初星学園が念能力者を育成する教育機関だったら

  • 1◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 17:18:29

    入学式が終わり、アイドルをスカウトする時期がやってきた


    今年の新入生は優秀な子が多く、すでに四大行(纏・絶・練・発)を修得している子が多いとのこと


    俺がスカウトするのは…?


    dice1d12=10 (10)

  • 2二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 17:21:24

    才能はありそう

  • 3二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 17:22:48

    強化系だろ

  • 4◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 17:26:03

    佑芽「す、すみませ~ん!!」

    佑芽「入学式って、もう始まっちゃってますか!?」

    P「もう終わりましたよ」

    佑芽「うひゃ~!?入学初日から大遅刻!!どうしよう~!?」


    スカウトに向かおうと校舎へ行こうとした矢先、大きな声で呼び止められてしまった

    彼女は……誰だろう?入学式ということは今年の新入生…だろうが、記憶にない

    おかしい、新入生を含め全校生徒の情報は記憶したと思っていたのだが

  • 5◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 17:32:38

    P「…まだ皆さん中にいますし、あとからこっそり合流すればいいのでは?」


    佑芽「それです!ナイスアイデア!」


    佑芽「あ、すみません…申し遅れました!あたし、花海佑芽って言います!」


    佑芽「はじめまして!」


    P(花海…?)


    P「ご丁寧にどうも、私はこういうものです」


    佑芽「おおー!プロデューサー科の方だったんですね!」


    佑芽「…そうだ!あたしを、プロデュースしてくれませんか!?」


    P「…」


    彼女の念の才能は…?

    dice1d100=82 (82) (可能性の獣、補正+30)


    1~30…普通(モタリケ並)

    31~40…10万人に1人(ズシ並)

    41~60…1000万に1人(ゴン・キルア並)

    61~90…10億に1人(ゴン・キルア以上)

    91以上…化け物(ピトー以上)

  • 6二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 17:34:00

    ピトー超えちゃった……

  • 7二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 17:39:17

    王の喉元にすら届きえるかもしれない…!

  • 8◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 17:41:01

    目を疑った

    見た限り、身体能力こそ高いだろうが、今の彼女の念能力としての能力は、かなり低い

    だが、『眼』を通して確認し、全身の毛が逆立つの感じた

    彼女は…間違いなく、正真正銘の『  』だ

    P「…唐突ですね」

    佑芽「はい!あたし、アイドル初心者なので!」

    佑芽「プロデューサーさんが一緒にいてくれたら、心強いなって!」

    P「初対面の相手に、頼まずともいいのでは?」

    佑芽「あなたがいいんです!」

  • 9◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 17:48:47

    ずいっ、と、体を前のめりにし、顔をこちらに近づけて、彼女は続けた

    佑芽「直感なんですけど…この人なら、あたしの力になってくれそうだなって…」

    佑芽「そう思ったんです!」

    P「直感、ですか…」

    確かに、彼女の才能なら…この学園の頂点(一番星)どころか、現役のトップアイドルにだって、勝てる器だろう

    ……だが、本当にいいのか?

    佑芽「へへー!当たるんですよっ!あたしのカン!」

  • 10◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 18:03:36

    P「……ところで、花海さん?」

    P「お名前が、生徒名簿に載っていないようですが…?」

    佑芽「ふっふっふっ!それはきっと、入学試験成績がギリギリで、補欠合格だったからですね!」

    P「この話はなかったことに」


    逃げるなら今だろう

    きっと彼女の才能なら、誰がプロデュースしても同じ結果になる


    佑芽「ちょちょちょちょちょ!ちょお~~~っと待ったぁ!!」

    佑芽「確かにあたし、オーラを飛ばすのも変化させるのも、ちょっぴりダメだったかもしれません!」

    佑芽「でも!試験では計れない、すっごい実力の持ち主かもしれないじゃないですか!」

    P「……」

  • 11◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 18:04:30

    なぜ彼女が一度落とされたのか、理由は不明だが…あの人のことだ、おそらく何か理由があるのだろう

    それよりも、彼女をどうするか…何か聞くべきことはないか?

    P「…では、動機を聞かせてください」

    佑芽「…へっ?」

    P「あなたがアイドルになろうとした理由は、何ですか?」

    佑芽「あ、はい。それは、ですね……それは……」


    佑芽「勝ちたい人が、いるんです」

  • 12◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 18:12:03

    佑芽「生まれた時から、ずっとそばにいて」

    佑芽「いろんな競技で、何度も何度も競い合って…」

    佑芽「一度だって、勝てたことがなくて、本当にすごい人で…尊敬してて」

    佑芽「だけど…だから…」

    佑芽「今度こそ、絶対に、勝ちたいんです!」

    P「…」

    思わず、言葉を失った

    彼女ほどの才能の持ち主が、一度も勝てない相手がいる

    …俺は愚かだ、何が『彼女なら誰がプロデュースしても同じ』だ

    そんなわけ、あるはずがなかった

  • 13◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 18:14:56

    P「その人は、この学園に?」

    佑芽「はい、だから…あたしはここにいます」

    佑芽「あたしは初心者で…アイドルのこと、良く分かってなくて」

    佑芽「自信があるのは…運動くらいで、才能だって、そんなにないのかもしれません」

    佑芽「……でも、勝ちたい気持ちだけは、誰にも負けません」

    佑芽「きっと、誰にもです」

    佑芽「必ず勝ちます」

    佑芽「そして、学園で一番のアイドルになります」

    佑芽「自分で言うのもなんですけど、いい物件ですよ?」

    佑芽「いかがでしょ~~か?」

  • 14◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 18:18:45

    P「……………………」


    答えは決まった


    P「花海佑芽さん」


    佑芽「はい!」


    P「あなたをプロデュースdice1d2=1 (1) 」


    1.させてください

    2.したいのは山々なのですが…

  • 15◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 18:31:44

    佑芽「はいっ!」

    佑芽「これからよろしくお願いします!プロデューサーさん!」

    佑芽「あたしのことは、佑芽って呼んでくださいね?」


    こうして、逆スカウトという形で花海佑芽のプロデュースをすることとなった

    彼女ほどの才能を持つアイドルを、この手で育てる

    それも、彼女の才能を持ってしても勝てない相手に勝たせるために

    これほどプロデューサー冥利につきる仕事はないだろう

    さぁ、どんなアイドルになるか楽しみだ

  • 16◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 19:58:34

    佑芽「プロデューサーさん、あたしたちどこに向かっているんですか?」


    手続きを済ませ、本格的なプロデュースがこれから始まる

    ひとまず、落ち着いて話をするために…


    P「活動拠点となる教室、いうなれば…我々の事務所にあたる場所です」

    佑芽「事務所?」

    P「ピンときませんか?」

    佑芽「あはは…すみません、アイドルのこと、良く知らなくて」

    P「なるほど、問題ありませんよ。知らないなら、これから学べばいい」


    彼女ほどの素質なら、間違いなく強くなれる

    話を聞く限り、基礎は既に学んでいるようなので、出来ることを増やしていくだけで良さそうだ

  • 17◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 19:59:42

    佑芽「おー!ここがあたしたちの『事務所』ですか?」

    P「はい、ミーティングなどで来てもらうので、場所を覚えてくださいね」

    佑芽「は~いっ!」

    P「いい返事です、では…まずはこちらを持ってください」

    佑芽「…?水の入ったコップに…葉っぱ?」

    P「水見式と呼ばれる念能力の系統を調べるための…あぁ、飲まないでください」

    佑芽「あれ?ダメでしたか!?」

    P「まぁ…いいでしょう、水の量は関係ないので」

    P「そのまま、『練』を行ってください」

    佑芽「はい!それなら得意です!」

  • 18◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 20:04:41

    P「それは良かった、最初は『練』を維持するのも苦労するのですが…」


    P「大体どのくらい『練』をし続けられますか?」


    佑芽「うーん…数えたことないんですけど、前にお姉ちゃんと遊んだときは1時間くらいですかね?」


    P「十分です、もう『発』の修練に移って問題ないでしょう」


    P「話すと長くなるので割愛しますが…念には6つの属性があり、系統ごとに修得すべき割合が存在します」


    P「その割合を調べるために、水見式を行って佑芽さんの属性を調べたいと思います」


    佑芽「なるほど…火属性とか水属性みたいなものですね!」


    P「そういうものです、ではお願いします」


    佑芽「はいっ!うぉぉぉ!!」ゴッ


    P「…どうやらdice1d6=3 (3) のようですね」


    1.強化系

    2.強化系

    3.放出系

    4.特質系

    5.特質系

    6.特質系

  • 19◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 20:41:42

    P「水の色が変わった…となると、放出系ですか…少し意外ですね」

    佑芽「放出系?」

    P「はい、オーラを体から切り離して飛ばすことが得意な系統です、代表的なのが…」ふよふよ

    佑芽「あ!ボールですね!お姉ちゃんとよくキャッチボールしてました!」

    P「はい、念弾と呼ばれる形です。他にも、修練次第では瞬間移動や他人のオーラの操作なんかも出来ます」

    佑芽「へ~面白そう!…でも、あたしあんまり難しいのは…」

    P「念はイメージによっていくらでも形を変えられるので、佑芽さんのやりたいようにすれば大丈夫です」

    佑芽「イメージ?」

    P「それに…」

    佑芽「…?」

    あなたなら、どんな能力でも、相手に圧倒的な理不尽を押し付けられますから

    P「…いえ、なんでも。では、さっそく放出系向けのカリキュラムを…」

  • 20◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 20:42:50

    「待ちなさい!!」バンッ


    扉が突然開かれ、教室に何者かが入ってくる


    P「…あなたは」


    もちろん、知っている…彼女は


    佑芽「お姉ちゃん!?」

    咲季「ふっふっふっ…そう!佑芽のお姉ちゃんにして学園一の美少女にして学年首席!」

    咲季「未来のトップアイドル!花海咲季とは、このわたしよ!」バァァン

    咲季「あなたが佑芽のプロデューサーね!話は聞かせて貰ったわ!」

    P「…佑芽さん、お姉さんがこう言っていますが…?」

    佑芽「えへへ~!たくさん自慢しちゃいました!すっごく嬉しかったので!」

    咲季「ぐぬぬぬぬ~~~!す、すでに仲良さそうじゃない…!」

  • 21◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 20:43:40

    咲季「あなたが佑芽をプロデュースするなんて、認めていないんだからね!」

    P「…花海さん」

    咲季「咲季よ!紛らわしいから名前で呼びなさい!」

    P「…では咲季さん、佑芽さんのプロデュースにあなたの許可が必要ですか?」

    咲季「もちろん必要よ、わたしの大切な妹を任せられるか、厳しくチェックしなくきゃ!」

    佑芽「お、お姉ちゃんは過保護すぎるよ!あたしのプロデューサーさんなのに!」

    咲季「あら、佑芽。自分が選んだプロデューサーを信じられないの?」

    佑芽「むむむ~!信じられるに決まってるよ!」

    咲季「それならわたしが試したって、なんの問題もないわね?」

    佑芽「うん!」

    P「…」

  • 22◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 23:50:38

    咲季「そういうわけで、あなたを試させてもらうわ!」

    P「それで二人の信頼を得られるなら、安いものです。何でもどうぞ」

    咲季「言ったわね?なら…遠慮なくいくわ」

    咲季「わたしに佑芽のプロデュース計画を聞かせなさい?」

    咲季「あなたが本当に実力のあるプロデューサーなら、できるはずよ」

    咲季「佑芽とは会ったばかり…だなんて、そんな言い訳するようなら…」

    P「今日、佑芽さんに渡す予定だった資料です。咲季さんもどうぞ」

    咲季「……は?え?」

  • 23◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 23:53:39

    佑芽「わぁ~、ありがとうございます、プロデューサーさん!」

    P「元アスリートである佑芽さんがまずするべきことは、アイドルという『スポーツ』への適応です」

    P「すなわち…念能力への理解を高め、応用技(隠、凝など)を極めつつ、先ほど調べた系統別の修練も…」

    咲季「ちょ、ちょちょちょ、ちょ~っと待ちなさい!」

    咲季「なんであなた、ほぼ初対面の佑芽を訳知り顔で語れるのよ!」

    P「出会ってから、すぐ調べました」

    咲季「な…じゃ、じゃあこの資料はどういうこと!?」

    咲季「これ、うちの両親が使っているフォーマットじゃない!?」

    P「お二人のご両親から頂いたんです、この書式を使ってほしいと」

    咲季「げほげほっ!?」

  • 24◆nvrVoonYD.25/01/05(日) 23:55:46

    佑芽「プロデューサーさん…お父さんとお母さんに会ったんですか!?」

    P「はい、ご両親のWEBサイトから面会予約をしたところ、すぐに会って頂けるとのことでしたので」

    佑芽「あのすぐ後、愛知まで行ったんですか!?」

    P「はい」

    佑芽「感激です、プロデューサーさん!あたしのためにそこまでしてくださるなんてっ!」

    佑芽「ふふーん、見た?お姉ちゃん!これがあたしのプロデューサーさんだよ!」

    咲季「ぐぬぬ…なかなかやるじゃない…!」

    咲季「今日のところは引き下がってあげるわ!覚えてなさ~~~い!」

    佑芽「べ~~!!」

  • 25二次元好きの匿名さん25/01/05(日) 23:58:54

    >>18

    操作系・変化系「「あの私たちは?」」

  • 26◆nvrVoonYD.25/01/06(月) 00:01:44

    P「…」

    佑芽「あはは!すごーい、プロデューサーさん!見事お姉ちゃんを撃退しましたね!」

    P「お姉さんと、とても仲がいいんですね」

    佑芽「はい!」

    佑芽「あたしが絶対に勝ちたい人、花海佑芽の宿敵で…」

    佑芽「最高のお姉ちゃんですよ!」

    P「…」


    そして、花海佑芽が一度も勝てていない相手

    確かに、間違いなく今の佑芽さんよりも、念能力の修練は積んでいるようだ

    だが、

    素質でいえば、間違いなく佑芽さんの方が上だ

    …少し、調べる必要があるかもしれない

  • 27◆nvrVoonYD.25/01/06(月) 00:06:57

    >>25 え?やだなぁ、念能力は強化系と放出系と特質系でしょう?

    具現化系、操作系、変化系…?はて…?

  • 28二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 07:29:50

    咲季は強化系かなー

  • 29二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 11:58:04

    水見式 水あふれそう

  • 30二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 22:11:29

    咲季は地味にどの系統になっても納得できそうなできなさそうな

  • 31◆nvrVoonYD.25/01/07(火) 00:12:40

    佑芽「うぅ~今日も負けたぁ!悔しぃ~~~!!」

    佑芽さんの担当になって数日が経過した

    時間が出来たため、佑芽さんのレッスンを見るためにレッスン室へと向かう

    すると、扉を開ける前から大きな声が耳まで届いた

    防音室のはずだが…?

    P「お疲れ様です、佑芽さん。それと咲季さん」

    佑芽「あっ!プロデューサーさん!いらしていたんですね!」

    P「たったいまきたところです。お二人はいったい何を?」

    咲季「ちょうど佑芽とレッスンの時間が被ったから…」

    佑芽「さっそく勝負していたんです!負けちゃいましたけど…」

  • 32◆nvrVoonYD.25/01/07(火) 00:42:29

    勝負の内容は…オーラを離れた場所に当てる、放出系のレッスンか

    咲季さんの的は正確に真ん中を打ち抜いているのに対し、佑芽さんの的は…

    P「真ん中以外を狙いました?」

    佑芽「ちゃんと真ん中を狙いましたよ!?」

    咲季「ふふん!思い知ったかしら?アイドルとしての力の差を!」

    佑芽「ぐぬぬぅ~、お姉ちゃんめぇ!勝ち誇りやがって~」

    佑芽「そのうち絶対に追いついて、あたしが勝つんだからぁ!」

    咲季「その意気、その意気。頑張りなさい、佑芽」

  • 33◆nvrVoonYD.25/01/07(火) 07:35:54

    その後、軽く意見交換をして咲季さんはレッスン室を出て行った

    P「さて、では反省会をしましょうか」

    佑芽「うぅ~プロデューサーさん、あたしって本当に放出系なんですか?」

    佑芽「全然うまく的に当たらないですけど…」

    P「間違いありませんよ、前に説明した通り…佑芽さんにはオーラを放つ適性があります」

    P「他にも、そのオーラを操る操作系の能力、純粋に肉体や物を強くする強化系の能力もかなり修得できます」

    佑芽「うーん、身体を動かすのは得意なんですけど…」

    P「では、色々試してみましょうか」

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