- 1二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:24:42
「ふわぁ〜」
隣にいるラインクラフトから可愛らしいあくびが聞こえてくる。初日の出と初詣に一緒に行った後、クラフトの散歩に付き合う形で歩いている途中だった。
あくびするのも分かる。何せ今回の年末年始は例年に比べて、暖かい。おまけに景色が良い所で初日の出を見るのに少し遠出する関係で、早起きをクラフトにお願いしていた。他にも先ほど一緒に食べたお餅の影響でお腹も膨れたりとか適度に歩いて、暖かくなったのも影響があるのかもしれない。
「クラフト、眠い?」
「トレーナーさん、あくび聞こえました。えへへ、今日、お出かけすると誘われたので、朝から張り切ったら、ちょっと眠くなってきました」
目をこすりながらも、照れくさそうに笑うクラフト。
そんな姿に新春一番微笑ましくなるも無理させたのではないかと頭によぎる
「ごめん、無理させちゃった?」
「いえ、そんなことないです。お正月は、いつものんびり過ごしているので、トレーナーさんと一緒にお出かけできて、楽しかったです」
こちらの不安を吹き飛ばすような元気な声で返事するクラフト。その様子に安心を覚えるも、やはり、目はいつもより力がない気がする。
「そう、それなら良かった。でも、寝たほうがスッキリするから、クラフト、少し昼寝でもしようか」
「わかりました。ちょっとお昼寝して、元気がでたら、散歩再開ですね」
「分かった。少し休んでから行こうか」
クラフトの体調を案じて、昼寝の提案。元々、昼寝が好きなクラフトはあっさりと了承して、2人で日当たりが良い公園のベンチを見つけて、座る。 - 2二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:25:01
「クラフト、俺の肩、枕にしていいよ」
「いいんですか」
「うん、いいよ」
このまま寝ても寝心地悪そうなので、肩を貸すことに。膝枕でも良かったが、日が全身浴びれる形のほうが良いかと思い、こちらを提案した。
「えへへ。トレーナーさん、では、お言葉に甘えて、失礼します」
ちょっぴり恥ずかしそうにしながらも、こちらの腕にクラフトの側面が密着しつつ、彼女の頭が肩に乗る。初日の出から太陽に浴びた影響か、お日様な香りが漂うも、彼女の特徴的な前髪が顔に当たって、少し擽ったい。
「トレーナーさん」
「どうした、クラフト?」
「トレーナーさんのおかげで初夢で縁起が良い夢が見れそうです」
耳元で、甘えたような口調でクラフトが呟く。
太陽から力もらったかのように彼女のぽかぽかする温もりを感じていると、こちらの肩に心地よい重さがかかるのを感じる。どうやら、眠ってしまったみたいだ。
クラフトは幸せそうな寝顔を浮かべながら、甘えるように腕に抱きついてくる。
「初夢……、良い夢が見れるといいね」
そんな寝顔を見ながら、クラフトが初夢で良い夢が見れるように彼女の耳飾りの星にそっと祈るのであった。 - 3二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:28:11
終わりです
ウマ娘にとって、縁起の良い夢って、走る夢だったらするのかなとか思いながら書きました - 4二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:31:46
お昼寝クラフトすき
- 5二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:48:14
貴重なクラフトSSたすかる
- 6二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 21:57:07
脳内クラフトボイス再生余裕だった
耳飾りの流れ星にただ一つの願い事
とても素敵 - 7二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 22:45:36
トレーナーを本当に信頼してるところがかわいい
- 8二次元好きの匿名さん25/01/13(月) 23:37:11
ぬくぬくしてる太陽2人好き
- 9二次元好きの匿名さん25/01/14(火) 04:00:45