- 1二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:19:55
- 2二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:21:01
- 3二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:21:01
たて乙
- 4二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:33:41
たて乙です
- 5二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:34:11
たて乙
楽しみ - 6二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 20:52:57
たて乙
- 7二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 21:05:06
10まで埋める!
- 8二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 21:11:53
埋め
- 9二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 21:42:00
埋め埋め
- 10二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 22:12:23
ん
- 11二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 22:23:05
たておつです
マコト議長の運命や如何に? - 12二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 00:13:16
ズリ……
「……!」
布の擦れる小さな音に、雷帝の遺産は反応した。振り返れば、ガクガクと震えながらも立ち上がるヒナがいた。ヘイローは明滅しており、顔は俯いたままだ。そのヒナと比べて雷帝の遺産は僅かとはいえ自己修復を行い、戦闘に支障が出ない程度には回復している。
「……………………」
遺産からして、今のヒナは脅威として認識されていなかった。あのまま放置していても多量の出血による失血死が待っている。しかし僅かでもイレギュラーとなり得る可能性があるのなら、排除する理由としては充分だ。遺産は確実にヒナを仕留めるべく、ヒナへと急接近してその首をへし折りに右手を伸ばした。しかしヒナは、その腕を掴んで止めてしまった。何処にそんな力があるのか、振り払おうにもびくともせず、ミシリと軋む音がした。
「……れ……ょ……ト……を……」
小さな声で何かを呟くヒナに、未だに破損したままの左手で顔を殴った。砕けた左手は鈍器と刃物が混じったような凶器そのものであり、ヒナの頬を抉った。皮膚と肉が裂けて血が飛ぶも、ヒナは腕を離さない。もう一度ヒナを殴ろうと、左手を振りかぶる。しかし、それよりも早くヒナの拳が遺産のコアへと叩き込まれた。ドゴンッと鈍い音と共に殴り飛ばされた遺産は、数秒ほどフリーズを起こしたが、直ぐに復帰して立ち上がる。
「これ以上………マコト、を…!!」
ヒナが顔を上げる。血まみれのその顔は、憤怒に染まっていた。
「もてあそぶなぁあああああああ!!!」
ヒナは遺産へと向かって飛び出し、そのままタックルで自分ごと廃墟ビルの中へと突っ込んで行った。 - 13二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 00:13:49
前回の話は前スレ参照
- 14二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 00:26:51
死にかけで覚醒したのか...ヒナ!
- 15二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 01:20:40
頬が抉れるって、大丈夫?口内とか見えてない?
- 16二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 02:20:15
ヒナの決意がガン決まりだ
- 17二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 07:56:50
保守
- 18二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 11:24:39
素晴らしき決意
- 19二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 21:31:00
どうか2人がきちんと別れられる終わりであって欲しい…
- 20二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 05:51:10
悔いなくマコトを引き上げたいね……
あわよくば助けられたらベスト - 21二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 13:40:17
ヒナのタックルが決まったが、ボロボロなのでヴェリタス一同+コユキ+アロプラには早くしてほしい...
雷帝ってなんだろうね、このような頭脳を持ちミレニアムではなくゲヘナを選んだのになにかりゆうでもあるのでしょうか... - 22二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 13:43:01
もしかしたら元々ミレニアムにいたけどそこで問題を起こして追放、隠れ蓑としてゲヘナで活動していた見たいな過去がありそう
- 23二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 14:09:32
「ああああああああああ!!!」
壁を突き破って覆い被さるように倒れ込む。ヒナはそのままコアへと拳を叩き込もうと振り抜くが、受け止められて投げ飛ばされる。お互い直ぐに立ち上がり、再びぶつかり合う。遺産が壊れた左手でヒナの首を貫こうと突き出すが、ヒナは右手でそれを受け止める。手の平を棘が突き破るが、ヒナは自らねじ込んで左手を掴んだ。そしてまだ自由な左手でコア目掛けて殴りかかるが、遺産もまたヒナの手首を掴んで止めた。
「ぅ……ううぅっ…………ああっ!」
その手を振り払い、今度こそコアへと拳を叩き込む。その衝撃にコンマ何秒という一瞬だが、遺産がフリーズを起こして動きが止まる。
「うあああああああ!!!」
それは致命的な隙だ。続けざまにヒナはコアに向けて殴打を繰り返した。どれだけ殴っても傷一つ付かないコアに、少しずつ赤い液体が付着していく。それでも構わずヒナは拳を振るい続けた。
「………………!」
ヒナのペースが僅かに鈍り、遺産が動く。
「っ!?」
ヒナの勢いを利用して、自分から後ろに倒れ込んでヒナを上階のテラスにまで蹴り上げた。背中を強かに打ち付けたヒナは、息を切らしながら体を持ち上げる。
「ぐぅっ!?」
膝立ちの姿勢のヒナを、一飛びで上階に来た遺産が蹴り飛ばす。両腕で防いだヒナは床を転がりながらも何とか受身を取り、体制を立て直した。まだ戦いは終わらない。
- 24二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 14:09:59
ホスト規制は悪い文明…!
- 25二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 19:25:17
割と簡潔な戦闘描写だけど、きっとあの日アニメで見た様な「あんな挙動してるんだろうな」と想像を掻き立てるとても良い文章
- 26二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 23:59:52
ヒナ...頑張ってくれ
- 27二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 05:57:48
まだ失っていない
マコトを取り戻せ - 28二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 10:26:41
仮に助けられるとして、無事なのは脳みそだけなんでしょ?
マコト、獅子王凱やサイボーグ009や鋼鉄ジークみたいなサイボーグになるってこと? - 29二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 10:34:42
アリスというとんでもアンドロイドはすでに存在しているから、それを参考にミレニアムが総力を挙げればなんとか…?
- 30二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 14:00:32
簡易拠点では、今も慌ただしく生徒達が行ったり来たりを繰り返している。治療道具関連の物資がほとんど残っていないのか、全員が治療を受けられていない。
「………はぁ〜」
思っていたよりも疲労が凄まじい。事実、雷帝の遺産に制御されたマコトとの戦いは体力以上に神経の疲労が大きかった。一撃の重さが埒外のそれを盾で止めるのではなく受け流し、それでも体制を崩すほどの力。更にはスピードの速さ。息を整える暇もなかった。
「……………………」
ヒナが一人で戦っているであろう廃墟街の方へと顔を向ける。先程まで忙しくて気付かなかったが、様子がおかしい。
「よぉ」
「!ミレニアムの……えっと……」
「そう言えばまだ名前言ってなかったな、美甘ネルだ。お前は?」
「小鳥遊ホシノだよ。いや〜キミ強いね、おじさんビックリしたよ」
「私だってお前の強さには驚いたよ。それよりもだ」
ネルもホシノと同じく廃墟街へと視線を向ける。
「……気付いてんな?」
「うん。……静かすぎる」
「ああ、銃声が一発も聞こえねぇ」
「……正直、嫌な予感がする」
「同感だ。だが今の私達が行っても役に立つとは思えねぇ。お前、今かなりしんどいだろ?」
「……まぁね」
「だろうな。私もここまでキツいのは初めてでよ。この程度の傷どうって事はねぇが、体が動いてくれねぇ」
ネルはその場に腰を下ろし、溜め息をついた。そのまま無言の時間が続くが、僅かな変化も見逃すまいと、二人共廃墟街へとじっと視線を向けている。
(……帰って来てよヒナちゃん)
- 31二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 00:42:25
保守