【オリキャラ🎲】私はトリニティのモブ

  • 1二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:25:16

    名前は【平山院ミココ】。


    政治的発言力dice1d100=67 (67)

    頭トリニティ度dice1d100=63 (63)


    な、よくいるタイプの普通の生徒だよ。

  • 2二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:26:57

    ほんとに一般トリニティだな……

  • 3二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:28:43

    頭トリニティ度ってトリカスによるのかそれとも政治でちょっと汚い手を使うって意味なのかどっちだ……?

  • 4二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:29:04

    武器種はdice1d5=5 (5)


    1 ハンドガン+盾

    2 ショットガン

    3 アサルトライフル

    4 マシンガン

    5 女は黙って近接戦(とにかくそこら辺のもので殴る)

  • 5二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:30:11

    …おや?一般トリニティ生の様子が?

    っていうか、一般生徒で政治的発言力が60もある時点で一般ではなさそうな気もするけど

  • 6二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:31:46

    >>3


    頭トリニティ度はここではあくまで「打算的に他人と関わるかどうか」みたいなニュアンスで行きます。

  • 7二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:32:40

    多分ちょっと距離が離れたらそこら辺に転がっている瓶やレンガや一握りの砂とか投げて目眩しからの殴打コンボとかやりそうっすねこの自称一般トリニティ生

  • 8二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:34:00

    その場の物を総動員で戦うスタイルか……書くのが大変だけどある意味泥臭くてカッコイイ戦い方だ

  • 9二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:35:05

    そこら辺のもので殴るだけじゃなく
    投げたりもしてんのかしら?

  • 10二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:35:57

    戦闘能力dice1d5=3 (3)


    1 弱過ぎ♡

    2 本当にモブ

    3 戦闘系モブ

    4 ネームドレベル(一般?)

    5 ネームドレベル(トップ層との戦闘が成立する)

  • 11二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:37:54

    正実入ってたり自警団やってたりする?
    ってか部活入ってんのかな?

  • 12二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:38:00

    うーんモブ!銃のみだとこれより弱くなるのか?

  • 13二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:41:20

    私は平山院ミココ、普通の生徒だよ。
    好きな事は紅茶を飲む事と、お菓子作りかな。
    友達はそれなりに多い方だと思うけど、だからと言ってはなんだけど良く他人から意見を求められたりするよ。
    ちょっとウザく感じる事もあるし、一人でいたいから嘘をついて逃げる事もあるかも。

  • 14二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:42:09

    ゲヘナのこと嫌い?

  • 15二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:43:38

    ゲヘナ嫌いってあれは上層部と一部だけじゃないの?ちょっとこの子がどっちなのか気になる

  • 16二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:47:03

    まさか深夜帯にオリキャラが建とうとは……人気が出にくいオリキャラ+深夜帯って大丈夫か?

  • 17二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:48:23

    ゲヘナはdice1d5=5 (5)


    1 嫌い、殲滅したい。

    2 嫌い、みんなそう言ってるし。

    3 うーん、まあ怖いよね

    4 ……

    5 大好きな、人が

  • 18二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:48:55

    これだからダイス神は!(嬉々)

  • 19二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:54:38

    このレスは削除されています

  • 20二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:54:59

    ……

    ゲヘナ生徒に対してトリニティの生徒達がどのように考えているのかについては、私も友達が多いからそれなりに理解は出来ているつもり。

    私だってきっと同じ立場で同じ経験をしていれば同じ感想を抱いていただろうし。


    でも。

    でも私は。



    ━━あの日、運命の出会いをした。


    dice1d5=3 (3)


    1 ゲヘナモブ(モブ)

    2 ゲヘナモブ(風紀)

    3 ゲヘナモブ(万魔殿)

    4 ゲヘナネームド(風紀)

    5 ゲヘナネームド(万魔殿)

  • 21二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:55:37

    万魔殿!?モブ同士!?これは……ダイス神はものをよくわかってらっしゃるっ!!

  • 22二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 01:57:19

    この百合厨ダイス神めが!(誉め言葉)

  • 23二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 02:04:09

    その子はどうやらゲヘナ学園の万魔殿、つまり生徒会みたいなところに所属している生徒。

    その子と出会ったのある休日の黄昏。
    その頃の私はというとそれなりにゲヘナの生徒の事が怖かったし、だから彼女達とは出来るだけ会わないようにしていたと思う。
    実際私はそのように無意識に彼女達の事を嫌っていたし、それは多分相手も一緒だった。

    だからその日、ゲヘナの生徒達と私が戦いになったのは自然だったと思うし、原因についても……それらはあくまで口実に過ぎなかったんだと思う。

  • 24二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 02:06:32

    結果的に私は一人で複数人のゲヘナ生徒と戦いとなり、そしてdice1d3=2 (2)


    1 勝った

    2 負けた

    3 引き分けた

  • 25二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 02:08:27

    流石に多勢に無勢だったし、だから私はコテンパンにされてしまった。
    その時は流石に倒れている私を笑う彼女達の事が、悪魔のように見えた。

    だからこそ、その時颯爽と現れた彼女の方が。



    ──私には、天使みたいに思えたんだ。

  • 26二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 02:14:27

    勿論、彼女がした事と言えばあくまで事務的な作業。
    そもそもその時がゲヘナ学園とトリニティ総合学園とが約束事を取り決めている最中だったから。
    政治的な機関はピリピリしていたし、あまり揉め事は起こしたくなかったのかもしれない。
    少なくとも彼女は、だから事務的に私と彼女達の喧嘩を事務的に片付けた。

    「災難でしたね。まあ、トリニティのお嬢様は喧嘩のやり方なんて分からなかったでしょうから」

    言葉だけの謝罪、少し腹立つ物言いだったけど。

  • 27二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 02:19:43

    「私は別に弱くないけど!」
    「いえ、別に強くないとは言ってないでしょう」
    「もしここに煉瓦の山があれば、あの程度の雑魚なんて返り討ちにしてましたけど!?」
    「うちの生徒を雑魚呼ばわりしたのは聞かなかったことにするとして、煉瓦があればってそれお嬢様の戦い方ではないでしょうに……」

    はあ、と溜息を吐かれる。

  • 28二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 02:20:31

    確かに流石に真夜中だったので朝方ごろに再開。

  • 29二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 12:41:51

    「とにかく、今はいろいろデリケートな時期ですからお嬢様は安全なところに引き篭もっていた方が良いですよ、鳥籠の鳥のように」


    むかつく言い方だったけど、それでも私の事を慮ってくれているらしい。

    ゲヘナ生徒にしては珍しいタイプだと思ったし、だから私は俄然興味が湧いてきた。

    彼女は一体どのような人なのだろう?

    そのように思う私もいつもとは違ってドキドキしていた。

    とはいえ、今日の出会いは本当に偶然だったし、だからもう会う事はないだろう。

    そう思っていたけど、dice1d2=2 (2)


    1 気になる、尾行しよう

    2 偶然の機会は再びやってきた

  • 30二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 12:47:09

    ゲヘナ生徒とトリニティ生徒との諍いについては過去から連綿と続いてきた一種の伝統みたいなものになっていたし、どちらが悪くてどちらが良いかという問題ではもはやなくなっていた。
    だったら完全に関係を断絶して高い壁を築いてしまえばもっと分かりやすくなっていたのかもだけど、そういう訳ではないのだろう。
    しかしこの争いは既に両学校も負担になっていて、だからこそ結ばれる事になったのがエデン条約、なんだとか。

    「ふーん、そうなんだ……」
    「いや、納得しているところ悪いですけど、どうしてここに?」

  • 31二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 12:52:42

    「なんか、近くで温泉を掘り当てた人達がいたらしくて、道を迂回してたらここにいた」

    「……あいつらか」


    そう、偶然にも私達は出会う事となった。

    どうやら彼女は今は仕事ではないらしい、どことなくだらりとした制服の着こなしをしている。

    最初会った時はきっちりとしていたから、なんだかギャップで頭が混乱しそうになった。

    いや、別に彼女がだらしない格好をしているのはむしろゲヘナらしいじゃん。

    そんな感じの毒が湧いてきた私はだから

    dice1d5=4 (4)


    1 もっとしゃんとすれば?

    2 だらしない人は嫌い

    3 今日はゲヘナ生徒らしい見た目だね

    4 ……

    5 か、格好良いじゃん?

  • 32二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 19:19:23

    こらー!そこへたれるなー!後々後悔することになるぞー!

  • 33二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 02:31:00

    いや、まだわからん
    ポケー…と蕩けてるだけかも

  • 34二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 02:47:14

    >>32

    ミノリステイ!

  • 35二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 14:35:18

    顔がニチャる

  • 36二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 14:45:09

    「……」
    「ん、なんですか? そんなに顔を真っ赤にして風邪でも引いたのです?」
    「べ、別にそんなじゃないし!」
    「まあ、曲がりなりにもトリニティのお嬢様。温室育ちなのだから風邪なんて引くはずもないですね」
    「……スマホの味を教えてあげようか?」
    「まずスマホは人を殴るものではないのですが」

    澄ました顔で、ああ言えばこう言う。
    ほんっとうに腹立たしい、ムカつく!
    そんな風にしていれば格好良い事を分かっててやっているのだろうか?

  • 37二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 14:49:50

    「とりあえず、用がないのならば私は行きますよ?」

    「は? わ、私と一緒にいるのがつまらないの?」

    「つまらない以前に一緒にいるメリットがありませんので」

    「なっ……!」

    「そもそも貴方と私はゲヘナとトリニティ、一緒にいると発生するのはデメリットの方が大きいでしょうに」

    「……デメリットがなかったら良いの?」

    「は?」


    だったら、と私が取った行動はdice1d3=3 (3)


    1 着替えてくる

    2 着替えさせる

    3 んな事知らねー!

  • 38二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 14:54:31

    「な、何を」
    「他人がどうとかメリットデメリットとか面倒臭い事言うんだったら、こうしてやる!」

    私は彼女の腕をがしっと両腕でハグし、そのままずんずんと歩き始める。

    「ちょっ、そんな事するしなくても私は歩け――っていうか力強いですね貴方!」

    どうやら力に関しては私の方が強いみたいだった。
    ていうかあれ、私なんでここに来てたんだっけ?

    「まあ、いっかどうでも良いでしょ」

    とにかく今は、このムカつく奴に嫌がらせをしてやりたい。
    そう思っていた私だったが、

    どーん!!!!

  • 39二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 14:56:57

    どこからか、大きな爆発音。
    思わず委縮し身を強張らせる私、それに対して彼女の行動は素早かった。

    「くっ……」

    私の体を押し倒し、上に覆いかぶさってくる。
    ……咄嗟に身を挺して守ってくれたのだろう、それは「私だから」という訳では当然なく体が勝手に反応したからだというのはすぐに分かった。
    でも。
    でも、やっぱり。

    (なんでこの人、いちいち行動が――!)

    ムカつく、かなり。

  • 40二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 14:59:28

    甘ずっぺぇ~~~

  • 41二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 15:01:12

    「全く……」

    静かになり、それから彼女は私の安否など気にする様子もなく立ち上がり、スマホを手に取った。

    「はい、はい……は? いや、ええ? なんでこの時期にトリニティの生徒が、いえそもそもそういう仕事は風紀委員の連中の……はあ、分かりました」

    ふーとため息を吐き、それから私に対して言う。

    「……少々野暮用が出来ましたので、貴方と遊んでいる場合ではなくなりました」
    「んな、私とは遊びだったの?」
    「語弊のある言い方はやめてください」

    本当に私の事なんて存在しなかったような雰囲気で立ち去っていく彼女の背中。
    それを私は見ている事しか出来なかった。

  • 42二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 15:05:49

    ぱーん!

    銃弾が外れる。
    そもそも私は銃の扱いが上手い訳ではなく、そもそも銃で狙える距離に相手がいるのならばそこら辺のものを鈍器にして殴りに行った方が早いと思っている。
    とはいえ授業で扱いを学ばなくてはならないし、テストだってある。
    筆記試験だけになればいいのにと思う時は多々あるけれども、こればかりは学校の方針なのだから仕方がない。

    「むぅ」

    結果は、20回中的に当たった回数は9回。
    何とも評価し難い回数である。

    「全く」

    こんな結果になっているのも、あるいは今の頭の中がぐっちゃぐちゃになっているのも。
    すべて、あの人の所為だ。

    「……」

    あのゲヘナの生徒。
    会ったばかりの彼女の事を、どうして私は意識してるのだろう?

    「また会ってみないと分からないかな」

  • 43二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 15:15:10

    まあ、例によって例の如く彼女と私はゲヘナとトリニティ。

    二回出会ったのは本当に偶然、三回目はない。

    本当に奇跡のような出会いだったと思うようにしよう、うん。

    って、そんな表現をするとまるで……


    「……」

    「あら、平山院様?」


    と、訓練場から出るとそこで同級生の子とばったり出会う事となった。

    名前は、なんだっけ?

    クラスメイトってだけで接点は全然なかったし、どうも記憶がうろ覚えだった。


    「ごきげんよう、今日も良い天気ですね」

    「ええ、ごきげんよう――時に平山院様は、くだんのエデン条約についてどうお思いですか?」

    「どう、とは?」

    「かのゲヘナ学園との条約、貴方の立ち位置をお教えください」


    唐突に尋ねられた事に私は目を白黒させるが、dice1d5=4 (4)


    1 ゲヘナ生徒なんか嫌い

    2 別に、何も

    3 一般生徒だからなんとも言えない

    4 ノーコメント

    5 ……

  • 44二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 15:19:10

    「ノーコメント」
    「ふうむ、それはつまり私には言えない、という事でしょうか?」
    「まあ、自身の発言の重みについては理解しているから」

    私の交友関係の広さに関してはさておき、私はそれなりに良いところの生徒だから発言が大げさに捉えられる事が儘あるのを知っている。
    成績も悪くないし、一時期はそれこそティーパーティーへの勧誘を受けていた時もあったくらいだ。
    まあ、一度か二度か断ったら一切来なくなったが。
    どうやらもっとふさわしい子が現れたのだとか……浦和ハナコって子らしい。
    私の印象だとあの子は割と普通そうに見えていたのだが、実は違うのだろうか?

  • 45二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 16:36:10

    ただどうも最近きな臭い噂が流れているのを聞いた事もあるし、意外と実は……なんて事もあり得るかもしれない。


    「まあ、そんな訳で」


    どんな訳かは分からないけど、どうやら相手はそれで納得してくれたらしい。

    一人頷きどこかへと去っていく彼女の背中を最後まで見届け、それから私は面倒くさかったなーとか思いつつ振り返る。

    さて、今日はこの後何をしようかな?

    dice1d5=3 (3)


    1 帰ろう

    2 帰ろう

    3 こっそり外に遊びに行く

    4 不審者発見

    5 不審者発見

  • 46二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 16:42:16

    暇だから学校の外に遊びに行こう、外出はなんか禁止されているけどバレなきゃ問題ないない。

    「一般生徒の私が一人勝手な事をしたって問題ないでしょ」

    なんて、さっき言った事とは少し逆な言い訳を口にしつつ、私はこっそり気配を消して学園内を歩く。
    どうも静かだ。
    生徒会から不要不急の外出などの禁止令が発令しているので仕方がないし、ていうかそれを破って外に出ようとしている私の方がおかしいのかもしれない。

    「ていうかエデン条約のあれこれが近いとはいえ、なんで生徒達の活動まで制限されてるんだろ?」

    どうもいろいろな噂を耳にするので、どれが正しくてどれが間違っているのかは分からない。
    ただ唯一分かっているのは、それほど噂が出回っているほどに生徒達の一部は結構エデン条約に対して関心を持っている事。

    「ぶっちゃけどうでも良いけどね」

    今後、ゲヘナとトリニティとの間に発生する無益な争いが発生しなくなればそれに越したことはないのだし。

    「いちいち因縁付けられるのも面倒だしねー」

    っと、そこで校門の方が何やら騒がしくなっているのに気づく。
    なんだろうと思っていると、そこにはゲヘナ生徒の姿があった。

    「あれは……あいつ?」

    なんであいつがトリニティにまで来ているのだろう?

  • 47二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 16:46:43

    何やら口論をしているみたいで、そしてあいつは私の姿を発見したらしくてこちらを指さしてきた。
    なんだかよく分からないけど呼ばれた気がするので「面倒くさいなー」と思いつつ向かってみる事にする。

    「どうかしたの?」
    「ひ、平山院様! その、このゲヘナ生徒は貴方の落とし物を届けに来たとの事で」
    「落とし物?」

    すると彼女は明らかに上等そうな綺麗な紙袋をこちらに見せてくる。

    「ハンカチ、どうやらあの時偶然私のポケットに入り込んでいたらしくて」
    「そ、そんな事ある?」
    「あったのだから仕方がないだろう」
    「うーん……」

    そういう事なら、と私はそれを受取ろうとして、その前に慌てたトリニティ生徒から止められた。

    「危ないですって!」
    「別に危険物が入っている訳でもないでしょうに」
    「し、しかし」
    「大丈夫だって」

    私はあいつの手から紙袋を受取り、中身を確認する。
    うん、やっぱり私のハンカチが入っていたし、それ以外は何も入っていない。

    「ほら、何ともないでしょ?」
    「う、うーん……」

  • 48二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 16:48:51

    「それでは、私はここで」
    「ちょ、ちょっと。帰るの?」
    「用事は済ませたのだから帰るのは当たり前でしょうに」

    面倒臭そうに帰ろうとするあいつに私は言う。

    「お礼の一つくらいさせてよ!」
    「……はい?」

    私は彼女の手を取り、ずんずんと移動を開始する。
    なんかトリニティ生徒の子が騒いでいるような気もしたし、あいつも呆然としているが気にするか。
    全くもう、ムカつく!

  • 49二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 16:52:04

    「待ってください、ちょっと!」
    「なに?」
    「いや……トリニティってこんなに静かなところなんですか?」
    「……ううん。ほら、今はエデン条約についてのあれこれでいろいろと制限されているんだよ」
    「しかし、それにしては風紀委員……確か、正義実現委員会の姿は見当たらないようですが?」
    「そういえば」

    確かに、トリニティ生徒の安全を守るという使命を持つ彼女達の姿が今日は不思議と見当たらない。

    「なんでだろ」
    「何か、あったんでしょうか?」
    「別に良いでしょ、あったとしても、一人のゲヘナ生徒であるあなたに関係は――」

    その時だった。




    謎のガスマスクをした生徒の一人が、こちらに鬼気迫る勢いで向かってきたのだ。

    「貴様、ゲヘナの生徒だな!!!!」

  • 50二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 16:55:03

    「え、え?」

    頭が混乱する、あんな見た目の生徒初めて見た。
    明らかに武装をしているし、更に言うとこう――明らかに健康状態が悪そうな痩躯をしている。
    少なくともトリニティ生徒にあそこまで不健康そうな見た目の生徒はいない。
    だとすると、部外者?

    「部外者の生徒がどうして」

    当然のように湧いてきた疑問に対し、しかしその生徒は止まらなかった。

    「覚悟しろッ!」

    銃弾が吐き出され、しかしそれを冷静に回避したあいつはそのままその生徒を拘束しに掛かる。
    銃をが知りと掴み、寝技に持っていく。
    ……静かになった生徒を見、改めてあいつは言った。

    「なにが起きてるんですか?」

  • 51二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 17:02:39

    よくよく冷静になって考えてみると。
    いや、普通に冷静になるとゲヘナの生徒の手を掴んでずんずん歩いている奴なんかいたらそれこそ大騒ぎになってもおかしくないはず。
    しかし、静かだ。
    まるで世界が私とこいつ以外にいないかのよう。

    「……妙ですね」
    「何が」
    「この生徒、一体どこの所属ですか?」
    「部外者の生徒みたいだけど?」
    「部外者の生徒をトリニティが歓迎している姿は、まあ、ゲヘナ以外ならばあり得るのでしょうけど」
    「ううん、待って。そもそも今のトリニティって校外の生徒を受け入れてないはず、だけど」
    「では、この生徒は一体どこから?」
    「……普通に考えるのならば、誰かが手引きしたって事になる、けど……」

    あるいは、今回いろいろと発令されたのはこの生徒が堂々と校内を移動している事を生徒達に悟られないようにするため、とか?

    「……何やらトラブルのようです、ね」
    「帰る?」
    「いえ、癪ですけどここは問題の解決をしましょうか」
    「ど、どうして?」
    「ここでトリニティに恩を売っておけば、後々に我々万魔殿のメリットになると思うので」

    こいつ……

  • 52二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 17:07:18

    とはいえ、今の手がかりはというとこの謎の生徒がやってきた方向がトリニティ総合学園の別館方面という事くらいしか情報がない。

    「いや、でもあっちにはそれこそ正義実現委員会が」

    そう思いつつどう言い訳するか考えていると(特にハスミ先輩はゲヘナ生徒の事を快く思ってないとの事らしいし)、しかし何故かそこには正義実現委員会の姿がどこにも見当たらなかった。

    「あれ?」

    なんで?
    代わりに聞こえてきたのは、爆発音。
    どこかで戦闘が起きているらしい。

    「なんで?」

    人の動きが全く見えないのも不気味さに拍車をかけていた。

    「とりあえず、戦闘しているところへと行ってみましょうか」
    「ねえ、やっぱり貴方帰った方が」
    「ここまで来て帰れるはずないでしょうに」

    こいつ……

  • 53二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 17:12:37

    「待ってください」

    と、びくびくしながら戦闘が起こっているであろう方向に向かっていると、おもむろにこいつから静止される。

    「な、なに?」
    「ブービートラップが仕掛けられている」
    「……うへっ!?」

    あっぶな!
    ていうかなんでそんなのがトリニティの校内に!?

    「な、なにが起こっているんだ本当に」
    「少なくとも平和ではない事が起こっているのでしょうね」

    そうこうしつつ、戦闘音はどんどんと近くなっていく。
    そこで、何やら前方にぞろぞろとたくさんの生徒を引きつれた、ある意味トリニティの有名人の姿を目にした。

    「あれは、ミカ様?」

    引きつれているのは例の正体不明な生徒達だ。
    え、じゃああの生徒は彼女が呼び込んだって事?

    「でも、一体どうして?」

    何か理由はあるんだろうけど、でもその理由が見当つかない。

    「……ん?」

    あっやべ、目が合っちゃった。
    そしてその視線は私の横にいるゲヘナ生徒の姿へと移り、その表情は驚愕、不審それから理解が難しいものへと変わっていく。

  • 54二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 17:41:43

    ん・・・文字が細くて長文だと見にくいから自分で♡を押して太文字にすべき
    好きだから頑張ってほしい

  • 55二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 00:56:42

    >>54

    IPが変われば♡を何度もポチれるんだからお前さんも頑張るんだよ

  • 56二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 12:45:41

    このレスは削除されています

  • 57二次元好きの匿名さん24/12/24(火) 20:39:53

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 04:32:20

    未明の保守

  • 59二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 04:48:53

    このレスは削除されています

  • 60二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 04:54:16

    >>55

    固定回線民なんじゃね?

  • 61二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 05:19:58

    蛇に絡まるカエルの気分を一瞬味わう事になった。
    そしてそれはミカ様の接近を許すには十分過ぎた。

    「う」

    謎の生徒達が陣列を組み、ミカ様が合図するのを待っている。

    「やあやあ、平山院ミココちゃん。良い夜だね、元気?」
    「ミカ様」
    「申し訳ないんだけど、今、私には時間がないんだ。だから簡潔に答えて」

    ゾッとするほどの冷たい口調だった。

    「貴方こそがトリニティの裏切り者だったんだね」

    ……はい?

  • 62二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 05:42:51

    なんか凄い勘違いされてるような気がしたが、しかしその発言をした本人はなんと言うかすごく焦燥しているように見えた。

    冷静な判断を取れていないのか、少なくともティーパーティーとして今起きているなんらかの問題を解決する為に必死になっているのか。

    そのような人にとって真実というのはあまり重要ではないのだろう。

    ただ「それっぽい」事があればそれで良い。

    例えば、そう。


    ゲヘナは「ゲヘナ」だから嫌い、とか。


    とはいえ今の状態はまずい、とにかく行動しないと。

    dice1d2=2 (2)


    1 混乱を逆手に取ろう。戦闘が起きている場所に向かう。

    2 本気で逃げる。そういえば近くに姿を隠せそうな場所がある。

  • 63二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 05:50:23

    「逃げるよ!」
    「え、ええ!」

    彼女は、流石にトリニティ内部では土地勘は私の方があると判断したのか走り始めた私の隣を迷わず着いてきてくれる。

    「……人員を割いて、彼女達を捕まえて!」

    背後から声が聞こえるが構わない。
    今、私達が向かうのはある意味ティーパーティーの彼女が無茶苦茶にしたくないであろう場所。
    古聖堂だ。
    エデン条約を締結する為にその場所が利用されるみたいで、だからミカ様もその場所を荒らすのは嫌うはずだ。
    最終的に中に入ってしまえばこちらの勝ち。
    後は野となれ山となれだ。

    「ふ、ふぅ」
    「一体、このトリニティで何が起きている……?」

    私が聞きたい。
    とはいえそのまま普通に着いた古聖堂に入り込み……なんか普通にあの生徒達も着いてきているな。

    「あれ、詰んだ?」

  • 64二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 06:00:54

    逃げ場はないし、あとは明らかに戦闘準備万端そうな生徒達をなんとかしなくてはならない。
    数的有利は当然なかった。

    「……う、うう」
    「まったく」

    だらだら冷や汗をかいている私に対し、こいつは割と冷静だった。

    「この程度、ゲヘナでは挨拶にもなりません」

    武器を取り、戦おうとしているこいつを見る。

    「とにかくトリニティで問題が発生しているのならば、投降なんて出来ません。そんな事をすれば私も貴方も都合の良い駒とされる事でしょう、だから」

    彼女は言う。

    「不本意ですけど。今は貴方の事、私が守ります」

    どきりと、胸が高鳴ってしまう。
    そしてその胸の鼓動は、謎の心霊現象によって別のものに塗り替えてしまった。

    なんか真っ青なもやもやした煙が現れて謎の生徒達を襲い始めたのだ。

    「は?」

    何これサプライズ幽霊?

  • 65二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 06:04:19

    その幽霊(?)もどうやら存在が不安定なようで時々姿にノイズが走っている。
    ただ、戦況に大混乱を招くのには十分で。だから私は彼女の手を取りその場から逃げ出す事に成功するのだった。

    「な、なんだったんだあれ?」

    よくわからないけど、助かったのかな?

  • 66二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 15:22:44

    よくわからないけど、とりあえず一難去ったみたいで一安心だ。
    ただ問題はまだあるというか、そもそも隣にいるこいつがまだトリニティの敷地内にいるという事態が問題である。
    そもそも現在、トリニティではティーパーティーのミカ様が動かなくてはならないほどの事態が発生している。
    これに首を突っ込むのはほぼ自爆行為だろう。
    だから、今いち早くしなくてはならない事は隣にいる彼女を帰路につかせる事。
    ……彼女を巻き込むのは気分が悪いし。

    「とりあえず、帰ろう」
    「……ええ」

    彼女も自身の抱えている問題は理解しているのだろう、素直に頷いてくれる。

  • 67二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 15:30:21

    幸い、今日は人が全然いない。
    これはむしろ「不幸中の」というやつだろうけど、今は最大限それを利用しよう。

    「まさかトリニティが難解な問題を抱えているとは思いもしませんでした」
    「上に報告して利用するつもり?」
    「……いえ、それは間違いなく両校にとって不幸な事になるでしょうから。まったく、こんな事になってしまうならばそもそも興味本位で足を踏み入れるべきではなかったか」
    「それはそう、トリニティにゲヘナの生徒が入り込むなんて本当に言語道断──」


    寒気を、感じた。
    恐る恐る振り返ると、そこには。

    「あは⭐︎」

    聖園ミカ様、本人がそこにいたのだった。

    「うん、もう何が何だか分からないけど。とにかく全て無茶苦茶にすれば結果は後から付いてくるよね?」

  • 68二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 15:39:57

    ダガン!!

    吹き飛ばされるあいつ、その手から大穴が空いた携帯用の防護盾が握られていた。
    どうやら咄嗟に取り出したは良いものの、それだけではミカ様の一撃を防げなかったようだ。

    「ぐ、ぅ」
    「ミカさん!」

    遠くで誰かが叫ぶのを聞く。
    誰なのか確認出来ない。
    頭が真っ白になる。

    「ば、化け物!?」
    「幽霊?」
    「ひ、平山院さんっ」

    と、とにかく今は逃げないと。
    逃げないと。
    私は震える体に鞭を入れ、ただ無心に抱き上げた彼女と一緒にその場から駆け出した。

  • 69二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:50:19

    出会ってしまった

  • 70二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 10:13:47

    撒けるか?

  • 71二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 21:39:51

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 08:32:22

    事件に巻き込まれた一般生徒視点って結構新鮮

  • 73二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 20:13:20

    頑張れミココちゃん

  • 74二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 07:17:05

    起きたら落ちかけなのやめてほしい()

  • 75二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 09:41:03

    「なんとか、逃げられた……」


    相も変わらずこいつは目を覚まさないけど、とりあえずトリニティ総合学園から脱出する事に成功した私はひとまず胸を撫で下ろした。

    現状、学園で何が起きていたのか私は完全に理解できていない。

    ただ、あのままこいつを学園に留まらせ続けるのは間違いなく悪手なのは分かった。

    だから逃げてきたのだけど、しかしこの後どうしよう。


    「……?」

    dice1d3=1 (1)


    1 フウカと遭遇

    2 美食と遭遇

    3 ???

  • 76二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 09:41:48

    保守ありがとうございます。

    年末年始も忙しいのですが何とか続けていきたいです。

  • 77二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 09:45:53

    「……貴方、それにそっちは万魔殿の?」


    そこに立っていたのは角を生やしたゲヘナの生徒。

    不思議な事に、一般的なゲヘナ生徒と比べて大人しい表情をしている。

    いやまあ、警戒心は露わにしているけどいきなり襲ってくるなんて事はなさそうだ。


    「えっと、大丈夫? 貴方、トリニティの生徒みたいだけど」

    「あー……」


    dice1d2=2 (2)


    1 この人、連れてってください

    2 この人、連れてってください

  • 78二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 09:49:47

    私と彼女がこれ以上一緒にいる理由はないし、それにゲヘナ生徒がいるのならばそちらにこいつを任せるのが一番だろう。
    そう思い、いまだ意識を取り戻さない彼女を目の前のゲヘナ生徒に引き継ごうとした。

    「む、うーん。まあ、OK。責任もって連れてく」

    相手もどうやら何があったのか追究はしてこないでくれて、素直に彼女の事を連れて行ってくれるみたいだった。
    ……ゆっくりと遠ざかる背中。
    私はそれを最後まで見送ったのち、どっと押し寄せてきた疲れに顔をしかめつつ思案した。
    さて、これからどうしようか。

  • 79二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 21:26:14

    一人になっちゃった

  • 80二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 07:59:18
  • 81二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 19:30:08

  • 82二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 06:54:10

    保守

オススメ

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