- 1二次元好きの匿名さん21/09/11(土) 22:25:38
- 2二次元好きの匿名さん21/09/11(土) 22:30:57
一部の証言によれば、ロバートはその宗教の敬虔な信徒であり、来日するにあたって付き人に名乗り出たのがトレーナー氏の母親である。その際に二人は関係を持ったとされる。母親が妊娠したのはわずか13歳の頃の出来事である。
ロバートは帰国してすぐ、妊娠の事実を知らないままかねてからの過労と薬物中毒が原因で急死した。
母親の中絶は許されず、秘密裏に出産が行われた。
彼の幼年期は謎に包まれている。すでに少年へと成長したトレーナー氏を民生委員がみとがめ、「強い要請」により就学したのが、社会との初の接触である。 - 3二次元好きの匿名さん21/09/11(土) 22:33:05
トレーナー氏の容姿はコーカソイド寄りの人種であり、周囲からは奇異の目で見られた。
それは彼の母親も同じであり、「厳格な宗教家がこともあろうに婚前交渉を行った」とバッシングされた。
中学に上がる前に母親は「心労が原因で」病死している。 - 4二次元好きの匿名さん21/09/11(土) 22:36:22
闇深スギィ!
- 5二次元好きの匿名さん21/09/11(土) 22:41:38
母親の死が原因か、思春期ゆえの不安定なフラストレーションの発散を、社交性の不足ゆえに自身に叩きつけるしかなかったか。
彼は突然、衝動的に学校の屋上から飛び降りた。幸い一命はとりとめたが、左足に後遺症が残り、「走る」動作が困難となった。
これに激怒したのが母方の本家である。足手まといでしかなかった上に、彼らの教義上のタブーである自らの命を粗末にする行為をされ、彼らはトレーナー氏を破門の上、勘当している。 - 6二次元好きの匿名さん21/09/11(土) 22:50:01
彼は病床で一人の患者と出会う。壮年の男性で、ぎっくり腰が重症化して入院していた。
「俺の話に付き合ってくれるか。腰から下はダメだが、このとおり上は元気でな。体を動かす仕事してるもんだから、暇で暇で仕方ない」
トレーナー氏もまったく同じ状況であり、男性の話を拒むほど、彼を嫌ってもいなかった。
男性は競走ウマ娘のトレーナーをしていた。「ウマ娘」という名を、トレーナー氏は初めて聞いた。
自分の、もう走れなくなったこの脚と違い、自由に駆け抜ける彼女たちの話を、まるでお伽話のように聞き入っていた。
トレーナー氏は男性に気を許し、行くあてのない身であることを打ち明けた。
「お偉いさんのする仕事じゃないけどね」男性はトレーナー氏に住み込みで働ける職場をあっせんした。
トレーナー氏は卒業後、そこで働き始めた。レース場の掃除や芝、ダートの手入れをする仕事だった。 - 7二次元好きの匿名さん21/09/11(土) 23:02:48
仕事の中で男性と関わることが増えた。時折遠くを見て、「身体にガタが来てる」と寂しく呟くことがあった。
年数が経つごとに、その頻度は増えていった。
トレーナー氏が、競争ウマ娘のトレーナーを志したきっかけである。
やがて中央トレーナーのライセンスを取得、男性の見習いとしてサブトレーナーに就いた。
始めて担当したのがメジロマックイーンである。 - 8二次元好きの匿名さん21/09/11(土) 23:07:29
子どもたちに親しまれるキャラクター性と、優雅が服を着て歩いているような立ち振る舞い、レースになれば無尽蔵を思わせるスタミナで圧し切る豪快なレース運び。場面ごとに人が変わったかのような印象を与える彼女に、人々は故ロバート・マックイーンをなぞらえて「名優」と呼んだ。
当の彼女は、「時代が違うので深くは存じ上げませんでしたが、出演作品をいくつか拝見いたしました。かの名優をイメージしていただいているとは、身に余る光栄ですわ」とコメントしている。 - 9二次元好きの匿名さん21/09/11(土) 23:10:58
松田優作に負けるとか胃痛がしてきた