- 1二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 21:03:19
悪魔王子は米国からの情報を嗅ぎつけとある森の中へと踏み込んでいた。
「酷い臭いだ、俺が嗅いだモノの中で最も臭い」
イカのような鉄のような、それらを混ぜ合わせ何倍にも濃くしたような香りが森一面へと広がっていた、そして異質な部分は臭いだけではなかった。森全体がうっすらと白い霧に覆われていた、ひたすらに異質だった。密閉された個室に加湿器に体液を叩き込んで放置したこれくらいになるだろうか・・・5m先の視界すらも怪しい霧がなんの変哲もない森を異界へと変貌させていた。
「おいおいマジかよ・・・」
そこで悪魔王子は目撃した、爪痕で抉り取られた金属を。
それを生物が行うのはほぼ不可能と言えるだろう。
「戦車の砲塔を素手で毟り取ったのか」
一台ではなかった、周辺を見渡せば天井を無理やり開けられた装甲車、雑に破り捨てられた軍服など様々な残骸が転がっているのが見てとれた。
「これがパパを名乗るバケモノの強さか・・・」 - 2二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 21:09:22
- 3二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 21:11:53
お前なんかタフキャラとして認めない・・・
- 4二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 21:14:04
怪物を超えた怪物
- 5二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 21:14:49
鬼龍より強いだろうし怪物を超えた怪物を超えた怪物だと考えられる
- 6二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 21:36:06
悪魔王子は周囲を警戒しながら森を散策を続ける。ザッ、ザッという落ち葉を踏む音だけが聴覚を刺激し方向感覚がおかしくなる前に一度引き返そうと思い後ろに振り返った時、
「なんだあれは」
一見何の変哲もない地面に見える、しかし悪魔王子の戦闘勘は警戒を発していた。
「借りるぞ」
悪魔王子は近くに落ちていた銃を拾い上げるとその場所目掛けて投げた、するとその銃は悪魔王子の視界から消えていった。
「なるほど、落とし穴か。獣らしい罠だっ・・・!?」
次の瞬間、悪魔王子の視界が茶色で埋め尽くされた。
「まさか、周辺一体が落とし穴になっていたのか・・・あからさまな部分は周辺の地面を崩壊させるトリガー、俺が敢えて囮を使って罠を作動させることを見越してっ」
悪魔王子は地面から這い上がるべく上を見上げ、そして目撃した。
今にも落ちてきそうな涎を口の端から流し眼にはハートを浮かべた狩人が枝の上から襲い掛かろうてしていた。
「舐めるなよ!」
「にゃあっ❤️」
悪魔王子が不利な体勢から拳を打ち出すのと鬼龍にゃが飛び降りるのは同時だった。
- 7二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 21:38:42
途中まで真面目なタフ二次創作だと思っていたのにこんなの納得できない!
- 8二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 21:43:34
タイトルの時点で真面目要素なんて皆無やんけ
どうやったら中身が真面目になんねん - 9二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 21:47:09
100歩譲って鬼龍にゃが一覧から見えないとして文頭に犯されてって書いてあるんだよね
- 10二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 22:09:28
うげっ
- 11二次元好きの匿名さん24/11/25(月) 22:10:01
何を食べたら鬼龍にゃが思いつくのか教えてくれよ
- 12二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 01:11:30
で、この後どうなるんですか?
- 13二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 09:24:07
- 14二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 15:32:09
錯者さんは赤ちゃんの頃にうんこを食べたことがあるらしいよ
- 15二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 16:49:00
ドグシャアッ! という轟音が穴の中に響き渡る、身長3m弱、体重500kgを超える鬼龍にゃの落下はもはや事故、自由落下ですら人間の骨など粉砕しかねないところを鬼龍にゃは更に加速までつけてきた、最早2本の腕で抑えられる限界など超えていた。ミシミシという骨の音が響いたところで鬼龍にゃは自分の真下を眺め・・・・・・
そこに悪魔王子がいないこと理解した。
「にゃ?」
「よう」
真上から聞こえる声に鬼龍にゃが頭を上げるよりも早く三半規管を揺さぶる打撃が鬼龍にゃを襲った。
(悪魔王子アレンジ・鼓爆掌 其の弐)
「全く、なんて馬鹿力だよ」
悪魔王子がそのまま鬼龍にゃの頭を砕くように蹴り抜くとそのまま穴の外に着地し兵士の残骸を拾う。
パパパパン、という音が鳴り穴の中へと向かっていく、それはフルオートショットガンだった。
「お前が猫だったからこそ思いついたフェイントだ、ボーン・コントロールとスリッピング・アウェイを組み合わせることで俺は猫よりも柔軟な体を手に入れた」
そう、先ほどこ骨の音は悪魔王子の骨が体内を移動する音だったのだ、悪魔王子は鬼龍にゃの横をすり抜けるように移動し頭上へと回り込んでいたのだ。
「こんなのでパパを名乗るなんて烏滸がましい・・・」
- 16二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 16:54:03
凄いですね悪魔王子さん、はやくも鬼龍にゃを手玉に取っている
- 17二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 16:58:55
このレスは削除されています
- 18二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 16:59:24
認めない・・・鬼龍にゃを猫だなんて認めない・・・
- 19二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 18:03:36
万が一のことがあるし早く粉々にしてくれと思ったね
- 20二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 18:08:03
醜い!
- 21二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 19:00:59
- 22二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 19:02:22
- 23二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 21:36:27
🥚
- 24二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 02:21:36
そして悪魔王子は落とし穴へと顔を近づけ、そこで舌なめずりしながら穴の淵からこちらを眺める鬼龍にゃと目があった。
「なにっ」
次の瞬間悪魔王子は真後ろから足首を掴まれた。
「しまった!」
なんと鬼龍にゃは落とし穴の端から太く長い腕をドリルのように通し地面へと潜り込ませていた、顔を穴の淵へと寄せることで分厚い毛皮の下は悪魔王子から死角となっておりこれには悪魔王子も対応が遅れた。
「にゃん❤️」
足を掴んだまま腕を前へとやり悪魔王子が転ぶ、そしてお互い顔が接吻でもできそうなほどに近づく・・・
「気持ちが、悪い!」
悪魔王子は親指を立てたまま鬼龍にゃの目玉へと拳を叩き込みオリジナルの流体術で鬼龍にゃの腕から抜け出す、更に頭を踏みつけにしそのまま後頭部を蹴り抜く。
しかしそこで悪魔王子の顔が違和感を覚えたように歪む。
「オイオイ硬すぎるぞ・・・」
悪魔王子は後頭部を蹴り抜いた威力そのままに真後ろへと後退、そのまま体制を立て直し次の手を打とうとした時、鬼龍にゃが跳躍し穴から脱出し悪魔王子の元へと駆け出していた。
「酷いにゃ❤️優しく遊ぼうにゃ❤️」
「来なよ猫ちゃん、殺してやる」
犀の突進よりも恐ろしい一撃を悪魔王子はサイドステップを踏んで回避、しかし・・・
「鬼ごっこは終わりにゃ❤️」
悪魔王子が振り向き終わるよりも早く鬼龍にゃは既に真後ろへと再度突撃しようとしていた。
「ちいっなんて小回りしているんだっ」
「驚いてくれたかにゃ❤️」
鬼龍にゃはもう駆け出していた、この距離では最早回避も難しい。
「・・・なんてな」
悪魔王子の腕に球形状の何かが握られていた、先ほどしゃがんだ時に拾ったものである。
「ふんっ」
悪魔王子はそれを鬼龍にゃの開かれた口へと放り投げる、そして追加で足元の金属板を蹴り上げた瞬間、口内と地面が同時に爆発し悪魔王子は真後ろへと吹き飛ばされた。
(仮にでも軍隊と立ち回ったんだ、パパの運動神経も引き継いでいるなら減速せずに急旋回くらいできるだろうな)
悪魔王子が握っていたのはピンの抜いた手榴弾だった、そして蹴り上げたのは米軍が埋めた地雷、煙が晴れるよりも早く悪魔王子は爆風の勢いを利用して20mはある木の上へと登り上から地面を見下ろす。
- 25二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 02:22:07
「体内は防御できない、だがそれであの獣が死ぬとも限らない・・・次はどうしたもんか」
ミサイルではないのだ、すぐに煙幕は晴れる。そう思い悪魔王子は地面を見下ろし・・・そこに鬼龍にゃがいないことに気づいた
「なっ」
「にゃ〜❤️」
そして背後から淫獣の鳴き声が悪魔王子の耳を刺激した。
「おおおっ!!」
爆風で吹き飛ばされたのは悪魔王子だけだったのだ、そして悪魔王子がその場から飛び降りるよりも早く鬼龍にゃが何かをぶつけてきた。
「この臭い、毒かっ」
「酷いにゃ❤️ただのエキスだにゃ❤️」
それは鬼龍にゃの唾液であった、あまりにも体内で熟成されすぎた結果胃酸は愚か並の薬液よりも危険な液体は瞬時に悪魔王子の動きを麻痺させる、そして悪魔王子はそのまま受け身も取れずに地面へと落下した。
「は〜っ❤️早くいただきたいにゃ〜❤️」
「くそっ、やられたな・・・あれはっ」
真横にあったのは悪魔王子が先ほど撃ち尽くしたフルオートショットガンだった、悪魔王子はそれを振るえる手で掴むと縦にして痺れる体を無視し渾身の力で脳天目掛け投げ放つ、いくら撃ち尽くしたとはいえ拳銃は金属で出来ている、更にガルシアが渾身の力で放てば10mの隙間であったとしても最高速度はプロ野球の投球速度にも勝るとも劣らない。
しかし、鬼龍にゃはそれに対して一言すらも発さなかった。反射のように爪を連続で振るうとその金属塊は10を超える鉄屑へと粉砕された。
もう悪魔王子に策はない、痺れる体では流体術も使えない、総身退毒印もこの痺れでは正確に印を結べるかわからないし仮にできたとしてもこの数秒では排出しきれないだろう
「バケモノが・・・」
そしてそれが悪魔王子が見た最後の空であった。
「にゃ❤️」
500kgを超える巨体が今度こそ悪魔王子の全身を押し潰した。
意識の有無など、最早問う必要はなかった。