【クロス・閲覧注意】なぎ1/2 2日目

  • 1二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 23:55:31

    呪泉郷に湧く泉の一つに落ちてしまった凪!
    パートナーにバレずに/パートナーにバレても、元の体に戻ることはできるのか!?

    注意!
    この二人は凪玲になる可能性があります

  • 2124/12/22(日) 23:55:56
  • 3124/12/22(日) 23:56:26

    ♨️お詫び
    風呂に入りながら前に立てた2日目スレに書き込んでいたところ、スマホを水中に落としてしまい、水滴が反応して誤ってスレごと削除してしまいました。
    色々と考えましたがどうしても完結させたいと思ったので、スレ主のエゴを優先させてもう一度スレを立てました。

    削除前に進んでいた箇所までは、ダイスの結果も同じものとして記載します。
    記録の残っていない部分に関しては記憶頼りとなるため細部に違いがあるかもしれませんが、大筋は同じになるようにしています。

    不手際が多く自己満足のような形になってしまいますが、まだ見てくださる方がいらっしゃいましたら、最後までお付き合いください。♨️

  • 4二次元好きの匿名さん24/12/22(日) 23:58:22

    お風呂大好きスレ主!
    待ってたよ〜〜〜立て直しありがたい!また楽しみにさせてもらいます!

  • 5124/12/23(月) 00:01:03

    なぎが目を覚ますと、そこは水中だった。

    その状況はまったくなぎの理解を超えていたのだが、ありのまま今起こっていることを話すと、そのように何を言ってるのかわからないと思われそうな表現しかすることができなかった。

    なぎは面食らいつつも、ひとまず水面から顔を出すことにした。一日活動して、犬の体の動かし方はすっかり身に付いていた。

    玲王「あ、えっ…なぎ!?」
    なぎ「わん!(玲王!)」

    水面から顔を出してまず目に入ったのは、驚いた表情でこちらを見つめる玲王であった。
    相変わらずかわいいなぁとのんきに考えていると、玲王は焦った様子で目を更に見開いた。

    玲王「もしかして…溺れてるのか!?待ってろなぎ!今助けに行」
    なぎ「わん!(あーーーそれダメ!)」

    勘違いした玲王がなりふり構わず泉に飛び込もうとしたので、なぎは慌てて陸へ上がった。

  • 6124/12/23(月) 00:02:06

    玲王「よしよしなぎ、大丈夫か?寒くない?」
    なぎ「わん(俺は大丈夫だよ)」

    なぎは玲王に水滴が当たってしまわないよう細心の注意を払ってブルブルし、体中の水滴を振り払った。
    とはいえその長毛にはまだまだ水滴が付いている。にも関わらず、不思議と寒さは感じなかった。

    ?「あいやーお客さん、やはり白くてデカい犬になてしまたね」
    玲王「うわぁっなんだよ!?」

    玲王の背後から現れたのは、現地の案内人と思わしき人物だった。
    だんだんと何か思い出してきたような気がする。

    案内人「お客さんの落ちた白犬溺泉、そこで溺れた者皆白くてデカい犬になてしまう呪い的泉ね」
    玲王「白犬溺泉…?呪い…?」
    案内人「ここに湧いてる百以上の泉の一つ一つに、同じよな悲劇的伝説があるのよ。例えば娘溺泉で溺れた者皆若い娘に、熊猫溺泉で溺れた者皆パンダに、黒豚溺泉で溺れた者皆黒い子ブタになてしまう」
    玲王「悲劇的伝説…?」
    案内人「そんな訳で大変危険なのでもう誰も使てないのよ、この修行場。お客さん物好きね」
    玲王「…???」

    玲王はさっきから何を言っているのかわからない、と言いたげな表情をしている。
    一方でなぎには心当たりがありまくりだった。案内人の言葉は正しいと判断し、絶対に玲王をどの泉にも落とす訳にはいかないと決心する。
    例え玲王が子ブタになったとしたら、間違いなくこの世のどの子ブタよりもかわいい子ブタになるに違いないし玲王である以上その存在ごと愛せるのはわかりきっているのだが、それとこれとは話が少し別である。かわいいあまりに誰か他の奴に食べられそうになったらどうする?なぎはもしそうなったら自分が何をするかわからなかった。

  • 7124/12/23(月) 00:02:51

    なぎと玲王は、どういう訳か、凪がなぎになってしまう原因となったあの夢と同じ場所にいる。
    しかもなぎには、今回の夢と地続きになっている前回の夢の記憶が残っていた。一方で、玲王にはその記憶がないらしい。前回の夢から目覚めた時の反応から、ここでの出来事は夢から覚めるたびに綺麗に忘れてしまっていると考えた方が良いのだろうか。
    とにかく、今はなるべく早く夢から覚め、玲王をこの危険地帯から連れ出すべきだとなぎは考えた。

    玲王「うーん?なるほど!」
    なぎ「わん(玲王?)」

    玲王はさっきとうってかわって、すっきりした表情でぱんと手を打った。
    嫌な予感がする。

    玲王「つまりこれは…夢だ!俺もどこかに入ってみよう!」
    なぎ「わん!(玲王ー!)」

    嫌な予感が的中してしまった。
    玲王の優秀な脳は現実では起こりえないことだと判断し、これが夢だと結論づけてしまった。

    案内人「あいやーお客さん危ないよ!」
    玲王「大丈夫、夢の中だってわかりゃ何が起こっても怖くねえよ!自分の脳みそがどんな現象を生み出すか気になるしな!」

    確かに夢ではあるのだが、ただの夢ではない。ここで起こったことが現実にも影響を与えてしまう、恐ろしい夢なのである。
    とはいえ、犬の姿ではそれを玲王に伝える方法がない。今持っているホワイトボードに書いて伝えるか…いや、そんな時間はない。なぜなら玲王は今にもふらふらとそこらの泉に近づいていってしまいそうだからである。

  • 8124/12/23(月) 00:03:39

    なぎ「わん(玲王…!)」
    玲王「ん?どしたなぎ?もしかして…」

    玲王の着ている服の裾をなるべく優しく噛み、そっと引っ張った。
    玲王は歩みを止めてくれたが、果たして。

    玲王「お前も一緒に水遊びしたい?いいよ!」

    ダメだった。
    まずい、このままでは玲王が世界一かわいい(任意の動物)ちゃんになってしまう!

    なぎは必死で玲王を止めようとした。
    そしてやむをえず、その大きな体で正面から玲王の体にもたれかかった。

    玲王「わぁっ、なぎ?」
    なぎ「わん(玲王〜そっちいかないで〜)」
    玲王「……!」

    玲王は足を前に踏み出すのをやめた。その目はぱっと見開かれ、輝いている。
    どうやら興味をひくことに成功したようである。なぎは内心ほっとした。

    玲王「な…なぎ〜!なんだそれかわいい!抱っこしてほしいのか?もぉ、しょうがねーな♪よいしょ、」

    そう言って玲王が少しかがみ、なぎの体に抱きついた瞬間、なぎは頭から温かい何かを被ったような感覚を覚えた。

    ぱしゃっ

  • 9124/12/23(月) 00:04:09

    凪「!」
    玲王「えっ」

    あまりに突然のことだったので、一瞬、何が起こったかわからなかった。
    急に増加した凪の体重を受けとめきれずバランスを崩しかけた玲王の背に咄嗟に正面から腕を回し、倒れてしまわないように支える。

    そうしてはじめて、凪は、自分が人間の姿に戻っていることを悟った。

    案内人「あいやーお客さん申し訳ない!落ち着かせようと思て持てきた大量の白湯を転んだ拍子に頭から被せてしまた!」

    凪の背後で何やら説明口調の声が聞こえたのは認識していたが、凪も玲王も自分の直面している状況を理解するのに必死で、頭に全く入ってこなかった。

  • 10124/12/23(月) 00:06:10

    凪「……」
    玲王「……」

    思いがけず玲王を抱きしめる形になってしまっていることに気付いた凪は、体を離して恐る恐る玲王の様子をうかがう。
    目の前にいたはずの白い犬の体が一瞬にして人間の体に変化するのを目の当たりにした玲王は、信じられないものを見たと言いたげな表情で凪の顔を見つめていた。

    凪「あの…玲王?」
    玲王「……」
    凪「そ、そんなとこまじまじと見ないで」

    玲王の視線は、目の前にいるのが凪であること、目の前にあるのが人間の体であること、何も服を着ていない状態の凪に先程までしっかり抱きしめられていたことを確認するように動いていた。
    視線が凪の顔からだんだんと下がって体を辿っていることに気付いた凪は、慌ててある箇所だけは手で隠すことに成功した。
    無言のまま状況を確認し終えた玲王の視線は、またゆっくりと再び凪の顔に戻ってきた。
    そして。

    玲王「…………ばたんきゅ〜」
    凪「玲王!」

    脳がオーバーヒートしてしまったのか、玲王はくるくると目を回してしまった。
    凪はその場に倒れそうになった玲王を慌てて抱きとめたが、玲王がそれを認識することはなかった。

    「れ…玲王ーーっ」
    「あ〜〜っ気絶してしまた」
    「誰なんだお前、いやそんなことどうでもいい、玲王ーーっ」
    「まあ急な変化に驚いてしまうのはよくあるこ」
    「玲王ーーっ」

    悲痛な叫び声をあげて玲王の名前を呼んでも、玲王に反応は見られなかった。表情をよく観察したところ苦しそうな様子がないのが幸いであった。というか…ちょっと口角が上がって、幸せそうな表情をしているようにも見える。なんでだ。
    凪が諦めずに玲王に呼びかけを続けていると、突然、急激な眠気に襲われた。いや、眠気なのだろうかこれは。いつか感じた感覚に似ているものの、それが何だったかは思い出せなかった。
    体のぐらつきを感じた瞬間、咄嗟に凪は玲王を優しく地面に横たえた。それを確認してすぐに、凪は意識が遠のくのを感じた。

  • 11二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 00:08:17

    やったーなぎ1/2だ!続きも楽しみにしてます

  • 12124/12/23(月) 00:14:01

    まだ見てくれる人がいて嬉しいです!
    もう二度と風呂でスレ開かないようにします!多分
    このスレもよろしくお願いします〜♡

  • 13二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 00:19:03

    このスレ凪がエゴいし玲王が可愛いくて最高だからまたスレ立ててくれてありがとうスレ主

  • 14124/12/23(月) 07:37:01

    そこで凪は目を覚ました。

    全くリアリティのある夢だった。というか実際、現実に起こった出来事のような気さえしている。

    まだ夢と現実の狭間にいるような感覚で、裸の凪に抱きつくような体勢で寝ている玲王の頭をそっと撫でた。


    凪は、dice1d2=1

    1.二度寝しようとする

    2.すぐに異変に気付く

  • 15124/12/23(月) 07:37:46

    ああ、幸せだ、と凪は思った。

    起きたら目の前に好きな子がいて、体温を分け合うようにくっついていられる。

    こんなに幸せなのに起きてしまう理由なんてない。二度寝しよう。

    何度も頭を撫でたら起きてしまうだろうか。でももっと触りたいな。

    素肌に玲王の頬が触れていて気持ちいい。本当はもっと玲王の肌に触りたいけど、玲王の着ている服が少し邪魔だ。裾から手を入れたら怒るかな。でも触りたいし。起こしちゃったらごめんね。


    凪はぼんやりした脳でそう考え、玲王の背中側から服の中に手を入れた。


    「んっ」


    玲王の肩が跳ねた。


    凪はそこで、やっと異変に気付いた。


    玲王は、dice1d2=2

    1.顔を真っ赤にして凪を見つめていた

    2.寝起きが良くないのでまだ半分夢の中にいる

  • 16124/12/23(月) 07:38:20

    「……!?」

    「んぅ…」

    「!?!?」


    朝起きたら玲王にぎゅうっと抱きつかれていた!

    凪にとっては一大事である。

    凪の心臓は一気に大きな音を立て始めた。体に密着している玲王の頬に心臓の拍動が伝わって起こしてしまうのではと心配になるほどだった。

    しかも、どさくさに紛れていい匂いのする髪に顔を埋めたり、服の中に手を入れたりしてしまっている。慌てて玲王の服の中から手を抜いた後にも、玲王の肌の滑らかな感触がまだ残っているように感じられ、凪はしばらく自分の腕に残った体温を堪能した。


    その最中に、ふと気付いた。

    凪の体は、寝た時のような犬の状態ではなく、人間の状態に戻ってしまっているということに。


    凪は、dice1d2=1

    1.この姿を玲王に見られる訳にはいかない、しかも全裸だし!急いでベッドから抜け出そうとする

    2.この姿を玲王に見られる訳にはいかないけれど玲王に抱きつかれているこの状況をもっと堪能したい!真剣に悩む

  • 17124/12/23(月) 07:39:07

    天国から地獄に落とされたような気分だった。

    玲王に抱きつかれているという夢みたいな状況を自ら脱しなければいけない理由ができてしまった。しかし、もし玲王にこの姿を見られてしまったらこの先ずっと抱きついてくれることがなくなるかもしれないのだ。それはもっと嫌だ。

    それに、全裸なのも良くなかった。玲王に全裸でベッドに潜り込んでくる変態だと思われてしまうことは何としても避けたい。


    幸い玲王は寝起きが良くないようで、今もうにゃうにゃと言いながら目を閉じたままでいる。玲王が完全に起きてしまう前に隠れようと、凪は背中に回された玲王の腕を急いで、しかし玲王を起こしてしまわないようにそっと外そうとした。


    凪は、dice1d2=2

    1.ベッドから出ることに成功した!まだ玲王は目を覚ます様子がない

    2.ベッドから出ることに成功した!玲王がもうすぐ目を覚ましそう

  • 18124/12/23(月) 07:40:46

    「凪」

    「!」


    やけにはっきりとした発音で名前を呼ばれて、凪の動きは止まった。

    ぱっと玲王の顔を見る。

    眉毛がきゅっと寄せられているものの、目はまだ閉じている。


    玲王がまだ半分夢の中にいることに安心したのも束の間で、せっかく持ち上げた玲王の腕が、今度は凪の首にしっかりと回された。

    凪はいよいよ、本格的に焦り始めた。

    ますます体を離しづらくなってしまう。というかこの体勢は危険すぎる。一つのベッドで密着?しかも片方は全裸?俺たちまだ付き合ってないのに。付き合ってないよね?え?俺と付き合ってくれるの?玲王、俺のこと好きなの?


    「いかないで」

    「え?」


    凪は目を見開いて玲王の顔を見つめた。

    玲王は目を閉じたまま、それ以上は何も言わなかった。


    凪は、dice1d3=1

    1.聞き間違いかと思う

    2.玲王の頬を撫でる

    3.玲王の頬にキスしようとする

  • 19124/12/23(月) 07:41:19

    凪は、好きな子からの更なる接触を受けてかなり気が動転していたのかもしれない。


    「……」

    …あるいは、何か他の理由があったのかもしれないが。


    とにかく、凪の脳内で玲王の言葉は、何か別の言葉をそう聞き間違えてしまったのだと判断された。


    「…ごめんね、玲王」


    凪は小さくそう呟いて、首に回された玲王の腕から抜け出した。


    玲王は急に寒くなった腕の中に何かを探しているような動きをしていた。ますます眉毛が寄せられ、いつ目を開いてもおかしくはなさそうな様子だった。


    凪は、dice1d2=1

    1.部屋の中で戻り方を探す

    2.浴場へ向かう

  • 20124/12/23(月) 07:41:45

    自分の体のぶん空いてしまった空間を埋めるために玲王にそっと布団をかけ直してから、凪は部屋中を見渡した。

    もう時間がない。しかし全裸で部屋の外に出る訳にもいかないし、服を着る時間も惜しい。まずは部屋の中から探すのが良いだろう。

    いつも物を玲王に管理してもらっているから、どこに何が置いてあるかいまいち覚えていない。しかし凪には一つだけ心当たりがあった。

    昨日、玲王が食事と一緒に飲料水を持ってきてくれていたのを覚えていたのだ。犬が飲みやすいように薄い皿に注いだものと、その替えとしてペットボトルに入っているものも。

    凪は思った通りの場所にそれが置いてあるのを確認して、ペットボトルの方を手に取った。


    玲王は、dice1d2=1

    1.ぱっちりと目を開ける

    2.まだぼんやりしながら目を開ける

  • 21124/12/23(月) 07:42:17

    玲王がぱっちりと目を開けるのと、なぎが空になったペットボトルを床に落としたのはほぼ同時だった。


    「…なぎ…?」

    「わん(玲王、おはよう)」


    あとほんの少しでもタイミングが遅ければ、人間の姿を見られてしまっていただろう。玲王が朝にあまり強くなくて助かった。


    玲王はぽかんとした表情でなぎを見つめている。

    まだ脳が覚醒しきっていないのかもしれないと思い、なぎは玲王のいるベッドに近付いた。


    玲王は、dice1d2=2

    1.なぎにタオルを被せる

    2.少し様子がおかしい?

  • 22124/12/23(月) 07:42:46

    「……」

    「わん(玲王?)」


    玲王は目をぱちくりさせたあと、いきなりその顔を真っ赤にしてぷるぷると震えだした。


    「わん(え、玲王どうしたの?その顔かわいい)」

    「う、うぅ…俺、なんであんな…!」

    「わん(玲王ー?)」


    玲王は、dice1d2=2

    1.何があったかをなぎに説明してくれる

    2.恥ずかしくて言えないみたい

  • 23124/12/23(月) 07:43:31

    「そもそもなんであんなおかしな……たんだ…まさか……が、…だなんて…確かに………けど。…だって…………ても、後……あれ………す……よなぁ。……の願望………なの……?…と一緒に……、…………て、……も、…………でって…あ"ーっもぉ!!!」


    玲王はぐるぐると頭を抱えて考え込んだかと思うと、いきなり大きな声を出して記憶を引っ張り出すのをやめた。

    顔を上げた拍子に、じっと玲王を見つめていたなぎと目があった。


    「うぅ、ごめんなぎ…朝から見苦しいもんを…」

    「わん(玲王が見苦しい瞬間なんてないよ。でも大丈夫?何かあったの?)」

    「なぎ…」


    玲王はなぎの体温とふわふわに癒されようとして、なぎに向かって両腕を伸ばそうとした。


    玲王は、dice1d2=1

    1.なぎをわしゃわしゃ撫でた

    2.なぎを撫でようとしたが、なぎに触れる前に手が止まってしまった

  • 24124/12/23(月) 07:44:19

    「ってなぎ、お前、びしょ濡れじゃねーか!」

    「わん(やっちゃった)」

    「ああ、昨日持ってきた水か。蓋閉めんの忘れてたかな…もぉ、朝から水遊びしたくなっちゃったのか?」


    玲王は、自分の手が濡れてしまうのも気にせず、なぎの頭に手を置いた。

    そのまま優しく、感触を確かめるように数回撫でた。


    「……」


    その後、今度は両手で思い切りわしゃわしゃと撫で始める。


    「お前天才なのに、こういうとこはやっぱワンちゃんだな!わんぱくなんだから!」

    「わん(わぁ〜玲王の撫で撫できもち〜)」


    なぎが玲王の気が済むまで好きにさせていると、玲王の手がぴたりと止まった。


    「…うん、やっぱ、犬だよな」

    「…わん?(…玲王?)」


    確かめるように呟いて、玲王の手が離れていった。


    「…よし、なぎ!ドライヤーで乾かしてやるからな!うちの天才犬が風邪でもひいたら大変だ」

    「…?」


    すっかりいつも通りの様子に戻った玲王に何があったか尋ねる手段は、今のなぎにはなかった。


    なぎは、dice1d2=1

    1.今日は1日玲王と一緒にいようと考える

    2.今日は玲王に着いていかず、戻り方を探すことに専念しようと考える

  • 25124/12/23(月) 07:46:01

    ドライヤーを片手に持った玲王に丁寧に体毛を乾かされながら、なぎは鏡越しに玲王の表情を伺った。


    先程までの玲王は、明らかに様子がおかしかったような気がする。

    というか多分今も、なんでもないような顔をして、頭の中では何やら色々と考えてしまっているのだ。

    玲王は顔に出やすいくせに、本心を隠すのがうまい。玲王が隠そうと思ったことは、凪には看破することが難しい。


    だから、なぎは決心した。

    今日一日ずっと玲王と一緒にいて、玲王のどんな変化も見逃さないようにしようと。


    それでまた考え込んでしまっているようだったら、視界に割り込んで撫でてもらって、リラックスしてもらおう。

    今のなぎはふわふわなので、多分玲王を癒せるはずだ。


    「……」

    「…はい、乾いた!ばっちりふわふわだ」

    「わん(ありがと〜)」


    ドライヤーのスイッチを切った玲王の手が、最後になぎをひと撫でして離れていった。


    「さ、そろそろ食堂行くか!」

    「わん(おっけ〜)」


    玲王は、dice1d2=1

    1.誰にも会わずに席に着く

    2.席を探している最中に誰かと会う

  • 26二次元好きの匿名さん24/12/23(月) 10:47:13

    またスレ立ってて嬉しいです
    最後まで見届けようと思います

スレッドは12/23 22:47頃に落ちます

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