- 1二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:13:32
長い旅路の果て、彼女は全てを成し遂げた。あらゆる犠牲を払って。
「終わった・・・なにもかも・・・」
白紙になった地球に色が戻って行く。ここはどこだろう?地球をまるで俯瞰するように見る中で立香は一人つぶやいた。
「終わったよ・・・みんな!」
振り返って、彼女は言う。しかしその声に返答はなく・・・。
「あ・・・あああ・・・、ねえ、みんな・・・おわったんだよ・・・」
目標があるから、願いがあるから、だからこそ歩いてこれた。そして、仲間がいたから・・・。
けど、もう、何もない。
仲間も
目的も
敵さえも・・・。
「ひ・・・う、ふぐっ・・・だれか・・・だれかいないの・・・?」
糸が切れたようにへたり込んで呆然と宙をみやる彼女に応える声はなく・・・
「あああああああああ!!!」
ない、もう、なにもない。ひとつも。すべてが、意味もなく流れて。全てを失った。
それでも、と立ち上がる理由もなく。旅路の果てに待っていたのは・・・
「だれか・・・!だれかぁ・・・!こたえてよぉ・・・」
目の前が滲んで、声を上げても誰も答えてくれない。誰も誰も誰も。
絶望のまま、立香は倒れ伏した。子供のように自分の体を抱いて震えていた。
目を伏せて、涙を流す彼女に一筋の光がさした。 - 2二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:14:30
- 3二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:15:40
- 4二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:16:20
あ〜あ変なのきちゃったわ
- 5二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:16:49
すまぬ、思わずわろてもた
- 6二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:17:16
どうすんだよこれ
- 7二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:18:10
ま、いいや。変なの面白いから採用!(スレ主
- 8二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:18:16
1スレ目で本題に入れなかったお主の油断よ
隙を見せたら変なのが入る - 9二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:18:44
これがギャグ注意か…
- 10二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:19:17
こんな使い古されたネタで笑うとはこのリハクの目をってしても
- 11二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:19:38
- 12二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:20:12
「・・・だれ・・・?」
「うーっす、俺が誰かわかる?」
「えーと・・・いや、だれ?」
「わかるわけねーかwんじゃま、簡単に言うと俺は人理が形になったもんとおもってちょ」
「人理・・・、え、なにそれこわ・・・」
「だよなーw」
先ほどまでの悲壮感はどこへやら。人理は長い胴体を揺らしながら立香の隣に腰を下ろすとつづけた。
「とりあえずよ、おつかれさん」
地球と、日の出を見ながら人理?はしみじみと呟いた。 - 13二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:20:43
何これ…(困惑)
- 14二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:21:17
心が強いスレ主なのか
- 15二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:22:27
あらさがしと荒らしに比べりゃ軽い軽いw(スレ主
- 16二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:23:04
一応聞くけど、スレ主どんなSS書くつもりだったん?
- 17二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:24:30
- 18二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:24:33
>>2が強いと見せかけてスレ主の心が強いスレ
- 19二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:27:10
これが人理かあ…
- 20二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:27:59
労いの言葉がこんなにも心に沁みるものだったのかと立香は思いながら、それでもこの得体のしれない風体の生物の言葉を待った。
「いやぁ、なんつーか、概念みたいなもんでも感謝はしたいって思うワケ。だからこうして形まで作ってきたんよ」
「うん・・・」
嬉しい、と思いつつも寂しさを、喜びを分かち合えない悲しさに立香の表情は暗いままだった。
「みーんな脱落してお前さん一人か、そんな中でお前さんはホントに頑張ったよ。偉い、口だけじゃどうにも表現はできないけどさ」
みょんみょんと体を揺らしながらおどけたように言う。
「うん・・・ありがと」
「なんだ、逆に感謝されちまったな」
「励まそうとしてくれてるから・・・」
鼻をすすって自身も座り直した立香は同じように日の出の光を見つめる。 - 21二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:30:04
どんなに真面目な文章でも>>2が浮かぶだと台無しだし、なんなら今まで真面目だったくせに、みょんみょんと体を揺らして、でもうダメだった
- 22二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:30:55
言ってることはシリアスなのに絵面がどうしてもギャグなせいで情緒さんが困ってる
- 23二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:32:50
こいつがエミヤ酷使しまくってたと考えると人の心がないように見える
- 24二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:33:50
「バレてるな。なんつーか、人の感情ってやつは難しくてよ。こっちも自分の感情で手一杯って奴なんだ」
上手い事言えないけど簡便な、と手で謝るジェスチャーをしつつ人理?は言う。
「ううん、いいよ。一人は辛かったからさ・・・」
「まあそうだろうなぁ、でもよ、悪い事ばかりじゃないんだ」
カモン!と指パッチンをしようとして不発に終わりつつ人理?が手を上げると
「・・・うそ、え・・・そんな・・・」
「なんていうか、本当に頑張ったね。うまく言えないのは僕も同じだけど」
立香にとって忘れられない人物が立っていた。 - 25二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:39:14
「ど・・・ドクター・・・?」
「立香ちゃん、お疲れ様。こんなのの後にでてきたらなんだか地味に見えるかも・・・おっと!」
ロマニ・アーキマンが立っていた。それだけで立香は反射的に彼の胸に飛び込んでいた。
「どくたぁ・・・、私・・・わたし・・・」
「よしよし、いくらでも泣いていいよ。本当に・・・辛かったね」
感情が溢れて、涙もなにもかもが止まらなかった。偽物でもいいとすら思えるほど、今の彼女にとっては嬉しい存在だった。
「・・・うぅ・・・本当に、ドクターなんですか・・・」
「性格には人理によって再編された存在って奴かな。記憶は引き継いでるから、僕といっても差し支えないかもだ」
記憶と寸分も違わない声と姿、それに優しさに立香はしばらく声を上げて泣いた。 - 26二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:41:21
- 27二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:42:44
あれ自体が突発すぎるんだよw
- 28二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:45:09
いつものこの手のスレの流れなら、ロマニとの再会なんて何度擦られてもドクター・・・!ってなるのに、>>2のせいで素直に受け止められないんよw
- 29二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:45:33
とってもいいシーンなのにあの妙なヤツが頭をよぎっていくんだが
- 30二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:46:43
これが⋯⋯ギャグ注意⋯⋯!
- 31二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:47:35
- 32二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:49:45
「ドクターは・・・どうしてここに・・・?」
立香が泣き止んでぐすぐすと鼻をすすりつつ尋ねる。
「そr「それには俺が答えよう!」」
人理?がロマニを体当たりで突き飛ばしながら割り込む。
「彼には君の事後を託そうとおもってさ」
「事後?」
「この世界の行く末を頼むのさ、人理焼却、異聞帯、いろんなことからこの星を守ってくれた大切なこの星の行く末を」
ドクターに?と不思議に思った立香だったが人理?は大真面目?に続ける。 - 33二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:50:07
多分結構な振れ幅で左右に揺れてます
- 34二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 22:58:57
「でも、それなら私も・・・」
「おっと、それはちょっと難しいんだ」
「ど、どうして・・・」
人理?は立香を制してつづける。
「一言で言うと君はもうすでにこの世界線にいるには情報量が多すぎる」
「じょうほうりょう・・・?」
「抑止力と契約してたり、ビーストと契約してたり、平行世界やユニバースなんかと関係あるでしょ?」
驚く立香に人理?はちょっと自慢げになりながら立香を見る。
「うぐぐ・・・本来なら君が新しい人理の守護者・・・抑止力の存在として登録されるはずだったんだけど・・・」
ロマニが脇腹を押さえながら戻ってくる。
「戦闘向きじゃないのに人間のすることじゃないことを色々やっちゃっててさ、人理的には対価を支払いたいワケ」
「対価・・・」
「そそ、でも今の疲弊した世界じゃまたコツコツと時間かけなきゃそれは難しい。それどころか君をこのままこの世界にとどめとくのもだ」 - 35二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:05:45
そしてなにより、と人理?は言う。
「対価は何百年と先の話で、その間ずっと一人じゃあ、寂しいでしょ」
「・・・」
タダ働きで、独りぼっち、しまいにゃ世界から弾かれてどこかの暗闇に真っ逆さまなんてことになりかねない。
と人理?は付け加えた。
「たとえが酷いけどここはもう核戦争が起こったあとみたいなもんなの。さらにそこに核兵器の爆発に耐えるエネルギー(情報や奇跡運命などなど)を持った個体が居たら荒れた土地には耐えられないんだ」
「私にそんな力はないはずですけど・・・」
「それは君個人の話だろ?君が大事件の渦中で生き残れるだけの運命力があるんだ。それが消費されて星も君もすっからかん。でもそれは中身の話で、外身には後付けで積み上げたものは増えに増えて天に届く勢いなわけだ」
そうなると空箱の上に重量物を置いたようなもの、と人理?は説明した。 - 36二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:07:52
空箱の上で激しくダンシングする人理?君
- 37二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:17:08
「下手するとその情報量が持つ重量で星ごとぺっちゃんこ!なんてことになりかねない」
「ええ・・・私の情報にそこまで・・・?」
「そんくらい星が疲弊してると思ってよ。なんせ短時間に星の情報がガラッと変わる事件が立て続けに起こってるんだからさ」
それに星が滅ぶ可能性っていう野蛮な事件の情報なんかもあるんだから!とミカン箱の上に乗った人理?は空箱が容易く壊れて転げ落ちながら今の可能性を示唆する。
「そこで人理は考える。君達の中で途中離脱して、なおかつこの世界を引き継いでくれる奇特な人はいないかなーって」
「・・・それでドクターが?」
「そういうこと」
ま、人選にはご褒美の一端もあるけどさ。と人理?は続ける。
「最初のご褒美は君の恩師ともいうべき人物の蘇生、まこれは人理の守護者を召喚するっていう抜け道なんだけど」
「じゃあほかの人は・・・?」
「積載量オーバー。無理だ」 - 38二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:33:25
「そんな・・・」
立香は皆が戻ってこないという事実に涙ぐみながら俯いた。
「そこで、もう一つの方法がある」
「もうひとつ・・・?」
「レイシフト・・・って言っていいのかな?」
「僕に聞かないで・・・」
「役に立たねえな!グランドキャスター!」
人理?に小突かれながらもロマニは立香に言う。
「君を平行世界の2015年に飛ばすことだ」
「平行世界?」
「向こうで君は情報と共に『人理の守護者の卵』としてその世界に存在してもらいたい」
「でもそれじゃあ結局同じことじゃ?」
「いんや、その為のキミだよ。君を混ぜ込むことでその世界に起こる歪みを消すのさ」
人理焼却という概念に、人理守護を完遂したという概念をぶつける。
「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!の概念だ」
「酷い言われよう・・・」 - 39二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:44:21
「核戦争が無くなっちまえば君が居てもオールオッケー、そして君が居ればかつて人理を守った人たちがいつでも回復した君の運命力に導かれて人理を守る為に集結できるってワケだ」
「そうなると記憶とかは・・・」
「情報マルっと持ってってもらうことになるからなぁ・・・そこはちょいと未知数だ」
「危ないんじゃ・・・?」
「それでも人理焼却や異星の神の降臨とかよりはマシってことだね」
二人はそう言うと立香に向かいあった。
「これから引っ越し作業に移ってもらう」
「引っ越し作業・・・」
「君が持っていた情報とかものとかを全部持って行ってもらうんだけど鞄なんかに収まんないしどっかに落っことしたりしたら大変だから・・・」
そう言うと人理?は手をわきわきさせながら目を光らせた。
「君ん中にぶち込んでいきます」
「え・・・!?えええ?!」 - 40二次元好きの匿名さん24/11/24(日) 23:48:52
今日はここまでにしときます
- 41二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 00:00:18
どうせならマシュの盾デザインとカルデアの紋章が合体したような光輪を持ってて欲しいです…
- 42二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 00:01:11
誰が?まさかあの人理?が?!