- 1二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:13:49
- 2124/12/02(月) 17:14:09
薬食同源?医食同源じゃないの?って思いませんでしたか?
医食同源も薬食同源も実は東洋医学の古医書には見当たらないんですよ。
漢方の源流といえる傷寒論は、薬方に特化していて食に関しては触れられていないんですよ。
www.jstage.jst.go.jp医食同源は1972年のNHKの「きょうの料理」で医師の新居裕久先生が作った造語なんですよ。
https://www.cad-net.jp/mano/uploads/83/63e73bb9e5ccdeb3ffcccb582e840e1b.pdfwww.cad-net.jpでも、周王朝の周礼では王に仕える天官家宰では、食医は疾医(内科医)と同じ中士で構成されていて、重要視されていたんですよ。
https://www.kitasato-u.ac.jp/toui-ken/dl/public/faq_19.pdfwww.kitasato-u.ac.jpそういうこともあって、薬食同源、食薬同源は東洋医学の根幹にあったのかもしれませんね。
- 3124/12/02(月) 17:14:26
さて、漢方の処方をするときは、証を診ることが必要なんだ。
漢方の話をするときによくするのは、実証、虚証だね。
実証は体力や抵抗力が充実していて大きい声を出したり胃腸が強かったり暑がりだったりする、タイキシャトルみたいなタイプだね。
虚証はそれとは逆で体力が無くて弱弱しく、細くて華奢で、細くて小さな声で胃腸が弱い、ケイエスミラクルみたいなタイプだね。
虚証なのに実証の処方をすると体力が削られてかえって弱ってしまうし、実証なのに虚証向けの処方をすると余計な体力を使って消耗してしまうね。 - 4124/12/02(月) 17:14:41
これらの実証なのかな?虚証なのかな?って考えながら、その人の病態を証として見定めていくんだけど、診ていくポイントに「気・血・水」があるんだよね。
「気」っていうのは一番わかりにくいんだけど、「やる気」や「元気」の気だと思ってくれたらいいかな?自律神経の働きから精神面に出てくるものだと考えればいいんじゃないかな?わからないけど。
「気虚」だと無気力になるし、「気滞」だとのどが詰まったように息苦しいし、「気逆」だと逆立ちした時みたいにのぼせたり不安になるんじゃないかな?
「血」はそのまま血だね。全身に巡って栄養を与えるね。
「瘀血(おけつ////)」だと血が滞っていて月経異常だったり、押すと痛くなるような状態になるね。
「血虚」だとそのまま血が足りなくて貧血状態だね。
「水」は血管の外の水、リンパや津液だったりするね。
「水滞」だとむくんだりしてめまいや頭痛を引き起こしたりするね。 - 5124/12/02(月) 17:14:57
さて、このような「証」を診ていく時どのように診ていくかというと、「四診」という方法で診ていくんだ。「四診」は、「望診」、「聞診」、「問診」、「切診」の総称なんだ。
- 6124/12/02(月) 17:15:11
「望診」は視ていくことで、全体を観察して肉付きや骨格や顔色や皮膚の艶や舌を視ていくんだ。特に舌診は重要だね。舌は体内の状態を反映する鏡だと言われていて、じっくりと舌の赤みや舌の形、舌に歯型がついていないか視ていくんだ。
- 7124/12/02(月) 17:15:21
「聞診」は聴覚や嗅覚によって診ていくんだ。声だけでなく、呼吸の音や口臭、体臭までしっかり診ていくんだ。
- 8124/12/02(月) 17:15:33
「問診」では本人のことや家族のことについてじっくり聞いていくんだ。
- 9124/12/02(月) 17:15:50
そして「切診」。「切診」では直に触れて診ていくんだ。「切診」には「脈診」と「腹診」があるんだ。
「脈診」はその名の通り手首を握って脈動をみていくんだけど、普通だと親指をあてて脈をみるよね?東洋医学の脈の取り方は違っていて、親指以外の4本の指を手首の橈骨動脈にあててみていくんだ。
脈診の脈の診かたは脈があるかだけをみるんじゃないんだ。脈の深さや動き方をみて、心臓の鼓動や肺の動き、胃腸から全身に栄養が巡っているかをみるんだ。すっと指をあてるだけの先生もいるけど、おススメは手の甲側から手首を握って、指を橈骨動脈にあてる方法だね。このやり方だと、密着度が高くなってより脈を良く感じられるんだ。 - 10124/12/02(月) 17:16:03
そして「腹診」。これを言いたいためだけにここまで書いた。
腹診は直接お腹を触るんだ。撫でるような触り方じゃない。下腹部をぐっと押し込んで小腹不仁を判断したり、みぞおちを押して痛みを感じるか、抵抗があるかを診て「心下痞硬」を判断したり、お腹に耳を近づけた状態でお腹を揺らして「胃内停水」を判断したり、肋骨のところを押して「胸脇苦満」を判断したり、腹直筋の張り方を触って確かめて「腹皮拘急」を判断したり、おへその周りを押して痛みがないか確かめて「臍傍圧痛」を判断したり、お腹の真ん中に触るものがないか確かめて「正中芯」を判断したりするんだ。 - 11124/12/02(月) 17:16:20
上手い先生だと「腹診」は服の上からサッと触っただけで判断できるのだけど、素人だとよくわからないから、服をまくってもらって肌に直接触れてじっくり腹診するんだ。
で、東洋医学を学んでいると、こういうことは学んでいる人同士でやりあって技術を上げていくんだ。
サクラチトセオーと一緒に東洋医学を学べば、「腹診」をはじめとする四診をじっくりとやりあえると思うんだ。 - 12二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:17:09
タメになるのと欲のダダ漏れを同時に感じるのも珍しいな
- 13124/12/02(月) 17:17:49
いかがでしたか?
あなたもサクラチトセオーと東洋医学を学ぶお医者さんごっこをするために、東洋医学を学んでみませんか?
知らんけど。 - 14二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:18:08
ホントに調べてみた奴があるか
- 15二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:18:42
鉄鍋のジャン読んだら手に入るような知識かと思ったら真面目な解説だな…
- 16二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:20:28
ちゃんと調べた最後にシランケド言うやつがあるか
- 17二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:20:40
NAVERまとめみたいなスレかと思って身構えたらかなりちゃんとしてた
- 18二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:25:42
本当にちゃんと調べてる奴があるか
- 19二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:27:34
蒼天航路(三国志の漫画)の華佗登場の下りで四診が出てたな
作中では望診で患者の舌を見て、脾臓が腐っていると診断して手術に踏み切った - 20二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:31:20
つまりウマ娘を食べれば足が早くなるってことだろ?
- 21二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:36:25
ちゃんと調べるのはレギュ違反だろ!!
- 22二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:38:08
わかりやすい
でもところどころちょっと隠しきれてない - 23二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:42:25
わかりませんでした!いかがでしたか?系のサイトって今も跋扈してるのかな…
- 24二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:48:39
>>「瘀血(おけつ////)」
やかましいわ
- 25124/12/02(月) 17:51:42
- 26二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:53:25
- 27二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:54:45
でかもっちの人!?
- 28124/12/02(月) 17:54:56
- 29二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 17:55:48
ネット調べかと思ったらマジの資料持ってて草
半日で本屋か図書館に駆け込むかそもそも家にあったかのどっちかじゃないと無理だろこれ - 30二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 18:02:01
まさかのでかもっちの人でビックリした
行動力の化身やね - 31124/12/02(月) 18:02:41
生薬は自然のものだから体にいい!って論法ちょこちょこ見るんですけど、キノコやフグの毒も自然のものですからね。
薬は毒になるし、毒も薬になるんです。
漢方は長年の実績で生薬の組み合わせを色々して、どうも確からしいを積み上げてきたものなので、無闇に手を出すと危ないんですよね。
薬膳スープとかありますけど、実証虚証の話をしたように、ケイエスミラクルにタイキのバーベキューは無茶があったり、タイキも病院食のような粗食は無理があるようなものです。
一人一人、体調や季節、時間帯などにもよって証は変わりますので、同じ薬膳をいっしょに食べたり、ずっと同じ薬膳を食べ続けるのも危ないんです。
なので、薬膳に手を出すときは、本当に自分に合うのかな?と考えながら手を出しましょう。 - 32二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 18:03:18
今度から心の中ででかもっちおけつ////って呼ぶからな
- 33124/12/02(月) 18:28:15
日本の生薬の話で問題になるのは、将雅…生姜の話ですね。
漢方で使われるショウキョウ(生姜)は新ショウガであるべきなんですが、日本薬局方に載っているショウキョウは乾燥生姜で別物なんですよね。
漢方にはカンキョウ(乾姜)というのもあって本来はこちらが乾燥生姜のはずなんですが、日本薬局方では生姜を蒸して乾かしたよくわからないものが規程されているんですよね。
そもそも漢方では生姜は体を冷やすもの、乾姜は体を温めるものなので、取り違えは結構致命的なんですよね。
ショウキョウは新生姜に含まれるジンゲロールが鍵だと思うんですよ。
新ショウガを食べると辛みで汗をかくんですけど、汗をかくことで体が冷えるみたいなんですよね。だから、夏には新ショウガを食べるといいと言います。
逆にカンキョウの乾燥生姜はジンゲロールがショウガオールになって、胃を内部から温める効果があるみたいなんですよね。
ツムラやクラシエといった薬屋で売っている漢方薬は日本薬局方に沿わないといけないので、結構問題なんですよね。
葛根湯とか桂枝湯にもショウキョウが含まれてるので、どうしても合わない時は専門の和漢薬で煎じてもらった方がいいかもしれません。
漢方や薬膳で乾燥生姜を使ってたら、これはショウキョウ?カンキョウ?と聞けば、にわかがわかるので、漢方の話をするときはこの生姜問題を知っておくと役立ちますね。 - 34二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 18:29:45
- 35二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 18:32:26
- 36124/12/02(月) 18:32:38
- 37二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 18:34:48
よくわかりませんでしたスレかと思ったのに…
- 38二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 18:37:02
- 39124/12/02(月) 18:41:53
薬膳とかそっちの方に逃げてるのって、薬機法を気にしてるってところがありますからね…
通りすがりのあにまん民ならセーフかもしれないけど、書き始めると引っかかるようなこと言っちゃうかもしれないのでやめておきます。
- 40124/12/02(月) 18:44:12
生姜の話は「五苓散の効能は!」とのたまいながらビールで五苓散を飲む先生から居酒屋で聞いた与太話です。そんな先生のまねをしてはならない。
- 41二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 19:05:05
通りすがり失礼
これについて詳しく書いてある論文を見つけたので貼りにきた
要約すると、日本と中国で「生姜」の指すものが違うことに関しては、昔は中国と同じような扱いをしていたりもしたものの、明治期に薬局方収載にあたり今の形になっていて、それは西洋医学の影響があったりするのではないか、というお話
www.jstage.jst.go.jpこれに限らず、中国での医療(中医学)と日本漢方(、もっと言うなら朝鮮で行われてる韓医学)は根っこは同じでも様々変化しているので別物という点は注意しないといけない
- 42二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 19:08:55
このタイトルでガチンコの薬学部生とか看護学生みたいな対話が始まると誰が予想したであろうか
- 43二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 19:14:25
- 44二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 19:18:50
時代が二周位して図書館なんかで実書籍に当たらないとまともな調べ物が出来ない時代になってきたな…
- 45124/12/02(月) 19:39:12
参考文献ありがとう。
考察3の保存しやすい形態ってのがそのまま続いている気がするんですよね…
今の技術で解明!と思っても、漢方は個々人や症状、タイミングによっても違う方剤になるから二重盲検法が使えなくて詰んでる気がするんですよね…
- 46二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 19:44:55
所々に洒落を挟まないと死ぬ持病にかかってそうだな本文が
- 47124/12/02(月) 19:48:49
- 48二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 19:50:12
要約しすぎだろ!!!
- 49124/12/02(月) 20:09:01
スタブロのサクラチトセオーを見ると、漢方に興味持ち始めた大学生あるあるな感じがするんですよね…
八角(ダイウイキョウ)って日本薬局方に収載されていないんで、日本では基本的には漢方薬に使われないで、スパイスとして楽しまれてるんですよね。
オリジナルスパイスカレー!ってスパイスから調合して作って、お腹こわすことはあるあるですよね。
大正漢方胃腸薬をカレーにぶち込んだ先輩もいたな… - 50二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 20:20:15
- 51二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 20:20:21
ちなみに八角によく似た実をつける植物が日本に生えています
仏壇に供える葉っぱがそれです、お寺やお墓に植えてたりします
ちなみに猛毒なので間違っても八角の代わりに使っちゃ駄目です、死にます、マジで - 52二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 20:25:10
このレスは削除されています
- 53二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 20:25:46
- 54二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 20:27:25
シキミか…
- 55124/12/02(月) 20:44:32
- 56二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 21:13:13
- 57二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 21:18:45
- 58124/12/02(月) 21:29:04
よく現代薬と漢方薬の違いの話になるんだ。
基本的な考え方として、全てのものには人体へ何かしらの効き目があります。
人体へ効き目があったときに、いい効果の場合には薬効と呼ばれて悪い効果の時には毒と呼ばれることが多いです。
薬になりそうな植物などには、このいい効果のものと悪い効果のもの、いい効果を邪魔するものが混ざって含まれています。
現代薬の考え方は、いい効果の薬効成分だけ取り出そう!というものです。
ただ、薬効成分もいい効果だけではなく悪い効果を同時に持っていたりします。副作用というものですね。
漢方薬の考え方は、副作用は別の副作用で相さいするという脳筋です。
ミステリー小説のトリックで、トリカブトとフグ毒を混ぜるというのがありますよね。あんな感じの相さいをやってるイメージがあります。
実際の漢方薬を見ると、一番基本となる漢方薬は桂枝湯なのですが、メインの効果は桂枝と芍薬です。
桂枝湯は虚証向けなので発汗させすぎてはいけません。桂枝は発汗解肌作用がありますが、芍薬は微寒です。これで発汗を若干抑制し、炙甘草で解肌作用を強化し、抗利尿作用で水分の漏出を抑えます。
生姜で桂枝の作用を補いつつ大棗とともに内臓の疲労を抑えます。
こんな感じのことやってるみたいですよ?
ただ、定量的どころか定性的でもなく感覚的に取り扱ってるので訳がわかりません。
知らんけど。 - 59124/12/02(月) 21:33:16
- 60二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 21:37:19
- 61二次元好きの匿名さん24/12/02(月) 21:38:12
純粋な向学心と不純な動機で相殺してんじゃねえよ!