- 1アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 19:19:19
- 2アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 19:19:29
前スレ
ここだけダンジョンがある世界の掲示板 第5783層|あにまん掲示板さ、美味しいものでも食べながら…bbs.animanch.com設定スレ
ここだけダンジョンがある世界の掲示板 脳内設定スレ99|あにまん掲示板ここは、「ここだけダンジョンがある世界の掲示板」から派生したスレです。■ルールは特になし、設定など固めすぎず好きにロールプレイして遊ぼうぜ!という趣のスレですが、やはり個々人で「自分のキャラ」の設定な…bbs.animanch.com姉妹スレ
ダンジョンマスター専用掲示板 その71|あにまん掲示板エラーの危険性があるためテンプレは2レス目bbs.animanch.com・次スレは>>185さん
・スレ立ては「その他話題」、画像は「いらすとや」のイラストを使用
・「このダンジョン一緒に攻略しようぜ!」など、特定メンバーでやりたい遊びはダンジョン攻略スレで進行
・ダンジョン攻略の他に、集まってするイベントはイベントスレで進行
・画像の貼り付けは原則禁止
・あくまで掲示板、直接名前を出すのは避ける
・プロレス系ロールは喧嘩にならないよう気をつける
・スレチの話題は禁止
・メタ会話は()で囲もう
・本スレ、関連スレ以外へのコテハン・話題を持ち込むのは原則禁止
>ルールは上記を守るだけ
>熟練者に成るもよし 初心者に成るもよしダンジョン関係に成るのもok trpgのキャラに成りきるのもokです!
>気軽に誰でも書き込んでくださいね!
- 3アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 19:19:50
じーっ…?
- 4〈万枝の一射〉◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 19:29:26
- 5大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 19:38:11
『よう、立て乙だ』
【うっそりとギルドへやってきた五メートルほどの巨人】
「あ”ー(立て乙やで)」
【ついでに棺桶を背負ったゾンビも一緒にやって来た】 - 6アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 19:39:04
- 7零落雷神◆h2EaMP/vZYMU24/12/04(水) 19:39:50
- 8大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 19:41:13
- 9陣風斎◆gt1ganT7To24/12/04(水) 19:44:22
開けろー!開けなさーい!
【どんどんと重々しい鉄扉を叩いている】
『うるせー!俺は下級程度の冒険者を呼び込んで四苦八苦試行錯誤しながらどうにか進みつつあわよくば吊り橋効果で若い男女が急接近したりするところを特等席で眺めたかっただけなんだよ!それがなんだ!色気のいの字も知らなそーでバケモンじみた強さの女に蹂躙されてやがる!ふざけんな!しかもお前ら全員女じゃねぇか恋の予感を見せやがれ!』
「うーん、無害っぽいけどある意味邪なダンマスだ」
「どうする?処す?処す?」
「やっちゃえ陣風斎ちゃん!」
【囃し立てる女性冒険者たち(臨時パーティメンバー)】
合点承知!
【鉄扉の前でくるくると薙刀を回し……】
──斬ッ!
【目にも止まらぬ速度で振り抜く。やや間を置き、ざく切りにされた鉄扉が崩れ落ちた】
『イヤーーーーーーーッ!!!!』
【この後めちゃくちゃ土下座してるダンマスが差し出してきたクリア報酬を受け取って帰った】 - 10〈万枝の一射〉◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 19:44:40
- 11〈万枝の一射〉◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 19:47:13
- 12大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 19:49:04
- 13アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 19:50:21
- 14大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 19:52:55
- 15二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 19:54:33
まあいうてレアな方だから期待しづらいし人によっては興味もてへんから女同士
てかこれで守備範囲広がっても被害者増えるだけやんね - 16祀り香&金属商人◆UwIgwzgB6.24/12/04(水) 19:57:18
「おや…私がギルドの風呂に入って出てマッサージをしてコーヒー牛乳を飲んでいる間にスレが進んでいたようだね……『立て乙』だよ。」
【頭にタオルを巻き、浴衣姿でふわふわと浮いて来た】
ただいま〜!
あっ、アノマスちゃん!ロールケーキの岩を食べてみたいんだけど……大丈夫かい…?
【ひょこっと開いた空間の穴から出てきた金属女】
「おやおや……いわゆる気ぶりというやつかね?なかなか良い趣味をしているじゃあないか…
デートスポットとしては良さそうなものであるが、面と向かってあの言い方で言われるとこう……
うん、どんまいだよ。」
【もにょもにょした表情になっている】
「うんうん、分かるよ…
私は多様な愛を応援するとも……!
とはいえこの場合は、ダンマスの対象が広がるのみだけれどもね…」
【👍️】
【元生と死と言霊の女神は親指を立てた】
「はて、貴公達とは前に会ったかな…?私は祀り香、元女神にして現自動人形の怪異さ…改めて宜しく願うよ。」
【黒い長髪に妖しい翠眼、青い浴衣を着た艶やかな乙女が片手を気さくに上げた】
「とんでもない代物だねえ!?今は確保されたようで良かった…」
「おや、雷神殿…それはめでたいね……!」
【上機嫌に拍手をする浴衣】
- 17二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 19:57:22
シバかれた(シバかれてない)ので大丈夫でしょ
- 18零落雷神◆h2EaMP/vZYMU24/12/04(水) 20:01:35
- 19〈万枝の一射〉◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 20:02:23
- 20アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 20:02:34
- 21大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 20:04:18
- 22二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 20:06:11
どっかの通りすがりの腐った死体のお仲間じゃなかんべか
- 23アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 20:07:13
通りすがるんだ…?
- 24ジェイと白黒◆6T/1elikfU24/12/04(水) 20:08:38
- 25零落雷神◆h2EaMP/vZYMU24/12/04(水) 20:09:21
この世界だからあり得るな
- 26二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 20:09:45
- 27大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 20:10:13
- 28陣風斎◆gt1ganT7To24/12/04(水) 20:10:23
- 29二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 20:13:36
このレスは削除されています
- 30アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 20:14:57
- 31大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 20:15:51
- 32アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 20:17:44
- 33平行世界から来た冒険者24/12/04(水) 20:18:30
- 34大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 20:18:33
- 35〈万枝の一射〉◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 20:21:05
- 36町内会◆kaQCazLTik24/12/04(水) 20:21:34
- 37二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 20:21:40
- 38平行世界から来た冒険者24/12/04(水) 20:22:10
- 39陣風斎◆gt1ganT7To24/12/04(水) 20:22:14
- 40アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 20:25:15
ふふ、そのログを楽しみに待つとしようかな〜…?ドラゴンかぁ…棒を回す依頼だったのに一気に急展開…!
- 41大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 20:25:29
- 42祀り香&金属商人◆UwIgwzgB6.24/12/04(水) 20:26:39
前スレ176
「やはりか、見極めが大事ということだね?転移スクロールは持っておいたほうが良さそうだ…重鎧殿も気をつけるのだよ…?」
>>18「金の延べ棒…!宝物としては定番じゃあないか!
……ちなみに…ちなみにだよ?…どこで見つけたか教えて貰うことって…できるかな?」
「おや…それは罰当たりだね?力を得て驕るとは…魔術師の風上にもおけない輩だ…捕まって良かったよ。」
わーい!ありがとアノマスちゃん……!いただきまーす!!!
【目を輝かせて受け取って、食べ始めた】
旨い……フルーツロールケーキだ…トロピカル!!!ありがとう!!!【久しぶりのロールケーキに満足げな表情だ!】
「プレックス殿にメアリー殿、覚えたよ…新人の中でも先輩なのだね?頼りにすることにしよう……。
この世界…特に冒険者集まるこの場所では、様々な存在が多くいるからね…必然的に神格と出会う可能性も多いと思うものだよ。
うん?哲学的ゾンビなのかね!?ゾンビだけに!?
……コホン。死後大分経った肉体にすら焼き付くとは、さぞかし強い癖なのであろう。大切にするんだよ……」【驚きに瞳孔が大きくなる黒と金の浴衣の女】
「おお、御二方。お疲れさまだよ…
おや、何も起こらなかったのかい?……本当かね…?」【魔力と生気スキャンで見てみようとする黒浴衣の女】
「やあ、お疲れさまだよ…
ふむ、貴女の年頃では興味を持つはずなのだが……どうやら人それぞれのようだね。大丈夫、貴女もいずれ分かるさ…今はゆっくりと休みたまえよ。」
【慈愛の微笑みを向ける黒と金の浴衣の女】
「おや、二人とも依頼かい?行ってらっしゃい、良き極光のあらんことを…。」
行ってらっしゃい、気をつけてー!【手を振って見送る二人】
「ふむ…………混沌の毛玉ちゃんの親戚かね?どうぞ、入りたまえよ…ようこそギルドへ!」【ふよよよと近寄って扉を開けようとする黒と金の浴衣の乙女】
- 43過去ログ◆jll4miuyLM24/12/04(水) 20:28:03
(※スレ立てお疲れ様です)
【ラピスルシア 魔軍訓練場にて】
【艶のある金髪を長く伸ばし、王子様かよほど自分に自信のある変人しかしないような真っ白な服装に身を包んだ背の高い青年と、アッシュブロンドの髪をポニーテールに結わえた薄紫の踊り子衣装が特徴的な女性が向かい合って立っていた】
【大体闘技場にいる男こと冒険者の鋳悉火と魔軍の将、『運死揺歌』ナーリア女史である
気さくな魔族ことルネノマイ氏の紹介により、鋳悉火は今回ナーリア女史と手合せをしにやってきたのだ】
【周囲には冒険者が珍しいのか何人かの魔族達が集まる中、二人は軽く言葉を交わし始めた】
「はじめまして、ナーリア殿。拙は冒険者の初穂……あー、ユキサダ・ハツホです、今回は貴殿と剣を合わせる名誉に賜われて光栄です」
「こちらこそ始めまして、冒険者の坊や。そう構えなくても大丈夫ですよ、こちらとしても冒険者と戦う機会なんてそうありませんから」
【和やかに自己紹介をしつつ、簡単にこれから行う手合せのルールを詰めていく二人
そうしてある程度話が固まったところで鋳悉火は事前に受け取っていた不死鳥のポーションを一本呷り】
「それでは、胸を借りさせていただきます
───《鉄騎鋳造 白殲鬼-アナイアレイター-》」
【一転。低く起動句を唱えたと同時、青年の姿を白く輝くヒロイックな鎧が包み込む
その両手には鎧と同じく鋳造された軍刀が二振り握られていたかと思うと、鋳悉火はすぐさまナーリアへと斬り掛かった】 - 44気さくな魔族◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 20:30:19
- 45ジェイと白黒◆6T/1elikfU24/12/04(水) 20:32:12
- 46陣風斎◆gt1ganT7To24/12/04(水) 20:32:29
- 47大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 20:33:02
- 48町内会◆kaQCazLTik24/12/04(水) 20:33:22
- 49アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 20:34:12
- 50零落雷神◆h2EaMP/vZYMU24/12/04(水) 20:34:51
- 51平行世界から来た冒険者24/12/04(水) 20:36:04
- 52残り物魔族◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 20:38:46
- 53陣風斎◆gt1ganT7To24/12/04(水) 20:38:47
- 54大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 20:39:14
- 55過去ログ◆jll4miuyLM24/12/04(水) 20:40:56
【キィ───ン】
【体躯を活かして大上段に振り下ろされた軍刀を、ナーリアは細身の曲刀でさらりと受け流した】
【一見には三十cm近く離れているように見えるとは思えぬ絶技。国のトップ層が重ねた厚みに舌を巻きつつ、鋳悉火は流されるままにくるりと一転しそのまま反対の軍刀で斬りつける】
【が、これも防がれる】
【くるりと舞うような動きは間合いが測りづらく、容易く力の流れを崩されてしまう。連撃を凌がれ、体勢を立て直そうとする鋳悉火に今度はナーリアの反撃が踊りかかった】
「さあ坊や、踊りましょう、ね?」
【くるりと剣を反転させるように握り直したかと思えば、絶叫が空を裂いた
いや、絶叫ではない。そう思い込んでしまうほどの大音量と共に、ナーリアの剣に合わせて雷光が瞬く
飛ぶ斬撃状に成形された雷の刃が敵手へと一直線に駆け抜けていった】
「……ッ」
【鉄騎の中、鋳悉火は口許を苦々しく歪めた】
【性質上、雷撃は鉄の鎧を超えてくる。受けることも難しいだろう
そこまで考えて、軍刀の一部を変形。雷撃との間鉄線を作り出し、そちらに攻撃が流れるように誘導した】 - 56大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 20:40:58
- 57騒々神◆7Ne9e.LPTA24/12/04(水) 20:42:22
【お手玉してる】
- 58アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 20:42:38
- 59エリンジェの試練◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 20:44:04
- 60《カミガカリ》@異国◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 20:44:40
【11/14(木) 6:01 AM】
【尖った透明な結晶が、渡来学徒の頭上から雨霰と降り注ぐ】
『マキハラ先生』!
【喚び声と共に背後に出現する、白衣の研究者。空中に展開された大量の呪符から展開された障壁が結晶の雨を防ぎ切り、渡来学徒の方へは抜けさせなかった】
「お〜やるね〜
『ゴロウザエモン』以外にも『カメン』が使えるとは聞いてたけど〜」
【パフパフ、とジャケットの袖が余った手を叩いて拍手する『シュガー』ことジャック・ハスカード。透明な結晶を足場にして空中──渡来学徒の頭上に浮いている】
【『カメン』の発動により強化された身体能力で、空中に展開した足場を飛び移っていく。そして二刀を以てジャックに斬り掛かった】
【ジャックはそれを、見た目からは想像できない体捌きで回避していく】
《秘剣・六刀輪廻》!
【六枚の呪符を合わせ、螺旋を描く六の高速同時斬撃を繰り出す。連なる刃は斬撃の檻となり、ジャックの逃げ場を封じる】
【だが、六重の斬撃は二人に挟まれるように現れた透明な結晶によって防がれる。斬鉄すら可能な必殺剣を防ぐほどの硬度だ】
「ぼくの『砂糖』はね〜
混ぜ物したり〜色々工夫して硬くしてるんだ〜」
【透明な結晶──糖の盾は即座に前方に向けて伸長、錐の形となって渡来学徒を襲った】
くっ……!
【渡来学徒は即座に『突風』の呪符で自信を右方に飛ばし、糖結晶の刺突を躱す。その際、僅かに攻撃が掠り、左腕にごく僅かな切り傷が入った】
「僕の攻撃は避け切らないとね〜
カメン使いの辛いとこだね〜」
【渡来学徒の意識が、僅かにだが揺らぐ。眠気、疲労感、喉の渇き……それらの症状が、一気に襲いかかった】
【そう、いずれも『高血糖』の症状である】 - 61零落雷神◆h2EaMP/vZYMU24/12/04(水) 20:45:22
- 62残り物魔族◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 20:46:32
- 63平行世界から来た冒険者24/12/04(水) 20:48:24
- 64二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 20:49:35
低血糖にされないだけまだ猶予があったがありゃだいぶ喰らってんな……
(※130超えたら要注意と言われる血糖値だが、高血糖で直接的に症状が出るのは300〜500と案外高い。一方低血糖は、60から症状が出始め30を下回ると死ぬ) - 65町内会◆kaQCazLTik24/12/04(水) 20:51:06
- 66ジェイと白黒◆6T/1elikfU24/12/04(水) 20:51:09
- 67《カミガカリ》@異国◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 20:51:21
(※ジャックんの能力の性質的に『足す』より『引く』方が難易度が高いのだと思われます)
(※メタ的には低血糖にされると用意した対策が荼毘に付すんだ) - 68大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 20:52:54
- 69エリンジェの試練◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 20:53:14
- 70アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 20:53:55
- 71大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 20:54:18
- 72二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 20:56:00
- 73過去ログ◆jll4miuyLM24/12/04(水) 20:56:14
【不味いな、と思った】
【通常、魔法攻撃というのは詠唱などの準備段階があるものがほとんどだ。そうでなくても、術師というのは強力な術を展開するのに相応のタメがいる】
【翻って、ナーリアにはそれが無い。魔族としての桁違いの魔法適性と鍛え上げた剣技によって戦闘中に振るう剣技そのものが詠唱になるという埒外が起こっているのだ】
【それを防ぐには───できるだけ戦闘中に魔法を混ぜ込まれないよう間断なく攻める。戦法を定めた鋳悉火は、迷わずナーリアへと突貫した】
【上段真向───袈裟、一文字、左薙、突き】
【得意の鋳鉄の術も混ぜ込みつつ、初撃とは比にもならない連撃をナーリアへと叩き込む
通常の人族ならば途中で息が保たなくなるような猛攻だが、そこは自身が持つ特異体質によって踏み倒して呼吸を止めて斬り続ける。驟雨のごとき攻勢、鋳鉄による変幻自在な剣筋と優れた体躯を活かしきった異形の剣技であるが……】
「……全霊を込めた猛攻はその分緩急が無くなり単調になります。格下や同格相手ならともかく格上には流されるだけですよ、坊や」
【その程度で仕留められるならば、彼女は魔将だなどと呼ばれない】
【雨粒を縫うようにさらりと猛攻をすり抜け、今度は滾る炎によって鋳悉火を吹き飛ばした】 - 74気さくな魔族◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 20:57:24
- 75二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 20:59:07
- 76《カミガカリ》@異国◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 21:00:13
「ところで〜、こないだ見せたあのカッチョイイカメンは使わないのかな〜。『外界神』の触手をワンパンしたやつ〜
『ナントカマオウ』ってやつ〜」
………………
「ぶっちゃけちゃうと〜、僕の能力って炎熱系には相性悪いんだよね〜
ほら〜、砂糖の融点って低いでしょ〜?」
【ニマニマしながら渡来学徒を見つめているジャック。もっとも、訊かずとも理由は分かっている】
「──あ〜やっぱり〜、"使えない"んだ〜」
【そう。圧倒的能力を持つ『トウセイマオウ』最大の弱点。それは、消耗が激し過ぎることだった】
……ええ。ここぞというタイミングを見極めて切らなければ、瓦斯欠になってしまうでしょうね
【そう言いながら、渡来学徒は二刀を構え直す。その目線はしっかりとジャックを見据え、立ち姿にも不安定さはなかった】
「ん〜?能力の効きが悪いな〜」
貴方の能力に予想をつけた時点で、当然に対策は用意しましたとも
【渡来学徒は学ランのホックを外し、首元を見せる。そこには『活心』の呪符が張られていた】
「な〜る、精神力強化か〜
血糖値操作に対抗するんじゃなくて、弱る精神力の方を強化すると〜
カメンの力は精神の力だから〜、出力も上げられて一石二鳥ってわけか〜」
【ジャックはぽん、と手を打つ】 - 77平行世界から来た冒険者24/12/04(水) 21:01:24
(※了解です!)
(これがラーナフラワーか、普段採取する薬草よりも大きめだけど、掴みやすくここまで広い花畑があるのなら……)
承知しまし……たッ!
【体内に魔力を充填させ、それに軽い雷属性を付与させる、身体能力が一時的とは言え飛躍的に向上する】
【それに加えて】
《心血を熱せ》、〈不変たる燈〉
【身体強化の言表魔術を唱えて更に能力を加速的に上げていく、もはや人の枠を超えた速さを再現できる領域に入っているだろう】
【平行世界から来た冒険者はその勢いのままに、眼前に広がっている茂みに咲いているラーナフラワーを全て取り払った】
さて、3時間でどこまで採れるかな?
【10輪ずつにまとめた複数の束を片手に、次なるラーナフラワーの咲くポイントへ向かっていった】
- 78二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 21:01:56
うーむ、みんながんばっとるのう
- 79ジェイと白黒◆6T/1elikfU24/12/04(水) 21:04:34
- 80二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 21:04:38
- 81祀り香&金属商人◆UwIgwzgB6.24/12/04(水) 21:05:31
それじゃ、あたしはまたミニエーラに行ってくるよ!依頼があるんだ…アノマスちゃんロールケーキありがとう…!!!
またね!【手を振り、馬車へと走っていった】
「ふふ、いずれ知るだろうさ…焦らなくて良いものだよ…」
「これは……不味いことになったね。準備が整うまでは、刺激してはならないよ…」
【少し青褪めながら成り行きを見守っている】
「おやおや、カーバンクルかね?可愛いねえ……」
「……おや、お見苦しい所を見せてしまったね…ひとまずはありがとう…と言っておこうか…?」
【顔が少し赤くなり、はにかんだ】
「ふふ、その意気だよ…共に無事なまま歩もうじゃあないか。」
そうだねぇ…なんでだろ?あまり魔術に詳しくないから分かんないねぇ……【首を傾げる金属女】
「おや?現在でも過去でも試練を受けているのかね…?応援しているよ……!」
「飴には変わったものも多いからねえ…楽しませてもらっているよ。」【浴衣の懐から個包装の飴がたくさん入った袋を取り出して見せた】
「ちなみに私がお気に入りなのは『はにぃ☆どろっぷす』…蜂蜜飴だね。」
「高血糖か…飢えと戦っていた頃のシステムでは追いつけない、飽食の段階だからこそ起きる不調……薬は持ち合わせてはないが、ひとまずはなんとか戦えるということだね…早期決戦、応援しているよ…」
「おや、御機嫌よう…仲間なら鮭で餌付けされかけているねえ…?」
【ゆるりと片手を挙げる、黒い長髪に妖しい翠眼、黒と金の浴衣を着た艶やかな女】【カーバンクルの方をすらりとした指が差した】
- 82魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 21:05:53
- 83町内会◆kaQCazLTik24/12/04(水) 21:08:02
「あーっ」【姿を見せたのは、小学生中学年程度の背丈しかない少女だった。眼鏡を光らせて、シャケに喰らい付いているカーバンクルを指差す】
「駄目じゃないか、『にじゅうななぶんのろくじゅうよん』。決められた道筋を外れて寄り道なんてしたら」「キュイ」【妙な呼ばれ方で呼び掛けられるのを聞くと、カーバンクルはシャケから離れて地面に降り立った】
「いやはや申し訳ない、愛しいセントラリアの子たちよ。どうやらボクの友達はこの建物の幾何学的形質に興味津々でつい入り込んでしまったらしい」【思いっきり巨人を見上げつつ、少女は自身の鞄とカーバンクルが被った缶詰から二枚のギルドカードを取り出した】【どちらも中級認定が為されている。所属欄に『町内会:ⅥⅪ』と書かれている】
「どうだった、64/27?」「キュキュイ!」「へぇ、正多角反柱を見つけた? それは素晴らしい」
- 84アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 21:09:56
- 85二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 21:12:33
- 86魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 21:13:35
- 87大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 21:17:16
- 88祀り香◆UwIgwzgB6.24/12/04(水) 21:17:35
- 89過去ログ◆jll4miuyLM24/12/04(水) 21:17:50
「ところで貴方、魔族-どうぞく-でしょう?術は使わないんですね、てっきり私と同じ混ぜ込む剣士かと思ったのですが」
【吹き飛ばされた鋳悉火が立ち上がるよりも早く、純粋な疑問を込めた声色でナーリアは問いかけた
事前に人間と紹介された若者がどこからどう見ても同族だったことにも驚いたが、それらしい能力をまったく使わないことにも個人的に驚いたのだ】
「……なんのことかは分かりかねますが、魔法だったら使っていますよ」
「それではなく、いわゆる決め技です。それなり以上の使い手なら普通は誰しも持っているでしょう」
「あいにく、そういったものは……」
【わずかに苦々しいものを滲ませた声に、ナーリアはまたも首を傾げた】
【青年が持ついずれかの拘りによるものだろうか。そういったものを持つ戦士であれば、この魔将にとっても既知の人種だ。
実際、ナーリア自身脳筋の多い傾向にあるラピスルシア魔族ではなかなかに拘りが強い方だと自負しているが、この青年の戦い方は……】
「だって貴方、切り札を持っている者の戦い方でしょう。それぐらい見ればわかります」
【そう言うと、青年は今度こそ困ったような雰囲気で固まった】
「えぇと……“あれ”は闘技場でしか使わないようにしていまして」
「ああ、なるほど。闘技場ですね、それなら私も聞き覚えがあります」
【得心した、そんな題名がついた絵画のようにナーリアはあからさまに頷いた。
おそらく青年のそれはデメリットが重いのだろう。いくら不死鳥のポーションを飲んでいたとしても、闘技場のようにまるっきり元に戻るというわけではない。そう考えつつ、踊り子は口を開いた】
「とはいえ、ここはラピスルシアの砦です。大半の怪我や副作用ならば十分に戻せますし、気にせず使ってもよろしいのでは?」
【坊やだって、できるなら全力で戦いたいでしょう?】
【……つまり、そういうことになった】 - 90《カミガカリ》@異国◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 21:21:08
「ほれほれ〜、もぉっといくぞ〜」
【糖結晶の刃が視界一面を覆い尽くし、吹雪の如く吹き付ける】
『烏集の嵐火』!
【火の符呪術の中でも"大技"の一つ。空中に数十の呪符が現れ、激しく燃え盛りながら渡り烏の群れを思わせる動きで糖結晶の群れを焼き尽くしていく】
「おっとぉ〜足元がお留守だよ〜」
【糖結晶の吹雪の対処に気を取られている隙を突き、足元から現れた糖結晶の刃が渡来学徒の足を掠めた】
……しまった……!
「これで血糖値は倍プッシュだよ〜」
【その言葉通り、眠気、疲労感、喉の渇き。これらが堰を切ったように一気に押し寄せていた】
っ……!『ゴロウザエモン』ッ!
【白衣の研究者が三眼の鴉天狗に交代、その能力によって出現した炎の妖達がジャックに向かって押し寄せ、火球や火矢などを放って空中から撃ち落とそうとする】
「おっとお〜危ない危ない〜」
【ジャックはのらりくらりと頭上に逆打つ火の雨を躱し、妖達に榴弾のような巨大糖結晶を落とし、瞬間的に炸裂させて爆破していく】
「もうだいぶ精神力が弱ってるね〜
それが今出せる最大火力かな〜?」
【疲弊しながらカメンの発現を維持している渡来学徒を前にし、ジャックは地面に降りた】
「じゃあついでに〜面白いもの見せよっか〜」
【そう言って、両腕を広げる】
「僕の能力は糖分を操ること〜
だから〜自分の糖分を増やして〜」
「──『分解』したりもできるんだよね〜」
【次の瞬間、だぼだぼのコートと、ズボンが膝辺りまで弾け飛び、ジャックの筋肉が膨れ上がる】
「糖分は優れたエネルギー塊だからね〜
それを力に変えればこれこの通り〜」
【そして、見えぬほどのスピードで突っ込んだジャックは、渡来学徒に拳を振り抜いて『ゴロウザエモン』諸共吹き飛ばした】 - 91アノマス◆UBru6zWM0.24/12/04(水) 21:21:29
- 92平行世界から来た冒険者24/12/04(水) 21:21:31
【言表魔術〈不変たる燈〉は、一定時間の身体能力が飛躍的に向上するものの、その反動は大きく鍛え上げた肉体を持つ者でもかなりの消耗するという身体強化魔術である】
【現在の冒険者は、自身が習得している体術の一つである「遁走術」の理論を基にした、自然エネルギーとの合一化を行っている】
【過剰なまでの適正がある雷属性の魔力はその条件を容易に通過して、全身の魔力回路を流れるエネルギーは全て雷と同化、冒険者は雷速レベルのスピードを以て採取活動を行っている】
【そこに身体強化がプラス、身体能力のみで超高速の移動を可能にした冒険者にとって、3時間で200の花を集める試練の遂行を、不可能の領域から可能の領域に落とし込んだのだ】
【動きは軽く、足並みは速く、それでいて丁寧にラーナフラワーの採取を行い、再生成されるとまたそこへと採取に向かう】
【それを繰り返して3時間、平行世界から来た冒険者は試練の結果として
200×dice1d5=5 (5) 本のラーナフラワーを納品した】
(※ありがとうございまする、今回はちょっとした採取描写を入れて半キンクリ、これで納品完了とさせていただきまする)
- 93ⅥⅪ◆kaQCazLTik24/12/04(水) 21:26:37
「彼は僕たちⅥⅪ(ヴィクシ)の5人を構成する重要な因数の一つであり、チームメンバーの親愛なるコットンだ」「キュイ」
「キュ~!」「これはボクたちが彼を見つけた時から身に着けている彼だけの王冠さ。彼自身の空間幾何学的価値観に鑑みて、今まで出会った中で最も美しい二次曲面だと言っている」
「キュキュキュ」「この美しさを知った瞬間に、今まで過ごしていた原始的かつ野性的な生活は終わりを告げ、私は幾何学がもたらす理性の光の慣性観測者になったんだよ……と言っている」
「そう、買い物の途中ではぐれてしまって……きっと彼は近くの建築物を見ていると思ったんだ」
「へぇ、町内会って有名なんだ……うん、初めまして。ボクの名前はパボニア。数字で名乗ると131。数学の美しさと真理の探究を愛するⅥⅪのテオレティコス(観照者)で、32番目の素数、100番目の不足数なんだ」
「ああ、分かるよ、彼の名前が変わってるって……だって循環小数だもんね!!」
- 94エリンジェの試練◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 21:32:12
- 95大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 21:33:56
- 96零落雷神◆h2EaMP/vZYMU24/12/04(水) 21:34:09
依頼が終わった俺は酒を飲んで高みの見物
- 97残り物魔族◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 21:34:26
- 98二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 21:36:19
【黙々とハートを押していく職人】
- 99平行世界から来た冒険者24/12/04(水) 21:36:55
- 100騒々神◆7Ne9e.LPTA24/12/04(水) 21:38:28
- 101過去ログ◆jll4miuyLM24/12/04(水) 21:39:01
【ナーリアに乗せられるがままに、青年は左手の軍刀をしまい込み、武器を右の軍刀一振りに絞り込んだ。
そのまま後方に向かって飛び退り、およそ二十m程度の間を空ける】
【……ところで、ナーリアが見抜いた通り鋳悉火は人間ではない。一応ベースは人間だが人から外れた部分が多々あり、魔力量といいそれ以外といいラピスルシアなら迷わず魔族に分類される程度には人族から離れている。
そして、ラピスルシア以外の地でも】
【故郷において、鋳悉火のような存在は幽鬼、あるいは反死人と呼ばれていた。彼ら幽鬼は多数の人のそれから外れた特性を持つが、その中でも特に知られているのが怨憎溢填と呼ばれる異能だった】
【怨憎溢填とは、その名の通り周辺の穢や負の感情をエネルギーとして充填し、自らの力とする力だ。
それにより幽鬼はほぼ無限の魔力を得るだけでなく、穢や負の常念を通した呪法や妖術も扱えるようになるという強力な力だが】
「呑み干せ……っ、く」
【発動す気に食わないれば嫌い憎いそ嫌だの精神をアイツがむしば妬ましい死んじまえのにみ気がく憎い嫌い嫌い嫌い嫌いるいそうな頭が痛い憎い死んだらアイツ妬ましい頭妬ましい憎い嫌い妬ましい憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い】
【……このように、負の念や穢をそのまま取り込むために使えば精神に大きな負荷がかかる】
【事実、記録に残る幽鬼はかなりの確率でこの怨憎溢填によって正気を失い、最終的に討伐対象となることがほとんどだった
使いこなした者は零では無いとは言え、その性質から鋳悉火の故郷では幽鬼達は強く疎まれており、力は半ば禁忌に近い
加えて鋳悉火自身訳あって精神汚染に対してトラウマに近い忌避感を持っていたために、闘技場か命の危機とも言える状況くらいでしか使うことはなかった。逆にトラウマあるのに闘技場なら使うんだお前、と思わなくもないが、まァそれはさておき】
【そうして吸い寄せた怨嗟を、構えた軍刀へと注ぎ込む
禍々しい力によって、銀の鉄刀は薄汚れた錆色へと変じていく】
【どろりと赤錆びたような軍刀を手に持つ鋳悉火は、そのまま刀を握りしめ】
【直後、自身の腹を勢いよく突き刺した】 - 102二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 21:40:48
- 103気さくな魔族◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 21:42:07
- 104《カミガカリ》@異国◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 21:42:16
【殴り飛ばされた渡来学徒は激しく地面に叩きつけられ、鞠のように跳ねながら後方に飛んでいく】
「どうしたどうした〜
君には"あれ"があるんだから〜、まだ立ち上がれるでしょ〜?」
【ジャックは即座に距離を詰め、同時に糖結晶の刃を渡来学徒を包囲するように辺り一面に配置する】
【果たして言葉通り、渡来学徒は立ち上がった。頭部から激しく出血し、足取りもふらふらとしているが──その左胸には、灯が点っていた】
「わあお〜、やっぱすごいね〜その力〜
どういう仕組みなのかな〜」
……私にも分かりませんが、どうやら困難を『乗り越えるための』力であるようです
【渡来学徒は、淀みなく答えた】
「………あれ〜?まだ意識がはっきりしてるの〜?」
【渡来学徒の様子を目にし、ジャックの中に疑念が生じた】
【重傷を負い、血糖値も上昇し続けている現状で……何故、『淀みなく会話が』できる?】
【いや、そもそも先ほどから"能力の手応え"がおかしかった。血糖値が上昇している気配がない】
【どころか、この感覚は】
「──あれれれれ〜、下がってる〜?」
………ところで、ですが
【渡来学徒が再び口を開く。やはり淀みない口調。どころか、先程より明瞭になってすらいる──】
〈スイーツ術師〉という魔術師の方をご存知ですか?
【ひらり、と渡来学徒の袖口から呪符が覗く】
【そこには、『糖分→魔力』と書かれていた】
「ありゃりゃ──」
【ジャックが糖結晶の嵐を以て渡来学徒をトドメようとするのと】
【日輪の如き焔が熾りそれらを瞬時に焼き尽くし、紅蓮の魔王が顕現するのはほぼ同時だった】 - 105大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 21:42:50
- 106《カミガカリ》@異国◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 21:42:53
(※以前魔術談義イベントでスイーツ術師さんの講義を聴いてたのが伏線だったのです())
- 107二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 21:43:51
- 108平行世界から来た冒険者24/12/04(水) 21:44:30
- 109〈万枝の一射〉◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 21:45:22
(※あのぶっ飛び三段論法が伏線になろうとはこのリハクの以下略)
- 110〈万枝の一射〉◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 21:47:13
- 111ⅥⅪ◆kaQCazLTik24/12/04(水) 21:47:55
「確かにボクたちのパーティーをヘンだって思う気持ちは分かる。どうして5人なんだ、集団を構成するにあたっては、完全数である6の方が適しているんじゃないか、って事だよね?」【違う】
「だけど心配することは無いんだ。ボクたちは町内会に所属している事によって、その町長を外部の点として取ることができているから……」
「ここに6を見る事ができる。町内会は町長を原典とする四次元空間充填のハニカム構造とも言える、とても安定した集合体なんだ……」
「真理の探究者ではなく、冒険者としてのボク達を端的に説明するなら"建築家"だ。求められればどんな場所にも、相応しい構造物を作る。美しさ、耐久性、どんな要求であっても……」【以前あった美神征伐戦でも、後ろの方で町内会のメンバーが待機する陣地を作っていたらしい】
「キュイ~!!」【縦長の楕円球形になり、威張っている】
「キュキュキュ」
「む……確かに、たまに言われる。話す速度が速すぎだって」
「まあ、今日此処に来たのがボクとコットンだけだったのはある意味幸運だね。他の3人も一緒だったら、きっとドアの前でこの建物に入るために適切なノックの回数を15分は議論していたよ」
- 112魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 21:48:51
- 113茶猫槍兵◆LXse3il6fw24/12/04(水) 21:48:52
- 114《カミガカリ》@異国◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 21:50:45
(※人間というのは疑問にぶつかった時、それを調べて原因"らしきもの"を見つけるとそれで納得してしまう生き物ですからね(n敗))
- 115白騎士◆YJC.vXGK8Q24/12/04(水) 21:50:54
立て乙です
試練に挑戦している方が多いようですね - 116平行世界から来た冒険者24/12/04(水) 21:51:42
- 117二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 21:52:01
- 118白騎士◆YJC.vXGK8Q24/12/04(水) 21:52:13
(※帰属バイアスェ…)
- 119大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 21:54:43
- 120〈万枝の一射〉◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 21:54:47
- 121幸運なる占星術師◆DDgEBcT466fW24/12/04(水) 21:55:23
【前回までのあらすし:占星術師は激怒した。必ずや此方を脅かしてくる邪智暴虐の悪戯妖精を締め上げねばと決意した】
「………という訳でお聞きしたいのですが、率直に言って当方を殺す気ですか?」
「逆にそう聞かされてよく面と向かって問えますね??余程胆力がおありなのでしょうか………?」
【隻眼のリザードンの女性であり、痩せてはいるものの良く鍛え上げられた身体を持つ"フス"は苦笑しながら矮躯の占星術師から切り出された話題に言葉を返した】
「ありませんよ。此処では協力し合う事が大切ですので。"ウィクリフ司教"様は血を水に変えて飲用水と農業用水に変えており、守護役も異界から此方にやってくる『ツリーガード』の対応で手一杯です。
ですので、我々が貴方を殺す事はありません」
「ふむ─────いや、納得し掛けたがやはり理屈が破綻していないか?
貴公らが異界の外に出ようとしないのは、まあ罪の観点では理解できる。其れを咎めて脱出方法が失われても厭だから此の場では何もする気はないが」
【自分の命と罪人の裁きを天秤に掛けて惜しみなく身を捧げられる自信はないのだ。或いはコレがもし辻斬り村だったならまァ冒険者として挑んだ可能性もあるが、此処は《導き》すら使えない異界だ】
「しかしそもそも"客人"である私は減っても問題のない要素なのでは?」
「いやぁ、実は追い詰められてるという状況なので何とか協力できてるだけで"誰かが殺せる"となったら嫉妬で仲間割れする可能性が十二分にあるので」
「怖いなぁ、此の異界…………………」
【"無害は無害でも潜在的にはバチバチの快楽殺人鬼の村じゃない"と占星術師はドン引きして、それから別に自分に被害がないと確信できたなら良いかとボードゲームに興じて、翌日にアッサリと森を抜けてアッサリと訪れた異界列車に乗って帰った】 - 122二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 21:58:50
- 123幸運なる占星術師◆DDgEBcT466fW24/12/04(水) 21:59:04
- 124平行世界から来た冒険者24/12/04(水) 21:59:19
- 125蒼鎧少女◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 22:01:58
- 126二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 22:03:07
まあ見なかったフリする権利もあるっちゃあるし
倒せる状況じゃないならやり過ごすのは普通にあるし、ええんでない - 127大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 22:03:17
- 128過去ログ◆jll4miuyLM24/12/04(水) 22:04:10
「っ、ぐ……怨み憎みて恨みて溢れ 彷徨う刃は誰が者か」
【怨憎眼前の想像以上の被害と眼の前で行われた腹切りに思わず目を見開いたナーリアを尻目に、鋳悉火はぐっと腹に刃を押し込む
それと同時に、怨みの魔力を起点として編むのは一つの呪法。人殺しの鉄、それ自体が持つ呪毒をほとばしらせる】
「無為なる行く道いづれは結ばず 鉄の樹は揺れもせず 咲う徒花名も忘れたか」
【殺すための武器-もの-、戦うための武器-もの-の持つ本分すらも、怨みと呪毒によって呪いへと変えて、編み上げるは一振りの刃】
【腹からどぼりと血を零しながら、青年は姿勢を落として剣を握り込んで】
「────鈐印断片解放 《鉄樹紅咲-てつじゅあかざき-》……ッ」
【一閃】
【自身の腹を鞘に見立て、居合術にて刃を振るう。 刃は朱く、すべてが血により成っている。刃渡りはおよそ数十mに及び、溢れた分も含めて明らかに人体が持つ血の量を超過した分量だ
怨みの異能、鉄の持つ性質、武器という概念によって生命必殺の呪を秘めたソレ。目にも留まらぬ速さで振るわれた刃は一陣の大斬撃となり、十m以遠は音をも超えるほどの速さだったが……】
「───見事です」
【それすら、魔将の女の絶技によって露と断たれた】
【大斬撃を放ち、攻撃後の隙を晒す鋳悉火向けてナーリアはひらりと舞いより、その首筋に曲刀を添えた】
「未熟でしたが、可能性は感じました
……ねえ、坊や。それを使いこなせるようになったら私、また貴方と戦ってあげましょう」
【にこり。踊り子衣装の女は可憐に微笑んだかと思うと、風のように無慈悲に青年の首を跳ね飛ばしたのだった】 - 129二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 22:04:28
むしろあのまま限界状態で放っといた方が苦しむ気はするよねあの連中
- 130ⅥⅪ◆kaQCazLTik24/12/04(水) 22:05:25
「そうだ、シュークリーム! ギルドの売店のシュークリームをちょうだい! この前話を聞いてからずっと食べたいって思ってたんだ!」「キュイ!」【コットンを頭の上に乗せて、飛び跳ねながら売店に向かう少女】
「キュキュイ、キュ~イキュキュキュ、キュキュッキュキュキュイ」
「キュキュクキュ~~ッキュ キュキュキュキュ」【ありがたいお話】
「……どう思う、64/27?」「キュキュクキュイ……キュキュンキュキュイ」「確かに……位相幾何学的観点を持ち込めば、彼の言葉の通りボク達を辺と見なすことができる」「キュキュクイキュッキュキュ……」「そうだね……」
「感じ入るべき言葉だった。ボクは嬉しいよ、やはり冒険者ギルドの中央を名乗るだけはある……」
「今日は忙しいからシュークリームを持って帰らないといけないけど、帰ったらみんなに中央にはグラフ理論に精通した幾何学者がいるって紹介しとくよ!!」
- 131二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 22:05:32
ええとその…
異界の連中はどうしてそんなことになってるんです?
説明してあったならすまんっすけど - 132茶猫槍兵◆LXse3il6fw24/12/04(水) 22:06:16
- 133魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 22:06:35
- 134《カミガカリ》@異国◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 22:08:50
「ヤバいよヤバいよ〜」
【『トウセイマオウ』の顕現を確認したジャックは、"見えぬほどの速度"で後ろに飛び退き距離を取ろうとする】
【だが、紅蓮の魔王はそれよりも迅かった】
【退こうとするジャックに追い付き、"神速"にて拳打の嵐を叩き込む】
「──たわばっ!」
【最後の上げ突きで、ジャックは上空に弾き上げられる】
「う、上に吹っ飛んだのはチャンスだな〜」
【あちこちの骨が砕かれ吐血する体に鞭を打ち、ジャックは糖結晶の足場を展開して『トウセイマオウ』から逃れるべく二階に上がろうとしつつ、鉄を混ぜ込んだ糖結晶の炸裂弾をライフル弾の速度で渡来学徒目掛けて連射する】
【だがその時、ジャックは下方から凄まじい熱量の発生を感じ取った】
(あっこれやばいやつ〜)
【糖の足場が、糖の炸裂弾が。熱波一つで即座に蒸発した】
「あわわわ〜
でも〜これが我が逃走経路よ〜」
【ジャックは全力で展開した不融糖の防御壁で熱波からなんとか身を守り、その勢いを逆に利用しつつ鉄製の足場に飛び乗る】
【『トウセイマオウ』の背に負われた焔環から焔の十文字槍と金砕棒が神速で射出され、足場に突き刺さる】
【瞬間。鉄の足場は、まるで崩されるトランプタワーのように即座に融解した】
【咄嗟に全力でジャンプしたジャックの足を掴む者があった。後方にいたはずの紅蓮の魔王と、その本体だった】
──ご存じありませんでしたか
魔王からは逃げられません
【ジャックは、下降気流に呑まれた鳥のように一階に投げ落とされた】 - 135白騎士◆YJC.vXGK8Q24/12/04(水) 22:10:03
- 136二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 22:10:10
血肉骨髄まで怨恨憎悪に浸らせ成る刃、か……
怨みや憎しみは破壊に適した感情だ。それが敵であれ、己であれ
───────これぞ正しく…………切腹ソード
【溜めに溜めてお出ましされたクソダサ壊滅的ネーミングセンス】
- 137幸運なる占星術師◆DDgEBcT466fW24/12/04(水) 22:10:55
(※"クッソ怪しいけど裏があり過ぎて逆に安全な因習村モドキ"をやろうと思ったらメンタルが死んじゃってぇ………………【言い訳フェイズ】)
当方にも反撃する自体はあったから…………………まだマシ、という所か?
実際に戦闘になったのなら経験の差でアッサリ殺されそうな気配はしたが
そう言われると有り難いな。当方としても命が惜しかったから諦めた形であったから
────さぁ?
当方にも良く分からない。帰る途中で垣間見た『ツリーガード』が関係しているのかもしれないが………………
(※クソ強異界エネミーが徘徊してる+無差別に時々人を拐う性質=一般通過殺人鬼、其れもかなり強めのだけが生き残って集落を形成した)
(※という裏設定がありますわね!)
- 138魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 22:11:02
- 139二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 22:11:19
- 140【D・S】◆LXse3il6fw24/12/04(水) 22:12:33
- 141騒々神◆7Ne9e.LPTA24/12/04(水) 22:12:59
- 142暁の炎◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 22:13:32
1,538°C。
ちなみに、普段使うコンロとかの火の温度は1700くらいだよ - 143ⅥⅪ◆kaQCazLTik24/12/04(水) 22:13:36
- 144二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 22:14:26
- 145過去ログ◆jll4miuyLM24/12/04(水) 22:14:34
【───ぱちり】
【手合せのあと、鋳悉火はゆっくりと目を覚ました。体に違和はない、心にもだ
一応、あの術を使う時は後遺症の残らない範囲でとは決めてあるものの、闘技場でもないのにここまで早く復帰できたのは久しいことだった
さすがは国の設備というわけか、色々手厚い】
「ああ、目を覚ましましたね。お疲れ様です、坊や」
「……ナーリア殿、ありがとうございます。失礼、手間をかけました」
「構いませんよ、殺したのは私の方ですし
……ところで、話は変わりますが、たしか事前に渡された不死鳥のポーションは九本でしたね」
「ええ、それがどうなさいましたか?」
「……あと九回ですね。またやりますか?」
【ねえ、坊や。そう続けたナーリアに、鋳悉火は思わず飛び起きた】
【それはどちらの?そう聞きかけた鋳悉火だが、言葉は喉元で留まる
にこやかに自身を見やるナーリアの目には、未熟な若者を鍛えようという善意とあの面白い剣をまた見たいという興味が滲んでいる
どちらも冒険者ギルド(片方は闘技場だが)で見慣れた色だ
……とはいえ、さすがにアレをあと九回も使うのはしんどいなと断ろうとした鋳悉火だったのがが】
「やります、ぜひに」
【気がつけば言葉が食い気味に口から放たれていた
まァ……多少調子を狂わされはしたが、しょせん彼も戦闘狂-どうるい-にすぎないのだ】
【結局このあと律儀に九回死んだらしいよ、彼】 - 146平行世界から来た冒険者24/12/04(水) 22:14:49
(※大魔王からは逃げられない……!
あの場面本当にゲームシステムを取り込むのが上手すぎて、初見時は舌を巻きに巻いたんですよね) - 147二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 22:15:28
- 148大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 22:15:46
- 149白騎士◆YJC.vXGK8Q24/12/04(水) 22:16:09
- 150大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 22:19:48
『くく、いいねぇ…』
「おー?(さっき戦争は嫌って言っとったやろあんちゃん)」
『戦争と死闘は別もんだろ?』
「あー…?(そういうもんかねぇ
……と、ログの方準備できたみたいやで、流れる間飯でも食おうや)」
『……あの頭痛えやつ、今から流れんのか…
報告代わりにはなるからいいけどよ…』
- 151〈万枝の一射〉◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 22:20:21
- 152魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 22:21:53
- 153二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 22:23:36
鋳悉火くんトラウマとかちゃんと人間らしい弱音もあるんだと思ったら直後にそれを飛び越えるバトルジャンキーエンジョイ勢っぷり見せてくるから参るね
- 154白騎士◆YJC.vXGK8Q24/12/04(水) 22:27:15
- 155魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 22:32:03
- 156祀り香◆UwIgwzgB6.24/12/04(水) 22:32:18
「迎えに行くのだね?行ってらっしゃい…良き静夜のあらんことを。」
「ほう…身体強化魔術を長く保ち続けたまま採取できる胆力に技量……見事なものだよ。お疲れさま…」
「この間、次期町長殿が来てね…なかなかに優しく優れた人だったよ。
ふむ、むむむ……確かにその美しさは分かるのであるが…私自身は黄金比のほうがだね…」
【数学はあまり得意じゃないのに張り合おうとするんじゃない…】
「おっと、すまない……27/67ちゃんは可愛いね…」【撫でようと手を伸ばす浴衣の女】
「おや…ブラフを用意したのは、此方も同じだったようだね。魔王からは逃げられないのは、どかの世界も同じのようだ…
決着…!」
「一歩間違えればバトル・ロワイアル…精神状態が怖すぎるねえ…興味深いが、あまり迷い込みたくはないものだよ。
ほう……」
【『ツリーガード』という言葉を聞き、黒に近い翠眼がすっと細められる】
「……どんな怪異、あるいは怪物だったのかね?」
「無事に帰ってこれたのだね…色々怪しい、いや怪しすぎる異界だったが、今はこれだけを言祝ごうとも……御帰り、お疲れさま…」
【瓶の紅茶を差し出す黒と金の浴衣の女】
「…………どんまいだよ。」
【そっと十字を切った。聖属性ダメージで自分がちょっとふっ飛ばされた】
「ほう…トラウマをも乗り越えた一閃!それをも絶つ絶技!なかなかに派手な試合じゃあないか!
貴重な手合わせだったね……訓練で、蘇生できるとは言え…死をも恐れぬのは、私からすると感服するよ。お疲れさま…」
- 157《カミガカリ》@異国◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 22:34:21
【11/14(木) 6:10 AM】
【ジャックは、激しく床に叩きつけられた】
「ごはっ……」
【膨れ上がった筋肉が、しわしわと縮んでいく。能力による強化を保てなくなったのだ】
【そのそばに着地する、渡来学徒と『トウセイマオウ』】
くっ……
【だが、その目元の焔を象ったカメンが消え。紅蓮の魔王の姿が失われると共に渡来学徒は片膝をついた】
【既に、精神力の限界に達していたのだ】
【両者は、それでも何とか起き上がる/それでも何とか立ち上がる】
【先に動いたのは、ジャックの方だった。ズボンに隠し持っていた折り畳みナイフを抜き、渡来学徒の打刀を持つ右腕を突き刺す】
っ……!
【だが、渡来学徒はジャックの手首を握り、ナイフを引かせない形にすると共に、右手の『グレート・アーノルドの不思議ソード』を振り抜く】
【ジャックは既のところで渡来学徒の腕を掴んでそれを止め、二人は膠着状態に入る】
【先に動いたのはジャックだった。ドロップキックの要領で渡来学徒を蹴り飛ばす】
【だが渡来学徒もジャックの体を引っ張り、床を転がった二人はそれぞれ得物を取り落とした】
【受け身を取って先に立ち上がったジャックは、マウントポジションを取って渡来学徒を殴りつける】
【だが、完全に形が成立する前に渡来学徒はネックスプリングの要領で起き上がり、ジャックの顔に頭突きを叩き込む】
【もはや両者の間には言葉すらなく。異能力者同士の戦いの最終局面は、泥臭い格闘戦となった】
【片や、己と仲間達の野望のため】
【片や、無辜の人々の未来を護るため】 - 158巨人達のログ◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 22:34:35
【「あうあ、おー
(―――あれはウチらがなんかこう、グルグルと回す棒を押してお米を脱穀する依頼を受けたときの話や
無事に脱穀も終わり、報酬として炊きたてご飯をいただくことになったんやけどな
他に依頼受け取った青鬼三人組がいない時に丁度な、出たねん
オニギリスキスキドラゴンが)」】
『何が一体どういうことだよええ!?』
【ギャンブルで生活費をスッた巨人は戦斧を振るい胡乱な名のドラゴンの尾と打ち合う】
「あうあ……
(白くピカピカでカピカピなお米の鱗、梅干しの目、味噌汁の血にタクアンの爪…間違いないで、オニギリスキスキドラゴンや!
オニギリを好みすぎるあまりオニギリ以外の米料理を滅ぼそうとしているドラゴンやで!)」
「なんねはた迷惑なドラゴンだべ!?」
【ゾンビと巨人と共に依頼を受けた麦わら帽子を被った冒険者、パーキンソンが槍で鱗を斬り裂こうとするもその硬くも意外と内側はもっちりとした肉質にはあまり効果がないらしい】
「うー…
(オニギリスキスキドラゴンはオニギリが好きすぎるあまりにその肉体がオニギリなドラゴン
ちょっとやそっとの斬撃はオニギリのまとまり力の前には無意味やで!)」
『んな滅茶苦茶な!?』 - 159《カミガカリ》@異国◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 22:36:03
- 160巨人達のログ◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 22:43:59
「けんどもコイツ……」
【オニギリであろうとドラゴンはドラゴン、グンと加速しパーキンソンに突進し―――】
『ちぃ…!』「う”!!」
【それを巨人、プレックスの戦斧とゾンビであるメアリーの武器たる棺桶がせき止める、が…パワーと耐久力特化の2人が押される程の破壊力と重さ…!】
『こい…つ…!
マジでなんなんだよ!なんで米にこんな力と重さがあんだ!?』
「う…(米とは力、米とは主食、米とは伝説
数多の極東の英雄が白米で怪力無双となった伝説の影響やろな)」
「こんなドラゴンにんな補正付けられとるんか!?」
【言いつつパーキンソンは風のように走り抜けドラゴンの表面に無数もの数え切れぬ切り傷を付け…その度にまた、接着されていく
地面に落ちた鱗すらまたまとめられる有り様だ】
「やっぱダメだ、コイツ、タフすぎるべよ!」
『…必要なのは火力ってことか、ええ?
やってやろうじゃあねえの』
「う(やな、ウチも火力には自信あるわ)」
- 161魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 22:44:51
- 162《カミガカリ》@異国◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 22:44:54
【異能力も超人的な身体能力も今やない、常人同士の泥臭く見苦しい殴り合いの末】
【勝ったのは、渡来学徒だった】
【気力も体力も果て、倒れ伏したジャックに目線を落とし、次いで左胸のポケットに目をやる】
【勝敗を分けたのは、このポケットに入った切符の切れ端から湧き出る力だった】
……ありがとうございます、車掌さん
貴方のお陰で、勝つことができました……
【遂に敵を討ち果たしたことで効力が切れたのか、切符はその灯を失い】
【渡来学徒もまた、その場に倒れた】 - 163二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 22:46:51
……たておつ
【真っ白な鳥人は「立て乙」を口にした】
……よいせ
【目の前に置かれた箱の蓋を開ける。すると中から細長い影のような手が出てきて、すぐに蓋を閉めてしまう】
…………よいせ
【再び箱の蓋を開ける。再び蓋が閉められる。三度蓋を開ける。三度蓋が閉められる。開ける。閉められる。開。閉。……】 - 164魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 22:47:48
- 165鋳悉火◆jll4miuyLM24/12/04(水) 22:47:50
- 166《カミガカリ》◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 22:49:41
- 167〈万枝の一射〉◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 22:53:09
- 168魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 22:53:23
- 169巨人達のログ◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 22:57:09
【巨人が構えるのは巨大なる戦斧、数多の敵兵の首を跳ねてきたこの巨人はかつていた世界にて『蛮族王』と呼ばれていた…】
『俺様は、プレックス・キングスレイヤー!!
この名にドラゴンスレイヤーを追加してやろうか?ええ!?』
【――同族がために地平を切り開いたその斧を思い切り叩きつければ、流石の竜種も真っ二つに切断され……接着
『綺麗に切断しすぎだ』、味噌汁を撒き散らしながらもすぐさま身体をつなぎわせたオニギリスキスキドラゴンが僅かながらも隙を見せる巨人へその爪を振り上げて…】
『は―――』
「あうお?(力押しじゃあアカンで、巨人の兄ちゃん
この世界は初見殺しでいっぱいや)」
【その腕が、爆散する】
〈―――オニギリ〉「鳴き声それなんだべか!?」
【見れば、ゾンビが構えた棺桶には砲塔が生え煙を噴き出している
……仕込み武器、先程竜の突撃を受け止める盾となったその棺はロケットランチャーを発射して】
〈ニギリーーー!!!〉
「ふん」
【ガチャン、と取っ手を捻れば束のようになった銃口達がせり出し…回転しながら火を吹く】
〈―――ニキニギ〉
「あー…(効果は…あるにはあるかあ?
赤字覚悟のガトリングガンやで?もうちっと効いても…)」
〈ニギリーーーー!!!〉
『…どうするよ?』「どうするもこうするも…決まってるべ」
「う(どうにかなるまでボコるだけや)」
- 170《カミガカリ》◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 22:59:47
- 171異界の車掌24/12/04(水) 23:01:22
- 172〈万枝の一射〉◆wpZ5uxD2xw24/12/04(水) 23:02:06
それじゃ、好きな料理とワインを頼んでいいよ
この前深夜部さんの仕事をしたばかりだから、お金は気にしなくていいさ
「アギャ!」
《現在のおしながき》
【赤ワインブレス】
【白ワインブレス】
【ロゼワインブレス】
【アマローネブレス】
干しぶどうを使った濃厚な辛口ワイン
【アイスワインブレス】
自然凍結したブドウのみで造られたフルーティーで甘みの強いワイン。
【秘蔵レウネシア山葡萄ワインブレス】
レウネシア西部の絶峰で僅かにしか実らない高級山葡萄を使った、酸味が強くワイルドな味わいのワイン。
【スターワインブレス】
星属性のブドウで造られたワイン。希少属性の魔力を帯びている
【ノーブル凝縮ワインブレス】
栄養分も味わいもまるで濃縮したかのようにものすごく濃厚で芳醇、しかしアルコール度数は普通の不思議なワイン。不思議なことに希釈しても度数が下がらない
【アビスムーンワインブレス】
血のように鮮やかな赤色の不思議なワイン。その深い味わいはツウをも唸らせるほど。
飲むと魔力が大幅に回復し強化される他、しばらく体が輝きを放ち影が消える。度数が高いので注意
【ワイン〈夢心地〉】
黄色い夢の世界のぶどうから作られたワイン。夢が見る人と見る時によって違うように、このワインは飲む人と飲む時によってその味を変える。幸せなときはそれを祝福するように夢見る理想のワインに近く、悲しいときは力強く励ますように、覚悟が必要なときは活を入れるかのように辛口に。あるいはたんに今日の料理に合う味なだけかもしれない。夢は気まぐれだから
- 173鋳悉火◆jll4miuyLM24/12/04(水) 23:03:46
- 174二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:04:16
……たべられるために、おいしくなる
【以前真っ白な鳥人が挑んだトウガラシなどは、鳥類に食べられる為に辛味を得たという】
……たべられるためでもないのに、おいしくなる……
【だが、そうした「食べられることに意味がある」類でも無しに、食べられる為の特性を得るものもある】
…………ふしぎ
……おかえりなさい、いつひさん
【真っ白な鳥人は翼を振って迎えた】
…………いいこと、あった?
【彼が何処で何をしていたかは詳しく知らないが、何やら良いことがあったように見えたようだ】
……こっちも。おかえりなさい……?
【真っ白な鳥人は翼を振った】
……さんしゅうかんまえ。いままでずっと、たたかってた?
【折を見て休息を取るとしても、危険な地に居続けるのは心身への影響が大きいだろう。度々戦闘に発展するとなれば、尚のことだ】
【なお、こうしている間も、箱の蓋は真っ白な鳥人によって開かれ続け、中の手によって閉じられ続けている】
- 175二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:04:40
- 176《カミガカリ》◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 23:06:17
- 177異界の車掌24/12/04(水) 23:07:25
- 178巨人達のログ◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 23:09:56
〈ニギギギ…ニギリー!〉
【構える3人に対しオニギリスキスキドラゴンは身を震わせ…何かが身体から飛び出る
高速で発射されるソレは―――昆布だった】
「なんちゅう攻撃だべ!?」
【パーキンソンが槍を回転させ強風を作り出しどうにか逸らす、が…
梅干し、ツナマヨ、イクラなどが放たれていくそれらをこのドラゴンに有効打を与えられないパーキンソンがさばいていく
こんなものでも動きの妨害やズレになり得るし、あと気分的にも当たりたくはないのだ】
『…小手先のもんはあの嬢ちゃんがどうにかしてくれてるし、俺様達はアイツをブチのめすとするか』
「おう(せやな―――いくで)」
〈オニギリ…リー!!!〉
【プレックスは斧の平らな部分でドラゴンを叩きつけ、その動きを抑える、オニギリに対しては打撃も効果は薄そうだが…】
「あお”?(散れば爆ぜれば関係あらへんよなぁ?)」
【装甲板により全体が肉叩きのようになっているその棺桶を振り回し抉るように殴り抜き――そのまま姿勢を戻して、ゼロ距離からのガトリングとミサイル!】
〈にぎっ〉
『おっと、こっちも忘れんなよトンチキドラゴン!!』
【目線?がゾンビへと向いたその瞬間に巨人の膝蹴りを叩き込む!!】
- 179鋳悉火◆jll4miuyLM24/12/04(水) 23:11:06
- 180ギルドワインバーン24/12/04(水) 23:11:47
- 181《カミガカリ》◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 23:15:40
- 182稀血と目玉24/12/04(水) 23:18:02
でも分かる
あそこにサクヤさんがいたら食べて倒せたかなあってちょっと思うもん
『物理的に胃袋どこふぉかサクヤ殿より大きいんだが?』 - 183魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/04(水) 23:18:20
- 184巨人達のログ◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 23:18:37
【流石の竜種、打撃耐性があるオニギリスキスキドラゴンといえど巨人の膝蹴りにはグラリと揺れて…】
〈お、オニギリ…〉
「おうお(ええこと教えたるわ)」
【それを逃がすわけなく、三人組は最大火力を構えていた】
「おおあ(ウチはパン派や)」
【……数十秒のチャージ完了、棺桶より極太の魔力光線が放たれオニギリスキスキドラゴンの胴体を消し飛ばし!
それでもなお残る蠢く破片達をパーキンソンが的確に槍で斬り潰し…】
『そもそもの、話だ!!』
【巨人はオニギリ竜の頭へフルスイングした斧をめり込ませて、叫ぶ】
『まだ米が炊けてもねえのに襲ってくるんじゃねえよバカヤロー!!!』
【「あうお
(そして…この戦いの後に残ったのは
美味しい炊きたてご飯と、オニギリスキスキドラゴンからドロップしたシャケやった)」】
【ログ終了】
- 185異界の車掌24/12/04(水) 23:19:56
- 186〈不死身の黒百合〉24/12/04(水) 23:20:00
相変わらずノンジャンルだねこっち側は……
【子供の落書きのようなものが描かれた紙の束を読んでいる】 - 187鋳悉火◆jll4miuyLM24/12/04(水) 23:20:56
いくらかあ……いくらおにぎりなんて中々豪勢だね、お茶とたくあんが欲しくなる
……うちの従兄弟は……いい奴だし武家らしく文武に秀でて華国(中原のこと)の書物にも精通してる男なんだけど……ちょっと米作りに精魂を捧げているところがあるというか……
【毎年地元から大量の米を送りつけてくる軽く狂気入った米好き、いい奴ではあるんですよ】
- 188稀血と目玉24/12/04(水) 23:21:04
- 189二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:21:49
……よいせ
【箱の蓋を開く。手が出てきて閉じられる。延々と続く繰り返しにも、少しずつ変化が訪れている】
……よいせ。ふふふ
【真っ白な鳥人が開くペースは変わらないが、中の手が蓋を閉じるペースが落ちている】
…………まだまだ。よいせ
【決着の時は近い。かもしれない】
……ざんとうがりとか、ギルドしんしゅつのてつだいとか……
【犯罪の温床となる組織の掃討、冒険者ギルドの支部設立補佐。地域や都市の将来を考えれば、いずれも損はないだろう】
…………おつかれさま
【そして、損も楽でも無い仕事でもある。真っ白な鳥人は慰労の意を込めて拍手(翼)を贈った】
……うん、ひさしぶり。りょこうに、いったの?
【自身が住む地とは違う地へ赴く。依頼などで行くことはあれ、旅行となれば、また異なる発見や体験があるだろう】
……やりたいこと、みつかった?
…………とても、いいことだとおもう。おうえんするね
【無論、公序良俗に反しない限りは、であるが──とは言え、真っ白な鳥人はその前提は不要だろうと判じた】
……うん。ふしぎ
【生物の持つ形質は、時に摩訶不思議な現象を齎す。まさに生命の神秘である】
…………このはこは、いらいでやってる
【『箱の中に棲みついた「ひたすら閉じこもろうとする魔物」を懲らしめてくれ』という依頼。故に延々と開き続けている】
- 190二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:23:55
………さっきのシャケってまさか
- 191異界の車掌24/12/04(水) 23:23:58
- 192稀血と目玉24/12/04(水) 23:24:44
立て乙ー
『立て乙だ』 - 193《カミガカリ》◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 23:25:30
「あ、ううんそういうことじゃなくて
このキップには魂魄は宿ってないよ」
もう少し言い方というものを……
……ですが、私の『イロガワリ』の力ならば、遺志を読み取ることができるかもしれません
車掌殿の『真の名』を知ることができれば、あるいは……
- 194〈不死身の黒百合〉24/12/04(水) 23:25:39
- 195《カミガカリ》◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 23:25:59
たておつです
「タテオツだよ」 - 196大理石の巨人◆PETEOB6gKw24/12/04(水) 23:26:02
- 197稀血と目玉24/12/04(水) 23:26:28
- 198鋳悉火◆jll4miuyLM24/12/04(水) 23:26:49
ふふ、スレ立てお疲れ様
……来年の九月も来るかな、来るんだろうな……
【ちょっと個人では消費しきれない量の米】
ああ、楽しかったよ。ラピスルシアは西方には珍しく米料理が主体だったけど、故郷-くに-とは米の種類が違うのが興味深かったかな
ふふ、応援ありがとう。がんばるよ
- 199二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:27:37
200ならおにぎり
- 200《カミガカリ》◆iX0nFh5lDw24/12/04(水) 23:28:06
【おにぎり星人がフォローした】