【超閲覧注意】すみませんここにくれば

  • 1二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:25:29

    スクワッドの仲間と出会う前のサオリをずっと守ってくれた姉的存在が、クリスマスの日に餓死寸前のサオリのために大人たちから盗んだ食料をサンタの振りしてサオリに与えて、元々の持ち主たちに報復で爆弾で殺された結果、身内が死ぬことを何よりも恐れるサオリが見られるって聞いたんですけれども。

    ついでに、その姉的存在の生き別れの妹だったアズサとエデン条約編で敵同士になり、互いに姉の忘れ形見を殺そうとするのに躊躇する中、アズサが最後の一線を踏み越えて姉と同じように爆弾でサオリを殺そうとして、互いに最高に曇る展開が見られるって聞いたんですけれども。

  • 2二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:26:59

    クリスマスになんてものを投下してくれたんだお前は!!

  • 3二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:28:28

    すまん、よくわからんから誰か書いてみてくれ

  • 4二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:30:02

    しあわせじゃだめなのか?むなしい……

  • 5二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:31:09

    聖夜に地獄を顕現させんな。

  • 6二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:31:54

    いいですね、クリスマス要素も入ったセイアに相応しいスレです(白目)

  • 7二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:33:45

    ホントにこういう事を思いつく力って
    人の業的なものだよな
    そしてよりにもよってクリスマス

  • 8二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:35:59

    なんで姉的存在の死因を限定したのかわからなかったが、よりにもよってヘイロー破壊爆弾と合わせるためかよ・・・なんでそんなこと思いつくんだ

  • 9二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:38:17

    みたい
    保守

  • 10二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:41:00

    見せろ

  • 11二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:41:12

    >>3

    >>9

    うわぁん!!誰か書いてください!!マダムと地下生活者さんが危篤なんです!!

  • 12二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:42:28

    >>11

    お前が死にそうならまだしも

    その2人はシンプルに嫌だよ!!

  • 13二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:44:01

    >>12

    じゃあ私も危篤です!!あの二人のことはどうでもいいので誰か書いてください!!

  • 14二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:45:53

    ヒフミから貰った物を家族のように思っていた
    人達を殺すために使ったというアズサ曇らせに
    プラスして姉を殺したのとほぼ一緒の事で
    「自分はその姉を殺した人物と同じだ」って
    本編よりも大泣きして爪をギーって地面に
    擦り付けるアズサが見られるんですね

  • 15二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:47:36

    >>1

    サオリにも弱かった時代があって、その辺のモブにされるがままのお姉ちゃんを見てるしかなかったと思うと興奮するね

    家族を失うのが怖くて守るために力をつけたら、その力で忘れ形見であり家族を始末することになったサオリは美しくて股間がぐしょぐしょになるよ

  • 16二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:50:14

    >>13

    よく言った!!

    それでこそヒヨリだ!!

  • 17二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:51:57

    >>15

    しかも結局覚悟が足りなくて自分のせいでまた家族(アツコ)を失いそうになるというね

    これは飯が食えるでごわす

  • 18二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:55:31

    >>14

    姉を殺した相手と同じということを自覚することで、より強く『人殺し』の罪の重さを実感するアズサかぁ

  • 19二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 20:59:55

    >>18

    これは捗る

  • 20二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:01:30

    というかこのスレ開いて長文要望が飛んでくる感じ、どこかのスレで見たな・・・

  • 21二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:02:16

    >>20

    やめろ

    とりあえず思いつくのが2個くらいあるけどやめろ

  • 22二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:12:18

    >>1

    これ、サオリはお姉ちゃんとそっくりなアズサを助けたら妹とわかって、サオリはやっとお姉ちゃんに恩返しできると思ったんだよね

    その結末がこれだよ

  • 23二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:12:45

    へー、それでスレ主はいつ書くの?

  • 24二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:18:06

    うわぁん!!誰かクリスマスプレゼントに書いてください!!スレ主も危篤になりそうです!!

  • 25スレ主24/12/25(水) 21:29:11

    何ですか!!私が書くって約束したら誰か書いてくれるんですか!!?

  • 26二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:31:21

    ここまで>>1で具体的に語ったならそれはもうスレ主が書く前フリにしか見えんのよ

  • 27二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:32:39

    このレスは削除されています

  • 28二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:46:00

    >>25

    逆説的に誰かが書くって約束したらスレ主は書かなきゃいけないのか。誰か頼んだ

  • 29二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:47:14

    当店はセルフサービスでは?

  • 30二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 21:52:43

    >>29

    このスレはバーボンハウスだった・・・?

  • 31スレ主24/12/25(水) 22:04:41

    うわぁん!!もうわかりました!!昨日までに書いておいた分までのSSを投下します!!

  • 32二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:08:53

    いや、あるんかい!

  • 33二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:09:44

    昨日にはもう書いてたのかよ······

  • 34二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:11:22

    ~9月3日~

    「サオリちゃん5歳の誕生日おめでとう!!」

    アリウスは内戦に次ぐ内戦で、これといった支配者もいない状況。ゲヘナを超える混沌の中、小さい小さい廃墟の一室で、サオリは5歳の誕生日を祝われた。

    「ありがとう。ミズメ姉さんは10歳だったよね?」

    対面に座っているのは、ミズメという少女。短く切りそろえた黒髪と薄紫色の目、そしてぶかぶかの黒いツバ付きの帽子が特徴的な気の強い少女である。サオリにとっては物心ついた時からずっと一緒にいる母でありながら、姉代わりの存在であった。

    「そうだね。やっと私の半分生きたことになったわけだ。まだまだ先は長いぞ?」

    当時のアリウスにおいて子どもが10歳まで生き残れる確率は30%にも満たない。10歳の彼女が長生き自慢をするのは、悲しいがおかしなことではなかった。

    「何か誕生日プレゼントとか用意出来たらよかったんだけどね」

    「いいよ。私は姉さんが生きてるだけで嬉しいから。それに、いつも姉さんは私にパンとか分けてくれてるじゃん」

    「遠慮するなよな~、年下のくせに」

    ミズメはグリグリと肘をサオリの頭に押し付ける。遠慮などではない。ミズメはサオリをどんな時も守り、どんな時も助けてくれた。何も知らない非力な少女であるサオリは、彼女の助けが無ければ生き残れていない。その上プレゼントを貰おうなど、図々しすぎてバチが当たるとサオリが考えるのは自然であった。

    「それじゃ、せめてミズメお姉ちゃんがギューしてやろう!!」

    「うっとおしいから離してよ姉さん」

    ミズメの抱擁は、焚き火のようにとても暖かかった。

  • 35二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:12:22

    ~9月28日~


    サオリとミズメは今日も食料を集めて、拠点に戻ろうとしていた。最近はどんどん拾える食料が減ってきてるので、貴重な食料を大事に食べようと話していると、遠くから足音が聞こえてきた。

    「サオリちゃん、こっち」

    ミズメに手を取られるまま、サオリは物陰へと隠れる。向こうから歩いてきたのはオートマタの集団であった。

    「あいつら…最近ここら辺で幅を利かせてるやつらだよ」

    「サオリちゃん、バレたら食料を取られるから絶対に見つからないようにして」

    「どうして?あいつらオートマタだから私たちの食料なんていらないじゃん!」

    「あいつらはここらの食料を根こそぎ集めて、それを求める奴らと割高で交換してるんだよ。全く、阿漕な連中だ。そのせいでこっちは大変だよ」

    サオリたちは今日を生きる分の食料を集めるのにも精一杯であるのに、そんなことをされて腹を立てない訳がない。殺気こそ隠してはいるが、二人とも怒りの感情は明確に顔に滲み出ていた。

    「大人ってホント…汚い手ばっかり使うね」

    「大人だって、そんな悪い奴ばかりじゃないぞ。大部分はアレだが、私の前いた場所はまともな大人もいたんだ」

    「でも私、大人嫌いだな」

    オートマタたちを壁に空いた穴から睨みながら、サオリは吐き捨てた。

  • 36二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:14:58

    ~10月7日~


    「サオリちゃんって、将来何になりたいんだ?」

    「何って言われても…何も。逆に姉さんは何かあるの?」

    「私はもちろんアリウスの頂点!!そしたらこの腐ったアリウスを変えることができるでしょ?」

    「そんなことできるの?」

    「さぁ?私だって知らないことばっかだからさ。でも、諦めなければできるかもしれないじゃん」

    「いっつもそればっかり。なんも考えてないのと一緒だよそれ」

    「うっ…しょうがないだろ。何ができるのか教えてくれる人なんていないんだからさ」

    サオリに何かを教えるのはミズメの役目であるが、そのミズメに何かを教えてくれるような人は誰もいない。先生役の不在は、アリウス全体の知識不足に直結していた。

    「じゃあ、私がサオリちゃんができることを教えてあげよう。『お姉ちゃん』だ」

    サオリは小首を傾げる。お姉ちゃんをするとは一体何なのだろうか?名詞であって動詞にはなりえない不適切な表現にサオリは困惑の表情を浮かべる。

    「何すればいいの」

    「私と同じこと。私は生まれついてのお姉ちゃんだからね。つまり私が一番知ってることはお姉ちゃんが何すればいいかってこと。それをサオリちゃんに教えてあげれば、サオリちゃんもお姉ちゃんできるってことだよ」

    ミズメは胸を張り、人差し指を立ててサオリの前を行ったり来たりして歩く。

  • 37二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:16:34

    「結局、具体的に何するの」

    サオリの鋭い一言にミズメはピタリと足を止めて冷や汗をかく。相変わらず具体的なことを考えず見切り発車で行動する癖は抜けない。

    「それは~、あれだ。さっき言っただろ?私と同じことすればいいんだよ!!私が一緒にいて、サオリはよかったって何度も思ったよな?よな!!?そういうよかったと思ったことをするんだ!!」

    一緒でよかったと何度も思った。そこばかりはサオリも否定できなかった。彼女に助けられたことは数えきれず、サオリにとっては誰よりも頼れる存在であることは疑いようが無かった。

    「というか、生まれついてのお姉ちゃんって何?姉さんと私が会ったのは1年ぐらい前だって言ってなかったっけ?私はいまいち記憶ないけど」

    「あれ、言ってなかったか。私妹がいるんだ。元々私の仲間たちで集まってたんだけど、そこを襲われちまってな。妹は別の人が連れ出してくれたっぽいんだが、どこに行ったのかわかんなくなっちまったんだよ」

    あっけらかんと話すが、初耳であるサオリにとっては今までのくだらない話など全て吹き飛ぶ重要な情報である。すぐさまサオリは追及を始める。

  • 38二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:17:19

    「妹を探さなかったの?」

    「私だって必死に探したさ。何日も何日も。でも、見つからなかった」

    「だから、アリウスの支配者になりたいの?なったら、妹が見つかるかもしれないから」

    「さぁ?それもよくわかんない。けれど、一つだけわかってることがある。私はきっと妹の代わりにサオリちゃんを守ってるんだって」

    「えっ?」

    「妹を探している時に偶然見つけたサオリちゃんを守ることで、お姉ちゃんっていう役割を失うのを防いだんだと思う、私にはそれしかなかったから。ごめんねサオリちゃん。変な役目押し付けちゃって」

    「…生ごみと妹なら、後者がいいに決まっている。だから、謝らないで。姉さん」

    複雑な気持ちは奥底にしまい込み、中途半端に口の開いた下手くそな笑顔でサオリは笑ってみせた。

  • 39二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:19:13

    ~11月15日~


    湯を沸かして比較的清潔な布を用いて、ミズメは体を拭いていた。この寒くなってきた時期に服を脱ぐのは辛いが、不潔なままでは病気にかかるリスクが高いことぐらいは生き延びるために知っていた。

    「姉さん、前からずっと思ってたけど、その背中の大きな怪我は何?」

    「ああこれ?前の拠点からから逃げ出す時に、背中にロケランが直撃してさ。もうボロボロだよ。全く、乙女の柔肌になんてことしてくれたんだろうね」

    「痛くないの?」

    「ああ、今はもう全然」

    サオリはミズメの背中に指を這わせる。ミズメはくすぐったいのか、ビクンと少し跳ね空気が漏れるような音を口から出した。全体的にザラザラしており、火傷の跡が残ってはいるものの水ぶくれなどはない。しかし、二か所気になるで出っ張りがあることがサオリには気にかかった。出っ張りを撫でながらサオリは尋ねる。

    「ねぇ、この背中のボコッとした部分は何?」

    「ああ、そこか?サオリちゃん気になっちゃう?気になっちゃうか~」

    「いいから教えてよ」

    「わーお、まるで朝一番の銃みたいに冷え切った反応。そこはね、元々羽が生えてたんだよ。ロケランで背中の皮膚と一緒に吹き飛んで、それ以来もう生えてきてないけどね」

    「へ~、残念だな。姉さんの羽見たかったや」

    「サオリちゃんも成長したら生えてくるかもよ?」

    「う~ん、私は…邪魔そうだからいらないかな」

  • 40二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:20:22

    ~12月24日~


    本日はクリスマスイブ。サンタに願い事をする日である。サオリとミズメは降り積もる雪を避けるために、拠点の中でじっとしていた。

    「ひ~、寒い寒い。最近はずっと雪でいけない。こんなんこのボロ拠点じゃ耐えられねーよ」

    「姉さん知ってる?今日はクリスマスなんだって」

    ミズメはポカンと口を開けた間抜け面でしばらく静止した後、言われた言葉を何度も脳内に反芻してやっと返事を返した。

    「…珍しいな。サオリの方からそういったことを口にするのは」

    「サンタって人に頼めば、なんでも貰えるんだって。クリスマスにはお腹いっぱい食べたいな。サンタさんに頼んだらパンとかたくさんくれるかな」

    「サオリちゃ~ん。サンタさんにお願いなんて可愛いところあるじゃ~ん」

    「しょうがないじゃん。私たち最近まともなご飯食べてないんだから。サンタでもなんでも頼るよ」

    「今の季節は植物とかもあんまり生えてないからね。オートマタの集団による食料の独占も更に酷くなってきてるし、私もお腹ペコペコのペコちゃんよ~。そんじゃあ今日も寒い中ご飯探しに行くか」

    ミズメがサオリの方を向くが、サオリの姿が見当たらない。周囲を見渡すとうつ伏せに床に倒れたサオリを発見する。ミズメはサオリに駆け寄ると、肩を揺らし頬を叩きながら必死に呼びかける。

    「サオリちゃん!!?サオリ!!?返事してよサオリ!!」

    栄養失調に連日の雪の寒さもあり、サオリの体力は限界を迎えていた。いつ倒れてもおかしくなかったのだ。たとえそれが、誰にでも平等に祝福が訪れる聖夜であっても、だ。

  • 41スレ主24/12/25(水) 22:25:29

    すみません!!ネタ自体は以前から考えていたんですが、SS自体は昨日クリスマスに間に合わせるために大急ぎで書いたので今はここまでです!!感想とかあると嬉しいです!!
    自分の解釈とか感想とか書いてくれるとスレ主は喜びます!!SSも歓迎です!!

  • 42二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:27:27

    いいっすねぇ······
    この後に爆殺されるのか······
    アリウスってやっぱ治安以前の問題では?

  • 43二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:31:51
  • 44二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:01:07

    >>43

    うわぁん!!早すぎです!!ありがとうございます!!健康寿命が50年は伸びました!!

  • 45二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:21:04

    ほしゅ

  • 46二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 07:27:00

    倒れたところで終わるのかヨォ!!いや、バッドエンドは確定してるんだが、それでも辛いところで止められると辛い(語彙力喪失)

  • 47二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 07:39:42

    つ、続きはぁ…?

  • 48二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 11:15:09

    ほしゅ

  • 49二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 12:55:25

    さては書けと言われることを想定しておったな?

  • 50二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 18:06:35

    なんで前日譚からしっかり書いてるんですか?
    余計辛くなるだけじゃないですか

  • 51二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 18:31:38

    サオリ「すまない先生、そのゾンビ映画とやらは嫌いだ」

    サオリ「あんなに腐っても起きてくれるんじゃないかと縋りそうになる」

  • 52二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 19:17:57

    >>51

    言葉選びのセンス好きすぎる。先生泣いちゃうよ

  • 53二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 20:22:49

    >>51

    腐りゆく遺体を必死に保とうとしたんだろうな…

  • 54二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 22:07:51
  • 55二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 22:57:39

    >>54

    サオリが死ぬルートも見てみたい気持ちはある。アズサはもうヒフミが何を言っても戻れなくなっちゃうだろうな

    でもアズサとサオリの姉さんなら頬を引っぱたいて現世に返しそうだな

  • 56二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 23:12:28

    この世界線だとアズサからサオリへの殺意が
    本編よりも異常に高くなりそうな感じもする
    「折角私の姉が救ってくれたのに、その命で
    先生を殺そうとした」っていう気持ちが
    生まれちゃいそう

  • 57スレ主24/12/27(金) 01:32:07

    >>49

    似たようなスレ立てた時に、お前が書けと言われたので。経験則ですね!


    続きは今日中に更新できたらいいですね…

  • 58二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 08:23:00

    保守

  • 59二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 11:40:03

    サオリが死んだ世界線では、アズサは身寄りのない子どもを妹として迎え入れるんだろうな・・・サオリから受け取ったものを忘れないように

  • 60二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 20:55:21

    ほしゅ

  • 61二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 23:11:40

    >>56

    しかもサオリのせいでお姉ちゃん死んだからね

    あの時代わりにサオリが死んでいれば・・・なんて少しでもよぎったら地獄だね

  • 62二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 23:13:41

    >>61

    そうして進んでしまった結果が

    >>43 これだったらアズサ立ち直れない······

  • 63二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 07:26:00

    >>59

    コハルを唐突に妹にするアズサが見られると聞いて

  • 64二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 15:43:40

    >>59

    似たようなことしてるオリ主をハーメルンで見た

  • 65二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:15:03

    どうもスレ主です。昨日は規制にやられてました。すみません。ちなみに今日も仕事だったので、こんなに遅くなってしまったことを謝罪しつつ、続き上げていきます。最後まで書き終わったらwriteningにでもまとめます。



    サオリは鉛のように重い瞼を上げ、気づかぬ間に真っ暗になった世界に色を塗り直す。いつもと同じ天井に、いつもと同じ短い黒髪。そしていつもと比べて少し優しい声が聞こえてきた。

    「あ、起きたサオリ?」

    「姉…さ、ん…?えっと?おはよう?」

    「な~にがおはようじゃ。急に倒れたからびっくりしたんだよ?全く、次からは倒れますと言って倒れるように!」

    「うん…ごめん」

    「そこで謝るんじゃないよ全くもう…とりあえず、今日一日は安静にしておくように」

    「大丈夫。もう保存食すらないでしょ?お腹空いたし、ご飯探さないと」

    起き上がろうとするサオリの頭を床に押し付け、わしゃわしゃと髪を撫でまわす。

    「いいから、こういう日はお姉ちゃんに任せておきなさい」

    「…ごめん」

    「だから、謝るんじゃないってば」

    後のことは全て頼れる姉に任せて、サオリは目を閉じる。まともな栄養、温かい服、柔らかい寝具、風を通さない部屋、衣食住どれをとっても足りない環境ではあるが、何よりも大切なものだけはサオリは持っていた。

  • 66二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:16:59

    ~12月25日~


    サオリはまた鉛のような瞼を上げて世界に色を塗る。結局、何もかも足りていないこの環境では、寝たところで体が楽になるわけではない。

    (けれど、ずっと寝てる訳にはいかない)

    どうやらミズメはいないようだ。ほぼ床と変わらない布切れ一枚のベッドから、寝っぱなしでブリキの人形のようにガチガチに固まった体を起こす。周囲を見渡せば、いつも通りの光景。立てかけられた銃、欠けた水筒、パンパンの袋、束にしてまとめられたロープ…袋?順当に目に飛び込んでくる物たちの中で、大きな大きな違和感にサオリは気づいた。

    「え、え!!え~~!!?」

    「お、起きたか?」

    「姉さん!!どこ行ってたの!!?これ何!!?」

    サオリは自身の体程もあるパンパンに膨れ上がった袋を揺らす。縛られた口からは今にも中身が漏れ出しそうである。

    「あ~、えっとなぁ。…外までサンタさんを送ってたんだよ。それ、サンタさんからのプレゼント。開けてみな?」

    袋の中に入っているのは、パンに缶詰に果物に。とにかく大量の食糧であった。中にはサオリが一度も見たことが無いようなご馳走もあり、普段表情の変化に乏しいサオリも、この時ばかりは目を輝かせていた。

  • 67二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:21:15

    「凄いだろ!!?メリークリスマスってサンタさんが持ってきてくれたんだ!!」

    サオリは自身のほっぺたをつねるが、痛い痛くないなど気にする余裕はなかった。ただ、目の前にあるご馳走から漂う匂いに、夢心地に包まれ、意識の全てを奪われてしまったのだ。もう我慢の限界だ。

    「ねぇ!!これ食べていいの!!?」

    「当っ然!!ク・リ・ス・マ・スだろ?」

    右手にパンを、左手にリンゴを持ち食らいつく。乾いた喉をリンゴの水分が潤し、パサついたパンが水分を奪う。これをひたすら交互に繰り返すことで、スムーズに胃の中へ食べ物が入っていく。飢餓に追い詰められた体に味など気にする暇はなく、獣は一心不乱に貪り喰らう。

    「おいおい、ゆっくり食べなよ?お腹がびっくりしちゃうだろ?」

    缶詰を開けようとして、飢えで齧ったせいで爪が引っ掛からず、ナイフを使ってプルタブを引き上げる。思いもよらぬ躓きで一旦冷静になり、目の前の缶詰の中身をゆっくりと観察する。缶の外側にSPAMと書かれたピンク色のそれは、はっきり言ってサオリの知識では理解しがたい異物だった。本当に食べられるのか心配になるが、開けてしまった以上食料を無駄にするわけにはいかない。恐る恐る手で掴んだブニブニした塊を口に運び、齧る。

  • 68二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:22:25

    え、この後に爆破されるんですか?
    ······せめてサオリの前では死なないでくれ

  • 69二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:23:30

    「!!?──美味しい!!これお肉かな!!?でもネズミとは全く違う!!」

    ネズミの丸焼き程度しか食べたことがないサオリにとって、味付けされた食用肉は劇物そのものであった。大急ぎでパンを口に含め、肉を放り込む。旨味という未知の刺激をたっぷり染み込んだパンが、サオリのシナプスを活性化させ、生きているという感覚を久しぶりに身に沁みさせる。

    「ん!?んん~~!!!」

    「慌てて食うからだ、ほら、水。たっぷり飲め」

    今どきの宴会では決して見られない勢いの一気飲みで喉をゴクゴクと鳴らす。脱水症状も起こしていた身体は喉の詰まりを解消するだけでは足らず、小さい口から溢れそうなほどに水を流し込む。全身に溜まりこびり付いた毒物が滝によって洗い流される。
    だらしなく緩んだ表情筋は口の端から一筋の水を垂らしながら、自然と屈託のない笑みを浮かべていた。

    「ヘヘッ、やっと笑わせることができた」

  • 70二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:24:33

    という訳でここまでです。続きは明日には上げたいと思います。

  • 71二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:26:12

    ここだけ見たら少しでも幸せを
    感じる空間なんだ
    概念知ってるとただ辛いだけなんだ

  • 72二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:38:15

    >>71

    でも概念も何も知らない状態でいきなり絶望に叩き落されたら、俺寝込むよ

  • 73二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 23:58:13

    なんか大したもの食べてないはずなのに美味そうに見えるから困る

  • 74二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 08:06:54

    食事の描写が細かい味の感想とかじゃなくて、味付けされた食事への驚きとかなのホンマ・・・

  • 75二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 18:04:09

    今まで冷静な反応ばかりだったサオリの、弱ったところと子どもっぽいところが見られていい
    サオリの根の優しさってこういうところから育まれたんだなって

  • 76二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 18:38:03

    実際、アリウスで子どもたちがどう育つのかわかんないよね
    自然発生説が出るぐらいだし

  • 77二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:53:20

    姉を殺した女は自分を救ってくれた女で、でも恩人を撃った女とかさすがのアズサも情緒壊れる

  • 78二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 22:54:47

    続き


    「お腹いっぱいだぁ…ありがとうサンタさん」

    サオリは恍惚とした表情でお腹をさする。生まれて初めてのお腹いっぱいという感覚に、幸せの絶頂を迎えたサオリは、クリスマスとサンタへただひたすらに感謝をした。

    ──────しかし、恐怖の足音はすぐ近くまで迫っていた。

    ドスドスドスと重い足音が何重にも重なって拠点を揺らす。不思議そうな顔をするサオリとは対照的に、帽子を顔が見えないほど深く被ったミズメは全て理解しているかのように独り言を漏らす。

    「あっちゃー、もうバレちまったか」

    「姉さん…どういうこと?」

    ミズメは返事をせず、拠点の出口まで歩いて行く。その後ろをカルガモの子どものようにサオリは黙って着いていく。扉を開けたところでくるりと振り返ったミズメは、サオリに向かっていつになく真剣な声で話しかける。

    「サオリちゃん、私がいいって言うまで、絶対にここから出ないように」

    「姉さん…?」

    ミズメは帽子を外すと、サオリの頭に勢いよく被せ頭を豪快に撫でる。

    「そんな心配すんなって!!サオリちゃんはここで私の宝物を守っててくれ。妹がくれた大事な物なんだ」

  • 79二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 22:59:07

    サオリが顔を上げると、ミズメは満面の笑みを浮かべて、扉を閉め外に出て行った。サオリも追いかけようと、ズシンという地響きと共に扉が開かなくなる。いざという時のバリケードとして置いてある壊れたベッドを倒して蓋をしたのだ。
    サオリとて、このアリウスという環境で5年生き延びた子どもである。困惑は残っているが、体と頭を働かせ拠点の奥から金槌を持ってきて扉横の壁へと叩きつける。しかし、金槌程度のサイズに5歳の腕力では、いかに廃墟を流用した拠点といえど、せいぜい人差し指程度の小さな穴を開けるのが精々だった。サオリが穴から外を覗き込めば、そこには見慣れたオートマタの集団と対峙するミズメの姿があった。

    「あんたたち、ここになんの用かな?」

    「とぼけてんじゃねー。用があるのはお前自身だ」

    「おいおい、まさか幼女趣味があるっていうのか?性格が悪ければ趣味も悪いんだなあんたら」

    「舐めてんじゃねーぞ!!俺たちから食料を奪ったのはテメーだろ。こっちは何人もお前の姿を見たって言ってんだよ」

    「まぁまぁ、もしかしたら見間違いかもしれないぞ?私の顔を見たって奴、私に近づいてじっくり確認してみろ」

    両手を上げた状態のミズメに近づく3体のオートマタ。顔を確認するために覗き込んだ1体のオートマタは瞬間、ガゴンという鈍い音と共に路上に転がる空の薬莢と添い寝する結果となった。

    「金属の体でも頭に肘は痛いだろ?」

    「テメェ!!やる気か!!」

  • 80二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 23:00:48

    以上です。短くてすみません。続きはまたしばらくお待ちください!

  • 81二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 08:23:15

    姉さんカッコよすぎだよ・・・こんなんサオリの脳が焼ける

  • 82二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 11:56:30

    この概念、アズサとサオリの対峙も地獄だけど、その後の仲直り展開も大変になりそうだな
    原作はもう互いに心配しあってるが

  • 83二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 21:05:39

  • 84二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 21:06:29

    >>82

    お互いに気まづすぎて多分第三者

    介入しないとまともに話せない

  • 85二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 23:58:35

    >>82

    先生、どうにかしろ

  • 86二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 07:31:14

    ほしゅ

  • 87二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 19:13:51

    これアツコたちは2人の関係性知ってるのかな。知ってたら2人が直接戦うことだけは全力で防ぎそう

  • 88二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 22:52:54

    >>87

    たった1人でアズサの前に立って、サオリと戦うのだけはやめてくれと懇願するミサキとか見たいな

  • 89二次元好きの匿名さん25/01/01(水) 09:44:46

    縋り付いてでもアズサを止めようとするミサキの友情は美しいですね・・・

  • 90二次元好きの匿名さん25/01/01(水) 20:04:38

    保守

  • 91二次元好きの匿名さん25/01/01(水) 23:58:01

    アズサに覚悟が足りないとか言ってたくせに、自分は絶対にアズサを殺せなかった甘ちゃんだとか言われてたサオリにこんな過去あったら、土下座して詫びるよ俺

  • 92二次元好きの匿名さん25/01/02(木) 11:10:36

    なんだこのスレ・・・新年から凄いもの見ちゃった

  • 93 25/01/02(木) 22:34:52

    保守

  • 94二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 07:32:19

    おやおやおやおや、サオリは可愛いですね

  • 95二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 19:08:05

    >>51

    何者だよこの野良悪魔

  • 96二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 19:28:36

    >>95

    ゾンビ化にすら憧れちゃうのいいよね

  • 97二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 22:49:15

    >>96

    いい・・・異形になってでも帰ってきて欲しいのいい・・・

  • 98二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 01:21:08

    スレ主です。最近全然更新できてなくてすみません。

    今まで半分勢いで書いてきましたが、年末に風邪を引いて更新が止まってから、どうにも次の展開が思いつかず二の足を踏んでいます。
    次の更新まで、まだもうしばらく時間がかかりそうです。申し訳ありませんが、気長にお待ちください

  • 99二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 07:23:57

    >>98

    スランプか

    まぁ続編出るまで普通に概念スレとして楽しむぜ!

  • 100二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 10:40:10
  • 101二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 22:29:57

    >>39

    羽が焼け落ちた天使か・・・きっとアズサと似た綺麗な羽だったんだろうな

  • 102二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 10:21:36

    >>101

    羽がある妹はトリニティに行って、羽が焼けた姉はアリウスで朽ち果てるの芸術的だな

  • 103二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 18:09:19

    続きが気になる概念ですな…

  • 104二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 18:12:01

    >>102

    腐り果てて骨しか残らなかったからな

  • 105二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 22:32:13

    >>104

    爆発だから骨だけでも残ったらいいね・・・

  • 106二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 22:45:31

    >>105

    爆発で死亡とあるけど身体が吹き飛んだ扱いだっけ?てっきりランボー4の韓国の傭兵みたいに爆発のダメージで死亡したのかと

    ましてキヴォトス人だし…

  • 107二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 08:28:34

    >>106

    まぁ、10歳といえど多分残るでしょう

  • 108二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 19:48:41

    >>102

    天使になれなかったんだね

  • 109二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 22:48:27

    >>108

    天国には行けたんだけどね

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