- 1◆iGjCJthFblL724/12/17(火) 02:49:42
- 2◆iGjCJthFblL724/12/17(火) 02:50:21
「聞いてくださいよトレーナーさん!なんと、なんとですね!私、年度代表ウマ娘に選ばれちゃったんですよ!」
『それは本当か!いやぁすごいなプロミス!』
「それで学園長から受賞会でやるスピーチについて色々と考えていて欲しいって言われちゃってぇ……私って、こういうの苦手じゃないですか」
『そうだな、お前はそういうの苦手だからなぁ』
私の無駄に元気な声が部屋に響き、少し自重せねばと息を整える。けど許して欲しい、声がでかくなるのはもう仕方ないのだ。 - 3◆iGjCJthFblL724/12/17(火) 02:50:46
「もう仕方ないと、友達かき集めて一緒に考えてもらってました……こんな時は何時もトレーナーさんが手伝ってくれてたのに、酷いです」
『おいおい、今回ばっかりはしょうがないだろうがよ……』
「……まぁ、今の貴方に文句言ったてしょうがないんですけどね」
私は目頭が熱くなり始めてるのを、必死に堪えながら喋る。
「そう言えば、去年の今頃約束してましたよね。覚えてますか?」
『当然、決まってんだろ?』 - 4◆iGjCJthFblL724/12/17(火) 02:51:12
「色々と、おちついたら……トレーナーさんの実家に、きれいなさくらがみれる場所があるって………そこに、連れてってくれるって」
「─────」
涙が、瞳からこぼれる。
「わたし、がんばったんですから……ごほうび、欲しいです」
「─────」
返答は、〝いつも通り〟帰って来ない。 - 5◆iGjCJthFblL724/12/17(火) 02:51:32
「わたし、トレーナーさんの笑顔があったから……ここまでがんばれたんですよ?なのに、その笑顔を見せてくれないなんて……あんまりじゃないですか」
「─────」
返事は、〝何時だって〟帰って来ない。 - 6◆iGjCJthFblL724/12/17(火) 02:51:51
「また、笑ってる所見せてくださいよ」
彼はただ、寝息を立てている。
「…………あなたの声を、聞かせてよ」
響くのは、私の声だけ。トレーナーが目を覚まさなくなって、今日で1年が経った。 - 7◆iGjCJthFblL724/12/17(火) 02:52:02
おわり
- 8◆iGjCJthFblL724/12/17(火) 02:52:26
- 9◆iGjCJthFblL724/12/17(火) 02:53:06
- 10◆iGjCJthFblL724/12/17(火) 02:53:25
何となく浮かんだから書いてみた
- 11二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 07:06:15
保