ここだけモモイの記憶が消えた世界Part6.1 2nd Season

  • 1モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:18:15

    トリニティ総合学校、ティーパーティーのホストの桐藤ナギサの依頼によりトリニティの見回りをお願いされたアビドス先輩2人+モモイ&アリス
    しかしミカが学園を案内してる途中にモモイとアリスが正義実現委員会のメンバーとやり合う事に
    そこに救護騎士団のミネと戦略兵器のツルギとガチバトル!?

    惜しくも敗北したモモイにゲーム開発部のメンバーとユウカが心配して飛んでくる事態に
    その後に便利屋や美食研究会にラーメンを振る舞ったり、シロコ*テラーと邂逅したり
    モモイの記憶関連の異変はシロコ*テラーが原因だったがもう元凶は残骸が残ってても遥か宇宙《ソラ》の上
    自力で記憶をなんとかするはめになったモモイの運命は!?



    これは…ワケあってミレニアムから逃げたモモイが
    アビドス高校学校に転校してきたお話

  • 2モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:21:25
  • 3モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:22:34
  • 4モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:24:31

    『登場人物紹介』

    モモイ アビドス高校1年生

    この物語の主人公件メインヒロイン
    二人の恩人を強く意識してる為か少し髪を伸ばし、ちょっと乙女らしくなった。ちょっとだけおじさん(ホシノ)化してる
    ユウカとC&Cネームド生徒、ユメを除くアビドス組はモモイの記憶を思い出したがまだまだモモイを覚えてない生徒が多い為、アビドスに残る事を決めた
    ミドリがモモイの記憶を思い出したのでまた髪を切ろうとしたがミドリたち(主にホシノ)に止められて髪は伸びたまま
    あとミドリとお揃いのアクセを買い直した
    よくトラブルに巻き込まれる体質


    小鳥遊ホシノ アビドス対策委員会3年生

    アビドス廃校対策委員会のリーダーでモモイをおじさん化させた張本人
    かなりモモイに過保護気味だが、鍛える時は遠慮なくボコる
    曰く、モモイちゃんは伊達じゃない!との事

  • 5モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:26:09

    梔子ユメ アビドス生徒会3年生

    何故か生きているアビドス生徒会長
    基本的にぽやぽやしてるが、直感が良いのか何かを察してはアビドスの後輩たちを守っている
    生きている原因はシロコ*テラーが関係しているらしいが…?


    天童アリス ゲーム開発部1年生

    2ヶ月前に行方不明になっていたミレニアムサイエンススクールの生徒
    今はアリスの《光の剣》の代わりに2本のレーザーライフルを使っている(命名モモイ)


    才羽ミドリ ゲーム開発部1年生

    モモイの記憶を思い出し、モモイと仲直りできた双子の妹
    あれからモモイとは甘えたり甘やかしたりの関係になってるそうで

  • 6モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:27:15

    花岡ユズ ゲーム開発部1年生

    やたら影が薄いゲーム開発部の部長
    モモイの記憶はまだ無いが、少しづつ慣れてきてる
    今はちゃんとコミュニケーションを取れる


    早瀬ユウカ ゲーム開発部部員件、セミナー会計

    前作のやらかしで謹慎中だったセミナーのメンバーの一人、その反動かモモイにかなり甘い
    唯一ヒマなゲーム開発部を推薦したが、心配になって自分もついてきたらしい

  • 7モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:28:08

    桐藤ナギサ ティーパーティー3年生

    アビドスとミレニアムに救援の依頼をしたご本人
    エデン条約が流れた後は冷静でお淑やかな感じだが先生の前ではポンコツな一面も…


    百合園セイア ティーパーティー

    ティーパーティーの元ホスト
    予知夢を失った代わりに制度のかなり良い勘を取得する
    その勘により、モモイを中心に異変に巻き込まれてると気付く


    聖園ミカ ティーパーティー3年生

    元ティーパーティーだが一応席は残されてあるパテル派の代表だった生徒
    ある意味モモイが暴れた元凶の生徒であり、トリニティの根の深い闇の部分の中心に存在してしまっている生徒でもある
    一応モモイたちのお目付け役

  • 8モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:29:00

    『ユニーク・アイディア』

    モモイが使用するアサルトライフル。
    たとえ記憶を失ったとしても、大切な妹から貰ったアクセサリーがモモイを勇気づける


    『ポジティブ・メモリーズ』

    かつてアビドスの誰かが使ってたショットガン
    その人の想いを受け継いでモモイは今日も戦場を舞う


    『タクティクス・サポーター』

    ホシノから譲り受けたハンドガン
    しっかり手入れの跡が残っており、モモイを守ってくれる


    『自由の翼』《レーザーライフル》

    アリスの光の剣に代わる蒼い武器

    一度無くした友達を取り戻す為に友人へ向けて撃った銃は、今は自由に空へと羽ばたける翼となる


    『運命の剣』《長距離エネルギーライフル》

    アリスの光の剣に代わる紅い武器

    たとえ少女が世界から弄ばれたとしても、自分の正しい道だと信じて最悪の運命を切り裂く剣とならん

  • 9モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:34:06

    ※前回の簡単なあらすじ

    トリニティから直接の依頼を受けた先輩ズ&モモイ

    モモイ、お目付け役のミカの悪口を聞きトリカスにカチコミ

    その後、正実とミネ&ツルギとガチバトル

    セイア、モモイを中心とした異変に勘づく

    次の日、モモイパトロール中にレイサに絡まれる

  • 10モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:35:51

    ※前スレ188から再開

    ──2日目 トリニティ総合学校──


    モモイ「はぁ~……元凶を発見したのにその元凶が討伐済で異変解決できないって、糞ゲーなんてレベルじゃないよ」

    2日目のトリニティにてモモイはパトロールをしていた
    昨日話を聞いていたホシノ先輩によると、ナギサさんが大丈夫とはいえ念の為に昼間のパトロールをお願いしたようで
    本来は2人以上でのパトロールをお願いされていたけど、昨日もう一人のシロコ*先輩と別れた後にこの話をホシノから聞いてトリニティの地図を受け取った
    そして暇つぶしにずっと地図を呼んでたらマップを完全に覚えてしまい、1人でも歩けるようになったのだ

    モモイ「まさかゲーム開発でマップ作りの経験がこんな形で活かされるなんて思ってもみなかったよ……誰に向けて言ってるんだろ私?」

    ちなみに、ユウカ含むゲーム開発部のみんなもトリニティに来ている
    それぞれユウカ・ユズ、ミドリ・ホシノ、アリス・ユメのグループに別れて各地別々の場所を周回している

    モモイ「アリスとユメ先輩が少々心配だなぁ……まぁユメ先輩、アレでもしっかりしてるからたぶん…大丈夫……だと思う」

    自分で言っていて不安になったのか、早く自分の地区のパトロールを終えて合流しようと気合を入れる

  • 11モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:36:55

    ──ついに見つけましたよ!

    モモイ「?」

    少し遠くの方からやたら元気な声が聞こえてきた
    周りをキョロキョロと見回すとまるで2色ラムネアイスのような生徒がいr…いや、こっちに走って来た……こっち?

    「やっと見つけました! 砂漠に現れた期待の新星!」

    モモイ「……???」

    誰? 思わずモモイはキョロキョロと周囲をうかがう
    周りにちらほら生徒はいるけど…私じゃないよね?と考える

    「誰を探してるんですか? 貴方ですよ貴方! アビドスの才羽モモイさん!!」

    モモイ「・・・・・・私ぃ!?」

    最近こんなのばっかりだよー!
    そう思ったモモイなのであった

  • 12モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:37:33

    モモイ「えーっと……なんのご用で?」

    「とぼけないでください! つい昨日、正義実現委員会の方々と戦ってましたよね!? そんな悪い人をこの私! トリニティのスーパースター、宇沢レイサが見逃しません!!」

    モモイ「それは誤解! …でもないから言い返せない!」

    確かに昨日、モモイは正実生徒と戦った
    けどそれは最終的にミカのためを思っての行動だったのでミネもツルギたちを理解してくれたのだが……

    モモイ(このレイサ?って生徒…勘違いしたままだなぁ……なんとか誤解が解けたらいいんだけど……ってレイサ?)

    その時モモイは思い出す、よく先生と一緒の任務でレイサとチームを組んでいた事に

    モモイ(懐かしいなぁ〜シャーレ当番でもコミュニケーションが苦手そうだからなんとか打ち解けそうと色々とやったよね〜)

    当番に呼ばれてた時のレイサだけど、先生以外の相手だとかなり萎縮して遠慮がちになっていた記憶がある
    ドアの隙間から覗いてた時は先生と楽しくお喋りしてたけど、モモイや他の生徒がくると急におとなしくなって主張もしなくなっていた

    モモイ(そういえば……時間は掛かったけどレイサ、よく私に懐いてたな〜)

    ある時から任務でもシャーレのお仕事中でもよくレイサと喋っていた記憶があるし、一緒に遊んだ事もある
    任務だとレイサが撹乱し、モモイが敵を掃討してミドリが残った敵を撃ち抜くといったチームワークを魅せていた

  • 13モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:38:24

    レイサ「??? 何故私を微笑ましい表情で見てるんですか?」

    モモイ「あっ、ごめん」

    レイサの一言で現実に戻されるモモイ
    昔はともかく、今はレイサにそんな記憶は無いのでなんとかしないといけない

    レイサ「よくわかりませんが……とにかく! この! 挑戦状を…受け取って〜ください!!!」

    そう言って挑戦状を渡されるモモイ

    モモイ「あっ…うん?」

    つい考え無しに受け取ってしまうモモイ
    そしてきちんと挑戦状を受け取った事を確認したレイサが動く

    レイサ「受け取りましたね!? では……勝負です!!」

    モモイ「しまっ…! ちょ…ちょっと待っ──」

    レイサ「問答無用です!!!」

  • 14モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:39:22

    ──数分後──


    レイサ「こら〜! 逃げないで戦ってください!」

    モモイ「嫌だよ!?」

    モモイは逃げる、とにかく逃げる
    挑戦状を受け取ってしまったとはいえ、モモイに戦う理由が無い以上、無駄な争いはしたくない……というより、これ以上ホシノやナギサに迷惑をかけられないと言った方が正しいとも言える

    モモイ「あーもう! 仕方ないなあ!」

    自警団活動で体力のある彼女を振り切れないと判断したモモイはレイサの方へ振り向き突撃する

    レイサ「ついに諦めて戦う気になりましたね! それじゃあ勝負で──」

    そう言い切る前にモモイはいつもの技でレイサのショットガンを蹴り上げ、さらに高く跳躍してレイサの銃を奪って無力化する

    レイサ「ああーーー!!!」

    モモイ「はいおしまい。これで決着ね」

    そう、相手の武器さえ奪ってしまえば無力化できる、多数相手では無理だが1VS1なら可能なのだ
    ……最も、こんな方法はホシノですらやらないモモイ独自の攻略法なのだが

  • 15モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:40:17

    レイサ「か……返してくださ〜い!」

    モモイ「ダメ」

    そうレイサが涙目で悲願してくるがモモイは断る
    そもそも、向こうから攻撃してきたのだからこれは正当防衛だろう
    というか、モモイがレイサに攻撃される意味がわか……りはするが、結局は誤解と解かなければまた再放送になるのは目に見えて分かる

    モモイ(けどこれ、イジワルしているみたいに見えてやだなぁ……)

    端からみたらモモイがレイサの銃を取り上げて意地悪しているように見えるのだ
    誤解が誤解を産まないようになんとかするしかないが……

    「…………宇沢? と……アンタ。こんな所で何してんの?」

    モモイ「あ……」

    最悪のタイミングで見られた、しかもレイサの知り合いのようで

  • 16モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:40:51

    レイサ「杏山カズサ! 助けてください! 私の銃が取られちゃいました!」

    カズサ「……いや、そう言われても状況がよくわかってないんだけど……」

    この様子からすると、敵がさらに増えることは無さそうと思うモモイ

    モモイ「えっと、私から説明していいかな…?」

    カズサ「うん。頼める? なんでアビドスの生徒がここに来ていて今の状況になったのか」

    こうして、モモイはカズサに今までの状況を全て説明した
    銃を取られたレイサもおとなしくモモイの話を聞く

    カズサ「……なるほどね。宇沢、ちゃんとこの子に謝りなよ」

    レイサ「はい……申し訳ありませんでした、才羽モモイさん……」

    なんとか誤解を解けたモモイ
    ちなみに銃はちゃんと返した

  • 17モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:41:44

    カズサ「ところでアンタ、才羽…だっけ? 梔子じゃないの?」

    モモイ「あー……そこは話すと長くなるから好きに呼んでください」

    今のモモイはミレニアムサイエンススクールの才羽モモイと、アビドス高等学校の梔子モモイと二つの学籍があるようなものなので少々ややこしいのだ

    カズサ「それじゃあ才羽……いや、モモイって呼ぶわね、それにちょうど良いタイミングだし」

    モモイ「ちょうど良いタイミング?」

    ちょうど良いタイミングとはなんだろうかと考える、さすがに決闘は無いと思うが……

    レイサ「ひょっとして……あの件ですか? 杏山カズサ」

    カズサ「うん。モモイ、私たちのボディーガードになってくれない?」

    モモイ「…………ハイ?」

  • 18モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 21:57:08

    カズサ「あー……いきなりじゃわからないよね。ウチの部活のアイリって子が前に襲われた事があってね、守ってくれないかなって話」

    モモイ「あーなるほど、そういう事ですか…」

    急にボディーガードと言われて少し困惑したが、事情を聞けば納得のいく理由だった
    おそらく……いや間違いなく複製体《ミメシス》が原因だろう
    そのアイリって生徒もキヴォトスの住人なのでそこんじょそこらのスケバンに襲われても返り討ちにできるだろう

    モモイ(というか、この人がスケバンとかボコボコにしてそうだなぁ…)

    モモイ「それはわかったけど、正義実現委員会には頼まないんですか?」

    カズサ「あー…敬語はいらないよ、楽に話して。いちおう正実にもお願いしたけど、忙しいみたいで付きっきりは無理だって」

    言われて納得するモモイ
    いちいち部活のひとつひとつにメンバーを割かせるのは効率が悪すぎる
    それに毎夜戦闘があると聞いて戦えるメンバーも少ないとなると、とてもじゃないが頼み辛いだろう

    モモイ「うんわかった。ボディーガード引き受けるよ!」

    カズサ「ホント!? ああいや…疑ってる訳じゃなくて、受けてくれるなんて思ってもなくて」

    そう言うカズサの顔はどこかほっとした表情だった
    よほどそのアイリって生徒が大切なんだろうと

  • 19モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 22:56:40

    レイサ「あ、あの……私も──」

    カズサ「宇沢は駄目」

    速攻断られてレイサが気を落とす
    仲が悪い訳ではないが、何か理由があるのだろうか?

    カズサ「気持ちはありがたいよ。でもアンタは自警団の任務があるでしょ? 今はトリニティ全体が危機なんだから私たちに構わないでほしい」

    モモイ「ちょっ…そんな言いk──」

    「それは少し言い過ぎじゃないかな?」

    突如声を遮られたモモイ、声がした方へ向くとカズサとレイサの知り合いっぽい生徒が3人こっちに来ていた

    カズサ「ナツ……それにアイリまで」

    「ちょっと! 私はどうでもいいっての!?」

    アイリ「まぁまぁヨシミちゃん、落ち着いて」

    ナツ「それよりも杏山カズサくん。レイサくんの事が心配とはいえ、少々キツイ言い方なんじゃないかな?」

    カズサ「だ……誰が心配なんかっ!」

    ナツ「そんなテンプレツンデレ発言はお腹いっぱいだよ。それに言葉足らずなのはキミの悪い癖だよ」

    カズサ「それは……うん、ごめん宇沢。ちょっと言い過ぎた」

    言い過ぎたカズサがレイサに謝る、どうやら丸く収まりそうだ

  • 20モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 22:59:01

    ※スレ主です、この時間帯以降と昼頃の保守お願いします
    それと大変お待たせしてしまい申し訳ありませんでした

  • 21二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 23:17:58

    おかえり!!
    新しくここのモモイのストーリーが見られると知って楽しみだよ
    前スレとかのSS読み返して来ようか……

  • 22モモイの記憶ロストの人25/01/13(月) 23:25:02

    ナツ「それじゃ〜仲直りの記念に我らでスイーツ巡りと行こうじゃないか」

    カズサ「えっ、今から?」

    ナツ「当たり前だよカズサくん。私たち花の女子高生が青春を謳歌しないなんてロマンじゃないだろう?」

    カズサ「いや……今外出するのは危険なんじゃ…?」

    ヨシミ「ちょっとくらい良いじゃない。どうせあいつらは昼間には現れないわよ」

    アイリ「うんうん! 行こうよカズサちゃん! レイサちゃん! えっと…アビドスの貴方も一緒に!」

    モモイ「えっ……いいの?」

    ナツ「別にいいよ〜。ここで出会ったのも何かしらの運命、全く違う場所にいた生徒がスイーツを前に意気投合する、これぞ正しくロマン!」

    カズサ「あー…ナツの言う事はほっといて、何時もの事だから。それにこう言い出した時はてこでも折れないから」

    ヨシミ「そう言う事! ほらっ、ぼさっとしてると置いてくわよ〜」

    モモイ「……そっか。それじゃあお言葉に甘えて、行こっ! レイサ!」

    レイサ「…………ハイ!!!」

    こうしてスイーツ巡りをした放課後スイーツ部とレイサとモモイ
    店内でレイサがカズサに挑戦状を送ったり、ヨシミが地味に酷い目にあったり、ナツがカズサをからかってちょっとした騒ぎになったのはまた別のお話……

  • 23二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 02:51:31

    お前のSSをずっと待っていたぞ

  • 24二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 08:30:21

    保守

  • 25二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 09:39:31

    最後のオチよ笑

  • 26二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 19:34:27

    一応保守

  • 27モモイの記憶ロストの人25/01/14(火) 21:42:15

    モモイ「そういえば、私にボディーガードを頼んだ理由って?」

    騒ぎがある程度ひと段落したあと、モモイは改めて理由を聞く
    まぁ97%ミメシスが原因だと思うけど

    カズサ「まぁ、おそらく知ってるだろうけど、今もミメシスって奴が定期的に現れてはトリニティ生を襲ってるって話は知ってるよね? 今からだいたい2ヶ月前にアイリが襲われたから護衛が欲しいのよ」

    アイリ「そうだったのカズサちゃん?」

    ヨシミ「んん~? 正直に言うと護衛なんか務まるの? 悪いけど強そうには見えないわよ」

    ナツ「こらこら、人を見かけで判断しちゃいけないよ〜」

    カズサ「その事なんだけど、昨日正実メンバーやあのツルギさんとほぼ互角に戦ったみたいだよ」

    スイ部「!?」

    ナツ「ほぅほぅ。それはそれは、頼もしい護衛だね〜」

    アイリ「でも悪いよ…モモイちゃんにお時間取らせる訳には……」

    モモイ「あー…その事なら大丈夫だよ。むしろ予定無くてヒマだったくらいだから」

    これは嘘偽りない本当の事だ
    ナギサ(ホシノ)から聞いた限りだと昼間はほぼ現れないから軽いパトロールを頼まれていて、良ければトリニティ生徒と仲良くして欲しいと言っていた
    稀に現れる事もあるが少数や単騎がほぼ確定なのでこちらもなんとかなってるそうで

  • 28モモイの記憶ロストの人25/01/14(火) 22:02:48

    アイリ「う〜ん……でも……」

    ヨシミ「まぁまぁアイリ。モモイがこう言ってるんだから遠慮なんかしないの!」

    ナツ「さしずめ可愛いお姫様を守る小さな騎士って所かな?」

    アイリ「も〜う! からかわないでよ〜!」

    そんな3人のやりとりにモモイはどこか懐かしさを感じる

    モモイ(あっ…そっか。形は違うけど、私たちゲーム開発部と同じなんだ……)

    なんだか居心地が良いと思ってたモモイ
    それもそのはず、空気感と言うのか?ゲーム開発部と同じ雰囲気なのだ
    ゲームとスイーツ……ジャンルは違えどみんな同じ物が好きだから集まる、楽しくお喋りできる。
    そして……そんな空間を守りたいとも思うはずだ

    カズサ「ところで宇沢、自警団の方は大丈夫なの?」

    レイサ「はっ! 居心地が良くてすっかり忘れてました!」

    そう言ってレイサが席を立つ
    会話こそ参加はしてないが、スイーツ部との仲は良好なようだ

    レイサ「それではアイリさん! 杏山カズサ! それと砂塵の流星! お先に失礼しますね!!!」

    そう言ってレイサは元気よく駆け出して行った

    モモイ「…………砂塵の流星って誰? というか二つ名変わってない?」

  • 29モモイの記憶ロストの人25/01/14(火) 22:21:25

    カズサ「あー…気にしないで。宇沢って二つ名がゴロゴロと変わるから」

    モモイ「そうなんだ……」

    ゴロゴロと変わる二つ名ってなんなんだろうかと思うモモイ
    改めて話を戻す

    モモイ「護衛の件だけど気にしないで欲しいな。もう決めた事だから」

    既にモモイの覚悟は決まっていた
    元々の予定では困ってる生徒がいたら助けて、何かしらの情報収集をするつもりだったのだが
    これほど好都合な条件が揃うなんてほぼ無いからこのお願い事を受けたのだ
    それに、スイーツ部が何もわからなくてもその友人知人が何かミメシスの情報を持ってるかもしれない
    あとこれはモモイの性格上、記憶が無くても仲良くなりたいという気持ちが強い

    ナツ「それじゃあアイリの代わりにお願いするよモモくん」

    モモイ「うん! ……うん? モモくん?」

    ナツ「せっかくの出会いだからね、愛称があった方がより仲良くできると思って……だめ?」

    モモイ「ダメじゃないけど……ちょっと驚いただけだよ」

    ナツ「かんしゃ〜! それじゃあこれからもよろしくね」

    アイリ「うん! よろしくねモモちゃん!」

    ヨシミ「頼りにしてるわよモモ!」

    カズサ「なにこの流れ……まぁうん…よろしく、モモイ」

  • 30二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 01:02:01

    一気に読み切ってしまった。とても良いSSじゃな。
    リアタイできることに感謝

  • 31二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 07:28:22

    一応保守

  • 32二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 12:40:52

    このレスは削除されています

  • 33モモイの記憶ロストの人25/01/15(水) 12:42:37

    モモイ「へぇ~、バンドやってたんだ、意外……」

    放課後スイーツ部の部室にて、モモイはメンバーの話を聞いていた
    元々はトリニティ謝肉祭《カーニバル》でバンド演奏するつもりだったが、紆余曲折あってお化け屋敷風カフェに変わったらしい

    ナツ「あの忙しくも輝かしい日々……まさしくロック!」

    カズサ「また始まった…まぁ、本当に色々あったからね」

    モモイ「だからってアイリのために実行委員の所に侵入してセムラを盗もうとするのはやり過ぎなんじゃ……?」

    かくいうモモイも人の事を言えないのだが……モモイたちと違って協力者もいないただの1部活がとんでもない事をしてて『ああ…やっぱりキヴォトスの住人なんだ……』と思ったモモイである

    ヨシミ「まぁ確かに、今となっては無謀だったわね。アイリのためにやった事だから後悔はしてないけど」

    カズサ「最初は無理って言ったけど、案外侵入まではやれちゃったからね」

    ナツ「あの時のキャスパリーグの底力は凄まじいものだっ……うあ〜暴力はんたいー!」

    カズサ「その呼び方はやめてって毎回言ってるよねぇ!!」

    アイリ「あはは……」

  • 34モモイの記憶ロストの人25/01/15(水) 12:43:54

    モモイ「今度時間ある時にみんなの演奏聴きたいな。謝肉祭では披露しないの?」

    カズサ「あー…その事なんだけど……」

    突如カズサが言い淀む、この娘たちのスイーツに対する熱意は凄まじいと知った
    けど、この感じからして何かあるのだろう

    アイリ「なんでも、トリニティ謝肉祭は無期限の延期だって」

    モモイ「えっ? なんd……ああ、そう言う事か」

    言いかけて即座に理解した
    本来なら謝肉祭がおこなわれるはずだが、今はミメシスの襲撃により開催している暇が無いのだろう

    ヨシミ「そう言う事。ナギサ様がこの騒動が終わるまで謝肉祭は開かないって告知したからね」

    ナツ「せっかくゴールは目の前だったというのに……これも黒幕の陰謀だというのか!?」

    ヨシミ「いや黒幕なんているはずないでしょ……エデン条約とは違うんだから」

  • 35モモイの記憶ロストの人25/01/15(水) 12:45:20

    カズサ「けど黒幕って実際にいるのかな?」

    ナツ「シスターさんたちが言っていたけど、廃遺跡やカタコンベにはミメシスが住み着いているとは聞いたね」

    ヨシミ「それ私も聞いたわ。近づかなければ危害を加えられないって」

    モモイ「カタコンベ……」

    まさかこの娘たちからカタコンベのワードを聞くとは……と思うモモイ
    今度こっそり行ってみようと考えてると……

    アイリ「モモちゃんは近づいちゃダメだよ? 関係者以外は立ち入り禁止なのもあるけど、迷ったら二度と出られないって噂もあるから」

    考えを詠まれたのか、単に心配で言ったのか…
    アイリに指摘されて少し慌てながらも答える

    モモイ「だ…大丈夫! 近づかないよ! 二度と出られなくなったら困るし!」

    実際、モモイは任務でカタコンベを経由してアリウス自治区に何度も行っているのだが、さすがに独りで行く勇気は無い
    そもそも、カタコンベはリアル不思議のダンジョンめいた構造しているので、ちゃんとした物資を用意して向かわないと間違いなく行き倒れになってしまう

  • 36モモイの記憶ロストの人25/01/15(水) 12:47:28

    モモイ「ところで、お化け屋敷風カフェをやるつもりって言ってたけど、衣装とかは決まってたの?」

    話していてあまり気分の良い話ではないので少し強引に切り替える
    無期限延期になったとはいえ、やはり出し物は気になりはする

    ナツ「うん決まってるよ〜。私がフランケンシュタインでヨシミがミイラ女、カズサは狼人間でアイリはジェイソンだね」

    モモイ「へぇ~…………ジェイソン???」

    ジェイソンって13日のアレだよね?
    普通魔女とかじゃないの?と考えてるモモイ

    モモイ「アイリのジェイソン衣装とか想像できない…」

    ヨシミ「それなら……ちょうど写真があるわよ。えっと…これ」

    モモイ「どれどr…………っ!?」

  • 37モモイの記憶ロストの人25/01/15(水) 12:49:49

    それを見た瞬間、モモイの血の気が引く
    あのアイリが着たらどんな衣装でも可愛い感じになるだろうと考えてたモモイの思考がフリーズしたのだ
    モモイが見た写真のアイリは目に光が無く、ただ立っているだけなのだが滅茶苦茶怖い
    たぶん1番青春を謳歌しているであろうアイリが無表情になるだけで雰囲気が180°変わっているのだ

    ナツ「おお〜 その感じからするとやはりこのコンセプトで正解みたいだね〜」

    モモイ「いや怖すぎるよ!? お化け屋敷風じゃないの!?」

    ナツ「これぞ放課後お化け屋敷の切り札……『13日連続チョコミント』、アイリ・クリムラ! 虚ろな表情、止まらぬ足跡、禍々しいバット。彼女はまさに恐怖そのものだろう」

    ……絶対に違う、というか怖すぎてお客さんが逃げる
    確かにお化け屋敷には恐怖は付き物だが、このレベルは本当に必要なんだろうか…?

    アイリ「な、ナツちゃん……本当にこれで良いの?」

    ナツ「ふふ…ノープロブレム」

    モモイ「お客さんが逃げちゃうから駄目だよ!?」

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