ようお前ら!!!!!!!!!!!!!!

  • 1二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 18:28:04
  • 2(E)ウオッカ22/03/06(日) 18:28:44

    まさかとは思うが、『春先』とか考えたやつは居ねえよな?
    小春日和は晩秋から初冬、『春みたいに』穏やかで暖かな天気のことだ。決して春ではないぜ!
    俳句や短歌に詠まれる時、この言葉は冬の季語として扱うんだ。文字は春なのに冬、ちょっと変わってるよな。
    似たような言葉に『夜の秋』があるな。これは涼しい秋……の気配が感じられる晩夏のことだ。当然秋の季語だぜ。


    バンカーに小春日和がこぼれ落ち/林雄次郎
    涼しさの肌に手を置き夜の秋/高浜虚子

  • 3二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 18:29:23

    春のように暖かい冬の日だっけ
    語感で勘違いしやすいからとどこかでフィーチャーされてたような

  • 4二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 18:29:30

    知らなかった…

  • 5(E)ウオッカ22/03/06(日) 18:29:43

    日本語を使って生活している以上、季語を出されたらそれがどの季節の季語かぐらいは答えられるようにしておかなくっちゃな。言葉と時節を一致させられる奴こそがカッコいい奴なんだぜ!
    例えば『鮓』はどうだ? これの読み方は『すし』だ。これも立派に季語として俳句や短歌に詠みこまれる言葉なんだぜ。
    答えは夏の季語だ! とは言っても、多分普通に想像される『寿司』とは若干違うんだけどな。
    『鮓』という感じを使うときは、現在の寿司の原型、平安時代から食べられていた『馴れずし』のことを指すんだ。これは足がはやい魚を保存するために、酢や塩に漬け込んでおいたものなんだぜ。
    一番腐りやすく、保存が求められるのは暑い夏だから、鮓は夏に多く食べられるようになり、夏の季語になった……ってのが、通説だ! 現在の押し寿司や富山名物のます寿司は、この『鮓』に近い形を残しているとも言われるな。一回食べてみたいな!


    鮓おしてしばし淋しきこころかな/与謝蕪村

  • 6(E)ウオッカ22/03/06(日) 18:32:48

    他にも、一年を通して限られた時期にしか行われない行事が季語になることもある……そう、『ダービー』だな!
    ここで言うダービーは当然日本ダービー、クラシック三冠の一角を担うG1レースだ! お前らは当然、ダービーがどの時期にあるか知ってんだろうな……?
    第一回は4月24日、その後5月~6月を中心に開催されている……そう、夏の季語だ。覚えとけよな!
    当然『皐月賞』や『菊花賞』も季語になり得るんだろうけど、主要なレースで季語として俳句に多く詠まれているのはダービーくらいなんだぜ。俺にはその理由が分かる、ダービーにはただのレース以上のなんか熱いもんがあるんだ、いつだってみんなの心を捉えて離さない何かがな!


    ダービーの発バにはもう間に合わぬ眠りすぎたる老兎一ぴき/上野久雄

  • 7(E)ウオッカ22/03/06(日) 18:34:35

    という訳で、今回はマイナーな季語について解説したぜ。

    昔と今とじゃ暮らし方が大幅に変わってしまって、季語と時節の情緒の一致は時代錯誤、なんて言われたりすることもある。

    だけど、逆に考えてみれば、季語やそれが読み込まれた俳句を知ることで、昔の人がどうやって暮らしていたか、色々なものに対してどういう風に考えてたか、ってのを知るヒントになるってことだ!

    俺たちが普段使っている言葉が、昔はどういう使われ方をしていたか、どういう変遷を辿って来たか、ってのを知るのは、そのまま人間の生活や心の在り方について知ることになるんだ。

    本来ならどう頑張っても伝えることは出来ない『個人の感覚』を、時代や空間を越えて伝えることが出来るのが言葉の力なんだぜ! そう考えるとめっちゃ……カッケーよな!


    んじゃまたな!


    (参考)

    連句・俳句季語辞典 十七季 東明雅・佛渕健悟・丹下博之共著 三省堂

    絶滅寸前季語辞典 夏井いつき著 ちくま文庫

    林雄次郎インターネット句集INDEXwww.haiku575.info
  • 8(E)ウオッカ22/03/06(日) 18:37:12

    季語が分かりにくい・変わった季語が使われている俳句を幾つか紹介するぜ! 全部わかったら俺から名誉カッコいいの名をくれてやる!

    ・言訳は全部嘘です山笑ふ / 林雄次郎
    ・コレラ船いつまで沖に繋かり居る / 高浜虚子
    ・フライングあるも一等天高し / 林雄次郎
    ・亡き父と飲み交わしたき新酒かな / 林雄次郎
    ・肉弾となりてラガーの怒涛かな / 林雄次郎
    ・連なりて鰰風にかわきをり / 林雄次郎

  • 9二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 18:39:31

    テーマが分かんねえ!?

  • 10二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 18:39:56

    こんな小春日和の穏やかな日は
    あなたの優しさが沁みてくるって
    山口百恵も歌ってるな

  • 11二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 18:40:35

    このウオッカはギュルンギュルン言わなそう

  • 12二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 18:42:48

    こんな賢くても評価値盛れないのか…

  • 13二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 18:43:16

    コレラ船、天高し、新酒、読み方わからないけど鰰風が季語かな
    4/5が林雄次郎……

  • 14二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 18:43:57

    山笑う 春
    天高し 秋
    新酒  冬
    ラガー 冬

    らへんはなんとなく察する。調べてねーから確証はないけど
    あとはコレラ船と鰰風が季語なんだろうなとは思うけど季節がわからん。鰰に至っては読み方すらも

  • 15二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 18:45:10

    >>14

    今調べたが

    鰰はハタハタと読むみたいだな

    日本海側の冬の名物だね

  • 16(E)ウオッカ22/03/06(日) 18:46:04

    ・山笑う(春)
    一斉に草木が芽吹き明るくなる、春の山の様子

    ・コレラ(夏)
    江戸時代のいわゆる『安政のコレラ大流行』の時期が八月であった
    高温湿潤なガンジス川流域の風土病であった(どんだけ調べても確たるソースが出てきませんでした。推定です。)

    ・天高し(秋)
    秋の空が澄んでいて高く感じられる様から

    ・新酒(秋)
    その年の新米で醸造した酒。稲刈りの後すぐに作られていたため秋の季語。

    ・ラグビー・ラガー(冬)
    早明戦など主要な学生ラグビーが冬であった

    ・鰰・ハタハタ(冬)
    初冬、産卵を目的として沿岸にやって来る際に多く漁獲されるため

  • 171422/03/06(日) 18:48:01

    新酒作り始める方か
    出来上がる頃かと思ったわ

  • 18二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 18:49:47

    色なき風とかいうぐうオサレな季語好き。そもそも風には色が無いはずなのに、他の季節の風には色があると仮定して、秋の寂しさ侘しさを色の無さとして表現してるのが激アツ

  • 19二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 19:00:30

    哲学スペ時代の知識系ウマ娘は全滅したものとばかり思ってた……

  • 20二次元好きの匿名さん22/03/06(日) 20:10:07

    ウオッカはオールジャンル博識だなあ

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