【閲覧注意】アスラン♀ in ハーレム時空 Vol.3

  • 1文字書き いちか25/01/06(月) 23:13:30

    元スレ

    【閲覧注意】ここだけアスラン(♀)、ただし|あにまん掲示板bbs.animanch.com

    このスレはこちらのアスラン♀のいるハーレム世界線の世界観を引き継いだ三次創作で、元スレでSSを書き足りなかったスレ主がまったりお話を投下していくものとなります。

    わちゃわちゃきゃっきゃしたりイチャイチャしたり時々シリアスしたり、急に湿度ジットリになったり激重になったりします。

  • 2文字書き いちか25/01/06(月) 23:17:27

    1スレ目

    【閲覧注意】アスラン♀ in ハーレム時空|あにまん掲示板元スレhttps://bbs.animanch.com/board/3913535/このスレはこちらのアスラン♀のいるハーレム世界線の世界線を引き継いだ三次創作で、元スレでSSを書き足りなかったスレ主…bbs.animanch.com

    2スレ目

    【閲覧注意】アスラン♀ in ハーレム時空 Vol.2|あにまん掲示板元スレhttps://bbs.animanch.com/board/3913535/このスレはこちらのアスラン♀のいるハーレム世界線の世界観を引き継いだ三次創作で、元スレでSSを書き足りなかったスレ主…bbs.animanch.com

    ハーレムは元から女の子のアスランに加えてラクス、フレイ、カガリによるキラの精神安定を確保する完璧な布陣(何やらそれ大丈夫なのかという子も居ますがスルーの方向でお願いします)

    タイトルにあるようにアスランがエピソードの中心になりがち、スレ主の趣味と独断でキラアス♀描写多め、他は余り期待し過ぎないように願います。

    なお、元スレ主≭スレ主ですご注意ください。


    という事で、なんだかんだで3スレ目です。

    どうぞスレ主が気の済むまでの間、この世界線に今しばらくお付き合い下さい。

    皆様何卒宜しくお願いします。


    また、感想的なコメントなどは随時歓迎。こんなの見たい的なシチュ等もまだまだゆるく募集しております。

    勿論こちらの都合もあり総てにお応えは出来ないものもありますので、その辺りは寛容の精神でお願いしますね。

    なお、スレ主のモチベ維持の為、これ好き!と思ったらハートだけは是非遠慮なく押してって下さい(切実)

  • 3文字書き いちか25/01/06(月) 23:18:30

    登場人物(元スレエピローグ時点での状態+スレ主設定)

    キラ・ヤマト
    このハーレムの主。
    夜のコーディネイターレベルは1D100=75(1ほど一般男性寄り100ほど人間の皮を被った人外)
    戦後精神を病んで以降、中々けしからん状況になっている。
    並列で4人の女の子それぞれに対しかなりグラヴィティな恋愛感情を向けていて、恐らく独占欲は強め
    のんびりほわほわしているように見えて愛情だけは超重い旦那様(やっぱり4分割なんて出来なかったんや…だからたぶん4倍…)。
    何だかんだで気付いたら完成していたラクス作のハーレムをすっかり受け入れている模様。
    現カノ、前カノ、双子の片割れ、幼馴染…って内訳だけを書くと、中々にアレな感じ。

  • 4文字書き いちか25/01/06(月) 23:19:15

    ラクス・クライン
    誰が呼んだか魔王様。正妻の座だけは譲れない。
    戦後病んだキラの為にハーレムを作るべく彼が大事にしている女の子たちを集めたある意味震源地。
    フレイとは軍師とその参謀のような関係で何かと息がぴったり揃いがち。
    アスランを妹のように思っており、若干シスコンの気配があったりなかったり…?

  • 5文字書き いちか25/01/06(月) 23:19:42

    フレイ・アルスター
    本編と違い死を免れた少女。嫁その2。
    キラとはキッパリと決別し、親戚の伝手を頼りに地元へ帰ろうとしていたところを引き入れられる。
    どういう訳だかラクスとはいいコンビで、馬が合うのかいつも二人で何かを画策 ( ) している事が多い。
    天然やボケ多いせいか、いつもツッコミに回りがち。
    キツめの口調の割に何かと絆され易く、気付けばついつい誰かの世話を焼いている。

  • 6文字書き いちか25/01/06(月) 23:20:05

    カガリ・ユラ・アスハ
    言わずと知れたキラの双子の片割れ。嫁その3。
    現オーブ代表にしてハーレムのインモラル係数を一人で計測不能の限界値まで押し上げる張本人。
    唯一、隠れ家に住み着かず通い妻をしているので不在な事も多い。
    一応の常識枠、何かと暴走しがちなラクスとフレイに頭を悩ませている。
    性的なものに疎い部分は既に克服済み (?)
    実は地味に設定が盛られてエグい事になっているのは内緒。

  • 7文字書き いちか25/01/06(月) 23:20:37

    アスラン・ザラ
    キラの幼馴染で元ザフト。嫁その4。
    戦後、放って置いたら死にそう感を漂わせていた事もあって、最終的にラクスによってハーレムへと引き込まれた。
    戦いを知らない頃のキラを唯一知る存在であり最大の理解者で、支えるべき彼に依存している重い女でもある。
    諸事象から自身に無頓着で女の子らしい服装などを拒絶していた(徐々に緩和中ではある)。
    普段の男っぽい口調からは想像しづらいが、中身はかなりの照れ屋で純情。
    またキラと命の取り合いをしたというトラウマポイントがある。
    尚、未だに女同士の下世話な話には付いていけない事が多い。

  • 8文字書き いちか25/01/06(月) 23:25:55

    …という訳で、何だかんだで3スレ目に突入してしまいました
    最初はこんなに続く予定じゃなかったんだけどなぁ
    予定は未定とは、まさにこの事…
    もしもし、ねぇ皆ちゃんと付いて来てる?付いて来て…ますよね?(未だに不安)

    ともあれ、こんな拙いお話に長い間お付き合いしてくれて有難うございます
    もう、こうなったら最後まで走り抜けるぞー(おー!)

  • 9二次元好きの匿名さん25/01/06(月) 23:27:16

    たて乙です

  • 10二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 00:14:19

    終わりまでお付き合いしますよ
    スレ建てお疲れ様です

  • 11二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 00:17:17

    スレたて乙です!
    どこまでもお供しますー!

  • 12二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 00:18:49

    スレ立て乙です!

    楽しみにしてます!!!

  • 13文字書き いちか25/01/07(火) 06:27:46

    皆様有難うございます
    まさかの3スレ…予定の消化ペースを考えると下手すると次も有り得てしまうのが怖いんですが、まぁぼちぼち頑張ります

    それから進捗ですが、ウェディングフォトの撮影帰りの補完とフリーダム花嫁強奪事件(三人称視点)に手を付け始めました
    別のネタが降って来たら急に気が変わるかもしれませんが
    そういえば、巷は早々にお正月からバレンタイン商戦の気配が漂って来てますね
    そうか、バレンタインなんだよなぁ…

    あと、取り敢えず新スレ立ったので記念に30分ワンドロでもと思って描いてたら線整えてる間にタイムアップしてしまい、下描き感満載のブツも何気なく貼り付けていきます
    そ、その内清書するかもしれないから…(震え声)

  • 14文字書き いちか25/01/07(火) 12:52:27

    そして、本日は火曜日…という事で例によって外出して来ます

    進み具合的にはちょっとお話の投下は難しいですかね


    >>13の絵ですが、某スレ用 (というかそこ以外で使いようがない) に描いた以来のニッチ感極まる花嫁アスラン再びなのですよね

    あちらは既にある素体の加工なので純粋に描いたものはここでが初になりますけど

    なお、イメージであるスズランの花…というのにちゃんと沿えているかは謎

  • 15二次元好きの匿名さん25/01/07(火) 21:15:13

    バレンタインはC、Eだとなー

  • 16二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 03:16:20

    保守

  • 17二次元好きの匿名さん25/01/08(水) 10:29:22

    保守

  • 18文字書き いちか25/01/08(水) 16:04:33

    毎度ながら、保守有難うございます
    他の方のスレ読んでてふと降りて来てしまいまして、書いていたのを脇に遣って急遽色々勢いだけで書き始めてます
    ただどっちかと言うとネタのせいもあって、いつも以上にだいぶ平和時空寄りなんですよね…
    ※一応大前提としてこの世界線自体は原作準拠にしていますが、大半の話が本編同士の間にある空白の時系列のものが殆どで、スレ主的にはお買い物とかしてるヤツなどのわちゃわちゃしてるようなものは特にその辺を真面目に突き詰めないようにして書いてます
    でもまぁ例によって誰かさんが女の子たちに揉みくちゃになってる感じになるだけなので…その辺は勘弁してもらえると
    ちなみに温泉回とだけ言って置きますね(勿論内容は投下出来る範囲)
    何のスレを見たかは…お察し下さいw

  • 19二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 00:33:31

    保守

  • 20二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 00:39:15

    温泉回楽しみにしてます!

  • 21二次元好きの匿名さん25/01/09(木) 08:49:31

    保守

  • 22文字書き いちか25/01/09(木) 16:59:40

    進捗というか…
    何か、書き始めたまではいいものの全然本題に入らないんですよ
    キャッキャウフフさせたいのにー、と自分でヤキモキ
    本気出すと湯気で色々見えそうで肝心なところが見えないブツになりそうなので自粛しますけど、どうせなのでハーレムものじゃなければ書けなさそうな展開の話の一つくらいは…等と
    まぁ一応本題に入る前までは書けたので、後ほどそちらを先ず投下しますね…(後は出来次第になります)
    前置きしておきますが、今回の温泉回はいつものより平和な世界線っぽいです
    皆が楽しそうならそれでいいんだ、ってことで

  • 23文字書き いちか25/01/09(木) 22:35:40

    「ねぇ温泉に浸かるだけなんだし、態々こんなに凄いところじゃなくてただの大部屋で良かったんじゃないの?」
     到着早々室内の雰囲気に珍しく腰の引けてるキラが部屋の中を見回しながら言う。
     ここはオーブの某所にある温泉施設のある宿泊宿…どちらかと言うと近代的なホテルと言った方が合う外観をしているが、一応は旅館だとの話そうだ。しかもその最上階の奥まった位置にある…つまりは所謂スイートルームとかそういう部類に当たる部屋になる。
     何故私たちがこんな場所に来ているのかという話はこの場では端折るとして…。
     まぁ、少なくとも彼はこの中ではそういう場所に一番縁がなかったのだから、この反応も無理はないとは思う。
     隠れ家の雰囲気もここまで余所行き感があるものではなかったし、そもそもの話ごく普通の家の出身でしかない。
     ただ今はこんな様子でもその内好奇心の方が勝って来て、周囲を探索し出すとは思うが。
     そんな彼の判り易い一般人ムーブを余所に、私以外の女性陣3人は動じた風でもなく、荷物を運んでくれた従業員が部屋を出て行くのを確認すると、窓の外の景色を確認しに行ったり荷物を広げたりとそれぞれ思い思いに行動をし始めていた。
    「一応ここはカガリさんも居ますし人目を避ける為にもこれくらいしておいた方が宜しいかと思いましたの」
    「そうね、幾らプライベートでもカガリは少し知名度高過ぎだからお出掛けの度に毎度頑張って変装させてるけど、それでも流石に隠し切るには限界があるわ」
     外の景色を見ようと窓際へ向かっていたラクスがキラの言葉に返事をし、早々に荷物を広げ出していたフレイがそれに反応してリビングの方へと目を向ける。
     そこにはやれやれと言いたげに変装用に身に付けていた眼鏡とかつらを外し、普段着ないようなワンピース姿のカガリがおもむろにソファで寛ぎだしていた。
     まぁ確かにパッと見た限りではカガリには見えない…とは思う。
     ただ、露骨に有名人の変装感が酷いというか……今回のは少しばかり悪目立ちしていたような気がするのだが。
    「そういうこともあって、人目が気にならない専用の展望風呂付きのあるお部屋にしたんですのよ」
     つまり敢えて大浴場にでも行きたいみたいな事を思わなければこのフロア内だけでほぼ完結する、という事なんだろう。

  • 24文字書き いちか25/01/09(木) 22:51:18

    …という事で予告通り、温泉宿・1です
    タイトルはいつもテキトーなのですが今回は特にテキトーだったりします

    まずスイートルームに関しての説明ですが、こちらは(suite:一揃えとか一組のという意味)のスイートです
    こちらの部屋、主要な部分は主寝室と客間、それから居間という構成になっているというスレ主内での設定があります
    同じ階には設備などもありVIP仕様とも言える状況で、文中にもありましたが階下にある露天風呂に行こうなどと思わない限りはここで大体完結するくらいには充実してます
    部屋には専用の展望露天風呂もある豪華仕様。
    ここまで書いたら大体察して頂けそうですが、まぁこちらに投下するレベルなのでお察し下さいw
    (ある種のネタ回でもあるので、細かいところは詰めないで頂けると助かります)

  • 25二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 05:01:17

    保守

  • 26文字書き いちか25/01/10(金) 11:20:37

     「まぁ、一泊だけだし今回は諦めてくれ」
     カガリは宥めるように言いながら隣を勧めているが、彼がすっかり慣れた頃には帰ることになるんだろうなということは想像に難くない。
    「ところでアスラン、そこで何してるの?」
     急に水を向けられ、私は部屋の中に入って来て以降それまでずっと黙っていた事もあって思わず固まりかける。
     特に何かをしていた訳でもない。
     それでもこの顔ぶれで出掛けて平穏に終わる訳がないのがいつもの事のようになりつつあるのに、何も警戒しないでいるなど土台無理な話でしかない。
     そんな訳で、皆の様子を見ている風を装ってもしもの時の退路の為に部屋の配置等を確認していたのだが、流石にもう少し何か別の素振りでもしておくべきだっただろうか…。
    「い、いや…何でもな…」
     思わず言い澱んだところで、ラクスが何かを思い付いたようにポンと手を叩く。
    「折角専用の温泉があるお部屋にしたのですから、時間も気にせずもう入ってしまいませんか?」
     誤魔化そうとしたところを遮られた形だったので一瞬ホッとするものの、その内容に我が耳を耳を疑った。
     それも言外に、全員一緒にという言葉が含まれているのにも気付いてしまう。
     つまりはまた何か企んでいるな、この自称姉は……。
     ここ数ヶ月の付き合いで、少しくらいは察するようにはなってしまっている自分の思考に半ば呆れるしかない。
    「いつもどうにか誤魔化してましたけど、ここなら呼ぶまでどなたも入ってきませんし」
     心底楽しみにしてましたと言いたげなその口調で言い放つ内容に思考が軽く止まった。
     今のラクスの発言に、何だか聞かなかった方がいい単語が含まれていなかっただろうか…。
    「予定はこれ以上空けられなかったし、時間は有限と来たら仕方はないか」
     彼女の提案にそう言うなり、カガリもその場を立って自分の旅行用のバッグの置かれている方へと歩いて行く。
    「皆、着いた早々気が早いね…」
     ……何やら当事者意識の低い誰かの声もしているが。
    「あら、アスランどうかしたの?顔をそんなに強張らせて」
     無言で思案している私に、フレイが怪訝そうに声を掛けてくる。
     先程から真っ先に荷物を開けていたのは、どうやらラクスが何を言い出すのかとっくに読んでいたからのようで、既に準備は整っているようだった。
     流石、普段からあれだけ息が合うだけあると言うべきか。

  • 27文字書き いちか25/01/10(金) 11:43:41

    温泉宿・2になります

    この場所へ何故来たのかという部分に付いては、ネタ回でもある為恐らくちゃんとは書かないだろうと思われるのでこちらで説明というか言い訳をしておきますと
    一応はカガリの慰労と息抜きの為になりますね
    普段から居ないですし、そういうところからラクスが色々考えた企画…のようなものという事です
    まぁ勿論、ここには人目を気にしないで少し羽目を外して貰おうという作者側からのメタ視点の方が先にあるので、後付けでの理由になりますが

  • 28二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 19:48:37

    保守

  • 29二次元好きの匿名さん25/01/10(金) 20:10:21

    温泉といえば混浴だよなあ…と思いつつ待っていたら露天風呂付きVIPルームでしたか…人目を気にすることがないので好き放題できますね!
    3が楽しみです!

  • 30文字書き いちか25/01/11(土) 03:18:00

    ここで保守兼ねてコソコソと今回の裏話を
    最初普通の大部屋で混浴の露天風呂を貸切りにする手も一応考えたのですが、人目が気になって羽目が外し切れないのでは?となり
    それではどうするかと考えた結果、どこぞで温泉付いてる部屋のある宿屋があるのを思い出した結果が今回の宿泊部屋の設定になります
    専用温泉ですから、色々気にしないでイチャイチャして頂きたい(勿論際どい展開はなしですが)そんな所存
    それとあんまり最近書いてなかったので、女の子たちがわちゃわちゃしてるところも今回書けるといいなぁ…(希望的観測)

  • 31二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 10:49:33

    保守

  • 32二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 19:30:29

    保守

  • 33二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 01:20:37

    のんびりお待ちしてます!

  • 34二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 09:01:51

    保守

  • 35文字書き いちか25/01/12(日) 11:08:23

    「……やっぱりこうなるのか」
     何やら楽しげに会話しているラクスたちに背中を向けながら、そっと呟く。
     結局、ラクスの提案通り早々に全員で専用風呂へと入ることになってしまい、拒否権すら無視で私はそのまま彼女たちに引き摺られるように脱衣所まで連れて来られてしまっていた。
     正直、一緒に風呂に入れるほど打ち解けられているとも思えないし、あれ以来未だに無理だと夜の話は断り続けている訳で、こんなところにいていいのかという気分にさえなって来る。
    「どうかしたのか?…そんな隅っこで」
     カガリがこちらの様子に気付いたのか声を掛けて来るが、こちらとしてはそういう問題ではないのだ。
     気にする必要などない、そうは言われてはいても気になるものは気になるし、そんなに急に変われるものでもない。
     そんな事もあって、今この場をどうやって凌ごうか、そんな事ばかり考えている。
    「いや、これはその……ひゃっ!?」
    「ねぇちょっと、あんた服を脱ぐだけなのに何でいつまでモタついてんのよ」
     カガリにくらいは少しくらい話しておいた方がと思い口を開き掛けたところに、フレイに催促と共に唐突に背後から抱き付かれ、思わず意図しない声が出てしまった。
     いや、寧ろ抱き付くと言うよりこれは……。
    「…………ねぇ、あんたまた胸少し大きくなってない?」
     同性だからと言って、ここまで堂々と人の胸を触ってくるのはどうなんだろうなと思うんだが。
     それに前から思っていたんだが、フレイにしろラクスにしろボディタッチに躊躇がなさ過ぎなのでは?
     きっとこの分では抱き付かれたくらいでと思われていそうだが、そもそも彼女にはラクス共々前科があるからな…。(※1スレ目参照)
    「…そんな事、どうだっていいだろう?というか、一体何をして…っ」
     挙句に背中側から器用に、断りもなく私のシャツのボタンを何気なく外してくるので、咄嗟にその手を掴んだ。
     ……本当に油断も隙もない。
    「何をって…いつまでも脱がないから、手伝おうかと思っただけなんだけど?」
     悪びれる様子もなくフレイはそう言い、速やかに準備をするようにと促してくる。
     解ってはいたが、どうあっても退路はないんだな。
     心の中でぼやく。
     今更牛歩していてもどうにもならない事は薄々理解はしていた。なので無駄な抵抗と解ってはいても一応は試みるくらいはしてみただけの話でしかない。

  • 36文字書き いちか25/01/12(日) 11:47:08

    温泉宿・3、です
    今回の話は捌く人数が多いのもありますが、温泉回と言えば…みたいなベタな展開を盛り込んでいるので間違いなく長くなる予感しかありません
    スレ主は最早ノリと勢いで書いてますが、最低でも7くらいまでは行く筈
    (校正足りてなくてすみません。誤字脱字等見掛けても適当に脳内修正しといてください)

    そんな訳で、先ずは女の子同士のお戯れは外せないだろうというところから軽いジャブをば
    この後、謎の湯気で絶妙に見えなくなる程度の状況にはなるので…たぶん
    (そもそも専用風呂にした理由って誰がどう見ても、もげろ案件だからというのもあるんですよね…)

  • 37二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 19:15:05

    待機

  • 38二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 02:49:25

    保守

  • 39二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 09:56:49

    保守

  • 40二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 16:59:22

    待機

  • 41二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 00:44:53

    待機〜

  • 42文字書き いちか25/01/14(火) 07:56:15

    進捗ですが…
    話がグダグダなのはいつもの事ですけど、話の本題に中々入らないしでだいぶ酷かったのでバッサリ書き直すことに
    それもあってちょっとお時間頂いてる感じになってます
    折角温泉に来て温泉入ってるところまで進まないのはどうかと…(地味に抵抗されてるんですよね)

    あと、例によって外出して来ます
    帰りもたぶんいつも通りくらいですね
    なので続きを今日中に出せるかはちょっと不明

  • 43二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 16:42:58

    保守

  • 44二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 00:00:46

    ほしゅ〜

  • 45二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 07:32:36

    たいきー

  • 46文字書き いちか25/01/15(水) 15:58:03

    「皆さんいつまでそんなところにいるんですの?折角のいい景色が見られる温泉ですのに」
     そう割って入るラクスに促され、二人は先に行ってると湯気で曇るガラス戸の向こうへ姿を消した。
     私以外はタオル一枚の状態で、直ぐにでも温泉に入れる準備は出来ていた訳だから当たり前ではある。
    「アスラン、まだそんな格好しているのですか?」
     視界の端で二人が行ったのを確認しつつ、私はちらとラクスの方を見た。
     そして見咎めるような彼女からの視線と圧に、自身へ言い聞かせるように言う。
    「……わかってる。逃げたりしないから先に入っていてくれないか」
     本音を言えば気が進まないのは確かだ。
     少しはこの環境に慣れたと思ってはいても、いざとなると尻込みしてしまう自分がいる。
     それも単なる羞恥心からではなく、私自身への自信のなさからくる事が理由だった。
     体のあちこちに傷痕が残っているのは3人とも既に知っている事で、今更見せたところで驚かれる程でもないというのも理解しているし、それ以外の個人的に気にしている背の高さや体型的なものも相手によっては美点に映る事も頭では解ってきているつもりだが、長年培われたものだけあって直ぐに受け入れられるものでもなく中々どうにもならない。
     私は彼女の視線から逃げる為もあって背中を向けると、半端にボタンの外されたシャツを躊躇いながらも脱ぎ始めた。
     そんな事もあって、ラクスがこちらを心配するような目で見ていたことには気付かなかったのだが。
     そこから少しの間があって彼女の気配が動き、ガラス戸の開く音の後で声がした。
    「わたくしたちがふやけてしまう前には来るのですよ」
     パタンと戸が閉まる音に、思わず手を止めて振り返る。
     ……何だか気遣われてばかりだ。
     ずっとそんな余裕もなかったから気付かなかったけれど、最近になってそんな事にも少しずつ気付きだしていた。
     そして、出来ればもう少し歩み寄れるようになれたらとも。
     それでも、彼女たちの下世話な話題には未だに付いて行ける気はしないのだが…。
     脱いだ服を畳み籠の中に入れると、大した事じゃないのにと笑われてしまいそうだなと自嘲的に笑いつつも意を決して扉に手をかけた。

  • 47文字書き いちか25/01/15(水) 16:34:54

    温泉宿・4ですね
    次辺りから本題というか、やっとキャッキャしてるところが書けそうです
    今回の部分ですが、抵抗してくる彼女を納得させる為に挟み込んだようなものだったのですよ
    一人でお風呂入ってるだけならいつでも出来るので、是非とも揉みくちゃにされてくれないといけませんからね
    それから、あれ以上粘ると後が閊えてしまいますし…
    えぇ、温泉回ですからねトラブル (?) は付き物です

  • 48二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 00:09:40

    たいきー

  • 49二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 07:38:32

    保守

  • 50二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 17:42:48

    保守

  • 51二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 01:04:48

    保守

  • 52文字書き いちか25/01/17(金) 07:10:35

    保守させてばっかり増えて申し訳ないです
    いつも有難うございます

    取り敢えずの進捗
    続きを書いて居た筈が描写にいい感じの表現が出て来なくて、気付いたら常駐先の方のネタを捏ねてました
    書きたいシチュだけはあるんですけどねぇ…

  • 53二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 13:49:32

    いえいえ〜筆はいきなり来ることもあればアレ?ってなる時の差が激しいことは重々承知ですゆえお気になさらずに!

    温泉ならではの女の子同士のキャッキャ、アスラン的にはガチ目にハードル高いですからな

  • 54二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 21:08:53

    完成までじっくり待ちますよ

  • 55文字書き いちか25/01/18(土) 08:12:44

    えっと…進捗ですが
    スムーズとは言い難いですが、一応書き出せてはいるので…今晩までには投下出来るくらいの文章量になるといいなぁ、ってところでしょうか

    コミュ下手で交友範囲がかなり狭いアスランにとって、キラはきょうだい同然の幼馴染でもあり一番傍にいて居心地のいい相手ではありますが、隠れ家にはラクスやフレイもいますから彼女たちともそれなりに遣って行かなければなりません
    以前話した通り、彼女には同性の友人がほぼ皆無だった事もあり接し方が全然解らない有様なので、以前からラクスへお近付きの印として原作同様にハロを量産して渡していたりなど試行錯誤はしているのですが、中々ハードルが高いようです
    ただそういう不器用さは徐々に理解され始めてはいるようなので、後は時間が解決してくれるのではないかと思われますけどね(キラが間に挟まって対応もしてますし)

  • 56二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 17:00:38

    保守

  • 57二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 00:02:35

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 07:46:29

    保守

  • 59二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 15:54:17

    保守

  • 60二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:48:04

    このスレでは特にラクスとフレイは似たもの同士でもありますから…
    どう接したらいいか分からないのはアスランらしいですね

    その点カガリはからっとした性格なのと自分を救ってくれた恩人であるのもありますが、双子ということで雰囲気がキラに似てるから安心する部分もあったり…?と勝手に考えていました

  • 61二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 07:09:07

    待機

  • 62文字書き いちか25/01/20(月) 08:00:54

    >>60

    そうですね、たぶんそういうところはあると思います

    気安い相手かどうかで言うなら、カガリの方が一緒に居て気が楽でしょうから

    どうしてもレスバになると弱いので、特にラクス辺りには言い負かされてしまったりもあって余計に苦手意識が先行している部分は否めないところです


    さて、進捗ですけども

    だいぶお待たせしてしまって申し訳ないです

    一応ザックリとは書けているので…今日中には何とかいけるかどうかってところでしょうか

    今回のお話はネタ回でもあると前振りをしていると思いますが、ここから先は特にそれが顕著になると思われます

    要するにコメディ寄りの構成をしているのです

    …まぁ、スレ主のネタは割と滑る傾向があるので面白いかは保障出来ませんけどね

    残念ながら狙って笑いを取れるようなお話を書けるタイプではないのでw

  • 63二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 15:53:25

    保守

  • 64文字書き いちか25/01/20(月) 22:55:01

     扉を開けた先は最上階にあるだけあって遠くには空と海しか見えていなかった。
     海へと張り出した大きなバルコニー全体が風呂場になっているような形状で、晴れている事もあって見晴らしがとても良く視界の殆どが青色で占められている。
     浴室とは銘打たれているものの想像していたよりもかなり開放的過ぎたのもあって私はその場で少しの間呆然とその風景を眺めた後、それどころではないのだと思い返した。
     見れば一足先にと入って行った3人は既に湯船に浸かっていて和気藹々と言った空気を醸し出しており、正直入り込めないなとつい思ってしまった事は否定しない。
     ……私は本当に、彼女たちと馴染めているのだろうか。
     そうしてそんな疑問を抱えたままその場に立ち尽くしていると、私が遣って来たのに気付いたラクスたちが振り向いて手招きして来た。
    「アスラン、お待ちしていましたのよ」
    「あぁやっと来たわ。あんたそんなところに突っ立ってないでさっさとこっちに来なさいよ」
    「そこで見てるより、お湯に浸かりながらの方がいい眺めだぞ」
    「…あ、あぁ」
     口々に言われた為困惑の余りにまともに返事も出来ずつい口ごもってしまう。
     一斉にこちらに視線が向いた事もあって棒立ちのまま思わずたじろいでいるとカガリが躊躇いもなくお湯から上がって来て私の傍まで来ると口を開いた。
    「中々来ないから、ちょっと心配してたんだ」
    「……すまない」
     小さく詫びると、彼女は気にするなと微笑んだ。
    「ほら、折角来たんだから楽しまないと損だぞ」
     そうして手を引かれて、彼女と一緒に浴槽の縁まで連れて来られてしまう。
    「…えっと」
     普段ならともかく、こういう状況で正直どうしたらいいのかなんてわからない。
     ここまで来てしまったのならはさっさと浸かってしまった方がいいだろうと思い、躊躇しながらも湯船に入ろうとした直後、入り口の方で物音がした。
    「ねぇ、どれくらいしたら上がって来るの?」
     様子を窺うようにガラス戸が開き、ひょっこりと顔を出して来たのはキラだった。
     勿論、部屋側には彼以外にいる訳がないのだが、完全に虚を突かれ思わず声に振り返った私は数秒固まった後…動転した勢いで湯船に飛び込んでいた。

  • 65文字書き いちか25/01/20(月) 23:00:53

    温泉宿・5です
    …どうにか進みました
    ラブコメ寄りで温泉回と言えばドタバタは付き物なので、何とかそっち方面に持って行こうとして四苦八苦した結果がこちらになります
    えぇ、後が支えてるって書いてたのはこの展開があったからなんですよね…

  • 66二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 08:39:03

    待機

  • 67文字書き いちか25/01/21(火) 08:42:57

    今回、徹底的にコメディとして振り切らせる部分は振り切らせようというつもりで書いています
    普段は割と真面目にシリアスを書いているので、面白い展開ってなんだろう?という感じではありますがね

    さて、例によって火曜日です
    外出するのもあるのですが、大して筆が乗ってないので今日中に何か…というのは難しいかと思われます
    なので、気長にお待ち頂ければと…

  • 68二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 16:49:52

    気長にまってまーす

  • 69二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 01:44:20

    このレスは削除されています

  • 70二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 01:45:12

    キラも一緒に入るもんだと勝手に思ってました
    どんな展開になるか期待してます

  • 71文字書き いちか25/01/22(水) 06:57:34

    この時点でキラ投入しちゃうとたぶんヤバいんで…顔出す程度にしておきました
    ただ脳内で無理無理って真っ赤になって悲鳴あげてたので温情で一回は回避しましたけど、二度目はどうしようかなーってところ(意地の悪い笑み)
    他の3人は全然動じてないんですけどね、いっそ囲んでイチャコラし出すくらいの余裕もありそうですし
    取り敢えず、今回に限っては遣りたい事の為に敢えてラブコメ指数上げてますからね(中々思い切った事が出来ないチキンではありますけども)

    まぁ進捗ですが、外出疲れの割に進みが良かったので今日中には投下出来るんじゃないかとは思います(例によって予定は未定)

  • 72文字書き いちか25/01/22(水) 15:26:32

    ところで、こちらに直に投下出来ないようなギリギリなものって一応需要ありますよね?(こっそり)
    うっかり書けたらしれっとWriteningで置いて行こうとは思ってますけども
    …と、保守がてらそっと予告入れておきます
    内容は例の仕切り直しの中身になります

  • 73二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 21:01:38

    >>72

    需要がありすぎるので、ご安心ください・・・(ノシ`・ω・´)ノシ バンバンバンバン

  • 74文字書き いちか25/01/23(木) 02:49:17

    「……っ!?」
     ざぶん、と割と派手な音と飛沫が上がったが、混乱の方が上回ってしまっていて気にしている余裕なんてある訳もない。
     そのまま一旦頭まで沈んだ後で耳の下辺りまで顔を出すと、思考をどうにか落ち着けようと状況を整理し始めた。
     ただ少なくとも今顔が熱いのは、断じて湯加減のせいではないという事だけは私にだって言い切れる。
    「えっ、どうかしたの!?」
    「大丈夫よ。どうもしないわ、キラ」
    「えぇ、敢えて言うならタイミングが少し悪かっただけですわ」
     何事かと驚く彼に比較的冷静な声でフレイが返し、ラクスがおっとりと続けた。
    「えっと、それならいいんだけど…。でさ、それでどれくらいしたら出て来るつもりなの?フロントから食事の時間を確認する連絡があって。後で折り返しって答えておいたけど、大丈夫だよね?」
     そんな彼女たちの対応に困惑しつつも彼は用件を口にする。
     どうやら彼がここまで来たのは単なる催促ではなくて確認の為だったらしい。
    「態々有難うございますキラ。もう少ししたら一度上がりますわ、幾ら良いお湯でも長湯は湯中りしてしまいますもの」
     ラクスがにこやかに答えた後、戸を閉めて立ち去ろうとしているキラへ横から揶揄うような声音でカガリがふと投げ掛ける。
    「そんな事を訊きに来ただけなのか?暇なら入って来てもいいんだぞ?」
     冗談めかした言い方だが、何だか半分くらいは本気のように思えるのは気のせいだろうか…。
     しかもここは混浴どころか部屋専用の露天風呂だ。だが誰の目も一切気にしなくていいとは言え…それはそれで大胆にも程があると思うのだが。
    「それも楽しそうでいいんだけど、僕としてはもう少し後にしたいかなぁ」
     キラの方は柔らかく微笑んでそう言うとごゆっくり、と扉を閉めて立ち去って行った。
    「…………アスラン、キラなら部屋の方に戻ったぞ」
     僅かな沈黙の後、カガリが苦笑しながらこちらを振り返ってそう言う。
    「……あぁ」
     何だか少しホッとしてそのままお湯の中に沈み込みたいくらいの気分でどうにか返事を返した。

  • 75文字書き いちか25/01/23(木) 02:59:58

    温泉宿・6になります

    ここでキラまで来たら確実に追い討ちを掛けてしまうので、武士の情けで少し時間差を設けることに

    今のところ気乗りはしてないようですしね


    >>73

    了解です

    そっち方面の話は滅多に書かないので、あまり過度な期待はし過ぎないで下さいね…

  • 76二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 10:04:50

    保守

  • 77二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 19:47:56

    保守

  • 78二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 05:47:59

    保守

  • 79二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 14:36:37

    保守

  • 80文字書き いちか25/01/24(金) 23:29:22

    何か雑談でもして保守らなきゃと思って来ると保守されてる有り難味…
    いつも有難うございます

    進捗ですね…
    別件書いてたのでちょっと手が止まってましたが、ジワジワ書き進めてます
    目標的には明日の夜くらいまでに書き上がればいいかなぁといったところでしょうか

    以前にも書いた気がしますがここの世界線のアスランは何やら妹味というか末っ子味が強くて、以前はキラの面倒見ていたと言われてもあんまりそれっぽく感じないんですよね…
    どうも自身へ無頓着になった事で逆にお世話されてる側になってしまってる、というのがやっぱり大きいのかもしれません

  • 81二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 06:39:06

    保守

  • 82文字書き いちか25/01/25(土) 06:50:33

    保守代わりに

    ご覧のように見事にグダグダ展開ですが、個人的にはラクスともう少し距離を縮められないかとは思ってるんですよね
    ラクス側からの矢印が大き過ぎて困惑してるところがあるので、その辺どうにかならないかと思ったり思わなかったり…
    まぁただ、デレたとこを少し見せたら見せたでラクスのテンションがぶち上がってエライ事にはなりそうではありますが

  • 83二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 14:22:46

    テンションMax超えてリミッター解除してそうですね

  • 84二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 23:45:09

    保守

  • 85二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 08:32:56

    保守

  • 86二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 16:29:16

    保守

  • 87二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 00:20:16

    テンションぶち上がりラクス様も見てみたい気もするw

  • 88二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 02:32:41

    「皆、浴衣姿も可愛いよね」
     いつも通りの語彙力皆無な褒め言葉で湯上りの私たちを出迎えたキラは、落ち着かない高級仕様の室内に少し慣れて来たようでソファに腰掛けて暇そうに端末を弄っていた手を止めて、にこにこと微笑んだ。
    「解ってたけど、宿で用意されてる浴衣だろうとこの感想なのよね…」
     呆れた様子でフレイが言い抱えていた一式を自分の荷物の上に置いてから、そのまま彼の横を陣取るように腰掛ける。
     結局あの後は私のせいで軽く浸かる程度の予定だった彼女たちまで髪を乾かす破目になり、上がってからその分の時間が掛かっていた。
     そのついでで私の方も丁寧に髪を乾かされ、現在だいぶ伸びて来ている後ろ髪を何故かクリップのような髪留めで纏められた状態になっている。
     そんなこんなで先ほどの件での気不味さもあった私は部屋に置かれていたお茶セットを手に取り、人数分の湯飲みにお茶を淹れると1つをキラの目の前に置いて残りは適当に並べた後「お茶淹れたから」と言って隅の方へと座った。
     そこへラクスがフロントとの連絡を終え戻って来て、ソファの背もたれ越しにキラに抱き付く。
    「ちょっと期待しておりましたのに、そのままお部屋に戻ってしまわれるなんて」
     よく見なくてもわかる…敢えて胸を押し当ててるのくらい。
     内心ツッコミたいのを堪えて、自分の分のお茶に手を伸ばす。
     しかもカガリもキラを挟んでフレイの反対側に既に当たり前のように座っていて、完全に彼は囲まれている状態だ。
     ここで断りを入れるとすれば、こんな関係ではあるがいつもは昼間の大人たちが居ない時間帯でも人目を気にしてここまで露骨にハーレムでございとばかりの破目を外した状況にする事は滅多にしない。
     ただ、今は誰も見ていないという事もあってラクスたちがいつも以上に積極的なのだけは確かだった。
     キラの方もそんな状況が満更でもないのか、三方から彼女たちに張り付かれているのは特に気にしていないらしい。
     まぁ、傍から見れば異常だけれど彼にとっては等しく大事な存在である事は間違いないのだから、これくらい問題ではないのだろう。
     しかもその中に自分も含まれているという、未だ完全に飲み込み切れていない事実があるのだが…。
    「アスランはこっち来ないの?」
     いっそ無邪気にそう訊ねられてしまって困惑する。
    「……別にいい」

  • 89文字書き いちか25/01/27(月) 02:49:10

    名前欄直すの忘れてたんだなー、これが(駄目じゃん)

    更にグダグダと続きまして、温泉宿・7になります
    予告では最低限で7と言ってましたが…最少で10くらいまで続きそうな感じですね、これは
    この温泉回ですが、ここのところキラと二人でのシチュが続いていたので息抜き的な緩めのお話を書きたかったのと、別スレで隠れた名湯の宿でドタバタ遣ってるのを見て降りて来ちゃったから仕方ないんです(今更の言い訳)
    勿論ラブコメも書きたいんですが、コミュ下手が少しずつ気を許して行く過程だって書きたい
    筆が進まない中、スレ主はそんな欲張りセットな事を考えてました

  • 90二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 10:06:51

    ワクテカしながら待ってます

  • 91二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 17:24:35

    保守

  • 92文字書き いちか25/01/27(月) 23:57:07

    一応、ここに投下出来る範囲なのでヤバそうなものは出て来ません、念の為
    1スレ目の最初のSSくらいの内容が投下出来る限界範囲ギリギリだろうなとは思ってますんで
    幾ら閲注付けているとは言っても、これ大丈夫か?って考えてしまう時は無理だなって判断してるので

    進捗は、進み具合としてはボチボチですかね
    …でも明日火曜なんですよ、なので書き上がるかは不明
    まぁ上記の通り、イチャイチャは節度を保って書いております
    なお、彼女自ら甘えに行ける訳もないので他3人の積極性に正直どうしたらいいのか解らないといった状況になってますね…

  • 93二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 08:25:08

    保守

  • 94二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 17:41:15

    保守

  • 95二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 01:16:52

    保守

  • 96二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 09:57:16

    保守

  • 97二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 18:13:31

    保守

  • 98二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 00:21:54

    保守

  • 99文字書き いちか25/01/30(木) 05:59:07

     大体、両脇どころか背後まで埋まっているのに、どこに行けばいいというのか。
     それこそハロウィンの時のように膝の上にでも乗れと?
     あの時は本当に…只でさえ落ち着かないのに彼女たちには生温かい目で見られているしで、私自身どうしたらいいか判らなかった。
     そうしてお陰で膝の上に確保されてしまった状況を思い出してしまい急に頬が熱くなって来てしまったのをお茶を飲んで誤魔化している前で、彼の腕に絡みつくように自身の腕を回してフレイがベッタリとしな垂れ掛かりだしていた。
    「ねぇキラ、折角温泉のある旅館に来たのにそのまま帰るつもりじゃないわよね?」
     指でのの字を書きながらそう問う様子は、明らかに甘えていると言うよりか誘惑しているようにも見える。
     やはりと言うか、彼女も期待してたクチか…。
     そんな事を思いながら無言でお茶を啜っている私の目の前でキラは弱ったような顔で笑っているが、個人的な主観が入っているせいもあるにしてもデレデレになっているようにしか見えなかった。
    「まぁ…後でね」
     彼は彼女からの問い掛けへ暈すように曖昧に答えている。
     キラは根が面倒臭がりだし、どうせ寝る前辺りに一度入るくらいでいいとでも思っているのだろうと思う。
     …とは言え、さっきはカガリの誘いに乗って入って来るのではと一瞬焦ったんだが。
     と言うか、どうしてあのタイミングだったのか…。
     そんな事を思っていると、キラがふと思い出したように口を開いた。
    「そう言えば、ここにあったお茶菓子待ってる間に食べちゃってさ…」
     申し訳なさそうに言われてから、確か部屋に入って来た時点でテーブルの上に土産物の試食も兼ねていると思われる餡子入りらしい和風の菓子が幾つか籠に入っていたなと思い返す。
    「…確かに何かあったな。そう言えば」
     元々甘いものに目がないのは知っていたし、恐らく待っている間も暇だったのもあってつい食べ切ってしまったんだろうという事も直ぐに推測が付いた。
     まぁこちらとしてはそんなに得意でもないから別に構わなかったのだが…。
     それに最近はこんな感じでだいぶマシになったが、一時はだいぶ参っていた事もあって食事も好物ですらまともに喉を通らない時期もあったのだから、それを思えば多少のことでは目くじらを立てるまでもない。
     …恐らく彼女らの考えもこんなところなのだろうか。

  • 100文字書き いちか25/01/30(木) 06:14:40

    更に続いて、温泉宿・8となります
    着地点自体は一応用意してはあるのですが、少し詰め込み過ぎたかなぁとは現在思っているところではあったり…
    まぁ、いつもだと敢えて書かない(書けない)シチュもあるので面白がってる節もあるにはありますし

    照れ屋には「自分からイチャつきに来い」はだいぶハードル高いですよね
    飛び越えなきゃいけないのはハードルどころか、棒高飛びの高さかもしれませんが
    取り敢えず、次かその次くらいで書きたい事の半分は書けそうです
    まだ温泉回終わらないんですよねー、予定してた内容からすると

  • 101二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 13:50:31

    保守

  • 102二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 13:55:34

    確かにアスランから行くのはまだ…いつかは何とかなるかもしれないけれども…

    お菓子食べちゃったで思った、食後のデザートはわたし達でしょみたいなノリをフレイはやってしまいそうよなと

  • 103文字書き いちか25/01/30(木) 22:51:04

    おっと…時間が迫ってた
    10時間ギリギリやわぁ

  • 104二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 02:35:52

  • 105二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 07:54:51

    二時間猶予無いの地味にきついよね

  • 106文字書き いちか25/01/31(金) 14:06:21

    絵にも同じ事が言えるのですが、書いてから少し寝かせた方が頭が冷静になって客観的に書けたものを見られるようになるところがあります
    形容詞や読点とか末尾の書き方、見直すと言葉の繋がりの違和感に気付いたりもしますね
    それこそ、書いていた時に出て来なかった文章が出て来る事もありますから
    その分待たせることになるので、余り置き過ぎるのも問題ですけど…ね

  • 107二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:08:13

    保守

  • 108二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 07:09:43

    保守

  • 109文字書き いちか25/02/01(土) 13:48:27

    寒さでちょっと頭痛の気配がしてますが、たぶん大丈夫…

    さてさて、進捗
    筆が乗らないと言うより、文章の繋がりが気に食わなくて現在…
    目標は今日中の投下ですが、これはちょっとわからんところですね
    (それにしてもラクスからの妹分を可愛がりたい圧が凄いなぁ)

  • 110二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:44:57

    保守

  • 111文字書き いちか25/02/01(土) 23:03:57

    時間が迫っているので保守代わりに

    元スレから話を経る過程で時間経過をさせている事もあって、それぞれのスタンスや態度の変化など意識をして少しずつ変えてはいるつもりなのですが、正直そんなに上手くいっている気がしませんね
    目に見えるものとしてはアスランの髪の長さの描写なんかもそういう物の一つでしょうか
    温泉回という事もあって今回髪を纏めさせたのも、伸びたことを強調しようという意図が一応あったり…
    ちなみに運命時系列でAAに乗ってオーブを出る頃には、コラでもよく見掛ける背中に掛かる程度まで伸びてるイメージにはしてます
    綺麗に伸ばすという意識がない当人に代わって、周囲がお手入れしてくれてる感じにはなってるんですがね

  • 112二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 04:56:59

    保守

  • 113二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 13:21:44

    保守

  • 114文字書き いちか25/02/02(日) 18:10:18

    「もう、そういうとこは子供みたいなんだから」
    「そんなにお気に召したのでしたら、お土産には同じものを買って帰りましょうか」
     などと、これでもかとばかりにキラに密着しながら口々に言っているのを横目に落ち着かない気持ちを誤魔化す。
     ベタベタ、イチャイチャ、擬音にすると正にこんな感じの光景が目の前で繰り広げられているのだが、余りの甘ったるさに視界の端で見ているこちらまで恥ずかしくなって来ていた。
     勿論彼女らと一緒になって彼に張り付くなんてとてもじゃないけれど来ないし、正直なところこうしてお茶を飲んでいるだけでは間が持たない。
     そして手元の湯のみの中身を飲み尽くした頃、いよいよ以って場の空気に耐え切れずに私は思わず立ち上がった。
    「…どう考えてもお茶菓子くらいは要るだろう。売店にでも行って見繕って来るから」
     急に全員の視線がこちらに向いて何だか変な間が空いたが、この場に居続ける気拙さに比べたら大したことじゃない。
    「だったら、実際に食べ尽くしたキラが行くべきじゃないのか?」
     カガリが疑問を呈するが、私から言わせればこの場から逃げる為の後付けの理由でしかないのだ。
    「…こいつに任せたら本当に適当に買って来られるからな。それに折角人目を気にせずいられるんだから、もう少しそうしてればいい」
     私としては身の置き場に困っていたので、買い出しに託けるのは自然に抜け出す口実とするには寧ろ好都合なくらい。
     すると席を立つ私を見てキラに背後からくっ付いていたラクスが慌てたように顔を上げた。
    「それでしたら、わたくしも一緒に」
    「…いや、これくらい私一人でも問題ないから」
     一人になりたいのだから付いて来られても困る。
     そんな事を思いながら素っ気なく言い返して部屋の鍵を手に取り廊下へ出たところに、後ろから気配と共に小さな足音が付いて来る。
     気付いて振り返ると、そこには断ったにも拘らず追い駆けてきただろう、私を妹と呼んで憚らないラクスの姿があった。
    「…人目を気にしないで好きに出来る時間は貴重だって言ってなかったか?ラクス」
    「えぇ、でもそれは貴女にとっても同じことでしょう?アスラン」
     こちらを見てにこにこと微笑んではいるが、何やら逆らい難い妙な圧を感じる。
     ここ数ヶ月でだいぶ慣れたとはいえ、隙あらば私を構おうと距離を詰めてくる彼女は相変わらず苦手だ。

  • 115文字書き いちか25/02/02(日) 18:13:01

    「それに、こういう機会でもないと貴女と二人でお買い物なんて滅多に出来そうにありませんでしょう?しかもこういう場所で、ですもの」
     そう言うと、じゃれるようにこちらの腕に自分の腕を回す。
     それこそまさかここまで来て邪険にして追い返したりなんてしませんよね?と言外に言われているようだった。
    「…そうやってゴネるのはキラだけで十分なんだけどな」
     額を押え渋々とそうぼやく私の都合などお構いなしだ。
     どうにか理由を付けて抜け出してきたというのに。と思わず溜め息を吐いた。

  • 116文字書き いちか25/02/02(日) 18:33:08

    本当に見事にグッダグダだなぁと思いつつも何とか自分の中では納得出来る範囲に収めたので…
    という事で温泉宿・9となります
    早速自分で脱字見付けて凹んでますが、見掛けても適当に補整して読んで下さい
    ここら辺りでやっと書こうと思ってた内容の半分くらいですかね
    (下階にあるお土産物売り場での買い物シーンを飛ばすか否かはちょっと脳内会議中ですが)
    もしお買い物しているところを書くにしても場所が切り替わるので、キリがいいので2レス分割で押し込んでます

    ここまではまだ昼間なのですが、後半は日が沈んで以降くらいの時間帯へ場面が移動します
    勿論スレに投下出来る範囲なので、際どい描写はありません(もし書くならWriteningに別途…書けるのか?)
    度胸がないので出来ても謎の白いモヤや湯気で隠せる範囲に留まりそうなんですがね…

  • 117二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 01:09:49

    お姉ちゃん、妹をかまいたいの巻

    Writingもばっちこいです!

  • 118二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 09:37:05

    保守

  • 119二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 16:50:57

    保守

  • 120文字書き いちか25/02/03(月) 21:01:24

    えー、構いたがりの姉と構われる妹の買い物風景(?)見たい人~?(取り敢えず訊いてみる)

    一応、スレ主は後半部分もお買い物してるとこもどっちも仕込み始めてますけども…

  • 121二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 21:13:34

    ハ--( 'ロ')/'ロ')/'ロ')/'ロ')/ーーイ!!!

  • 122二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 21:17:44

    (゚∀゚)/ ハーイ

  • 123二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 21:23:13

    ハイハイハイ!

  • 124二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 03:27:58

    待機

  • 125文字書き いちか25/02/04(火) 09:32:57

    挙手有難うございます
    食い付き凄いなw

    書く前から脳内会議で圧迫されてたので、一応書く方向で決まっていたのですが需要ってどんなもん?と気になったもので…
    ラクスとの二人でのシチュはかなり少ないのもあって、何れは何かしら遣る予定ではありました
    という事で開き直ってグダグダ極めることにします、今暫くお付き合い下さい

    ですが、例によって火曜日なので…
    進捗としては内容は半分くらい出来てるのですが、流石に今日中は無理かと

  • 126二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 16:49:04

    まったりと待ってま~す

  • 127二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 00:13:59

    ラクスとアスランの姉妹会話楽しみの保守〜

  • 128二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 04:56:58

    甘やかしたくてうずうずするラクスか

  • 129二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 13:02:54

    待機

  • 130二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 21:09:14

    保守

  • 131二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 01:42:21

    アスランが一緒なら例え買い物途中でナンパされようが瞬殺してくれるという絶対的な信頼がある

  • 132二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 06:28:03

    ナンパするバカは居るんだろうか?

  • 133二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 14:25:56

    保守

  • 134二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 22:12:37

    保守

  • 135二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 04:48:18

    保守

  • 136二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 13:31:57

    保守

  • 137文字書き いちか25/02/07(金) 20:55:45

    保守有難うございます
    続きの方、だいぶお待たせしてて申し訳ないです
    お姉ちゃんからの構いたい圧が凄くて会話だけ一気に書き出したら、それはそれはエライ事になったので収拾付かなくなりまして…一旦脇に置いてました(会話部分だけで1000文字余裕で超えてた)w
    余りに多かったので彼女には申し訳ないですが、少し内容整理して書きたい要点で纏める方向にする事に…
    これは確かにアスランもタジタジになりますわぁ、と変な納得をした次第
    それもあってお時間頂いてます
    頑張って書いてるので…ご期待通りになるかはともかく、もう少しお待ち頂ければ幸いです

  • 138二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 03:05:53

    待ってます

  • 139二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 09:58:33

    保守

  • 140二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 19:12:20

    待ってま〜す!!

  • 141文字書き いちか25/02/08(土) 19:23:22

    保守を兼ねて進捗を…
    実はこの温泉回だけで1万文字を超えてしまいましたw
    グダグダ展開もここまで来れば大したものですが、どうにか纏めなければなりません
    現在、脳内会議でラクスから圧迫面接を受けてるような状況になっていて、ちょっと大変な事になっています
    キラもでしたけど、何でこうも押しが強いんでしょうねぇ…
    内容は半分くらいバッサリ書き直してます
    可愛い遣り取りになればいいのですけど、なにぶんコミュ下手のアスランが相手ですのでぎこちなさ過ぎてどうにもなりませんな
    今晩中に何とかしたかったのですが、ちょっとわからない感じです

  • 142二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 01:54:33

    保守

  • 143二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 07:01:47

    何処かでカット無しとか見て見たいですね

  • 144二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 15:28:01

    1万字でも読みまっせ(`・ω・´)

  • 145二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 00:28:09

    保守

  • 146二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 07:04:42

    待機

  • 147二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 17:04:24

  • 148文字書き いちか25/02/10(月) 19:26:07

     そんなこんなで、エレベーターを使って下階へと降りて来る。
     困惑している私とは裏腹に、半ば強引に私に付いて来たラクスはとても上機嫌で、浴衣にサンダルという出で立ちでなかったらスキップついでに鼻歌でも歌いだしそうな様子だった。
    「…随分と機嫌がいいようだな」
     しかも手を離したらはぐれてしまう、とばかりに私の腕を掴まえて来ているが…そこまでくっ付かれても困る。
    「勿論ですわ。さっきも言いましたけど、貴女と二人だけでお買い物する機会なんて今まで中々ありませんでしたもの」
     楽しそうで何よりだが、そのお陰でこちらは一人きりになるタイミングを逸してしまった訳なので何とも言えない。
     とは言え断じて彼女を嫌っている訳ではないし、寧ろ好ましい方の部類ではあっても自分としては振り回されてばかりで対応が難しく、そういう意味ではやはり苦手な相手なのだ。
     売店には土産物の定番のような商品以外の物もあったが、今の目的はお茶と一緒に食べられそうなお菓子の方だ。
     にも拘らず、ラクスは売り場の隅にあるマスコットやポストカードなどに早速興味を持ち出していて、マイペースそのものだった。
    「ラクス…今回の旅行は確か本来部屋に篭る前提で予定組んでいただろう。そんなに悠長にしていると日が暮れてしまうからな?」
     念の為に釘を刺す。まぁ、こんな事は場の空気に音を上げて逃げ出そうとしていた私が言えた義理ではないのだろうが。
     すると言われた方のラクスは露骨に残念そうな顔をしながらも「そうでしたわ」と呟いた。
     どうも旅行の趣旨を失念していたらしい。…いや、流石に忘れる程のことか?
    「いけませんわ。嬉し過ぎて、ついうっかりしていました」
    「……取り敢えず、幾つか買ったら戻るからな」
     あまりの返事に唖然とした後、頭を抱えたのは言うまでもない。
     少なくともこれが自分一人で来たというのなら暫く時間を潰すことを考えていたところだが、彼女が居る以上は生憎とそういう訳にもいかないのだ。
     こうなったら仕方ないと諦めて一緒に早々に戻るしかないのだろう、そう思って早々に頭を切り替えた。
     そうして平積みされている物の中から好き嫌いが出なさそうなものを見繕って幾つか選んでいるところにラクスが来て、こちらもと差し出して来る。
     どうやらキラが食べ切ってしまったものと同じ物らしい。

  • 149文字書き いちか25/02/10(月) 19:35:13

    お待たせしてしまって申し訳なかったです
    取り敢えず二人での遣り取り部分が大体何とか纏ったので、順次投下させてもらいます
    という事で温泉宿・10です

    内容は予定していた後半に入る前のちょっとした閑話休題というか、インターバル的な部分なので箸休として読み流して頂けるくらいのものにしたかったのですが、会話部分を半分くらいに削ったものに地の文で肉付けしたので…まぁ実質同じくらいかそれ以上の文字量になってしまいました
    本当、どうしてこうなった…(遠い目)

  • 150二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 00:39:24

    貪欲スレ民ですゆえどんなものが来ようがщ(゚Д゚щ)カモーンです

  • 151文字書き いちか25/02/11(火) 02:15:42

    「流石にこれは帰りに買えばいいんじゃないか?」
     甘やかすばかりではと思って敢えて避けていたのだが、どうやら彼女はそうは思っていなかったようだ。
    「ですが、手持ち無沙汰だったとは言え、全部食べてしまうくらいにはお気に召していたみたいですもの」
    「…ラクスがいいと言うなら構わないけどな」
     思うところがなかった訳ではないが、買い物にいつまでも迷っている訳にもいかないので彼女から受け取ると、足早に会計を済ませることにする。
     そうして会計をする為にレジに商品を持って行くと、気安い感じの店員の男性が話し掛けて来た。
    「お嬢さんたち美人だねぇ。目の保養になったから、サービスしちゃおうかなぁ」
     調子のいい事を言って愛想がいいが、こういう風に話し掛けられるのは本当に対応に困ってしまう。
     私が返事に困って黙っていると、すかさず隣にいたラクスがにこやかに微笑み返した。
    「うふふふ、有難うございます。おじさまお上手ですのね」
     そうおっとりと言葉を返す様子に、一人そっと胸を撫で下ろす。
     ……彼女がいてくれて、少しだけ助かったような気がする。
     だがそんな事を思ったつかの間、自慢の妹だと言い出したので慌ててラクスの方を見た。
     相手から話を振られたとは言え、誰がこんなところでそんな話を聞くというんだ。
     動揺しつつ肘でそっと突いてみるが、彼女はこちらからの視線など気にも留めていない。
     そもそも口を挟めるような気がしなかったのもあって私はそれ以上は黙って見ているしか出来なかったとも言うが。
     そうして彼女は一頻り店員と世間話をした後、支払いを済ませ売店を離れた。
    「……ラクス、今のはどういうつもりだ…」
     部屋へ戻る為にエレベーターの方へと向かいながら、今しがたの店員との遣り取りに対して僅かに咎めるような声色でラクスへ問う。
    「何かございまして?」
     けれど何の悪びれもなく微笑み返して来る彼女がさも当たり前でしょうと言いたげで、それだけで頭が痛い。
     流石にこんな場所まで来てドヤ顔で面識のない相手に妹自慢されるとは思ってもいなかったのだ。
    「恥ずかしいから、ああいうのは…」
    「美人でスタイルが良くて非の打ち所のない自慢の可愛い妹です、って事実を言っただけですのよ。それのどこが恥ずかしいことなのでしょう?」
    「だからそういう…」
     それを聞かされている相手もさぞ返事に困っただろう。

  • 152文字書き いちか25/02/11(火) 02:27:38

    温泉宿・11ですね
    この二人での場面はほぼ完品になっているので、珍しく順次投下という形に(後半分が閊えてるので)
    そんな訳で、若干暴走気味の姉のはしゃぎ具合にひたすら困惑し溜め息を吐いてる妹分の様子の続きになります

  • 153二次元好きの匿名さん25/02/11(火) 09:33:34

    ワクテカ待機

  • 154文字書き いちか25/02/11(火) 15:02:06

     そう思いながら、今日に入って何度目になるかも判らない溜め息を吐いた。
    「ずっと思っていた事なんだが、何故私を妹認定しているのかを訊いても構わないか?」
    「改まってどうか致しましたの?」
    「…そもそも私たちは血の繋がりもないし、父親同士が元盟友で縁があっただけ。それでどうして妹のように扱われるのか、ずっと不思議で仕方がなかったんだ」
    「簡単な話ですわ。貴女が可愛らしかったから、ですもの」
    「あの当時は、だろう。少なくとも今は…」
     私からの質問に一瞬きょとんとしたものの、屈託なく微笑むラクスが今は少し眩しかった。
    「別に貴女の見た目だけで言っている訳ではないのです。普段しっかりしていているのにどこか放っておけない、そんな気持ちにさせられるところですとか…照れ屋さんで少し引っ込み思案なところも。もしわたくしに妹が居るのならこんな子が…いえ、貴女が妹ならいいって思いましたの」
    「…そんなに買い被られても」
    「買い被りなどではありませんわ」
     拳を握り締めて前のめりで力説するその姿は同性から見ても可愛らしいものだが、勢いが強くて若干引きそうになる。
     そんな僅かな沈黙の後、ラクスが何やら思い付いたのかキラキラとした何かを期待するような目でこちらを見上げて来た。
    「そうですわ、この際ですのでわたくしのことをお姉さまって呼んでみて欲しいのです」
    「え、…は?」
     彼女の提案に思わず素っ頓狂な声が出てしまい、焦って周囲を確認してしまう。
     …良かった、近くには誰もいなかったようだ。
    「ですから、お姉さまと…いえ、いっそのことお姉さんでもお姉ちゃんでも構いませんわ!」
     最早畳み掛けるように自分を姉と呼ぶようにと強請るラクスからの熱量と圧に困惑したままその場でたじろぐしかない。
     まさかここまで兄弟に対して強い憧れのようなものを持っていたとは思っていなくて、唖然としたまま彼女を見た。
     私もぐうたらなキラを弟のように散々面倒看て来たけれど、それでも流石に本当に弟のようには扱ってなかった訳で…なので彼女の感覚は些か理解しかねるというか、そんなところだ。
    「ここでいつまでも話し込んでいると、いい加減捜しに来られると思うんだが…」
    「でしたら、今ここでわたくしを姉と呼んで頂ければ帰りますわ」
     ラクスは真顔でキッパリとそう言い切る。

  • 155文字書き いちか25/02/11(火) 15:13:09

    そんな訳で、温泉宿・12
    二人での場面の会話部分だけでエライ事になったとは書いたと思いますが、マジでキリがない状態になってたんですよ
    どれだけ構いたかったんですかと思いながら、半分くらいゴッソリ削ってここまでで3000文字弱…
    まぁこの場面は次までなので、あと1000文字追加されますけどねw

  • 156文字書き いちか25/02/11(火) 21:53:16

     どうあっても私がこの場で彼女を姉と呼ばないと梃子でも動かないつもりらしい。
     只々額を押えたまま深く嘆息する。
    「…………姉上」
     不本意だったがこのままでは埒が明かないので暫く逡巡した後、視線を逸らしたままぼそりと小さくそう呼んだ。
    「…これでいいか?」
     そしてそっと彼女の方を窺うくと、何故だか感極まった様子で私の方を見たまま立ち尽くしていた。
    「ちょっ、今度は何だ」
    「も、もう一度お願いしますわ」
     歓喜に打ち震えながら言うような事のか、と心の中でツッコミが追い付かなかったし、あんなに気の入っていない棒読みでもいいのかと更に脱力しそうな気分にもなって来る。
    「こんな事、何度も言わせるつもりなのか?」
    「そこを何とかですわ」
     大体こちらを拝むようにして頭を下げてくるなんて、大袈裟にも程があると思うのだ。
    「こんなの態々拝み倒すほどの事じゃないと思うんだが…」
    「それ程の事ですわ!」
     流石に食い気味で断言されては絶句するしかない。
     必死過ぎるだろう、流石に…。
    「……わかった。だがもう何度も言うつもりはないからな?姉上」
     結局折れてしまう事になるのかとも思ったが、こうでもしなければ動かないつもりなのだから仕方がない。
     言い聞かせるようにそう告げてから、先ほどよりほんの少しだけ気持ちを入れて言い直した。
    「…アスラン、わたくし本妻を譲る以外なら何でもお願いを聞いても構いませんわ」
     ラクスは余韻を噛み締めるように少しの間目を閉じて浸っていたが、目を上げるとおもむろにそんな事を言い出す。
    「だから、何でそこまで大ごとになるんだ…」
     そもそもキラの傍に居られるなら、この際順番だとか序列なんてどうでもいい事ではあるので別にどうでもいい話だ。
     それに彼女に対してお願いしたいことなんて、せいぜいが構い倒しに来ないで欲しいくらいしかないのだが…まぁこれは黙っておいた方がいいんだろうな。
     私は盛大に溜め息を吐いてから、頼みは聞いたのだからとラクスを部屋へと引き摺るように戻る事にしたのだった。

  • 157文字書き いちか25/02/11(火) 22:06:32

    温泉宿・13、投下しました
    こちらで予定していた温泉回の話の内容としてはこれで半分ほど
    文章量は正直、前半側へだいぶ比重が寄ってるような気はしますが…

    実は呼び方で少し悩んだんですよね
    だけど、お姉さまっていうような性格じゃないし、かと言って姉さんやお姉ちゃんも何かが違う…
    最終的に、ご両親は父上母上呼びだしそっちの方が抵抗小さいのでは…となり、こうなりました
    とは言え、まさか妹分から姉呼びされた位で限界化するとはw
    本気で甘えられたら(あの性分的にはほぼ有り得ないですが)どうなるんだ、割と真面目に

  • 158二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 01:56:54

    >>157

    鼻血出して倒れるとか?

  • 159二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 06:06:25

    >>157

    周りに「甘えてくれましたわ」って自慢するとか?

  • 160二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 13:38:51

    >>157

    こっそり録画録音する

  • 161文字書き いちか25/02/12(水) 14:39:38

    なるほど、周囲にドヤって回るのは確かにありそうです

    進捗ですね
    続き部分の大まかな部分はざっくり出来上がっているので、肉付けしていく作業をしているところです
    今日中にお出し出来るかはちょっと不明
    ある種のお約束を遣っておこうというのが温泉回での当初の目的だったのですけど、書けているような書けていないような…
    ある種のネタ回でもあるので、どこまでぶっ込めるかなぁ…みたいには思ってます
    流石にギリギリには挑戦しませんけどね

  • 162二次元好きの匿名さん25/02/12(水) 22:06:18

    保守

  • 163二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 03:19:54

    >>157

    キラに「アスランがお姉ちゃんって甘えてくれましたわ」って報告するんじゃないかな

  • 164二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 08:35:14

    保守

  • 165二次元好きの匿名さん25/02/13(木) 16:43:16

    待機

  • 166文字書き いちか25/02/13(木) 22:26:26

    明日はバレンタインですね…流石に時系列的に日が浅いのでネタにも出来ないんですけども
    別件を書いているのもあって、取り敢えず今晩中はちょっと難しいですかね…

    毎度ながらスレ主がぼんやりしている間に保守して頂いているので、とても助かっております
    …が、別のスレで何やら困ったお話を小耳に入れました
    内容としては保守の為に「保守」や「ほ」だけを書き込むと規制を受けるらしい、というものです
    事実確認が出来ていないので、真偽は今のところ不明ではあります
    気をつけるに越した事はないとは思われますが、果たしてどうなのでしょうね

  • 167二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 08:17:51

    保守

  • 168二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 14:57:40

    保守

  • 169文字書き いちか25/02/14(金) 23:00:15

    リアル都合もあって大変お待たせしております…
    マルチタスクとは無縁の人なので二兎追うと完全に身動き出来なくなるんですよね
    ぼちぼち書いてはいますけども
    敢えて後回しにしてる温泉と言えばのお約束を遣りたくて、このグダグダ温泉回を書いているので頑張って残りを〆に行きたいと思います
    それ以外にもお話のネタはありますしね
    何だかんだで4スレ目が見えて来てて、スレ主実は戦々恐々しております
    手持ちを消化し切る頃にはどこまで続いてるのやら…
    その頃には流石に飽きられてそうだなぁ、なんて思ったりしなくもないですが

  • 170二次元好きの匿名さん25/02/14(金) 23:04:05

    >>169

    完結するまでワクワクしながらついて行きますよ

  • 171二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 08:09:10

    保守

  • 172二次元好きの匿名さん25/02/15(土) 16:51:36

    どこまでも付き合います
    書き切ったと思われるまで

  • 173二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 00:01:26

    保守

  • 174二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 07:26:05

    保守

  • 175二次元好きの匿名さん25/02/16(日) 16:55:58

    待機

  • 176二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 01:24:13

    保守

  • 177二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 07:16:28

    保守

  • 178二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 07:19:21

    保守ばっかりだし一回落としてスレ主が落ち着いたタイミングで立て直してもらうってのはどう?

  • 179文字書き いちか25/02/17(月) 11:51:46

     ――数時間後。
    「……よし、誰も居ないな」
     皆が寝静まったのを確認した夜半過ぎ、脱衣所から部屋の方を覗いて誰も居ないのを改めて確認してから、私は間接照明に照らされた天井のない開放的な部屋専用の温泉設備の中に足を踏み入れていた。
     そこは夜の静寂の下、星の瞬く空が広がっている。
     そのままひたひたと湯船の方へと向かい、縁に腰を下ろすようにして薄く濁った色のお湯に音を立てないよう静かに浸かった。
     昼間はドタバタし過ぎて落ち着いて入っていられなかったのと…出来れば一人で落ち着きたかったのもあって、皆を起こさないようそっと抜け出してきていたからだ。
     深く息を吐いて、そのまま背中を預け何気なく空を見上げる。
     一泊だけというスケジュールの上慣れない場所という事もあって、思ったより疲れているんだろうなとお湯に浸かりながらそんな事をぼんやりと考えていると、出入り口の方で小さな物音がして、我に返った。
     確か、入る前に一度様子を見ていたし、抜け出す時も気付かれていたようには思えなかったのだが。
     反射的に振り返って、思わず我が目を疑いたくなった。
     脱衣所からの入り口の戸が少し開いていて、そこからは昼間の焼き直しのようにキラがひょっこりとこちらを覗き込んでいたのだ。
    「あ、やっぱりここに居た。いつの間にか姿消えてるからどうしたのかと思ったよ」
    「…っ、キラ!?」
     思わず立ち上がりかけるが、そんな事をしたら逆に色々見えてしまうのに気付いて身構えるだけに留めた。
     裸なんて何度も見られているだろうと言われるかもしれないが、それとこれとは別問題だ。
    「言っとくけど、出入り口はここしかないからね?まぁ幾らなんでもその格好でバルクールみたいな真似なんてしないとは思うけどさ」
     彼はこちらが慌てて身構えたのを見て、一応宥めようと思ったのかのんびりとした口調のままそう言うと、小さく笑う。
    「…ね、寝てたんじゃなかったのか?」
     正直気付かれていたという事より、こうやって覗かれている方に動揺しているのだが、事実として退路がない以上彼の挙動に意識を向けるしかない。
     そんな私の様子に気付いているのかいないのか、キラは昼間の件を少し申し訳なさそうに話し出す。
    「ずっと気になってたんだよね。君が自分から来られないのは僕が一番解ってるし、遠慮させてるんじゃないかって」

  • 180文字書き いちか25/02/17(月) 12:09:07

    お待たせしております

    温泉宿・14です

    リアル事情もありましたが、微妙にスレスレな内容になるので(湯気や謎のモヤが発生するレベル)どう書こうか迷っていた事もあって思ったよりお出しするのが遅くなってしまいました


    >>178

    ご提案有り難いのですが、スレ主としては今回のお話を次スレまで引っ張るのもどうかと思っているので

    保守ばかりで心苦しいのですけれど、どうかこのまま行かせて下さい

  • 181二次元好きの匿名さん25/02/17(月) 19:04:16

    保守

  • 182文字書き いちか25/02/17(月) 23:49:34

    「別に遠慮なんてしてない…」
     こいつ…その割に自分で来ないのかと揶揄ってたじゃないか。
     思いつつも開いたままの入り口側の様子を見ていると、ちょっと待ってねと断りを入れられ一旦引っ込んだことで彼が何をしているのかに気が付いた。
    「っ…ちょっと待て、お前さっき寝る前に入ってなかったか?」
     逃げ場がないとは解っていても、思わず退路を探してしまうくらいには焦った。
     子供の頃から何をするにも一だったとは言え、流石に入浴だけは一緒にした事はない。
     それだけじゃない。最近はキラの気分に任せているが、基本は私たち4人の権利は平等ではあるのだ。
     昼間の遣り取りのように椅子取りゲームよろしく場所を取り合ったりは割とあるにしろ、こんなに露骨に独占状態となると…。
     ……だとするなら流石にこれは抜け駆けになるんじゃないだろうか。つい、そんなことすら考える。
     それでも言うまでもなく、恥ずかしいのが一番大きいのだが。
     開けたままの出入り口からは何かをしている気配がしていたが、再び顔を出した時には案の定の想像通り腰タオル一枚という出で立ちだった。
    「さっき入ったし、もういいかなって思ったけど、君も居るしどうせここまで来たしで気が変わった」
     言い訳めいた言葉を悪戯を思い付いた時のような表情と口振りでそう言ってから、彼はそのまま躊躇も遠慮も一切なしにスタスタと遣って来てそのまま湯船に入って来たので、私は無言で距離を取る事にする。
    「もう…そんなに警戒しなくても変な事はしないってば」
    「……どうだか」
    「信用されてないなぁ…」
    「そういうのは普段の行いを振り返ってから言え、このどすけべ」
     こちらからのジトリと睨む視線に弱ったなぁとばかりに苦笑いをしているので、ここぞとばかりに文句を言ってやる。
     ただの添い寝だと言っておいて、その後で気が変わったとしれっと何度迫って来たと思ってるんだ。
     こっちの気も知らないで。…いや、少しくらいは察してる癖に。
     だというのに、しょうがないなぁと呟いた後で何を思ったか、こちらへにじり寄り始めた。
    「ねぇ、もうちょっと傍行っていい?」
    「…そんな事言って、いいって言う前にどんどん距離詰めて来てるじゃないかお前」

  • 183文字書き いちか25/02/17(月) 23:57:13

    温泉宿・15です
    特に何もヤバいことはしていませんが、絵面は肌色面積が矢鱈大きいです…
    そもそも、くっ付くの好きな彼氏と恥ずかしくて出来ない彼女という組み合わせの段階でこの後何が起きるかなど大体想像が出来てしまうかもしれませんがw
    …まぁ、投下出来る範囲なので大人っぽい方向での事件は起きません
    それ以外ならあるかもですけど…

  • 184二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 07:30:16

    滑って転ぶハプニングで抱き着くくらいか?

  • 185文字書き いちか25/02/18(火) 13:22:21

     浴槽が広いからと泳ぐというのは良く聞く話だが、鬼ごっこの鬼のように逃げ回るなど…傍から見たらきっと何を遣っているんだと言われそうな光景だというのは否定しない。
     ……私の方からしたら、だいぶ必死ではあった。
     近くになどと言っているが、それを許したら抱き付かれるのは目に見えているのだ。
     何もないところでならともかく…それでも気恥ずかしいので余りグイグイ来られても困るのだけれど。
    「まー、まー、固い事言わないでったら。……ほら、捕まえた」
     そんなこんなで暫く湯船の中で鬼ごっこ状態で追い回され、一瞬滑りそうになった隙にそっと腕を掴まれて、そのまま当たり前のように引き寄せられてしまう。
     正直お湯から出て一目散に入り口まで走るという選択肢を考慮していなかったのを、少し後悔した。
     例え浴槽が足を伸ばした状態で何人も入れる大きさだろうと、やっぱり逃げ回るには限界がある…。
     …特に、こちらの行動パターンをある程度把握しているような相手では。
    「こんな事して…どういうつもりだ」
     そんな訳でやはりと言うか、結局抱き付かれてしまった…それも風呂の中でだ。
     それが余りにも不本意過ぎて私は不服をキラへぶつけることしか出来なかった。
     出来れば放して欲しいが、キラの性格からして恐らく無理な要求だろう。
     大体、こんな服越しどころか直に密着しているとか変な気をいつ起こされてもおかしくない。
    「どうもしないけど、君が自分からくっ付きに来ないならこうするしかないでしょ?」
    「……だからって、こんな場所でか?」
     尤もらしい事を言っているがせめて場所くらい考えて欲しい。むくれたまま言い返す。
    「だってアスラン、誰かがいるところでじゃ中々くっ付かせてくれないし?」
    「当たり前だろ」
     彼からの駄々っ子理論で拗ねたような言葉にべもなくキッパリと返す。
     二人きりでも恥ずかしいというのに衆人環視の状態でこんな事されたら暫く口なんて利こうという気も起きなくなりそうだ。
     そうして一方的に抱き付かれた状態でそんな事を思いながら、気になって仕方がない事があった。
    「……おい、さっきから、鼻息が荒くないか?」
    「ちょっと無理言わないでよ。これでも堪えてるんだから」
     堪えてるって、やっぱり変な気起こしかけてるじゃないか。このケダモノが…。

  • 186文字書き いちか25/02/18(火) 13:33:48

    温泉宿・16
    傍から見たら遊んでいるようにしか見えないけど、当人からしたら割と切実という状況
    お湯から出たらポロリどころの騒ぎじゃないですから、まぁ
    そんなこんなで正直、段々と恥ずか死出来るシチュになりつつありますが…

    この辺りまではほぼ書けていたので、どうにか投下出来ました
    今日は例によって火曜日で外出して来ますので…夜はちょっとわかりません

  • 187二次元好きの匿名さん25/02/18(火) 21:10:09

    保守

  • 188二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 02:40:07

    待機

  • 189二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 09:54:09

    保守

  • 190二次元好きの匿名さん25/02/19(水) 16:01:13

    保守

  • 191文字書き いちか25/02/19(水) 19:54:40

    「まったく…そもそも堪えなきゃならないような事してるせいだろ」
     私相手に限って言えば、甘えているのか不安なのか普段からさり気なく距離を詰めてくるくらいは序の口、隙あらばと抱き付いて来るのも日常茶飯事。
     …とは言え昔より身体接触に躊躇がなくなったのだけはよく解らないが。
     なので慣れていると言われれば慣れているのだが、状況が状況なので話は別だ。
    「そんな事言われてもなぁ…」
     キラは渋るようにこちらの体に回していた腕を更に締めてきた。
     これでも一応、こちらも無抵抗という訳でもないのだが、全力で振り解くのも何だか憚られているのもあって、結果的にされるが儘にされている状態になってしまっている。
     こんな事をされていたら、意識しないでもいい事まで意識せざるを得なくなるじゃないか。
     頬が熱いのは間違いなくお湯で温まってるせいだけじゃないと思うのだ。
    「それに、いつまで抱き付いてるつもりなんだ。大体、風呂場でとか何を考えて…」
     こんな場所で、おまけにこんなに密着した状態で…。
     ここまでぶつぶつと文句を言われているにも拘らず、彼は放すつもりはないらしい。
     あぁもう、無駄に雰囲気を出そうとするな。
     茹ったように真っ赤になったまま内心文句タラタラで、どうやってこの腕から逃れるかを考え始めていた、その時だった。
    「ちょっと待ったぁ、ですわ!」
     聞き覚えしかない大声と同時に盛大に戸が開く音がして、その場が一瞬静まり返る。
     戸口には昼間と同様に纏め髪にしたラクスが、バスタオルを巻いた姿で入り口の扉を開け放った体勢のまま立っていた。
    「……来るにしても、もうちょっと待って欲しかったんだけどなぁ。まぁしょうがないか」
     何やら露骨に残念そうにボソッとキラが呟く。
     しかも派手な登場の仕方をしたラクスに続いて後からぞろぞろと、カガリとフレイが続いて入って来ていた。
    「な、な、な…っ」
     驚いて二の句が出なくなっている私を横目に、悪びれた様子もなく悪戯っぽくフレイが微笑むと口を開く。
    「タイミング的には無粋かとも思ったんだけど、でも全員で一緒に入るならこうするしかないわよね、って話してたのよね」
    「ど、どういう…」
     こっそり抜け出して一人きりになるつもりだったのが気付けば全員集合という状況に、どうしてこうなったのかを理解するよりも最早混乱しかない。

  • 192文字書き いちか25/02/19(水) 20:17:57

    温泉宿・17になります
    長々続いて来たこのエピソードもあと2レス分くらい…たぶん
    書けてる部分だけで1万8,000文字くらいありました
    見事にグダりましたね…書くペース的な意味でも
    前半でキラを敢えて乱入させなかったのは、後半でこれを遣りたかったからだったんですよ
    そんな訳でここからはオチの部分になります
    何とか今のスレ内で終わらせられそうで一安心です
    あ、全員揃ってて一切邪魔も入らないのに自主規制全部盛り遣らないんですか?って思った方居ますよね…
    ふふふふ、スレ主のそっち方面での語彙とか風情が出せないので、ぜんっぜんやらしくないヤツなら後ほどWriteningにて書かない事もないです(尚、超えちぃの書ける人と比べたらダメですよ)

  • 193二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 00:50:29

    書いてくれるだけでも有難いっす

  • 194文字書き いちか25/02/20(木) 01:18:43

     呆然と呟いているとニコニコと、ラクスが笑いながら楽しげに言葉を告いだ。
    「アスランが何だか落ち着かない様子でしたので、もしかしたらと思ってわたくしたち、ずっと狸寝入りしていたのですわ」
     それを聞きながら頷いてカガリがその言を継いで続ける。
    「そうして静かになったら、さっさと寝付いたと思った筈のお前がそそくさと布団から抜け出してったから」
    「えぇ、割とすぐにキラも抜け出して行ったので、お二人の動向を探っておりましたの。気配を悟られないようにするのは大変でしたわ」
    「そうね。別の意味で警戒されるかもとは思ったけど、こうなったらアスラン捕まえとくならキラに任せた方がいいだろうって事に、ねぇ」
    「ですわね」
     正に悪戯大成功とばかりに彼女たちは目を見合わせてクスクス笑い合っている。
    「抜け駆け反対って言われないだけ、まだマシな状況だと思うぞ?」
     カガリがこちらを揶揄うように言うが、これは断じて私ではなくキラの方が勝手に抱き付いて来ただけだ。
     無言で私を抱き枕かクッションのように引き寄せたままの彼を睨んでいると、少しは困ったのか乾いた声で笑う。
    「まぁ…今回は大目に見てよ。僕に免じて」
     当事者のはずなのにその言い草は何だと思うものの、彼女たちもその辺は余り問題には思っていなかったようで、結局そのまま、揃って一緒に入る流れになってしまった。
     お陰で少なくとも、誰にも見られない環境で良かったとしか言いようがない光景にはなっている。
     敢えて言う事があるとすれば、彼の見っともない程のデレデレ具合に対してくらいだろうか。
    「それにしても、昼間より夜の方が雰囲気があるって口コミにあったけど、本当よね」
    「満天の星に月が昇ってくる様子を見ながらの露天風呂、ですものね」
     彼の肩に凭れるようにしていたフレイの言葉に反対側から張り付いていたラクスが頷き肯定する。
     そんな状況に私もまた強制参加させられている訳なのだが…。
    「…キラいい加減、逃げないから腕放してくれないか?」
    「やだ」
     居た堪れないので解放して貰えないかと訊ねてみたが食い気味に即答された事に関してはどう反応すればいいのだろう。
     流石に湯当たりするほどでもなかったのだが、3人から生温かく見られているようで落ち着かないどころの騒ぎではなかったのだ。

  • 195文字書き いちか25/02/20(木) 01:25:52

    温泉宿・18
    軽い思い付きで書き始めたはずのネタだったのに、気付けばこんな長編に…どうしてこうなったw
    たぶん次くらいで終わる…はず
    そして書くネタがある以上、次スレへ続くのは確定事項です(こんなに続くとかマジかぁ)

  • 196文字書き いちか25/02/20(木) 08:47:09

     しかもキラは今回ばかりは意地のように放してくれるつもりはないらしく、私の側の羞恥と困惑はどうでもいいようだった。
    「本当にキラ相手だと動きが封じ込まれてるんだもんなぁ」
     真っ赤になったまま困り果てている私の窮状に苦笑を浮かべるカガリが半ば呆れ半ば感心したようにそう言うと、それにフレイが混ぜっ返すように笑いながら返した。
    「こういうのを見てるとあの腕っ節は嘘じゃないのかしらね、って思うくらいなんだけど…。でもこれくらいの弱点がなきゃ正直可愛げがないわよね」
    「……それはどういう意味だ」
     キラを前にすると形無しの腑抜けだとでも……まぁ、あながち嘘ではないのだろうが。
     少しばかり癪に障るが、惚れた弱みと諸々で彼に対してはとっくに白旗を揚げているようなものだったから否定はしない。…というか、出来ない。
    「帰ったら現実が待っているんだと思うと、もう少し休暇が長ければなと思ったりもするんだが」
     何やら頭の隅へと追い遣っていたものを思い出したのか、カガリが遠い目をしてぼやく。
    「あらあら、いけませんわ。今回はカガリさんの慰労も兼ねてますのに。折角のお休みにそんな野暮な事を思い出してしまうなんて」
    「無理な事を言うなよ、ラクス。それでも何とか捥ぎ取って来た休暇なんだぞ?」
     彼女は心底ゲンナリした様子でそう零してから、背中越しにキラへと挑発的な事を言い出した。
    「次の日に響くからいつもだったらお断りするところだけど…今日は皆も居ることだし、付き合ってくれるよな?」
    「あんた溜まってそうよね、ご無沙汰で…」
    「夜は長いですもの。それにこれくらい覚悟してましたわよね、キラ?」
     これに付いては頑張ってくれとしか言いようがないんだが、私は関係…ないよな?
     恐る恐る窺っていると、フレイがこちらの方を見て他人事だと思ってる?と声を掛けてきた。
    「ねぇ、アスランはどうするの?前の事もあるし強要はしないつもりなんだろうけど」
    「僕としてもどうせなら混ざって欲しくはあるんだけど、嫌?」
    「…っ、問題ないのか、お前」
     未だにこの空気に馴染めないのはどうにかした方がいいのか、気にしない方がいいのか…どちらなんだろうな。

  • 197文字書き いちか25/02/20(木) 08:55:00

    温泉宿・19
    続くように見えて実はここまで、そんな感じでこのエピソードの投下出来そうな描写の許容ギリギリの範囲超えたものは後ほどWriteningにでも…たぶんw
    次スレは夕方以降くらいに立てます
    のんびりお待ち下さい

  • 198文字書き いちか25/02/20(木) 16:47:32
  • 199二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 18:42:20

    スレ建てお疲れ様です

  • 200二次元好きの匿名さん25/02/20(木) 23:55:29

    次回も楽しみにしてます

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