- 1二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 20:51:49
- 2二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 21:07:49
「過激派の掃討。それが新たな任じゃ。」
門主様から命じられたのは玄龍門の過激派、その一派の始末だった。
「先日其方らが請け負った玄武商会への輸送妨害。あれは奴らを釣る為の餌でな。あの時襲撃に向かった対象は、過激派の運び屋だったのじゃ。其方ら、彼奴を撃った際、何か違和感を覚えなかったかえ?」
あの時、私達が感じた違和感…
dice1d100=87 (87)
50以上で気づきます
- 3二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 21:39:04
「派手過ぎる…」
あの時を思い出し、私は呟く。
「心当たりがあるのか?ミカド。」
「ボス、私達が襲撃したあのバイク、仮に中身が食べ物なら、あんな爆発は起きないはず。それに事件の規模に反比例して襲撃してきた数はたったの5人だけというのはどう考えても不自然だ。」
ボスに対し、自分の見解を伝える。
「確かにな。つまりこの事件、玄武商会は無関係。裏で糸を引いてるものこそ暴走した過激派だと、門主様はそう仰るのですね?」
ボスが門主様に問い掛ける。
「左様。事件現場の調査に来た玄武商会の者の話によれば、燃え残った残骸には野菜や果実を模した容器が確認され、その中身は弾薬や銃器部品だったそうじゃ。大方、偽装を行えば隠し通せると思っていたのじゃろう。」
門主様が状況を説明する中、私はもう一つの違和感に気づいた。
「少し、よろしいでしょうか?」
「申してみよ。」
「先日?私達が任務を終えたのはつい先程の話では…?」
ずっと気になっていたことを打ち明ける。
「ああ、そういえばミカドには伝えていなかったな。お前は、ここ数日間昏睡していたんだ。」
寝ていた日数は…
dice1d7=2 (2)
- 4二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 21:46:19
「おおよそ2日。まだ治り切っていない様子を見るに、よほど応えたのだろう。」
ボスから伝えられた衝撃の事実に、私は驚きを隠せなかった。
「嘘だろ…2日も寝ていたのか?!」
この時門主様は私の身体の不調に
dice1d3=1 (1)
1.既に勘づいている。
2.少し違和感を感じている。
3.看破しているが敢えて口にしていない。
- 5二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 21:55:59
「数発程度の弾も耐えきれず、治りも遅い…ミカド。さては其方、何某かの病を患っておるな…?」
「!?」
(門主様に…気づかれた!?)
「看破されたならば、もう隠す必要もございませんね。ええ、私は病弱なのです。生まれつき身体が弱く、それでも皆に追いつこうと必死に鍛えました。その甲斐もあって相応の実力は身に付きましたが、この身体だけはどうにも言うことを聞きませんね…」
この事実に対してボスは…
dice1d3=3 (3)
1.悲しむ
2.怒る
3.驚く
- 6二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 22:10:26
「ミカド!?お前病弱だったのか?!」
ボスに知られたくは無かったが、こうなっては誤魔化せない。
「事情はまた、後で話そう。」
「事は既に一刻を争っておる。ミカド、其方はすまぬが、回復を待つ暇は無い。戦えるならばミナと共に向かい、動けぬならば此度の任は諦めよ。」
私の決断は…
dice1d100=53 (53)
40以上で継戦可能
- 7二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 22:27:45
「…行きます。」
私はベッドから起き上がり、身支度を始める。
(痛みを堪えるだけでも精一杯じゃろうに…)
「ミナ。良き友に巡り会えたの。ミカドを支えてやるのじゃぞ?」
そう口にすると、門主様は部屋を去っていかれた。
「ミカド。私も部屋の外で待っている。支度が出来たら出て来てくれ。」
数分後、修復されたスーツに身を包み、相棒のアサルトライフルを担いで私は部屋を出た。
「来たな、ミカド。そうだ、行く前に渡しておきたいものがある。」
ボスからの贈り物があるらしい。その中身は…
dice1d2=1 (1)
1.錬丹術研究会の秘薬
2.防弾スーツ
- 8二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 22:35:20
「錬丹術研究会から手に入れた秘薬だ。サヤ会長曰く新作との話で、生命力を増強させる効能が期待できるらしい。」
ボスから受け取った薬を私は飲み込んだ。その味は苦く、渋柿よりも酷い味がしたが、それに見合う効果は感じられない。
この時のミカドの状態
dice1d50=20 (20)
- 9二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 22:47:44
身体が少しだけ軽くなったような感じがした。傷の痛みもマシになったように思える。
「行こう、ボス。」
「ああ、これ以上好きにさせる訳にはいかないな。」
(少女移動中…)
過激派の拠点は六和閣と玄武商会の境界に存在した。使われなくなった流通拠点を改造したアジトのようで、外を見るだけでも軽く3人ほどの歩哨が警備に当たっている。
「ボス、やり方はあんたに任せる。」
dice1d3=2 (2)
1.正面から攻める!
2.静かに片付けるぞ。
3.鎮魂歌を奏でる時だな…
- 10二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:06:44
歩哨を始末するのに、手間はかからなかった。私達は倉庫の裏口から攻め入り、中にいた7人ほどに対して銃を向ける。
「動くな!玄龍門だ!」
敵がこちらを振り向く。
「!?執行部長の近衛ミナ?!もう1人は…!」
(そういえば、噂で聞いた。執行部長には気の合う親友が出来たのだと…ともすればあの小柄な女は…)
「お前が…ミナの腹心か!」
私は笑みを浮かべながら敵を脅す。
「大正解。景品にありったけの鉛玉をくれてやる。覚悟しろ!」
そして戦闘が始まろうとしたその瞬間…隣からリコーダーの音が聞こえてきた。
「ボス!?」
ボスが、決して上手く無いリコーダーを吹いている。
「ボス、一応聞くが何をしているんだ?」
そう聞くとボスは得意げな表情で
「フッ…レクイエムを奏でているのさ…」
そう口にするとまた演奏を再開した。
「いや、ボス…何をしたいかは分かるが、やるならせめて他の楽器の方が…」
「無理だ…吹けないからな…」
「いややろうと思えば出来るからね!?努力すれば相応の結果は得られるからね!?」
思わずツッコミを入れてしまった。
「それでも駄目なんだミカド…楽器は私のお小遣いでは高すぎる…!」
「いや分かるよ?楽器って高いからね!?でも吹くにしたってもうちょっと練習してからやろうよ?!」
こんなコントめいたやりとりをしていると…
dice1d2=1 (1)
1.逆ギレ
2.落ち込む
- 11二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:09:50
「じゃあミカドならどうするんだ!」
逆ギレしてきたよこのボス。
ここで私の取るべき行動は…
dice1d2
1.鎮魂歌演奏会
2.容赦なく発砲
- 12二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:10:10
dice1d2=2 (2)
- 13二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:15:55
「こうするんだボス。」
ズドン!
「ぐわっ!?」
私はボスの奇行に困惑している敵を撃ち抜いた。
「鎮魂歌は銃声で奏でてやればいい…!」
「それがミカドの答えか…気に入った!」
過激派との戦闘が始まった。
dice1d3=3 (3)
1.今度こそ戦闘力で圧倒!
2.またしても銃弾を食らう…
3.ミナのアシストにより制圧!
- 14二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:19:03
ボスの鮮やかな二丁拳銃の射撃が決まり、私は彼女の背中を守る。そんな映画のお約束とも言えるような胸熱な構図が私達の戦闘を彩っていた。
敵の残りdice1d6=4 (4)
- 15二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:21:52
敵は残り4人。彼女達の反応は
dice1d3=3 (3)
1.徹底抗戦
2.戦意喪失
3.逃走
- 16二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:24:52
「なんだあのデタラメな強さは!逃げろ!」
敵を分担し、追撃を開始する。50以上で撃破
ミナ
dice1d100=68 (68)
dice1d100=3 (3)
ミカド
dice1d100=100 (100)
dice1d100=98 (98)
- 17二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:26:29
ミカドのダイス目の殺意が高い
- 18二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:30:31
クリティカルってことで。
1人は行方をくらましてしまった…だがミカドの怪物のような戦いぶりを見た彼女は…
dice1d3=2 (2)
1.戦慄した。二度と玄龍門に逆らうことは無いだろう。
2.トラウマを植え付けられ精神崩壊。
3.復讐してやる…いつか必ず…
- 19二次元好きの匿名さん24/11/30(土) 23:34:57
この事件の後、玄武商会ではえらく臆病で気の小さな少女が1人、給仕として入って来たという…
- 20二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 10:01:15
かわいそ
- 21二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 21:11:57
ん、保守
- 22二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 21:23:33
小出しですいません。ミカドの他の特徴も今ダイスを振って決めようと思います。
スリーサイズ 1d3
1.控えめ
2.普通
3.大きめ
胸部dice1d3=1 (1)
腹部dice1d3=2 (2)
臀部dice1d3=1 (1)
- 23二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 21:27:25
このことに対するミカドの反応
dice1d2=1 (1)
1.ボスは良いよなぁ…私と違って胸も尻も魅力的だし…
2.私は私、ボスはボス。気にしない気にしない。
- 24二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 21:39:12
ではアジトの掃討後に物語を進めます。
「すまないミカド、こちらは1人取り逃がしてしまった。」
ボスが私の元へと戻ってきた。
「…厄介事にならないことを祈ろう。こっちの首尾は完璧だ。問題無い。」
私は足元でのびている2人に銃を突きつけた。
「急所を的確に撃ち抜いている…」
この後のミナの反応は…dice1d3=1 (1)
1.喜ぶ
2.感心する
3.恐怖する
- 25二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 21:48:04
「さ…最高にカッコいいじゃないか!まるでアクション映画のヒットマンみたいだ!あのプロの所業をここまで再現するとは、感動してしまうな!」
ボスは大はしゃぎだ。
「やることをやったまでさ。やらなきゃこっちがやられてたんだからな。」
「得意げな顔をしないのも織り込み済みか?本当にどこまでも魅せてくれる女だ!」
ボスがここまで早口になってるのも久しぶりに見た。
「随分と楽しそうだな。ボス。」 - 26二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 21:49:44
ごめんなさい、これ決めるの忘れてました。
ミカドの声質は…dice1d3=3 (3)
1.低い
2.普通
3.高い
- 27二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 21:54:31
戦闘力の話で盛り上がっていた二人は、アジトの片隅でまだ息がある敵に気づく。この敵はdice1d2=2 (2)
1.話せる
2.話せない
- 28二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 21:56:50
「さて、私達の仕事は終わりだ。後は他の構成員達に任せて、先に戻ろう。」
ボスの言葉に従い、私はアジトを去った。 - 29二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 22:00:10
その後、暴走した過激派は1人を除いて全員捕縛され、玄龍門から追放処分を受けた。この時のミカドの評価はdice1d3=3 (3)
1.昇格
2.噂が広まる
3.現状維持
- 30二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 22:05:04
ミカドの活躍を見て興奮冷めやらぬミナが報告の際に度を越えた熱弁をしたことにより一部の幹部がドン引き。昇進などの特別な報酬は与えられなかった。しかし、この一件をきっかけとして組織内ではミカドの存在はミナの相棒として定着しつつあったのである。
モブ構成員達の反応dice1d3=2 (2)
1.嫉妬
2.困惑
3.特になし
- 31二次元好きの匿名さん24/12/01(日) 22:19:26
門主派構成員の会話ーー
「知ってる?最近執行部長と仲良くなってるミカドちゃん、結構な活躍してるらしいよ。」
「ああ、あの小柄な子でしょ?報告に向かう時の執行部長見たけど、すごいウッキウキだった。」
「なんかプロの所業がどうとかってすごい早口で話しまくってたなあ。門主様ドン引きしてた。」
「趣味が同じって言ってるけどさあ、結局門主様と距離を縮めたいだけなんじゃないの?」
「いやこれがまた違ってね?門主様には忠実らしいんだけど、本当に興味があるのは執行部長なんだって。普段からボスってあだ名付けて呼んでるらしいよ。」
「へえ。不思議な子もいるもんだね。よりよってあの執行部長にお熱なんてさ。」
「あれじゃ自分が右腕になりますって言ってるようなものだよ。ん…?」
その時、この会話に参加したモブちゃん達の脳裏に浮かんだ光景ーー
「フッ…」ドヤ顔でカッコつけるミナ
「これがハードボイルドだ…」満面の笑みでマフィアを気取るミカド
(あぁ…アレが2人に増えるのか…)
そんな未来を想像し、すげぇゲッソリしてた。 - 32二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 09:37:29
草
- 33二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 21:36:17
守
- 34二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 08:48:25
見てる分には楽しい二人
- 35二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 11:24:37
ごめんなさい。多忙につき、続編の更新はしばらく後になります。
- 36二次元好きの匿名さん24/12/03(火) 21:17:34
ほ
- 37二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 00:03:01
意外にも保守してくれる方が多かったので(ありがとうございます)、幕間という形でちょっとだけ書きます
- 38二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 00:30:55
とある休日の出来事ーー
私とボスは馴染みの店でお茶を楽しみながら談話に耽っていた。
「喫茶店巡りが趣味とは意外だな。飲食が好きなことはこの前から知ってはいたが。」ボスはサンドイッチを齧りなら私に話しかける。
「映画なら主人公とその相棒がこういった場所で会談する展開はお決まりのようなものだろう?気の合う仲間と来ると、私も物語の中に入り込めたような気分になれるのが好きなんだ。」
そんなボスに対して私はレモンティーを啜りながら言葉を返す。特にこれといった事も起きない、ただただ穏やかで平和なひと時。そんな束の間の休息が、たまらなく心地よい。
「そういえば、ずっと聞きそびれていた。ミカド。お前の病気について話してもらったことは無かったな。今の雰囲気とは合わない話題だが、よかったらそろそろ話してはくれないだろうか?」
私はレモンティーを飲み終えた後、ボスの言葉に対し口を開いた。
「ああ、まあ対した話でも無いんだが…私が生まれつき身体が弱いことは知っているな?あの時門主様は病弱だと述べられていたが、厳密には虚弱体質なんだよ。日課のトレーニングによって私生活は問題無く送れるし、戦闘もひとしきりは対応できるが、それでも私の身体は積み木のようなもの。見てくれはしっかりしていても、少しの衝撃で脆くも崩れ去るだろう。マフィア映画はそんなコンプレックスを抱える私にとってまさに師と呼べるような存在だった。どんなに辛く苦しいドブのような状況でも、人は生きていける。いや、色々なことに折り合いをつけて、それでも生きていくしかないということを教えてくれたからな。だからこそ私はマフィア映画が好きなんだよ。ボス」 - 39二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 08:47:30
ほ
- 40二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 19:50:14
し
- 41二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 07:52:44
ゅ
- 42二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 19:32:07
なるほどなぁ
心の支えというか、大事なものなんだな - 43二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 21:46:11
そして、私とボスの優雅な午後は、1本の連絡によって終わりを迎えることになる。「なるほど…それがお前の考えか。…強いな、ミカドは。通知音?待ってくれ、電話が来た。私だ。…何だと!?場所は分かるのか?ああ分かった。急いで向かう!」ボスの焦り具合から緊急事態であることは簡単に想像できた。「ミカド、車へ急げ!仲間が拉致された!」私はボスと共に車へと乗り込んだ。「ヘルメット団によって我ら門主派の幹部が拉致された。やつら身代金として、玄龍門の活動資金の3割を要求しているらしい。現場に到着次第銃撃戦になるだろう。気を引き締めて行くぞ!」ボスが詳しい状況を説明してくれる。私は移動する中で、アサルトライフルと懐に隠し持ったピストルに弾を込めた。
- 44二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 22:00:50
そして現場に到着した後、私達は手早く屋内へと入り込んだ。「玄龍門だ!大人しくしろ!」扉を開けるのと同時に私は叫ぶ。だがそんな私達を待ち受けていたのは衝撃の結末だった。「…!?いない?」中には誰もおらず、中央に置かれた椅子の側にあった縄もすでに解かれている状態だった。そんな状況を妙に思ったのも束の間ーーゴンッ!と鈍い音が響き、私は何者かの手によって昏倒させられた。「ミカドッ!!くぁっ!…ミカド?ミカド!ああ、そんな…クソっ!」そしてタイミングを見計らったかのように投擲された閃光手榴弾とスモークグレネードによってミナは目を潰され、ミカドの姿を見失ってしまった…」
- 45二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 22:55:59
目が覚めると、私は薄暗い部屋の中で拘束されていた。手足が椅子に手錠の類で括り付けられている。武器は当然奪われており、口も棒で塞がれてまともに話すことができない。しばらくすると誰かが部屋に入ってきた。おそらくは私を昏倒させたヘルメット団の1人だろう。「あ、起きたんだ。もがいてるみたいだけど、それ簡単には外れないから諦めて。」彼女の手にはハンドガンが握られている。この後何が待つかを予感し、呼吸が自然と荒くなる。「ああ、これ?私の言う通りにしてくれれば使う事は無いよ。けど、逆らえばどうなるかは、分かるよね…?」今は従うしか無い。私は彼女に向かって頷いた。「よし、じゃあ君には電話でここの場所を伝えてもらう。相手はこの近衛ミナ。じゃあ棒は外すから、後はお願いするよ?」そう口にすると彼女は私を喋れる状態にしてからボスに電話を掛けた。「ミカド!?大丈夫なのか!?ミカド!?」ボスの声が聞こえる。「ああ、敵に捕まってしまった。悪いが迎えを寄越して欲しい。場所は…(待てよ?何か様子がおかしい。)待て!来るなボス!これは罠…」ズドン!銃声が響き、ゴム弾が私の下腹部を直撃した。「ああああああああああぁっ!!!」痛い。撃たれた場所が熱くなり、身体中から汗が噴き出す。「あーもしもし?今から玄武商会郊外の廃墟まで来てくれる?来なかったらこの子まともに動かなくなるまで痛め付けるから。じゃ。」彼女は要求を一方的に伝えて通話を切った。「はぁ…私拷問とか嫌いなんだけどなあ。でも警告を無視したのは君の方だから…こうなってもしょうがないよね?」そう言うと残りの残弾を私の身体へ向けて乱射した。あまりの痛みに私は気を失ったが…バチッ!「ぎゃあああああっ!」スタンガンを撃ち込まれてあまりのショックに叩き起こされる。「いや、気絶とかさせないから。こっちも仕事でやってるからさ。そんなだらしなく涎垂らしながら泣いた顔されても手加減しないからね。さて、次はショットガンでも試そうかな。」淡々と拷問は続き、みぞおちにショットガンが突きつけられる。「やめろ…いやだ…」また無情な銃声が響き、私は声が枯れてもなお叫ぶことを強いられた。
- 46二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 08:56:39
うわビックリした
- 47二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 19:32:19
急に改行無しで来るじゃん
やばげ - 48二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 00:00:48
一方その頃六和閣ーー
「来なかったらこの子まともに動かなくなるまで痛め付けるから。じゃ。」
「おい!ミカドをどうするつもりだ!クッ…!今から動ける構成員は全員集めろ!玄龍門を甘く見た代償を支払わせてやる!」
そしてミナの指パッチンを合図に構成員達が集まって来た。「戦闘要員は私と共に普段使いの車で出る!医学に覚えのある者は救急道具を集めてワゴン車で後をつけろ!」
ミナの指示によって構成員達は黙々と準備を進める。
そして隣の部屋にいたキサキは、その会話を聞き逃さなかった。「ふむ…此度は妾も一肌脱ぐとするか。」
しばらく後…ヘルメット団の拠点にて
「そういえば罠って何処に仕掛けたっけ?」
「ん?正面と裏口でしょ?近衛ミナを生け捕りにするための催涙ガストラップ。」
「ああ、そうだったよね。ちょっと外の様子を見てくるよ。」
「いや、待ち伏せした方が良くない?」
「外に爆弾が置いてあるかもしれない。建物ごと吹き飛ばされたらお終いじゃんこの計画。」
そうして、巡回に出かけたヘルメット団は敷地の外へと向かい…「ミナ、妾じゃ。」
同時刻、拠点前
「よし、正面と裏口から敵に挟み撃ちを仕掛ける。では各位は移動を…待ってくれ、通信が入っている…私だ。門主様!?」
「無線は聞こえておるようじゃな。突入を考えておるならば、正面と裏手は避けよ。敵の罠が仕掛けてある。入るならば側面にある入口に戦力を集中させるのじゃ。よいな?」
「…情報をどこで仕入れたかについては今は聞きません。ご協力に感謝致します、門主様。聞こえたか?側面の入口に全員を集結。そこから内部の敵を殲滅してくれ。私はその間にミカドを探し出す。では作戦開始だ!」
キサキの忠告に従い、ミナは側面を集中攻撃する作戦を展開した。 - 49二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 00:02:39
同時刻、拠点地下室
「カヒュッ…コヒュッ…(まともに息が出来ない…苦しい…)」
「あーあ、話せなくなっちゃった。ん…?どうやら餌に獲物が掛かったみたい。少し待ってて。君のお友達も同じ目に遭わせてあげるよ。」
そう言い残すと私に拷問をしていた女は去っていった。上からは銃声が聞こえる…
同時刻、拠点内部
「何!?何故分かった!ぐわっ!」
「奇襲!奇襲だぁっ!」
ヘルメット団は意表を突かれ、徐々に倒れていく。
「さて、敵は今頃ガスを吸って…はぁ?!」
地下室から登って来たヘルメット団と、ミナの目が合う。動揺の隙をついて一瞬の内に制圧した。
「地下室か。調べる必要がありそうだな。」
そしてミナは地下室へと降りていき、椅子に拘束されたミカドを発見した。彼女の状態は…
dice1d3=3 (3)
1.まだマシな方
2.徹底的に痛め付けられている
3.見向き出来ない…
- 50二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 00:45:05
「ミカド…?」
ミナが目にした光景は恐ろしいものだった。ヘイローの消えたミカドの顔には赤黒い痣が広がり、光の無い虚ろな瞳は真っ直ぐと前だけを見つめている。乱れた髪は無造作に滴り落ちる涙と涎によって顔に張り付いていた。着ている服もグッショリと濡れていた。特にズボンは濡れ方が酷く、足元に垂れている液体からは悪臭が漂っている、この地下室でどれほど凄惨な行為が行われていたのかは想像に難く無かった。
「酷い…何て有り様だ…」ミナは彼女の状態を見て嘆くことしか出来なかった。だが今はミカドをこの地獄から救い出すべく仲間に通信を入れた。「…ミカドを発見した。早急連れ出してあげてくれ…」
ミナがミカドを見つけ出した頃には既に拠点内の制圧は完了しており、彼女は待機していたワゴン車にスムーズに乗せることができた。
「執行部長はどうしますか?」
残った部下が指示を仰ぐ。
「車で待機していろ。私はまだやる事が残っている…」そう口にするとミナは敵拠点へと戻っていった。「はぁ…はぁ…こんなことになるなんて…」
ヘルメット団の1人が這いずりながら逃げようとしていた。
「急所を外しておいて正解だったな…」
ミナはその女を無慈悲な表情で見下ろす。
「ま…待ってくれ!彼女を痛め付けたのは仕事でそうせざるを得なかったからだ!私だってしたく無かったさ。」
ミナは彼女に銃を向けた。
「命乞いとしては悪くないが、生憎仕事なのはこちらも同じ事だ…ところでお前、映画は見るか?」
「…え?」
ズドンッ!
「ぎゃああっ!痛い!痛いっ!」
「映画は見るかと聞いたんだっ!」
ミナは容赦なく彼女の足を撃ち抜き、激昂した態度で問い詰めた。
「ああたまに見るよ!それが何だって言うんだ?!」
「だったら今の私達の状況にピッタリの台詞があるから教えてやる!聖書の25章17節!されば、心正しき者の行く道は心悪しき者の利己と暴虐によって行く手を阻まれるものなり!愛と善意の名によりて、暗黒の谷より弱き者を導きたるかの者に神の祝福あれ!なぜなら、彼女は姉妹を守る者迷い子たちを救う者なり!主なる神はこういわれる!わが姉妹を滅ぼそうとする悪しき者たちに、私は怒りに満ちた懲罰をもって大いなる復讐を彼女らに成す!私が彼女に仇を返すその時、彼女らは私が主であることを知るだろう!」
「ひええっ!」
ミナは撃った。二丁拳銃の弾倉が空になるまで撃ち続けた。 - 51二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 01:00:57
その頃、移動中のワゴン車でミカドは目を覚ました。
「ガァハッ!ハァ…ハァッ…ハァ…」
「良かった…目が覚めたんだな!とにかく酷い状態だったから、アドレナリンを打ったんだ。」
構成員の1人が声を掛ける。
「ふぅ…あの世じゃ、無いよな…?」
私は冗談混じりに言葉を掛ける。
「…生きてるよ。」
運転手が答える。
「ああ、全身が痛い…これで死んでる状態って言うほうが可笑しな話だ…」
「傷はまだ痛むだろ?今はまだ大人しく寝てろ。さっき施したのはあくまでファーストエイドだからな。六和閣まで戻ったら、本格的な処置も受けられるし、風呂にだって入れる。」
側にいた子が説明してくれる。
「…しばらくは本拠地の部屋で暮らせ。外も出歩くな。また同じ手が通用するとは限らないんだからな。まぁ、とにかくゆっくりと休んでくれ。本当にお疲れ様だ…」
運転手が付け加えると、私達はワゴン車に揺られながら帰っていった。