続けられた趣味｜あにまん掲示板

1二次元好きの匿名さん24/12/06(金) 23:30:32

先生にギターの弾き語りを進められて、1か月くらいすかね？簡単な曲なら弾けるようになったっす。
私は名前は仲正イチカっす。女たらしの悪～い大人に誑し込まれた生徒っす。
今日も今日とて当番の業務をしながら、弾き語りの練習をします。先生は優しいっすから、ちゃんと仕事をすればたいていのことは許してくれるっす、こういうところがほんとずるいな～なんて思ったり。
「やぁイチカ。ギター、楽しい？」
「あ、先生！とっても楽しいっす！今日も一曲、聞いていくっすか？」
「うん！イチカのギターを聞いていると、仕事の疲れが一気に吹っ飛ぶんだ。是非、お願いするよ」
「じゃあ早速……忘れていた、目を閉じて～取り戻せこ～いのう～たぁ～♪」
フォークギターの柔らかい音色がシャーレに響き渡ります。選曲は先生が好きな映画からチョイス、明るく前向きな歌詞と不思議と心が安らぐフォークギターがマッチして、演奏している私も楽しくなっちゃうっす。
何度も練習した甲斐があって、ギターから目を離しても演奏の継続ができるので、ちらっと先生の顔を見ました。
愛しい彼は目を閉じて振り子のように体を揺らしながら、聞き入っているようでした。まるで演奏に身を預けるように、転調されれば先生もリズムを変えて、サビに入れば弾むような動きでリズムを取る彼に、私はクスっと笑ってしまいます。
この曲の歌詞、けっこうあからさまなんですが……あ～あ、この調子だと気づいていないっすよね。今までも同じ系統の曲を演奏してきたんですが、鈍感の極みのような彼は全く気付いてくれないっす。
そんなことを考えているうちに、曲は終わってしまいました。
「すごいよイチカっ！私が好きな映画、覚えていてくれたんだね。凄く嬉しいよ！」
「ありがとうございます♪そんなに喜んでくれるなんて、練習した甲斐があったものですよ」
先生はパチパチと拍手をしながら、満面の笑みを浮かべれくれます。
「気分がいいので、もう一曲いいですか？」
「えっ！？まだレパートリーがあるの？初めてまだ一か月なのに、イチカは凄いなぁ」
「えへへ、どうもっす///じゃあ一番得意なこの曲を歌います、聞いてください……」
「ドキドキ、ワクワク」
「ちっちちち、おっｐ－」
「待って」

終われ