- 1125/01/03(金) 22:38:59
ブルーロックに侵入した変質者に薬をぶっかけられて>>4な身体になっちまった!
変質者は今dice1d3=2 (2)
①監獄内で姿を隠している
②外に逃げてばぁやとカーチェイス中
③捕まって尋問を受けている
※安価内容によっては腐展開あり
※荒らしは消すので絶対無視&報告
- 2二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 22:40:01
スパイダーマン
- 3二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 22:40:13
感度3000倍
- 4二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 22:40:31
- 5二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 22:48:27
良いじゃん👍
- 6125/01/03(金) 22:48:31
玲王がクリスから指導を受け、1人廊下を歩いていた時のこと。
曲がり角から見覚えのない男が姿を現したかと思うと、右手に持った瓶の中身を迷いなく玲王に向けてぶち撒けた。
「はぁっ!?」
桃色の液体が全身を濡らし、玲王は大きな声を上げる。
背中を向ける不審者を追いかけようと足を動かそうとしたその瞬間。
激しい目眩に襲われた玲王は、その場で意識を失った。 - 7125/01/03(金) 22:49:16
廊下で倒れた玲王を見つけるのは?
- 8二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 22:49:40
凪
- 9二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 22:51:31
千切
- 10二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 22:59:25
- 11125/01/03(金) 23:02:19
「⋯⋯玲王?」
千切の視線の先には、横たわる友人の姿。
彼らしい素早い動きで玲王の元に駆け寄ってみると、その異常さにすぐ気がつく。
「んだよコレ、猫耳?⋯⋯しっぽまで付いてる」
紫髪から生える、同じ色の三角の耳。ズボンの中から伸びたふわふわのしっぽ。人間の耳はそのままに、猫耳としっぽが生えた奇妙な格好。触ってみるとカチューシャなどではないとはっきりわかる。
「おい、おーい、玲王」
肩を軽く揺さぶるが反応は無い。脈は確認できるし、ただ意識を失っているのだろう。身体が濡れているし、何か異常事態があったのだろう。
とりあえずdice1d3=2 (2) に連れていこう。
①自室
②医務室
③絵心の所
- 12125/01/03(金) 23:12:39
医務室に連れていこう、そう決意する千切であるが、自分の体格で玲王を抱えることができるのかと考える。
「よし、ダメだったら凪か國神を呼ぶ」
しかし、ダメ元で玲王の背中と膝裏に手を差し込んだ彼であったが、意外にもすんなりと抱え上げることができた。凪に比べれば多少細身の玲王だが、千切よりも相当体格はいい。それがどうしてか彼の身体は異様に“軽い”のである。
「んー?まじでどうなってんだよこれ⋯⋯すっげぇでかい猫って感じの重さだな」
不思議なことばかりであるが、とりあえず腕の中の御曹司を安全な場所まで届けることが優先だ。わがままお嬢だって、友人を想う優しさは持ち合わせているのである。 - 13125/01/03(金) 23:16:21
- 14二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 23:19:12
玲王を誘拐してペットとして飼いたい
- 15二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 23:19:35
- 16二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 23:20:15
ばぁや強すぎる
- 17125/01/03(金) 23:32:35
玲王が重たい瞼を開いてまず目にしたのは、心配そうにこちらを見つめる相棒の顔。
「レオ⋯⋯!」
「ん、凪?どうしたんだよそんな慌てて⋯⋯」
上半身を起こそうとすると、尻の辺りに妙な違和感。そして先程からやけに色んな音がクリアに聞こえる気がする。
周りを見回せば、そこは凪・千切と同部屋の寝室ではなく、やけに白い空間。自分自身はベッドに寝かされていて、利用したことこそないがここは医務室だろうと玲王は察する。
「よぉねぼすけ御曹司。何があったか覚えてねぇの?」
「千切!何があったって⋯⋯そういや俺、変質者に何か液体ぶっかけられて⋯⋯!」
「レオ、無事で良かった⋯⋯俺すげぇ心配したんだよ」
「凪⋯⋯」
「はいはいしんみりした空気はそこら辺で。ほらよ、さっさと今のお前がどんななのか把握しろよ」
「おわっ、どんなって⋯⋯」
乱暴に投げ渡された手鏡を確認した玲王は、人生で一番大きな悲鳴を上げた。 - 18二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 23:40:50
ばあや相手に3分持つとか相当手練れな念能力者だな
- 19125/01/03(金) 23:48:18
「は、はぁぁぁぁあ!?」
玲王は驚愕する。鏡に映った自分の頭から猫耳が生え、ピョコピョコと動いているのだから当然である。尻の辺りの違和感の正体がふわふわのしっぽであることにも気づいてしまった。
「は、え、何、なんで俺こんな、」
「レオー、びっくりするのも仕方ないけどちょっと落ち着こ。猫耳も似合ってるよ」
「慰め方間違ってんだろ」
「な、なんでお前らはそんな冷静なんだ⋯⋯?」
「俺はそもそも第一発見者で見慣れたし、凪はお前の身体の心配はすげぇしてたけど猫耳自体にはすぐ適応してたな」
「どんな姿でもレオはレオだし」
「⋯⋯そうか。ありがとな2人とも。そして取り乱して悪ぃ」
「いいって。それにそんな絶望した顔すんなよ。不審者はお前の執事さんがとっ捕まえて、元に戻る方法も聞き出したってさ」
「!本当か!さすがばぁや!」
(犯人が玲王を誘拐してペットにしようと思ってたことは内緒な)
(言うわけないでしょ⋯⋯マジで許せねぇ変態野郎)
玲王が元に戻る方法
- 20二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 23:54:17
運命の相手とのキッス
- 21二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 23:56:14
解毒剤の服用
- 22二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 23:56:40
元に戻す薬を開発する
- 23二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 23:57:57
結構時間かかりそう
- 24二次元好きの匿名さん25/01/03(金) 23:59:53
犯人はペットにするつもりだったし簡単に戻れはしないよね…
- 25125/01/04(土) 00:01:26
薬の開発にかかる時間
dice1d10=7 (7)
dice1d3=1 (1) (①日、②週間、③ヶ月)
- 26125/01/04(土) 00:09:44
「薬の開発さえ出来れば元に戻れるってよ」
「大体1週間くらいで薬はできる予定だってさ」
「⋯⋯1週間か」
「身体のことで不便があったら俺達もサポートするし、絵心にも話は付けてあるからさ」
「不安なことあったら言ってね、俺達相方(パートナー)でしょ」
「お、お前ら⋯⋯!」
「⋯⋯ところでさ、玲王」
「ん?」
「耳とかしっぽって感覚あんのかよっ!」
「うわっ!」
千切による急襲!
玲王の耳&しっぽの感覚は?
dice1d100=51 (51)
(1に近いほどくすぐったい意味で敏感、100に近いほどえっちな意味で敏感)
- 27125/01/04(土) 00:10:53
頭を抱えている
- 28二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 00:16:13
ちょっと感じるくらいが一番イイよな…
- 29125/01/04(土) 00:22:23
- 30二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 00:24:36
少しずつ意識が猫に引っ張られて人間としての意識が薄れていく
- 31二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 00:25:59
発情
- 32二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 00:26:25
眠気
- 33125/01/04(土) 00:30:35
OKスレ民「全部乗せしろ」ってコトだね
続きはまたお昼頃 - 34二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 01:07:53
まあまあ、触り続ければだんだん感じやすくなっていく方がエロいやん?
- 35二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 01:11:46
続き楽しみすぎる
- 36二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 12:12:28
どうなるかな?
- 37二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 12:12:44
wktk
- 38125/01/04(土) 12:14:04
【薬開発まで残り6日】
玲王に猫耳&しっぽが生えた翌日にはイングランド棟の全員に事情が説明され、玲王は問題なくサッカーの練習に加わることができた。
クリス「レオ!可愛らしい姿になってしまったな、体調の異変はすぐに報告してくれ!」
玲王「はい!プリンス!」
スリット付のズボンからはふわふわのしっぽが出されていて、そのしっぽはクリスと話してる間ゆっくり左右に振られている。 - 39二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 12:15:27
全部乗せはエゴすぎだろ…
いいぞもっとやれ - 40125/01/04(土) 12:15:39
千切「⋯⋯なんか玲王お前、少しスピード上がったか?」
玲王「前より身軽な感じはあるからその影響か?」
ミニゲームを行う最中、千切は気になったところを指摘した。
千切「そういやお前、俺でも運べるくらいすげぇ軽くなってたな。試合中の接触には気をつけろよ。すーぐフッ飛ばされちまうぞ」
凪「そんなことさせないし」
千切「うおっ、積極的なプレーじゃん」
千切からボールを奪う凪。彼はそのまま一直線にゴールを狙いに行った。
玲王「⋯⋯」
玲王はなんだかモヤモヤする。たしかに身軽にはなったが、それはいつも通りの感覚でプレーできないということだ。耳と尻尾の違和感も拭えてないし、さっきの千切と凪のプレーに入っていくこともできなかった。
バチン!両手で自分の頬を叩く。
玲王「うじうじしてても仕方ねぇ⋯⋯!猫耳生えても器用大富豪だってこと、証明してやる」
玲王はいつもより軽いその身体で、勢いよく駆け出した。 - 41125/01/04(土) 12:21:32
最初に訪れる副作用はdice1d3=1 (1)
①猫に引っ張られて人間としての意識が薄れていく
②発情
③眠気
- 42125/01/04(土) 17:20:19
その日の夜のこと。
千切「にしても玲王。プレースタイルはいつもと若干違ぇけど調子は取り戻してたな」
玲王「身体が変わったからって足踏みしてらんねぇよ。この身体でしかできないこと吸収して、元に戻ってもプレーに活かしてやる!」
凪「レオかっくいー。ねぇ俺も頑張ったからおんぶして〜」
玲王「ふみ゛ゃっ!?」
凪「おっ、と危ね。ごめんねレオ」
凪がおんぶをしてもらおうと玲王の背中に抱きついたところ、いつもより体重の軽い玲王は大きくバランスを崩して凪に押し潰されそうになる。凪はその反射神経で玲王の腰を支え、2人とも転倒を防ぐことはできたが、千切はその様子を呆れた顔で見つめていた。
千切「言っただろ、今の玲王は俺が抱えられるくらい軽いって。お前のおんぶなんて無理だよ」
凪「そっかぁ、じゃあ戻るまで我慢する」
千切「これを機にやめようとかはないのな⋯⋯」 - 43125/01/04(土) 17:21:03
玲王「⋯⋯今、俺どんな声出てた⋯⋯?」
凪「?なんか『ふみゃっ』みたいな声?」
千切「まぁお前が怒った時は元の姿でも似たような声出てたし、気にするようなことでもないだろ」
玲王「元の身体の時は出してねぇよ!!!」
千切「はいはい子猫ちゃん」
玲王「フシャーーーッ」
玲王のしっぽがボン!と大きく膨らむ。
凪「⋯⋯なんだかレオ、本当の猫ちゃんみたい」
凪のぼやきは、2人の耳には入らなかった。 - 44二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 17:27:08
本当の猫ちゃんみたいな御曹司かわいい…
- 45125/01/04(土) 18:22:00
3人でイングランド棟の大浴場に訪れる。
今日の練習内容や反省点などを話し合いながらポイポイと服を脱いでいく彼ら。全員裸になったところで千切の視線が玲王の尻辺りに向く。
千切「まじでしっぽ生えてんじゃん」
玲王「うわっ急に触んなって!」
凪「傍から見たら絵面がまずいからやめといた方がいいんじゃない」
やんわりと制止する凪。
そのまま3人でシャワーに向かう。 - 46125/01/04(土) 18:22:55
凪「汗気持ち悪ーい」
凪がそう言ってシャワーを出した瞬間、隣にいた玲王は元々大きな目をこぼれ落ちそうな程に見開き、しっぽを膨らませながら壁の方まで走り去ってしまった。
凪「レオ?」
すぐにシャワーを止め、玲王の元まで歩み寄る凪。千切はそんな2人の様子を頭を洗いながら傍観している。
玲王「フーッ、フーッ」
四つん這いになり、膨らんだしっぽはダランと垂れ下がっている。その姿は、警戒心を抱いた猫そのものだった。
紫色の大きな瞳が敵意を含んでこちらを睨みつけている。その事実に、凪はどうしようもなく悲しくなった。 - 47125/01/04(土) 18:23:57
凪「怖くないよ、レオ」
玲王「フー⋯ッ」
凪「大丈夫だから」
凪がシャワーを出した瞬間に逃げ出した玲王。それで凪はなんとなく察してしまった。
個体差はあれど、猫は水を苦手とすることが多い。きっと、今の玲王は“玲王”よりも“猫”としての意識が強く出てしまっているのだ。
凪「レオ⋯⋯」
少しの怯えはあったが、凪はしゃがみこんで玲王と視線を合わせて、ゆっくりとその大きな手のひらを差し出した。怖くないよ、安心して、そんな想いを込めながら。 - 48125/01/04(土) 18:25:15
玲王「⋯⋯みゃぁ」
凪の想いが届いたのか、玲王は小さく鳴いた後、目の前の手に頬を擦り付ける。
瞬間、玲王の瞳がカッと見開かれた。
玲王「ハッ⋯!?俺は何を!?」
凪「よかった、戻ったみたいだね」
千切「お前水が怖くなっちまったのかぁ?」
少し遠くから千切が問いかける。
玲王「嫌、今はそんなことねぇけど⋯⋯さっきは意識が朦朧としてて、何故か身体が勝手に動いちまったっていうか⋯⋯」
凪「薬の効果で意識も猫に引きずられちゃうのかもね。戻れたし、今のうちにお風呂済ませちゃお」
玲王「⋯⋯ごめんな、凪」
凪「大丈夫だよ、レオ」
だって、今度は手を振り払われることはなかったんだから。
そんな意地悪を言いたくなる気持ちは押さえ込んで、凪は玲王を立ち上がらせるべく再び手を差し伸べた。 - 49125/01/04(土) 19:28:16
【薬開発まで残り4日】
玲王が薬を浴びてから3日が経つ。
風呂場での一件からというもの、玲王はたまに猫のような仕草を見せるようになった。チロリと舌を出したまま寝ることもあったが、それについては彼自身が日頃からよく舌を出していることもありさほど違和感はなかった。
しかし、風呂に入ることを怖がったり、温もりを求めて千切や凪の布団に潜り込んできたり、少しばかり周囲を驚かせることもある。
そのせいか、凪は常に玲王の心配をして、以前にまして彼の周りをウロチョロとついて行くようになった。
玲王「凪、そんなに心配しなくても大丈夫だぞ?たまに意識が飛んじまうけど、今のとこ怪我することはないし」
凪「今のとこは、でしょ。昨日の夜人の布団に潜り込んで安眠妨害してきたの誰だっけ」
玲王「ムッ、仕方ないだろ身体が勝手に動いたんだから!⋯⋯悪かったよ、めんどくさいよな」
玲王がそう言い捨てて背中を向ける。咄嗟に彼の肩を掴もうとする凪だが、自分から触れることに抵抗のある彼はあと数センチで手を止めてしまった。
クリス「セイシロー!今少し話せるかい?」
凪「タイミング悪⋯⋯わかった、できるだけ手短にお願い」
小さくなる玲王の背中を見送りながら、凪はクリスについて行った。 - 50125/01/04(土) 19:29:37
凪と離れた玲王が向かった先は?>>52
- 51二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 19:30:41
黒名がいるドイツ棟へ遊びに行く
- 52二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 19:31:45
- 53125/01/04(土) 19:59:42
(スレ主のエゴにより発情の副作用は1番最後に出てくるよ)
- 54二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 20:05:58
OK!SS楽しみにしてる!
- 55125/01/04(土) 22:12:19
玲王は黒名に会いに行くためにドイツ棟に向かうことにした。彼の身軽にちょこまかと動き回るプレースタイルは参考になるかもしれないし───疲れた心を少しだけ癒して欲しい、そんな気持ちも正直あった。
ドイツ棟の廊下を歩いていると、目当ての黒名と鉢合わせる。
玲王「黒名!」
黒名「レオ、話には聞いてたが本当に生えたんだな」
黒名は自身の頭を指さしてそう言う。絵心によって各棟にも玲王の件は伝えられていた。再度似たような被害が出ないように、警告の意味も込められている。
玲王「ははっ、しっぽも生えてるんだぜ」
黒名「おおー、ふわふわ、ふわふわ」
興味深そうにしっぽを見つめる黒名に玲王が触っていいぞと伝えると、優しく撫でてきた。
黒名「そういえば、何でドイツ棟に来たんだ?」
玲王「お前に会いたくてな」
黒名「俺に?」
玲王「こんな身体になってプレースタイルも少し変わっちまって。黒名に話聞けるといいなって思ったんだけどよ、時間あるか?」
黒名「時間ある、ある。今からモニタールームに行こうと思ってたから、そこで話そう」
玲王「おう、助かる!」 - 56125/01/04(土) 22:13:38
モニタールームに到着して、2人は試合の映像を観ながら互いのプレーについて話し合う。
ライバルリーでは同チームになった2人だが、勝たなければ後がないあの時はここまでじっくりと話し合うことはできなかった。
玲王「ありがとな黒名、参考になった」
黒名「よかったよかった」
玲王「⋯⋯じゃあ、俺はここら辺で」
黒名「レオ」
立ち上がろうとする玲王の頭を、黒名の手がそっと撫でてくる。
急な行動に驚く玲王だが、撫でる手つきがあまりに優しくて、自然とされるがままになる。
黒名「レオ、疲れた顔してるぞ」
玲王「!」
黒名「あの時と同じ顔だ。理由は話さなくてもいいけど、もう少しゆっくりしていけ」
玲王「黒名⋯⋯」
あの時も、今と同じように黒名は玲王を励ましてくれた。
黒名の優しい声に、玲王の喉がゴロゴロと鳴る。咄嗟に喉を押さえるが、当然意味は無い。 - 57125/01/04(土) 22:14:23
黒名「おっ。喉も鳴るんだな」
玲王「ちがっ、これは⋯⋯ゴロゴロ」
黒名「猫、猫」
頭に置かれた手はいつの間にか玲王の顎下を撫で、より一層大きく喉が鳴る。そして、猫としての本能が顔を出すことで、玲王の意識はぼんやりとしてきた。
玲王「んにゃ、ぁ」
黒名「ん、眠いのか?」
うとうと。強く訪れる眠気に逆らうことができないまま、玲王は黒名の肩に頭を預ける。
そういえば、最近就寝時間が早くなっていた。これも薬の影響なのだろうか。
そんなことを考えながら、玲王はフッと瞼を閉じる。
黒名「本当に寝た⋯⋯舌、出てるぞ」
黒名はそう言って、玲王を起こさないよう優しく頭を撫でたのであった。 - 58125/01/04(土) 22:15:09
眠った玲王を迎えに来るのは?>>60
- 59二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 22:18:01
千切から頼まれた國神
- 60二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 22:18:11
凪
- 61二次元好きの匿名さん25/01/04(土) 22:21:20
黒名癒やし過ぎるし絵面が最高に可愛い
- 62125/01/05(日) 00:03:37
「おチビさん」
黒名の背後から、感情の読めない落ち着いた声がかけられる。黒名が振り向けば、そこには白髪長身の男──凪がいた。
黒名「なんだ?」
凪「レオ迎えに来た」
黒名「あぁ、そっか。さっき寝たから、今起こ───」
凪「起こさなくていいから、こっちに渡して」
黒名「⋯⋯わかった」
凪は足音を立てずに玲王に近づくと、軽々とお姫様抱っこをしてみせた。黒名は思わず「おぉ」と声を出す。横目で黒名を見つめた凪は、小さく口を開く。
凪「⋯⋯ねぇ、レオ、何か言ってた?」
黒名「何も言ってないし、言ってたとしても教えない。レオから直接聞くべきだ」
凪「⋯⋯それもそーね。レオがお世話になりました」
ぺこりと軽く頭を下げて背を向ける凪と、彼に抱えられる玲王。そんな2人を見た黒名は「大丈夫そうだな」と優しい声色で呟いたのだった。 - 63125/01/05(日) 00:04:35
「⋯⋯レオ」
ぽつり、腕の中で眠るパートナーの名前を呼ぶ。
紫髪から生えた猫耳がピクッと動くだけで、目を覚ます気配は無い。
「レオ」
それでも再度、凪は彼の名前を呼んだ。
薬の影響で最近の玲王は以前と大きく変わった。おんぶはしてくれなくなったし、猫のような仕草をするし。でも、心はしっかりと玲王のままだから、そんな変化に対する不安なんて凪に話してはくれなくて。
自室までの道のりをゆっくりと歩んでいく。
「んにゃ⋯⋯」
漏れ出る声は、猫のソレで。
ぎゅう、と心が締め付けられるようで、凪は苦しくなる。
お前の支えになりたいよ。1週間という短いような期間でも、玲王が心の底から笑えるような、そんな相手でいたいよ。
めんどくさいなんて思わないから──だから、お前の傍で心配するくらい、許して。
そんな願いを込めて、凪は自分の額を玲王のソレとコツリと合わせた。 - 64125/01/05(日) 00:09:06
- 65二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 00:16:07
凪の気持ち届いて欲しい〜!!
あと猫ちゃん玲王絵可愛過ぎます - 66二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 09:11:57
スレ主の猫玲王かわいすぎる
- 67二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 10:56:44
猫玲王かわい〜
- 68二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 11:35:54
黒名と玲王の友情ほっこりするし凪の一途さ良過ぎる〜
舌しまい忘れ玲王これは凪も心配になる可愛さ - 69二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 17:57:05
猫も自分の弱いところ隠すからな…
しかし舌しまいわすれ猫玲王かわいい - 70125/01/05(日) 20:31:21
玲王「⋯⋯ん」
玲王が暗い部屋の中で目を覚ますと、全身がぽかぽかと温かい。
その心地良さに身を任せよう、と玲王が考えたところで、身体に違和感を覚える。──誰かに、抱きしめられている?
凪「あ、目ぇ覚めた?」
その声で、自分のいる場所が凪のベッドの上であるとすぐに察した。
玲王「わっ!凪!?悪い、また勝手にお前のベッドに潜り込んで⋯⋯!」
凪「いや、今回は俺がやったことだから気にしないで」
玲王「へっ?」
凪「レオ、ドイツ棟で寝てたでしょ。それを俺が迎えに行って、そのまま俺のベッドまで運んだってわけ」
玲王「⋯⋯ごめん、迷惑かけた」
ぺしょり、玲王の猫耳は垂れ下がってしまう。
凪「⋯⋯迷惑とかじゃ、ないから」
凪の声は、優しい。 - 71125/01/05(日) 20:33:56
凪「あのねレオ、お前が猫みたいになって、めんどくさいなんて思わないよ」
玲王「凪」
凪「別にお前は平気だって思うかもしれないけど⋯⋯“俺が”心配だから。もし、レオが困ってたら助けになりたいんだ。だからさ、傍で見守るくらいは許してよ」
玲王「でも、」
凪「俺たち、パートナーでしょ」
凪のその言葉は、玲王の胸にスウと溶け込む。
玲王「⋯⋯うん。ありがとな、凪」
玲王はふわふわのしっぽを凪の脚に絡ませ、真正面から抱きつく。
凪は少しばかりドキマギしながらも、されるがままだ。
互いの体温を感じながら、2人はそのまま心地よい眠りについた。
千切「アイツら、俺も同室だってこと忘れてねぇ?」 - 72125/01/05(日) 20:41:33
次は発情の副作用出す予定なんだけど間に入れたいエピソードや絡ませたいキャラなどあれば教えて欲しい
特になければそのまま発情イベント突入するよ - 73二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 20:45:53
猫モードの玲王になつかれて困惑するけど拒めない闇神をください!
- 74二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 20:59:56
ちょっとでいいのでユッキーと会話ほしいです…お願いします…
- 75二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 21:10:27
最終的には凪で・・お願いします・・!!!!!(クソデカボイス失礼
- 76125/01/05(日) 21:13:57
- 77二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 21:15:50
千切に撫でられる玲王欲しかったけど……遅かった…。
- 78125/01/05(日) 23:20:25
【薬開発まで残り3日】
翌日、凪と一緒に起床した玲王は心地良く目覚めることができた。
初日に比べると猫っぽい仕草をする頻度が随分と増えたが、凪も千切も、他のチームメイトだって、玲王のことを暖かく見守っていた。その優しい対応は、あと数日で解決するとわかっている安心感あってこそのものだろう。
その日のトレーニングを全て終えた時のこと。
玲王「なぁ。俺、後でドイツ棟に行こうと思う」
千切「なんか用でもあんの?」
玲王「おう。昨日黒名に世話になったから、改めてお礼言いに行こうと思って」
凪「それなら俺も一緒に行く」
千切「ふーん?面白そうだし俺もついてこっかな」
そんなやりとりがあり、3人はドイツ棟に向かうこととなった。 - 79125/01/05(日) 23:22:01
ドイツ棟に到着した3人だが、目的である黒名の居場所が分からない。
千切「トレーニングルームには居なかったし、自室に戻ってるんじゃねぇか?たしかアイツ潔と同部屋だったはずだし、そこなら場所わかるぜ」
玲王「じゃあお嬢、案内頼む」
千切に案内され、潔・黒名・氷織・雪宮の部屋に辿り着くことが出来た。
そこには4人全員が揃っており、玲王の猫耳姿を初めて目にした3人が驚いたような顔をしている。
玲王「黒名!急に悪いな、昨日のお礼が言いたくて。ありがとうな」
黒名「お礼されるようなことはしてない。でも来てくれたのは嬉しい、嬉しい」
氷織「わぁ、噂には聞いてたけどほんまに猫耳生えてるんやね」
潔「あんまり違和感ないのが逆に怖ぇな⋯⋯」
雪宮「ふふっ」
玲王「んだよユッキー。俺のこの姿がそんなに笑えるかぁ?」
玲王が雪宮を肩肘で小突くと、雪宮は「違う違う」と否定を入れてくる。 - 80125/01/05(日) 23:23:14
雪宮「前に凪くんと一緒に皆を動物に例えた時は『玲王くんはカメレオン』ってので一致してたけど、猫もかなり似合うんだなって思ってさ」
玲王「へ〜、楽しそうな話してたんだな!俺以外のメンバーはどんな──」
凪「くだらない内容だしレオは知らなくて大丈夫」
雪宮「くくっ」
潔「⋯⋯お前達が話した内容、なんとなく察したわ」
氷織「ほんまえぇ性格しとるなぁ」
黒名「玲王、あと少しで薬はできるって聞いたぞ」
玲王「おう。つっても3日はかかるらしいからな。少しの辛抱だ」
千切「じゃあ3日後にはこんなお前を見ることもできなくなっちまうのか〜」
千切の手が、おもむろに玲王の顎へと伸ばされた。 - 81125/01/05(日) 23:40:28
千切「ほらほら、これがいいんだろ〜?」
玲王「千切なにすっ、にゃ、ゴロゴロ」
千切の巧みな手つきによって玲王の顎は撫でられ、無意識のうちにゴロゴロと喉が鳴る。
潔「うわ、本当の猫みたいだな」
氷織「⋯⋯なぁ、僕にも撫でさせてくれへん?」
雪宮「俺もやってみたいな」
イタズラ心をくすぐられ玲王に近寄る氷織と雪宮の前に、190cmの身体が立ち塞がる。
凪「それダメ。レオは玩具じゃないんだから。お嬢もそのくらいでやめて」
千切「へいへい、過保護なことで」
千切の顎撫でから解放された玲王は、安心感からほっと息を吐いた。 - 82125/01/05(日) 23:42:25
玲王は、自分にちょっかいをかけないであろう凪と黒名の方に寄っていく。
雪宮「あーあ、振られちゃった」
氷織「ごめんな玲王くん。怖がらせるつもりはなかったんや」
玲王「怖くはねぇよ!⋯⋯情けねぇとこ、あんまり見られたくないだけ」
玲王の内巻きになったしっぽを見て、部屋の主である4人は目を合わせた。
潔「⋯⋯要件は済んだろ?お互い明日も練習があるし、そろそろ解散しようぜ」
千切「それもそーだな」
玲王「時間使わせて悪かった。じゃあまたな」
凪「じゃ」
潔の気遣いを感じ取った玲王は、そのまま4人の部屋を後にする。
すると、イングランド棟に戻る道のりの最中、向かい側から見覚えのある男が歩いてきた。
玲王「國神⋯⋯!」 - 83125/01/06(月) 00:14:08
オレンジ髪のツンツン頭。以前は健康的だった顔色が、今は隈が濃く、目つきも険しくなっている。
千切「おー、サイボーグ錬介」
國神「⋯⋯なんだお前ら、こんなとこで」
凪「ちょっと所用があってね」
千切「なぁなぁ國神、お前も玲王の話は聞いてるだろ?見てみろよこの⋯⋯あれ、玲王?」
千切が玲王がいた方向に視線を向けるが、そこに彼の姿はなかった。いまさっきまでそこに居たはず、どうして、そんなことを考えていると、足元から音がした。
玲王「ンナァ、ニャア、ゴロゴロ」
そこには、仰向けに寝そべり、國神の脛にスリスリと頭を擦り寄せる玲王の姿があった。
國神「⋯⋯、!、!?」
凪「え、レオ何してんの⋯⋯!」
突然の玲王の行動に、國神は声も出せず固まった。 - 84125/01/06(月) 00:16:30
千切「おーおー、なんか突然ガッツリ猫モードに入ったっぽいな。にしてもすげー懐きよう。ヘソ天までしてやがる」
玲王「ゴロゴロゴロゴロ⋯⋯」
凪「こらレオ。床に寝転んだら汚いよ」
千切「いいじゃねぇか凪。こんなに懐いてんだし、引き離すのも可哀想だぜ」
凪「⋯⋯」
凪は不服そうな顔で國神を見つめる。彼は未だにやけに懐いてくる玲王に困惑中だ。しかし、國神は目で動きを追うだけで、引き剥がすことも、触ることもしない。
千切「國神」
國神「⋯⋯なんだ」
千切「撫でてやれよ。そいつは今“玲王”じゃなくて“猫”なんだ。優しくしてやってくれ」
國神「⋯⋯」
玲王「ンナァ?」
別にこれは、優しさではない。さっさと離れて欲しいから、時間を有効に使いたいから、ただそれだけ。──國神は心の中でそんな言い訳をしながら、玲王の頭を優しく撫でた。 - 85125/01/06(月) 00:18:34
國神の大きな手のひらが触れると、玲王はそこに強く頭を押し付ける。その幸せそうな顔には、ライバルリーの時の悲壮感は1ミリもない。
その事実に、國神の中で形容しがたい感情が湧く。
國神「⋯⋯玲王」
ぽつり、名前を呟いたのは無意識だった。その小さな小さな声は、玲王だけに聞こえる。
玲王「⋯⋯ハッ!?うわ!!俺何して⋯⋯!つーかごめん國神!!すぐ退くから!!」
自分の名前を呼ぶ声で意識を覚醒させた玲王。國神は一瞬ポカンとした顔をするが、すぐにいつもの仏頂面に戻った。
國神「フン。そんな体質じゃ満足に動けないだろ⋯⋯さっさと戻せよ」
返事も聞かず、彼はスタスタと3人の横を通り過ぎていく。
玲王「⋯⋯おう!」
千切「ふーん。やっぱアイツ優しいじゃん」
凪「レオ、埃ついてる。イングランド棟に戻ったらもう一回シャワー浴びよ」
玲王「?わかった。凪がそんなこと気にするなんて珍しいな」
千切「こいつらめんどくせー」
その後、國神は一部始終を見てた潔・黒名・氷織・雪宮から弄り倒されるのであった。 - 86125/01/06(月) 00:19:14
今夜はここまで
続きは昼か夕方頃に