- 1二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 18:51:01
突然の再開は団長室が舞台だった。親善大使の部下としてモンドに帰ってきた彼は、部屋に入るなり、形だけの護衛として代理団長の隣に立っていた私の存在に気付いた。驚いたように瞳を揺らした彼。だが、すぐに張り付いたような笑みを浮かべ、外交についての協議が交わされる間は、ただ上司の側についているだけだった。
そして、会議が終わった後、さり気なく目配せをされ、今は隠れるように人気のない廊下で向かい合っている。といっても、昔話に花を咲かせるといった初々しい雰囲気など一切なく、二人の間には酷く冷たい空気が流れていた。
「久しぶり――とさえ言うつもりはないのね」
渋々と切り出した私に、彼は目を伏せた。感情を押し殺したように。
「まあ昔馴染みとしては言うべきかな?ただ、実のところ、家族との手紙で大方そっちの事は知ってるんだ。随分と君は、あの頃から変わったみたいだね」
「それは……今の君が口にしていい言葉じゃないわ」
そうだね、とだけ返した彼の声は、不自然なほど平坦だった。だからこそ、押し殺した感情の大きさを感じさせると同時に、二人の間で何かが致命的に終わってしまったのだと強く突き付けられる。私が次の言葉を見つけられないでいると、やがて長く息を吐いた彼が肩をすくめながら、「本当は呼び止めるつもりも無かったけど、どうせなら言っておきたいことがあってね」と言った。そして、彼はふわりと緩めた目で私をまっすぐに捉える。
幼い頃、願いをこめた蒲公英を二人で飛ばした、あの日と同じように。
「西風騎士団、入団おめでとう。まだ率直な気持ちで言えるうちに、オレの口から言っておくよ」
その瞬間、私の中でこみ上げてきた感情を上手く言葉にすることはできない。ただ、覚えていてくれたのだ、と思った。だったら――。
「ねえトーマ、君はあの日の約束を――」
覚えている?と聞こうとした、その矢先。
「――止めてくれ」
一変、彼は氷塊めいた声で私を突き刺した。そして、抑揚のない声の裏に、冷ややかな怒気を孕ませながら、
「オレの名前はただの『トーマ』だ。もう君にあげる苗字は無いんだよ……エウルア・ローレンス」
そう自分の名前を告げられた瞬間、私は悟ってしまった。ごめん、の三文字を伝えるには、もう時間が経ち過ぎてしまったのだと。
- 2スレ主25/01/13(月) 18:51:24
って、感じの『プレイヤーのあずかり知らないところで因縁ができてる』ってシチュ。
誰か書いてくれない? - 3二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 20:00:50
お前が始めた物語だろ定期
- 4二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 20:03:17
おい続きを読ませてくれよスレ主……続きはどこにあるんだよ……
- 5二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 20:52:23
- 6二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:13:36
プレイヤーの知らないキャラ同士の関係性を作るのか…いいな、とてもいい
- 7二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:37:41
ファルザンとリサは知り合いで、リサはファルザンのこと可愛いと思いながらも一応年上なのでちゃんと「先輩」って呼んでる
ファルザンもリサが教令院を去ったことを惜しいと思ってるけど会う度に「彼奴が選んだことじゃ、国を超えても平穏を祈っておるぞリサ」と励ましてる
みたいなノリでよろしい? - 8二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:52:52
万葉と千織の稲妻出身他国在籍コンビ気になるから続きか詳細書いて♡
- 9二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:54:21
一緒にドラゴンスパインで氷風呂する重雲とエウルア(水着着用)しか思い浮かばなかった
- 10二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 22:52:50
これ良かれと思ってトーマ連れて来たタピニキがとんでもない地雷踏み抜いてひっくり返ってそう
- 11スレ主25/01/13(月) 22:54:17
- 12二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 23:02:35
稲妻は鎖国と目狩令が原因で敵対してたキャラも、まだ平和だった数年前とかには交流があったりして
忍や裟羅とかは実際交流あるし - 13二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 23:24:26
ロックの大ファンである雲菫は稲妻にロックスターがいると聞いて会いたがってる
一方で一斗は璃月に自分よりも演技の上手い役者がいると聞いて会いたがってる
みたいな突破素材同じ組で因縁あるといいよね - 14二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 23:34:43
旅人の絡んでない時のキャラ達の日常が見れるイベント出て欲しいよね
キャラの撮ってきたホームビデオを見せてもらうみたいな - 15二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 23:39:55
このトーマとエウルアは過去に何があったんだろうか
苗字あげる下りがあるってことは、相当親密だったのは伺えるけど… - 16二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 01:43:02
- 17二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 06:52:08
久岐忍とアルハイゼンが一緒に仕事をすることになって(こいつ、仕事できるな…)ってお互いに思って欲しい。必要最低限の会話でサクサク仕事を進められそう。
- 18二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 16:28:49
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- 19二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 17:29:48
迷惑客――接客業に携わっていれば、避けては通れない試練のようなもの。
すぐに怒鳴りだす客、代金を払わない客、バーに来ておいて飲み物を頼まない客。
特に、お酒の飲み過ぎで暴れる酔っ払い客なんかは最悪中の最悪。消えてしまえばいいのに、と本気で思う。
けれど。
「間違いなく、あなたは今まで会った中で一番面倒だにゃあ……」
可愛らしい猫のしっぽがついたシェイカーを、カシャカシャと振りながら、ディオナはジト目で愚痴をこぼす。と、視線の先で優雅にディオナ特製ドリンクを楽しんでいた男が、グラスを口に運ぶ手をピタリと止めた。
「……一応、私は客のつもりでここにいるのだが、もしやモンドでは、バーテンダーが客に対する文句を口にするのが一般的なのだろうか?」
「全然違うし、そもそもあたしが怒ってるのは、あなたに早く帰れと思ってるからにゃ!」
怒りに任せて、バン、とディオナがカウンターを叩く。
「ヌヴィレット、さん?だっけ?大人の癖に働かず、朝から晩までバーに居座って、ホントみっともにゃい!」
ディオナの怒鳴り声に、お酒やテーブルゲームを楽しんでいた客たちが一斉に振り返った。けれど、目の前にいるいかにも紳士風を装った迷惑客は、まるで風のない日のシードル湖の湖面のように一切動じることなく、
「ひとつ反論させてもらうと、私は無職ではない。それに本日は休暇なのだ」
と言いつつ、一息にドリンクを口に運んで、より味を楽しむように瞼を閉じた。まるで高級レストランの魚料理を食べているみたいに、本当に美味しそうな顔をしているのが逆にムカつく。
「もうなんなの?飲み物をせがまれることは今までいっぱいあったけど、お酒じゃなくて普通の飲み物ばかり頼まれるのは、あたしも初めてにゃ……」
そう愚痴を漏らしつつ、ディオナはうんざりと溜息を吐いた。
お酒を作るのは大嫌いだし、お酒を好きな人も大嫌い。けど、ノンアルコールドリンクを頼むお客さんに、ここまで嫌気が差すなんて、生まれての初めての経験にゃああああ!!
- 20二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 18:49:47
風神を裁けよ
- 21二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 18:58:05
綺良々には、よくしてくれる人間がいる。出会うたびに稲妻のあちこちの匂いを纏っている、二人組の男だ。
猫姿で足元にすり寄ればおやつをくれて、撫でる手つきはとても優しい。紐や枝で遊んでくれて、猫の仲間からも評判が良かった。安心できる人間はみんなから人気なのだ。
そうやっていつものように遊んでもらったあと、綺良々の元に紐が残っていることに気がついた。男の1人が身につけている組紐である。
『ね、ね、これあの人間たちのやつ?』
『忘れてっちゃったんだ』
『次に会えたら返してあげよ』
仲間とにゃあにゃあ相談した結果、しばし綺良々が預かることになった。その頃彼女はヒトの姿に化けることができるようになっていたので、同じ人間の姿なら怪しまれずに返せるだろうということだ。
しかし、そのあとは2人そろって忽然と姿を表さなくなった。猫たちみんなで行方を探して、綺良々は人間にも話を聞いて、それでも2人は見つからなかった。
「どうしたらいいのかなぁ……」
紐は未だ綺良々の手元にある。狛荷屋に勤める始めた彼女は、たとえ小さな物であっても誰かの大切な物であることを理解したのだ。捨てるわけにはいかなかった。
そんなある日、綺良々の鼻を潮風と久しく嗅いでいない別な国の匂いがくすぐった。その奥に隠れているのは懐かしい匂いだ。
「……あのおにいさんの匂い!」
綺良々は走った。人間の二本足がまどろっこしくて、四つ脚になって建物たちの隙間を駆けた。
「そこのおにーさん!止まって!」
人間に化け、ぴょいと屋根から一回転。ようやく見つけた探し人の前に着地して、綺良々はようやく一息ついた。
「その、随分と急いでいるようだが…拙者になにか用でござるか?」
「あるよぉ!ずーっと探してたんだから!」
あの日からずっと持っていた紐を、綺良々は男に差し出した。
「これ、おにいさんたちが忘れてったやつ」
「どこでこれを?」
「えっ、えーと、猫が拾ってたよ!」
綺良々も猫だ、嘘は言っていない。
「……ふむ。これもまた何かの縁、か」
男の言うことはよくわからない。だが、彼が毛羽だった紐を大切そうに眺めているから、そういうものかと理解した。綺良々の心はようやく渡せた達成感でいっぱいだ。
「それじゃあ、わたしはこれで。おにいさんたちも元気でね」
「ああ、承知した。……ん?」
綺良々は大きく手を振って、2人の男に別れを告げた。 - 22二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 19:39:38
このレスは削除されています
- 23スレ主25/01/14(火) 19:40:58
- 24二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 21:15:57
俺は何のネタも出せないけどこういうの好きだぜ
- 25二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 22:21:47
主人公の絡まない人間関係って作品世界の広がりというか奥行きというかそういうのを感じていいよね
- 26二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 05:35:35
- 27二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 06:17:50
モンド出身ではないキャラがウェンティを女の子だと勘違いする話がみたいな
- 28二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 10:39:59
「…ウェンティのばぁちゃん」
ナタから来たと言う青年は開口一番にそう言い放った。
「…ん?それって僕のこと?」
「そうだ。さっきの歌、すごく良かった。きっとナタでも人気者になれると思う」
「おや、それは嬉しいね…でもこんな若々しい男の子におばあちゃんなんて、もしかして君、目が悪かったりする?」
青年は少し気まずそうな顔をする。顔に向けられたその目が顔を見てはいないことにウェンティは気づいた。
「…ごめん、男にしてるんだな」
「へぇ…気づいちゃった?面白い目を持ってるんだね。でもそれは秘密だよ。僕はただの吟遊詩人。年齢も、種族も、性別も…誰も知らなくて良いんだよ。」
「…誰にも知られないことが寂しくないのか?」
聖堂前の風神像は今日の風にも動くことはない。ウェンティは特別な力など何もないライアーを撫でて、一節だけ詩を吟じる。とめどない風、モンドの自由への賛歌。
「モンドは自由の国さ。神にすら縛られない真の自由への信仰が僕の存在する意味。信仰がないことが、信仰されている何よりの証拠なんだよ」
「…僕はモンド人じゃない。だから、僕は君のことをちゃんと覚えておく。…僕の記憶以外、何の記録にも残さない」
「うんうん、機会があったらナタにも顔を出すよ。それで?ただ僕の正体を知るために話しかけたわけじゃないでしょ?」
「…モンドを案内して欲しいと思ったんだ。長命なら、色々と知っていると思って…」
「ふふ、お安い御用だよ!まずは蒲公英酒でも飲んでもらおうかな。お酒は好き?」
「ああ、それなりには」
長年知られていなかった彼の真実を知るものが増えたとウェンティは思う。このうねりが好転の兆しであることを、彼は確信していた。
- 292725/01/15(水) 10:41:11
こんなんでどうだろう
オロルンは長命種と絡ませたくなる - 30二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 11:23:18
ええやん...
- 31二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 19:37:54
フリーナあたりはばあちゃん呼ばわり軽く傷付きそう
- 32スレ主25/01/15(水) 20:56:57
拝啓、この手紙を読んでいるモンドのみんなへ――助けてください。
異国でのフィールドワークで遭遇した初めての事情聴取は、肩への激痛と共に始まった。思わず息を詰まらせてしまう、威嚇するような唸り声。捻り上げられた右腕の手首を、手錠のようにつかんだ犬耳の彼は、番犬のように歯を剥き出しにしながら、私を睨んでいる。
「何してるのっ……!?や、やめてよ!」
必死に拘束から逃げようとする私に対し、獲物を追い詰めた番犬の顔で、目の前の彼は鼻を近づけてた。
そして。
「それはこっちの台詞だ」
くん、と鼻をひくつかせた彼が、私の腰に手を伸ばして、そこにぶら下げていた革袋をむしり取った――私のコレクション候補が詰まった宝の袋を。紐を緩めて中身を見た彼が、ぎょっと目を開く。
しかし、すぐに喰い殺してきそうな狂犬の目つきになると、突如伸ばされた右腕が私の顔をとらえた。振り向くことを封じられた顔面に、骨ばった指がぎりりと食い込む。と、おもむろに顔を近づけた犬耳の彼が、鋭い牙を光らせて、
「これだけの血と肉が付いた骨、誰を殺した」
いやいやいや、冗談じゃないよ!
「わ、私はスクロース!西風騎士団の一員で錬金術の研究員をしてるの。団員章も、ほらここに!」
「お前のような狂った騎士がいるものか。どうせ団員章も偽装したものだろう。話はじっくり尋問室で聞いてやる」
「ほほほ、本当だよ。信じてってばぁ!」
そして、牢屋に囚われて彼の監視を受けること二日。やがてモンドからの書状が届き、団員章が本物だと分かってくれた彼は今――。
「申し訳ありませんでしたあああああああああああ!!!!」
私の制止に聞く耳も持たず、石造りの床が圧し割れそうな勢いで土下座をし続けている。
繰り返します。この手紙を読んでいるモンドのみんなへ――助けてください。 - 33二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:11:53
伝説任務でTRPGをやってますし、クロリンデはフィッシュルの厨二ロールプレイに対応出来ると思うんですよね。断罪の皇女に付き従う騎士として振る舞うするクロリンデさん…ありだと思うんですよ…
- 34二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:24:19
- 35二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 07:17:05
保守
- 36二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 10:47:23
親友は猫又にしか見えない...ってことね!!天才か
- 37二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 10:47:55
- 38二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 10:49:11
シトラリ・ファルザンの2人は同属性だと思っててぇぇ...どうにかして2人を絡ませたい
- 39二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 10:53:52
ベタだけど、スネージナヤが来たらアイドル総選挙で一同出会って欲しい!
バーバラ、雲きん、綾香、ニィロウ、フリーナ、ムアラニ達.., - 40二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 16:17:17
ディルックが各国巡っていた時のなかよくなったキャラがモンドに遊びに来て、エンジェルスシェアかアカツキワイナリーで再会するっていうストーリー見たい
旅中のディルックはファデュイ憎みまくってたし邪眼使ってるし相当荒れてたみたいだからねー
今の落ち着いた貴族であり商人のディルック見たらめっちゃ驚くだろうな
その後夜道で闇夜の英雄やってるのを見て相変わらずだな…ってなるのも見たい - 41二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 18:43:51
シュブルーズと平蔵が協力して事件を解決する話が見たい
- 42二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:42:45
闇世の英雄、月初めにフォンテーヌで鷹飛ばせば法律違反でメロピデ要塞に入れてリオセスリと繋がりが持てるな
あそこ大なり小なり罪人しかいないから開き直って闘技場で大暴れしてそう - 43二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 01:22:20
めちゃくちゃ幻覚だけど許して欲しい
スメールに観光に来たフリーナとカーヴェが酒場で出会って、酔っ払い同士意気投合して歌いながらクルクル踊って、酒場の酔っ払いのおっちゃんたちに「2人とも美人で華があっていいねぇ!キレイなもん見ながら飲む酒は旨い!!」とか褒められるのがシーンが見たい - 44二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 12:05:29
リネリネにスメール行ってリネットだけアランナラ見えててほしい
ひたすら何もない虚空を見つめる妹にちょっとビビるリネ - 45二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 19:40:47
ネコチャン…
- 46二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 19:44:12
このレスは削除されています
- 47二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 23:04:06
特に繋がりも何もないけどオロルン・ゴロー・ティナリで獣人男子のつどいを開いてほしい
ゴローティナリがわりと尻尾(+毛皮部分)の毛艶に並々ならぬ情熱を注いでるから特に何もしてないっぽいオロルンがお叱りを受ける - 48二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 23:12:42
魈とフリーナの呪いコンビ見てみたいかも。呪いで名を失った仙人と、呪いで長きにわたる孤独を強いられた人間の組み合わせ。
- 49スレ主25/01/18(土) 00:40:36
推理繋がりでひとつ
高級ホテルで殺人事件が起きた。
棘薔薇の会のシマということもあって、執律庭が来る前にその場にいた人間の身元を調べると、その中に稲妻からの観光客がいた。しかも、本人が自称した職業は、なんと探偵。
「で、さっきから探偵さんは死体ばかり見てるけど、手がかりは見つかった?」
と聞いてはみたが、この死体――いやこの部屋も、ナヴィアは先に注意深く観察している。
殺されたのは、地元の銀行員である40代の男性。新聞を持ったまま倒れていたが、外傷はないため、おそらく毒殺であろうと判断された。彼が発見された時、部屋は施錠されていて、唯一の鍵もドアのすぐ内側に落ちていた。だから、駆けつけたナヴィアと他数人は、力づくでドアを破壊するしかなかった。つまりは密室。ドアノブに細工をされた様子もなく、後は科学捜査に頼るしかない。ところが、そう思っていた矢先に、この探偵が捜査の手を上げた。しかし、さすがに異国の名探偵と言えど、密室殺人となれば長々と考え込むはずである。それこそフォンテーヌで流行している推理小説のように。
――と思っていたのだが、
「じゃ、謎解きを始めるから全員を集めて」
と、探偵はナヴィアに言った。まるで行きつけの喫茶店で紅茶を頼むみたいな軽い口調で。
手荷物検査と身元調査が終わった後、個室に待機させていた全員が食堂に集まると、探偵は推理を語り始めた。銀行員だった被害者は、普段からお札を数えるために指を舐める癖があったと予想され、新聞をめくるときも指を舐めたであろうこと。そのため、鍵に唾液で溶ける毒が塗ってあったこと。犯人は毒殺後、普通に鍵をかけて部屋を出て行き、密室が完成したこと。そして、被害者を発見した際、最後に部屋へ入った者が、他全員が死体に目を奪われている間に、鍵を落とした。つまり、犯人であると語った。その後、探偵が水道で洗った毒物はすぐに検出されることを指摘すると、該当する宿泊客が自白し、事件はあっけなく解決。
あっけにとられていると、探偵は申し訳なさそうに肩をすくめて、
「もしかして大長編の事件を君は期待してたのかもだけど、本当に優秀な探偵ほど長編には向かないものでね」
そう一言に締めて、探偵は去ろうとしたので、ナヴィアは思わず名前を聞いた。
名探偵――鹿野院平蔵。おそらくその名前を、ナヴィアは新しい推理小説を出るたびに思い出すのだろう。 - 50二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 03:23:23
何か素材周りでの……を考えたけど、”外側”から来たんでエウルアにも普通に接するアーロイくらいしか……
- 51二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 08:22:03
救いは…ないんですか!?
- 52二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 16:00:35
- 53二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 17:54:23
アルハイゼンとフリーナが見てみたい!!!いっっさいシチュエーションが思い浮かばないけど、久方ぶりに再会したときにフリーナが「あ!君はたしか、あのときの坊やじゃないか!大きくなったね!」とか言ってナチュナルに親戚のお姉さんムーヴかましてるとこ見てぇ~~!!!アルハイゼンも年下扱いを甘んじて受け入れてる所見てぇ~~!!!
- 54二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 22:45:09
オロルンは割とマジで望瀧村行って村田たちに農業指導してあげてほしい
お前が彼らの肥料になるんだ - 55二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 10:09:04
保守
- 56二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 20:47:15
- 57二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 21:08:33
各国の偉いキャラ達が集まってなんか頭のいい話をして欲しい
モンド⇒ジン
璃月⇒凝光
稲妻⇒綾人か沙羅
スメール⇒セノ?
フォンティーヌ⇒ヌヴィレット
ナタって誰なんやろ - 58二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 21:24:14
- 59二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 21:47:32
ナヴィアに給仕するノエルが見たいっすね
- 60二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 09:08:56
ほ
- 61二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 09:31:11
フィッシュルちゃんと兄妹のフリをするトーマがみたい…モンド出身で髪と瞳の色が一緒だから、稲妻の人から勘違いされてると嬉しい
- 62二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 16:08:50
閑雲「ほう茶が好きか。では妾が一服用意してやろう」
リオセスリ「いえいえ、お気遣いなく」
閑雲「まあ、そう言うでない。ほらもう用意できたぞ(翹英荘のお茶)」
リオセスリ「f*ck!!」
デュルルルルル~♪(流れ出すボス戦BGM) - 63二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 22:42:56
既に持て余してるものをせっかく出た水の上でさえ飲まされるのか
- 64二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 23:12:32
- 65二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 10:53:21
保守
- 66二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 15:35:10
トーマの星座の赤楯をモンドのモデルになったドイツ語に訳すとロートシルト=世界史でも有名なロスチャイルド家が連想されるのでもしかしたらトーマのルーツをたどるとモンドの貴族だったりするかも…という考察見たことあったなあ
- 67二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 21:58:06
今日は新作のスイーツを自宅で堪能する予定だったのだが、広場から聴こえる琴の音色を何故かしら放っておくことが出来なかった。
そのモンド人と思われる少年は、素晴らしい才を持つ確信があるが、彼に惹かれたのはそれだけじゃない。かつて僕が抱えていた同じ何かを彼は持っていると感じたからだ
『ねぇ、君はいったい…?』
『君はもしや、フリーナ・ドゥ・フォンテーヌだね!この国一の大スターにお声がけされるなんて光栄だよ!!』
『そう…そうさ!!どうやら僕の名は、遠い異国の地でも轟いているみたいだね~!!それで、君は?』
『僕はウェンティ。モンドから来た吟遊詩人さ』
『初めまして。その、出会って早々こんな誘いをするなんて変かもしれないけど、このスイーツ、新作なんだ!これと一緒にお茶でも、なんて…』
『うーーーん…いいよ!せっかくだし、土産物として買ったこのお酒も一緒にどうかな?』
『も、もちろん!!』
『君とは同業者として話が合いそうだよ~♪』
『同業者…?』
『同じ人々を驚かせるエンターテイナーって意味さ』 - 68二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:00:53
ベタだけどどうだろう?水神(元)と風神、吟遊詩人と舞台上の人間って近しい属性をもった二人の小話
- 69二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:03:01
七神はコメント見てもフリーナにかなり好感を抱いてるっぽいからウェンティに限らずもっと交流を見たいよね
公式だとまだ鍾離だけか? - 70二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 23:03:12
早柚とシロネンのおサボりすやすやコンビ
「ん~…いい感じに体温高いじゃん…よく眠れそう…」ギュー
「むぅ…離せ…」ジタバタ
「暴れない暴れない、ほ~らいい天気じゃ~ん…こんな日はゆっくり寝るのが…いちばん…zzz…」( ˘ω˘)スヤァ
「むぐぐ…逃げられぬ…こうなったらしょうがない、拙も寝る……」( ˘ω˘)スヤァ - 71二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 01:11:46