- 1124/12/14(土) 15:20:19
- 2124/12/14(土) 15:22:53
- 3二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 15:23:14
烏と乙夜
- 4124/12/14(土) 15:26:59
それでは開幕
<SAN値>
烏(70)dice1d100=7 (7)
失敗dice1d4=3 (3)
乙夜(65)dice1d100=60 (60)
失敗dice1d4=1 (1)
- 5124/12/14(土) 15:39:16
烏→69
乙夜→64
烏「……?」
烏「なんや……いつの間に寝とったんか……?」
烏「……体がだるっ……えげつない夢を見てたみたいや、思い出さへんけど」
烏「てか、ここどこや」
烏「それに何やこのオルゴールの音……子守歌? ……ん? 手、なんか握って……」
乙夜「Zzzz」
烏「……」
乙夜「……女の子にしては……手大きいね……んん……zzz」
烏「なんでこいつと添い寝しとんねん」
烏「……」
烏「しかも、お前と俺で恋人繋ぎかい。ついに野郎にも手出したんか? 最悪や」
烏「つかいい加減離しぃ……びくともせえへん。非凡すぎるやろこいつの握力……」
烏「……そんで、この腕輪はなんや?」
烏と乙夜の握りあった手は、相手の体温を感じる触覚はあるもののなぜかがっちりと固まっていて、ほどくことはおろか、指を動かすことすらできない
さらに、その繋ぎあった手をより強固なものにするかのように、二人の手首をまとめて一つ、見覚えのない銀色の腕輪がすっぽりとはめられている
烏「おい乙夜、ちゃっちゃと起きろ」
乙夜「んん……」 - 6124/12/14(土) 15:46:58
乙夜「は? ドッキリ?」
烏「お前の仕込みか?」
乙夜「なわけ。え、全然取れないじゃん手。えー」
乙夜「どうせなら女の子とがよかった……アガんない……」
烏「俺に言うなや」
乙夜「てかすごい腹減ってんだけど」
烏「ついでに怠い、そして眠たい」
乙夜「とりあえず起きてみる? よいしょっと」
烏「おわっ!! 引っ張るなや……転ぶやろ」
乙夜「そうだったーめんご」
烏「にしても不便やな」
乙夜「これじゃ女の子に誤解されんじゃん。サイアク」
烏「このままナンパすんなや……」
<アイデア>
烏(65)dice1d100=83 (83)
乙夜(65)dice1d100=13 (13)
- 7124/12/14(土) 15:54:07
乙夜「あー昨日は何したんだっけ……」
乙夜「確か烏と遊びに行って……」
乙夜「帰る時……の記憶がないな……」
烏「そうやったか?」
乙夜「覚えてない? 鳥頭だから?」
烏「せやな、三歩歩いたら忘れる……ってそんなわけあらへんやろ」
烏「どっちかといえばカラスは賢い方や」
乙夜「自分で言うんだ」
無機質な内装だが清潔感がある10畳ほどの部屋だ
窓はない。二人が起きたキングサイズほどのベッドの横にはサイドテーブル、向かいには出入り口らしきドアが見える
壁に埋め込まれた液晶モニターが1台、天井の隅には、監視カメラがある
探索dice1d4=2 (2)
①手
②腕輪
③サイドテーブル
④ドア
- 8124/12/14(土) 15:58:50
乙夜「みて烏」
乙夜「この腕輪、時計がついてる」
乙夜「数字は減っていってるし、タイマー?」
烏「……55:56:23」
烏「爆弾か?」
乙夜「まじ? 吹っ飛んだら俺ら死ぬ?」
烏「悪趣味やな」
乙夜「外せない?」
乙夜「ほら」
烏「いでで……引っ張んな。せめて自分の手を引っ張れ。何で俺の腕やねん」
乙夜「無理か……」
探索dice1d3=1 (1)
①手
②サイドテーブル
③ドア
- 9124/12/14(土) 16:04:31
烏「……」
烏「見てみぃ乙夜」
乙夜「ん? 何? 恋人繋ぎ見せつけるとかキモー」
烏「ちゃうわ。よく見ろ、俺らの指」
乙夜「……」
乙夜「皮膚がくっついてる? やば、キモ」
烏「皮膚が溶けて癒着してるみたいやろ」
烏「隙間もあらへん」
乙夜「……」
乙夜「これ、リアル?」
烏「夢ならええ。頭を痛ませる必要がなくなる」
<アイデア>
烏(65)dice1d100=91 (91)
乙夜(65)dice1d100=70 (70)
- 10124/12/14(土) 16:10:21
烏「テーブルの上、すごい量の食料と水やな」
乙夜「フルーツやらお菓子やら……カロリーメイトもある」
乙夜「腹減ったし食べよっかな」
烏「おい待て。どう考えても怪しいやろ」
烏「食べるな」
乙夜「いいじゃん。どれも市販のやつっぽいし、毒もなさそう」
烏「……ったく」
烏「ん? なんやこの冊子は」
◇愛のしおり
被験者さまへ
前略
このたびのご協力に感謝申し上げます
さて、おふたりのつながれた手に暖かなものを感じられていることでしょう★
その手の中ではいま、新しいいのちが芽生えようとしています☆
どうかその手をはなすことなく、おふたりのぬくもりを、たくさんの栄養を与えてあげてください
いのちのあたたかさを、いのちを育む尊さを実感してください★
こちらの部屋ではリラックスし、思うままにおくつろぎいただければと存じます
おいしいものを食べ、たくさん眠り、お体をお安めになっていただければ幸いです
お役目が終わられましたら、お迎えにあがります◎
かしこ
<!>腕輪には強い衝撃をあたえないようくれぐれもご注意願います
<SAN値>
烏(69)dice1d100=23 (23)
- 11124/12/14(土) 16:14:09
減少無し
烏「……」
烏「乙夜、おい、読んだか? 読んだやろ?」
乙夜「ん? 読んでない」
烏「俺が必死こいて片手でページ捲っとったやろ! 少しは気を遣えや」
乙夜「で、なんて書いてあった」
烏「……」
烏「この手の中に、何かおるらしいで」
乙夜「……」
乙夜「確かに」
乙夜「何か動いてる」
烏「最悪や」
<SAN値>
乙夜(64)dice1d100=41 (41)
- 12124/12/14(土) 16:19:38
烏「扉も開かへんし、監禁状態やな」
乙夜「窓もない。出れないなこれは」
烏「お前忍びやろ、どうにかせえ」
乙夜「まあ、その内方法が見つかるっしょ」
乙夜「暇だしあのテレビでも見よ」
烏「うぐっ……おまえ、動くとき言えや!」
乙夜「いいじゃん烏腕長いし」
烏「俺の肩の可動範囲内で動け、肩外れるやろ」
乙夜「よし、電源つけてー……」
乙夜「……? なんか勝手に始まった」
烏「監視カメラの映像か?」
壁のモニターに音のない映像が映し出される
どこかの殺風景な一室で、若いキャリアウーマン風の女性と細身で気弱そうな男性がベッドのふちに座っている。彼らは二人と同じように、手首に銀色の腕輪をはめている
しばらくうなだれて静止していた男女は、しびれをきらしたのか顔を突き合わせて何か言い合いをはじめたようだ。男の制止を振り切り、女がヒステリックに腕輪をベッドのフレームに何度も打ち付け始めた
そのとき、男女が身をびくりと硬直させる。そして怯えるようにお互いの腕を引き合い、大きく口を開け、のけぞり、激しくもがきうごめいて苦しみ始める。みるみるうちに男女の顔色は悪くなり、口からは泡を垂れ流して、そのまま折り重なって昏倒する。しばらくがくがくと痙攣したあと、ぴくりとも動かなくなった
映像は暗転したあと、またはじめから繰り返される。そのことからこれは録画のようだが、男女の挙動は芝居には見えず吐き気をもよおすほどにリアルだ - 13124/12/14(土) 16:36:36
<SAN値>
烏(69)dice1d100=85 (85)
失敗dice1d3=2 (2)
乙夜(64)dice1d100=46 (46)
失敗dice1d3=2 (2)
- 14124/12/14(土) 16:42:05
烏→67
乙夜→63
烏「……なんやこれ」
乙夜「俺らもこうなるって暗示?」
烏「……他人事みたいに言うけどな」
乙夜「爆発で死ぬわけじゃないね。毒殺?」
烏「……これは、制限時間が来たらこうなるってことか?」
烏「それとも、強い衝撃を与えたら……ってことやろか」
乙夜「どっちもありうる」
烏「……はあ……」
烏「どないせえっちゅうねん」
やりたいこと、話したいことがあればどうぞ
なければ次のイベントに進みます
- 15二次元好きの匿名さん24/12/14(土) 21:46:11
う~ん特にないかな
- 16二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 06:15:47
保守保守
- 17124/12/15(日) 08:15:41
ほしゅ感謝感謝
そうして過ごしていると、突然、どこからかバチバチと電気が爆ぜるような音とともに部屋が真っ暗になる
烏「なんや、停電か」
乙夜「これは脱出チャンス。行くぞ烏」
乙夜「この扉、電子錠じゃん。今なら開くんじゃね」
乙夜「うえーい開いた開いた」
烏「待てや、外に見張りとかいるんじゃ」
烏「うおっ急に振り返んなや」
乙夜「烏、顔が近い……俺野郎には興味ないんだけど」
烏「俺もないわアホ。くそ、何が好きでお前と手繋ぎ逃避行せなあかんねん」
<聞き耳>
烏(60)dice1d100=88 (88)
乙夜(25)dice1d100=19 (19)
- 18124/12/15(日) 08:23:16
「停電?!侵入者か?!」
「俺はそっちの様子を見てくる、お前は媒体の様子を見てこい!最後の1組なんだ、逃がすと面倒だぞ」
乙夜「まずい、遠くから足音だ」
乙夜「これはこっちに来る予感」
烏「ほんまか」
乙夜「なんか俺ら最後の一組っぽい」
乙夜「この停電、暗闇なら逃亡するのが一番っしょ」
烏「でもこの気色悪い腕輪と手繋ぎはどうする? なんや生き物がおるんやろこの手の中に」
乙夜「それは烏にぶん投げるわ」
烏「ちっとはお前も考えろや……」
乙夜「ラッキーここに地図がある。俺らがいんのはここ実験室A。こっち行けば出口がある」
乙夜「烏、何階までなら飛び降りれる?」
烏「一階。足は商売道具や、こんなしょーもないことで傷ものにできへんやろ」
乙夜「うーんなら」
<目星>
烏(80)dice1d100=49 (49)
乙夜(25)dice1d100=54 (54)
- 19二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 08:28:07
烏なかなかダイス成功しなかったけど、そろそろインストロールできてきたかな
- 20124/12/15(日) 08:30:19
烏「消火器や。護身用に持っとくか」
乙夜「うお……動きづらいな」
烏「我慢せえ。にしても、片手しか自由に使えんのが致命的やな」
男「お前ら!! 出てきたのか!?」
乙夜「あら、見つかっちった」
烏「どうする?」
乙夜「悪いけど、こっちしか出口につながってない」
乙夜「やるしかないっしょ」
烏「ほんなら、しゃーないな」
烏「これは正当防衛や」
男「大人しくしろ!! その手じゃろくに動けないだろう!!」
乙夜「消火器貸して烏」
烏「どうする?」
乙夜「これを……」
①投擲
②鈍器
③噴射
dice1d3=3 (3)
- 21124/12/15(日) 08:32:28
乙夜「噴射ー」
烏「なっ……」
<DEX×4>
乙夜(68)dice1d100=18 (18)
スタンdice1d3=3 (3) ラウンド
- 22124/12/15(日) 08:36:53
男「なんだ!? 前が見えねえ……ごほっ、ごほっ」
<1ターン目>
乙夜「いけー烏」
烏「……ま、俺らは監禁されてたわけやし」
烏「正当防衛」
烏「正当防衛や」
<芸術(サッカー)>手を繋いでいるため−10
烏(70)dice1d100=80 (80)
ダメージ
dice1d6=3 (3)
ダメボ
dice1d6=3 (3)
- 23124/12/15(日) 08:40:56
烏「あっ」
乙夜「ノーコン」
烏「うっさいわ、この手枷なかったら当たっとったわ」
乙夜「じゃあ俺の番」
烏「もうええ、まとめて蹴ったる」
残り2ターン分↓(※男の回避無)
<芸術(サッカー)>手を繋いでいるため−10
烏(70)dice1d100=7 (7)
烏(70)dice1d100=99 (99)
ダメージ
①dice2d6=5 1 (6)
②dice2d6=5 5 (10)
乙夜(70)dice1d100=54 (54)
乙夜(70)dice1d100=15 (15)
ダメージ
①dice1d6=6 (6)
dice1d4=1 (1)
②dice1d6=6 (6)
dice1d4=2 (2)
- 24124/12/15(日) 08:54:21
ファンブルってる烏
烏「おわっ」
乙夜「うえっ」
男が動かなくなり、気絶したころ
不自由な腕に気を取られた烏は、足を滑らせて乙夜とともに男のもとに倒れ込む
その際不運にも烏の肘が男の顔に突き刺さり……
男はごふっと血を吐き出し、動かなくなった
烏「あ……」
烏「……」
乙夜「とどめ刺してんじゃん」
烏「……」
烏「……これ、手当せなあかんか?」
乙夜「いいんじゃない、さっさと逃げよー」
烏「……」
烏のSAN値−1→66 - 25124/12/15(日) 08:54:37
乙夜「ん、嫌な予感」
男A「動くな!!」
男B「仕方ない、撃て!!」
乙夜「激マズ」
烏「乙夜伏せろ!!」
新たにやって来た男が銃弾を二人に向ける
が、次の瞬間、2発の乾いた拳銃とともに二人の男は床に倒れ伏した
男たちが落とした懐中電灯に照らされ、赤い血だまりが出来ていく
廊下の角から、分厚いジャケットを来た長身の男が姿を現す。懐中電灯と銃口をあなたたちの顔に向けるが、すぐに銃だけ下ろし足早に近づいてくる
?「……」
乙夜「こいつらの仲間か?」
烏「アホ、仲間撃ち殺してどうすんねん」
?「……」
男は拳銃を再び持ち上げる。乙夜が警戒して烏を後ろに下げた
パン、と乾いた音がする。その銃弾は烏がとどめを刺したであろう男の頭を打ち抜いていた
<SAN値>
烏(66)dice1d100=81 (81)
失敗dice1d3=1 (1)
乙夜(63)dice1d100=40 (40)
失敗dice1d3=1 (1)
- 26124/12/15(日) 09:02:00
烏→65
?「お前ら、被害者だな」
乙夜「あんたは警察とか? 助けてくれたんでしょ」
?「いいや。他にお前たちと同じ人は?」
乙夜「さあ。こいつら、俺らが最後の一組だって言ってたけど」
?「そうか。ならここから早く逃げろ」
烏「待て、アンタは誰や」
?「名乗る必要はない。お前らの敵じゃないことは確かだ」
?「……その拘束は? 貸せ、壊してやる」
烏「いや、これは無理やり取ると死ぬ仕組みや。下手に衝撃は与えたくない」
?「……そうか」
乙夜「つか、ここ何処?」
?「俺がわかってるのは、カルト教団の研究施設で、罪のない人間をさらって殺しているということだけ」
烏「……」
烏「あんた、慣れとるんか、こういう殺しは」
?「殺さなければお前たちがやられていた」
?「人の命を平然と奪う奴らだ。慈悲は要らない」
乙夜「……」
乙夜「烏、とりあえず逃げよう」
乙夜「俺たちはこの腕輪を外さないとなんないし」
烏「……ああ」
?「名無(なない)市のリストビル4階。なんとかして、明日の朝ここにこい。何かしてやれるかもしれない」
?「出入口は壊した。はやく行け」 - 27124/12/15(日) 09:05:39
乙夜「……」
烏「待て乙夜」
乙夜「うわっ、急に止まんなよ烏。肩が外れる」
烏「資料室や」
乙夜「見てく? 俺のスマホあるかも」
<目星>
烏(80)dice1d100=
乙夜(25)dice1d100=54 (54)
- 28124/12/15(日) 09:06:16
ダイス失敗
烏(80)dice1d100=24 (24)
- 29124/12/15(日) 09:14:43
烏「……」
◇御子の育成について
主との契約ののち、通常は人間1名に寄生させ数ヶ月をかけて孵化を待つが今回の実験では人間2名を媒体とすることで加速的な生育を試みる。
御子は孵化と同時に媒体を食い破り、成体となるまで当該2名を苗床とする。
・今回の実験では敬虔な研究所の貢献によって開発された手枷を試用。
媒体の拘束に加え、御子の生育状態を検知し、孵化までのカウントダウンタイマーが実装されている。内蔵された毒針により、媒体の逃走抑制も見込まれている。
・加えて媒体の手は「皮膚の制御」を施し、御子の保護を強固なものとする。
烏「御子……」
烏「毒針……」
烏「頭痛なってきよった……どういうことや」
<SAN値>
烏(65)dice1d100=100 (100)
失敗dice1d3=2 (2)
乙夜「こっちのファイルは?」
乙夜「さっきの男女の顔写真……これは俺らの、観察日記?」
乙夜「……〇日、食事を摂取……関係は非常に良好……」
乙夜「……」
・メモ
過去数例における牢獄めいた環境下での軟禁は媒体に莫大なストレスを与え、結果的に実験失敗に繋がりやすい。そのため今回の媒体は丁重に取り扱い、御子の成長まで延命に努められるよう担当員は最大限の工夫をすること
- 30124/12/15(日) 09:27:54
烏のダイス目は非凡やな
烏→63(不定は56)
烏「……」
乙夜「お、俺らの荷物……いや財布も携帯もない。マジ? ただの鞄じゃん」
乙夜「烏? どうした?」
烏「いや」
烏「ちゃっちゃと逃げるで」
乙夜「……」
非常灯を頼りに走ると、建物の外に出ることができる
あたりは真っ暗な森だ
方向もわからず、二人はかすかに見える光を頼りに手を引き駆け抜けた
しばらく走ればひらけた道路に飛び出ることになる
瞬間、クラクションが耳をつんざき、大型のトラックが一台二人の目の前で急ブレーキでとまった
運転席の窓から筋肉質の男性が顔を出し、怒鳴りつける
男「あぶねーな!!!ひいちまうとこだったじゃねえか!」
乙夜「あぶねー、すみませーん」
烏「飛び出しくらい予測して運転せえや」 - 31124/12/15(日) 09:42:51
男「……?」
男は二人の顔を見て、それからしっかりとつながれている手を見、を何往復かしたのち、途端に真剣な顔になる
男「乗ってきな」
男「訳ありなんだろ。俺はそういうのに詳しくねえが」
男「……愛ってのは、何に阻まれてたとしても美しいもんさ」
乙夜「……」
烏「……」
乙夜(ノっていい?)
烏(ノるな乙夜)
乙夜(え、何その真剣な目。ノれっていう目?)
烏(ちゃうわ。面倒な演技せなあかんくなるやろ。やめろ乙夜)
乙夜(おっけー烏。俺の腕の見せ所じゃん)
烏(頼むからやめーや……)
乙夜「おっさん、俺ら……」
男「いい、何も聞かねえさ」
男「早く乗りな。後部座席に」
乙夜「……ありがとう。よかったな烏」ぎゅっ
烏「うぐっ……ひ、ひっつくなアホ……」(鳥肌)
乙夜「ほら乗って。疲れたっしょ。気が付かなくてごめん」
烏「お、おう」
乙夜「足元気を付けて。ほら、しっかり乗った?」
烏(なんで俺が女みたいな扱いやねん……)
男「出発するぞ」 - 32124/12/15(日) 09:54:45
男「町までは数十分かかる」
男「寝てても構わないぞ」
乙夜「……」
烏「ここって、どこらへんなんや」
男「ここは名無井市の愛豊山(あいほうざん)だ」
烏「……聞いたことないな」
乙夜「そうだ、名無市ビルってどこにある?」
男「ああ、昔配達に行ったな。今は廃ビルだったはずだが」
乙夜「場所、教えてくれない?」
男「……」
男「そこで一体何をするつもりだ?」
乙夜「何って」
男「なあ、人生生きてりゃ辛いこともあるだろう」
烏(あかん。この流れはあかん流れや) - 33124/12/15(日) 09:55:05
男「特にアンタらみたいなのは、人よりキツイ道を歩くかもしれん」
男「けどな、死んだら、何もかも終わってしまう」
男「天国なんてあるかもわからんもの信じるより」
男「二人で歩く地獄も、悪くないんじゃねえか」
乙夜「……」
乙夜「おっさん、俺らのことそこまで考えて……」
乙夜「烏」
烏「うわこっちきた」
乙夜「ごめん、俺、情けないとこ見せた」
烏「せやろか……記憶にあらへんけど」
乙夜「お前と二人で生きる覚悟、足りてなかった」
烏「……」
乙夜「俺らが世界最強コンビだって、俺は今も疑ってない」
烏「お、おう」
乙夜「二人で世界とろう。俺らの愛とエゴで世界を変える。マジ、アがるっしょ?」
烏「……」
烏(酷い茶番や)
男「……ふっ、明日はいい酒開けるか」 - 34124/12/15(日) 10:05:18
男「さ、ついたぜ」
乙夜「ここは?」
男「ここのオーナーとは古くからの知り合いでな。俺の伝手だって言えば色々と融通が利く」
男「中々悪くない宿だぜ。がたはきてるが」
烏「何から何まで、世話かけて悪いな」
男「いいってことよ」
男「あんちゃん、その手、離すんじゃねえぞ」
乙夜「離すわけないっしょ」
乙夜「もう皮膚がくっついちゃってるし」
烏(比喩やないのがおそろしい。ほんまに癒着しとるからな……)
男「はは、そうだな。あんちゃんたちは二人でひとつや」
男「……元気でな」
乙夜「行っちゃった」
烏「夜で助かった。あのおっちゃんがBLTV見てたらあかんかった」
乙夜「仮に見ててもあのおっさんは黙ってるっしょ」
乙夜「めちゃくちゃ純愛派だし」
<聞き耳>
烏(60)dice1d100=36 (36)
乙夜(25)dice1d100=83 (83)
- 35124/12/15(日) 10:11:14
烏の耳には、去り際に運転手が「応援してるぞ烏旅人……おっちゃんは永遠にアンタのファンや」と呟いたのが聞こえる
烏「……」
乙夜「どした? 早く入って風呂……」
乙夜「……お」
烏「なんや、立ち止まって……」
乙夜「ここ」
乙夜「ラブホじゃん」
烏「……」
烏「他にホテルないんか?」
乙夜「ない。つか、金ないし」
烏「くそがっ、あのおっちゃんハメやがって」
乙夜「今頃おっさんの中では烏がハメられ……」
烏「言うな気色悪い」
乙夜「ま、いっか」
乙夜「もう俺くたくただし、休みたい」
烏「……」
烏「はあ……」 - 36124/12/15(日) 10:32:21
顔の見えない窓口からは女性の声が聞こえる
女「宿泊は一律7000円でーす」
乙夜「あの、運送屋のおっさんに言われてきたんですけどー」
女「あら、ハッチャンとこの…。まったくあのひとったら…相変わらずお人好ししてるのね…。いいわ、わかった。じゃあ、お代はハッチャンにつけとくわ。朝食もサービスするけど、何時にもっていったらいーい?はーい。チェックアウトは10時までにここのポストにルームキーをかえしてってね。じゃ、ごゆっくり…」
乙夜「ごゆっくり、だそうで」
烏「手がつながったままゆっくりもクソもないやろ」
乙夜「風呂入りてー」
烏「どうやって服を脱ぐ気や? 言ってみ?」
乙夜「……」
烏「幸いなことに尿意も便意もなし。ただひどい空腹が続いとる。食ったら……この手の中のバケモンの養分になるんやろ?」
乙夜「あー……」
乙夜「腕輪のタイマーは……」
乙夜「49:35:43 」
烏「あー眠い……」
乙夜「……」
烏「乙夜?」
乙夜「……zzz」
烏「寝よった……俺も動けんし……」
烏「まあ、ええか……俺も……寝……」
烏「……zzz」 - 37124/12/15(日) 10:39:19
夢を見ている感覚がある。漠然とした圧迫感に押しつぶされるような、重苦しい悪夢だ。
自分のものではない鼓動を感じ、烏と乙夜は暗闇で怯えている。
<SAN値>
烏(63)dice1d100=35 (35)
失敗dice1d4=2 (2)
乙夜(63)dice1d100=12 (12)
失敗dice1d4=2 (2)
<アイデア>
烏(65)dice1d100=19 (19)
乙夜(65)dice1d100=73 (73)
- 38124/12/15(日) 10:44:59
烏→62 乙夜→62
加えて烏は夢の記憶を垣間見る
おぞましい化け物と向かい合い、その彼の者の問いかけに対し、自分が「はい」と答えている光景。それは逃れられない、何かの契約のように感じられた
烏「……はあ、はあ」
烏「なんや今の……」
乙夜「お、起きた?」
乙夜「見てよ烏」
乙夜「手の中の何か、成長してる」
烏「……時間がないってことか」
<SAN値>
烏(62)dice1d100=68 (68)
乙夜(62)dice1d100=79 (79)
- 39124/12/15(日) 10:51:04
烏→61 乙夜→61
烏「とにかく、あの男に言われた通りビルに行くのでええか」
乙夜「それしかないっしょ」
烏「……」
烏「このまま、歩くんか」
乙夜「もうどうしようもないし、ノリで行くしかない」
烏「……俺らBLTVで相当顔が知られとるんとちゃう」
乙夜「じゃあどうする? 布でも被せて歩く?」
烏「余計目立つわアホ」
乙夜「こういうのはさ、いっそ罰ゲームだってふざけた感じで行くのが吉じゃね?」
烏「……」
烏「せやな」
乙夜「それはともかくとして、飯食べよ」
乙夜「ほい、あーん」
烏「やめーやきしょい」
乙夜「もぐもぐ」
乙夜「……」
烏「手の中のバケモンが暴れとるで」
乙夜「せっかく食ったのにこいつの養分になるとか、マジないわ」 - 40124/12/15(日) 10:52:40
乙夜「ま、一応、変装しとく?」
乙夜「追手が来ないとは限らないし」
烏「変装て」
<変装>
乙夜(40)dice1d100=39 (39)
<変装>(烏に対して)
乙夜(40)dice1d100=40 (40)
- 41124/12/15(日) 11:33:50
烏「おお」
烏「これなら一発でバレることはないな」
乙夜「じゃ、行く?」
ホテルをチェックアウトして閑散とした明るい道を歩いていけば、名無市街に入ることができる。
駅付近まで来れば朝でも人の往来がそれなりにあり、そこそこ栄えた街だとわかる。
すれ違う人々が、こころなしか二人の繋がれた手元をちらちら見ている気がする
烏「あかん」
烏「めちゃくちゃ見られてる気しかせん」
乙夜「自意識過剰ー」
乙夜「む、人が接近する気配」
烏「追手か?」
乙夜「いや……このカンジ……」 - 42124/12/15(日) 11:34:28
「おはようございま〜す!街頭調査にご協力いただけませんか??街で手をつなぐ人々にインタビューしています!」
烏「まずい、変なのに掴まってしもうた……」
乙夜「女子っ……しかも女子大生っぽい、これはアがる」
乙夜「協力するする」
烏「んな悠長にできへんて……」
「世の中にはぁ〜手を繋ぐのがすきなひとと苦手なひとの二種類がいることについて、大学のレポートに書くために調査してます〜!」
「そんなにしっかりと手を握られて…☆わ☆変わった腕輪ですね?!」
「お時間とりませんので、お願いします〜!すこしばかりですが謝礼も用意してるので…単位がかかってるんです〜」
烏「クソ、こいつDFかたいで」
烏「全然逃げられへん」
乙夜「てかそもそも俺が逃げる気ないし」
烏「もうええ、さっさと答えて逃げるで」
「では、あなたたちの関係は?」
①烏②乙夜dice1d2=1 (1) 「>>43」
「お互いのことをどう思っていますか?」
①烏②乙夜dice1d2=1 (1) 「>>44」
「手を繋いでいると、どんな気持ちになりますか?」
①烏②乙夜dice1d2=1 (1) 「>>45」
- 43二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 12:09:20
都合の良い関係
- 44二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 12:56:34
最初は気が合わないと思ってたけど意外と頼りになる
- 45二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 15:44:29
ゲンナリする
- 46124/12/15(日) 15:57:41
- 47二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 16:46:17
- 48124/12/15(日) 16:52:58
乙夜「……」
烏「ペアリングか」
乙夜「サイズ合ってる?」
烏dice1d2=2 (2)
①薬指にぴったり②入らんわアホ
乙夜dice1d2=2 (2)
①薬指にぴったり②入んないー
- 49二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 16:53:36
両方はいらないんかい!!
- 50124/12/15(日) 17:05:31
乙夜「えー入らないんじゃん」
烏「何の意味があるんやこれ」
烏「まあええ。次行くで」
郊外に当たる寂れた場所にぽつんとそのビルは建っていた。テナントの看板はどれもかすれて読めなくなっている。ボロボロの外観は、廃ビルそのものだった
エレベーターは使用できず、外階段からのぼっていくことができる。男が指定した4階のフロアには1つだけ出入り口があり、ドアスコープとインターフォンがついている。インターフォンをならせば、ほどなくしてドアが開き、昨日遭遇した男が無愛想に出迎える
?「来たか。入れ」
乙夜「ちゅーっす」
烏「アンタ、酷い怪我やな」
?「問題ない。かすり傷だ」
?「…………」
?「お前らも、そんななりじゃ街で注目されたんじゃないか」
烏「想像通りの反応やったで」
乙夜「マジ不便、サがるー」
烏「で、お前は結局誰なんや」
拝島「俺は拝島。個人的な恨みでカルト教団を殲滅して回っている」
後ろにある小さなテレビではニュースが流れており、昨夜未明愛豊山で火災、全焼した研究施設で約10名の死体が発見された。発火の原因は現在も調査中である、という旨を報じていた - 51124/12/15(日) 17:21:24
拝島「お前らはカルト教団の人体実験に巻き込まれた一般人だ」
拝島「災難だったな」
烏「災難もなんも……」
乙夜「ちょーきつかった」
拝島「その手を見せてくれ」
拝島「やはり、皮膚が癒着しているな。信じられないと思うが、これは魔術の一種だ。少し待っていろ」
烏「魔術?」
乙夜「にんにん」
烏「それは忍術や」
拝島は部屋の隅にある金庫のロックをあけ、手帳のようなものを一冊取り出し、もどってくる。ページをめくりながら、しばらく思案し、二人に向き直る
拝島「いまからそれをとく。しばらく目を伏せていたほうがいい。おそらく正気を損なう」
<SAN値>強制減少
烏dice1d6=5 (5)
乙夜dice1d6=3 (3)
- 52124/12/15(日) 17:40:29
<アイデア>
烏(70)dice1d100=31 (31)
- 53124/12/15(日) 18:22:34
烏(57)あと1減少で不定
発狂表は下にあります
狂気内容はdice1d10=5 (5)
1:気絶あるいは金切り声の発作
2:パニック状熊で逃げ出す
3:肉体的なヒステリー、あるいは感情の噴出(大笑い、大泣きなど)
4:早口でぶつぶつ言う意味不明の会話あるいは多弁症(一貫した会話の奔流)
5:探索者をその場に釘づけにしてしまうかもしれないような極度の恐怖症
6:殺人癖あるいは自殺癖
7:幻覚あるいは妄想
8:反響動作あるいは反響言語(探索者は周りの者の動作あるいは発言を反復する)
9:奇抄なもの、異様なものを食べたがる(泥、粘着物、人肉など)
10:昏迷(胎児のような姿勢をとる、物事を忘れる)あるいは緊張症(我慢することはできるが意思も興味もない;強制的に単純な行動をとらせることはできるが、自発的に行動することはできない)
- 54124/12/15(日) 18:25:27
烏「……」
乙夜「烏?」
乙夜「……」
拝島「無理もない。恐怖で固まったんだろう」
拝島「少しすれば落ち着くはずだ」
拝島「これで、指が動かせるようになるだろう。手を動かしてみてくれ」
乙夜が意識を込めると、たしかに自由に動かすことができ、手指をほどくことができる。そのとき、溢れ出た透明な液体とともに手の中からぬるりと何かがすべりおち、べしゃりと音を立てて床に落ちる。びくりびくりと床の上で蠢くそれは、白く丸く、ぱんぱんに太った巨大な虫の幼虫のようだった
烏「……」
乙夜「うわキモ」
<SAN値>
烏(57)dice1d100=90 (90)
乙夜(59)dice1d100=11 (11)
- 55124/12/15(日) 18:26:50
残念不定です
烏→56
内容はdice1d10=5 (5) 期間はdice1d6=6 (6) カ月です
1 健忘症
2 激しい恐怖症
3 幻覚
4 奇妙な性的嗜好
5 フェティッシュ
6 制御不能のチック、震え。会話や文章での人との交流が不可能になる
7 心因性視覚障害、心因性難聴、単数あるいは四肢の機能障害
8 短時間の心因反応。
9 一時的偏執狂
10 強迫観念にとりつかれた行動
- 56124/12/15(日) 18:36:00
特定の物や事柄を偏愛するようになる
烏は何に執着する?>>57
- 57二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 19:57:10
ネギ笑(乙夜の髪色から連想)
- 58二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 20:19:09
えーでは、落ちた何かは拝島がすかさずぶちゅり、と足で踏み潰す
拝島「これについては、理解しようとしなくていい」
拝島「孵化する前でよかったな」
拝島は小さな冷蔵庫から取り出した缶コーヒーを出してくれる
乙夜「ほい烏」
烏「……」
乙夜「烏?」
烏「ネギ……」
乙夜「え?」
烏「ネギが欲しいんや、今すぐ、手元に……」
乙夜「何言っ……いでででで! 引っ張るな」
烏「ネギやんこれどうみても……」
乙夜「違う違う」
拝島「限界が来たか」
拝島「どれ」
<精神分析>
拝島(80)dice1d100=8 (8)
- 59二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 20:21:20
烏「はっ!」
烏「俺は一体何を……」
乙夜「はげるかと思った」
拝島「話を戻すぞ」
拝島「問題はその腕輪だな」
拝島「資料によると毒針が内臓されている。だったな。おそらくは即効性のものなのだろう」
拝島「射出される条件が明記されていないから、無理に外そうとしたり独自に分解するというのもリスクが高い」
烏「どないせえっちゅうねん」
乙夜「そーだそーだ」
拝島「……」
拝島「手首を落とすしかないだろうな」
拝島「片方を落とせば隙間ができるから、もう片方はなんとかそこから手を引き抜くことはできるだろう」
拝島「悪いが、合理的に考えてそれしか方法を提案できない」
拝島「幸いここには刃物や応急用具はたくさんある」
烏「……」
乙夜「……」 - 60二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 20:24:30
烏「いや、いやいや」
乙夜「無理っしょ」
拝島「……」
拝島「悠長にしている暇はなさそうだ」
直後、ドカン!と入口側から派手な音がして、何者かの襲撃があったことを知らせる
拝島「内側から鍵を閉めて、隠れておけ。もし俺が戻らなければ、そこの金庫のロックを"0625"で開けて、…なんとか隙を見て逃げろ。そんな状態でこっちを手伝おうなんて真似は間違ってもするな」
バタン、と扉が閉ざされ、あなたたちはふたりきりで取り残される
閉ざされた扉の向こう側からは激しい銃撃戦の音がする
その時、腕輪からピーーーーと警告音のような甲高い電子音が鳴り響く
液晶を見れば、
「ERROR:BABY NOT FOUND!!COUNT START」
と表示され、ピ、ピ、ピと馴染みのあるテンポの秒刻みの音とともにカウントダウンが始まる
残り時間は、5分を切っている
烏「おい、嘘やろ」
乙夜「制限時間、きたっぽい」 - 61二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 20:25:29
- 62二次元好きの匿名さん24/12/15(日) 20:49:19
先にこっそり金庫の中身を見てみることはできますか?
そうでなければ乙夜が切断に立候補する
理由は忍者の末裔だからまだ自分が切った方がなんとかなりそうだから - 63二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 05:30:07
めっちゃハラハラするわ…
- 64二次元好きの匿名さん24/12/16(月) 07:14:48
どきどきしすぎてあんまり寝れなかった楽しみ