【CP】正実モブと風紀モブの秘密の特訓

  • 1二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 22:13:53

    ご都合展開なことが起こるSSですが、温かく見守ってください

    街灯が届かない廃墟。月明かりとヘッドライトだけが頼りの夜10時頃、私は正義実行委員会1年生の私は秘密の特訓をする。お昼のパトロールをした時、たまたまいい廃墟を見つけた。イチカ先輩に褒めて貰うために今日からここで特訓しようと決意したのだ。ただ…なぜかゲヘナの生徒がいる。あの格好は風紀委員会だったはず。彼女も特訓するために廃墟に来たのだろう。私が先に見つけたんだ。ここは譲ってもらおう。
    正実モブ「すいません、風紀委員会の方がなぜここにいるのですか?」
    風紀モブ「それはこちらのセリフです。正義実行委員会の方がこんな夜更けに出歩いているんですか?」
    正実モブ「私はここに用があるので。」
    風紀モブ「奇遇ですね、私もここに用があるのです。」
    正実モブ「………。」
    風紀モブ「………。」
    正実モブ「ここは私に任せて、帰ってもらいますか?」
    風紀モブ「いえいえ、ここは私に任せて、あなたが帰ってください。」
    正実モブ「………。」
    風紀モブ「………。」
    正実モブ「何の用なのか教えてもらえますか?」
    風紀モブ「トリニティに言いたくありませんね。相手の用を聞く時は、自分の用から先に言うのがマナーって習いませんでしたか?」
    正実モブ「ゲヘナ相手に言うようなことではありませんから。」
    風紀モブ「やるか?」カチャ
    正実モブ「後悔しても知りませんよ」カチャ

  • 2二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 22:45:01

    その後、私とゲヘナの方は廃墟で撃ち合いをした。実力は同じくらいでお互い弾が当たらず、体力だけが消えていった。弾も体力も使い果たし、一緒のタイミングで倒れ込む。
    正実モブ「ハァ…ハァ…なかなかやりますね…ハァ…ゲヘナのくせに…」
    風紀モブ「ハァ…ハァ…そちらもやるな…ハァ…トリニティにしては…」
    当初目的にしてた特訓は思いの外このゲヘナの方とやった方がいい結果になるかもしれない。ただ、正直ゲヘナの人間と一緒に特訓するのは癪に触るけども、これならイチカ先輩に近づけるかもしれないなら背に腹は代えられない。しかし、ゲヘナの方に頼むのは私のプライドが許さない。そちらが頼めば、こちらも仕方がなく考えてみてもいいと思っている。あと気になったことは
    正実モブ「あなた…ハァ…途中から…ハァ…敬語じゃありませんでしたね…。」
    風紀モブ「ハァ…どうでもいいだろ…ハァ…喧嘩を売ってきた相手に…ハァ…敬語なんていらないだろ…。」
    正実モブ「喧嘩を売ったのは…フゥ…あなたの方でしょ。」
    風紀モブ「そうだっけ?…フゥ…」
    さすがゲヘナの人間だ。頭の出来が違う。そんなことも記憶できないのかと感心する。
    風紀モブ「今日は疲れたし、帰るとするわ。」
    正実モブ「もう遅いですからね。さようなら、2度と顔を合わせることはないですが。」
    風紀モブ「じゃーな、2度と会いたくないけど。」
    そうやってお互い家に帰った。特訓はまた明日からやればいい、今日はイレギュラーだったのだと決めて寝る。疲れていたのかすぐに深い眠りについた。

  • 3二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 23:15:02

    次の日、久々に快眠と全身に筋肉痛。体に鞭を打って登校する。幸いだったのは今日は平和でパトロールするだけで終わったことだ。その日の夜、秘密の特訓をしに廃墟に行く。特訓は1日でもサボったらいけないと思っているが、今日は軽めに筋トレとかにしようと考えている。着くと誰もいないと安心したが、少し周るといる、あのゲヘナの方がいる。
    風紀モブ「おー、またあんたか。あんたのおかげで全身筋肉痛で今日は辛かったんだぞ。」
    正実モブ「それはこちらのセリフです。あなたがいなければ全身筋肉痛にならなかったんですよ…イタイ…」
    風紀モブ「ハハハ…イテテ…今日も用があるのか?」
    正実モブ「なければ来ませんよ。あなたと話す時間は無駄なので、さ•よ•う•な•ら」
    風紀モブ「何なんだよ、まぁ、いいや筋トレをし始めるとしますか。」
    私はあのゲヘナの方が見えないとこで筋トレをした。廃墟なだけあってあちこち痛んでいるが、静かだし集中して筋トレができる。帰りにあのゲヘナの方がいないか確認しに行ったがいなかった。あのまま帰ったのだろう。

  • 4二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 23:28:47

    期待

  • 5二次元好きの匿名さん24/12/26(木) 23:45:03

    次の日、筋肉痛は治った。ただ、今日は慌ただしく事件があり、正義実現委員会として出動した。事件は無事に解決し、トリニティの平和は守られた。夜は動けるようになったので本来考えてた特訓をしようとしたが
    正実モブ「なんでいるんですか?」
    風紀モブ「それはこっちのセリフだが。清楚なトリニティのお嬢様がこんな廃墟に何度も出入りするなんてな」
    正実モブ「野蛮なゲヘナの風紀を守る方がこんなとこで風紀を乱すことでもするつもりなんですかね?」
    風紀モブ「謝るなら今のうちだぞ」カチャ
    正実モブ「泣いたって許しませんから」カチャ
    それからまた銃弾と体力がなくなるまで戦った。前より銃弾が当たったが、それでもハスミ先輩やイチカ先輩に遠く及ばず1割くらいしか当てられない。それは相手も同じである。私たちは、柱に背を預けて座り息を整える。

  • 6二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 00:15:02

    正実モブ「ハァ…ハァ…」
    風紀モブ「ハァ…ハァ…やるな…ハァ…あんた…」
    正実モブ「それは…ハァ…どうも…ハァ…あなたも…やりますね…ハァ…」
    風紀モブ「ハァ…ありがとよ…ハァ…なんでこんなことに…ハァ…用があるのさ…」
    正実モブ「相手の用を…聞く時は…ハァ…自分の用を…先に言うのが…ハァ…マナーじゃありませんでしたっけ?」
    風紀モブ「フゥ…それもそっか…私は強くなるためにここで秘密の特訓しようと思ってな、この前、この場所を見つけて来たってわけよ。」
    正実モブ「フゥ…ゲヘナの方と同じ考えとは癪に触りますが、私も特訓するためにここに来ました。」
    風紀モブ「似た者同士ってことか、まぁ、私は憧れの先輩に褒めて貰うために頑張っているけどな」
    正実モブ「わ、私は自分のために特訓をしよう考えています。あ、あなたのような下心ありきで特訓しようなんて最低ですね。」
    風紀モブ「私は別に下心ありきでも強くなれるのならいいと思っているけどな」
    正実モブ「うぐっ…」
    私は痛いところを突かれた。私だってイチカ先輩に強くなったと褒めてもらいたくて特訓をし始めたからだ。
    風紀モブ「1つ提案なんだが」
    正実モブ「はい?」
    風紀モブ「明日から今日みたいに撃ち合って終わったらお互いの動きについて話し合うって言うのはどうよ。そっちの方がより実践的に特訓できると思うんだが。」
    正実モブ「それは奇遇ですね。それについては私も思いました。」
    風紀モブ「なら決定だな。」
    正実モブ「くれぐれも私の足を引っ張らないでくださいね。弱い人と一緒に特訓しても意味がありませんから。」
    風紀モブ「言うね〜。そっちこそ私の足を引っ張らないように強くなることだな。」
    ここから私たちは奇妙な関係ができた。秘密の特訓をしてお互い戦い強くなって憧れの先輩に褒めてもらうために。昼に会っても見知らぬふりをして。

  • 7二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 00:45:10

    それから数週間、廃墟で撃ち合い、容赦のないアドバイスと言う名の罵倒をしていた。そのおかげか私たちの動きは格段に良くなり、体力も付いていった。今日も、いつものように壁や床に背を預けてアドバイスをした後は、近況報告をする。
    風紀モブ「最近、イオリ先輩から動きが良くなったことを褒めてもらえたんだ。特訓の結果が出てきたよ。」
    正実モブ「私だって最近イチカ先輩に褒めて貰ってます。さらに撫でて貰ってるんですよ。」
    風紀モブ「へ〜」
    正実モブ「何ニヤニヤしているんですか?」
    風紀モブ「いや〜、下心ありきで特訓してるんだな〜って、自分のために、なんて言ってたクセに。」
    正実モブ「なっ…い、いいじゃないですか。強くなれるなら下心ありきでも。」
    こっちは赤くなる顔を隠そうと必死なのに、なんで笑ってるのか。帰る支度でも始めようかって頃にカツカツと音が反響する。お互い顔を見合わせて警戒する。誰かが来た。ここは私たちしかいないはず。壁に隠れながら音のする方へ近づく。夜なので相手が誰なのかわからない。幸い今回は体力が先に尽きたおかげで銃弾はほんの少し残っていた。私たちはタイミングを合わせて残り少ない銃弾を打つ。

  • 8二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 00:45:50

    寝ます
    続きは夜に

  • 9二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 00:51:14

  • 10二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 00:51:34

    10まで

  • 11二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 06:16:12

    しかし、打った銃弾は躱されて、私たちは捕まった…1人の女性に
    ヒナ「ここで何をしているのかしら。」
    風紀モブ「ヒナ委員長!?」
    正実モブ「なんでこんなところに空崎風紀委員長が!?」
    ヒナ「偶然この近くを通ったら銃声が聞こえたから来てみたのよ。」
    風紀モブ「すみません、このことは見逃してもらえませんか?」
    ヒナ「最近のあなたの成果はイオリから聞いているわ。動きが良くなったようね。ここで正義実現委員会の方と訓練をしているのね。ただ、ケガはせず、普段の風紀委員の活動も疎かにしなければいいわ。これから励みなさい。」
    風紀モブ「あ、ありがとうございます。」
    ヒナ「それと正義実現委員会のあなた。」
    正実モブ「は、はい」
    ヒナ「あなたも普段の活動を疎かにしないように。動きは悪くなかったわ。」
    正実モブ「あ、ありがとうございます」
    そして、空崎風紀委員長は帰った
    風紀モブ「あ〜、怖かった…」
    正実モブ「いい上司でよかったですね」
    風紀モブ「怒られるかと思った…」
    正実モブ「あなたにも怖いものはあるんですね」
    風紀モブ「笑うなよ。」
    この後、私たちは家に帰った。ゲヘナの方は風紀委員長に褒められて心底嬉しそうにしている。
    この時、私の心の奥底にゲヘナの方を可愛いと思っていたが気づいていなかった。

  • 12二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 17:09:39

    ほす

  • 13二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 21:45:07

    正実モブ「は〜、やってしまった…」
    今日の仕事でヘマをした。ケガをしてしまった。1日安静のためベッドの上にいる。一応モモトークでゲヘナの方にメッセージを送る、今日は行けないと。暇だな〜と思いつつ返信がくる。
    風紀モブ[どこにいる?]
    正実モブ[救護騎士団部室のベッドの上]
    風紀モブ[何階?]
    正実モブ[1階]
    風紀モブ[わかった]
    正実モブ[なんでそんなことを聞くんですか?]
    メッセージが返ってこない。は〜っとため息を付く。周りに誰もいない、安静のために寝るしかない、特にスマホでやりたいこともない。今ごろなら今日の特訓をしていたはずなのに…。そんなことを考えていたら窓から音がする。窓の方を見るとなんとゲヘナの方がいる。片手にコンビニ袋を持って笑顔でいる。体を起こして窓を開ける。
    風紀モブ「やぁ、ケガは大丈夫?」
    正実モブ「な、なんでいるんですか」
    風紀モブ「いや〜、暇だからお見舞いしに来たんだよ」
    正実モブ「暇だからって…」
    風紀モブ「あと、これ、お見舞い。私の好きな菓子パン。お腹が空いたら食べたらいいよ。」
    袋の中を見たら菓子パンが3つ入っていた。どれも好みの味である。
    正実モブ「あ、ありがとうございます…」
    風紀モブ「元気そうだし、私は帰るよ。」
    正実モブ「え?もうですか?」
    風紀モブ「今日は筋トレをするから、じゃまた明日」
    そう言ってゲヘナの方の背中はすぐに消えた。私は貰った菓子パンを食べつつ、もっと話をしたかったなと思っていた。そんなことを考える自分に疑問を持つことをせず寝た。

  • 14二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 22:15:30

    ケガが治ってそろそろ今日の仕事が終わる頃、モモトークにメッセージが来る。確認すると、ゲヘナの方がケガをして安静してるから今日は来れないとのこと。先日、お見舞いをされた身、貸しを返す時が来た。私はコンビニに寄って菓子パンを数個買い、ゲヘナ学園へ行く。まずは守衛さんに挨拶をし、空崎風紀委員長に夜分遅くにお見舞いをしていいか許可を貰い、救急医学部にいるゲヘナの方のベッドへ空崎風紀委員長と行く。空崎風紀委員長は監視役である。
    正実モブ「こんばんわ、来ましたよ」
    風紀モブ「わっ。ビ、ビックリした」
    正実モブ「それだけ元気なら大丈夫そうですね。はい、お見舞いの菓子パンですよ。」
    風紀モブ「今夜中は安静らしいんだ。お見舞いありがとう。」
    正実モブ「先日のお見舞い、トリニティに不法侵入だったんですね。だからすぐに帰ったんですか。」
    風紀モブ「うぐっ…」
    正実モブ「その点、私は許可してから来ましたよ。空崎風紀委員長からの説教を楽しみにししててください。」
    風紀モブ「やだなー」
    ヒナ「長くはしないわ。」
    風紀モブ「ヒ…ヒナ委員長、いらしゃったんですね」
    正実モブ「フフフ、私はもう帰りますよ。しっかりケガを治してくださいね。」
    風紀モブ「また明日な。」
    正実モブ「待ってますよ。」
    ヒナ「もういいのかしら?」
    正実モブ「元気そうなので長居する必要もないと判断しました。」
    ヒナ「そう。玄関まで送るわ。」
    少し時間が余ったから廃墟で筋トレをしてから帰った。筋トレ中、空崎風紀委員長の説教を受けるゲヘナの方を想像してたら、あまりにも想像できて1人でも楽しかった。

  • 15二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 22:45:03

    ここ最近、憧れのイチカ先輩に褒められても頭を撫でられても前ほどドキドキしなくなった。入部してた頃はあんなに顔を見ただけでドキドキしていたのに、いつから平気になったんだろう。
    特訓を重ねる事に私とゲヘナのあの人との距離は近くなった。最初は柱越しに喋ってたり距離が遠かったりしていたが、段々と距離が近くなり、今では肩を寄せ合って話をするくらいになっている。私はその時間を幸せと気づかず、いつも解散すると名残惜しい気持ちになる。そんないつもの風景。
    正実モブ「はい。これあげます。」
    風紀モブ「ん?なにこれ?」
    正実モブ「ボイスレコーダーです。前に一限の授業を寝てしまって授業内容がわからないって言ってたじゃないですか?それを授業用の使ってください。ミレニアム製で私も同じ物を使っているので安全ですよ。爆弾で爆発させても壊れませんでしたし。」
    風紀モブ「おー、ありがとう。高かったんじゃないのか?」
    正実モブ「安物ですよ。」
    風紀モブ「ほー、そうなのか。何かお返ししないとな〜。」
    正実モブ「いいですよ、これは私の自己満足なので。」
    風紀モブ「そうか?ならありがたく頂くよ。」
    絶対に笑顔だってことは、声からしてわかる。けど、その顔を見ようとしない。見てみしまったら、最後、自分自身を制御できなくなってしまうから。この人に今の自分の鼓動が聞かれてないことを、赤い顔を見られてないことを祈りながら私は会話を続ける。

  • 16二次元好きの匿名さん24/12/27(金) 23:15:01

    最初の頃はゲヘナ生徒相手にマウントを取るために勝とうと目標を立てていたのに、いつの間にかあの人に勝って告白すると言う目標に変わったのは。それでもあの人と私の実力は一緒。何度戦っても体力切れか弾切れになって引き分けになる。どんなに全力で戦っても引き分けになる。お互いの手を知っているってのもあるのだろう。けど、そんな時間もその後の他愛のない会話の時間も私にとっては特別な時間である。そして、また今日も…
    風紀モブ「なぁ」
    正実モブ「なんです?」
    風紀モブ「私たちが3年になってもこうやって特訓したいなぁって。ついでに後輩も一緒に特訓したくない?風紀委員と正義実現委員が合同にやってさ。」
    正実モブ「唐突ですね。そうなったらこの廃墟では少し狭いかもしれませんよ。」
    風紀モブ「そこは人数制限をかけて。」
    正実モブ「その前に副委員長くらいにはならないとですね」
    風紀モブ「その夢に目指して頑張ろうな」
    正実モブ「………ねぇ、あなたの夢って何ですか?」
    風紀モブ「いや、今の合同でやりたいって」
    正実モブ「はぁ…違いますよ。私はキヴォトスにパン屋さんを建てたいですね。私が焼いたパンを食べて貰いたいです。それであなたは?」
    風紀モブ「…絶対に笑うなよ?」
    正実モブ「笑いませんよ」
    風紀モブ「………お嫁さん…」
    正実モブ「フフフ」
    風紀モブ「あー、今、笑ったな」
    正実モブ「笑ってませんよ、体重をかけないでください。フフフ」
    風紀モブ「あ〜、また〜」
    正実モブ「だって、あまりにもお似合いすぎるので。あなたならいいお嫁さんになりますよ、私が保証します。」
    風紀モブ「あ、ありがとう…。あんたのパンも美味しいから絶対にいいパン屋さんになるよ。毎日通ってやるからさ。」
    正実モブ「常連さんができて嬉しいです。」
    この日、私は確信した。やっぱりこの人が好きだと。こんなにも可愛い人を私は知らない。この人と一緒に未来を歩けたらと妄想するだけで幸せになる。そして勝つ理由が明確になった。

  • 17二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 00:15:13

    ある日、モモトークに連絡もなく、あの人が休んだ。仕方がなく私は1人で筋トレをした。久々の1人での特訓。風の音もほとんどないこの廃れたところで私の声だけが響く。1人だと全然気が進まない。あの人の温もりを求めたいけどプライベートはお互いに知らない。このままゲヘナ学園に行こうかと思ったけど、明日に響きそうだから家に帰った。
    次の日もあの人は来なかった。2日連続で来ないのはおかしい、何かあったのかと考えると、カツンカツンと高い音の足音がする。聞いた気がするが警戒をしながらその姿を確認する。月明かりに照らされた見覚えのあるシルエットが見える。
    ヒナ「隠れてないで出てきておいで」
    正実モブ「空崎風紀委員長、どうしてこちらへ」
    その相手は空崎風紀委員長だった。珍しい客である。今日は何の用なのかと思っていたら
    ヒナ「あなたにはとても悲しい話をするわ。あの子が死んだ。爆弾の爆発に仲間を庇って助けたわ。私は現地にいなかったから報告で聞いたのだけど…ちょっと」
    私は意識を失った。あの人が死んだ…もう会えない…この気持ちも伝えれない…そんな思考が巡り、死んだ以降の言葉を受信できなかった。

  • 18二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 02:45:09

    目が覚めたのはゲヘナの救急医学部のベッドの上だった。隣には空崎風紀委員長がいる。
    ヒナ「目覚めたわね。あれから1日半、目が覚めなかったわ。トリニティには説明をしているわ。余程ショックなのは、わかる。私も先生が死んだら…」
    夢であって欲しかった。夢の中であの人が遠くに行ってしまう悪夢も見たのに、現実でも覚めない悪夢に会うなんて。私の目から涙が流れた。止まらない。周りのことなんて気にしないで大声で泣いた。泣きつかれて寝た。寝てる間に私は自室に移動されていた。そして…起きたらまた泣いて、疲れて寝てまた泣いてが3日続いた。

  • 19二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 12:45:01

    あの人のいない現実を少しだけ受け入れるくらいには落ち着き、自宅療養をしている。けれど、やっぱり私の心は何も動かず、体も重い。食事は少量であるが菓子パンを食べれるくらいになった。あの時のお見舞いで貰った菓子パンと同じ種類しか食べれてない。私の家に空崎風紀委員長がやってきた。私に渡したいものがあるらしい。
    ヒナ「あの子の遺品整理が終わったわ。最期まであの子はこのボイスレコーダーを握りしめていたわ。中身を少し拝聴したけど、あなたが持っているべき品物だから渡すわ。私はこれで。」
    空崎風紀委員長は時間が惜しいのかすぐに帰っていった。そのボイスレコーダーは、私がプレゼントした物だった。10個も音声を録音できる優れ物。私は中に録音されている10個の音声を1つ1つ聞いていった。
    #1から#9まではゲヘナの授業の様子だった。寝息を立てているあの人の声が入っている。それだけでも少し救われた気がした。プライベートの彼女を知れたから。そして#10は環境音と何か喋っている声がするがボイスレコーダーの音量では聞こえないので、パソコンに繋げて聞いてみる。

  • 20二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 21:15:06

    #10「………記録………されているの………かな………?最期に………あんたと………喋りたかったな………。できたての………パンも………食べたかった………。一緒に………生きたかった………。やりたいことも………たくさんあった………。あぁ………言いたいことは………たくさんあるのに………力が………入らな………い………。これ………だけは………言わなくちゃ………。………好き…大好き…あんたの…顔も……その目も……性格も……声も……全部………全部………大好き………勝って………告白………したかった………な…………。……………。………………。」

  • 21二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:15:02

    正実モブ「ズルいよ…。告白された私は返事できないじゃん…。勝ち逃げなんて…しないでよ…。私だって…あなたのことが大好きなのに…。隣でずっと歩きたかった…。デートもしたかった…。もっとパンを食べて欲しかった…。キスだって…。」
    やりたいことが涙と共に溢れ出る。私は感情に身を任せて思いをぶちまける。後半は涙声で何を言ってるのかわからないくらいに叫んだ。人生で初めて感情のままに叫び疲れて寝てしまった。
    起きたら外は真っ暗になっていて、部屋は暗くパソコンの画面だけが光っていた。スマホを取り出し、画面に写る1枚の待受画面を見る。床に倒れ込むそっぽ向いた私と腕を伸ばしたあの人。唯一撮ったツーショットの写真。特訓開始から1週間記念に撮られた写真。それから記念写真を撮ろうと話をしていたが、「私が嫌です」と言ってやめてしまった。あの頃の自分を殴りたい。私自身あまり写真を撮る習慣がなかったからあの人が写る写真が1枚もない。ずっとこんな関係が続くと甘えた考えをしていたからだろう。こんなことならたくさん撮るべきだったと後悔している。私はボイスレコーダーの音声を保存するためにファイルを開いた。
    ファイルに保存されていた動画を見て私はある可能性を考えて明日、行動することにした。

  • 22二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:38:38

    つ、辛い…

  • 23二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:45:41

    私はゲヘナ学園に行き、空崎風紀委員長にお願いをして寮にあったあの人の遺品…パソコンを借りた。パソコン以外の物は残念なことにほとんどが処分されてた。寮住みなら当然だろう。パソコンは、ヒナ風紀委員長が私が来るだろうと思って残していたらしい。すごい人だ。私は、感謝とお礼をし、空崎風紀委員長の前であの人のパソコンを開いた。パスワードは設定されていない…もう少しは危機感を持って欲しいものだ。デスクトップにはゲームのアイコンやエクセルがあった。それらを無視して私は動画ファイルを開く。小さな賭けが当たってよかった。あの人のスマホで撮っていたあの人が映る動画があった。自分の動きを確認するために撮っていた動画だ。まだ動きが固いあの人がいる。それ以外に数百個の動画が残っている。私はその動画だけをコピーして保存した。それ以外のデータは機密情報があるかもしれないから空崎風紀委員長に返し、ゲヘナ学園を後にした。生きていたあの人の姿、声を手に入れただけで私は嬉しかった。

  • 24二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 23:15:19

    それからの私は正義実現委員会に復帰した。立ち直ったわけではない。あの人を失った悲しみや後悔は今もこれからも残るのだろう。けど、あの人がいた事実も、残してくれた想いも手元にある。それを糧にこれからも生きていく。そして、私が次に会う時…天寿を全うした時に胸を張って褒めてもらうんだ。あの時、甘えることができなかった私じゃなくて素直な気持ちの私で。

  • 25二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 23:45:12

    正実モブ「あなたがこの世を去ってから私は変わったよ。正義実現委員会の仲間数名を呼んであなたとの思い出の地で特訓をし始めたの。最初は乗り気ではないメンバーがいたけど、やっていく内に力を付けて交流もできて小さな部隊として認められたの。さらに私が進級した時、指揮官として腕章を貰ったよ。最初はあまりに数の多さで指揮ができずに困っていたけど、経験を積んで指揮官として立派に成長したんだ。さらに後輩の育成にも力を入れて、私が全責任を負って風紀委員の1年生と正義実現委員会の1年生による合同特訓もしてみたの。最初の方はいざこざがあったけども、話し合えばお互いの長所や短所がわかり、中には私たちにはできなかった…付き合う生徒も出てきたんだよ。もちろん私は後悔しないようにって釘を刺して応援したよ。そのおかげで3年になる頃には副委員長としてみんなを引っ張る指揮官としてトリニティやゲヘナを守っていったよ。ちゃんと後輩の育成はしてるから次期指揮官もちゃんといるんだよ。
    今日、卒業するんだけどさ…一緒に卒業したかった……だからね、私からあなたにあなただけの卒業証書を渡すね…」
    それから私は高校を卒業して大学に行ってパン作りの勉強をして、キヴォトスの外で男性と結婚して、子供を作って、キヴォトスに帰ってきてパン屋を開いた。私たちが特訓してた廃墟は私が買い、リフォームして風紀委員会と正義実現委員会専用の特訓場となった。私は管理人としてそこを運営している。毎年入ってくる新人委員会の子と顔を合わせている。まぁ、おばちゃんの歳になった私を見てバカにする新人の子たちを〆ていた。戦術の右も左もわからない子たちなんてあなたとの戦闘に比べたらまだまだ弱い。歳だから思う以上に体は動かないけど、動けなくなるまでは管理人をしていくよ。
    パン屋はそこそこ繁盛している。主な顧客はキヴォトスの学生さん。色んな学校の子たちが買いに来ている。ゲヘナとトリニティの生徒が仲良く買いにくる姿を見ると心がギュッとする。たまにゲヘナとトリニティのハーフの子を見かけると涙が溢れそうになる。求めていた未来がそこにある。訪れない未来…後悔を持ちつつ、私はあなたとの思い出を胸に生きていく。

    END

  • 26二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:34:13

    >>25

    2人の思いは叶ってよかった…けど風紀モブには生きてて欲しかった…おつ、楽しんで読ませてもらいました

  • 27二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:44:58

    …………………………
    懐かしい匂いがする、見覚えのある場所にいる、知ってる感触と温かさを感じる。
    風紀モブ「頑張ったね。お疲れ様。」
    正実モブ「ご褒美はないんですか?」
    風紀モブ「今日は珍しく甘えてるな。」
    正実モブ「素直になったって言ってください。色々あったんですから。もう後悔したくないんです。」
    風紀モブ「わかったよ。私だって後悔してたからな。………可愛い。」
    正実モブ「ズルい…。」
    あの時できなかった口づけを交わす。今度は一緒に生きていけるように願い、お互い深く魂に刻んだ…

    あなたが大好きって。

  • 28二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 11:46:19

    >>27

    うう…(泣)、良かった…

  • 29二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 12:00:02

    もし需要があればIFストーリーとして風紀モブと正実モブが告白し、付き合う甘々ストーリーを書こうと思います。
    あまり多くは書けませんが…

  • 30二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 12:23:45

    いる(鋼の心)

  • 31二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 14:54:10

    >>29

    ぜひお願いします

  • 32二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:15:15

    IF(爆発が起こらなかった世界線)

    12月14日…もうすぐクリスマスになる。1年生、2年生の頃はここでクリスマスプレゼントを交換しただけである。今年こそは私が勝って告白…して…一緒にクリスマスを過ごすんだ。こうして2人っきりになるのも久々である。最近は2年生がメインで1年生を指揮し、特訓をしている。後輩たちの成長をあの人と一緒に見るのは楽しいし、嬉しいことなんだけど、でも…やっぱり…私は、2人っきりでいる時が1番…。
    風紀モブ「2人っきりになるもの久々だね。」
    正実モブ「最近は、指揮官育成に力を入れてましたからね。」
    風紀モブ「さて、久々にやりますか。」カチャ
    正実モブ「たまには運動をしないと鈍りますしね。」カチャ
    風紀モブ「3…」㌧
    正実モブ「2…」㌧
    風・正モブ「1…」㌧

  • 33二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:45:07

    お互いの声が消えると同時に2人は銃を撃つ。もちろんお互い首を傾げて紙一重に躱す。そこからは壁に隠れたり、走って躱したり、打撃を加えつつ相手の体勢をどうやって崩すか考えて敵に銃口を向ける。お互い手の内を知り尽くしているし、次の一手の先読みだって指先1つで変わる。どれだけ相手の予想をしてない動きをして均衡を崩すかが勝負の分かれ目である。今までも爆弾や閃光弾を使って来たが、均衡を崩すほどではなかった。
    正実モブ(銃弾は残り10発、あの人は、上の階に逃げた。待ち伏せは…いや…)
    風紀モブ(銃弾は…あと10発、上の階に逃げたがここからどう勝負に出るか…)
    階段を挟んで策を巡らせる2人。相手の思考を先に読んだ方が有利になる。お互い爆弾などの投擲物は使い切っている。

  • 34二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 22:15:03

    カン…カン…カン…
    階段から何かが降りてくる音がする。
    正実モブ(降りてきた?いや…)
    階段の方を確認する人影はなく、降りてきたのは石ころ。フェイク。階段上から来る射線を切りつつ、他の階段を警戒する。ビンゴ。この階段から1番近い階段に降りてくる人影を発見する。発砲。右半身に2発撃ち、回避したところに左太もも・左脛に1発ずつ撃って体勢を崩す。相手も階段を降りる時に3発こちらに撃って来たが、当たらない。もう1発頭に撃って隙を作れば…。その時、頭に衝撃が走る。銃弾を受けた。銃弾を避け、体勢は崩したはずなのに。まだ気絶するほどではないのですぐに標準を合わせ直し、銃弾を撃つ。しかし、銃弾は躱され、距離を詰められ、もう1発腹に撃たれて、押し倒された。両手は足で拘束され、私の目の前に銃口が突きつけられた。
    風紀モブ「ハァ…ハァ…チェック…メイト…」
    正実モブ「ハァ…ハァ…750戦…」
    風紀モブ「ハァ…1勝…ハァ…749引き分け…」
    正実モブ「ハァ…おめでとう…ございます…」
    風紀モブ「やっ…たぁぁぁぁぁぁ」銃口を降ろす
    正実モブ「あ〜…悔しいなぁ…」

  • 35二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 22:45:05

    久々のアドバイスタイム。いつものように肩を寄せ合っての。
    正実モブ「あの銃弾を食らったのワザとでしたよね。」
    風紀モブ「隙を作ろうと思ってな、めちゃくちゃ痛いよ。」
    正実モブ「体勢崩したのに、どうやって撃ってきたんですか?」
    風紀モブ「片手撃ちだよ。当たるかどうか賭けだったけども。」
    正実モブ「よく本番でやろうと思いましたね。私だって片手撃ちはできますけど、全然的に当たらないのでやりませんが。」
    風紀モブ「私だって全然的に当たらないよ。けど、今回は特別だったからかな…。」
    正実モブ「ん?」
    風紀モブ「ねぇ、笑わないで真剣に聞いて欲しいんだ。」
    そう言って私の肩を掴んで真剣な表情でこちらを向く。月明かりに照らされたあなたのキレイな顔にまた心を射止められながら、珍しく真剣なあなたの声に耳を傾ける。

  • 36二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 23:15:01

    風紀モブ「私は…あんたが私と一緒に特訓をした日からずっと…ずっと好き…です。可愛い顔も、キレイな赤い目も、優しい性格も、安心する声も、どれもどれも好き。私はあんたとこれからもずっと一緒にいたい。だから…んっ…私と結婚してください。」
    耳まで真っ赤なあなたの顔を涙で見れない。両想いで嬉しいし、先に告白されて悔しいし、幸せすぎて泣いている。
    風紀モブ「だ…だいじょu…」
    あなたの唇を私の唇で塞いだ。普通のキスより長く、ディープキスより短い時間を奪った。
    風紀モブ「………」
    正実モブ「これが私の答えです。私だってあなたに鼓動を聞かれてないか、真っ赤な顔を見られてないかドキドキしてたんですよ。だから…これからも…末永くよろしくお願いします。」
    私たちはお互いに抱き合ってキスをした。たぶんこの世で1番の幸せ者だと勘違いするくらいにこの日の私たちは幸せだった。

  • 37二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 23:45:03

    次の日は学校がお休みだったので彼女の寮に行ってデートすることに。お互いプライベートで会うのは初めてである。いつもお昼に会ってデートしたり、ご飯を食べたりしたいなと思っていたけど、なかなか言い勇気がなく、ここまで引っ張ってしまったけど、今日は気合入れたファッションで会う。インターホンを鳴らし彼女が出る。
    風紀モブ「ようこそ、私の寮へ。」
    正実モブ「お邪魔します。」
    私服姿の彼女は最高。可愛い。
    風紀モブ「狭いけど、そこにすわ…」
    私は理性を捨てて、彼女をベッドに押し倒し、我慢していた気持ちを吐き出す。
    正実モブ「もう我慢しなくてもいいんだよね。やっとできる。」
    風紀モブ「あの、ちょっ、」
    私は押し倒した彼女の唇にキスをする。
    風紀モブ「ま、まっ、」
    またキスをする。舌も入れる。彼女がトロトロになった辺りで首や耳の裏もキスをし、彼女の体を触り、気持ちよくさせた。一通りのことをやったら外が真っ暗になっていた。彼女は顔も体もトロけていた。
    風紀モブ「ハァ…♡ハァ…♡」
    正実モブ「あっ…ごめんなさい。」
    風紀モブ「ハァ…♡いいよ、私だって我慢してたし…気持ちよかったし…けど、次からは私に断りを入れてからやってよね。」
    正実モブ「はい…ものすごく反省しています。」
    嫌わなくてよかった。付き合って浮かれていた。やっと彼女と普通にキスができる嬉しさのあまり襲いかかってしまった。
    それからも私たちはお互いの寮やショッピングなどのデートをした。もちろん、夜の特訓は真面目にやっている。

  • 38二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 23:50:17

    >>37

    なるほど…意外と正実モブちゃんの攻めもいいな……

  • 39二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 00:37:03

    (꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆ スコスコスコスコスコスコ

  • 40二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 00:45:00

    付き合った報告を仲間にしたら、後輩たちも揃って「やっとか〜」って反応だった。傍から見たら夫婦も同然だったらしく「あれで付き合ってないとかあり得ないだろ」とか「早く付き合えよ」とかそんなことを思っていたらしい。一応、祝福されているようではある。
    そして、今日はクリスマス。
    風紀モブ「ごめ〜ん、遅くなった。」
    正実モブ「大丈夫だよ、全然待ってないから。」
    風紀モブ「それじゃ、行こうか。」
    正実モブ「うん」
    恋人繋ぎをし、私たちは予約していたレストランに向かう。夜景の見えるレストランでご飯を食べる。お互いの仲だ、片方が奢るなんてしたくない。折半し合って助け合う。いつものように喋りながら楽しい時間を過ごす。この後は、私の希望でラブホテルに行こうとなっていたが、学生では入れないので諦めた。代わりにいつもの廃墟に向かう。

  • 41二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 01:15:02

    いつものように肩を寄り添い合う。いつも語り合う場所で、両想いの相手と、恋人繋ぎをしてクリスマスを過ごす。これまでのクリスマスのようにプレゼント交換するだけの日じゃない。今日はここで…
    風紀モブ「今年もここで過ごすことになるとはね。クリスマスだから特訓は休みで、私たちしかいないけど。」
    正実モブ「いいじゃない、私は好きよ。私たちを出会わせたキューピッドで過ごせるなんて。」
    風紀モブ「ただ、イルミネーションとかが見れないのがな。周りは殺風景だし。」
    正実モブ「私は、あなたと一緒にいるだけで嬉しいよ。」
    風紀モブ「私だって、あんたといるだけで幸せだよ。」
    正実モブ「フフフ」
    風紀モブ「フフフ」
    正実モブ「来年も再来年もその先も一緒に過ごそうね。」
    風紀モブ「何を当たり前のことを言っているの?」
    正実モブ「ううん、こうして声に出さないと後悔する気がしてね。」
    風紀モブ「そう?じゃ私も。ずっとずっと私の隣で笑顔で居てね。」
    正実モブ「当たり前よ。」
    そうしてお互いを見つめ合う。
    風紀モブ「好きだよ。」
    正実モブ「私も大好きだよ。」
    風紀モブ「私の方が大大大好きなんだから。」
    正実モブ「なにを〜。私の方…」
    彼女からキスをされる。そして、左薬指に、何かがハメられる。
    風紀モブ「…愛してる。」
    正実モブ「…私も。」
    もう1度キスをする。誓いの言葉なんて覚えてない。けど、たった1つ言えるのは

    あなたと出会って、共に過ごせて私は幸せになったよ

    “ありがとう”

    END

  • 42二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 01:19:00

    本当に…ありがとう…それしか、言う言葉が見つからない…

  • 43二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 01:20:46

    SSを最後まで読んでいただきありがとうございました
    コメントやハートもありがとうございました
    この話のきっかけは、同人誌や他のSSなどで正実モブちゃんが可愛かったから、誰かと付き合わせようと思って書きました。大まかなストーリーの基礎は次に書く予定のSSの内容と被ったりしてます。ストーリーが組むことができたらお正月に投稿したいと思います。
    重ね重ねになりますが、ご視聴ありがとうございました

  • 44二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 01:33:17

    蛇足
    IFストーリーの正実モブと風紀モブは将来結婚して子供もできて、パン屋を開いて幸せな日々を過ごします。廃墟ももちろん合同訓練施設になります。

    このスレの正実モブは、風紀モブ相手にだけ性欲が強くなります。風紀モブは受け担当なのでいつもトロトロにされます。

  • 45二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 12:20:44

    性欲つよつよ正実モブちゃん…ほほぉ…

  • 46二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 12:29:02

    エデン条約SSいいね

  • 47二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 00:07:47

    このレスは削除されています

  • 48二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 11:28:33

    >>44

    なるほど…良いですね

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