ホシノ「おじさんが思うにはね」

1二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 11:36:12

ホシノ「選ばなかった道なんて無いのと同じだと思うんだ」
"それはどういう…？"
ホシノ「先生、これまであったことをなんでもいいからさ、思い出してみてよ」
"うん"
ホシノ「あの時のこと……あの時あったこと……」
"……"
ホシノ「過去なんてこうしていくらでも振り返る事は出来るよね、先生。でも」
"うん？"
ホシノ「もしもこうすれば良かったとか、ああすれば良い方向に行けたのだろうとか。そんなことを思っても、過去に戻ることは出来ないし何にも変えることは出来ないんだ」
"それは当然の話じゃないかな？"
ホシノ「……先生」
"ホシノ？"

2二次元好きの匿名さん24/11/28(木) 11:43:21

ホシノ「過去は結果だよ。その時どんなに悩んでても、こうしたいしああしたいって出来る道はいくつも前にあっても、選べるのはその一つだけ。だからさ、先生は自分仕方なく選んだとかそういうんじゃなくて、今よりもより良い未来を選びたいからこの道を選んだってずっと思って欲しい」
"……そうできたらね"
ホシノ「出来るよ、先生なら」
"…………うん"
ホシノ「それにさ、そうしていけばいつかはたどり着けるんじゃないかな」
"何に？"
ホシノ「私たちの求めてるもの。今じゃないいつか、ここじゃないどこか。それがそこに」
"哲学的だね"
ホシノ「……ユメ先輩と一緒にいた過去は、決して変えられない、消すことは出来ない。だからそのいつかにたどり着けるまで、私は明日を求め続けるよ」
"過去はホシノにとってどういうもの？"

ホシノ「……。あした」