- 1二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 00:01:58
健康状態に異常はなし…当たり前だ、あれはそんな代物じゃない。ならどうしてトレーナー君が記憶喪失に?あ、ああすまない、君に気を遣わせてしまうなんて…とにかく私を信じて実験に協力してくれたモルモット君を取り戻さなくては。
…よし。まず聞きたいんだが、自分の名前は…うん間違いない。私にとっても大切な名前だよ。
え、えっと、私の名前かい?そうか、こうなるのか。…すまない、流石に動揺が激しくて言葉が詰まってしまったよ。私はアグネスタキオン、変人扱いを受け校内でも浮いているウマ娘だ。君とは…言ってみれば研究者と助手でありウマ娘とトレーナー…絶対に切って切り離せない運命を共有した仲だね。
ふむ…?中央のトレーナーであることはなんとなく覚えている!?そうか、なら君の記憶は廊下でぶつかった時より後を全て欠落している状態なわけか。
…これは賭けだがやってみる価値はある、他でもない君だから通用するたった一つの策だ。私についてきたまえ。
……ちょうど、あの時のような夕暮れだな。
今から君の前でこの芝2000を走る。
…君は、まだ担当が決まっていない…トレーナーなんだろう?だから、少し私との成果を…私の実力を見ていってくれ。…ゲートイン完了…さあ、実験開始だよ…!
……はぁっ、はぁっ、なんでだ…?
くっ、なんだか脚がいつもよりも重い。
うまく回らない。呼吸だって、めちゃくちゃだ。
こんなこと…初めてだ。
不安のせいか?トレーナー君をあんな目にあわせてしまった後悔のせいか?
以前は一人でもやっていけると自負していたはずなのに…私は結構脆かったんだな。
…クク…そうだ。感情がもたらす効果はやはり絶大だ。絶大だから、どんな時も乗り越えられた。君が教えてくれたんだった。君といたから、信じたから乗り越えられたんだ…!今回だって同じことさ!可能性はいつも目の前すぐそこにあった!
はぁぁぁぁぁ!!!!
…はっ…はぁ…どうだい?いつもよりは振るわなかったかもしれないが、私はもっと速く──
フフ…懐かしいな、君の狂気は本当に不変だね…。
あの時は驚いたんだぞ?いきなり得体の知れないだろう薬を飲み干し出すなんて…まったくどちらが狂っているんだ。
…クククッ…ハッハッハッハ!何を言い出すかと思えば私へのスカウトかい?ならあの時の薬を用意しなくてはならないな!…これからもよろしく頼むよ、トレーナー君。 - 2二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 00:03:54
やっぱり個別シナリオが原点にしててっぺんですよね!最高のシナリオに今一度感謝を…
- 3二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 00:05:25
いい……
- 4二次元好きの匿名さん22/03/05(土) 00:19:18
何だかんだ言ってあの夕暮れの一騎打ちが一番美しいんだよね……