- 1二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:17:43
- 2二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:22:41
渋でよく見るやーつ
- 3二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:27:03
- 4二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:32:03
現代パロとか割とあるよね
- 5二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:48:51
ジークアクスについての赤青コンビ聞きたい
- 6二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 00:49:42
日本ってお堅いんだぞいいのか
- 7二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:18:25
- 8二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 01:48:31
名前ってより姓っぽいけど御織音、とか書くと日本語っぽい
- 9二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:00:48
近未来の日本って書いてあるからいけるんじゃね
- 10二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 02:10:21
いやなんか草
- 11二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 03:47:14
画力が高ければ歓迎する
- 12二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 03:51:35
近未来ってことは本編よりも昔の年代なのか
- 13二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 06:46:00
- 14二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 06:48:38
まあ原作が起業したり戦争したりで、学園もの()みたいなもんやしええやろ
- 15二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 06:50:24
登場キャラのほとんどが留学生になるじゃねーかよえーっ
- 16二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 07:33:16
須烈太「未央利音先輩!!一緒に昼ごはん食べましょう!!」
- 17二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 19:24:34
ふと近未来東京ってなるとこんな感じなんだろうかと思いついたので書いてみる
- 18二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 19:25:21
春は出会いの季節だと人は言う。
一年を4月から始める日本独自の感覚ではあるが、辛い冬を超え暖かくなる頃に新しい何かが始まるというのはなるほど確かに何かを予感させるものだ。
ある者は期待に胸を膨らませ、ある者は不安を抱き、またある者は混乱して何も考えられないなんて事もあるだろう。
ましてやそれが学生となれば猶更のことである。
「わぁ……」
朝の東京駅構内で一人の少女が感嘆の声を上げる。
下ろしたてで未だ堅さが残る青緑の制服に後ろで纏めた赤毛、肌の色は浅黒く少し丸みを帯びた顔立ちに穏やかな水色の瞳、それに女性としては高い身長は一目で日本人のそれではないと判る。
尤も日本の事実上の首都として世界中の人々が集まる東京において日本人ではない人々など珍しくもない。むしろ彼女の場合、いかにもお上りさん丸出しの雰囲気の方が目を引くのではないだろうか。
数多くの人々が行き交う朝の駅に驚き物怖じして周囲をキョロキョロと見渡す様等は茂みの中からうっかり人の生活圏に迷い込んだ狸のそれである。
〈スレッタ ドウシタ? ドウシタ?〉
片耳に付けていた無線イヤホンからちょっと愛嬌のあるわざとらしい電子音で構成された声が聞こえる。
それはスレッタと呼ばれた少女のスマートフォンに内蔵されたAI『HARO』のものであった。
「な、なんでもないよハロ」
何でもない訳ではない、がAI相手であっても人の流れに腰が引けたというのはなんとなく言いづらい。
〈スレッタ マヨッタ マヨッタ〉
「ま、迷ってないし!」
妙に語呂の良い言い回しにちょっと悔しい思いをしながらもスレッタはハロの言を否定した。
事実、次に向かう場所は解っている。湾岸エリア、正確には東京メガフロートへと向かうホームを目指せばいいのだ。駅構内の地図もスマホに表示されているし迷うなんて事は今のところない……多分
そもそも本当に迷ったのならハロがちゃんとナビゲートしてくれるはずだ。その為にイヤホンをしていつでもハロの声が聞こえるようにしておいているのだから、肝心のナビゲート役が茶々を入れてばかりでは困る。
少し意地の悪い姉が設定したハロの軽口にちょっと溜息を吐きつつも、スレッタは目的地を目指して歩き始める。 - 19二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 19:26:28
「えぇっと」
ナビも地図もあるとは言えやはり初めての場所となれば不安の方が大きい。
周囲を見渡し、ハロに聞いて、地図を確かめて、そして人とぶつからないように気を付ける。色々な所に思考のリソースを割かねばならない。
ましてや注意力が必要となればどうしても歩みが遅くなってしまうもので、スレッタは度々足を止める羽目になってしまった。
そうしていたスレッタを唐突に後ろから何かがぶつかる衝撃が襲う。
「きゃっ」
「へっ!?」
結構大きな衝撃だ、思わず転びそうになるのをなんとか踏みとどまり何事かと後ろを振り向けば、そこには一人の少女が尻餅を突いていた。
白い肌に流れる様な銀の髪それに瞳まで銀色で、美しく磨き上げられた大理石を思わせる。
多彩な人々がいるこの東京の中にあってなお衆目を集める美貌である事は間違いない。事実スレッタも思わず息をのんで我を忘れてしまっている。
「いつつ…」
「だっ、大丈夫ですか!?」
少女のうめき声でスレッタは我に返り慌てて声をかけた。
おそらく周りに気を取られて歩みを止めていた自分にこの少女が気付かずぶつかってしまったのだろう。よくみれば傍らに大きめなキャスケット帽が落ちている。これが彼女のものならばキャスケット帽を深く被っていたせいで周囲が良く見えていなかったのかもしれない。
ひとまず助けようと手を伸ばすと、少女はその手を取りつつも強い語気でスレッタに詰め寄る。
「ちょっとアンタ!なに呆ッとしてんの!」
「えぇぇぇ、す、すすすすみません!」
この状況で棒立ちしていたスレッタも悪いが、前をちゃんと見ていなかったこの少女も悪い。そのはずなのだが、何故かスレッタが一方的に悪い事にされたし、反射的にスレッタは謝ってしまった。
「これで見つかったらアンタの……!」
いかにも気の強そうな銀の目をこれでもかと吊り上げながらなおもスレッタを責めんとする少女だが、ふと訝し気な表情に切り替わった。
まじまじとスレッタを……というかスレッタが身に着けている制服を見つめている。 - 20二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 19:27:14
「あ、あの……?」
「アンタ、もしかしてアスカティシアの新入生?」
アスカティシア……正確にはアスカティシア高等専門学園と呼ぶ。
次世代の様々な技術を開発する為、日本政府と国際的な大企業ベネリットグループを始めとした様々な企業が共同で建築した東京メガフロートに存在する高校の名前だ。
優秀な技術者や経営者を輩出する為、学生のころから技術研究や開発等に触れさせ見識を深める事を目的とした学校であり、世界中から優秀な人材が集まっていると聞いている。
今をときめく巨大学園であり、そこで学べることをスレッタは楽しみにしているのだ。
「あ、はい! 正確には転校生なんですけど」
「ふぅん……可哀想に」
「へっ!?」
思いがけない言葉である。
可哀想にとはどういう意味であろうか。
「あ、あの、大丈夫です! これでも勉強は……その、頑張れますから!」
エリート校ともなれば当然、学べる内容もレベルが高いのだろう。もしかして自分ではそこについていけないと思われているのだろうか。
そう思っての一言であるが、銀の少女の目は冷めるばかりである。
「アンタ、何も知らないのね」
「はい?」
要領を得ない会話にスレッタの困惑は深まるばかりだ。
言葉に詰まるスレッタに、少女は溜息を吐きながら立ち上がる。 - 21二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 19:28:08
「……まぁいいわ、私急ぐから」
それだけ言うと少女は手早く髪を纏めキャスケット帽に押し込んで目元が隠れそうなぐらいに深く被るのだ。
やはり予想は間違ってなかった。この様子では前もきちんと見えているかどうか怪しい。だが少女はそんなの気にしないと言わんばかりに「それじゃ」と早々とその場を立ち去ってゆく。
「あ、名前、聞いてなかった」
何がなんだか判らないままに始まり何が何だか分からないまま過ぎ去った暴風のような出来事にスレッタは思わずなんかズレた事を呟いてしまう。
そして、これが東京に来てから他者と最初に話をした事だと気が付いたのは目的のモノレールに乗った後の事であった。 - 22二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 19:32:06
御終い
改めて書こうとするとこの二人の出会って難しいな…… - 23124/12/29(日) 19:42:37
神だあっ!神がここにいる!
- 24二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 19:44:15
- 25二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 23:34:21
やろうと思えば表でアスティカシア学園ラブコメやってるスレミオの裏でリコリスやってるリコリコのクロス書けるのか
- 26二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 00:36:48
リコリコと絡めるならこんな感じ?
リコリスだすと一気に物騒になるからちょっと避けちゃったけど - 27二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 00:38:14
春の潮風が緩く吹く東京メガフロートの片隅にある発着場で一人の少女が佇んでいる。
ショートの薄い金髪に朱いリボンを結び彼岸花の如き赤い瞳でぼんやりと東京を眺めている様は、何処か呆れているというか心ここにあらずと言った趣である。
無理もない。つい先ほどまでアスカティシア高等専門学園を揺るがす『いつも通りの大事件』が決着を見て、今は最後の仕上げというか後始末の段階だ。
彼女も毎回振り回されていて、普段は「またかぁ」ぐらいの感覚なのだが、今日この日となると話が違う。どこも忙しくしてる中で朝っぱらからこう言う事をされては流石に堪える。
これから始まる進学式をサボって養父が経営する喫茶店で一息つきたい気分だ。
尤も、優しくはあっても甘くない養父の事である、そんな事をしても御小言を貰うだけで余計に気落ちするのは目に見えていて……とりあえず彼女としては今ここで犯人の到着を待つばかりであった。
時間は左程にかかるまい。既に発着場は騒がしくなっており、それはここに犯人がいるという証拠である。
「お帰りミオリネ」
つかつかと自分が引き起こした喧騒など関係ないと言わんばかりに歩いてくる太々しい犯人を少女は棘のある言葉で迎える。
「……千束」
ミオリネと呼ばれた少女がその整った顔をわずかに歪めた。
それが一応の罪悪感の顕れであるぐらいの事は察せられる。赤い少女・錦木千束は小さくため息をついてミオリネの隣に並んで歩きだす。
「で、今日はどこまでお出かけ?」
「知ってるでしょ」
「まぁ、一応は」
ミオリネ・レンブランが東京駅で発見された事は確かに耳に入っている。それでもこの嫌な空気を少しでも和らげるための努力というのは必要で、とりあえず話題に出しただけだ。
「9回目の脱走失敗な訳だ」
「11回よ」
「二回は実行前に発覚して潰れたじゃん」 - 28二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 00:39:24
9回でも十分すぎる程に多い。
そもそも東京メガフロートから外に出る手段は限られる、数か所にある発着場から船を使うか直通モノレールに乗り込むかのどちらかだ。当然の事ながら警備の目があり、それを掻い潜って脱走するなど一介の学生には余りにも難易度が高い。
はっきり言って今回の東京駅まで逃げたのはいい線を行っていた。進学式でどこも忙しくしている隙を突きあと一歩で東京から離れる事も出来たかもしれない。
だがその線は超えてはならない線だ、超えたら警察が動き出しミオリネ行方不明の報は日本中を駆け巡るのは間違いない。なにせ、彼女はベネリットグループの御令嬢VIP中のVIPである、警察は面子を掛けて探し出し必ずミオリネを保護するだろうし、醜聞を抑え込むためにベネリットグループは相当な無茶をするのは目に見えている。
それを理解できない程ミオリネとは愚かではない。気の強すぎる所で誤解されがちだがむしろ聡明な少女だ。
ただ、自分を抑えるという事を知らない。こう、と決めたらそれを曲げることを知らない。
千束にとってそれは嫌いな性分ではない、なにせ千束自身「やりたい事最優先」をモットーに我儘な人生を送っていると思っている。それがミオリネのそれといかほどの違いがあるというのか。
「そんなにここが嫌い?」
返事の分かり切った問いを、それでもする。
「当たり前じゃない!!!」
良く響く、腹の底から放たれた怒声に周囲の人間が何事かと振り向く。
そしてそれがミオリネ・レンブランのものだと判ったのならば、触らぬ神に祟りなしと言わんばかりに目を背け見なかった事にするのだ。
その様が、何とも悔しいのだろう。ミオリネは唇をかんで俯いてしまう。
「あのクソ親父さえいなければ……!」
ミオリネの父親、デリング・レンブランは経済界の重鎮だ。
なによりも成果主義を重んじ、逆らうモノ利益を出さぬモノは容赦なく切り捨てる恐ろしい人物だ。買った恨みの数は千や二千では聞かず非難と怨嗟の声はネットの中で無数に蠢くが誰も手が出せない、或いは手を出したとしても失敗するのがデリングの辣腕ぶりを証明している。 - 29二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 00:40:14
この東京メガフロートもベネリットグループの出資で作られている以上はデリングの意志を無視することはできない。政府や他の企業の影響力もあるが、ここの支配者は名実ともにデリングなのだ。
口さがない者は東京メガフロートをベネリットの植民地(コロニー)と呼ぶがそれは決して間違っていないのだろう。
そのような男である、娘の「扱い」も決して褒められたものではない。
大企業同士で婚約者や許嫁がいるのは珍しくも無かろうが、このアスカティシアではミオリネの伴侶の座を巡って暗闘が繰り広げられているのは公然の秘密であった。
その闘いに勝ったものがミオリネを、ひいてはベネリットグループとの強いパイプを得る事が出来る。ミオリネそのものは大した問題ではない、ミオリネの血こそこのアスカティシアでは重大な意味を持つ。
酷い話だ、逃げ出したくなる気持ちも判る。
「相談してくれても良かったじゃん」
「ダメよ、これは私の問題なんだから」
「なんで、私達友達でしょ?」
「……だからよ。アンタはここから出られないんだから」
ミオリネの視線が千束の胸に注がれる。
正確にはその奥にあるモノだろう。今の錦木千束の全てを形作る事になった、そして千束をこの東京メガフロートに繋ぎ止める鎖の錠。
千束は東京メガフロートから離れる事が出来ない、正確には長く離れる事が出来ない。一定期間、東京メガフロートの外にいる事は千束にとって比喩ではなく死を意味する。
ミオリネの脱走に手を貸せば下手をすれば千束は東京フロートでの居場所を失う。それはミオリネにとって決して許容できない事だ。
「まぁ、そこは先生が何とかしてくれるかもしれないし?」
「マスターにも迷惑かけたくないの」
ミオリネらしくない殊勝な物言いに千束は思わず微笑む。
嗚呼、やっぱりこの子は悪い子じゃない。敵意には敵意で返し恩義には恩義で返す、そういう根は割と素直な子だ。
互いに意味は違えどここに繋ぎ留められた者同士、ある種の同類。
だからこそ奇妙な友情がそこにはある。 - 30二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 00:40:46
「実はさ、今日友達が来るんだ」
「友達? アナタに?」
「そ、コレの件でお世話になった所の娘さん」
千束は自分の胸を指さす。
それが意味する事にミオリネは目を丸くするのだ。
「良い子だからさ、ミオリネにも紹介しようかなぁって」
「……なによそれ」
「いや、ミオリネ私以外に友達いないでしょ? これを機にもっと友達増やしてみるとかさ」
「お断りよ、馴れ合いとかする気全然ないから」
「えぇー? いいじゃんちょっと、ちょっとだけだから」
「お・こ・と・わ・り・よ 大体こっちはそれどころじゃないの。あのバカ親父、私にお目付け役を付けるって」
「あー……そりゃこれだけ脱走騒ぎ起こしてればね」
「だからアンタのお友達も近づかない方が賢明よ」
「いやいやいや、もしかしたらそのお目付け役も友達になれるかもしれないじゃん」
「無理よ、そういうタイプに見えないから」
「知ってるの?」
「写真と資料だけ。いかにも融通が利かなそうなつまらない子よ」
形はどうあれ二人にとっては出会いが待っている。出会いは変化を生み出し未知なる何かを齎してくれるだろう。千束はそういうモノに期待を抱くタイプだ。
対するミオリネはそんな千束にため息を吐くばかり。
軽口と憎まれ口を重ねながら二人の少女は春の中を歩んでいく。
目指す学園まであと少しであった。 - 31二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 00:41:38
終わり
いや、人生を縛られた者同士っていうんで千束とミオリネって絡ませたら面白いかなって - 32二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 09:37:19
ちさミオか…新しいな
- 33二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 16:36:33
- 34二次元好きの匿名さん24/12/30(月) 20:52:17
ユフィアニは流石に異世界だからなあ
魔法なしの二人は流石に思いつかん