【🎲・オリキャラ・閲覧注意】アビドスの偽ナギサ3

  • 1◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:15:42

    ・アリウスで桐藤ナギサの替え玉に仕立て上げられたが錯乱して脱走し、アビドスに墜落して正気を取り戻しアビドス生になった偽ナギサのスレです。
    (以下偽ナギサは『ナギサ』と表記します)
    ・『こかズレてはいますがアビドスにはなじんでいます。
    ・時系列としては本編で言えば対策委員会編2章まで終了したところです。
    ・ただいま「新春狂想曲 第68番」導入部です。

  • 2◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:16:21
  • 3◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:18:04

    [そんな偽ナギサ改め藤関ナギサのステータスです]
    名前:藤関ナギサ
    所属:アビドス高等学校・対策委員会
    学年:1年生(拾われたため)
    年齢:不明(17歳)
    身長:159㎝
    特記:本物ナギサ様との外見上の違いは1㎝低い身長と二回りは大きな翼、そして声(早見沙織と能登麻美子くらい違う)
    武器:ハンドガン『アパレシオン』
    [※添付はAIイラストによるイメージ図です]

  • 4◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:19:59

    ・戦闘関連
    白兵 37
    射撃 58
    防御 45
    回避 41
    トラップ 15
    戦術 66
    (『ナギサ』自身の戦闘力はモブより一回り強い程度)

  • 5◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:20:29

    ・非戦闘関連
    神秘 70
    政治 37
    料理 58
    味覚センス 92(何故か味覚はまとも)
    美術 70
    事務 50
    医療 100(神秘・異能寄りの医療技術)
    技術 86(アリウス時代の厳しい生活経験に依る)
    家事 49
    慈悲 48
    倫理 48
    歌唱 84(透き通るような声)

  • 6◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:21:01

    ①『ナギサ』からの好感度
    ・対策委員会
    ホシノ:97
    ノノミ:93
    シロコ:99
    アヤネ:79 
    セリカ:恋愛
    (対策委員会の皆は心から信頼している)
    ・便利屋68
    アル:97
    カヨコ:43
    ムツキ:78
    ハルカ:46
    ・トリニティ
    ナギサ:89
    ヒフミ:51
    ・ゲヘナ
    ヒナ:53
    イロハ:27
    ・シャーレ
    先生:40

  • 7◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:21:46

    ②ナギサへの好感度
    ・対策委員会
    ホシノ:60 (信頼、ただし守るべき後輩として見ている)
    ノノミ:99 (非常に親密)
    シロコ:69 (信頼)
    アヤネ:47 (同級生として健全な仲)
    セリカ:恋愛
    ・ゲヘナ
    ヒナ:3(誤砲撃による負い目)
    イロハ:88(察しのいいひと)
    ・便利屋68
    アル:30 (オーラが苦手)
    カヨコ:17 (警戒)
    ムツキ:93 (面白い子!)
    ハルカ:74 (アル様の恩人)
    ・トリニティ
    ナギサ様:35  (半信半疑)
    ヒフミ(ただし覆面を被った状態の『ナギサ』に対する好感度):36 (普通に怖い)
    (セイア):7 (憐憫)
    ・シャーレ
    先生:先生は生徒皆の味方

  • 8◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:22:18

    ③その他特記事項
    ・ベアトリーチェには特に何とも思われていなかった。駒の一つだった。
    ・実はゲマトリアの実験体の一人だったが整形された程度で良くも悪くも実験による影響はなかった。
    ・エミュのお陰で一見物腰柔らかかつ、人並みの倫理と慈悲と跳びぬけた癒しの才能があるが芯の部分はアリウス時代の洗脳が染みついている。
    ・愛されていることへの自覚は薄いが愛は深い。

  • 9二次元好きの匿名さん25/01/01(ć°´) 19:25:44

    立て乙です~。

  • 10◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:27:30

    [それではセリカのバイト先の賽銭箱がカイテンジャーに盗まれたところから再開します]

  • 11◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:31:26

    アル「え?」
    セリカ「ちょおっ!?」
    カイテングリーン「レッド、賽銭箱の奪取完了しました。しっかり成果給に反映しておいてください。」
    カイテンレッド「流石、給料が絡むとしっかりしてるな!グリーン!」
    カイテンレッド「この賽銭箱、確かにもらい受けたぞ!」
    この間に『ナギサ』は無言でリロードし、さらにいくつか銃撃をする。
    アル「ちょっ、何してるのよ!?」
    困惑するアルをよそにカイテンジャーは嵐のように走り去ってしまった。
    "賽銭箱が……盗まれた……?"
    セリカはバイト代の心配をし、ムツキは大爆笑し、ハルカは指示を仰ぐ。

  • 12◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:33:37

    アル「そんなの決まってるでしょう!すぐに追いかけるわよ!」
    「ええ、目標は賽銭箱です。」
    カヨコ「……盗まれたのは賽銭箱だし、取り返したってそれが私たちのお金になるわけでもない。それにあいつら、結構厄介だよ。指名手配されてる悪党だし、相手をするにはそこそこのリスクがある。」
    セリカ「……っ!べ、別にいいわよ!どうせあんたたちに頼らなくたって、私たちで何とかするから!」
    セリカ「アビドスのことも、今回のこともっ!」
    『ナギサ』も素早く首を縦に振る。
    「行きましょう。」
    "ナギサ。"
    「先生、お言葉ですがあれだけの手練れ、追うのには一刻を争います。」
    そう言って駆けだそうとする2人。

  • 13◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 19:35:17

    アル「……私たちも行くわ。」

    そんな2人に後ろから声をかける。

    ムツキ「えっ!?」

    セリカ「ど、どういうこと……!?」

    「依頼もしていませんよ。」

    アル「……カヨコの言うことは、確かに正しいわ。」

    アル「もう私たちの願い事は済んだのだし、わざわざ自分たちが危険を冒す必要もない……。」

    アル「でもね、我々便利屋はいつから損得を計算して動く集団になったのかしら?」

    カヨコは分かっていたように息を吐いた。

    アル「計算上やる必要はないわ。でもね、これはあくまでも気分の問題……」

    アル「年明け早々、この私たちが居れたお金を盗むなんて許せない、それだけよ!!」


    ムツキ「へえ……。」

    ハルカ「アル様……!」

    カヨコ「逃走ルートは絞れた。今から急げば15分で間に合う。」

    セリカ「なんだかいろいろ癪だけど……」

    「……感謝します。」

    セリカ「ちょっと!感謝するのは賽銭箱を取り返して、全部終わってからにしなさい!!」

    「あら、失礼……。」

    ハルカ「さ、さすがはアル様です!これが真のアウトローのふるまいなんですね!また一つ学びました……!」

    ムツキ「まあ、もともとアルちゃんは衝動的なところあるからねー。」

    アル「ふふっ……」

    アル「それを言うなら、『衝動』じゃなくて、『アウトローの気質』と言ってくれるかしら?」

    [『ナギサ』の察し]

    dice1d100=79 (79)

  • 14◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 20:04:08

    「意図した行動が報われるとは限らず、正しく解釈されるとも限らない……か。」
    アル「ふふふ……。」
    アル「(えっ?急に何!?)」
    「カヨコさん、社長はお人好しですか?」
    カヨコ「……本人は否定してるよ。」
    「ふふ、分かりました。」
    セリカ「ちょっと!ナギサ、行くよ!」
    「はい!」
    その手を引く力は強く、若干のもやもやも含んでいた。
    セリカ「(気づいてくれたのはいいけどそこで!?ああもう繊細なんだか鈍感なんだか……!!)」

  • 15◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 20:58:03

    先生の指揮とカヨコの予測の元カイテンジャーを追う便利屋+α。
    カイテンレッド「はっはっはっ!誰もヒーローを止めることはできない!!」
    セリカ「はぁ、はぁ……足はっや……!」
    ムツキ「うーん、このままだと逃げられちゃいそうだけど……アルちゃん、どうする?」
    アル「あいつら、あんな変な格好して身体能力おかしいでしょう!?」
    「ぜーっ……この……服装より……はあーっ……動きやすいかと………」
    アル「貴方も大丈夫!?」
    カヨコ「カイテンジャー。キヴォトスでも結構有名なヤツらだよ。正義のため、ってさまざまな悪事をはたらいてる。」
    ハルカ「わ、私も少しですが聞いたことがあります……。走る速度はマッハ3、キック力は5トンを上回るとか……。」
    アル「嘘でしょ!?」
    ハルカ「ほ、本当はどうかはわかりませんが……。それに、カイテンジャーには切り札もあるとかで……。」
    ハルカ「どうやら巨大ロボを呼び出すようです……。」
    ムツキ「へ〜。ちなみにどこ情報?」
    ハルカ「か、カイテンジャーのホームぺージに……。」
    アル「嘘お!私たちよりしっかりしてるじゃない!」
    セリカ「アンタたちは余裕たっぷりねえ……!」
    「呼吸を整え……ぜーっ……呼吸を整えましょう!!」

    そんなドタバタ追撃戦に水を差すように周囲から銃撃される。

  • 16◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 21:26:13

    アル「何よ!この忙しいタイミングで!」

    「……。」

    ヘルメット団A「そこのお前たち、どうやら我々と同じ獲物を狙っているようだな!」

    ヘルメット団B「そうはさせるか!」

    ヘルメット団B「カイテンジャーが持って行った賽銭箱は我々の獲物だ!さっさと消えろ!」

    ヘルメット団A「早い者勝ちだからな、邪魔するなら痛い目見るぜ?」


    アル「……ふふっ、飛んで火にいる夏の虫とはこのことね。さっきから走らされてばっかりだし、気分転換にはピッタリよ。」

    アル「カヨコ、ムツキ、ハルカ、それにセリカ、ナギサ。」

    アル「やるわよ。」

    セリカ「ちょっと、私たちはあんたの部下じゃないんだけど!?」

    「まあ、指揮系統は一元化されているのが当然。異論はありませんよ。」

    『ナギサ』もセリカもしっかりと息を整え切った。

    セリカ「はいはい、やるっての!」


    dice1d3=3 (3)

    1. 本編通り鎧袖一触、『ナギサ』は後衛

    2. 本編通り鎧袖一触、『ナギサ』も前衛に

    3. (一人捕まえて)「聞き出しませんか?」

  • 17◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 21:44:29

    ハルカ「う、うあああああ!!!」
    ヘルメット団A「ぐあっ!」
    アル「そこっ!!」
    ヘルメット団B「う”っ」
    ムツキ「ハッピーニューイヤー♪」
    ヘルメット団C「やってることは全然かわいくないっ……!」
    カヨコ「……。」
    セリカ「(強い……!)」
    セリカ「私だって!!」
    ショットガンによる殴打や狙撃、爆弾によってヘルメット団はたちまち壊滅した。

    そんな中『ナギサ』は目ざとく意識のある者を捕らえ、拘束してハンドガンを突きつける。
    ヘルメット団D「ひっ……。」
    アル「ふう、しょうもない奴らね……って、何してるの!?」
    「……おかしいと思いませんか、社長。どうして彼女たちはカイテンジャーの逃走ルートを……いや、どうしてカイテンジャーが賽銭箱を盗んだことを知っていたのです?」
    カヨコ「……鋭いね。」
    セリカ「……ナギサ、やりすぎないでよ。」
    「善処します。貴方も善処してくださいね。」
    『ナギサ』は笑顔のままハンドガンの銃身でヘルメット団員の脇腹をつつく。
    ヘルメット団D「な、なんだよ……!」
    ムツキ「あははっ、本格的~!」
    「ヘルメット団員さん。カイテンジャーが賽銭箱を盗んだ情報、どこで仕入れたのです?」

  • 18◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 21:53:53

    ヘルメット団員D「お前たち、見てないのか!?SNS!クロノスの報道だよ!!」

    「……確認を。」

    セリカ「!そういえば、確か今日、クロノスの報道部が来てたような……あった!!SNSに情報が出てる!」

    その情報を確認する『ナギサ』以外の一同。


    アル「なにやっちゃってくれてるのよおおおお!?」

    アルが絶叫するのも無理はない。

    賽銭箱の管理者、亀島五郎が「カイテンジャーを捕まえた者には賽銭箱の中身をすべて贈呈する」と発表していたからだ。その額……推定8桁。

    カヨコ「そういうことか……。」

    ムツキ「じゃあ、まだまだこんなもんじゃなさそうだね?」

    ヘルメット団D「な、なあほんとのことを話したぞ。だからもう良いだろ……?」

    dice1d2=2 (2)

    1. 素直に開放

    2. 「ヘルメットを脱いでください。」

  • 19◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 22:12:03

    ヘルメット団D「なっ……。」
    「ああ、いやそういえば拘束したままでしたね……私が脱がせましょう。抵抗したら撃ちます。抵抗しなければ痛くはしませんし解放します。」
    ヘルメット団D「……はあっ、脱いだぞ、これで……。ちょっと待てなんだその!?」
    『ナギサ』は困惑を無視して薬液をしみこませた布をヘルメット団員の口元に押し当てる。
    ヘルメット団D「う、うむ………。」
    「よし。」
    ヘルメット団員が意識を失ったことを確認して『ナギサ』は頷いた。

    セリカ「ヨシじゃないでしょ!?あんた何したの!?」
    「麻酔です。後遺症はありません。」
    セリカ「はあああ!?」
    「痛みもなく一瞬ですよ、それに逃げて情報を拡散されたら面倒です。」
    セリカ「あー、もう危ない奴……!」
    「……それより、そちらはどうなりましたか?対策委員会の皆さんに連絡は?」
    セリカ「それだけど……。」
    アル「賽銭箱は返す、賽銭箱のお金もそのままにね!」
    アル「そんなくだらない理由のために動いてたら『便利屋68』のイメージはどうなると思う?」
    アル「品位も風格もプライドもない3流に成り下がるわ。そんなの私は許せない。」
    アル「それに、これくらいのこと私たちで解決しなきゃ、便利屋の名も廃るってものよ!!」
    セリカ「……って、止められたわ。まあ無言のメッセージ1件は飛んじゃったけど、それくらいじゃ起きないだろうし。」
    セリカ「ここで正論っての、嫌いじゃないし。」
    「………成程。私はそんな大層なことは言えませんが……。せめてバイト代だけは出せるように、お供しますよ、社長。」
    ムツキ「あ、うち来る?」
    セリカ「それはダメ!!」 
    「遠慮しておきます。」
    "じゃあ、改めて追いかけよっか"

  • 20◆B3SSKg8oHw25/01/01(ć°´) 22:13:14

    [今晩はここまでです]
    [1/5まで更新不定期です!]

  • 21二次元好きの匿名さん25/01/01(ć°´) 22:18:12

    乙です~。
    相変わらず物騒な藤関...しかし戦場では正しい...(戦場じゃないけど)
    そして社長はやっぱり社長やね。凄く安心感ある。
    不定期了解です~。なるべく保守しておきますね~。

  • 22◆B3SSKg8oHw25/01/02(木) 09:10:47

    [追撃を開始する便利屋+α]

    dice1d4=4 (4)

    1. 本編通り賽銭箱の中身目当てに絡まれまくる

    2,3. 風紀委員会と遭遇

    4. ブラックマーケットで待ち構えることに

  • 23◆B3SSKg8oHw25/01/02(木) 10:38:01

    カヨコ「……追いかけるのもいいけど、一つ意見がある。」
    アル「課長?」
    カヨコ「これだけ情報が拡散してるなら、やみくもに追っても賽銭箱の中身を狙うやつらと揉めるだけ。だったらゴールで待つのもアリなんじゃないかな。」
    セリカ「簡単に言うけど、ゴールなんたって分かるの?」
    カヨコ「ブラックマーケット。あいつらは指名手配犯、奪った大金を使おうと思ったら違法なルートを通すしかない。」
    カヨコ「(……それに、私の考えが正しいなら。)」
    ムツキ「え~?みんな蹴散らしていかないの~?」
    「必要以上の争いは避けるべきかと……。」
    ムツキ「あははっ!翼ちゃんがそれ言うんだ!」
    「?」
    ハルカ「あ、アル様、どうしましょう……。」
    アル「……そうね、ここはカヨコ課長の案を採用しましょう。最後に笑うのは私たち……ふふ、いいじゃない!」
    アル「もちろん歓迎の用意も忘れずにね。ムツキ、頼むわよ。」
    ムツキ「はーい!」

  • 24◆B3SSKg8oHw25/01/02(木) 14:30:53

    ということでブラックマーケットに張り込む一行。

    アル「一番乗りよ!流石ね、課長。」

    カヨコ「まだカイテンジャーが来ると決まったわけじゃないって……。」

    「さて、折角狙撃手が二人もいるのですから陽動の後狙撃、その後交戦としますか?」

    アル「ええ、その方針で行きましょう。」

    ムツキ「は〜い、それじゃあ仕込んでくるね。ハルカちゃんも行こ?」

    ハルカ「は、はい!」

    まずムツキとハルカがその場を離れる。

    セリカ「ちょっ、私の意思は?」

    「セリカは気づいているか分かりませんが、アビドスで一番射撃の精度がいいのはあなたです。」

    「ですから不足はないと思います。………信じておりますよ?」

    ふふ、と『ナギサ』は笑う。

    セリカ「うっ……。もう!そういうんじゃなくて……はあ。」

    セリカ「分かった。私も異論なし。そっちこそしくじらないでよ!」

    「無理もしませんよ……。」

    当たり前、とセリカは返して狙撃ポイントに移動していく。

    残ったのはアル、カヨコ、先生、そして『ナギサ』だ。

    「狙撃後の詰めは?」

    アル「便利屋でやるわ。ナギサは先生をお願い。」

    「承知しました。よろしくお願いします、先生。」

    "うん、よろしくね。"


    dice1d4=4 (4)

    1,2.何も聞かない

    3.アル「……良い仲ね。」

    4.アル「………一つ聞きたいんだけど、もしかして付き合ってる?」

  • 25◆B3SSKg8oHw25/01/02(木) 14:33:20

    カヨコ「しゃ、社長……。」

    アル「わ、わかってるわよ!」

    なんで今?という目線を向けるカヨコにごめんなさいするアル。

    [『ナギサ』の動揺]

    -25+dice1d125=69 (69)

  • 26◆B3SSKg8oHw25/01/02(木) 14:42:36

    「………てますが。付き合ってますが。」
    「今の私たちは同盟関係、お互いに深入りしないことです。」
    アル「そ、そうよね……!」
    「アルさん、カヨコさんの言う通りなんで今なんです?」
    アル「す、すごいいい仲だなって……。」
    「ア、アル……!」
    恥ずかしさに頬を染めて詰め寄る『ナギサ』。
    そんな『ナギサ』の肩に手を置きカヨコがなだめる。
    「……すうっ……ふうっ……失礼しました。」
    アル「え、ええ……。」
    カヨコ「……待とう。」
    "先生も応援するからね"
    「結構です!」

  • 27◆B3SSKg8oHw25/01/02(木) 23:42:16

    [一レスだけ更新]

    [便利屋68の隠蔽]

    dice1d100=7 (7)

    [カイテンジャーの危機察知]

    dice1d100=73 (73)

    [隠蔽の出目が危機察知より大きいほどいい結果に、危機察知に上回られたら奇襲失敗]

  • 28二次元好きの匿名さん25/01/02(木) 23:43:14

    目立ちすぎですけど!!?

    >>27

  • 29◆B3SSKg8oHw25/01/02(木) 23:44:30

    >>28

    [そうですね!]

    [でも更新は明日です!]

  • 30二次元好きの匿名さん25/01/02(木) 23:48:41

    乙です~。
    目立ってますねぇ。藤関が注目されちゃったかな?
    だとしたらちょいやばいけど...
    あと、社長...気持ちは分かるがタイミングよ...
    まあ、幸せにはなって欲しいですね。

  • 31二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 10:04:33

    保守

  • 32◆B3SSKg8oHw25/01/03(金) 10:53:15

    『ナギサ』の声は落ち着いているがよく通る。

    それ以前にどこか浮足立っていたことと、カイテンジャーが腐っても凄腕の指名手配犯だったことも影響するのだろうが……。

    カイテンブラック「……レッド。」

    カイテンレッド「ああ。回り込まれているか……。なかなかやるな。」

    待ち伏せに気づいたのはカイテンジャーだった。

    dice1d4=4 (4)

    1. 狙われる『ナギサ』

    2. カイテンジャーの戦略的撤退

    3. セリカ「来てるわよ!!」

    4. アル「……ふふ、ふふふ……。」

  • 33◆B3SSKg8oHw25/01/03(金) 11:03:47

    しかし自信ありげに社長は笑い出す。
    アル「……ようこそ、自称正義の味方さん?」
    カイテンジャー「!!!」
    アル「あなたたちがここに来ることは優秀な部下の働きによって予想済みよ。もちろん歓迎の準備もできている……一応聞いておくけど、賽銭箱を置いていくならあなたたちは見逃してあげるわ。」
    ムツキ「あ、言っちゃった。」
    カヨコ「はぁ……。」
    アル「(あ、あっぶな!!!ギリギリで気づけて良かったわ!!)」
    カイテンレッド「ははっ、何をくだらないことを!」
    アル「ふうん……?」
    カイテンレッド「一度奪ったものはその時点で我々の物!カイテンジャーの資金だ!返すわけがないだろう!」
    "完全に悪役のセリフだ……"
    セリカ「シロコ先輩でもそんなこと言わないってのに……!」
    「……。」
    アル「……良いでしょう、交渉は決裂ね。さあ、どこからでもかかってきなさい!!」

  • 34◆B3SSKg8oHw25/01/03(金) 11:15:15

    カイテンレッド「……撤退!!」
    アル「はああああああ!?!?!?ねえ!!そこは全員で突撃とかしてくるところじゃないの!?」
    カイテンレッド「待ち伏せされているのに突っ込めるか!すべては我々の夢のため……一時の恥は受け入れよう!!」
    アル「そんな判断力があるならこんなバカなことはやめなさいよ!!」
    銃声。
    カイテンイエロー「ぐうっ!?」
    カイテンレッド「せ、セリフの合間に卑怯だぞ!!」
    「……。」
    無言で引き金を引き続ける『ナギサ』。
    ハルカ「よくもアル様のご好意を無下に!!うわあああああ!!!!」
    ハルカもついにしびれを切らして突っ込んでいく。
    ムツキ「あははっ、盛り上がってきた~!」
    セリカ「ったく前出過ぎ!!」
    ムツキとセリカもフォローに入る。
    カヨコ「……社長。」
    アル「え、ええい!ここで決着をつけるわよ!!」

  • 35◆B3SSKg8oHw25/01/03(金) 19:32:25

    ブラックマーケットに響く銃声と爆発音。それらはやがて静かになる。

    カイテンイエロー「ぐあーっ!や~ら~れ~た~!」
    カイテンブラック「わ、我々の夢が……!」
    カイテンレッド「こんな悪党どもの手によって、我々の正義が絶たれてしまうだなんて……。」
    倒れ伏すカイテンジャー。
    "やった……?"
    ハルカ「やりました、アル様!」
    ムツキ「意外と大したことなかったね~?」
    セリカ「こっちは変に疲れたっての……。」
    アル「ふふっ。みんなご苦労様。我々便利屋68+αの団結力と判断力の賜物ね。勿論先生の指揮も素晴らしかったわよ。」
    アル「おかげで本来の目的も達成できるわ。」
    「賽銭箱について回収、返還することに異論はありませんが……。」
    アル「あら、何か?」
    「カイテンジャー。指名手配犯なのでしょう?ヴァルキューレに引き渡せばいくらかの報奨金?が出たはずです。」
    「セリカ。報奨金配分の相談についてはお任せしても構いませんか。」
    セリカ「あっ、確かに。任せて!」
    カヨコ「……分かった。賽銭箱を回収したらね。」
    アル「ええ。賽銭箱は、と……。」

  • 36◆B3SSKg8oHw25/01/03(金) 19:51:01

    ???「はっはっは、みなさん、お疲れ様でございました。」

    アル「このタイミングでいったい誰よ?」

    ムツキ「あー。アルちゃん、あっちあっち。」

    怪訝そうにアルが振り向いた先には件の「大吉殿」管理人、亀島五郎の姿があった。


    亀島五郎「私共に代わってゴロツキ共から賽銭箱を取り返してくださり、ありがとうございます。どう感謝すればいいものか……。」

    アル「ああ、管理人の……。」

    亀島五郎「……おや、その恰好……。」

    五郎はセリカに気づき、そちらにも軽く会釈する。

    亀島五郎「アルバイトさんですかな?これはこれは。ただでさえお手伝いいただいているのに、その上賽銭箱を取り返すのにも協力してくださるとは……!」

    亀島五郎「ありがたい限りでございます。」

    亀島五郎「それでは、帰ったら皆さまにはしっかりお礼をいたしましょう。それでは一旦……。」

    そういって五郎は賽銭箱を抱え、帰ろうとする。


    [『ナギサ』の観察眼]

    dice1d4=4 (4)

    1. カイテンジャーのことを気にしている

    2. 「(まあ、セリカもお人よしですからね)」と後方彼女面

    3. 「重くはございませんか?」と天然

    4. 「……膿んでいますよ。」

  • 37◆B3SSKg8oHw25/01/03(金) 20:11:37

    亀島五郎「?」
    「汚れと死んだ細胞の腐敗したような……おそらくは管理人さん、あなたの性根が病巣かと。」
    ムツキ「なになに?そんな人に見えちゃったの~?」
    セリカ「ちょっ!?ごめんなさい亀島さん!この子世間知らずで……!」
    亀島五郎「……ははは、面白いことを言いなさる。」
    カヨコ「……そうだね管理人さん。取り返した人が中身をもらう、そういうルールだった。」
    カヨコ「まさか、それをそのまま持っていく、なんて人じゃないよね?」

    亀島五郎「……。」
    亀島五郎「これは参りましたなあ、そういえばそんなお話もしていたような……。」
    亀島五郎「それに関しては何と言いましょうか。そうですねえ……。」

  • 38◆B3SSKg8oHw25/01/03(金) 20:59:06

    指を鳴らす音。
    そして物陰からぞろぞろと姿を現すオートマタ達。
    アル「ど、どこから?なんでこんなに……!?」
    ムツキ「あははっ、なあに?もしかしてかみついてくるつもり?」
    亀島五郎「もう少し賢くなければ、せめて気づかないふりでもしてくれれば、丸く収まったのですが……。」
    カヨコ「……あの時の放送でいってたこと、最初から守る気なかったでしょ。」
    カヨコ「SNSとかマスコミを利用して、人を動かす……自分の手だけは汚れないように物事を進める……そんなところじゃない?」
    セリカ「ちょ、ちょっと待って!?じゃあこいつらは何なの!?」
    セリカが指摘したのはぞろぞろと集まってきたオートマタの出どころである。一介の神社の管理人が率いれるものではない。
    カヨコ「犯罪組織「黒亀組」。資金洗浄に大吉殿を使ってた。結論から言えばね。」
    いきなりの発言にアルもセリカも動揺を隠せない。
    亀島五郎「なるほど。さすがにいち早く賽銭箱までたどり着き、こうして取り戻してくれただけはある……頭は回るようです。」
    亀島五郎「バレているなら良いでしょう。裏社会の住人らしく、力で解決させてもらうとしましょう。」
    "……来るよ、構えて!"

  • 39◆B3SSKg8oHw25/01/03(金) 21:15:35

    [原作だとここで物量に押しつぶされる一行でしたが]

    dice1d10=1 (1)

    1~3. やっぱり物量には勝てなかったよ……

    4~6. 余計な衝突を回避したおかげで本編より粘る

    7~9. ムツキ「まだトラップは残ってるんだよね~!」

    10. 7~9+驚異の医療100

  • 40二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 21:18:48

    だめじゃったか...

  • 41◆B3SSKg8oHw25/01/03(金) 21:41:55

    結論から言ってしまえば便利屋+αは健闘したがそれまでだった。
    カイテンジャーにはついぞ使わなかった爆発物で温かく歓迎してやったし、当然のごとく各員も指揮のもと暴れる。
    「(ここまでの戦闘は想定していませんでしたね……!)」
    だが、『ナギサ』の考えるように劣勢の原因はそもそもの準備不足だ。
    カイザーPMCと一戦交えた時とは前提が違う。
    "……多いね。"
    また、撤退という選択肢は先生を連れてとなると厳しいものがあることも、その場の面々は察していた。
    アル「ひゃあああっ!?」
    「自分の身を守って……。」
    セリカ「ちょっと!?」
    カヨコ「っ………。」
    一人、また一人と倒れていく。
    黒亀五郎「ふむ、そろそろ終わりそうですね。」
    黒亀組員「ボス!大変です!カイテンジャーがいつの間にか全員逃走しました!」
    黒亀五郎「……放っておきなさい。賽銭箱は取り戻しましたし、「カイテンジャーが賽銭箱を持っている」と未だに勘違いしているバカどもが、勝手に追いかけてくれるでしょう。」
    余裕ぶる黒亀を撃ち抜いてやることもできない。

  • 42◆B3SSKg8oHw25/01/03(金) 22:04:24

    黒亀五郎「私たちは予定通りに事をすすめればいいだけです。あとは、ここにいる愚かな方々を……。」
    "……こんなことをしたって、いつかバレるよ。"
    黒亀五郎「……そうですね、いつかはバレるでしょう。しかし、その前に逃げてしまえばいいだけの話。そうは思いませんか?」
    黒亀五郎「ここで正体がバレたところで、他の地域に行ってやり直せばよいのです。百鬼夜行?ワイルドハント?純粋なお嬢さんで一杯の、トリニティも悪くありませんね?」
    セリカ「どこまで腐ってんのよ、あんたは!!」
    黒亀五郎「見抜けない方が悪いのですよ。まあ、あなたたちのように、SNSで広がった「願いが叶う場所」なんて文言を信じてくれるバカたちが、この世には溢れているのですから。」
    黒亀五郎「そんなバカが減らない限り、何も怖くなどありませんねえ。はっはっはっは!」
    アル「っ……!」
    ムツキ「ふ~ん……。」
    黒亀五郎「では、賽銭箱も積み終わったようですし。行くとしましょうか。」
    黒亀五郎「それでは。恨むならどうか、こんな話にやすやすと首を突っ込んだ自分たちを恨まれますように。
    勝ち誇った言葉。そして後片付けを黒亀組の組員に言い残し、黒亀五郎は車に乗って悠々と去って行った。

    黒亀組員A「命令だ、悪く思うなよ。」
    セリカ「うう……!」

  • 43◆B3SSKg8oHw25/01/03(金) 22:06:54

    dice1d10=3 (3)

    1~9. (通常)

    10. (臨戦)

  • 44二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 22:07:56

    ホシノキター!!

  • 45◆B3SSKg8oHw25/01/04(土) 07:52:34

    その時、突如として便利屋+αを包囲していた一角が吹きとぶ。
    黒亀組員A「な、何者だ!?」
    ???「何者、ねぇ……。」
    「………セリカ。この勝負、私たちの勝ちです……。」

    ホシノ「ただの先輩だよ。お待たせ。」
    "ホシノ!!"
    ホシノ「あけましておめでと~、先生。」
    黒亀組員D「ふざけるな!!」
    ホシノの制圧に向かった組員たちはショットガンの一撃でブラックマーケットの床を舐める。

    黒亀組員A「何……だと……?」
    黒亀組員B「し、支援を要請する!」
    1いたら10はいそうな様相でさらなる支援が集まるが、それもまたガトリング砲で薙ぎ払われて。
    "ガトリング砲ってことは……"
    ノノミ「お待たせしましたセリカちゃん、ナギサちゃん!そして先生、あけましておめでとうございます☆」
    セリカ「ノノミ先輩まで!……ってことは。」
    シロコ「お待たせ。」
    セリカ「シロコ先輩!」
    アル「ど、どうしてここにあなたたちが?」
    ホシノ「うーん、ちょっと待っててね~。とりあえずこいつらを片付けてからで。」
    ノノミ「……ちょっと、怒ってますからね♠」

  • 46◆B3SSKg8oHw25/01/04(土) 12:32:58

    黒亀組員B「こ、こいつ……ら……。」

    黒亀組員A「めちゃくちゃ……」

    シロコ「判断が遅い。」

    強い。

    たかが三人と一人の増援であったが、戦況を覆し、その場を静かにさせるには充分であった。

    「……ありがとうございます、助かりました。」

    安全が確保されたことを受け、『ナギサ』は負傷者の手当てに移る。

    ノノミ「いえいえ。それより救急セット、持ってきましたよ☆」

    「恐れ入ります。」

    ホシノ「それにしてもセリカちゃんとナギサちゃんに加えて便利屋と先生まで。意外な組み合わせにおじさんもびっくり。」

    "うん。ありがとう。……それで、アルも気にしてたけどどうしてここが?"

    シロコ「セリカから連絡があったから。」

    カヨコ「ああ、メッセージ送る途中で社長が止めたと思ってたけど、どさくさに飛んでたんだ。」

    ホシノ「メッセージに要件はなかったけど、セリカちゃんのバイト先がちょうど生中継で映っててね~。」

    シロコ「セリカもナギサもこういうのに巻き込まれがちなイメージだし。」

    [『ナギサ』]

    dice1d3=2 (2)

    1. 苦笑い

    2. 「そうでしょうか?」

    3. 「セリカはそうでしょうが……。」

    [セリカ]

    dice1d3=2 (2)

    1. セリカ「うっ。」

    2. セリカ「そ、そうなの!?」

    3. セリカ「ナギサはともかく私は違うって!」

  • 47◆B3SSKg8oHw25/01/04(土) 13:02:26

    セリカ「ほら!やっぱり先輩たちの勝手なイメージだって!」
    「ふふ、イメージですからね、自分と他者で齟齬が出るのは承知していますが。」
    シロコ「ええ……?」
    シロコは自分の方が間違っているのではないかという錯覚に襲われ、ノノミやホシノの方を見るがその2人はニコニコしているだけだった。
    アル「……。すべてが書かれていなくても、仲間を助けるために飛び出すなんて……。」
    ムツキ「アルちゃん、すっごい感激してるじゃーん♪」
    他方アルはその繋がりに感じ入る。
    アル「べ、別にそういうのじゃないわよ!?」
    シロコ「……そ、そうだ。賽銭箱。中身は早い者勝ちだって聞いた。」
    "シロコ……その件なんだけど……。"
    セリカ「シロコ先輩、賽銭箱は……結局何だったの?そういえば話を聞いてないんだけど!」
    カヨコ「……まあ、順を追って話すけど、ただの狂言だね。」
    シロコ「……。」
    「心中お察しします。」

  • 48◆B3SSKg8oHw25/01/04(土) 21:25:55

    愕然とするシロコを他所にカヨコは話し出す。
    カヨコ「賽銭箱は黒亀組の資金洗浄の場所だった。不法に集めた資金のね。」
    カヨコ「難しい話じゃない。まず、不法に集めた資金を賽銭箱に入れておく。これだけでヴァルキューレとかの治安組織の目をそらせる。」
    カヨコ「勿論、相当な金額が動けば別だろうけど……それに対する策を黒亀組のやつらは用意していた。」
    "……それが"
    カヨコ「うん。あいつの言ってた通りSNSやマスコミの利用だ。大々的な宣伝によって、ここにお賽銭を入れる人が増える。勿論自然と、賽銭の額も膨れ上がっていく……。」
    カヨコ「もともとあった不法資金が、どれくらいあったのか分からなくなるくらいに。」
    "木を隠すには森の中……。"
    シロコ「……賽銭箱を取り戻した人が中身のお金を手に入れる、っていうのは……。」
    「シロコさん、やめましょう。傷が広がります……。」
    カヨコ「……自分の手を汚さず賽銭箱を取り戻すことと、警察機構を介入させないための方便だったんだろうね。」
    カヨコ「『これは年始のイベントですから、ヴァルキューレの皆さんはお気になさらず』って。」
    ホシノ「なるほどね~。カイテンジャーじゃなくて、その黒亀組が今回の騒ぎの主犯ってわけかー。大人の悪意は困ったもんだー。」
    ホシノ「セリカちゃんも災難だったねえ。」
    カヨコ「補足しておくと、巫女には何も知らされてなかったと思うよ。黒亀組が経営に参加する前からそういう感じだったんじゃないかな。」
    セリカ「へ?あ、そりゃどうも……。」
    ノノミ「……皆をだましてお金を奪おうだなんて、許せません。ですよねシロコちゃん!」
    シロコ「……。うん……!」

  • 49◆B3SSKg8oHw25/01/04(土) 21:54:58

    アル「……そうね。許してはおけないわ。だからあの大吉殿の管理人とやらに、今からでも一発喰らわせてやらないと。」
    アル「そういうことで……」
    アル「……手伝ってくれない?」
    ムツキ「おっ、共同戦線?」
    アル「ええ。相手は雑魚だけれど数がとにかく多い。私たちだけでは厳しいわ。」
    ホシノ「ふうん……断る理由はないかな~。」
    ノノミ「はい、セリカちゃんとナギサちゃん、落ち込んでしまったシロコちゃんのためにも!」
    シロコ「……そんなに落ち込んでない。」
    『ナギサ』は無言でシロコの背を摩る。
    ホシノ「まあまあ。気持ちはわかるよ。その分もやり返しに行こうか。ね?」
    「(しかし……陸八魔アル、大した方です。この状況、戦力不足を認め速やかに協力を要請した……。)」
    「(……それなりには目が鋭くなっているホシノさんを相手に、というところは猶更。)」

  • 50◆B3SSKg8oHw25/01/04(土) 21:56:16

    そして一つの通信が入る。
    アヤネ「皆さん無事ですか!?」
    アヤネ「すみません、なんだか接続が不安定で……。あ、先生あけましておめでとうございます!」
    ホログラムで投影された通信の主は奥空アヤネであった。
    ムツキ「メガネっ子ちゃんまで!面白くなってきたね~!」
    「ああ……こちらの損傷は軽微、対応しました。問題なし。」
    アヤネ「よかった……。」
    ムツキ「さーて、じゃあもう一つ仕込んでおこっかな?」
    ムツキは一通の動画ファイルをどこかに送信した。

  • 51二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 09:25:39

    ほしゅ

  • 52◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 12:39:00

    時は少し経ち、黒亀組の事務所にて。
    黒亀五郎「ふむ、全体的に順調ですね。賽銭箱も無事とりかえしたことですし、カイテンジャーが注目を集めてくれていますし……。」
    黒亀五郎「となると後は、状況を整理して切り抜ければ……。」
    黒亀組員G「ボス!大変です!」
    黒亀五郎「ノックもなしに飛び込むなんて、礼儀がなっていませんねぇ。どうされましたか?」
    黒亀組員G「中、中継が!見てください……!」
    黒亀五郎「?」
    黒亀五郎は態度を嗜め疑問に思いながらも、念のため中継を確認する。

  • 53◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 12:39:20

    シノン「クロノス報道部のシノンです!現在、問題の現場から緊急速報をお伝えしております!」
    シノン「今、「大吉殿」は大騒ぎの真っ最中!あちらをご覧ください!」

    会場のお客さんA「最初から全部詐欺だった!?」
    会場のお客さんB「どういうこと?あのSNSの噂は何だったの?
    会場のお客さんC「わ、私のお金を返しなさい!」

    シノン「どうしてこのようなことになったのか……」
    シノン「その理由については、先ほどSNSに上がったこの映像をご覧ください!」
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~
    黒亀五郎「見抜けない方が悪いのですよ。まあ、あなたたちのように、SNSで広がった「願いが叶う場所」なんて文言を信じてくれるバカたちが、この世には溢れているのですから。」
    黒亀五郎「そんなバカが減らない限り、何も怖くなどありませんねえ。はっはっはっは!」
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~
    シノン「御覧の通り、この発言が波紋を広げています!」果たして真意はどういうことなのでしょうか?」
    シノン「大吉殿のうわさは、本当に真実だったのでしょうか?」
    シノン「私たちクロノス報道部はその真相を確認するため、これより直接管理人の元へ……!」

  • 54◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 12:51:05

    黒亀五郎「こ、これは……どういうことですか!?」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~


    場所を戻してその大吉殿。便利屋と対策委員会は追手を撃破しすでにそこに辿り着いていた。

    ホシノ「いやあ、大騒ぎだねぇ。」

    ノノミ「皆さん怒り心頭ですね☆」

    ムツキ「まさに狂想ってかんじだね。盛り上がってきたじゃーん!」

    アル「ムツキ、いつの間にあんなの撮ってたのよ……。」

    ムツキ「あああれ?なんだか私たちの前で偉そうにペラペラしゃべってたでしょ?あの時。」

    ムツキ「あはっ。私たちの前でアルちゃんと便利屋68の皆バカにするなんて、ただじゃおけないなーって思ってさ。」

    ハルカ「ムツキ室長……!」


    dice1d4=3 (3)

    1. 「当然の報いです。」

    2. 「正面突破は厳しそうですね。」

    3. 「思ったより皆さん元気そうで良かった。」 セリカ「え、突然何?」

    4. 「治療はまだ終わっていません。」

  • 55◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 13:18:48

    セリカの問いに『ナギサ』は答える。
    「便利屋や対策委員会以外のお客様方ですよ。自分の信じていたものが虚構であると知って、その場に崩れ落ちるかとも思いましたが。」
    「皆さん、ひとまずは怒りが勝っているようです。」
    セリカ「そこに安心するの!?」
    「ふふ、そこです。」
    アヤネ「そのお客さんたちですが、まだまだ集まって来てます……!」
    シロコ「ん……これだと正面から入っても直接取り押さえるのは難しそう。」
    セリカ「……っと、それなら私にいい考えがあるわ。大吉殿の入り口は正門と裏門があるから、正門さえ突破できれば……。」
    カヨコ「それを知った黒亀組の奴らは、当然裏口から逃げようとする。」
    セリカ「そう。そこを狙う!」
    アル「成程、流石は元バイトね!」
    セリカ「元って言わないでよ!バイト代だけは絶対に貰ってから辞めてやるんだから!」

  • 56◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 13:35:27

    "じゃあ役割分担しようか"
    ホシノ「まあここは正門が私たちで、裏門が便利屋でしょ?あと今回はセリカちゃんとナギサちゃんも行ってきたら?」
    「……。」
    ノノミ「大丈夫です、こっちは任せてください☆」
    シロコ「うん。賽銭箱の代償は払ってもらう。」
    「それでは……。」
    アル「よさそうね!?じゃ、じゃあそっちはお願いするわ!」
    アル「こっちは先生と一緒に、必ず敵将の首をとってくるから……!」
    カヨコもハルカも頷く。
    ムツキ「くふふ~じゃあそういう事で……突撃―!」

  • 57◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 19:56:17

    アヤネ「ホシノ先輩たち、戦闘を開始しました!」

    「了解。」

    ホシノたちとは分かれ、裏門で待ち構える便利屋+α。

    「……セリカ。」

    セリカ「あいつらどうしてやろうか……うん?」

    「一応聞いておきますが、黒亀五郎は治ると思いますか?」

    セリカ「治る、って……。」

    「あの腐った性根ですよ。」

    セリカ「アンタって偶に口悪いよね……。」

    [セリカの信頼 dice1d100=95 (95) ]

  • 58◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 20:08:48

    セリカ「……私は騙されてばっかりだけどさ。ナギサが治るって言うなら信じても、まあ、いっかなって。」
    セリカ「あっ、だからって許した訳でも、許そうと思ってるわけでもないからね!」
    「ふふ、それはそうですよ……。」
    カヨコ「随分甘い……とはちょっと違うか。変わってるね。」
    「世間知らずでしたからね、きっと。」
    アル「……何であろうと、私たち便利屋を敵に回したことの報いは受けてもらうわ。」
    "……そろそろかな。"

    その言葉通り、建物から大勢に囲まれて裏門へと向かってくる人影がある。

  • 59◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 21:10:12

    アル「……見つけたわよ!!」
    黒亀五郎「なっ……もしやこの事態、あなた方が……」
    アル「ええそうよ、よくもさんざんコケにしてくれたわね!」
    アル「SNSがどうとか偉そうに言ってたけど」
    アル「そういう当人ほどSNSで滅びるものなのよ!!」
    黒亀五郎「ぐっ、生意気な……。」
    黒亀五郎「兵力を集結させなさい!」
    また数を増やせば制圧は可能、その推測自体は正解である。だがその対処は誤っていた。
    黒亀組員A「そ、それが……現在戦力の大半が正門付近で足止めをされているとかで……!」

    当然正門付近で暴れていたのはホシノ、ノノミ、シロコの3名。思うところもあってか、各員が鬼神のごとき戦いぶりである。
    夢を踏みにじった代償だろうか?

    黒亀五郎「せ、正門以外から呼べばいいではありませんか!」
    黒亀組員B「それだけではありません!正門以外からもあちこちから別の襲撃者が……!」
    黒亀五郎「……!」

    イオリ「黒亀組、だったか……」
    イオリ「年始早々こんな事件を起こすなんて……!」
    イオリ「休日出勤の怒りを見せてやる!行け!!」
    風紀委員たち「はいっ!!」
    アコ「気持ちは分かるのですが、その言い方はちょっと風紀委員会としてどうかと……。」
    アコ「まあ今回くらいは許容ですかね。好きなだけ暴れさせておきましょう。」
    アコ「……カヨコさんの後を追うばかりになったことは少々残念ですが、この留飲は黒亀組の皆さんを全員拘束して下しましょうか。」

  • 60◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 21:24:51

    黒亀五郎「な、なぜ……どうしてこんなことに……!」
    アル「……あら、まだ分からないの?」
    アル「なぜならそれは……便利屋68を敵に回したからよ!」
    賞賛するハルカ、呆れ半分なカヨコ。面白がるムツキ。いつもの光景である。
    セリカ「ず、図々しい……。」
    ひそひそ。
    「度胸はありますね……。」
    ひそひそ。
    アル「そこっ!聞こえてるからね!?」
    アル「とにかく、今こそ私たちの意地を見せる時よ!!」
    "うん。じゃあ、いこうか。"

  • 61◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 22:25:02

    そうして、黒亀組との激闘の末……


    黒亀五郎「くっ……まさか……こんなところでっ……!」

    黒亀組員は鎮圧。護衛も失い、黒亀五郎も裸の王道然となる。

    銃口を向けられ、もはや打つ手はないだろう。

    アル「……ナギサ、セリカ。」

    だがすぐに止めとはならなかった。

    黒亀五郎「……何のつもりです?」

    答えるように一歩踏みでる。


    「Vanitas Vanitatum et omnia Vanitas……。」

    「直訳すれば「空の空、一切は空である」という意味ですが。」

    「私は「結果は誰にも分らない」と意訳しておきます。」

    「……亀島五郎さん。あなたは肝心なところで調子にのり、性根もまあ腐っていますが。」

    「少なくともこの場で逆上したりせず、部下に当たり散らすようなこともしなかった。そういう意味ではまだ十分に更生の見込みがあると、そう思うのです。」

    黒亀五郎「………。」

    「自分に利益があるものにはある程度優しくできる、それだけで……。」

    「……あなたの才能が有れば、まともな生きかたでも大成できますよ。」

    「次は、試してみませんか?」

    dice1d100=89 (89)

    1~94. 「……チャンスを頂けるのでしたら。」(嘘)

    95~100 「バカですねえ……。」

  • 62◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 22:30:59

    黒亀五郎「…………貴方の言うとおり足を洗います。ですからどうか見逃してください。」
    「…………。」
    『ナギサ』と黒亀五郎の視線が交差する。
    「残念ながら。」
    黒亀五郎「……そうですか。」
    両手を上げた五郎に銃弾が撃ち込まれ、彼は静かに倒れた。
    「大体はこういうものです。社長、皆さん。お時間とらせました。」
    アル「……そ。」
    "ナギサ……。"
    「さっ。賽銭箱を回収して、一件落着と参りましょう。」

  • 63◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 22:53:09

    ムツキ「賽銭箱発見~!」
    "みんな、お疲れ。"
    ホシノ「はーい、お疲れ様~。」
    ようやく騒ぎも収まった大吉殿で便利屋と対策委員会は合流。
    アヤネ「はい、お疲れ様でした!」
    通信越しにアヤネも皆を労う。
    「ふう……。」
    シロコ「……。」
    ノノミ「シロコちゃん、残念ですがそれはちゃんと返さないとダメですからね?」
    シロコ「……分かってる。」
    セリカ「シロコ先輩、分かってるなら賽銭箱から視線を外して……。」
    ホシノ「じゃあ、私たちはここで帰るね~。セリカちゃんはバイトお疲れ様。ナギサちゃんも。」
    ホシノ「そうそう、2人ともつかれてるだろうしゆっくり休みなよ~。」
    ノノミ「先生、ではまた後日!」

  • 64◆B3SSKg8oHw25/01/05(日) 22:59:30

    この後賽銭箱の中身を盗んでいたカイテンジャーが、重機もどきの巨大ロボ「KAITEN FX.1」を駆り身勝手な持論を持ち出してきたので皆でボコボコにしたのはまた別の話……。

    アル「何なのよあいつらー!!」
    アルの叫び声は冬の澄み渡った空気によく響いたという。

  • 65◆B3SSKg8oHw25/01/06(月) 06:45:29

    カイテンジャーを撃退した後、セリカは騙され怒る者たちの相手を終わらせ、非常にあわただしい年始はようやく終わりを告げる。

    [セリカの疲労度]

    dice1d100=43 (43)

    [『ナギサ』の疲労度]

    dice1d100=6 (6)

    [『ナギサ』の治療による回復]

    dice1d100=46 (46)

    [完全回復で和服デート、それ以外で大人しく帰宅]

  • 66◆B3SSKg8oHw25/01/06(月) 07:17:04

    大吉殿の隅で『ナギサ』はセリカの肩を揉む。
    セリカ「んおぉ……。」
    「ふふ、お疲れ様です。」
    セリカ「ホントよ。カイテンジャーの奴らは取り逃すし、結局バイト代も出なかったし!」
    「一応黒亀組の件で謝礼は頂けましたけれど、そういう問題ではないことは分かりますよ。」
    セリカ「そ。もらえるだけありがたい……なんて思わないからね。」
    その答えに『ナギサ』は笑い、肩もみの終わりを告げる。
    セリカ「ありがと。」
    「いえ。」
    セリカ「……じゃあさ、ほら。せっかく先輩たちも、あとなんか便利屋も帰ったし……。」
    「そうですね。色々見て周りましょう。」

  • 67◆B3SSKg8oHw25/01/06(月) 12:20:50

    歩き出す二人。
    セリカ「ナギサはおみくじとか興味ある?」
    「おみくじですか?お恥ずかしながら勉強不足で。」
    セリカ「あ、そこから……。まあ、占いみたいなものよ。お正月に1年の運勢を占うの。」
    「解説ありがとうございます。ふふ、興味はありません。」
    セリカ「……言うと思った。」
    セリカ「でも折角だから引くわよ、ほら!」
    「はい。」
    二人は楽しそうに、札の入った木筒をガラガラと鳴らす。
    セリカ「っと、私は14番ね。」
    「……?」
    セリカ「そうしたら、14番のところからおみくじを1枚とるの。」
    「ああ、そこに結果が書かれている、と。」
    セリカ「そういうこと。」
    「私は……17、ですね。」
    セリカ「とった?よし。じゃあせーので中を見るわよ!」
    「「せーの(!)」」

  • 68◆B3SSKg8oHw25/01/06(月) 12:21:10

    [セリカ]

    dice1d6=4 (4)

    1.大吉

    2.吉

    3.中吉

    4.小吉

    5.末吉

    6.凶

    [『ナギサ』]

    dice1d6=4 (4)

    1.大吉

    2.吉

    3.中吉

    4.小吉

    5.末吉

    6.凶

  • 69◆B3SSKg8oHw25/01/06(月) 12:30:19

    セリカ「小吉!」
    「私もです。」
    セリカ「……いやコメントし辛いわね……。」
    「ふふ、安心してください。私はなにもわかりません。」
    セリカ「そ、そう……。」
    セリカ「ええと。運勢としてはそこそこって感じかな。大当たりってわけでもないけど……ちょっとはいいことあるよ、って。ナギサこういうの好きでしょ?」
    「あら……。その通りです。」
    セリカ「♪」
    得意気になるセリカ。
    「それに、ただの占いとはいえ同じ結果だったのも、ですね。」

  • 70◆B3SSKg8oHw25/01/06(月) 19:45:00

    セリカ「それで、引いたおみくじはあそこに結んでも良いんだけど……。」
    セリカは大吉殿のおみくじ結びどころを紹介する。
    セリカ「持って帰ろっか。」
    「承知しました。記念品ですね。」
    セリカ「大切にしなさいよ、変に扱ったらばちが当たるんだから。」
    「ふふ、ではそのように……。」

  • 71◆B3SSKg8oHw25/01/06(月) 19:54:51

    2人は歩き出し、次はちょっとした茶屋の前を通りがかった。

    「いい香りですね。甘く香ばしい。」

    セリカ「あははっ、お汁粉の香りをそんな風に表現する人初めて見た!」

    セリカ「あっ、世間知らずって言ってるわけじゃないから……。」

    「では、舌が肥えているということで。」

    トリニティ風味のブラック・ジョークで笑う。

    茶屋の店員「おおっ、お嬢さんたちお目が高いね。うちの小豆は本場百鬼夜行から取り寄せた一級品だよ。食べて行くかい?」

    セリカ「ふ~ん……?」

    「恐縮です。ではいただいてみましょう。」


    和服二人で縁台に腰掛け、一つ和傘の下でお汁粉を食べ始める。

    セリカ「そうだ、餅はよく噛んで食べなさいよ。……うん?」

    『ナギサ』はその餅を箸で掴み、じっと眺めている。

    セリカ「それが餅よ。初めてだとやっぱり気になるものなの?」

    「なんとなく危険な感じがいたしましたので、つい。」

    セリカ「そこかいっ!」

    dice1d4=4 (4)

    1. 「喉に詰めたら窒息させられそうです。」

    2. 「10分ですね。」

    3. 「でも、美味しそうです。」

    4. 「セリカも気を付けてくださいね?」

  • 72二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 19:57:26

    餅はもはや兵器だからね…

  • 73◆B3SSKg8oHw25/01/06(月) 20:11:03

    「あなたは少しそそっかしいところがありますから。」
    セリカ「はいはい。最初にカイテンジャーが来た時顔を真っ青にしてたのはそっちでしょ?」
    笑顔に笑顔で返され、『ナギサ』は少しばかり恥じ入る。
    「……。お互い気をつけましょうか。」
    セリカ「ま、そうね。」
    もにゅもにゅとよく噛んでお餅を食べ、お汁粉を飲み下す2人。
    「ふう……。すごく甘いのですが、それが残ることもなく染み入るような……美味しいです。」
    セリカ「ほんと。流石は本場の豆って感じ。」
    セリカがちょっと見栄を張ったことは『ナギサ』には分からなかった。
    セリカ「それに、まあ……。」
    「?」
    私の顔に何か?とセリカを見返す。余談ではあるが『ナギサ』の食べ方は見た目に寄り上品である。
    セリカ「……いや、よく考えたらほとんど毎日じゃん。何でもない。」
    「そうですか。深刻でないのならば構いません。」

  • 74◆B3SSKg8oHw25/01/06(月) 20:26:00

    茶屋を後にして街並みを歩く2人。

    巫女服のセリカは和服の『ナギサ』に腕を組む。

    セリカ「……そういえば。色々あって言いそびれてたけどさ。」

    セリカ「あんたのそれ、まあまあ似合ってると思うわ。」

    「……ああ、この服ですか。」

    セリカ「そ。」

    セリカはもう少しだけ『ナギサ』に身を寄せる。

    dice1d4=2 (2)

    1. 「ありがとうございます。」

    2. 「黒は好きですから……。」

    3. 「セリカも似合っていますよ。」

    4. 「予行演習です。」(!?)

  • 75◆B3SSKg8oHw25/01/06(月) 20:50:48

    セリカ「そ、それは……どうも……。」
    セリカ「……ってそれもいいけど!巫女服も似合ってるよ、とかそういうのないわけ!?」
    「あっ。」
    「セリカ、巫女服も似合っていますよ。」
    セリカ「もう、肝心な時にぼんやりしないでよね。」
    セリカ「あ、いや違うくて!!」
    セリカ「ああ”~!」
    自爆して悶えるセリカの身体を『ナギサ』の羽根が抱く。
    それを見ていた通行人は抹茶でも飲むか、と思い至ったとか。

    セリカ「ふう……。」
    セリカ「そういやあんたってお参り……は絶対してないわよね。」
    「はい、お察しの通り。」
    セリカ「まああんなことがあった後だし……お参りは……。しなくていっか。」
    セリカ「その代わり、巫女として祈っといたげる。」
    「ああ、それは良いですね。……感謝します。」
    そんなやり取りをしながら2人は帰路に就いた。

  • 76◆B3SSKg8oHw25/01/06(月) 22:23:50

    [今晩は此処までです]
    [明日明後日は更新短めになります]

  • 77◆B3SSKg8oHw25/01/07(灍) 07:03:53

    [エデン条約編前の最後の成長パート]

    [1で成長イベントあり]

    先輩たちによる特訓(戦闘関連)

    dice1d2=2 (2)

    柴関でのアルバイト(料理)

    dice1d2=1 (1)

    DIY(技術)

    dice1d2=1 (1)

    カラオケ(歌唱)

    dice1d2=2 (2)

    啓示?(神秘)

    dice1d5=3 (3)

    人体理解(医療)

    dice1d5=1 (1)

  • 78◆B3SSKg8oHw25/01/07(灍) 12:10:28

    今日は登校日でもないのでまた新たなDIYの材料を求めてアビドスの廃墟を巡る『ナギサ』。

    「(はじめに移動手段を作ったのは正解でしたね。)」

    アシスト自転車により行動範囲は広がっている。その上アビドスでの行動は目立つこともないし、廃墟で見つかるものは有益なものも多いといいことずくめである。

    もちろん遭難しない限りにおいてだが。

    「(過ごしやすかったでしょうに、今はこんなにも静かです。)」

    「(砂さえ何とかなれば……ですかね。)」

    そんなことを考えながらアシスト自転車を止め、廃墟を探索する。


    [厄度]

    -100+dice1d200=70 (70)

    [有益度、値が大きいほど使えそうなものが見つかる]

    dice1d100=1 (1)

  • 79◆B3SSKg8oHw25/01/07(灍) 12:12:17

    [有益度1ってなんですか!!]
    [厄がないのは救いですけど!]

  • 80◆B3SSKg8oHw25/01/07(灍) 12:24:57

    「失礼します。」
    挨拶をして無人となった家に踏み込んでみた『ナギサ』。
    「………随分と殺風景というか……。」
    家具や装飾の類が一切見当たらない。
    「すでに盗まれたのでしょうね。ふむ……。」
    「痛みも激しい、使えそうなものはありませんか。」

    隣の物件も覗く。
    「……こちらも空。」

    その隣。
    「空。」

    向かいの建物も。
    「そういえば、電気や水は……いや、蛇口も電球もないのに確かめようもありませんか。」
    『ナギサ』も苦笑する。空も空、一切は空であった。
    「砂でも詰めて帰りますか……?」
    「……そうでした。バッテリーを充電できるかは試しておきましょう。」
    ふと気づきアシスト自転車のバッテリーをコンセントに繋いでみる。
    反応はない。

    「まあ、そんなこともあります。あるもので工夫しましょう。」
    もはや大人しく戻るほかなかった。

  • 81二次元好きの匿名さん25/01/07(灍) 16:57:35

    致命的なタイミングじゃなかったからよかったってことで…

  • 82◆B3SSKg8oHw25/01/07(灍) 21:25:43

    「この世で造花より綺麗な花は無いわ」
    「何故ならば総ては嘘で出来ている……」
    スマホから音楽を流しながらその曲を口ずさみ、戻った校舎の補修を行う『ナギサ』。
    「………時間の流れを感じます。」
    「今までは、そんな物に意味などないと思っていたのに。」
    「早かったり、遅かったり。」
    感慨に浸るが、それが『ナギサ』の判断を鈍らせているわけではない。
    ナットを締め直し、サビた個所を拭いてスプレーをかけ、溜まった砂を掃き出して、けれど換気をしっかりと。
    「観葉植物くらい、置いてもいいかもしれませんね。」
    [健全な状態]が直感的に判断できるのは、おそらく祝福だろう。

  • 83◆B3SSKg8oHw25/01/07(灍) 21:33:15

    [それはそれとして校舎の補修も一息ついたのでDIYをする『ナギサ』]

    dice1d4=4 (4)

    1. ボールペン型仕込み針

    2. ペロロ爆弾

    3. 縁台

    4. ただの棚

    [完成度]

    dice1d86=54 (54)

    1~20.  これはひどい

    21~40. 実用に足る

    41~60. 店売りレベル

    61~ 無駄に凝ってる

  • 84◆B3SSKg8oHw25/01/07(灍) 21:48:40

    アビドス高校の中からいくらか材料になりそうなものを拝借して、ギコギコトントンと組み立て直していく。
    「最近は私物も増えてきましたからね……収納くらいないと、セリカにも迷惑でしょう。」
    「『な、なんて物作ってるのよ……』と言われるのか。『え、これあんたの手作り?』と言われるのか。」
    「ふふ……。」
    出来上がるのはシンプルな格子型の棚。角を丁寧は鑢がけされ丸まっている。
    「まあ、素直には褒めないでしょうね。」
    思いついてみたから作ってみた、あまりにも凡庸な品。

    「………。」
    「そういえば、持ち帰るには結構大変なサイズですね、これ……。シロコ先輩辺りにでも手伝ってもらいましょうか。」

  • 85◆B3SSKg8oHw25/01/07(灍) 23:01:16

    [『ナギサ』の器用さは物騒な物づくり以外にもいかされるのだった]

    [ということで技術が成長します]

    86+dice1d5=2 (2)

    [今晩は此処まで]

  • 86二次元好きの匿名さん25/01/07(灍) 23:14:45

    乙です〜。
    フォニィか…いい曲ですよね。
    技術成功ヨシ!そんでセリカの理解度も高い…サスガダァ
    これ以上医療が上がるとどうなっちまうのやら
    まさかユメ先の蘇生も夢では無い…?(ゆめだけに)
    まぁ、何も無い状態からの蘇生なんて神秘限界突破位だろうけども。

  • 87◆B3SSKg8oHw25/01/08(ć°´) 07:14:53

    >>86

    [死者蘇生は『ナギサ』がエデン編で超パワーアップした上で判定の1d100で98以上だったらくらいのイメージです……]

    [一応可能性はあります]


    [そして結局シロコに手伝って貰って棚をセリカ宅に運んだ『ナギサ』]

    [セリカの反応]

    dice1d4=3 (3)

    1. セリカ「な、なんてもの作ってるのよ……」

    2. セリカ「へえ、結構センスいいじゃん。」

    3. セリカ「今度から物を増やす時は一声相談してよ?」

    4. セリカ「あ、すべすべしてる。」

  • 88◆B3SSKg8oHw25/01/08(ć°´) 07:20:48

    「あ、はい……。」
    セリカ「あんただけの家じゃないんだから。」
    これから先のことを考えた至極真っ当な助言であったし、『ナギサ』も素直にそれを受け入れた。

  • 89二次元好きの匿名さん25/01/08(ć°´) 18:36:56

    保守

  • 90◆B3SSKg8oHw25/01/08(ć°´) 22:51:02

    [今晩は生存報告と保守のみとさせてください]
    [明日からまた更新します]

  • 91◆B3SSKg8oHw25/01/09(木) 07:23:06

    年を超えて1週間以上経ち、柴関でのアルバイトも本格的に再開する。
    もちろんこんな早朝から店は開かないのだが……。
    柴大将「おはようナギサちゃん。」
    「おはようございます。」
    『ナギサ』は朝から柴関の屋台のもとを訪れていた。
    柴大将「朝早くから大変じゃなかったかい?」
    「いえ、こうして学びの機会をいただけるだけでもありがたいことです。」
    柴大将「はは、照れるなあ。気になったことがあれば何でも聞いてくれ。できる限り答えるよ。企業秘密もあるから全部はダメだけどね。」
    「恐れ入ります。」
    『ナギサ』は今日、柴関での1日を過ごすつもりである。
    「(アビドスラーメンに寄る借金返済計画……。)」
    「(そのためにはまずラーメン店のノウハウを手に入れなければなりません。)」

  • 92◆B3SSKg8oHw25/01/09(木) 18:23:42

    [懸命に働く『ナギサ』のちょっとしたイベントが……]

    dice1d4=3 (3)

    1. 柴大将「セリカちゃんの調子はどうだい?」

    2. 柴大将「そうだ、ナギサちゃんから見て何か要望はあるかい?」

    3. 体調不良者発見

    4. 不良の恩返し

  • 93◆B3SSKg8oHw25/01/09(木) 18:37:49

    「いらっしゃいませ!柴関ラーメンです!」

    「はい、ご注文をお伺いいたします!」

    「特製味噌ラーメンと餃子ですね!大将、特製味噌1餃子1です!」

    繁忙するランチタイムを乗り越え、しかし一息つく間もなく夕食時の仕込みを行い、そして今はその夕食時。

    砂漠化の進んだアビドスとはいえ残っている者もおり、お客さんは代わる代わる訪れる。

    『ナギサ』も元気よく愛想よく接客をこなしていた。

    「(おや?)」

    しかし一見普通そうなお客様に何か違和感を感じる。


    [違和感を感じた相手]

    dice1d4=1 (1)

    1. 獣人市民(大人)

    2. 獣人市民(子供)

    3. 普通に食べに来たスケバン

    4. (元)ヘルメット団

    [体調不良の深刻度]

    dice1d100=47 (47)

    [体調不良の性質]

    dice1d2=1 (1)

    1. 精神的

    2. 肉体的

  • 94◆B3SSKg8oHw25/01/09(木) 19:08:38

    「お疲れ様です。」

    『ナギサ』は試しにそう微笑んでみた。

    お客さんA「うん。……ああ、どうも。」

    「ゆっくりお召し上がりください。ここはそういう場所ですから。」

    お客さんA「ああ、うん。」

    そう言ってお客さんに醤油ラーメンを配膳し、業務の傍ら、隅の席に座り静かにラーメンを食べるその姿を確認する。

    「(周囲の目を気にし、目を合わせられない焦燥感。そして張り詰めたような悲しみでしょうか。病んでいますね。)」

    「(もう少しで体にも影響が出るでしょう。)」

    「大将。少しよろしいですか?」

    柴大将「ん、なにかな?」

    「ひどくお疲れの方がいるようですが……。」

    dice1d2=2 (2)

    1. 「お話を伺われては?」

    2. 「お話を伺っても?」

  • 95◆B3SSKg8oHw25/01/09(木) 19:44:22

    柴大将「……うん、わかった。聞いておいで。こっちは大丈夫さ。」
    突飛な提案にさすがの大将も驚き、けれど『ナギサ』を信頼し、ひとこと加えて送り出す。
    「ありがとうございます。」

    そして『ナギサ』お客さんがラーメンを食べ終えるのを待ち、そして傍に椅子を持っていき、座って声をかける。
    「……最近、お辛くはありませんか?」
    お客さんA「ぇ……。」
    「気のせいだったら、良いのですが。お疲れのようですから……。」
    「折角ですから、お話を伺いたいな、と。」
    お客さんA「い、いや………。」
    「安心してください。私はあなたの味方です。」
    もちろんお世辞だ。
    お客さんA「……別に。最近いろんなことが上手くいかなくてね……。」
    お客さんA「特に何か悲しいこともあったわけじゃないんだけど。」
    「はい。」
    お客さんA「何だろうね……。」
    「分かりますよ、貴方がお辛いことは。」
    お客さんA「……そう、かな。」
    「どうぞお話ししてください、貴方が思っていることを、お好きなだけ。」

  • 96◆B3SSKg8oHw25/01/09(木) 19:53:48

    [『ナギサ』の治療効果]

    dice1d100=14 (14)

    (47以上で回復に向かう)


    [結局お客さんはどのくらい話してくれたのか]

    dice1d4=3 (3)

    1. ぽつぽつ

    2. しっかり

    3. 途中で感極まった

    4. これ以上話さなくても十分だった

  • 97◆B3SSKg8oHw25/01/09(木) 20:09:04

    お客さんA「……さっき話した通りさ。まあ、ちょっと仕事が上手くいかなくて、朝起きるのがおっくうになったり。」
    お客さんA「上司にちょっと注意されただけで泣きたくなるくらい苦しくなったり。」
    お客さんA「こんなことやってる場合じゃないのにな……。」
    「……お辛いのですね、お辛い………。」
    お客さんA「ああ……。」
    「………纏まったお休みをとられた方が良いですよ。」
    お客さんA「そんなこと言ったって……。」
    「サボテンのように休んでください。何もしないで寝ているのがベストです。」
    お客さんA「いい、のか?」
    「はい。」
    お客さんA「何も、しなくて?」
    「それが一番です。」
    お客さんA「そっか……。そう、か………。」
    お客さんは机に突っ伏し、体を震えさせる。
    「(もちろんこれだけで治るなんて都合のいい話はありませんがね。)」
    『ナギサ』はそれを穏やかに見ていた。

  • 98◆B3SSKg8oHw25/01/09(木) 20:21:58

    お客さんA「……ごちそうさま。」
    「専門家に掛かることをお勧めしますよ。」
    「もちろん、また来てくださればお話もお伺いします。」
    あくまでも穏やかに客を送り出す。問題は先送り、もしくは他に投げただけだ。

    「……しかもラーメンの研究に来たのに何をやっているのでしょう、私は。」
    柴大将「そういう細かな心遣いはラーメンだけじゃなく万事に通じると思うよ、俺は。」
    「大将……。」
    柴大将「さて、まだまだいけるかい?」
    「あ、はい!直ちに業務に戻ります!」

  • 99◆B3SSKg8oHw25/01/09(木) 22:27:07

    「お疲れ様です。」
    柴大将「おう、お疲れさん。」
    店じまい、そして後片付け。別件が挟まったが『ナギサ』は柴関での1日を終えた。
    「正直なところ、ラーメン、食べられるのにかかる時間は僅かなのにそれを用意するのがこれだけ大変だとは思いませんでした。」
    柴大将「ははっ、それで良いんだよ。ラーメンは残らないけど食べてくれた時の嬉しそうな顔はずっと残るんだ。それだけでいい。」
    「………なんというか……豊かですね、心が。」
    柴大将「そうかな?そんなこと言われたのは初めてだけど……でも悪い気はしないね。」
    「私は大将のように、そこに人生をかけることはしませんが……。」
    「温かい食事というものは、健康に良いということが分かりました。」

  • 100◆B3SSKg8oHw25/01/09(木) 22:28:25

    [学びを得たので料理技能上昇]

    58+dice1d10=10 (10)

    [今晩はここまでです]

  • 101◆B3SSKg8oHw25/01/10(金) 10:11:28

    [人体理解って何するのですか]

    dice1d4=4 (4)

    1. チナツに頼んで色々教えてもらう

    2. シャーレの先生に頼んでそういう事が得意な人を紹介してもらおうとする

    3. アビドス郊外で治験者を探す

    4. セリカの観察

  • 102二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 10:25:28

    ……イチャイチャしやがってよお!!

  • 103◆B3SSKg8oHw25/01/10(金) 18:10:54
  • 104二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 05:31:35

    保守

  • 105◆B3SSKg8oHw25/01/11(土) 09:41:09

    >>104

    [保守ありがとうございます]

    [後編執筆中ですが少し更新ペース遅れます]

  • 106二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 20:12:17

    一応保守

  • 107二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 06:52:07

    保守

  • 108二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:33:54

    そ

  • 109二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 04:16:18

    保守

  • 110二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 15:47:22

    保守

  • 111二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:44:57

    保守

  • 112◆B3SSKg8oHw25/01/13(月) 23:36:59
  • 113二次元好きの匿名さん25/01/14(灍) 00:24:28

    いいぞセリカ!!

  • 114◆B3SSKg8oHw25/01/14(灍) 07:07:47

    翌朝、いつものようにセリカのベッドで目を覚ます『ナギサ』。

    dice1d4=1 (1)

    1. 「(セリカもやる時はやるのですね………。)」

    2. 昨晩のことを思い出し悶える

    3. 「(……取敢えず服を着ましょう。)」

    4. 「……私は……いえ、今更ですが……愛されているのですね。」

  • 115◆B3SSKg8oHw25/01/14(灍) 07:08:27

    [この鈍感が!]

  • 116◆B3SSKg8oHw25/01/14(灍) 07:10:14

    [一方のセリカはどうなんですか……]

    [1ほど反省、100ほど自信満々]

    dice1d100=53 (53)

  • 117◆B3SSKg8oHw25/01/14(灍) 07:25:07

    セリカ「……おはよ。」
    セリカも目を覚ました。

    「ふふ、おはようございます。」
    セリカ「あんたは何時も通りね……。」
    『ナギサ』の態度を見たセリカは、不満、あるいは面白くなさそうに零す。

    「いえ、セリカに対する認識は変わりましたよ。」
    「今まで、正直に言えば侮っていたのでしょう。申し訳ありません。」
    セリカ「……それで?」

    「ええと……以上です。」
    セリカ「そんなこと言って……。」
    鈍感に対する呆れた声だ。
    セリカ「ま、また押し倒されても知らないからね?」
    「……そ、それは構いませんが……。」
    沈黙。

    セリカ「……そろそろ起きて学校行く準備するわよ!!」
    「……はい!!」

  • 118◆B3SSKg8oHw25/01/14(灍) 12:13:58

    [長くなりましたがこれ実は『ナギサ』の医療スキルアップイベントなので]

    dice1d10=7 (7)

    1〜3. 直感で治療法がわかるようになった!(コユキみたいな超直感)

    4〜6. 元気になる魚料理が作れるようになった!

    7〜9.  手をつけた水が綺麗になるようになった!

    10. [dice1d2=1 (1) 1.神性 2.テクスチャ]の修復……?


    [データ的には医療スキル上昇]

    100+dice1d5=3 (3)

  • 119◆B3SSKg8oHw25/01/14(灍) 19:10:39

    あんなことがあったとはいえ『ナギサ』は平静であった。
    「(一晩眠れば大抵のショックは治まるものです……。)」
    そんなことを思いながら借金対策会議が始まる。

    アヤネ「以前、名物によるPRと地域・学区活性化という意見が出て、それに皆さん同意された……というところまで記憶しています。」
    ホシノ「そういえばそうだったね~。」
    アヤネ「そうですよ!ですから皆さん、まずその名物に関するアイデアを出してください。今日の議題はそれです!」
    まず真っ先に挙手したのはシロコだった。

    シロコ「銀……」
    セリカ「ちょいちょいちょいちょい!?」
    シロコ「大丈夫、襲い易い銀行なんて変なことは言わない。」
    セリカ「ふう……。」
    シロコ「ん、銀行の襲い方を教える。」
    吹き出すセリカ。

    ノノミ「情報商材ですね~☆さっすがシロコちゃん!」
    シロコ「このノウハウは貴重。」
    「……アヤネに怒られる前に取り下げた方が賢明かと。」
    シロコはアヤネを一瞥する。
    笑顔が顔に張り付いていた。

    シロコ「……銀行の襲い方はともかく、物だけが名物ではないとは思ったよ。」
    アヤネ「確かにその通りですね、ご意見ありがとうございます。」
    ホシノ「うまいこと纏めたね~。」

  • 120◆B3SSKg8oHw25/01/14(灍) 19:55:20

    シロコ「ん、そういうホシノ先輩は何かアイデア有るの?」

    ホシノ「おっ、腕を上げたねぇシロコちゃん。」

    セリカ「何の腕よ……。」


    ホシノ「でもおじさんにもアイデアはあるよ~。アビドス砂のお魚シリーズ~。」

    ノノミ「お魚ですか?」

    ホシノ「そうそう、砂を海に見立てて泳ぐゆる~いキャラクターっていうか、マスコットっていうか。」

    ホシノ「例えばアビドススナクジラとか~?」

    確かに、と一同頷く。


    ノノミ「それじゃあ、実際に海に行きませんか?今はちょっと寒いですけど、また温かくなってきたら。」

    シロコ「ん、いいね。」

    「海……。」

    ホシノ「そっか~、ナギサちゃんも見たことないのか~。これはもう行くしかないね、海。セリカちゃんもそう思わない?」

    セリカ「いや、何で私に振るのよ……。ナギサ、あんたはどう?」


    [海への興味]

    dice1d100=91 (91)

    [水着への興味]

    -25+dice1d125=13 (13)

  • 121二次元好きの匿名さん25/01/14(灍) 20:01:18

    海に興味津々!ばにばにしてなくてヨシ!

  • 122◆B3SSKg8oHw25/01/14(灍) 20:13:34

    「……行きたいですね。」
    「別に……ただの塩水が広がっているだけなのでしょうが……。」
    「今ならそれを見てみたいとも思います。」
    セリカ「そう……。」
    「理由もないのに不思議ですね。思えばやりたいことばかり溜まっていきます……。」
    ふふ、と『ナギサ』は笑う。

    セリカ「……アヤネ―……。」
    アヤネ「セリカちゃん……。」
    セリカ「私からもお願い……!」
    アヤネ「……分かりました。でも、〆るところはきちっと〆ていきますからね。」

    拍手する一同。
    セリカ「ありがと。」
    「ありがとうございます。」
    アヤネ「あはは……。」

    ノノミ「ホシノ先輩、これを狙って?」
    ヒソヒソ。
    ホシノ「うへ~、どうだろうね?」
    ヒソヒソ。
    シロコ「流石……。」
    ヒソヒソ……。

  • 123◆B3SSKg8oHw25/01/14(灍) 20:32:21

    アヤネ「んんっ。であれば私からも提案が一つ。夏までに、大型備品……中古のヘリコプターの購入を目標に貯蓄しませんか?」
    シロコ「ヘリ?」
    アヤネ「はいっ。長距離移動には便利ですし、輸送量も行動範囲も増えます。万一の備えにもなりますし……。」

    ここで一度アヤネは『ナギサ』の方を見る。
    アヤネ「ナギサさんも手先が器用ですから、整備や維持にも十分なめどが立ちました。」
    「成程……その時が来たら微力を尽くしましょう。」

    ホシノ「おお~、いいじゃん。ヘリコプターに海。モチベーションも上がるねえ~。」
    ノノミ「ホシノ先輩も凄くやる気です!私も張りきっちゃいますよ~☆」
    セリカ「いや、大分先の話だけどね?」
    こんな時には素晴らしい団結力を見せ、あれよあれよと話がまとまるのであった。

  • 124◆B3SSKg8oHw25/01/15(ć°´) 00:08:36

    けれど、冬の寒さを知らぬものに春はやってこない。

    百合園セイア曰く「残酷なこと」であるが、桐藤ナギサの顔をした少女もまた悪趣味な物語に巻き込まれていくのである。


    その始まりは、dice1d6=3 (3) からの連絡であった。

    1,2. 正義実現委員会

    3,4. 先生

    5. 桐藤ナギサ(!?)

    6. 聖園ミカ(!?!?)

  • 125◆B3SSKg8oHw25/01/15(ć°´) 00:08:58

    [今晩は此処まで]

  • 126◆B3SSKg8oHw25/01/15(ć°´) 07:19:11

    すっかり慣れ親しんだ自宅で、『ナギサ』はモモトークを確認する。

    「……『伝言と相談があるから、近い内に直接会って話したい』?」
    「『伝言は桐藤ナギサから』……?」
    内容を要約して反復する。
    「(文面だけではあまりにも分からないことが多すぎますが、だからこそ直接会って話したい、のでしょうね。)」

    「……お話は、対策委員会の皆さんと一緒に伺っても構いませんか?」
    先生からの返信は早く、そしてそのほうがいいかもしれない、とのことだった。

    「(どうやら大事のようです。)」
    『ナギサ』はすぐさま日程調整に取り掛かった。

  • 127◆B3SSKg8oHw25/01/15(ć°´) 12:13:52

    対策委員会、教室。
    "久しぶりだね。"
    シロコ「ん、久しぶり。」
    ホシノ「やっほ〜先生、元気そうでよかったよ〜。」
    訪れた先生を対策委員会全員で出迎える。

    "そっちはどう?"
    アヤネ「まだまだ課題は山積みですが、以前連絡した通り法外な利子はぐっと少なくなりましたから……。」
    ノノミ「はい。少しずつ先が見えてきたな、って感じです〜。」
    セリカ「借金はまだ全然減ってないけどね。」
    「ですが余裕は……そうですね、余裕は増えましたよ。」
    "そっか。"
    先生も顔をほころばせる。

    そして暫く雑談に興じたところで……誰ともなく、本題に入る雰囲気となった。

  • 128◆B3SSKg8oHw25/01/15(ć°´) 12:34:01

    「そうですね。桐藤さんからの伝言の内容をそろそろ伺いましょう。」
    空気が静まる。
    "……分かった。"

    "『暫くの間影武者をやって欲しい』……って"
    セリカ「えっと、その。桐藤さんの影武者を、こっちのナギサが……?」
    先生は頷く。

    ホシノ「こりゃまた驚きだよ……理由は当然あるよね?」
    至極真っ当な質問に先生も答える。
    "まず、トリニティの生徒会長は3人いるんだ。これは簡単に言うとトリニティが様々な学園の連合でできたからなんだけど"
    "そのうちの1人が、もともと体が弱かったらしく、入院してしまった……。"
    "当然、桐藤ナギサを含めた残る2人に仕事が集中する。今は何とか捌けているけど、これでは自分たちも倒れかねない"
    "だから負担を減らすためにも、簡単なことだけでも代わりになって欲しい……"
    "そういう話だった。"

    アヤネ「待ってください、トリニティの生徒会長ともなれば動かせるつてなんて他にいくらでも……。」
    ホシノ「……あ〜、表向きには元気なままでいたいんだろうねぇ……」

  • 129二次元好きの匿名さん25/01/15(ć°´) 18:14:38

    最初に求められていた事を別の形で果たすことになるんね

  • 130◆B3SSKg8oHw25/01/15(ć°´) 20:34:16

    [いいところですが疲労のため今晩は保守のみとします]

  • 131◆B3SSKg8oHw25/01/16(木) 07:27:43

    「確かにトリニティは一見令嬢達の優雅な学舎ですが。」「その実いかに自分たちの利になるか、どうしたら相手を貶められるか。そのようなことばかり考えている毒蛇の巣だという噂も……ふふ、噂もあります。」
    ベアトリーチェの教育を噂と皮肉り思わず笑みがこぼれる『ナギサ』。

    セリカ「うわぁ……。」
    ノノミ「……。」
    セリカはそんな『ナギサ』にも呆れ、ノノミは少しだけ静かになる。
    「ですから、ホシノさんの言う通り弱みを見せられない、というのは納得出来ますね。」
    ホシノ「うへ〜。」

    「とはいえそう簡単に受けられる話でもありません。……一度桐藤さんに直接お会いし、体調を伺ってからでも構いませんか?」
    「どの程度お疲れなのかはこの目で確かめたいのです。」
    "そうだね、そう返すよ。"
    「ありがとうございます。」

    セリカ「重要な頼み事なら直接来なさいよ……。」
    アヤネ「警戒されたくなかったんじゃないかな……。」

  • 132◆B3SSKg8oHw25/01/16(木) 12:02:53

    そしてナギサに関する話は終わり、それぞれが積もった話をして先生と対策委員会は別れた。


    [ところで対策委員会各員はこの件にどれくらい反対なのでしょうか]

    [数字が大きいほど反対とします]

    ホシノ dice1d100=15 (15)

    ノノミ dice1d100=13 (13)

    シロコ dice1d100=46 (46)

    セリカ dice1d100=37 (37)

    アヤネ dice1d100=39 (39)

  • 133◆B3SSKg8oHw25/01/16(木) 12:25:33

    「……話を戻してしまい申し訳ありませんが、あの話………。」

    「受ける、と言ったら皆さんはどうされますか?」


    シロコ「ん……無理には止めないけどちょっと心配。」

    「否定できませんね、実績豊富ですから。」

    セリカ「笑いごとじゃないでしょ……いや、私も人のこと言えないけどさ。」

    アヤネ「そうですね、心配な所はあげればキリがありませんが……。」

    セリカ「えっ」

    アヤネ「ナギサさんのしたいことなら、そうしてほしいと思います。……セリカちゃんもそうでしょ?」

    セリカ「それはその……まあ、そうだけど……。」


    ホシノ「私もそんな感じだね〜。まあ、優しさにつけ込むようなやり方はトリニティらしいなー、とは思うけど。」

    ホシノ「ナギサちゃんは優しいからねえ、応援するよ〜」

    ノノミ「んー、まだ決まったわけじゃないですけど……」

    ノノミ「……はい。ナギサちゃんのしたいことをしてください。」

    ノノミ「でも、無理はしないでくださいね?それはちょっと、寂しいから。」


    「………。」

    「……ありがとうございます。」

    セリカ「……なによ、引き留めてほしかったの?」


    dice1d3=2 (2)

    1. 「……どうでしょう。……わかりません。」[そういうところですよ『ナギサ』ちゃあん!]

    2. 「セリカが寂しがるかな、と」

    3. 「……そう思っていたのかも。」

  • 134◆B3SSKg8oHw25/01/16(木) 12:29:28

    dice1d4=1 (1)

    1. セリカ「ちょっと!?」

    2. 無言の肘

    3. セリカ「そりゃ寂しいけどさ!あんたのしたいこと、して欲しいじゃん!」

    4. セリカ「ばーか。信じてるに決まってるわ。」

    (そして赤くなる『ナギサ』)

  • 135◆B3SSKg8oHw25/01/16(木) 18:59:16

    セリカ「そういうのは帰ってからにしてよ!?」
    静まる場。

    セリカ「……あ”っ!今の無し!!今の無しだから!!」
    ノノミ「大丈夫ですよセリカちゃん、ちゃ~んと分かってますから☆」
    ホシノ「うんうん。若人同士ごゆっくりだよ~。」
    セリカ「絶対分かってない!!」

    「すみません……。」
    「寂しくても私の意思を尊重してくれたのですね……。」
    シロコ「ん、幸せにおなり。」
    シロコがしたり顔で『ナギサ』の肩に手を置く。
    セリカ「んにゃ”あ”あ”あ”あ!!!!」
    セリカは悶えていた。

    しかしこの光景を一人だけ真剣なまなざしで見つめるものがいた。
    そう、奥空アヤネである。
    アヤネ「……。ナギサさん。」
    雰囲気を察し、『ナギサ』もそちらを見やる。
    アヤネ「見ての通り、セリカちゃんは少しおっちょこちょいで、騙されやすく、乗せられやすいところがあります。」
    アヤネ「それでも、ナギサさんを選んでよかったと思わせてください。」
    「……はい。」
    2人の視線が交錯する。セリカは相変わらず吠え、先輩たちに可愛がられている。

    「必ず。」
    アヤネ「悲しませたら怒るから。」
    「……ふふ、怖い話です。」

  • 136◆B3SSKg8oHw25/01/16(木) 20:41:45

    『ナギサ』が直接ナギサと会って体調を伺いたい、という話は先生からナギサに伝わる。

    その結果……

    dice1d4=3 (3)

    1. 遠隔での通信対談にして欲しいとのこと

    2. もちろんティーパーティーフィリウス分派による監視の下でだが対談に応じてくれた

    3. ミカを交えた上での対談に応じてくれた

    4. まさかの1対1

  • 137二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 22:22:36

    さぁアビドスナギちゃんを見たミカはどうなるかねぇ……

  • 138二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 07:16:12

    朝保守

  • 139◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 07:23:16

    「まったくトリニティらしいというか、なんというか……。」
    それなりの調度品と監視カメラの据え付けられた20フィートコンテナの中で、ガタンゴトンと揺られながら『ナギサ』はつぶやいた。

    ホシノ「そうかもね〜。」
    付き添いのホシノもそれに何となく同意する。

    どうやって人目につかずティーパーティーの本部までたどり着くか、その答えが特注コンテナに依る移動であった。

    「ハイランダーにもいくら寄付したのでしょうか。」
    『ナギサ』は笑う。
    ホシノ「まったく贅沢だねぇ、これだから最近の若者は〜。」
    「ふふ、そう歳も変わらないでしょうに。」
    ホシノ「おっ、ナギサちゃんも慣れてきたね。おじさん嬉しいよ。」

    1人は割り切りから、1人は自信からこの事態にも動じていない。
    当然会話が聞かれていることにも気づいており、当たり障りのない会話をして移動時間をつぶしたのだった。

  • 140◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 07:26:08

    >>137

    [どうなるんでしょうねぇ……]

    [個人的には好きか嫌いか両極端なイメージですが通常通り1d100を振ります]

    >>138

    [朝保守ありがとうございます、助かります]

  • 141二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 18:44:17

    ほな保守するでー

  • 142◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 18:47:27

    ティーパーティー本部に1台のトラックが入り、門が閉じる。


    「おや……。」

    ホシノ「止まったねぇ~、今度は載せ替えじゃないと良いけど。」

    その言葉は杞憂のようで、ガコン、ガコンと作業音が聞こえ、扉が開かれた。


    外からの光に『ナギサ』は少し目を細める。

    「(……皮肉なものです。)」


    [出迎えの茶会モブの動揺(あらかじめ知らされていたので-補正あり)]

    -25+dice1d125=93 (93)

  • 143◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 19:05:29

    茶会モブA「え……。」

    「初めまして。」

    硬直した出迎えに『ナギサ』は微笑む。

    「(役目を放り出しておきながら、けれど私はこうしてトリニティの中心までやって来たのですから。)」


    ホシノ「おじさんもいるよ~。」

    茶会モブB「……はい、アビドス高等学校ホシノ様、と……。」

    「藤関で構いません。」

    茶会モブB「承知しました。それでは藤関様、こちらに。」


    >>141

    [おおきにー]

  • 144◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 19:06:59

    少し歩き、建物の入り口前でまた別のティーパーティー生徒が立っている。
    茶会モブC「……こちらでボディチェックを。」
    ホシノ「流石に厳重だねえ~。」
    「ああ、はい。お願いします。」
    「……不躾ですが。もう少し力を籠めませんと、ボディチェックの意味もありませんよ?」
    茶会モブC「は、はい。」
    特に抵抗なくチェックを受け、むしろ協力して問題なく通過。

    巨大な建物を歩いて暫く。
    茶会モブA「ナギサ様、ミカ様はこちらでお待ちになられております。」
    「承知しました。案内ありがとうございます。」
    ホシノ「うへ~。年甲斐もなく緊張してきちゃったよ~。」
    「私もです。」
    ホシノ「なら良かった。」

    ティーパーティーの生徒は扉を軽くノックする。
    茶会モブB「失礼いたします。ナギサ様、ミカ様。アビドスからお客様がいらっしゃいました」
    返事がある。ゆっくりと扉を開いた。

  • 145◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 19:27:38

    その部屋の内装は意外なほど落ち着いていた。
    けれどどれもが歴史を感じるものばかりであり、いやみの無い高級感がある。

    「……。」
    ナギサ「こんにちは、藤関ナギサさん。小鳥遊ホシノさん。こうして直接お会いするのは初めまして、ですね。ティーパーティーのホスト、桐藤ナギサと申します。」
    ナギサ「そしてこちらは、同じくティーパーティーのメンバー、聖園ミカさんです。」
    ナギサ「改めまして、私たちがトリニティの生徒会、ティーパーティーです。」
    微笑する桐藤ナギサは、まさにこの場のホストとして相応しい雰囲気の女性だった。

    「初めまして。アビドス高等学校、廃校対策委員会の藤関ナギサと申します。」
    「こちらは小鳥遊ホシノさん、廃校対策委員会の委員長です。」
    『ナギサ』もそれに倣い、一礼を返す。

    ミカ「なるほどー、ふーん……。」

  • 146◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 19:31:14

    [ある意味運命の好感度(第一印象)ダイス]

    ミカ→『ナギサ』

    dice1d100=72 (72)

    『ナギサ』→ミカ

    dice1d100=9 (9)

  • 147◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 19:43:02

    ミカ「うん、私は結構良いと思う!!ナギちゃんにそっくりだけどちょっと違うのが面白いし、これはこれでありかな☆あっ、ナギちゃん的にはどう?」

    ナギサ「……ミカさん、初対面でそういった話はあまり礼儀がなっていませんよ。時と場所を選びましょうね。」

    ミカ「それはまあ、確かに……。ごめんね?なー……何てよぼっか?んー、フジちゃんで!」

    「……はい、よろしくお願いいたします。」

    ミカはころころ表情を変えながら『ナギサ』を評し、それなりに好印象ということは『ナギサ』自身も察した。

    だが『ナギサ』の内心はあまり穏やかではなかった。


    dice1d4=1 (1)

    1. 陽キャ慣れしていないから距離感が分からないからだ[そんなキャラでしたっけ?]

    2. 桐藤ナギサがこちらをけん制しているような気がしたからだ

    3. 何となく無理をしているように感じたからだ

    4. 桐藤ナギサの情報をアリウスに伝えたのはもしかしてミカなのではないかと感づいたからだ

  • 148◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 19:56:52

    「(はわわ。)」
    ホシノ「(え、ナギサちゃんえっ?)」
    そんな心の機微には気付かれず話は進む。

    ナギサ「このティーパーティーの場にこうして他校の方をお招きしたことは数えるほどしかありません。」
    ミカ「おめでと~!」
    「あ、はい。ありがとうございます。」
    ナギサ「……。」

    ホシノ「いやあどうもどうも~。ちょっと堅苦しい雰囲気は苦手でね~。」
    ミカ「でしょ~?あ、えっと。」
    ホシノ「委員長ちゃんでいいよ。名前覚えるのとかたいへんでしょ~。」
    ミカ「あははっ、分かる分かる!」
    ナギサ「ミカさん……私たちはティーパーティーなのですよ。それに見合った振る舞いが必要だと思いますが?」
    ミカ「えー、でもいきなり本題っていうのもどうなのさ?もっとこうお茶でも飲んで優雅に進めてくのもティーパーティーらしくない?」

    ナギサ「……。」
    ナギサ「このように、私に掛かる負担は日々増すばかりなのです。」
    ミカ「ひどおっ!?」
    「心中お察しします。」
    すなおな一言だった。

  • 149二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:00:27

    フジちゃんよう言うてわらた

  • 150◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 20:28:30

    「……念のため、続きを伺っても?」
    『ナギサ』は真面目な顔で続きを促す。本気で心労ならば解決しなければならないし、解決したくてここに来たのだ。
    ナギサ「もちろん9割は冗談です。」
    「……。」
    もちろん『ナギサ』に9割の大きさは理解できない。
    ナギサ「ですが、私と……ミカさんの負担が増していることも事実です。」

    ミカ「トリニティの生徒会長は私たちなんだよ!」
    ホシノ「何人もいるって珍しいよねえ。」
    ナギサ「そうですね、まずはそこから話しましょうか。昔……「トリニティ総合学園」が生まれる前、各分派の代表たちが紛争を解決するために「ティーパーティー」を開いた時から、その歴史が始まりました。」
    ナギサ「パテル、フィリウス、サンクトゥス……それら三つの学園の代表を筆頭にティーパーティーを開き、和解への流れが生み出されたのです。」

    ミカ「因みに今と全く同じ話を先生にもしたよ!」
    ナギサ「……その後から、トリニティ総合学園の生徒会は「ティーパーティー」という通称で呼ばれることとなり、各派閥の代表が順番に……。」
    ミカ「……。」
    ナギサ「……失礼しました。各派閥の代表たる生徒会長が順番に最高意思決定者となる「ホスト」の役回りを交代し、ティーパーティーを運営しています。」
    ホシノ「その今のホストがホストちゃんなんだね。」
    ナギサ「はい、桐藤ナギサと申します。」

    ミカ「あっ、ナギちゃん優しそうな顔してるけど怒らせると怖いから気を付けてね!」
    ナギサ「………。」
    「……何となく状況は理解しました。トリニティの最高意思決定者である桐藤さんが立ち行かなくなれば、それはトリニティの危機であるということ。」
    「ですからこうして早めに手を打たれたのですね。素晴らしい判断です。」
    ナギサ「いえ、これくらいは当然です。」

  • 151◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 20:42:52

    「そうですね……桐藤さん、少しお手を拝借しても構いませんか?」

    そう言って『ナギサ』は何の変哲もない白手袋をつける。

    ナギサ「目的をお伺いしても?」

    「体調確認です。」

    ミカ「え、それで分かるの!?」

    ホシノ「うちのナギサちゃんは対策委員会の医療班長だからね~、結構凄いよ?」


    [ミカの乗り気(低いほど実は尾を引く何かがある)]

    dice1d100=5 (5)

  • 152◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 20:49:39

    ミカ「ふ~ん、まあ占い程度に?診てもらいなよ。」

    ナギサ「それでは、断るのも無粋というものですね。お願いします。」

    「はい。」

    『ナギサ』はナギサの手を取り、いちど手相を見るかのように観察した後親指でナギサの掌をなぞる。

    ナギサ「ん……。」


    dice1d4=2 (2)

    1. 「過労気味ですね。」

    2. 「最近よく眠れていますか?」

    3. 1+2

    4. 「……失礼ですが、しばしお休みになられた方が宜しいかと……。」

  • 153◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 21:10:27

    「ああ、もうお手は大丈夫です。ありがとうございました。」
    『ナギサ』は手を離す。

    そしてナギサは悩んだあと口を開いた。
    ナギサ「そうですね……実は、よく眠れないこともあります。」
    「心当たりはございますか?」
    ナギサ「お伝えした通り、セイアさんの分もホストとしての責務を果たそうと……。そういったプレッシャーをどこかで感じているのかもしれません。」
    ミカ「……。」
    ナギサの言葉に嘘はない。
    だが悪質なことに、それ以上の要因はセイアが体調を崩したのではなく、襲撃されていることだ。
    ……『ナギサ』はうそ発見器ではないので、そのことは分からなかった。

    「心中お察しいたします。お疲れ様です。」
    ホシノ「寝られないのって大変だよねぇ……。」
    「無理せず休み、適切に薬を服用してくだされば幸いです。」
    ナギサ「……ありがとうございます。」

  • 154◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 21:10:59

    一瞬の沈黙。

    「……影武者、とのことでしたが、具体的にはどのあたりまで私が勤めれば宜しいでしょうか?」

    果たしてナギサの望むような言葉を『ナギサ』は口にする。

    ナギサ「そうですね……。」


    dice1d3=2 (2)

    1. ナギサ「人前に姿を見せ、桐藤ナギサの健在を示す程度で構いません。」

    2. ナギサ「軽いスピーチや式典の参加まではお願いしても構いませんか?」

    3. ナギサ「……療養に集中するため、定例会議など重大な決定が必要ない場面についてはお願いしたく思います。」

  • 155二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 21:28:25

    能登麻美子ボイスだが、早見沙織ボイスいけるか?

  • 156◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 21:32:04

    ホシノ「ん~、会話が必要ないときって感じかな?」
    ナギサ「はい、その理解で合っています。」

    ミカ「えー、色々おしゃべりもしたいんだけどな~?」
    「聖園さんはそれで構わないかもしれませんが、私は気が気でありませんよ。」
    ナギサ「ミカさん、あまり困らせないように。」
    ミカ「は~い。」
    「……ですが、その条件であれば、この件はお受けしたく……。」

    ホシノ「ごめんね~、一応これでもうちのナギサちゃんの先輩だから確認~。」
    ホシノ「うちのナギサちゃんがトリニティで活動してるとき、ナギサちゃんを保障してくれるのはホストちゃんたちだけになると思うんだ。」
    ホシノ「ちょっと脅しちゃうけど、何かあったらシャーレの先生に頼んじゃうから、そこんとこよろしく。」
    ミカ「わ~お。鋭いね!」
    ホシノ「貴方ほどじゃないよ~。」

    ナギサ「……承知しました。ティーパーティーの名に懸けて、トリニティが藤関ナギサさんを害さぬよう最大限配慮します。」
    ミカ「うん、私も。フジちゃんのこと嫌いじゃないし。」
    ホシノ「うんうん。」

    「では……握手で?」
    ナギサ「はい、そうしましょう。」
    2人は近づき、儀礼的な握手を交わした。

  • 157◆B3SSKg8oHw25/01/17(金) 21:36:01

    >>155

    [元から割と似てる方ではありますが]

    [影武者開始前に謎の影武者特訓パートを構想中なのでそれ次第です]


    [今晩は此処までです]

  • 158二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 21:38:58

    >>146

    >>147

    数値的には低いんだが選択肢的は1番穏当じゃないかな?

  • 159二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 22:06:52

    まあ実際、能登ボイスと早見ボイスは軽く聞き流すくらいだとめっちゃ似てるなあってはなる

  • 160◆B3SSKg8oHw25/01/18(土) 09:19:52

    帰り道。
    ホシノが先ほど口に出したようにこの件はシャーレの先生も知っている。
    それはつまり何かあった場合シャーレが介入するという一種のセーフティでもあった。

    ホシノ「(……何かあってからじゃ遅いんだけどねえ。こればかりはしょうがないか。)」
    ホシノ自身はそう簡単にトリニティのことを信じてはいないし、あくまでも『ナギサ』の意思を尊重するというスタンスなのだが。
    ホシノ「連絡手段は常に持っててね、ナギサちゃん。」
    「はい。」

    そして2人はアビドスに戻った。

  • 161◆B3SSKg8oHw25/01/18(土) 18:16:50

    無事帰宅。

    「ただいま。」

    セリカ「おかえり。ご飯できてるわよ。」

    「あら……ありがとうございます。」

    別に、とセリカは返し、『ナギサ』も手を洗って食卓につく。


    「「いただきます。」」


    セリカ「……どうせ行くんでしょ?」


    dice1d2=2 (2)

    1. 「はい。」

    2. 「……はい。」

  • 162◆B3SSKg8oHw25/01/18(土) 18:49:56

    セリカ「そこ、ちょっと悩むんだ。……まあ、理解ある彼女に感謝してよね?」

    「それは勿論です。」

    セリカ「ホントは……。」

    「………。」

    セリカ「あー、無し!今の無し!ちゃんと戻って来てくれればいいから!!」

    『ナギサ』も頷く。

    「はい。」


    そうしてご飯を食べ終わり、食後。

    「トリニティに行くのは5日後の予定です。調整、根回しなどあるとのことで。」

    セリカ「ふーん……。そんなもんか。」


    dice1d3=3 (3)

    1. セリカ「……じゃあさ、また、一緒に出掛けよ?」

    2. 「ですから、その前にまたいっしょにお出かけしましょう。」

    3. セリカ&『ナギサ』「「デー……」」

  • 163◆B3SSKg8oHw25/01/18(土) 19:08:30

    発言が被ったことによる沈黙。
    そして『ナギサ』がお先にどうぞと促し、セリカははあ!?と不満げに顔を赤くして『ナギサ』を指さす。
    「……出掛けましょうか?」
    セリカ「ちょっと!?さっき言った時明らかに伸びてたじゃない!デーから始まる言葉よデーから!」

    「………そうですね、何かデーから始まる言葉がないか考えたのですが、デート以外には思いつきませんでした。」
    「デート、しましょう。」
    セリカ「勿論!」

    満面の笑みを浮かべるセリカ。
    「さっきまで照れていた方と同一人物とは思えませんね……。」
    セリカ「ふ~ん、素直じゃないのね。」
    「そうでしょうか。」
    セリカ「そうそう。」
    いつの間にか会話のテンポを握った(と思っている)セリカは上機嫌である。

    他方の『ナギサ』も悪い気持ちはしなかった。
    元から他者の評価を気にするタイプではなかったが、それ以外にも要因はあるだろう。

    「……では、どちらに?」
    セリカ「えっ?あー……じゃあ、カラオケ!」
    「ふふ、承知しました。」

  • 164二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 05:08:53

    保守

  • 165◆B3SSKg8oHw25/01/19(日) 10:21:18

    dice1d4=4 (4)

    1. 「運命」について

    2. 「奇跡」について

    3. 「愛」について

    4. 「翼」について


    [皆さんいつも保守ありがとうございます]

  • 166◆B3SSKg8oHw25/01/19(日) 11:01:19

    [以下『ナギサ』の独白]

    私は籠の鳥です。
    コンクリートの壁、鉛色の空。それが少しばかり小綺麗になったこともありましたが……結局はベアトリーチェの元に繋がれていた。

    今は確かに自由になっているでしょうが、実のところ空の果て、陸の果てまで辿り着けることもなく。必ず限界という籠がこの世界にはある。
    𝓥𝓪𝓷𝓲𝓽𝓪𝓼 𝓿𝓪𝓷𝓲𝓽𝓪𝓽𝓾𝓶 𝓮𝓽 𝓸𝓶𝓷𝓲𝓪 𝓿𝓪𝓷𝓲𝓽。それだけは確信しています。

    けれど今、私は満ち足りています。
    柔らかい寝床。温かいご飯。十分な衛生用品。愛する仲間。信用できる大人。恋人。どれも私の手の届くところにある。
    思っていたより限界という籠は広かった。

    そして、私がこの籠を飛び回ろうとしたのは。
    私に翼の使い方を教えてくれたのは………まだ出会っても居なかった、桐藤ナギサ、あなたなのです。
    アリウスで錯乱して、私はあなただと思い込んで、トリニティに戻らねばと躍起になっただけなのですけどね。

    理解はされないでしょう。して欲しいとも思いません。
    ですからこうして内心だけでも感謝します。

    [独白ここまで]

  • 167◆B3SSKg8oHw25/01/19(日) 17:44:03

    [ちょっと今日は情報が多すぎて更新できるか分からないので]
    [先に保守します]

  • 168◆B3SSKg8oHw25/01/19(日) 19:54:51

    カラオケショップ。ディスコ調のイントロに合わせて『ナギサ』は体を揺らしリズムをとる。

    テレレレテレレレテレレレテレレレテレレレテレレレテレレレテレレレウィー⤴ウィー⤵ウィー⤴ウィー⤵ウィー⤴ウィー⤵


    「UFO♪」

    テレレレッテッテテーテレレレッテッテテーテレレレッテッテテーテレレレッテッテテーテレレレッテッテテー

    「手を合わせて 見つめるだけで♪」

    「愛しあえる 話も出来る♪」


    セリカ「いや何年前の曲う!?」

    「くちづけ するより甘く♪」

    「ささやき きくより強く♪」

    「私の心をゆさぶるあなた♪」

    セリカ「しかも結構恥ずかしい歌詞ね!?」


    一寸古めかしい曲をかなりノリノリで歌い上げた。



    「ふう……。」

    セリカ「まさか桃色女性の歌なんて予想外だったわ……。」

    「いけませんか?」

    セリカ「いや、歌は上手かったけど。あんたは意味とか気にしないの?歌詞の。」

    なぜか照れたセリカが問いかける。


    「……。」


    [『ナギサ』の意識してる度]

    -50+dice1d150=140 (140)

  • 169◆B3SSKg8oHw25/01/19(日) 20:10:03

    「……///」
    セリカ「……は、はああああ!?」
    「……いけませんか?」
    セリカ「い、いや……あ、ありがと……。」
    もじもじ。シーン。

    そして『ナギサ』はセリカの隣に腰掛ける。
    「……。」
    もじもじ。
    セリカ「ちょっと、あんたそんなに乙女だった!?」

    「あら、私だってそういうことはしますし、傷つきもしますよ。」
    「……それとも、セリカの想像するデートとはあまりにも異なっていましたか?であれば意見を聞かせてください。」
    セリカ「はぁ!?そりゃ………想像……以上だけど……。」
    「ふふ……良かった。」
    「自分から誘った話です。誠意を尽くさねばホスト失格でしょう。……ということで。」
    冗談ぽく笑う。

    セリカ「ふん、どうもっ。」
    セリカ「あ、トリニティのナギサさんとかけてるのね。」
    「気付いてくださいましたか。」
    セリカ「とーぜんよ、とーぜん。うまいこと言うじゃん。」
    2人は恥ずかしさを冗談に流す。……流し切れているかどうかは別として。

    セリカ「じゃ、次は私ね。」
    「はい。」
    『ナギサ』はマイクを手渡した。

  • 170◆B3SSKg8oHw25/01/19(日) 22:30:09

    別に聖歌や演歌などの変わり種には走らず、ポップスをメインに歌っていくセリカと『ナギサ』。

    セリカ「次もあんた歌いなって。」
    「次はセリカの番では?」
    セリカ「歌わせてあげるってことよ。」
    「……ふふ、分かりました。」

    途中から『ナギサ』が多めに歌うことにもなったりして時間が経っていった。

    「ふう……。」
    そして烏龍茶で一息つき、セリカと『ナギサ』の目が合う。
    「桐藤ナギサ曰く、『愛が溢れることは良いですが、時間と場所は弁えましょう。』とのこと。」
    セリカ「ふーん、つまり?」
    「……こういった時間、こういった場所では、溢れても良いのではないかと。」
    「一緒に歌いませんか?」

    セリカ「……身構えさせるなっての。」
    「ふふ、少々恥ずかしかったもので。」
    愛が溢れると聞いてセリカは少し過激な想像をしたが、思ったよりも純真な反応に笑みがこぼれる。
    セリカ「そーいうピュアなところも……。」

  • 171◆B3SSKg8oHw25/01/19(日) 22:37:08

    「……ありがとうございます。」
    セリカ「うん、好きよ。」
    二人ははにかんだ。

    テレレレッテッテテーテレレレッテッテテーテレレレッテッテテーテレレレッテッテテーテレレレッテッテテー
    「手を合わせて 見つめるだけで♪」
    セリカ「愛しあえる 話も出来る♪」

    「くちづけ するより甘く」
    セリカ「ささやき きくより強く」
    「「私の心をゆさぶるあなた♪」」
    2人のデュエットはカラオケルームに響いた。

  • 172◆B3SSKg8oHw25/01/19(日) 22:54:21

    帰り道。

    セリカ「デートっても、ホントに歌ってただけね。」

    「でも、楽しかったですよ。」

    セリカ「そりゃ当然!」

    二人は腕を組んで歩く。


    「(……温かい。)」

    セリカ「時間と場所は弁えろったってこのくらいは良いでしょ?今日はさ。」

    「はい。」

    セリカ「よろしい♪」

    すっかり吹っ切れたのか好意を隠していない。


    [dice1d100=50 (50) ]

    1〜90. そのまま帰宅

    91〜95. 帰宅してブルーアーカイブ(隠語)

    96〜. ちょっとお城みたいな建物で休憩して帰る

    dice1d100=46 (46)

  • 173◆B3SSKg8oHw25/01/19(日) 22:55:10

    [今晩はここまで、明日からトリニティ入りです]

  • 174二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 23:00:42

    眼の前で戦っていた便利屋68に砲撃が飛んできたら咄嗟に庇いに行ったり
    彼女のセリカにこうもあけすけに好意を顕にしたり
    これでばにばに精神っていうのは無理があるじゃんね☆

    翼を持ってあのアリウスが逃げ出したあたり、もう「自分」を持ってる気がするわ
    本人は自覚してないけど

  • 175◆B3SSKg8oHw25/01/20(月) 07:16:52

    精神的な疲労の回復、治療には時間がかかる。

    具体的にどれほどかかるかは『ナギサ』にも分からないが、少なくともお世話になった大将には暫くバイトに出られないということを伝えようと柴関を訪れていた。


    [いつかの不良]

    dice1d4=1 (1)

    1〜3.特に無し

    4.えっ柴関で働く?


    [いつかの落ち込んでたお客様]

    1〜3.特に無し

    4.えっお礼の手紙が?

  • 176◆B3SSKg8oHw25/01/20(月) 07:17:09

    >>175

    dice1d4=4 (4)

  • 177◆B3SSKg8oHw25/01/20(月) 12:12:11

    柴大将「おっ、ナギサちゃん。」
    「こんにちは。塩ラーメンで。」
    柴大将「あいよ!」
    話すために来たとはいえ、『ナギサ』は折角だからとラーメンを頼む。

    柴大将「はい、おまちどう。」
    「ありがとうございます。……実は、少々勉学に集中する運びとなりまして、これから暫くアルバイトにはでられなません。」
    「ご迷惑おかけします。」
    いきなりの言葉に流石の大将も面食らうが、直ぐに頷く。

    柴大将「分かった。学生の本分だからな。また落ち着いたらおいでな?バイトじゃなくても、いつでも食べに来てくれ。」
    「はい、ありがとうございます。」

    柴大将「そうだ、ナギサちゃんに渡すものがあるんだ。預かりものだよ。」
    「……?」

  • 178◆B3SSKg8oHw25/01/20(月) 12:24:13

    大将が取り出したのは落ち着いたデザインの封筒だった。

    柴大将「これ、ナギサちゃんにって。いつかに悩みを聞いたお客様から。」

    「承知しました。」

    柴大将「それじゃ、ごゆっくり。」

    柴大将は空気を読んで……というよりまた仕事があるので離れていった。


    『ナギサ』は封筒から手紙を取り出す。

    「(……また来てくださればお話は伺う、などと無責任なことを言っておいて、その結果がこれですか。)」

    自嘲しながら読んでいく。


    手紙には、いろいろ考えたが病院に行ってみたこと、まとまった休みをとったこと、手紙で申し訳ないがお礼がしたいこと……

    dice1d3=2 (2)

    1. が書かれていた。

    2. そして助かったことが書かれていた。

    3. そして救われたことが書かれていた。

  • 179◆B3SSKg8oHw25/01/20(月) 12:30:32

    「(『今思うと私は追い詰められてたんだと思います。』)」
    「(『あなたの言葉で助かりました。』)」
    「(『ありがとう。』……か。)」
    「あなたを助けたのは、あなたでしょうに。」
    『ナギサ』は苦笑する。
    「………………私も?私を?」

  • 180◆B3SSKg8oHw25/01/20(月) 18:54:12

    「(……結局、自分を助けられるのは自分だけ……まあ、そうで……。)」

    その時『ナギサ』の胸の内を満たしたのは怒りに近い激情であった。

  • 181◆B3SSKg8oHw25/01/20(月) 19:11:06

    「(いいえ。違います。)」

    「(私があなたを助けたのです。……どういたしまして。)」

    まずは心中でかつて声をかけた人物に返礼する。


    「(そうです。助けの求め方も分からないのに、どうして自らを助けられると?)」

    想起するのはアリウスの日々。

    「(あの虚しさを、絶望を。どうして彼女たちのせいにできるのです……!!)」

    自ら立ち上がれないものはいる。それは仕方のないことだ。だからこそそのままにしたくない。


    「(私は運良く助かった。)」

    「(今度は、私が助ける番です。)」

    それは翼の少女の願いであり、■■■■■の本質と使命であり、『愛は巡るもの』という誰かの言葉でもあった。


    dice1d3=3 (3)

    1. でもボーナスはありません

    2. カリスマに目覚める(最低保証70) dice1d100=23 (23)

    3. 神秘(治癒)+dice1d30=26 (26)

  • 182◆B3SSKg8oHw25/01/20(月) 23:03:50

    大将への挨拶を済ませ、そしてトリニティ入りまでの数日は保健室の清掃、手荷物の整理、ノノミとのショッピングやシロコとのライディングを行った。

    そして今は駅にいる。
    「別に、今生の分かれということでもないでしょう。」
    「それに、いろいろ話してしまうと辛いこともありますから。あっさりと。」

    セリカ「言うようになったじゃん、あんたも。」
    シロコ「ん、いい顔になった。」
    アヤネ「……どうか無茶はしないでください。」
    ノノミ「こっちは任せてください!」
    ホシノ「もしナギサちゃんになにかあったら直ぐ向かうから。遠慮なく呼んで。」
    「ありがとうございます。」

    「……お手を拝借しても?」
    いつかの時のように『ナギサ』は握手を求める。
    皆が頷き、順々にその手を取る。
    「ふふ、皆さん健康です。」
    シロコ「鍛え方が違う。」
    「確かに。」

  • 183◆B3SSKg8oHw25/01/20(月) 23:06:35

    「……では。」
    『ナギサ』は名残惜しくも手を離す。
    「近況は先生を通しての連絡になります。」
    ホシノ「は〜い。」

    セリカ「んわっ!?」
    ここでセリカが『ナギサ』のもとへと背を押され、ポスンと二人は密着した。
    セリカ「ああ、もう!余計なお世話だっての。」
    「……これは?ん……っ……。」
    セリカ「ぷはっ……。」
    セリカ「………行ってらっしゃいな。」

    アヤネ「あ、あわわ……///」
    アヤネは眼鏡を隠す自分の指の間からセリカと『ナギサ』の間に起こったことを見て赤面する。
    ノノミ「きゃ〜、大胆☆」
    ホシノ「うう、すっかり2人とも大人になって……。」
    セリカ「そこ、うるさい!!」
    シロコ「おめでとう。」

    「ありがとうございます。……極秘任務なのですからここまで出発を華々しくして良いものなのか疑問でしたが、これはこれで。」
    「それでは、行ってきます。」
    『ナギサ』はトリニティ行きの列車に乗り込んだ。

    セリカ「……ほーんと、なんであんなやつに惚れたんだか。」
    そういうセリカの顔は清々しく。
    『ナギサ』はあっさりトリニティへ向かうのだった。

  • 184◆B3SSKg8oHw25/01/20(月) 23:07:58

    [今晩はここまで]
    [明日夜に新スレ立てます]

  • 185◆B3SSKg8oHw25/01/21(灍) 06:41:27

    トリニティに到着する『ナギサ』。

    しかし直ぐに影武者としての役目が始まるかといえばそうではない。

    一定期間の演技指導があるのは当然のことであった。


    [担当者]

    dice1d4=4 (4)

    1. エリートフィリウス分派モブ

    2. 聖園ミカ

    3. 桐藤ナギサ

    4. 1〜3の面々総出

  • 186◆B3SSKg8oHw25/01/21(灍) 12:12:53

    『ナギサ』はティーパーティー、フィリウス分派の寮、その一室に通される。

    「案内感謝いたします。」
    「……これが?」
    驚くのも無理はない。通された扉の先は、セリカの家やアビドス高校の保健室より広々としていた。

    フィリウスモブA「基本的にはこの中で生活いただくことになります。ご不便をおかけしますがご容赦ください。」
    「いえ……。」
    どうやらお手洗い、お風呂、寝室をそれぞれ別に備え、キッチンもあり、茶器をはじめとした調度品も格式高い。
    「恐縮です。」
    そう素直に感想を述べる。

    フィリウスモブA「この程度、ティーパーティーであれば当然のことです。」
    「成る程、いい思い出になりそうです。」
    そう笑う。だが、アリウスやアビドスにはない物質的な豊かさに思うところはあった。

    フィリウスモブA「急かすようで申し訳ありませんが、今身につけているものをお着替え願えますか?」
    ティーパーティーの生徒がそう言って示したのはティーパーティーの制服である。
    「……ああ、そうですね。着替えてまいります。」
    身につけるものも統一するのは当然だと頷き、『ナギサ』は制服を持って寝室へ向かい、私服を脱ぎ、ティーパーティーの制服に袖を通していく。

    「……戻りました。寸法もちょうど。」
    フィリウスモブA「………よくお似合いです。」
    それがお世辞か驚きか、称賛かは分からなかった。

  • 187◆B3SSKg8oHw25/01/21(灍) 19:09:32

    「ありがとうございます。さて、お待たせしました。早速指導の方を?」

    フィリウスモブA「はい。場所を移しましょう。本日は我々フィリウス分派が基本的な礼儀作法についてご教示いたします。」

    「承知しました。」

    事務的な会話を経て『ナギサ』とフィリウス分派の生徒は移動する。


    着いたのはまた別の会議室……とはいっても教室のようなものではなく、壁画やシャンデリアが静かに主張する豪華なそれである。

    フィリウスモブA「……藤関様、用意は宜しいですか?」

    その声に辺りを見回していた『ナギサ』も軽く姿勢を正しくして。

    「お願いいたします。」

    そう微笑む。

    フィリウス分派の生徒は頷き扉をノックした。


    [『ナギサ』の緊張]

    -25+dice1d125=105 (105)


    [フィリウス分派の『ナギサ』歓迎度]

    dice1d100=68 (68)

  • 188◆B3SSKg8oHw25/01/21(灍) 19:23:08

    「(……ままなりませんね。いえ、過去の私であればここまで緊張などしなかったのでしょうが。)」
    自己をほぼ確立し、幸福を理解したからこその変化に内心苦笑しながらも、入室して先ずは一声。
    「藤関ナギサと申します。皆様、ご指導……ご鞭撻を……。」
    「……よろしくお願いいたします。」
    何とか言い切り、頭を下げる。

    返って来たのは少しのざわつき。
    「(……私は間違ったのでしょうか。)」
    フィリウスモブB「……失礼いたしました。非常にあり得ない光景だったもので、少々戸惑っておりましたが……。」
    フィリウスモブB「頭を上げてください。我々はあなたを歓迎いたします。」
    「……感謝いたします。」
    少なくとも形式上は受け入れられたことに『ナギサ』はわずかに安堵した。

    フィリウスモブB「ですが、ナギサ様の影武者を勤められるのですから失礼のないようになっていただかねばなりません。」
    それはご承知おきください、と改めて釘を刺され、『ナギサ』は頷く。

    フィリウスモブB「では……お茶にいたしましょうか。」

  • 189◆B3SSKg8oHw25/01/21(灍) 19:35:33

    それなりに歓迎された『ナギサ』であったがその主な理由は

    dice1d4=4 (4)

    1.「ティーパーティーの名に懸けて失礼のないように」と桐藤ナギサが念押ししていた

    2. 田舎にしては洗練された振る舞いだとまっとうに好印象だった

    3. フィリウス分派の面々も桐藤ナギサの過労を心配しており、影武者をうまく立てることに注力していた

    4. ナギサ「藤関さんはトリニティに居てもらうべき方です。」(引き抜いて目の届くところに置いておきたいという判断)

  • 190◆B3SSKg8oHw25/01/21(灍) 19:39:27

    つまるところ懐柔であった。
    [次スレ立ててきます]

  • 191二次元好きの匿名さん25/01/21(灍) 19:45:20

    ナギちゃん!?
    いくらなんでも交流浅いうえにそっくりな人を入れるのか…

  • 192◆B3SSKg8oHw25/01/21(灍) 19:55:22

    >>191

    [描写が上手くできないので(諦観)こちらで補足いたしますと]

    [「自分の目の届かないところによく分からないそっくりさんが居るくらいならいっそ囲ってしまおう」という判断です……]

  • 193二次元好きの匿名さん25/01/21(灍) 20:03:01

    >>192

    なるほど、監視なら仕方ないね

    これからがたのしみ

  • 194◆B3SSKg8oHw25/01/21(灍) 20:03:31

    [ちょっと中途半端ですがこのスレは埋めてしまって大丈夫です]
    [以下は質問・感想・拙いですがSSやAIイラストの希望などをご記入くだされば幸いです]

  • 195二次元好きの匿名さん25/01/21(灍) 21:24:03

    うめ
    次スレ張ってないけどいいのかな?

  • 196二次元好きの匿名さん25/01/21(灍) 21:44:32
  • 197◆B3SSKg8oHw25/01/22(ć°´) 06:35:06

    >>196

    [次スレありがとうございます…!]

  • 198◆B3SSKg8oHw25/01/22(ć°´) 06:35:41

    >>195

    [うっかりしていました、注意喚起ありがとうございます]

  • 199◆B3SSKg8oHw25/01/22(ć°´) 06:36:30

    [恥ずかしいので埋めておきます]

  • 200◆B3SSKg8oHw25/01/22(ć°´) 06:37:25

    [日はまた昇る]

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