- 1二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:09:17
- 2二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:09:28
中学三年生最後の日、僕は想いを寄せるあの子に告白した。
- 3二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:10:53
私、実は妖怪なの
- 4二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:11:03
このレスは削除されています
- 5二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:35:17
「そう、奇遇ね。私、実はエクソシストなの」
- 6二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:36:19
第三の女はそう言うと十字架に似せた剣で彼女に斬りかかった
- 7二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:37:00
情けない僕の足は震えて動かない
- 8二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:42:02
瞳には十字架の剣の一太刀によって舞う飛沫が映っていた。
- 9二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:44:28
その血は青かった
- 10二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:45:15
ブルーベリー臭がすごい……
- 11二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:47:02
目に……良いんだよ……
- 12二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:54:47
僕の心の声を読んだのか、想い人の口からそんな言葉が発せられた。
- 13二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 19:59:04
彼女の切断された首は、転がりながらしかし唇を動かして話していたのだ
- 14二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:02:50
掃除機を詰まらせた瞬間のような情けない声が僕の口から漏れる。
- 15二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:14:20
「助けてくれ!夢なら醒めてくれぇ!」
- 16二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:14:54
「おのれ、まだ動くか」と第三の女は再度斬撃を繰り出した
- 17二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:23:27
「残念ですが、どれだけ頑張ってもあなたじゃ私を殺せません」
- 18二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:25:43
「そこの彼なら……話は別ですが」
- 19二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:29:23
ふたりの女の目がこちらを向いた
- 20二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:30:18
「もし彼が私を悶えさせ、心の底から発情させた暁には、初春の雪解け水のように私は解けて消えてしまうことでしょう」
- 21二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:31:57
「えええ~……」エクソシストを名乗る女は引いた
- 22二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:32:27
「えええ…」ぼくもドン引きした。
- 23二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:35:00
想い人だけが満足げな表情を浮かべていた。
- 24二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:35:26
「隙あり!」引いてる僕たちを尻目に、首のない彼女の死体が走って逃げた
- 25二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:38:02
しかし、即座にその身体に十字架が突き刺さる。
- 26二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:41:03
「この金星級エクソシスト、御厨刻の目をごまかせると思ったか」
- 27二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:49:10
「エクソシストなのに名前が御厨なんだ」
- 28二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:54:03
挑発に乗った御厨はそのまま手をかざし呪文のようなものを唱える
- 29二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:55:10
「人が気にしていることを言ったな!」
- 30二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:58:59
聖なる蒼い炎が、ぼくの想い人の生首を焼いた
- 31二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:00:08
「ふん、これが私の必殺技、ニルヴァーナだ」
- 32二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:02:09
ぶ……仏教用語だって……? エクソシストの技が……!?
- 33二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:04:14
思わず突っ込みそうになったが、これを言ったら僕も殺されそうなので必死に口を閉じていた
- 34二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:11:09
「潜入型吸血種No.8904の討伐完了!フフン!」
- 35二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:17:08
「ーーなわけないでしょ」
- 36二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:17:31
「……といっても、あれは彼女の末端に過ぎない。彼女という種族を倒しきるには、まだ不充分ね」
- 37二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:33:54
僕の瞳に映り込んだのは、吐息を漏らしながら困り眉を作るエクソシストの女と半透明になった想い人の影だった。
- 38二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:40:47
「わたしを成仏させたければ、悶えさせてみなさい」
- 39二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:43:47
「ぬっ、姿は見えないはずなのにやつの声が聞こえる!?」
- 40二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:15:13
いや……あの……ぼく、別にあなたをあの世に送りたいわけでは……
- 41二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:55:19
「むしろ…一緒にいたいと思つてるような……ぬ!? なぜ本音が漏れてしまうのだ!?
それにエクソシスト・御厨刻! 貴様は何者だ!?」 - 42二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 08:12:05
「ふふふ、これが私の吸血種としてのスキルよ。あなたはもう一生思ったことが片っ端から口に出てしまうの」
- 43二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 08:14:25
「エクソシスト御厨刻……あなたの組織のどんな解呪師でも、彼にかかったこの魔法は解除できない。私が死ぬまで彼はこのままよ」
- 44二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 09:41:36
「本音が漏れるスキル……か、上等だ。御厨刻! ボクのことは気にしないで。むしろ、本音を早い内に打ち明けたかったボクにとってはちょうどいいスキルってもんさ。エクソシストならば、彼女が死を望むのならば! 共に彼女をすべからく滅却するべきだ。ボクのチカラとやらがあるのは、そのためだろう」
- 45二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 10:13:38
「チカラ?何のことだ?」御厨刻は言った。
- 46二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 10:23:00
「あの人は僕だけなら別。つまり、ボクには殺せる手段や能力を保有してるってことさ……そのように言ったのをもう忘れてしまったのかい? かわいい子猫ちゃんだぜ。キミは」
- 47二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 11:00:00
「!!」僕の言葉で悶え、心の底から発情した御厨刻は、初春の雪解け水のように消えていった。
- 48二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 11:36:05
後には血と溶けた内臓の混ざった赤黒い水溜まりが残るのみ
- 49二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 11:46:47
「ふふふ、流石は私の眷属よ。エクソシストを言葉一つで消し去るなんてね」半透明になった思い人は僕を褒めた。
- 50二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 12:00:45
「じゃあ、キミの願いを叶えるよ。だからといって、どうやって悶えさせようか……」
- 51二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 14:45:57
「待ちなさい!!先にワタクシを悶えさせるのが先よっ!!」
- 52二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 15:23:25
「あ…あなたは僕のお隣さんでおじさんからニートで暇だからってボクの家庭教師にされてて、
のびきった黒髪と長身ムチムチ巨乳デカケツで最近お腹が予想以上に出てきてホットパンツが着れないと愚痴ってたアラサーのお隣のおねーさん!
ネット黎明期からいるせいで妙に詳しいあなたが、なぜ!」 - 53二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 22:16:45
「いや、俺が先だ!!」
- 54二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 22:24:48
「だっ、誰だよ。今度は誰なんだ!?」