- 1二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 14:31:40
- 2二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 14:32:34
- 3二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 14:36:28
当店セルフサービスとなっております
- 4二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 14:38:16
初星コミュの対立する世界線の夢を見て青ざめる会長もいいよね!
- 5二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 14:50:58
- 6二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 15:15:52
星南学P「俺はずっと星南さんしか見ていませんよ」
- 7二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 15:17:24
すみません星南さん、実はほかのプロダクションから引き抜きがありまして…
961プロって言うんですけど - 8二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 16:45:38
胸に顔埋めろ
- 9二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 16:49:14
背中でも可
- 10二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 16:51:49
誰か書けよその概念。
書かねぇなら文盲の俺が書くぞ(脅迫) - 11二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:13:42
- 12スレ主25/01/12(日) 17:14:43
- 13二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:15:57
- 14二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:17:03
あら?
ここは何処かしら?
夕暮れに照らされる教室で、私はパチクリと目を開く。
確か今日はプロデューサーとことねのプロデュースについて話していたはず。1〜2時間で終わらせる予定が思いの外に熱が入ってしまい、終わる頃には外も暗くなっていたはず。
「何か変ね」
同じ初星学園であるはずなのに、何処か違和感がある。私はここで何をしていたのだろうか?
視界もボヤけていて、周りを上手く確認できない。
「おかしいわね。疲れているのかしら」
らしくないと思いながら目を擦りもう一度周囲を確認する。
段々とピントが合ってくると、その教室には私の他に複数の生徒がいる事がわかる。 - 15二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:17:38
隣にはことねと同じく私がプロデュースしてる花海佑芽と、生徒会で交流のある秦谷美鈴。
そして目の前には佑芽の姉である花海咲季と、美鈴の友達の月村手毬に、ことねまでいる。
でも問題はそこでは無い。
「え? プロ……デューサー……?」
その3人に囲まれて、私と向かい合うように、私のプロデューサーが立っている。
何故?
混乱が収まらない。
あなたは今、そこで何をしているの?
「来月のセレクションでぇ〜〜、勝負だあっ!」
隣の佑芽から大きな声が聞こえる。
セレクション。選抜試験。 - 16二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:18:12
何故?
何故佑芽が選抜試験で、ことねに勝負を挑むの?
そもそも貴女はもうN.I.Aでしっかりと結果を出してる。あとはもう実践を積むだけなのに。
まだ事態を飲み込めずに混乱が収まらない。思考が纏まる前にまた視界がボヤける。
ハッと顔を上げると、今度はプロデューサーと月村手毬が目の前に立っている。
確認しないといけない。
プロデューサーに。何が起こっているのか。あなたは一体何をしているのか。 - 17二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:18:39
「やってくれたわねプロデューサー」
でも口から出た言葉は、私の意に反するもの。そしてそれは自分でも驚くくらい殺気の籠ったもの。
ちょっと待って。
まず、『私は今ここで何をしているの?』
「ことねには……。私が先に、目をつけていたのよ……?」
続けて放たれた言葉から、やっと今の状態を把握する。
この感情には覚えがある。
プロデューサーが以前に私にことねへのスカウトのお手本を見せた時と同じもの。
つまりこれはあなたが、私ではなくことねのプロデューサーをやっているという事を意味していて。
そしてそれは、私がことねをプロデュース出来なかったという事。 - 18二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:19:21
「……面白いわね」
事態をやっと飲み込み。そして内心ニヤリとする。
なるほど、これは夢というわけね。
あなたがことねをプロデュースして、私は佑芽をプロデュースする。
そして2人を戦わせる夢。
……良いじゃない。
先輩がどうやってことねをプロデュースするのかお手並拝見といこうかしら。
ちょっと胸がチクチクするけれど、これは夢であるなら問題はない。
だってあなたは永遠に私のものなのだから。
取られることなんてあり得ないもの。 - 19二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:19:53
パチクリとまた目を見開く。
周りを見ると見慣れた部屋。プロデューサーと私がいつも利用している教室。
辺りは暗くなっていて、身体にはタオルケットが掛けられている。
状況を理解し、少しため息を吐く。
「……残念ね」
「何がですか星南さん?」
コトッと湯気だったスープの入ったカップを1つ置かれ、プロデューサーを見上げながらふふっと笑う。
「夢を見たのよ。あなたがことねをプロデュースしてる夢を。そこで私は佑芽をプロデュースしていたわ」
「……ふむ。成程。それは興味深い夢ですね」
プロデューサーは興味深そうに聞いてくる。 - 20二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:20:21
「もう少し寝ていたら、あなたがどうやってことねをプロデュースするのか見れたのに。先輩のお手並み拝見といけなかったわ」
まぁ、言ってみたけれどやっぱりあまり気持ちの良いものではない。
プロデューサーは私のことを生涯プロデュースしたいと言ってくれてるからこそ。
例えことねであっても、彼に私以外をプロデュースさせるなんて考えたくなかった。
「それであれば丁度良いかもしれませんね」
「え?」
そう言うと、プロデューサーはおもむろに書類を渡してくる。
その書類には契約解除の文字。
一瞬で、先ほどまでの思考が何処かへと吹き飛んでしまう。
文字通り、頭が真っ白になる。 - 21二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:20:57
「は?え?こ、これは……何?」
「見ての通り契約解除の書類です。あなたもプロデューサーを目指しているなら知っているはずです」
「そ……そう言う意味じゃ……ない……わよ?こ、これじゃ……まるで……」
「はい。星南さんとの契約を解除したいと思いまして」
ガシャン、とカップが床に落ちて砕け散る。
プロデューサーは何事もないようにこちらを見てくる。
「じ、冗談にしては……笑え……ないわよ……プロ……デューサー……?」
「冗談でこれを渡すことなんてしませんよ」
手が震える。
その言葉が嘘でないことを、私はすぐに理解してしまったから。
彼のことをずっと見てきたから、わかってしまう。 - 22二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:21:39
「り、りゆうは……りゆうは……なに……?」
「他にプロデュースをしたい方がいるからです」
「それは……だれ……?」
彼の口が動き言葉が紡がれる。
そして私は更なる絶望を与えられる。
「彼女にはあなたを超える才能がある。それは星南さん自身が一番わかっているはずです」
「でも……あなたは……わたしをずっと……プロデュース……したいって……」
分かっている。
その子には私を超える才能があるって。誰よりも、分かっている。
だけど。
だとして、も……。
「お別れです。今までありがとうございました星南さん、いえ、十王会長」
彼が立ち上がる。
私は何かを叫びながら手を伸ばすけれど、それは届かなくて。
ぐにゃりと、視界が歪んでいく。 - 23二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:22:07
ハッと目が覚めて椅子から立ち上がる。
掛けられていた毛布が床に落ちるが、気にする暇なんてない。
「プロデューサー!プロデューサー!?」
らしくない声をあげてしまう。
こんな声を上げたのはいつ以来だろうか。
「星南さん?どうしたんですか?そんな大きな声をあげっ……!?」
湯気だったカップを両手に2つ持っている彼を見つけると、なり振り構わずその胸に飛び込む。
服をギュッと握り、子供のように縋り付く。
「だめよ!いくらことねでもだめ!あなたは永遠に私のものなのだから!!絶対に……絶対にだめ!!」
彼の胸元に顔を埋めながら、声をあげる。
決して、もう離れないように。彼が、何処にも行かないように。 - 24二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:22:35
「あ、あの……状況が掴めないのですが……その、危ないのでまずカップを置かせてください」
「……だめ」
今手を離したら何処かへと行ってしまう気がして、彼の提案をすぐに断る。
「そ、そう言うわけには。その……怖い夢でも見たんですか星南さん?」
図星を突かれて顔が熱くなる。
段々と冷静になってきて、私は今とんでもないことをしているのではないかと理解してきてしまう。
でもやっぱり不安は拭えない。
手を離さず、顔を埋めながら小さく呟く。 - 25二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:24:02
「あなたが……私を捨てて……ことねをプロデュースしたいって……」
「……ふむ。成程。それは興味深い夢ですね」
その言葉を聞いて、ドクンッとまた心臓が痛いほど暴れる。
それは夢と同じ言葉だから。
彼の服を握る手に力が籠る。
だめ。
だめ。
例えことねであっても、それだけは。
しかし続く言葉は、夢とは真逆のものであって。
「星南さんは、俺が星南さん以外のアイドルをプロデュースすると、本気で思っているのですか?」 - 26二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:24:43
その言葉をを聞いてハッと声をあげる。
そこには珍しく不機嫌そうなプロデューサーの顔があって。
「後にも先にも、俺は星南さんのことしか見てないつもりでしたが」
彼の言葉が耳に滑り込んでくる。
そしてその意味を飲み込み、さらに顔に熱が籠る。
それが紛れもない本心だと分かるから。夢じゃなくて、間違いなくこっちこそが現実だと理解したから。
その赤くなっているであろう顔を見られないように。彼の胸にもう一度押しつける。
彼は困ったように溜息を吐いている。
「……ごめんなさいプロデューサー」
「いえいえ」
私の消え入りそうな言葉に、彼は苦笑いするように声を返してくれた。 - 27二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:25:16
「……ねぇプロデューサー?」
「どうしました星南さん?」
「……さっきの私って、もしかして、すっごく恥ずかしい事をしていたのではないかしら?」
「……そうですね。そしてそれは現在進行形でもありますね」
「〜〜〜っっっ」
顔が熱い。
こんなに恥ずかしい気持ちになったのもいつ以来か分からないくらいに。
自分の部屋だったら間違いなくベッドで転がり回っていたと思う。 - 28二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:25:43
「とりあえず離れてくれませんか? もうそんな子供でもないでしょうに」
「……」
辺りも暗くなった中、寮への道すがら、ずっと彼の服の袖をくいくいっと無言で引っ張っていた。
袖が伸びてしまっているかもしれないが、やっぱりまだ不安で仕方なかったから。
「仕方ありませんね。本来は駄目ですからね星南さん」
「え……?あっ」
プロデューサーは袖から私の手を放すと、そのままギュッと握ってくる。
私の手が彼の手に包まれると、不思議なことに不安があっさりと消えていった。
本当に、不思議なほどに。
「プロデューサーって……意外と大きい手をしてるのね」
そして出てきた言葉は、いつもの私と変わらないもので。
「一応これでも男ですから。もう落ち着きましたか星南さん?」
「まだ……だめね……。将来プロデュースしてる子が不安になった時にどうしたら良いか。参考にしたいから。もう少しだけ」
「わかりました」
苦笑いする彼を横目に見ながら、私は彼の手の感触を忘れまいと思った。
そして二度とあんな夢は見ないだろう、と。
おしまい - 29二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:27:24
- 30二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 17:30:57
あっあっあっあっ(尊みで言葉が出ない)
- 31二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 18:17:41
- 32二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 20:00:39
君よく有能って言われない?
- 33二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 21:35:19
????
- 34二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 23:18:30
祭壇を作れ!崇めるぞ!
- 35二次元好きの匿名さん25/01/12(日) 23:19:51