【オリキャラ🎲】現世組に潜む愉悦部滅却師【Part26.5】【SS】

  • 1スレ主24/12/08(日) 22:02:57

    鳶栖 璃鷹
    チョコラテ度が一割を切った外面は良い愉悦部女滅却師。基本愉悦部だが少しリアリストが入ってる。外面の感じが真咲さんに似ているらしい。
    ほぼ一般人と言っていい親から産まれた突然変異の先祖返り純血滅却師で愉悦部的な目的のために一護を落とそうとしている。初キルは遠方からおじとおばが呼んだドブカスみたいな性格の滅却師の先生。

  • 2スレ主24/12/08(日) 22:03:27
  • 3スレ主24/12/08(日) 22:03:50
  • 4スレ主24/12/08(日) 22:04:26

    能力値


    霊子操作dice1d100=19+15+37から71

    動血装dice1d100=22+49から71

    静血装dice1d100=96

    飛廉脚dice1d100=7+48から55

    霊圧dice1d100=39 (39) +25+22から86

    性能値dice1d100=76 (76)

  • 5スレ主24/12/08(日) 22:04:53
  • 6スレ主24/12/08(日) 22:05:14
  • 7スレ主24/12/08(日) 22:05:39
  • 8スレ主24/12/08(日) 22:06:03
  • 9スレ主24/12/08(日) 22:06:31
  • 10スレ主24/12/08(日) 22:06:57
  • 11スレ主24/12/08(日) 22:16:10

    昨日のアニメでゾンビミニーとゾンビキャンディスが追加されましたが、もしかして最初の戦いで璃鷹3対1じゃなくて6対1でボコられてた可能性が出てきたな。

    ゾンビーズさんたち戦ってる時に投入されてたりしますか?そもそも出てない?


    最初から投入されてたdice1d100=65 (65)

    石田VSジジの時に出てきましたdice1d100=98 (98)

    そもそも出ませんdice1d100=20 (20)

  • 12スレ主24/12/08(日) 22:26:29

    まぁ出しても外殻静血装でジジを無力化したからそもそも戦い始まらなかったんだけどね。

    リルトット倒してジジ&出てきたゾンビーズと戦おうと璃鷹後ろにやったら約束破られて竜ちゃんはおこですよ。


    最初から投入されてたdice1d100 =65 (65)も50超えてるけど、これについてはどう判断したらいい?


    ゾンビーズ全員投入ってわけじゃないんだよ(仲間はずれバンビちゃん)dice1d100=29 (29)

    一応抵抗で捕縛されそうな時に出しましたよdice1d100=15 (15)

    3対1でボコられてました(つまり出てない)dice1d100=65 (65)

  • 13スレ主24/12/08(日) 22:29:03

    出てないそうです。

    じゃあジジだけ最後無力化したなら他のゾンビーズはどうしてるの?


    dice1d2=1 (1)

    1命令がないから待機してる。

    2戦闘命令だけ出した状態でジジが無力化されたからゾンビーズと戦闘だよ。

  • 14スレ主24/12/08(日) 22:33:07

    本編ダイスに戻りますけど、ノイトラくん璃鷹のことは知ってるの?


    dice1d100=57 (57)

    100ほど知ってる(犯人・藍染惣右介)

    1ほど知るわけない。

  • 15スレ主24/12/08(日) 22:34:29

    そこまで詳しくは知らないけど顔と名前はご存知っぽい。
    そりゃウルキオラが暗唱できる程度に藍染が部下に語ってるんだから興味なくても顔と名前ぐらいは覚えるよね。

  • 16スレ主24/12/08(日) 22:48:20

    これ顔と名前は会う前から知ってたらしいけど璃鷹への関心度はどれぐらい?


    dice1d100=39 (39)

    100ほど興味あり。

    1ほど興味なし。

  • 17スレ主24/12/08(日) 22:49:26

    ギリギリで興味なしだね。それならあの好感度がつけられたのは今回の戦闘中なのかな。

  • 18スレ主24/12/08(日) 23:16:06

    戦闘前は興味なかったらしいけど、戦闘後の好印象度合いは?


    dice1d100=62 (62)

    100ほど好印象だった。

    1ほどいい所で逃げやがった💢(あんまりよくない)

  • 19スレ主24/12/08(日) 23:50:23

    割と印象は良かった様子。


    殺すことに躊躇がなさそうなのが好印象dice1d100=62 (62)

    実力面では自分の方が上なのにそれを感じさせない獲物を狩る目がいいと思ったdice1d100=47 (47)

  • 20二次元好きの匿名さん24/12/08(日) 23:57:28

    このレスは削除されています

  • 21スレ主24/12/08(日) 23:59:01

    今は警戒の方が勝ってるからか食材としてではなく精々今まで見た事ない強そうな討伐対象の虚程度にしか思ってないからか殺すことに躊躇なさそうなのが好印象を招いたっぽい。
    でも璃鷹的に虚は殺すじゃなくて食材を食い荒らす害虫だと思ってそうだから駆除程度にしか思ってなさそう。

  • 22スレ主24/12/09(月) 00:00:14

    ついでに璃鷹のノイトラへの好感度。


    ノイトラdice1d10=2 (2)

    6点以上で愉悦対象。

  • 23二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 09:11:44

    低い
    害虫認識ならこんなもんか

  • 24スレ主24/12/09(月) 14:22:58

    人型なら興味あったらしいけど長年の害虫駆除の経験から食べるものではなく駆除するのものとインプットされてても不思議じゃないせいか強引に始まった戦闘も相まっていきなり虫食えって言われてるとか思ってそう。

    ただいま好感度表を一番下から数えてNo. 1は藍染、No.2はノイトラでお送りします。


    ノイトラへの好感度が低い理由↓


    戦いの中で斃れることを望んでる自殺志願者には興味がないのですdice1d100=3 (3)

    単純に好みじゃないdice1d100=45 (45)

    食べたことないそこの民族で最高級の部類に入る郷土料理を手探りしてる状態だからそりゃぁ… dice1d100=81 (81)

    今まで害虫扱いだった虫をいきなり虫食するのは見た目的に勇気いるよねって話dice1d100=86 (86)

    生のまま口に突っ込もうとしてくるイキの良さは嫌いではないから頑張って食べてあげたいんですがお腹壊すからごめんなさいdice1d100=14 (14)

  • 25二次元好きの匿名さん24/12/09(月) 14:35:29

    このレスは削除されています

  • 26スレ主24/12/09(月) 14:38:24

    その集落では高級食材なのかもしれないけどこっちでは馴染みなさすぎる上に今まで害虫扱いだった虫の上位互換を持ってこられてもじゃあ食べるかぁとはならないしやろうとしても虫食するのは見た目的に勇気はいる、しかしムリと一言で片付けるにしても一度も手をつけずにその一体だけで希少虫たちを判断するのはよろしくない。
    まったくもって好みの味じゃないし食べたくはないけどもったいないから調理方法は手探りで探してどうにかしようとはするが本人はきっと「なんだこれ…」状態で迷走してそう。

    もったいお化けも出ないし腹壊しそうならやめとけよ。

  • 27スレ主24/12/09(月) 18:41:59

    ノイトラくんはここで帰るんですよね?


    dice1d100=12 (12)

    100ほどヤミーと璃鷹の戦闘に乱入。

    1ほどここで帰りました。

  • 28スレ主24/12/09(月) 22:13:59

    よし、帰ったな。じゃあチャドやられたあたりに移ります。

    ヤミーとの戦闘でヤミー有利だったけど璃鷹のダメージダイスはどうしたらいい?


    静血装で防いだからノーダメdice1d100=24 (24)

    ダメージダイスdice1d100=1 (1)

    静血装補正入れてダメージダイスdice1d100=90 (90)

  • 29スレ主24/12/09(月) 22:17:33

    どれで振りますか?


    dice1d3=3 (3)

    1100

    260

    340

  • 30スレ主24/12/09(月) 22:19:30

    璃鷹はdice1d40=15 (15) のダメージを受けた。

    (補正で−20)

  • 31スレ主24/12/09(月) 22:25:05

    やっべ、ミスった。これどうしたらいい?


    dice1d3=1 (1)

    1補正を10にすれば解決。

    2 20から15を引いた数をダメージダイスにすればいい。

    3別にノーダメージでも別にいいのでは?

  • 32スレ主24/12/09(月) 23:08:00

    ノイトラからのダメージと合算しても軽傷だね。
    この後織姫と一緒に大人しく一護に守られるらしいしいい感じにヒロイン面してるよ。

  • 33二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 10:58:01

    保守

  • 34スレ主24/12/10(火) 18:46:18

    璃鷹が来た時の織姫の反応。


    dice1d100=78 (78)

    100ほど来てくれた事への安心。

    1ほど謎の不信感再来。

  • 35二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 18:50:22

    友情!

  • 36スレ主24/12/10(火) 19:20:39

    「…!鳶栖さん、……ごめん、わたし…」

    「邪魔が入って遅くなっちゃってごめんね……ここからは任せて。」


    信頼度はやはり高い様子。

    それから直前まで璃鷹がノイトラと戦ってた事にはウルキオラとヤミーは気づく?


    ウルキオラ


    dice1d100=40 (40)

    100ほど気づく。

    1ほど気づかない。


    ヤミー


    dice1d100=50 (50)

    100ほど気づく。

    1ほど気づかない。

  • 37二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 22:35:16

    このレスは削除されています

  • 38スレ主24/12/10(火) 22:41:06

    ウルキオラはノイトラが現世にいる事には気づいてるけど璃鷹と戦ってた事については気づいてない。
    ヤミーはうっすらだけど気づいてて、ただ確信はしてないかあるいは興味がないからちょうど50なのかな。

  • 39二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 06:27:34

    保守

  • 40二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 17:52:50

    保守

  • 41スレ主24/12/11(水) 20:41:58

    織姫関連のダイスあんまりしてなかったからちょっと気になったんだけど、

    好感度は低いから愉悦対象外ですが、織姫について璃鷹ってどう思ってるのかな。何かしらの部分を評価してるのか、それとも特に何も思ってないのか。


    dice1d100=30 (30)

    100ほど特定の何かで評価してる部分はある。

    1ほど別に何も思ってない。

  • 42スレ主24/12/11(水) 20:43:07

    織姫の治癒能力に関してまったく興味ないと言っていた女だしそりゃ愉悦対象外なら特に評価はないか。

  • 43スレ主24/12/11(水) 22:44:40

    今日もSSは無理そうです。

  • 44二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 06:04:32

    >>41

    うーん....友情が芽生えるのはいつになる事やら....

  • 45二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 17:23:33

    保守

  • 46スレ主24/12/12(木) 21:38:24

    まだ情報が出てない状態での破面という虚の最上位進化先についてどう思った?


    dice1d100=76 (76)

    100ほど種族は虚なんだし虚でよくない?

    1ほど突然変異型の特殊個体なのかな。

  • 47スレ主24/12/12(木) 21:41:39

    滅却師は人間枠なんだし虚からメガ進化した破面も虚枠でよくない?とか思ってそう。
    それ大抵の破面の前で言ったら割とガチギレして殺しに来る奴多いと思うぞ。

  • 48スレ主24/12/12(木) 22:08:09

    失礼ちょっと書いてたら気になったんだけど石田の雰囲気や心ここに在らずな上の空でもしや力の戻し方見つかったのかなとか把握してたりする?


    dice1d100=34 (34)

    100ほどもしや力の戻し方見つかったな?

    1ほど竜ちゃん今日様子がおかしいな…。

  • 49スレ主24/12/12(木) 23:08:49

     最後の授業が終わり、ホームルームの時間になった。日直の号令の合図と共に皆鞄を持って友達と教室を出て行く。
     他のクラスメイトからの誘いを断り、石田の席の前まで足を運ばせる。
    石田は他の生徒にやや遅れて鞄に教科書を詰め、帰りの身支度を準備していた。
    どこか上の空な親友に璃鷹は声をかける。

    『竜ちゃん帰ろ!』

     いきなり声をかけられた事に驚いたのか、はたまた別のことに気を取られたのか。石田の心を占める考え事について、璃鷹は全く見当もつかなかった。
     石田は、先程より表情を曇らせながら璃鷹の誘いを断ろうと口を動かす。

    「…鳶栖さん、実は今日実家の方に用事があって一緒には変えられないんだ。早めに言っておけばよかったんだけど、ごめん。」
    『…そうなんだ、残念。今日は一護の所にも行かないし暇になっちゃうな。』

     残念そうに目を伏せている璃鷹に、石田は胸の中でちくりと罪悪感のようなものが芽生えた。

    「もし、もしもの話になるんだけど。」

    石田は竜弦が言っていたことはあえて言わず、あくまでも空想だと話を始めた。正直に話せばきっと止められるだろうと予想しての事だった。

    「鳶栖さんは、僕が滅却師の能力を取り戻せたら嬉しい?」

     その言葉に、璃鷹はポカンと口を開け、次の瞬間にっこりと微笑んだ。

  • 50スレ主24/12/12(木) 23:23:23

    『もちろん嬉しいよ!一石一丁で戻れるとは思ってないけど、早く戻るならそれに越した事はないもん!』

     そうして『もし戻ったらまた一緒に虚退治がんばろうね!』と璃鷹は声をかける。石田は盲目の隊長と戦う前、懺悔宮に入る直前のことを思い出していた。
     璃鷹はずっと、石田の可能性を心の底から信じ、慰めではなく、いつか必ず石田が力を取り戻すことを知っているような、さも当然と言うような態度だった。
     軽く考えているだけかも知れない、けれど人の心に聡い幼馴染のことだからきっと違うだろうという確信が石田の中にあった。

    「…君は、信じてるんだね。心のそこから…僕の事を…」
    『だって、竜ちゃんならできるでしょ?』

     それを聞いて、石田は笑う。いきなり笑い始めた石田に璃鷹が困惑の表情を浮かべていた。

    「……あぁ、そうだ。君の言うとおりだ。手を伸ばせば届くはずなのに未練から何もしないなんて僕らしくない。」

     何か吹っ切れたようにそう答えた石田に、璃鷹は疑問符を浮かべる。そんな璃鷹を置いて、石田は話を進める。

    「君の期待に応えられるように努力するよ。」
    『……?よくわからないけど、うん、頑張ってね!もし手伝って欲しいことがあったら私も手伝うから!』
    「ありがとう。手伝って欲しいときは連絡するよ。」
    『任せて!』

     恐らくだが言葉の意味が分かっていないだろう友の勢いのあるその言葉に、石田は信頼と安心感を覚えた。そして父親の元まで行く決心を決めて、一歩、足を進めた。

  • 51スレ主24/12/12(木) 23:33:44

    ノイトラ戦はまた明日書きます。

  • 52二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 23:58:09

    ああ~やっぱり竜ちゃんとタカちゃんは良い~!
    この二人の間柄からしか得られない純粋に善いものがあふれる~!

  • 53二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 11:38:01

    保守

  • 54二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 20:18:51

    保守

  • 55スレ主24/12/13(金) 20:29:37

    初期(死神代行編)のぎくしゃくしてた時と比べるとだいぶ進展して関係が軟化してるからとても成長を感じた。

    このままどんどん行くと素でタカちゃん呼びできるようになっていくんだな……。


    璃鷹的には竜ちゃん今日様子がおかしいなぐらいでさては力の戻し方わかったな?とか考えてなかったならこの時なんで石田が自分に力が戻ったら嬉しいか聞いたのかについてはどういうふうに思ってたの?


    dice1d100=14 (14)

    100ほど私がソウルソサティで散々「え、できるよね?」って言ってたのでその最終確認では?

    1ほどオートマで絞り出してたけど正直何で聞いてきたのかなと疑問に思ってた。

  • 56二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 21:45:33

    このレスは削除されています

  • 57スレ主24/12/13(金) 21:53:07

     水色髪の少女が、スカートを揺らしながら裏路地に歩いて行く。
    女子校生が帰り道に使うには、不気味な雰囲気を纏っているが、その行動を咎める者は誰もいない。

    (竜ちゃん、なんであんな事聞いたのかな。)

    〝自分の力が戻って嬉しいかどうか〟石田はそう聞いてきた。
     正直、戻らないままなら戻らないままでも別に構わないと璃鷹は思っていた。
    滅却師の力は所詮付加価値だが、石田の魅力を損なうほどのものでもない。だが、もしも自力で戻る方法を見つけ、自分に協力を仰いだのなら璃鷹はそれに付き合うつもりだ。
     なぜ石田がそんな事を聞いてきたのか、璃鷹はまったく検討がつかなかった。

     (…わからないしもう考えるのはやめよう、たくさん勉強してもわからなかったところならそれはそういうものなんだから私が考えても仕方ないもんね。)

     幼少期の教訓、それを忘れるところだったと璃鷹は前向きな姿勢で思考をやめた。

    (平子真子はさっさとどっかに行っちゃったから今回尾行はできないし、他に予定はない……あ、それならストックしてたリストから少しつまんじゃおうかな。それとも久しぶりにあの人たちを影から出して遊んでもいいかも)

     そのまま飴玉を口の中で転がして弄ぶかのように楽しいことを考える。
     品質はあまりいいものは残っていないが、夕食前に親に内緒で甘いものを食べる小さな子供が抱く背徳感のようなものが、璃鷹の中に湧き上がってきた。

  • 58スレ主24/12/13(金) 21:59:47

    (またギリギリまで遊んで終わる?それとも奮発して一気に…)

     その愉快な問答も、ある異様な霊圧を感じた事により、終わりを告げた。

    『……きた』

     東から、明らかに現世の者ではない霊圧の波動を感じた。おそらくソウルソサティ側の隊長たちではない。
     平子真子か、あるいは藍染惣右介がそろそろ動き出したのか、どちらにしても厄介である事には変わりない。
     はやく事に対処したほうがいいと璃鷹は行動を開始しようとした──が、できなかった。

    『……なに、これ』

     飛廉脚を使い、目的の場所へ向かおうとした。
     しかし、ついさっき感じたものとは違う、大きい霊圧が璃鷹を目掛けて向かってくる気配を感じ、足を止めてしまった。自分に向けられる殺気から即座に霊子兵装で武装したが、しかし向かってくる〝ソレ〟への不安は拭えない。

    (何かが向かってきて…ッ!?)

     家の屋根より高い位置、璃鷹の真上に、影の穴が突如出現する。
     そしてそこから現れたのはモノは、人の姿をしており、黒い髪に眼帯、手には見たことがない形状の武器を持っていた。
     そのニンゲンの形をした〝虚〟は、上から璃鷹を一瞥する。

    「…チッ、なんだァ?藍染様の言ってたメス1匹だけかよ。」

     不満げな顔を隠さずにこちらを見下した態度で「ハズレだな」と言い放つ〝虚〟に、下からは無機質な琥珀色の瞳がその様子を観察していた。

  • 59スレ主24/12/13(金) 22:00:47

    今日はここまでにしてまたこれの続きを明日書いていきます。

  • 60二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 09:24:24

    保守

  • 61二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 09:25:47

    このレスは削除されています

  • 62二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 20:26:15

    保守

  • 63スレ主24/12/14(土) 22:24:41

    今日はSSは無理そうです。

  • 64二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 09:15:30

    保守

  • 65二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 19:56:12

    保守

  • 66スレ主24/12/16(月) 00:07:24

    コラボSS、向こうに上げたけどこっちにも投下。


    ハイヒールダビー『おっと、序盤から志島カワキが勝負に出た!はたしてこのまま逃げ切れるか!?』

    アナウンスから聞こえる実況に耳をつんざく歓声、そして大勢の熱気、それら全てがこの会場を一つにしている。

    死神や滅却師、更には虚まで観客席で観覧しているこの状況はまさに多様性の一言に尽きるだろう。


    (見てて楽しいのかな、これ。)


     ハイヒールで場内を全力疾走し、一位を競い合うなど面倒だと言いこの馬鹿げたイベントに消極的な者も中にはいたが、優勝賞品が豪華ということもあり皆一様にやる気を見せていた。


    (服汚れるの面倒だし走りたくないけど、一応頑張るって竜ちゃんに言っちゃたし…。)


     たしか一位は贈呈される賞品の他にマグダレーナさんが運営側にこの大会を更に盛り上げるためと何かを寄付していたから、もう一つ賞品があるらしい。私には関係のないことだけど。

     優勝者が出るまではお楽しみということで運営側もそれを寄付したマグダレーナさん本人もそれに関しては黙秘した為何かは分からないが、

    「あのようなログボで貰える程度の日用品よりも我が至宝を添え物扱いされるのは業腹ですが、まぁ許しましょう。優勝した者も我が宝を見ればすぐに考えも変わるでしょ…
    search.app
  • 67スレ主24/12/16(月) 11:36:18

    ノイトラくんがなんで自分の方に来た理由に関しては、璃鷹はそれについてはどう考察してるの?


    dice1d100=57 (57)

    100ほど何かしら命令を受けてきたと思ってる。

    1ほどなんでわざわざ私のところに…?(わからん)

  • 68スレ主24/12/16(月) 11:37:45

    多分自分目当てできたというよりは霊圧高いやつのところに行って戦えって命令されたと思ってそう。

  • 69スレ主24/12/16(月) 22:37:15

    今日もSSは無理そうです。

  • 70二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 10:18:39

    保守

  • 71スレ主24/12/17(火) 21:09:36

    今日もSSは無理そうです。明日にはできると思います。

  • 72二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 02:48:57

    保守

  • 73二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 13:57:27

    保守

  • 74二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 20:36:49

    保守

  • 75スレ主24/12/18(水) 23:18:43

    『…藍染惣右介、その名前が今出てきたってことはあっちで騒ぎを起こしてる首謀者もそうなのかな。』

     目の前の相手は「あ?」と私の問いに反応する。人型なのでやはりとは思ったが、ある程度の知性はあるようだ。
    ──それなら、血は、臓物は、中が一体どうなってるのか。
    つい、気になってしまった。

    『へぇ、舌長いね。…あれ、それ刺青?』
    「!」

     飛廉脚を使い、未だ下に降りずに私を見下ろしていた男の近くまで飛び、口の中に鉄串を突き刺した。
     表側の身体はどこも人間の男性体と似通っている点がいくつもある。容姿はある程度観察したので、次は中を調べたい。
     目の前の相手に食欲は湧かないが、もしかしたら別個体が他にもたくさんいるかもれない。
     もし、その中で私が食べたいと思う虚がいないとも限らない。
     虚をそういった目で見たことがないから、かなり勇気がいるけど、手探り状態でも知ろうとする気持ちは忘れてはいけない。

    『…自信、無くすなぁ。』

     先制して攻撃をしたけど、防がれた上でむしろこちらにダメージがきた。
     今自分が攻撃した箇所を見ると、傷の一つもついていない。
     やはり、他の虚とは明らかに違うようだ。

    「ははっ!随分卑怯な手を使いやがるなぁ!?」
    『卑怯なんて人聞き悪いなぁ…』

     私を責める様な口調とは裏腹に、人型の虚はとても上機嫌に笑っている。なんで笑ってるのかはわからないけど、やっぱり私好みの味じゃなさそう。

  • 76スレ主24/12/18(水) 23:33:58

    「つまんねぇゴミしかいねぇと思ったが、少しは楽しめそうじゃねぇか…!」

     目の前の敵を好敵手と認めたのか、興奮気味に、そして狂気的な笑みを浮かべている。
    私はそれを、ただ冷めた目で見る。
     そんな私の内心を知ってか知らずか、構わず虚は話を続けた。

    「教えてやるよ、戦場でメスがオスより上に立つ事はありえねぇってことをな!」
    『とっても楽しそうだけど、また機会があれば教えて欲しいな。』

     そうやって呑気に放った私の言葉を、目の前の男は鼻で笑った。
     …私は、その瞬間を見逃さなかった。微かにだが、男が油断している今がチャンスだ。

    「またなんてねぇよ、おまえはここで俺と戦………、は?」

     男が気がついたときには、人の姿はなく、そこにはただの路地裏だけが広がっていた。

  • 77スレ主24/12/18(水) 23:38:07

    害虫だとか思ってるの相手にプライド関係なく優先順位を計って逃亡できるのは璃鷹の長所ですね。
    ノイトラを不完全燃焼まま置いて逃亡したからこの後の周りの被害やばそう。

  • 78二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 09:13:43

    保守

  • 79スレ主24/12/19(木) 20:25:47

    保守ダイスで本編とは関係ないんですが、

    随分前のスレ見返してみたら璃鷹は愉悦目的よりいい未来に行けたかもしれないのに自分にとって魅力的なことにを優先したのが今の結果と思ってるみたいなんだけど、

    璃鷹が考えてるいい未来って何なのかな。

    抽象的な感じなのか、それとも明確なラインがあるのか。


    dice1d100=90 (90)

    100ほど明確にいい未来の想像図がある。

    1ほど普通に生きる事。

  • 80スレ主24/12/19(木) 20:36:51

    めちゃくちゃ明確にラインがあるな…。

    ……どれだ?


    竜ちゃんと2人で空座町を守る未来dice1d100=38 (38)

    誰にも自分を悟られることなく餓死してゆるやかに死ぬ未来dice1d100=74 (74)

    自分にとってかけがえのない大切な〝人間〟ができる未来dice1d100=73 (73)

    食事行為(愉悦)以外のことで満たされる未来dice1d100=55 (55)

  • 81スレ主24/12/19(木) 20:44:06

    お前ソレどんな気持ちでライン決めたんだよ。


    まぁいつかはできてたんじゃないかな(笑)dice1d100=36 (36)

    別に私無感情能面人間じゃないからいつかはまぁ知れたんじゃないですかね、知らんけどdice1d100=3 (3)

  • 82スレ主24/12/19(木) 20:50:04

    正直あのまま生きてても途中で飽きてどの道死んでただろうしありえたはずの可能性から脱線させた生存ifのいい未来ですかねdice1d100=34 (34)

    他人視点だといい未来なんじゃないだろうかとdice1d100=58 (58)

    害悪が普通の皮を被って生きてても他の人にとっていい未来とは呼ばないからそこら辺を課題にした結果のいい未来だよdice1d100=88 (88)

  • 83スレ主24/12/19(木) 20:54:39

    え、これそのまま素で生きてたらバンバン排気ガスを垂れ流す自然と共存するには害悪すぎる存在であることを自覚した前提でさらに現実的な課題を提示してこれが実現可能だったらいけたんじゃないすかね、タラレバなんで知らんけど的な結果のいい未来想像図なの??

  • 84二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 07:54:29

    保守

  • 85スレ主24/12/20(金) 18:36:28

    SSダイス、

    ヤミーとウルキオラって璃鷹関連で何かしら藍染から命令受けてますか?


    dice1d100=9 (9)

    100〜80生捕りにして捕獲してこいと言われた。

    79〜60殺すなとは命令されています。

    59〜40力量を測れとは言われた。

    39〜1「もし仮に彼らに敗れて死んでたとして、それは彼女がその程度の器だったというだけの話だよ(※何も命令してないです)」

  • 86スレ主24/12/20(金) 23:21:14

     織姫、たつきを守ろうとヤミーの前に出たチャドは、数秒も経たないうちに重傷を負い、巨人の右腕をちぎられてしまう。
     そして、そのまま下に投げ落とされたチャドに駆け寄ってきた織姫を、ヤミーは邪悪な笑みで見下ろした。

    「ウールキーオラ〜〜〜〜〜〜あ。この女もゴミか?」

     その問いにウルキオラが答える前に、ヤミーのすぐ真下に居た瀕死のチャドと、治療をするために近くに駆け寄っていた織姫の姿が消えた。
     いきなり消えるように姿を消した2人に、ヤミーは「あ!?おい逃げやがったぞあいつら!」と動揺を示す。

    「…来たか、」

     ウルキオラは一言、そう言った。
     まるで誰がここへ来たのかわかってるような口ぶりのウルキオラを無視し、ヤミーは消えた織姫、チャドに苛立ちを覚え始める。

    「チッ、どうなってやがんだ!?」

     イラつきながらあたりを見回すヤミーは、気がついた。それはウルキオラも同様だった。
     つい先程、2人がゴミと断じ、処理しようとしていた対象は、ヤミー、ウルキオラの立っている背のすぐ後ろに居た。
     そこには先程までは存在していなかった水色髪の少女──鳶栖璃鷹が佇んでいた。

    「…そうか、お前が藍染様のおっしゃていた人間か。」

     ウルキオラのその問いに、璃鷹は何も答えなかった。
     その件で、ウルキオラは別段気分を害することはなく、無表情に静観している。

    「急に姿が見えなくなったと思ったらそんなところにいやがったのかよ!?しかももう一匹増えてやがるな。」

     うるさく騒ぎ立てるヤミーを無視して、璃鷹はチャドを地面にゆっくりと下ろす。そして、抱えていた自分の体を優しく下に座らせた璃鷹の姿に、織姫は、心の底から安堵する。

  • 87スレ主24/12/21(土) 00:20:37

    続きを書こうと思ったけど眠いのでもう寝ます。
    この続きは今日の夜ぐらいにはできると思います。

  • 88二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 11:37:11

    保守

  • 89二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 22:08:01

    保守

  • 90スレ主24/12/21(土) 23:41:20

    今日のアニメで気になったんだけど、ご先祖様のお父さんの領地が焼かれたのってバズと同時期ですかね…。


    dice1d3=1 (1)

    1そうだよ。

    2それより少し前くらい。

    3それより少し後。

  • 91スレ主24/12/21(土) 23:51:40

    ついでにダイスするんですが。

    あの、もしかして星十字騎士団のお知らせのときにゲルトルードさんも居ました?


    dice1d2=1 (1)

    1もちろん居ましたよ。

    2お城でお留守番。

  • 92スレ主24/12/21(土) 23:51:57

    うそでしょいたの??

  • 93スレ主24/12/22(日) 00:32:28

    ぜったい陛下自分の馬にゲルトルードさん一緒に乗せてるよ(確信)

    陛下は一体どんな意図でゲルトルードさんを連れてきたんですか??


    容姿も器量もパーフェクトでややお転婆な愛らしい妻を民に見せたいのは自然の摂理では?dice1d100=55 (55)

    嫁と離れたくないから陛下はどんな時にもゲルトルードを連れ回してるから… dice1d100=48 (48)

    元凶・ヒューベルトdice1d100=6 (6)

    ゲルトルードさんが行きたいって言ったからdice1d100=80 (80)

    妻の元旧友がその近くに居るらしいのでその男にもう自分の妻だから変な気起こすんじゃねぇぞと牽制するためdice1d100=18 (18)

  • 94スレ主24/12/22(日) 00:56:40

    陛下、ゲルトルードさんが行きたいって言った後に1番↑のこと考えてそうだな。

    これはなんで行きたいって言ったんですか?


    隙を見て逃げるためdice1d100=76 (76)

    バズが生きてるか心配だったからdice1d100=32 (32)

    城の中での自分への敵視した視線がきつくて少しでもいいから離れたかったdice1d100=50 (50)

    こうしてワガママを積み重ねて「こんな面倒で高飛車な女いらん」とぶちころされるのが目的dice1d100=60 (60)

  • 95スレ主24/12/22(日) 10:01:21

    かわいそう…陛下はマジで早めにゲルトルードさんのこと解放した方がいいよ。

    それからゲルトルードさんの事でこれ城に連れて来た当初から民の間でゲルトルードさんの噂とか立ってませんか?


    dice1d100=52 (52)

    100ほど噂は立ってます。

    1ほどそこら辺の情報統制はバッチリ。

  • 96スレ主24/12/22(日) 18:14:46

    たぶんなんか囲ってる女がいるらしい程度の噂かな。

    それから、結果的に小さい頃に遊んでたバズビーとの再開シーンになるんですけど、ゲルトルードさん的にその時の内心は?


    生きてた、バズが生きてた…!dice1d100=86 (86)

    まさか再開するとは思ってなかったから驚いてるdice1d100=48 (48)

    こんな姿見られたくなかったのでだいぶショックdice1d100=79 (79)

  • 97スレ主24/12/22(日) 18:27:33

    死んでたと思ってた昔遊んでた男の子が生きててとても嬉しそう、それと同時に今の現状を見られてストレスMAXになってそうだけど。


    見られたくなかった理由は?


    将来どっちが最強の滅却師になるかで争ってたのでその夢とは似ても似つかない姿を見られたくなかったdice1d100=57 (57)

    ゲルトルードの初恋もバズビー … dice1d100=98 (98)

    昔仲良かった友達に仇的に養われて妻扱いされてる現状なんて見られたくないだろdice1d100=50 (50)

  • 98二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 19:06:50

    このレスは削除されています

  • 99スレ主24/12/22(日) 19:15:06

    すみません空白いれたはずなのになんかゲルトルードの初恋もバズビー … dice1d100 =98 (98)を書いたら更にダイスしてたので上消しました。


    改めて、バズビーは千年後想定で、ゲルトルードさんは結婚した後になるけど、これどっちもお互いの事で引きずってないよね?


    ゲルトルード


    dice1d100=94 (94)

    100ほど引きずってる。


    バズビー


    dice1d100=53 (53)

    100ほど引きずってる。

  • 100スレ主24/12/22(日) 19:29:53

    ゲルトルードさんめちゃくちゃ引きずってんじゃん。

    じゃあ城でけっこうな頻度でバズビーと会話してたらしいけど進展しなかったのは陛下や周りの目があったから?


    ユーハバッハ、コロス(初恋より復讐心の方が上だったから)dice1d100=7 (7)

    引きずってるのは事実なんだけど男性恐怖症だから自分に興味ない変人くらいとしかもうお付き合いできないdice1d100=88 (88)

    望んではないけど仇の妻扱いされてる女を昔のよしみで優しく接してくれただけでも嬉しいからそれだけでいいdice1d100=89 (89)

    バレたらあいつにバズビーが殺されるdice1d100=57 (57)

  • 101スレ主24/12/22(日) 19:46:10

    …もしかして、家族や領民が全員死んだ事により別の領地だけど交流があったブラック家の初恋の男の子が、自分と同じで天涯孤独な状況なバズビー に依存してる可能性出てきたな。

    だって家族のことを語ってもわかってくれるの世界中でバズビーだけだもんな。



    そうですねdice1d100=83 (83)

    あの狂った奴しかいない城の中での心の支えですねdice1d100=16 (16)

    家族や大切な人が全員消えたことにより繰り上がりでバズビーが大切な人ランキング一位になっただですよ!!dice1d100=91 (91)

    復讐は私がやるから家族の分もバズビーには幸せになってもらいたいだけなので別に依存はしてませんよdice1d100=88 (88)

  • 102スレ主24/12/22(日) 19:53:36

    これ本人は依存してる気なくてもしてるやつじゃないですか?
    それに引きずってるとは言ってもたぶん結婚したかった、付き合いたかったというより「私みたいな汚れた女がバズビーと一緒になれるわけないし、ありえないわ。
    そんな事よりはやく、はやく、ユーハバッハを殺して家族の分もバズビーを幸せにしてあげなきゃ(強迫観念)」的な思考だと思う。

  • 103スレ主24/12/22(日) 20:06:12

    城にいた間は↑で、結婚した後もめちゃくちゃ引きずってるのは「わたし、あいつのこところせなかったけどばずびーはいましあわせなのかしら、わたしがころせなかったせいでしんでたら、しあわせになれてなかったらどうしよう、あいつがいきてるせいでばずびーがずっとしあわせになれてなかったらどうしよう 、ごめんなさい、ごめんなさい、」と今の愛する夫や子供たちと過ごす幸福な生活の中でずっとユーハバッハへの復讐心とバズビー への負い目から発狂寸前でも責任から狂うに狂えなかったんだろうかね。


    …あの、これポテトの好感度1なのもしかして…


    いいから!!決闘!!してあげなさいよ!!dice1d100=88 (88)

    単純に気に食わないdice1d100=75 (75)

    へぇ、ともだち…ともだち…(嫉妬)dice1d100=67 (67)

    私はもうお前とは無関係だがみたいな面して私とバズビーが話してると邪魔してくるの女々しくてほんと嫌い💢💢 dice1d100=96 (96)

  • 104二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 21:30:56

  • 105スレ主24/12/22(日) 22:03:06

     織姫を安心させようと璃鷹は言葉を吐き、それに対して、織姫は自分の中に燻っている何かを抑えるように震えている。

    「……ご、ごめん、…わたし…みんな、」
    『……大丈夫、あなたのせいじゃない。悪いのはあの虚たち、そうでしょう?』

     そう言って織姫の肩を抱き、織姫を慰める言葉を吐く。何もできなかった事に随分と堪えているらしい。
     璃鷹は慈愛に満ちた優しい友人の顔を貼り付ける。

    『井上さんはみんなの治療をお願い。』
    「…うん、あたしにしか、できないことだもんね。」
    『…そうだね。じゃあ私はその間、私にできることをするよ。』

     そう言って、後ろの虚たちに向き直ると、2匹のうち1匹の体格のいい虚が口を開いた。

    「この女、いきなり間に入りやがって、」
    「…気をつけろ。そいつは藍染様がおっしゃていた現世で高い霊圧を持つ内の1人だ。」

     聴き覚えのある名前を聞き、やはり自分の考えが正しかったことを再確認する。

    ──一体今この空座町に、何匹の虚が居るのか。

     考えても仕方がない。そう思い目の前の虚たちをどうするか考えを巡らせた。
     体格のいい虚が、璃鷹の実力を品定めするように、ジロリとコチラをみた。

  • 106スレ主24/12/22(日) 22:25:37

    「…カスみてぇに薄いがノイトラのヤローの霊圧がついてやがる。
    負け犬みてーに逃げてきたにしろその程度のチカラがあんなら少しは楽しめそうじゃねぇか!」
    「…まて。ノイトラだと?なぜ奴がここに居る。」

     ヤミーからこの場にいるはずのない名前を聞き、ウルキオラはそれを聞き返した。

    「そんなもんオレに聞いても知るわけねぇだろ、藍染様から命令されたんじゃねーのかよ。」
    「ありえんな。…となれば、独断で現世に来たか。」

     ため息を吐きながらノイトラの行動を咎めるウルキオラに、そんなことよりもとヤミーが声をかける。

    「そんなことよりウルキオラ!もういいだろ!?」
    「…好きにしろ、だが油断はするなよ。」
    「へーへー。わかってますって」

     目の前でごちゃごちゃとうるさい虚たちを冷めた目で観察する。
     この状況で、自分にとっての最適解を見つけ出そうと璃鷹は頭を悩ませた。

  • 107スレ主24/12/22(日) 22:26:23

    まだ終わらない…この調子だと千年血戦編までSS書き終わるの来年になりそうだな…。

  • 108二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 22:35:41

    このレスは削除されています

  • 109二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 08:46:19

    破面篇は長いよねえ

  • 110二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 18:19:42

    保守

  • 111スレ主24/12/23(月) 18:21:45

    >>109

    破面編自体が長いのに加え、行間が増えていくから更に長くなってるのも原因の一つなのかもしれないですね…。

  • 112スレ主24/12/23(月) 18:25:54

    ちょっとゲルトルードさんとアニメで出た目隠れの女滅却師さんの好感度交互に気になったからダイス。

    まずは目隠れ女滅却師→ゲルトルードさんの好感度から。


    ↓好感度


    dice1d100=81 (81)

  • 113スレ主24/12/23(月) 18:28:28

    珍しくゲルトルードさんへの好感度高い人発見!

    これでゲルトルードさんの方も高ければかなり交流ありそうだな。


    ゲルトルード→目隠れ女滅却師の好感度


    dice1d100=15 (15)

  • 114スレ主24/12/23(月) 18:29:14

    やっぱり相互で仲良いのはバズビーだけなのか…。

  • 115二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 18:44:55

    ユーハバッハの側近唯一の女≒自分の護衛監視につけられてる可能性の高い相手≒憎い仇の手先筆頭、となってたらゲルトルード側からの好感度は低くてもしょうがないですね……
    目隠れちゃんは帝国の兵である自分が護るべき同胞とか主君の寵姫とか同性ゆえに心を砕いてるのかetc.好感度の方向性は複数同時並行でありそうだけど

  • 116スレ主24/12/23(月) 19:40:47

    >>115

    側近で女性なら陛下からの信頼も厚いし同性ということで他の側近より駆り立ててゲルトルードさんの監視や警護のためにつけてそうなのとても分かる。

    もしそうだった場合たぶん何かしら行動しようとしたら1番最初に立ち塞がる壁なんだろうな。



    気になったんですが、ゲルトルードさんの警護や監視とかって誰が1番比率高かったのかな。


    ザイドリッツdice1d100=80 (80)

    ヒューベルトdice1d100=43 (43)

    アルゴラdice1d100=60 (60)

    ハッシュヴァルトdice1d100=54 (54)

    目隠れちゃんdice1d100=17 (17)

    聖兵dice1d100=17 (17)

  • 117スレ主24/12/23(月) 19:46:53

    ハッシュヴァルト以外はゲルトルード的に好感度高い人たちだな。逆は低いけど。
    ザイドリッツやアルゴラも苦手だったり嫌いだったとしても表立って態度に表さないだろうし、無干渉で必要以上に構ってこないから好感度高いんだろうな。

  • 118スレ主24/12/23(月) 19:50:14

    これ三番目くらいにポテトくんが兼任してる…、アルゴラやザイドリッツがいない時に陛下に命令されて監視してるのかな。

    …お互いにストレスMAXになるのでは、ポテトが当番の時2人ともどんな感じなの?



    dice1d100=62 (62)

    100ほどこいつら2人にしたらずっとレスバしてるぞ。

    1ほど必要事項以外はお互いに言葉を一切発しません。

  • 119スレ主24/12/23(月) 20:08:12

    これはむしろお互いに嫌いだからこそ特に良心の呵責なくサンドバッグとして相手を運用してかなりいいストレス発散になってる可能性出てきたな。

    ポテト的にはどうなんですか?ストレス発散出来てるのか、それともむしろ胃が痛む感じなのか。


    dice1d100=48 (48)

    100ほどストレス発散出来てます。

    1ほど発散どころか溜まる一方なんだが。

  • 120スレ主24/12/23(月) 20:09:25

    出来てるには出来てるけどそれと同じくらいゲルトルードの言葉が胃に刺さりまくるからプラマイはゼロってコト?

  • 121スレ主24/12/23(月) 20:11:09

    これゲルトルードさんなどうなの?


    dice1d100=16 (16)

    100ほどストレス発散出来てる。

    1ほど顔見ただけでストレス溜まるから…。

  • 122スレ主24/12/23(月) 20:23:38

    陛下の采配ミス。部下や自分の好きな人の人間関係把握くらいはしておいた方がいいですよ。

  • 123スレ主24/12/23(月) 20:24:41

    レスバしてる最中はどんなテンションなのポテトくん。

    個人的に自分のターンの時は石田いじめてた時と同じ顔で、その後倍で帰ってプラマイゼロになるからスンとしてそうだけど。


    dice1d100=17 (17)

    100ほど石田いじめてた時と同じいい笑顔だぞ。

    1ほどプラマイゼロなのでむしろ不愉快そうに顔歪めてる。

  • 124スレ主24/12/23(月) 20:25:55

    ゲルトルードさんはどうなんですか?


    dice1d100=55 (55)

    100ほど不愉快そうな顔してたまに鼻で笑ってます。

    1ほど粗探しがうざいからポテトの前だと常に無表情。

  • 125スレ主24/12/23(月) 20:44:21

    監視役バズビーに変えてあげなよ。

    ポテトはプラマイゼロにしてもゲルトルードさんは蓄積されていく一方なんだけど。


    レスバの比率的にどっちが勝つ事が多い?


    ゲルトルードdice1d100=90 (90)

    ハッシュヴァルトdice1d100=32 (32)

    痛み分けdice1d100=24 (24)

  • 126スレ主24/12/23(月) 20:49:40

    「立場を弁えろと何度言えばわかる。天涯孤独のお前を伴侶として側に置かれる陛下の慈悲に少しは感謝しろ。」
    「作り話にしては現実味がないわね。そういうごっこ遊びは子供時代に終わりなさいよ。あ、ごめんなさい。あなたそんなことできるお友達いなかったのね。わざとじゃないのよ。わざとでは。」
    「…わかりやすい女だ。」
    「ずいぶんと独り言がお好きのようね。ずっと1人ですみっこにいるからきっとクセになってるのかしら?ほら、壁はあっちよ。」
    「……」
    「というか、はやくいつもの置物顔に戻ってくれる?あんたの表情筋が動いてたらびっくりするのよね。それに今の顔よりそっちの方がマシだから。」
    「黙れ、貴様の好みなど興味がない。」
    「あんたが黙ってナルシスト、壁のシミの良し悪しの話なんて誰もしてないわよ。さっさと埃でもかぶってなさいって言ってるの分からない?どこかのおじいちゃんと同じで高齢期かしら。」
    「貴様……」

  • 127スレ主24/12/23(月) 20:50:42

    比率が圧倒的約束された勝利のレスバ。
    けどポテトくんは年下の竜ちゃんにも負けた実績があるので一概にゲルトルードおにつぇぇ!!このまま気に入らないやつ全員レスバで倒していこうぜ!とはならんな。

  • 128スレ主24/12/23(月) 21:16:31

    メカクレちゃん監視役することが多いから低いとかではなかったね。

    という事はゲルトルードさんと交流はそこまでない?


    dice1d100=35 (35)

    100ほど仕事関係なく構いに行ってるからあるよ。

    1ほど交流はないけど一方的に好感高い。

  • 129スレ主24/12/24(火) 00:09:42

    「オラァ!さっきまでの威勢はどうしたァ!」
    「っ、!」

     巨漢から繰り出される拳が、璃鷹の頭を掠めた。血が垂れてくる。
     ベタベタとして気持ちの悪い自分の血が肌に乾く感触に、思わず眉を顰めた。

    「鳶栖さんっ…」
    『動かないで、』
    「…!」

     その光景に治療していた手を思わず止めて璃鷹の方へと駆け寄ろうとした織姫を言葉で制する。
     今ここで織姫が戦闘に参加したとして、状況は対して変わらない。
     それならば、タンクとして再びチャドを治させ戦闘に参加させる方が効率がいいと璃鷹は考えた。ともかく今織姫には治療行為をやめてまで戦闘に参加させるわけにはいかない。

    『大丈夫、少し血が出ただけだから、…それより、今は茶度さんたちを優先して治し…て、……え?』

     その行動に、璃鷹は思わず間抜けな声を出してしまった。
     織姫は璃鷹を庇うようにしてヤミーの前に立つと、すでに攻撃の姿勢を見せていた。

    「椿鬼!!!」 
    「お?」
    「…孤天斬盾…私は……」
    『…井上さん……椿鬼を下げて…!』
    「──『〝拒絶〟するッ!!』」 

     勢いよくヤミーの元へ向かっていく椿鬼。
     しかし内側に盾を発生させる前に、──ヤミーの腕力により気がつけば椿鬼は粉々になっていた。

  • 130スレ主24/12/24(火) 00:15:49

     ヤミーは余裕そうに手を広げると、パラパラと椿鬼の残骸が下に落ちていく。

    「何だこりゃ、蝿か?」
    「…っ椿鬼くん…、…そんな…」

     璃鷹の後ろには、織姫や下に倒れているチャドはもちろんヤミーの攻撃で気を失っている負傷者が存在する。
     下手に避けるとその全員に攻撃が当たる。織姫の防御今の織姫の防御力では受け止める事はできても相殺する事は難しいだろう。

    (虚の前で手の内をあまり見せたくはないけど…今回は仕方ないかな。外殻静血装で防御を…)

    『…井上さん、私の後ろから出ちゃダメだよ。死ぬから。』
    「だめ、ま」
    「オレの拳を生身で受け止めようなんて、いい度胸じゃねぇ!」

     どうやらこの場にいる者たちは、璃鷹が決死の覚悟でヤミーからの攻撃を受け止めようとしていると思ったらしい。
     織姫は慌てた様子でこちらに手を伸ばしている。
    しかし、それよりも早く、ヤミーの拳が璃鷹を襲おうと──した。
     しかし衝撃はいくら待っても来ず、ふと璃鷹は自分の肩を抱かれる感触に気がついた。
    ゆっくりと、瞼を開ける。

    『──、一護。』  
    「…悪い、遅くなった。井上、璃鷹」

     そこには、斬魄刀をヤミーに向け、その後ろにいる璃鷹と織姫を守ろうとしている一護の姿があった。

  • 131スレ主24/12/24(火) 00:45:31

     一護は、璃鷹の姿を見ると「無事、な訳ねぇよな」と拳を握っている。
     織姫は、一護の姿を安堵すると同時に、さきほど決意した事を実行できなかったことで胸を傷ませた。

    「…ごめん… ごめんね黒崎くん…あたしが…あたしがもっと強かったら…」
    『…井上さん。』

     織姫は、この惨状をまるで自分のことのように嘆く。
     チャドは瀕死、たつきも同様に周りの人間も軒並み倒れているこの状況は、明らかに一人でどうこうできる範疇を超えている。
     けれど、善性の強い織姫はまるでそれが自分のせいであるかのように心を痛めている。

    「…謝んねーでくれ、井上。……心配すんな。」
     
     一護が斬魄刀を構えると、それと同時に一護の周りから強い霊圧を感じ取る。
     
    「俺がこいつらを……倒して終わりだ!!」

    「『──〝卍解〟』」

  • 132スレ主24/12/24(火) 00:49:47

    区切りがいいのでここまでで、続きは今日の夜また進めていきます。

  • 133二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 11:30:45

    保守

  • 134二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:35:14

    保守

  • 135二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 08:37:30

    保守

  • 136二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 17:04:35

    保守

  • 137二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:02:31

    保持

  • 138スレ主24/12/25(水) 21:08:47

    すみません今日もSSは無理そうです。

  • 139二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 04:32:32

    保守

  • 140二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 14:19:44

    保守

  • 141二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 20:26:03

    保守

  • 142スレ主24/12/26(木) 21:58:14

    これお兄ちゃんがコントローラー奪いそうになってた時はヤミーの攻撃から一護と織姫を守った後2人で戦ったらしいけど、お兄ちゃんをどうやって落ち着かせたの?


    dice1d100=77 (77)

    100ほど外殻静血装で時間を稼いで璃鷹が一護を落ち着かせてた。

    1ほど璃鷹が守った後は一護が自力で抑えてた。

  • 143スレ主24/12/26(木) 22:04:16

    どうやって落ち着かせたの??


    dice1d4=4 (4)

    1…虚と相反する滅却師の血飲ませれば落ち着くのでは?(流血沙汰)

    2抱きしめて大丈夫だよと声をずっとかけてた。

    3井上さんに任せたので何をして正気に戻ったかは知りませんが。

    4……。

  • 144スレ主24/12/26(木) 22:12:37

    これスレ主の考え通りの場合さら織姫の前では流石によくない、よくないから!!

    ……まじで当たるなよ…。


    噛ませてもよかったけど虚状態の一護の口に手突っ込むの怖いから口から口へ直接血を上げただけですが?dice1d100=33 (33)

    グロ注意な方法で正気に戻させたんだよ!!dice1d100=52 (52)

    天鎖斬月を自分の首に誘導して「このまま一護が虚に乗っ取られたら私死んじゃうね」ってしたんだよdice1d100=22 (22)

  • 145スレ主24/12/26(木) 22:14:54

    これどっちのグロ注意???


    一護dice1d100=12 (12)

    璃鷹dice1d100=54 (54)

  • 146スレ主24/12/26(木) 22:23:12

    お前もしかして「一護が正気に戻るまで私の指を一つ一つ落としていくね!」か乗っ取られる寸前で体に力が入らない一護の手を持って「はやく正気に戻らないと私の腕なくなっちゃうよ?」と天鎖斬月で自分の腕切り落とそうとするわで一護が正気に戻って早めに止めないとやばい案件にしたってこと??
    クレイジーすぎるだろお前ヒロイン降りろ。

  • 147スレ主24/12/26(木) 23:25:16

    璃鷹的にこの時の一護くんの顔についてはどう思われますか?


    dice1d100=53 (53)

    100ほどわぁ〜♡♡いい顔だね一護♡♡

    1ほど一護のポテンシャルはこの程度ではないのです。

  • 148スレ主24/12/27(金) 00:00:13

    両方思ってそう。あと、璃鷹がクレイジーな行動に出た時の一護の反応は?


    dice1d100=12 (12)

    100ほどさっさと天鎖取り上げて何やってんだ!!と激怒。

    1ほどとてもこんらんしている。

  • 149二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 06:29:39

    h

  • 150二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 14:17:30

  • 151スレ主24/12/27(金) 20:55:20

    これ一護自力でどうにかしたの?


    困惑しながら自力で主導権を奪い返したぞdice1d100=57 (57)

    雨がめちゃくちゃ降り出した光景を見てホワイトさんが慌てて取り合ってたコントローラー離したんですよdice1d100=98 (98)

  • 152スレ主24/12/27(金) 20:56:56

    自力で抑えようとしたその前にホワイトさんが慌ててコントローラー離したおかげで主導権が一護に戻ってきたらしい。

  • 153スレ主24/12/27(金) 21:39:40

     卍解の力によりヤミーを圧倒する一護の行動に追従するように援護する。
     流石は隊長である朽木白哉を相手に辛勝とは言え勝利を収めた卍解、火力は申し分なく相手を屠れるほどの威力は十分にある。
     しかし、一護の気質、どうしても甘さが戦闘に影響を及ぼしている。

    (そこは私がいるから問題にはならない……けど、後ろにいる虚が何もしてこないのは気になるかな。)

     仲間が腕を切り落とされたというのに加勢せず、焦った様子もない。一度自分と変わるかと問いかけた以外、黒髪の虚は何も行動せずに一護を観察していた。
     奥の手があるのか、それともこの程度ではまだ巻き返しが可能だと思っているのか。

    「このまま押し切るぞ…!」
    『もちろん、けど油断しないで…ッ…!?』

     ヤミーが、斬魄刀らしき物を出した瞬間、一護の様子が一変した。

    「いくぜ」

     強大な虚の目覚めを感じ取り、不愉快な感覚に思わず璃鷹は鉄串を構えそうになる。

    (…虚化…)

     体の中の虚が暴れるせいか、一護はどうやら身動きが取れなくなっているようだ。
     戦闘中に、敵の目の前で思考を他に移すしてしまう。それは、戦場では致命的だった。
    ヤミーからの攻撃は止まらず、巨体から繰り出される足技が私たちを襲おうとする。
     ここでの最適解、璃鷹は自分が何をすればいいかを把握した。

  • 154スレ主24/12/27(金) 22:30:46

    『──〝外殻静血装〟』

     展開した外殻静血装が、ヤミーの足技を防ぐ。ヤミーは「あ?」といきなり展開されたそれに疑問符を浮かべる。

    「さっきのゴミと同じやつか?はっ!こんな薄い膜、さっさとぶっ壊せば終わりだ!」
    『…壊せるものなら、お好きにどうぞ。私もそれには少し興味があるから』

     挑発的な言葉と共に投げかけられた挑戦に、青筋を立てながら「言うじゃねーか」と体制を整える。そして、青く光る膜にもう一度、一撃を入れた。
    その結果──その攻撃した箇所には、ヒビすら入っていなかった。

    「おい、なんだよこれ!」
    「…これは、」

     その強度に、ヤミーは思わず声を荒げた。それとは反対に、ウルキオラは冷静に今起こった現象を繋ぎ合わせていく。

    「…おおかた、鋼皮のようなものだろう。…それを体外まで拡張させたか、とても人間の技とは思えんな。」
    「鋼皮なら人間の技じゃねーんだから当たり前じゃねーか。…ん?なら、なんであのゴミが使ってんだ…?」
    「…お前には一度鋼皮の仕組みを一から説明する時間をとったほうがいいな。」
    「うぇ…どうせわかんねーからやめろよ。」

     ウルキオラは虚が使う鋼皮と似通った技を使用したことをヤミーに解説するが、あまり分かっていないようだ。

  • 155スレ主24/12/27(金) 22:48:52

    すみません眠いので今日はここまでで。

  • 156二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 08:52:41

    鋼皮って破面にとっては生得的形質だから改めて説明されてもヤミーはわかんないよね
    探査回路と同じ枠

  • 157スレ主24/12/28(土) 16:43:36

    今思えば探査回路鍛えてないのにウルキオラが気づかなかったノイトラの霊圧は感じ取れたのは謎。

    ウルキオラとヤミー見返してみたら仲良いけど言いそうなことと言わなそうなことの塩梅が難しいですね。


    SSダイス、なんで正気に戻すにしても>>146な方法選んだの??


    1度目の熟成期間なので一度味見したかったdice1d100=85 (85)

    普通にいい案だと思って実行しただけなんですがdice1d100=48 (48)

  • 158二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 17:02:06

    つまみ食いの誘惑に駆られた結果出力されたのがあの自切ショーなの怖

  • 159二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 21:37:34

    保守

  • 160二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 23:09:14

    このレスは削除されています

  • 161スレ主24/12/28(土) 23:11:49

     後方からごちゃごちゃとうるさい虚たちを気にせず、
    顔を押さえながら必死に耐える一護の肩を落ち着かせるように撫でる。

    「はやく、はなれろ…!」

     私を心配して、そう言って自分から離れることを必死に訴える一護をジッと覗き込む。瞳の角膜は黒く染まりいつ虚化が来てもおかしくはない。
     その様子に私は『…なるほど』と考え込む。短期間だがその分濃密に一護の自分への信頼を上げてきたつもりだ。
     ここまで育て上げたのだから味は完璧なものに仕上げたい。味を確認して徐々に良いものに作るのと、初めからレシピ通りに作り同じ量産品を作るのとでは全くの別物だろう。
    そう、これは確認作業だ。

    「なに、や」

     私は、天鎖斬月を握りしめている一護の手をつかみ、自分の腕に狙いを定める。突然の私の行動に、一護は困惑していた。

    「おいッ!まさか、」
    『えい、』

     両断するつもりで腕を振り上げたはずが、なぜか私の腕に、天鎖斬月が突き刺さっててきる。その光景に『あれ?』と疑問符を浮かべていると、一護が何とか力を込めてそれ以上刃が動くのを食い止めているようだ。
     
    「井上!はやくこいつを治してくれ!!」
    「ッうん…!待っててね鳶栖さん、今……え?」

     その光景に呆然としていた井上さんは、一護の呼びかけで私のケガを治そうとするが、外殻静血装を挟んでいるせいか、物理的に井上さんの干渉を防いだ。

  • 162スレ主24/12/28(土) 23:31:58

    『私は大丈夫だよ。だから動かないで、』
    「…、え、?」
    『私を信じて欲しい、かな。』

     安心させるように井上さんに話しかける。焦ったように「くそ、こんな時に…!」と慌てた様子で自分の中の虚を抑えようと必死に耐える光景に、うっそりと微笑む。
     必死に顔を押さえていた手をゆっくりとどかす。そうしなければ私の事がよく見えないだろうから。

    『はやく、ソレ、おさえてね、』

    ──わたしのうで、なくなっちゃうから。

    「おい、っ。なぁ、やめろっそれ以上力入れたら…、」
    「だ、め、だめだよ、鳶栖さん…!」

     外殻静血装の膜を何度も叩いてこちらに呼びかける井上さんや、やめろと首を横に振る一護を無視して、そのまま力を入れて突き刺さった刃を動かそうする。

    「ッあああぁぁぁ!?」

     心地のいい悲鳴と共に、私の腕に刺さっていた天鎖斬月が勢よく抜かれた。
     抜かれる時の痛みから思わず『わ、』と声をあげる。一護は手に突き刺さっていた側の腕を掴むと、何度も目視で確認している。
    そうして、ポツリと「うで、あるな、」と呟く。

    『うん…?』
    「おまえ、おまえなッ…!」

     腕が五体満足であることがわかったからから一護は「はぁ〜〜…」と息を吐いた。

    「あとで覚えてろよ…」
    『疲れてるだろうからやだ』

  • 163スレ主24/12/28(土) 23:33:32

    今日はここまでにします。

    ホワイトさんのナイスアシストでこの場を凌いだけどたぶん一護が止めるの間に合わなかったらそのまま腕両断してそう。
    クレイジーすぎるしいきなりのことでウルキオラたち引いてそうだな。

  • 164二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:10:05

    後で石田にチクられて怒られるパターンだこれ

  • 165スレ主24/12/29(日) 01:00:07

    今回のアニメ情報が完結しねぇ〜!!


    >>164

    竜ちゃん、こいつへの判決をどうぞ。


    dice1d100=21 (21)

    100ほど激怒。

    1ほど心配の方が勝ってるのでお咎めなし。

  • 166スレ主24/12/29(日) 01:02:58

    説明しようとしたら怪我したって部分だけ耳に入って聞いてメンヘラもびっくりなセルフ腕切りはきいてなさそう。
    それか一護を正気に戻すためにやりましただと混乱すると思うし聞いてたとしても腕を落とす必要があるほどに過酷な戦場だったとか思ってそうだな。

  • 167スレ主24/12/29(日) 01:12:05

    ケガの部分でめちゃくちゃ取り乱して「け、ケガ!?一体どこを!?」と言ってたdice1d100=64 (64)

    意図はわからないが、鳶栖さんが自ら腕を切り落とす必要性にかられるほどの過酷な戦場だったのか… dice1d100=98 (98)

    怒りの矛先は一護へ行ってますねdice1d100=53 (53)

  • 168スレ主24/12/29(日) 01:13:34

    上と下も若干思ってそうだけど「鳶栖さんがそこまでするほど過酷な戦場だったのか…」が一人勝ちしてるな

  • 169スレ主24/12/29(日) 01:32:00

    石田の家で資料漁ってたなら今回手記に書いてあったことも一緒に見たんだよね。じゃあ現世にいる滅却師の使命とかで帝国に行こうとしてた石田に璃鷹が「私も手伝うよ☺️」ってした感じかな。


    千年血戦編の内容になるんですが、ポテトくんは璃鷹も裏切ると思ってる感じ?


    dice1d100=74 (74)

    100〜60裏切ってると思ってる。

    59〜40まだだけど石田に言われたら裏切ると思われる。

    39以下 NOT裏切り!!

  • 170スレ主24/12/29(日) 01:48:11

    ポテトVSバズビー 戦が終わった後ってなにやってたの?


    dice1d100=46 (46)

    100〜70影から出て通路でふらふらポテトと話す機会があったので話した。

    69〜40村正とお話ししてた。

    39以下 わるだくみ

  • 171スレ主24/12/29(日) 10:42:12

    村正と話すのか…どんなことを?


    dice1d100=96 (96)

    100ほどその気があるなら解放してあげてもいいよ。

    1ほど村正の目的について。

  • 172スレ主24/12/29(日) 10:52:59

    「その気があるなら今から解放してあげてもいいよ?一護のところに行くなり好きに動いたらいいよ。私とあなたのご主人様が別の人間だってもう散々理解でただろうし」


    ここに来て解放宣言か…その言葉は非常食のしにがみさんたちにとって喉から手が出るほど欲しいだろうに比較的上等な扱いしてる斬魄刀に言うのか。

    ↓村正の会話文


    地獄の底までついてゆく所存dice1d100=53 (53)

    導けなかったのは残念だが次の主人は1人にせずに済むdice1d100=64 (64)

    初対面からその異常性は知っていたから問題ないdice1d100=81 (81)

    響河をお前と重ねて今まで過ごしてきたわけではないdice1d100=61 (61)

    その他dice1d100=18 (18)

  • 173スレ主24/12/29(日) 11:07:17

    「お前の異常性は初めて会った時から知っていた。私は何も響河をお前と重ねて今まで過ごしてきたわけではない。響河とお前は別人だ、似ているところを探す方が至難だろうな。」
    「…しかし、重ねていないとは言ったが、お前をあの子と同じようにいい道へ導けなかったのは、私の力不足だと実感する。
    …だが次の主人は1人にせずに済む。鳶栖璃鷹、私はお前に地獄の底までついていく覚悟はできている。」

    む、村正〜!!どこまでDV彼氏に尽くす彼女なんだよ!!!

  • 174二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 20:21:40

    離職する?って聞いてくれるのは村正くんが食材枠じゃないからなのか

  • 175二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 23:42:01

    保守

  • 176スレ主24/12/30(月) 01:02:39

    >>174

    斬魄刀だから武器枠にカテゴライズされてても不思議じゃなさそうだけどどうなんですかね。

    村正は食材枠?(1番高い内容を一つ採用)


    意思、思考、人の形をしていればそれはごはんdice1d100=73 (73)

    武器は武器なのでごはんじゃないですねdice1d100=46 (46)

    私の素を知ってるのに恐怖も嫌悪も示さないよくわからない生物枠dice1d100=5 (5)

  • 177スレ主24/12/30(月) 01:10:13

    ごはんなのか…そうなのか…。

    じゃあなんで尚更転職を進めたんだよ。


    能力的に強いし申し分ないんだけど使い道わからなくてdice1d100=64 (64)

    主人運がまったくない村正を哀れんでの善意ですかねdice1d100=91 (91)

    だって中身知ってる上で私の体にも顔にも興味ないのに従ってるの普通に怖くない?dice1d100=81 (81)

    ノリですがdice1d100=84 (84)

  • 178スレ主24/12/30(月) 01:15:14

    だって中身知ってる上で私の体にも顔にも興味ないのに従ってるの普通に怖くない?dice1d 100 =81 (81)


    外の容姿の良さを気に入ってるわけでも、女として見てるわけでもなくまじで褒めるところが一個もない幼少期から自覚してるが故に隠してる嗜好を底の底まで見ても主人として仰いでくるのはこいつでも普通に怖いんか…。

  • 179二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 05:38:53

    力の差による捕食‐被捕食間で発生する恐怖ではない、知性をもって思考する生物だからこそ生まれる「理解が及ばない存在」に対する根源的な恐怖も別口で持ってたのか
    こういう所は精神構造が余裕で人間枠内なんだなあ

  • 180スレ主24/12/30(月) 12:39:51

    普通に他感情があるから恐怖やその他があるのは分かってたけど日頃の行い的に急にそれを出されるとお前人間だったのか…ってなるよね。


    ヤミーを押し切った時の決め手は何ですか?


    dice1d100=89 (89)

    100ほど何かしら決め手の一撃があった。

    1ほどじわじわ蓄積されたダメージにより。

  • 181スレ主24/12/30(月) 12:46:40

    ちゃんと決め手の攻撃があったらしい。じゃあその決め手は一護と璃鷹どっちの攻撃?


    dice1d3=2 (2)

    1一護

    2璃鷹

    3 2人同時

  • 182スレ主24/12/30(月) 16:09:31

    ↓決め手の攻撃


    dice1d4=4 (4)

    1動血装強化の神聖滅矢

    2外殻静血装

    3銀筒

    4ゼーレシュナイダーマクァトル

  • 183二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 20:02:29

    殺意~!

  • 184スレ主24/12/30(月) 22:06:45

     私は展開していた外殻静血装を解く。
     そうすると2撃目から無駄だと思ったのかなんのアクションもしてこなかった虚は、あくびをしながら律儀に待っていたようで「やっと出てきたぜ」と笑った。

    「おい!こっちは早くてめぇらをぶっ殺したくてウズウズしてんだ!早くやろうぜ!!」

     片腕が取れた状態で随分と呑気だと思ったが、虚と人間の価値観は違うのかもしれない。それとも、欠損した部位が元に戻るほどに優れた能力を持った者がいるのか。

    『お待たせしちゃったみたいだね…一護、いける?』

     手を伸ばして一護に立ち上がるように促す。一護の中の虚が暴れ始めた時は中腰だったが、私が外殻静血装を展開させたタイミングではもう腰は下に行っていた。
     一護は私の手を勢いよく掴み、立ち上がった。
     
    「余裕!」

     精神的な疲労を私に感じさせないような、強がっているようなその声に、仕方がないなぁとでもいうように顔を作る。

    『さっきの件もあるし、疲労も考えて今回は私が主体で攻撃していい?』

     またいつ一護の中の虚が顔を出すかもわからない状況だ。それならすぐに守れるようにサポートに回ってもらった方が今回はやりやすい。
     一護もそれをわかっているのか、複雑そうにしながらも私の提案に頷いた。

    「別にそれはかまわねぇけど…腕のケガ、大丈夫なのかよ。」
    『あー、もー。この程度なら平気だってさっきも言ったじゃん』

     天鎖斬月自体は私がそれ以上動かす前に一護の手により綺麗に抜けたので動かしにくいが許容範囲内の動きができる程度のケガだ。
     気にされるのも面倒だから井上さんに治してもらう手もあるが、その時間も今は惜しい。
     だから、せめてそのアンサーになればいいと私は目を細めて生意気に笑った。

  • 185スレ主24/12/30(月) 22:38:30

    『むしろ一護の出番を私が取っちゃってごめんね?』
    「…へっ、言ってろよ。うかうかしてっと俺が倒しちまうかもしれねぇけどな。」
    『あはは、じゃあサポートよろしく〜。』

     その言葉を皮切りに、一護が天鎖斬月で虚に切り掛かる。
    一護の行動に相手も斬魄刀のようなもので応対してきる。
     私は、自分の影から収納していたチェンソーのようなゼーレシュナイダーを取り出すと、一護の攻撃した隙間を狙い、目の前の虚の体に目掛けてゼーレシュナイダーを振り回す。

    「あん?」
    『よそ見は禁物。』

     たいしたダメージにならない事はわかっていた。私は攻撃したと同時に飛蓮脚で虚の背後空中に回る。
     そして、今までチェンソーのように使用していたゼーレシュナイダーをまるで弓矢の様に持ち直す。そうすると、先程奪った霊子は、無数の弾丸の様に虚に降り注いだ。

    「こんな水鉄砲へでもねぇよ!」

     顔を中心に降り注ぐ弓は、やはりこの虚を倒す決定的な打撃にはならなかったようだ。
     井上さんの椿鬼を握り潰した時の様に弓を鷲掴んだその瞬間、自身の拳で視界が見えなくなるこの時を待っていたハンターは、静かに狙いを定めた。

    『うん、知ってる。』

     左肩から右の脇腹に準えてゼーレシュナイダーを振りかざす。次の攻撃はどうやら効いたようで、中々に勢いよく血を噴き出していた。
     見慣れたその赤に『…あなたの血も赤いんだね、ってことはあの虚だけが特別じゃないのかな。』と地に伏せた虚を見ながらそう言い放つ。
     そのまま璃鷹は手持ち無沙汰にゼーレシュナイダーの柄部分を回していると、一護はポツリと呟いた。

  • 186スレ主24/12/30(月) 22:49:05

    「…それ、弓矢にもなんのか。」
    『…あー、ほんとうは弓矢として使うのが正解なんだよこれ。私は単純に使いやすいからチェンソーみたいに振り回してるだけなの。』

     ゼーレシュナイダーを使っている姿を見たことがある一護は、その時とは違う使い方をしている事に疑問を持ったようだ。

    『せっかく総隊長さんに鍛えてもらったことだし、たまには弓矢としても使ってあげないとね!』

     そう言って朗らかに笑うと、空気が読めないのか地に伏せている虚が「あッ〜くそが…!」と唸っている声が響く。

    「おいおい、斬魄刀まで使って負けたのか?…だから手伝ってやろうかと聞いたんだ。」
    「うるせぇな!それにまだ解放もしてねぇぞ俺は!抜いただけだ!」

     まだ喋る気力があるようだがこれ以上の戦闘はできないだろう。仕留めそこなかったのは残念だけど、残る虚はあと1匹だけだ。

    『それで、次はそっちのお仲間さんがお相手してくれるの?』
    「…相手、か。」

  • 187スレ主24/12/30(月) 23:24:02

    すみません書いてる途中なんですが、夜一さんと浦原さんはいつ来るんですか?


    dice1d2=1 (1)

    1この後すぐに。

    2ウルキオラたちが帰った後。

  • 188二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 23:41:36

    璃鷹の説得()と戦闘を見てちょっと様子見してた?

  • 189スレ主24/12/31(火) 00:25:30

    >>188

    どうなんですか?


    dice1d100=14 (14)

    100ほど様子見してましたよ。

    1ほどまじで今来たところです。

  • 190スレ主24/12/31(火) 00:26:07

    ちょうど今やってきて参戦したっぽいですね…。

  • 191スレ主24/12/31(火) 00:28:10

     構える私たちに対して、考え込むように思案している虚は、まだ奥の手を隠しているのか余裕そうだ。
    いつ戦闘が始まってもいいように構えていると、私たちの背後から声がした。

    「そうですよん、アタシたち4人相手に真っ向からなんて中々粋な虚サンっすねぇ。」
    「!?」
    「浦原さん…、夜一さん…!」
    「いやぁ!お待たせしてしまいどうもすみません!」

     その言葉に、一護は「ほんとにな…」と若干疲れの溜まった声を出していた。
     夜一さんは、私と井上さんに駆け寄りケガの心配をする。

    「おぉ!お主たち!無事じゃったか?」
    「黒崎くんと鳶栖さんが守ってくれたおかげで私は何とも…」
    『私もたぶん無事ですね。』
    「…ん?いやそんなわけなかろう、現にお主頭から血が…」
    「わ〜!?鳶栖さん!ケガ!」
    『あ、忘れてた』

     井上さんは顔を真っ青にして慌てる。ドーパミンの影響か痛みがなかったせいですっかり忘れていた。

    「あたしもホッとしててつい…、はやく治してあげられなくてごめんね…!」
    『やだなぁ井上さんのせいじゃないよ、それについさっきまで戦闘中だったんだから仕方ないし。』

     慌てて私の傷を治そうとしているので、特に抵抗することもなくされるがままでいると、夜一さんは何故か無防備な私の頬をむにむにと揉んでいる。

    『わ、ぷ…』
    「若い娘の肌に傷をつけるとは敵も中々の外道じゃのぉ。」

    「井上よ。しっかり治してやってくれ。」
    「はい…!」

  • 192二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 01:09:00

    このレスは削除されています

  • 193スレ主24/12/31(火) 01:13:43

    「退くぞ」

     虚はそう言って下に伏せているもう一匹の虚を引きずりながら空中に穴を開ける。
    どうやら元の場所に帰るようだ。ここで帰ってくれるのならこちらとしても都合がいい。〝私は〟それに邪魔する気もなかった。

    「ざけんじゃねぇッ!」

     見知った声の主が、吠えるようにその帰還を邪魔した。

    「…俺たちの仲間や、関係ねぇ他の人間を傷つけて俺らがそのまま帰すと思ってるんのか!?」
    「戦況が見えていないようだな。滅却師の女に守られながらの勝利がよほど嬉しいかったとみえる。」
    「ッ!」
     
     黒髪の虚は、まるでわざと一護を挑発しているように聞こえる。自分に投げられた言葉に、一護の目が余計に鋭くなった。
     そして、一護の言葉に同調するように、夜一さんもまたちその虚に問いかける。

    「…逃げる気か?」
    「らしくない挑発だな。これ以上戦闘を長引かせる事が得策ではない事ぐらい分かっているはずだが。」

     それに関しては同感だが、こんな問答をしている意味もないだろうにと私は思った。
     私は、これ以上戦闘をしないように一護を説得する。

    『一護、ここは堪えよう。』
    「ッ、けど、」
    『私だって、空座町の人たちや茶度さんをあんな目に合わせたあの虚たちが許せないよ。…でもね、私たちがこれ以上戦ったら余計に空座町に被害がくるよ。』

  • 194スレ主24/12/31(火) 01:29:43

    『あっちからひいてくれるならむしろ好都合だよ、これ以上はやめておこう。』

    そこまで言って「…わか、た。」と絞り出すように声を出した。そこで終わればよかったのに、目の前の虚はまだ会話を続ける。

    「その女は戦況をよく見ているな、お前と違い。」
    「…はッ……」
    「分からないのか、お前はその女に守られながら戦っていたからヤミーに勝てたに過ぎん。」

    「…巧みに隠しているようだが、気づかないのか?その女は初めから誰も信用などしていない。…いや、死神などと手を組むなど言語道断だろうな。」

     大方藍染惣右介の仕業だろうが、急激に饒舌になった目の前の虚に、浦原さんは反論する。

    「何を言い出すのかと思えば…仲間をやられた負け惜しみっスか?」
    「そうでない事はお前がよく知っているはずだ、浦原喜助。」
    「……やれやれ、藍染サンは部下の教育に熱心ですねぇ。」

     遠回しの嫌味に、虚は気にしていない様子だった。
     個人情報を人外と言えど他者に明け渡しているのは教育熱心に入るのか気になるところだ。

    「なぜその女がお前にそこまで尽くしているのか、何も理解していないのだな。
    ──お前は、人間の幼児のようにそこの女に守ってもらってばかりだ。」

     突如、虚の脳天に目掛けて何か物が投げられる。虚はそれを涼しげな顔で自分の肌に届く前に掴むと「…これは」と自分の手の中にある鋭利な細長い鉄の串を見ていた。

     ──投げたのは私だ。

    『…あなたはとってもおしゃべりが好きみたいだね、でも、はやく帰ったらないとご主人様《藍染惣右介》に叱られるんじゃない?』

  • 195スレ主24/12/31(火) 01:30:52

     虚は何も答えない。代わりに何も映さない虚無の瞳を一護の方へと向け言い放つ。

    「…差し当たっての任務は終えた。藍染様には報告しておく、貴方が目をつけた死神もどきは、
    ──殺すに足りぬ塵《ゴミ》でしたとな」

  • 196スレ主24/12/31(火) 01:41:50
  • 197二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 04:09:24

    うめ

  • 198二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 04:09:48

    埋め

  • 199二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 04:10:39

  • 200二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 04:11:01

    うめた

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