- 1ぬし24/12/19(木) 20:02:44
- 2二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:04:27
おっ簡単カルラ…
- 3ぬし24/12/19(木) 20:05:08
- 4二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:06:39
デフォルメされても面がいいぜリーダー
- 5ぬし24/12/19(木) 20:10:42
《あらすじ》
豊かな山脈を擁する島国エクスカは封印から復活した邪神の手によって乗っ取られ、邪神とその信徒たちに支配されることに。これに対抗するエクスカの土着神とレジスタンス『星の守護者』は手を取り合って邪神を滅するために激しい戦いへ身を投じる…
(ここからpart1)
主人公の獣娘セングレン、団長カルラ、武士道精神を持つ勇敢な侍娘ハヅキ、愉快なお友達のルル、善良()な科学者アルヴァ、医学系ヒーラーミトラス、その他ゆかいな『星の守護者』の仲間たちはついに邪教団に戦争を仕掛けることに!初戦で教団の砦を落とし、教団幹部である『大いなる神の子』の一角・エルドラドを倒して勢いに乗るセングレンたちは果たしてこのまま邪教団を打ち倒せるのか!? - 6二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:14:49
立て乙ぅ!
- 7二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:16:54
乙です
- 8ぬし24/12/19(木) 20:18:31
セングレン
今作の主人公。契約神は狼神ライカンだが彼のことはあまり信用していない。生真面目もふもふ狼娘。弓の扱いに長ける。
「ここは私に任せてください。あれは必ず私が仕留めます。」
カルラ・スミス
レジスタンス『星の守護者』のリーダー。契約神は英雄神オーラン。中身までイケメンなカリスマSSR。邪教の儀式に巻き込まれかけた際に両足を失った。
「大丈夫さ。僕たちが負けることなんてきっとないんだから」
アルヴァ・レストル
錬金術を修めるみんなのお姉さん。不定形の神イータルモと契約しているが契約は不安定。妹を奪った教団に強い恨みを持ち目的のためなら手段を選ばない。
「私は壊して作り直す。それが命の本質だ。」「希望なんて安い言葉だが、私が証明してみせよう。」
ルル・ガタリン
龍の角が生えたお天気お姉さん。契約神は嵐神バルギエリ。契約の影響で体が龍のように変質している。本人はあまり気にしてなさそうなのでまあいいか。
「やっほー! ルルだよ〜!」
ロウガ・ハヅキ
異国の剣術を操る生真面目娘その二。契約神は剣神ガリアン。邪教団に故郷を追われた。契約神との適合率が異常に高く力を使うたびに成長していく。
「拙者、ロウガ・ハヅキと申す者! いざ、尋常に勝負っ!」
ミトラス・ラスト
心優しきヒーラー。契約神は生命神ククラウマ。レジスタンスの医療・輜重担当。いざという時はケンタウロス形態になって高速移動できる。
「皆さん、医療品が届きましたよ!」
- 9ぬし24/12/19(木) 20:18:44
- 10ぬし24/12/19(木) 20:21:17
***
◯月◯日、エルドラド城を陥落す。
我等が攻勢を以て衛兵を平げ城主は逃亡、王都奪還へ歩を進めるを得たり。
(『レストル書簡録』より抜粋)
*** - 11ぬし24/12/19(木) 20:22:33
城主の敗走をもって黄金の都エルドラドはセングレンたち『星の守護者』の手に落ちた。
戦いは厳しく味方にも少なくない犠牲が出たが、それでも彼らははじめて邪教国の幹部『大いなる神の子』のひとりを打ち破ったのだ。
「ここまで来られたのは一緒に戦ってくれたみんなのお陰だ。ありがとう!そして僕達のこれからに、神々の祝福があらんことを!」
カルラが音頭をとって戦旗を高く掲げると、どっと団員たちが湧き立つ。
教団幹部エルドラドに勝利を収めたその日の夜。彼らは近郊のキャンプ地に集まって小さな宴を開いていた。
またひとつ邪教の地を解放したことを喜ぶ者、高揚のまま歌いだす者、羽目を外して酒をあおる者、皆めいめいにエルドラド城陥落を祝うなかセングレンたちもその輪に入り団員たちと歌い踊る。
これから彼らがどれだけ厳しい戦いを強いられるかも、その先に待つ現実も、這い寄る絶望の足音にまだ気付いていない彼らは心から楽しんで戦勝の宴に興じるのだ。 - 12二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:22:45
人間しかいない世界観なのに人外が3人いるの問題だと思うんだよな
- 13ぬし24/12/19(木) 20:24:19
あちこちで不穏な火種が燻りまくってますがとりあえず戦勝パーティーやります
パーティー中のイベント>>20あたりまで安価
- 14二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:26:58
胴上げされてるカルラ&ルル&ソロウ
静かなところででそれを眺めてるセレン - 15二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:27:55
パーティの輪から外れたところにいるセレンに近寄っていって助けてもらったお礼を言うセングレンとハヅキ
- 16二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:28:14
ビールかけ祭り
- 17二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:29:00
酒癖の悪いソロウがセングレンにモフりかかる
- 18二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:30:15
密かに次の作戦のことを話し合うアルヴァと第三拠点リーダー
- 19二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:30:48
BBQを完璧に取り仕切るカルラ
- 20二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:31:03
- 21ぬし24/12/19(木) 20:37:30
- 22二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:38:34
- 23二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:44:34
- 24二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:46:07
- 25二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:47:14
- 26二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 20:50:20
多分初期?詳しくは分からんねぇ
- 27ぬし24/12/19(木) 21:11:53
ごった返す浮かれ野郎どもの中、セングレンとハヅキ、ミトラスはいつものように三人集まって宴を楽しんでいた。
「ハヅキ、なんかイメチェンした?ちょっと雰囲気変わった気がする」
「はて?そのような覚えはないでござるが」
「……。」
弱めの果実酒片手に談笑するハヅキとミトラスにひたすら肉を焼いて食べているセングレン。彼女の尻尾はご満悦をこの上なく表すようにぶんぶん振れている。
少し離れた宴席では今回の戦いで大活躍を見せたソロウが団員たちに囲まれており何やら盛り上がっている様子。中央のテーブルでは団長のカルラがてきぱきと酒や食事の手配をして宴会を取り仕切っていた。こういうところ抜かりのない我らがリーダーである。 - 28ぬし24/12/19(木) 21:41:59
月が夜空のてっぺんに昇りセングレンたちもほどよく酔いが回ってきたころ、宴席の真ん中にいたソロウがふらりと彼らのもとにやってくる。だいぶ呑んだのかその顔色はほんのり赤く足取りはふらふら覚束ない。
「おやソロウ様。どうしましたか、お肉のお代わりならもうこちらには…」
初対面から律儀にソロウを様付けで呼んでいるセングレンが首をかしげて問いかける。しかしソロウからの反応は薄い。
「……。」
「…ソロウ様?」
彼の目はトロンとまなじりが下がって焦点が合っていない。明確な意思もなくただゾンビのような足取りでセングレンに近づいていく。
「もふもふ…いやし…」
そう言うなり、ソロウはセングレンの腰にガバッ!と抱きついて彼女の尻尾に顔を埋めた。そのまま尻尾全体をわしわし撫でつつえげつない肺活量で深呼吸。
「ぎゃんっ!?な、え!?何するんですか!?」
「すぅーーー……はーーーーーーーー……」
「なんなんですかぁ!?」
無言でひたすら尻尾をモフモフするソロウに困惑しっぱなしのセングレン。ソロウによるセングレン吸いは結局、見かねたハヅキとミトラスが彼を引き離すまで続いたのだった。
なおソロウは酔っ払いのくせに腕力がものすごく、引き剥がすのにえらく苦労したのは余談である。 - 29二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 21:49:15
"セングレン吸い"おい小僧羨ましいんですが
- 30二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 21:54:03
流行りそうだな(逃げ回るセングレンちゃん)
- 31ぬし24/12/19(木) 21:57:06
ミ「ぐぎぎぎ…えいっ!」
ハ「ハァ、ハァ…やっとソロウ殿を引き剥がせたでござる…」
ソ「…うう…もふ…もふもふどこ……ハッ!?いったいオレ様は何を…!?」
ミ「あ、ソロウが正気に戻った」
ハ「大丈夫でござるかセングレン殿?」
セ「まあなんとか…」 - 32二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 22:02:13
大いなる力には大いなるケモ吸いが伴うのだ…
- 33二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 22:04:42
大いなる酒を飲んで大いに酔っ払っただけなんだよなぁ
- 34ぬし24/12/19(木) 22:15:01
ソ「すまんセングレン!よく覚えてないが、酔っぱらってお前に無礼をはたらいてしまったようだ…申しわけないことをした…」
ミ「まったくだよ。ちゃんと反省してよね」
ソ「すまん…」
ハ「ミトラス殿が珍しく怒ってるでござる…」
セ「ミトラスさん、そんなに怒らなくても。本人に悪気はないみたいですし、私も気にしてませんから許してあげましょう?」
ミ「だとしてもだよ!普通ダメでしょ、嫌がってるのにお尻触ったりなんかしたら!セングレンだって、その…と、年頃の女の子なんだし…」
ソ「じ、女子の尻を…!?オレ様はなんて不埒なまねを…!ほんとうに申し訳ないセングレン、どう責任をとればいいか…」
セ「大丈夫ですって、ぜんぜん気にしてませんから!」
ミ「僕は気にするけどね」 - 35二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 22:17:01
うむ…
- 36ぬし24/12/19(木) 22:22:40
セ「そうだソロウ様、セレンさんがどこに居るかご存知ですか?」
ソ「へぁ?あにうえ?」
ハ「先の戦いで彼にはお世話になったゆえ、礼を言いたくてな」
ソ「ああ、兄上なら父上のところにいるとおもうぜ。いろいろ報告することあるって言ってた!」
ハ「宴の真っ最中に仕事とは、次期族長殿は大変な忙しさでござるな」
ソ「兄上はつぎの族長だからな!いっしょに宴に参加できないのはさみしいけど…でも責任ある立場ってそういうもんだし。兄上もがんばってるんだから、オレさまもちゃんとガマンするんだぞ!」
セ「ソロウ様はセレンさんのことを本当に大事に思っているんですね」
ソ「おう!」 - 37ぬし24/12/19(木) 22:55:42
宴もお開きの気配が見え、セングレンたちがそろそろ自分のテントに帰ろうと宴席を離れかけたころ。
相変わらず騒がしい宴席の方からふとアルヴァの怒鳴り声が聞こえてくる。
「誰かね、うちのリーダーに火酒を勧めた阿呆は!?」
何事かと思って見てみると、そこには誰が見てもわかりやすく酔っ払った様子で机に突っ伏しているカルラ。
カルラはさっきからおんおん泣きながら不明瞭な発音で酒瓶に延々話しかけ続けている。レジスタンスを率いる無敵の英雄殿は意外と酒には弱いようだ。あと泣き上戸。
「あちゃー、かなり出来上がっちゃってる…」
「弱いのに無理して団員たちに付き合うからだ。まったくうちのリーダーは…」
やれやれといった様子のアルヴァに思わず苦笑いを返すミトラスとセングレン。
彼らはとりあえず部屋に戻ってカルラを介抱しようと彼に肩を貸し立ち上がる。
「ほらリーダー、立ってください。自分のテントまで帰りますよ」
「…ひっく、ぐすっ……う"ん…」
「私も手伝います」 - 38二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:06:54
あざとい大将め…
- 39ぬし24/12/19(木) 23:09:29
セングレンとミトラスが自室にたどり着いて酔ったカルラを寝台に下ろすと、彼がふと思い出したように呟く。
「…あの兄弟はとても仲がよさそうだったね」
兄弟仲良しでなによりだ、とやけに明瞭な語り口でカルラが云う。
"あの兄弟"とはソロウとセレンのことを指しているのだろうか。彼らに何か思うところでもあるのだろうかとセングレンたちがカルラの話に耳を傾けると、彼はいつもの自信満々な微笑みなどかけらもなく、虚ろな表情で虚空を見上げる。
「あの子たちを見ていたら、少し昔のことを思い出してしまった」
真っ赤になった彼の頬を冷たい涙がひとすじ伝う。
「むかしね。僕にもひとり姉がいたんだ」 - 40二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:34:06
姉か…()
- 41ぬし24/12/19(木) 23:42:51
カルラの語る過去は途中まで、セングレンたちも聞いたことのある話だった。
_____このレジスタンスに入る前、僕と姉さんは国の外れで二人暮らしをしていた。両親が早くに死んでしまったから姉さんが僕の親代わりでいろいろ面倒見てくれたんだ。豊かではないけど幸せな生活だったよ。
…僕らの暮らしている町に邪教団の宣教師がやってくるまでは。
もう十年くらい前のことかな…彼らは僕たちの町にやってきて、言葉巧みに入信を迫ってきた。僕と姉さんは彼らの口車にすっかり騙されてね。姉弟そろって邪神教団に加わることを決めたんだ。
でもそこからが問題だった。
邪神教団の掟は君も知ってるよね?…うん。そうだよ。
邪神を信仰する者はその体の一部を邪神に捧げ、見返りに邪神の体を貸し与えられる。
彼らは洗礼の儀式といって、姉さんの腕を。僕の足を。それぞれ邪神に無理やり捧げさせたんだ。
僕は儀式から逃げ出した。
姉さんを置いて、ひとりきりで。
怖かったんだ。そのときの僕はもう本当に臆病で、ただ生き残りたくて必死で。僕が逃げたあと姉さんがどうなるかなんて想像することさえできなくて。
そして、僕と一緒に儀式に巻き込まれた姉さんを見捨てて、僕はレジスタンスの拠点まで逃げ延びた。 - 42二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:45:57
やはりスパイダーマンか……
- 43二次元好きの匿名さん24/12/19(木) 23:50:08
大いなる力には大いなる責任が伴う…