- 1124/12/31(火) 02:52:43
- 2124/12/31(火) 02:57:03
- 3二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 03:41:11
2.ウソップ
その夜はルフィの想定通りパイ祭りだった。人目につきにくそうなところに船を留め、海沿いの浜でひっそり(当社比)と宴。そこらの岩をテーブル代わりに並ぶミートパイ、ハンバーグパイ、シチューのパイ包み、グラタンパイ…。
「うんめ〜〜〜!!」
「なにこれジューシ〜〜〜!!」
「チーズ入りだ!うめ〜〜〜!!」
「焼き上がったの並べてくからな!どんどん食え!」
具材は食べてみないとわからない上に種類が多い。言ってしまえば途中半端に残っている食材の一斉処分も兼ねているのだが、そうは思わせないのは一流コックのなせる技。かぶりつくとサクッとした表面と合わせて中のソーセージがパリッと割れて、熱々の肉汁が口の中に飛び出す。美味い。
「お、ポテトだな、アチッ、あ〜この熱々が美味ェ」
「クリームパイだわ!おいし〜〜〜♡」
「おかわりありますよナミさ〜ん♡♡」
「あ、サンジ 私にもちょうだい」
「は〜〜〜〜〜〜い!!♡♡」
「おいルフィ、そっち何だった?」
「ひひゅー(シチュー)!」
熱々のシチューに目を白黒させ口を抑えながら答えるルフィに、口の周りが大変な事になっているブルックが水を差し出す。気の利く奴め。しかしシチューか、シチューも美味そう。ああでも気をつけないとキノコが入っているかもしれない。
「ど・れ・に・し・よ・う・か・な…っと」
平皿に盛られたパイのうち外から中身がわからないものを敢えて選ぶ。食べるまで中身がわからないのが楽しい。よしこれだと手に取ったパイにバクっとかぶりつく。じゅわっと口内に溢れる肉汁とソース。
「ルフィ!これ!ここらへんミートパイだ!」
「らいぃ(なにィ)!?」
教えてやると目を輝かせたルフィが文字通り食いついた。ミートローフをまるごと閉じ込めたようなパイにはゾロ達も釣られ、そのまま争奪戦が始まる。ウソップは発見者の権利でこそこそと3つほど拝借してその場から一歩離れた。悪いなお前ら、おれが策士で。
ガリッ
「んぐッ!?」
2つめのパイに思い切りかぶりついたら、中になにか固い物があった。食べられる固さではない。あのサンジが妙なものを入れるわけがないし、何だ?と思いながら断面を見ると、何やら白っぽいものが。
「なんだ、これ?」
つまんで引っ張り出してみると指の半分ほどもない白い棒。棒といっても真ん中が少し細い奇妙な形。はて、なにか見覚えがあるような。 - 4124/12/31(火) 03:43:26
「ウソップ〜〜!!」
「どわッ!」
あとちょっとで思い出せそう、というところでルフィが突っ込んできた。食べかけのパイを落としそうになり慌てる。一言文句を言ってやろうとしたのだが。
「危ねェな!」
「悪ィ!それよりあっちに卵がまるごと入ったやつあるぞ!たまごが半熟でうめ〜〜〜んだ!!」
「なにィ!?おいおれ様の分はあるんだろうな!」
わーッと歓声を上げて2人で角煮と煮卵入りパイの皿に飛びつく。トロトロの角煮と味のしみた半熟卵の美味さに感動したウソップは、ルフィに飛びつかれた時に取り落とした白いもののことなどすっかり忘れていた。
「いやァ、素晴らしいですね!美味しすぎてほっぺたが落ちそうです!私、ほっぺたないんですけど!」
そんなウソップの横で、ブルックがジンベエにいつもの骨ギャグを披露していた。小指を立ててパイを両手で持ちながら。 - 5二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 03:45:03
このレスは削除されています
- 6二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 03:52:31
保守できなくてすまんかった
続き嬉しい - 7124/12/31(火) 03:58:23
- 8124/12/31(火) 05:05:56
1.ルフィ
「はあ〜〜〜、うまかったあ」
粗方片付け終わった浜で寝転がり、腹を擦りながら満面の笑みでルフィは笑う。サンジのメシはいつも最高だが、今夜のパイ祭りは特に楽しかったし美味かった。ぜひまたやりたい。ああ、腹いっぱい食べたら眠くなってきた。
背中には甲板ともボンクとも芝生とも違う、少しの柔らかさのある砂。船の上と違って揺れない安定感と波の音に、本格的に眠気が圧し掛かってくる。足元に転がる空樽に足を乗せて、ルフィは目を閉じた。明日はこの奇妙な山?に登って冒険するんだ。ああいや、その前に街に行かないといけないんだった。確か買い出しと、買い取りと…。
買い取り。そう、拾った流し樽の中にあった貴金属を買い取りに出してくるとかナミが言ってた。流し樽…。
そういえばあの流し樽、普通のそれと違っていた。まあ流し樽というものに遭遇したことが片手にも足りない数しか無いので普通の流し樽を知っているとは言えないが。でも確かにルフィも、なにか変だなと思ったのだ。何が変だったのかと言われると言語化できないが。
じく…と、指に痛みを覚えた。中指だ。そう言えば流し樽の中の瓶に入っていた刃物で傷つけたんだっけ。あれ、でも今痛かったのは指の付け根だったような…。…。
「なんじゃルフィ、こんなところにおったのか」
「おいルフィ起きろ、寝るなら船に戻れ」
「あー、もうこれ完全に寝ちゃってますねえ」
「おいマリモ、ルフィを船まで運んでやれ」
「ああ?…ったく、しょうがねェな」
担ぎ上げられる浮遊感。揺れて、最後は慣れた寝床に放り込まれて。それを最後に、ルフィの意識は完全に眠りに落ちた。 - 9二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 05:22:28
このレスは削除されています
- 10124/12/31(火) 05:23:14
船番
1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ
dice2d10=5 5 (10)
- 11124/12/31(火) 05:23:46
被ったもう一人
船番
1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ
dice1d10=10 (10)
- 12124/12/31(火) 06:04:03
換金担当(ナミ確定)
1.ルフィ 2.ゾロ 3.ウソップ 4.チョッパー 5.ロビン 6.フランキー 7.ブルック
dice1d10=3 (3)
- 13二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 06:04:48
このレスは削除されています
- 14124/12/31(火) 06:05:15
安価ミス
残りを2手に
1.ルフィ 2.ゾロ 3.チョッパー 4.ロビン 5.フランキー 6.ブルック
dice3d6=3 6 2 (11)
- 15124/12/31(火) 10:55:52
・船番
サンジ、ジンベエ
・換金
ナミ、ウソップ
・買い出し
ゾロ、チョッパー、ブルック
ルフィ、ロビン、フランキー - 16二次元好きの匿名さん24/12/31(火) 18:02:31
今のところホラーより飯テロが勝ってる
- 17124/12/31(火) 20:49:01
「じゃあ行ってくるなー!」
「サンジ、お前船番でいいのか?」
「今のうちに仕込みをな 代わりに買い物頼むぜ」
「ええ、任せて」
「じゃ、行くわよウソップ!…なに、そのヒゲ」
「今やおれ様も億超えの賞金首だからな!こうして変装を…おいルフィ!お前もつけるか?」
「つける〜〜〜〜〜〜〜!!」
「おれも〜〜〜〜〜〜〜!!」
「私も〜〜〜〜〜〜!!」
「…まあ、チョッパーはまだしもブルックは変装した方がいいかもな」
「あっひどい!ゾロさんひどいですよそれ骨差別です!」
「ほらほら、さっさと行かんと昼になってしまうぞ」
「んじゃ、いってきまーす!」
1.サンジ、ジンベエ
2.ナミ、ウソップ
3.ゾロ、チョッパー、ブルック
4.ルフィ、ロビン、フランキー
dice1d4=2 (2)
- 18124/12/31(火) 20:53:47
- 19124/12/31(火) 20:54:10
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ナミ、ウソップ
3.ゾロ、チョッパー、ブルック
4.ルフィ、ロビン、フランキー
dice1d4=4 (4)
- 20124/12/31(火) 22:26:03
2.ルフィ、ロビン、フランキー
「この島の奴ら気前いいな〜!」
「確かに、やたらとおまけしてくれるなァ」
「ルフィもさっきから色々貰ってるものね」
「おう!おれこの島好きだ〜!」
「おやおや、嬉しいこと言ってくれるねえ」
「あ、おばちゃん!コロッケありがとな!うめえぞ!」
「いい食べっぷりだねえ、アンタ!ほら、これもお食べ」
「いいのかァ〜〜〜〜!!✨️」
「ありがてェけどよ、さっきも貰ったぜ?」
「なァに、気にしないでおくれ。皆一昨日の祭りの気分がまだ抜けてないんだ」
「祭り?」
「ああ、一昨日、年に1回の祭りがあったんだよ」
「祭りってどんなだ!?うめェモンでたか!?」
「そればっかりかい!まあ屋台はたくさん出たけどねェ」
「それはどんなお祭りなの?」
「一年の厄を祓って次の一年の無病息災を祈願する祭りさ」
「厄を祓う?」
「ああ。その年によくないことが起こった人がそれぞれ私物を持ち寄って、樽の中に酒と一緒に詰めて――あの山、見えるだろ?あの切り株みたいな大きな山。あそこは中が大きくえぐれててね、そこに樽を落として厄を流すんだ」
「え」
「樽…?」
「んん?なあ、おばちゃんそれって」
「おっとルフィ、コロッケからチーズが垂れてるぜ」
「えっ、わ!もったいねえ!」
「ありがとう、面白い話を聞いたわ。次はそのお祭りに参加してみたいものね」
「ああ、また来ておくれよ!」
「…なァ」
「待って、少し離れましょう」
「…んん?」モグモグ - 21124/12/31(火) 22:26:32
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ナミ、ウソップ
3.ゾロ、チョッパー、ブルック
4.ルフィ、ロビン、フランキー
dice1d4=1 (1)
- 22125/01/01(水) 03:08:27
仲間たちが街に向かった後、サンジとジンベエは何より先にすることがあった。
「じゃあジンベエ、そっち頼むぞ」
「任された」
ばさりと大きな布を広げる。どうするかと言うと、サニー号の船首にかけるのだ。大海賊ともなればどこでもそうだが、その中でも麦わらの一味の船は目立つ。帆をたたんで船首を隠せば、ひとまず一味の船だとパット見でわかりはしないだろう。
「おれ達もすっかり有名になっちまったからなあ」
「うむ。馴染みの島でもなく数日滞在する程度なら、こういう事も必要じゃて」
なにせルフィ達は手当たり次第誰とでも率先して争いたいわけではない。なぜか毎回成り行きでそうなってしまっているだけだということを強く主張しておく。
「いくぞ!」
「うむ!」
サンジとジンベエが両端から足と水柱で布を宙に飛ばす。それをさらに微調整して、サニー号の船首はすっぽりと布に覆われた。
「よーし、こんなモンか」
仕上がりを見上げてサンジが満足気に言う。これなら最低限、悪名を振りかざして暴れようとする海賊には見えないだろう。サンジはそのまま食料庫に向かい、その場にはジンベエが残った。静かになった船の上でぐるりと辺りを見渡す。青々とした芝生やみかんの木、ブランコなど、およそ海賊船に似つかわしくない設備が詰め込まれた船。まあ、海賊船らしくないと言えば、迫力よりも可愛らしいと評されそうな船首こそまさにそれなのだが。そう思ってジンベエが布で覆われたサニーの船首に目を向けたところ。
ファサッ
「うん?」
動いた。風だろうか。念の為近づいて目視で確認するが、なにもない。見聞色にもひっかからない。やはり風か。
「ちゃんと留めておくかの」
揉め事は避けたい。島の人達を怖がらせるつもりもない。ならばこの船が海賊船だと、気づかれにくくしておいた方がいい。ジンベエは今一度、留め紐をぎゅっと締めた。 - 23二次元好きの匿名さん25/01/01(水) 09:55:51
あけおめ保守
- 24二次元好きの匿名さん25/01/01(水) 17:53:53
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ナミ、ウソップ
3.ゾロ、チョッパー、ブルック
4.ルフィ、ロビン、フランキー
dice1d4=2 (2)
- 25二次元好きの匿名さん25/01/02(木) 03:33:48
うん?つまりあの流し樽は…?
- 26125/01/02(木) 12:00:35
4.ナミ、ウソップ
「買い取りしてほしいんだけど」
周りに比べて比較的こじんまりとした店に入って、早速ナミは品物を出した。店主は人の良さそうな顔で「拝見します」とルーペを取り出す。品物はもちろんあの流し樽に入っていた貴金属だ。
丁寧に品物を見る店主を見ながら、ウソップはW7での事を思い出していた。まあこの量の貴金属なら、ぼったくりのようなことをされることはないだろう。実際店主は軽い会話を交えながら査定を続けた。
「これはどちらで?」
「ちょっと前に手に入れたんだけどね。でも趣味じゃないから売っちゃおうと思って」
「なるほど。確かに若いお嬢さんがつけるには、少々古いかもしれませんな」
少し時間がかかるということで、店主は2人に紅茶を淹れてきた。クッキーを添えて。
「こちらの指輪なんですけどね、特徴的なデザインじゃないですか?島の外から持ち込まれるのは珍しいものが多くて」
「へえ」
そういうものか、と思いつつ、でも確かにそうかもしれない。今まで色んな島や国に行ったが、文化形態も価値観も環境もそれぞれだ。わかりやすいところで空島、あそこでは輪ゴムがめちゃくちゃウケた。
「ところで、この島では一昨日祭りがありましてね。年に一度の大事な祭りなんですよ。一年分の厄を流す、大事な祭りでしてね」
あれ?とウソップは目を瞬いた。なんだこれ、眠いぞ。ずる、と隣でナミが力なくソファにもたれかかるのが視界の端に見えた。しっかりしろ、と頭を振るが…。
「どうしてそこで流した厄を、アンタ達が持ってるんだ」
ナミに伸ばしたはずの手は、力なくだらりと垂れた。 - 27125/01/02(木) 13:26:06
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ゾロ、チョッパー、ブルック
3.ルフィ、ロビン、フランキー
dice1d3=2 (2)
- 28二次元好きの匿名さん25/01/02(木) 19:57:06
島の人からしたら流したはずの厄が戻ってきた持ち込んだ相手だしな
戻ってきた厄がどんなことになるか - 29125/01/03(金) 03:08:08
5.ゾロ、チョッパー、ブルック
「これで全部か?」
「ええ、サンジさんの買い物メモにあるものは今ので最後ですね。チョッパーさん、大丈夫ですか?」
「おう!これくらいへっちゃらだぞ!」
大男の姿になったチョッパーはゾロと同様に大荷物を抱えている。中身は大半食料品。
「では一度船に戻りましょうか…ゾロさん、こっちですよ」
「ぅお」
ブルックの役割は荷物持ちではなく先導。主にゾロの。荷物を持ったまますぐどこかへ行こうとするゾロを逸れないよう抑えるのはなかなか大変だ。
それでもなんとか無事に買い物を終え、3人は船に向かったのだが…。
「おい」
「ええ、いますねェ」
「えッ、何が?」
前を向いたまま主語のない短い会話をする剣士コンビにチョッパーが首を傾げると。
「尾いてきてやがる」
「えっ」
「2人でしょうか」
「ええッ!?」
声がでけェ、とゾロに言われて慌てて口を噤むチョッパーを見ながら、ブルックはどうしますか?と仰いだ。ゾロはふん、と鼻を鳴らして。
「喧嘩なら買ってやるさ」
にやりと人の悪い笑みを浮かべた。 - 30二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 10:22:37
4皇の一味に喧嘩売る気かこの島人達
- 31二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 20:40:34
知らん間に前スレ落ちてたのか…ほしゅできなくてごめんねスレ主
続き待機 - 32125/01/03(金) 23:16:38
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ゾロ、チョッパー、ブルック
3.ルフィ、ロビン、フランキー
dice1d3=1 (1)
- 33二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 03:21:41
このレスは削除されています
- 34125/01/04(土) 13:01:51
- 35125/01/04(土) 21:14:11
6.サンジ、ジンベエ
ショリ、ショリ…
「ん?」
芋の皮むきをしていたところに、ピリッと感覚に走るものを覚えてサンジは顔を上げた。何だ?
なんとなく嫌な感じがする。言語化するには曖昧すぎてわからない気配…予感?
最後の芋を秒で剥いて籠に入れた後、軽く手を洗いでダイニングから外に出る。ジンベエは見張り台だ。
ジンベエも見聞色の使い手なので、懸賞金狙いの賞金稼ぎや海兵だったらわかるはず。今のところ何も異常を察知している様子はない。
「おーい、ジンベエ!」
「うん?どうした」
見張り台に向けて声を張り、近くに誰かいるかと問えばぐるりと大きく辺りを見渡して――。
1.ルフィ達が戻ってくると言った
2.ゾロ達が戻ってくると言った
3.誰もいないと言った
dice1d3=3 (3)
- 36二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 22:00:59
久しぶりに見たけどやっぱエミュが上手くて好き
- 37二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 22:06:38
- 38二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 23:56:12
文章うまいなぁ
- 39125/01/05(日) 00:06:48
「誰もおらんぞ!ルフィ達もまだ戻って来んじゃろう」
「そうか…そうだな」
買い出し組が街に向かってまだ2時間も経っていない。買い出しどころか換金すら終わっていないだろう。しかしそう考えた途端、またソワッと肌が粟立った。
「なにかあったか?」
「いや…具体的にどうってワケじゃねェんだが」
こう…悪寒?的な?消化不良を起こしていそうな顔をするサンジに、ジンベエはふむと顎をさする。
気のせいと言ってしまえばそれまで。そうきって捨ててしまうことは簡単だが、サンジはカンがいい。そして経験に基づいたカンは侮れない。
「気になるのなら、連絡してみたらどうじゃ?電伝虫はそれぞれ持っていったじゃろ」
ジンベエにそう提案されたサンジは…。
1.連絡することにした
2.ひとまず様子を見ることにした
dice1d2=2 (2)
- 40125/01/05(日) 00:12:46
- 41125/01/05(日) 01:01:53
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ゾロ、チョッパー、ブルック
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=4 (4)
- 42二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 10:43:57
ギリギリ!
- 43二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 15:30:31
- 44二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 20:26:07
指の半分ほどもない白い棒…真ん中が少し細い奇妙な形…最後に出てくるブルック…あっそういういや怖
食べなくてよかったでもこれウソップじゃなくてルフィなら丸呑みしてた可能性が - 45125/01/06(月) 02:56:55
- 46二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 02:57:38
このレスは削除されています
- 47125/01/06(月) 10:34:08
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ゾロ、チョッパー、ブルック
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=4 (4)
- 48二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 18:28:00
- 49二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 01:02:12
このレスは削除されています
- 50125/01/07(火) 01:02:46
- 51125/01/07(火) 01:03:11
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ゾロ、チョッパー、ブルック
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=1 (1)
- 52二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 08:38:46
木の伐採っていうとジャヤを思い出す
- 53二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 19:15:02
このレスは削除されています
- 54125/01/07(火) 19:16:43
9.ジンベエ
見張り台の上でぐるりと辺りを見ていたジンベエは、ふと顔に何か触れたような気がして目を瞬いた。蝶の羽に撫でられたような、細い糸が掠めたような。
「蜘蛛の糸でも飛んできたかのう」
そうして顔を擦って顔を上げる。その程度の儚い感触だから特に気にも留めなかった。そこに下の方から扉が開く音。
「おーいジンベエ、茶でもどうだ?」
「おお、ありがたい」
ダイニングから顔を出したサンジの言葉に応えて見張り台から降りる。いい匂いがするとは思っていたが、どうやら菓子を焼いていたようだ。長方形ではなく丸いカステラのようなそれには中になにか詰まっているらしい。促されるまま、ジンベエはそれを口にいれる。もっちり柔らかい温かい生地と、中にみっちりと詰まっている甘味…。
「中身は餡子か」
「おれもワノ国で食ったんだが、名前は…何とか焼きっていうらしいんだが、名前が幾つもあってな」
「?地域性というやつかのう」
同じ食べ物でも地域によって呼び名が違うのはままあることだ。大きさの割になかなかずっしりとしたそれを咀嚼し、熱い茶で流し込む。美味い。
「お前さんは何でも美味く作るのう」
「はは、嬉しいこと言ってくれるな」
そう言って自分も湯呑み片手に笑みを見せたサンジが、ふと何かを見留めて首を傾げる。
「ジンベエ、なにかついてるぞ」
「む?」
サンジの手がジンベエの首元に伸びる。襟のあたりをするりと撫でるようにして何かを掬い取った。目に見えないほど細い糸のようなものがチラッと光る。
「なんだこれ?…髪の毛?」
サンジとジンベエの顔が同時に疑問符を浮かべる。それはストレートの、長い、一本の白い髪の毛だった。 - 55125/01/07(火) 21:20:42
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ゾロ、チョッパー、ブルック
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=1 (1)
- 56125/01/07(火) 22:43:09
1.サンジ
2.ジンベエ
dice1d2=2 (2)
- 57二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 22:44:14
このレスは削除されています
- 58125/01/07(火) 22:45:07
1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.チョッパー 6.ロビン 7.フランキー 8.ブルック
dice1d8=2 (2)
※確定:ゾロ、フランキー
- 59二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 08:10:01
買い出し組か
なんでゾロとフランキーなんだろ - 60125/01/08(水) 17:44:08
10.ジンベエ
ふいに気配を感じて振り返ると、緑色をした剣士が下で手を振っていた。
「なんじゃゾロ、戻ったか」
早いのう、と返して、次いで「はて」と首を捻る。
ゾロは1人だった。しかも手ぶら。
「チョッパーとブルックはどうした?荷物は?」
3人で買い出しに行って1人で手ぶらで戻ってきた。ほぼ荷物持ち要員だったゾロが単身で戻るなど…そこまで考えて、ジンベエはハッとした。
そういえば、ゾロは方向音痴。ワノ国で一味に絶対1人で行動させるなとあれだけ言われたではないか。つまり、このゾロはーーー。
「お前さん…あの2人と逸れたのか」
逸れて、迷って、仕方なく船に戻ってきた。ジンベエはそう解釈した。
「それなら一度電伝虫でチョッパー達と連絡をとって出直した方がいいじゃろ」
甲板に登ってきたゾロに、ジンベエはそう提案した。
「ああ、そうする …電伝虫は、どこだったか」
「しっかりせい ほら、そこのアクアリウムバーじゃろ」
「そうか」
短く返したゾロはアクアリウムバーへ入って行った。やれやれ、とジンベエはそれを見送る。
ジンベエはまだ知らなかった。ゾロの方向音痴の程度を。
本物のゾロならば、1人で船に帰って来れるわけがないのだ。 - 61二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 19:59:27
ジンベエじゃなくてサンジだったらゾロが偽物だと見破れたろうに…ジンベエがまだ迷子の程度を理解しきれてないばっかりに…!
- 62二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 20:21:59
だからエッグヘッドでははじめから担いで走ったんですね
- 63二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 20:27:23
本物のゾロなら2人とはぐれて迷ってさ迷った挙句隣の島に行ってるよジンベエ
- 64二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 20:42:08
ジンベエの新人なところ出ちゃったな
- 65125/01/08(水) 21:00:27
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ゾロ、チョッパー、ブルック
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=3 (3)
- 66125/01/08(水) 22:51:23
10まできたので
10人中 dice1d10=3 (3) 人
- 67125/01/08(水) 22:52:30
それは誰か
1.ルフィ 2.ゾロ 3.ナミ 4.ウソップ 5.サンジ 6.チョッパー 7.ロビン 8.フランキー 9.ブルック 10.ジンベエ
dice3d10=9 8 1 (18)
- 68二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 01:00:03
このレスは削除されています
- 69125/01/09(木) 01:02:09
11.ルフィ、フランキー、ロビン
街の通りから少しズレて建物と建物の間に滑り込んだ3人は、先ほど店先で耳にしたことを話していた。一人事情をよくわかっていなかったルフィに説明するのをメインに。そして2人から話を聞いたルフィは目を丸くした。
「あの樽がこの島の祭りで流したやつだってことか!?」
「ええ つまりこの島の人達にとって、あの樽の中身はよくない物よ」
「そいつをおれ達が拾っちまったってワケか スゥ〜パァ〜な偶然だぜ」」
「いらねェモンならおれ達が拾っちまってもいいだろ?」
「問題はね、ルフィ それを私達がまたこの島に持ち込んでしまったことなのよ」
「まァ、いい気分にゃならねェだろうな」
「そういうモンか」
「そういうモンだ」
「だからこの島にいる間は、あの樽のことは口にしない方がいいわ」
「でもナミとウソップ、あの樽の中身売りに行ったぞ」
それはいいのか?と首を傾げるルフィに、ロビンは「そこなのよ」と息を吐く。
「よくあるデザインだし、島の人達が全員、樽に入れられたものを覚えているとは思えないけど…」
「今から売りに行くってんなら止めるが、さすがにもう店見つけて買い取りに入ってるだろうしなァ…祭り的にはどうなんだ?流したモンが戻って来るってのは」
「地域によるわ ”流す"という行為に意味があって一度流してしまえばそれでいいということもあるし、”厄を乗せて手放す”ことに意味があるなら物が戻ってきたらよくないとされることもあるから…」
「この島の連中がどっちかわからねェ以上は、気に留めておくに越したことはねェってことか」
フランキーが顎を擦る。それに応えながら、ロビンはふとルフィがじっと自分を見つめていることに気づいた。
「気にし過ぎかもしれないけど…、?どうしたの、ルフィ?」
感情の読めない表情だった。ロビンの方を見てはいるがロビンと目は合っていない。少し視点が下にズレている。
「なあ、ロビン…お前その首んとこ、どうした?」
え?と目を丸くするロビンの首筋に、小さな黒い痣が花びらのように浮かんでいた。 - 70二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 08:07:30
このレスは削除されています
- 71125/01/09(木) 11:57:15
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ゾロ、チョッパー、ブルック
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=4 (4)
- 72二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 18:27:38
???の出る率高いな
- 73125/01/10(金) 01:15:13
- 74二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 08:00:13
ワァ…ア…(戦慄)
朝からとんでもないもの見てしまった… - 75125/01/10(金) 09:36:15
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ナミ、ウソップ
3.ゾロ、チョッパー、ブルック
4.ルフィ、ロビン、フランキー
dice1d4=2 (2)
- 76二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 18:49:12
黒い痣ってところからペスト連想したけど違うっぽいな
- 77125/01/10(金) 21:44:16
- 78125/01/10(金) 21:44:58
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ナミ、ウソップ
3.ゾロ、チョッパー、ブルック
4.ルフィ、ロビン、フランキー
dice1d4=2 (2)
- 79125/01/10(金) 22:07:01
- 80125/01/10(金) 22:23:38
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ナミ、ウソップ
3.ゾロ、チョッパー、ブルック
4.ルフィ、ロビン、フランキー
dice1d4=3 (3)
- 81125/01/11(土) 00:06:35
15.ゾロ、チョッパー、ブルック
誰かに尾けられたまま、3人は荷物を担いで船に向かっている。少々緊張しているのはチョッパーだけでゾロは堂々たるもの、ブルックはいつもの飄々とした様子。2人ともすごいな…!と目を輝かせていたチョッパーは、ふいにゾロの首に見慣れないホクロを見つけて「あれ?」と呟いた。
「どうしました?チョッパーさん」
「え?いやゾロ、そんなところにホクロあったっけ?」
「ホクロ?」
「首のとこ」
荷物で両手が塞がっているゾロとチョッパーなので言葉と視線だけで示す。片手は空いているブルックが「ゾロさん、ちょっと失礼」とゾロの首元を覗き込んだ。
「おや?これは…ホクロではないですね、痣のようですよ」
「痣?ゾロ、どこかにぶつけたのか?」
「いや、覚えはねェが…」
生傷の絶えない男ではあるが、首に痣なんて微妙な怪我の覚えはない。はて?
「船に戻ったら一回診るからな!」キッ
「痣の一つ二つで大げさな…ん?」
面倒くさそうな返事をしたゾロの片眉が小さく跳ねた。後方を気にしている。ブルックもだ。
「お一人、帰られたようですね」
「ああ…まだいるがな」
え?え?とゾロとブルックをキョロキョロ見てしまうチョッパー。とはいえ気配も消せない相手ではあるから脅威ではない。まァ気にせず行きましょう、と言いかけたブルックは眉を寄せる。
チョッパーの首元に、ゾロと同じ黒いものが見えた。 - 82125/01/11(土) 10:37:30
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ナミ、ウソップ
3.ゾロ、チョッパー、ブルック
4.ルフィ、ロビン、フランキー
dice1d4=3 (3)
- 83二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 17:28:16
次々と…
- 84二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 00:50:47
- 85125/01/12(日) 01:54:33
3人は船に
1.着いた
2.着いてない
dice1d2=2 (2)
- 86125/01/12(日) 08:18:41
16.ゾロ、チョッパー、ブルック
「チョッパーさん、チョッパーさんの首にもゾロさんと同じ痣が!」
チョッパーの首にも痣を見つけたブルックがそれを知らせると、ゾロの痣を見ていたチョッパーは一瞬の後に青ざめた。
「まさか…!まずい!すぐ船に戻るぞ!!」
「なんだよ?」
「感染症かもしれない、調べないと!」
海賊だろうと商人だろうと島から島へ渉る者達には常に付きまとうリスク。その島の住民達にはある免疫が自分達にはなかったり、逆も然り。病原菌を持ち込む側になるよりマシかも知れないが、商人と違い自分達は島の住民達の協力を得られるとは限らないので自力で対処しなければならない。
「急ぐぞ!」
「うおッ」
「わ!」
荷物を抱えたままさらに2人を引きずるようにしてチョッパーは走り出した。 - 87125/01/12(日) 10:14:36
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ナミ、ウソップ
3.ゾロ、チョッパー、ブルック
4.ルフィ、ロビン、フランキー
dice1d4=1 (1)
- 88二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 19:21:41
- 89125/01/12(日) 20:46:49
ゾロ達はサニー号に
1.着いた
2.着いてない
dice1d2=2 (2)
- 90二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 21:16:32
合間にゾロ達が船に着くダイス入るの怖すぎる〜タイムリミットあったりするの?!
- 91二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 00:48:03
このレスは削除されています
- 92125/01/13(月) 01:51:32
17.サンジ、ジンベエ
ふと気配を感じてサンジは顔を上げた。仲間がサニー号に向かってきている。
「もうそんな時間か」
昼の仕込みは終わっている。今日は肉も野菜も海鮮もたっぷりの焼きそばと、おにぎりとパン。パンは真ん中にナイフを入れる。セルフで焼きそばパンにするために。
向かってきているのは数人だから、全員ではないとはいえそろそろ仕上げの準備に入った方がよさそうだ。食材は仕込み終わっているから鉄板を甲板に出しておこう。そう考えてダイニングを出たサンジが物置き場へ向かう。扉を開けようとドアノブに手をかけて。
カタッ
「ん?」
中から、物音が。誰かいるのかと思ったが扉一枚隔てただけで気配がわからないサンジではない。害虫獣でも入り込んでいたら一大事だが、そういうわけでもなさそうだ。実際ガチャ、と躊躇いなく扉を開けると中はいつもどおり、少々雑然とした物置だった。
「鉄板は…ああ、奥に入れちまってたか」
奥にしまっていた鉄板を引っ張り出そうとして、ふと床の上に置いてある樽が視界に入る。あの流し樽だ。中身は酒と貴金属以外そのままになっている。貴金属はナミ達が買い取りに持っていったし、酒は当然昨夜飲み尽くした。他はあとでちゃんと分別して不要な物は処分する予定だ。
酒がなくなった分軽くなった樽をチラッと見てふと思う。そういえば樽はこの島の近くで拾ったのだから、この島近辺から流された可能性もあるのだろうか。それなら同じ酒がこの島にあるかもしれないと思いながらサンジは鉄板を運び出した。
しかし、あの酒。最初の一口だけ、妙な風味がほんの少し鼻の奥を掠めた気がしたのだが。一口目だけでその後はなんともなかったので、密封されていたがためのものかもしれないが。
その湿気って籠もったような匂いにどことなく、覚えがあるような。 - 93二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 09:50:47
このレスは削除されています
- 94二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 13:26:52
このレスは削除されています
- 95二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 15:38:31
サンジの首…
- 96125/01/13(月) 20:20:21
次
1.サンジ、ジンベエ
2.ナミ、ウソップ
3.ゾロ、チョッパー、ブルック
4.ルフィ、ロビン、フランキー
5.???
dice1d5=1 (1)
- 97125/01/13(月) 22:38:33
ゾロ達はサニー号に
1.着いた
2.着いてない
dice1d2=1 (1)
ラスト
- 98125/01/13(月) 22:39:00
ちっ
- 99二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 22:42:20
何その舌打ちどういう感情?
- 100二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 23:33:59
誰視点の舌打ちなんだろう…
- 101二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 23:50:05
着かなかったらバッドエンドルートだったのかな…
- 102二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 00:45:36
このレスは削除されています
- 103125/01/14(火) 00:47:48
18.サンジ、ジンベエ
鉄板を持って甲板に出るとジンベエが降りてきた。
「手伝うぞ」
「おう、ありがとな」
「大した手間じゃないわい。幾つも運ぶならゾロにも手伝ってもらうか」
「マリモ?」
買い出しに出ている仲間の名前が単体で出てきたことにサンジは違和感をもった。ジンベエは「ああ」となんでもないように続ける。
「さっき戻って来とったぞ。ブルック達とはぐれたようじゃ」
コンマ数秒、サンジの動きが止まった。ジンベエの言葉に頭が追いつかなかった。
「戻って、きた?」
「うむ」
「あいつが?”1人で”??」
「うむ?」
どうしたサンジ、と首を傾げるジンベエにサンジこそお前がどうしたと叫びたい。ああでもそうか、ジンベエはまだわかっていない。ワノ国のことはあれど実感が薄いと言うか、きっとゾロのことを”普通の方向音痴”だと思っている。サンジはガッとジンベエの腕を掴んだ。
「ジンベエ、お前はまだわかってねェ。あいつの方向音痴はもはや方向音痴という概念を超えてる」
いつもの喧嘩の延長かと思えばサンジの表情は真剣そのもの。気圧されたジンベエは息を呑んだ。
「それは、どういう…」
言葉が途切れる。近くまで慌ただしく駆けてくる気配が知ったものであったからだ。次いで足音の主を目にして、今度こそジンベエは目を見開くことになる。
「おーい、大変だ!おれとゾロ、何かの感染症に罹ったかもしれねェ!サンジ達は大丈夫か!?」
「待てこらチョッパー、引っ張るな!」
「まあまあまあ、今は火急の時ですから。あ、サンジさん、ジンベエさん、ただいま戻りました!」
さっき1人で戻ってきたはずのゾロが、チョッパーに引っ張られてブルックに押されて船に上がってきたからだ。 - 104125/01/14(火) 00:55:25
次
1.船組(サンジ、ジンベエ、ゾロ、ブルック、チョッパー)
2.ナミ、ウソップ
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=1 (1)
- 105二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 08:29:29
方向音痴という概念を上回るゾロ
- 106二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 14:17:56
船の中に招かれて入っていった「ゾロ」何…怖すぎる…
- 107125/01/14(火) 23:49:46
19.船組
「感染症?」
チョッパーは何やらいろいろな器具をガチャガチャしながら「そうだ!」と答えた。
船に戻ってきてサンジとジンベエを見た途端、チョッパーは絶叫した。2人の首にある痣のようなものを指して。
「痣?…あ、ジンベエにはあるな」
「お前さんにもあるぞ」
「い゙、マジか」
「マジだよ!おれとゾロにもあるんだ!」
「ブルックは?」
「私はありませんねェ。骨だからですかね?」
今朝までは確実になかった。それがこの数時間で皮膚にあらわれている。現段階で4人、もしかするとまだ街にいるルフィ達にも。
「島特有の風土病か…ナミが前にケスチアに刺されただろ?ウィルスじゃなくて虫とかかもしれないけど、ああでもだとしたら全員が首にだけ痣が出るっていうのもおかしい」
「え、ナミさんケスチアに刺されたことがあるんですか?よくぞご無事で」
「島に上陸した途端に体に異常があったとなれば、島固有の細菌や虫の可能性が高いか…じゃが虫なら刺される場所、つまり痣の出る場所が皆同じというのが解せん、と」
「今から調べるから…こらゾロ!動くな!」
「動くな、ってなんだよ」
チョッパーに制止されて足を止めたゾロが戻って来る。検査のためにあれこれしているチョッパーは気づいていないが、ゾロの目には警戒が浮かんでいた。街から後を尾けてきている気配と、それ以外にも、何か。
「ところでゾロ。お前さん、今戻って来たんじゃな?」
「あ?ああ、見てたろ」
「そうか」
妙なことを確認してきたジンベエの表情が硬い。何かあったなと察すると同時、サンジが続けた。
「さっき、”1人で”戻ってきたお前を見たんだとよ」
「「「は?」」」
ゾロのみならずブルックと、チョッパーさえ手を止めて顔を上げる。だって。
「ゾロが一人で戻ってこれるわけ無いだろ!?」
「ゾロさんが一人でここまで戻って来たら大事件ですよ!!」
「だろ?」
「おォい!!!」
その反応を見て、ジンベエは何かを察した…。 - 108125/01/14(火) 23:53:01
次
1.船組(サンジ、ジンベエ、ゾロ、ブルック、チョッパー)
2.ナミ、ウソップ
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=4 (4)
- 109二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 10:04:24
本格的にホラーになってきたな…今アクアリウムバー覗いたらどうなるんだこれ…
- 110二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 19:05:33
そうだまだあの偽ゾロ船の中じゃん
- 111二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 00:43:49
- 112125/01/16(木) 04:42:29
- 113二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 08:15:38
どこかに海につながる穴でも開いてるとか?
- 114二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 18:44:26
ちょっと待って!?ゾロの偽物?ドアとか開けてるし電伝虫かけれてるし実体ありそうなんだけど
- 115125/01/17(金) 00:30:18
次
1.船組(サンジ、ジンベエ、ゾロ、ブルック、チョッパー)
2.ナミ、ウソップ
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=4 (4)
- 116二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 01:54:39
「ゾロ?」のターン続くのか…?出なさすぎても背景分からないままになってしまいそうだけど出すぎてもバドエン向かいそうで怖い…ダイス神加減してくれ
- 117二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 03:59:30
このレスは削除されています
- 118二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 14:56:24
時系列はナミとウソップはもう気絶してる頃か?
何者なんだ偽ゾロ - 119125/01/17(金) 19:27:08
???からの電話、ナミ組の電伝虫は
1.繋がる
2.繋がらない
dice1d2=2 (2)
結果によってホラー度数が変わる
- 120二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 21:28:00
多分繋がらない方がいいやつ!!
- 121125/01/18(土) 01:26:24
21.??? (>>112の続き)
アクアリウムバーに、電伝虫の呼び出し音が静かに流れていた。
プルプルプルプルプルプルプル…
プルプルプルプルプルプルプル…
「…」
ガチャン
長く続いたものの一向に繋がる気配がなく、男は通話を諦め電伝虫から手を放す。
数秒の沈黙の後、踵を返して電伝虫に背を向ける。アクアリウムバーの扉を開け、男は船内の奥へと向かった。ちょうど物置から鉄板を運んで出てきた、サンジと入れ替わるように。
- 122125/01/18(土) 01:27:13
次
1.船組(サンジ、ジンベエ、ゾロ、ブルック、チョッパー)
2.ナミ、ウソップ
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=2 (2)
- 123二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 06:09:14
どんどん深部に入り込んでく偽ゾロ感情が読めないから怖い
- 124125/01/18(土) 13:59:33
ナミとウソップは電話に
1.気づいていた
2.気づかなかった
dice1d2=2 (2)
- 125125/01/18(土) 20:58:16
島の人はナミとウソップが麦わらの一味であることに
1.気づいた
2.気づいていない
dice1d2=2 (2)
- 126125/01/18(土) 23:59:41
22.ナミ、ウソップ
プルプルプル…
ガタガタパリンッガタッガチャンッ
「(…ん?)」
なにか聞こえた気がしてウソップは目を覚ました。人の気配もある、体の自由がきかない、頭もぼんやりする。薄目で周辺を確認すると、横にナミがいた。眠っている。
「(確か、換金にきて…紅茶とクッキーを…ああクソ、そういうことか…!あの紅茶に薬が…!)」
察しの良さで経緯を把握したウソップだが、どうやらまだ薬が効いていてかつ手足を縛られているようで、少し身動ぎした程度ではどうにもならない。あ、ヒゲとれそう。
仕方ない、と今度は見聞色を使おうとして。
ガチャバタンッ
誰かが部屋に突入してきて、咄嗟にウソップは眠っているフリをした。人数は3人、うち1人はえらく鼻息が荒い。どうしたんだとか黙ってろとか待てとか言い合いながら足音荒くウソップ達のところに来て。
グイッ
「ゔ」
思わず呻いてからしまった、気づかれたかと思ったが。
「おい、落ちつ―――」
「―――見ろ、こいつの首!女もだ、痣が出てる!!」
痣?なんだ?何を騒いでる?
なんのことかは知らないが、その言葉で他2人の空気が変わった。なんだと、見せろ、とウソップとナミの首を検めている。なんだ、首が、痣がなんだってんだ。っていうか痣ってなんだ。
「どうするんだ、これじゃあもう手遅れなんじゃ…!」
「いや、記録によれば痣が首を一周するまでは時間があるはずだ」
「そんな時間があったからってどうなるっていうんだ!」
騒ぎ出した男の手からウソップは放り出された。
ドサッ
「ゔッ」
ウソップの二度目のうめき声が男たちの声にかき消された時。
1.ウソップの付け髭がとれた
2.別の男が部屋に駆け込んできた
dice1d2=1 (1)
- 127125/01/19(日) 00:45:54
次
1.船組(サンジ、ジンベエ、ゾロ、ブルック、チョッパー)
2.ナミ、ウソップ
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=1 (1)
- 128二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 11:44:03
そういえば変装してたね
- 129125/01/19(日) 23:10:33
23.船組
しばらく仲間の目や脈や口内やら色々と診てあれこれ調べていたチョッパーは、最終的に「う〜ん?」と首を傾げた。
「どうですか?チョッパーさん」
「いや…今のところ誰にもそれらしい症状は出てないな、って」
おそらくほぼ同時刻に仲間たちの首に浮かんだ痣。この島に来たばかりという状況もあって島特有の風土病にでも罹ったんじゃないかというチョッパーの懸念は、今のところそれらしい決定打には至っていないようだ。
「だが感染症の可能性もあるんだろ?ならおれはナミさんとロビンちゃんのところへ行くぜ!」ゴォォォ
「アチッ、サンジさん熱い!燃えないで焼けちゃう!私焼ける肌も肉もないんですけど!髪が焼けるからヤメテ!」
「お前元々アフロだろ」
「ちょっとゾロさん!違いますよ!アフロと縮れ毛は違うんです!」
「落ち着かんか。一度電伝虫で連絡してみればいいじゃろう」
「うん、それで同じ様に痣が出てるなら同じ病気に罹ってるかもしれねェし、なかったらまだ無事だからむしろ船に戻らねェ方がいい。街でこの痣について情報を集めてほしいし」
「ぐぅッ…!ちくしょう、わかったよ!」
チョッパーの言葉に涙をのんだサンジが電伝虫をとりにアクアリウムバーに駆けていく。その背を見送ってブルックは「あ」と呟いた。
「そう言えばゾロさんのそっくりさん、アクアリウムバーに入って行ったとか…」
「ええええ!?戻れサンジー!侵入者だー!」
「なんの気配もせんがのう…誰かいればサンジも気づくじゃろうて」
騒がしい仲間たちの横でゾロが一言、「つかなんでおれなんだよ」と不満げに呟いた。 - 130125/01/20(月) 03:23:04
次
1.船組(サンジ、ジンベエ、ゾロ、ブルック、チョッパー)
2.ナミ、ウソップ
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=3 (3)
- 131125/01/20(月) 03:23:58
街で騒ぎは
1.起きてる
2.起きてない
dice1d2=1 (1)
- 132二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 12:28:41
ルフィが何かする前から騒ぎがおきてる…?妙だな…
- 133二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 19:37:57
(ルフィが特に何もしてないのに)「事件しか起きねェじゃネェか!」
- 134125/01/21(火) 02:36:19
24.ルフィ、フランキー、ロビン組
能力で手に生やした目で自分の首を確認しながらロビンは「いやだわ」と眉を顰めた。
「何かしら、この痣…色からして内出血じゃないわね」
「ぶつけた時って赤か紫だよな」
「ちっと薄いが黒だからなァ…一度チョッパーに診てもらった方がいいんじゃねェか?」
何かしらの病気だったらいけない。買い物もほぼ済んでいるし、じゃあ一度船に戻ろうかとしたところ。
「…んん?」
「なんか騒がしいな」アウッ
「なにかあったのかしら」
通りの方が騒がしい。賑やかではなく、何か事件的なことが起こっている時のざわめき。チラ、とロビンとフランキーがルフィを見る。
「変だな…まだルフィは何もしちゃいねェんだが」
「そうね、珍しいわね」
「なんだよ!おれがいっつも騒ぎをおこしてるみてーに!シッケーだぞ!」
ムッ、とルフィが抗議の声をあげる。それを遮るかのように。
1.一際大きな島民の声が聞こえた
2.電伝虫が鳴きだした
dice1d2=2 (2)
- 135125/01/21(火) 02:39:39
次
1.船組(サンジ、ジンベエ、ゾロ、ブルック、チョッパー)
2.ナミ、ウソップ
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=1 (1)
- 136二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 02:40:23
- 137二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 12:05:55
この島の人達が流した厄を持ち込んだ時点でやらかしてるから有罪じゃない?
- 138125/01/21(火) 19:10:54
電伝虫は
1.正常に通じた
2.正常に通じなかった
dice1d2=1 (1)
- 139二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 02:35:10
このレスは削除されています
- 140125/01/22(水) 02:36:27
ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷる
- 141二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 11:42:29
スクロール先に呼び出し音だけ出てくると怖いのよ
- 142二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 23:15:25
どう転ぶんだろこれワクワク
- 143二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 03:32:45
このレスは削除されています
- 144二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 03:33:26
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- 145125/01/23(木) 03:34:37
25.船組
アクアリウムバーに入ったサンジは一直線に電伝虫がいるはずのところに向かった。が。
「ん?」
棚は空っぽ。いつもならそこで寝ているはずの電伝虫がいない。
「っかしいな…どっか行っちまったか?」
生き物だからたまに散歩に出ることはある。だがよりによってこのタイミングか。
見聞色で探せるか?そう考えて意識を集中させようとしたところ。
ヒョコッ
「お、いたな。ちょうど今…どうした?」
柱の影から電伝虫が顔をのぞかせた。さっそくナミやロビンへの連絡を…と手を伸ばしたが、当の電伝虫は何やら柱の陰でじっとこちらを伺うような姿勢を見せる。何か様子がおかしいような。
「なんだ、何かあるのか?」
室内を見渡してみるが当然何もない。
「なあ、急ぎでナミさんとロビンちゃんに連絡したいんだ。頼むよ」
サンジがそう言って手を差し出してやっと、電伝虫は柱の陰から出てきた。心なしか「任せろ」と胸を張っているように見える。さっきまでの警戒姿勢はどうした?
「なんだったんだ?」
まあ、言葉も種も違う生き物だから。理解の及ばないところはあるだろう。
ぷるぷる鳴きだした電伝虫を見ながら、サンジは深く考えず応答を待った。 - 146125/01/23(木) 03:35:15
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1.船組(サンジ、ジンベエ、ゾロ、ブルック、チョッパー)
2.ナミ、ウソップ
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=1 (1)
- 147125/01/23(木) 13:46:39
サンジはどちらに先にかけたか
1.ルフィ組
2.ナミ組
dice1d2=2 (2)
- 148二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 21:03:57
繋がるのを防いでくれたんだろうか
電伝虫パイセンイケメン… - 149二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 06:13:09
明らかタイムリミットあるのがゾワゾワするんだよなあ…捧げるって言ってるのと厄が戻ってくるのをかなり嫌ってる辺、厄流しの行動で物の性質が変わってるんだろうか
- 150二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 09:04:20
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- 151125/01/24(金) 09:05:46
26.船組
ぷるぷるぷるぷるぷる…ガチャッ
「!!ナミさん!」
なかなか繋がらない電伝虫の呼び出し音にじりじりしていたサンジは思わず声を張った。
「よかった、つながった…!あ、ごめんね換金は終わったかい?急ぎで確認したいことが―――」
『… …――、ザ…ザ――』
「ナミさん?」
様子がおかしい。こちらの声が聞こえていないのかというほど静かだったかと思えば急に騒がしくなった。しかも複数の男の声。もちろんウソップではない。サンジの目つきが鋭くなる。
「おい、そこで聞いてる奴ら!この電伝虫の持主はどうした?そこにいないか?麗しの女神と鼻の長い男だ!」
『…―――ザッオレガ……ナシ、ザッ―――テ…―』
「おい!」
途切れ途切れに聞こえる声は、どうやら誰が代表で話すか言い合っているらしい。少し間をおいて、電伝虫が誰かを擬態した。
『――あんた、麦わらの一味か?』
通話相手の緊張を、電伝虫の重い目つきが物語っていた。 - 152二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 09:26:38
一味って気づかれてないと思ったら結局バレちゃってたのか?つけ髭取れたから?
- 153125/01/24(金) 16:17:42
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4.???
dice1d4=4 (4)
- 154二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 00:19:52
熱い展開になってきたので一応早めにほしゅ
じわじわ麦わらの一味が集まってきてるのは嬉しいけど島民の人と敵対する事になりそうだこれ - 155125/01/25(土) 08:24:37
- 156125/01/25(土) 14:36:24
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4.???
dice1d4=4 (4)
- 157二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 00:14:22
不穏だなよりによって一番怖い人形を持っていくとは
ここへ来て???が二回出るとは - 158125/01/26(日) 07:20:45
- 159125/01/26(日) 16:21:28
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2.ナミ、ウソップ
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=4 (4)
- 160125/01/27(月) 02:35:32
28.???
前の島で会った人が言ってたの
まずその人によく似せた人形を作る
作る時に中の綿にその人の体の一部を包んで入れる
血があれば一番いいらしいんだけどやりやすいのは髪の毛なんだって
他にも相手の名前を赤いインクで書いた紙も一緒に入れる
できた人形に「あなたは〇〇」ってその人の名前をつけて呼びかける
それからね…
・
・
作り方はこれで終わり
あとはその人形に、その人への怒りや恨み言をぶつけるの
そうするとその人に届くのよ
例えば人形の腕を切ればその人が腕を怪我するし、水につければ溺れるし、人形に恨み言を聞かせ続ければその人が幻聴を聞くようになるんですって
…
…あらやだ、本気で怖がらせちゃった?
やあね、冗談よ!よくある怪談話!
呪いだなんて素人ができるわけないでしょ?効果があったとしてもやった人の気晴らし程度よ
だから心配しないで? - 161二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 03:09:06
怒涛の3連続ハテナ???の語りで草
人形の呪いとは直接関係ないんだろうけどゾロに化けてた某もゾロの「なんでおれなんだよ」も地味に不穏で先が気になる… - 162125/01/27(月) 08:41:28
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3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=2 (2)
- 163二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 20:08:18
つまり偽ゾロが持ってった人形ってこれに使われたやつ?
- 164二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 22:12:49
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- 165125/01/27(月) 23:12:22
29.ナミ、ウソップ
パサッ
喧騒の中では間違いなくかき消されるはずのその音は、騒いでいた男達の耳に届いた。
ざわめきのなかふいに落ちる静寂を天使が通った、というのだったか。今のウソップにとっては悪魔だったが。
「これは…付け髭?ってことは変装か!?」
「変装が必要なんてこいつ疚しいことでもあるんじゃないか?」
「待て…そういえばこの顔、最近何かで…」
ひええ、と冷や汗をかくウソップをまじまじと見ながら誰だっけどこで見たんだったかと唸っている男達。もういっそ飛び起きて名乗りあげてやろうかとウソップが思ったところで。
「あ!!これだ!鼻!この鼻!!」
「――あああ!!この前届いてた手配書!!じゃあこの女も…!」
「ああ、間違いねェ…!こいつら、麦わらの一味だ!!」
「(バレた――――――――!!!!)」
飛び退くように離れた男達から顔を背けてウソップは心中で叫んだ。なんてこった、おれ様の名が広まりすぎたばっかりに!!
おいどうするんだ、本当に本物なのか?!と自分達から距離を取りつつ動揺している様を感じとったウソップは。
1.「今はまだ動く時じゃない」気絶したフリを続けた
2.「バレちまったら仕方ねェな」と起き上がった
dice1d2=2 (2)
- 166125/01/27(月) 23:13:04
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1.船組(サンジ、ジンベエ、ゾロ、ブルック、チョッパー)
2.ナミ、ウソップ
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=1 (1)
- 167125/01/27(月) 23:25:05
サンジの電話時点でナミは
1.起きていた
2.眠ったまま
dice1d2=2 (2)
男達の2人への反応は
1.恐れ→1、100、ゾロ目
2.困惑→10の位
3.懐疑→その他
dice1d100=16 (16)
- 168二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 00:25:31
10の位って 10 20 30 40 50 60 70 80 90
であってる? - 169125/01/28(火) 00:51:24
- 170二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 01:35:03
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- 171125/01/28(火) 08:34:40
30.船組
『――あんた、麦わらの一味か?』
険しさの滲む声にサンジの眉がぴくりと跳ねる。
ウソップは変装をして行った。ナミも変装とまではいかずも髪型を変えて行った。ゆるやかにウェーブのかかった鮮やかなオレンジ色の髪はホールケーキアイランドの時のように編み込まれ髪留めでまとめられ、品の良さと可愛らしさを両立させていた。髪をかきあげ蠱惑的に頬笑でいる手配書とは、髪の色こそ同じだが受ける印象は全く違う。人目を惹く美しさは変わらないがパッと見で(おれの心を盗んだ)泥棒猫のナミとは気づかないはず。その素性がバレている。
「やっぱり髪型一つじゃナミさんの美しさは隠せなかったか…!むしろ新しい魅力を全面に押し出すだけだったな、クソ、おれとしたことが!出掛けの輝かしい笑顔に魅了されてそこを見過ごしちまうとは!」
『もしもーし、サンジくーん?ぜーんぶ声に出てんぞー?おっさん達がすげー困った顔してっから戻ってこーい』
「ウソップ!」
トリップしかけたサンジを引き戻したのはジト目の電伝虫から聞こえた仲間の声。特に危機的状況ではないらしい気の抜けた声音にホッと肩の力が抜けた。
「なんだお前、そこにいたのかよ。知らねェ奴が出るから何があったのかと思ったじゃねェか」
『いやァ、何かあったかなかったかと言えばあったんだが』
「――それはナミさんの声が聞こえねェことと関係あんのか?」
ナミがそこにいれば、今までの流れで一言もないなんてことはあるまい。おれにはわかる、聞こえる。おれの言葉に「なに本当のこと言ってるのよ、サンジくんのバカ!」と恥ずかしがって赤くなるナミさんの姿が!あ、でも拗ねてる風に言われるのもいいな。
「どんな反応でもかわいいとかさすがだぜナミさん♡♡!!」
『…これが”黒足”?』
『あー、気にすんな。ちょっと夢見がちなんだ』
ウソップを模した電伝虫は、どことなく遠い目。少なくともこの通話は、男達の一味への警戒と恐怖を和らげるに大きく貢献したようで。
わかったから話を進めさせてくれ…と相手が折れるまで、そう時間はかからなかった。 - 172125/01/28(火) 08:35:25
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1.船組(サンジ、ジンベエ、ゾロ、ブルック、チョッパー)
2.ナミ、ウソップ
3.ルフィ、ロビン、フランキー
4.???
dice1d4=3 (3)
- 173二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 19:54:41
ウソップサンジナイス!!
意外と因習があるだけで話通じそう