- 1124/12/07(土) 20:45:23
- 2124/12/07(土) 20:47:31
今回のシナリオは本来日本が舞台に設定されていますが、ドイツ二人なのでそれなりに改変している部分があります
ご了承ください - 3124/12/07(土) 20:51:26
ネスはここ一週間ほど、同じ夢を見ている
ネス(まただ)
ネス(水の中に沈んでいく夢……)
ネス(水深がどんどん深くなってるし、たまに何かの音が聞こえる)
ネス(指ひとつ動かない。肺からは空気が抜けていく……)
ネス(魔法でもあったら助かるのにな……)
ネス(……? 何か声がする)
「一緒に行こう」
「私の運命の人」
その声を聞いたのを最後に、ネスの口からは最後の空気がこぼれた - 4124/12/07(土) 20:57:35
ネス「!」
ネス「夢……またか」
ネス「何なんだろ……」
ネス「妙に現実味がある感覚で不気味だ」
ネス「それにあの声、誰の声なんだろ? 聞いたこと……うーん、身に覚えがない」
ネス「でも妙に気持ち悪い声だったな。ねっとりしてるというか」
<SAN値>
ネス(60)dice1d100=6 (6)
ネス「とりあえず朝の準備をしなきゃ」
ネス「今日はオフですけど、カイザーと会う……」
ネス「……約束はしてましたけど……うん……」
ネス「……」
ネス「あ、そうだ」
ネス「今日は僕の誕生日だ」
- 5124/12/07(土) 21:01:54
減少無し
ネス「もともと会う約束はしてたけど」
ネス「でも昨日、喧嘩しちゃったし……」
ネス「……」
ネス「正直、これはカイザーにも非があるよ。そりゃ、僕だって冷静じゃなかったけど……」
ネス「でもまさかこんなことで喧嘩しちゃうなんて……はあ」
ネス「謝らなきゃ」
ネス「そう、会って誠心誠意謝ればいい。カイザーは冷静に話を聞いてくれるはず」
ネスとカイザーが喧嘩した理由
※別にシナリオに大きく関わりはしない茶番の安価
- 6二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 21:22:17
カイザーが間違えてネスのマグカップに口つけたら中身牛乳だった
- 7124/12/07(土) 21:32:08
ネス「うっかりカイザーが僕のマグに口をつけたら、中身がカイザーの嫌いな牛乳だったんだ」
ネス「これからはカイザーの手の届かないところに置かないと」
ネス「いやカイザーに手の届かないものなんてないけど」
ネス「うっかりじゃ済まされないからね。幸いただ嫌いなだけで、アレルギーじゃなかったからよかったものの……」
ネス「でもすぐに口をゆすいでたし、トラウマでもあるのかも……すごく美味しくない牛乳飲んだことがあるとか……だったら気持ちはわかる」
ネス「そう考えると、申し訳ないな……」
ネス「カイザー、すみません……僕の管理不足で……」
ネス「……」
ネス「カイザー……」
ネス「待ち合わせの時間からもう2時間経ったけど」
ネス「来ない……」
ネス「電話も出ない……」
ネス「どうしよう、部屋で一人倒れていたら……」 - 8124/12/07(土) 21:38:03
待ちぼうけネスに、一人の通行人が話しかけてくる
モブ「あの、アレクシス・ネスさんですよね」
ネス「? ええ、何か」
モブ「これを渡してくれって、通りすがりの人に頼まれて」
ネス「はあ……どうもありがとうございます」
ネス「何だろう」
ネス「思わず受け取っちゃったけど、どう考えても怪しいよね」
ネス「何だろう、開けてみよう」
ネス「メッセージカードと……髪の束?」
ネス「!」
<アイデア>カイザーに関することは+30
ネス(自動成功)
ネス「この髪色、質感……間違いない。カイザーの髪の毛だ!」
ネス「カイザーに何が……カードの方には……ID? テレビ通話アプリのアカウント?」
<幸運>
ネス(60)dice1d100=94 (94)
- 9124/12/07(土) 21:43:54
ネス「こんなクソアプリ入れてないよ!」
ネス「ああ、インストールに時間がかかる!!」
ネス「カイザー……一体何があったの……」
ネス「アカウント作成!? 手間がかかるなもう! アイコンの配置がわかりにくい! 合理性に欠ける!」
ネス「……ふう、落ち着け僕。カイザーの安否を一刻もはやく確認しないと」
ネス「よ、よし」
ネス「このアカウントの持ち主に連絡してみよう」
ネス「!」
ネス「通話がかかってきた」
通話に応じるとビデオ通話だったようで、向こうの映像が画面に映し出された
目深に被ったニット帽と鼻まで隠された布によって目元だけが見える状態のほぼ覆面の人物がそこにはいた
背格好で男だろうことは察しが付くだろう
また、男が画面に陣取っていて背景はほとんど見えない。この時点では後ろに壁や天井が僅かに見える程度だ
ネス「……」
覆面「_____」
ネス「……あの」
覆面「_____」
ネス「あの!! スピーカーオフですけど!! 何も聞こえてないです!!」
覆面「!?」
ネス「すごい慌ててる……何なんですか一体……」 - 10124/12/07(土) 21:50:09
覆面「ふっ、ようやく連絡が付いたか。アレクシス・ネス」
ネス「……」
覆面「我々が何者かって? 残念だがそれは答えられない。こうして会話するのに不都合はないだろう?」
ネス「……」
覆面「さて、えっと……なんだっけ」
ネス「さっきのセリフまではスピーカーオフで話したんですね」
覆面「なっ、だ、黙れ! ふふ、今にそんな口はきけなくなるぞ」
ネス「!」
そう言って覆面の男が画面の端に動く
急速に開けた映像の真ん中、床に座らされているカイザーの姿がそこにはあった
すぐ隣に立つ別の覆面の男がKPCの顔の前にナイフを向けている。他にも五人ほどの覆面がカイザーを囲っている
ネス「カイザー!」
ネス「う、腕を縛られてる……そんな……どうしてカイザーが」
覆面「君の友人の身柄は預からせてもらった」
ネス「カイザー! 今助けに行くから!!」
覆面「無事に還してほしければ我々の……」
ネス「そこはどこなの!? 怪我はない!?」
覆面「ちょっと、話聞いて」
ネス「け、警察……クラブにも連絡しないと……」
覆面「おい、いい加減にしろ」
そう言って覆面はカイザーの首にぐっとナイフを押し付けた
ネス「なっ……」 - 11124/12/07(土) 21:55:05
覆面「君には簡単な頼みごとをしたいんだ」
覆面「君が大人しく依頼を受けてくれるならこの友人は助かる」
覆面「君にはとあるものを指定する場所に置いて行ってほしい」
覆面「場所と物は追って指示を出す」
ネス「……カイザーが無事に帰って来る保証はないでしょう」
覆面「いいや。君がこの頼み事をしてくれないと、こちらが困るんだ。だから君に断られないよう、彼の扱いは丁重にするさ」
ネス「カイザーの声が聞きたいです。話をさせてください」
覆面「いいだろう」
ネス「……カイザー?」
カイザー「……」
カイザーに話したいこと、聞きたいこと
下にどうぞ↓ - 12二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 21:59:26
・生きていてよかった、という事
・(聞けそうだったら)なぜそこにつれてこられたのか
・絶対僕が助けますから - 13124/12/07(土) 22:07:55
ネス「カイザー……」
ネス「生きていてよかった。何かあったかと思って僕……」
カイザー「……」
ネス「ねえ、どうしてそんなところに連れてこられたの?」
カイザー「……」
ネス「カイザー?」
ネス(おかしい。目も合わせようとしない……怯えているわけじゃなさそうだけど)
ネス(カイザーのことだから何か意図があるはず。ここはあまり深く突っ込まないでおこう)
ネス「カイザー、安心してください」
ネス「僕が必ず助けるから!」
カイザー「……」
カイザー(不仲のふりして、俺の人質としての有用性を下げたかったんだが)
カイザー(こいつにそれを察する力はないか。わかっていたが、こうも噛み合わないとムカついてくるな)
ネス「やい! カイザーに傷ひとつでもつけたらただじゃすみませんよ!」
ネス「カイザーを傷つけたやつは僕が全員豚箱に送ってやりますよ!」
ネス「一生臭い飯食って生きてください!」
カイザー(まあいい。それなら……) - 14124/12/07(土) 22:17:40
カイザー「おい」
覆面「あ?」
カイザー「お前らとやり合ったせいでネックレスを落とした」
覆面「ネックレス?」
ネス「?」
カイザー「気に入っていたものだったのにどうしてくれる」
ネス「どうしてくれるんですか!」
カイザー「黙れネス」
ネス「はい」
カイザー「ブラウエ・ローゼン通りの……」
覆面「おっと」
カイザーが話をしようとしたとき、覆面の一人が黙れと言うように顔を近づけて、威圧感のある表情をした
が、その瞬間、カイザーはその男に頭突きをかました - 15124/12/07(土) 22:17:53
「ぎゃー!! いてえ!!」
「け、蹴られた!! なんて身体能力だ!!」
「助けて兄貴!!」
「あっ、ナイフ落とした!!」
「うわー!! 人質がナイフ拾った!! 逃げろ逃げろ!!」
ネス「カイザー、やっぱり君はすごい……」
覆面「人数いるんだから大人しくさせろ!!」
覆面「さ、さっきも言ったとおりだ」
覆面「警察に連絡したらただじゃおかねえ」
覆面「それから、人質が大人しくしていることを祈るんだな!!」
(後ろで大暴れするカイザー)
ネス「あ、切られた」
ネス「大変なことになった」
ネス「このままじゃカイザーが暴力沙汰でクラブにいられなくなっちゃう」
ネス「警察にバレる前にどうにか揉み消さないと……」 - 16124/12/07(土) 22:26:20
ネス「ん? チャットだ」
『これから指示する場所に玉を置いてこい』
『玉はお前の自宅前に紙袋に入れておいた』
『全部で三ヶ所、玉を一つずつだ』
『自然公園の沼、駅前の噴水、日本のイベントが行われている広場の池』
『全ての場所に玉を沈めてくること』
『三ヶ所全てに玉を置いてきたことを確認したらまた連絡する』
ネス「こんなのを、何で僕に……?」
ネス「とりあえず、自宅に行こう」
ネス「あったあった」
ネス「中身は……手のひらくらいの大きさの玉? 全部同じみたいだ」
ネス「ガラスにしては何か違和感が……何の物質だろう」
ネス「じゃあこれを沈めに……」
ネス「そういえばカイザーが、ネックレスを落としたって話をしてた」
ネス「ブラウエ・ローゼン通りは僕らがよく歩く通りだ」
ネス「探しに行ってあげよう」
①自然公園 ②駅前 ③広場 ④ブラウエ・ローゼン通り
どこから行きますか>>17
- 17二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 22:34:08
④
- 18二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 22:39:26
推し主従のCoCだ!超嬉しい
覆面がポンコツでかわいい - 19124/12/07(土) 22:40:44
ネス「この辺りかな」
ネス「といっても、ネックレスなんてそう簡単に見つからないよね」
ネス「あのおじさん、いつもこの通りにいる人だ」
ネス「聞いてみようかな」
ネス「すみません」
男「はい?」
ネス「昨日、この辺りで金髪と青のグラデーションが入った人を見ませんでしたか? あ、ミヒャエル・カイザーっていうんですけど、バスタードミュ」
男「ああ、はいはい」
男「詳しくは知らないけど、そういえば路地裏で何やら怪しいことをしていた人がいたよ」
ネス「そうですか、ありがとうございます」
ネス「そっか。ここで落としたってことは、誘拐されたのもここ……」
ネス「ああ、昨日喧嘩なんてしないで一緒に帰っていれば……!」
ネス「いや、悔やんでも仕方ない。とにかく、大事なネックレスを」
<目星>
ネス(70)dice1d100=18 (18)
- 20124/12/07(土) 22:48:14
ネス「あ、こんなところに……」
ネス「少し汚れてるけど、傷はついてない。よかった」
ネス「……ん? なんだろうこれ」
ネス「僕の写真だ」
ネス「カイザー、僕の写真なんて持ち歩いてたのかな? そんなとこ見たことないけど」
ネス「……?」
ネス「裏に何か書かれてる」
ネス「……うーん、たぶん日本語で書かれててよくわかんないや」
ネス「でも僕のことだ。ここに僕の名前と生年月日が書かれてるし」
ネス「あの覆面たちのものかな? でも、日本人っぽいのはいなかっ……いや覆面だったしわからないか」
そんなネスに、モヒカン頭の二人がガンを飛ばしながら難癖をつけてくるだろう
モヒカン1「ああ? 兄ちゃん、俺らの縄張りで何してんだあ?」
モヒカン2「誰の許しで立ち止まってんだよ! ああん?」
ネス「……」
無視しますか? 立ち去りますか? 戦いますか?
ご自由にどうぞ
- 21二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 22:50:38
ネス喧嘩よわそう…!無視しよう
- 22二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 22:53:44
戦闘したいです先生
- 23124/12/07(土) 22:58:38
ネス「……」
モヒカン1「なんだこらてめえああん?」
モヒカン2「耳ついてんのか?」
モヒカン1「おいコラ、おい兄ちゃん?」
モヒカン2「無視してんじゃねえぞおら」
モヒカン1「おら、なにしてんだこら」
モヒカン2「おらおら、ああん?」
ネス「……」
ネス(とりあえず無視してるけど)
ネス(語彙が限界を迎えてる)
ネス(うーん)
ネス(面倒だけど)
ネス(前にカイザーに教えてもらったチンピラのいなし方を使ってみよう)
ネス「……」
チンピラ1「お、お?」
チンピラ2「なんだよ、急にこっち向いて」
ネスがチンピラに向かって足を振り上げた
その瞬間
チンピラ1「うわああすみません!!」
チンピラ2「ああ、マジ勘弁!!」
チンピラたちはすぐさま地面にひれ伏した - 24二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 23:03:08
チンピラくん弱かった……
- 25124/12/07(土) 23:04:17
ネス「ええ……」
「ガン飛ばしてすみませんでした……」
「俺らほんとはクソ弱くて小心者で……この格好してるのも絡まれないようにと思ってやってるだけで、ほんとは全然悪でも何でもないんです……」
「ここは近道でよく使ってるんですけど人がいると怖くて通りたくないんですよ……それでつい……」
「昨日もここで大喧嘩してるのを見て、怖くて怖くて……」
「え? 昨日の喧嘩? 一部始終見てましたけど……」
ネス「喧嘩について詳しく話してください」
・昨日の夜この道を使おうとしたら複数人の男たちが何か相談をしていた。
・少しすると表通りの方から仲間らしい男が戻ってきて合流した。
・男たちは「予定通りならば……」「標的が来たら……」という会話をしていた
・その後、もう一人男がやってきて、男たちと乱闘を始めた。
・後から来た男が優勢に見えたが、男たちがスタンガンを使用。
・動きが鈍ったところを背後から強く頭を殴って昏倒させた。
・そして男たちは慌てたようにその男を連れてどこかに行ってしまった
ネス「カイザー……卑劣な手で誘拐されてしまったんですね」
ネス「クソ誘拐犯がどこに向かったかわかりますか?」
チンピラ1「いや、俺らも怖くて……」
チンピラ2「すぐに逃げちゃったんです……」
ネス「はあ……まあ、いいです。有益な情報でした。ありがとうございます」
チンピラ1「は、はい兄貴!」
チンピラ2「そいじゃ俺らはこれで!」
ネス「兄貴って……まあいいか……」
ネス「カイザー流チンピラ対処法は効果抜群だったな」
ネス「流石カイザー」 - 26124/12/07(土) 23:06:23
- 27二次元好きの匿名さん24/12/07(土) 23:16:07
広場で
- 28124/12/08(日) 07:57:18
③広場
ネス「ここは日本のイベントをやっている広場だ」
ネス「何だろうこれ? 水おみくじ? 日本の文化かな」
ネス「……」
ネス「ちょっと気になるから引いてみよう」
ネス「一回いくらだろう? 円表記じゃわからないな」
ネス「えっと……」
ネス「箱から紙を取り出して、この水場に紙を浸すと……」
ネス「文字が浮かび上がってきた! 魔法みたい……」
ネス「僕の運勢は……」
1~5 大吉 6~24 吉 25~43 中吉
44~61 小吉 62~79 末吉 80~95 凶 96~100 大凶
dice1d100=63 (63)
- 29124/12/08(日) 08:05:45
ネス「末吉?」
運勢:他人の妨げとなる行為は運を逃す。誠実な心と自立の精神をもつべし
恋愛:相手の気持ちを尊重し、本心を見つめなおせ。焦りは距離を生む
仕事・学業:他人に頼りすぎると信頼を失う。自分で考え行動せよ
健康:自分に合った生活をすればよい
旅行・方位:目的を明確にするとよし。流されるとトラブルを生む
戒め:信頼する人物がいつまでも傍に居るとは限らない。依存を手放し、自分の足で立つ勇気を持て
ネス「この辺りは日本語で何と書いてあるかさっぱり。でもきっとカイザーを信用しろって書いてあると思う」
ネス「あとは……」
『走人:帰るべし 直感を信じよ』『争事:避けられぬ 手段を講じよ』
<知識>半分
ネス(35)dice1d100=83 (83)
- 30124/12/08(日) 08:11:50
ネス「やっぱりわかんないや」
ネス「っていけない、池に玉を落とすんだった」
ネス「勝手に落として怒られないかな……」
ネス「でも早くカイザーのところに行かないといけないし」
ネス「池ってここ……?」
ネス「初めて来ましたが、有名なんですね。看板に逸話が書いてありますし」
ネス「うーん」
看板にある逸話
『昔とある男が盗みを働いた。男は盗んだものを池に沈めて隠した。ほとぼりが過ぎて男が回収しに池に来て長い棒で底をつつくも、どれだけつついても底に当たらない。盗んだものが見つからず業を煮やした男は自ら潜ることにした。
しかしどれだけ潜れど底が見当たらない。いつまでも男は潜り続け、そして遂に帰ってくることはなかった。それ以来この池の底は別の世界に繋がっているとされ、隠したい物を沈める人が後を絶たなかったという。』
ネス「へえ、不思議」
男「不思議ですよね」
ネス(びっくりした。急に話しかけてきた)
ネス「ええ、面白いですね」
男「実際、この池は大きさの割に深いようですから、足を滑らせると危ないですよ」
ネス「そうなんですね」
男「ええ、自分はこの池の管理をしているので……どうか、転ばないようにしてください」
ネス「ははは、そんなマヌケなことにはなりませんよ」 - 31124/12/08(日) 08:18:18
ネス「……」
ネス「行ったかなあの人」
ネス「よし、今のうちに……」ゴソゴソ
透明な玉を水の中に入れるとそれはゆっくりと沈んでいった。ネスはそれを目で追っていたが、元々透明だった玉は水と同調してしまったかのように溶け込み、気づけば見えなくなってしまった。
玉を水中に入れても水も周辺も特に変化は訪れず、ただただついさっきまでと変わらない様子が続いている
ネス「不法投棄で罰金取られないといいけど」
ネス「よし、そろそろ次に……」
女性「誰よその女!」
女性「私が運命の相手でしょ!! 私以外の女にあんなに、あんなにい!!」
ネス「なんだろう、喧嘩かな」
ネス「あっ」
ネス「男の方、女に突き落とされちゃった」
管理人「だ、大丈夫ですか!!」
女性「何なのよもう! ぐすっ……うう……」
ネス「……」
ネス「可哀想に。捨てられた犬みたいに惨めだったなあ」
<聞き耳>
ネス(25)dice1d100=44 (44)
- 32二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 08:20:07
このレスは削除されています
- 33124/12/08(日) 08:20:38
ネス「よし、次に行こう」
①自然公園 ②駅前
dice1d2=1 (1)
- 34124/12/08(日) 08:24:51
①自然公園
ネス「自然公園、ここはカイザーともたまに来るなあ」
ネス「相変わらず賑わってる。確か沼はこっちにあったかな」
ネス「沼なんて言われてるけど、そんな汚くないよね」
ネス「水は澄んでるし、植物も色々……」
「ひったくりだー!!」
ネス「え?」
男「どけどけ!! ぶっとばすぞ!!」
ネス「うわ、僕の方に走って来る……」
ネス「このままだとぶつかるな」
ネス「どうしよ」
- 35二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 08:58:07
素早くかわす
- 36124/12/08(日) 09:21:08
ネス「うわっ」
<DEX>×5
ネス(75)dice1d100=72 (72)
- 37124/12/08(日) 09:29:36
ネスが躱したとき、丁度他の通行人がひったくりを捕まえるだろう
ネス「やれやれ、迷惑なやつ」
ネス「ん? これはひったくりが盗んだ鞄?」
ネス「この鞄の持ち主は誰だろう」
鞄を持ってキョロキョロしていると、おばあさんがネスに話しかけてくる
老婆「ありがとうございました」
ネス「ああ、よかったですね。鞄は無事ですよ」
老婆「ええ、ふふ、物騒ね。今日はエンケルトリックの対策講座に行っていたんですけども」
老婆「ひったくりに合わない方法も考えないとね」
ネス「エンケルトリック? ああ、孫を装った詐欺ですか」
老婆「何でも、本人たちしか知らないことを質問するのが良いみたいよ」
老婆「昔のこととか、最後にあった日の出来事とか」
老婆「あら、ごめんなさいね、年寄りの話は長くなってしまうわ」
ネス「いえいえ」
ネス「僕はカイザーを装うような奴に騙されたりなんてしないけど」
ネス「僕とカイザーしかわからないことか……何かあるかな?」
ネス「あ、そうだ。玉を沈めないと」
ネス「よし、沈めたぞ。残りはあと一つか」
ネス「次に行こう」 - 38124/12/08(日) 09:32:06
①駅前
ネス「噴水は……あったあった」
ネス「ここの噴水、たしか時間になるとミニショーがあるんだよね」
ネス「うっかり水がかからないようにしよう」
<目星>
ネス(70)dice1d100=4 (4)
<聞き耳>
ネス(25)dice1d100=99 (99)
- 39二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 10:16:22
ファンブル!!
- 40124/12/08(日) 12:40:35
うーんと……
ネス「うん? 珍しい広告だ」
ネス「占いセミナー?」
ネス「天川薫……日本人の占い師が講師をしてるみたい」
ネス「占い……興味ないわけじゃないけど、行くほど暇でもないし……」
(クリティカル報酬↓)
ネス「……この講師の顔」
ネス「そういえば一か月前に、落し物を拾った人に似てるかも」
ネス「アジア系で珍しいと思ったんだけど、この人だったかな……?」
ネス「……あ、そうだ、玉を沈めてこないと……」
ネス「ってうわっ!!」
ネス「ふ、噴水の水がかかっちゃった……」
ネス「あー……」
ネス「いてて、手をすりむいてしまった」
ネス「ついてないなあ」
ネスHP-1→15 - 41124/12/08(日) 12:49:44
ネス「電話だ」
ネス「知らない番号ですね、無視しますか」
ネス「……」
ネス「…………」
ネス「あっ、これ覆面の番号か」
ネス「もしもし」
覆面「無視とはいい度胸だな」
ネス「僕もエンケルトリックに気をつけないとなんて思いまして」
覆面「エンケル? まあいい」
覆面「ご苦労だった」
覆面「最後に、今から送る住所に来い」
覆面「そこで身代金と人質の交換を行う」
ネス「カイザーは無事ですか?」
覆面「ああもちろんだ」
ネス「身代金の金額は?」
覆面「そうだな…………君が友人と交換するにふさわしい金額を用意しろ」
ネス「は? 僕がカイザーに値段をつけろって言うんですか?」
覆面「くくく、我々と友人をがっかりさせるなよ」
覆面「では、約束の場所でまた会おう」
ネス「あ、切れた」
ネス「この場所は……森の中? 時間は十九時……まだ時間はある」
ネス「えっと……身代金は」
>>42 いくら用意する?
ネス「あと他に準備するものとか……」
>>43 何かしたいことあればどうぞ
- 42二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 15:42:57
一億
ネスが用意できそうな精一杯の金額でこのぐらいかなと - 43二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 16:01:15
- 44二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 16:02:20
- 45124/12/08(日) 17:58:08
ネス「くっ、今の僕に用意できるのはたったの一億」
ネス「カイザーの価値なんてお金で表せるものではないけど、仕方ない」
ネス「あとは……」
ネス「この分厚い魔導書を持っていこう」
ネス「いざという時に役立つかもしれない」
ネス「それに向こうは頭が足りてなさそうだから、はったりでも効果がありそうだし」
<アイデア>
ネス(70)dice1d100=86 (86)
- 46124/12/08(日) 18:03:27
ネス「さて、お金は集まった……これをあとは持っていけば……」
ネス「……?」
ネス「今、地面が揺れたような気が……」
ネス「!」
ネス「ま、周りの人たちが急に倒れ込んだ……」
ネス「なんで? 倒れてない人もいるけど」
「だれか! 来てください!!」
「うう、気持ち悪い……」
「なんだなんだ、急にどうした」
ネス「……」
ネス「一体何が?」
<幸運>
ネス(60)dice1d100=36 (36)
成功dice1d5=2 (2)
失敗dice1d10=2 (2)
<アイデア>
ネス(70)dice1d100=96 (96)
- 47124/12/08(日) 18:05:30
ネス「うっ……」
ネス「なんだろう? 急に身体のエネルギーが持っていかれたみたいな……」
ネス「立ち眩みもする……」
ネス「……」
ネス「ふう……」
<SAN値>
ネス(60)dice1d100=81 (81)
失敗dice1d3=2 (2)
- 48124/12/08(日) 18:11:12
ネス→58
ネス「奇妙な感覚だったな……」
ネス「……大変だ。約束の時間が迫ってる」
ネス「行かないと……」
指示された森に向かう
覆面「よく来たな」
ネス「カイザーは?」
覆面「今にあわせてやる」
ネス「急いでください」
覆面「待て、その荷物は何だ」
覆面「何が入っている」
ネス「本です」
覆面「本? 怪しいな。見せてみろ」
ネス「はい」
覆面「……」
覆面「めっちゃいい本じゃん」
覆面「どこで買ったん?」
ネス「これですね、見つけるの苦労したんですよ」
ネス「あ、こういうのいけるカンジです?」
覆面「いやめっちゃすきっスこういうの。心そそられるっつうか」
ネス「後で語りません?」
覆面「え、マジ? 俺も思ってた!!」 - 49二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 18:12:23
草
- 50二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 18:20:40
覆面なんか好きだな
- 51124/12/08(日) 18:21:25
森の中を進んで行くと小さな湖が出てくる。そしてその湖畔に別荘風の小屋のような建物があった
それほど大きくないその小屋は外から見て二階建てだとわかる
また、小屋のすぐ隣に車が一台止められていた。恐らくは誘拐犯たちが乗ってきたものだろう
ネス「ここにカイザーが?」
覆面「ええ。この部屋にいるっす」
ネス「……カイザー!」
カイザーは覆面集団に囲まれて椅子に縛り付けられている
視線を下に向けていて目が合わないが、無事だとわかる
ネスが安心していると、覆面のリーダー格が前に出てきて話しかけてくるだろう
リーダー「約束を守ってくれて結構」
リーダー「ところで一つ、言いたいことがある」
リーダー「君の友人はしつけがなってないんじゃないか!?」
ネス「は? カイザーに欠点はありませんけど」
リーダー「見ろこの惨状を!!」
ネス「どうして傷だらけなんですか?」
リーダー「お前の友人にやられたんだよ!!」
ネス「ええ!?」
リーダー「わかってくれたか」
ネス「流石カイザーですね。誘拐犯にも屈しない精神を持っているんですよ」
リーダー「……あまりに暴れるものだから、猿轡と足も縛らせてもらった……」
リーダー「外し方、わかるか?」
覆面「あ、俺教えようか?」
ネス「お願いしていい? あと君のメアドも教えて」
覆面「はいスマホ」
リーダー「何で仲良くなってるんだこいつらは」 - 52二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 18:22:32
覆面くんよわよわで草
- 53124/12/08(日) 18:28:38
リーダー「とにかく、君が想像するよりもこちらの被害が大きい」
リーダー「身代金は用意してきたな」
ネス「……ええ」
ネス「こんなんで足りるとは思ってませんけど……僕が用意できる精一杯です……」
リーダー「ふん……どれ」
リーダー「……」
リーダー「え? これいくらある?」
ネス「一億です」
リーダー「え?」
ネス「一億」
瞬間、覆面集団がざわついた
リーダー「……」
覆面「そんなに要らないっすよ」
覆面「返しましょうリーダー」
リーダー「いや……でも、一億だぜ? 欲しいじゃん」
覆面「……」 - 54124/12/08(日) 18:29:18
覆面「こんなに渡したら、ネス君、生活大変になるんじゃないの」
ネス「……まあ、正直、痛い額ではあります」
ネス「今日誕生日なので、欲しいもの買いたくて、こつこつ貯めてきましたし……」
覆面「……」
覆面「誕生日!?」
「大変だ」
「お祝いしないと……」
「誕生日に可哀想なことしちゃったなあ」
リーダー「……」
リーダー「えっと、俺ら全員で6人いるから」
リーダー「ひとり……みんないくら欲しい?」
「十万!」
「俺の分は要らない! 誕生日プレゼントだ!」
「じゃあ俺もそうする!」
リーダー「……えっと、じゃあ、60万貰ってもいい?」
ネス「持ち帰るの怠いんで全部もらってください」
覆面「あ、じゃあ俺が余った分家に郵送しときますね」
ネス「ありがとう。お願いします」 - 55二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 18:30:32
意外と良い組織だなこいつら…!?!?
- 56124/12/08(日) 18:35:06
リーダー「こちらが金を受け取る、そしたら後ろの仲間たちが人質を解放して部屋から出ていく」
リーダー「全員が出るまで動くな。最後の一人が部屋を出て、君たち二人だけになったならばそれで終わりだ」
リーダー「そうしたら人質の縄を切るなり帰るなり、好きにするといい」
ネス「じゃあとっとと出てってください」
リーダー「ふん、おい行くぞお前ら!」
「誕生日おめでとうー!」
「よい歳を過ごせよ!」
「また会おうな!!」
ネス「ありがとうございます」
ネス「また会うのはまずいと思いますけど」
覆面「明日電話していい?」
ネス「夜なら大丈夫ですよ。メールください」
覆面「おっけ。またな」
ネス「うん、またね」
リーダー「……」
リーダー「では、さようならだ」
リーダー「あ、いてっ……」扉に頭ぶつける
ネス「気を付けて帰ってくださいね」
ネス「さて」
ネス「遅くなってすみません、カイザー」
カイザー「……」 - 57124/12/08(日) 18:38:37
カイザー「……」
カイザー「悪い、助かった」
ネス「今拘束を解くから……」
ネス「……」
ネス(そういえば、喧嘩してたんだった……)
ネス(どうしよう。いつも、どんなふうに話してたっけ……)
カイザーに話したいこと、聞きたいことがあれば下にどうぞ - 58二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 18:48:16
ネックレスのこと気になる…
あとどこか痛いところはないか - 59二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 18:53:37
頭殴られてたしケガしてないか気になるね
あとさっきの立ち眩みはカイザーたちにも起きたのか - 60二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 18:55:12
昨日の喧嘩ごめんねって言ってみる
反応がみたい - 61124/12/08(日) 18:56:13
ネス「カイザー、怪我はない?」
カイザー「軽く殴られただけだ」
ネス「どこですか?」
カイザー「さあな。もう痛くないからわからない」
ネス「……」
ネス「あ、その、ネックレス……」
ネス「拾ってきたんだけど」
カイザー「……」
カイザー「ああ、助かった」
ネス「あそこで何があったの?」
カイザー「……」
ネス「カイザー?」
カイザー「さあな。俺もよくはわからない」
ネス「……あと、さっきすごい立ち眩みがして、地面も揺れたような気がしたんだけど」
カイザー「そうか」
ネス「こっちは?」
カイザー「特に何もなかったな」
ネス「そっか……ならいいんだけど」
ネス「それと……」 - 62124/12/08(日) 18:59:47
ネス「昨日は……ごめん」
カイザー「……」
ネス「僕、あの時冷静じゃなくて」
カイザー「…………」
ネス「まだ……怒ってる?」
カイザー「いや、もういい」
カイザー「さっさと出るぞ」
ネス「あっ……うん」
ネス(カイザー、何だか表情が硬い)
ネス(…………やっぱり、何かされたんじゃ)
カイザー「…………」
ネス「あ、カイザー、荷物持とうか?」
カイザー「いい。外に行くぞ」
ネス「う、うん」 - 63124/12/08(日) 19:03:43
小屋を出ると、来た時と同じ空気が流れている
車もそのままある
カイザー「…………」
ネス「どうしたの?」
カイザー「何か光ったな」
ネス「え?」
カイザー「ついて来い」
ネス「あ、待ってカイザー!」
ネス「ここ、湖だ」
ネス「カイザー、落ちたら危ないので、あまり近づかないほうが……」
カイザー「…………」ゴソゴソ
ネス「何かあった?」
ネス「あ、それ…………」
ネス「僕が沈めてきた、あの水晶みたいな玉」
ネス「ここにもあったんだ」
カイザー「……」
<聞き耳>周りが静かなので補正20
ネス(45)dice1d100=82 (82)
- 64124/12/08(日) 19:07:42
カイザーが何か言ったが、それはとある音にかき消された
先ほどまでいた小屋の二階が、勢いよく開かれたのだ
そこから誰かが飛び降り、受け身を取って地面に着地する
そうして身体を起こしたその人物は、カイザーに拳銃を向けた
「ネスから離れろ」
ネス「え?」
ネス「な、なんで」
ネス「カイザー?」
拳銃を突き付けた人物は、カイザーと同じ顔をしている
少しばかり髪が乱れているが、紛れもなくカイザーである
隣を見る、カイザーがいる
前を見る、カイザーがいる
ネス「あ、え……?」
ネス「な、なんで……?」
<SAN値>
ネス(58)dice1d100=57 (57)
- 65二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 19:10:44
ダイスギッリギリ!!
というかもう1人のカイザー!? - 66二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 19:12:36
どっちかが偽物かどっちも偽物か
- 67124/12/08(日) 19:14:05
ネス「カイザーついに……」
ネス「分裂できるようになったの……?」
カイザー(前)「クソバカなこと言うなネス」
カイザー(横)「ネス、あまり前に出るな」
カイザー(前)「クソニセモノ野郎はネスから離れろ」
カイザー(前)「そうでないと撃つぞ」
カイザー(横)「離れるなネス」
カイザー(横)「俺に弾が当たるだろ」
ネス「え、あ、ど、どっち?」
二人のカイザーの視線がネスに集まる
まるで、どっちが本物か見定めろと言うように
ネス「カイザー……」
カイザー(前)「わかるだろネス」
カイザー(横)「本物は俺だ」
ネス「えっと……」
ネス(あの時、おばあさんが言っていた……)
ネス(僕とカイザーにしかわからない質問……)
ネス(口調もそっくりだし、きっとニセモノはカイザーをよく調べてる)
ネス(……なんて質問すれば……)
- 68二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 19:15:10
カイザーは大の牛乳好きでしたよね?
僕と昨日喧嘩した理由が何だったか覚えてますか? - 69二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 19:15:56
カイザーが僕と出会った時、僕に最初にかけた言葉を覚えてますか?
それが僕が今でも信じてるものです - 70124/12/08(日) 19:22:55
ネス(……)
ネス「カイザーは……」
ネス「大の牛乳好きだよね」
ネス「昨日僕らが喧嘩した理由、答えて」
カイザー(前)「牛乳はクソ嫌いだ。二度と飲ませるな」
カイザー(横)「先を越されたか」
カイザー(横)「俺もそう答えるつもりだった」
ネス「じゃあ」
ネス「…………」
ネス「カイザーが僕と出会った時、僕に最初にかけた言葉を覚えてますか?」
「それが僕が今でも信じてるものです」 - 71124/12/08(日) 19:24:16
ネスの隣にいるカイザーは何も答えない
それを見てから、正面にいるカイザーはゆっくりと答えを返す
カイザー(横)「…………」
カイザー(横)「…………」
カイザー(前)「ゲームオーバーだな」
カイザー(前)「おいクソザコ」
カイザー(前)「”不可能”を信じるか?」 - 72124/12/08(日) 19:25:25
- 73二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 19:26:51
本物のカイザーを連れて離れようとする
- 74124/12/08(日) 19:30:29
ネス「カイザー!」
ネスは正面にいるカイザーの方へ駆け寄ろうとする
が、それよりも早くニセモノがネスの腕を掴んだ
そうして強い力で引っ張られ、次の瞬間には水の中にいた
ネス(あれ……)
ネス(この光景)
ネス(夢と同じだ……)
ネス(いや違う)
ネス(僕の後ろに何かがいる……)
ネス(もっと沈めば、永遠に戻って来られないような)
ネス(これは夢じゃない!!)
ネス(苦しい!)
ネス(誰か!!)
ネス(助けて!!)
そうしてネスが伸ばした腕を
誰かが掴んだ - 75124/12/08(日) 19:35:39
ネス「ごほっ……」
ネス「……はあ、はあ」
地面に放り投げられたネスが顔を上げると、むせながらも息を整え、髪をかき上げるカイザーの姿があった
カイザー「……」
ネス「カイザー……」
ネス「助けてくれたの……?」
カイザー「……クソ最悪だ。全身濡れた」
ネス「ありがとう……カイザー」
ネス「!」
カイザー「今度は何だ?」
振り返ると、激しい水音とともに細長くしっかりとした棘が、ニセモノのカイザーの胸を貫いているところを目撃するだろう
ぶんっと、棘が大きく動くと、ニセモノは地面に叩きつけられ、謎の棘は湖へと戻っていった
<SAN値>
ネス(58)dice1d100=16 (16)
失敗時dice1d3=1 (1)
- 76124/12/08(日) 19:38:53
ネス→57
ネス「……」
カイザー「何なんだ一体」
?「あ……う……顔を合わせないほうが、上手くいく確率が高かったのに……」
刺は胸元を貫いたらしく心臓や肺の辺りから血が流れており、本来ならば即死していてもおかしくないはずなのに“カイザーだった人物”は話す
その声も初めはカイザーと同じ声だったはずなのに次第に別人のものに変わっていく
探索者たちの目の前で“カイザーだった人物”はその皮膚を溶かし再度固め、どんどんと作り変えられるように姿を変え、やがてすっかり別人のものへと変わってしまった
最後にそこに立っていたのは服装こそカイザーのもののままだが、顔は全く違う人だった
ネス「あ……」
ネス「あなた……占いの天川薫……」
<SAN値>
ネス(57)dice1d100=52 (52)
失敗時dice1d6=3 (3)
成功時dice1d3=2 (2)
- 77124/12/08(日) 19:42:13
ネス→55
カイザー「クソ気分が悪いな」
ネス「なんで……こんな……ありえない……」
天川「こんなことになるなら殺しておけばよかった」
天川「どうでもよかったから放っておいたのに」
カイザー「爪がクソ甘かったな」
カイザー「三流の演技じゃ舞台も成功しないだろう?」
天川「……」
天川「ようやく会えた。運命の人」
ネス「え?」
天川「一緒に行こう、私の運命」
質問できます
下にどうぞ - 78二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 19:43:24
どうして運命なのか
- 79二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 19:43:57
あなたとは初対面では?
- 80124/12/08(日) 19:47:32
ネス「運命って……どうして?」
天川「誕生日」
ネス「え?」
天川「今日だよね、あなたの誕生日」
天川「そして私の誕生日」
天川「今日を、このまま、二人の記念日にしよう?」
ネス「しょ、初対面じゃないですか!」
天川「そんなことない。でもたとえそうであっても、運命に変わりない」
ネス「な、な……」
カイザー「イカレ女だな」
カイザー「お前の好みか?」
ネス「……」
天川「その人から離れて」
天川「一緒に行きましょう」 - 81124/12/08(日) 19:49:59
「一緒に行こう」
「儀式は終わった、あとは、一緒に行くだけだ」
「さっきの刺を見たよね? 今この湖は神様のいる場所に繋がってるんだ」
「運命の人、貴方が一緒に儀式をしてくれたからだよ」
「一緒に神様のところに行こう」
「そうすれば私たちは永遠に一緒になれる」
「さあ、この手を取って」
カイザー「だ、そうだ」
カイザー「滅多にないチャンスだなネス」
カイザー「どうする?」
ネス「……」
どうしますか?
- 82二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 19:52:01
えっと、天川薫さん?結局誰なのかよくわからないけど……
カイザーを騙って僕を騙そうなんて百年早いんですよ……!!
間違えるはずがないだろうミヒャエル・カイザーを 僕が!!
カイザーを侮辱するなァアアァアアア!!!
荒ぶる雪のゴーレムよ
我にその力を!
シメーセクト・パトローラーァアア!!!
と言って持参した魔導書の角で思い切り偽カイザーの頭を何回か殴る - 83124/12/08(日) 19:58:17
ネス「えっと……君が誰なのかよくわからないけど……」
カイザー「……」怪しい気配を察する
ネス「カイザーを騙って僕を騙そうなんて百年早いんですよ……!」
ネス「間違えるはずがないだろうミヒャエル・カイザーを
僕が!!」
天川「え? あれ……」
天川「騙されないで。あなたはその人に洗脳されて……」
ネス「カイザーを侮辱するなァアアァアアア!!!」
ネス「荒ぶる雪のゴーレムよ」
ネス「我にその力を!」
ネス「シメーセクト・パトローラーァアア!!!」
カイザー「……」羞恥で顔を覆う
ネス「えいっ」
<投擲>ちょっと天川と距離あるので本を投げます
ネス(75)dice1d100=74 (74)
ダメージdice1d3=2 (2)
- 84124/12/08(日) 20:02:32
天川不意打ちのため回避なし
HP-2
「ああ!!」
「酷い……酷い!!」
「……」
ネス「これが魔法の力……」
ネス「不可能を信じた僕の勝利……!」
カイザー「物理的なダメージだがな」
「……」
「そう、やっぱり占った通りだった」
「全部終わるまでに顔を合わせると成功率が下がるって、結果にはあった」
「でも諦めない」
「運命の人、私は貴方を諦めない」
「やっと見つけたんだ、だから」
「絶対に一緒に行こう」
ネス「……!」
ネス「カイザー、下がって!!」
カイザー(……)
カイザー(俺はただ巻き込まれただけだが……)
カイザー(幸いあの女は俺のことは眼中にないようだし、どうするか……)
カイザーは戦闘に参加する?
他のことをする?
- 85二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:10:14
巻き込まれて殴られた上に監禁までされておまけに姿まで勝手に使われて黙っているような男ではないかな?
- 86二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:12:01
連れてこられた時の誘拐犯の車とかある?
とにかく逃走する手段を探しながら銃口は偽のカイザーに向けておく
こちらに手出しするなら撃つと言う - 87124/12/08(日) 20:16:15
車はありますね
ではカイザーも戦闘しますか
<戦闘開始>
カイザー「動くな、撃つぞ」
天川「運命……私の運命……」
カイザー「俺のことは眼中にないらしいな」
<拳銃>
カイザー(20)dice1d100=92 (92)
ダメージdice1d8=1 (1)
- 88124/12/08(日) 20:18:25
カイザー「だめだ。扱いがクソわからん」
ネス「カイザー、拳銃を撃つ姿も様になるね」
ネス「僕の魔導書はまだありますよ」
ネス「これでもくらえ!!」
<投擲>
ネス(75)dice1d100=33 (33)
ダメージdice1d3=3 (3)
- 89124/12/08(日) 20:20:51
天川は回避をしません
HP-3(計5)
天川「いたい……」
天川「でもいいの」
天川「運命だから」
天川「絶対に連れて行くの!!」
<ひっかき>
天川(30)dice1d100=71 (71)
ダメージdice1d3=1 (1)
対象→ネス
<回避>
ネス(80)dice1d100=14 (14)
- 90124/12/08(日) 20:24:59
ネス「爪が……伸びてる……?」
ネス「引っかかれたらまずい」
カイザー「おいネス。車があるぞ」
ネス「ええ。逃走手段はありますが……」
ネス「ここで彼女を放置するのは……」
ネス「危険な気がする! 魔術師である僕の勘がそう言っている!」
カイザー「いつになくノリノリだな……」
カイザー(……)
カイザー(湖に落とすって手もあるが……)
カイザー(蹴り飛ばして落ちるか?)
カイザー(車で轢くか?)
カイザー(そんな運転技術持ち合わせてないが……)
このままHP0になるまで戦いますか?
他にやりたいことがありますか?
下にどうぞ - 91二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:28:03
隙を見て偽カイザーをネスが足払いしながらカイザーが湖に落とす共同作業で
銃での防衛は忘れずに - 92二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:29:21
サッカー選手の蹴りなら結構すっ飛びそう
- 93124/12/08(日) 20:41:34
カイザー「……みろネス」
ネス「はい?」
カイザー「いい湖だろ」
ネス「……」
ネス「ええ、ぜひ飛び込みたいくらい」
カイザー「さっき落ちただろうが」
ネス「そうだった」
ネス「僕が彼女を転ばせます」
ネス「カイザー、突き落としてもらえますか?」
カイザー「しくじるなよ」
ネス「ええ」
カイザーは行動をディレイ
<芸術(サッカー)>足払い(ダメージなし)
ネス(80)dice1d100=81 (81)
<回避>
天川(14)dice1d100=87 (87)
- 94124/12/08(日) 20:44:00
ネス「あっ!」
ネス「僕の魔導書が湖に!」
ネス「って、ああ」
ネス「当たらなかった……」
カイザー「……」
カイザー「もういい」
カイザー「そのまま蹴り飛ばす」
ダメージ5以上で突き落とせることにします
<芸術(サッカー)>
カイザー(80)dice1d100=75 (75)
ダメージdice1d6=2 (2)
ダメボdice1d6=4 (4)
- 95124/12/08(日) 20:47:02
天川はネスに気を取られて回避をしない
カイザーの放った蹴りは天川を吹き飛ばし、天川は為す術もなく、再び湖へと落ちてしまうだろう
重たい水音が周囲に響いた
ネス「やったの……?」
あの鋭い刺を受けていたからだろうか。天川の動きは鈍く、重力に逆らう間もなく沈んでいくのが水面越しに見えるだろう。
天川の姿は浮かんでくることなくそのまま見えなくなっていった。
そうして一瞬、ネスたちの視界になにか奇妙なものが映る。
湖の奥深くに大きな何かの影を見た気がした。だが月明かりだけではその全貌は到底図れず、それが生き物かどうかすらわからない。
ただ不穏な、不愉快な、そんな名状しがたい雰囲気が一瞬流れた。
あれはなんだろうと、ネスたちが思った時には既に影はない。感じた雰囲気も消え去っていた。
ただただ、何の変哲もない湖がそこにはあるだけだった。
無意識に身体の力が抜け、ようやく全て終わったと悟ることが出来るだろう
ネス「……」
カイザー「……」
ネス「終わったみたいだね」
カイザー「ああ」 - 96二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:49:39
生存?だー!やったー!
60万失うだけで済んだ - 97124/12/08(日) 20:52:25
カイザー「クソが」
カイザー「俺の荷物、あの女が持っていきやがった」
ネス「え? ああ……沈んじゃったね……」
カイザー「……」
ネス「……あの、カイザー」
カイザー「あ?」
ネス「昨日のこと、ごめん」
カイザー「……」
カイザー「ああ、クソ最悪だった」
カイザー「が、今日に比べれば大したことじゃない」
ネス「……」
カイザー「金は回収するか?」
ネス「お金?」
カイザー「覆面の連中は小屋の二階で待機していた。俺を監視するためにな」
ネス「え? じゃあなんでカイザーはここに」
カイザー「今頃全員呑気に眠ってるはずだ。取り返すなら今だぞ」
ネス「……」
ネス「メアド交換したし、いいかな」
カイザー「なら帰るか」 - 98二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:56:21
面白かった
- 99124/12/08(日) 20:56:57
あの日街で起きた多数の人が急に意識が朦朧としたり人によっては意識不明で倒れたりした出来事については、原因は一切不明だが全員一日もすれば回復し、以降問題なく生活を送っているために事件のことは早くも風化しそうである
また占い師天川薫は界隈から姿を消し、密かに行方不明になっているという噂が流れている
ネス「一体、何だったんだろ」
ネス「運命って……」
ネス「……まあ、幸いにもカイザーは無事でしたし……」
ネス「あ、カイザー!」
カイザー「ほら」
ネス「……これは?」
カイザー「俺のマグカップと似たようなものを使うからあんなことが起きる」
ネス「え、ええ、すみません」
カイザー「ネス、今日からはこれを使え」
カイザーが渡してきたのは、新品のマグカップだ
ネス「……」
ネス「……僕、先日、誕生日だったんです」
カイザー「そうか、初耳だ」
ネス「……」
ネス「すごく、うれしい」
ネス「一生大事にしますね」
カイザー「勝手にしろ」
カイザー「どうせただの安物だ」
ネス「……へへ、やった」 - 100124/12/08(日) 20:57:27
シナリオクリアです
ネスおめでとう
お付き合いいただきありがとうございました - 101二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 21:00:12
生還エンドやったー!!!
ネスおめでとう!マグカップ良かったね!!
このシナリオ、調べたら続編もあるっぽいので機会あればぜひそちらもやってみてほしいです!
というかマジで覆面達けっこう愉快だったな…メアド交換できてよかったね〜 - 102二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 21:04:05
生還GJ
炭治郎ネス怒りのシメーセクトパトローラーとそれに頭抱えてるカイザーの図すごく好き
二人のバディ感が絶妙で良かった - 103二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 21:17:21
生還おめでとう!
いや~黒幕以外なんか愉快な面々だったなコメ82含めて - 104二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 21:27:08
超面白かった、乙です!
- 105二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 21:54:35
質問で鎌かけたのと何気に魔導書(物理)持っていったのもいい選択だった気がする
名作だった