【🎲・オリキャラ・閲覧注意】アビドスの偽ナギサ

[1 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 19:17:58]

・アリウスで桐藤ナギサの替え玉に仕立て上げられたが錯乱して脱走し、アビドスに墜落してアビドス生になった偽ナギサ(以下『ナギサ』と表記)のスレです。

・『ナギサ』はどこかズレてはいますがアビドスにはなじんでいるようです。

・時系列としては、アビドス砂漠に向かうもカイザーグループに包囲され、利子を過剰に上げられ、負け戦から帰ってきたところです。

(本編で言えば対策委員会編2章11話終了です)

・『ナギサ』はアビドスを転校するかどうか聞かれてするわけないと汚い言葉をを交えて否定しました。

前スレです

【🎲・オリキャラ・閲覧注意】元アリウスの偽ナギサ2｜あにまん掲示板

1スレ目です

【🎲・オリキャラ・閲覧注意】アリウスの偽ナギサ｜あにまん掲示板

[2 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 19:21:23]

[そんな藤関ナギサのステータスです]
名前：藤関ナギサ
所属：アビドス高等学校・対策委員会
学年：1年生(拾われたため)
年齢：不明(17歳)
身長：159㎝
特記：本物ナギサ様との外見上の違いは1㎝低い身長と二回りは大きな翼、そして声(早見沙織と能登麻美子くらい違う)

[※添付はAIイラストによるイメージ図です]

[3 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 19:22:16]

・戦闘関連
白兵　37
射撃　58
防御　45
回避　41
トラップ　15
戦術　66
(『ナギサ』自身の戦闘力はモブより一回り強い程度)

・非戦闘関連
神秘　70
政治　37
料理　7
味覚センス　92
美術　70
事務　50
医療　100(神秘・異能寄りの医療技術)
技術　86(アリウス時代の厳しい生活経験に依る)
家事　49
慈悲　48
倫理　48
ナギサエミュの完成度：60％

・学力(偽ナギサの知識としては2年生相当)
国語　40
数学　1(そもそも数字の大小もピンとこない)
歴史　50
化学　53
物理　32
(あるかわからないけど)英語　69

[4 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 19:22:35]

・好感度
①『ナギサ』からの好感度
・対策委員会
ホシノ：76
ノノミ：82
シロコ：97
アヤネ：68　
セリカ：91
(対策委員会のみんなは好き。)
・便利屋68
アル：85
カヨコ：25
ムツキ：68
ハルカ：35
・トリニティ
ヒフミ：51
・シャーレ
先生：40

[5 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 19:22:49]

②ナギサへの好感度
・対策委員会
ホシノ：43　(信じてはいるが負い目あり)
ノノミ：94　(全面的に信頼)
シロコ：67　(信頼、ただしちょっとだけ心配)
アヤネ：28　(羨んでいる部分あり、まだ苦手な部分あり)
セリカ：91　(全面的に信頼)
・便利屋68
アル：20　(オーラが苦手)
カヨコ：13　(警戒)
ムツキ：73　(面白い子)
ハルカ：73　(丁寧さにちょっとだけ安心)
・トリニティ
ヒフミ(ただし覆面を被った状態の『ナギサ』に対する好感度)：36
・シャーレ
先生：先生は生徒皆の味方

[6 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 19:23:20]

③その他特記事項
・ベアトリーチェには特に何とも思われていなかった。駒の一つだった。
・世界のことは怨んでいる(好感度18)が日常生活に影響はない。
・桐藤ナギサのことは好いている(好感度89)。
・実はゲマトリアの実験体の一人だったが整形された程度で良くも悪くも実験による影響はなかった。
・エミュのお陰で一見物腰柔らかかつ、人並みの倫理と慈悲と跳びぬけた癒しの才能があるが芯の部分はアリウス時代の洗脳が染みついている。

[7 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 19:51:49]

[では続きを更新していきます]

[8 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 20:10:49]

暫くしてノノミ、アヤネ、セリカは家に帰り、ホシノとシロコと『ナギサ』と先生が残った。

ホシノ「ん～？」

「結局ここの保健室の居心地がいいので、それは残りますが……。お二人こそ、どうされたのですか？」

シロコ「……ホシノ先輩に、話が。」

ホシノ「うへ～、おじさんに話？照れるなあ～。」

"私も"

ホシノ「先生も？おじさんもてもてだ～。」

dice1d3=3 (3)

1.　「……では、私は話はないのでお先に失礼します。」[そういうところだぞ『ナギサ』]

2.　「…………。では、私はお任せします。」

3.　2+「ただ……頑張っている方に、頑張れというのだけは止めてください。それでは……。」

[9 二次元好きの匿名さん 24/12/09(月) 20:20:37]

はてさてどうなるか

[10 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 20:21:51]

シロコ「うん。お休み。」

"お休み。"

ホシノ「………成長したねえ、ナギサちゃんも……。」

しみじみとした雰囲気の後、ホシノはシロコに向き直る。

ホシノ「言いたいことは分かるよ。でも、今日は疲れたし色々なことがあったじゃん？」
ホシノ「また明日話そう。どんな話かは大体わかってるから。」

シロコ「……ん、分かった。」
シロコは先生とアイコンタクトをして、また明日、と帰路に就く。

[11 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 20:27:36]

教室に残った先生とホシノ。
相変わらずの調子でどこかはぐらかそうとするホシノに、先生はシロコが見つけていた退部・退会届を見せる。

ホシノ「うへ～、いつの間に！これ、盗ったのはきっとシロコちゃんだよね？先生、キチンとシロコちゃんを叱っといてよ～？あのままじゃとんでもない大悪党になっちゃってもおかしくないってー。」

"うん、それはそれで、また今度ね。"
ホシノのはぐらかしをそれはそれ、と断じる。先生もまた大人であった。

ホシノ「……。」
ホシノ「そっかー……。厳しいねえ……。」
ホシノ「面と向かって、っていうのもなんだし。ちょっとそのへんいっしょに歩かない？」

先生は頷き、ホシノと一緒に廊下に出る。

[12 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 20:34:26]

ホシノは砂だらけの校舎を歩きながら、アビドスでの思い出を語る。
最初から全部めちゃくちゃで、ちゃんとしたものなんて何一つなくて。
自分が入学したときの本館は全部砂に埋もれて、当時の先輩たちは皆いなくなって……。
今いるここはただの別館だ、と。

ホシノ「……ま、でもここにきてシロコちゃんやノノミちゃん、アヤネちゃんにセリカちゃん、ナギサちゃんと会えたから……。」
ホシノ「……やっぱり好きなのかもしれないな～。」

"……。"

[13 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 20:39:49]

ホシノ「先生、正直に話すよ。」
ホシノ「私は2年前から、変な奴らから提案を受けてた。」
その空気が冷たく感じられるのは、夜になったからだけではないだろう。

"提案？"

ホシノ「提案というか、スカウトというか。アビドスに入学した直後からずっと、何回もね。」
ホシノ「そういえば、ついこの前もあったな……。」

ホシノは回想する。

[14 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 20:44:47]

黒服「あなたに、決して拒めないであろう提案を一つ。」
黒服「アビドス高校を退学し、私共の企業に所属する……その条件を呑んでいただければ、今アビドス高校が背負っておる借金の半分をこちらで負担しましょう。」
黒服「ククッ、ククククッ……さあ、答えを聞きましょう。もしイエスならば、こちらにサインを。」

ホシノ「何度も言ったはずだよ、断るって。」

黒服「……。」

[15 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 20:49:32]

回想を一度終え、先生との会話に戻るホシノ。

ホシノ「それは誰から見たって破格の条件だった。でも、当時は私が居なくなったらアビドス高校が崩壊するって思ってたからこそ、ずっと断ってたけど……。」
ホシノ「アイツら、PMCで使える人材を集めてるみたい。」

"……その人は、一体何者？"

ホシノ「私も、あいつの正体は知らない。ただ、私は黒服って呼んでる。」

"黒服……"

ホシノ「なんとなくぞっとするやつで、キヴォトス広しと言えどもああいうタイプの奴は見たことなかったし……。」
ホシノ「怪しい奴だけど、特段問題を起こしたりはしなかった。……何なんだろうね。」

"じゃあ、この退部届は……"

[16 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 20:57:09]

……ホシノはもう一度回想する。

あの時。ついこの前の提案の時。断って帰ろうとした時。

黒服「……そういえば、先日アビドス高等学校に、転入があったそうですね？」

ホシノ「……。」

黒服「彼女は今、お元気ですか？」

ホシノ「……何が言いたいの。」
足を止めて聞き返す。ホシノは賢い子だった。

[17 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 21:06:42]

黒服「彼女を教育したのは私共ですから。」

ホシノ「……！！」

黒服「ああ、安心してください。今の彼女には何も仕込んでおりませんし、今の彼女は自由の身です。」
黒服「それに、私は彼女より……小鳥遊ホシノさん、あなたに興味がありますから。」
黒服「彼女を逃がしてしまった同僚がどう考えているかは計りかねますがね。」

ホシノ「お前……！！」

黒服「もしあなたが先ほどの条件を呑んでいただけるのなら、同僚に黙っておくのも吝かではありません。」
黒服「ククククッ……」

[18 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 21:11:05]

dice1d2=2 (2)

1.　ホシノは先生に何も言うことなく退部届を破った(原作ルート)

2.　ホシノは先生に話した(ifルート)

[19 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 21:29:33]

ホシノ「……ナギサちゃん、元々はあいつらのところにいたんだってさ。」

"……！！"

ホシノ「でも、あいつの……黒服の話を信じるなら……。」
ホシノ「ナギサちゃんより私の方が欲しい、って。」
ホシノ「……変な話だけどさ、あいつは嘘はつかないと思う。」
ホシノ「………。」
ホシノ「私があの提案を受ければ、借金もなんとかなるだろうし、ナギサちゃんに……アビドスに手を出させないことだって……。」

"……ホシノはもう頑張ってるよ。"
"私が大人として、どうにかする！だから……！"

ホシノ「……うへへ。そんなに私、余裕無さそうだったかな？」
ホシノ「………うん。ありがとう、先生。」

[20 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 21:35:58]

[100以下で治療成功]

dice1d100=62 (62)

[21 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 21:40:04]

翌朝、早朝。

アヤネ「ふあぁ……おはようございます。」
朝に弱いアヤネが少々の無理を推して教室の扉を開ける。

アヤネ「私が一番乗り……？」

アヤネ「……嘘。」

[22 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 21:45:05]

ホシノ「おはよ～。って、そんなに驚くこともないじゃ～ん。」

アヤネ「そ、そうですね。ごめんなさい……。」

ホシノ「いいっていいって。も～、アヤネちゃんは真面目なんだから～。」
そこにいたのは小鳥遊ホシノだった。

[23 ◆B3SSKg8oHw 24/12/09(月) 21:52:47]

[今晩は此処までです]
[クククッ……カイザーに攻め込む大義名分どうしよう……]

[24 二次元好きの匿名さん 24/12/10(火) 00:41:47]

カイザーがキヴォトスの法を破ったとして
先生がカイザー討伐部隊を結成、指揮する
って感じじゃないっすかね

[25 二次元好きの匿名さん 24/12/10(火) 00:45:39]

カイザーに拉致られるナギサ偽……いや1人で出歩かないか

[26 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 06:24:34]

朝早くから教室に集まる対策委員会6人、そして先生。

シロコ「……。」

ホシノ「なになにシロコちゃん、いいことでもあった〜？」
先生とシロコはアイコンタクトをし、ホシノがそれを茶化す。

シロコ「ん。」

セリカ「よし、それじゃあ頑張って早起きしたアヤネのためにも、借金対策会議始めるわよ！！」

アヤネ「せ、セリカちゃん。」

ホシノ「あ、それなんだけどさ〜。」

ノノミ「ホシノ先輩？」

ホシノ「昨日のナギサちゃんの話も含めて、考えた事があるんだ。いいかな？」

「あら……」

アヤネ「！」
アヤネ「はい。ホシノ委員長、お願いします。」

[27 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 06:41:55]

ホシノ「そもそもカイザーが厄介なのって、ルールは破ってなかったからなんだよね〜。」
ホシノ「でも、あいつらは2つミスをした。」
ホシノ「そこを突くんだよ。」

アヤネ「……利率の急な繰上げ……。」

ホシノ「流石だねえ〜。」
ホシノ「一つはアヤネちゃんの言う通り。」
ホシノ「雰囲気に飲まれて気づかなかったけどさ、事前通告もなしにアレだけのことをするのはちょ〜っと急すぎたよねえ。」
ノノミもハッとした顔で頷く。

ホシノ「もう一つは……。」

「………。」

[29 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 07:16:59]

>>24

>>25

[遅ればせながらご意見ありがとうございます！]

[励みになります]

[30 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 07:17:39]

ホシノ「ここで変に遠慮したら、おじさんまた脅されちゃうしはっきり言うよ。」

『ナギサ』は微笑んで続きを促す。

ホシノ「2つ目は、ナギサちゃん。」
ホシノ「カイザーのスカウトマン……黒服が言ってた。」
ホシノ「ナギサちゃんの教育をしたのは同僚、だってさ。」

ノノミ「！！」

セリカ「ちょ、ちょっと待って！カイザーのスカウト！？ナギサの教育！？」

ホシノ「あー。そうだね、ごめんごめん……。」
ホシノ「順番に説明するからさ、一度ここでブレイクってことで。」
ホシノ「おじさんも久しぶりの長話で疲れちゃってさ〜。」

[31 二次元好きの匿名さん 24/12/10(火) 11:28:59]

IFルート大好き！

[32 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 12:01:52]

ブレイクが開けた。

ホシノ「じゃあまずスカウトのことについて話そっか。」
ホシノ「とはいっても、言葉の通り何だけどね〜。」
ホシノ「実はおじさん、昔からカイザーPMCにスカウトを受けてたんだ。受けてくれたらアビドスの借金の半分を免除する、なーんて言われてたなあ。」

アヤネ「は、半分って……。」

ホシノ「うへへ。おじさん、結構高く評価されてたみたい。」

ノノミ「でも……断っていたんですよね？」

ホシノ「迷った時は何回もあるよ。特に最近はみんなもしっかりしてきたしさ……。私がいなくなっても大丈夫かな、って。」

セリカ「……そう。」
セリカ「でも残ってくれたんでしょ。……ありがと。」

ホシノ「……。」
ノノミはホシノにテイッシュを手渡した。

[33 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 12:13:48]

ホシノ「んん……年は取りたくないねぇ……。と、それでナギサちゃんのことだ。」

鼻をかみ終えたホシノが本題に戻る。

ホシノ「……ナギサちゃんはここに来る前いろいろ訓練を受けてたみたいだけど……。」

ホシノ「……自由はあった？」

それは質問ではなく事実の確認であった。

「……いいえ、その発想もありませんでした。」

セリカ「何よそれ……！！」

シロコ「ん……。」

ホシノ「つまりナギサちゃんは、カイザーが酷いことしてた証人でもあるんだよ。」

「…………。」

dice1d2=1 (1)

1.　察し、黙って頷く

2.　「カイザーでは……ないかもしれません」

[34 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 12:24:26]

『ナギサ』は静かに頷く。
自分はカイザーグループに何かされたわけではないが、カイザーグループがあくどい事をしているのは確か。
であれば黙っておこう、ということだった。

ノノミ「……」

「……皆さん、お気になさらず。どうせ過去は変わりません。」
心配そうに顔を伺う仲間に『ナギサ』は笑う。
「ただ、今は感謝しています。それだけです。」

[35 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 19:23:51]

アヤネ「方針としては、カイザーローン、カイザーPMCの不正を暴き、不当な利子を改善する……。」
アヤネ「ということで、間違いありませんか？」

ホシノ「そういうこと。」
ホシノ「直ぐに借金が返せるわけじゃないけどさ……どうかな？」

ノノミ「……やりましょう。悪い人は懲らしめます。」

「異論はありません。」

セリカ「賛成！あいつらに吠え面をかかせてやるわ！！」

アヤネ「セリカちゃん、それは主旨がちょっと違うよ……」

セリカ「わ、分かってるって……。」

アヤネ「ですが、私もホシノ先輩の案に賛成です。」
そしてアヤネはまだ賛成・反対を表明していないシロコを見やる。

シロコ「……ナギサを疑う訳じゃない。ただ、ナギサの証言だけじゃカイザーに突入する証拠としてはちょっとだけ弱い。」
シロコ「先生が何とかしてくれるかもだけど、先生ばかりに負担をかけたくはないし。」

"そう、気にしなくてもいいよ。"
"でも、シロコの考えを聞かせてくれるかな"

シロコ「ん……。」

[36 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 19:34:45]

アヤネ「ちょっと待ってください、と、突入するんですか！？」

シロコ「ん。便利屋と風紀委員会に協力してもらう。」

ホシノ「ふむふむ。」

シロコ「まずは便利屋に基地の周りをうろついてもらって、カイザーから手を出させる。」
シロコ「そこに偶然ゲヘナの風紀委員会が通りがかって、襲われたゲヘナの生徒を守る。正当防衛。」
シロコ「勿論私たちも知り合いが襲われてるから助けに向かう。ちょっと伝達ミスがあってやり過ぎちゃうかもしれないけどそれはそれ。」

アヤネ「な、なるほど……しかし便利屋ですか……。風紀委員会はともかく、便利屋の皆さんは協力してくれるでしょうか？」

シロコ「……そこはほら、先生に。」

"うん、任せて"

ノノミ「わあ☆いい考えだと思います！」

セリカ「良いのこれ！？」

ホシノ「恩を返してもらういい機会だね～。」

セリカ「ホシノ先輩まで！？」

[37 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 19:41:32]

「鬼方カヨコさんはともかく、見たところ便利屋の社長は情に脆い方です。なんとでもなるでしょう。」
笑顔を崩さない『ナギサ』にセリカもため息をつく。

セリカ「はぁ……。ああもうわかった！やってやろうじゃない！！」

アヤネ「……やり過ぎには気を付けてくださいね、皆さん。」

ホシノ「は～い。ま、しっかり準備していこっか。先生もよろしくね。」

道は決めた。あとは走るだけだ。

[38 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 19:51:17]

[ここで『ナギサ』が行うのは……]

dice1d3=3 (3)

1.　ゲヘナからの来客対応　(dice1d4=1 (1) 1.ヒナ　2.アコ　3.チナツ　4.イオリ)

2.　陸八魔アルへの要請

3.　え、トリニティ上層部とのビデオ会談……？

[39 二次元好きの匿名さん 24/12/10(火) 19:54:28]

>>38

やべぇよ……やべぇよ……

ナギミカは特にびっくりするだろうなぁ

[40 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 19:56:19]

[折角なのでヒナ来客→条約の件でトリニティ側も含めて会議という流れにしようと思います]

[41 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 19:58:45]

奮起してカイザーの不正を暴く準備を進めていく対策委員会。
しかしそこに予期せぬ通信が入る。

アヤネ「あ、あの……もう一度お名前とご用件をお願いします……。」

ヒナ「……ゲヘナ風紀委員長、空崎ヒナ。先日の件でお見舞いと謝罪をしたい。自治区に入る許可が欲しいわ。」
まず一つ。風紀委員長自らの来客であった。

アヤネはホシノを見て、ホシノは軽く頷く。

アヤネ「は、はい。どうぞお入りください。現在立て込んでいて、お迎えには上がれませんが……。」

ヒナ「そう？忙しい所にごめんなさい。」

アヤネ「と、とんでもありません！」

[42 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 20:09:13]

暫くするとヒナがアビドス高校に到着する。

シロコ「……速いね。」

ヒナ「待たせても悪いでしょ。」

移動速度の速さと行動に移すまでの早さで微妙にアンジャッシュしつつ、ヒナは『ナギサ』と先生以外の4人に出迎えられた。
ホシノ「はるばるアビドスへようこそ風紀委員長ちゃん、まあ、寛いでいって～。」
ホシノ「……そうだ。風紀委員長ちゃんが会いたいって子、ちょっと変わってるけど……。」
ホシノ「うちの子だからさ、あんまり変なことはして欲しくないかな～って。一応ね～？」
そしてホシノが分かりやすく釘をさしながら保健室に案内する。

ヒナ「……ええ、分かったわ。」

ホシノ「は～い、それじゃごゆっくり～。」
ヒナは一人保健室の扉の前に残され、扉を3回ノックする。
お入りください、という声はヒナもどこかで聞いたことがあるような声だった。

[43 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 20:13:07]

[ヒナの動揺]

dice1d100=88 (88)

[ヒナの警戒]

dice1d100=66 (66)

[44 二次元好きの匿名さん 24/12/10(火) 20:14:21]

ゾロ目68だと……

[45 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 20:21:44]

ヒナ「……？お邪魔するわ。」

ヒナ「……あ、あぁ………」

非常に珍しいことに空崎ヒナは激しく動揺した。

おそらく、信用する人物が自身の部下の足を舐めるような人物だったことを知った時くらいの動揺だった。

「……初めまして。私はアビドス高等学校1年生、藤関ナギサです。」

ヒナ「え、ええ。改めて、ゲヘナ学園風紀委員会、委員長の空崎ヒナよ。」

次に警戒するのもやむを得ないことだった。

『ナギサ』の存在が表になれば……たとえ他人の空似だったとしても……問題の種になるのは明らかだったからだ。

ヒナはチナツやイオリからの報告を自分のところで止め、そして自分の目で確かめに来た判断が正解であったと確信した。

[逆に『ナギサ』からヒナへの印象(好感度)はどうなのでしょう]

dice1d100=53 (53)

[46 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 20:32:37]

「あまりもてなしもできませんが、おかけください。」
『ナギサ』は椅子を勧める。自然体だった。
「(流石に警戒はされている様子ですが……まあ、私一人ごときではどうにもできない相手です。気負わず対応しましょう。)」

ヒナ「……お気持ちはありがたいけど、まずは風紀委員長として謝罪させて。」

「はい。」

ヒナ「あなたを砲撃に巻き込んでしまってごめんなさい。」
まずは、の話であった。ヒナは深く頭を下げる。

「……頭を上げてください。過ぎたことです。」

ヒナ「……。」
ヒナはゆっくりと頭を上げる。

「それに、心にも体にも傷は残っていません。」

[47 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 20:54:31]

ヒナ「そう……。」
小さく安堵するヒナに『ナギサ』が気付いたかどうかは分からない。

ヒナ「……一つ聞いていいかしら。」

「はい。」

ヒナ「あなたって、アビドスに来たのは最近？」

「はい。最近転入しました。」

ヒナ「そう、そうね……。」
ヒナ「(……そうでなければ風紀委員の情報網が見逃すはずもない。)」
ヒナ「………。」
ヒナ「もう一ついい？」

「はい、何でしょうか。」

[48 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 20:55:44]

ヒナ「私の方から、トリニティの生徒会にあなたのことを紹介したい。」
ヒナ「……他人の空似だとは思うけど、その外見と名前はトリニティの生徒会長によく似ていて……。」
ヒナ「それがトリニティに知られると、ちょっとしたいざこざが起きると思う。」
ヒナ「だから私の方であらかじめ知らせておきたい。」
ヒナ「ううん、そうじゃない。……私が間に入るから、今のうちに話してみてはどうかしら。」

「たしかに、貴方が間に入ってくださるのなら、与太話にはならなさそうです。」
「それに、もしこの話が外部に漏れたらただでは済まないことくらいは私にも分かりますから……」
「そういう意味で信用しましょう。その話、お受けします。」

ヒナ「……そう。ありがとう。」

「貸し2です。」

ヒナ「………ちゃっかりしてるのね、覚えておくわ。」

[49 二次元好きの匿名さん 24/12/10(火) 20:59:33]

>>48

貸しの1つに第３章のホシノvsヒナがあるかもしれないのか…･･･ホシノifルートだけどガッツリユメ先輩絡みだから分からないけども

[50 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 21:20:28]

「ちゃっかり……。」

そういえば馴染みのない言葉だな、ととりとめもないことを思いながら話し合いの準備ができるのを待つ。

「幸いここは広く、辺りは砂しかございません。」

「対策委員会の皆さんの中にも盗み聞きをするような方はいませんし、それはご安心ください。」

ヒナ「……そうみたいね。」

ホログラム通信の回線が立ち上がる。

[よりによってエデン条約で一番ヒナと話していたのはナギサ様だと思うので]

[ナギサ様は確定で会議に出てくれますが]

[セイアとミカはどうなんでしょうね]

[ミカ]

dice1d2=1 (1)

1.不参加　2.参加

[セイア]

dice1d3=2 (2)

1.もう入院中　2.不参加　3.えっ参加！？

[51 二次元好きの匿名さん 24/12/10(火) 21:23:23]

まあ、ミカからアリウスに伝わる可能性あるから不参加でよかったのかな？

[52 二次元好きの匿名さん 24/12/10(火) 21:24:54]

ナギちゃんだけか…ちょっと残念

[53 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 21:29:06]

まずこの話はヒナとナギサの間だけで留められることとなった。

ナギサ「ヒナ委員長、お久しぶりです。緊急の案件ということで、人払いは済んでおりますよ。」

ヒナ「なら、早速本題。アビドスにとんでもない転入生がいた。」

ナギサ「アビドスに、ですか？それはどのような？」

ヒナ「……見てもらった方が早いわね。」

ナギサ「……ではお言葉に甘えて、拝見しましょう。」

『ナギサ』が画角に入った。

[ナギサ様の動揺]

dice1d100=20 (20)

[ナギサ様の警戒※最低保証40]

dice1d100=7 (7)

[54 二次元好きの匿名さん 24/12/10(火) 21:30:11]

あら、意外に焦ってないね

[55 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 21:34:20]

[思ったより焦ってないし警戒も低いぞナギサ様]

dice1d4=1 (1)

1.　まだあまり信じていない

2.　アビドスにいるなら早々絡みはしないでしょう、と見積もっている

3.　アビドスにいるならいくらでも対処のしようはあると見積もっている

4.　ナギサ「そんなに似ていますか？翼の大きさなど全く違いますが……」(ここにきて天然)

[56 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 21:41:05]

ナギサ「……いくらヒナ委員長の話とはいえ、中々には信じがたいことです。」

そして桐藤ナギサは通信越し、『ナギサ』の方に目線を合わせる。

ナギサ「失礼しました。私はティーパーティーのホストを務めております、桐藤ナギサと申します。」

ナギサ「お名前と所属を伺っても？」

「……アビドス高等学校1年、対策委員会所属の……藤関ナギサです。」

ナギサ「あら……。」

dice1d3=2 (2)

1.　「申し訳ありません、紛らわしく……。」

2.　いつもの微笑

3.　「……良い名前だと思っておりますよ。」

[そしてある意味運命のダイス]

[ナギサ様から『ナギサ』への第一印象]

dice1d100=35 (35)

[57 二次元好きの匿名さん 24/12/10(火) 21:41:06]

ドッキリと思ってるのか…

[58 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 21:49:42]

桐藤ナギサは画面越しに笑う生徒にあまりいい印象は抱かなかった。
特別毛嫌いするほどでもなく、少し苦手、とかそのレベルではあるが。

ナギサ「なるほど……しかし……。」
ナギサ「過度なお化粧などをされているわけでは、無いのですよね？」

「はい。」

ナギサ「ふむ……。」

ヒナ「……気持ちは分かる。」

ナギサ「いえ、滅相もありませんよ。」
桐藤ナギサは穏やかに、疑っているということを口では否定し、笑う。
ナギサ「連絡ありがとうございます、ヒナ委員長。とはいえ本件は混乱の元、私たちの元で内密に留めておきましょう。」

ヒナも頷く。

[59 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 21:55:25]

ナギサ「それから、藤関さんも……。」
ナギサ「今日のことは気にされず、健やかな毎日をお過ごしください。」
もちろん社交辞令ではあったが、確かな気遣いでもあった。

「恐れ入ります。」
『ナギサ』は会釈する。

ナギサ「他に連絡事項はございますか？」

ヒナ「いや、以上よ。」

ナギサ「では、早々ですが失礼いたします。良い一日を。」
通信はあっさりと終わった。

[60 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 22:00:01]

ヒナ「ふう……あなたもお疲れ様。」

「いえ……。」

ヒナ「情報は伝わったけど、暫くはゲヘナやトリニティに旅行は止めといた方が良いわ。」

「ふふ、違いありません。」

ヒナ「……。」

[ヒナから『ナギサ』への動揺と警戒度は振ったけど、それはそれとして好感度の第一印象がまだでした]

[第一印象]

dice1d100=3 (3)

[61 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 22:01:13]

[……？]

dice1d4=2 (2)

1.　不気味

2.　負い目

3.　やっぱり警戒

4.　上全部

[62 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 22:10:26]

ヒナ「ごめんなさいね。」

「あなたのせいではないと思いますよ。」

ヒナ「……ええ。」

「あなたの気持ちは存じ上げませんし、無責任なことも申し上げられないので……。」
「これ以上、伺うことはしませんが。」
『ナギサ』はそう微笑む。

「……それはそれとして、アビドス対策委員会から風紀委員会に頼みたいことがあります。」
「手伝ってくださいませんか？」
本当に、それはそれとして、という話ではあるが。
少しはヒナの気も楽になりそうだった。

[63 ◆B3SSKg8oHw 24/12/10(火) 22:12:50]

[とりあえずアビドスに集中しろ！とダイス神はお望みのようです]
[という訳で今晩は此処までです]
[エデンはまだまだ先]

[64 二次元好きの匿名さん 24/12/10(火) 22:32:25]

保守

[65 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 06:43:33]

『ナギサ』が桐藤ナギサや空崎ヒナと微妙なファーストコンタクトをしているころ。

アル「はい、こちら便利屋68です。」

シロコ「アビドス対策委員会、砂狼シロコ。」

対策委員会は便利屋に一本の電話をかけていた。

[66 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 07:10:42]

シロコ「対策委員会からあなたたちに、頼みたいことがある。先立つものはないけれど……。」

アル「……悪いけど、その依頼は受けられないわ。」
アル「あなたたちには借りがある。けれどそれで仕事を安く請け負うなんてことはできない。」

シロコ「……。」

アル「だから……これは依頼じゃなくて、ただ筋を通すってだけ。」
アル「対策委員会、教えて頂戴。」
アル「私たちは何をすれば良いかしら？」

ムツキ「悪いけど、なんて言っちゃうのがアルちゃんらしいよね。」

カヨコ「はあ……。」
そう言う2人もどこか満足気だった。

ハルカ「……。どこまでもお供します……！！」
ハルカは平常運転だった。

[67 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 07:15:40]

このあとアルは、アビドス砂漠でカイザーに挑発行為をしてほしいと頼まれて白目を剥き、
カイザー突入作戦の全貌を知らされて白目を剥き、
風紀委員会も一連の作戦に参加すると聞かされて白目を剥くことになるのだがそれは割愛する。

[68 二次元好きの匿名さん 24/12/11(水) 09:42:51]

例のBGM

[69 二次元好きの匿名さん 24/12/11(水) 18:17:56]

保守

[70 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 18:53:19]

対策委員会は、偶然にも見舞いにやって来た風紀委員長にも計画を説明し、ヒナは首を縦に振る。

負い目とは別に、便利屋が参加すること、そしてかなり危ない橋を渡ることはヒナも理解した。
けれどそれもゲヘナらしさだろうと考える。
ヒナ「(言って止まらない相手なんていくらでも見てきた。だったら、私はできることをするだけ。)」
風紀委員長としての自負だった。

ヒナ「そういえば、先生は？」

ホシノ「う～ん、外遊中？」

ヒナ「……そう。」

[71 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 19:12:52]

ヒナが帰り、作戦実行に備えている対策委員会の元に先生が戻って来る。

ノノミ「先生、お帰りなさい。」

"うん、ただいま"

シロコ「ん……。」

アヤネ「……その、成果をお伺いしても？」

"うん。まずはトリニティの方だね。"
"ヒフミの方でいろいろ調整してくれて……"
"砲撃演習の指揮を任されたみたい"

セリカ「つまり……つまり……」
セリカ「……分かった！カイザーに痛いの沢山打ち込んでやれるってことね！！」

ノノミ「はい☆大正解です～。」

アヤネ「そ、そうかもしれないけど大声で言っちゃダメだよセリカちゃん。」
アヤネ「トリニティは特に、こういうのややこしいって聞くから……。」

「ふふ……。」

セリカ「ちょっと何よ、ナギサまでその生暖かい目は……。」

ホシノ「もうすっかり馴染んだねえ～。っと、ごめんごめん先生、話を戻すよ～。」

[72 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 19:33:58]

"そうだね、もう一つ。"

"スカウトマンには何とか話をつけてきた。勧誘も止まると思うよ。"

"もちろんナギサにも手は出させない。"

ホシノ「……そっかぁ……。」

ホシノ「ありがとね。でも、ちゃんと帰って来たからいいけど……気を付けてよ～？」

ホシノ「おじさんが言えたことじゃないかもしれないけどさ。」

「……。」

dice1d3=1 (1)

1.　「感謝いたします。」(ﾊﾞﾆﾊﾞﾆ)

2.　「………ありがとうございます。」

3.　「あっけないものですね、ですがそういう物でしょう……。きっと私は幸運です。」

[73 二次元好きの匿名さん 24/12/11(水) 19:39:54]

いつものバニバニ。けど、たまに弾ける

[74 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 19:45:40]

思ったよりあっけない返事であった。
『ナギサ』自身先生の行いに感謝はしている。先生を信用しても居る。
けれどその通りとなるかを信じるかどうかは別なのだ。

「……ふふ。」
思わず苦笑する。……くらいには『ナギサ』も変わったのだが。

ノノミ「ナギサちゃん？」

「何とも私は難儀なものだなあ、と。つい。」

シロコ「考えすぎだね。」

「違いありません。」

[75 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 19:54:07]

ホシノ「それじゃ、先生からのいい知らせもあったし！」
ホシノ「今日は！」
ホシノ「これで解散ね～」

ズコッ、という効果音がしそうな変調だった。

ホシノ「明日に備えてゆっくり休も～。」

けれど、皆ホシノの言うことに頷く。
対策委員会は、今一つだった。

[76 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 19:58:07]

その夜。

[ナギサの行動は]

dice1d4=3 (3)

1.　銃の整備

2.　こっそり作ってた花壇の整備

3.　[dice1d6=5 (5)　1.ホシノ　2.ノノミ　3.シロコ　4.セリカ　5.アヤネ　6.先生　]とのお話

4.　悪口の勉強[ロックだ……]

[77 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 20:03:40]

「……アヤネさん、帰られる前に少しだけお時間、構いませんか？」
下校しようとするアヤネを『ナギサ』は呼び止める。

アヤネ「はい、大丈夫です。」

「ありがとうございます、では……。」

空き教室の一室に2人は移動する。

[78 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 20:17:56]

アヤネ「えと、どんなご用件でしょう？」

「……。」
「アヤネさんとも仲を深めておきたいな、と。」

アヤネ「あう……。」

「やはり不躾でしたか？でしたら申し訳ありません。」

アヤネ「い、いえ。そういう訳では……。」

何時ものような気まずい雰囲気が訪れようとする……。

[79 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 20:34:53]

が、今日の『ナギサ』はここで自重しなかった。

「でしたら……ガールズトーク？などいかがでしょう。もちろん明日に響かぬ程度に留めます。」

アヤネ「えっ！？あ、はい。大丈夫です……。」

「ふふ、少しは図書館の本で予習しましたから。」
驚くアヤネに微笑む『ナギサ』。

「という訳で、そうですね。アヤネさんの所持されているハンドガン……。」
「確かそのモデルは小型ながらも十分な威力を持ち、長時間水や泥の中に浸けた後でも確実に作動するほど耐久性も高い高級高性能品ですね。」
「総弾数は15発、弾薬は9mmパラベラム。合っていますか？」

アヤネ「あ……えと、初期型なので総弾数は13発です……。」
困惑しながらも真面目に回答するところに人の好さが垣間見える。

「……。」

[80 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 20:51:27]

「……？」
会話が思ったより弾まないことに困惑する『ナギサ』。
読んだ本には、銃の話題は鉄板であると書かれてていたのだが。

「……。そういえば。」

アヤネ「はい？」

「ランヤードに通されている……飾り？」

アヤネ「ええと。ストラップです。」
アヤネが自身の銃を取り出して見せると、確かに白く細長い翅をした蝶のようなストラップが付いている。

「ヘアピンとお揃いなのですね。」

アヤネ「あっ、分かりましたか？」

「今気づきました。そのような発想はなかったもので……。」

[81 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 21:07:02]

アヤネ「ささやかな拘り、かもしれませんね。」

「……成程。確かに言われてみれば………。」

「うん、良く似合っていますよ。」

アヤネ「あはは、ありがとうございます。」

「ですが、それでは取りまわす時に少々リスクがあるのでは？引っ掛かりでもしたら生死を分けますが。」

アヤネ「それは……でも、こんなこと言ったらナギサさんには変かもしれませんが……。」

アヤネ「私はあまり、これを使いたくはありません、から。」

dice1d3=2 (2)

1.　「それはまあ、変ですね。」

2.　「それはそれで構いませんよ？」

3.　「私も、使わずに済めばそれが一番だと思います。」

[82 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 21:13:53]

『ナギサ』は個人の主義主張には寛容だった。
他人が何と言おうと結局最後に決めるのは本人でしかない、という諦観の元ではあるが。

「それにアヤネさんのオペレートは何時も私たちの助けになっていますから、実利の面からも言うことはありません。」

アヤネ「あはは……でも、ありがとうございます。」

「お礼を言われるようなことでは。」

アヤネ「……ナギサさんのこと、少しわかった気がします。」

「ふふ……。と、空気も大分冷えてきましたし、そろそろ……。」

アヤネ「そうですね、今日はこの辺りで。」

[83 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 21:16:23]

『ナギサ』は校門までアヤネを見送った……。

[『ナギサ』からアヤネへの好感度]

68+dice1d3=3 (3)

[アヤネから『ナギサ』への好感度]

28+4+dice1d6=6 (6)

[84 ◆B3SSKg8oHw 24/12/11(水) 21:18:04]

[今晩は此処まで]
[明日はいよいよ理事をぶっ飛ばしに行きます]