- 1二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 21:26:25
- 2124/11/26(火) 21:26:50
- 3124/11/26(火) 21:27:09
- 4124/11/26(火) 21:27:34
- 5124/11/26(火) 21:27:54
- 6二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 21:28:19
復活建て乙
- 7124/11/26(火) 21:28:25
- 8二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 21:33:27
とりあえず10まで埋めた方がいいよ
- 9二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 21:33:38
9
- 10二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 21:33:50
10
- 11二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 21:34:04
このレスは削除されています
- 12二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 22:47:03
ヒマリ先輩がいる部室、特異現象調査部の部室へ入った
「ヒマリ先輩、いますか?」
「ユウカ、来ましたか」
ヒマリ一人だけがそこに座っていた
「ほかの皆は?」
「今日は帰りました、それでユウカは話を聞きに来たのですよね?」
ユウカは顔を縦に振る
「……では話しましょう」
それは今から数年前、まだヒマリがミレニアムサイエンススクールに入る前
ヒマリ曰く既に病弱でとても可憐で清楚な超天才美少女な頃の話だ
……最後の一言余計ね - 13二次元好きの匿名さん24/11/26(火) 23:12:48
――――――
病弱であったため私は入退院を少し繰り返していた
既に超天才であったため、そして入院中はとっても暇だったため持ち込んだPCで色々と何かをしていた
そんなある日、一人の小さな女の子が私と同じ部屋に入院してきた
今と変わりない亜麻色のセミロングの髪をした女の子だ
その女の子の名前は「才羽モモイ」
正直言えば入院当初は私より状態が悪いようにも見えたが、この病院で治療をして一応回復はしているようだ
ヒマリは声を掛けてみる
「初めまして、私は明星ヒマリと申します、貴方の名前は?」
「…………」
点滴が刺された腕で自身のネームプレートを指さした
「才羽モモイ、ですか……」
「……うん」
「では、モモイちゃんでいいですよね」
それが初めて才羽モモイとの出会いである
よくモモイちゃんの妹、つまりミドリもお見舞いに来ていたようで、その時はお二人の邪魔をしてはいけないと思いカーテンの向こうで大人しくPCを触っていた
さて、なぜ今のモモイちゃんのようになった原因は私、ヒマリなのかというと、モモイちゃんと同じ病室で親交を深めていた時に私が余計な事を教えちゃったから
そう、偽装である - 14二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 06:48:44
今度こそ忘れないよう保守
- 15二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 15:29:23
保
- 16二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 22:33:58
教えたのはたまたまだった、気まぐれだった、
私と同じぐらいのいい子だと思ったのでまさかやるとは思わなかった
「ここをこうして、こうすると……ほら、ここに侵入できますので」
「うん……」
「ここをこうすると……ほら、出来ました」
「うん……」
モモイちゃんは薄い返事をしなかったのでこの事についてはあまり興味が無いのかなと思った
それから、私から偽装のやり方は教えなかった、それ以外のおしゃべりに夢中だった
モモイちゃんも偽装のやり方をもう一度教えてとは言ってこなかったので、そのことについてはすっかり忘れていたのだろうと思っていました
だた、それは忘れたふりだった……モモイちゃんはずっと覚えていた
私は偽装方法を教えてからしばらくして先に病院から退院しました
以降再びモモイちゃんと会うのはミレニアムに入るまでです……
そのモモイちゃんが偽装してたという事を知りすぐさま私も調べました
その偽装の痕跡を見てすぐにわかりました
私が昔知っていたやり方だと
診断結果をよく見せるための、今でもなかなかばれないようなやり方
それをモモイちゃんに教えてしまったから今の状態になっている
あの時、偽装方法を教えずに確りと自身の身体と向き合わせて治療をしていたら、今がもっといい状態に変わっていたはず
私が教えたから
―――――― - 17二次元好きの匿名さん24/11/27(水) 23:09:04
「これが、私の最大のやらかしです」
嘘はついていないように思える
が、念のためにヒマリ先輩にその入院した病院と時期を聞きだしヴェリタスに調べてもらうように指示をした
「本当にそれが事実なのであれば……」
「……」
ヒマリはシュンとしてしまっている
ただ正直言えば、どういった経緯でヒマリ先輩とモモイとの接点があったのがあの時に凄く気になっていた
だからヒマリ先輩を過去の出来事で今更攻めるつもりはない
「……事実なのであっても、もう過ぎたことです」
「……」
「過去の事はどうやっても変えられません、だから私は責めはしません、ただこれから先、モモイが元の元気な状態になるように見守ってください」
「……ふふっ、優しいのですねユウカは」
「あと、絶対にそういう事は他人に教えてはいけませんからね!」
「私もその1回きりですよ」
そういい、いつものヒマリ先輩に戻った
一通り吐き出して気が楽になったのだろう
私としてもこれ以上湿っぽいミレニアムは嫌だ
ガヤガヤと明るくうるさいいつものミレニアムになって欲しい
だから今はモモイがもとの元気な姿に戻ることを祈る
正直に言えば「早く」元気になって欲しい
でも焦りは禁物、慎重に、焦らずに
慌ててしまうと以前の二の舞になってしまう
私は特異現象調査部の部室を後にする - 18二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 06:49:10
保守
- 19二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 13:20:19
早めに保守るか
- 20二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 21:19:42
今日のやることは終えた
さて何をしようか、と考え自然に治療室へと足を運ぶ
その治療室に入る、モモイはいつもと変わらずぼーっとベットに横になっている
実に詰まらなさそうだ
そんなモモイに声をかける
「モモイ、こんばんは」
「……」
相変わらずの無反応、というか無言の反応というべきか……
私がモモイの頭に手を伸ばし頭をなでる
「ひっ……」
少しびくっとしたような反応を見せた
(そこまで驚くことないじゃん)
そう思いモモイの頭を優しくなでる
目があまり見えていない、とはいう物のどこまで見えていないのだろうか……
目の前で手をブンブンと振ってみる
また同じようにびくっとした
(完全な失明ではなく、ストレス性の急性なものだからそれはある意味安心ね)
そしてユウカはモモイの耳元に顔を近づけ耳元で囁いた
「これで聞こえるかしら、モモイ」