【あにまん】アニ=マン・マン【青空文庫】

  • 1二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 00:36:50

    「何しようぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え」
                       ──閑吟集

     私がこの冒瀆的な偶像に出会い、魅せられてしまったのはつい最近の話だ。マサチューセッツ州アーカムにあるミスカトニック大学において、歴史考古学の教鞭をとっていた私は、地元警察から最近多発している不可解な連続殺人の現場において必ず発見されるという、奇妙な偶像に関する調査を依頼された。
     訪れた刑事から事件の内容を聞く限り、我がアメリカ合衆国の歴史においてよくありがちな連続猟奇殺人の様に感じられたが、事件被害者の年齢層が十代から五十代と幅広く、しかも性別や人種、職業や政治思想などに何ら共通点が見られなかった。加えて、被害者達は全員個室に置かれたパソコンの前で、何らかの神でも崇めているかのように五体投地をした状態で心臓や目などの臓器を強引に抉り取られた状態で死亡しており、恐ろしいことにその遺体の全てが恍惚的な笑みを浮かべていたという。
     全ての事件現場に配置されていたというその偶像は、金色に輝く三つの角のようなものと猛禽類の嘴を生やしており、この地球上の如何なる生物にも似ていない生命体の頭部を有していた──まるでエジプト神話のセト神のようだ。

  • 2二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 00:38:13

     更にその胴体から腰までは人間で、胸の中心部には何故かアルファベットで「A」と刻まれている。だが、個人的に何より奇妙で解せないのは、その下半身だ。東南アジアの民間伝承や古代バビロニアの宗教画でよく見受けられるスカートかローブ状の衣類を身に纏っているのだが、その足は何と蛸や烏賊を思わせる無数の触手であった。
     加えて、生理的な不快感と胸糞悪さを感じさせる要因は、この怪物の取る謎のポーズと人間じみた舌を覗かせながら虚無的な表情を浮かべている事にある。かの有名な「ミロのビーナス」にあるような美と妖艶さ、もしくは「ロダンの考える人」で表現された憂いや苦悩といった人間的な要素を一切感じさせないのだ。しかもこの像の全身は奇妙な紫の塗料──最初は外壁や壁紙などに使用されるペンキ類か、子供やその手の趣味を持つ人々が使用するペイント缶スプレーと思い調査したが、どうにも違うらしい──で染め上げられている。だが、この偶像を目にした時、何よりも印象に残り、不本意ながらも記憶に焼き付いてしまうのはその"目"だ。毒々しい虹色または宇宙からの有害なオーロラを連想させる輝きに満ちており、こちらをじっと凝視してくる。総合的に評価して、この偶像は重度の麻薬中毒者か精神異常を患った連続殺人犯が描いた悪夢めいた絵を具現化したようにしか思えず、仮にこの作品を評価する狂人か天才がいるとすれば、かのリチャード・アプトン・ピックマンくらいであろう。  
                                                     ──ネタが思いついたら多分続く

  • 3二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 00:38:41

    夜は良質なあにまんまんスレが立つ

  • 4二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 00:39:20

    このレスは削除されています

  • 5二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 00:39:52

    なんでラブクラフトエミュが上手い奴がいるんだよ!!!

  • 6二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 01:29:46

     私は何かに憑りつかれたかのように研究室に籠り、およそ一晩ほどかけてこの偶像を調べたが、判明した事実はただ一つ──これは私の知っている限りの如何なる神話や伝承にも知られていない謎の存在であるという事だけだ。この偶像の想像を絶する不快感にも拘らず、私はこの奇妙な存在に対する強い好奇心を何時の間にか抱き始めていた。
     無論、睡眠不足による疲れもあるであろうが、仮にこの未知の偶像が人類史における重要な産物であることを示す説を唱え、それを証明する事に成功すれば、閉塞じみた歴史考古学に新たな一石を投じることができる。さすれば、この分野における名声や地位は確固としたものになるだろう。この時の私は、退屈じみた教授生活に一筋の光が差し込んだように思え、表現しようのない高揚感と未来への希望を勝手に描き始めていた──だが、今思えば決してそうでは無かった。最早私は、底無しの闇と絶望の底にいる。否、それどころか"コイツ"に一切触れるべきでは無かったのだ。

  • 7二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 01:31:43

    > 生理的な不快感と胸糞悪さ

    > 偶像の想像を絶する不快感

  • 8二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 01:32:07

     次の日、私は同大学の哲学教授及び人類学者であり、個人的に畏敬の念を抱いているラバン・シュリュズベリイ博士のいる学部へと訪れたが、残念な事にあの方はおられなかった。理由は不明だがどうやら、あの黒い噂の絶えぬ寂れた漁師町・インスマスへと出かけたらしい。私は残念に思いつつも、再度気を取り直して同大学にいる古くからの友人、アルバート・N・ウィルマース教授とウォーレン・ライス教授らに話を伺おうと両者のいる学部を訪ね、突然の来訪にも拘らず彼らは快く私を受け入れてくれた。
     そして、校内にある狭い個室にて私は、両者に事件現場で発見されたこの偶像に関する何らかの情報や様々な意見を求め、激しい議論と様々な仮説を長時間に亘って述べ合った。そこでの彼ら曰く、この偶像は比較的歴史が浅い作品であり、像自体はどうやら花崗岩で構成されているとのこと。そして、この像を再度緻密に調査をした時に分かったのだが、胸の中心部はどうやら外せる仕組みになっていたらしく、その奥には「Iman」──アルバート曰くインドネシア語で"信仰"の意を持つそうだ──という言語が刻まれていたことが判明した。つまり、この偶像の出所はどうやらインドネシアであり、恐らくあの国に住む少数民族の崇拝している土着の神か精霊、またはかの国から抹消されたマレビト神では無いかという貴重な意見を手にすることができた。
                                                  ──ネタが思いついたら多分続く

  • 9二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 01:32:59

    ガチ考察要素草

  • 10鬼まんまん21/09/12(日) 01:41:34

    >>7

    言い過ぎだろ…

  • 11二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 08:36:15

    ラヴクラフトっぽいなと思ったら意識してたのね
    素晴らしい。この宇宙的恐怖が俺を狂わせる!

  • 12二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 15:51:27

    >>8

     また、同席していたウォーレンからも興味深い指摘の数々を受けた。まず1つはこの怪物の三本の角だ。これはキリスト教における「三位一体」や「メンデスのバフォメット」の角などに見られる聖数「3」の要素が含まれており、「知恵」といった何らかの概念の象徴している可能性があるとのこと。2つ目は、謎めいた猛禽類の嘴である。鳥類の特徴を有しておるのは恐らく、チベット仏教や古代ゾロアスター教における「鳥葬」を暗喩している──即ち、この存在は魂を喰らい、死者の魂をこの世からあの世へと運ぶことを表現している可能性がある──というものだった。最後の3つ目は、この怪物が"紫色"である理由と意味である。宗教学や神秘学においては、"紫"は「無意識」を表しており、インドネシアやヒンドゥー教の宗教観においては、第七チャクラの色を象徴し、「霊性」、「統合」「悟り」、「死の哲学」を表している。加えて、この怪物のキメラ的要素はエジプト神話における罪人の魂を喰らう怪物・アーマーンのようでもあり、前述の「鳥葬」の仮説とも問題なく一致するのである。

  • 13二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 15:51:57

     議論の最後に私達「3」名は、この怪物が古代ゾロアスター教とヒンドゥー教の伝承における何らかの怪物が姿形を越えて、インドネシアの地へと流れ着いたものであり、その過程においてポリネシアにおける烏賊の形象を持つ邪神・タンガロアの特徴が混ざり、誕生した名を忘れられた存在であるという仮説を成立させた。そして、この偶像はインドネシアの改宗した初期のキリスト教徒らが宗教的弾圧から逃れるための隠れ蓑時な代物であるとの憶測も立てた。何故なら「Iman」は、「I am a man」──即ち、「私はある」という意にも解釈でき、この言葉は旧約聖書における古代ユダヤ教の主なる神の発言そのものであるからだ。
     それに現地の伝統的な影絵芝居・ワヤン・クリなどで表現される悪の化身・ランダと善の化身・バロンの永遠の闘争は、古代ゾロアスター教における善悪二元論から成る宇宙論を推測させるものであり、「Iman」を更に解釈すれば、スペルの綴りは違うもののゾロアスター教の聖人・イマ(ジャムシード)との関連をも匂わせる。私は貴重な時間を割いてまで、関わってくれた両者に深い感謝の意を述べ、この説を公表し、成立させた暁には必ずこの3名で発表して成功と栄誉を共有しようと約束して、早足で学部を後にした。
                                                ──ネタが思いついたら多分続く 

  • 14二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 15:55:25

    はえーすっごい

  • 15二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 15:55:57

    > 「Iman」は、「I am a man」──即ち、「私はある」という意にも解釈でき

    唐突にガバるな

  • 16二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 15:56:58

    圧倒的な教養で綿密に積み上げてからのガバはいずれ癌に効く

  • 17二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 15:57:29

    だからなんでコイツの二次創作は大抵クオリティが高いんだよ

  • 18二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 16:08:25

    あにまんまんの猛禽類のクチバシってなぜか上しかついてないんだよね

  • 19二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 16:09:05

    (あにまんまんウーマンちゃんもドキドキしながら読んでいます)

  • 20二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 16:11:37

    偽物だけどそれはそれとして可愛いなウーマンちゃん……

  • 21二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 16:12:37

    >>18

    そこがバイキンマンっぽい要素だよね

  • 22二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 22:28:31

    スレ主の文才に嫉妬せざるを得ない・・・

  • 23二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 00:34:02

    忘れぬ先の保守
    頑張れラブクラフト

  • 24二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 00:34:34

    思ったんだけど職種にイカみたいな嘴ってクトゥルフ適性高いなこいつ

  • 25二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 12:46:20

    >>13

     そして私はすぐさま、学校側に例の事件捜査の協力とフィールドワークの為に、14日ほどの長期休暇を申請し、それは問題なく承諾された。私の有給休暇が溜まりに溜まっていたのも理由の一つだが、何よりも我がミスカトニック大学においてこのような事例は決して珍しいことでは無い。同僚の教授らはまるで近所で軽い昼食を済ませるが如く、世界

    の様々な場所へと実地調査や研究に赴く傾向にあり、当の学校側も私達の急な予定変更や長期休暇に対するその後のケアや、膨大な事務対応の処理など最早朝飯前だ。

     それに私のような一教授が仮に14日ほどが学校を離れたとしても、学校側からすれば何ら問題が無いのが最大の理由だ――私達のような業界人や正当な知識人達から「智のエルサレム」と称される我が校には、将来を嘱望される新進気鋭の秀才らが洋の東西を問わず入学し、その多くは我が校の教員職に就く。故に欠けた授業の欠員を補うだけの人材は綺羅星の如くいるのだ。それに今や化石じみた私の大して面白みのない授業を、真面目に受ける生徒の数など片手で足りるだろう。私は手慣れた手つきで、例の偶像を含めた研究資材の一部を到着予定地となるスカルノハッタ国際空港へと送る一連の手続きを行い、学校側とスムーズに話を終えた。

  • 26二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 12:46:44

     その後、私は自室に戻って愛用のノートパソコンから、明日から搭乗予定の各種飛行機と現地ジャカルタで最も治安の良い場所にあるホテルの予約を確保した後、普段よりも少し早めに学校から早退し、帰宅途中の岐路にある馴染みの店で景気づけ称して、この店で高めのステーキセットを食した。普段よりも少し豪華な食事を終えた私は、すぐさま自宅へと戻って寝室へと向かい、必要最低限の衣類と物品類をケースに詰めた後、寝酒として冷えたカルバドスを飲みながら、パソコンのフォルダに保存した思い出の写真の数々を何気なく眺めていた。
     カルバドスの酔いと数十年ぶりの海外旅行に対する童心じみた期待感も相まってか、私の脳内にはフィールドワークに明け暮れた学生時代の様々な記憶と体験が、フォルダ内の写真内の光景と共に鮮明に甦りつつあった――決して楽しいことばかりでは無かったが、こうして振り返って見ると今や全てが良き思い出だ。だが、脳内の色鮮やかなメモリーと写真は、ふと私の幼少期へと遡った。

  • 27二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 12:47:25

     謎の自殺を遂げた私の最愛の父・アラン・ゲイブリエルは、今の自分と同じくミスカトニック大学の歴史考古学部教授を務めていた。亡くなった父は今も尚、私の誇りであり、その人生に多大な影響を与えたのは言うまでも無い――父の原因不明かつ突発的な自殺は、私自身をミスカトニック大学へと歩ませる最大の切欠となったのは、疑いようもない事実だ。
     ミスカトニック大学に勤める教授の性として、父は家を空ける帰還が多かったが、決して家庭に無関心な人では無かった。父は私と母を愛していたし、また私達も父を愛していた。長旅を終えた父が私への土産話として、面白可笑しく語る私が知らない世界の不思議や人知の及ばぬ怪異譚の数々、そしてその国の文化や伝承に関する父独自の考察は、まるで自宅にいながら盛大な旅をさせてくれるように感じたものだ。

  • 28二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 12:48:15

     だが、父は東南アジアの何処かへと突如として旅立った後、いきなり帰らぬ人となった――憔悴しきった母と父の最大の親友であったフリッツ叔父さん曰く、父は現地の宿泊施設にて自殺を遂げていたとの知らせを受けた。無論、幼い私には決して信じられないことだった――自宅の一室に棺と共に運ばれてくるまでは。
     この時、私が父に対して無意識に抱いていたアメコミのヒーローじみた華やかなイメージ像の数々が、砂場の城の如く脆くも崩れ去ったのは言うまでもない。それに加え、棺に納められた父の最期の姿を、母や親戚達から頑なに見せてもらえなかったことは、今でも深い後悔として記憶の奥底に残っている――あの時の母と親戚達の鬼気迫る涙ながらの嘆願に一体、誰が逆らえようか?

     酒の酔いがふと醒めるような苦い記憶が流出したと同時に、フォルダ内の写真は生前の父と子供の頃の私が、笑顔で写真に写っている光景で止まった。どうやら、この写真を撮影した場所は、昔の自宅にあった物置き場を改装して作られた父の資料置き場であり、写真の背後には父が生前に世界中から集めた様々な資料や、歴史的重要物の数々が棚に保管されている様子が収められていた。
     「こんな場所もあったな」などと懐かしみながら、ふと左上奥の棚にあるピントボケした箇所に目をやった途端、私の酔いは完全に醒めると同時に全身の血の気が引く感覚に襲われた。昔のカメラで撮影したが故にぼやけているが、私がこのぼやけた個所にある物を――今私が念入りに調査しようとしているであろう"コイツ"を決して忘れるはずが無い!!私の神聖な思い出の記憶の中に地獄めいた形で割り込んでいたのは――スカルノハッタ国際空港へと一足先に送った、あの忌まわしい怪物の偶像であった。

                                                   ──ネタが思いついたら多分続く

  • 29二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 16:52:32

    >>28

     次の日、一睡もできぬ夜を過ごした私は強めのブラックコーヒーを飲んだ後、愛用車に乗ってボストンのローガン国際空港へと向かい、予約していた朝一番の始発の飛行機に乗って、約4時間30ほど掛けてデンバー国際空港へと向かった。機内の中で私はノートパソコンを立ち上げ、過去に発生した宗教絡みの不審な事件やテロなどを時間が許す限り調べたが、手がかりとなりそうな資料や情報のは一切見受けられなかった。

     デンバー到着後、私は空港内の売店でサンドウィッチと缶コーヒー、栄養ドリンク類を軽めの昼食として摂取した後、急ぎ足でデンバー発のジャカルタ直行便に搭乗し、目的地となるインドネシアを目指した。

     無事、予約していた飛行機に予定通り搭乗して席に着いた瞬間、年齢と体力を無視した久しぶりの強行軍と今までの研究による疲れ、そして重度の睡眠不足もあってか、ようやく強い睡魔に襲われ始めた。私は早めの機内食と寝酒用のウィスキーを「3」杯ほど貰って飲み干し、空腹を満たすと瞬く間に深い眠りの底へと落ち――私の人生において、経験も想像もしたことが無い最大級の悪夢を味わった。

  • 30二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 16:53:52

     夢の中の私は、何故か広大かつ煌びやかな大都市の通り沿いの中に一人ポツンと佇んでいた。不可思議な事に通行する無数の車や人々は、私の存在に一切気付いていないようであり、まるで霊体に触れるが如く次々と通過していく。ふと思いを凝らすとここがニューヨークのブロードウェイに酷似している事に気付いた。私は現在の状況が夢であることを完璧に認識しているのだが、厄介な事に全く体の自由が利かず、声を上げたり目を閉じるどころか、指先一つとして意のままに動かすことができず、宛らメデューサに睨まれて石化してしまったかのような印象を覚えた。
     そんな時だ――遥か大通りの彼方から大規模な爆発と地響き、予期せぬビル群の倒壊と同時に無数の人々から成る凄まじい悲鳴の木霊が響き始めた。騒動の発生源と思わしき場所によく目を凝らすと、子供の頃に見た粗末なB級ホラー映画の怪獣の如く巨大な"ナニカ"が、夥しい数の人々と共にゆっくりとこちらに向かってくるのが見える。最初はその巨大生物が何なのか分からなかったが、よく目を凝らしてみた瞬間、強いショックのあまり心臓が止まりそうになった――狂気の産物でしかないはずのあの悍ましい怪物が、そのままこの世界に受肉している。目や心臓などの諸々の臓器を抉られた例の事件の犠牲者の成れの果てであろう、生ける屍の軍勢達を引き連れて。
     声にならぬ悲鳴を上げた瞬間、私は覚醒の世界へと引き戻された。気が付けば長い距離と時間を飛んでいた飛行機はジャカルタへと到着間近であり、私は隣席していた老夫婦や近付いてきたキャビンアテンダントから、体調の心配をされてしまった。私は彼女らに自身の失態を詫びた後、恥ずかしい思いに耐えつつジャカルタへの到着を今か今かと待ちわびていた。飛行機到着後、私は手荷物を纏めてそそくさと飛行機を降りて入国審査を済まし、電光掲示板を頼りに指定された場所で先に届けた預け荷物を受け取ると、遂に目的地となるジャカルタへと足を踏み入れた。

  • 31二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 16:55:09

     インドネシア――恵まれた太陽の光と豊かな土壌、そして異なる文化と言語を持つ人々が相互に助け合う風土を持った美しい土地である。インドネシアの国家標語は、「多様性のなかの統一性」であり、およそ1万3,466もの島々と490もの言語と民族に分かれる。この国ではそれぞれの文化の違いを理解し、それを基礎に新たな国家・文化を築いていくという理念の下にこの標語が立てられており、標語はヒンドゥー教における伝説上の霊鳥「ガルーダ」の足がしっかり掴んだ形で国章に使われている。
     インドネシアの公用語はインドネシア語であり、人口は2億6,400万人を超える。宗教は大半がイスラム教だが小規模ながらにキリスト教、仏教や儒教を信仰する人もいる。有名なバリ島ではヒンドゥー教が多く信仰され、スラウェシ島北部ではキリスト教(カトリック)が、東部諸島およびニューギニア島西部ではキリスト教(プロテスタント、その他)が優位にある。興味深いことに魔術師・呪術医と、精霊を含めた超自然的な力を信じる人や、「お化け」の存在を肯定するインドネシア人はかなり多い。
     民族構成はジャワ人、スンダ人などのマレー系民族。その他中国系やパプワ系住民等が居住している。また、インドネシアでは名字という概念が存在しない。それは父方、母方という考えがなく、皆同列に家族だという文化の元に育っているからである。通貨はルピア。1円が約120Rp.1000円≒120000あれば1日に普通に食事する分には十分な金額であろう。
                                                     ──続く

  • 32二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 16:57:58

    この続きへの期待感が俺を発狂させる!

  • 33二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 18:42:51

    >>31

     ジャカルタへと到着した私は空港前にあったタクシーを拾って、予約していたホテルへと向かい、チェックインを終えるとホテル「3」階の「33」号室へと案内された。既に現地では夕暮れ時であり、ホテルの窓から下を見下ろすと夕食時の人々と観光で訪れた外国人達で通りは賑わいを見せていた。

     私を案内した現地のホテル従業員にチップを渡すついでに、この近場で美味い店は無いかと尋ねると、彼は快くホテル通り沿いの古くからある飯店を紹介してくれた。彼に更なるチップを手渡して礼を述べた私は、紹介された店へと向かいそこでナシゴレンとサテ(日本でいう焼き鳥だが、ジャカルタのサテは鶏だけでなくヤギ肉を使われることがある。)で腹を満たし、チャイ・ティーで喉を潤した。

     食後ホテルの部屋へと戻った私は現地のラジオを付け、母国アメリカでは決して味わえない独特の雰囲気を楽しみながら、ヒンドゥー教やゾロアスター教に関する膨大な資料に目を通し始めた。今やすっかり機内で見た鮮明な悪夢のことなど忘れていた私は、この怪物の鳥獣要素は仮面舞踏劇コーラムに見られる、グルル・ラクシャ(この国の国旗に用いられる霊長ガルーダが魔物化した姿)の特徴が含まれているのではと推測したり、この偶像に刻まれた「A」と「Iman」がゾロアスター教の聖人・イマでは無く「A-Iman」──即ち、ゾロアスターの世界観に置ける悪の権化たる・アーリマン(別名アンラ・マンユ)を意味しており、ひょっとすればこの偶像はゾロアスター教成立以前に存在したとされるアーリマン崇拝の決定的証拠となるのではない、果てはコイツの名にはラテン語で生命・魂を指す「anima」の意も二重に含んでいるのでは無いか──といったような仮説を立ち上げるのに熱中し、ふと気が付けば机の上に置かれた時計の針は、既に深夜「3」時を回っていた。私は外出時に現地雑貨店で購入したペットボトルの水を数口飲んだ後、ようやくベッドに入り就寝すると──またあの悪夢が微睡と同時にやってきた。私の事を執念深く狙いすましていたかのように。

  • 34二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 18:44:16

     2度目の悪夢は再度同じ状況と風景であったが、大きく違うのはあの悍ましい怪物とその下僕たる屍共が、貴賤貧富や老若男女問わず手当たり次第に殺戮し、目につくあらゆるものを破壊し尽くしながら、不浄なる行進を行っている点にあった。その陰惨かつ破滅的な光景と哀れな犠牲者達の阿鼻叫喚から成る盛大な地獄絵図は、ヨハネの黙示録における終末そのものであった。
     この呪われた行進の絶対的な主役たる"ヤツ"は、足から覗く無数の触手で薄紙を裂くが如く人をバラバラに、またはその腕で生命だったものを瞬時に肉塊に変え、時にあの嘴で人々の血肉や臓器を貪っており、生ける屍共もそれに続くべく、生きたままかつての同族を容赦なく喰らっていた。
     眼を背き、腹の底からの悲鳴を上げたいのにそれすらできぬままこの光景を強制的に見せられている私の眼前に、何処かで見たような風貌の屍が現れた。最初は底知れぬ恐怖に震えたが、ふとその特徴的な容姿を見た途端、私は小刻みに震えて立ち竦むより他が無くなってしまった──自殺したはずの父が、ぽっかりと穴の開いた両眼で私を凝視している・・・!!。
                                                       ──続く

  • 35二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 20:00:16

    3強調こわい…

  • 36二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 21:10:37

    >>34

     ホテルのベッドで迎えた朝は正に最悪であった。私はナイアガラの滝の如き冷や汗をかき、その呼吸と心拍数は自身の理解と想像を越えるほどに乱れていた──何故、二度とあの見たくもない最悪の悪夢を見てしまったのか?、一体なぜ、自殺したはずの父があの呪われた死の群れの中にいるのか──と私の脳は混乱と混沌の極みにあり、ふと机の上に放置していたあの冒涜的な偶像を目にした瞬間、忌まわしい閃きと天啓が降りてしまった。


    ──もし、父が私と同じように何らかの形で"ヤツ"と出会い、その末に魅入られてしまったのなら?


    ──もし、突然蒸発に近い形で東南アジア方面で向かった父の行き先がここジャカルタであったとしたら?


    ──棺に納められていた父の亡骸が、例の事件の被害者の様に心臓や目などの臓器を強引に抉り取られていたとしたら?


    ──そして、最愛の父の御霊は今も尚、あの穢れた夢の世界を彷徨い続けているのだとしたら?


     そう確信した途端、私の眼からは突如として大粒の涙が溢れ、夢で疲弊した精神と心は今にも引き裂かれそうなほどの苦痛に苛まされた。最早、学説の証明や論文の作成、正確な伝承の研究や調査といった諸々の目的など、もう取るに足らない雑事と化してしまった。今は只、真実を知りたい。父はここジャカルタの地で如何なる事件に巻き込まれてしまったのか──そして、あのクソ忌々しい"アレ"は何なのかを。私は残りの日数を、真実を知る為に全て消費することを深く決意した。

  • 37二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 21:11:03

     この一件以降、私はジャカルタはおろか、考える限りの場所や島まで探索の手を伸ばし、徐々に地道に蓄え続けた貯金をも切り崩し始めた。だが無情にもただ時間と金、そして体力を浪費するだけであり、何ら大きな進展や変化も得られぬまま、遂に私のインドネシアの滞在期間は残り「3」日にまで迫っていた。
     最早私のストレスと精神は限界にまで近づいている。調査状況が愚鈍な家畜の歩みのように全く進まないのもさることながら、2度目の悪夢以降、眠りたくても全く眠ることができず、現在の私の睡眠時間はたった「3」時間ほどにまで減少していた。遠い異国の地に黄昏が迫り、夜の帳が覆われると私は想像を絶する恐怖に苛まされる。

    ──また、あのクソ忌々しい見たくもない悪夢を見させられるのでは無いか?

    ──もし、次に夢の中で亡者と化した父に出くわしてしまったら、私はあの夢の中で貪り食われて死を迎えてしまうのではないか?

    ──否、それどころか"ヤツ"が私を生きたまま、屠り、引き裂き、喰らわんとするのを今か今かと待ち焦がれ続けているのでは無いか? あの事件の犠牲者達のように・・・!?

     理性と恐怖が限界に達した状態で毎晩の深夜「3」時を迎えると、私の意識は突如として消失し、気が付けば日の出とともに目が覚めるという生活を送り続けている。今現在の私の姿は、大学教授と言うよりも、病んだ眼をした精神病質者そのものであり、その身なりも最早も境遇も、路上生活所のようになりつつある。もう何モか限界ダ──

  • 38二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 21:11:54

    嗚呼ああアアぁぁァァァッ!ただ只々タダ唯全てが憎い!! 私の苦悩も恐怖も絶望も身を焦がすような激しい怒りも呪われたこの身の運命が如何なるかも知らぬまま、独逸もコイツも暢気かつ平穏に暮らしていやがル!!!無知な空と太陽ハ平然とこの身を焦がし、鈍重かツ愚鈍な大地の上ヲ自分達が置かれた状況ニ気付かズ無数の多種多様ナ糞ザル共が我が物顔で蔓延りや餓っテ!!!!貴様ラにあの黙示録冥たあの夢を見せてやろう火!?貴様ら乃矮小かつ脆弱な精神では将器を保て津狂死する野がオチ堕!! 生忌たママ目と舌を抉ッて、オ前ら猿共の心臓と腸を喰らッて今ここでアノ夢を再限して殺ろウか!!! わタ死ハ紙に書き殴ったあ乃糞忌々し異"ヤツ"の姿をみ乍ら、考えウル限り廼呪詛と罵倒ノ言葉を凡て吐き出死た後、狂ッた妖ナ大声でコウ叫ンだ。

    『一体、何ナンダお前は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』

    その瞬間何処からともかく、一筋の清らかな風の如き美しい声で誰かがこう述べた。

    「ああ、その子はアⅱ=maん🈵פּוֹזָה هممだよ?」

  • 39二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 21:12:23

    二次創作イラスト→高クオリティ
    二次創作文章→高クオリティ

    この現象になるのただただ笑う

  • 40二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 21:25:09

     「えっ?」 発せられた理解不能な言語とくぐもった発音、そしてこの世のものとは思えぬ美しい声は私を瞬時に正気へと戻した。ふと声のした方向に目をやると、この世のものとは思えぬ絶世の美少女が私に向かって不敵な笑みを浮かべている。

    「ンッ?ああ、ごめんごめん。"君達、地球上の生物ではあの子の正式な名前を発音することも、理解することも出来ないんだった。"」

    「気を取り直してもう一度、矮小な君にも理解できるように教えてあげる。あの子の名前は"アニ=マン・マン" 執着・悪夢の世界・精神汚染を司る新しきグレート・オールド・ワンだよ。」

     眼前の非現実的な髪の色をした美しい少女は皮肉と嘲笑がこもった表情で私にそう述べるのだった。

                                                        ──続く     

  • 41二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 21:35:34

    3……が不吉な象徴……もしかしてオリジナルの発言とも関係あるちゃあるアレだったり……?

  • 42二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 21:36:45

    普通に読ませるこの文章が俺を狂わせる

  • 43二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 22:50:15

    >>40

     「"アニ=マン・マン"・・・・?」



    「そう。"アニ=マン・マン" 人間にしては中々イイ発音をするじゃないか。誉めてあげるよ。」 彼女は嗤いながらそう述べた後、私の事などまるで意に介していないかのように一方的に喋り始めた。


    「外宇宙の窮極の渾沌の中心に座す、あの"盲目白痴の神"の気紛れより産まれた落とし子。"私達"から見ればあの子は、まだ"生まれたての子供"だけど、君らからすればエジプトのスフィンクスよりも遥かに古い存在に当たるだろうね。」


    「あの子と最初に遭遇したのは、イタリア半島の古代ラテン人だった。あの子の姿を一目見て狂ったちっぽけなラテン人の一部は、彼らの言語で"生命"を意味する『Anima』を発展させ『Animanman』とすることで、あの子が異界より訪れた超進化生命体であると解釈し、生ける神として密かに崇め始めたのが全ての始まりさ。」


    「そして傲慢にも自分達が神たるあの子に選ばれた選民だと勝手に思い込んだ彼らは、他のラテン時と一線を画すために自分達をこう称した──アニ=マン民とね。」

  • 44二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 22:50:48

    「最も生まれたてとは言え、"盲目白痴の神"の落とし子たるあの子からすれば、別に信仰や民など一切必要としていなかった──が、あの子はどうやら"面白い音"を上げながら様々な反応する人間達に、いたく興味と"執着"を持ち始めてね。それに加え、あの子は自分と接する事で壊れてしまった"玩具"から生じる"悪夢"と"汚染された精神"によって生まれたエネルギーを浴びたことで、あの子には金色の輝く『3』本の角が生え始めた。その結果、左端の角は"執着"を、中央の角は"悪夢の世界"を、右端の角は"精神汚染"を体現するようになり、遂にあの子は只の落とし子から"真なるグレート・オールド・ワン"への昇天を遂げ、"私達"の仲間入りを果たしたのさ。」

    「しかし、可哀そうな事にあの子とアニ=マン民、そして地球上に君臨していた"私達"は、ある時天より訪れた法と秩序と契約の"旧き神"──君達の大部分が熱心に恐れ崇めている『父なる神』とその操り人形達──によって屈辱的な敗北を喫し、その多くはこの惑星の何れかの領域または異次元などへと封じられ、未熟なあの子自身はインドネシアの地に悪しき"antu"(精霊)として追放された。」

    「だが、奴らは私達を倒して封じることはできても"滅ぼすことはできやしない"──私達も奴らも完全なる不死不滅の存在なのだから。今や多くのグレート・オールド・ワンを縛る"星辰"の鎖も、緩み解き放たれようとしている。その結果、あの子は自らが潜む夢の世界で、己の似姿たる偶像を生み出しながら、自身に仕える都合の良い肉人形"アニ=マン民"に相応しい人間を探し続けているのさ。」

    「君はもう既に魅入られた──かつての父親の様に。もうこの惑星に、否宇宙に逃げも隠れもできる場所も安息の地も未来永劫存在しないのだよ──『アンディ・ゲイブリエル君?』」


     彼女は底無しの悪意に満ちた邪悪な笑みを浮かべながら、知るはずの無い私の名前を死刑宣告の様に述べた。その瞬間、私は狂った様に叫びながら、ただ我武者羅にインドネシアの通りという通りを体力の許す限り、当てもなく走り続けた。やがて、走りつかれた私は何時の間にか、不気味なまでに人気が無い夕暮れ時の海岸に一人佇んでいた。

                                                     ──多分そろそろ終わる 

  • 45二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 23:49:00

    >>44

     一体私は何処まで来てしまったのだろうか。そんな不安と恐怖に苛まされながら、ふと不自然な事に気付く──夕暮れ時とは言え、ここは人気観光地ジャカルタの海岸。その海岸に私以外の人間がいないのは極めて不自然すぎる。それに何故、"何時まで経っても日が沈まず、あれほど赤く不気味に輝き続けている"・・・!?そう思った途端に大きな揺れと共に私の眼前で"ジャカルタの海が、かの有名なモーゼの十戒のワンシーンの如く、真っ二つに割れた。"この瞬間私は圧倒的な恐怖に震え、恥も外聞もなく泣き喚きながら自分の現状を悟ってしまった──ああ、私は既に覚醒状態のまま"ヤツ"の、「3」度目の悪夢の世界に囚われていたのだと。

     開かれた海によって生じた道筋をよく見ると、あの亡者達が例の五体投地をした状態で左右対称かつ均等に跪いており、その状態からくぐもった不気味な声で名状しがたい冒涜的な祈りの言葉を、壊れたラジオの様に一斉に吐き続けており、その陰惨な合唱はこの海岸全体に不自然なまでに反響しつつあった。



    『『『『『『 いあ、いあ、あに=まん・まん・つがー こしゅる いしくる あーいあー あいあいまぬが・しゅたん・つがー あに=まん・まん 』』』』』』



    やがて海岸線の向こうから"ヤツ"がゆっくりとした足取りでこちらに向かってきているのが見えた──その背にあの人外じみた美しい少女を乗せた状態で。

  • 46二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 23:51:22

     最初に見た悪夢の様に体の自由は殆ど利かず、最早私は恍惚そうな笑みを浮かべながら、狂った様に笑うことしかできなかった。そして、私の前に近付いた"ヤツ"に跨るあの少女は、私はその高みから見下しながら愉しそうにこう述べた。

    「アンディ・ゲイブリエル君、君は良き"アニ=マン民"になる。何、大して心配する必要は無い。君のちっぽけな人生など、これから待ち受けている"永劫の刻"に比べれば、何もかも取るに足らないことだと君はその身を通して理解
    するだろう。そして、おめでとう。"君はこの子に選ばれたんだ。"」

     そう言い終えるや否や"ヤツ"は下半身から伸びる触手を用いて、私の手足をまるで"地面に這いつくばった蛙"のようにへし折り、その時に垣間見せた"ヤツ"の虚無的な表情は心なしか少し楽しげに見えた。そして、私の体は勢いよく虚空へと持ち上げられた。そこで、私が最期に目にしたのは"ヤツ"の嘴から覗く無数の鋭い牙──そしてその奥に隠されていた同様の牙が生えた、人間じみたもう一つの口であり、私の視界はおろかその肉体、矮小な生命と魂は不快な咀嚼音と共に一寸の光も届かぬ永遠の闇黒へと呑み込まれるのであった。
                                                     
                                                     ──END
                                               

  • 47二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 23:58:46

    何度でも言う
    なんでクオリティたけえんだよ!

  • 48二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 00:02:53

    何とか書ききれました。人生初の怪文書を書けて楽しかったです。
    呼んでくださった皆様方そして管理人様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
    では、おやすみなさい。

  • 49二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 00:21:01

    これは名スレ
    よくもまぁあんなクソみたいな絵からここまでのものが捻り出されるまでになったよ…本当に…

  • 50二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 12:41:42

    よく見たらこれだけのクオリティの長文を2日ほどで書いてて大草原ですわ
    何であにまん掲示板にラヴクラフトがいるんですかねぇ・・・(白目)

  • 51二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 12:55:46

    大作で草
    あにまん文庫が出来上がる日も遠くないな

  • 52二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 12:56:42

    想像の数倍出来がいい

  • 53二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 18:02:54

    つづきうれしい…うれしい…

  • 54二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 18:07:45

    何だこの大作!?

  • 55二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 20:04:30

    ちゃんとクトゥルフ神話のお約束をおさえてる+114514点!!

  • 56二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 20:52:44

    一気に読んじゃった。すごい面白かったよ

  • 57二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 23:28:16

    大作乙。小説内の設定と考察がガチすぎる

  • 58二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 23:45:59

    クリエイター達はこいつに何を魅ているの…?

  • 59二次元好きの匿名さん21/09/14(火) 23:46:43

    >>58

    この瞳に全てが在る

  • 60二次元好きの匿名さん21/09/15(水) 00:05:40
  • 61二次元好きの匿名さん21/09/15(水) 17:16:05

    いあ! いあ! あにまんまん ふたぐん!

  • 62二次元好きの匿名さん21/09/16(木) 18:26:24

    スレ画で敬遠していたが読んでよかった
    クオリティ高すぎィ!!

オススメ

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