- 1女竜騎士24/12/28(土) 21:21:30
- 2女竜騎士24/12/28(土) 21:22:41前スレここだけダンジョンがある世界の掲示板 第5827層|あにまん掲示板ん、良い夜。bbs.animanch.com
脳内設定スレ
ここだけダンジョンがある世界の掲示板 脳内設定スレ100|あにまん掲示板ここは、「ここだけダンジョンがある世界の掲示板」から派生したスレです。■ルールは特になし、設定など固めすぎず好きにロールプレイして遊ぼうぜ!という趣のスレですが、やはり個々人で「自分のキャラ」の設定な…bbs.animanch.com姉妹スレ
ダンジョンマスター専用掲示板 その71|あにまん掲示板エラーの危険性があるためテンプレは2レス目bbs.animanch.com・次スレは>>185さん
・スレ立ては「その他話題」、画像は「いらすとや」のイラストを使用
・「このダンジョン一緒に攻略しようぜ!」など、特定メンバーでやりたい遊びはダンジョン攻略スレで進行
・ダンジョン攻略の他に、集まってするイベントはイベントスレで進行
・画像の貼り付けは原則禁止
・あくまで掲示板、直接名前を出すのは避ける
・プロレス系ロールは喧嘩にならないよう気をつける
・スレチの話題は禁止
・メタ会話は()で囲もう
・本スレ、関連スレ以外へのコテハン・話題を持ち込むのは原則禁止
>ルールは上記を守るだけ
>熟練者に成るもよし 初心者に成るもよしダンジョン関係に成るのもok trpgのキャラに成りきるのもokです!
>気軽に誰でも書き込んでくださいね!
エラー防止にテンプレは>>2に置くことになっています
- 3放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/28(土) 21:37:27
立て乙だ
- 4零落雷神◆h2EaMP/vZYMU24/12/28(土) 21:42:55
立て乙
- 5〈不死身の黒百合〉24/12/28(土) 21:45:50
立て乙だよ
そろそろ雲の中に入ったかな
【周りがけぶって見えにくくなっている中、狼の背の翼にくるまっている】 - 6過去ログ◆jll4miuyLM24/12/28(土) 21:46:21
(※スレ立てお疲れ様ですー)
- 7猫人シスタ―◆BuOGBplkzY24/12/28(土) 22:03:06
たておつ、です……?
お、おじゃましま~~す……
【すすっと緊張した様子で金髪の少女がギルドのドアから顔を出す】
【きょろきょろと不安そうに赤い目が泳ぎ、様子を伺っている】
【白いリボンで左右大きさの違うツインテールに括っていて、ネコミミカバーつきのシスター・ヴェールで頭を覆っていた】
魔桃「なーにやってるの! もー、ギルドの人たちは怖くないって☆!」
葬装「大丈夫ですよ、さぁ後ろがつかえてはいけませんから……」
尼猫「お姉さま!? ひ、ひゃぁわぁわ……っ!!」
【背中を押されてギルドに入ってきた】
尼猫「あっ、よ………よろしくお願いしますっ!!」【っっっ】
【汗を飛ばしながらぺこりと頭を下げた】 - 8異械の車掌24/12/28(土) 22:03:44
「こんばんは……隣人サンタです」【隣人サンタだ!】
「隣人サンタは交易要求リストをお持ちしました」
求)森林ダンジョンで採れる、アカウルシの樹液
出)古びたオルゴール
部品が欠けているのに音が鳴る不気味なオルゴール。さる富豪の遺産として見つかった曰くつきの一品。
装備者が敵の精神に対する攻撃を行う場合、精神の無い対象に対しては代わりに氷属性のダメージを与えるようになる。
求)機械に属する魔物が持つバッテリー
出)乾燥ウタイキノコ
夜の木の世界で採れる珍しいキノコの加工品。取り扱いには注意が必要。
錬金や製造の素材として使用可能。精神干渉や恐怖を扱う道具の素材に適性がある。
求)おいしくて日持ちして量がある食べ物……あと甘いと嬉しいな
出)悪夢の牙笛
人々の悪夢が産んだ怪物の牙を加工したもの。おどろおどろしい音が響く。
装備者が敵の精神に対する攻撃を行う場合、追加でその効果に比例した風属性のダメージを与えるようになる。
求)野良リヴァイアサンの魚拓(一定サイズ以上)
出)灼熱地獄の絵画
燃え盛る地獄が描かれた絵画の破片。彼はその眼で見たものしか描けないと言った。それ故最も合理的な手段が採られた。
装備者が敵に火属性によるダメージを与える場合、追加で敵の精神に恐怖を与えるようになる。 - 9猫人シスタ―◆BuOGBplkzY24/12/28(土) 22:03:45
>>前193 放浪魔術師さん
尼猫「あっ……! こんばんはっ!」
【知っている顔を見つけて安心した顔を見せ、そちらへ歩いていこうとする】
魔桃「ちょいちょいちょい! 知り合いのとこに逃げないの!」
葬装「借りてきた猫………」
尼猫「で、でもぉ~~~……っっ!」
- 10二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:13:06
立て乙なのだよね
- 11放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/28(土) 22:13:08
- 12彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/28(土) 22:16:40
- 13放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/28(土) 22:17:39
※歓迎の印
- 14猫人シスタ―◆BuOGBplkzY24/12/28(土) 22:20:36
- 15過去ログ◆jll4miuyLM24/12/28(土) 22:25:01
───が……ッは?!
【ドゴォ──ン。かさねの矮躯が宙を舞った】
【防御姿勢が間に合わずろくに受け身も取れてない身、加えて冒険者としては不適格もいいところの華奢な肢体では巨狼の突撃を受け切ることはできない
幸い服に縫い込んだ防御術式によって致命傷は避けるが、臓腑に響く衝撃がごんと体の芯を揺らす】
……っ、〈不自由落下-ハッチポッチアップル-〉!
【視界がちかちかと揺らめく中で、なんとか空中で体勢を整えたかさねは重力制御の術を自身にかける】
【ふと見れば既に巨狼の体が迫って来ている。それを見て背筋が冷えながらもなんとか冷静さをとりもどし、少女は横方向に落下することでその追撃をかわした】
【巨狼の攻撃をかわした後は地面を滑るように勢いよく着地。辛くも剣を構え直し、きっと敵の姿を睨む】
【事前にはただ紅蓮平原に真紅の狼獣が現れるとしか聞かなかったが、やはり一筋縄では行かないらしい
こちらを見下ろす無機質な目には、朝陽の輝かしいばかりではない非情なまでの強さが滲みでている】
【強化魔法4:重力制御6
全身に魔力をみなぎらせて肉体を強化すると同時に重量を増加、簡単に吹き飛ばないよう自身のコンディションを整えた】
【ふと見れば、既に視界の先では巨狼が次の行動に移り始めている。緊張感に高鳴る鼓動を押さえつけ、少女は受け流すように大剣を斜めに構えて───】
……っこ……の!
【キィ───ン】
【衝突する巨体をなんとか受け止めて、今度こそ狼獣の突撃を凌ぎ切る】
【両手がビリと痺れて骨まで響くが、大丈夫。まだ戦えている】 - 16獄卒くん24/12/28(土) 22:29:39
- 17獄卒くん24/12/28(土) 22:30:28
- 18放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/28(土) 22:38:07
【さて無事に村へ…はてさて特に彼女の事等大丈夫だろうか
…武張った話ではなくてんてこまいや気疲れするようなあれこれの意味で…と少々心配をしつつも】
どういたしまして、だ。甘く暖かくほっとする
私もココアは好きだとも
【良いものだ、という共感と共に頷いて
…だろう?と目を他所にやればわかる!と頷いたり中々わかってるじゃないか…と頷いているような冒険者とているだろう
怖くはない同好の士の存在を示しつつ…とは言え皆へ馴染むのを邪魔すまいとそれ以上の言葉は謹んで】
こんばんはだ葬装令嬢殿、魔刀少女殿
同じ冒険者の同輩として当然の事…それと猫人シスタ―殿の今日の髪型だが、実に似合っていたな
二人の慧眼とセンスに賞賛を、だ
【魔刀少女殿に合わせて分けた髪型と上品なリボン、そして或いはアクセントになったろう綺麗な髪留めもだろうか?
脱帽ものだったともと杯を軽く掲げて】
- 19異械の車掌24/12/28(土) 22:38:42
- 20獄卒くん24/12/28(土) 22:39:39
- 21異械の車掌24/12/28(土) 22:40:40
- 22二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:41:57
- 23彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/28(土) 22:42:59
【残念そうに肩を落とした“エンケラドス”に冒険者と“シモン”は苦笑した。感情が一々表情だけでなく身体の動作となって現れるのだ。最早見る目は親戚の子供である】
【しかし、と冒険者は思案した。“シモン”を抱えて山脈を踏破するのは難しい事ではない。しかし“エンケラドス”も含めるとなると一気に重量が増える。
端的に言えば抱え切れなくなるのだ】
【走っての追随をお願いしようにも、彼女の肉体的スペックを考えると岩も木も何もかもブチ抜いての最短距離で走る可能性もある。“そんな事は流石にしないだろう”と楽観は出来ない】
【────そしてその冒険者は時々すっごい馬鹿になる。なった】
「道がないのが駄目なら道を作れば良いのではないだろうか?魔具を駆使すれば可能だろう」
「何言ってンだァ???」
「つまり、このような事だ」
【冒険者は笑ってシャフツの無限紅鎖を延長した。ヴァーグ山の頂上から村に至るまでの最短距離を何周か往復可能な長さの鎖が敷かれる────絶対的強度を誇る解体の魔剣を楔にする事によって固定化された鎖は架け橋となった】
「この上を走れば良い。そうすれば山が悪戯に破壊される事もないだろう」
『わぁすっごい!!もしかして君ってとっても凄い冒険者なの!?』
「冒険者の凄さかァ?コレ。絶ッ対想定されてない使い道だろォ???」
「其れは……………うむ。“我々”が頑張るしかないだろうな。私も部外者ではあるから余り力にはなれないかもしれないが」
「サラッと俺を含めやがってェ……………!いやァもう此処まで来たらやるしかないけどさァ!!!」
- 24二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:43:38
- 25二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:45:09
- 26放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/28(土) 22:45:33
- 27獄卒くん24/12/28(土) 22:46:31
- 28二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:47:04
ほ……ほら……女神様がなんとかしてくれるから
- 29二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:47:24
って地獄の鬼ぱねえ……
- 30異械の車掌24/12/28(土) 22:49:03
- 31猫人シスタ―◆BuOGBplkzY24/12/28(土) 22:49:50
- 32獄卒くん24/12/28(土) 22:51:58
- 33過去ログ◆jll4miuyLM24/12/28(土) 22:52:27
【突撃を凌いだのも束の間、真横に着地した狼獣が前脚だけをかさね向けて振るう】
【変わらず凄まじい速度だったが、こちらも剣の腹で横へと流す。
並の大きさの剣なら難しかったところだが、幅が広く大振りのリヒトシュヴェーアトに救われたということか】
【そのまま姿勢を低く沈め、剣を下段に。
ほとんど平伏に近い姿勢のまま踏み込み、重力制御も載せて前へ。推進のスピードと共に剣を斬り上げて巨狼の横腹をしたたかに斬りつける。が】
───なっ?!
【少女の剣戟は狼の毛皮に深く切れ込みを入れてそこで止まる】
【体重、筋力、剣の業すべてを込めた一撃だったが、狼の巨体と強靭な肉に阻まれて骨にすら届かなかった】
【動揺しながらも、狼に食い込んだ大剣を抜き去ろうとたたらを踏むかさね】
っきゃあ?!
【そんな少女を嘲笑うように狼獣は四つ足で身をかがめ跳躍。大剣をさらりと振り落とし、そのままサマーソルトキックの要領で宙返りし、少女の体を尾で打ち付けて吹き飛ばした】
【魔術による肉体強化も重量増加も気にもとめず、またもかさねの体が宙を舞う】
【そのまま、今度は受け身を取る間もなく地面に叩きつけられた】 - 34〈不死身の黒百合〉24/12/28(土) 22:53:00
- 35二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 22:57:38
このレスは削除されています
- 36異械の車掌24/12/28(土) 22:59:36
「いえーい」【半紙をキャッチ】
「こちらは交易に出しますか? そうでしたら、返礼品を用意させて頂きます」
「マスターからクリスマスの恐怖、悪夢の何たるかはしっかり情報を受け取っています」
「子供たちの眠るベッドの下から、多くの触手を持つ怪物が現れる日だから……人々は聖人『サンタクロース』の逸話に則って現実で起こった恐怖を語り合う事で、悪夢への恐怖を別の恐怖で上書きすると言っていました」
「そうしなかった人間はベッドの下の箱に閉じ込められて、ソリで工場まで運ばれ、幸せな人間への憎悪と疎外感に満ちたノーム達によって悪意に満ちたプレゼントへと加工され、世界中の怪物に配られると」
- 37猫人シスタ―◆BuOGBplkzY24/12/28(土) 23:00:58
- 38二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 23:02:28
このレスは削除されています
- 39彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/28(土) 23:03:38
【───スルリ、と滑るように鎖の上を“シモン”を腕に抱えて冒険者が滑走する。オーダーメイドしたバウンサースーツ“熾災劫巡”による速度は単に滑走するだけでも逸脱の速度を誇る】
【───ギシッ、と軋む音を掻き鳴らしながら猛進するのはもう一方の同伴者。トランポリンのように楽しげに跳ねながら、しかし単なる肉体性能のみで埒外の速度で疾走する“エンケラドス”だ】
【“シモン”は風を真っ向から受けていた】
「あたんこまらたなちかまかはまあこたあなたかやたかやまからまあな(お前らもうちょっと俺に配慮してくれても良いんじゃねェかァ?いやァ夜中の森を突っ切るよりはマシだがよォ!!!!)」
「あぁ、申し訳ないな。私がモンスターを殺す度に怖がっていたから此方の方が楽だろうと思っていたが厭だったかね?」
「たやまやかまやかわ(そうは言ってねェけどよォ………………!)」
『すごーい!高い!疾い!』
【疾いのは“エンケラドス”の身体能力の賜物では?と“シモン”は思ったが口には出さなかった。必ず誰かがツッコミをしなければならない道理なんてものは──────ないッ!】
【その労いに“シモン”は感動の余り涙を流した。涙が頬を横に伝って零れ落ちていった。改めて現在の走行速度を文字通り身を以て実感して“シモン”は白目を剥いた】
『うーん……………騙されたかどうかは、難しくて僕よく分からないから』
【“エンケラドス”は腕を組んで首を傾げたまま走行した。その状態、その体勢でも常人では影すら追えない規模の神秘にして幻想種であった】
『取り敢えず冒険者さんの言う事に従う事にするって決めたんだ!』
【“まァ少なくとも社会に根差すのならばもっと常識を教え込む必要もあるだろうが、今は衝合被害者用の教材も何もないからコレしかなくてな”と冒険者は肩を竦めて苦笑した】
- 40猫人シスタ―◆BuOGBplkzY24/12/28(土) 23:04:55
- 41異械の車掌24/12/28(土) 23:05:11
- 42獄卒くん24/12/28(土) 23:06:21
- 43放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/28(土) 23:07:47
- 44〈不死身の黒百合〉24/12/28(土) 23:07:55
- 45猫人シスタ―◆BuOGBplkzY24/12/28(土) 23:09:51
- 46過去ログ◆jll4miuyLM24/12/28(土) 23:10:57
っ、う……く
【二度の吹き飛ばしによって全身に衝撃が走り、筋まで震えるせいで上手く立ち上がれない】
【それでもなんとか立ち上がろうと両手に力を込めるが、がくがくと軋むのは腕も同じだ】
【このままでは間に合わない。なんとか転移魔法石だけでもと手を伸ばす先で、巨狼は既に次の体勢へと移っていた】
【巨狼は───横腹を斬られたというのに、何も気にした風もなくすっと立っている】
【よく見れば脇腹からは血すら流れていない。脈まで作られた朝陽の体とはいえ実際は血潮など流れていないということか
眼差しは変わらず無謬で、日の光の平等な厳しさと無関心さを感じさせた】
【……と、その体が再度ブレる】
【ダメージで視界が霞むかさねを置いて狼は一瞬で接近、そのまま片脚を振り上げて】
っ、ぁ……ぐッ!
【どん、とかさねの腹を思いきり踏みつけた】
【重々しく響く衝撃が全身を暴れ回り、視界どころか思考すらもちかちかと明滅を繰り返している】
【このままでは逃走すらままならず敗北するだろう。そう誰もが確信する光景の中で、少女が思い浮かべるのは故郷の父の姿だった】 - 47彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/28(土) 23:12:08
「ふむ────単純な装甲が問題となると、やはり何とかして力押しするしかないのだろうか?重力系と考えると、それこそ重力で加速させた飛び道具だとか」
【“高貴なオーラを感じるンだけどもしかしてあの人って偉い人なのかァ?コレ下手に口を利いたら必中遠距離貫通タイプの無礼討ちとかされねェ?”と口を閉ざしている“シモン”】
【“可愛くてカッコいいワンちゃんだ!”とキラキラとした瞳で冒険者の活躍に期待をしてワクワクしながらスクロールを見詰めている“エンケラドス”】
「なんて????」
「まァ望ましいのは冒険者ギルド本部で初心者講座を受けて貰う事なのだが────」
『うぇっ!?僕、この状態であの人に逢うかもしれない所に行きたくないよ!ほら、もうちょっと乙女としてオシャレ?とかしてから行きたい!』
「この状態だからな。後で何処かの支部で一般常識を学んで貰う事になるだろう」
- 48異械の車掌24/12/28(土) 23:13:09
- 49二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 23:14:18
【キン、という納刀音と同時に目の前を塞ぐ障壁を斬り伏せた】
【人を即座に飲み込めるような大きさのワームが砂埃を巻き上げながら倒れる、上体をスパッと斬られてまた一つ命を繋ぎ止めたと実感する】
【セレネリオスの砂漠越えはこれがつきもの、かもしれない】
ふぅ……各国漫遊の旅というのも、楽ではないな
「なぁ小次郎よ〜、お主今から極東に帰ろうとしておらぬか〜?」
……安綱、俺たちは既に七大国を見て回っただろう
それとも何か、まだ俺が小さき池を眺める蛙のごとき思い上がりがあるのか、もしくは水に浮かぶ死人のような目をしているとでも?
「そんなことは思っておらんよ?ただ……」
【複数本の刀剣を穿いた極東の者、小次郎】
【彼の幼馴染である鍛治師の娘、安綱】
【彼らは幼き日の夢への旅立ちと、現在の自分をもう一度見つめ直すために本大陸の七つ国を含めた諸国を見て回っていた】
【始めにエノシガイオス、終わりにセレネリオス】
【小次郎は各国の文化に触れて己が身の小ささと傲慢を今一度知り、安綱は己の心の弱さを確かめられた】
【だが小次郎の顔は未だに晴れない、ノコギリ青年に敗れて以後、剣の腕は復調しても生きた人間としての覇気が感じられなかった】
「まだ回っておらんよ?セントラリアに、それに麿は王都の冒険者ギルドを見てみたいのじゃ!」
「だからお主ももう一度見てみんか?冒険者を、あの者らが生に迷うことはなかったのじゃろ?」
…………迷い、か
なら……久方ぶりに訪ねようか、冒険者ギルドを
【その言葉を聞いて安綱は小次郎に手を伸ばす、小次郎はその手をとって馬に乗り、セントラリアまでの方向を指して応える】
【夜の荒野に馬を駆ける未熟者の二人、人生の道に迷えども、今はきっと迷いなく王都に辿り着くだろう】 - 50放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/28(土) 23:23:31
- 51獄卒くん24/12/28(土) 23:26:36
- 52魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/28(土) 23:28:18
- 53過去ログ◆jll4miuyLM24/12/28(土) 23:28:57
【父は、いつだって主人公-えいゆう-だった】
【では、わたしは?】
【父─クリード・ユバーラッフェンはかつて冒険者だった】
【治安の悪いスラムの出であったあの人は、道端に打ち捨てられた錆びた剣だけを相棒に冒険者となって栄光の階段を駆け上がった】
【拐われた貴族の娘を助け、多くの仲間に出会い、強敵と戦って、卑しいと蔑む者たちすら惹きつけいつしか並び立つ友とした】
【人生の中で幾つもの英雄譚を打ち立て、最後に街を襲うSSランクの神を討ち滅ぼし、その功により祖国から騎士の位を賜った】
【そうして、かつて助けた貴族の娘と大恋愛の果てに結ばれて三人の子供まで設けたのだ】
【我が父ながら、なんて模範的な英雄譚だろう。笑いあり、涙あり、熱戦あり。彼の人生は吟遊詩人も歌っている
街では老いも若きもみんな彼の名前を知っていて、幼子が剣を片手に父の真似をしている姿すら見たことがある。本当に、娘として誇らしい限りだ】
【───では、わたしは?】
【まるで早送りの映画のように流れる父の人生の後で、まぶたの裏に自分の体が映し出される】
【父には似ても似つかない華奢な体
騎士を選び剣を握ったというのに未だ手折女そのもののわたしの腕】
【わたしは───わたしは、きっと父の人生の端役だった】 - 54異械の車掌24/12/28(土) 23:30:32
- 55魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/28(土) 23:32:21
- 56獄卒くん24/12/28(土) 23:33:59
おやすみー!
- 57過去ログ◆jll4miuyLM24/12/28(土) 23:47:36
【わたしは、ユバーラッフェン家の末娘だった】
【父に似て剣の技に優れ、街の騎士となった姉。母の兄である伯父によく似ていて、成人と共に軍に入った魔法剣士の兄。そんな二人のあとに生まれたかわいい末のお嬢様
根っからの令嬢である母に似て華奢で筋肉の付きづらい体をして、剣を持つだけでも苦労する。けれど手先は器用で刺繍とピアノは家で誰より得意だった】
【誰もが言っていた、きっとわたしは普通の令嬢としてどこかに嫁に行くのだと
だから悪し女の騎士学科に入るときもきっと行儀見習いの一種だろうと温かく微笑まれた。その笑みに、悪意なんて無かったと知っている】
【この世界が物語なら、きっとわたしは父の人生の端役だ。主人公が幸せになったあとの世界で、最終話にちらと出てくる幼い娘】
【例え続編があったとしても、主役に選ばれるのはわたしではなく姉か兄のどちらかだろう】
【普通に嫁に行った方がきっと楽な人生だ。騎士を気取るクセして鎧が重くて着られない】
【父が憎いわけじゃない。姉兄が嫌いなわけじゃない。母に似たことが恨めしいわけじゃない】
【思考が乱れる。刺繍、わたしは刺繍が得意なんだ。運針が上手く行かない】
【英雄の娘は英雄に届かないのか】
【こんなところで終わってしまうのか】
【わたしは、わたしは───】
───わたくしは、負けない……!
【ぐっと、剣の柄を握りしめた】
【巫山戯るな。わたしは、必ず星よりも輝いてやる】 - 58放浪魔術師◆ECeF2XXTqI24/12/28(土) 23:50:16
- 59二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 23:53:12
素質と志向…やりてえ事が一致しねえなんてのはよくある事っすからね
俺にもいるっすよ
7斬るべき線が生まれ付き視える」し、「剣を振るうのに適した肉体」なんて剣の天才としか言えない類まれな才を持ちながら串打ちにしか使わねー焼き鳥屋の跡継ぎの知り合い - 60二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 23:55:41
冬の夜にはサンタクロースという暖かな夢が必要なんだ
夢を見ずに過ごすには冬は寒く冷たすぎる
って理屈でトンチキ行事やってる地域あったなあ - 61彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/28(土) 23:56:13
【やっと冒険者の腕から開放されて、“シモン”は目一杯に新鮮な空気を吸い込んだ。冷たい潮の匂いが混ざった空気が肺を満たす】
【“エンケラドス”は村の古いランプに大袈裟なまでに目を輝かせながらつんつんと恐る恐る硝子の殻に触れていた。最初は暴力の化身だと思っていたが、遠目から改めて見るとどうにも幼子にしか見えない立ち振る舞いだった】
【────思い返す。“合理的である”事を座右の銘とする彼にとって、今回の騒動は決してマイナスの出来事ではない。少なくともこの数ヶ月の間彼の頭を悩ませていたモンスター被害は尽く傍らに立っている冒険者にとって解決された】
(悪い事じゃアねェ)
【恐らく既に思惑を見透かされているんだろうな、と思っている。冒険者はリターンを提示した。其れに対して対価を払うかどうかは“シモン”自身に決定権があって、そして“選択”した】
【─────だが“シモン”が村の代表という訳では決してないのだ】
「────誰だ、そこの二人は。“シモン”、お前が連れてきたのか?」
「“ドモン”兄さんよォ、アッチの黒いのは山で遭った巨人の娘で。コッチは」
「“ライン”と言う。上級冒険者の末席を光栄ながら務めさせて頂いているよ。貴公は察するに村長殿の代行者という事だろうか?」
【毅然と振る舞い、角を隠さずに挨拶をした冒険者に“シモン”の兄は露骨に表情を顰めた。感情的理由だけでなく、もっと直接的に困る事があるかのような顔だった】
【だが礼儀作法は完璧─何処ぞの錬銀術師の知識が由来─だった為に強くも言えず、代わりにその視線が“エンケラドス”に向かう。嗤う】
「山狼の仔でも連れて来たのか?“シモン”。ウチは生憎と穀潰しを大切に育てられる程の蓄えのない村ってのは当然理解してるよな?」
「テメェと違ってちゃアんと仕事してるからなァ。当たり前の事だぜェ、“ドモン”」
- 62重鎧剛蛇◆tzxenNZQbg24/12/28(土) 23:56:39
- 63二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 23:57:53
- 64二次元好きの匿名さん24/12/28(土) 23:58:54
オッ新たな登場人物
"ドモン"兄さん………皮肉なんか言っちゃって………可愛いな…………
いや"シモン"さんが可愛くないとは言っておりませんよ? - 65過去ログ◆jll4miuyLM24/12/29(日) 00:01:11
(※かさねちゃんは悪し女卒業できてるし魔法使えるしでなんだかんだ持つ者側ではあるけどガチの天才と比べたらまあ…くらいのポジション
甲子園に出られる高校野球選手くらいはあるけどプロ選手にはなれないしメジャーなんて夢のまた夢みたいな) - 66魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 00:03:13
- 67二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:03:40
- 68二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:04:32
- 69暁の炎◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 00:09:58
- 70重鎧剛蛇◆tzxenNZQbg24/12/29(日) 00:10:45
- 71二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:13:33
- 72二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:15:11
- 73彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/29(日) 00:15:24
【“コイツら兄弟なのに滅茶苦茶に仲悪いし揃って口も悪いな……………”という顔を冒険者はした。
“シモン”にしてみれば当然の事だ。父親である村長が病に伏して以降、“ドモン”は村に滅多に戻っては来なくなった】
【必然的に、村の内外の雑事と面倒事は“シモン”が解決する羽目になってしまった────其れは自身に“合理的であれ”と志す“シモン”にとっては論外と言っても差し支えない振る舞いである。与えられた役割の為に努力すらしようとしないなぞ、と】
「“巨人の娘”つったのが聞こえなかったかァ?波の音を聴き過ぎて海風で腐っちまったンじゃねェのかァ?あァ?」
「お前こそ平時は役割がどうのこうのと抜かす割には表層しか見ないのかね?あの振る舞い、何処から見れば巨人に見えるのか。陰気な酒場に籠り過ぎて目玉までアルコール漬けか?」
「コイツらマジで聞いてて気分悪くなる程度には口が悪いな。ぶっ飛ばしたくなる」
【名指しで討伐宣言をする程度には清々しく殺意を口にするタイプの冒険者は兄弟とは思えない険悪な言い合いに軽く引いた。錬銀術師の残影も呆れて口も利けなくなっている。嬉しくない新情報だった】
「北の“カルメン”さんが出産するって時にテメェは何処にいたよォ、えェ?産婆を手配して黒髄山脈を迂回して船で出産日までには来れるようにどれだけ俺が根回ししたと思ってンだァ!?」
「何れ分かる事だ。お前は必ずや俺に感謝する事になるだろうな─────だが今は時期が悪い。異族なのだ、お前が言う通りの巨人なら冬の山でも死にはしないだろう。送り返せ」
「あぁ。それについては二日後には私が連れて行きますのでお気になさらず。食糧の方も私が出すので村の蔵に影響を与えるような事はありません」
【“だから、口を出すな”と言外に意を込めれば軽く舌打ちを一つして“ドモン”は立ち去っていった。
冒険者はため息を吐いた】
「村の中で襲われないか怖くなってきたな」
- 74魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 00:17:32
- 75二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:17:47
襲われたところで大して障害にもなりゃせんだろう
ライブ中継してんだから無実の証明なんざ簡単なことだし
ドモン君がエイドカンパニーに尻尾振って餌もらってたりっていう愉快な展開はありそうだけど - 76二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:18:32
まんま悪いやつに金貰って気が大きくなってる奴の言動だしな……
- 77二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:19:44
- 78〈不死身の黒百合〉24/12/29(日) 00:20:39
村の中で手を出したとして身じろぎ一つ許せばその村壊滅しそうなんだが
【あまりにもスケールが違いすぎる】 - 79暁の炎◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 00:20:48
カルメンさん!カルメンさんだって!! 【そこ??】
- 80二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:21:05
- 81過去ログ◆jll4miuyLM24/12/29(日) 00:21:06
【ちかり、またも視界がまたたけば映るのは巨狼に押さえつけられた自分の腹
どうやら時間はほとんど流れていないらしい。先の光景は走馬灯だったということだろう】
【少し身じろぎをすれば、ぎちと胸のあたりが痛んだ。あばらに罅でも入ったか、あるいは折れているかもしれない】
【こめかみの辺りがどくどくと煩い。流れる血が荒れ狂って鼓膜が破れてしまいそうだ】
【けど、気にしない。少しだけ冷えた頭によって力づくで腕を動かし、巨狼の前脚に掌を押し当てる】
……っあァ゛、吹き飛べ……〈転爆墜-クラッシュレーン-〉!
【そうして、巨狼向けて超重力波を撃ち込む】
【すると、狼の前半身が音もなく吹き飛ばされた。あの耐久性を思えばせいぜい無理やり体が逸らされた程度の衝撃だろうが、それで問題無い】
【今度は痛みでろくに動かない体向けて魔術を編み上げていき】
〈転爆墜-クラッシュレーン-〉……!
【狼向けた超荷重により、今度はかさねが上空向けて吹き飛んだ】 - 82二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:24:29
- 83二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:26:27
やさしい
- 84重鎧剛蛇◆tzxenNZQbg24/12/29(日) 00:26:43
- 85暁の炎◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 00:27:27
- 86表音魔術師24/12/29(日) 00:29:08
- 87二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:31:09
- 88二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:31:58
実家がソワスレラ北方にあって
年末に帰省するんだがこれが毎年地獄なんだぁ…
でも今年は例年に比べて暖かくて驚いたよ
聖火の勢いがやけに強いんだってね - 89彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/29(日) 00:32:07
(※ネクスト“イガル”ヒント)
(※>>>>>>>>>暴力<<<<<<<<<)
「可愛いかね?アレ。私としては正直故郷のガラの悪い連中思い出す程度にはガラが悪かったが」
「えっそれってもしかして俺も含まれてェンのォ!?!?」
「まァぶっちゃけあの口の悪さは普通に想起させるレベルだったが………………」
【“エンケラドス”はその頃、ランプは中で永久蛍が住み着いている訳ではない事に気付いた。ランプを見てから563秒後の事だった】
【小さい村なので命名法則が似通うし何なら村長が名前を付けたりとかするので必然的に似通うんだって“シモン”さんが言ってました!】
「それはその通りなのだが、そもそも壊滅させた後に衛兵まで連行する手間を考えると面倒というか……………私、トレジャーハンターしに来た筈なのだけどなぁ」
【はぁ、と再びのため息を吐く。既にモンスターを百匹単位で討伐しているのでお前はもうトレジャーハンターじゃなくてハンター名乗れ】
「はっ、アイツ」【面倒臭い経験談が語られる流れと察した冒険者によってスクロールが一時停止されました】
「まァ何事も争いが起きないに越した事はないからな。せめてそうなって彼らの兄弟仲が改善する事を祈ろう」
「ふむ、アレは────何らかの策がある、という事なのだろうか?」
- 90 24/12/29(日) 00:33:00
【見知らぬ小娘の看病を受けるようになって、今日で二日目】
【幾らかマシになった──正確に言うのならば、ここ十数年は感じていなかったほどにきっぱりとした目覚めで朝を迎えた老翁は、煎餅布団から身を起こして障子戸を開く】
【つんとした寒々しい朝の空気が、老翁の鼻奥へ駆け抜けていく。雪が積もった庭──そう呼んでいるだけで、手入れなどしていない雑草の園には足跡が一つ分。近くの沢へ向かったらしいそれは、件の小娘の物だろう】
【随分と”軽く”なった身は、目覚めたばかりだというに朝餉を欲して鳴いている。僅かに隙間を開けて障子戸を閉め、囲炉裏を見れば、火にかかった鍋があり、白い布巾で囲われた一人分の朝食が傍に置いてあった】
【煎餅布団を座布にするよう、囲炉裏に向き合って座る。保存の術でもかかっていたらしい布巾を取れば、炊き立ての白米と肉炒め、漬物が盛られた皿に、空の椀が一つ】
【鍋の中身を伺えば大蒜の良い香りが匂ってくる。大蒜の汁物だろうか、と思いながら椀に注げば、湯気と共に鶏肉の風味が空き腹を刺激した】 - 91二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:33:01
- 92猫人シスター◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 00:35:03
- 93二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:36:33
- 94暁の炎◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 00:38:25
- 95表音魔術師24/12/29(日) 00:40:27
- 96二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:41:10
- 97 24/12/29(日) 00:41:37
【手を合わせ、拝んでから朝餉を食んでいく】
【先ずはと言うように大蒜の汁物へ口を付けた。吹いて冷まし、胡椒の匂いも混じる汁を飲めば、温くも体が芯より温まるような想いを得る。溶き卵でも入っていたのか、微かな甘味が口の中を過る】
【米に箸を伸ばせば、朝日を浴びて白米がきらめいていて、食めば歯ごたえのある淑やかな米特有の”甘さ”が口いっぱいに広がる。昨日食べた粥と同じ米であるような気もするが、同じ米にしては炊いても煮ても美味しいというのはあまり聞かず、奇妙であった】
【葱と豚が甘辛く炒められた主菜を口に含みながら、昨日の事を思い出す】
【……結局、飯を喰らって寝ただけで、詳しい事は聞けずじまいか】
【思い返されるのは昨日の事。目覚め、粥を食らい、小娘が誰かを推測はしたものの、また訪れた睡魔に身を委ねて眠り。昼食と夕食も同じように食べては寝るだけだった一日だ】
【療養に専念したともいえるが、そのおかげであるか解らぬものの、調子は頗る良い】
【気が付けば鍋いっぱいの汁を飲み干し、炊かれていた米を食らい付くしていた。】
【……ここまで大食漢だったか? 己は】
【そうは思えど、事実完食してしまったのだから”そう”なのかもしれぬ。そんな事を思いながら食い終わった食器に手を合わせ、拝んでいると、】
「────ん。おはよう」 - 98二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:43:11
- 99アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 00:44:44
- 100重鎧剛蛇◆tzxenNZQbg24/12/29(日) 00:45:30
- 101彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/29(日) 00:45:47
『麦わら帽子!?もこもこニット帽!?』
【絶賛恋する乙女である“エンケラドス”はドキドキと胸を高鳴らしながら反応をした。可愛いと思われたら、もしかして頭を撫でられたりも…………?】
「そこら辺どう思うかね?」
「先ずはちゃんとした服を着せるのが先じゃねェかなァ?今のままだったら控えめに言ってアマゾネスと言うか……………」
【ちゃんと服を着るタイプのアマゾネス全般に喧嘩を売りそうな発言をしておきながら“シモン ”が目を逸らせば、いつの間にか冒険者が布と針を取り出し微笑みを浮かべていた】
「仕方がない。此処は私が“エンケラドス”殿にピッタリの服を……………」
「えっアンタそのキャラで裁縫とかできんのォ!?!?素手でモンスターのアタマかち割るのにィ!?!?!?」
「勝手に信じられても困りそうじゃないかね?」
「いやァ、だがアイツの事だぜェ?弟の俺から見れば普通に困惑すると思うね」
【ツッコミ不在の恐怖】
- 102過去ログ◆jll4miuyLM24/12/29(日) 00:46:57
【超荷重によってかさねの体は一瞬にして上空百数十mまで飛び上がった。強化は間に合わず負荷で体も軋むが、アドレナリンのせい/おかげで痛みはとうに麻痺している】
【───そも、何故自分は相手の間合いで戦ったのか。
自分の体が近接職としてはあまりに脆弱なことは知っていた。だから魔法を覚え、銃を手にしたというのに肝心の本番で相手のペースから抜け出せない己の未熟に腹が立つ】
【とはいえ反省会は後だ、今は相手を倒すことだけを考えろ。幸いして手はある。
なにせ自分は“あの”悪し女の卒業生だ、剣ばかりが能じゃない】
【そして、少女は高空で剣を構えて“魔法の詠唱を”口ずさんだ】
空を目指せど 雲を掴めど 落ちた影は追いすがる!
【叫びにも似た絶叫。軋む体も相まって金切り声となったそれは、しかし問題なく術を紡いだ】
【始めて魔法の適性を調べた時、重力属性という姉にも兄にもない希少魔法の適性があって喜んだのを覚えている。それから、何よりも重力魔法を必死に学んだ。それが自分が戦えるようになるための一番の手段とわかっていた】
星生む闇が濃かろうと 脆さばかりが目について!
【空気が張り裂ける音と少女の絶叫が交じり、夜明けの中に不快な音が響く。もはや朝は終わりかけている】
【必死に勉強したから、学校でも術式分析学や魔法構築学の成績は良かった。生まれつき器用だったからか魔力の制御も上手いと褒められた記憶もある】
【だから、卒論では“オリジナルの重力属性上級魔法”を作ることだってできた
それが、わたしの一番の誇りだった】
【重力属性と処刑のギロチンを重ね合わせて、相手が耐えられない概念的重量を剣に付加する。持ち主からは剣の重さは変わらない
筋力が無いから剣を重くするのが難しく、筋力が無いから威力を上げられないわたしに持って来いの、その術式は───】
首を、刎ねろォ!〈目も眩む私刑-ブリンドディキャパテイター-〉ッ!
【空から落ちた少女の剣が、真紅狼の首を一刀のもと斬り落とした】 - 103〈不死身の黒百合〉24/12/29(日) 00:48:32
……と、さて
ようやく着いたね、ご苦労さま
【雲を眼下に、目の前に見えるは石造りの巌の砦
その天辺に不釣り合いな天文台のレンズが星の光を反射して煌めいた】
【ここまで来てくれたキリオールの霊獣の首を撫でてやると、翼持つ狼はナイトリリーの頬を一舐めして青い粒子になって消え去った】 - 104二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:48:57
しょ、処刑剣!処刑用の大剣とか珍しいの使うなと思ってたあの処刑剣!
- 105二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:49:18
- 106二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:51:31
- 107彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/29(日) 00:51:53
- 108二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:52:17
- 109二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:53:11
- 110表音魔術師24/12/29(日) 00:53:29
- 111二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:55:05
- 112二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:55:38
わりと親人間派のダンマスさんっぽいのが余計お前何やってんの感を増す
- 113二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:56:32
- 114二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:56:44
ギャン中にギャンブル差し出しといて正常なす思考を求めるほうが酷だろ
- 115アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 00:58:21
重鎧さんの心の声と言葉が重なってる…
>>92あの人は初めましての方…シスターさん?
【こんばんは…とスクロール越しに小さくお辞儀する金髪少女】
重力魔法での処刑執行…首がザン、と刎ね飛ばされた…
【凄まじい魔術…と目を見開きながら】
ダンジョンマスターさんからも考え直さない?と言われるくらいの賭け内容……突っ走ってる…
こんばんは…えーっと……遊びたくなって…
【無性に走りたくなる日とかあるじゃない…?と苦笑い。さっきまで裸足で波打ち際を駆け回っていた】
魔物食に慣れててもゴブリンは結構躊躇うよね…【可食部も少なく味も上等とは言いづらい】
がんばれ…がんばれ…
ギルドに戻ったらクッキー、置いとこうか…?
- 116 24/12/29(日) 00:59:05
【──小娘が戸を開けて入ってきた】
【その気配に気が付かぬほど、どうやら己は老いていたらしい。その事に僅かな失望を抱きつつ、何を言う間もなく食い終わった膳を下げている小娘へ顔を向ける】
「……娘。お主、何故助けた」
【横になりながら添削した問いとは違う、なんとも要領を得ない、歯切れの悪い問いが毀れ出た】
【娘は暫し、眉を軽く顰める。急にどうしたと言わんばかりであるが、水の張った桶に茶碗を入れつつも答えてくれる】
「ん……んん。……死にかけていたから?」
「……そうか」
「ん」
【……会話とは、ここまで難解なものだったか?】
【話す能というのも老いるものだろうか。だが思い返せば、まともな会話などここ数年しておらぬ。自給自足で山にこもり、修練を続けて長くが経った今では、里に下りる事など年に一度あるかないかである】
【手入れも何もせぬ刀はいずれ錆びつくもの。老いとは関係ない。まっとうに言葉を発せられるだけ、錆びつき切ってはいなかったのだろう】
【無言で此方を見つめる、能面のような面構えの小娘を見る】
【西方諸国風の給仕服は綺麗なもので、あまり使われていないか、あるいは仕立てたばかりなのだと解った。肘に幾らか皴が見えるのは、水を汲む時に袖を捲ったのだろう】
【目の前の難題から目を逸らすように集中が逸れていることを自覚し、瞠目して息を吐く。小首をかしげる気配を感じ、今更恐れているわけでもあるまいと、要らぬ気などに回していた”余分”を切り捨てて本題だけを取り出した】
「お主、依頼を受けて来たのだろう。立ち合いならば、今からでも向かい来るが良い」
「────案ずるな、逃げはせぬ。ただ、死にたくなくば立ち去れ」 - 117猫人シスター◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 00:59:34
- 118二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:01:47
- 119彼方の魔族◆o4H3Dx3iss24/12/29(日) 01:01:52
「───お見事。魔法の技量、発動する魔法を選ぶ戦術、そして諦めない心の勝利と言った所だろうか?何にせよ素晴らしい戦果だな」
『わぁ、冒険者だ!』
【名も知らない、しかし素晴らしき冒険者の活躍に対して“エンケラドス”が無邪気にはしゃぎ、そして側に立つ冒険者もまた盛大な拍手を送った】
(※半分は合っている。耳が痛い【画像略】)
「素材を剥ぎ取ってはいないが、敵から収獲を獲得したという点では同じだからな……………私もそう考える事にしているよ」
【外付けで基礎的な魔術知識と神話理解と礼儀作法と個別の発想力と人間観察の技能とその他諸々を頭の中に入れてくれるので便利ではあるのだ、便利では】
(※落ちますわ〜!おやすみなさいませ!!!)
- 120二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:02:10
- 121過去ログ◆jll4miuyLM24/12/29(日) 01:02:49
- 122アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 01:07:27
- 123二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:07:39
- 124表音魔術師24/12/29(日) 01:08:35
- 125重鎧剛蛇◆tzxenNZQbg24/12/29(日) 01:09:18
- 126アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 01:12:20
- 127魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 01:15:05
- 128アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 01:15:17
- 129二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:15:29
- 130えいんへりやる◆jll4miuyLM24/12/29(日) 01:17:01
- 131零落雷神◆h2EaMP/vZYMU24/12/29(日) 01:17:40
医務室は相変わらずの優秀さだぜ
- 132 24/12/29(日) 01:18:17
「──ん…………。…………依頼は受けた。立ち合いは……まだ」
【その”剣客”は、声だけ迷いながらもこちらを見据え、答えを返した】
【静寂に包まれたあばら家の中で、囲炉裏で燃やされる薪の音だけが小さく弾ける】
「……まだ、というのは」
「時期が来たら、原で待つ」
【原とは、夢幻之原のことを指しているのだろうか。時期とは、何を待っているのか。問いは浮かび、消えてゆく】
【だが、これで”何者か”は明瞭となった。ならば良い。この小娘は”剣士”で、己の依頼に応えて己と立ち合いに来たものであるのならば、他の全ては仔細な事】
【己が命、尽き果てる寸前まで”待った”のだ。あと幾ばくか待つ事など、他愛もないこと】
【だが……】
「……そうか。来たのか」
【思わず、呟く】
【来ないと思っていた。己が”そういう”手合いに恵まれるなど、無いのだと。この小娘が、己が求める相手なのかは立ち会うまで解らぬ。今までと同じく、呆気なく切り捨ててしまうかもしれぬ】
【だが、もしかしたら”そう”なのかもしれぬ】
【淡い願いだ。幻の夢だ。己が最期、死にかけの己が見る幻想であると言われた方が納得できる】
【けれど、もし、この娘が”そう”ならば】
【握っていた火箸を囲炉裏へ戻す。小娘が密かに固めていた戦闘態勢を解いて、皿を洗いに出ていく】
【暖簾のように伸び放題の髪から、その背を見つめる】
【あの剣士が”そう”であるのではないかと、期待を籠める様に老翁は見送った】 - 133二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:18:20
えいんへりやるさん久しぶりに見た
いつもお世話になっております - 134〈不死身の黒百合〉24/12/29(日) 01:19:10
- 135二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:19:59
救助冒険者とデリバリー料理屋さんでダブルワークしてるから超忙しいんだろうな
- 136表音魔術師24/12/29(日) 01:20:27
あれが噂のえいんへりやる……見事な手際だ
出先で負傷しがちな冒険者の強い味方だな - 137アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 01:20:35
- 138二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:20:50
食料には困らない。それはそう、圧倒的に正しい
ただいつまでも放っておく訳にもいかんしなあ……
それもこれも「シュトーレンでゴーレム作ったら面白いんじゃね」とか考えたゴーレム使いのせいなんだよ
食っても食っても無くならないし周りはクリスマスまでに食べててもう飽きたとか言うし俺だって片足食べ切ってキツイんだよ
【ちなみに両腕を食べ終えてもまだ胴体と片足が丸ごと残っている模様】
やっぱ変なテンションのときはじっとしてるに限るな……
病人の場合はじっとさせる、の方だろうけど
消費を手伝ってくれるなら有り難い
好きなだけ食べてくれて良い、質も量も保証するから
【デデンと鎮座するシュトーレンの塊、もといゴーレムの胴と足。なお衛生状態は良好】
- 139二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:21:56
滅茶苦茶悩んだなぁ千剣后って見てたら、もしかせんでも臨戦状態の剣豪の前に立たされて「今すぐ殺し合ってもええよ。死にたくなければ帰った方が良いよ」って言われたようなもんだったのか……?
- 140二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:23:04
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- 141猫人シスター◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 01:23:43
- 142◆jll4miuyLM24/12/29(日) 01:24:55
(※というわけで落ちまするー、おやすみなさいませ)
- 143二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:25:27
依頼だったのか
彼女にヘンゼルとグレーテルを太らせて美味しく食べようとする魔女メンタルがあったわけではなくて正直ホッとしてる自分がいる - 144二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:25:58
千剣后の中で「戦いてぇ……」と「まだアカン……」が鬩ぎあったっぽいのは確か
それで「まだアカン」が勝つ辺りなんか考えてる事はあるんだろう - 145二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:26:57
いやまああるかないかだとある側ではあるんじゃないかな
弟子を育てて育った弟子と死合おうとする師匠キャラみたいなメンタル - 146二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:27:44
翁殿にはまだまだ迷いが見受けられるで御座るからな
彼の中から揺らぎがなくなりし時こそ死合うべしと考えられたのやもだ - 147アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 01:29:25
- 148二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:29:54
- 149二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:32:32
千剣后は割と剣士相手だと"お前の全てを見せてみろ。……それで終わりか? ならば貴様の命も終わりだ"みたいな事する相手の剣技の全てを見たい系剣士だからな
死にかけてメンタル落ち込んでる翁より元気パンパンの絶好調剣士と戦いたいんじゃないかね - 150二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:33:02
- 151アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 01:37:35
- 152二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:37:39
あの爺さんと千剣后がどんなチャンバラバトルを見せてくれるのか今から気になるぜ
- 153二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:39:21
非戦闘系上級冒険者、戦えないのに上級まで行ってるだけあって戦えない以外はバケモンみたいなスペックの人ばっかり
- 154二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:42:52
ちょっとどころじゃないと思われ…
- 155猫人シスター◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 01:43:14
- 156二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:45:36
メシ食えねえってキレてた冒険者、えいんへりやるさんに注文してりゃ胃袋は救われてたのか
- 157〈不死身の黒百合〉24/12/29(日) 01:47:50
- 158二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:48:23
ただえいんへりやるちゃんとこはクオリティ高い分お値段もお高いから懐次第ではむしろ追加ダメージになってた可能性もある
- 159二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:50:23
なる、ほど…戦乙女の、お方……
温かいご飯とは…素晴らしいサービスです、ね……
………ええ、良い所です…ね。アノマスさん…
【ありがとうございます、と呟きながら少女に支えてもらう小さな魔女】
【アノマスさんの助力もあり、次第に慣れていった】
流星群…有名な、絶景スポットなの…でしょうか? こんな時間には…流石に人影は、見えませんが……
いえ、いえ…寂しくは……ええ。寂しくはございません、よ? アノマスさん…
だって、貴女はただ、遊んでおられただけ、ですし……この時期の夜の海、というのが危険に思えて様子を見に来た、だけでして……ですが、憂鬱でした。此処は、穏やかです…
【夜闇でも目立つ深紅の瞳を少女に向けながら、そう囁いた】
- 160二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:51:31
えいんへりやるさんだって行けないとこくらいちょっとはあるだろうし……並のダンジョンならともかく
- 161二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:54:49
女神の権能としてどこでも安全に瞬時に給仕がでるって人だから大概のところは行けるだろうけどよその神の領地とか高難易度ダンジョンとかだとまた話は変わってくるだろうしなあ
- 162 24/12/29(日) 01:55:08
【昼飯は、米とあさりの味噌汁、生姜焼きと茄子の漬物だった。この山中でよくも確保できたものだと思う程度には鮮度の良い材料を用いており、思わず幾分か目を見開いてしまったのが何とも言えぬ】
【あの汁が悪いのだ。白みそと葱、あさりだけを用いた簡素な味噌汁であったのに、飲めば温かく芯から身を熱らせ、米と合わせれば米の甘味を惹きたてて箸を止まらなくする。それどころか、あっさりとした茄子の漬物が口の中を適度に調整する事で、脂身のある生姜焼きをぺろりと平らげさせてしまった。気が付けば飯がなくなっている体験を、ここ数日で何度すれば良いのだ。食後の気分は晴れやかだというのに腹はしっかり膨れているし、食った満足感もあり、物足りなさもあるのだから、危険な薬か何か入っているのではないだろうかと疑うのも当然だろう】
【そういえば、小娘も共に飯を食らうようになったようで、囲炉裏を挟んで膳を構えていた。……量がどうも桁外れだが、何処に入ったのというのだ。あれは。あの腹のどこに】
【小娘の方は食べ慣れているのか、それとも既に狂わされた後なのか、素知らぬ顔で飯を平らげていた。前者だというならば何とも良い暮らしを送っているようだが、後者だとすれば憐れみを覚えるほかない】
【……飯にここまで一喜一憂するなど、若かりし頃以来か】
【想えば、修行にひたすら打ち込んだ日々だった。方々を巡り、旅先にあった多くの食事処にも赴いたが、己の胸中にあったのは次に戦う相手の事ばかりで、食らう飯に気を向けたことなどあっただろうか】
【健康に気を配り出してからは、献立に気を使うようになったものの、飯自体は体を作る為に必要な工程であり、それ以上を向ける事などなかった】
【──否。剣を握る前の、幼き頃。母親のもとで呑気に生きていたころは、次は何が出てくるものかと母の傍に立って聞いた覚えがあった】
【薄れかけていた、遥か昔の懐かしい記憶。懐古ばかりが上手くなる己に嫌気が差すが、このような想いを想起できるならば、悪い事ばかりでもないのだろう】
【老翁は瞠目していた瞼を開き、囲炉裏の火力を調整しながら茶を沸かす娘を。現在/いまを見る】
【……この後くらいに、仕合を始めぬだろうか】
【そんな事を僅かに思いながら、渡された熱々の茶を冷ますように息を吹きかけた】 - 163 24/12/29(日) 01:56:25
(※明日はコミケ故、この辺りで失礼致す……こういう描写をしてるとお腹が空いてくるで御座るね。困りもので御座るよ……)
- 164二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:00:14
環境の悪いダンジョンに長期で潜るならともかく、大陸で生きる分には食料豊富だよねぇ
種類も無数だからなんかしら供給はあるというか、飢えを感じさせないというか
俺がルルマリーナ暮らしだからかね - 165二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:02:50
上手そうな飯の描写がやたら挟まるんだけど、あの爺さん実は本人も気付かんだけで飯に一家言あるタイプだったんだろうか
- 166二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:03:42
セレネリオスやタタラームみたいな砂漠圏となるとさすがに食料は心もとなくなるが、西側諸国や東方の都会で暮らす分には食いもんに困ることは無いわな
ありがてぇこった - 167アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 02:05:04
れ…連絡はしたよ…?【うぐぅ…と苦い顔】
命の恩人…ふふ、尚更頑張りたくなるね?
【休むときはしっかり休んで心配掛けない様に。ほどほどにがんばるって意外と難しい】
どういたしまして…
【そろそろ大丈夫かな?と言う気持ちとまだ離したくないな〜…と言う気持ちがせめぎ合っている】
私が気に入ってる場所の一つ…見頃は過ぎて今は私とあなただけしかいないけれど。今も空を見てればキラッて流れ星、流れるかも?
【この場に聞こえるのは穏やかな波の音と二人の少女の話し声。小さな魔女が来てくれるまでに数える位は観測できたらしい】
あなたは…心配して来てくれたのね。心配をかけるだけじゃなくそんな気持ちにさせちゃって…
【憂鬱だったという言葉に罪悪感が籠もった表情で謝罪の言葉を呟く少女】
- 168二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:06:30
ルルマリーナといえば年末は同人誌頒布イベントだな
冒険者ブースを漁るぞォ - 169二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:08:45
あるのか…?【あるのか?】
- 170二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:09:40
冒険者は同人界隈でも人気のジャンルだぞ
ナマモノだから最近は大人しくなったけど黎明期は普通にこの掲示板で語る人も多かった程だ - 171魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 02:10:07
神剣『うむ……苦労しているのだな……』
『では、ありがたくいただこう』
暁炎「わたしもたべる」
【ドカ食いちびっこ部、参戦!!】
尼猫「あ、では私も……」
魔刀「ありがとう……消化にいいハーブティとかいる? 濃いめに淹れるよ」
尼猫「砂……流される罠なのでしょうか?」
葬装「落とし穴と併用していれば生き埋めで脱出困難になりますね……」
尼猫「ひゅいっ」【びくぅっ】
よかった……無事だったね
ヒーリングミルクを差し入れておくよ
【療養にぴったり、回復効果・栄養満点のミルクですっ!】
尼猫「はいっ! ……こんな私でも、少しでも、お役に立てるように……」
「喜んで、ほしいですから。」
【真剣な表情で頷く】
- 172魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 02:10:23
- 173二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:13:06
最近は新人さんもまた増えてきたり昔からの人に新しい関係性や意外な顔が見えてきたりもしたから界隈にも色々起こってるかもしれんな
- 174二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:13:07
本命はファンクラブ謹製のグッズとかレポートかな
【銀河剣士の足跡を追う!】シリーズとかね - 175二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:15:22
月虹十三騎兵団島とかいう古くから続くのに小規模のままなスペース
やたら本気度合い高い論文系の同人誌が多いから新規参入の心的ハードルが高いんだよな…… - 176アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 02:16:04
- 177二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:16:23
魔刀少女ちゃんと葬装令嬢ちゃんに猫人シスターちゃん挟んだら売れるやろwww
【極道入稿すぎないか?】 - 178二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:17:35
ザインバーユと(任意の現地ヒロイン)のカプモノとか団員の可能性が高い英雄の有名な逸話を漫画・小説化したやつとかも多いから……
そっちもそっちで妙にクオリティ高くて気後れする?まあそうね…… - 179二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:17:54
最新の魔導科学を信じろ
イベント開始30分前でもギリギリ間に合うぜ……!
【スケジュールを見直した方が良いよ?】 - 180二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:19:05
【明日の朝食は極東風にしよう、と心の中で決定した魔女清掃員】
貴女の、お気に入りスポットだったの…ですね……ふふ…おしゃれさん……
【流れ星が見れるかも? と聞いて、深紅の瞳を夜空に向ける小さな魔女】
………えっ、ぇ…と、その…アノマスさん?【ちょっとして直ぐに、魔女の目線は少女の顔に移る】
【”何故そんなお顔をするのか”という疑問を解消するため少し悩んで】
…アノマスさん。あたしの言葉選びが、非常に悪かった、です……心配したが、全然大丈夫だった…こんな素晴らしいことが、あるでしょうか…
えと、つまり今…あたしは、安堵に満ちて、おります……とってもはっぴーです、よ?
初めて聞きました、ね……どんな本が、売っておられるのでしょう、ね? 少々、気になります…
- 181二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:20:58
殺……許……うぅむ
- 182偽同人作家 カラー◆JZIE8Qm3tk24/12/29(日) 02:26:29
- 183猫人シスター◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 02:29:51
は、はい……っ!
【ち、小さいのにセンパイって感じだ……!という顔】
経験豊富、なんですね……? すごいですっ
魔刀「いいよね、あの食事……人が美味しそうに食べているところを見ると食欲も沸いてくるし」
神剣『なんか健康になりすぎて困惑もしていたがな……。はむ、んぐんぐ……んむ。おいしいなこれ』
【紅茶を片手にシュトーレンを食べている】
暁炎「ん、おいしい。燃料を、エネルギーを感じる……」【珈琲と併せている】
尼猫「こ、こんなに食べていいのかなぁ」【こちらはカフェインレスなハーブティ】
葬装「…………大丈夫ですよ、もともと明日からはその分以上に動く予定でしたから。」【奇麗なにっこり笑顔】
尼猫「ひゃあ………」
- 184二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:30:20
現在進行系で原作が生きてるナマモノだから描ききったはいいけど掲示板に流れてきた新情報により全てが解釈違いになる現象も多々あるとか
- 185アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 02:30:30
- 186二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:30:41
深夜だけど次行くぞー
- 187二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:32:04
- 188二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:32:46
俺の秘蔵のクシャミ×アノマス本……博士×黒染さん本……
【どんだけ速く書いたんだお前】 - 189二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:34:15
掲示板で見かけなくなった冒険者がモデルっぽい本で「生きてるだけでいい…どこかで幸せに過ごしていて…」という願いが込められた薄い本見ると切なくなるね
- 190二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:35:38
ククク…儚いと書いて人の夢と言う
【騒々神×栗鼠騎士の薄い本を取り出す】 - 191二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:36:32
結婚した熱剣士と貴公子、初恋の人やどう見ても両思いな雲絹さんが立ち塞がるリモンチェッロと女難四天王夢界隈が打撃受けすぎてシスコンが一番可能性あるポジションになっちまったな……
- 192アノマス◆UBru6zWM0.24/12/29(日) 02:37:09
はい、次スレね…私の名前よんだ…?
ここだけダンジョンがある世界の掲示板 第5829層|あにまん掲示板テンプレは>>2にあるよ…ぱしゃっbbs.animanch.comま…周りの皆に助けられてる事が多いというか…
【純粋な目で見られるほどできてはいない…】
- 193二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:39:12
- 194二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:39:19
立て乙
呼んだと言えば呼んだがあればジャンルだな… - 195二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:39:32
- 196二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:40:12
立て乙
正直推しカプの片割れ頼むから生きててくれの祈りを込めて描いているところはある
起こしてぇよ、原典様供給による解釈違い…!
【烈ナハ同人誌を胸に抱いて】 - 197二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:40:48
たて乙
今年は耐水インクと原稿用紙の調達に時間がかかったが、無事入稿だぜ……
【滝に打たれる鋼後推し】 - 198魔刀剣士◆BuOGBplkzY24/12/29(日) 02:41:12
- 199二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:41:34
明日出す俺の新作は「ドラゴンたちと仲良くたわむれる女騎士」シリーズNo.157だ
買いにきてくれよな! - 200偽同人作家 カラー◆JZIE8Qm3tk24/12/29(日) 02:42:03