【閲覧注意・🎲】ここだけ不知火カヤの中身が、大体ボンドルド卿だった世界線 Part.5

  • 1ホットドリンク大好き24/12/10(火) 10:11:52

    【あらすじ】
    マフィア始めました。

  • 2ホットドリンク大好き24/12/10(火) 10:13:10
  • 3ホットドリンク大好き24/12/10(火) 10:24:15

    カンナ、貴方は警備班のリーダーです。
    『警備長』を名乗って下さい。
    やることは縄張り内の治安維持および事業のケツモチです。

    ───警察として気乗りしないのは分かっています。
    なので、自主的に動くことはしなくても構いません。
    ですが、トリニティの治安維持組織・・・正義実現委員会と自警団との衝突は避けられないと思って下さい。

    ───面倒臭そうですね。
    私個人としては面白い対戦カードだと思っているのですが。

  • 4ホットドリンク大好き24/12/10(火) 11:03:17

    アルさんは・・・そうですね。
    便利屋68は一企業として完成されていますから、下手に配役を割り振るのも おかしいでしょう。

    普通に雇用契約を結びましょう。
    カイザーが撤退し、我々が解散するまでの期間、我々と提携して頂きたい。

    ───そうですか。
    お受けして頂き幸いです。

    ではやることとしてはカンナとの連携と・・・ふむ。
    そういえば貴方に頂いた弁当は大変 美味でしたね。

    ・・・。

    アルさん。
    絶好の機会ですから、私とチェーンの飲食店を興しませんか?
    何だか貴方となら大ヒットメニューを作り出せる気がします。

    最終的に全ての利権をトリニティに還元するので、一時的な小遣い稼ぎにしかなりませんが・・・。
    それでも宜しければ、是非。

  • 5二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 11:03:30

    乙保守

  • 6ホットドリンク大好き24/12/10(火) 12:26:31

    リオ、貴方は裏方です。
    事務 兼 オペレーターを お願いします。
    『事務長』を名乗って下さい。

    地味ですが、重要な配役です。
    これが無くては連携はとれません。

    また、相手はカイザーですから。
    電子的な攻撃を受けることも想定されます。
    そちらにも備えなくてはなりません。
    貴方の手腕に期待しています。

    あぁ、あとAMASは市販のドローンや警備ロボットのパーツに換装しましょう。
    流石に そのままでは特徴的過ぎますから。

    トキさんは リオにしか指示が出せませんから、同じ班でお願いします。
    つまり・・・いつも通りということです、トキさん。
    おやつは右の棚に入っていますよ。

  • 7ホットドリンク大好き24/12/10(火) 13:26:08

    ミカさん。
    貴方は『何でも屋』です。

    ───えぇ、体の良い下働きですね。
    何か不満でも?

    ───そう仰られましても、ミカさん。
    貴方は強いのですから、前線に出るのが合っています。
    視野が狭いだけで頭の回転も速いのですから、事務やオペレーターも出来ないことは無いです。
    貴方は自分が思うより、使われる側としては優秀な人間なのですよ。

    試しに今回、色々な仕事をしてみて下さい。
    その経験は貴方にとって、大きな力となるはずです。

  • 8ホットドリンク大好き24/12/10(火) 13:45:59

    さて、これで各自の配役と方針が決まりましたね。
    詳細な指示はコチラの資料に書かれています。
    各自、しっかりと目を通しておくように。
    あぁ、アルさんには依頼書という形になりますね。

    ミカさんには私が直接仕事を割り振ります。
    それまで自由にして頂いても結構ですよ?

    ───おや、やる気ですね。
    そうこなくては面白くありません。
    ですが今は待機です。
    待つのも仕事ですよ、ミカさん。

    さて、足りない配役については私の方で人材を出します。
    最初は動きが覚束ないかもしれませんが、皆さんが自分自身の役割を果たしていくことで直ぐに円滑になるでしょう。

    会議はこれで解散とします。
    良い報告を期待していますよ。

  • 9二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 14:01:38

    建て乙

  • 10ホットドリンク大好き24/12/10(火) 14:04:17

    皆さん行かれましたね。
    ではミカさん。
    貴方は いつも通りに過ごして下さい。

    アリウスとの打ち合わせとか、クーデターの準備とか、色々あるでしょう?
    例え貴方自身が望まなくとも。

    人生とは往々にしてそういうものと存じます。
    特に誰かを守る為であれば、そういったことは山ほどあるでしょう。

    しかし貴方は逃げなかった。
    『私』を、受け入れることは無かった。
    『彼女』と同じように。

    多くの生徒が絶望から『私』を受け入れました。
    それ自体が悪いことだとは、私は思いません。
    しかしそこに貴方達の強さがあると、私は思います。

    貴方は私が嫌いでしょう。
    会う度に諫言を奏上する存在が好きな人は、あまりいません。
    ですが私は貴方が好きです。
    実に、人間らしいと常々思っています。

    だから、もっと私に見せて下さい。
    人間性、その蠢きを。

  • 11ホットドリンク大好き24/12/10(火) 16:46:14

    ─────数日後

    ふむ、なるほど。
    嫌がら・・・事業は順調のようですね。
    外から資本を投入したとはいえ、ここまで早く形になり始めるとは驚きです。
    流石、私の見込んだ方々ですね。

    この調子なら、早晩カイザーは撤退するでしょう。
    まったく・・・ミカさんの目に付くほど派手にやらなければ もう少し長生き出来たものを。

    (コーヒーが防衛室スタッフの手によって運ばれてくる)

    ───おや、ありがとうございます。
    もうそんな時間ですか。
    では少し休憩としましょう。

    そうですね・・・先生の動向は如何です?
    私、非常に気になっていまして。
    補習授業部・・・そしてそれを取り巻く陰謀・・・。
    実に面白いと思いませんか?

    ───ふむ、ご理解頂けませんか。
    まぁ、構いません。
    それで・・・どうなのです?

    ・・・。

    ───なるほど・・・。
    補習授業部が回り始めたようですね。
    順調そうで何よりです。

  • 12二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 20:37:08

    保守

  • 13二次元好きの匿名さん24/12/10(火) 22:32:05

    美少女版GTAしとるカヤ陣営

  • 14ホットドリンク大好き24/12/10(火) 22:50:46

    (コーヒーを飲み終わるカヤ)

    さて、私も先生に負けないよう頑張らなければなりませんね。
    この書類は全て処理しました。
    持って行って下さい。

    (書類を持って行く防衛室スタッフ)

    お待たせしました、ミカさん。
    報告書で拝見しましたが、先生におかしなことを吹き込んだようですね。

    ───まぁ、貴方の『政治的活動』については無干渉なのが契約です。
    構いませんが、恐らく無駄だと思いますよ?

    ───えぇ、私は先生に一抹の希望を見出しています。
    彼の者であれば終末を超え、『夜明け』を迎えられると───

    ───あぁ、すみません。
    こちらの話です。

  • 15ホットドリンク大好き24/12/10(火) 22:51:33

    ともかくミカさん。

    これは独り言ですが、先生は貴方にとって最も厄介な選択をしてくると予想して動いた方が良いですよ。

    私にとっても、貴方にそう動いて頂いた方が助かります。


    予想がし易くなるので。


    (ハンガーから黒いスーツを取り出す、カヤ)


    さて、貴方も着替えて下さい、ミカ・・・いえ『何でも屋』。

    出番が回ってきましたよ。


    (一枚の報告書を取り出す)


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    1.カンナからの救援要請(治安組織との衝突)

    2.アルからの救援要請(何故か『聖徒の交わり』が出現)

    3.リオからの救援要請(カイザーとの武力衝突)

    4.ゴールドマグロの群れが!!(メンバーSSスキップ)

    dice1d4=2 (2)

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 16二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 00:03:06

    ほしゅ

  • 17二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 02:00:45

    ベアおばがアップしたか?

  • 18二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 04:26:21

    おい4www

  • 19二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 07:30:07

    保守

  • 20ホットドリンク大好き24/12/11(水) 12:43:17

    >>17

    『聖徒の交わり』は───


    1.ベアトリーチェの尖兵

    2.マエストロのテスト

    3.黒服のミス


    dice1d3=3 (3)

  • 21ホットドリンク大好き24/12/11(水) 12:47:07

    ───黒服、正確にはその手勢がミスって解き放ってしまったもの。
    この世界線の黒服は少し原作より おっちょこちょいなのかもしれない。

  • 22ホットドリンク大好き24/12/11(水) 13:02:57

    どうやら師がミスをしてしまったようでして。

    アリウスに運搬中だった『聖徒の交わり』が解き放たれてしまいました。
    弟子として、責任を取らなくてはなりません。

    ベアトリーチェに文句を付けられても面倒ですから、『聖徒の交わり』・・・アンブロジウスは私が回収します。
    現地で見かけたら私に連絡してください。

    ───どんな見た目か分からない・・・ですか?
    大丈夫です。
    明らかに大きいので一目で分かりますよ。

    くれぐれも壊さないで下さいね、ミカさん。

  • 23二次元好きの匿名さん24/12/11(水) 21:44:09

    毎日楽しみに追ってる 保守

  • 24ホットドリンク大好き24/12/11(水) 23:01:03

    ───── SS:輝ける者 ─────

    アル:
    「ちょっ、危な!?」

    アルが慌てて その場から駆け出すと、次の瞬間アルが居た場所を漆黒の炎が包んだ。
    ゴゥゴゥと燃え盛る黒炎に白目を剥きながら、アルは社員の無事を確認した。

    アル:
    「さ、流石 我が社の社員ね。 何ともないわ。」

    カヨコ:
    「社長、『提携先のボス』(カヤのこと)が もう少しで来るって。」

    カヨコの冷静な声に、流石 我が社の課長と返す。
    カヨコは少しはにかんだ。

    アル:
    「でも、あんなのどうする気かしら?
    何とか足止めくらいは出来るのだけど・・・。」

    目の前には黒い、ドレスを着たような巨人がいる。
    突然廃墟から現れたソレは、正直何発弾を撃ち込んでも倒せる気がしなかった。
    それに攻撃も禍々しくて怖い。

    ムツキ:
    「そんなの決まってるじゃん。 ぶっ殺すんでしょ?」

  • 25ホットドリンク大好き24/12/11(水) 23:01:52

    ???:
    「そうもいかないんですよ、ムツキさん。」

    アル:
    「へ?」

    その場にいるはずのない、聞き覚えのある声がしてアルは振り返る。

    カヤ:
    「お待たせしました、便利屋68の皆さん。
    アンブロジウスの足止めをしてくれたこと、感謝しますよ。」

    アル:
    「カ、『提携先のボス』さん・・・!? いつの間に・・・!?」

    カヤ:
    「アルさんがアンブロジウスの炎に飲まれ掛けたところからハルカさんの後ろにいましたよ。
    お気づきになられませんでしたか?」

    アル:
    「気が付かなかったわ・・・。」

    ハルカ:
    「き、気付かなくてゴメンなさい・・・。」

    カヤ:
    「問題はありません。
    存在を気取られないのは利点になることが多いですから。」

  • 26ホットドリンク大好き24/12/11(水) 23:04:15

    アル:
    「そ、そう・・・。」

    微妙に噛み合っていない会話を前に、カヨコは嘆息した。

    カヨコ:
    「はぁ・・・それよりアンブロジウスだっけ? あれどうするの?」

    カヤ:
    「あぁ、アレですか。 それなら───」

    アンブロジウスの頭上で、何か眩い光が走った。

    カヤ:
    「───直ぐに無力化されます。」

    次の瞬間、圧倒的な閃光と共に爆発が起こった。
    爆風によって巻き上げられた砂煙が、アル達の視界を奪う。
    カヤだけが、倒れゆくアンブロジウスを見つめていた。

    ???:
    「・・・やっぱり納得いかないよ。
    なんでこんな角付き達と協力しないといけないワケ?」

    誰かの声が聞こえた。
    まだ砂煙が舞う中 目を開けると、そこにはピンク色の髪をした少女が立っていた。
    それは今回の依頼主とも言える聖園ミカだった。
    いつもの服装とは異なる黒いドレスに白面、髪型を変え、更には声変器まで付けるという徹底した様相だったが、その不遜な態度は見間違うはずもない。

  • 27ホットドリンク大好き24/12/11(水) 23:07:32

    カヤ:
    「おや、ご不満があるのですか?
    便利屋68の方々は、お忙しい中 私の依頼を受けて下さった精鋭だと言うのに。」

    ミカ:
    「カヤちゃんの お気に入りだか何だか知らないけど、そんなの私に関係ないよ。
    私にとっては不快。 それが全て。 そうでしょ?」

    カヤ:
    「実に人間らしい・・・。
    貴方のそういうところが大好きですよ、ミカ。」

    ミカ:
    「うぇ・・・。」

    目の前で繰り広げられる毒と毒(?)の応酬に、アルは目を白黒させ、カヨコは嘆息した。

    ムツキ:
    「へぇ・・・面白いこと言うじゃん、あの人。」

    ハルカ:
    「・・・アル様を侮辱しました? 今?」

    カヨコ:
    「やめてよ二人とも。
    私達は喧嘩しに来たわけじゃないんだから。
    それよりも、あのアンブロジウスとか言うのをどうにかしなきゃ。」

    見れば、アンブロジウスが再び立ち上がろうとしているところだった。

  • 28ホットドリンク大好き24/12/11(水) 23:09:04

    カヤ:
    「おや、今のでやられていてもおかしくなかったのですが・・・。
    マエストロの自己評価よりは高性能ということですか。」

    ミカ:
    「はぁ・・・こんな人達に囲まれて戦うなんて憂鬱。」

    アル:
    「なんて余裕なの・・・これが強者の余裕・・・。」

    カヨコ:
    「社長、多分違うと思う。」

    アル:
    「え? そうなの?」

    カヤ+ミカ+便利屋68 VS アンブロジウスの戦いが始まった。

    ────────────────────

  • 29ホットドリンク大好き24/12/11(水) 23:09:48

    アル:
    「とっても助かったわ!
    助けに来てくれてありがとう!!」

    戦闘終了後、そこにはアルに感謝されて微妙な顔をしているミカの姿があった。
    そしてその脇で力尽きたアンブロジウスを拘束するカヤと防衛室スタッフの姿も。

    ミカ:
    「・・・別にゲヘナの角付きに感謝されるようなことはしてないよ?(精一杯の作り笑顔)」

    アル:
    「そんなことないわよ!
    貴方の お陰で とっても やりやすかったんだから!
    何度もフォローに入ってくれたし───」

    ミカ:
    「それは単に必要だったから───」

    アル:
    「必要って分かるのは とっても凄いことよ!
    例え貴方にその気が無くたって、私が助かったって思ってるのは事実なんだから!」

    ミカ:
    「いや、だからね?───」

    アル:
    「それでも───」

  • 30ホットドリンク大好き24/12/11(水) 23:11:28

    ひたすらにキラキラした目で褒め殺されるミカを見ながら、ムツキとカヨコがヒソヒソと話す。

    ムツキ:
    (ねぇ、アルちゃん もしかして あのミカって人がトリニティの生徒会長の一人だって知らないんじゃないの?)

    カヨコ:
    (そうみたいだね・・・。 今からでも教えて───)

    止められるカヨコ。

    ムツキ:
    (くふふっ♪ 面白いからこのままにしとこ?
    どうせ今 教えても困るだけだろうしさぁ。)

    カヨコ:
    (・・・それもそうか。)

    否定と褒めの応酬を続けていたアルとミカだったが、やがてミカの方が根負けしたようでガックリと項垂れる。

    ミカ:
    「はぁ・・・もうそれでいいや。
    ゲヘナに感謝されたって、ちっとも嬉しくないのに。」

    アル:
    「私が感謝してるって分かって貰えば、それで十分よ。
    それじゃあ私達は この後もあるから、カヤさんにも宜しくお願いね?」

    カヤの方を見ると、明らかにアンブロジウスの取り扱いで忙しくしていた。

  • 31ホットドリンク大好き24/12/11(水) 23:11:58

    ミカ:
    「・・・何で私が角付きの お願いなんて聞いてあげなくちゃいけないワケ?」

    アル:
    「そう、ありがとうね。」

    ミカ:
    「・・・。」

    明らかに成立していない受け答えをしながら、アルは去って行く。

    カヨコ:
    「社長、良かったの? 今のは───」

    アル:
    「素直じゃないけど、良い子だったわね。」

    カヨコ:
    「え?」

    アル:
    「え?」

    カヨコ & アル:
    「「え?」」

    ────────────────────

  • 32ホットドリンク大好き24/12/11(水) 23:12:33

    カヤ:
    「如何でしたか、便利屋68の方々は。
    少し、話したのですよね。」

    ミカ:
    「・・・すごくムカつく子達だったよ。
    特にアルって子は最悪。
    全然 話が通じないの。」

    カヤ:
    「そうですか。
    それで、建前はそのくらいにして本音は?」

    ミカ:
    「・・・なんでゲヘナが嫌いなのか分からなくなってきちゃった。
    あの子、私のことを凄い人を見るような目で見てくるの。
    私、そんな目で見られるような立派な人間じゃないのに・・・。」

    カヤ:
    「確かに貴方は立派な人間ではありませんね。」

    ミカ:
    「・・・アルちゃんから伝言があったんだけど、忘れちゃったかも☆」

  • 33ホットドリンク大好き24/12/11(水) 23:13:30

    カヤ:
    「おや、それは残念です。
    今度、本人から聞くとしましょう。」

    ミカ:
    「・・・『助けに来てくれてありがとう』だって。」

    カヤ:
    「そうですか。
    アンブロジウス回収を兼ねた打算あってのものなのですが、それを言ったところで彼女は感謝するのでしょうね。」

    ミカ:
    「もう分かんない。
    いっそ あの子がトリニティで、私が角付きだったら良かったんじゃないかな?」

    カヤ:
    「過去や生まれは変えられません、ミカ。
    それは揺り返しでも覆せない、絶対の理なのです。」

    ミカ:
    「・・・セイアちゃんみたいなこと言うよね、カヤちゃん。
    貴方達のそういうところ、大っ嫌い。」

    カヤ:
    「いつか笑い飛ばせる日が来ると祈っていますよ、ミカ。」

    ミカ:
    「・・・。」

    ───── SS:輝ける者 ~Fin~ ─────

  • 34二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 01:17:36

    アルちゃん天使…

  • 35二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 07:10:21

  • 36ホットドリンク大好き24/12/12(木) 16:10:19

    プルルル・・・プルルル・・・

    ───師よ。
    アンブロジウスは確保しました。
    そちらの方に届いている頃だと思いますが、如何でしょう。

    ───そうですか、それは良かった。
    マエストロの評価よりも性能が高かったので厳重に拘束しておきましたが、どうやら間違いでは無かったようですね。

    ───えぇ、戦闘データにある通りです。
    戦術兵器としては十分な性能があると思いますが、やはり『聖徒の交わり』としては性能不足でしょう。
    マエストロの自己評価が酷いのも分かろうというものです。
    量産できれば十分に使い道があるのですが・・・恐らくマエストロは そういった使い方を好まないでしょう。

    彼の者は芸術家ですからね。
    ・・・今回の件では彼の者も表に出てくるのですか?

  • 37ホットドリンク大好き24/12/12(木) 16:10:57

    ───そうですか。

    それでは『教義』の在処が?


    ───なるほど。

    『聖徒の交わり』の完成は近いようですね。


    ───それで師よ。

    話は変わりますが、今回は報酬として何かを頂けるという話でしたね?

    何を頂けるのですか?


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    1.無名の司祭 由来の謎バリア技術

    2.普通に纏まった現金

    3.トリニティの高級スイーツバイキング店の無料チケット

    dice1d3=1 (1)

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 38二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 17:37:53

    アロナ「!?」

  • 39二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 19:56:09

    保守

  • 40二次元好きの匿名さん24/12/12(木) 20:03:58

    それ多次元解釈シールドの類形だったりせん?
    あれはバリア装置ではないかな?

  • 41二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 00:49:30

    その装置あれば調印式で撃たれずに済む?

  • 42ホットドリンク大好き24/12/13(金) 01:13:53

    ピロンッ(データの着信音)

    ───ありがとうございます、師よ。
    少し拝見しますね。

    ・・・。
    なるほど、これはこれは。

    師よ、良かったのですか?
    このデータを私に渡してしまって。
    私が思うに、これは秤アツコに装備させられている装置と同じ物のように思います。
    これを私が使うことで、師の関与がベアトリーチェに悟られてしまうと思いますが・・・?

    ───あぁ、そうでしたね。
    師弟であれば、同じ技術を持っていても不思議ではありませんね。
    盲点でした。
    相変わらず、そういった部分では大人に負けますね、私は。

    ありがとうございます、師よ。
    この技術は有用です。
    『ヘイローを破壊する爆弾』が警戒される今の状況では、特に。

  • 43ホットドリンク大好き24/12/13(金) 01:16:33

    ───えぇ、師よ。
    これからも円滑な取引を期待しています。

    また こちらの件が一段落したら、先生のデータを お渡ししますね。
    それでは。

    ピッ(通信を切る音)

    とても良い物が手に入りました。
    これさえあれば万が一の時でもナギサさんを保護できるでしょう。
    保険は幾らあっても良いですからね。

    直ぐに現物を制作して渡しに行きましょう。
    私だけでは現状警戒されてしまうでしょうから、手渡すのはミカさんに頼みましょうか。
    彼女は幼馴染みであるミカさんに対して疑いを知りませんからね。

    ・・・。

    プルルルル(モモトークのIDを持って無いし、メールをしても見ないのを知っているので電話を掛ける図)

    ───突然すみません、ミカさん。
    御守りの袋を手作りする気あります?

  • 44二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 01:17:42

    いくらカヤでもヘイローを破壊する爆弾は流石に…
    …このカヤなら耐えられそうで怖いな…
    …というかこのカヤに死という概念があるのか否か

  • 45ホットドリンク大好き24/12/13(金) 01:25:44

    >>40

    先にも触れている通り、秤アツコのヤツと同じの。

    多次元解釈か どうかは分かんない。

    現状、命綱装備として解釈してる。


    >>41

    ム・リ。


    >>44

    オリジナルの個体の死という意味なら、ゴキブリ並に死に難いだけで死ぬ時は死ぬ。

    『不知火カヤ』の死という意味なら、ゴキブリを絶滅させるレベルで難題。

    ヘイローを破壊する爆弾を受けると───

    1.普通に死ぬ。

    2.戦闘不能になるだけ。 全然死なない。

    3.技術的相性が悪くて通りが悪い。 ノーダメージ。

    dice1d3=2 (2)

  • 46ホットドリンク大好き24/12/13(金) 01:30:25

    ─── テクスチャーを弄っている関係で他生徒より効きが悪い。
    ポケモンでいうと等倍くらい効きが悪い。
    で、この世界線のカヤはHPの種族値がハピナスとかそこら辺なので、普通に生きる。
    直撃で やっと戦闘不能になるレベル。

  • 47二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 02:39:30

    だから髪がピンクなんだね()

    一撃必殺(枢機へ還す光)を使うハピナスとか害悪過ぎる…

  • 48二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 03:59:27

    このレスは削除されています

  • 49二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 07:10:44

  • 50ホットドリンク大好き24/12/13(金) 13:31:42

    あぁ、ナギサさん。
    お久しぶりですね。
    連邦生徒会の不知火カヤです。
    この度はエデン条約の件で お力になれず大変申し訳ありません。

    ───えぇ、そうですね。
    前置きは要りませんよね。
    では ミカさん。

    (手作りの 御守りを渡すミカ)

    ───特に深い意味はありませんが、近頃は物騒ですからね。
    持っていて損は無いと思います。 えぇ。

    ・・・。

    ───止めて下さい。
    嬉しいのは分かりましたが、自室に飾ろうとするのは止めて下さい。
    出来れば肌身離さず持っていて欲しいです。
    御守りとはそういうものですから。

    ・・・。

    ───違います。
    無くさないように額縁に入れて侍従に持たせようとしないで下さい。
    もっとこう・・・アクセサリーのようにポーチに結びつけるとかで お願いします。

  • 51ホットドリンク大好き24/12/13(金) 13:33:12

    ───・・・いえ。
    そんな・・・その御守りには何の仕掛けもありませんよ。
    まさか『ヘイローが破壊されるような一撃を受けた時に代わりに壊れる』ワケないじゃないですか。
    ミカさんの手作りですよ?

    ───そうです。
    ミカさんの御守りにそんな特殊な仕掛けが施されているハズがありません。
    ミカさんのアレさを信じて下さい。

    ───なんですか、ミカさん。
    その呆れた顔は。
    ナギサさんに保険を付けられるかどうかの一大事なんです。
    もっとナギサさんを丸め込むのに協力して頂きたい。

    ───いえ。
    丸め込もうだなんて思ってませんよ。
    ただ何か予想の範疇を超えた一大事が起こった時に、万が一でもナギサさんの身が危なくないように、御守り型の特殊防御装置を身に付けさせようとしているだけです。
    信じて下さい。

    ───えー・・・。
    いえ、その御守りには特殊な防御装置なんて付いていません。
    正真正銘、ミカさんの優しさの籠もった手作り御守りです。
    ご覧下さい、この刺繍を。

  • 52ホットドリンク大好き24/12/13(金) 13:34:19

    絶妙に『習ってはいるけど得意では無い』感が出ているでしょう?
    こんなに素敵な御守りに、特殊装置なんて付いてるワケないじゃないですか。
    全くナギサさんは疑り深いですね。

    ───えぇ、そうです。
    ご理解頂けたようで私も嬉しいですよ。
    では私達はこの辺で。

    ───えぇ、またお会いしましょう。
    それでは。

    (退室するミカとカヤ)

    ふぅ・・・何とか騙し通せましたね。
    これで予想外のことが起きても保険が利くというものです。
    まぁ、その保険が適用された時点で実質私の負けのようなものですが。

    ・・・?
    なんですか、ミカさん。
    そんな何か酷いものを見たような遠い目は。

    ナギサさんにも信じて頂けましたし、私の説得は最善だったと思いますが・・・?
    おや、今度は溜息を?
    なぜ?

  • 53二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 14:56:33

    〜多分あるかもしれない会話〜

    ミカ「カヤちゃん、よく一言余計とか言われない?」
    カヤ「別に言われませんが?」
    カンナ「…防衛室長…みんな気を遣って言わないだけだ」
    カヤ「まさか、そんなわけないじゃないですか。」
    ムツキ「………」
    カヨコ「………」
    カヤ「………あら?」

  • 54二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 20:00:11

    保守

  • 55二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 21:11:24

    >>53

    もしかしたら防衛室全体がそんな感じかもしれないし…

  • 56ホットドリンク大好き24/12/13(金) 22:30:23

    カヤの一言余計感は───


    1.防衛室全体がそんな感じ。 部外者でないと違和感に気付けない。

    2.メッチャ気を遣われてる。 防衛室内でも周知の事実。


    dice1d2=1 (1)

  • 57ホットドリンク大好き24/12/13(金) 22:33:28

    ───防衛室内(ヴァルキューレ、SRTなどのカヤ派組織)と一部 天然属性のある人間はカヤの余計な一言に違和感を覚えない。
    なので、真面な人間が一人でも入り込むとコントになる。

  • 58二次元好きの匿名さん24/12/13(金) 23:29:10

    >>57 これカヤインストールの副作用的な奴とかだったら笑う

  • 59二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 04:06:46

    天然揃いな防衛室

  • 60二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 04:42:23

    これには疑心暗鬼なナギサ様も毒気を抜かれそう

  • 61二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 06:58:43

  • 62ホットドリンク大好き24/12/14(土) 10:53:49

    >>58

    天然感は───


    1.カヤ インストールの副作用。

    2.単に天然が多い。


    dice1d2=2 (2)

  • 63ホットドリンク大好き24/12/14(土) 10:54:41

    ───単に天然が多く、違和感が仕事をしないので、自然と誰も反応しなくなっていった。

  • 64ホットドリンク大好き24/12/14(土) 14:50:04

    さて、ナギサさんに万が一の保険を掛けることが出来ましたし、対カイザーへの嫌がらせ業務に戻りましょうか。
    そろそろ諦めてくれていると良いのですが。

    (報告書を見る)

    おや、カイザーはまだ活発に活動を続けているようですね。
    諦めの悪いことです。
    薄っすら防衛室とティーパーティーが動いていることを察しているはずなのですが、妙ですね。

    ・・・。

    まさか、デカグラマトンの預言者達の劣化コピーを動かせる算段が採れたとでも?
    アビドスの時は動かなかったのに今更になって何故?
    いえ・・・むしろ、だからこそ?

    (適当な防衛室スタッフを呼び止めるカヤ)

    失礼。
    リオ・・・いえ『事務長』に連絡をお願いします。
    以前からマークしていた工廠・・・といえば分かるでしょう。
    そこに動きがないか確認させて下さい。
    私の予想が正しければ、平時では考えられないほど活発に稼働しているはずです。

    杞憂で済めば良いのですが、もしかするとカイザーのトリニティでの動きは全て陽動であった可能性があります。
    アリウス・・・いえベアトリーチェと繋がりがないかも確認して下さい。
    もし取引が一件でもあるのなら大変危険です。
    今すぐにでも対処をしなくては間に合わないかもしれません。

  • 65ホットドリンク大好き24/12/14(土) 14:51:13

    カイザーとベアトリーチェに繋がりは───


    1.あった。

    2.なかった。


    dice1d2=1 (1)

  • 66二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 16:19:23

    カイザーがオーパーツ、デカグラに加えてオカルト関連の知識も得るんかこれ
    やばい勢力に変貌しかけてない?

  • 67二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 20:44:33

    保守

  • 68ホットドリンク大好き24/12/14(土) 23:15:53

    >>66

    カイザーは何か変な組織に───


    1.なってる。 何かアブノーマリティみたいなの運用してくる。

    2.なってない。 版図と経済力と武力が強くなり、ロボットユニットの種類が増えただけで、大体原作通り。


    dice1d2=2 (2)

  • 69ホットドリンク大好き24/12/14(土) 23:18:07

    ───なってない。
    基本的にロボットユニットの種類が増えただけで、後は大体原作通り。

  • 70二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 04:15:30

    頭数が増えただけか

  • 71二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 08:16:37

    保守

  • 72ホットドリンク大好き24/12/15(日) 10:56:49

    ───おやおやおやおや・・・これは裏を搔かれましたね。
    てっきりミカさんに夢中で他は疎かになっていると思っていましたが、彼の者は思いの外 手が広いようです。

    ・・・。

    ───えぇ、そうですね『事務長』。
    これは至急手を打たねばなりません。
    打たねばトリニティの占領が、いよいよ現実味を帯びてきます。

    ─────というわけで、私は漁に出ます。

    (グッとカヤの肩を掴むリオ)

    ───はい、なんでしょう?
    何もおかしなことは言っていないと思いますが?

    ・・・。

    ───あぁ、そうでしたね。
    漁と今回の事態との関係性を説明をしていませんでしたね。

    答えはシンプルです。
    資本・・・金銭が心許ないのですよ。

    今まではカイザーに嫌がらせをして撤退させることに終始する予定だったので、防衛室スタッフの活動資金から融通していましたが、アリウス・・・ベアトリーチェが関わってくるとなると話は変わってきます。
    カイザーはどれだけ嫌がらせをされても、恐らく最低でもエデン条約の式典で襲撃があるまで撤退しないでしょう。
    そうなると資金が足りないのです。

  • 73ホットドリンク大好き24/12/15(日) 10:57:24

    しかし安心して下さい、『事務長』。
    なんと先日、近海でゴールドマグロの魚群を探知しました。
    これでより美味しいラーメンが・・・いえ、纏まった活動資金を確保できます。
    漁業権はミカさんを利用してゴリ押しで獲得しましたし、漁船も回しました。
    後は本当に漁に出るだけなのです。

    任せて下さい、リ・・・『事務長』。
    こう見えても、何度も漁に出たことがある身です。
    ラーメンの出汁・・・あぁ、いえ。
    今後の活動資金を獲得する為に、躰を張ってきますよ。

    (羽交い絞めにしようとするリオ)

    ───止めないで下さい。
    私は漁に出ます。
    ゴールドマグロの魚群なんて滅多に確認できるものでもないのです。
    それは正しくゴールドラッシュ・・・。
    これで私のラーメンが また一つ高みに登るというもの。

    ・・・柴さん、貴方に必ず私の腕を認めさせてみせます。

    ───あぁ、いえ。
    こちらの話です。

    (ヌルッとリオの拘束から抜け出すカヤ)

    それよりも私は急ぎますので、はい。
    後は頼みますよ。

    それでは。

  • 74二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 11:57:33

    いきなり世界観がブルアカに戻ったな…

  • 75二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 12:03:05

    手段と目的が逆転仕掛けてる!?

  • 76二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 12:23:39

    防衛室スタッフ「カヤ様!お供します!」

  • 77二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 12:24:49

    ブルアカに戻るどころかトリコに爪先突っ込んでない!?

  • 78二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 12:32:37

    お言葉ですがカヤ様
    資金を稼ぐだけならカヤ様なら資産運用で賄える筈です
    それ程までにゴールドマグロが魅力的なのですか

  • 79二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 18:20:22

    カヤ「今はカヤ船長と呼びなさい(ノリノリ)」

    資金確保という大義名分があるとはいえ割とノリノリで漁業するカヤ様

  • 80ホットドリンク大好き24/12/15(日) 21:19:40

    ───── SS:偶像 ─────

    「漁に出ますよ、ミカさん。 直ぐに準備をして下さい。」
    「今から!?」
    ・・・そんな やり取りをしたのが昨日のことだった。
    ミカは忌々しい知り合いから渡された釣り竿を肩に掛けながら甲板に出る。

    カヤ:
    「やっと来ましたか、ミカさん。」

    マグロ漁用の釣り竿をロッドホルダーに固定したカヤが言う。
    一応 『マフィア』としての行動らしいので防衛室としての黒面ではなく白面を被っているが、ミカからすると軽装になっただけで いつもの黒ずくめと大差が無いように見える。
    見る人が見れば一瞬で防衛室を思い浮かべてしまうだろう。

    しかしこれでバレる兆しすら見えないのだから、キヴォトスとは不思議なものだ。
    もしかするとトリニティだけが雑なだけかもしれないが、そうではないと信じたい。

    ミカも少しぎこちないものの、経験があることが分かる手つきで釣り竿をロッドホルダーに固定する。

    カヤ:
    「おや、少し前までは右も左も分からない令嬢だったはずですが・・・見違えましたね。」

  • 81ホットドリンク大好き24/12/15(日) 21:20:03

    ミカ:
    「それは・・・あれだけ雑用させられればね。
    蟹工船に乗せられた時は何かの間違いかと思ったよ。」

    カヤ:
    「すみません、それは本当に手配を間違えました。」

    ミカ:
    「は?」

    ミカはカヤの背後に回ると、その腰に手を回す。
    そして無言で持ち上げると、そのまま後方に反り返り、カヤの背中辺りを勢い良く甲板に叩き付けた。

    ・・・。

    カヤ:
    「それにしても似合いませんね、その服装。
    腐っても令嬢といったところでしょうか?」

    ミカ:
    「・・・褒め言葉として受け取っておくよ。
    それを言うなら貴方は逆に似合いすぎじゃない?
    私の記憶違いならゴメンだけど、連邦生徒会の防衛室長だよね?」

  • 82ホットドリンク大好き24/12/15(日) 21:21:11

    カヤ:
    「それこそ正しく褒め言葉ですよ、ミカさん。
    元々 私は本来ならコチラの畑の人間なのです。
    自らで食材を探し求め、自分だけの味を探求する・・・実に心躍りますよ。」

    ミカ:
    「へー・・・。」

    カヤ:
    「おや、共感はして頂けないようですね。」

    二人は甲板のベンチに座ってゴールドマグロの魚群を待つ。
    他にも同じように待っている防衛室スタッフがいて、思い思いの時間を過ごしていた。
    いまだ夜は明けない。

    眠い瞼を擦りながら、ミカはふと思ったことを口にした。

    ミカ:
    「ねぇ、カヤちゃん。」

    カヤ:
    「なんでしょう?」

  • 83ホットドリンク大好き24/12/15(日) 21:21:47

    ミカ:
    「いつまで親身なフリしてるワケ?
    いい加減、気持ち悪いよ?」

    カヤ:
    「おや・・・お気に召しませんでしたか?」

    ミカ:
    「うん、すっごく気持ち悪い。」

    ミカは悪気の一切無い晴れやかな笑顔で言い切った。

    ミカ:
    「酷いことをしたっていう自覚はあるよ?
    でも貴方にそこまで面倒見て貰う義理は無いように思えるの。
    それってスッゴく気持ち悪いと思わない?」

    カヤ:
    「そうかもしれませんね。
    私には他人の面倒を見る一番の要因である、心配という感情が良く分かっていませんし。」

    ミカ:
    「それなのに私の面倒を見るわけ?
    それにまるで心の底から心配してるみたいに叱ってきて・・・何様なの?」

    日が変わるくらいに叩き起こされたのもあって、ミカの機嫌は すこぶる悪かった。

  • 84ホットドリンク大好き24/12/15(日) 21:22:39

    カヤ:
    「おや、不思議なことを言うのですね。
    全て貴方が求めていたことではありませんか。」

    ミカ:
    「へ?」

    カヤ:
    「『自分は悪いことをした』・・・だから叱って欲しい。
    『自分は許されないことをした』・・・だから罰されたい、許されたい。」

    ミカ:
    「・・・。」

    カヤ:
    「私は精神分析により貴方が求めているものを導きだし、出力しているに過ぎません。
    私は貴方を叱り、罰し、許します。
    それが貴方の求めているモノですから。
    ・・・何かおかしいですか?」

    ミカ:
    「・・・本当に気持ち悪いよ。
    まるで人間じゃないみたい。」

  • 85ホットドリンク大好き24/12/15(日) 21:23:42

    カヤ:
    「よく言われます。 心外ですよね。」

    ミカ:
    「的を得てるよ。」

    カヤ:
    「心外ですね。」

    ミカ:
    「・・・で?
    仮に私が罰と許しを求めてるからって、それを貴方が提供して何の意味があるの?
    貴方に利益ある?」

    カヤ:
    「ありますよ。」

    ミカ:
    「へぇ、なに?
    もしかして私、とか?」

    ミカは自虐的に笑ったが、カヤは愛想笑いすらしなかった。
    それどころか、ミカを観察するようにジッと見つめる。
    仮面の奥に、ミカは悍ましいものを見た気がした。

  • 86ホットドリンク大好き24/12/15(日) 21:24:14

    ミカ:
    「・・・本気なの?」

    カヤ:
    「えぇ、是非とも欲しいと思っています。
    貴方の人間性は他に類を見ないほど生々しく、その様相は私のような存在には酷く魅力的に映りますから。
    ベアトリーチェではありませんが、貴方を手元に置いて観察したくないかと言えば嘘になりますね。」

    カヤの黒い手がミカに伸ばされる。
    悍ましいが、同時に酷く魅力的な手だった。
    これに捕まってしまえば、きっと表舞台から消えることが出来る。
    全てから、逃げてしまえる。

    しかしカヤは手を止め、下げた。

    カヤ:
    「しかしそれは最後の手段、最後の逃げ道です。
    ミカ、貴方は自分自身の手で試練を乗り越えなくてはなりません。
    それでこそ、真に美しい祈りが生まれるのです。」

    ミカ:
    「そっか・・・。」

    一瞬 楽になれるかもと思ったミカは、少し残念に思った。

  • 87ホットドリンク大好き24/12/15(日) 21:24:45

    カヤから視線を逸らし、正面に視界を戻す。
    すると、不意に眩い光を感じた。
    眠気眼だったミカは目を細める。
    水平線の向こうから、朝日が昇り始めていた。

    そのとき、甲板から独特なメロディが流れ始めた。
    それは魚群を見つけたときの合図だったはずだった。

    カヤ:
    「さて、夜も明けました。
    共に一本釣り漁を始めましょうか。
    とりあえず最初、ミカさんは掛かった竿を引くだけで構いません。
    血抜きは私がやります。

    しかし覚えていて損はありませんから、ミカさんにも後で工程を お教えしましょう。
    今日中には冷凍までの全ての処理を、一通り覚えられるはずです。

    あぁ、昼食時になったら一匹捌いて差し上げましょう。
    新鮮な黄金とまで言われるゴールドマグロの本領は獲れたてですから。
    貴方もきっと気に入って頂けるはずです。」

  • 88ホットドリンク大好き24/12/15(日) 21:25:26

    ミカ:
    「そうかなぁ。」
    (釣り針に生餌を刺しながら)

    カヤ:
    「あと一匹だけでも良いので、そちらの生け簀にミカさんが釣ったゴールドマグロを入れて下さい。
    最近 買い取った水族館で展示して興行収入にします。
    ゴールドマグロは希少種ですからね。
    十分な話題性が確保できるはずです。」

    ミカ:
    「はいはい。」
    (釣り糸を垂らしながら)

    カヤ:
    「おや、私が出遅れるとは思いませんでした。
    (釣り糸を垂らす)
    さて・・・そろそろですね。」



    この後 メチャクチャ釣った。

    ───── SS:偶像 ~Fin~ ─────

  • 89二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 21:27:09

    ゴールドマグロ…買い取った水族館…
    …美食研究会…
    …まさか…

  • 90二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 22:56:35

    それぞれ何匹ぐらい釣ったのかな?

  • 91二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 23:22:53

    希少種とは一体…いやカヤ様ならあり得るのか…

  • 92二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 07:02:45

  • 93ホットドリンク大好き24/12/16(月) 09:38:28

    >>90

    ・カヤ:dice1d20=1 (1)

    ・ミカ:dice1d20=11 (11)

  • 94ホットドリンク大好き24/12/16(月) 10:05:15

    ───私の負けです、ミカさん。
    まさか私が1匹しか釣れないとは。(一人当たり平均10匹 釣っている)
    それなりに腕に覚えがあるつもりでしたが、驕っていたようです。
    今度、磯釣りでもして鍛え直しましょう。

    それにしても あのミカさんが11匹もゴールドマグロを釣るとは。
    成長が喜ばしいですね。

    (冷凍処理が施されたゴールドマグロが大量に並んでいる倉庫に、最後の一匹を収める)

    さて、中々の量を水揚げすることが出来ました。
    ゴールドマグロは希少種ですから、これだけの量が水揚げされるのは数年に一度あるか無いかといったレベルですよ。

    ───おや、値段が気になりますか?
    そうですねぇ・・・水揚げ状況によっては同重量の金塊以上の価値を持つというゴールドマグロですが、これだけの量であれば ある程度 値段は下がるでしょう。
    競りの状況にもよりますが・・・一匹あたり数千万くらいじゃないですかね。

    意外ですか?
    ですが水揚げ量が酷い時は本当に数億レベルに達するので、むしろ今回は値崩れしているレベルですよ。
    ナギサさんへのお土産に一匹如何ですか?
    トリニティの上層部からしても十分高級品で通るレベルの価格帯ですから、喜んでいただけると思いますが。

    ───あぁ、そうですね。
    では全てが終わったら一緒に食べにいらして下さい。
    それまで一匹はキープしておきますよ。

  • 95二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 10:28:47

    トリニティに寄贈された一匹を狙って美食研究会が…?

  • 96二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 11:10:55

    これは水族館を襲うのも納得の代物
    蛮族には違いないがな…

  • 97二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 12:18:33

    このレスは削除されています

  • 98二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 19:29:51

  • 99二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 23:44:52

    マグロ解体したり調理するカヤ様想像したんだけど何か似合いそうw

  • 100ホットドリンク大好き24/12/17(火) 01:55:47

    ───さて、後は このゴールドマグロを売り捌くだけです。
    既にキヴォトス各地に水揚げの報告はしていますから、明日以降 各界の大物が挙って競りに参加して下さるでしょう。
    所有することでステータスになるのは勿論、投機的価値も持ち、そして何よりもマグロ種の中で最も美味とされる、非常に人気な食材ですから。

    ここ最近は水揚げ量が嫌に少なかったですからね。
    特に5つ星レストランなんて血眼になって購入頂けるんじゃないでしょうか。
    饗する機会が少ないとはいえ、そろそろ在庫も無くなって来る頃でしょうし。

    私も私で欲しいので、個人的に何匹か頂いておきます。
    こればかりは漁師の役得ですね。



    ─────後はアリウスの手から守り抜けば、今後の活動が楽になるというものです。

  • 101二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 01:56:42

    マグロ奪われたら億単位の被害になるのか…

  • 102ホットドリンク大好き24/12/17(火) 01:59:30

    ───おや、言っていませんでしたか?
    恐らく私がゴールドマグロ漁に出た時点で長期戦の構えを取ったことはバレていると思いますし、ベアトリーチェも隠さなくなると思うのですよ。
    十中八九、アリウスを使って奪いに来るでしょう。

    ───あぁ、別にアリウスが来ることは構わないのです。
    元からそのように調整して防衛室スタッフを配備していますから。

    ただ、問題は誰が来るかなのです。
    平のアリウス生であれば十分に制圧可能だと思いますが、アリウススクワッドに出られると非常に面倒なのですよ。

    エデン条約の件でも、その後のアリウスの件でも必須の配役なので、下手に沈めるワケにもいきません。
    彼の者たちには もっと足掻いて頂かなくてはならないのです。
    それこそが奇跡を呼ぶ鍵となりますから。

    後、カイザーの方からも人が来る可能性があるのです。
    何の偶然か、いらっしゃるのですよ。
    トリニティに件のハイランダーの監査官が。
    あの方の経歴は複雑ですが、カイザーと関係を持っていることは確かなので召集されたのかもしれません。

    別件での仕事なら良いのですが、実力は確かな方なので下手に参戦されると厄介です。
    今、動向を防衛室スタッフに探らせています。

    さて、結果はどうでしょうか?

  • 103ホットドリンク大好き24/12/17(火) 02:01:28

    ・アリウススクワッド:dice1d2=1 (1)

    ・スオウ:dice1d2=1 (1)


    (1で参戦、2で不参加)

  • 104二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 02:11:42

    わお両方参加
    しかもこっちはマグロ守りながらの防衛戦だからこっち側が不利か?

  • 105二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 04:44:50

    大丈夫?どさくさに紛れて美食来ない?

  • 106二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 04:54:16

    美食来たら来たで
    「敵の敵は味方といいますし一時共闘しませんか?」
    でサオリと共闘する展開とかあったりして
    サオリ義理感じるタイプだから共闘後
    「あら?帰っちゃうんですか?お目当ての品は目の前ですのに」
    「…今回だけは見逃してやる。マダムには上手く伝えておく。」
    とか会話があったりサオリの中で迷いが生まれたりして

  • 107二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 07:28:47

    保守

  • 108ホットドリンク大好き24/12/17(火) 11:18:29

    (報告書を受け取ったカヤ)

    ───おや、考え得る中で最悪の状況ですね。
    ベアトリーチェは思いの外こちらを敵視しているようです。
    まさか最精鋭のアリウススクワッドを投入してくるとは。

    それにカイザーも本気ですね。
    まさかここで虎の子のスオウさんを投入してくるとは思いませんでした。
    本来は隠さなければいけない関係性のはずですが、なりふり構っていられないということでしょうか?
    少し追い詰め過ぎましたかね。

    まぁ、構いません。
    想定していた戦力では心許ないですが、応援を呼べば巻き返せる程度の差です。
    ここは『警備長』を呼んで───

    ───はい?
    ツルギさんと戦闘中なのですか?
    なぜ?

    ・・・。

  • 109ホットドリンク大好き24/12/17(火) 11:19:27

    ───・・・すみません、もう一度言って貰えますか?

    ・・・。

    ───なぜ、水族館からゴールドマグロが?
    ・・・理解できません。
    生きているゴールドマグロよりも、既に加工済みのゴールドマグロの方が、運搬コストが低いはずです。
    なぜアリウスとカイザーは そちらを───

    ───・・・アリウスでもカイザーでも無いのですか。
    確かに一般に公開されている情報では水族館にゴールドマグロが入ったということしか分かりませんし、そういうことなのでしょうね。

    ・・・。

    ───なるほど美食研究会が水族館からゴールドマグロを奪取し、水族館側が正義実現委員会に通報し、通報を受けた正義実現委員会が駆け付けたカンナ・・・いえ『警備長』と遭遇して戦闘と・・・。
    何というか・・・ツイてないですね。
    確かに事情を知らぬ正義実現委員会からしたら、黒ずくめの『警備長』は強盗犯の仲間に見えるかもしれません。

    それにしても美食研究会ですか・・・。

  • 110ホットドリンク大好き24/12/17(火) 11:28:09

    この世界線のカヤは美食研究会を───


    1.とても良く知っている。 彼女達は美食を追い求める同士である。

    2.とても良く知っている。 カヤの中では厨房に出る鼠と同列の扱い。

    3.知っている。 公式SNSもチェックしたことがある。

    4.名前くらいなら知っている。 テロリストですよね?

    5.全然知らない。 ここから始まるフレンズ。


    dice1d5=1 (1)

  • 111ホットドリンク大好き24/12/17(火) 11:29:03

    >>106

    共闘は───


    1.する。

    2.しない。


    dice1d2=1 (1)

  • 112二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 15:28:12

    リクルートイベントだったか

  • 113二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 15:29:41

    カイザーチームはここでできれば防衛室を潰しておきたい感じかねえ
    ミメシス待ってからでよくね感はあるが

  • 114二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 18:58:19
  • 115二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 22:23:11

    ほしゅ

  • 116ホットドリンク大好き24/12/17(火) 23:18:23

    ───相変わらず やんちゃな方々ですね。
    ゴールドマグロくらい、言ってくだされば1匹でも2匹でもお譲りしたというのに。
    まぁ、今回は声を掛けていないので仕方が無い部分はありますが。

    それにしてもゴールドマグロの為にトリニティの中央部付近までいらっしゃるとは、熱心で何よりです。
    水族館からゴールドマグロが消えてしまうのは勿体ないですが、他ならぬ美食を求める同志ですからね。
    今回は私の方のミスということで見なかったことに致しましょう。

    ───おや、なんです?
    映像記録ですか?

    ・・・。

    ───これは本当ですか?
    ・・・ゴールドマグロに血抜き処理をせずに生きたまま車両へ?

    『儚い黄金』とまで言われるほど味の劣化が起こりやすいゴールドマグロを?
    なぜ?
    正気ですか?

  • 117ホットドリンク大好き24/12/17(火) 23:19:53

    そんなことをすればゴールドマグロの体温が上がって、身の硬化が起こり、犬も口を付けない只の腐った魚肉に早変わりですよ?
    美食に対する冒涜では?
    ハルナさん達に限ってそんなことをするはずは・・・。

    ・・・。

    ・・・あぁ、そういえば あの方達に魚の処理について教授したことは無かったかもしれません。
    だから・・・なるほど。
    美食に対する衝動が強い余り・・・はぁ。

    ───すみません、マグロの解体包丁を取ってきて下さい。
    あと、アリウスとカイザーの件ですが『事務長』に総指揮を任せます。
    現場指揮もアルさんに委任する形で、はい。

    (使い込まれた黒い拳銃を握るカヤ)

    私はEAT and DIEしてくるので。

  • 118二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 23:20:44

    ( カヤ*`ω´)
    食材への冒涜…許すまじ…食べ物の恨みはこの世で一番恐ろしいのですよ

  • 119二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 23:30:48

    マグロって腐りやすしトロ(脂)なんて尚更…
    冷蔵できない昔は下魚だったみたいだし…

  • 120二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 00:31:51

    EAT and DIE

    …ん?…and…?…カヤ様…?

  • 121二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 07:27:15

    >───すみません、マグロの解体包丁を取ってきて下さい。


    ボンドルドがデケェ包丁持って迫ってくるなんてホラーだよ…

  • 122ホットドリンク大好き24/12/18(水) 14:44:49

    ───── SS:絶対に許しません・・・!! ─────


    <とあるスイーツ店にて>


    ハスミ:

    「───それで、下手人は何処の誰なのですか!? やはりゲヘナが───」


    イチカ:

    『落ち着いて下さいっす。 

    別にゲヘナが攻めてきたとかそういワケではないんす。

    ただ・・・例の組織が絡んでるみたいで。』


    ハスミ:

    「例の組織・・・。

    最近 目撃情報がある黒ずくめの方達ですね。

    そうですか、とうとう尻尾を表しましたか。」


    イチカ:

    『そうなんすよ。

    指揮をとってるのはゲヘナの陸八魔アルって子っぽいんですけど───』


    ハスミ:

    「やはりゲヘナでしたか!

    なるほど、そういうやり方でエデン条約を邪魔するというワケですね・・・。」

  • 123ホットドリンク大好き24/12/18(水) 14:47:00

    イチカ:
    『(あ、マズ。)』

    ハスミ:
    「直ぐに行きます!
    絶対に、絶対に許しませんよ陸八魔アル・・・!!」

    イチカ:
    『あぁ、はい。 助かるっす。 それで肝心の場所なんすが───
    (なんかすまんっす、顔も知らないゲヘナの人)』

    ────────────────────

    リオ:
    『と、いうわけよ。
    今から正義実現委員会の副委員長が向かってくるわ。
    あと、シャーレの先生率いる補習授業部も来るようね。』

    アル:
    「なななな、なっ、何ですって─────!!!???」

    ───── SS:絶対に許しません・・・!! ~Fin~ ─────

  • 124二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 14:55:37

    殺してやるぞ天の助状態で草

  • 125二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 15:24:58

    保守

  • 126ホットドリンク大好き24/12/18(水) 22:48:09

    アリウススクワッドとカヤの関係───


    1.深い仲。 共にベアトリーチェの排除を目的とする者。

    2.部分的に深い仲。 互いが与り知らぬ所で、互いを助けようとカヤと契約を結んでいる。

    3.浅い仲。 存在は互いに認知しているが、互いに黙認し合うことで殺し合わずに済んでいる。

    4.交流は無い。 ただ一人だけがカヤを認識している。


    dice1d4=1 (1)

  • 127二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 23:50:43

    既につながっていただと…!?…

  • 128二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 07:13:55

    保守

  • 129二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 11:23:48

    潜伏者がいることを既に伝えてる感じかな?
    カヤの能力だと教官側も取り込めそうだけど接触が難しいかしらね

  • 130ホットドリンク大好き24/12/19(木) 15:52:11

    ───── SS:狂気への誘い ─────

    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

    彼女・・・不知火カヤを初めて目にした日を、サオリは良く覚えている。
    ・・・忘れられるはずもない。

    カヤはある日 突然アリウスへとやってきた。
    マダム曰く取引の為らしいが、その表情はサオリから見ても分かるほど『来やがったな、コイツ』という敵愾心を滲ませていた。

    そして取引の為にマダムと舌戦を繰り広げていたはずのカヤは、どういうわけか何食わぬ顔でサオリ達が屯していた教会に現れた。

    サオリ:
    「なぜ、貴様がここに・・・?」

    カヤ:
    「ちょっとしたトリックですよ。」

    そう言って手札を明かそうともしないカヤは、反射的に排除しようと動いたサオリを、どこに潜ませていたのか無数の手勢で囲んで制した。

  • 131ホットドリンク大好き24/12/19(木) 15:52:37

    カヤ:
    「少し大人しくしておいて下さい。」

    カヤはそう言うと、教会の壇上へと登り、未だ戦闘の指示が無いことに戸惑うアリウス生達に、本当の聖職者の如く朗々とした声で語り掛けた。

    カヤ:
    「アリウスの皆さん、お初にお目に掛かります。
    私は連邦生徒会で役員をしております、不知火カヤという者です。」

    自己紹介から始まった演説は、アリウスの環境が如何に酷く、如何に外の世界とかけ離れているかを説いたものだった。
    しかしそんなことはアリウス生なら分かっている。
    そしてそれはゲヘナやトリニティのせいであり───

    カヤ:
    「そしてそれは貴方達自身の罪なのです。」

    最初、何を言われているのか良く分からなかった。
    罪? 私達が?
    私達は何もしていないはずだ。
    それどころか毎日を清貧に生きている。
    それのどこが罪だと───

  • 132ホットドリンク大好き24/12/19(木) 15:53:00

    カヤ:
    「何もしていないことが問題なのです。
    ベアトリーチェ・・・彼の者の誘導があったとはいえ、なぜ奴隷のような扱いを許容しているのでしょう?
    圧倒的な知識や視野の差があるから何だというのでしょう?
    痛みが、死が何だというのでしょう?」

    カヤは何の前触れもなく不思議な形状をしたナイフで手の甲を刺した。
    ドクドクの血が流れるが、そんなことは お構いなしに話を続ける。
    そしてそれは、『お前に何が分かる』という反論を怯ませるには十分だった。

    痛みと苦しみから虚しさを受け入れた者には分かる。
    彼の者が虚しさの向こう側にトんでしまった狂人であると。

    この場にアズサが居なくて良かったとサオリは安堵した。
    もし居たら、きっと彼の者に惹かれてしまうから。
    それだけにアレと彼の者の在り方は似ていると言えた。

    いわば心の奥底に譲れない何かを持っている。
    アズサのソレはサオリからすると眩いばかりだが、カヤのそれは焼け付くような禍々しい光に見えた。
    それはまるで正しすぎるが故に人間性を焼き切るかのような・・・。

  • 133ホットドリンク大好き24/12/19(木) 15:53:24

    カヤ:
    「教会という神聖な場において宣言しましょう。

    ─────私は必ずやベアトリーチェを排除します。

    生徒を、神聖を、神秘を冒涜する彼の者を、私は到底許すことが出来ない。」

    カヤと視線が合った。
    いや、その場にいるアリウス生なら誰もがそう思っただろう。
    それは如何なる手品か。
    しかし確かに目が合っているという確信がある。

    カヤ:
    「死を恐れぬ者よ、傷を恐れぬ者よ。
    全てを諦め、虚しさに生きる者達よ。

    どうせ消えゆくのなら、正しいことに青春を捧げたいとは思いませんか?
    少しでも かつて疑問を覚えた者は?
    虚しさの中に希望を捨てきれぬ者は?」

  • 134ホットドリンク大好き24/12/19(木) 15:53:46

    ドキリとした。
    まるで自分の胸中を覗かれたような物言いに、サオリは恐怖を覚えた。
    しかし誰もがそうは思わなかったようで、中には見たことがないほど熱に浮かされている者もいる。
    あれは駄目だ。
    既に捨てたはずの心を奪われている。

    カヤ:
    「勇気ある子供達よ、どうか一歩前へ。
    私はその決断を歓迎します。」

    ・・・。

    その日、少なくない生徒がアリウスから消えた。
    マダムの機嫌は酷いものだったが、それも仕方がない。
    証拠らしい証拠もなく自らの所領から生徒を拐かされ、その上 他の手勢と混ぜられて誰が誰か分からず手も出せないとなっては。

    守るべき者がいるサオリは残る他なかったが、少しだけ仮面を被ることでアリウスとの因果を絶った同胞を羨ましく思った。
    かの狂人に付いていっても何かが楽になったということはあるまい。
    ただ、痛みや苦しみが増えただけかもしれない。

    しかしそれでも正しいと思えるのなら。
    間違いではないという確信が得られたというのなら、それはサオリにとって羨ましいを通り越して妬ましいことだった。

  • 135ホットドリンク大好き24/12/19(木) 15:54:29

    自分は正しいことをしているとは思っている。
    しかし身の内にへばりついた不安感は、衣服に染み込んだ汚泥のように拭えない。
    どうして間違いでないといえよう。
    どうして罪を犯してないといえよう。

    それこそあの日カヤが説いたようにサオリの主観では『何もしていない』となっては。
    家族を守る為に現状維持に徹する自分が、どうして正しいと思い込めるだろうか。

    本当なら この地獄から家族で逃げ出したい。
    しかし臆病な自分が、リスクを つらつらと挙げへつらう。
    そしてどうあっても、理性的な自分が現状維持が最善であると結論付けてしまうのだ。

    ・・・本当は気付いているというのに。
    マダムの欺瞞と、その教えの歪さに誰よりも気が付いているというのに。
    何と愚鈍なことあろう。
    何という惰弱なことだろう。

    あぁ、やはり彼の者の正しさは劇薬であった。
    知らなければ、見なければ焼かれることも無かったというのに。

    今なら分かる。
    アズサ、あの子の正しさが。
    疑問を覚え、自らの内に正義を見出し、死をも恐れず反逆することの何と眩いことか。

  • 136ホットドリンク大好き24/12/19(木) 15:55:00

    ???:
    「───悩まれているようですね。 それは重々。
    そうでなくては、私もリスクを被った意味が無いというものです。」

    不意に聞き覚えのある声が聞こえた。
    それは既に去り、戻るはずのない声だった。

    驚いて勢いよく視線を向けてみれば、そこには見慣れた同胞の姿があるだけだった。
    なんだ、気のせいか。
    そう思って視線を戻そうとする。

    ???:
    「気のせいではありませんよ、この躰で接触するのは初めてですね。」

    声真似どころではない、ゾッとした気配を感じさせる声は、目の前にいる存在が否応にも不知火カヤであるとサオリに教えてくれる。
    なぜ、どうやって。
    その疑問は口に出すことが出来ず、人ならざる怪異に遭遇したかのように冷や汗を垂らすことしか出来ない。
    いや、実際そうなのだろう。

    カヤ:
    「率直に お聞きします。
    私と手を組む気はありませんか?」

    ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

  • 137ホットドリンク大好き24/12/19(木) 15:55:47

    あの日以来、執拗に繰り返された勧誘。
    その全てを理性から拒み続けたサオリだったが、マダムが約束を守るはずもないという否定しようもない理論の前に遂に陥落した。

    現金なもので、腹さえ決まってしまえば覚悟も決まる。
    命さえ捨てた諦観は、己すら焼き尽くす使命感と化した。

    ─────何としても、マダムを排除しなくては。

    もはや走り出して久しく、止まることは出来ない。
    例え己が命を投げ出すことになろうとも、家族だけは守らなくては。

    隠し事が出来るミサキには既に話し、後を託してある。
    酷いことをするようだが、万一に備えずして、どうして真面な作戦と言えようか。

    他の面々には話していない。
    話せば共に地獄に進んでくれるだろう。
    だが、だからこそ、これ以上は付き合わせるワケにはいかない。

    マダムを・・・大人を殺すのは私だけで良い。
    一人も二人も一緒である。
    殺す。
    どうあっても殺す。

    全ては自らの命よりも大切な家族の安全と幸福の為。
    障害となる物は生徒であろうが大人であろうが排除する。

    ───── SS:狂気への誘い ~Fin~ ─────

  • 138ホットドリンク大好き24/12/19(木) 15:57:15

    サオリしか関与してない形になったけど、こっちの方が可愛いかなって・・・。

  • 139二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 19:00:12

    闇と苦痛の中にあって尚、求める光の為に抗い、進まんとする
    その道行が孤独で奈落へ続くものだとしても

    成る程、可愛い

  • 140二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 19:06:13

    使命感に駆られるサっちゃんが可愛いからいいと思うよ

  • 141ホットドリンク大好き24/12/20(金) 00:21:53

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    サオリ:
    「ところでカヤ。
    アリウスの同胞は元気にやっているか?」

    カヤ:
    「えぇ、元気ですよ。
    少し元気過ぎるきらいもありますが。

    アリウス本来の持ち味とは かくあるものかと 事あるごとに感嘆させられます。
    素晴らしき献身と愛を お持ちのようで。」

    サオリ:
    「? そうか。
    それならいいんだ。」
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 142二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 00:39:08

    サオリが真実に気づいた時カヤをどうするか…

  • 143二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 07:23:13

    保守

  • 144二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 14:59:49

    原作ボンドルドよりかは待遇マシだから(震え声)

  • 145ホットドリンク大好き24/12/20(金) 15:54:15

    ───── SS:愛! 愛!! 愛!!! ─────

    カヤと水面下で組んでいるサオリは、今回の襲撃が半ば茶番であることを理解していた。
    強奪を指示されたゴールドマグロは既に、マダムに『損切り』されない程度には確保されている。
    しかし変なところで悪戯心のある共犯は、サオリに勝負を持ちかけた。
    曰く、せっかくだから本気で奪い合いをしてみないかと。

    最低限のゴールドマグロに+αして、サオリ達の実力によって得られるゴールドマグロが増える。
    カヤ側には何のメリットもない提案だが、こういうことを時偶しないと人間性を失ってしまうとか訳の分からないことを共犯は のたまった。

    この共犯を理解するのは、ティーパーティーのアレよりも諦めている。
    変なところに利を見出す変人かと思えば、時折 思い出したかのように抉るような実利を求めてくる。
    そんな人とも分からぬ存在の、何を理解すれば良いというのか。

    そんなわけで半ば思考放棄して賛同したワケだが、今更になって後悔し始めている。
    マダムから預かった手勢の指揮をとって、ゴールドマグロが積載されたトラックを強奪したところまでは良かった。
    数でも質でも劣る防衛室スタッフに対して、ゲリラ戦術を応用した戦法で出し抜いたのは、自分でも ちょっとグッとなった。(最もゲリラ戦術を得意とする あの子ならもっと上手くやるかもしれないが)

    だが、そこから美食研究会を名乗る連中と遭遇したのが良くなかった。

  • 146ホットドリンク大好き24/12/20(金) 15:54:42

    サオリ:
    「お前達、本当に何をした!!??」

    ハルナ:
    「何と仰られましても、全ては美食の為に───」

    ハルナの、とある共犯を想起するような狂気染みた口上が全てサオリの耳に入ることは無かった。
    その前に大爆発が真横で起こったから。

    サオリ:
    「なら何故!? 戦術級兵器が投入されている!?」

    サオリの視界には、異形の大砲を神輿のように担いだ人間を何人も乗せた軍用車が大量にあった。
    一門一門がシェルターを貫通する威力を持つらしいが、納得の威力で砲撃してくる。

    さて、なんでそんなことをサオリが知っているのかというと、何を隠そう この兵器は元アリウス生徒によって考案・運用されている兵器だからだ。
    嘘を付くというものが苦手な共犯は、聞かなければ本人が必要と思ったこと以外は何も教えてくれないが、聞けば割と何でも答えてくれると気付いたのは最近のこと。

    そこから聞き出した情報に、その大砲はあった。
    元アリウス生徒の中でも研究に才を発揮した生徒が考案・開発したそれは、生徒をエネルギー源とし、そのエネルギーで弾丸を撃ち出すという狂気のもの。
    しかも生徒からのエネルギー抽出方法が、『攻撃を受けたと脳に誤認させて』、ヘイローからエネルギーを抽出するという、ゲマトリアの黒服をして理解の及ばぬ謎技術。

    そんな仕様では どれだけ高火力でも真っ当に大口径の大砲を撃った方がマシだと誰もが思うだろうが、なんとこれに狂喜した人種が居た。
    他ならぬ同じ元アリウス生徒だ。

  • 147ホットドリンク大好き24/12/20(金) 15:55:05

    ベアトリーチェの洗脳という名のセーフティから解き放たれた彼女達は、その本来の狂信性を遺憾なく発揮した。
    そもそも元が村八分状態になろうと自らの正義を誇ったアリウスなのである。
    サオリが正しさに執着するように、アリウス生の殆どが自らの正しさに執着する。

    信念や信仰により正しさが担保されないと若干の鬱にまで陥る人種とも言える彼女らが、虚しさへの信仰を捨て、自分達だけの信仰を求め始めるのには そう長く掛からなかった。
    その中でも『献身と犠牲による愛』を謳う、ある種 カヤ原理主義とも言える一派は、件の大砲に歓喜した。
    「これによって私達は、より厳しい献身を己に課すことが出来る」と、喜んで異形の大砲を正式採用する。

    その結果がコレである。

    砲身の防衛室スタッフ達:
    「「わ~っしょい! わ~っしょい! わ~っしょい!」」

    エネルギー源の防衛室スタッフ達:
    「「献身最高!! 献身最高!! 献身最高!!」」

    何だか妙に楽しそうな、しかし明らかにヤバい集団。
    それこそがカヤ原理主義・・・正式には愛原理主義を名乗る人間達である。

  • 148ホットドリンク大好き24/12/20(金) 15:55:44

    愛原理主義者達:
    「「愛! 愛!! 愛!!!」」

    サオリ:
    「・・・。」

    いつかカヤは、同胞達は元気だと言った。
    それに元気すぎるきらいもある、と。
    なるほどこれは元気過ぎる。
    というか明らかに人が変わっている。

    自らの内に、こんな怪物をアリウス生は飼っているのか。
    トリニティに袋にされようが、隠された地で匿われようが、その内でも争いを繰り返す狂信の怪物。
    なるほど自ら正義を見出したアズサは、別に突然変異でも何でも無かったわけだ。
    ただ、上澄みだっただけで。

    やがて自分も こうなるのか。
    そう考え、やがて もうなっていることに気付く。
    家族の安寧の為に全てを排除しようとしている自分と、狂乱したかのように自らの信仰に殉ずる彼女らの何が違うというのか。

    ・・・。

    とはいえ、あぁはなりたくないものだ。
    例え本人達が極めて幸福なのだとしても。

    ───── SS:愛! 愛!! 愛!!! ~Fin~ ─────

  • 149ホットドリンク大好き24/12/20(金) 15:57:53

    真実は「私も大概ですが、アリウスも凄いですね(意訳)」

  • 150二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 17:24:21

    彼女らにとっては、様式美であれ、あるいは美であれ正義であれ
    それらこそが人らしさであり、防衛室スタッフを人に留めるよすがなのだ

  • 151二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 20:11:58

    保守

  • 152二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 00:18:46

    狂気に堕ちかけたところを
    先に狂気堕ちた同胞を見て冷静になるサオリ…

  • 153ホットドリンク大好き24/12/21(土) 04:59:15

    ───── SS:異端審問 ─────

    サオリ:
    「クソッ、今度は何だ!」

    アツコ:
    「スッ、スッ、スッ。」

    サオリ:
    「・・・あぁ、そうだな姫。」

    ゲシッ
    トラックに取り付いた防衛室スタッフを蹴り落とす。
    まるでゾンビのように無数にトラックに取り付く姿は、先程 振り切った愛原理主義者達とは別種の狂気を感じる。

    取り付く防衛室スタッフA:
    「邪魔立てするな! さもなくば お前であろうと吊すぞ!」

    取り付く防衛室スタッフB:
    「冒涜に報いを! 冒涜に報いを!!」

    取り付く防衛室スタッフC:
    「お前も異端か!? そもそも異教徒なのか!?」

    サオリ:
    「何の話だ!!?」

    久しぶりに会ったというのに訳の分からないことを のたまう元同胞を、次から次へと落としていく。
    しかし落とされた元同胞は、落とされた端から追跡してきている軍用車に回収されていくのでキリが無い。

  • 154ホットドリンク大好き24/12/21(土) 04:59:57

    サオリ:
    「お前達も撃て!」

    美食研究会とか言う道連れに、サオリは檄を飛ばす。

    ハルナ:
    「アカリさん。」

    アカリ:
    「はぁ~い☆
    スペシャルな一発、いきます!」

    アカリがグレネードランチャーを発射する。
    後続車両の先頭を巻き込んで大爆発を起こし、一時的に追跡を足止めした。

    サオリ:
    「やったか?」

    ジュンコ:
    「あっ、それフラグ!」

    サオリ:
    「?」

    サオリが自然と建てたフラグに反応するように、次の瞬間トラックに何者かが飛び乗ってきた。



    ???:
    「おやおやおやおや・・・EAT and DIEをしに来ればアリウススクワッドの方々ではありませんか。」

  • 155ホットドリンク大好き24/12/21(土) 05:01:05

    今一番 聞きたくない声が真隣から聞こえた。
    慌てて振り返ろうとするサオリだったが、鳩尾に強い衝撃が走ったかと思うと気が付けばトラックから投げ出されようとしていた。
    咄嗟にトラックの縁に捕まって復帰する。

    見れば服装こそ違えど確かにサオリの共犯の姿がそこにあった。

    サオリ:
    「・・・何をしている、カヤ。」

    カヤ:
    「おや、気が付かれてしまいましたか。」

    それは気付くだろう。
    むしろ服装と仮面と声と髪型を変えただけで何故分からなくなるのか。
    ・・・結構違うな。

    カヤ:
    「しかし やることは変わりません。」

    ぬるり。
    そうとしか表現できない動きで、カヤがサオリに迫る。

    サオリ:
    「くっ!」

    サオリもサオリで無駄の無い動きによってカヤを迎撃するが、どうにも後手に回る。
    そしてそのまま拳銃の発砲も交えた洗練されたCQC(近接戦闘)によって地面に叩き付けられた。
    呻き声が口から漏れる。

  • 156ホットドリンク大好き24/12/21(土) 05:01:58

    カヤ:
    「まだCQCの腕は私の方が上のようですね。
    直ぐに守りに入ってしまうのが貴方の悪い癖ですよ、サオリ。」

    サオリ自身も認めるところである戦闘にも人生の選択にも通じる悪癖を指摘しながら、カヤは無造作に美食研究会の乗った給食部車両のタイヤを撃ち抜いた。

    アカリ:
    「あちゃー・・・☆」

    ドライバーのアカリの、諦めたような声が響いたかと思うと、給食部の車両は そのまま横転した。
    結構な速度を出していたこともあり前に吹き飛ぶように横転した車両は、そのままサオリ達のトラックの足止めとして機能する。
    急ブレーキの音が響き渡った。

    ・・・。

    トラックが停止すると、カヤは そのまま横転した給食部の車両へと歩いて行く。
    そこには既に抜け出したハルナ達、美食研究会が立っていた。

    カヤ:
    「さて、ハルナさん。
    私が・・・いえ、私達が来た理由は分かっていますね?」

  • 157ホットドリンク大好き24/12/21(土) 05:02:36

    カヤの背後には殺気立った沢山の防衛室スタッフ達が控えていた。
    手には人の背丈の半分程もある、刃渡り60cm以上の大型の包丁が握られている。
    「マグロの代わりにテメェを今から捌いてやる」とでも言わんばかりの怒り伝えるには、それは十分過ぎる威嚇であった。

    ハルナ:
    「・・・えぇ、たった今 朧気ながら理解しました。」

    過去にもやらかした経験があるのか、ハルナは遠い目をして頬に手を添えた。
    美食に対する冒涜は万死に値する。
    そしてそれは、己の無知にも適用される。

    ハルナ:
    「名も知らぬ方、ここは私達に任せて下さい。」

    サオリ:
    「・・・いいのか?」

    正直ものすごく助かる。
    狂人の相手というのはしたくないものだ。
    例え自分自身が別種の狂人であったとしても。

    ハルナ:
    「私達は罪を犯しました。
    その清算はしなくてはなりません。
    しかし貴方達は間に合います。
    貴方達であれば美食を味わうことが出来るはず・・・。」

    サオリ:
    「・・・。」

  • 158ホットドリンク大好き24/12/21(土) 05:03:00

    何か変な同志と思われているようだ。
    しかし、すまない。
    これを私達は食べないんだ。
    マダムに納めて、多分 売却されるんだ。

    ハルナ:
    「さぁ! 行ってください!!」

    サオリ:
    「・・・すまない!」

    いや、本当に。

    包丁を持った防衛室スタッフA:
    「冒涜者だ! 吊せ!!」

    包丁を持った防衛室スタッフB:
    「いや、それよりも弾劾裁判が先だ! 罪を解らせてやる!!」

    包丁を持った防衛室スタッフC:
    「おらぁ! 腐りかけのゴールドマグロの目玉食えやぁ!! 栄養満点だったんだぞコラァ!!!」

    ジュンコ:
    「いやぁぁぁぁぁ!! ゴメンなさいぃぃぃぃ!!!」

    走り去るトラックの背後から、ジュンコの悲哀に満ちた絶叫が響いた。

    ───── SS:異端審問 ~Fin~ ─────

  • 159二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 07:45:28

    保守

  • 160二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 11:53:57

    磔にされてスシ・トーチャリングでもされそうな勢い、

  • 161ホットドリンク大好き24/12/21(土) 14:00:08

    ~~~~~~~~~~ Tips:美食探究主義 ~~~~~~~~~~

    元アリウス生から派生した一派。
    美食の探究に信仰を見出し、その情熱は ある種カヤよりも純粋である。

    料理人版 美食研究会といえる存在で、極めてガラが悪いのが特徴。
    間違えても彼女達の前でフードロスを出したり、料理が冷めるまで自撮りに熱を入れたりしてはならない。
    それを見咎められたが最後、フクロにされた後に店先に見せしめとして吊られるのがオチである。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 162二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 17:19:54

    トラックにしがみつく防衛室スタッフの姿は邪悪なピクミンに思えてならない

  • 163二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 17:40:55

    そのピクミン達、指示なし単体でチャッピーぐらいなら撃破できそうなんですが…

  • 164二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 20:02:12

    保守

  • 165ホットドリンク大好き24/12/21(土) 22:15:54

    単体でリオレイアくらいなら討伐できるアイルーでもある。
    (戦闘力:70、正義実現委員会モブクラスの武闘派集団)

  • 166ホットドリンク大好き24/12/21(土) 22:23:39

    ───── SS:美食探究主義者 ─────

    ハルナ達 美食研究会が店側に美食への礼節を求めるのと同じように、世の中には客に美食への礼節を求める人種も存在する。
    その中でも最も過激派と言えるのが、元アリウス生徒で構成された美食探究主義者達だった。

    カヤや美食研究会に負けないレベルの情熱を持つ彼女らは、必要とあらば客への攻撃も辞さない。
    過去には彼女らと不良の間で大規模な抗争があり、結果として不良達が一人残らずボロ雑巾にされた事件もあったほどだ。
    その腕前は料理は勿論、戦闘力も戦闘部門の防衛室スタッフに準ずるレベル。

    かつて美食研究会も、彼女達を度々怒らせてしまったことがある。
    一度は稀少かつ特殊な食材が入ったと聞き、食そうと襲撃。
    その結果、欲しかった食材自体が駄目になり、怒り狂った彼女らに吊るされる。
    更には食材の調達に付いていき、無知からメインターゲットの食材自体を吹き飛ばしてしまうこと数度。
    その度に銃撃戦で無事フクロにされ、真面目に病院送りにされた。

    しかしそれでも美食研究会はカヤを筆頭とした美食探究主義者達への接触を止めない。
    それは一重に彼女らが作り出す料理が魅力的かつ新鮮な美食であり、EAT or DIE(食べるか、死ぬか)の精神に則るなら食べない道理はないからだ。

    美食探究主義者達もその精神に敬意を払っているからこそ、どれだけの迷惑や損害を被ろうと美食研究会を出禁にすることはない。
    故に美食研究会と美食探究主義者達は、客と料理人という明確に異なる立場と価値観でありながら、同志として近しい関係にある。

  • 167ホットドリンク大好き24/12/21(土) 22:25:20

    しかしだからこそ、互いのミスが許せない。

    美食探究主義者A:
    「おらぁ、食え!
    血抜きしてねぇから酸化した血が巡ってクセェ大トロを食えぇ!!」

    美食探究主義者B:
    「何で水族館から水揚げした段階で活〆しなかった!?
    知らなかったじゃ済まされねぇぞコラァ!!」

    美食探究主義者C:
    「EAT and DIE!!(食って〇ね!!) EAT and DIE!!(食って〇ね!!)」

    料理人版 美食研究会とも言える彼女らは、血抜きされずに常温で水揚げされ、もはやマグロというよりシビ(クソマズかった頃のマグロの旧名)と化したゴールドマグロ・・・否、ゴールドシビを わざわざ調理して美食研究会に食わせる。
    その味は酷く、正に『錆びた黄金』であった。

    あまりの酷さにアカリとイズミは既にダウンし、ジュンコも太巻きを口に突っ込まれていることからそろそろ限界だと思われる。
    ハルナもハルナで望み通り出されたマグロの造りに箸を進めているが、その目は完全に死んでいる。
    大罪を自覚した罪人の如き死相は、傍から見ているフウカをして心配になるレベルであった。

    カヤ:
    「フウカさん、手が止まっていますよ。」

    フウカ:
    「あ、ハイ。」

  • 168ホットドリンク大好き24/12/21(土) 22:29:23

    拘束から解き放たれたフウカは どういう訳か、好意で 完璧な処理をされた方のゴールドマグロを捌かせて貰っていた。
    どうにも同類だと思われているようなのは業腹だが、伝説のゴールドマグロを捌かせて貰っているのが嬉しくないかといえばウソになる。

    解凍されて常温に近くなっているとはいえ未だ冷たいゴールドマグロは、その霜が降ったような美しい脂身を隠そうともしない。
    曲がりなりにも幾匹もの魚を捌いたことのあるフウカには、それが極めて良質な脂であることが直ぐに分かった。

    これであれば、どんな調理をしても美味しいだろう。
    刺身は勿論、寿司や炙り、しゃぶしゃぶにするのも悪くない。

    とはいえハルナが望んでいたのはマグロの造りだ。
    誘拐紛いの方法(というか実際そう)で連れてこられたのは正しく業腹だが、痛い目を見ているようなので、少しくらい甘やかしても許されるだろう。

    カヤ:
    「全く・・・ハルナさん達には困ったものです。
    ここまで腐敗しているとなると、このゴールドマグロは飼料か堆肥にする他ないではありませんか。」

    カヤは楽しそうに調理をするフウカとは真逆で、目の前の茶色く変色したゴールドマグロを相手に嘆息していた。
    既にギリギリ食用に耐えうる(それでも極めて不味い)部位はハルナ達に食べさせ、今や目の前にあるのは雑菌の大量発生した只の生ゴミである。

  • 169ホットドリンク大好き24/12/21(土) 22:34:33

    1億円が1,000円程度のお手軽プライスになったと思えば、その損害が分かろうというものだ。
    ゴールドマグロをアクアリウムに展示することで得られるはずだった興行収入を考えると、それ以上の損害かもしれない。

    しかし、美食を求めた彼女らを強く責めることが出来ないのも事実。
    美食探究主義者達の私刑だけで十二分に罰は受けたとしていいだろう。
    予備の生きたゴールドマグロが、無いことも無いのだから。

    ピピッ

    耳元の通信機が反応する。
    回線を開くと、それは戦闘の終了を示すアルからの通信だった。
    どうやら結果としては先生の指揮を前に退却することになったようだが、アリウスとの戦闘が終わった今、カヤからすれば好都合。
    近くに先生が居ることを掴んだカヤは、せっかくだから美食研究会を回収して貰おうと手を回し始めた。

    ───── SS:美食探究主義者 ~Fin~ ─────

  • 170ホットドリンク大好き24/12/21(土) 22:49:03

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    <トリニティ市街地の一角にて>


    ツルギ:

    「・・・・・・。」


    カンナ:

    「・・・・・・。」


    スオウ:

    「・・・・・・。」


    睨み合ったまま動かない3人。

    先に動けば負ける三竦み状態であることを理解しているからの不動。


    3人:

    (((頼む・・・誰か動いてくれ・・・。)))


    戦闘終了の通信が入っても、他の二人にも戦闘中止の指示が来ているのか分からないので下手に動くことが出来ない。

    仮に誰かが停戦を持ち出そうと、罠の可能性があるので頷くことも出来ない。

    そう、この状態に陥ったからには、この場の3人だけで解決するのは ほぼ不可能。


    3人:

    (((誰でも良い・・・誰か、場を動かしてくれ・・・。)))


    ツルギを探しに来たイチカが来ることで解散の流れになるまで、後30分・・・。


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 171二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 02:51:09

    周りで見物している人から
    (なんで動かないんだ、あの人たち……)
    とか思われてそう……

  • 172ホットドリンク大好き24/12/22(日) 10:45:37

    (帰り際の先生を路地裏に引き摺り込むカヤ)

    ───おやおや、あの子達も まだまだですね。
    シャーレの先生を こんなに簡単に連れ去られてしまうとは。

    ───おや、分かりますか 先生。
    そうです、貴方の仰る通りカヤで間違いありません。
    諸事情で素性を隠す必要がありまして、ご無礼を お許しください。

    さて、こんなところまで ご足労()頂いたのは他でもありません。
    こちらの場所に美食研究会というゲヘナの方々がいらっしゃるので回収して頂きたいのです。
    そして宜しければシャーレとしてゲヘナの風紀委員会に引き渡して下さい。
    残念ながら、これといった報酬は用意できないのですが・・・。

    ───あぁ、そうでしたね。
    貴方は そういった方でした。
    ではその ご厚意に甘えさせて頂きましょう。
    美食研究会を宜しくお願い致します。

    ・・・。

    ───おや、なんですか?
    今トリニティで起きている問題について知っていることは無いか・・・ですか?
    ・・・。(スゥー・・・)

    ───はい、私です。(通信が入ったフリをするカヤ)
    なんと、そのようなことが。
    それはいけません、直ぐに急行します。

    ───先生、そういうワケですから私はこれにて失礼します。 それでは。

  • 173二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 10:47:04

    (何か…マグロ食べたくなってきたな…)

  • 174二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 10:58:53

    >>160

    スシ・トーチャリングの方がマシだったな

  • 175ホットドリンク大好き24/12/22(日) 16:41:30

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ハルナ:
    「あら、ヒナさん。
    フウカさんが作って下さったゴールドマグロのお造りを一緒に頂きませんか?
    美食は分かち合ってこその美食というものですし。」

    ヒナ:
    「フウカが?
    そういうことなら頂こうかしら。」

    セナ:
    「私も頂きます。」

    フウカ:
    (・・・少し甘やかし過ぎたかもしれない。)

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 176二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 22:50:06

    ゴールドシビをもっと食べさせるべきだったか…

  • 177二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 22:52:46

    Oh! 先生!
    トリニティの政治の汚れWatch……
    カワイイカワイイね

  • 178二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 03:14:28

    保守

  • 179ホットドリンク大好き24/12/23(月) 04:54:06

    アリウスが持って行ったゴールドマグロの割合───


    dice1d10=1 (1)

  • 180ホットドリンク大好き24/12/23(月) 04:54:53

    ───1割。
    アリウススクワッド以外は失敗した。

  • 181ホットドリンク大好き24/12/23(月) 10:42:22

    (防衛室スタッフから報告を聞くカヤ)

    ───そうですか。
    被害は全体の1割ですか。
    ほぼ最低保証ですね。

    アリウススクワッドの方々が持って行ったもの以外は守り切ることが出来たということですか。
    これなら同志達(美食探究主義者たち)に十分なゴールドマグロを渡すことが出来そうです。

    先生とRABBIT小隊と補習授業部と正義実現委員会を相手に大立ち回りをしたアルさんにも十分報いなければ。
    売上の一部から、便利屋68の特別報酬を差し引いて下さい。
    私も、心ばかりの美食(海鮮ラーメン)を振舞いましょう。

    ───さて、これだけの資金があればカイザーを今の内に叩くことも叶うでしょう。
    エデン条約 襲撃の混乱に乗じてトリニティを占拠されても困ります。
    それにベアトリーチェの手駒は、出来るだけ排除しておくに越したことはありません。

    【勝って兜の緒を締めよ】・・・私の好きな言葉です。
    一仕事終えたところ申し訳ありませんが、手を緩めずカイザーの兵器工廠へと襲撃を仕掛けます。
    トリニティ領内の防衛室スタッフ全てに連絡を。
    勿論、協賛者のリオ、カンナ、アルさんにも。

    ───おや、カンナ。
    今 帰って来たところですか?
    随分 疲れた顔をしていますね。
    お冷 飲みます?

  • 182ホットドリンク大好き24/12/23(月) 16:26:01

    (巨大な兵器群の整備を指揮するカヤ)

    ───そうです。
    生体部品は全て培養液に浸して下さい。
    機械部品は可能な限り取り外しましょう。 負荷になりますから。

    あぁ、リオ。
    その兵装は あちらの隊のものです。
    はい、弾倉はその規格で。

    (報告書を持ってくる防衛室スタッフ)

    ───おや、迅速に動いているつもりですがカイザーに動きを察知されましたか?
    ・・・。
    あぁ、そういう訳ではないのですね。
    では何用でしょう?

    ・・・。

    ───なるほど、ナギサさんと先生の交渉は決裂しましたか。
    おおよそ予想通りですね。
    それが何か問題でも?

  • 183ホットドリンク大好き24/12/23(月) 16:27:01

    ・・・。

    ───はい?
    試験範囲を今更 変更?
    しかも試験会場をゲヘナに?

    すみません、私の聞き間違いではありませんか?
    なぜそんなことを?
    え、万魔殿の工作ではなく?
    ナギサさんですよね?

    ・・・少し落ち着かせて下さい。
    柴さんが1人、柴さんが2人・・・。

    (暫く柴さんを数えるカヤ)

    ───ふぅ、落ち着きました。
    冷静になってみればそうですよね。
    ナギサさんとしては自分の後続と思っているミカさんの為に、エデン条約を没交渉にしてでも身内の敵を炙り出したいですよね。

    そもそもエデン条約を推進したのは、死んだふりをして雲隠れしているセイアさんだということを失念していました。
    ナギサさんからすれば義務感で進めてはいるものの、乗り気という訳でもないのでしょう。

    まったくミカさんもナギサさんも、どうしてこう未熟な正義というのは愛らしいのでしょうか。

  • 184ホットドリンク大好き24/12/23(月) 16:31:33

    ・・・あぁ、そうですね。
    いえ、こちらが干渉する必要はありません。
    むしろ こちらが動くと、ミカさんとの契約に抵触する可能性があります。
    基本的に私達はトリニティ自治権、その保護の為に動いても、自治権の範囲内であれば動く必要はありません。

    それはクーデターであっても同様です。
    そうですね、私達が動くとすればナギサさん自体に危険が迫った時でしょう。
    ミカさんとの契約は、そちらの方に重きを置いて締結されましたから。
    もし そのような状態になったら連絡して下さい。

    ───そうです。 では。

    ・・・さて、襲撃準備の続きと参りましょう。

    楽しみですね、『宵鳴きの霧骸(ネーベルダージ)』・・・。
    カイザーは貴方と上手く踊れるでしょうか?
    あぁ、しかし。
    やはりずっと楽しみです。

  • 185二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 19:17:09

    保守

  • 186ホットドリンク大好き24/12/23(月) 22:13:30

    共鳴深度は200%を超えないように注意して下さい。
    それを超えると人に戻ってこれなくなる可能性があります。

    あ、私は300%でお願いしますよ。
    遠の昔に人ではなくなったので。

  • 187二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 01:57:00

    柴さんを数えるカヤはかわいいですね(生体部品の単語からめをそらしつつ)

    メインウェポンが火炎放射器になったばかりに
    プルートゥみたいになって…
    チェーンソーも用意していない??

  • 188二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 06:50:09

  • 189ホットドリンク大好き24/12/24(火) 09:52:00

    出すか・・・チェンソー。

  • 190ホットドリンク大好き24/12/24(火) 16:40:34
  • 191二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 16:54:26

    立て乙

  • 192二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 17:52:18

  • 193二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 20:44:15

    たておつ

  • 194二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 22:52:41

    梅田

オススメ

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