- 1孤独じゃなくなったチャラ男25/01/05(日) 18:40:35
「って言っても、内部カメラ潰れてるから見えてないかww」
「チャラ男！無事なのか！？」
「そんな慌てなくてもバッチしっすよwwちゃあんと部下は全員MWとトラックで後方に」
「お前無事なのかって聞いてるんだ！」
「………くくっあはは！」
「あっ何笑って」
「ひーwwだって、こんな時にも俺なんかの事考えてるんすからwwあーやっぱり、おかしいよ」 - 2孤独じゃなくなったチャラ男25/01/05(日) 18:43:32
「まぁ、無事かって聞かれたらちょっと言えないっすかねww」
「待ってろ！もう少しで昭弘達が到着する！それまで」
「あ〜う〜ん………まぁできるだけはやってみますよ」
「できるだけじゃねぇ！絶対だ！お前に死んでこいなんて、俺は命令してねぇんだぞ！」
「熱くなんないでくださいよォ団長さんww」 - 3孤独じゃなくなったチャラ男25/01/05(日) 18:45:43
「分かってます、俺もまだ死にたくない。まだ、貴方のお役に立ててない」
「チャラ男……」
「っま！いつも通り、のらりくらりかわしてみせますよwwそろそろやっこさんらが痺れ切らしそうなので切りますが、最後に……」
「なんだ？」
「俺、貴方に救われて良かった！」 - 4孤独じゃなくなったチャラ男25/01/05(日) 18:51:25
チャラ男が駆る隻腕となった〝紫電〟は瓦礫から飛び出し、ロディ・フレームの所在不明機3体のカメラアイを正確に撃ち抜いた。
「阿頼耶識がなんぼのもんじゃー！」
ライフルを前方に投げ捨て、落としていたパルチザンを拾い肉薄。
「俺にだって元3番隊の意地があんだよぉ！」
『な、なんだコイツ！もうボロボロの癖に！』
回線が混線したのか、相手方の声が届いてくる。
「ふっ俺に勝ちたきゃガンダムフレームでも持って来やがれ！バーカ！」 - 5孤独じゃなくなったチャラ男25/01/05(日) 19:00:16
隻腕となった事、加えて長物のパルチザンによって悪くなったバランスを、意地と根性と地獄の扱きの記憶で無理やり何とかし、１機は両腕を、もう1機は片腕と外装を剥ぎ何とか引かせた。
「あとは……コイツ！」
パルチザンを振りかぶるも、かわされそのまま残った腕を切り落とし蹴飛ばされてしまった。
「ち、ちくしょう……俺は、俺は……」
ビーッビーッと警告音が鳴り響くコックピットで、俺は最後を悟ってしまった。
（最後に、あの人の役に立てたのかな……）
「なにボサっとしてるんだ！」
その時、暑苦しくもお人好しそうな声が届いた。