- 1リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:33:40
- 2リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:34:10
- 3リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:34:50
- 4二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 20:35:34
なんか懐かしい空気が
- 5リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:36:23
- 6リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:38:14
- 7リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:39:19
だが、ここではその論争に深入りするつもりはない。やる夫、今日は、スラッファの理論の基本的な枠組みを理解することに焦点を当てよう
まず経済全体が自給自足的な状態にあることを想定する
つまり生産されたものは全て生産手段として再び利用される
さらにここでは簡単のために2つの生産物について考える
1つ目は小麦で、2つ目が鉄だろ
280クォーターの小麦+12トンの鉄→400トンのクォーター
120クォーターの小麦+8トンの鉄→20トンの鉄
この時、合計で400トンの小麦と20トンの鉄が生産されているがこれらは全て再び生産手段として用いられることになる この場合、経済は再生産可能な状態にあるといえる
この時、小麦と鉄の交換比率はどうなる?
- 8リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:40:27
- 9リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:41:54
ああ、そうだな
じゃあここに豚を加えてみよう
240 qr. wheat + 12 t. iron + 18 pigs -> 450 qr. wheat
90 qr. wheat + 6 t. iron + 12 pigs -> 21 t. iron
120 qr. wheat + 3 t. iron + 30 pigs -> 60 pigs
この場合「全体で考えた場合」は10qr.の小麦=1t.の鉄=2匹の豚が商品の相対価値となるな
特筆すべきはここでは各商品の生産に必要な他の財の投入量の総和が、一対一で直接釣り合うとは限らなくなることだ
鉄と小麦しかない経済ではどちらの生産でも使われた小麦の価値は等しい。
しかし、これは財が3つ以上になると成立しない。3財以上になると「どのペアをとっても同じ価値」という関係は必ずしも成り立たず、全体の交換システムが「循環的」にバランスすることによってのみ成り立つようになる。
- 10リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:43:04
さらにここから商品の数を無数に増やすことによって一般化した経済体系を考えることができるだろ
一般化して表現するために、まず生産物'a'を考える 'a'の年間生産量をAとする 同様に生産物'b'、'c'...の年間生産量をそれぞれB, C...とする
さらに、Aを生産するのに必要な生産手段としての'a', 'b', 'c'...の量をそれぞれAa, Ba, Ca...とする
同様に、Bを生産するのに必要な生産手段としての'a', 'b', 'c'...の量をそれぞれAb, Bb, Cb...とする
この時、生産手段の割合が全て等しければ、すなわち、
Aa:Ba:Ca:...= Ab:Bb:Cb:... = ...
が成り立つのであれば、それぞれの生産物の価格をpa, pb, pc...として、以下の式が成り立つことになる
Aapa + Bapb + Capc + ... = Apa
Abpa + Bbpb + Cbpc + ... = Bpb
...
- 11リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:44:14
- 12二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 20:45:01
やる夫の知識量が既に一般あにまん民と乖離していてついていくのが大変だお
- 13リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:48:50
- 14二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 20:50:00
このレスは削除されています
- 15リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 20:51:25
- 16リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 21:01:17
- 17二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:03:02
このレスは削除されています
- 18リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 21:05:28
さて、スラッファに関する余談を話すときりがないから話を戻すだろ ここまでは余剰のない生産体系を考察してきた
しかし、現実の経済では再生産に必要な生産量以上の量を生産し、その余剰を分配している
ここでは余剰を利潤率rと賃金率wとで分配していると仮定する
それを>>10の式と合わせて考慮すると以下のような方程式が得られるだろ
(Aapa+Bapb+⋯+Kapk)(1+r)+Law=Apa,
(Abpa+Bbpb+⋯+Kbpk)(1+r)+Lbw=Bpb,
...
(Akpa+Bkpb+⋯+Kkpk)(1+r)+Lkw=Kpk.
ここで、
r は利潤率。
La,Lb...は各産業で投入される労働量を表し、賃金wを掛けることで「賃金支払い」を表す
- 19リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 21:06:08
- 20リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 21:07:50
その通りだろ スラッファはこれを自由度1の体系と呼んだ
ここから示唆されるのは利潤率rと賃金率wのどちらかを体系の外部から定まる独立変数として選んで体系を閉じることができるということだろ
前提としてスラッファは利潤率と賃金率を相反関係にあると定義しているからどちらか片方が定まれば片方も得られるからな スラッファ自身は以下の言葉によりここでの議論を締め括っている。
「利潤率は生産システムの外部(たとえば貨幣利子率の水準など)によって決定されるだろう。ゆえに、これからの議論では利潤率を独立変数として扱うことにする」
言い換えれば、スラッファは体系の外部から与えられる利潤率の水準からそれぞれの商品の相対価格も決定されると考えていっていいだろ
- 21リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 21:12:24
- 22リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 21:14:35
- 23リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 21:16:28
- 24二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:19:53
やる夫シリーズ懐かしい
- 25二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:23:02
あにまんでやる夫スレだと…ありがとう
- 26二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:27:00
今回はって事は次回もあるのか!?
- 27二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:32:38
乙です
翠星石や水銀燈などのローゼンキャラも出して欲しいな - 28二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:40:03
さっぱりわからなかった。と言うことがわかった。
- 29二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:41:40
「利潤率は生産システムの外部(たとえば貨幣利子率の水準など)によって決定されるだろう。
って事は需要のある無しよりも政策金利の方が市場に与える影響が多いって事なのかな? - 30二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:44:49
- 31二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 21:47:45
スラッファは利潤率と賃金率を相反関係にあると定義しているってところはマルクス経済学に近い考えなのかな?
- 32リカード好きの匿名さん24/12/29(日) 22:05:38
- 33二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 22:10:53
このスレは"基本の枠組み"ってことはまだ発展形がある…ってコト?
- 34二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 22:12:17
利潤率を上げると賃金が下がるって関係なら力が強い雇用者側がギリギリまで利潤率を高めて賃金を切り詰めようとするのでは
格差がめっちゃ拡大しそうだ - 35二次元好きの匿名さん24/12/29(日) 22:12:27
まあ普通に考えたらどんなに需要が低くても赤ザヤにしてまで売らんしなぁ