- 1二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 21:59:29
- 2二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:10:08
- 3二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:11:52
- 4二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:12:15
ごめんヒフミいたわ
- 5二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:13:46
- 6二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:15:31
- 7二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:17:26
私は先生だから…って生徒とは一線引いてる女先生をアイリ♂の純朴な魅力で理性蕩かせて罪悪感と背徳感混じりに一線超えさせちゃうルート…アリだな!
- 8スレ主25/01/11(土) 22:17:36
もちろんありだ
- 9二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:18:38
マシロとコハルは同じく一年だし、ハスミはスイーツで釣れそうだから正実はいけそうだな
- 10二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:20:18
誰とも付き合わずにエンディング迎えたらレイサとの親友ルートかな?
- 11二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:20:37
友達とスイーツ食べてるの見せつけてカズサにスケバンやめさせたアイリくんがえげつない魔性の美少年になっちまう~~~ッ!
- 12二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:25:24
一緒にデートの予行演習とかして、それを見たカズサがアイレイの二人が付き合ってると勘違いするイベントとかありそう
- 13二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:25:26
魔性の美少年アイリくんに騎士ムーブする元ヤンカズサヤバいな…
- 14二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:28:02
- 15二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:28:57
普通である事のコンプレックスは思春期の男の子である事を考えるとより強烈なものになってそうでかわいい
なまじ周りに凄い女の子達がいっぱいいて、なんでか自分なんかの事を守ろうとしてくるっていうのが… - 16二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:34:31
…これアイリにカズサ取られたらレイサ曇らない?大丈夫?
- 17二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:35:43
- 18二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:36:59
恋愛ゲームの攻略にミニゲームで高得点必須とかやめろぉ!!
- 19二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:44:15
- 20二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:47:30
- 21二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:51:01
- 22二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 22:58:32
ハーレムルートはありますかぁ!!
- 23二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 23:17:12
……なんで、私達こうなっちゃったんだろう
「はぁ…はぁ…なんで…なんでだよぉ…」
学園への通学路の河川敷、私達が恋人になって初めてデートした思い出の場所で……私は川に横たわるずぶ濡れの恋人に睨み上げられている
──今日の昼休みの事、私はアイリに話があるって言われて屋上に呼び出された
なんか最近チグハグしちゃってたし遂に愛想尽かされちゃったのかな、なんてブルーな気持ちで屋上に向かった私は、思いもよらないアイリの行動に困惑した
アイリは私に、挑戦状を突き付けてきたんだ
……最初は、宇沢のやつに変な事吹き込まれたのかな、なんて思ってたけど、それは違うってすぐ分かった
宇沢のやつ、屋上に駆け込んで来て必死にアイリの事止めようとするんだもん
でもアイリはそんな宇沢に目もくれず、私が見たことない位真剣な顔で、宣戦布告をしてきた…
『僕は君に挑戦する、僕から逃げないで戦ってよ、カズサちゃん…いや、「キャスパリーグ」』
「私が一番呼ばれたくない名前」で私の事を呼びながら
- 24二次元好きの匿名さん25/01/11(土) 23:29:47
…結果は、見ての通り、決闘どころかケンカにもならなかった
アイリの愛銃は主人から遠く離れた河原に横たわり、石ころ達の仲間になっていた
…アイリが弾丸を打ち尽くすまで躱し続けた私が、リロードしようとする隙を突いてひったくり、投げ捨てたから
それでもアイリは諦めず、(銃を構えたままの)私に殴りかかってきて…今は川の上でずぶ濡れになっている
「…このぉ!」
アイリが立ち上がり、また殴りかかってくる
私はそれをさっきと同じように躱して、アイリはさっきと同じように川に飛び込んでずぶ濡れになる
…まったく腰が入ってないパンチ、それどころか相手の事も見えてない…ちびっこの方がもっとまともにケンカすると思う
何より、私に殴りかかってくるアイリの顔は、これまで私がケンカしたどんな相手よりも、痛くて辛そうな顔に見えた
- 25二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 00:09:26
「……もういいでしょ、やめようよこんなの」
「うる…さい…うるさい!卑怯者!戦え!それとも僕には殴ってやる価値もないって言いたいのか!」
アイリが私が聞いた事もないような荒っぽい言葉使いで私に叫んでいる、アイリが私に見せた事もないような鋭い目つきで私の事を睨んでくる
私を安心させてくれるあの声で、私を見つめてくれるあの綺麗な瞳で
「もう…やめてってば…アイリだって分かってるでしょ?こういうの向いてないんだって…!なんか私に嫌な所あったっていうならそう言ってよ…」
「…うる…さい…!僕は…僕はキミの敵だぞ!やめさせたかったら…殴り倒してやめさせてみろ!」
その姿は、私が憧れたアイリの姿とはあまりにもかけ離れていて、あまりにも痛々しくて
アイリの攻撃なんて一撃もかすってすらいないのに、私は苦しくてたまらなかった
「こんなの、アイリらしくないよ…いつも皆に優しいのがアイリでしょ?いつも笑って皆を和ませてくれるのがアイリでしょ?お願いだから元のアイリに戻ってよ…」
「何、それ…?僕らしいってなに…?そんな奴のどこに価値があるの…?優しかったらカズサちゃんの事が守れるの…?ニコニコ笑ってるだけでカズサちゃんの役に立てるの…!?そんなのが僕の取り柄だっていうなら…僕は…そんなの、いらない…!」
アイリは瞳に涙を溜めながら吐き出すように、そう言った
…あぁ、そうだったんだ
アイリも、そうだったんだね
私が中学時代にアイリの姿に憧れたように…アイリも自分じゃない何かに憧れてたんだ…
…でもさアイリ、「それ」だけはないよ
だってアイリ、優し過ぎるもん、どんなに強くなってもさ…アイリはきっと、その分痛くなっちゃうよ
──だったら、私がしてあげなきゃいけない事は
- 26二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 01:04:57
「……うぁああっ!」
…アイリがまた私に殴りかかってくる、私は、それを…
躱さずに右の頬でまともに喰らい、川の中に倒れこんだ
「…えっ…なん、で……?」
川の水で滲んだ視界でも、血の気の引いたアイリの顔が見えた
そんな顔しないでよ、大丈夫だってアイリ、全然痛くないからさ
…とは口に出さずに私はアイリに声をかける
「…おめでと!」
「…え?」
「すごいじゃんアイリ!私負けちゃったよ、いやぁキャスパリーグ伝説もおしまいかなぁ~」
「何、言って…僕、カズサちゃんを…」
「そんな顔してないでもっと喜びなって!伝説のスケバンにケンカで勝ったんだよ、もっと嬉しそうに…」
「ふざけないでよ!」
「…」
「こんなの…こんなの全然…嬉しくない!こんなので勝ったって…なにが…」
「…なにが凄いんだっていいたいんだよね?」
「っ…」
「そうだよアイリ、こんなのを取り柄にしたってさ、全然凄くなんかないんだよ…相手を痛めつけた分、自分も痛くなって、空しくなってくだけ…昔の私がそうだったみたいにさ」
「カズサ、ちゃん…」
「こんなの取り柄にしてる奴なんかよりさ、アイリの方がずっとずっと強くて凄いんだよ?今なら分かるよね?」
「……うん……」
「…そっか…それじゃあ、さ……!」
- 27二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 01:08:42
パァン…という音が河原に響いた、アイリは何が起きたのか分からないという顔で右の頬を抑えている
アイリはいい子だし、親にもされた事なんかないんだろうな…頬を叩かれたのなんて
「…1回は…1回だから…!もうこんなバカな事しないって…約束するための1回…だから…!」
私はアイリを抱き締める、大人が心配をさせた子供を叱るように、自分の側にいてくれる事を確かめるように
「アイリのバカ!弱虫!腰抜け!バカ!バカ!なんで私に殴りかかる勇気はあるのに!私に相談する勇気はないのさ!」
「ごめん…カズサちゃん…僕…カズサちゃんに、ひどい、事をたくさん…僕、カズサちゃんが思ってるような凄い奴、なんかじゃ…」
「知ってるよ!!そんなの…知ってる!綺麗じゃなくたっていいから…カッコ悪くていいから…!側にいてよ!大好きなの!一緒にいてよ!!」
「ごめん…ごめん、ね…僕が、ばかだったよ…」
それから私達は川の中で抱き合い、ヨシミ達に連れられてやってきた先生に宥められて落ち着くまで、二人で泣き続けた
先生は、私達の間で起きた事をゆっくり聞いてくれて…特には何も言わなかった、きっと私達の間で答えは出たんだって分かってたから何も言わないでいてくれたんだと思う
…ずるいなあ…本当
こうして、私とアイリの初めての喧嘩は、およそ世間のカップルの一般的なそれとはかけ離れた形で幕を閉じたのだった
おしまいです、なんだこれ…