あるバカどもに花束を 4

  • 1二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 22:58:53

    えー、やっぱり、終われなかったよ
    流石にこのスレで終われるとは思いますが断言はしません
    なんか消えてるとこやら復元作業しなきゃ......忙しい忙しい


    今までのあらすじ
    ある施設を訪れたスオウは、そこで前の自分と同じだった者たちを目撃し、その後黒服たちと口論になる。
    そしてネズミ起こる異変、その末にスオウは「人為的に誘発された知能はその増大量に比例する速度で低下し、神秘は同じく比例し劣化する」ということを発見する。
    そして自身にもその症状が現れ始める。そこで彼女が取る選択とは......

  • 2二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:01:29

    とりあえず10まで保守しないとすぐ落ちるので保守

  • 3二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:01:36

    スレ立てありがとうございます

  • 4二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:02:10

    スレ立て感謝
    落としはせん保守

  • 5124/12/04(水) 23:02:55
  • 6124/12/04(水) 23:05:05

    更新作業が行えてないテレグラフ版()

    x.gd
  • 7二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:05:38

    保守

  • 8二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:06:20

  • 9二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:06:31

    ほし

  • 10二次元好きの匿名さん24/12/04(水) 23:06:46

    保守完了!

  • 11124/12/04(水) 23:11:29

    ちなみにこのヘイローがぼやけてるスオウ(初代スレ)は私が加工したやつです

    九月くらいからスオウのヘイローがあにまんでぼやけがちなのは私が原因です、スオウに詫びておきます

  • 12二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 07:00:45

    ワロタ

  • 13二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 07:55:32

    アニマンのヘイローがぼやけてたのか

  • 14二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 12:17:36

    流用してる人多いのかw

  • 15二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 19:30:28

    スオウかわいそす

  • 16124/12/05(木) 23:06:39

    "高いIQだとかを持つよりも、きっと......もっと大事なことがあるんだよ"
    その言葉は私をかっとさせた。恐らく、彼の言おうとしていることが、ほんとうは私には分からなかったからなのかもしれない。近頃、彼は率直ではなくなって、言いたいことを言わなくなった。なんでもほのめかすように言う。私はそれを聞いて分かったようなフリをするけれど、内心では、私が全く要点を理解していないということを、彼にけどられやしないかとびくびくしている。
    「あなたは出ていく時だと思う」
    彼の顔色が曇った。"まだだよ、スオウ。まだその時じゃない。そんなこと言わないでくれ"
    「あなたのおかげでだんだんやりにくくなっていく。あなたは、今のあなたは私が手におえないようなこともやれたり、理解できる。そんなフリをしてる。あなたは路地裏に私をつれこんでるんだ、あの時みたいに......」
    "私はそんなことしないよ、落ち着いて"
    「あなたのやることすべてがそう言っている。私の尻にくっついてそこらじゅう片付けまわったり、本を読むということに興味を持たせようとしているじゃないか。そんなことは大したことじゃないとあなたは言うが、でもあなたのやることはすべて、それがあなたにとってどれだけ大事なことなのかを示してる。いつだってあなたは『先生』だ。私はもう、博物館だとか音楽会だとかに行きたくはない、映画だってもう見たくない、自分のことや、人生のことなんかを、むりやり考えさせられるようなことはなにもしたくないんだ」
    「もうほっといてくれ。私はもう私じゃない、私はもう今にも、バラバラになって崩れるんだ。だから、あなたにここにいてもらいたくはないんだ」

    "......スオウ"
    "それでも、だよ。私はあきらめが悪いから、きみをあきらめる気分にはなれないんだ。きみがどう言おうと、どうなろうと......私はきみのそばにいる。それが、あの実験にかかわった、私の責任だから"
    彼は私が出ていけと言ったのに、それなのにまだここにいる。
    なんでここまでしつこいのだろう?どうして。

  • 17二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 07:24:54

    責任、あるからなぁ

  • 18二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 15:16:47

    胃が重くなってきた

  • 19124/12/06(金) 21:33:52

    ■月■■日

    退化が進行。キーボードの使用をあきらめた。総合作用の低下が著しい。これからはこの報告も手書きにしなければならないだろう。
    先生が言っていたことをよく考えてみると、こんな考えが浮かんだ。もしこのまま新しいものを読んだり学んだりしていったなら、たとえ古いものは忘れても、わずかな知能でも引きとめておいておけるかもしれない。私はいま、下りのエレベーターに乗っている。そのままじっと座っていれば一番下まで行ってしまうだろうが、もし上へ上へと駆け上がっていったなら、同じ場所にい続けることはできる。大切なことは、どんなことが起ころうと......上へむかって走り続けることだ。
    そこで、私は先生に頼んで、いろんな本を持ってきてもらった。いまはたくさんの本を読んでいる。たいていの本がむずかしすぎるが、それでもかまわない。本を読んでいるかぎり、少なくとも新しいことを覚えるし、本の読み方だって忘れない。それが一番大事なことだ。これを続けていれば、持ちこたえられるのかもしれない。
    黒服がノックしにきた。先生がなにか言ったのだろうか?彼は、欲しいものは経過報告だけだというようなフリをしていたけれども、報告ならこっちから送ると言ってやった。彼にここに入ってきてもらいたくはない。
    私のことならもう心配はいらない、自分のめんどうが見られなくなったらあの施設へ、自分の足で向かうからと言った。
    その時がきたら、先生にはもうしわけないけど、ひとりで行きたいのだと、私は言った。
    アキラと話そうとしたけれど、彼女が私を怖がっていることが分かった。きっと先生がいなかったら、アキラは話をやめてどこかへ行ってしまっただろう。先生が、アキラと私との会話をとりもってくれた。

  • 20二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 23:31:33

    その場に足踏みすらままならぬ……

  • 21二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 06:13:54

    どこで間違えたのか……

  • 22二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 13:38:44

    このレスは削除されています

  • 23二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 16:42:23

    知能を保守

  • 24124/12/07(土) 23:08:07

    アキラとの話題はむずかしかった。アキラは大量の美術品のことを話題にあげてくるけれども、私にはそれが分からない。だれかの名前なのか、それとも美術品の名前なのか......わからない。画法の話だとかをされても。だから私は理解したかのようなフリをして、彼女をやり過ごそうとした。アキラは明らかに私を怖がって、不機嫌だった。恐らく、彼女には、私がそれをわかったかのようなフリをしているということがわかっているのだとおもう。
    大家さんがとても心配してくれる。
    私が部屋にこもって何もしないのが、同じように部屋からひきこもって出てこない大家さんの子供のことを思い出させるそうだ。私が病気か、それか怠けて何もしないように見えるらしい。大家さんがきょう、チキンスープや肉じゃがをつくってもってきた。
    先生は断ろうとしたけど、私はそれをもらった。彼女が、断ったら怒ったり、とてもざんねんそうな顔をするのではないか、と思ったからだ。チキンスープは温かくて、味は少し薄かったけれども、おいしかった。
    大家さんの目には、自分が怠けている大家さんの子供のようにうつるのは少し不愉快だ。でも、このチキンスープは恐らく、彼女の心からのまごころをこめてくれたものだと思う。彼女はまぁ、いい人だろう。

  • 25124/12/07(土) 23:09:34

    明日は復元作業やらテレグラフ版の更新作業をさせていただきたいので更新はお休みです 申し訳ございません

  • 26二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 06:41:41

    乙です

  • 27二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 07:38:11

    このレスは削除されています

  • 28二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 18:11:06

    待機

  • 29二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 00:11:34

    保守

  • 30二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 00:17:57

    知能が下がっても「残念そうに思う」って理由でチキンスープを断らなかったり、優しさが残ってるのは素敵だな

  • 31二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 05:45:05

    保守

  • 32二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 08:04:45

    このレスは削除されています

  • 33二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 19:20:21

    保守

  • 34124/12/09(月) 20:06:56

    ■月■日

    また書くのは一週間ぶりだ。時間がどうしてこんなに早くたつのかがわからない。きょうは日よう日だということはわかっている。
    というのも、今日はやけに私服の人たちが道に多いからだ。この一週間ずうっとベッドに寝ていたとおもう。先生がごはんをつくってくれたり、私を風呂にいれたり体を洗ってくれたのはおぼえている。大家さんが食べものを二、三回はこんできてなにか重い病気をわずらっているんじゃないかときいていったのもおぼえている。
    この自分をどうするというのか。こんなところでぶらぶらして、窓から外ばっかり見ていたんじゃいけない。自分をしっかり持ちこたえなくてはならない。なにかしろ、しなくてはと自分になんどもなんども言い聞かせるけれどすぐに忘れてしまうし、もしやすると、しなくちゃならないとおもってることを自分はやらないほうがずっと楽なのかもしれない。
    まだ借りてきたり先生が持ってきてくれた本がやまほどあるけれどもたいてい私にはむずかしすぎる。ラブストーリーだとか、ミステリだとか昔の王様女王様のことを書いた本だったりも読む。自分を騎士だと思って友達とふたりでおいぼれの馬に乗って出かける男の話を読んだ。でも彼は何をやっても最後にはひどい目にあうのだ。風車を竜かなにかと思い込んだりしたときも同じだ。はじめはこの本はばかばかしいと思ったなぜかというともし彼が気がふれてるんじゃなければ風車は竜じゃないとわかるだろうし魔法使いや魔法の城なんてものもないとわかるはずだがそのとき私はこれにはきっとほかになにか意味があるんじゃないかということに気が付いた――話には書いてないけれども暗示をなにかしてあるのだ。ほかになにか意味が。
    でもそれが何かわからない。前の私はそれを知っていたはずなのに忘れてしまったので腹が立った。でも私は読書と毎日新しいことを学ぶことをつづけているのでそれが私の助けになってくれるとおもう。

  • 35124/12/09(月) 20:09:59

    これの前にもう少し経過報告を書いておかなければならないことはわかっていたそうすれば、私になにがおこっているのか分かるだろう。しかし書くことがだんだんむずかしくなる。かんたんな言葉も辞書をひかなければわからないしそんな自分に腹が立ってしまう。

  • 36二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 22:02:25

    だんだんと、ひらがなが、ね

  • 37二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 05:31:51

    終わりが近い…

  • 38二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 09:33:31

    守りたい、が……

  • 39二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 18:39:01

    ほしゅ

  • 40124/12/10(火) 23:14:26

    ■月■日

    きのうの報告の中に先生のことを書くのを忘れたとおもう。先週、洗面台のところに行ってみると、彼が風呂に入っているのがみえた。先生はなん日かに一回私の家で風呂に入る。風呂のドアを少しあけてみると彼の全身がゆ気ですこし見えずらいけれど後ろからも見える。
    それを見ると私は興ふんするけれども彼がじぶんの体を洗うのをやめると私はそこから離れて見ていなかったようにふるまわなければならない。ときどきじっくり前が見れたらなぁと思うけれどああいうかっこうをしている男のひとを見るのはよくないことだと思うけれども見ないではいられない。
    今日は入っているかな。見にいこうかな......

  • 41124/12/10(火) 23:24:17

    ■がつ■■日

    大家さんがとても心配してくれる。わたしが一日じゅう寝っ転がって何もしないでいるのがきのどくでならないらしい。大家さんはわたしをぜったい病気だという。私はそう思うといった。
    毎日すこしずつ小説を読もうとしているけれどもときどき意味がわからなくて同じところを何度も何度もくりかえし読まなければならない。それから書くのもむつかしい。辞書を引けばいいということはわかっているけれどもいつもくたびれてやめてしまう。
    そこで長くてむつかしい言葉をわざわざ使う必要なんてなくて、やさしい言葉だけ使えばいいということに気がついた。それで時間が節約できる。
    外はちょっとひんやりしてきたけれどもわたしはまだネズミのお墓に花をそなえている。ネズミのお墓に花をそなえるだなんてばかばかしいと大家さんはいうけれどもこのネズミは特別なネズミでしたといってやった。
    おむかいのアキラのところへ行ってみた。でも彼女はもうこないでくれあっちへいってくれといった。彼女はドアに新しいカギをつけた。
    先生はなんだかずっとむすっとした顔をしている。なんだか腰のポケットから黒いカードをしきりに出してそれをときどき見つめている。何をしているんだろう?よくわからない。

  • 42二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 04:34:36

    先生……

  • 43二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 08:09:43

  • 44二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 18:15:58

    ほし

  • 45124/12/11(水) 19:50:27

    ■■がつ■日

    また日よう日。気をまぎらわしてくれるものは、先生だけだ。テレビがこわれて修理に時間がいるからだ。今日、ハイランダーからの給料がどこかに行った。おもいだせない。
    ひどい頭痛がしてバファリンもあまりきかない。大家さんはすっかり私が病気だと信じている。私がかわいそうだそうだ。
    だれかが病気になると、彼女はとてもやさしいのだ。
    ことしはかなり寒いのか、私は制服に加えてマフラーまで巻かなければならない。
    先生はここで風呂に入るのをやめてしまった。ひどい悪運。

  • 46124/12/11(水) 19:51:38

    ■■がつ■日

    大家さんが知らないロボットお医者を連れてきた。わたしが死ぬんじゃないかと心配したのだ。先生が大家さんに、なぜここまで放っておくのかと怒られているのを見て、わたしはそんな病気じゃなくてただときどき忘れるだけなのですとお医者にいった。
    友だちだとかはいるかとお医者がきいてきたのでひとりもいないといった。前にネズミの友だちがいたけれどもいなくなってしまったといった。お医者はわたしをあわれんでるような目でみてきた。お医者はもしかして、わたしを気ちがいか何かだとおもったのかもしれない。
    わたしは前に天才でしたというとお医者は笑った。彼はわたしを赤ん坊かなにかとおもっているようなしゃべり方をして大家さんに何かのサインをおくる。
    先生はそれを見て、大家さんとすこし口論になって、お医者は大家さんといっしょに追い出されてかぎは閉まった。先生は私をみて、泣きそうなかおをするので、それをみるのがわたしには辛い。だからどうか、どうか、よみかたを忘れないよおにしてください......

  • 47二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 20:56:33

    日記の冒頭が、もうね
    漢字がね

スレッドは12/12 08:56頃に落ちます

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