- 1二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:12:32
- 2二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:13:20
前スレ
ここだけダンジョンがある世界の掲示板 第5822層|あにまん掲示板皆、メリー・クリスマス…!bbs.animanch.com脳内設定スレ
ここだけダンジョンがある世界の掲示板 脳内設定スレ100|あにまん掲示板ここは、「ここだけダンジョンがある世界の掲示板」から派生したスレです。■ルールは特になし、設定など固めすぎず好きにロールプレイして遊ぼうぜ!という趣のスレですが、やはり個々人で「自分のキャラ」の設定な…bbs.animanch.com姉妹スレ
ダンジョンマスター専用掲示板 その71|あにまん掲示板エラーの危険性があるためテンプレは2レス目bbs.animanch.com・次スレは>>185さん
・スレ立ては「その他話題」、画像は「いらすとや」のイラストを使用
・「このダンジョン一緒に攻略しようぜ!」など、特定メンバーでやりたい遊びはダンジョン攻略スレで進行
・ダンジョン攻略の他に、集まってするイベントはイベントスレで進行
・画像の貼り付けは原則禁止
・あくまで掲示板、直接名前を出すのは避ける
・プロレス系ロールは喧嘩にならないよう気をつける
・スレチの話題は禁止
・メタ会話は()or(※)で囲もう
・本スレ、関連スレ以外へのコテハン・話題を持ち込むのは原則禁止
>ルールは上記を守るだけ
>熟練者に成るもよし 初心者に成るもよしダンジョン関係に成るのもok trpgのキャラに成りきるのもokです!
>気軽に誰でも書き込んでくださいね!
- 3放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/25(水) 22:29:57
立て乙だ
- 4放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/25(水) 22:40:39
前195
【それに彼が軽々に言葉を返すことは無く…
しかし、遠い何かに捧げるように、手にした杯を月に一度翳して乾杯
それからくいと飲み切って】 - 5顔面めり込み妹◆V0W4n7M5yw24/12/25(水) 22:40:45
- 6〈不死身の黒百合〉24/12/25(水) 22:42:23
- 7ジェイと白黒◆6T/1elikfU24/12/25(水) 22:42:30
立て乙だ!
「立て乙ですわ〜!!」
前スレ196
と…とんでもない高級品だ…!
【高級からすみ10本セットだ!!!】
「これは………すごいものを貰ってしまいましたわ〜!!」
【不壊属性を持ったビーチボールだ!】 - 8重鎧剛蛇◆tzxenNZQbg24/12/25(水) 22:44:16
- 9蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 22:45:13
- 10妹◆V0W4n7M5yw24/12/25(水) 22:48:34
- 11二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:48:34
- 12重鎧剛蛇◆tzxenNZQbg24/12/25(水) 22:48:37
- 13妹◆V0W4n7M5yw24/12/25(水) 22:49:00
- 14二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 22:49:15
- 15蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 22:51:06
- 16放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/25(水) 22:51:45
- 17かさね24/12/25(水) 22:53:37
立て乙ですわ
【空からフクロウがプレゼントを落としていく】
あら……友人から使い魔便でクリスマスプレゼントが贈られてきたようです
【中身は魔法触媒に使えるインクとブランド品の羽根ペンだったそうです】 - 18フランケン博士(魔法少女)24/12/25(水) 22:54:18
立て乙だよ
【両手にやけに口径が大きくパイプが背中の大きなバックパックとつながったランチャーを持っている】
(※トリップが入りきらんかった) - 19蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 22:55:23
「あぁこんばんは。メリークリスマスだ」
- 20魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/25(水) 22:56:11
「スレ立ておつかれさまですっ☆」
(※すみません……! 最後はハッピーエンドにしてみせるので……!)
(※葬装がずっと不穏フラグ立ててるけど! 過程は……過程は多少なり許してほしい!!)
>>前190
「確かにです……!」
「……そういうことか! それなら、足音からわかる!」
「猫人の方の足音も少ないですが……影の足音のほうはそうでもありませんし、何かの拍子に見つけたのでしょう」
「……それじゃあっ、音を聴いてみます!」
【ぴたっと床に耳をつけ、じっくり集中して杖の音を聴く】
「ここは違う、そこでもなく……あっ、そこですっ! そこの右!」
【ある点でばっと顔を上げ、飛びつくようにその床へ向かう】
「ここ……この音、ここが機構ですね……ならここに……」
【かじりつくようにタイルの細工を調べ、剥がれる場所を見つけると、】
【流れるようにその中をピッキングして仕掛けを起動する】
「――開いた!! 開きましたよっ!」
「やったぁ! よしっ、ここに最後の記憶があるんだね!?」
「ええ。……今回の探索の、正真正銘、最後です。……お姉様、覚悟をしておいてください」
「だいじょうぶですよっ、鬼が出ても蛇が出ても、ハルカさんがいればへっちゃらです!」
「えへ……もちろんっ、わたしがちゃーんと守ってあげるし、そのためにも気は緩めないよっ」
【葬装令嬢がぱんと手をた叩く】
「――では、参りまししょう。」
「そうだね」
「ご、ごくり……!」
【雰囲気を切り替えた2人につられ、緊張気味でシーフが後をついていった】
- 21祀り香◆UwIgwzgB6.24/12/25(水) 22:59:13
「『立て乙』だよ……うん?」
【帰ってきたサンタコス。上から降ってきたプレゼントボックスを掴んで開けると】
「ほう…パイプ、か……パイプ??」
【魔金属のパイプ管が入っていた】
「……ありがとう…。あの子もきっと、喜ぶであろうよ…」
【頭を下げ礼を述べるサンタ水着。そのまま湯から上がり、桜の雨が降りしきる中帰路についた】
「おや…カラスミ??
不壞のビーチボールは……夏に大活躍しそうだね…」
【カラスミを初めて見たのか妙なイントネーションで言うサンタコス】
「大丈夫かね??」
【ポーションに浸した包帯を巻き付けようと、そして黒百合さんを下ろそうとする】
「御機嫌よう…メリー・クリスマスだよメデューサ殿。」
【手を振っているサンタコス】
- 22〈不死身の黒百合〉24/12/25(水) 23:02:00
- 23二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:02:59
- 24蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 23:04:20
- 25かさね24/12/25(水) 23:05:03
- 26蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 23:09:05
- 27放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/25(水) 23:10:13
- 28魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/25(水) 23:10:48
- 29フランケン博士(魔法少女)24/12/25(水) 23:11:55
- 30二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:12:11
発作扱いなのねそれ
- 31 24/12/25(水) 23:12:30
【────夢を見ていた】
【永く、儚い、泡沫の夢】
【夢幻の如く煌いた青き春の灯火】
【生涯夢見た強敵(とも)との日々】
【叶わぬ祈りを胸に駆けた六十と五年の最期】
【心の底より待ち望んだ一時が其処にあった】
【劔を握り直し、前を見据える】
【仁王が如くの威容で立つのは生涯最強の、生涯最後の強敵】
【夢幻之原にて相対すは二人の剣士】
【互いに技を出し合い、出し切り、死力の限りを尽くし、命は既に底を突いている】
【それでも、今。決着を付けるべく、己が最強最後の”剣”を振るい────】 - 32零落雷神◆h2EaMP/vZYMU24/12/25(水) 23:13:14
立て乙
プレゼントは振ってくるが不思議と中身は傷ついてないんだよな - 33蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 23:15:09
- 34二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:15:10
【絡まったリボンが爪でいきなり切れたりしないよう、そっと掴んで……地面に下ろす】
……ふふふ。これくらいなら、おやすいごよう
【得意げな顔】
…………プレゼントじゃなくて……リボンを、ぬすみぐい……?
【若干困惑顔。プレゼントを奪わんとしたり、夢を喰らわんとしたり……は類例があるが、リボンは珍しいか】
…………こんばんは
【真っ白な鳥人は翼を振って挨拶をした】
…………プレゼントが、ふってくる。おもかったり、かたかったりしたら、たいへん
【上からモノを落とす。それは立派な攻撃手段の一つに数えられるほど、危険なことだと言える】
……わたしが、プレゼントだったら……
【真っ白な鳥人は少し考える素振りを見せた後、すぐに頷く】
……うん。ずっとは、むずかしいだろうけど
…………クリスマスのあいだ、いっしょにあそぶのはできる
- 35重鎧剛蛇◆tzxenNZQbg24/12/25(水) 23:16:24
- 36かさね24/12/25(水) 23:16:25
- 37〈不死身の黒百合〉24/12/25(水) 23:18:28
- 38平行世界から来た冒険者24/12/25(水) 23:18:44
やあ、立て乙だよ
懐かしいね、クリスマス
僕の旅の始まりも、クリスマスの日に僕の元いた世界からフワーッと流れ着いた小説が始まりだったっけ
冒険者を目指す原点となったものを、こっちの世界で追体験することになるなんて思いもよらなかったね - 39放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/25(水) 23:18:55
- 40蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 23:19:34
- 41彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/25(水) 23:21:21
- 42フランケン博士(魔法少女)24/12/25(水) 23:22:59
- 43 24/12/25(水) 23:23:31
【水底から水面へ引き戻されるように、冷や水を浴びせられたような感触を覚えながら、老翁は重く深い眠りから意識を取り戻した】
【何度覚えたかも忘れ果てた虚しさを胸中に覚えつつも、いつものように身を起こそうとした男は気付く。全身が、一塊の鉛になったのかと思う程に重いのだ】
【指先一つさえ己が意志では動かせぬ】
【金縛りか封術辺りか、と。幾度か食らったことがある術の名が浮かんでくる。だが、それにしては可笑しい】
【何かしらの術や力が行使されたのならば。あるいはその兆候を感じたのならば、男は即座に目覚めている筈である】
【よしんばかけられとしても、生中な術は”気合い”で破れる。だがどうしたことか。たった今、己が身を支配する束縛は少し足りとも緩む気配が無い】
【咄嗟に思うのは、】
【……老いたな】 - 44表音魔術師24/12/25(水) 23:25:02
- 45フランケン博士(魔法少女)24/12/25(水) 23:26:17
- 46〈不死身の黒百合〉24/12/25(水) 23:26:27
- 47平行世界から来た冒険者24/12/25(水) 23:27:29
- 48放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/25(水) 23:29:00
得難い理解者という訳だ
【そしてであればそうさせるだけの魅力や縁か、或いは己の方も知らず相手を助けているか…
何かしらがあるのだろう
善きかなと頷いて】
【力あるものであれ、常にそれをフルに発揮するように使わねばならぬわけでは無い
武器兵器たりうるものであれ…望む時には平和な娯楽の一品として。使われるのではなく使うとはそういう事だろう
魔術師はそう頷いて】
成程、この風景をみればそれも納得ではあるな
【ふいに街中を見れば…きっとそれも納得の光景だろうから】
さて、今日はそろそろ失礼すると使用
皆良い夜を、だ
【乾かした杯を置くと魔術師は立ち上がり常宿への道を】
※そろそろ落ちます。皆さま良い夜を!
- 49魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/25(水) 23:29:03
【胸の結晶を光らせながら、騎士が突進を仕掛けてくる。】
【魔刀少女が前に出て、爆発する斬撃でその衝撃を相殺しつつ受け止める】
「……っ、露骨に弱点って感じだね……!」
「ね、狙えるわけありませんよ!?」
「あれは……リリウムさまの記憶ではないようですが、確かに狙えませんね。……我々の目的としても。」
「また偽物ってわけでもないんだね!? ……別の人の……っ、もしかして!」
【目的、という言葉に魔刀少女が反応する】
「…――はい。あれは、人魚さまの記憶ですっ……!」
「……~~っ、なんなの!? ふざけないでっ! 人質か何かのつもりなわけ!?」
【狙えるものなら狙ってみろ、とばかりにこれ見よがしに胸にとりつけられた結晶。】
【あまりにもできすぎた因果、そして厭らしいギミックに、魔法少女は文字通り怒りの炎を燃やす】
「お姉様………! 怒る気持ちはわかります、どうか冷静に……!」
「とっ、とにかくあの記憶は壊しちゃいけないんですね!? 誤射しないように注意します……っ!」
「リリウムさま……はい、よろしくお願いします!」
「おおむね……否定できないね……☆」
【応援を背に受けて魔法少女は強くなる!】
「……ありがとうっ☆!」
- 50かさね24/12/25(水) 23:30:20
- 51表音魔術師24/12/25(水) 23:30:28
- 52表音魔術師24/12/25(水) 23:31:24
- 53フランケン博士(魔法少女)24/12/25(水) 23:32:46
- 54放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/25(水) 23:32:52
- 55 24/12/25(水) 23:34:00
【ここ数年は特に、幾度となく実感した想いだ】
【解り切っていた事だ。既に、この世に生まれ出でて七十と五年余り。剣を振り始めて六十と五年。人よりも丈夫である自負があり、健康にも気を使ったが、死力を尽くして剣の道を窮めようと駆け抜けた日々は命をすり減らした】
【巌が如く鍛えた体は、鍛錬を上回る速度で衰え、"老い"ていく】
【筋力は若い頃と比べて遥かに落ち、体力も目を見張るほどに擦り減っている】
【躍起になって鍛えた所で、衰えを僅かに遅らせるばかり。技こそ、確かに磨き上げられ、若いころと比べれば雲泥の差があるが……】
【……技ばかり磨いたとしても、振うに値する相手と出逢えたことも無い。満足が行った死合など、出来た事など無いのならば、何の意味があろうか】
【死にかけの老翁の胸中に浮かぶのは、そんな弱音ばかりだ】
【不治の病として老翁の心を蝕む焦燥感。後悔の念。死んでも死に切れぬ程に焦がれる、”生涯最強の敵”】
【──次第に目覚め始めた体が、耳が、聞こえる筈の無い”音”を捉えた】
【火が木を燃やす音。燃えた薪の水分が弾ける音。ぐつぐつと煮立つ音。湯の入った鍋を掻きまわした飯杓子が鍋底に触れる音】
【料理の音だ】
【続き目覚めた鼻が、なんとも言い難い匂いを伝えてくる】
【飯時に相応しくないこれは、そうだ。薬師の匂い。薬の匂い】
【医者でも居るのかと、そう得心し、動かぬ体で起きているのも面倒になって。引き摺り込むような眠気に身を任せかけ、】
【……近くに村もないあばら家に、医者だと?】
【”自分以外”を知覚した意識が、夢現だった全てを完全に引き起こす】 - 56平行世界から来た冒険者24/12/25(水) 23:34:06
- 57ひりゅー24/12/25(水) 23:34:55
- 58蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 23:35:01
- 59二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:35:54
……そうだった。プレゼント……
【真っ白な鳥人はギルドの入口あたりに置いておいた袋の中身を、よいせ、と机の上に出した】
……わたし『たち』からの、プレゼント。たくさんつくったから、だれでもどうぞ
【真っ白な鳥人が『しいくいん』たちに相談し、共同で用意したプレゼントのようだ】
【『飴雪の蝋燭』:雪のように白い蝋燭。灯せば甘い香りと共に、温かな光が辺りを包むだろう】
……いしょうなら、だいじょうぶ
【一部そうでない衣装もあるかもしれないが、基本的には問題ないものだろう】
……ケーキ。いただきます
【とてとて、と寄っていく】
……うん。きっと、たのしい
【誰と、どんな遊びをするのだろう。それを考えてみるだけで、楽しい気分になってくる】
……たしかに、リボンがいっぱい
【一年に一度の贈り物ならば、リボン一つにも気を遣う……そんな者も少なくは無いだろう】
……こんばんは、まぞくのおねえさん
【真っ白な鳥人は翼を振って挨拶をした】
……おふとんと、まくら……
【ある神格の社で知った、寝具の素晴らしさ。それを貰えるならば、とても贅沢なことではないか?】
- 60表音魔術師24/12/25(水) 23:36:46
- 61かさね24/12/25(水) 23:36:55
- 62表音魔術師24/12/25(水) 23:37:41
- 63〈不死身の黒百合〉24/12/25(水) 23:39:28
- 64蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 23:41:07
- 65重鎧剛蛇◆tzxenNZQbg24/12/25(水) 23:41:34
- 66平行世界から来た冒険者24/12/25(水) 23:41:43
- 67かさね24/12/25(水) 23:42:12
- 68二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:43:38
- 69蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 23:43:43
「甘い物は毎日食べたいからな。何度も作っていたから、自然と腕が上がったよ」
- 70魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/25(水) 23:43:49
【魔刀少女が爆発を馬の足元に炸裂させ、影の馬がそれを踏み潰す。】
【シーフの少女も銃で的確に騎士の関節を撃ち、その動きを制限している】
【騎士が槍を振り上げて魔法少女を襲おうとすると、霊体の大剣がひとりでに飛んで霊力を込めた斬撃を衝突させた】
「――うぉ、らぁっ!!」
【空いた隙に魔刀少女の拳が突き刺さり、じりっと地面に跡をつけて騎士が後退した】
「うん。……あなたが信じてくれるなら、わたしはゼッタイ負けない!!」
【文字通りに気焔をあげ、鋭い斬撃に乗せてランスをはじき返した】
「応援届いてるよっ☆!」
【馬の蹴り上げを躱してウィンク】
「集中してくださいお姉様……!」
「へーきへー…――きっ!!」
【爆炎を伴う蹴撃を繰り出し、脚をカチ上げてよろめかせた】
- 71 24/12/25(水) 23:44:08
【──体へ強く意識を向ければ、己が身を縛っていたものが金縛りや封術でも何でもなく、極度の疲労と衰弱であるのが解った】
【単純に、動くだけの気も力も残っていなかっただけなのだ。老いが原因と言うのは、図らずも遠からずといった具合であったらしい】
【何とか瞼を開けば、己はどうやらいつも使っている布団に寝かされているようだ。見慣れた天井板が目に映る】
【眼球だけを動かして、右方……ぱちぱちと火音のする囲炉裏へ目線を向ければ、微かに人影が伺えた】
【……誰だというのだ? 今更、己に……】
【気配に覚えはない】
【弱り切った体では、これ以上”察する”事も難しい】
【疑問も、思考も、何もかもが深い微睡に落ちていく】
【……殺すのならば、既に殺されておろう。ならば、今は惰眠を貪っても構うまい】
【そうして、老翁は意識の糸を手放した】
【あの夢の続きを望みながら、深く重い眠りへと】 - 72彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/25(水) 23:45:36
あぁ、どうぞだ。余り、アノマスさんや魔女清掃員さんみたいなセンスの良いクリスマスプレゼントも思い付かなくてな
【"あんまりにも重い代物も、渡す相手がいないからどうかと思って"とカラカラと魔族は笑った】
(※お疲れ様ですわ〜〜!!!!)
ふふっ、そうだな。いつも『良き夜を』なんて言いながら別れているし、こう言うのも良いかと思ってな。
貴公も要るかね?手裁縫だから高級品には及ばないかもしれないが、数はあるしな
わぁ可愛い。おやすみなさい、良き夜を
【"何処の子だろう?"と首を傾げながら、魔族は手を振った】
あぁ、こんばんは。ましろさん
ははっ、そんなに贅沢でもないさ。材料は買ったが織って縫ったのは私だからそんなに費用も掛かっていない、好きに持っていってくれて構わないとも
- 73蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 23:45:38
- 74平行世界から来た冒険者24/12/25(水) 23:48:29
- 75二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:49:42
昨日のキャピキャピクリスマスイブとは打って変わって、今夜はゆったりだなぁ…
- 76二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:50:39
分からんぞ、メデューサさんがいるから…
- 77かさね24/12/25(水) 23:51:11
- 78二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:52:16
- 79表音魔術師24/12/25(水) 23:52:50
- 80 24/12/25(水) 23:53:42
【意識が浮き、沈む】
【明るい方へ僅かに浮かぶ事に、喉を通して臓腑へ温かい物が少しずつ流れ込んでくる気がした】
【温かく、僅かに葉の香りがする。もっとも、そういう気がするだけだが】
【──何を飲まされているのかも、己がどういう状態なのかも解らない】
【ただ、何かを流し込まれるごとに浮かぶ力が強くなり、己を呼ぶ声がした】
【幾度となく浮かび、沈む】
【暗き水底で見える筈の、夢の続きを邪魔されているような気もした】
【水面へ釣りあげられるように浮き上がり、沈む】
【邪魔をしてくれるな、と声にならぬ想いが毀れる。最期に見る夢くらい、己の望むものを見せてくれてもいいだろうに】
【だが────何故かは解らぬが、水面でも、夢の続きが見れるような気がした】
【在り得ぬことだ。それが出来なかったから夢を見たのだ】
【けれど、そうかも知れぬならば。水面に出てやるのも一興だろう】
【夢を、想いを。願いを追うように────老翁の魂は暗き水底から浮かび上がる】
「────ん。おはよう」 - 81二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:53:51
……おやすみ
【真っ白な鳥人は翼を振って見送った】
(※お疲れ様でしたー!)
……クリスマス、たのしんだんだね
……ふふふ。いいこと
【真っ白な鳥人はそっとタオルケットを掛けた】
……そのドラゴン、わるいこなの?
【討伐依頼の対象である以上、放っておけば何かしら害になる存在ではあるのだろう】
……たべていいものと、そうじゃないもの。おしえてあげたら、いいこになれないかな
【それは「自身がそうして世界を学んだ存在だから」か、或いは「聖夜の殺生に引け目を感じるから」か】
……あー、ん
【差し出されたケーキを、ぱくり】
……あまくて、ふわふわ。とっても、おいしい!
【真っ白な鳥人はぴょんぴょんと跳ねる】
……こけのネコさんがくれた、チラシをみて……おもいついたの
【それはクリスマス用のティーバッグやアロマキャンドルのチラシ。そこから『飴雪の蝋燭』を思いついたらしい】
……なら、ありがたくもらうね
【真っ白な鳥人は布団と枕を一つずつ、大事に抱える】
……ありがとう、おねえさん。メリー、クリスマス
- 82二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:55:14
- 83かさね24/12/25(水) 23:57:01
- 84二次元好きの匿名さん24/12/25(水) 23:58:21
判断するの其処でええん…?
- 85蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/25(水) 23:59:04
- 86彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/26(木) 00:00:01
- 87魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 00:00:30
- 88二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:00:39
これは鋼の理性
- 89 24/12/26(木) 00:03:14
【瞼を開く。一息吸えば、囲炉裏で熱され、部屋を巡る暖かな空気が体の内へ入ってきた】
【体は動くようになったらしく、身を起こして声の方を見れば、鍋をお玉杓子で掻き回している女の姿が見えた】
【西方諸国の意匠が入った女給服を着た女は、短い髪を揺らして椀に何かを注いでいる】
【周りを見れば、見慣れたあばら屋だ。己が独り、ただ生きる為の活動をこなすために建てた掘っ立て小屋。違う所と言えば妙に整えられている所か。隅まで掃除がされ、隙間風を吹かせていた障子は張り替えられている】
【己は小屋の中央、畳に囲まれた囲炉裏の傍で寝かされていたらしい。薪の弾ける音を聞きながら自分の手へ目線を落せば、枯れ枝のような指と掌が目に入る】
【握ろうと力を籠めれば、己が知る物よりも弱々しいながらも拳は握られた】
「ん……朝ごはん、食べれる?」
「…………あぁ」
【差し出された椀を受け取る手と同じように、酷く枯れ果てた声が喉より出る。どうやら、相当に弱っていたのは確かだったらしい】
【匙で椀の中身を掬って見れば、どうやら粥であるらしい。薬草粥なのか、随分立派な米に混ざるよう淡い葉の色が伺える】
【……今更ながら、この女は誰なのだろうか】
【覗くように雑木林のような前髪を通して女を見れば、”食わないのか”というようにこちらを赤い眼が見つめている。幾らか期待の色も伺えた。自信作なのだろうか】
【回り始めた頭でここに至るまでを想起しつつ、匙の上の粥を少し吹いて冷まし、口に含む。汁が多い粥は”噛む”よりも”飲む”方が近かったが、暖かな熱が体に沁みわたるように入ってくるようで、一息遅れて細かく刻まれている葱のような味のする菜が味に変化を加えてくる】
【──気が付くと、椀の中は空になっていた】
【女は何も言わずに”椀を差し出せ”と言わんばかりの目で見てくる。それに負けて椀を差し出せば、また暖かな粥が椀に並々と注がれた】
【冷まさずに掻き込んだ粥は甘く、瞬く間にすきっ腹を埋めていった】 - 90フランケン博士(魔法少女)24/12/26(木) 00:03:48
【魔法少女たちの戦いを見つつ時々ボックスランチャーでプレゼントを配っていた】
【寝落ちた】
【返信は別に解けていないのであどけない寝顔を晒している】 - 91かさね24/12/26(木) 00:07:05
- 92二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:11:51
良かったのかなあ
あれたぶん元気にしたあと斬り殺す気がする
千剣后がお洒落と剣豪以外に興味向けるわけ無いもん - 93〈不死身の黒百合〉24/12/26(木) 00:12:04
- 94二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:13:34
多分あれ「試合したいけどその前に死なれちゃ困る」の思考回路で看病してないかアヤツ
- 95蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/26(木) 00:14:03
- 96重鎧剛蛇◆tzxenNZQbg24/12/26(木) 00:14:11
- 97二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:14:37
おいおいまさかだぜ「何度でも試合したいから死なれちゃ困る」だと見たね
- 98二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:14:50
闘技場があるから大丈夫大丈夫
- 99二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:15:31
年末年始は期間限定で出現する系ダンジョンが沢山出てきやすいとかなんとか
俺は今年こそ【年越し蕎麦の滝】を攻略してみせるぜ - 100 24/12/26(木) 00:15:34
【鍋いっぱいの粥を食らい付くし、女が居れた湯を飲む】
【白湯に近いが、どうも生姜か何かで薄く味付けがしてあるようで、すんなり膨れた腹に入っていった】
【起きたばかりだというに、自分でも驚くほど食ったものだと驚く。ここまで食欲が出たのは何時ぶりだろうか。死にかけて生存欲求でも刺激されたかもしれぬと、そう思って、】
【……そうだ。己は死にかけていたのだ】
【少しずつ想い出す。解らぬ事はあれど、ここに至るまでの道筋を】
【己が剣を手に取り、無我夢中で走り抜けた剣の道の果て。平和な世なれど、剣の道を窮めんが為に戦いと修行に明け暮れた生涯。死期を悟り、振り返れば名を残すことも無く、満足のいく強者との”出逢い”すらも無い己が人生】
【その終わりに、諦めきれぬ妄執を便りに籠め、微かな願いを託して立った夢幻之原】
【────そして、想像して居た通りに現れぬ己が夢】
【やはり己は、求むるものを得らえることなく朽ちるが定めなのだと。立往生すらもままならぬ程に弱った体で倒れ伏し、命を終えた】
【その筈だ。少なくとも、己は”そう”記憶している。だがこうして生き、布団に寝かされているという事は、死んではいなかったのだろう】 - 101蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/26(木) 00:16:18
「可愛いものは…とりあえず抱きしめたいからな…」
- 102かさね24/12/26(木) 00:16:18
まあ……えぇと、意識が朦朧としたままお亡くなりになるより最後に誰ぞと話せた方がいいのではと……ええ……
- 103魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 00:17:52
【――そこに、いち早く体勢を立て直した魔刀少女が割り込む。】
【刀でも受けきれず弾かれて、脇腹と肋骨を貫かれながら……】
「……――上ぉっ……等ッ!!」
【文字通り気炎をあげ、貫かれた脇ごと抱えるように槍を捕まえる。】
「はっ、ハルカさんっ!!」
「お姉様………!」
【瞳を燃やし、心配の声に対して気丈に応える】
「大丈夫!! 今のうちに、お願い……ッ!」
「………ッ、わかりました……! ――〈ホーリースマッシュ〉!」
【葬装令嬢が聖術を放ち、横から殴られた騎士に……】
【背後の壁を足場に飛び跳ねて、】
「……――その人から、離れろぉおっ!!!」
【槍の上から馬に乗り移り、】
「…――うっ、うにゃああああああぁ━━━━ッ!!」
【猫人の少女が飛びついて、馬の上で取っ組み合う。】
【体幹を崩していた騎士は、下から蹴り上げた魔刀少女の爆発をトドメ馬上から転がり落ちた】
- 104二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:19:45
【頑張れ魔刀少女 強いぞ魔刀少女
そんな感じの事を書かれたうちわとペンライトを酒場で振ってる一般冒険者】 - 105彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/26(木) 00:19:51
- 106二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:21:21
麺類ダンジョン以外にも出現するんだねえ
- 107二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:23:42
……うん。いいヒントをもらえた
……それと……その、みんな、りょうりがとくいじゃなくて
【沢山の美味を堪能できる時期である。ならば、このタイミングでいきなり料理に挑むこともないだろう、という判断だった】
……ろうそくなら、くさらないし。わるくないかな、って
……?
【真っ白な鳥人は、きょとん、とした顔で首を傾げる】
…………
【ふむ、と真っ白な鳥人は思考し、何かを理解したような表情で頷いて】
…………おいしいケーキを、ありがとう
【感謝の言葉と共に、ぎゅーっ、とハグをする】
……ねるまでは、クリスマス……って、だれかがいってた
…………だから、まにあってる
【謎の理論である】
……ふふふ……!
【真っ白な鳥人は、可愛いと褒められて──少し照れたように、そして嬉しそうに笑う】
……いいの?
【幼体か成体か、知性の有無は。真っ白な鳥人にもそれは分からないが、試してみないことには分からない】
…………
【それは、紛れもない『命』である。軽々に、不用意に、それを預かる訳にはいかない。だからこそ──】
……うん。わたし、そのこと、なかよくなりたい
【真っ白な鳥人は、真っ直ぐに、決意をもって頷いた】
- 108 24/12/26(木) 00:24:28
【暖簾のように視界を遮る前髪の隙間から、女に目を向ける。西方諸国の意匠が施された黒い女給服に身を包んだ、長身の女だ。見た限りでは武の心得があり、腕が立つ剣士だというのは、歪まぬ背筋と体幹、手の”具合”で良く解る】
【髪に隠れてはいるが眼帯をしているようである。片側の視界は無い筈だが、それを感じさせぬ動きだ。故に気が付くのに遅れたわけだが】
【獲物は伺えぬものの、落ち着いた雰囲気から無防備であるとは思えぬ。死にかけの老翁相手に何をと思うが、匙一つあれば人間なぞ斬り殺せるものだ。そこが解らぬような手合いではないだろう。ならば見えぬだけで”持っている”か、無手を得意とするかの何れか】
【しかし、】
【……流離の武芸者に、助けられでもしたか】
【己に、”そのような”知り合いなど居りはしない。見舞いに来た者に助けられたというのは無いだろう。他に思う所があるとすれば、確か西方へ出した依頼があった筈だが……】
【……この小娘が、か?】
【見ていたのに気が付いたらしい女は、内心の伺えぬ顔で握りこぶしから人差し指と中指を立てて左右に開いた。なんじゃ、その手印】
【暫し訝し気に見つめていると、満足したように綺麗にされた鍋をまた吊るす】
【己が求めたらしい強者は、随分”若い”娘であった】 - 109かさね24/12/26(木) 00:25:49
食べ物のダンジョン……案外あるのですね……
……それでは、わたくしはそろそろお暇させていただきますわ
皆様ごきげんよう、月が微笑まれますように……
【ひらと銀の髪をなびかせて、いつものドレスの上に厚手のコートを羽織って少女はギルドの外にでていった】 - 110二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:26:26
ほのぼのした光景の外で、剣豪の食事シーンと魔法少女の戦闘シーンが流れている
うーむ、これぞギルドよな
【「ガンバレ魔法少女」と手書きの文字が入った小さな旗を振っている】 - 111魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 00:26:33
- 112表音魔術師24/12/26(木) 00:26:53
- 113 24/12/26(木) 00:27:38
(※まだまだ分量もあり、あまり夜分遅くなっても困る故、今宵は此処までにごわす……。遅れ申したがℳerrﬠ Ⅹறasに御座るよ……)
- 114蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/26(木) 00:29:06
- 115二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:29:06
※メリクリでごわす!
- 116彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/26(木) 00:29:18
ははっ、世界は何処でも動き続けているからな。仕方ない本当に仕方ない
さて、私もそろそろ宿に帰るとしよう。皆さん、おやすみなさい。良き夜を - 117魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 00:29:56
- 118二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:30:13
剣豪の食事シーン和やかなはずなのに一貫して緊迫とした空気を感じるのよな
- 119〈不死身の黒百合〉24/12/26(木) 00:30:46
- 120二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:32:42
死にかけの翁と女給服着た小娘ってだけで中身が死合上等の剣豪だからな
匙一本あれば人なんぞ斬り殺せるっていう独白を考えるにあの状態からでも殺し合えるだろうし - 121魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 00:35:35
【葬装令嬢と魔刀少女は口々に勝利を喜び合う】
「やったね☆! これで……!」
「………ええ、我々の勝利です。」
「……そうだっ! 騎士のドロップ人魚ちゃんの記憶だったけど、」
「ここにはリリウムちゃんの記憶もあるはず……」
【そこで、ふと】
「………――リリウムちゃん?」
【シーフ少女の声がしないことに、気づいた】
- 122二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:37:15
まあ重鎧さんは躾とかあんまし向いてるタイプではござらんなあ
- 123二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:41:14
- 124魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 00:41:23
「リリウムちゃん! どこに……?!」
「………お姉様。」
【周囲を見回すと……騎士が消えた場所、シーフ少女がいたはずの所とは別の場所……】
【――地下教会の祭壇の上に、捧げもののような姿で少女が横たえられていた。】
「……え、嘘……だよね、どういうこと……?」
【…――捧げられた生贄のように、その腹部を貫かれた姿で。】 - 125蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/26(木) 00:47:19
- 126魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 00:54:31
「……――おかしいとは、思っていたのです」
【葬装令嬢が静かに首を振る】
「き、きょう……? どういうこと………?」
「だって。記憶の殆どを奪われた人魚さまは、捕らえられてなどいなかったでしょう……?」
【そう、おかしいのだ。記憶を奪われた"だけ"で絵画世界に閉じ込められるのは、理屈が合わない】
「………ッ!」
「記憶や存在を奪われた影の方もそう……記憶を奪われただけなら、脱出可能なのです。」
「………それじゃあ……」
「リリウムさまは……“殺された記憶を奪われて”、ここで生かされたまま囚われていたのですよ。」
「おそらく、本物の肉体はずっとここに……」
【殺された記憶を奪われ、殺されていないことになって生かされていた。】
【ダンジョンによって存在――肉体を奪われた魂だけの状態に、“殺されていないままの”仮の肉体を与えられていたのだろう】
【――だから、絵画世界の外に出ることができなかったのだと、葬装令嬢は語った。】
「……そんな‥……そんなことって……ッ!」
「………申し訳ありません、伝えることができなくて……あくまで根拠のない憶測で、不安にさせたくなかったのです。」
「お姉様も……なにより、彼女自身に、……っ、伝えられませんでした。」
【静かに顔を伏せ、ひっそりと悔しげに眉をひそめた】
- 127二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 00:54:50
- 128二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:01:10
成程なあ
奪われた記憶を元にした再現体で、本体は既に外に…みたいなケースだったら良かったんだが
…そういうこともあるとは言え、難しいな - 129蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/26(木) 01:02:21
- 130魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 01:13:03
(※というわけで放浪魔術師さんの前スレ161が大正解でした。)
(※あれには魔刀少女も嫌な予感を……直感の反応を覚えるし、それを見て取った葬装も重い反応を返すよね。)
「……ッ、なんで……こんなっ!!」
「――これは、人の記憶を奪って囚われの身にするギミックではなく……」
「…………殺した人の魂さえ、最後まで記憶を落とすまで逃がさず………転生さえ許さず捕えるギミックなんですよ」
「………そんな……っ、残酷な……ッ!」
「……こふっ、けほっ………」
「…――あぁ。わたし――ごほっ、死んじゃっ、てたんだ……おもい、だした――………」
【シーフの少女が、ふいに咳き込んで首を上げた】
「リリウムちゃん!? まだ息が……! 無理して喋っちゃだめだよ!!」
【心配そうに魔刀少女が駆け寄る。】
- 131二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:15:46
- 132魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 01:26:24
【首を振る余力もなく、シーフの少女が俯く】
「……い、いえ………。これ、は……こふっ。手遅れ、です……」
「………ええ。“殺されている”ことがトリガーである以上………致命傷です。」
「リリウムさま。お伝えできず、すみませんでした……」
【葬装令嬢が頭を下げ、伏せた瞳の奥に悲痛と慚愧を渦巻かせる】
「いいえ、いいえ……こふ、違うんです……私、感謝、したくて……」
「思い出したんです、最後、わたし……」
「ずっとひとりで、怖くて、寂しくて……このまま死んじゃうんだなって、すごく……絶望してました」
【ぽつぽつと、か細い声で――語り始める】
「けど……おふたりが、助けに来てくれて……ひとりじゃなくて、すごく、たくさんの希望をくれて………」
「あは。――ごほ、ごふっ、かっ……復讐、だって、できました………ちゃんと、天に帰って……ちゃんと死ねます――……」
「……リリウムちゃん………」
【葬装令嬢が少女の手を取る】
「………リリウムさま。……貴女に敬意を……――“貴女の銃なら、一戦目で騎士の核を撃ち抜けたはず”――」
「あなたは、どんなに追い詰められても、自分の命に替えても――……誰かの大切な記憶を、慮れる人でした――……っ!」
【祈るように両手で握りしめ、切実にその言葉を伝えた。】
「………あ、はは……そんな。わたしが、死んじゃったのは……――弱かった、だけですよ……」
「でも………ありがとう、ございます。救われ……ました………」
「おふたりの、お陰で……今度は、勝てました………あは、……けほっ、こほ……ほめて、くれますか……?」
【咳すらも、もはや力なく、けれど必死に――文字通りに必死に、言葉を紡ぐ】
「……――もちろんです。貴女は……最後まで、誇り高く戦い抜きました………」
「ふふ……よかっ、た………あなたたちに、ほめてもらえたら……それが、いちばん……」
- 133蛇眼のメデューサ◆nHvxyxWjZA24/12/26(木) 01:26:36
- 134魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 01:34:05
- 135二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 01:36:35
……ふふふ。うん、すてきだね
【言葉が通じずとも、愛情を伝えられる。それは、とても素敵なことだと、真っ白な鳥人は思うのだった】
……おやすみ
【真っ白な鳥人は翼を振って見送った】
(※お疲れ様でしたー!)
- 136魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 01:43:45
【衣装の胸元から飛び出した銀鳥を背中から宿らせ、大きな銀の翼を広げる】
「――『銀天降陽/ヴァルゴチェンジ☆フェザードレスアップ』ッ!」
【銀鳥の――不死鳥の炎。】
【魔刀少女との合体によって、その潤沢な魔力と出力によって更に赫く赫く燃え盛る。】
「わたしはゼッタイ……――諦めないッ!!」
【それでも尚、間に合うかは賭けだろう。だからこそ】
「お姉様………っ、わかりました。それなら………私も諦めてはいられません、ね」
【死霊術師兼、聖術師――生と死を司る魂のプロフェッショナルが、それを間に合わせる。】
「えっ……? それって……まさか……っ?」
「うん。言ったでしょ――大丈夫だって……ゼッタイ、わたしたちが助けるって!!」
【紅蓮の炎をもやしながら、希望を見せつけるように力強い笑顔を浮かべた】
- 137魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 02:05:15
「え……ほんとに……うそ、たすかるの……?」
「お姉様、私が呪いで魂を留めます。その間にお姉様は蘇生を!」
「大丈夫?! 浄化で弾いちゃわない!?」
「問題ありません。調整します、むしろ、無理をする分負担になる部分を内側から弾いてください。」
「――了解っ! いくよ!!」
【葬装令嬢と魔刀少女がお互いに目を見合わせ、決意を込めて微笑み合う】
「……―――『新生赫躍/オーバーライフ☆リザレクション』――ッ!!」
「……〈反魂の呪/カースドライフ・リザレクション〉………――ッ!」
【青白い光が少女を揺籠のように包み、紅蓮の炎が祭壇の上に噴き上がる。】
【それはまさに、神聖な儀式のようで――そして】
【魔刀少女の不死鳥の炎、葬装令嬢の魂を繋ぎ止める魔術……その二つで、シーフの少女は死の淵から戻される】 - 138魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 02:09:23
【少女が体を起き上がらせ、呆然とした表情で自分の身体を見る。】
【もはや何もかもに現実感がなくて、今も夢の中にいるような気分だった】
「………ほんとに、なんともない……」
【唯一、ぽっかりと穴の空いたままの装備だけが地続きの現実を感じさせて】
【その奥の腹部に手を当てると、じんわりとした温かさと、穴の空いていない腹部の感触がはっきりと返ってきた】
「ぁ、あああぁぁぁっ、うわぁあああああああん――っ!!」
【わっと、死を覚悟しても流れなかった涙が、生を実感してやっと流れてくる】
【怖かった。痛かった。嫌だった。辛かった。寂しかった。】
【やっと助かると思ったのに、やっと救われると思ったのに、やっと――大好きな人たちと出会えたところなのに――……】
【本当は嫌だった。死にたくなかった。お別れなんて嫌だった。全部、強がりだったんだ。】
【もっと話したいことがいっぱいあって、もっともっとしたいことがたくさんあって、もっともっと、ずっと一緒に………】
【泣きじゃくる少女を、二人の腕が抱きしめる】
「…――もう、あんなに勇敢だったのに……泣き虫だなぁ☆」
「……いいえ、これたけ堪えていたのです………本当に、強い子………」
【二人の腕に背中と頭を撫でられながら、泣き続ける少女の声が聖堂に暫く響いていた】 - 139魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 02:26:02
「………っ、あの……もう、もう大丈夫ですっ!」
【暫くしてから泣き声は止み、少女が腕の中で身をよじる】
「……ほんとにー☆? もっと甘えなくてもいーい?」
「ふふ………もう少し、このままでいてくれてもよいのですよ? 私も貴女を褒め足りないくらいですし……」
【にまーっと笑う魔刀少女に、くすくすと微笑む葬装令嬢。】
【その二人を押しのけ、無理やり抜け出してシーフの少女は立ち上がった】
「もうっ、いじわるなんですからっ!! ――あら?」
【違和感の声をあげ、ふらりと少女がよろめく】 - 140魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 02:26:22
【それを魔刀少女が支え、心配そうに葬装令嬢が顔を覗き込んだ】
「大丈夫☆!? まだ力が入らない……?」
「……病み上がりですから、無理をしてはいけませんよ。どうかお大事に……どこかに違和感はありませんか?」
【顔を赤らめて少女はぱたぱたと慌てたように手を振る】
「あ、ありがとうございます……あっ、いえ! 違和感は体じゃなくて……っ!」
【その次に、はっとしたように装備のポケットをまさぐった。】
【……――立ち上がるときに感じた違和感。ズボンの中の感触は――】
【もうひとつの、大きな結晶だった。】
「………そうだ、思い出しました! これ、私拾ってて……!」
「誰のだろう……葬装わかる? あれ、でもこれさっき手に入れたのとおんなじ景色だ……」
「これは………いえ、ひとまず、持ち帰りましょうか。」
「………しかし、これを元の体が持っていたということは……」
「そうだね。ここに来なければ、これも手に入らなかったや。人魚さんのもそうだけど……うん、よかったね☆」
「えへへ……そ、そう言ってもらえると嬉しいような……不思議な気持ちですね……!」
【……――三人で、笑いあいながらダンジョンを後にする。】
【依頼、完了!】
(※過去ログおわりになります……!) - 141栗鼠の騎士◆8iqOl1NXqg24/12/26(木) 05:34:10
おはようございます、立て乙ですね
- 142放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/26(木) 07:26:34
- 143〈天来光〉24/12/26(木) 08:05:20
たて乙やで
【スノードームをシャカシャカしている】 - 144二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 08:28:26
- 145魔刀少女◆BuOGBplkzY24/12/26(木) 10:33:40
おはよーございます!
てぃひひ……ありがとうございますっ☆!
【春のように明るく穏やかな笑顔を浮かべる】
葬装「ふふ………嬉しいです。」
【プロとして評価してもらえるのも心地良く、何よりお姉様が評価されてるのが嬉しいという顔で少女に寄り添う】