのアレックスには言い返す為の手札がなく、俯き奥歯を噛み締め、ぐっと拳を握りしめた。
(……頭では、わかってはいるんだかな)
目の前の自分にそっくりな青年が顔を伏せた様子を見て、アスランはバレない様にそっと息を吐き出す。
目の前で立ち尽くす存在が、最後に残っている記憶は精神的に追い詰められていた時の物である事に加えて、自身の不安定さに酷く動揺している事も理解はしているのだ。
カガリはらアレックスを名乗る目の前の存在が自身の弱さという罪を突きつけられた様だと言うが、寧ろそれはアスランの方だと強く思う。
(……あの時の自身を鏡で見せられている様で、どうしようもなくイライラする)
ぶつける先のない苛立ちを誤魔化す様にアスランは乱暴に自身の髪を掻きむしる事しかできないのだった。 - 42二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 08:35:27
- 43二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 19:10:45
1番修正したいころの自分だから当たりはキツくなるよな
- 441◆alir5FzDy9Up24/11/25(月) 22:17:06
ほのぼの<まだ家出中
二人の重苦しい空気は、着替えたカガリが朝食を呼びにきた事で霧散する。
「ほら、ご飯を食べないと元気が出ないぞ!」
神妙な黙り込んでいた二人の様子にカガリは内心首を傾げつつも、笑ってアスランとアレックスの背中を押しながらアスハ邸の食堂まで連れて行く。
そんなカガリの顔をぼんやり見ていたアレックスは、漸くカガリに対して感じていた違和感の正体に気付いた。
「…メイクをしている、のか?」
アレックスの知る「カガリ」は、そんな物は不要だと着飾りたい使用人の言い分を毎回跳ねつけていた印象が強く残っていて、そのギャップに戸惑いが大きくなる。
女性のメイクに明るくないアレックスにも、カガリの口元を彩るオレンジベージュはとても彼女に似合っており、カガリの持つ魅力をさらに引き立てているのがわかる。
「ん?そっか、お前の中の『カガリ』は、こう言うの苦手だったよな……ふふ、『演出みたいなことも時には必要』、なんだろ?」
「あ、あぁ……」
確かに自分が『カガリ』に対してそう言った記憶は新しい。
けれど、実際にカガリのメイクと言う『演出』目の当たりにして、見事に使いこなす姿にアレックスは何も言えなくなる。
(俺の知るずっと泣いていた『カガリ』と、目の前で艶やかに笑うカガリーーー確かに同じ『カガリ』の筈なのに、どうしても自分の中で結びつかないんだ)
その違和感が、アレックスの中のよすがをますます奪い去っている事に、アレックス自身もまだ気付く事は出来ない。
そして、そんなアレックスをアスランがじっと見つめていた事にも、気付く事はなかった。 - 45二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 23:13:37
アレックスにとっては少なくとも約2年分一気に時間が経ったようなものだし、その時間の分だけ自分の知らない彼女の姿はあるんだからなぁ…
- 46二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 23:25:26
アレックス本編よりも自分の知らないとこでカガリが大人になってるからそれと比べて自分は何も出来ないってますます無力さ感じちゃわない?カガリにどんどん置いてかれるって
- 471◆alir5FzDy9Up24/11/26(火) 00:08:22
「さ、時間も無いし食べよう!」
カガリの言葉をきっかけに、アスランとアレックスもカトラリーを手にして食事を始める。
(どれだけショックを受けても、空腹は感じるものなんだな……)
アスラン、そしてアレックスの母親であるレノアは農業博士であり、また自身もアカデミーを主席の成績で軍人な事もあってどんなに精神的なショックを受けていても「食べられるときはちゃんと食べないといけない」と言う教えが幼い頃から体に叩きこまれている為か、美味しそうな食事を目の前にするとアレックスは色々あった動揺から忘れていた空腹が蘇ってくるのがわかる。
いつも通りのその見た目に反して食べる量が多いアスランは勿論、精神的に動揺の大きいだろうアレックスが出された料理を黙々と口に運ぶ姿を見るとカガリは笑みを深め、自分も食事に手を付け始めた。
三人がアスハ家の料理人が腕によりをかけて作った朝食を綺麗に食べきった後に、出された食後の紅茶を飲み終わると、丁度出発の時間となりカガリが用意を手配した車に乗り込む。
アスランの運転で朝から閣議があるカガリを官邸まで送り届けた後、アレックスの精密検査の為に検査施設まで二人で趣く事になる。
アスランとアレックス、二人きりの車内は、いつも通り会話のない重苦しい空気に包まれたまま道を走って行く。
1.結局会話はないまま、あっという間に車は検査施設まで到着した。
2.そんな空気を断ち切る様に、アスランが口を開く(⇒関係構築イベントへ)
dice1d2=1 (1)
- 48二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 00:17:06
アスランは頑なだなぁ
昔の自分だから無力さとか諸々を痛いほど分かっているだろうがまだ助け舟を出すのは難しいか
これも頭で分かっていても納得できないってやつなのかな - 49二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 00:27:47
いくら年上とは言えまだ2歳差で相手がよりにもよってな時の自分だからなぁ
二人してハツカネズミになりそうだ - 50二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 11:41:43
まだアスラン自身があの時の自分を許せないって状況だし難しい…
誰かアスランにもあの時確かに間違えたかもしれない、だけどお前は自分に出来ることを必死にやろうとしただけだろと言ってやってくれ - 511◆alir5FzDy9Up24/11/26(火) 19:45:31
🎲<俺はアレックスvsアスラン過激派
重苦しい車内の空気を引きずったまま、アスランはアレックスを引き連れて検査施設に入り、受付で手続きを行う。
そのままアスランが立ち会いアレックスの検査が始まると、大きな問題も無く数時間ほどで予定通り無事に完了した。
詳しい結果がわかるのは1週間後の事で、二人は検査の終了報告のためにカガリが実務を行なっている行政府へと向かうと、朗らかな笑みでカガリと彼女の秘書官役のトーヤが出迎える。
「そうか、検査は問題なく完了したか」
「ザラ一佐、お疲れ様でした」
「あぁ、詳しい検査結果は後程まとめてカガリへ直接送るそうだ」
「わかった。色々ありがとう、アスラン」
「いや、これも仕事だからな」
「…………」
「ん?どうしたんだアレックス」
「……その、彼は……?」
ずっと黙ったままのアレックスの視線がカガリの隣に立つトーヤへと向けられている事に気づくと、カガリは椅子から立ち上がりトーヤの肩を軽く抱いて彼に挨拶をする様に促す。
「そうか、アレックスは会うのは初めてだな」
「トーヤ・マシマです。カガリ姉様……代表の補佐を行っています」
「ゆくゆくは彼に代表の椅子を譲る予定で、今から色々と教え込んでる最中だ」
「よ、ろしく……」
アレックスはトーヤに差し出された手を取って握手をする。
『アスラン・ザラ』と余りにも似ている自分のことを本当は聞きたいだろうに、穏やかに微笑むだけで余計なことを何も口にしない少年の利発さに目を見張り、そしてそんな少年を見出し未来を見据えて動くカガリに更に自分の中の『カガリ』との違いを見せつけられた気がしてアレックスの動揺は更に大きくなるのだった。 - 52二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 19:56:18
いっそ太陽が落ちるまで拳を握り殴り合った方が傷だらけのままで"似た者同士"と笑いあえると思うんだ
- 531◆alir5FzDy9Up24/11/26(火) 20:30:38
「ところでカガリ、昨日申請した『例の件』だが」
アレックスがトーヤとのぎこちない挨拶を行っているのをじっと無表情で見ていたアスランが、丁度良いタイミングとばかりに口を開く。
「あぁ、今日は先約もなかったし、お前が何をしたいのかは予想がつくからな。勿論承認済みだ」
アスランの言葉に、カガリは微笑み頷きながら2枚の紙を執務机の引き出しから取り出して渡す。
紙には、「訓練場使用使用願」と、「シミュレーター使用願」のタイトルが書かれ、代表であるカガリのサインと承認印が捺されているのがアレックスにも見えた。
アスランは戻って来た二枚の申請書類を改めてざっと確認した後、アレックスの方へ顔を向けると温度の無い声でこの後の予定を告げる。
「この後は軍本部内の訓練場とシミュレーターでお前の白兵戦時とMS戦時の力量を図らせて貰う、良いな?」
「……わかった。お前が相手で……なんだよな?」
「当然だ」
アスランのにらみつける様な視線と物言いがアレックスの否定する事を許すつもりがないと告げている。
アレックスとしても、今の『アスラン』の力量が気になっていた為、断る理由もなかった。
「ふふっ、二人の手合わせは私も見るのが楽しみだ!」
「カガリも見学に来るのか?」
「あぁ、運良く今日はこの後書類処理のみなんだ!急ぎの書類は先に処理を済ませているし、トーヤやサイにも見学に着いて行って良いとちゃんと許可は貰っているぞ!!」
カガリのそのセリフに苦笑しながらトーヤが頷く。
ウキウキとした気持ちを隠す気のカガリの様子に、ピリついていたアレックスの間の空気も少しだけ緩むのだった。 - 541◆alir5FzDy9Up24/11/26(火) 20:31:31
【手合わせイベント】
【白兵戦結果】
アスラン :dice5d100=98 22 52 66 30 (268)
アレックス:dice5d94=76 35 22 79 57 (269)
【MS戦結果】
アスラン :dice5d100=28 90 73 17 88 (296)
アレックス:dice5d84=69 10 81 79 33 (272)
5本勝負でアスランとアレックスの数値を比較して大きい方が1本取る。
アスランがアレックスより40以上大差をつけて勝った場合はアレックスメンタル的な動揺が原因とする
アレックスがアスランより40以上大差をつけて勝った場合はアレックスメンタル的な動揺が原因とする
勝率がアスラン>アレックスの場合、腑抜けてるんじゃない!とアスラン嫉妬値+10
アレックス>アスランの場合、アレックスを少し認めるてアスラン嫉妬値5、庇護欲値+10
40以上の大差がついた場合は別途イベント
- 55二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 20:33:40
このレスは削除されています
- 561◆alir5FzDy9Up24/11/26(火) 20:35:06
コピペミスったので下記部分修正します、すみません!何度ミスるんだ…
5本勝負でアスランとアレックスの数値を比較して大きい方が1本取る。
アスランがアレックスより40以上大差をつけて勝った場合はアレックスの敗因はメンタル面の動揺を原因とする
アレックスがアスランより40以上大差をつけて勝った場合はアスランの敗因はフィジカルを原因とする - 57二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 20:52:11
スレ主さんドンマイやで
- 58二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 21:06:45
白兵戦もMS戦もいい勝負すぎる、さすが同じ人間
- 59124/11/26(火) 22:14:22
勝率が一緒なので感情値処理は無し
双方40以上の大差付けて負けてるのでアスランとアレックスに
それぞれイベントが発生します
アスランとアレックスの手合わせはは、白兵戦5本勝負ではアレックスが3勝2敗で勝ち越し、MS戦5本勝負ではアスランが3勝2敗で勝ち越しという結果になった。
「……予想以上に強いな、『彼』は」
「はい、僕も驚きました……!」
「…………」
訓練場とシミュレーターの責任者兼監視役として呼ばれカガリと一緒にアスランとアレックスの模擬戦の様子を見ていたキサカは予想以上だったアレックスの実力に対して神妙な面持ちを見せ、同じく見守っていたトーヤは頬を染め、興奮した様子で二人の戦闘技量を称える。
そんな二人とは正反対に、ずっとカガリは何かを考え込み黙ったまま。
模擬戦を終えてアスランとアレックスがシミュレーターから降りて来るのを視認すると、カガリは眉を吊り上げて駆け出した。
「アスラン!!」
アスランがシミュレーターから出てタオルで汗を拭っていると、後ろからカガリがアスランの元へと駆け寄ってくる。
手合わせを行う前までは笑顔だった彼女の表情が、今は随分と険しい。
カガリがその表情を作る理由がわからず戸惑っていると、彼女はアスランの右腕を取るとぐっと引っ張る。
「カガリ?」
「良いからちょっとついて来い!!!!」
アスランは訳も分からずに戸惑いながらカガリの引っ張る方向へと着いて行く事しか出来ない。
カガリはばっっとキサカとトーヤの方へ振り向いて二人に声を掛ける。
「私はアスランに用がある!すまないがキサカ、アレックスの事を頼めるか?」
カガリの指示にキサカは「了解した」と頷くと、ぼんやりとアスランとカガリのやり取りを見ていたアレックスの元へ足を動かした。 - 601◆alir5FzDy9Up24/11/26(火) 23:09:56
いちゃらぶが少なすぎてアスカガアレと言うか
アスアレスレになりかけてるので
ここでちょっといちゃらぶ補充をしたいので今回はアスカガいちゃらぶ
アレカガに関してはこの後別途絡みがあるのでご安心?下さい
【敗北(大差)イベント:Sideアスラン】
アスランがカガリに引っ張られて連れられてきたのは軍本部内の医務室。
丁度軍医は出払っている様で、部屋の中には誰もいなかった。
カガリはアスランを整えられたベッドに座らせると、腕を組んで睨みながら見下ろしながら言う。
「服を脱げ」
「は?」
「聞こえなかったか?服を脱げと言っているんだ」
突然のカガリの発言はアスランの聞き間違えかと一瞬思ったが、聞き返してもカガリは同じ言葉を返してくる。
「ベッドの上で服を脱げって……君は一体なにを考えているんだ?」
「それはこっちの台詞だ!!……そうやって誤魔化そうとしても無駄だぞ、アスラン」
呆れた様にそう吐き捨てると、カガリはアスランの左肩をぐっと押す。
その瞬間にアスランが顔を少しだけ顰めた事をカガリは見逃さなかった。
「やはりな」
もうカガリには誤魔す事は出来ない事を悟り、アスランはため息を吐きながら来ていた軍服とインナーシャツを脱いで上半身を晒す。
左肩にはくっきりと浮き出る打撲痕。
カガリはそれをそっと撫でながら、アスランにそっと問いかける。
「白兵戦2戦目の途中でアレックスに一撃を貰ったタイミングだろ?」
「……正解だ。上手く隠し通したつもりだったんだがな」
「気づいたのは私くらいだと思うぞ。……アレックスも気づいてたかも知れないがな」
「―――君にはどうにも隠し事は出来ないな」
「ふふ、それだけ付き合いも長くなったって証左だろう?」
会話をしながら、カガリは手慣れた手つきでアスランの手当てを行う。包帯を巻き終えると、カガリはその上から優しく口づける。
「早く怪我が治る様にって、おまじない」
そしてアスランの胸元でひかる薄紅色のペンダントに「これからもお前を守ってくれますように」と同じものをカガリはそっと贈る。
カガリの祈りに触れたアスランは、どうしようもなくたまらなくなって、カガリの細い体を右手で抱き寄せた。 - 611◆alir5FzDy9Up24/11/26(火) 23:10:41
―――幾ばくかの間抱きしめあった後に、アスランの胸の中でカガリが問いかける。
「なぁアスラン、アレックスの事はやはり受け入れられないか?」
それは、きっと突然現れたあの存在だけではなく、自分の過去も含めての問い。
そのカガリの問いに、アスランは考えた後にぽつりと返す。
1.……本当はちゃんと、わかっているんだ。(アスラン庇護値+10)
2.――ずっと、殴ってやりたいと思ってる。それは今も変わらない。(アスラン嫉妬値+5)
dice1d2=2 (2)
- 621◆alir5FzDy9Up24/11/26(火) 23:13:16
ダイス神ィいいいいい!!!!!(頭抱え)ここまで嫉妬ダイスばっかり引く事あるのか!?
とりあえず今日はここまで、続きは明日投げられるよう頑張ります - 63二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 23:14:44
うーんなかなか嫉妬が抜けないアスラン…
- 64二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 23:15:06
流石己に厳しいだけある
- 65二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 23:16:51
キラに達磨にされるくらいにはアレだったからな…
- 66二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 23:18:37
アスランがどれだけ無力な自分が嫌だったか思い知らされるダイス
どんなに彼が無力感を感じていたとしてもアスランが側にいる事で救われたカガリはいたんだけどね
使える使えない関係なくカガリはアスランが好きなんだもの - 67二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 23:20:03
自分のことだからって遠慮なく過去の自分をボロクソ言うアスランを見たらキララクスシンはどんな顔するか
- 68二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 23:22:59
許してやれとは簡単には言えないが、必死に守りたいと行動していた自分を認めてあげることくらいはしてもいいんじゃないかってアイツらなら言ってくれるのではないかと希望
- 69二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 23:26:37
プライド高いからかアスラン基本的に誰相手でも慰めを拒絶して強がるからなぁ
カガリ相手なら弱音をはけるっぽいからなんとかセラピーしてあげてくれ - 70二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 00:01:25
過去の自分を殴りたいと思ってたら物理的に実物がお出しされた感じか
ただ分裂した時点で厳密には自分ではない者と認めてやって欲しいとこだがアスランには難しいか
しかし🎲が同担拒否アスランすぎて笑う - 71二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 00:08:34
映画のキラを殴った時に言った台詞ってアレックス時代の自分を重ねてる部分もあるから実際にアレックスがいたらあれくらい殴る蹴るをしてしまう可能性……
何かアスランの逆鱗に触れたらヤバそう - 72二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 11:26:43
アスラン嫉妬ダイス引きすぎて笑う
流石同担拒否の蠍座の男 - 73二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 11:39:35
自嘲するような笑みであの頃の俺にイラつくお前の気持ちがよく分かったよととかお前に墜とされても当然だなとか声を漏らすアスラン
キラは苦虫を噛み潰したような顔になるしカガリはやめろと怒る - 74二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 11:50:02
全てを知った後では守りたい想いと無力感で精神的に追い込まれていたところを利用した議長が全面的に悪いし両陣営を知っていたからこそ苦しんでいたって皆分かってるだろうからつらいところよ
よくも利用しやがったな議長この野郎!!!って思えてしまえば楽なのに利用された自分が悪い、何も見えていなかった自分が悪いって己を攻め続けちゃうのがアスランだからなあ - 75二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 13:28:51
ユウナとかにいいようにやりくめられてるカガリに
何もできないで何かできるかもでザフトいったら
自分は自分で議長に利用されて
カガリに何もできないどころか泣かせる側になったし
自分がいない間にユウナと結婚未遂したカガリの件あったから
未遂とはいえカガリが他の男選ぼうとしたことは納得できないけど
自分が離れたときにそうなったし
自分で助けたかったってのありそうだしな・・・ - 761◆alir5FzDy9Up24/11/27(水) 22:30:14
大変遅くなりましたが続きです
すごく難しかった…アスランの内面に関しては人によって色々思う所あるとは思うんですが、
カップリングスレなのでこんな感じでご容赦くださいと言う事で
「アイツのことは――ずっと、殴ってやりたいと思ってる。それは今も変わらない」
アスランの小さく、それでも血を吐き出すかの様な言葉にカガリがはっと息を呑む。
アスランがカガリの「結婚」を許すと言わなかったのと同じく、自分自身のの事も未だに許せていない部分がある事には薄々気づいていた。
カガリだって、あの時の自分が目の前に現れれば今目の前のアスランと同じ様に受け入れられる自身などない。
それでも、だからこそ、カガリはアスランにわかって欲しいと願う。
「……アスラン、私は確かにあの時、『アレックス』に救われていたんだ」
「……わかってる、わかっているんだ。でも―――」
アスランの腕の中で『アレックス』を少しでも受け入れて欲しいと願い乞うカガリの表情はとても穏やかで、まるで想い出の中の大切な宝物の様な恋を慈しんでる様にアスランには見えた。
そんなカガリの面差しを眺めてアスランは気づく。
過去の自分の弱さ、過ち、後悔。
アレックスと相対する事で感じる様々な感情を一つ一つ取り払い、最後に残ったもの。
(そうだ、これは『嫉妬』だ……)
アスランは、カガリが心から愛しているオーブと言う国以外に心を映す事はない事はちゃんと理解している。
愛と信頼で結ばれていると言う自負もある。
だけど、『アレックス』だけは駄目だ。
彼もまた、確かにアスラン・ザラなのだから。
―――カガリはきっとアレックスから想いを渡されたら拒む事が出来ない。
今はそれ以上考えたくない、何も気付きたくないと、逃げる様にアスランは彼女の肩口に自分の額を擦り付ける様に押しつけた。 - 77二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 22:54:49
うおおおおおおアスランの気持ち的にまだ余裕がないのかもしれないがアスカガアレを願いたい〜!
- 781◆alir5FzDy9Up24/11/27(水) 22:58:29
改めてダイス結果見返したら思い切りアレックス勝ち越してましたねすみません…!
既に話勧めてしまったので今回は引き分けだったって事で進めさせてください
今後はこういった事無いよう気を付けます… - 79二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 23:01:20
読ませる文章書くなぁ
面白いからこのままでおっけーよスレ主 - 80二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 23:02:53
アスランがカガリから愛されているという自覚があるからこそ、、、
でもカガリの愛は国を想うくらい大きくて、アスランはそんな国を想うカガリを包み込むほどのでっかい愛だから大丈夫だ! - 81二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 23:11:31
このレスは削除されています
- 821◆alir5FzDy9Up24/11/27(水) 23:14:02
ダイス結果による庇護値の補填はその内なんかの形でイベント挟みます。
【敗北(大差)イベント:Sideアレックス】
「お疲れ様です、アレックス」
「えっ、あっ、ありがとう……」
カガリに連れ去られたアスランの背中をぼんやりと見ていたアレックスは、突然かけられた声に驚く。
ドリンクを差し出して立っていたのは、カガリの執務室で紹介を受けたトーヤだった。
「白兵戦も、MS戦もどちらも接戦でしたね!お二人の技量、素晴らしかったです」
「……ッ」
興奮した様子で声を発するトーヤに、アレックスは言葉が詰まってしまう。
確かに戦績だけ見れば、互角だったと言える。
しかし実際は白兵戦の1戦目では必死に食らいつこうとしたけれど、『アスラン』にはっきりとした力量の差を見せつけた上でぶつけられた気迫にのまれ、アレックスは動揺してまった。それなのに2戦目の途中からアレックスでもわかるレベルで、あからさまに『動き』がおかしくなっていた。
恐らくあれは―――
「……アスランは、本気を出していない」
「え?」
「多分、途中で怪我をしたんだと思う」
「えっ!?」
「……だから、カガリは彼を引っ張って行ったんだな」
二人の会話を一歩後ろで聞いていたキサカが、なるほどなと軽く頷いて言う。
「彼女は……カガリは怪我に気付いていたんですね」
「あぁ、どうにもその手の事には聡いようでな。特に『彼』の事になると殊更な」
『アスラン』と『カガリ』、二人の一緒に歩んだ時間が紡いだ絆の強さを突き付けられた気がしてアレックスは目を伏せる。
「アレックス?」
トーヤの声に、はっとして慌てて答える。
「あ、あぁ、すまない。何でもないんだ」
(今の俺ではどうやったって本気の『アスラン』には叶わない……)
(……羨ましいんだ、俺は)
アスランの持っている、自分が逆立ちしても手に入る事が出来ない喉から手が出る位に欲しいもの。
それは何もかもが、輪郭すらあやふやなアレックスが初めて感じた、「確かな感情」だった。 - 831◆alir5FzDy9Up24/11/27(水) 23:17:00
【アスランとアレックスの関係フォローイベントダイス】
検査結果が出るまでの1週間でアスランとアレックスの間に何かあった?
1.庇護値アップ(大)イベントがあった
2-3.庇護値アップ(中)イベントがあった
4.特に何もなし(イベントスキップ)
dice1d4=2 (2)
- 841◆alir5FzDy9Up24/11/27(水) 23:18:37
短いですが、眠いので本日はここまで!
やっと庇護値イベント発生してくれた… - 85二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 23:20:08
おお!良かった関係改善できたらいいなー
アレックスからしたら未来の自分だもんなあ
それを希望と捉えられたら良いけど、彼もまたアスランだから羨ましさが拭えない… - 86124/11/28(木) 09:12:39
ちょっと悩んでるのですが、アスランとアレックスで見てみたいイベントとかありますかね?
- 87二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 09:16:26
- 881◆alir5FzDy9Up24/11/28(木) 18:18:01
【与太ダイス】
アスランの怪我は全治dice1d7=1 (1)
山場のイベントでカガリの為に共闘するアスアレは入れるつもりでした!と言うかそれやりたくてスレ立てたまであります
早めにそこまで持っていける様に頑張ります
他入れたいと思ってるイベント備忘録
◾️アレックスの部屋
◾️ハウメアの守り石
◾️キラとの邂逅
◾️シン・アスカ従来
この辺りは多分やると思います
- 891◆alir5FzDy9Up24/11/28(木) 19:19:43
手当てを終わらせたアスランがカガリと共に戻って来ると、既に陽が沈みかけた夕方になっていた。
キサカがアスランとカガリにアレックスを引き渡すと、まだ仕事の残っているからとトーヤを連れて戻って行く。
二人の背中を見送ったカガリはアスランとアレックスへと振り向きにっこりと笑いかけた。
「さて、じゃあ今日アレックスが寝る部屋を決めないとな」
「軍官舎の俺の部屋で良いだろう……と、言いたいところだが」
「検査結果が出てアレックスの正確な措置が決定するまではアレックスの存在を出来る限り表沙汰にはしたくないからなぁ」
「仕方がないか……」
アスランが溜息をつくと同時に、カガリはアレックスに向かって告げる。
「すまないが、暫くの間アスハ邸の昨日寝た部屋で過ごして貰う事になるが構わないか?」
もちろんアレックスに行く宛がある筈はなく、断る理由もない為こくりと頷くしか選択肢はない。
アレックスが了承したのを見て、カガリはアスランにも問いかける。
「もちろん、アスランもアレックスの監視のためにアスハ邸で一緒に寝泊まりするんだろう?」
「当然だろう。何かあった時にすぐ対処対処できる様にーーー
1.コイツと同じ部屋で寝泊まりするしかないだろうな(→同室イベ発生)
2.隣の部屋を使用させて欲しい(イベントスキップ)
dice1d2=1 (1)
- 90二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 19:35:41
同室イベキタァァァァ!!!
庇護欲カモン!!!!! - 911◆alir5FzDy9Up24/11/28(木) 22:04:21
ダイス補填含めて同室イベントと関係構築イベントでの庇護値はちょっと多めに振る予定です。
アスランのその言葉にカガリは頷くと携帯端末を取り出し、アスハ邸へアレックスの部屋の隣にアスランの部屋を用意する様に連絡を取り始める。
カガリの連絡が終わるのを待っていると、アレックスじっと視線を自分の方へと向けている事にアスランは気づく。
「―――なんだ?」
「……本当に俺と同室で生活をするのか……?」
「何だ、俺と一緒だと不都合でもあるのか」
「不都合なんかない!……だが、お前は……」
俺の事が嫌いだろう?とは声に出せず、アレックスが口ごもるとアスランは吐き捨てる様に言う。
「あくまでカガリの為だ。お前は罪人では無い為に拘束はしていないが、あくまでもそれだけ。俺はお前の事を全く信用などしていない。―――そしてそれはカガリも同じだと言う事は肝に銘じておけ」
「……わかっている」
アレックスの精密検査結果が出るまでの1週間は自身の身体と身辺の検査期間であると同時に、監視についたアスランがアレックスの見せる行動と言動、そして信条を見定め、オーブにとって……もっと言うならばカガリ・ユラ・アスハにとっての災厄とならないかを審判する時間である事はアレックスにもわかっていた。
アレックスに対して人好きのする艶やかな笑顔を浮かべる『カガリ』も、昔の『カガリ』とは違い、あの笑みの裏に隠しているアレックスには決して見せない本音がある事にも気づいている。
(……だから言え、それを直接突きつけられると正直キツいな)
突きつけられた現実に、アレックスが返す言葉に迷い、黙り込むしか出来ない。
そんなアレックスを、アスランは相変わらず冷めた目でじっと見つめているのだった。
その間に連絡が終わったカガリが、アスランとアレックスに顔を向けると笑って告げる。
「さ、もう遅い時間だしアスハ邸帰ろう!」 - 921◆alir5FzDy9Up24/11/28(木) 22:50:41
【本編中に盛り込めるかわからないのでちょっと補足】
決してカガリはアレックスの全てを疑っている訳ではありません
本能的にアレックスがアスランとほぼ同一の存在である事を理解してかなりの好感も感じています
とは言え、アコードの様な存在がいたこともあってメンデル関係は何が起きるかわからないため
万が一の時は非情な選択を取る覚悟も持っています
(監督与太話のアスカガで怖いことした話からの派生)
それがアスランの言う「そしてそれはカガリも同じだ」と言うセリフに繋がります
とは言え実際にそんな事が起きた場合にカガリがアレックスに対して本当にそれが出来るかは別の話なんですが…
当然ながらこの話ではそんな展開にはならないのであくまで余談でした
カガリの「物事には裏と表があるんだ」と言うセリフがすごく好きで、それを口にできる様になるまで酸いも甘いも噛み分けて裏の部分も必要だと受け入れられる様になった為政者カガリにどうにも夢を見てしまいます - 93二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 22:57:39
代表としても女性としても成長した証よね
でも非常にはなりきれなそうなのわかりすぎる
アスアレの絡みも楽しみだ - 941◆alir5FzDy9Up24/11/29(金) 10:19:49
今日も夜更新予定です
明日以降暫く余裕が出来るのでペースは早くなると良いなぁと思ってます - 95二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 22:06:54
⭐︎
- 96二次元好きの匿名さん24/11/29(金) 22:57:05
このレスは削除されています
- 971◆alir5FzDy9Up24/11/29(金) 23:00:50
諸事情により大変遅くなりました
あまり進展していません、すみません
アスハ邸に着くと、優秀な使用人たちが出迎えて食堂に通される。
テーブルの上には3人分の夕食がすでに準備され、美味しそうな匂いが鼻をくすぐって来た。
相変わらず食事を前にすると感情とは関係なく空腹を感じるアレックスはその匂いにますます空腹感を感じ、気づいたら出された夕食を綺麗に食べきっていた。
相変わらずアスハ邸で出される食事は美味しいな、なんて考えながらカトラリーを置いてふと顔を上げると、ほぼ同じタイミングでアスランが食事を終えてカトラリーを置くのが目に入る。
そんな無意識にそっくりな行動を取るアスランとアレックスを見てカガリはクスリと笑うと、皿に残っていた最後の一口を食べ終え、カトラリーを置いた。
タイミングを見計らって使用人によって運ばれて来た食後の紅茶を口にしながら、カガリはアレックスに向かって再度問いかける。
「ーーーわかっていると思うが、精密検査の結果が出るまでは、アレックスにはアスハ邸の中のみで生活を行って貰うことになる……構わないか?」
「あぁ、わかっている」
『アスラン』と姿が瓜二つである自分を出来る限り人目に付かない様にしたいと言う考えは理解できるため、カガリのその言葉にこくりと素直に頷く。
「必要なものはアスランや屋敷の中にいる使用人に言ってもらえれば出来る限り手配するから……まぁ、当然だが銃火器やナイフなどの武器、MSなんかは無理だけどな」
「……」
続けて言われた言葉にどう返答するべきが迷い、言葉を探していると目の前の彼女は「すまん、ちょっとした冗談のつもりだったんだ」と苦笑するのでアレックスは思わず生返事がでてしまう。
ごめんな、とアレックスに一言謝ると次にカガリはアスランへと顔を向けると、ニッ、っと笑いを浮かべて声をかけ。
「私がいない間もアレックスの面倒、ちゃーんと見ろよ?」
「……わかっている」
渋々なのを隠す気もないままカガリの言葉に了承を返すアスランに、カガリはにっこりと笑みを深めてうんうんと頷く。
内心の感情とは別に、頼まれたことはちゃんと最後まで遂行するのが『アスラン・ザラ』と言う男であることを、カガリはしっかりと理解しているのだ。 - 98二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 08:22:39
頼むぜダイス
庇護欲アップを! - 991◆alir5FzDy9Up24/11/30(土) 13:55:34
今更だけどほのぼのなんだからもうちょっとゆるふわっぽい話考えるべきだったのかなぁと思いながら
こう言う自分なりに突き詰めて真面目にキャラと向き合う話も好きなのでついつい筆が乗ってしまう
「明日は朝一で重要な閣議があって、申し訳ないが私は先に休ませて貰うな」
カガリは念を押すように改めてアスランにアレックスのことを頼むと、空になったティーカップをおいて使用人と共に自室へ戻って行く。
その背中を見送ったアスランとアレックスもカガリのいない食堂にいつまでもいる理由もなく、さっさと紅茶を飲み切るとアスランの発した「俺たちもさっさと部屋へ行くか」と言う言葉にアレックスも同意し、食堂を出て用意された部屋へと二人で連れ立って向かうことにした。
「ベットが増えている……」
アスランとアレックスが部屋へ着くと、カガリの手配で商人たちによりアスランの為にベッドが運び込まれ、アレックスのベットの横に設置され両方共に綺麗にメイキングされている。
アスハ邸に勤める使用人の仕事の速さと丁寧さに思わず出た声に、後ろに立っていたアスランが「何を当たり前のことを言っているんだ……」と呆れたようにため息交じりの声を出して部屋へと入って行く。
それをぼんやり見送るとアレックスも急いで部屋へと入って行った。 - 1001◆alir5FzDy9Up24/11/30(土) 13:55:46
烏の行水レベルの速さでシャワーを浴びてシャワールームから出て来ると、待っていたとばかりに入れ替わりでアスランがそこへ入って行くのを横目に身ながらアレックスがベッドに腰掛ける。
無意識に溜めていた息を吐き出すと、気付かない間に溜まっていたらしい精神的負担と肉体的疲労から、意識がぼんやりとしてきた。
手持無沙汰になると、どうにも目を逸らしたかった事が次々と脳裏に浮かぶ。
気が付いたら何故かメンデル内の研究施設に立っていて、目の前に自分そっくりな男が呆然と見つめている状況。
飲み込めないままその男―――アスランに連れられてオーブまで戻れば、記憶の中のカガリと確かに同じなのに、全く違う鮮やかな笑顔を浮かべる『カガリ』が待っていた。
アレックスが鈍い男なら、きっと流されたままありのままを受け入るだけだった。
けれど残念ながらアレックスは聡い男が故に、自身の置かれた状況、周囲の言動、その全てから置かれた状況も身の上も、ほぼ正確に認識し把握できてしまった。
『自分が何者なのか』すらもわからず、自分を形どる輪郭すらどんどんあやふやになって零れ落ちて行く感覚。
どうして良いのかがわからず、ただアレックスは頭を抱える事しか出来ない。
(―――起きていても碌な考えなんて浮かばないんだか、さっさと寝よう……)
悩みの迷路の出口を指し示す光明すら見えずに、アレックスは夢へ逃避する事を決めて、毛布の中に潜り込むのだった。 - 101二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 14:17:21
だが際限なく自虐して曇るアスランとそれを見て曇る仲間達というのも見たいという人はいる
- 102二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 14:34:08
アスランの性格でゆるふわ路線て逆に難易度高そうな気がするw
筆が乗っているのは文章から伝わって来てるし、それはもう書きたいものをノッてる内に書き進めるしかないよ
という事で応援してる
読んでいて小気味良いし大変好みの文章の書き方なんで - 103二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:18:21
アスランは壁にぶち当たっても逃げるなんて選択はしないからなあ
たとえ苦しくても手探りでも答えを見つけようと足掻くから見ていて辛いが応援したくなってしまうのもまた事実… - 1041◆alir5FzDy9Up24/12/01(日) 11:14:46
色々とありがとうございます
とりあえず今がどん底でこれからは上がっていくだけ(予定)なので逆に曇らせ見たい人には物足りない展開になるかと思いますが、気が向きましたら最後までお付き合い頂ければ…
ちょっぴりシリアス引いていた場合はアレックスを一旦上げた後に改めて落とす展開にしていたと思います
と言う事で?漸くダイスに処理入ります、大変お待たせしました
【同室イベント】
アスランがシャワールームから出ると、アレックスは既に布団に入って眠り込んでいた。
アスランがアレックスの様子を見るために顔を覗き込むと、気を張っている任務中は別として、一度それから離れれば足りない分を補うかの様に深く眠り込み、朝までなかなか起きない―――正確に言えば、朝もなかなかすっきりと起きる事が出来ない事の多いアスランと同じ様に、アレックスも既に熟睡して寝息を立てている。
暫く様子を見たのちにこのまま起きる様子が無さそうだと判断すると、アスランもさっさと寝る事に決めて自身のベッドに入り込もうとした瞬間。
「う、ぅ……か、カガリ……」
アレックスの表情が苦悶のものへと変わり、苦し気にカガリの名を呼びながら魘され始めた。 - 105二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 11:15:52
このレスは削除されています
- 1061◆alir5FzDy9Up24/12/01(日) 11:17:07
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
--『アレックスの見る夢』--
気が付くと、アレックスは光も差し込まない真っ暗な闇の中にぼんやりと立っていた。
『―――アレックス』
呼ばれた声の方へ顔を向けると、うっすらと笑みを浮かべる『カガリ』の姿が見える。
そして、彼女の隣には『アスラン』が肩を抱いて立っていた。
『カガリ』はアレックスをまっすぐ見つめて笑みを深め告げる。
『お前は私の≪アスラン≫じゃない』
―――そんな事はわかっている!
『私の≪アスラン≫は、隣にいるコイツだけ』
―――わかっている、そんな事は痛い程わかっている!!
『……じゃあ、お前は≪誰≫なんだろうな?』
―――そんな事、俺が知りたい!!!
『まぁ、そんな事はどうでも良いか。≪ニセモノ≫のお前なんて、いらない』
カガリはそう言い捨てるとオレンジベージュの口元のルージュに笑みを浮かべ、隣に立つ『アスラン』に顔を近づけて唇を重ねる。
アレックスが永遠にも感じる時間見せつけた後、『カガリ』と『アスラン』は一瞥して去っていく。
―――行くな!!!!
―――俺を捨てないでくれ!!!
―――カガリ!!!!!
必死に背を向けて遠ざかる二人に手を伸ばすが、足元の闇にアレックスは飲み込まれていく。
闇がアレックスの頭の先まで飲み込もうとしたその瞬間。
「おい、起きろ!!」
アレックスはアスランの声に意識を現へと引きずり上げられた。 - 1071◆alir5FzDy9Up24/12/01(日) 20:02:55
「おい、起きろ!!」
寝ているアレックスが魘され始め、流石に無視する訳にもいかずアスランは肩を揺さぶり叩き起こす。
アスランの声に目を開けたアレックスの目は視点が定まらず、ぼんやりと虚空を見つめていた。
余程酷い夢を見ていたのか、酷い寝汗をかいているアレックスに気付かれない様にアスランはそっとため息を吐くとタオルと水を取って来てぼんやりとしたままの彼に差し出す。
恐らく頭では理解できていないまま、喉の渇きが我慢できずアレックスは反射的に受け取ったボトルに口を付けるとあっという間に中身は半分ほどまで減っている。
目が覚め、汗として流れ出て不足していた水を補給した事でアレックスの意識もやっとしっかりしてきたようだ。
そんなアレックスを見てアスランは―――
1.無言のまま、アレックスのベッドのふちに腰掛けた(庇護度中アップ)
2.「……嫌な夢でも見たのか?」と、静かに問いかけた(庇護度大アップ)
dice1d2=2 (2)
- 1081◆alir5FzDy9Up24/12/01(日) 21:08:12
「嫌な夢でも見たのか?―――随分と魘されていた様だが」
アスランの問いかけはアレックスの耳には上手く届かず、それでもどうにか真意を掴もうとアスランの顔を見上げる。
アレックスから問いかけが帰って来ない事を認識すると、再度アスランは口を開く。
「……嫌な夢を見た時は誰かに話してしまうのが良いと、カガリが言っていた。俺で良ければ聞くが」
仕方がなくと言う態度を見せつつも、あれだけアレックスに対しての敵意を隠さなかったアスランが自分に気を使っている事はアレックスにも……アレックスだからこそわかる。
―――嫌な夢を見た時はさ、誰かに離すと逆夢になるんだってさ!
アレは父パトリックに撃たれた直後、夢見が悪く寝付けずに展望デッキから宇宙空間を見ていた時。
たまたま通りかかったカガリに思わずそれを話すと、笑いながら教えてくれた言葉だったのを思い出す。
今思い返すと、酷く憔悴していた自覚はあるため、恐らく優しい彼女は心配して様子を見に来てくれたのだろうと思う。
彼女の温かい思い出と、アスランの見せる不器用な優しさに、アレックスは思わず言葉を吐き出していた。
「……彼女が、俺を捨てる夢を見たんだ」
腕を組み無表情で耳を傾けて言葉を待つアスランが、自分の言葉に視線を鋭くする。
「お前の知るカガリは、いらないからと簡単にお前を捨てるような女性だったのか?」
「……違う」
「じゃあ、今のカガリはそんな女性に見えたと?」
「……わからないけど、多分それは違う、と思う……」
自分の知るカガリと、記憶の中のカガリが余りに剥離していて。
アレックスはまだ、信じ切る事が出来ない。
「わからないなら、どうすれば良いのか。自分でもわかってるんだろう?」
「…………」
アスランの言葉でアレックスは決意する。
『カガリ』を、今の彼女をちゃんと知ろうと。過去の、自分の知るカガリと重ねるのではなく、まっすぐ彼女を見つめる必要があるのだと。
思い返せばきっと、『カガリ』はアレックスの知らない2年の間に変わった部分が、変わらざるを得ない部分が沢山あって、それでもきっと本質的な部分は変わってない部分は短い交流の中でも見えていた気がする。
そして同時に、目の前にいる不器用ででも実は優しいめんどくさい男についても知りたいと、アレックスは思った。
―――アレックスはもう、悪夢は見ない。 - 109二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 21:08:41
このレスは削除されています
- 1101◆alir5FzDy9Up24/12/01(日) 21:09:10
【庇護値処理】
最低値10+庇護値dice1d5=5 (5)
- 1111◆alir5FzDy9Up24/12/02(月) 00:31:53
ここにきてまさかのダイス神がデレを発動してる…
と言う訳で?アスラン視点のちょいデレ編です
自身と少し話をした事で落ち着き、改めて眠りについたたアレックスの寝顔を見つながらアスランは先ほどのやり取りを思い返していた。
―――彼女が、俺を捨てる夢を見たんだ。
カガリが簡単に切り捨てる事が出来る様な女性ならば、きっとアスランは今ここにはいない。
改めて『アスラン・ザラ』としてオーブに戻って来た後に彼女の手を放したくないと、繋ぎとめようと必死に自身の手をカガリの元へ伸ばし繋いだからこそ、アスランはここに居られるのは確かで。
けれど、きっと彼女が本気でアスランを切り捨てようとすれば、自分の伸ばした手はいとも簡単に払わていただろう。
カガリがユウナ・ロマ・セイランとの結婚を選んだ事を未だに『許す』とは口に出して言えないアスランに対して、彼女の最愛のオーブへ対して引き金を引いた自分を、どうにか『アスラン・ザラ』の名前のままオーブ国防軍へ受け入れるために必死に奔走し、手をまわしてくれた彼女。
きっと『アレックス』の事も、何があったとしても最後まで、ギリギリまでどうにかしようと粘る姿は予想がつく。
(ムカつくから絶対に教えてなどやらないがな)
「……カガリ……」
先ほどまでと打って変わって穏やかな顔でカガリの名前を呼び寝ているアレックスに思わずアスランは呆れてしまう。
けれど、その寝顔を見つめるアスランの口元はほんの少しだけ笑みの形を作っているのだった。 - 112二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 00:35:13
おおマックス引いてる
続き楽しみにしてます - 113二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 10:08:45
アスランがデレた…貴重
- 1141◆alir5FzDy9Up24/12/02(月) 20:29:17
【関係構築イベント】
翌朝、アレックスとアスランが全く同じタイミングで起床した時には時計は既に昼も程近い時刻を指し示しており、当然カガリは閣議参加の為に既に出かけた後だった。
―――あいつらは多分暫くは起きてこないだろうし、こんなタイミングでもない限りアスランも中々ゆっくり寝られないだろうから起こさないでやってくれないか?
なんて『アスラン』が朝が弱い事を熟知している屋敷の主が苦笑しながら使用人に申し付けていた事を二人が知る由はない。
用意されていた着替えへきっちりと身支度を整えアスランとアレックスが食堂に赴くと、使用人たちがてきぱきと手慣れた所作で朝食が準備してくれた。
当然アスランもアレックスも用意された料理は残さず、全て綺麗に腹の中に収め食後に出されたコーヒーを飲み終えて一息つくと、アスランがアレックスに向かって告げた。
「アスハ邸の中を案内するからついて来い」
「……わかった」
お前の記憶と変わっている場所もあるだろうから改めて説明すると言うアスランに、断る理由もなくアレックスが「是」を返すと、アスランは頷いてアレックスと連れ立って歩き出した。
前を歩くアスランは相変わらず表情も口調もむっつりとしたものだが、昨日までどことなくあった棘の様なものが少しだけ消えた様にアレックスは感じる。
(俺の記憶の中のものと変わった部屋も知らない設備も色々ある……やはりここは俺が知っているアスハ邸ではないんだな)
説明を聞き逃さない様にしながらも改めて時間の経過を突き付けられて、少し考え込みながらもアレックスはアスランの後ろをついて歩く。
アスランが屋敷の中を一通り説明したあと最後に向かったのはアスハ邸の中庭だった。
「……ここは変わらないんだな」
庭師によって綺麗に手入れされ、花が咲き誇る中庭は確かにアレックスの記憶の中にある場所とほぼ同じ姿を見せていた。
(泣いているカガリの気休めになればと、よく二人でこっそり抜け出して手を繋いでただベンチに座って眺めていた光景だ)
何もかもが上手く行かず、もがき苦しむ中であの瞬間だけは確かにカガリはアレックスの好きな笑みを見せてくれたから、時間を作ってはカガリをここに連れてきていた日々を思い出す。
そんな苦い記憶を思い返しながら庭を見つめるアレックスを、アスランは一歩後ろから黙って見守っていた。 - 1151◆alir5FzDy9Up24/12/02(月) 20:59:01
二人が無言の静寂(しじま)に沈んで暫くの時間が経った後、アスランがそっと口を開く。
「お前が良ければ、ここで少し手合わせでもするか?」
「……は?」
予想だにしなかった言葉に驚いて思わずアレックスはアスランを凝視してしまう。
「……その、なんだ。屋敷に籠りきりだし、体を動かしたくなるだろう」
「それは否定しないが……肩の怪我は大丈夫なのか?」
「大したことはない。それにお前相手なら片手で十分だ」
「言ったな!?」
逃げても良いんだぞ?そう挑発する様に嗤うアスランを見て、思わずアレックスも反射的に言い返す。
(―――目の前の『アスラン』の事を知るいい機会だ!)
アスランとアレックスは上着を脱ぐと向かい合い、構えを取る。
一瞬の後、アスランとアレックスは同じタイミングで地面を蹴り、腕を相手へ突き出した―――
【アスランとアレックスの手合わせ結果】
dice1d5=1 (1)
ダイスはアレックスがアスランから一本取った数
5本勝負でアレックスが勝ち越したら庇護値大up
アレックスが負けたら庇護値中up
- 1161◆alir5FzDy9Up24/12/02(月) 22:14:12
やっぱりアスランは強かった…
「はぁ、はぁ、……くそ!」
「はははっ!まだまだだな」
息を切らしながら、大の字になって悔しがるアレックスを見て隣に座ったアスランは声を出して笑っている。
「腕一本と言うハンデがあった筈なんだが……やっぱり強いな」
「強くなるためにずっと鍛え続けて来たんだ、当然だろう」
「……それは、カガリを守るために?」
「当然だろう。正確に言うなら、カガリとカガリの愛するオーブを守るために、だがな」
「―――お前は……アスランは、オーブが好き、か?」
アレックスが同じ問いをされれば間違いなく口籠り、答えられないそれを目の前で笑っている男にぶつける。
アスランはその問いかけに迷わずにまっすぐアレックスを見つめ、微笑んで答えを返した。
「愛しているさ、心から」
アスランの言葉に、アレックスの脳裏に蘇るのはカガリの泣き顔。
どうあがいても上手く行かずに泣いてばかりのカガリをただ抱きしめる事しか出来なかったアレックスは、カガリの涙の原因を作ったオーブの事を好きだとは口にすることが出来そうになかった。
彼女が、カガリがオーブを心から愛しているから涙を流している事が頭ではわかっていても。
だから、まっすぐと愛していると言い切る目の前の男の姿がひどく羨ましく、眩しかった。
「体を動かして、少しはすっきりしたか?」
「……あぁ」
アスランがここでアレックスに手合わせを申し出たのは思い悩む自身への気遣いが含まれているのは薄々理解しており、その言葉通り身体を動かしたことでアレックスの頭が大分軽くなったのを感じる。
「……検査結果が出るまでは、手合わせならいくらでも付き合ってやる」
ぶっきらぼうで不器用なアスランのその言葉に、先ほどまでなら反発していたアレックスは今は少しだけ素直にお礼の言葉が口から出て来た。
まだ、まっすぐ面と向かっては言えないけれど。
「……ありがとう」
ポツリと横を向いて呟いたアレックスは、確かにアスランの耳へとその声が届きその口元を薄く笑みの形へ変えた事には気づかなかった。
【庇護値ダイス処理】最低値5+dice1d5=3 (3)
- 1171◆alir5FzDy9Up24/12/02(月) 22:33:36
とりあえず本日はここまで
漸くちょっとだけ仲良くなってくれた気がする - 118二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 00:00:15
オーブを愛する未来の自分ならではの心の解し方で良いね
- 119二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 11:19:22
そうよな、あの時のカガリとアレックスはたった2人で戦っていたようなもんだったし(アレックス視点だとカガリ1人で戦っているように見えている)カガリはオーブを愛しているのに追い詰めているのもまたオーブということで葛藤もあったんだよなあ
アスランほんとよく自由アスラン並みになれたよー!普通の精神力じゃ無理なところほんとよく頑張ったよー! - 120二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 11:24:35
現在値
嫉妬 30
庇護 28
がんばーれがんばーれ庇護欲!!!!! - 121二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 22:05:49
自分自身へ向ける目が厳しいのをアスランらしいと思う反面、もっと自分を許してあげて欲しいと思うのも事実なんだよなぁ…
- 122二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 22:08:05
もうちょっとでほのぼのアスカガアレが見えるんだ!
頑張ってダイス神! - 123二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 08:18:32
来るなよ嫉妬
おいでませ庇護 - 1241◆alir5FzDy9Up24/12/04(水) 18:22:14
昨日は諸事情にて投稿できず申し訳ありませんでした
と言う訳で続きです
アスランとアレックスがアスハ邸で少しずつ距離を縮めながらの共同生活を始めてからあっという間に1週間が経過した。
カガリから精密検査の結果が届いたので官邸まで来るように連絡があったと朝食のタイミングでアスランより告げられる。
この1週間、カガリは代表としての重要な閣議や政務が重なり非常に忙しい様子を見せ、遅い時間にアスハ邸に帰宅しては急いで食事を取るとすぐに自室に戻り寝るといった生活が続いておりアレックスがしっかり顔を合わせて話が出来るのは今日が久々だ。
アレックスは朝食後にルーティンと化したアスランとの手合わせを終わらせると、アスランの車で共に官邸まで向かい代表執務室に入る。
そこには少しだけ疲れた顔色をしたカガリがトーヤと並び待っていて、それでも笑顔でアスランとアレックスを出迎えた。
「呼び出してすまなかったな」
「いや……君こそ大丈夫なのか?」
「あぁ、山場は昨日の夜だったからな。今日以降は余裕がある……とは言えないが、帰宅時間は早くできると思う」
カガリの言葉に隣のトーヤが頷くのを見て、アスランは「それなら良かった」と口を薄く緩ませた。自身の恋人の肩に乗るその重みは彼女自身が選んだものだとは言え、実際に激務を行っている姿を見せられ、更には少し疲れた姿を直接見てしまえば、アスランが心配するのも致し方がないと言える。 - 1251◆alir5FzDy9Up24/12/04(水) 18:22:51
カガリは恋人を安心させるように見せていた笑みを消し、真面目な表情を作り直すと手元に用意された封筒をアスランに差し出す。
「さて、お待ちかねの検査結果だ」
「結果は―――」
「身体、脳波共に特に異常は見られない。遺伝子情報はほぼ『アスラン・ザラ』と同一で、弄られている形跡もなし、だそうだ」
「……そうか」
「ま、今のオーブが持った技術で検査出来ない部分に関してはどうしようもないがな」
「…………」
カガリの声を聞きながら、アスランが封筒を受け取り中身を取り出して結果をざっくり読むと黙り込んでいるアレックスへと渡す。
結果を受け取りアレックスも目を通すが、紙にはカガリが言った以上の事は書かれていなかった。
カガリはアスランへ視線を向けて問いかける。
「ザラ一佐、一週間の監視を行った貴君の所感は?」
「……特に問題となる部分は見受けられませんでした」
「―――決まりだな」
アスランの言葉を受け、カガリはアレックスに向けて鮮やかな笑みを浮かべて告げる。
「本日付けでアレックスの監視は一部制限を残した上で解除する」
「……つまり、それは」
「あぁ。お前は自由だ、アレックス」 - 126二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 18:33:44
解き放たれるアレックス…!
スレ主ゆっくりで大丈夫ですよーまったり見てます - 127二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 19:15:58
自由だって言葉をマイナスに受け取らなければよいが…
(のんびり保守するからゆっくりでええよスレ主~) - 1281◆alir5FzDy9Up24/12/04(水) 21:04:19
「とは言え一定の制限……オーブ国外への出国は暫くの期間禁止、あとは―――」
そう言って、カガリは引き出しから黒い手のひらサイズの小箱を取り出してアレックスに見せる。
箱の中には宝石の様な石が施されたピアスが入っていた。
「一定期間これを付けて貰う事になる」
「ピアス……?」
「これには有事の際にお前の位置情報を発信するシステムが組み込まれているんだ。あぁ、勿論通常時に位置情報を特定する様な事はないからそこは安心してくれ!」
カガリがアレックス横へ移動し、左耳側に掛かる髪をそっとかきあげ、耳たぶを消毒する。
「痛むぞ」と声がすると同時にかしゃりと音がし、左耳に痛みが走る。
暫くアレックスの左耳を触っていたカガリの手がぽんとその肩を叩くと「終わったぞ」という言葉と共に鏡を渡された。
覗き込むと確かにアレックスの左耳に先ほど見せられたピアス型の発信装置が取り付けられている。
「まだ暫くの間は完全に自由にすることは出来ないが、オーブ国内は自由に見て回って構わない。ま、自分がこれから何をしたいのかゆっくり考える時間に使ってくれ」
やりたい事が決まるまで面倒はちゃんと見るからさ、そう笑って告げるカガリにアレックスは無言で頷いて返すのだった。
「カガリ、アレックスに取り付けたアレは……」
「うん、キラとメイリンが協力して製作に取り掛かってた物の試用版だ。アレックスが使用して問題なければ予定通り私も付ける予定だ」
「キャバリアーに使用している技術の流用とは言え、もう実用可能段階まで持って行っていたのか」
「キラも随分暇を持て余してる様でやりがいがあるってノリノリだったぞ」
「まったくアイツは……」
「はは、暇を持て余していると碌なことを考えないからな。没頭できる事があるのは良い事だ―――アレックスには実験台の様な事をさせて申し訳ないが許してくれ」
「いや、それは全く構わないが……それよりキラも近くにいるのか?」
「ああ、今はアスハ家の別邸で生活していて……うん、今度会わせるからちょっと待っててくれ」
アレックスの記憶の中のキラは随分と憔悴し食事も碌に取れない姿だった為、カガリとアスランの口ぶりから随分と元気になった事が伺えてアレックスも少しだけ気持ちが楽になった気がした。
(――――――自由、か) - 1291◆alir5FzDy9Up24/12/04(水) 21:07:07
ピアスなんてすぐに取り付けられる物ではない事は重々承知なんですが
C.E.の技術で可能になったって事で一つ
【おまけ:アレックスに取り付けられたピアスの色】
1.アスランと言えばやっぱり赤
2.アスランとアレックスの瞳の色の緑
3.カガリの瞳の色である琥珀
dice1d3=2 (2)
- 130二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 08:59:20
緑はアスカガ二人とも縁ある色だから良いね
- 131二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 19:52:02
アレックスが前向きにやりたいことを見つけてくれればいいが…
- 132二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 07:48:34
☆
- 133二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 19:05:09
アレックス的にはメイリンって誰状態だけどそういややべえコンビ出来とるやないかいと今気づいた
- 1341◆alir5FzDy9Up24/12/06(金) 21:32:47
メイリンは間違いなくその内出るとは思うんですが、アレックスと絡みはどうかな…
思いつけばネタにはするかも知れませんが基本はこの話ではアスランとコンビって感じになるのかなと思います(勿論NOTカップリングですが)
続きです
何かを決意した表情でカガリの顔をまっすぐ見ながら、アレックスは静かに口を開く。
「―――頼みが、あるんだが」
「あぁ、何でも言ってくれ。可能な限りはお前の希望に添えるようにするつもりだ」
「…………」
アレックスのその様子にカガリは笑みを作り頷き、アスランは腕を組んで見守る。
(正直、自分の事も、自分がやりたい事も、何もかもがわからない、その問いには答えられない。だから―――)
「もし可能なら、君の護衛に付かせて貰えないだろうか」
アレックスの答えに、カガリの笑みが凍り付く。
「そ、れは……それだけは駄目だ!!」
「やはり、身元どころか素性すらわからない俺にはは無理か?」
「違う!そんなわけないだろう!?お前は、アレックスは私の護衛と言う立場に苦しんでいただろう!?」
絞り出すよ様に声を吐き出すカガリの琥珀色の瞳に水の膜が張られる。
そんなカガリに向かってアレックスは薄く笑うと首を振り、静か告げる。
「俺は、自分の無力さを呪った事はあっても、カガリの護衛だった事を後悔した事はないよ」
「で、も……私は、お前にあんな重いをさせたくは、また籠の中の鳥にしたくはないんだ……」
「―――護衛の立場になりたいと思うのは、別に理由があるんだ」
「別の、理由……?」
「俺は、自分が何をしたいのかわからない。そして君の……今の『カガリ・ユラ・アスハ』の事も、そしてこのオーブの事もわからないんだ」 - 1351◆alir5FzDy9Up24/12/06(金) 21:37:58
「…………アレックス」
「君の護衛として一緒に行動すれば、今のオーブの事も、そして今の君の事も傍で見て知る事ができると思ったんだ。……勿論、どうしても危険が付きまとうだろう君を守りたいと言う気持ちもあるんだが……」
「そう、か……」
「自分がやりたい事を見つけたら、ちゃんと言う。それまでで良いから、傍においてほしい」
「お前が望むなら何時までだっていても良いんだ。……わかった」
苦いものを嚙みつぶし、それでも無理に笑っているような顔でアレックスの言葉を聞いたカガリは、大きく息を吐くと腕を組み黙って見ていたアスランへ問いかける。
「ザラ一佐、彼の護衛としての適性はどう考える?」
「1週間毎日手合わせを行ったが、残念ながら他の誰より適任と言わざるを得ないな」
むっつりとしたままアスランは答え、その様子にカガリは思わず苦笑してしまう。
「お前が言うなら間違いないな。―――諸々の申請や準備、手回し等があるから今日今すぐに、と言う訳にもいかないが、近いうちに護衛として着任出来るよう手配する。」
「わかった。ありがとう、『カガリ』」
カガリの返答を受け穏やかにエメラルドの瞳を細め綺麗に笑うアレックス。
その表情を見て、カガリの心臓はどくりとはね、何故か頬が少し熱くなった気がして。
カガリは自分の心に「何か」が生まれが気がして、思わずぎゅっと心臓部分を握りしめたのだった。
―――そんな二人をじっと見ていたアスランが、カガリのその変化に気付かない訳もない。
1.(だから、彼女に『アイツ』だけは近づけたくなかったんだ……!)[嫉妬値:dice1d5=3 (3) ]
2.(やはりこうなったか……)アスランはそう思いつつも、アレックスなら―――[庇護欲:dice1d5=5 (5) ]
dice1d2=1 (1)
- 1361◆alir5FzDy9Up24/12/06(金) 21:41:04
🎲<ちょっとデレたと思った?
ダイス神がブレなくて笑うしかない
とりあえずそろそろアレカガパート入ると思います - 137二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 08:49:39
ほしゅ
- 138二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 19:13:49
アスランおまええええええ!!!!!
現在値
嫉妬 33
庇護 28 - 139二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 23:35:27
まあ護衛で側にいられるってのは確かに羨ましいよな
- 140二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 11:05:34
待機ほしゅ
- 141二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 22:02:27
このレスは削除されています
- 1421◆alir5FzDy9Up24/12/09(月) 07:14:27
嫉妬ラン再び編
(だから、彼女に『アイツ』だけは近づけたくなかったんだ……!)
ずっとカガリだけを見つめていたアスランは彼女の心に芽生えたそれを苦々しく思い、和らいでいた視線の鋭さが少し戻るのが自分でもわかる。
ここ数日の『アレックス』との交流で彼への蟠りと気まずさと腹立ちは少し消えたのは確かだが、だとしてもそれだけはどうしても受け入れられない。
国主としての『カガリ・ユラ・アスハ』をオーブへ譲る事に不満など無く、アスラン自身も自身の持つ全てで支えたいとおり心の奥底から思っている。
だが、一人の女性としての『カガリ』だけは身も心も、髪の毛一本だって譲る事など出来る訳がない。許せる訳がない。例え、それが同じ『アスラン』なのだとだとしても、絶対に。
いとも容易く彼女の心を揺らした目の前の存在に対して、黒いタールの様なドロドロとした感情がジワリと産まれたことをアスランは認める。
だとしてもそれも、彼女の中に産まれたものも、アスランにはどうしようもなくただただ奥歯を強く噛み締め、拳をきつく握りしめて耐えることしか許されていなかった。 - 143二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 19:03:29
保守
- 1441◆alir5FzDy9Up24/12/09(月) 19:17:50
[アスランフォローイベント発生分岐]
その夜アスカガ夜逢瀬イベントは
1.発生(アレックス覗き見無):庇護度中
2.発生(アレックス覗き見有):庇護度低
3.発生無し:変化無し - 1451◆alir5FzDy9Up24/12/09(月) 19:18:16
dice1d3=2 (2)
- 146二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 19:23:06
ううむ低いけど出さないよりましか!!
- 147二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 00:11:23
嫉妬値の方が上回ってるからちょっとでもフォローしとこう!
- 148二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 11:53:44
保守
- 149二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 22:42:14
頼むぜ庇護欲、マジで!!
- 150二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 22:42:30
保守
- 151二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 05:57:18
保守
- 152二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 16:55:19
スレ主さん頑張れ保守
- 1531◆alir5FzDy9Up24/12/11(水) 22:17:39
すみません、スレは覗いてはいたんですが今週頭から私生活が一気に変わってしまい投下が滞っておりました
とりあえず一番の課題は片付いたので明日以降少しずつ余裕が出て来るかと思いますので
続きはちゃんと進めていきます
保守してくださってる方、コメント下さる方いつも本当にありがとうございます
暫くまったりペースではありますが最後まで続けたいと思ってますのでよろしくお願いいたします - 154二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 08:50:31
スレ主おつかれ〜
こっちはまったり保守るぜ〜 - 155二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 19:15:41
ほしゅ
- 1561◆alir5FzDy9Up24/12/12(木) 22:51:23
大変お待たせしました、続きです。
アレックスが暫くの間カガリの護衛を務める事が決まり、オーブで生活する為の諸々の手続きを行うために内閣府の中の施設をあちらこちらへとまわされる。
数時間かけてどうにか手続きを終わらせてやっと代表執務室へ戻ると、ここ暫く根を詰めて政務を行っていたカガリが今日は早く上がると言い帰宅準備を始めたので、アレックスと、そしてオーブ国防軍一佐としての書類業務を行いながら二人を待っていたアスランと一緒にアスハ邸宅へと帰宅する。
3人そろって夕食を済ませ、食後の紅茶を飲んで一息つくとカガリはアレックスに向かって口を開いた。
「アレックスのこれからの住居なんだがどうする?」
アレックスがカガリの護衛として今後生活する事を考えれば、何かあった際にすぐ駆けつけるためにはそれ以外の無い。
カガリだってそれはわかってはいる。だとしても、カガリはもう二度と『アスラン』に選択肢を与えられないまま何かを押し付けてしまう事はしたくなかった、出来なかった。
どんな事でもアレックスの自身の意志で、納得した上で選んで欲しいと言う願いからの問いかけ。
それは、お飾りで、無力で、何もできなかったあの時の『カガリ』が心に残した傷の証でもあった。
そんなカガリの目をまっすぐ見つめて、アレックスは迷いも淀みもなくはっきりと答える。
「もし迷惑でないなら、よければアスハ邸のあの部屋をこのまま使わせて欲しい」
「迷惑なものか!」
代表としての側面そそぎ落とし、カガリはって一人の年相応の女性の顔で自身の首を左右に振ってアレックスの「迷惑」と言う言葉を否定する。
そんな必死なカガリの様子に、アレックスは気づかずに口元を緩めていた。
二人のやり取りの様子をじっと黙って見ていたアスランが割り込むように声を出す。
「―――俺もオーブに居る間はアスハ邸で生活する」 - 1571◆alir5FzDy9Up24/12/12(木) 22:55:05
「―――俺もオーブに居る間はアスハ邸で生活する」
「はぁ!?」
「…………お前」
「男と同じ屋敷で生活する事を認める訳ないだろう!」
「いやだって、アレックスだぞ?」
「アレックスだからだ!」
これでも最大限の譲歩しているのだと言いたげな様子でアスランは言い、そんなアスランへカガリは思わず声を出してしまう。
「……お前なぁ」
アスランがオーブに戻ってきた際にカガリへ相談する前に『けじめは重要だから』とさっさとオーブ国防軍の官舎を決めたのはアスランだったのだ。この言葉にはカガリも流石に呆気に取られてしまう。
とは言え、別にこの広いアスハ邸にアスランとアレックスが二人位増える位は何という事はないし、なんなら二人が居れば屋敷の警護がさらに強固になると言う利点まである。
それにカガリだって好きな恋人と一緒に生活する事が嫌な訳が無いのだ。
だから、カガリは結局笑って二人へと言う。
「二人共ちゃんと面倒見てやるから、うちに来い!」
―――こうして、カガリとアスラン、そしてアレックスの共同生活は幕を開けるのだった。
【おまけダイス・アスランの部屋】
1.アレックスと同室だよ
2.流石に別の部屋にしたよ
dice1d2=2 (2)
- 1581◆alir5FzDy9Up24/12/12(木) 22:57:52
明日は忘年会なので多分投稿できないので次は土曜日になると思います
アスランフォローイベント処理はそこでちゃんとやりますのでもう少々お待ちください - 159二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 06:03:22
一緒の部屋ではないか…
庇護欲よ出でよ!! - 160二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 11:55:19
まぁ自分とはいえ四六時中一緒ってのもね
その場合、元々のアレックスの部屋はどっちが使うんだろ? - 1611◆alir5FzDy9Up24/12/13(金) 12:14:00
元々の部屋に関してはこだわりがないと思うので多分じゃんけんで決めたかと思います
【最終的に部屋を移動したのは】
1.アスラン
2.アレックス
dice1d2=1 (1)
- 162二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 22:52:54
アレックスの部屋はアレックス用か
- 163二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 09:24:21
アスラン…ちゃっかりカガリの隣の部屋とかに移動してそう…
- 164二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 20:48:05
続き楽しみにしています
- 165二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 01:34:30
アスランよはよ気付くんだ
あの時代のお前さん責めて1番悲しむのは誰なのかをはよ気付くんだあ! - 166二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 11:14:03
アスランとアレックスどうなっちゃうのか…
- 167二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 21:11:48
続き待機保守
- 1681◆alir5FzDy9Up24/12/15(日) 21:12:48
お待たせしました、続きです
これからアレックスとアスランがアスハ邸にて生活する事が決まり、監視も必要ないと言う事でアスランは部屋を移る事にする。
とは言え流石のアスハ邸使用人も食後の数十分では用意する事は出来ず、今日の夜は現在の部屋で就寝する事になり二人で部屋へと戻り、部屋移動の為にアスランが多くはない私物の片づけを行っている間にアレックスはシャワーを浴びる事にした。
アレックスがシャワールームから出ると、アスランはタブレット端末を鋭い視線で睨んでいる。
それでもアレックスが戻った気配には気づいた様で、視線を画面から向けると「出たのか」と一言だけ声を掛けて確認するとすぐに戻してしまう。
アスランのあの集中具合は恐らく重要な仕事関係なのだろうとアレックスは当たりを付けると、気にも留めずさっさとベッドに中に入る。
(―――どうにも、眠くて仕方がない……)
アレックスがアスハ邸に来てから1週間程になるが、夜になると急激な眠気に襲われて早く眠りにつくことが日常となっていた。
邸宅に来たばかりの頃に比べれば、随分良くはなったのだが、どうにも眠くて仕方がない。
現在のアレックスにはやらなければならない何かがある訳ではない、なので眠気に抗う事もせずにそのまま身を任せる事に決め瞼を閉じたのだった。 - 169二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 21:46:47
成長期か、ストレスから来る過眠なのか…疲労か…判断がつかないな
- 1701◆alir5FzDy9Up24/12/15(日) 22:52:03
【アスランフォローイベント(アレックス覗き見有):庇護度低】
(―――ん?)
物音でアレックスが目を覚ますと、まだ周囲は暗い。
ベッドのサイドボードに置かれた時計に手を伸ばし確認すれば深夜と言うには少し早い時間を指し示していた。
物音をした方向を見ると、アスランが扉を開け部屋から出ようとしている背中が目に入る。
そのまま寝ようかとも思ったが何故かその時はアスランの行き先が気になり、アレックスはアスランの後を付ける事に決め、ベッドからそっと抜け出した。
前を歩く男に気付かれないよう、一定の距離を置いて静かに着いて行く。
暫く歩くと、アスランは屋敷内で一際豪奢な扉の前に立ち扉を叩くと、部屋の主であろう金色の髪―――カガリがが出てきてアスランを招き入れる。
二人は不用心にも扉を少し開いたままにしたため、悪いとは思いながらも、アレックスは部屋の中を覗く事に決めた。
■ ■ ■
「すまないな、こんな時間に呼び出して」
「いや、大丈夫だ。―――『例の件』の話、だな?」
アスランを招き入れたカガリは、ピーチフレーバーを使用したノンカフェインの紅茶を差し出し、座り心地の良いアンティークソファーへ椅子へ座る様に促す。
その言葉に甘え、アスランは腰を掛けると渡されたティーカップに口を付け、カガリへ言葉の続きを促す。
あぁ、とカガリが軽く頷くと、アスランへ書類が差し出される。
―――渡された書類には、大きな文字で表題に「指示書」の文字が書かれていた。
「……お前とメイリンが調べてくれた情報を見る限りあまり時間的猶予はない。間違いないな?」
「あぁ、出来る限り早い段階でもっと深い所まで探ってさらに詳しい情報は探っておきたい」
「……申し訳ないが、明日から頼めるか?メイリンにも既に話は付けてあるから」
「機体の方もとっくに整備は終わらせてあるしこちらも問題はない。―――了解いたしました、代表」
アスランの言葉に改めて頷くと、カガリの顔が代表としての険しいものから一人の女性としての不安げなものへと変わる。
胸のあたりの、貰った指輪を夜着の上からきゅっと握ると、カガリは俯いてポツリぽつりと言葉を溢し始めた。
「―――また、お前を危険な場所へ送り込まないといけないな。……すまない」
「俺をターミナルへ出向させる事を決めた時、二度とそのことは謝らないと決めただろう?」 - 171二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 08:09:15
続き待機
アレックスの方が嫉妬値上がりそうな展開だなあ - 172二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 17:35:11
自分も何かしないといけない、何かしたいっていう焦燥感は出てきそう
- 1731◆alir5FzDy9Up24/12/16(月) 22:49:03
キスシーンって文字で書くとこんな恥ずかしいですね
と言う訳でちょっとだけ続きです
カガリの吐き出した弱音に、アスランは苦笑するとソファーから立ち上がり、カガリの華奢な女性のかたちをしたその身体をそっと抱きしめ、彼女の持つ金色の横髪を耳にかける。
そうして露わになった耳をそっと撫でる、アスランは優しく告げる。
「大丈夫、俺は死ぬつもりはない。―――生きる方が戦い、だろ?」
「そう、だけど……」
「必ず君の元に帰る。それに、何かあってもコイツが絶対守ってくれるからな」
そう言って、アスランは胸元から薄紅色の石を取り出すとカガリの目の前に差し出す。
何度もアスランの命を繋ぎとめたそれは、カガリから守ってもらえと渡されたアスランの宝物。
今回も、アスランが怪我もなく無事に帰れる様にとそっと祈りを込めると、アスランが低くて甘い声でカガリの名前を呼んだ。
その声にカガリはアスランの方へ顔を向けると瞼を閉じ少しだけ顔を傾けるので、アスランの大きな手がカガリの頬を撫で顎を掬う。
―――彼女の唇へとそっと自分のそれを重ねる。
暫くの間、アスランがカガリの唇の柔らかさを堪能していると、カガリが苦しいと言わんばかりに軽くアスランの胸を叩くので名残惜しく感じながらも顔を離す。
そうしてカガリの身体をかき抱くと、アスランは彼女の肩口にぐりぐりと額を擦り付けて小さな声で呟いた。
「―――とは言ものの、やっぱり離れたくないな」
「ふふ、ちゃんと待ってるから。それに『アレックス』もいるから心配はいらないさ」
「……傍にいるのがアレックスだから離れたくないんだ」
アスランの憮然としながら放つその言葉にカガリは目を丸くする。 - 1741◆alir5FzDy9Up24/12/16(月) 22:50:27
「お前、さっきも思ったけどそんなにアレックスの事信頼できないか?」
「そう言う訳じゃない。だが理解はできても、納得は出来ない事はある」
「……ったく。あのなぁ、私がアレックスにここまで心を砕くのは『アスラン』だからなんだからな?」
「―――知っているさ」
カガリのアスランへのアレックス監視指示は、寄る辺の無いアレックスをフォローして欲しいと言う彼を心配してのカガリの優しさからであると同時に。
『アスラン』の心の中の消したくてたまらない過去の自分を『アレックス』を通じて許せるようになって欲しいと言う願いも込められている事は、アスランにもわかっていた。
たった1週間という短い期間の中でのアレックスとの交流で、カガリの願い通り確かにアスランの中にあったしこりの様なものは少しだけ消えたのは事実とは言え。
明日からのアスランの潜入任務期間中、ここを離れアレックスは自分がいない間に確実に距離が縮まるだろう。
そのことを考えただけで、アスランの中のどろどろとしたものが少し蠢いたのがわかる。
(やはり面白くないものは面白くないからな)
「―――カガリ」
「あす……んっ」
アスランは一瞬開いたままの扉の方へ視線を見やると、改めてカガリの頭の後ろへ手をまわし彼女の唇に自分のそれを重ねるのだった。 - 175二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 22:59:31
これを目撃してるアレックス…!
反応楽しみすぎる - 176二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 08:05:31
保守
- 177二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 08:57:50
アスカガのキスシーンおいしいけどアレックスが目撃してるのつらいぜ
- 178二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 19:15:27
脳破壊不回避じゃねーか…続きwktk
- 1791◆alir5FzDy9Up24/12/17(火) 21:57:34
■ ■ ■
アレックスが気づいた時には、自室のベッドの中に潜り込んでいた。
カガリに口づける直前の『アスラン』の眼は確かに覗いていたアレックスを捉えていた。
(アイツ、わざと扉を開けてたのか……)
恐らくは後を付けている事も気づいていて、敢えてアレックスをあの部屋―――カガリの自室へ導いたのだ。
アレックスへ『アスラン』と『カガリ』の関係を見せつけるために。
アレックスに対して鮮やかな笑みを見せた彼女が、アスランにだけ見せる頬を染め恋人を想う一人の女としてのその顔。
彼女の事をどう思ってるのかすらアレックス自身すらも掴めてないまま見せつけられた、アスランの独占欲の強さに何故か胸を掻き毟りたくなる衝動に駆られる。
そうして、自分の胸元に手を当てると感じる硬い感触。
アレックスが気づいた時から持っていた薄紅色の石は、先程アスランが彼女へ見せた物と同じもの。アレックスにとっても宝物。
―――お前、危なっかしい。守ってもらえ
瞳を閉じ、縋る様にその石をぐっと握り込むとアレックスの脳裏に浮かんでくる、自分の愛した『カガリ』の姿は未だに彼女とは重ならない。
その筈なのに、二人の口づけを見た瞬間に襲ってきた強烈な嘔吐感と苛立ちに見ている事が出来ず、無意識のうちに扉から離れて自室へと駆け出していた。
(わからない、わかりたくない、でもちゃんと知りたい、知っておきたい)
それでも、今だけは何も考えたくなくてアレックスは改めて夢の中へ逃げ込む。
―――その時アレックスが気づかないまま流した一筋の涙は、未だ拭う存在はいないまま。
【アスラン庇護値ダイス処理】
dice1d5=4 (4)
- 180二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 22:03:53
このレスは削除されています
- 1811◆alir5FzDy9Up24/12/17(火) 22:05:42
本当は昨日の内にここまで投げたかったんですがあまりにも眠くて…すみません
アスランは対カガリの事になると受け入れずジェラシー発動するのは変わらずですが、
カガリの言葉でアレックスの事や自身の過去をちょっとだけ受け止められる様になりつつ
アレックスにキスシーン見せつけたことで少しだけ留飲も下がりました
庇護値はそのプラスマイナスで小アップ、みたいなイメージです
アレックスは未だに目の前のカガリに対しての感情がふっわふわしたままなので
ショックは受けてはいるもののちゃんと頭も心もその処理が追い付いていないイメージです
自覚してたら多分なりふり構わず部屋に突入してたんじゃないかなと思います
と言う訳でここまでアスカガ描写多かったのは一旦ここでアスラン退場させるからでございました
この後はアレカガターンに入って、キラやシン登場したりしてアスカガアレであれこれとかする予定です - 182二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 06:18:31
アレカガターン期待
- 183二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 17:33:28
保守
- 184二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 19:24:13
> 自分の愛した『カガリ』の姿は未だに彼女とは重ならない
ここでぐっときた
アレックスはまだ成長する前のカガリしか知らないし
好意はあってもカガリなら何でも良い訳じゃないから戸惑うよな
アレカガターン楽しみにしてます
- 185二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 03:06:05
現在値
嫉妬 33
庇護 32
踏ん張れ庇護欲 - 186二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 07:16:12
すみません、次投下は金曜日か土曜日になりそうです。
もう少々お待ちください - 187二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 18:22:53
ゆっくり保守るぜ〜!
- 188二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:28:44
次スレってどうするのかな?
- 1891◆alir5FzDy9Up24/12/19(木) 23:30:38
- 190二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 09:36:33
ほしゅ! 頑張ってください!
- 191二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 21:14:28
保守
- 192二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 02:07:52
ほ
- 193二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 12:41:20
ほっしー☆
- 194二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 23:44:51
アレカガ楽しみにしてます
- 195二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 11:25:07
保守
- 196二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 21:03:28
ほ
- 197二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 21:06:21
このレスは削除されています
- 198二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 21:08:01
このレスは削除されています
- 1991◆alir5FzDy9Up24/12/22(日) 21:10:57
- 200二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 21:11:27
このレスは削除されています