- 1二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 22:11:37
- 2124/12/05(木) 22:11:50
前スレ
【クロス注意】ここだけ|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>個性は dice1d3=@2 (2)@1. 二人とも使えない2. かっち…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染みinNRC|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染inNRC Part2|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染inNRC Part3|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染inNRC Part4|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com幼馴染inNRC Part5|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com【クロス注意】幼馴染みinNRC Part6|あにまん掲示板ここだけデクとかっちゃんがツイステのNRCにトリップしちゃった世界【以下前提条件】>トリップ地点は入学式の棺桶の中>トリップしたのは最終決戦後の二人>個性はかっちゃんだけ使える(反動…bbs.animanch.com - 3124/12/05(木) 22:12:39
- 4124/12/05(木) 22:12:58
素敵な支援SS様
……ノーコメントで | Writeningパソスト風じゃなく普通のSSです。お目汚し失礼。 登場人物:出久+勝己+グリム+エース+デュース+ジャック+エペル+セベク ふわっと頭に浮かんだワンシーンを書きたいなと思ったらなんか長くなってしまいました…writening.netなんてことない普通の日 | WriteningパソストではなくSSです、ご注意を。 登場人物 トレイ・クローバー 尾白猿夫 砂藤力道(名前のみ) 個人的に尾白くんとトレイ先輩は仲良しであってほしいなぁと思う今日この頃。 アリアーブ・ナーリヤとかいっ…writening.net素敵な支援イラスト様は2スレ目に!
- 5124/12/05(木) 22:13:19
現在好感度まとめ
【出久→相手/相手→出久、 爆豪→相手/相手→爆豪】
*グリム 91/92、 67/46
*エース 74/98、 35/80
*デュース 100/100、 88/88
*リドル 61/70、 57/94
*ケイト 99/100、 85/87
*トレイ 30/27、 60/40
*レオナ 2/65、 36/16
*ラギー 14/59、 72/21
*ジャック 66/100、 17/67
*アズール 56/69、 73/21
*ジェイド 26/65、 21/43
*フロイド 8/33、 28/69
*カリム 50/79、 28/81
*ジャミル 84/66、 47/62
*マレウス 75/30、 -/-
*クルーウェル 56/-、 13/-
*トレイン 78/-、 36/-
*バルガス 16/-、 6/ - 6124/12/05(木) 22:15:01
前回までのざっくりあらすじ
作戦が上手くいって博物館の写真を入手した出久たち。
あとは写真をアズールのもとへ持って行くだけなのだが、リーチ兄弟の厄介な妨害が立ちはだかる。
勝己が単独で行っている別作戦が契約成功の可否を握っているのだが…… - 7二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 22:24:17
たておつ
かっちゃんの単独作戦上手くいくといいね - 8二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 22:30:13
多分無理だろうな〜…
- 9二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 22:30:31
たておつです
毎日楽しみにしています - 10二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 22:31:25
たておつ
たのしみ - 11124/12/05(木) 22:38:58
勝己は店員たちと話すアズールをしばらく観察していたが、アズールは途中で急にVIPルームへ戻っていった。その表情に一切の余裕はない。
(……店が忙しいからって顔色じゃねーな。俺たちの想定よりもヤベェトラブルが起きたか?)
それから1分もたたないうちに、VIPルームからレオナが出てきた。スタスタと歩いてモストロ・ラウンジを出ていくレオナを追いかけて、アズールが店内を走りぬけていった。
その姿はお世辞にも品があるとは言い難く、必死めいたものがあった。
「チッ……、あのライオン野郎、何か余計なことしやがったな。オイ、そこのモブ!財布持ってろ!」
レオナの財布を近くにいたサバナクロー生に思いっきり投げつけて、勝己もモストロ・ラウンジを出る。
財布を受け取りそこねたモブが「へぶッ!!!」っと奇声を発していたが、そんなことは気にしていられない。
「待てやライオン野郎!!!!」
アズールは非常に足が遅く、勝己がレオナを追いかける途中で追い抜いてしまった。
ラウンジを出て少しいった先、オクタヴィネル寮の校舎の裏に身を隠すようにしてラギーとレオナが何かを話している。
レオナの手には、黄金に輝く紙束が握られていた。それは紛れもない、アズールの生み出した契約書だった。
「ンの野郎、俺たちの作戦に便乗してコソ泥しやがったな、ふざけやがって!!!」
*対抗ロール
爆豪 dice1d1000=978 (978)
レオナ dice1d800=17 (17)
ラギー dice1d300=43 (43)
(レオナとラギーは合算)
- 12二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 22:40:30
かっちゃんつよつよすぎる
- 13二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 22:40:45
かっちゃんがほぼフルパワーとはいえやる気がないぞこの獣人コンビ
- 14二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 22:47:50
かっちゃんが来ること予想してた?
- 15124/12/05(木) 23:00:22
「シシシッ!うまく持ち出せましたね」
「フン、お前の手癖の悪さには恐れ入るな」
「にしても、この契約書の量すごいッスね。5、600枚はありそう」
「この学園に入るずっと前から悪徳契約を繰り返してコツコツ溜め込んでたんだろうぜ。これで契約書はVIPルームの外に持ち出せた。後は……」
レオナが魔法の詠唱に入る。自分たちの計画が上手くいったと信じている二人は隙だらけだった。
「盗んだモン返せやオラアアアアァァァァッッ!!!」
BOOOOOOOOOM!!!
あえて爆音が大きくなるように調整して爆破を繰り出すと、聴覚が優れた獣人である二人の動きが一瞬止まった。
その隙に勝己は契約書の束を取り返す。勝負はいつでも完全勝利。勝己は不当な手を使って契約を破棄するつもりはなかった。
「待ちなさい!!」
ここで、鈍足のアズールがようやくレオナに追いついた。
「―――チッ。バカ犬の妨害が入ったせいでタコ野郎に追いつかれちまった」
「か、返してください……それを返してください!」
アズールから紳士の仮面は完全に剥がれ落ち、肩で息をして汗を流している。曇った空のような目は、勝己の手の中にある契約書の束を見ていた。
必死なアズールの姿を、レオナが鼻で笑う。
「おいおい、少しは取り繕えよ。おすましごっこはもうやめたのか?その慌てぶりを見るに、アイツの予想は当たってたらしいな」
「なん……だって?」
レオナが言っているのは、昨晩に出久がブツブツと言っていたアズールのユニーク魔法に関してのことだ。
『大魔法士ユニーク魔法大全』と書かれた本から、特定の条件で魔法を強化する方法があるという情報を手に入れて、出久は『黄金の契約書』はアズールの手の中にあるときだけ無敵なのではないのかと考察を立てていた。そして、だからこそ普段は金庫の中に契約書を隠す必要があるのだと。
「テメェ、寝たふりして聞き耳たててやがったのか」
「情報ってのは取り扱いに注意しねぇとなぁ?あの兎野郎にも教えてやれよ」 - 16124/12/05(木) 23:13:23
「ミドリヤさんが……!?なぜだ、なぜアイツは僕の邪魔ばかりしてくる!?イソギンチャクから解放したって、アイツにはなんの得もないだろう!?」
アズールが混乱したように喚く。
確かに、出久の行動は端からみると無謀だ。彼は衝動的な面もあり、予想のつかない行動を取ることも多い。
ただ、そこには一貫して「誰かを救けたい」という想いがある。
「……イソギンチャクが救けを求めたから。理由なんてそんだけだろうよ」
「フン。まるで理解できねぇな。これに関してはタコ野郎に同意するぜ」
「言ってろ。……契約書は返す。俺たちは不当な方法でテメェに勝つつもりはねーよ」
勝己が契約書を返そうとアズールの方へ一歩進み出ようとした瞬間、勝己の喉が擦り切れそうな痛みを訴え、ヒュー、ヒューと笛のような音が鳴った。
レオナの魔法だった。
「おっと。勝手なことをされたら困るんだよ、バカ犬。……そこから一歩でも動いてみろよ、砂になるぜ」
勝己の左手からニトロの汗の代わりにサラサラとした砂が落ちていく。勝己の『爆破』はレオナの魔法と致命的に相性が悪い。
契約書の束には、レオナの爪がかかっているも同然だった。
「なあアズール。俺と取引しようぜ」
この場の主導権を握ったレオナは、意地悪な笑みを浮かべた。
*反動ダメージ振り忘れ >>15
dice1d10=9 (9)
- 17124/12/05(木) 23:17:14
先に言っちゃいますが、ここは負けイベです
かっちゃんには勝利の権化でいて欲しい気持ちはありますが、万全じゃないかっちゃんが個性を封じられるレオナと体術を封じられるラギーのコンビを前にして一人で勝つのは流石に無理ゲーです
かっちゃんでも腕を三つ折りにされることもあるので、失敗するときは失敗するということで
戦闘本番で巻き返してくれるでしょう - 18二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 23:29:29
アンブッシュでキングスロアーとか危機感知でもないと避けられませんからね・・・
- 19二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 23:35:16
ちゃんと強さのバランスが取れててどっちの作品も格好良く描いてくれるの本当にありがたい
てかこうして見ると契約だの取引だの学園もので出てくるフレーズじゃなさすぎない?治安が悪すぎるよこの学園! - 20124/12/05(木) 23:39:13
「……は?」
「ふざっけんなこのド腐れカス野郎!!」
「ワンワンうるせぇな……俺は今契約書の持ち主と話してるんだがなぁ。お利口な犬ならどうすればいいか分かるだろ。なぁ、アズール?」
レオナがアズールを顎で指す。アズールは悔しそうに手を握りしめ、「お前は黙っていろ」という視線で勝己を睨みつけた。
「チッ………!」
「この契約書をお前に返したら、お前は俺に何を差し出す?」
「な、なんでもします。テストの対策ノートでも卒業論文の代筆でも、出席日数の水増しでも、なんでもあなたの願いを叶えます!」
アズールがどんどん早口になっていく。それは昔の出久が勝己を前にしたときの口調とよく似ていて、自信のなさを浮き彫りにしていた。
「なるほど、実に魅力的な申し出だ」
「なら――」
「だが……悪いが、その程度じゃこの契約書は返してやれそうにねぇなァ」
レオナの口角が持ち上がる。弱い者をいたぶる愉悦が透けるそれは、きっとかつての勝己も浮かべていた醜悪な表情だった。
「俺はな、今、ミドリヤに脅されて自棄になってんだよ。お前らの契約がどうとかで、有り金全部巻き上げられちまってなァ」
「は……?」
「オイ!!テメェが胸糞悪ィことする理由なんかに出久の名前を出すんじゃねェ!!」
*爆豪 行動ロール
レオナを一発 dice1d2=1 (1)
1.殴る
2.殴らずに耐える
- 21二次元好きの匿名さん24/12/05(木) 23:51:51
レオラギコンビは確かにかっちゃんと相性悪いな
カリムの魔法とかも相性悪そうだけど水をよければいいし、条件揃えば水中爆発でカウンター狙えるし
トレイの魔法も個性無効化できそうだけど、フィジカルで勝てそうだし
ジャミルの魔法も無魔力だから効いちゃいそうだけど、アニオリとはいえかっちゃんが目隠ししたまま十分実践できるってのがお出しされてるし
ほぼ必中の範囲攻撃かつニトロの汗を封じられるレオナ+フィジカル制限かけてくるラギーの組み合わせは天敵だとしか
この二人はフィジカルも強いのが攻略の難しさに拍車をかけてる
A組でも単騎で突破できるのは強力な範囲攻撃出せる轟と上鳴くらいなんじゃなかろうか
あとは条件次第で常闇と、『愚者の行進』が無効になるレベルで腕増やしまくった障子とかかな - 22二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 06:33:47
- 23二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 08:29:11
耳郎も砂にできない音で攻撃+ラギーには動かせるどころかそもそもついてない耳たぶのイヤホンジャックが武器だから気絶させるだけなら十分戦力になる
ただフィジカル不利だからもう一人ぐらいの戦力必要になりそうだけど
- 24二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 17:18:27
A組以外でこのコンビ攻略するとなるとルミリオンが一番有効か
- 25二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 22:46:52
敵行為の口実にデクの名前使われたらキレるわな…
- 26二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 04:55:36
- 27二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 09:35:03
レオナが悪いのはそれはそうなんだけど、デクに脅されて手持ちの現金全部巻き上げられてるのは本当なのが草なんだ
あなたの現金はあなたの寮生の血と肉に変換されてますよ - 28二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 19:45:39
そういや目的のためなら手段も(非合法スレスレまでは)問わないデクを見てNRC勢は「あれ…?」とか思ったりしたんだろうか
本当は怖い緑谷出久… - 29二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 22:43:58
誰か相澤先生呼んでこい
- 30二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 07:14:41
この後のアズールの反応を見たかっちゃんどんな反応するんだろ
デクの泣き声とかはよく聞いたことあるんだろうけど、アズールみたいな泣き方はしたことなさそうだからさ - 31二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 17:18:37
このレスは削除されています
- 32二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 19:12:15
構図がまんま中学時代の自分たちなんよな……(才能マンないじめっ子と努力家のいじめられっこ)
- 33124/12/08(日) 20:00:03
「おい詐欺眼鏡!!こいつ受け取れ!!」
「……えっ、はぁっ!?」
勝己は一発レオナにお見舞いしてやらないと気が済まなくて、邪魔になった手元の契約書の束をアズールに向かって投げつけた。勝己の剛腕は、空気抵抗をものともせずに紙束を剛速球のような速度で投げつけることができる。
いきなりのことにアズールは処理が追い付かず、硬直した。
「――へぶっッッッ!!」
「――――ア?」
失敗の原因は、勝己がアズールの鈍くささを見誤っていたことだ。
勝己の周囲の人間は身体能力が優れている者ばかりだったから、感覚が麻痺していた。
勝己にとっての“鈍くさい人間”の基準であった鍛える前のヒョロヒョロの出久でさえ、勝己に比べれば劣っていただけで身体能力が特別低かったわけではなかったことを今はじめて真に実感した。
要するに、アズールは非常に運動神経が悪くて、契約書の束を受けとることができなかったのだ。
契約書はアズールの顔面の上で派手な音を立て、空中分解してバラバラと舞っていった。
「おっと、殴るも拾うも今はナシっすよ、バクゴーくん。シシシッ!」
ラギーが歯で空気を擦るような音を立てて笑う。『愚者の行進』の魔法で、勝己の体は自由を奪われる。
「てめぇハイエナ!!」
「魔力がないって不便そうッスねぇ。魔法への耐性がまるでないんだから。『個性』とやらがあったって、もっと危機感もたなきゃサバンナじゃ生き残れないッスよ」 - 34124/12/08(日) 20:18:39
「あーあー……。これじゃあ目当ての契約書がどれだか見つけられなくなっちまったなァ。面倒くせえ、まとめて砂にしてやるか」
「は………?」
放心したアズールの視線が、呆然と空中を舞う紙束と目の前のレオナの間を行き来する。
「俺はここまでするつもりはなかったんだけどなァ。恨むなら、余計なことしたミドリヤとバクゴーを恨めよ」
「う、うそだ……やめろ!」
アズールの手は空中の契約書を拾おうとし、ひらりと空を切った。アズールの手を離れている間、契約書はただの紙切れ同然の強度しかもたない。
レオナの口が無情にも魔法の詠唱を紡ぐ。
「――『王者の咆哮(キングス・ロアー)』!!」
「やめろおおおおおおおおおおお!!!」
喉を潰すようなアズールの悲鳴は意味をなさず、舞い散る契約書が一斉に黄金の砂粒となり崩れていく。
「あ、あああ……あああああ……!!!」
意味のない音がアズールの口から漏れ、膝から崩れ落ちる。
「僕の、僕の『黄金の契約書』が……っ!全部、塵に…………っ!そ、そん……な……」
「…………」
レオナたちの妨害によって、勝己と出久が立てた作戦が破綻した。
勝己たちは正々堂々とイソギンチャクを解放するつもりで、過去にアズールが交わした契約にまで干渉するつもりはなかったのだ。
この一瞬でアズールは不平等契約を結んだ加害者でありながら、不当に契約を反故にされた被害者となった。
(クソッ、俺のミスで…………!)
なにか言葉をかけなければならないところだが、繊細な事象にかんして口下手なところのある勝己はすぐに言葉が出てこなかった。 - 35124/12/08(日) 20:37:34
「シシシッ!ミドリヤくんの脅しなんか、レオナさんならカメラごと砂にしてぶっ飛ばせちゃうのに……なんでわざわざ財布渡しちゃうのかなーって思ってたんスけど、オレ、理由が分かっちゃったッス」
ラギーが悪戯っぽくレオナに笑いかける。
レオナは過去に複数回アズールと契約したことがあり、勝己たちの作戦の陰に隠れて契約書を破棄しようという魂胆だったらしい。
「……はっ、詮索屋は嫌われるぜ?」
「レオナさんが前にアズールくんと交わしたっていう契約、砂にされる前にどんな内容だったのか見とけばよかったッス」
「………あ……あぁ……」
「ん?」
「ああ、ああああ……っ!」
アズールが意味のない音を発する。光を失った目は、かつて勝己に大事なノートを爆破されたときの出久の目と似ているようでいて、感情が抑えきれずに溢れてきている部分が決定的に違っていた。
「あ~~~~っ!!!もうやだ~~~~~~~~~~!!!」
「「「!?」」」
一瞬にして過去の努力が無に帰して精神的な限界をきたしたアズールは、小さい子どもが癇癪を起こしたかのように絶叫した。
*勝己の困惑 dice1d100=68 (68)
- 36二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:41:53
アズールのユニーク魔法まんまAFOじゃんとこのスレで言われ続けてたけど
突出した能力が何もないと思ってるアズールからしたらデクのOFAみたいなものだったのかもと思うと
かっちゃんこの場にいるのしんどくない!?!? - 37124/12/08(日) 20:53:59
予想と違うアズールの反応に、勝己は少なからず困惑した。
アズールの普段の取り澄ました姿とあまりにもギャップが大きすぎた。それに、どれだけ叩いても、嘲っても、大事なノートを爆破しても、出久は声を張り上げて泣いたことはなかったから、どこか勝己の中でそれがデフォルトの反応として刷り込まれていたこともある。
「おい……」
「消えた……コツコツ集めた魔法コレクションが!僕の万能の力が……!ああ、もう全てがパァだ!!なんてことをしてくれたんだ!!!!!」
アズールの曇り空のような色の目に涙が溜まる。
嫌悪と侮蔑と、燃え上がるような怒りを湛えて睨む表情は、理不尽に踏みにじられた人間の反応としては、本来こちらの方が正しいのだ。
「アレが無くなったら、僕は、僕はまた、グズでノロマなタコに逆戻りじゃないか!そんなのは嫌だ……いやだ、いやだ、いやだ!!」
目の縁に溜めきれなくなった涙がボタボタとアズールの両目から零れ落ちる。
「もう昔の僕に戻るのは、嫌なんだよぉ……っ!」
失ったものを嘆き、なにもなくなった自分に恐怖して、アズールは叫んだ。
*勝己のメンタルダメージ dice1d100=33 (33)
- 38二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:54:54
ちょっと過去の色々がチクチクしてきた感じかな
- 39124/12/08(日) 21:09:23
取り乱して心の傷を露わにするアズールの姿に、勝己の胸が罪悪感でほんの少しだけ痛みを訴えた。
クソだった時期の勝己は、出久の心の強さに甘えていたのだろう。あの頃の勝己がしていたことは、本来これだけ人の心を狂わせてもおかしくないことだったと改めて突き付けられたようだ。
(……今はくだらないこと考えてる場合じゃねぇ。今すべきなのは、詐欺眼鏡が暴れて二次被害が出ないように抑えンのと、こっちの不手際でコイツらに損害与えたことに関する折衝)
出久は出久。アズールはアズール。自分の罪は自分の罪。誰かの罪は誰かの罪。事実と感傷を適切に切り分け、目の前の現実の対処に向けて勝己の頭は冷静に動く。
「おい、お前―――」
「……………………。ふ、ふふふ」
勝己が呼びかける声はアズールの耳を通り抜ける。涙で濡れたアズールの目はあらぬ方向を向いていた。
「ああ、そうだ……。なくなったなら、また奪えばいいんだ……」
アズールの体から黒い何かが這い出る。
肌を刺すような禍々しいそれを、勝己は知っている。
(こいつ、ブロットが……!)
「くれよ。なあ、お前らの自慢の能力、僕にくれよぉ!」
狂ったような泣き笑いを浮かべたアズールは、ブロットとともに、どこか魔王を思いこそさせる禍々しい魔力を発した。 - 40124/12/08(日) 21:24:10
ちょっとこの辺は書きにくいシーンだったので解釈違いあったら申し訳ないです
この場でかっちゃんが何言うのか想像できないのと、何言っても「どの口が」案件でしかないのでアズールのオバブロ止めるのは難しいかなと判断しての展開になってます
ちなみにかっちゃんが博物館じゃなくてモストロ・ラウンジ担当なのは、水中移動するのに片腕のデバフが大きいので、リーチ兄弟が妨害してきた際に撤退が遅れて足を引っ張らないようにということで作戦が割り振られています
グリムも泳ぐのが遅そうですが、モストロ・ラウンジで食欲モンスターになって制御不能になると困るのと、サイズ的に出久が抱えて泳げることから博物館担当になっています - 41二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 21:31:59
クリティカルヒットまではいかなくても、そこそこ心に刺さってる…
- 42二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 21:52:54
出久もアズールも生まれ持ったもののせいでいじめられて、そこから努力して立ち上がったって点は同じだけど、いじめられて傷ついた心の歪み方が真反対だよね
無意識に人の善性に縋るようになった出久と、損得抜きの人の善性を信じられなくなったアズールと
ヴィラン側のアズールの方が感情移入しやすいのが面白いし、出久の精神構造が難解なのが改めて分かる - 43二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 22:20:36
境遇は似てるけど(単純に比べられるものではないとはいえ)出久の方が詰んでるレベルは高いんだよな
アズールは珍しい種族だけど親はおそらく同じ蛸の人魚(義父は分からんが)で魔力自体はもって生まれたけど、出久は親は個性もちなのに家族で自分だけ無個性で個性因子そのものがない - 44124/12/08(日) 22:39:42
レオナがアズールの契約書を砂にしたのと同時刻、出久たちが珊瑚の海でリーチ兄弟と戦っていたとき、突然グリムたちの頭に生えたイソギンチャクが光になって弾けて消えた。
「イソギンチャクが消えた……?」
お互いの顔を見合わせ、担保として奪われた魔法が戻ってきたことを確認し、グリムたちが歓喜する。
その一方で、作戦にはなかった事象に出久の胸がざわついた。
(おかしい……。モストロ・ラウンジで何かがあったんだ)
*出久の心配 dice1d100=47 (47)
(このときのジェイドの心配が70くらい)
- 45二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 22:44:43
なんかただ事ではないことは察したけど一応イソギンチャクからみんなを解放できたしあっちにはかっちゃんいるしでまあなんとかなるかって感じかな
- 46二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 23:48:31
デクは無個性のせいで本人の夢であるヒーローへの適正がゼロだったのが詰みポイントなのでいじめに関してはどっちも詰んでると思う
アズールは見返すための自分磨きもいじめ起因だから逆にデクみたいにブレない目標がない分メンタルを保つのが難しかったとも言えるかも
- 47二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 23:51:57
異変を受け、ここまでずっと余裕のある微笑みを浮かべていたジェイドの顔から一切の表情が削げ落ちる。
「戻りましょう、フロイド。彼らの頭のイソギンチャクが消えたということは……」
「うん。なんか、ヤな予感」
長い尾びれを翻し、二人が学園へ繋がる鏡の方へ向きを変えようとする。
「おっと、待てよ。こちとらやっと本調子なんだ」
「すぐ帰るなんてつれないこと言わないで、もう少しオレたちと遊んでけよ」
ようやく得意魔法が帰ってきたデュースとエースは、好戦的な表情を浮かべながら魔法で双子の足止めを続行しようとした。
*先に反応するのは dice1d2=2 (2)
1.出久
2.フロイド
- 48124/12/09(月) 00:00:39
「うるさい小魚だな。秒で片付けてやる」
二人の妨害に苛立ったフロイドの表情が豹変する。瞳孔が極限まで開ききり、鋭い歯が剥き出しになった状態で、フロイドは再び出久たちに襲い掛かってきた。
「フロイド、今は放っておきなさい!……ああ、もう」
チッ、と鋭い舌打ちがジェイドの口から漏れる。彼もまたこの現状と気まぐれな兄弟に苛立っていた。
「エースくん、デュースくん!僕たちの目的は写真をアズールくんのところへ持って行くことなんだから、これ以上挑発する必要なんて……」
「うるせー!散々コケにされたままで、このまま黙っていかせるかっての!!」
「同感だ。やられっぱなしってのは性に合わない」
*戦闘ダメージ
出久 dice1d10=6 (6)
グリム dice1d10=7 (7)
エース dice1d10=5 (5)
デュース dice1d10=4 (4)
ジャック dice1d10=4 (4)
ジェイド dice1d10=3 (3)
フロイド dice1d10=6 (6)
- 49二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 09:43:50
アズールが個性奪えてたらかっちゃん以外にデク止めれなくなるんでは……?
心臓やられた時ミリオ先輩が無事を伝えて五代目が大人としてヒーローとして落ち着かせてくれたけど
言っちゃ悪いがグリム達の声じゃ多分届かない - 50二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 11:07:50
中学時代の体力テスト、かっちゃんの5秒台が速すぎるだけでデクの7秒台は普通に平均前後だから運動音痴ではないんだ
アズールはマジの運動音痴なので多分9秒台か下手したら10秒台くらいなんじゃないだろうか
握力だけは少なく見積もっても100kgくらいはありそうだけど
- 51124/12/09(月) 12:15:43
「あ”~っ、もう!こいつら、うざい!」
イソギンチャクが消えたことで得意魔法が使える戦力の数が逆転し、フロイドが鬱陶しそうにエースたちの魔法を跳ねのけた。
「ここは引きあげましょう、フロイド。彼らと遊んでいる場合ではなさそうです」
「チッ……わかったよ。行こう」
ジェイドがフロイドの腕を引き、戦闘を切り上げる。長大な二つの影は、あっというまに遠くへと離れていった。
「僕たちも学園へ戻ろう。何だか嫌な予感がするんだ、かっちゃんとアズールくんが今どんな状況なのか確かめないと」
「ああ。こっちは片付いたし、後は向こうのことだけだな。この写真をアズールに叩きつけて完全勝利だ!」
出久たちも二本の脚で水を蹴り、二人の後を追いかけた。 - 52124/12/09(月) 12:48:02
オクタヴィネル寮の周りで、沢山の学生が倒れている。
「そこのお前の雷の魔法、その隣のヤツの運動能力!全部、全部僕によこせぇ!」
アズールの体から這い出た半透明の幽鬼の手のようなものが無作為に周囲の学生に襲いかかり、“何か”を抜き取っていく。“何か”を抜き取られた生徒はみな体から力が抜けてその場に崩れ落ちいった。
勝己たちは魔力の手に触れられないよう、間一髪のところで躱し続けている。
「アズールくん、みんなからナニを抜き取ってんスか!?」
「アイツのユニーク魔法……出久が妙に気にしてると思ったら、そういうことかよ」
「どういうことっすか、バクゴーくん!?」
「おそらくアイツが使っとる契約書は後から付随したサポートアイテムみたいなもんで、本当のユニーク魔法は『すべての能力を奪う魔法』ってところなんだろう」
出久はアズールのユニーク魔法の概要を聞いた時から、どこか腑に落ちないように長考を繰り返していた。他者と比べて複雑すぎる条件のアズールのユニーク魔法になんらかの手が加えられていることに無意識に気づいていたのだろう。
契約書がアズールの魔法の条件を強めるものではなく、弱めて制御するためのものだったかまで気づいていたのかは定かではないが。
「えぇ!?怖すぎじゃないスか?」
「ああ。そんな禁術クラスの魔法、反動であっという間にブロットの許容量を超えるぞ」
「その前にアイツを止めンぞ!!大変なことになる!!」
次々と欲望のままに他者の力を奪っていく姿は、いやでも『AFO』のことを思い起こさせる。
厄介なのは、アズールの魔法は『AFO』と違い接近して直に触れる必要すらないことと、奪える対象の制限が緩いことだ。アズールの魔力の手に触れられてしまえば、勝己の個性もレオナの魔法も無差別に奪われてしまうだろう。
「……バクゴーくん、こんなときになに笑ってんスか!」
「うるっせェ!!シケた面で戦えっかよ!!」
絶対絶命のピンチを前に、勝己の口角はひとりでに吊り上がった。 - 53二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 15:33:18
ピンチのときこそ笑う!!さすダイナマイト!!
- 54二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 16:37:37
- 55二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 20:55:01
黄泉におかえり!!!
- 56二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 20:58:05
AFO…汝の魂のかたちは…アズカバン!
- 57二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 21:03:50
- 58二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 21:55:46
アズール・アーシェングロットとかいうある世界のラスボスすら上回る強奪能力を持つ男子学生
- 59124/12/09(月) 22:51:33
「アズール!貴方なにをしているんです」
「うわ、なにこれ、どーなってんの?」
珊瑚の海からリーチ兄弟がオクタヴィネル寮にかけつけた。少し遅れて出久たちも到着する。
「かっちゃん!状況の共有をお願い!」
「出久!――作戦は失敗だ!ライオン野郎の介入で詐欺眼鏡の契約書が全部砂になって、自棄になって暴走しとる!アイツの体から出とる透明な手に触れンな、“全部”もってかれんぞ!!」
出久は勝己と頭の回転の速さがよく似ていて、勝己の端的な説明で状況を理解できたらしい。
「それなら今すぐに止めないと……アズールくんが破裂しちゃう!!」
次々と他者の力を奪っていくアズールの姿に、出久も思うところがあったらしい。
破裂、という感覚は勝己には分からないが、このままではアズールがオーバーブロットするのは分かり切っていた。
「ジェイド、フロイド、ああ、やっと戻ってきてくれたんですね」
戻ってきたリーチ兄弟の姿を確認し、狂ったように涙を流すばかりだったアズールの表情が和らいだ。
ヒーローたらんと成長した今の勝己には分かる。それは、救けを求める表情だった。
「そこのバカどものせいで、僕の契約書が全て無くなってしまったんです。だから、あなたたちの力も僕にください。ねえ、僕にくださいよぉ!」
「お待ちなさい。貴方のユニーク魔法は強力過ぎるゆえに、契約書無しには制御できないはず。そんなことをすればどうなるか、自分が一番よく分かっているでしょう!」
「だって、なくなっちゃったんですよ、全部……。アハハ……アハハハッ!このままじゃ昔の僕に戻ってしまう!」
「あのさー、今のアズールって、昔のアズールよりずっとダサいんだけど」
譫言めいたアズールの言葉に、ジェイドとフロイドはそれぞれ正論と本音をぶつけた。それは本当に親しいものを想うが故の誠意であり、同時に心の傷に追い打ちを与える行為でもある。
寄り添う言葉を救いとして求めたであろうアズールの手は、跳ねのけられる形となった。
アズールの目から、最後の正気の光が消えた。 - 60124/12/09(月) 22:54:32
*口を挟むのは dice1d2=2 (2)
1.出久
2.爆豪
- 61124/12/09(月) 23:23:19
「あ~~~~~~、そうですか。どうせ僕は1人じゃなにも出来ない、グズでノロマなタコ野郎ですよ。だから、もっとマシな僕になるために、みんなの力を奪ってやるんです」
「チッ……、ブツブツ言ってねェで、もっと俯瞰して自分のこと見ろや、詐欺眼鏡!!」
「……?」
勝己の張り上げた声に、アズールが視線の向きを変える。
「たかが紙切れなくなったくらいで昔の自分に戻るだとか、笑わせンな。あの店も、そのユニーク魔法も、全部他人の力か?違ェだろ!!テメェの努力だろうが!!」
アズールの過去について勝己は知らないし、興味もない。だが、おそらく出久と近しいものがあったことは十分に察せられた。
OFAの力を失った出久がそれまでの積み重ねを失うわけではないように、アズールも契約書を失ったとしてそれまでの努力が泡になって消えるわけではない。
勝己も感心するようなモストロ・ラウンジの運営だとか、『個性』とは異なり生まれながらに授かるわけではないユニーク魔法でこれほど強力なものを有していることだとか。それはアズール自身が積み上げた力であるはずなのだ。
「アズールくん、僕も君のことすごい人だと思ってる!一日こっそり君のこと観察して、何事にも全力で努力を怠らないすごい人だって!だから、こんな風に無理矢理人から何かを奪う必要なんてないんだ!」
「うるせ~~~!!!!お前らに僕の気持ちなんかわかるもんか!グズでノロマなタコ野郎と馬鹿にされてきた僕のことなんか……お前たちにわかるはずない!」
「……全部じゃないけど、分かるよ。僕も、何にもできないってずっと馬鹿にされてきたんだ。……だから分かる。今の君は、名門のナイトレイブンカレッジで寮長を務められるくらい、努力して変わったんじゃないか!」
「気休めを言うな!お前たちは“持っている”じゃないか!!」
勝己と出久の言葉は、激昂したアズールの心には届かなかった。絶望の怒りが綯い交ぜになり、アズールの目が赤く充血する。
「美しい歌声も、強力な魔法も、……特別な力も、人に愛される力も、全部僕のものだ!寄こしなさい、全てを!!」 - 62二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 23:27:03
才能マンのかっちゃんはともかくデクは元々アズールと同じ「持ってない」人間だったけどアズールにとっちゃデクの過去なんて知ったこっちゃないからなあ…
- 63124/12/09(月) 23:57:40
「なんだよアレ?アズールの体から黒いドロドロが出てきてる。墨……じゃねーよな?」
「ユニーク魔法の使い過ぎです。ブロットが蓄積許容量を超えている!このままでは、オーバーブロットしてしまう!」
「あーっはっは!あーーーっはっはっは!」
あふれ出したブロットがアズールを包み込むと、アズールの体が変形していった。
スパンコールのように鈍く光る鱗に覆われた薄墨色の肌。大きな蛸の脚は毒々しい黒紫色。人魚としての本来の姿なのだろうが、寄生するように繋がったブロットの化身のせいで異様な雰囲気を纏っている。
「「アズール!!」」
ジェイドとフロイドは示し合わせたようにマジカルペンを構え、戦闘に移行した。
「ジェイドくん、フロイドくん、まって!協力を――」
「出久、いい。アイツらどうせこっちの言うこと聞かねェだろ。陣形整えンのに邪魔になる。こっちはこっちで別で動くぞ」
「……分かった」
「一発でもアイツのユニーク魔法が掠れりゃ片腕の俺ァ大した戦力にならねェ。今回も俺は後方で指揮を執る。ライオン、それでいいな!」
「仕方ねえなァ、上手く使ってくれよ?つまらねぇ指示出しやがったら、先にてめぇから砂にしてやる」
「言ってろ。出久、前線はお前に任せた。必要があれば後ろから援護する」
「うん。これは君に預けとくね。君の方が扱い慣れてると思うから」
出久はポケットから二個のカプセルを取り出し、勝己に渡した。水中でのリーチ兄弟との戦闘でどうにもならなくなった場合に備えて、ミステリーショップで材料をそろえて勝己が工作した手作りダイナマイトだ。
“閃光弾”を使う際のニトロの汗を爆薬としているため殺傷力は低いが、十分役に立つだろう。
「――よし!いこう、みんな!!」
「哀れでちっぽけなクズどもが!!!」
*戦闘ダメージ
出久 dice1d100=9 (9) 爆豪 dice1d100=50 (50)
グリム dice1d100=37 (37) エース dice1d100=19 (19)
デュース dice1d100=1 (1) ジャック dice1d100=38 (38)
ラギー dice1d100=48 (48) レオナ dice1d100=14 (14)
ジェイド dice1d100=35 (35) フロイド dice1d100=53 (53)
- 64二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 23:59:42
ここで出久が「わかるよ。僕も彼にいじめられていたから」とか言ってかっちゃんを指差せば暴走が一時停止するかもしれんが出久がそんなことするわけないからな
- 65124/12/10(火) 00:02:39
- 66124/12/10(火) 00:07:23
3章ダメージ累積リザルト
出久 64
爆豪 86 (反動ダメージ修正アリ)
グリム 60
エース 52
デュース 37
ジャック 57
ラギー 48
レオナ 14
ジェイド 42
フロイド 67
今回はオバブロ戦までの事前ダメージ蓄積が多かったので一人くらい戦闘不能になるかと思ってましたが、全員無事でしたね - 67二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 09:49:17
保守ついでに
雄英生もマスシェフ参加してほしいな〜と思いながら描いたSSです
マスターシェフ〜地獄のニラ〜 | Writening登場人物:轟、リリア、砂藤、トレイ、エペル、デュース、エース、麗日、峰田、青山、学園長 ちょっと体調不良表現あるので苦手な方要注意、なんでも許せる人向け 「食」それは生命の礎。 清き海。強き山。優…writening.net終盤にちょっとだけ体調不良表現があるので苦手な人は要注意です
1-A全員がツイステ世界にいる事前提となっております、エミュおかしかったらごめんなさい
- 68二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 18:49:37
7章のデュースの夢で堂の入った世紀末っちゃんが登場しそうだな
- 69二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 18:54:31
- 70二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 19:05:46
字がイカつ過ぎて読めないぜ!
- 71124/12/10(火) 20:41:16
- 72124/12/10(火) 22:15:21
「取引しましょうよ、僕と取引しましょうよぉ……」
「いつものアズールとだったら取引してもいいけど、今のアズールとはヤだな」
「ええ、同感です」
ズルズルと這うように移動するアズールから距離をとったまま、双子が魔法を乱れ撃ちにする。接近するのを躊躇っているようだった。
「アイツの蛸脚に絞められたら背骨ごとへし折られてお陀仏だ!狼は変身して、それ以外は接近すんな!」
「ガルルル……、ミドリヤ乗れ!!」
「ありがとう、ジャックくん!!」
蛸の脚は筋肉の塊だ。それが尾白の尻尾に匹敵する大きさとなれば、その馬力と破壊力は計り知れない。
蛸足に負けない体躯と俊敏さを兼ね備えた変身状態のジャックが出久を背に乗せ、アズールに向かって駆け出す。
「ライオン、テメェの魔法で詐欺眼鏡の魔法は相殺できっか」
「できるが、魔力のコストがでかすぎる。数発も打ち消せば俺の方がオーバーブロットしちまうぞ」
「十分だ、俺の合図でアイツの魔法を砂にしろ!!ハイエナは蛸足が狼に触れそうになったら動きを止めて援護しろ!!」
「ハイハイ。っても、オレの脚二本しかないんで、全部の脚は止められないッスからね!」
「ハート野郎とスペード野郎はぶっ倒れたヤツの保護にあたれ!」
「えっ、何で!?」
「俺たちも戦う!」
「実力の差ァ考えろ!テメェらの魔法じゃ攻撃が通ンねェんだよ!!」
アズールの体に双子の魔法が掠ったそばから傷口が再生していく。回復魔法を常時かけ続けているらしく、生半可な攻撃ではこちらが消耗するばかりだ。
「クソッ……。分かった、僕たちは僕たちにできることをする!」
「バクゴー!ミドリヤ!気をつけろよ!!」
「再生持ちに持久戦に持ち込まれたら勝ち目はねェ。最大火力で一気にカタつけンぞ!!!」 - 73二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 05:55:53
そういえばアズールのオバブロ戦って唯一同じ寮のキャラが戦闘のゲストになってないんだっけ
だからかっちゃんの指揮に入ってないのかな - 74二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 10:11:59
- 75二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 12:41:23
- 76二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 21:36:46
ほ
- 77124/12/11(水) 21:58:12
襲い掛かるアズールの魔力の手を避けながら、勝己は慎重にタイミングを伺った。
戦い慣れした様子の双子が次々と息の合った魔法を繰り出していく。炎、水、その次は、勝己が待っていた木の魔法。
「――今だクソ狸!!ぶっ放せ!!!」
「おう!!ふな”~~~~~っ!!!」
グリムが吐き出した炎が双子の木の魔法を火種にして激しく燃え上がる。炎の渦に囲まれて生理的に怯んだアズールの蛸足が縮こまった。
「ライオン!詐欺眼鏡の正面一帯の魔法を全部砂にしろ!!」
「ったく人使いの荒い坊ちゃんだ……ハァッ!!!」
モーゼが海を割ったが如く、レオナの魔法によって炎の渦の一部が砂に代わって道ができる。
「今だ、お前ら!!!」
「ジャックくん、お願い!!!」
「ガルルル、ガォオオッ!!!」
レオナが作った砂の道をジャックが駆け抜ける。咄嗟に妨害しようとした大きな蛸足は、ラギーの魔法によって硬直する。
ジャックと出久がアズールに最接近しようとするそのとき、アズールの背後のブロット化身が巨大な三叉槍を振りかぶっている。このままではジャックもろとも串刺しにされてしまう。
「――出久、上だ!!」
「ミドリヤ!!行け!!!」
BOOOOOM!!
勝己がその剛腕で投げ上げたダイナマイトは雷鳴にも似た轟音と閃光を放ち、アズールは強すぎる光から目を庇って両腕で顔を庇った。間髪入れずにジャックがブロットの化身の横腹に突進し、巨体が傾いて三叉槍の軌道が逸れる。その直前に出久がジャックの背から跳躍し、アズールの上を取った。 - 78124/12/11(水) 22:16:39
「そうやってみんな僕をいじめる!僕がグズでノロマなタコだから?」
「……っ!!こんな止め方しかできなくてごめん!!でも、今は全力で君を止めるよ!!止めなきゃいけない!!」
「嫌だ!!来ないで!!!」
アズールの魔力の手が暗闇の中を探るようにのたうち回る。そのうちの一本が出久の気配を捉え手を伸ばした。
「僕のものが欲しいならいくらでもあげるから!!!だから、止まってアズールくん!!!」
重力に従って落ちる出久の体の中心を半透明な手が通り抜ける。魔力の手は出久の肉体を止めることはできない。
「“セントルイス・スマッシュ”!!」
重力加速度の力を借りた出久の足の甲がアズールの横腹を打つ。衝撃でアズールが口から血でも胃液でもない真っ黒な体液を吐き出した。
「僕はただ、力を手に入れてアイツらを見返してやりたかっただけなのに……!!」
「アズールくん……」
蛸足の踏ん張る力が失せ、ぐにゃりと傾いたアズールの体を出久が受け止める。
「僕は……僕はただ……っ!」
「「アズールっ!!」」
重たい蛸足が8本もあるアズールの体は非常に重く、アズールの魔法の影響を受けた出久の脚がカクンと折れて一緒になって倒れそうになる。
その瞬間、背の高い二つの影が出久と一緒にアズールの体を支えた。 - 79二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 22:19:20
結局ダメかぁぁぁ!!!
- 80二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 05:57:32
開き直ってたレオナと比べるとアズールは戦いにくそうだなメンタル的に
- 81二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 09:47:56
まあ、元いじめられっ子同士の戦いは互いに古傷のえぐり合いだし…
- 82二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 19:37:44
☆
- 83二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 02:21:30
保守
- 84二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 10:45:35
あいつら遊びにマジになりすぎやろ…
- 85二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 19:13:28
このあと元いじめられっ子二人はどんな会話を交わすのか……仲良くなってくれるといいな
- 86二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 19:56:32
人魚下手すると獣人より本能的すぎるからな……
いじめも弱いから悪いと言いそうな連中だったし
人間と仲良くできなかった時期これも原因じゃね? - 87124/12/13(金) 23:25:37
抗いがたい虚脱感に一瞬意識を浚われたかと思うと、出久は再び白い白昼夢を見た。
甲高い子どもの笑い声と泣き声が白い空間にこだまして、誰かの感情が出久の中に流れ込んでくる。
生まれ持ったものを理由に嘲られ誹られる理不尽。誰かと一緒に遊びたいというささやかな願いは無邪気な悪意によって踏みにじられ、輪の外へと追いやられる。積もった悲しみはやがて怒りへと変わり、泣き虫だった子どもを復讐へと駆り立てた。
気がつくと、白い空間に大きな蛸壺が鎮座していた。壺の中からは押し殺すような泣き声が聞こえる。
出久は泣いている子に声をかけてあげたくて、近づこうとするほどに水圧のような重い力で胸が潰れるのも構わずに蛸壺の中を覗き込んだ。
「誰か泣いてるの?」
出久が話しかけると、蛸壺の奥にいた蛸脚の子どもが振り向いた。蛸の子は腕の中に抱えている“何か”を出久から隠すように背をむけた。それは、出久が持っていたはずのものだった。
「……いいよ、あげる。君が本当に欲しいものなら」
出久の言葉に、蛸の子は出久の顔と自分の腕の中のものを見比べ、やがて“何か”を出久に投げ返した。
「いらない。僕は、自分の欲しいものは自分で手に入れるんだ」
蛸の子の足元で、ジャラリと貝殻が擦れる音がする。貝殻には墨で無数の呪文や魔法陣が書き連ねられていた。出久のノートと似て非なる、ひたすら実学の研鑽を重ねた努力の跡。
「……そうか。君はひとりで立ち上がったんだね」
貝殻の筆跡はひとり分しかない。きっとこの子は、誰かの手が差し出されるのを待つことなく、ひとりで努力し続けた。
「僕は海の魔女のように偉大な魔法士になるんだ」
「きっとなれるよ。だって君はすごい人だもの」
――君の力はとても優しい力だ。だから、使い方を間違えないで。
蛸の子が蛸壺から出ていくと、待っていたように現れた鏡写しの人魚の影が楽しそうにくるくる泳いで後を付いていく。3人分の影を出久が見送ったところで、眩い光が溢れて視界が明転した。 - 88124/12/14(土) 09:05:39
ここから出久視点に戻りますね
- 89124/12/14(土) 09:13:09
「……ハッ……」
「あ、目ぇ覚ました」
隣から聞こえる声に、出久は意識を取り戻した。
アズールの魔法の効果で一瞬気を失っていたらしい。
*出久の状況
dice1d4=2 (2) の
(1.かっちゃん 2.エース 3.デュース 4.ジャック)
dice1d2=1 (1)
1.ブレザーを枕にしている
2.膝を枕にしている
*アズールの状況
dice1d2=1 (1) の
(1.ジェイド 2.フロイド)
dice1d2=1 (1)
1.ブレザーを枕にしている
2.膝を枕にしている
- 90124/12/14(土) 09:17:08
「アズール、この指は何本に見えますか?」
「8……本?」
「うん。まだ気が動転しているようですね。でも、よかった。なんとかブロットの暴走は治まったようです」
アズールが意識を取り戻し、ジェイドが深い安心のため息をついた。
「ミドリヤは大丈夫そう?オレの指何本に見える?」
「えっと……」
「dice1d5=5 (5) 本かな?」
※正解は人差し指1本
- 91二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 09:40:03
‥大丈夫そ?
- 92124/12/14(土) 10:10:53
「ミドリヤ全然ダメじゃん!!大丈夫かよ……」
「うん、大丈夫だよ。意識もハッキリしてるし……」
「おい」
仰向けに寝かされた出久の視界に、幼馴染の姿が入り込んできた。
ぼやけた視界では勝己の表情は読み取れなかったが、淡い色合いの顔立ちの中に浮かぶ赤い目が爛々としているのが見えた。
「お前、アイツに何盗られた」
「えーと…………?」
「とぼけんな。アイツの魔法くらっとっただろ、何か持ってかれたんじゃねンか」
無我夢中だったからよく覚えていないが、そういえばアズールの魔力の手に触れられたような気がする。
奇妙な感覚だが、一度は形のないものを奪われて、今はそれが戻ってきているということが実感として分かる。
「大丈夫。アズールくん、ちゃんと返してくれたよ」
「本当だろうな?嘘だったら後で爆破すンぞ」
「本当だよ!信用ないなァ、もう……」
「テメェの『大丈夫』が本当に『大丈夫』だったときのが少ねェからだわ。自業自得」
*アズールが出久から奪ったもの dice1d3=2 (2)
1.鍛えた力
2.溢れる想像力
3.数々の経験
- 93二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 11:07:37
こういう時に真っ先にアズールのために服を脱ぐのはジェイドだろうし、さらっと気遣いムーブできるのはエースだろうし、良いチョイスですダイス神
- 94二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 12:18:13
- 95二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 12:21:28
経験を取られてたらアズールはデクの記憶を見てたんだろうか
- 96二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 17:26:41
- 97124/12/14(土) 18:55:05
「……ったく、手こずらせやがって」
「いやいや、レオナさんはそれ言っちゃダメっしょ」
「僕は……一体、なにを?」
「魔法の使い過ぎでオーバーブロットしてしまったんです。覚えていませんか?」
「僕に力をくださいよぉ~~って泣きながらみんなの魔法吸い上げてさぁ。ちょーダサかった。ちょっとゲンメツ」
「そ、そんな……僕が暴走するなんて……。信じられない……」
ことのあらましを聞いたアズールが驚愕する。ラギーが許せなくて怒る気持ちも分かるッスけどね、と一応のフォローを入れた。
「でも、やっぱ悪徳商法はダメなんだゾ。反省しろ」
「その前に、お前らは他人の作った対策ノートで楽しようとしたことを反省しろ!」
反省した様子のないグリムにジャックが呆れたようにツッコミを入れる。アズールはぼんやりした様子で周囲の会話を眺めていた。
「……アズールくんのノート、すごかったな」
ふと思ったことが出久の口をついて出た。
「……え?」
「グリムの勉強、僕もよく見てたけど、グリムが85点も取れたのは初めてだったんだ。それもたった一晩勉強しただけで。あれを自分だけでまとめたなんて、すごいよ!」
「…………フン。そんな慰め、嬉しくもなんともありませんよ」
「あれ~?アズール、ちょっと涙目になってね?」
「おやおや、泣き虫な墨吐き坊やに戻ってしまったんですかね」
出久の言葉に顔を背けたアズールの表情を、双子が覗き込んで柔らかな口調でからかった。
「2人とも!その件については秘密保持契約を結んだはずですよ!」
「おっと、失礼しました」 - 98124/12/14(土) 19:07:34
「そうだ、アズールくん。君に言われた写真、ちゃんと持ってきたよ」
博物館から借りてきた写真を出久はアズールに差し出した。
「なんだ、この写真?……人魚の稚魚どもがわらわら写ってるだけじゃねぇか」
「エレメンタリースクールの集合写真……スかね?なんでこんなもの欲しかったんスか?」
レオナとラギーが首を伸ばして写真を覗き込む。二人の言う通り、写真そのものはいたって普通のものだ。
「あっは、懐かしい。これ、オレたちが遠足の時に撮った写真だよね。ココに、オレとジェイドも写ってる。そんで……一番隅っこに写ってるのが、昔のアズール!」
「「「えっ!?」」」
「うわああああああああ!やめろ!!!見るな!見ないでください!」
フロイドが指さした場所には、一人だけ蛸足の人魚が写っていた。ふくふくとした体は、他のクラスメイトの2倍ほど横幅がある。
今のアズールと違い過ぎて、フロイドに言われるまでは彼だと分からなかった。
*出久の反応 dice1d3=2 (2)
1.「かわいいね!」
2.「強そうだね!」
3.「すごい頑張ったんだね!」
- 99124/12/14(土) 19:32:02
「小さい頃のアズールくん、強そうだね!骨格がしっかりしてるのかな、僕はいくら食べてもなかなか体ががっちりしてこないからブツブツブツブツ……」
「……ミドリヤさん、あなたデリカシーないってよく言われません?」
「へっ?」
「これで悪気がないのか!?嘘だろ……」
太るにはある種の才能がいる。出久は骨格からあまり恵まれておらず、オールマイトに出会ってから沢山食べて沢山鍛えているのに未だにゴリゴリのマッチョになれていない。パンプアップしにくい出久の身からすると、アズールの体質は羨ましくもあった。
シェイプアップしたいアズールからすると全くうるせえという意見でしかないが。
「くそぉ……っ!『モストロ・ラウンジ』の店舗拡大と、黒歴史抹消を同時に叶える、完璧な計画だと思ったのに~~~っ!」
「二兎を追う者は一兎をも得ずってやつッスね」
「同級生の卒業アルバムから写真屋のフィルムまで……、昔の写真は全て取引で巻き上げ抹消したんですが……。博物館に飾られたこの1枚だけがどうしても合法的に処理できずにいたんです……」
「だからって、他人の手を汚させようとするんじゃねーんだゾ!イズクもバクゴーも、なんとか合法で写真ゲットしようとして大変そうだったんだからな!」
プンスカとグリムが怒る。グリムなりに二人の苦労を感じてくれていたようだ。
「別にいーじゃん。オレ、この頃のアズール好きだけどな」
写真を眺めるフロイドが、目を細めて柔らかな声でアズールに語りかける。
「今より食べでがありそうだし」
「そういう問題ではないんですよ!」
「……人魚って共食いするんか?」ヒソヒソ
「さすがに冗談だと思いたいけど……」ヒソヒソ - 100二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 19:36:13
デクにとってはしっかりした体つきってオールマイトを考えると力強いイメージか
あとタコ関係で障子くん - 101二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 19:49:32
ファットガムとかのイメージもあるから、デクってデブへのマイナス感情がマジで皆無そう
かっちゃんも他人の外見にマジで興味なさそう
二人とも他人と関わる時の切り口が独特なんだよな - 102二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 20:26:13
- 103二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 20:27:55
太っちょでも普通に空に留まってたの考えたらかなりの体幹と個性の持ち主やぞ
- 104二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 21:23:53
魔法ってイマジネーションが強さの要だから、魔力さえあればデクはすごい魔法士になれたのかもね
個性のイメトレとかないものねだりみたいなものが根本にあるから、アズールみたいなタイプかな
かっちゃんも現実に即したシミュレーションとかは得意だろうから魔法士としてはレオナみたいなタイプっぽそう
- 105二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 23:27:34
共食いはしないと信じたいが、ジェイドとフロイドの好きな食べ物はそれぞれ「タコのカルパッチョ」と「タコ焼き」なんだ
食べる対象としてタコが大好きなのは間違いないから冗談って言い切れないのが怖いんだ
- 106二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 08:13:51
このレスは削除されています
- 107二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 13:33:59
傷の舐めあいはしない幼馴染みだけど人が意を決して見せてくれた傷は絶対ちゃかさないから話しやすいだろうなアズール
雄英ヒーロー科は物間はまぁ置いといて特に親身になって聞いてくれるし - 108二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 13:38:23
物間はA組への対抗心が凄まじいだけでエリちゃんを気遣ったりはちゃんとできるし…
必要なら出久とも普通に会話できるから… - 109二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 20:03:10
想像力返して貰えなかったら考察能力消えてたのだろうか…?
だいぶ致命的では??? - 110124/12/15(日) 21:30:41
「とにかく、俺たちの条件はクリアした。写真は博物館に返すぞ」
「えっ」
「出久がわざわざ復唱してテメェに確認しとっただろうが。『3日後の日没までに例の写真をテメェんとこに“持ってくる”』のが条件だって。ハナからテメェに写真をどうこうさせるつもりは無ェよ」
出久が不利な契約の中でなんとか法に触れないで済むようにやりとりしていたのが分かったから、勝己は無理にでも止めることはしなかった。この前提が違っていたら勝己は止めていただろうし、そもそも出久も契約を結ばなかっただろう。
「……わかりました。でも、どうか画像ソフトで僕を消した写真にこっそり差し替えさせてください……」
「ダメに決まってんだろうが!!話聞いとったンか!!」
「そうですよ。記録は大切なものですから」
往生際の悪いアズールを、勝己とジェイドが窘めた。
「ねーねー、いつ行く?みんなで行くんでしょ?」
ゆらゆらと状態を揺らしながら、楽しそうな声でフロイドが言う。どうやら、彼の中では自分達も一緒に博物館に返しにいくことになっているらしい。
「エレメンタリースクールの遠足以来のアトランティカ記念博物館、楽しみだなー」
結局、後日にオンボロ寮のメンメンと、エースとデュースとジャックと、オクタヴィネルの三人組で一緒に博物館に写真を返すことに決まったのだった。
「この前はとてもゆっくり館内を見れなかったから楽しみだな。人魚の文化なんて、もとの世界じゃ絶対に見られないし」
「まァ、土産話くらいにはなるかもな」 - 111124/12/15(日) 21:51:47
「……スンスン、スンスン……」
「グリム?鼻に地面をこすりつけてどうしたの?」
「オレ様のグルメハンターのカンが言っている……この辺にトリュフのごとき真っ黒なご馳走が落ちていると!」
「お前は豚かっ!」
獣じみたグリムの姿にエースがツッコミを入れる。
「今時トリュフ探しに豚はねーだろ。犬かハエだろーが」
「バクゴー、マジレス止めて?」
「ふな”っ!黒い石みーっけ!グルメハンター・グリム様の鼻は誤魔化せねぇんだゾ~!」
「……黒い石だと?」
グリムの言葉に、レオナの耳がぴくりと反応した。
「いっただっきまーす!はぐっ!う~ん、これは……こってりとしていながらパンチのきいた塩辛さもあり……、マニアにはたまらないお味!なんだゾ!」
「こら!また拾い食いして!ダメだよグリム!」
「畜生なんだから別にいいだろ。放っておけ」
「かっちゃん、だから言い方……」
「…………。あの狸、いつもああして黒い石を拾い食いしてるのか?」
腕を組みながら神妙な顔をしたレオナが出久に問いかける。
「いつもではないですけど……たまにああして黒い石を拾って食べちゃうんです。口の中で溶けるみたいで、消化管に詰まらせる心配はないので見逃してますが……」
「レオナ先輩、どうかしたんすか?」
「別に。なんでもねぇよ」
それきり、レオナは口を閉ざしてしまった。
「グリム、食べ終わったらオンボロ寮に帰るよ」
「はぁ~~っ、美味かったんだゾ!」
とにかく、これでイソギンチャク事件はひと段落。
二人と一匹は、すっかり住み慣れた仮の住まいであるオンボロ寮へ帰っていった。 - 112124/12/15(日) 22:05:31
オンボロ寮に戻った後、勝己がシャワーを浴びてグリムが談話室でうとうとしている間、出久は夜風に当たろうと庭に出ていた。
ひんやりとした夜風が出久の頬の傷を撫で、ひりひりと痛む。
「……おや、戻ったのか」
「貴方は、ツノ太郎さん」
蛍のような光ともに、黒い角の生えた青年がオンボロ寮の庭に現れた。
「まさかアーシェングロットとの勝負に勝利するとは。ボンヤリしていそうに見えて、お前もなかなか曲者らしい」
「…………」
「どうした、イズク?勝利したというのに浮かない顔だな」
*出久 dice1d2=2 (2)
1.「僕、アズールくんにひどいことしちゃったかもしれない」
2.「……何でもないよ」
- 113124/12/15(日) 22:18:14
「そうか。まあ、人の子は脆い生き物だ。住み慣れた住まいを追われて疲弊しているのだろう。今夜は慣れた寝床でゆっくり休むといい」
「ありがとう、ツノ太郎さん」
「ふふ。なんにせよ、この庭が騒がしくならずに済んで良かった。すまし顔のアーシェングロットが悔しがる顔はさぞ見ものだっただろう。僕も見てみたかったな」
そう言うと、角の青年は美しい顔を歪めていたずらっぽく笑った。
「……ん。僕はそろそろ自分の寮へ戻った方が良さそうだ。ではな。おやすみ」
「おやすみなさい」
夜の挨拶を交わすと、角の青年は蛍のような光とともに消えてしまった。
その直後、慌ただしい足音がオンボロ寮の柵の前を通り過ぎていった。見れば、ディアソムニアの生徒の二人組だった。
(あれは……。マジフト大会のときに協力してくれた……)
自己紹介する暇もなかったので名前も知らないが、見た事のある顔だった。
二人は“若様”という人物を探しているようだったが、二人の間には温度差があるようで、何やら言い争いを始めてしまった。
緑髪の生徒が銀髪の生徒に大きな声で二言三言まくしたて、銀髪の生徒はため息をついた。
やがて、二人は別の場所を探しに再び駆け出した。
(二人の探し人、すぐに見つかると良いな)
出久にできることはないが、祈ることだけはしておいて。
ひゅう、と冷たい夜風に吹かれたので、出久は寮の中に戻ることにした。
シャワーを浴びるのが遅れて消灯が遅くなると、体調管理の鬼である勝己に怒られてしまう。共同の寝室はこういうときに不便だ。 - 114二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 22:28:47
このレスは削除されています
- 115124/12/15(日) 22:29:46
出久がシャワーを浴び終える頃には、疲れてしまったのか、グリムも勝己も先に寝室で寝てしまっていた。
二人を起こさないよう、出久はそろりと足音を殺して自分のベッドへと近づいた。
そのとき、部屋にある大鏡から眩い光があふれ出した。
「鏡が……光ってる……?」
不思議な現象に引き寄せられるように、出久はふらふらと鏡の中を覗き込んだ。
『……の、……かい?』
「…………!」
鏡の向こうから、誰かの声がした。
『そこに……誰かいるの?』
鏡には、出久ではない影が映っていた。
大きな耳のある小さな影は、根津校長のものと似ているような気がする。
「校長先生……?これも……夢なの?」
不思議な体験の後、その夜の記憶はそこで途切れている。
*出久 夢への違和感 dice1d10=2 (2) +52
*爆豪 出久への違和感 dice1d10=10 (10) +52
- 116二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 22:36:54
このレスは削除されています
- 117124/12/15(日) 22:53:41
翌日の朝、出久が目覚めると勝己がじっと自分を見下ろしている姿が視界に入ってきて、出久は驚いて飛び起きた。
「おっ!!?っは、よう……?」
「…………はよ」
「どうしたの?僕、いびきとか寝言うるさかった?」
「まぁ、そうだな。お前、寝ながら何かブツブツ言っとった」
「ごめん……」
「別に謝らんでもいい。怒ってるわけじゃねぇ」
「そうなの?」
てっきり睡眠妨害で怒られるのかと思っていたから、出久は拍子抜けした。
「お前、最近夜に様子がおかしいときがあンぞ」
「え…………」
「でけェ寝言ブツブツ零して魘されとる。んで、大体次の日は寝起きが悪ィし妙にボンヤリしとる。お前がそんな風になったのはこの世界に来てからだ。大戦ンときの夢見てるってわけでもなさそうだしよォ」
「…………」
「何か気になることがあるなら話せ」
*対抗ロール
出久 dice1d100=76 (76)
爆豪 dice1d100=89 (89)
(爆豪の方が数値が高いと出久が夢の話を打ち明けます。出久の方が数値が高いと不確定な情報を話すことを避けて誤魔化します。後者になった場合は爆豪の数値が勝つまで出久が夢を見る度に対抗ロールが発生します)
- 118二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 22:55:20
大戦後の仲だし普通に打ち明けるのなんか分かる
- 119124/12/15(日) 23:04:45
「……なんかね、不思議な夢を見るんだ。会ったことや見たこともない人や生き物の夢。夢に映るもの全部が知らないもののはずなのに、全部が本物みたいにすごくリアルなんだ」
不思議な夢は映るもの全てが映画のようにくっきりとしていて、夢特有のぼんやりと霞がかった感じがほとんどない。
「夢の内容はなんだか現実と重なるような部分が結構あって……。それで、大抵は悪い結末に向かっていくんだ」
怒りのままに少女にトランプ兵を差し向けた女王。王座を盗ったものの国を荒れさせた獅子の王。人魚姫を騙して人魚の王から全てを奪っていった魔女。
どれも後味の悪い結末ばかりで、出久が夢の中でどれほど叫んでも結末を変えることはできなかった。
「おかしなことを言うんだけど、僕、この夢は……」
*dice1d2=2 (2)
1.過去の夢なんじゃないかと思う
2.未来の夢なんじゃないかと思う
- 120二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 01:32:04
オンボロ寮のメンメンで笑顔になった、ありがとうスレ主
デクが夢にどういう印象抱いてるのか見られるの楽しみ - 121二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 08:30:59
- 122二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 12:49:36
クソワロタ
- 123二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 18:24:39
- 124二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 18:30:11
芦戸に接着面溶かしてもらいな
- 125二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 18:47:58
ジェイド夢のパチモンの顔してんのが尚更面白いwww
- 126124/12/16(月) 19:51:34
- 127二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 21:09:03
男子校…だからじゃない?
- 128124/12/16(月) 22:08:06
「予知夢ってことか?」
「う~ん、そこまでしっかりしたものじゃなくて、よく当たる夢占いみたいな感じかなぁ。なんとなく現実にリンクしてて、その先の展開を示唆してるみたいな……」
出久は今まで見た夢の内容を思い返した。どれも夢とは思えないほどハッキリと出久の頭に残っている。
出久が夢の内容を勝己に語って打ち明けると、勝己の眉間に皺が寄った。
「……なるほどな。お前が妙な夢を見とったのはオーバーブロットが起きる前の時期が多かった。夢の内容があンときの事件の経緯と重なるってのは、まァ分からんでもない」
「結末は違うから、結局よく分からない夢止まりなんだけどね。こんな話聞いてくれてありがとう、かっちゃん」
「…………」
*勝己 アイデアロール(70以上で成功)
dice1d100=93 (93)
- 129二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 22:09:44
さすかっちゃん
- 130二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 22:09:58
流石かっちゃん
- 131124/12/16(月) 22:15:36
ちょっとこの辺このスレだけの捏造設定入ります
かっちゃんのアイデアロールが思ったより高くてどうしようの気持ち - 132二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 22:22:28
かっちゃんってやっぱすげーんだな
- 133124/12/16(月) 22:50:41
「その夢、俺が実際に見たわけじゃねェからなんとも言えねーけど、本当に予知夢なんじゃねぇか」
「えぇ、そうかな?」
「……正確には予知夢じゃねェかもしんねーけど、ただの夢じゃねーと思う」
「なんでそう思うの?」
「寝言言ってっときのお前の様子と、俺の勘」
勝己の勘はよく当たる。勘を裏打ちする洞察力に長けているからだ。
「思うに、お前は寝てる間にこの世界のなんらかの魔法的な現象の干渉を受けとるンじゃないか」
「……どうして僕だけ?」
「根拠も何もない、俺の想像で立てた仮説しか無ェけど」
「それでいいよ。聞かせて、かっちゃん」
勝己の頭の良さを出久は信頼している。勝己は出久のたった一つの失言からオールマイトとOFAとの繋がりに辿り着き、オールマイトのわずかな挙動不審からOFAの呪いとも呼ぶべき副作用を見破った。彼の仮説は聞くべき価値がある。
「……お前の中に“洞”みてェな部分があるからじゃねーか、と思う」
「ウロ……?って、木の幹とかの穴のこと?」
「ただの例えだけどな。お前、一年ちょっとの間とはいえ『OFA』の器になっとっただろ。お前の中に強大な力を収めるためのデカい穴があって、今は中身を失ってがらんどうになっとるところに魔力か何かが“共鳴”してるんじゃないか」
「魔力の共鳴、か……」
「想像だけどな。個性因子のことは未だに科学的にほどんど解明されて無ェし、魔法のことは根源的な理解ができねェ。ただ、俺とお前はここじゃ同じ異世界人だが、一番の大きな違いっつったらそれしかねーし、この世界の無魔力の人間とお前との大きな違いもそこだ」
勝己の仮説を肯定するものも否定するものもここにはない。異世界人だからか、出久も勝己も魔法の表面的な知識をなぞってテストで高得点を取ることはできても、根本的なことはどうしても理解できなかった。
ただ、そうではないか、という仮説があるだけでも不安感は減ってくるものだ。
「……まあ、この仮説に大層な意味は無ェ。夢みてるお前の様子がなんかおかしいってことのが重要だ」
「……………………もしかして、心配してくれてるの?」
「……」
*勝己 dice1d3=3 (3)
1.「心配しちゃ悪ィかよ」
2.「調子のんなバーカ」
3.「…………別に」
- 134124/12/16(月) 22:58:23
「…………別に」
これで話は終わり、と言わんばかりに勝己は目を閉じ、立ち上がった。
「とにかく、妙な夢見て体調に異変でもあったら報告しろよ」
「うん、分かった」
勝己が部屋のカーテンを開けると、明るい朝日が部屋を白く照らし出す。
グリムが眩しそうに目をしぱしぱさせ、やがて大きな欠伸をした。
「ふなぁ~~。オマエらもう起きてんのか」
「おはようグリム」
流れる空気はすっかりいつもの朝だ。晴れやかな秋晴れと心地の良い晩秋の陽気。
事件が片付いた学園で、出久たちは平穏な一日を送った。 - 135124/12/16(月) 23:11:54
ちなみにスレ主はダイス振るまで先の展開をあんまり考えてないので、上の会話は特に伏線とかではなくただのフレーバーです
ダイスで夢みる人がデクのみになったことの後付けの理由ですね
ダイスでかっちゃんも夢を見るってなってた場合は「異世界人だから」みたいな理由になったと思います - 136二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 06:14:19
このレスは削除されています
- 137二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 06:17:33
心配してるならハッキリ言えー!!言葉をしまうな!!
- 138二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 15:01:29
デクを案じたりしてても本人には言わない
いつものかっちゃんだな!! 言え - 139124/12/17(火) 21:43:45
(そういえば、鏡のことは話し忘れちゃったな)
平凡な一日を終え、いざ寝ようと寝室に入ったとき、鏡を見て出久はもう一つの夢のことを思い出した。
(あの大きさと耳の形はネズミの影だと思うんだよなぁ。校長先生たちが僕たちのことを探してくれてるのかも)
生徒想いの根津校長のことだから、色々な個性の持ち主をあたって異世界に渡ってしまった二人のことを捜索してくれている可能性は十分にある。
(次にまた鏡が光ったら、こっちから呼びかけてみよう)
こちらの学園長がまるでアテにならないので、光る鏡は出久にとって元の世界に帰るための一縷の希望だった。
(ぬか喜びさせちゃうと良くないし、かっちゃんに話すのはもっと鏡のことが分かってからにしようかな)
勝己は今日も先に寝てしまっている。わざわざ起こして話すほど確証のある話でもないので、出久はこちらの夢の件を勝己に話すのを先送りにした。
(明日はアトランティカ博物館に行く日だし、僕も寝よう)
ベッドに入り、出久はとろとろと眠りについた。
法則は分からないが、その日、出久は夢をみなかった。 - 140124/12/17(火) 21:56:41
――ドンドンドン!
翌日、オンボロ寮での朝食が終わる頃、扉を勢いよく叩く音がした。
「モズクちゃん、シャチちゃん、アザラシちゃん。おはよー。迎えにきたよー。お出かけしよ」
弾むような声でスキップしながらオンボロ寮に入ってきたのはフロイドだ。その数歩後ろにはジェイドもいる。
「本日は見事な晴天。絶好の遠足日和……ということで」
「アトランティカ記念博物館へ、遠足に行こ~!」
「「お~!!」」
フロイドの音頭に出久とグリムが乗って拳を上げる。
「……随分浮かれてンじゃねェかよ」
「だって楽しみなんだもん。雄英はカリキュラムが詰まってるから遠足なんて行けないし。昔の遠足で誰かとい一緒に見て回れたことってなかったから、みんなで何か見て回る遠足って初めてだからさ!」
「…………」
*爆豪 メンタルダメージ dice1d100=73 (73)
「アズールの手配でアトランティカ記念博物館は僕たちの貸切となっております。アズールは先に出発し、現地で僕たちを待っているそうです」
「ほらほら、早く。出発進行~」
- 141二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:58:45
そういや肝試し系とかでも高校入学前はぼっちなんだっけ?(うろ覚え)
- 142二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:59:11
なかなかのダメージ量で草
- 143124/12/17(火) 22:09:01
「みなさん、ようこそアトランティカ博物館へ。本日は『モストロ・ラウンジ』の研修旅行……という名目で貸切営業となっておりますので、ゆっくり楽しんでいってください」
博物館に到着すると、まるで学芸員のようにアズールに案内された。
「……コイツ、経費で落としやがったな」ヒソヒソ
「これは……正規の経費なのか横領になるのか……」ヒソヒソ
「ふなっ、出たなタコ足アズール……と、思ったら、オマエは人間の姿のままなのか?」
「ええ。僕のようにタコ足の人魚はこの辺りではとても珍しいので……こっそり写真を戻しに来たのに、変に印象に残っても嫌ですから」
「そんなに気にしなくても。写真に写っているまんまるおデブな人魚が貴方だとは、誰も気付きませんよ」
「せっかく帰ってきたんだから、そんな不便な姿じゃなくて、元の世界に戻って泳ぎ回ればいいのに~」
アズールとは対照的に、双子は長い尾びれですいすいと泳ぎ回っている。
浮力に満ちた海の中の博物館は上下にも順路があるので、脚よりも尾びれの方が遥かに回りやすいだろう。
「フン。放っておいてください。じゃあ僕は写真を戻してきますから、みなさんはどうぞ館内をご覧ください」
*行動ロール
出久 アズールの傍に残る(自動決定)
爆豪 dice1d2=2 (2)
(1.出久の傍に残る 2.博物館を見て回る)
- 144124/12/17(火) 22:14:19
それぞれが博物館の順路に従って展示品を見て回る。
デュースは海の魔女の大釜のレプリカに、ジャックは筋骨隆々な海の王の銅像に興味を示し、エースは“人魚姫の銀の髪すき”なるものがどう見てもフォークにしか見えないとツッコミを入れている。
「……あなたは行かないんですか?」
「僕は……」
*dice1d2=2 (2)
1.「君と話をしてみたくて」
2.「君に謝りたくて」
- 145124/12/17(火) 22:42:48
「謝りたい?あなたが、僕に?」
「うん。……君が集めてた契約書、君にとってはとても大事なものだったと思うから」
出久にも物的精神的を問わず収集癖があるから、アズールが集めた契約書の価値が分かる。あれがアズールにとって紛れもない宝物であったことも。
「……悪徳商法で集めた契約書ですよ」
「そうじゃない……とは言い切れないのかもしれないけど、君はちゃんと契約の対価を用意してたじゃないか。レオナさんも言ってた、『対価さえ用意すればどんな願いも叶えてくれる』って。それってすごいことだと思う。少なくとも一方的に搾取するような契約じゃなかったはずだよ」
アズールの魔法は『奪うこと』であって、契約書は奪う対象を担保として指定することで反動を軽減させるためのサポートアイテムにすぎない。
つまり、『なんでも願いを叶えてくれる』というアズールの評判は、ユニーク魔法ではないアズールの努力の上に成り立つものなのだ。
「君の大事なもの、砂にするつもりなんてなかったんだ。……謝ってどうにかなることじゃないけど、本当にごめんなさい」
「……顔を上げてください、ミドリヤさん」
頭を下げた出久に、アズールが話しかける。アズールの声色は、少し戸惑っているようだった。
「僕の契約書が砂になったのはレオナさんが横着しようとしたせいでしょう。なぜあなたが謝るんです」
「それは……」
「自信の過失でないことにまで頭を下げると、巻き込まれていらない責任まで被ることになりますよ」
「え……」
「あなたに契約書を破るつもりがなかったなんて、そんなこと分かりきってる。お人好しが過ぎるあなたがそんな真似ができるわけがないと踏んで、僕は契約を持ちかけたんですから」
アズールはフッと不敵な笑みを浮かべる。
「失ったものを惜しんで数えるなんて時間のムダだ。僕は、また一から集め直してみせる」
「……強いんだね、アズールくん」
「それは嫌味ですか?僕にこれだけ痛い目を合わせておいて」
皮肉を言うアズールは、言葉とは裏腹に柔らかな表情を浮かべていた。
*好感度上昇ロール
出久→アズール dice1d30=16 (16)
アズール→出久 dice1d30=24 (24)
- 146二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 22:45:30
アズールがん上げで草
- 147124/12/17(火) 23:14:44
出久とアズールが写真を戻しに受付へいくと、先日と同じく鮮やかな黄色の尾びれが特徴的なヤニックが対応してくれた。
彼は出久が書いた嘘の台本の内容を信じているので、病気だった人魚の友人、つまりアズールが回復して写真を自ら戻しに来てくれたという解釈で、快く写真を受け取った。
「……昔の写真を全て消去すれば、僕がグズでノロマなタコ野郎と馬鹿にされていた過去も消えるような気がしていたんです」
写真を返した後、アズールがぽつりと呟いた。
「海の魔女は、悪行を働いていた過去を隠すことはせず、その評判を覆す働きをして人々に認められた。僕は、彼女のようになりたいと言いながら、結局、過去の自分を認められず、否定し続けていただけだった」
「……やっぱり、君は凄い人だよ」
「え……?」
「君の色々な噂を聞いたけど、願いを叶えてもらったって話は全部本当だった。君は人に与える優しい……慈悲の力の持ち主だ。それは君の努力の賜物だと思う」
「努力……僕が?」
出久の言葉に、アズールはさも意外な言葉を聞いたように目を丸くした。
「……ふっ。勝手に美談にするのはやめていただけますか?僕はただ、僕をバカにしたヤツらを見返してやりたかっただけですから」
アズールは胸を張り、やや顎を持ち上げて堂々とした姿勢を取った。その目は未来を見据えてギラギラと輝いている。
エネルギッシュな立ち姿は、ひたすら前に進もうとする力で満ち溢れていた。 - 148二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 01:04:41
これデクいじめられっ子カミングアウトするのかな?
- 149二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 12:34:00
ほ
- 150二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 20:43:26
し
- 151二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 22:01:21
- 152二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 23:23:38
口と態度は下水だけど、モラルはしっかりしているもんね、かっちゃん
- 153二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 06:17:38
ほ
- 154二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 17:31:24
保守
- 155二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 22:10:44
このレスは削除されています
- 156二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 06:04:13
ほ
- 157二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 16:50:17
ほしゅ
- 158二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 21:58:02
そういえば8年後のデク先生って25ぐらいだっけ?
一番歳が近いのはサムさん辺りかな?
何かのアクシデントで十年後バズーカみたいにデク先生やって来たらどんな感じになるかな? - 159124/12/20(金) 21:59:28
「イズク~!向こうにでけぇ恐竜の骨みたいなのが置いてあったんだゾ!」
向こうの展示から、グリムが呼ぶ声がした。
出久とアズールも博物見学の輪の中に戻る。
「かっちゃん、何かすごい展示あった?」
「よく分からんモンだらけだわ」
海の中の文化なんて二人は初めてで、奇妙に見える展示も多い。
エースがフロイドに質問をして、分からないからとアズールに質問をそのまま投げると、アズールがツアーガイド役を買ってでて展示物の流暢な解説を始めた。
*一番心に残った展示
出久 dice1d5=4 (4)
爆豪 dice1d5=1 (1)
1.人魚姫の20個のコルクオープナー
2.人魚姫の銀の髪すき
3.海の王の銅像
4.海の魔女の大釜のレプリカ
5.シードラゴンの剥製
- 160124/12/20(金) 22:30:18
アズールの解説を聞きながら博物館を堪能し終えて、出久たちは珊瑚の海からナイトレイブンカレッジに戻ってきた。
「プハー!やっぱ陸の酸素はうめーんだゾ!」
「みなさん、長時間慣れない環境にいて疲れたでしょう。そろそろ『モストロ・ラウンジ』の開店時間です。お茶を1杯いかがです?」
「ヤッホー!ちょうど小腹も空いてたとこなんだゾ!」
「ぼったくる気じゃねェだろうな」
「ご安心ください、メニューにないようなものは提供しませんよ」
モストロ・ラウンジに着くと、そこは大勢の生徒で賑わっていた。
「ぅえっ!?なんでこんなに混んでるわけ?」
「おや、早速“例の宣伝”が功を奏しているようですね」
「例の宣伝?」
ジェイドの呟きにジャックの耳がピクリと動いた。楽しそうな声色で説明するのはフロイドだ。
「こないだの騒ぎの後、今後はたとえ契約でも他人の能力を奪っちゃダメって学園長に怒られたんで……。アズール、ポイントカード作ったんだよねー」
曰く、600マドルのスペシャルドリンクを頼めば1ポイント、1500マドルの限定フード付きメニューで3ポイント。50ポイント貯めると、1回無料でアズールがお悩み相談を聞いてくれるとのことだ。さらにポイントカードを3枚貯めると、スペシャルなサービスが受けられる特典付き!
「こういうの聞くと、僕けっこう集めたくなっちゃうんだよな~」
「ケッ、これだからクソナードは。ちゃんと計算しろボケ。いっちゃん効率よくポイント貯めても、50ポイント貯めるのに25,200マドルかかンぞ」
「ううっ。今の僕たちには大きすぎる出費だ……」
学園長からの雑用をこなすことで二人に支給されている給与は子供だましのお小遣いのような額でしかないので、この世界での二人の懐は常に寒い。
しかし店内に入っておいて注文しないわけにはいかないので、出久と勝己はそれぞれ一番安い価格帯の軽食を注文した。グリムはポイント付きドリンクを欲しがったので、出久は自分もちでグリムに1杯だけドリンクを買ってあげることにした。
「さあ、ジェイド、フロイド。稼ぎ時ですよ」
「「はい/はーい」」
大きな水槽に、海底を思わせる水母の照明。洒落た雰囲気を作るのはこなれたジャズの調べ。
お洒落で非日常的なモストロ・ラウンジの店内で、二人は海底のような雰囲気のカフェで束の間のランチを楽しんだ。
*第三章をクリアしました - 161124/12/20(金) 22:31:18
これで三章も終わりです!
途中スレ主が忙しくなって更新滞っちゃいましたが、無事に終われてよかったです
三章、難産でした…… - 162二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 22:32:22
乙!!!相変わらず見事な料理でめっちゃ面白かった!
- 163二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 22:34:22
乙でしたー!!ゲーム監督生とは違う二人なりの作戦が見てて楽しかったです!!
4章も楽しみです!! - 164124/12/20(金) 22:45:17
感想ありがとうございます~!!
章終わり恒例のダイスタイム入ります
*オンボロ寮の掃除の進捗(現在値53) dice4d10=3 5 6 3 (17)
(アズールが取引に勝ったつもりでジェイドとフロイドに魔法で掃除するよう指示していた模様)
*雨漏り修繕率(現在値83) dice1d20=18 (18)
*図書館探索進捗(現在値15) dice1d20=2 (2)
*好感度変動
出久→ジャック(現在値66) + dice1d100=17 (17)
グリム→出久(現在値92) + dice1d10=5 (5)
エース→出久(現在値98) + dice1d10=3 (3)
爆豪→グリム(現在値67) ー dice1d10=9 (9)
爆豪→エース(現在値35) ー dice1d10=3 (3)
爆豪→デュース(現在値88) ー dice1d10=4 (4)
爆豪→ジャック(現在値17) + dice1d50=35 (35)
グリム→爆豪(現在80) + dice1d10=1 (1)
エース→爆豪(現在値80) + dice1d10=8 (8)
デュース→爆豪(現在値88) + dice1d10=5 (5)
ジャック→爆豪(現在値67) + dice1d30=24 (24)
- 165124/12/20(金) 22:47:20
次のパソストのメンバー
*dice2d8=6 8 (14) (ポムフィオーレ二2人またはディアソムニア2人になったら振り直します)
1.トレイ
2.ケイト
3.レオナ
4.ヴィル
5.ルーク
6.イデア
7.マレウス
8.リリア
- 166124/12/20(金) 22:49:39
4章は幼馴染ハイパー振り回されタイムになりそうです
地獄のアジームさん家でゆっくりしていってね! - 167二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 22:54:53
ジャックとかっちゃんがお互い好感度爆上がりなの、今回の活躍でお互い見直したんだろうね
それはそれとして当たり前のようにかっちゃん→グリムとエーデュースの好感度マイナスになってんの草
頑張って4章5章で好感度上げてこうね
- 168二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 23:11:50
(ただの栓抜きじゃねェか!!!)ってなって逆に記憶に残ってる感じかな
「人魚の博物館いったら栓抜きが20個も展示してあった」って言ったら土産話としてはそこそこウケそうだ
出久はグレートセブンの中だと海の魔女が一番気になるってダイス結果が最初の方のスレであったしそれでかな
- 169二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 23:24:37
次のパソストはネトゲやってる二人かな?
マッスル紅氏とイデアパイセン
3バカは…4章で頑張ろうな…!! - 170二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 06:32:13
- 171二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 10:35:31
原作のオンボロ寮って章進むごとに背景がちゃんと綺麗になってるから、監督生とグリムはめっちゃ掃除頑張ってるんだよね
幼馴染も着々と住環境整えているようで何より
まあ後であんなことになるんですが - 172二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 11:53:28
まあ、スクラップアンドビルドってやつっすよ
- 173二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 13:07:44
図書館探索全然進まんな…
- 174二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 20:07:05
このレスは削除されています
- 175二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 21:02:01
三章ラストリズミックはアズールの逞しさがわかるんだよな
- 176二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 00:35:11
- 177二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 00:42:34
光の幼馴染になった二人vs闇の幼馴染楽しみすぎる
- 178二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:03:04
- 179二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 11:31:26
- 180二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 12:12:09
常闇くんは闇希望のくせして光なんでしょ
- 181二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 12:41:05
- 182二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 12:49:43
死亡回がLight Fades To Rainだし覚醒するとキラキラするしかっちゃんは光だね光(物理)ってやつだ
どっちでもえーわって怒鳴ってるかっちゃんの隣で「フミカゲ眩シイヨ」って泣かれておろおろしてる常闇くん - 183二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 17:43:31
もしB組とかも来たら…って考えるの楽しい
大体は光だろうけどかっちゃんへの対応的な意味で物間が闇だと思われてるのに反して光魔法習得して驚かれてほしい
当の本人は「失礼な言い草だなァ!!流石はA組の2大問題児共とつるむような人たちだよ!」とか言ってる - 184二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 22:07:09
このレスは削除されています
- 185二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 23:04:32
- 186二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 23:17:08
ジャミル:カリムのせいで俺の運命は狂ったと思っている
勝己:デクのせいで俺の運命は狂ったと思っている
カリム:裏切られたけど今までずっと助けてくれていたジャミルを慕っている
デク:虐められたけど今までずっと鮮烈な勝利のイメージである勝己に憧れている
うーんどっちも光の幼馴染だな!ヨシ! - 187二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 08:18:28
本当に毎章面白くてすごいんだけど、よく考えるとヴィランのハッピーエンドを見せるゲームとヴィランにも手を伸ばすヒーローの漫画なんだからそりゃあ相性いいよな 4章はどうなるか楽しみ
- 188二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 18:42:36
ほ
- 189二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 20:42:41
確かに闇は言いすぎた……灯の幼馴染ぐらいだね
- 190二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 06:06:05
保守
- 191二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 13:31:55
ほっしゅ
- 192二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 15:24:47
スカラビア事変の場合、デクが監禁側で爆豪が合流側のほうがいい気がする
流石に心臓に疾患ある奴を砂漠行進を強要させるのは人間性を疑うよ - 193二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 18:29:59
確かに炎天下の砂漠を行進はすこぶる心臓に悪そうだね
もしかっちゃんが監禁側でも無理に参加させられはしないんじゃないかな?
ジャミルはカリムを追い落としたいだけで、かっちゃんに危害を加えたいわけじゃないし
かっちゃんが倒れて救急搬送なんてことになったらジャミルも困るだろう
- 194二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 21:22:37
展開予想はよそうぜ
- 195二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 07:30:18
☆
- 196124/12/25(水) 08:55:28
- 197124/12/25(水) 08:59:04
読み返していて気づいたのですが、Part5の164レス目のシークレットダイスの回収忘れてますね
このダイスはジェイドとフロイドの表情ダイスです
出久の数値が二人を上回ると、一線超えそうなアズールに対して二人が「止めて欲しそうな顔をしていた」ように見えたのですが、ポンコツ数値出たので気づきませんでしたね
VIPルームの状況的に二人の表情にまで目がいかなかったのでしょう - 198124/12/25(水) 09:00:32
あとパソストの内容でちょっとダイス神のお力を借ります
そいっ!
出久 dice1d100=74 (74)
爆豪 dice1d100=49 (49)
イデア dice1d100=45 (45)
リリア dice1d100=5 (5)
- 199二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 10:48:07
おつ
- 200二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 10:48:18
うめ