- 1二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:28:06
- 2二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:34:31
建て乙です、楽しみに待ってます
- 3二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:35:05
建て乙です
前スレ200は何故誘導待たずに埋めた… - 4二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:42:53
割と頭が痛いのでとりあえず保守ってください
- 5二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:49:09
あい、ご無理はなさらずに
- 6二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:50:01
前回までのあらすじキボン
- 7二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:50:36
10まで保守
- 8二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:52:15
保守
- 9二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:53:23
星
- 10二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:54:10
干す
- 11二次元好きの匿名さん24/12/17(火) 21:57:32
ぐだは全てを終わらせたがぼっちになってしまった。人理の手助けで平和な平行世界に向かうことに。
その際に契約した英霊たちから契約を立香個人に切り替えて、体中が令呪まみれに。
全てが終わった後、平行世界に行くもそこは第四次聖杯戦争の時間軸。
しかしそこは呆れかえるほど平和だった。合流した英霊たちと紆余曲折の後に特異点の原因として出現した
大聖杯を回収しようとするも偶然居合わせたギルガメッシュと戦闘になる。
激闘の末にギルガメッシュを打倒した立香たちは大聖杯を回収し特異点を修正した。
特異点を修正した際の世界の修正作用によって立香は再びどこへともなく旅立っていく・・・。
- 12二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 02:14:33
保守
- 13二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 02:44:08
- 14二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 10:20:14
ほ
- 15二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 10:47:31
- 16二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 11:21:17
ギャグだし全身タトゥーシールで乗り切ろう
- 17二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 14:12:54
- 18二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 21:13:15
さて、ぼちぼち・・・
- 19二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 21:31:28
立香は波の中を漂うな感覚で、時間の流れを無意識のままに流されていく。
特異点は修正された。しかし意識の無かった彼女には行く先を選ぶことも、ましてやその先を知ることも
叶わないまま・・・。
「・・・」
光と共に立香の体は何処かへと流された。
「・・・?」
立香は喧噪で目を覚ました。なにか、誰かが争うような・・・そんな声だ。
「なに・・・あれ?ここ、冬木じゃないの・・・?」
目を擦って周囲を見渡すとそこには現代の冬木とは違う風景が広がっていた。そしてそこはかつて皆と駆け抜けた
懐かしさすらある風景だった。
『で!!!あるから!あの駄女神にウルクの王として君臨する権利はないのである!!!!!』
聞き覚えのある声である。立香が演説台の上で熱弁を振るう人物に目を凝らすと・・・
「ぎ、ギルガメッシュ王・・・?」
キャスター霊器でおなじみの賢王ことギルガメッシュだった。看板やらん何やらが立ち並び、ギルガメッシュは近代の選挙演説さながらに演説をぶち上げているのである。
特異点『絶対選挙戦線バビロニア』開幕! - 20二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 22:28:06
あっけに取られている立香を他所に演説を終えたギルガメッシュは演説台を降りて一息ついているようだ。
その最中にギルガメッシュは何やら額を抑え、それから立香を見つけたようにすぐさまそちらを向いた。
「・・・、・・・!」
「・・・?・・・?」
「・・・」
兵士にあれこれと指示を飛ばした様子を見せるとすぐさま兵士は立香を取り囲んだ。
「ひえっなんでしょうか?!」
「王がお呼びである、神妙にしろ」
「え、ちょ・・・あーれー・・・」
数人に囲まれて即座に連行されるとギルガメッシュの前に放り出された。
「久しぶり・・・というべきか?雑種、いや・・・わがマスターよ」
「いてて・・・そうですね」
立香がぶつけた個所を摩りながら答えるとギルガメッシュはふふん、と笑いながら言う。
「以前にここで会った時よりずいぶんと逞しくなったな」
「・・・はい」
ギルガメッシュの言葉に立香は笑顔で答える。しかし、とギルガメッシュはその言葉をすぐに切り替えて
立香に現状の危うさを説いた。
「時に立香よ、我が現状かなり困っていることを知っているか?」
「え、あの演説と関係ある感じですか?」
「そうだ」 - 21二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 23:00:07
眉間にしわを深く刻んでギルガメッシュは苛立ちを隠さずに呟いた。
「どういうカラクリを使ったかはわからんが選挙というものが実施されるのだ」
「え、なんで?」
「知らん!我が聞きたいわ戯け!」
ギルガメッシュはそう吐き捨てると苛立ちながら立香を連れて自身の宮殿へと戻る。
「おかえりなさいませ、我が王・・・そちらの方は?」
「シドゥリか、こちらは我の客だ。恐らくだが役に立つ」
「恐らくっすか・・・」
立香はちょっと不満を感じつつもマシュもカルデアの補助もない自分だけとなるとさすがに仕方ないかと
気持ちを切り替えて現状を教えてもらうことにした。
「あのー、それで・・・選挙って?」
「ウルクの王を決める選挙でございます」
「えぇー・・・」
「民も皆同じ顔をされます・・・ですが、女神イシュタルを始めとする三柱の女神がそれを決めてしまい・・・さらには地に眠っていた地母神ティアマト様がこれに賛同して・・・」
シドゥリがそこまで言うと頭を抱えたところを見ると相当に厄介な状態らしい。 - 22二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 23:25:08
地母神?と立香は少し記憶との食い違いなどに疑問を感じたがギルガメッシュに目配せをすると
(気にするな、平行世界のことだ)
と暗に告げられる。この世界のティアマトは眠りについているらしいがそれが何故か今回の特異点では彼女もこの騒動の一因らしい。
「えっと、その・・・イシュタル神はともかく他の面々は?」
「外つ神のケツァルコアトル神とゴルゴーン神です。冥界の神エレシュキガル様も動向を見守っておられますが・・・」
立香は驚いた。かつてティアマトが召喚したとされているケツァルコアトルとゴルゴーンがウルクを引っ掻き回す存在として此処にいる事だ。
「それで・・・えっと、じゃあ言いにくいんですけど・・・」
「我が友のことか?あれもいるぞ」
「えっ!」
あの当時はキングゥとして暗躍していたギルガメッシュの無二の共エルキドゥも此処にいるらしい。
しかも友と明言しているからには本人の方なんだろう。
「あれはお前が現れる数日前に復活したのだ、我も目を疑ったが今目の前のお前が来て合点がいったわ。聖杯を持っているな?それと契約、土地の縁・・・それらが複雑に絡み合って復活に漕ぎつけたのだろう」
「はえー・・・そうなんですね。それで、彼は今どこに?」
「イシュタルめのネガティブキャンペーンに邁進している」
「えっ」
「だから、あの駄女神のネガティブキャンペーンにだな」
「それは聞いてます」
立香は色々と情報の整理が追いつかない状況に頭を抱えた。 - 23二次元好きの匿名さん24/12/18(水) 23:47:28
今日はここまでにしときますまた明日!
- 24二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 07:52:49
ほ
- 25二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 13:22:06
ほし
- 26二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:15:10
「現状イシュタルめは我が友が抑えているが残り二柱も何故かは知らんがそれなりに人気らしい。立香よ、お前にはその二柱の調査と、できるなら二柱にこの乱痴気騒ぎから降りるよう説得して欲しい」
「わかりました!それで、王はなにをするんです?」
「戯け!我は今この瞬間も本来は惜しいくらいには忙しいのだ!選挙だなんだと数世紀以上すっ飛ばした政治システムなんぞ持ち込みおってからに!」
ギルガメッシュはそう言うとぷりぷりと起こりながら政務に戻って行った。
「あー・・・ホントにもう・・・」
一人置き去りにされたかとも思ったが気が付くと状況を説明してくれる人が手配されておりこの世界線における三女神同盟の概要を教えてくれた。 - 27二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:21:35
賢王ってプンスカプンプンって擬音が似合うよな
- 28二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:25:09
- 29二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:44:03
ギルガメッシュが残してくれた役人の説明によるとケツァルコアトルとゴルゴーンはどうやら以前の特異点と同じ場所を拠点にしているらしい。
「ええと、なになに・・・(読めるのは聖杯のおかげかな?」
ウルクの文字が読めてしまうことに内心で驚きつつも立香は粘土板の文字を読む。
『でっかい蛇の女神様の視線に(体が)痺れる!あこがれる!』
『レッツルチャ!肉体言語で分かりあいマショー!』
「なにこれ・・・」
「どうにもきゃっちふれーず?という奴らしくて」
「キャッチフレーズになってるのかなこれ・・・」
元より選挙というシステムに馴染みがない民は突然やってきた女神たちの提案ややけに現代じみた選挙の広報に戸惑っているようだった。役人の男性も苦笑いと言った様子。 - 30二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:56:46
今日はここまでにしときますまた明日!
- 31二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 07:06:18
保守
- 32二次元好きの匿名さん24/12/20(金) 18:09:18
保守
- 33二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 00:08:10
さて、どっちから攻略するかだ・・・。周回が忙しくて進まないぞ!
- 34二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 00:34:35
立香は少し考える。ケツァルコアトルとゴルゴーン。どちらを先に説得するべきか。
おそらくだが女神同盟の件があるなら前のように誓約を結んでいる可能性もある。
「とはいえ戦いじゃない以上どうとでもなりそうなんだけど・・・イシュタルが絡んでるとなると・・・」
何かにつけて大暴れするのは当然だろう。そうなると誰かしらの応援は欲しい。
女神に対抗するのに立香一人では当然ながら力不足である。
「よし、ちゃんと召喚するか」
前回は召喚したと同時に意識が無くなり、気が付いた此処にいた。その轍を踏まえて立香は今度は魔法陣を描いてみることにした。 - 35二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 09:27:00
ほ
- 36二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 20:52:53
し
- 37二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 23:25:12
とは言っても召喚陣を描いたことはもちろん、魔法陣を描いたことすらない。
「えっと、こうして・・・こうやって・・・」
地面に枝を拾って円を描く。そしてその傍に立って右手を翳す。
「我が呼びかけに応えて!人理に刻まれし英霊よ!」
度胸一点、とにもかくにも英霊を呼ぼうという意志のみで立香は円の前で自身の中にある聖杯に自身の魔術回路を接続した。
「叛逆しよう!(お久しぶり!」
「・・・すぅ・・・ぎぃやあああああ!!!」
白い光に包まれた先にあったのはドアップのスパルタクスの顔でした。
「し、死ぬかと思った・・・」
「再会と同時に死への叛逆とは恐れ入る!流石はマスター!」
スパルタクスは満面の笑みで立香を見ている。立香はそんなスパルタクスと少し距離を取りつつも周囲を見渡した。 - 38二次元好きの匿名さん24/12/21(土) 23:45:26
「あれ、ここって・・・」
「カルデア、に見えますかな?マスターよ」
「うん・・・」
光の先にあったのはかつて、皆と苦楽を共にしたカルデアの・・・
「マスターと私の叛逆の歴史!その一部がここに再現されているのです!」
立香は問いただしたい気持ちと彼に聞いてもわからんだろうなという気持ちで一杯になった。
「ここはそうですなぁ・・・いうなれば次なる叛逆への準備を行う場所かと」
「じゃあ私の呼びかけに応じてくれる人は皆ここに?」
スパルタクスはその言葉を肯定するように満面の笑みをさらに深めた。
「あとはようく目を凝らすのです!さあ!」
「えぇ・・・?」
言われるままに目を凝らしてみると・・・まるでピントが会い始めたように徐々に、うっすらと見え始めた姿が鮮明になり始める。そして、姿と同時に喧噪が響き始める。
「見えましたかな?」
「・・・うん」
懐かしい光景、一度失われてしまった景色が立香の前に広がっていた。 - 39二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 09:53:00
ほ
- 40二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 20:43:28
グランドオーダーとは縁が切れても非日常とは当分縁が切れなさそう
- 41二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 21:12:33
聖杯がお腹にたんまりある時点で・・・ね?
- 42二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 23:16:51
「ここで皆さんは貴女のお呼びがかかるのを待っています。あいにくと彼らは私ほど今の状況に叛逆していないので姿かたち以外はまだはっきりとしていませんが」
「そうなんだ、っていうか叛逆?」
「イエス!その通り!私は!貴女ごしに!圧制者の臭いを感じたのです!」
なんということだろうか。今のカルデアに似た施設は今はシャドウサーヴァントのようにかつての日常をなぞっているだけなのだろう。しかし一度立香が声を掛けたり、立香の置かれた立場や場所に反応してこうしてやってきてくれるようだ。
「叛逆・・・というより、一緒にウルクで戦ったことのある人は呼んだら来てくれるってこと?」
「その通り、さあ!同志を呼んでみるいい!共に叛逆しましょう!」
ワハハ!と笑うスパルタクスを他所に立香はウルクで共に戦った英霊を呼んでみることに。
「牛若丸!弁慶!」
そう呼びかけると廊下の奥の方からバタバタと走る音が聞こえて・・・ - 43二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 23:42:59
「あーるーじーどーのー!」
凄まじい勢いで走ってきた牛若丸が立香の胸に飛び込んだ。ごろごろと一緒くたになって転がりながら牛若丸は笑顔で呼びかけに応じた。
「お会いできて嬉しゅうございます!」
「わ・・・わたしも・・・げふっ」
「久方ぶりのマスターを押し倒す!ナイス叛逆!」
それから少し遅れて弁慶が息を切らして追いついてきた。
「主殿、拙者を置いて行かれると困りますぞ!」
「弁慶ならついてこれたがー?」
「何をおっしゃる、配下を置いて一人崖下に走っていったこともあるのに」
あと、拙者は弁慶ですぞ?と言いながら弁慶は牛若丸と立香を助け起こした。
そんなやりとりもどこか懐かしく、立香は思わず笑みをこぼした。
「それではいざ!主殿とともに!」
牛若丸はそう言うと一点を指さした。そこには立香が描いた魔法陣が光を放っている。
「こんなことならもっと大きく書けばよかった」
「スパルタクス殿、入れますか?」
「ぬうぅん!これも叛逆なり!」
「うわっ、腰回りで詰まってる!」
「マスター!この円は無茶ですぞ!」
牛若丸はともかくスパルタクスが詰まった。それを二人がどうにか押し込んで無事に召喚陣からウルクへ戻ることに。 - 44二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 07:37:33
ほ
- 45二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 17:46:43
す
- 46二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 00:22:46
「も、戻ってこれた・・・」
「いざ叛逆!」
「主殿、なんか彼凄い事になってますけど・・・」
無理矢理折りたたんで押し込んだために腕が変な方向に曲がっているスパルタクスだが本人は圧制者(女神)と戦えると意気込んでいるためさほどきにしていない。
「スパルタクス、その腕でちゃんと叛逆できる?」
「んん!? マスターから叛逆の言葉が出るとは!しかし確かにこれは些か・・・ぬうん!」
ゴリっと痛そうな音を鳴らしながらあらぬ方向に曲がっていた腕が元通りになる。周囲の人たちの「ひいっ!」という声に立香は申し訳なくなった。
「それじゃ、私達の目的地なんだけど・・・」
「圧制者の打倒!」
「あ、ゴルゴーンにリベンジしたいです!主殿!」
「マスターが困っておりますぞ、私情は置いておくべきでは?」
作戦を立てようかとも思ったが半数が我が道をゆくタイプなので立香は早くも人選ミスを悟った。
とりあえずスパルタクスどうにかしないと。 - 47二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 09:34:01
ほ
- 48二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 20:40:32
し
- 49二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 00:50:41
やっとこさイベントが終わったと思ったのに・・・!月姫そんなに知らん!
- 50二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 01:07:07
これ月姫ですらない、アンソロジーとカニファンとタイころや
……まるで分らん(困惑) - 51二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 01:53:53
書く暇が・・・!書く暇がない・・・!
- 52二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 13:00:44
保守
リアルもドタバタする時期ですしご無理はなさらずに - 53二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:38:33
ほ
- 54二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:46:00
し
- 55二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 11:53:42
ゆ
- 56二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 20:13:35
ま
- 57二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 00:18:36
「マスターよ!そういえば!ここはウルクであったな!」
「え”?そうだけど・・・」
「ウルクといえば!あの!金色の圧制者がいるところだろう!まずはそこから叛逆する!」
「あ、ちょ!」
立香が止める隙もなくスパルタクスは高笑いを響かせながらギルガメッシュのいる神殿へと向かっていく。
「叛逆の時である!圧制者よ!心するがいい!」
わははは!と笑いながらウルクの市中を駆け抜けていく。立香たち3人はそれを追いかけながら同じように駆け抜ける。
「待ってー!」
「あの巨体でなんて素早さ・・・常陸坊!遅いぞ!」
「お待ちくだされ―!あと拙僧は弁慶ですぅー!」
身軽な牛若丸が先んじていきつつも大柄な体と常識的な性格が災いしてか遠慮がちに走る弁慶がどんどんと遅れていく。
「あのデカいのはダメです主殿!先に行きましょう!」
「ほっといていいの?!」
ぜいぜいと息を荒げながらも応える立香に牛若丸はニッコリと笑って
「ほっといていいです!では、行きますよー!」
「え、ちょ・・・わっ!」
牛若丸は器用に立香を肩車して走り出した。小柄な牛若丸に担がれて上半身をグワングワン揺らしながら二人はスパルタクスを追いかける。
弁慶は雑踏の中に消えた。 - 58二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 09:11:46
保守
- 59二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 19:34:19
ほ
- 60二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 23:59:10
シュ…
- 61二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 00:32:19
スパルタクスがギルガメッシュのところに走っていったとこまでは一応考えているんだが・・・いるんだが!
今のイベントと平行してミクトラン攻略してるから辛い・・・ - 62二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 00:49:25
年内にはクリアして、クラススコア?なるものを解放したい・・・
- 63二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 09:02:01
ほしゅ
- 64二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 19:16:09
クラススコアはエンドコンテンツだから、資材が底なしに沼るぞ…
- 65二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 20:00:23
運営はもっと無造作にティーポットを配るべきだと思う
- 66二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:55:05
よし!ポカニキ滅殺!(フレンドのバサトリアが
これで奏章突入か・・・ - 67二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 23:40:29
きたぞきたぞクラススコア!周回のためにまずは槍を開けるか・・・?
それともアサシンか・・・?来年蛇年らしいし酒吞童子になにかしらあればいいなぁ・・・ - 68二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 03:39:05
ホシュ
- 69二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 11:38:54
ほ
- 70二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:11:35
ほ
- 71二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 01:33:19
ほ
- 72二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 12:50:29
このレスは削除されています
- 73二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 13:43:23
フレンドかフォローか知らないけどクラススコア62ってどういうことなの・・・?
- 74二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 23:45:56
レイド初参加だから頑張るぞー
- 75二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 01:26:32
ほ
- 76二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 10:26:01
し
- 77二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 21:37:17
ゆ
- 78二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 21:43:57
う
- 79二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 21:54:53
レイド終わったな(確信
- 80二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 21:55:43
あんなに絆が美味しいならもっとたくさんやりたいぞ
- 81二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 23:49:54
今年ももう終わりかァ
- 82二次元好きの匿名さん25/01/01(水) 10:24:51
ほ
- 83二次元好きの匿名さん25/01/01(水) 13:31:47
あけおめです
- 84二次元好きの匿名さん25/01/01(水) 22:55:31
ほ
- 85二次元好きの匿名さん25/01/01(水) 23:56:03
わーわー!と叫ぶ声が聞こえる。立香は風を切る音と凄い勢いで流れていく風景に振り回されながら
騒ぎの原因の一部となってしまったことなどに申し訳なく思いつつ先ほど出たばかりの神殿に飛び込んでいった。
「ちょ!なんですかアンタ!」
「圧制者よ!今こそ倒れる時!」
「わー!また変なのが湧いたぞ!」
衛兵たちが叫ぶ声が聞こえる。立香はどうにか体勢を整えて上体を起こすと前方に目を向けた。
「スパルタクスが暴れる前に止めないと!」
「了解です主殿!全速りょ・・・むぐっ!」
「上半身がちぎれるからやめて!」
慌てて牛若丸に抱き着いて止める。走るだけで乗用車のような速度なのだ。宝具の八艘飛びなどのスピードが出れば
立香の背骨が曲がってはいけない方向に曲がってしまう。
「むぐぐ・・・むぅ・・・ふむぅ」
「とりあえず一旦降ろして」
どうにかして牛若丸を落ち着かせて立香は降ろしてもらった。神殿の奥に目を向けるともうすでにどたばたと
騒ぐ声とスパルタクスの笑い声が響いている。 - 86二次元好きの匿名さん25/01/02(木) 00:11:49
「圧制者!叩き潰す!」
ムキムキと筋肉を隆起させて笑みを深めるスパルタクスに周囲の兵士や文官たちは恐れおののくばかりだ。
「ええい騒がしい!何事か!」
「圧制者だな!覚悟し・・・ろ・・・?」
スパルタクスは騒ぎを聞きつけてやってきたギルガメッシュに照準を合わせるが・・・
「むむぅ・・・?(圧制者ポイント計測中」
「何を見ている?(態度大・圧制者ポイント) 貴様ごときに関わっている時間はない!(市民の為に身を粉にしている・ノット圧制者ポイント)なんとか言ったらどうだ?我は貴様のような奴にかかずらっている暇などない!(疲労困憊、不健康そう・ノット圧制者ポイント)」
見るからに不健康そうであり、仕事の山に埋もれている様相、そして市民たちの暮らしぶりを鑑みた結果・・・
「圧制者じゃなくなっている!」
「たわけ、圧制など強いてる暇なぞないわ!」
「ふーむぅ、ではなぜ私が此処にいるのか!」
「知らんわ!」
そもそもなんだ貴様は!とギルガメッシュは困惑するスパルタクスに困惑していた。 - 87二次元好きの匿名さん25/01/02(木) 07:17:51
ほ
- 88二次元好きの匿名さん25/01/02(木) 13:25:13
ほ
- 89二次元好きの匿名さん25/01/02(木) 22:14:33
し
- 90二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 01:21:33
し
- 91二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 13:05:32
ゆ
- 92二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 19:21:38
ゆ
- 93二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 23:30:27
スパルタクスがむむーん?と唸りながら周囲を探している。どうやら圧制者のアテが外れて困惑しているようだ。
「ふん、圧制者とやらに挑みたいならうってつけのがいるではないか」
「む?」
「この国の主神の娘にして民にいらぬ心労と被害をもたらすトンデモな駄女神が!」
カチカチとスパルタクスの脳内でパズルが組みあがっていく。
「突然現れては宝石を巻き上げる!」
「ムムッ!?」
「かと思えば天罰を気に入らぬからと訳もなく振りまく!」
「ムムムッ!?」
「挙句の果てに都市を統べる者になんら瑕疵がないにもかかわらず勝手に罷免して自分が王になるとか抜かす!」
「ムッムーーーン!?」
「挙句の果てに我の親友を民を救ったというのに気まぐれで死に追いやったぞ!」
ギルガメッシュの言葉を受けてスパルタクスは鼻からシュポーッと勢いよく息を噴き出すと高らかに笑う。
「ワハハハハ!理解したぞ!真なる圧制者とは!この地に混乱をもたらすあの女神だと!」
「ふふふ、期待しているぞ。あの女神を懲らしめてやれ!民の安寧のためにな!」
スパルタクスはギルガメッシュの扇動をもろに受けて180度ターンすると高笑いを上げながら再び走り出した。
「フハハハハハ!・・・やってしまった」
ギルガメッシュは疲労とストレスのあまりとんでもないことをしたと反省した。 - 94二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 07:07:51
ほ
- 95二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 12:22:00
死んだわあの駄女神
- 96二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 22:07:21
ほ
- 97二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 01:30:52
し
- 98二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 07:19:03
ゆ
- 99二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 16:39:27
ほ
- 100二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 00:22:49
「ひぃひぃ・・・やっとつい・・・のおぉぉぉぉ?!」
神殿の階段を登り切った立香だったが、その隣をスパルタクスが通り抜けていったため独楽のように回転する羽目に。
「うぅぅ、い・・・今のはスパルタクス・・・?」
「大丈夫ですか主殿!」
目を回して倒れ込んだ立香に牛若丸が慌てて駆け寄ると疲れ目を揉みながらギルガメッシュがやってきた。
「貴様らか、あんな面倒なのをつれてきたのは」
「ギルガメッシュ王・・・いや、あれは勝手に・・・」
「言い訳するでないわ!犬や猫じゃあるまいし英霊が勝手に・・・いや、来るか。アイツは」
バカはくる!と言いながらギルガメッシュは立香を見やる。
「それよりイシュタルめにけしかけたアイツをどうにかせんと大変なことになるぞ」
「なんでけしかけたんですか・・・」
「なんかむしゃくしゃして・・・」
「お疲れですね・・・肩とか足の裏とか揉みましょうか?」
「いらん!・・・とそろそろ言えなくなりそうなのだ、もうあんな色物は呼んでくれるなよ」
そう言うとギルガメッシュは蛇行しながら政務に戻って行った。 - 101二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 10:00:53
ほ
- 102二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 13:46:42
し
- 103二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 23:34:44
ゆ
- 104二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 23:41:41
「とりあえずスパルタクスを追いかけないといけない」
「となると目的地は何処になるんでしょうか?」
「うーん、ウルクか・・・それとも、他でイシュタルを崇拝してる都市か・・・」
「あ、主殿ー・・・ぜいぜい・・・」
二人がどこに行ったものかと悩んでいるとようやく弁慶が合流した。
「やっときたか、遅いぞ弁慶!」
「ひぃひぃ・・・御主君のように屋根から屋根に飛べるわけもないのですからしょうがないでしょう」
息を整えて弁慶が言う。それから彼は市井で見聞きしたことを教えてくれた。
「先ほどあちらの市場で小耳にはさんだのですが・・・イシュタルという女神の本拠地はエビフ山の神殿で」
「ああ、確かそうだった。エビフ山の神殿がイシュタルの本拠地だったっけ」
「ですが今は遊説のために各地を転々としているとのこと、ウルクではギルガメッシュ王の統治故に人気勝負では不利と感じたのでしょう。地方を巡って票を集めているようです」
「で、肝心の居場所はどうなのだ?弁慶」
牛若丸が尋ねると弁慶は困ったように頭を掻いた。
「それが空を飛んではあちこちで大声で投票を呼び掛けては飛び去るということらしく何処にも長くはとどまってはいない様子で」
「選挙でプラスになるのかな・・・知名度はもちろんあるんだけどさ」
言いたい事を言ってどこかへ飛び去る姿は容易く想像できるが、果たしてそれがどれほど効果があるのやら・・・。
ギルガメッシュ王もイシュタル神もどちらも知名度で言えば言うまでもない。
しかしてイシュタル神はトラブルメーカーでもある。そんな彼女が善政を敷けるかは未知数だ。 - 105二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 08:33:40
ほ
- 106二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 18:40:11
す
- 107二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 23:44:40
三人がうーんと悩みつつも神殿を出ようとした時だった。
『うぎゃーー!!!』
どこかで聞き覚えのある声が響いた。
「誰かの悲鳴だ!」「行ってみましょう!」
慌てて三人が悲鳴の元へ駆けつけると・・・
「ちょっとー!!!私女神なんですけどー!!!」
「圧制者!叩き潰す!」
「ぎゃー!生肉ーっ!」
スパルタクスが枝肉の足部分だろうか?で見知った誰かをぶっ叩いている。
「ふははは!今こそ圧制者の驕りを粉砕する!」
べちーん!と小気味良い音を立ててイシュタルの尻をフルスイングするスパルタクス。
「うぎゃー!生肉はやめてー!」
「どうだ!圧制者め!」
「ひーっ!」
周囲はドン引きである。三人も若干引きながらも現場に駆け付けることに。
「スパルタクス!」
「そ、その声は・・・あひいっ!立香ね!アンタがコイツを・・・ひぎっ!・・・けしかけたってワケ!?」
合間合間に生肉でぶっ叩かれながらイシュタルは怒りの眼差しを向ける。
「いや・・・けしかけたのは王様・・・」
「だまらっしゃい!ならさっさとコイツをどうにかしなさいよ!ひぃぃ!」
スパルタクス、満面の笑みである。 - 108二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 23:56:02
「でもどうしてスパルタクスはイシュタルを捕まえられたんだろう?」
「・・・言われてみれば妙ですな」
スパルタクスは確かに戦闘能力は高い。多少のダメージが意味をなさない手合いだし、バーサーカーとしての能力値の底上げや今の立香の高水準の魔力供給量などを考えればバーサーカーとしては理想的な状態である。
とはいえそれでも空を飛べるわけでは無いし、彼に空を駆ける女神を撃ち落とせるだけの権能も逸話もない。
そんな彼が何故イシュタルを地面におろせたのか?
「それは僕がやったんだよ」
不意に響いた声に振り返ってみると金色の鎖を翻して登場したのはギルガメッシュの無二の親友であり、人々と神を繋ぎ止める為に遣わされた天の鎖ことエルキドゥだった。
「やあ、久しぶりだね。マスター」
「エルキドゥ!私の事覚えてるの?」
「ああもちろん。君が此処に来る事が決まったからなのかはわからないけれど・・・僕の心臓に新しく魔力が供給され始めてね。目が覚めてみると大量の情報が得られたんだ」
恐らくギルも似たようなものだとは思うけどね。とエルキドゥは言う。
「それと・・・さっき言っていた彼があの女神を退治できるように手伝ったのは僕なんだ」
「ああそれで・・・」
いつになく上機嫌なエルキドゥ。イシュタルの悲鳴が響くたび、彼も満面の笑みである。