ここだけ記憶喪失になったネルを拾ったのが...... Ⅱ

  • 1二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:03:49

    ここだけネルが任務の途中で怪我をした事で記憶を失い、マエストロに拾われた世界の話
    (※ちなみにSSはおろか、スレを建てる事自体が初めてなのでクオリティはオワッてる可能性大です)

  • 2二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:05:50
  • 3二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:07:50

    鯖落ちでスレ落ちちゃったので、2スレ目です。

  • 4二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:16:35

    前スレのあらすじ
    C&Cの任務でミレニアムの地下水路にあるカイザーの施設を制圧したネル達。
    しかし、ネルはカイザーが開発していた新型兵器の餌食になり、行方不明になってしまう。
    その後、マエストロに拾われたネルは記憶喪失になっており、マエストロの提案でゲマトリアのメイドとなった。
    一方、先生達はネルを見つけ出すべく、キヴォトスに存在するありとあらゆる学園が手を組み、捜索が始まった。
    (チヒロ?あの娘はもう某鬼の王みたいなっちゃってますねぇ......)メソラシ
    そして、マエストロの提案で百鬼夜行にやって来た2人だったが、鬼舞辻チヒロの刺客『忍術研究部』と戦う事になった。(ついでにシュロが仲間になった)

  • 5二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:17:24

    話はウィリアムとシュロの方に戻る。
    シュロ「うぐぐっ!!」
    イズナ「さぁ、仕切り直しです!行きますよ、ツクヨ殿!」
    ツクヨ「......」
    イズナ「ツクヨ殿?」
    シュロ「......フッ」
    シュロはある事を確認するやいなや笑みを浮かべた。
    クロカゲ(湧き上がる威圧感)
    ツクヨ「......」
    無言でイズナに攻撃し始めるツクヨ。
    イズナ「わわわっ!?ツクヨ殿!?は!思い出しました!これはあの化け猫の威圧による混乱状態ですね?!」
    そうクロカゲ戦には「威圧値」というオリジナルの仕様が存在する。
    威圧値......クロカゲの一部の行動(地面に現れるクロカゲの目の領域に居る場合やクロカゲの領域内に居る場合、「化身を呼ぶ鬼哭」で召喚される猫の自爆を食らった場合等)で付与され、相手のHPバーが侵食されて最大HPが減少する(HPを最大HP以上に超過回復する事でHPバーの侵食を押し返す事が出来る)。そして、猫鬼の威圧効果がHPを50%以上を侵食した場合、対象は混乱状態に陥る。この混乱状態は威圧値が0になれば解除出来る。
    混乱状態......味方を攻撃し始めるようになる状態異常。時間経過では解除されず、解除するにはHPを超回復して威圧値を0にする必要がある。

  • 6二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:29:25

    ツクヨ「......」

    イズナに攻撃をするツクヨ。

    イズナ「し、しかし、おかしいです!ツクヨ殿には自己回復をする術があった筈です!なのに何故......はっ!まさか!?」

    ウィリアム「気付いたか。」

    クロ「スランピアの恐怖!」

    シロ及びクロのスキル「スランピアの恐怖」は常時相手のHP回復量を80%削減という大幅な回復能力の弱体化である。

    「常時相手のHP回復量を80%削減」......コレがとにかくクロカゲの威圧値システムとの相性面でこれでもかというレベルでベストマッチしており、イズナ達に取っては冗談抜きで地獄だった。

    威圧値による最大HPの減少と超過回復の処理についてだが......

    蓄積した威圧値により、実HP値に関わらず最大HPが割合低下する。威圧値100=1%

    威圧によって現HP>最大HPになった場合、最大HP以上の部分は失われる。

    現HP+回復値>威圧によって減った最大HPの場合......

    まず、最大HPまで回復する。

    次に、超過回復分の回復値で威圧値を減らした後、最大HPを戻す。

    ここの処理は、回復を受けるキャラのHPとは無関係。仮に威圧値が5000蓄積していた場合、超過回復値が5000(減衰前30000)あれば最大HPは全て戻る。

    最後に、最大HPを戻した後で超過回復分は普通に回復する。

    具体例:仮に元の最大HPが100000の生徒が威圧により最大HPを50%減らされ、さらに500ダメージを受けていた場合......

    現HPは49500/50000である。

    ここで4500回復すると、超過回復値は4000

    威圧値は5000-4000=1000となり、最大HPは元の90%まで戻る。

    その後、その4000も回復に使われ、回復後のHPは54000/90000となる。

    ......が、ここにクロの「スランピアの恐怖」による回復効果80%削減の状態異常が乗っかると、超回復値が減る......を通り越して、そもそも超回復に至らないという事態になるのは言うまでもないだろう。

    要は、一度混乱状態に陥ると文字通りの"詰み"を意味するのだ。

  • 7二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 21:49:08

    ツクヨ「......」
    イズナ「うぐぐっ......!!」
    クロ「アパシー・シンドローム!」
    クロカゲ(猫鬼の威圧)
    クロとクロカゲのスキルは相性が良い組み合わせが多く、それを利用して嫌らしいコンボを繰り出す相手、ツクヨも混乱状態になってしまった。
    イズナ「仕方ありません......恨まないで下さいね、ツクヨ殿!」
    クロ「突進だぁ!!!」
    クロカゲ(化身を呼ぶ鬼哭)
    イズナに襲い掛かるティーカップとクロカゲの分身達。
    ツクヨ「......」
    ツクヨもそれらに続くようにイズナを攻撃しようとする。

  • 8二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 22:00:07

    イズナ「......忍法」
    イズナは何かの忍術の準備をする。
    ウィリアム(何かするつもりだな?......だが、何をしようが関係ない......文字通り、"お前が"何をしようが関係ないのだからな......)
    ティーカップと分身達が目と鼻の先まで迫ったところでイズナは叫んだ。
    イズナ「変わり身の術ーーッ!!!」
    瞬間、イズナが居た場所にツクヨが、ツクヨが居た場所にイズナが、それぞれ入れ替わっていた。
    ツクヨ「......!」
    そして、ツクヨはそれらの餌食となった。
    ウィリアム「......成る程、変わり身の術か。」
    イズナ「はい。ツクヨ殿には申し訳ありませんが、これで貴方達相手に集中できます。」
    シュロ「......まあ、良いでしょう。本来の目的は達成できましたからね。」
    イズナ「え?」

  • 9二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 22:05:58

    話はシオン達の方に移る。
    シオン「くっ!!」
    ミチル(ヨシ!イケる!!)
    ミチルがシオンをやっとの思いで追い詰めていた。
    ミチル(この娘を拘束したら、急いでイズナ達の加勢に行かないと......)
    ミチルはシオンにトドメを刺そうとしたが......
    ミチル「......!?身体が重い!?」
    そう、先程のクロの「アパシー・シンドローム」の対象はイズナと......ミチルだったのだ。
    そして、先程のクロの「突進だぁ!!!」のティーカップの内の1つはイズナではなく、ミチルに向かって飛ばされていたのだ。

  • 10二次元好きの匿名さん25/01/15(水) 22:23:16

    ミチル「......!?」
    ティーカップに気が付いたミチルは躱そうとしたが、「アパシー・シンドローム」の効果で移動速度が低下していた上に......
    シオン「させない!!」
    シオンによる妨害もあった。
    ミチル「しまっ......」
    ミチルはシオンにチェーンで足を掬われてしまう。
    ミチル「痛っ!!......あ。」
    転んでしまったミチルの眼前にティーカップが迫る。このティーカップには移動速度ダウン特攻が存在する。その為、当たったらほぼ即死確定と考えた方が良いのだ。
    ミチル「やっば......」
    次の瞬間、ティーカップがミチルに命中した。

    コレで今日の投稿は終わりです。

  • 11二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 07:55:25

    今日の投稿始め!

    ティーカップが命中したミチルは気絶してしまう。
    シオン(さっきのティーカップ......きっとマエストロ様とシュロちゃんですね。2人とも......ありがとう......)
    シオンはそのティーカップがウィリアム達の仕業である事を悟り、2人に感謝する。
    シオン「早く、2人のところ......へ?」
    2人のところに行こうとしたシオンだったが......次の瞬間、急に倒れてしまう。
    シオン(うぐぐっ......こ、ここに来て溜まっていた疲労が一気に押し寄せてきた......い、急が......ないと......いけ......ないのに......)
    シオンは地を這って、ゆっくりと2人の元に向かった。

  • 12二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 17:07:52

    一方、イズナはというと......
    イズナ(部長殿との連絡が途絶えた......成る程、先程ティーカップが1つだけ明後日の方向に飛んでいきましたが、今思い返せば部長殿が居た方に向かっていましたね......どの道、ツクヨ殿ももう戦えないでしょうね......つまり、私1人でこの化け物達を相手にしなければならない、と......しかも......)
    クロカゲ(広がる街談巷説)
    クロカゲのスキル「広がる街談巷説」......ATGがMAXにならないと使用出来ない広範囲攻撃なのだが、相手が1人でもやられるとクロカゲのATGが最大値になる仕様上、ツクヨとミチルがやれたので、即座に使用してくる。
    イズナ「くっ!!」
    イズナはそれを辛うじて躱した。
    イズナ「うぐぐっ......」
    クロ「ハァハァ......」
    クロカゲ(......)
    イズナは勿論、クロもクロカゲももう既に疲労困憊だった。それもその筈。クロとクロカゲは先程までの大技連発の負荷が掛かっており、イズナも今までの戦いで蓄積された疲労がここで限界状態にまで達しかけていた。双方満身創痍なのである。

  • 13二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:55:03

    シュロ「え~っと、ウィリアムさんでしたっけ?」
    ウィリアム「ああ。そうだが、突然どうした?」
    シュロ「手前さんが使役してるあのカラスの怪異?みたいなのと手前が使役してるクロカゲはもう休ませて良いと思いますよ。」
    ウィリアム「理由は?」
    シュロ「実はですねぇ......」ヒソヒソ
    シュロはウィリアムにある事を伝える。
    ウィリアム「成る程、クロ!もうお前は休んでいろ。」
    シュロ「クロカゲ、後は手前達に任せて下さいねぇ。」
    クロ「ふあ〜、疲れた〜。」
    クロカゲ(......)
    シュロとウィリアムはクロとクロカゲを下がらせる。
    イズナ(何の真似でしょう?今度は一体何を企んで......)
    イズナはそんな2人の行動を疑問に思い、身構えていた。

  • 14二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:22:38

    シュロ「そこの忍術研究部のお嬢さん。」
    イズナ「......?」
    シュロ「手前さんは、手前さん方を手前達に消しかけた張本人『鬼舞辻チヒロ』の正体を知っていますね?」
    イズナ「な、何を言ってる?!か、花鳥風月部の不届き者は黙れ!」
    イズナは目に見えて動揺しだした。
    シュロ「あの女は、所詮全てにおいてミレニアムの2番手です。ビッグシスター『調月リオ』にも特異現象捜査部部長『明星ヒマリ』にもエンジニア部部長『白石ウタハ』にもその才能で勝つ事が出来なかった、その程度の女です。」
    イズナ「だ、黙れ!!あ、あのお方はそんな小物ではありません!!あのお方は偉大な方なのです!!!あのお方は、"チヒロ様"はッ!!!」
    そこまで口にしてイズナはハッとした。慌てて口を手で塞ぐが、もう遅かった。
    シュロ「おやおやぁ?口にしてしまいましたねぇ?その名前を。可哀想ですが、間もなく手前さんは消されるでしょうねぇ。手前さんが今口にしたその女に。」

    コレが今日最後の投稿です。
    それと、おそらく察してる方もいらっしゃるとは思いますが、ここから先はグロ注意な展開になります。

  • 15二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:44:59

    あっ…

  • 16二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 07:28:32

    おはようございます、今日の投稿です。まだグロシーンではないのでご安心を(この次の投稿です)。

    イズナは泣きながらその場から走り出した。
    イズナ「お、お許し下さい!!ど、どうか......お願い、どうか、許してぇ......!」
    イズナは虚空に向かってそう泣き叫ぶ。だがその訴えも虚しく、次の瞬間、イズナの首元に取り付けられていた首輪のような物が起動し、彼女が身体を動かせないようにその場に立ったままの状態で固定・拘束するように展開された。イズナは口を命一杯開けられた状態にさせられる。そして......
    イズナ「......ッ!!!」
    イズナは涙を流しながらソレを見ていた。ソレは首輪が展開され、その姿を露わにした。巨大な手のような形をした黒いアームだった。よく見ると、手の平に穴が開いており、そこから腕の部分の内側を通して長い管のようになっていた。
    そして、ソレがゆっくりとイズナに近づく。
    イズナ「......! ......!!」
    イズナは抵抗しようとしたが、全身を固定されている上、先の戦闘で力を殆ど使い尽くした状態の彼女にそれは叶わなかった。
    アームがイズナの頭を掴むようにして固定した。そして......

  • 17二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 12:44:36

    (カラカラカラカラ......)
    いきなり腕のようなアームから金属音が響き出した。まるで小さな金属製の何かが腕の中にあるであろう管を通って手の方に流されているような音だった。
    イズナ「......ッ!......ッ!!......ッ!!!」ゴクッゴクッ
    どうやらホントにそうだったようだ。イズナはアームの掌にある穴から自分の口に流し込まれる金属製の何かを呑み込む事と涙を流し続ける事しか出来なかった。

  • 18二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 13:10:06

    (数分後)
    金属音が聞こえなくなると、手のような形をしていたアームとイズナを固定していたワイヤー等の拘束具は小さな爆発を
    起こし、木っ端微塵になった。
    と同時に、中々にショッキングなその光景が露わになる。そこには......










    口一杯に銃弾を詰め込まれたイズナの姿があった。先程までの様子を見るに、おそらく今の彼女の体内にはこれでもかという程の大量の銃弾が流し込まれているのだろう。

  • 19二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 20:56:48

    シオン「し、死んでしまったんですか!?」
    ウィリアム「あ、居たんですね、お嬢様。ご無事で何よりです。」
    シオン「はい。お陰様で。」
    必死に地を這ってシュロとウィリアムの元に向かっていたシオンがやっと2人のところまで来た。どうやらシオンも一連の流れを目撃していたようだ。
    シュロ「まだ死んではいません......が、間もなくすれば......窒息死するでしょうねぇ。」
    シオン「え!?」
    シュロ「手前の『怪書』でこの娘の本心を読んでみた結果分かったのは、この娘達を手前達に仕向けた張本人『鬼舞辻チヒロ』の情報を彼女ら自身の口から吐かせる事......まさかここまで惨い目に遭うとは......流石に予想外でしたねぇ......」
    シオン「な、なんなんですか、それ!?自分の都合で戦わせておいて、秘密を漏らしたり、使い物にならなくなったらポイッ......まるで鬼じゃないですか?!」
    シュロの話を聞いて、シオンはドン引きしていた。
    シュロ「ですねぇ。まあ、手前達は間接的にとはいえ、その鬼に助けられたんですけどね......」
    ウィリアム「間違いないな。」
    シオン「あの、ウィリアム?」
    ウィリアム「どうしましたか、お嬢様?」
    シオン「さっきシュロちゃんを助けた時みたいにこの娘の事を助けてあげて下さい。」

  • 20二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 21:36:47

    ウィリアム・シュロ「「ハァ!?」」
    シオンの予想外の要求にシュロとウィリアムは思わずそう叫んだ。
    シュロ「な、何言ってるんですか、シオンちゃん!?この娘はさっきまでシオンちゃんの事を攫おうとしてたんですよ!?て、手前は反対です!!」
    ウィリアム「私も同意見です。回復させたら、ほぼ確実にまた襲ってきますよ?」
    シュロとウィリアムはシオンの要求に反対した。
    シオン「でも......」
    シオンはイズナの方を見る。開いたままになっていたイズナの目から涙が流れた跡がくっきりと残っていた。相当怖い思いをしていた事がよく分かる。だが、その目からは徐々に光が失われていく。間もなくこの少女はその鬼のような女に殺されてしまう。
    シオン「私はこの娘に、そんな可哀想な死に方をさせたくないんです!!だから、お願いします!!」
    ウィリアム「......」
    シュロ「シオンちゃん......手前さんの気持ちは分かりますが......」
    ウィリアム「かしこまりました。」
    シュロ「......!?ちょ、何言ってるんですか、手前さん方!?」
    ウィリアム「ただし、条件があります。」
    シオン・シュロ「「条件?」」
    ウィリアム「はい。まず、この娘に先程の回復装置を使い次第、私の力で私達3人をこの場から離れた場所に転送します。つまり、この娘が助かったかどうかの確認は出来ません。それでもよろしいですか?」
    シオンはウィリアムの条件を聞くと少し考えただが......
    シオン(確証は無くても、この娘を救えるかもしれないなら......!)
    シオンは決意する。
    シオン「ええ。それでも構いません。だからウィリアム、この娘を助けて下さい。」
    ウィリアム「......かしこまりました、お嬢様。」
    ウィリアムは転送の準備を整えると、先程シュロに使っていた回復装置を取り出す。
    ウィリアム「では!!」
    ウィリアムはイズナに取り付けた回復装置と自分達の転送システムを同時に起動する。
    イズナ「う、う〜ん......あれ?」

  • 21二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 22:29:44

    シオン「さっきとは違う場所......って事は......」
    シュロ「無事に手前達は転送されたようですねぇ。」
    ウィリアム「お嬢様、また更に別の追っ手が来る前に早く帰りましょう。」
    シオン「は、はい。」
    シュロ「じゃあ、手前もそろそろお暇させてもらいましょうかねぇ。」
    シオン「あ、シュロちゃん!」
    その場から立ち去ろうとするシュロにシオンは......
    シオン「私達を助けてくれてありがとう!!またお会いしましょう!!」
    笑顔でそう言った。それに対し、シュロは......
    シュロ「......ええ!また機会があれば!」
    満面の笑みで手を振り、その場を後にした。

    コレで今日は終わりです。

  • 22二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 08:00:56

    今日も投稿頑張ります。

    ウィリアム「さて......黒服、聞こえるか?」
    黒服「ええ、聞こえてますよ。随分と大変な一日だったみたいですね、クックック。」
    ウィリアム「私達は疲れた。私の代わりにそっちに転送してくれ。」
    黒服「クックック、了解です。」
    そうして......2人もまた、ゲマトリアの元に帰ったのであった。
    こうして、長いようで短かった百鬼夜行での一日が終わりを告げる。

  • 23二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 13:48:15

    キキョウ「ご報告に参りました。チヒロ様。」
    ミレニアムの一室、キキョウは鬼舞辻チヒロに報告をしに来た。
    鬼舞辻チヒロ「例の少女は捕らえたか?」
    キキョウ「それが......」
    何故キキョウが来たのかというと、ジャンケンで負けたから。というのも、百鬼夜行の誰かが報告をしに行かなくてはいけない......これだけならまだ良いのだが、今回は"失敗の報告"なのである。つまり、報告に行く≒鬼舞辻チヒロの逆鱗の餌食になると言っても過言ではないのだ。故に、誰も報告をしに行きたがらず、最終的に公平なジャンケンをして決めよう、というナグサの案でキキョウになった。(ちなみに、一発で決まったらしい)
    キキョウ「......以上です。」
    キキョウは落ち着いて報告を終えたが、内心恐怖で冷や汗をかいていた。
    鬼舞辻チヒロ「......そうか。まあ、良いだろう。端からお前達には期待していなかったからな。」
    キキョウ「......!?」
    キキョウは鬼舞辻チヒロが最初から自分達の事を信頼していなかった事を知り、衝撃を受けたようだ。
    鬼舞辻チヒロ「だがまさか、少女1人さえ満足に捕らえる事ができないとはな。......百鬼夜行も墜ちたものだな。」
    鬼舞辻チヒロは読んでいた小説を本棚に仕舞い、別の小説を取り出す。
    鬼舞辻チヒロ「下がれ。」
    キキョウ「......は。」
    キキョウはその場から立ち去る。

  • 24二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 14:24:28

    キキョウ「......との事です。」
    ニヤ・ナグサ「「......」」
    キキョウは百鬼夜行に帰り、他の百鬼夜行生達に自分達は最初から期待などされていなかった事と改めて自分達が失望されてしまった事を伝えた。
    ミチル「私達のミスね......」
    ツクヨ「ううっ......申し訳、ありません......!」
    イズナ「......」
    ユカリ「面目ないですの......」
    百鬼夜行は端から期待されていなかった。ただ利用されていただけに過ぎなかったのだ。鬼舞辻チヒロに取って、百鬼夜行は最初から使い捨ての道具でしか無かったのだ。
    全員「「「「「「「「「「「「「......」」」」」」」」」」」」」

  • 25二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 15:11:30

    話はミレニアムに戻る。
    (キキョウが立ち去った後)
    チヒロ「......」
    ウタハ「チヒロ、居るか?私だ。ウタハだ。入って良いかい?」コンコン
    チヒロ「......ああ。良いよ。」
    ウタハ「失礼するよ、チヒロ。」ガチャ
    チヒロ「こんな夜中に一体何の用?」
    ウタハは一度深呼吸をすると、覚悟を決め、チヒロに言った。
    ウタハ「チヒロ、お前......私の発明を、人を痛めつける事に、使ったな?」
    チヒロ「......」
    ウタハ「流石に今回ばかりは許容できない。」
    鬼舞辻チヒロ「......」
    ウタハ「チヒロ。お前がストレスを溜め込むような思いを私達がさせてしまったのは謝ろう。だが、流石にやり過ぎだ。」
    鬼舞辻チヒロ「......」
    ウタハ「今夜、私がここに来たのは、チヒロ......お前を説得させる為だ。」
    鬼舞辻チヒロ「......」
    ウタハ「もうこれ以上は止めろ!これ以上やったら、チヒロが、お前がお前じゃなくなってしまう!後戻りできなくなる前に......」
    チヒロ「ハァ......」
    チヒロは溜め息を吐くと、読んでいた小説を本棚に仕舞う。
    鬼舞辻チヒロ「ウタハ......」
    ウタハ「な、何だ、チヒロ?」
    チヒロ「......今日は、私の部屋に泊まっていって。その話の続きを2人きりでしましょう?」
    ウタハ「......分かった。」

  • 26二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 18:34:00

    マキ「......って事で、副部長とウタハ先輩の2人きりになりたいからって理由で、私達はエンジニア部と一緒に寝る事になったんだよねぇ。」
    モモイ「た、大変だねぇ。」
    マキ「そうそう!最近の副部長、目茶苦茶怖いもん。まるで鬼みたいにね。」
    モモイ「う〜ん......まあ、流石にアレをなんとかするのは無理かな。私もアリスも未だにトラウマになってるし。」
    アリス「アリスはチヒロ様に忠誠を誓います。アリスはチヒロ様に忠誠を誓います。アリスはチヒロ様に忠誠を誓います。アリスはチヒロ様に忠誠を誓います。アリスはチヒロ様に......」
    モモイが以前自分達がチヒロに粛清された時の事を口にすると、いきなりアリスは壊れた機械のようにそう連呼し始めた。
    マキ「え?何?なんか怖い。」
    モモイ「ああ、まただよ。最近、チヒロ先輩の話題になると、すぐこうなっちゃうんだ。アリス!落ち着いて!」
    アリス「イヤぁぁぁぁ!?お、お許し下さい!!チヒロ様ァァァァ!!!殺されるぅぅぅ!!鬼舞辻チヒロ様に殺されるぅぅぅ!!!ああ!チヒロ様ァ、どうかお許しをーーーーー!!!!」
    アリスは恐怖のあまり泣き叫んだ。
    マキ「おお......こりゃ酷い。」
    モモイ「じゃ、じゃあ!私達もう行くね。マキ、また明日!」
    モモイはそう言うと、アリスを連れてゲーム開発部に戻った。
    マキ「う、うん!また明日!」
    対するマキもモモイに別れの挨拶を返し、ヴェリタスの皆が待つエンジニア部に向かった。

  • 27二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 20:12:49

    ウタハ「待たせたな、チヒロ。」ガチャ
    チヒロ「ああ......来たのね、ウタハ。」
    チヒロの部屋にウタハが入って来る。
    ウタハ「じゃあ、早速さっきの話の続きを......」
    とウタハがチヒロに話し始めようとした時......
    チヒロ「ああ、ちょっと待ってちょうだい。」
    そう言うと、チヒロは読んでいた小説を閉じ、席から立ち上がると、本棚にその本を仕舞い、全てのドアと窓に鍵を掛け、部屋中のカーテンを閉めた。
    チヒロ「せっかくだし、3分間だけ私と雑談をしましょう?」
    チヒロは笑顔でウタハにそう言った。しかし、一見裏表の無さそうなその笑顔からは得体の知れない恐怖を感じ取れた。

  • 28二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 22:06:41

    コタマ「それにしても、アリスちゃんが思ったより酷い事になってるようですね。」
    ハレ「だねぇ。でも、最近は鬼舞辻チヒロがミレニアムを牛耳ってるって言っても過言じゃない気がしてきたよ。」
    マキ「同感。最近の副部長、以前までの比にならないレベルで怖いもん。」
    ヒビキ「......う〜ん、やっぱり心配。」
    コタマ「どうかしたんですか?」
    コトリ「ああ、実は......今夜、チヒロ先輩とウタハ先輩が2人きりというのはご存知ですよね?」
    頷くヴェリタス一同。
    コトリ「今のチヒロ先輩......『鬼舞辻チヒロ』とウタハ先輩を2人きりにして大丈夫なのか、って心配してるんです。」
    マキ「う〜ん......確かに今の副部長と2人きりって中々度胸あるよね。」
    コタマ「ちょっと心配になってきましたね。」
    ハレ「まあ、信じて待つしか無いよ。」
    マキ「だね。今副部長達の部屋に突撃でもしようもんなら......」
    コタマ・コトリ「「その先は言わないで下さい!!考えたくもないんですよ!!」」
    マキ「ご、ごめん......」
    ハレ「じゃあ、そろそろ寝ようか。夜更かしすると、それはそれで逆鱗に触れると思うからね。」
    ヒビキ「......そうだね。じゃ、皆おやすみ。」
    一同「「「「おやすみ〜!!!!」」」」
    そうして、エンジニア部とヴェリタスの一同は眠りについた。
    翌日、彼女らはとんでもねぇものを目の当たりにするとも知らずに。

    今日最後の投稿です。

  • 29二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 07:14:13

    おはようございます、投稿開始です。

    (翌朝)
    ウタハ(?)「1秒やる。起きろ。」
    一同「「「「「え?」」」」」
    次の瞬間、彼女らが寝ていた場所は真っ二つになった。
    一同「「「「「うわぁぁぁぁ!?!?!?!?」」」」」
    一同はそれを辛うじて躱し、攻撃が放たれた方を見る。
    ヴェリタス「「「あ、アレって......」」」
    ヒビキ・コトリ「「ウタハ先輩!!」」
    そこにはウタハが居た。のだが......
    ウタハ(?)「頭が高いな。」
    一同「「「「「......!?」」」」」
    次の瞬間、その場に居た全員がウタハに跪く。と同時に、彼女らに斬撃のようなものが飛ばしていたのか、彼女らの後ろの壁が真っ二つになった。
    一同「「「「「......!?」」」」」(ガクガクブルブル)
    彼女らは恐怖のあまり震えていた。
    こうして、後に[鬼舞辻チヒロ]と共にミレニアムに伝説として語り継がれる第2の存在、[両面ウタハ]が爆誕したのであった。

  • 30二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 09:06:35

    現在のミレニアム

    某鬼の王になるチヒロ [鬼舞辻チヒロ]

    某呪いの王になるウタハ [両面ウタハ]

    まさに、人外魔境ミレニアム

    ......自分で書いといてなんだけどさ......

    こ れ は ひ ど い w

  • 31二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 13:19:21

    [ゲマトリア・アジト]
    シオン「そういえば、マエストロ様に黒服様。ちょっとお話が。」
    黒服・マエストロ「何ですか?」「何だ?」
    シオン「これからも私の事は『空淵シオン』とお呼び下さい。」
    黒服・マエストロ「「何故?」」
    シオン「実は先程、『天の声』?という方が私に語りかけてきたんです。その方曰く、『"カエデ"という名の生徒は百鬼夜行に別に居るから、紛らわしくなるのを回避する為にこれからも"空淵シオン"の方を名前として使って欲しい』だそうです。」
    黒服・マエストロ((ああ、ここのスレ主か......))
    天の声(天の声です。お二人ともそういう事なんで......)
    黒服(分かってますよ、"スレ主"さん......)
    天の声(いや、私は天のこ......)
    マエストロ(スレ主だろ?)
    スレ主(......じゃあもうそれで良いや。とにかく、そういう事なんで!!)

  • 32二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:02:50

    マエストロ(ああ、そうだな。......ところで、何故こんな事になったんだ?)
    スレ主(え?え~っとぉ、それはぁ......)
    黒服(忘れていたから......ですよね?クックック)
    スレ主(言わないで......)
    マエストロ(ど忘れしてたのは事実だろ?"カエデ"という名の生徒が他に居る事は百鬼夜行編を書き始める直前で思い出したのだろう?)
    スレ主(......)
    黒服(クックック、思えば貴方は前スレの時点でやらかしまくってますよねぇ。例えば、アカネさんのセリフにあった"セリフ"を"セルフ"に誤字ったり、最初に登場したコタマさんの口調がおかしかったり、ヴェリタスはそもそもセミナーから部費を貰っていない筈なのにマキさんがセミナーに部費を増やしてもらうようにチヒロさんに頼むという展開があったり、時系列を考えずに投稿を続けたせいでわざわざ謝罪をする羽目になったり、探せば他にも色々あると思いますが、最大のやらかしは......)
    スレ主(やめろ!!それだけは......)

  • 33二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 22:04:47

    マエストロ(前スレが落ちたのは単純に投稿し忘れてただけだった事だろう?)
    スレ主(......あ)
    マエストロ(しかも、いざ投稿しようと開いてみたら、ホントに鯖が落ちた。で、暫く待った後に再度スレを開いてみたらそもそもスレ自体が落ちていた......と)
    黒服(クックック、しかも単に忘れてたなんて言ったら、怒られるか失望されるか笑われるかだと思った貴方は実際に鯖落ちした事を良い事に、それをスレが落ちた理由として、皆さんに偽りましたからねぇ)
    スレ主(ヤメロォォォォ!?!?!?!?!?!?)
    黒服(クックック、自業自得ですよ。コレばっかりはね)
    マエストロ(ああ、因果応報というやつだな)
    サクラコ様みたいに苦虫を噛み潰したような苦悶顔になるスレ主(うぐぐっ......おっしゃる通りです......)
    黒服(クックック、このスレをご覧の皆さぁん、コレが真実ですよー!!)
    スレ主(わあぁぁぁぁ!?!?!?!?やめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?これ以上僕の醜態を晒されたら、このスレがスレ主虐待スレッドになってしまうぅぅぅぅぅぅ!!!!!)
    マエストロ(諸君、見たまえ。コレが世にも珍しいスレ主虐待概念だ!)
    スレ主(うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!もうおしまいだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!)
    ※お詫び
     そういう事なんで皆様、宜しくお願い致します。
     この度はホントにすみませんでした......

    コレが今日最後の投稿です。
    関係ないけど、セイア・リオ実装おめでとう🎉

  • 34二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 06:41:02

    今日の投稿始まりです。

    シオン「マエストロ様?黒服様?先程からずっと黙り込んでいますが、どうかしましたか?」
    黒服「ああ、別に大丈夫ですよ。」
    マエストロ「呼び名については気にするな。お前とその『天の声(スレ主)』とやらの言う通りにしよう。」
    シオン「ありがとうございます!あ、そうだ!黒服様!」
    黒服「ん?何ですか?」
    シオン「コレ、お土産です♪」
    そう言うと、シオンは黒服にある物を渡す。
    黒服「枝垂桜?」
    シオン「はい♪とってもキレイだったので、黒服様にもお土産にと思いまして♪」
    黒服「......わざわざ私の為にありがとうございます、シオンさん。」
    シオン「はい!では、仕事に戻りますね♪」
    そう言うと、シオンは嬉しそうな顔をして仕事に戻って行った。
    黒服(枝垂桜ですか......花言葉は確か......)

  • 35二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 16:37:58

    両面ウタハ「不愉快だ。」
    鬼舞辻チヒロ「同意だ。」
    寝坊した事で頭にたんこぶをつけられ、また頭を蹲い、平伏させられているエンジニア部・ヴェリタス(((((いやこっちのセリフだよ、ソレ!!!!!化け物が2体に増えたんだが!?!?!?!?)))))
    エンジニア部とヴェリタスは阿鼻叫喚だった。無理もない。ただでさえ、「鬼舞辻チヒロ」という怪物だけでも恐ろしかったのに、そこに「両面ウタハ」という新たな怪物が加わったからだ。
    (なんでも良いけど『両面ウタハ』って地味に語呂良いな......流行れ![両面ウタハ概念]!!!頼む!!)
    ※あ!ちなみにですが、この後モモイまでおかしくなります(おかしくなる人はこれで最後です)。
    鬼舞辻無惨になるチヒロ [鬼舞辻チヒロ]
    両面宿儺になるウタハ [両面ウタハ]
    モモイが何になるのか楽しみにしていて下さい♪
    (ちなみに、国民的に有名なあのシリーズに登場するあの人です。ヒント:ネタキャラ)

  • 36二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 22:16:26

    [数日後]
    マエストロ「また出掛けたい?」
    シオン「はい♪またマエストロ様と2人でお出掛けしたいなぁ、と思いまして。」
    ある日、シオンがそんな事を言いだした。
    マエストロ「......との事なんだが......」
    黒服「......まあ、良いでしょう。ただし......」
    黒服はマエストロに以前よりも厳しい条件を課す。それもその筈。以前の百鬼夜行では騒ぎが起きたからだ。

    コレで今日の投稿は最後です。

  • 37二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 08:05:11

    今日の投稿始まり始まり〜。

    [山海経]
    アリス「パンパカパーン!!新エリアが解放されましたー♪」ワクワク
    マキ「いやぁ、ここが山海経かぁ。良いとこだねぇ♪」ソワソワ
    アリスとマキは初めてやって来た山海経にはしゃいでいた。
    モモイ「そうだね。......まあ、あの2人が居る事を除けばの話だけど......」
    モモイがそう指摘する。
    鬼舞辻チヒロ・両面ウタハ「「......」」ゴゴゴゴゴッ
    そこには、明らかにヤバそうなオーラ全開の鬼舞辻チヒロと両面ウタハの2人が居た。
    アリス・マキ「「......同感。」」
    アリスとマキもさっきまでのはしゃぎっぷりが嘘のように、途端に静かになった。
    ミレニアムの生徒達は現在進行形でネルを捜している。今日はこの5人で山海経に捜索をしに来たのだ。
    モモイ「早いとこ、ネル先輩を見つけないとね。」
    アリス・マキ「「......うん!!」」
    鬼舞辻チヒロ・両面ウタハ「「不快。」」

  • 38二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 18:24:53

    [数時間前]
    マキ「あ!モモ達も山海経?」
    アリス「はい!初めてなので楽しみです♪」
    モモイ「マキじゃん!やった!仲の良い相手が同じチームで良かった♪」
    基本的にミレニアム生達はその日にどの捜索域の担当を誰にするかはクジで決めている。
    マキ「あ、コレが着替え?」
    モモイ「そうそう!山海経だとチャイナ服が一般的みたいでさ。マキも絶対似合うよ!」
    アリス「モモイ、マキ!!見て下さい!!アリス、似合いますか?」
    マキ「おお!良いんじゃない?」
    モモイ「うんうん!アリスもマキも似合ってるよ!!」
    アリス「そういうモモイも似合ってますよ!」
    モモイ「ええ~?ホントに?」
    マキ「ホントだよ。似合ってるって!!」
    モモイ「ちょ、ちょっと照れるなぁ。」テレテレ
    お互いにお互いのチャイナ服姿を見せ合い、褒め合う3人。そこへ......
    モモイ「あ、私達以外にも山海経担当の人が居るみたいだね。」
    アリス「おお!良いですね!誰がアリス達のパーティに加わるのでしょうか?」
    マキ「さあ?誰だろうね?」
    モモイ「どの道、今日一日中ずっと山海経を思う存分楽しみつつ、ネル先輩を捜す仲間なんだし、快く歓迎してあげちゃおう!!」
    3人(((さあ、誰が来るかな?)))ワクワク
    そして、彼女らが入って来る。
    鬼舞辻チヒロ・両面ウタハ「「......」」ゴゴゴゴゴッ
    3人「「「......」」」シロメ+汗ダラダラ+苦笑い
    [そして今に至る]
    3人(((地獄だ、コレ......)))
    モモイ(う、う〜ん......お2人ともすっごくチャイナドレス似合ってますね、とか言ってあげたいけど......)汗ダラダラ
    マキ(下手な事したら余裕で即あの世逝きだからなぁ......)ガクガクブルブル
    アリス(うわぁ~ん!!魔王×2がアリス達のパーティ入りなんてして欲しくなかったですぅ!!なんでこうなるんですかぁ!?!?!?!?)(泣)
    3人に取って、この2人が居るのは地獄であった。
    鬼舞辻チヒロ・両面ウタハ「「不愉快だ。」」

  • 39二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:19:33

    [数時間後]
    黒服「これでヨシ!!」
    マエストロ「似合っているぞ、シオン。」
    シオン「そ、そうですか?」テレテレ
    マエストロ「意外と似合うな、チャイナ服。」ヒソヒソ
    黒服「まあ、記憶を失う前の彼女はあんなスカジャンを常に肌見放さずに着ていた訳ですからね、クックック。」ヒソヒソ
    シオンが着ているチャイナ服のデザインは以前の彼女が着ていたスカジャンのデザインを元に黒服が作った物だ。
    シオン「......ところで、髪の色まで変える必要ってありましたか?」
    シオンが2人にそう問いかける。
    黒服「クックック、まああの髪色よりもその髪色の方が服と合いますからね。」
    シオンの髪は黒く染められていた。これは少しでも彼女が「美甘ネル」だと気付かれるような要素を無くす為だ。だが、正直にそれを言う事ができない以上、黒服はそれらしい事を言って誤魔化す。
    シオン「おお!成る程!!そういう事でしたか!!!」
    幸いにも、彼女はあっさりそれを信じた。

  • 40二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:19:45

    黒服「クックック。それから、マエストロ。そのまた新しい体はどうでしょうか?」
    黒服はマエストロにそう問いかける。
    マエストロ「以前の物よりも良いな。」
    黒服「そういえば、前の体は能力の負荷が普段よりも大きかったせいで、体を戻した後は暫く肩と腰を痛めていましたね、クックック。」
    シオン「そういえば、マエストロ様。今度はどんな偽名にするんですか?」
    シオンはマエストロにそう尋ねた。
    マエストロ「ああ、確かにこの体は以前の物とも違うからな。また別の偽名が必要か。......では、そうだな......『ジャック』とでも呼んでくれ。」
    『マエストロ』改め『ジャック』はそう答えた。
    シオン「ジャック......ですか。分かりました。」
    ジャック「シオン、お前は良いのか?」
    シオン「う〜ん、あっ!『アンズ』なんてどうでしょうか?」
    黒服「クックック、理由は?」
    アンズ「え~っと、なんとなく山海経の事を調べていた時に杏仁豆腐の原料にあんずが使われてるっていう書き込みを見つけたんですよね。」
    ジャック「何故そんな書き込みに辿り着く?」
    アンズ「いや、どうせなら山海経の中華料理の事を調べてお二人に作ってあげられるようになりたいな、と思いまして。」
    黒服「成る程、そうだったのですね。ありがたい事です、クックック。」
    ジャック「では、『シオン』改め『アンズ』、まだ出発まで時間がある。今の内に呼び方の練習をしたらどうだ?」
    アンズ「そうですね!マエスト......あー!じゃなくて......じゃ、ジャック!(うわぁ~ん!やっぱりマエストロ様の方が順応が早いです!ズルい!!羨ましいぃ!!!)」
    そう言うと、『シオン』改め『アンズ』は呼び方の練習をし始めた。

  • 41二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:22:02

    山海経編に(ほぼ確定で)出す予定のキャラ。(途中で変更になる可能性大)

    ジャック(マエストロ)
    アンズ(シオン[ネル])
    (鬼舞辻)チヒロ
    両面ウタハ
    モモイ
    アリス
    マキ
    キサキ
    カグヤ
    ルミ
    レイジョ
    ココナ

    以上です。上記のキャラを外す可能性はほぼ無いですが、追加する可能性は大いにあります。

    今日はコレでおしまいです。

  • 42二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 08:07:22

    今日の投稿始めまぁす!

    [玄武商会]
    シオン「わぁー!百鬼夜行のご飯も美味しかったですが、ここのご飯もとっても美味しいです!」
    ジャック「良かったですね、お嬢様。」
    ルミ「......」
    ジャック(ここでもか......)
    ジャックは先程からルミが向けている視線に気がついていた。百鬼夜行の一件でも同じ事があり、そこからあの騒動に繋がった為、ジャックは警戒していた。
    シオン「はあ美味しかった〜♪」
    ジャック「では、行きましょう。会計を。」
    ルミ「え?ああ、また来てね♪」
    シオン「はい!また機会があれば!」
    ルミ「......ちょっと見た目が違ったけど、あの方々が言っていた少女だ。ふふっ♪ああ、楽しみ♡あの方々からお褒めの言葉を貰えると考えると......ふふっ♪」
    2人が去った後、ルミは携帯を取り出す。

  • 43二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 13:02:42

    ルミ「チヒロ様、ウタハ様。それらしき人物を見つけました。」
    鬼舞辻チヒロ「ルミ、良くやったぞ!コレでもう闇雲に捜す事もない。百鬼夜行では捕らえられなかったが、今度こそ!!アイツら連れて、さっさと行くぞ、ウタハ!!」
    両面ウタハ「ああ、ネルが帰って来る日は近い。」
    ミナ「では、ご案内いたしましょうか?」
    鬼舞辻チヒロ「頼む。」
    モモイ「ああ、もう今のミレニアムだと幾つ命があっても足りないよ〜......」
    マキ「間違いない。」
    アリス「もういっその事逃げますか?」
    モモイ・マキ「「アリ。」」
    鬼舞辻チヒロ・両面ウタハ「「何が『アリ。』なんだ?」」
    モモイ・マキ・アリス「「「あ......死んだわ、私ら。」」」\(^o^)/
    この後、3人はミンチにされたのでした。

  • 44二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 20:43:12

    マキ「ここなの?」
    アリス「ホントにここにチビメイド先輩が?」
    チヒロ「みたいよ。」
    両面ウタハ「......」(不満そうな顔)
    時刻は夕方17:45。
    場所は山海経の表通り。
    百鬼夜行程ではないが、人混みが激しかった。
    アリス「うわぁ~ん!!アリス、もしここで皆と離れ離れになったら戻ってこれない自信がありますぅ!!」
    マキ「同感。多分私も皆と2度と会えなくなりそう。」
    モモイ「百鬼夜行程じゃないのが救いかなぁ......」
    そんな5人の遥か先の方に2人は居た。
    ジャック(やはり来たか......)
    ジャックは既に5人に気が付いていた。
    アンズ「じゃ、ジャック......早く行きましょう?ここに長居したくないです......」
    ジャック「ええ、そうですね。」
    2人は人混みから離れる事にした。
    ジャック(ついでに、奴らを足止めしておくとしよう......)
    ジャックは人混みからアンズと共に抜ける。と同時に、ある事をした。

  • 45二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 22:13:02

    アリス「取り敢えず、あっちも見てみましょう!」
    マキ「そうだね!そして、さっさと確認してさっさとここから離れよう!!」
    と次の瞬間......
    山海経生達「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「う、うわぁ~!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
    突然、その場に居た群衆全員がドミノ倒しのように、前からも後ろからも、そして右からも左からも次々に倒れたのである。
    アリス「わぁぁぁ!?」
    マキ「ええぇぇぇ!?」
    モモイ「ちょぉぉぉ!?」
    チヒロ「!?」
    両面ウタハ「......ッ!?」
    5人もすぐに巻き込まれた。
    ジャック(ネメシスを使い、何人かの人混みに居た者を転ばせておいたが......こうも上手くいくとはな......まあ、暫くはそこで大人しく悶絶しててくれ......)
    アンズ「なんか凄い事になってません?」
    ジャック「......のようですね。さ、行きましょうか。」
    アンズ「え......あ、はい。」
    アンズは若干戸惑いつつもジャックと共にその場を去った。
    ジャック(ひとまず気付かれる前に気付けたのは嬉しい事だな......)

  • 46二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 22:23:56

    マキ「お、重い......」
    アリス「うあぁ〜ん!!ひ、ひうほひはほえあへん!!(訳:うわぁ~ん!!身動きが取れません!!)」
    モモイ「落ち、落ち着いて2人とも......あだ!?ちょ、ちょっと!?ふ、踏んでる!!2人とも私の頭と目元を踏んでるよ!!」
    山海経生A「ひょ、ひょっひょ!?あひゃひひひゃ、あんひゃひょおひいひおひふぶひゃひぇひぇんひゃへひょ!?は、はひゃふひょひひゃひゃいひょ!!(訳:ちょ、ちょっと!?アタシ今、アンタのお尻に押し潰されてるんだけど!?は、早く退きなさいよ!!)」
    山海経生B「く、苦しいッ!!い、息がッ!!上手くッ!!出来なッ......!!」
    山海経生C「痛っ!?痛い!!痛いってば!!無理に動こうとしないでよ!それでアタシの骨が折れたらどうすんの!?」
    チヒロ「......ぐッ!!」
    両面ウタハ「不愉快だ......」イライラ~
    この後、約3時間半かけて全員救出された。

    これが今日最後の投稿になります。

  • 47二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 07:45:06

    今日の投稿でぇす。

    鬼舞辻チヒロ「全く......おかげで振り出しに逆戻りだ。......クソッ!!」
    キサキ「対応が遅れてしまった事を山海経を代表し、深くお詫びしましょう。」
    両面ウタハ「良い良い。どうせその内にまた見つかる筈だ。」
    ミナ「ご報告です!例の少女をようやく見つけました!!」
    ミナが部屋に入り、報告をした。
    鬼舞辻チヒロ「やっとか......で?」
    ミナ「今、梅花園の近くを移動中だそうです!!」
    両面ウタハ「梅花園か......」
    キサキ「成る程、確かにあそこでは妾達は下手に動けんな。なにせ、あそこを悪事や抗争に巻き込む事をタブーとする暗黙の了解が存在するからのう。」
    鬼舞辻チヒロ「......まあ、良いだろう。ミナ、シュンとココナに伝えて例の少女を捕らえに行け!!」
    両面ウタハ「武術研究部、京劇部にも事の趣旨を伝えろ。」
    ミナ「承知しました!......って、え!?良いのですか!?暗黙の了解を破ってしまっても!?」
    ミナは梅花園の暗黙の了解を無視しようとする2人の指示を受けるのを躊躇った。
    鬼舞辻チヒロ「あくまでそれは、お前達の暗黙の了解だろう?」
    両面ウタハ「破るのは私達だ。お前らではない。」
    キサキ「......成る程。ミナ!との事じゃ!遠慮は要らん......ただし、シュンとココナには先に伝えておけ!いくら暗黙の了解を破れるとはいえ、あそこに居る子らを巻き込むのは避けたいからのう。」
    ミナ「はっ!!」
    ミナは指示を受けると、直ちにその場から駆け出した。
    鬼舞辻チヒロ「ウタハ、私達はどうする?」
    両面ウタハ「頃合いを見てミレニアムに帰るぞ。もうここに用は無い。」
    キサキ「かしこまりました。ならば、案内と護衛の手配を......」
    両面ウタハ「要らん。」
    鬼舞辻チヒロ「必要ない。」
    キサキ「......さようですか。」

  • 48二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 10:19:12

    サヤ「僕様に何かご用で?」
    ジャック「ああ、頼んでいた"ブツ"を受け取りに来た。」
    サヤ「......正確には、僕様も梅花園に渡しに来ているのだが......まあ、良いか。コレが頼まれてた例の"ブツ"なのだ。」
    ジャック「ふむ、確かに受け取った。礼を言おう、山海経の薬師よ。報酬だ。」
    サヤ「毎度ありなのだ〜。」
    サヤはジャックに"ブツ"を渡し、ジャックから報酬を受け取った後、すぐにその場から立ち去った。
    アンズ「ジャック?何ですか、それ?」
    ジャック「黒服に頼まれていた物です。謂わば、お使いですよ。」
    アンズ「何が入ってて、何に使うとかは?」
    ジャック「いえ。内容物も用途も一切伝えられていません。」
    アンズ「そ、そうなんですか?」
    ジャック(嘘だ。ホントはちゃんと黒服から全て伝えられている。だが、コレの用途をそう易々と伝える訳にはいかないな。少なくとも今はな。特に彼女には......)
    アンズ「なんでも良いですが、危ない物は止めて下さいね?」
    ジャック「おそらく大丈夫だと思いますよ。黒服ですし。」
    アンズ「まあ、確かに。」
    ジャック(それで納得するのか......)
    と、ジャックが心の中でアンズにツッコむ。

  • 49二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 16:40:50

    その時......
    ジャック「お嬢様。」
    アンズ「え?まさか......」
    ジャック「ええ、そのまさかです。どうやら案の定、山海経にも追っ手が居たようです。」
    ジャックもアンズも構える。とそこへ......
    ミナ「おや?気付かれたか。なるべく気配を消していたつもりだったのだがな。」
    ミナ率いる玄龍門の部隊が現れた。
    ミナ「その少女の身柄を大人しく渡したら、お前は逃がしてやろう。」
    ジャック「......答えは分かり切っているが、『断る』と言ったら?」
    ミナ「分かり切っているのだろう?」
    ミナの後ろに居る生徒達が銃を構える。
    ジャック「やはり武力行使か。」
    ミナ「そういう事だ。まあ、その質問をした時点でお前の返答は分かり切っているが、さっさとその娘をこっちに寄越せ。」
    ジャック「私の返事は分かっているんだろう?断る!!」
    次の瞬間、ジャック達とミナ達の間にユスティナのネメシス達が顕現する。アンブロジウスのオマケ付きで。
    ジャック「やれ。」
    ジャックのその一言と同時にネメシス達は玄龍門の部隊を攻撃し始める。
    ミナ「行くぞ!お前達!」
    ミナ達も襲って来たネメシスを迎え討つ。
    ジャック「お嬢様、今の内に!」
    アンズ「は、はい!」
    ミナ「ッ!!くっ!!逃げられたか。......だが、そっちにあるのは梅花園だけだ。どの道、お前達は終わりだ!」
    トランシーバーを取り出すミナ「カグヤ、レイジョ、聞こえるか?ターゲットがそっちに向かったぞ」ピッ

  • 50二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 17:57:56

    [数分前]
    ココナ「コレは一体どういう事ですか!?」
    ココナは怒声を放っていた。その相手はキサキだ。
    ココナ「門主様。私もウタハ様達の事は尊敬しています。ですが!あそこを戦場にするだなんて!!」
    シュン「こ、ココナちゃん!お、落ち着いて。」
    ココナ「シュン姉さんは良いんですか!?ひとまずあの子達はミレニアムが用意したシェルターに一時的に避難させましたが、梅花園の暗黙の了解を破るなんて!もしあの子達が巻き込まれたらどうなるか考えてみて下さいよ!!」
    シュン「そ、それはそうだけど......」
    キサキ「お、落ち着くのじゃ、ココナ。妾だって分かっておる。だが、あの方々のご意向じゃ。流石に逆らえん。なにせ、あの百鬼夜行でさえ下僕に成り下がるような相手じゃぞ?ちょっと考えれば分かる筈じゃ。絶対に敵に回してはいかんと。」
    ココナ「だからなんなんですか!?子供の居場所を戦場に変えるなんて言語道断です!!それこそちょっと考えれば分かる事じゃないですか!!シュン姉さんも門主様もなんでそんな輩を許せるんですか!?まさか三大校相手とはいえ、山海経がこんなていたらくだなんて!!」
    ココナは落ち着くどころか、下僕に成り下がりかけているシュンとキサキ、挽いては山海経そのものにさえ怒りを露わにしていた。
    ココナ「とにかく、あの方達に直談判します!!こんな事断じて許されて良い筈がありません!!そんな筋合いはどこにもありません!!少なくとも私には!!」
    キサキ「いい加減にせい、ココナ!お主は山海経に終焉をもたらすつもりか!!」
    シュン「ココナちゃん!あの方達の言う通りにして下さい!!逆らうのは『めっ!』ですよ!!」
    シュンもキサキもいい加減ココナ相手に声を荒げる。だが......
    ココナ「そんなの知った事じゃありません!!」
    キサキ・シュン「「なっ!?」」
    ココナ「早くあの方達に会わせて下さい!!今すぐにっ!!!」ダンッ
    両面ウタハ「うるさいぞ。」

  • 51二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 21:18:26

    瞬間、辺りが恐怖に満ちる。圧倒的邪悪。互いの一挙手一投足が全て死因に成りうる恐怖。
    キサキ「こ、ここここここれはこれはウタハ様!い、いかがなされましたか?」ガクガクブルブル
    信じられない事だろう。あのキサキが恐怖に震えているのだ。
    ココナ(い、息......!!息息息息!!息して良いよね!?)
    両面ウタハ「頭が高いな。」
    瞬間、伏せる3人。とほぼ誤差レベルのタイミングで斬撃の後がつく3人の後ろにある壁。
    キサキ「......ッ!!」
    キサキが頭に乗せていたダンゴが切れた。髪が広がり、ボサボサになり、全身から汗を流し、小刻みに震えるその小さな少女が玄龍門のトップと言われても疑ってしまうだろう。
    両面ウタハ「片膝で足りると思ったか?実る程なんとやらだ。余程頭が軽いと見える。」
    キサキ「......ッ!!」ガクガクブルブル
    両面ウタハ「さてと、ガキ。私に何か話があるのだろう?聞いてやる。言ってみろ。」
    ココナ「は、はい......」ガクガクブルブル
    ココナも先程までの怒り狂っていた様子が嘘みたいに恐怖に震え、縮こまっていた。だが、勇気を振り絞り、彼女はこう告げた。
    ココナ「......梅花園を、巻き込むのは、止めて、下さい。あの子達の、居場所を、血で、汚さないで、下さい。」
    シュン「私からも、お願いします!」
    ココナ「シュン姉さん?」
    シュン「だから......どうか......」
    両面ウタハ「面を上げろ。」
    言われた通り、面を上げるシュンとココナ。刹那......
    (グシャァ!!ビチャチャ!!)
    ココナは体を切られてしまう。
    シュン「えぁ?こ、ココナちゃん?」
    両面ウタハ「たかだかガキ一匹の一言二言で私に指図できるとでも思ったか?」
    シュン「ココナちゃん!?ココナちゃん!!」
    両面ウタハ「不愉快だ。」
    シュン「ウタッハああ゙!!氏ね!!」
    刹那、ココナ同様に体を刻まれるシュン。床に広がる2人の血の池。それを震えながらただただ眺める以外に何もできずに怯えるキサキ。

  • 52二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 21:18:42

    鬼舞辻チヒロ「おい、あまり面倒事を起こすな。」
    両面ウタハ「居たのか。」
    鬼舞辻チヒロ「最初からな。」
    キサキ「......」ガクガクブルブル
    鬼舞辻チヒロ「......まあ、良いだろう。行くぞ、ウタハ。もうここに用は無い。」
    両面ウタハ「分かった。キサキ、私達は帰るが、例の少女の捕縛は予定通り続けろ。」
    キサキ「......御意に。」
    部屋から出て行く2人。

  • 53二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 22:18:12

    キサキ「......ハァハァッ!!ハァハァッ!!」汗ダラダラ
    キサキは全身から滝のような汗を流し、過呼吸になった。
    キサキ「す、少し外の空気を吸ってこようかの......」
    部屋から出て、外で一旦深呼吸をしたキサキは再び部屋に戻ってある事に気付く。
    キサキ「シュンとココナが居ない?何故じゃ?血溜まりがあって、まるで引き摺られたような広がり方をしていて......まさか、あの傷と出血でまだ動けたのか?」

  • 54二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 22:28:29

    [梅花園]
    ジャック「全く......まさかここでも追われる立場になるとはな。」
    アンズ「......」
    ジャック「ん?どうかしましたか、お嬢様?」
    アンズ「え?ああ、大丈夫です。」
    ジャック「......そうですか。」
    2人は梅花園に身を隠していた。だが、少し疑問があった。何故か誰も居ないのだ。まあ、2人に取っては都合が良かったのだが......。
    アンズ「もうどのくらいここに居座ってるんでしょうか?」
    ジャック「ざっと48分程度でしょうね。」
    と、2人がそんな事を話していると......
    シュン「ハァ......ハァ......」ピチャン、ピチャン
    2人「「!?」」
    2人は人の気配を感じて警戒する。
    シュン「あ、ああ......」
    そこには酷い怪我で酷い出血をしていた少女を抱えた、これまた酷い怪我に酷い出血の女性が現れた。
    シュン「た、助けて......助けて、下さい!!助けて、下さい!!せめて、この子だけでも!!」
    彼女は2人に対してそう声にする。
    アンズ「ジャック。」
    ジャック「分かっています。」
    ジャックは百鬼夜行でも使った回復装置を取り出す。
    ジャック「コレで治る筈です。」

  • 55二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 22:29:16

    ココナ「う〜ん?」
    シュン「ココナちゃん?」
    ココナ「シュン......姉さん?」
    アンズ「良かったぁ、お二人とも無事に完治したようですね。」
    アンズは2人が無事に治った事を確認するや否や心の底から安心した。
    シュン「あ、ありがとうございます!!」
    ココナ「あ、ありがとうございます?」
    シュンは2人にお礼を言う。ココナは困惑していたが、そんなシュンを見て自分もお礼を言った。
    ジャック「いえいえ、とんでもない。」
    アンズ「当然の事をしたまでですよ。」
    あくまでもお礼を言われる筋合いは無いと主張する2人。
    ココナ「アレ?もしかして、ここって梅花園じゃ?」
    シュン「あ......確かに。マズいですね。」
    ジャック「マズいとは?」
    刹那、爆撃と共に倒壊する建物。吹き飛ばされそうになる4人。
    レイジョ「ま、ざっとこんくらい吹き飛ばせば良いか。」
    カグヤ「大分見通しが良くなりましたねぇ。」
    ジャック「流石に今回は前回の一件がある以上、交戦はできないな。......やむを得ん。」
    ジャックは少し深呼吸した後にある存在を呼び出す。
    コレで今日の投稿は終わり。

  • 56二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 06:16:32

    今日の投稿です。

    ジャック「ゴズ。」
    ゴズ「イッツァ、ショ~タ〜イム♪」
    現れたのは皆大嫌い!!ゴズ、通称ゴ(ミク)ズである。
    ジャック「......ゴズ。後は任せたぞ。」
    ジャックはアンズを連れてその場から速やかに立ち去ろうとした。
    ジャック「黒服、聞こえるか?今すぐに私達を......」
    アンズ「待って!!」
    ジャック「!?」
    黒服に連絡をし、その場から転送してもらおうとしていたジャックにアンズが待ったをかけた。
    アンズ「せめて、あの2人を安全な場所に!!」
    そこには状況を飲み込めずに困惑していたシュンとココナが居た。
    ジャック「はぁ、どうせ止めても無駄でしょうし、分かりましたよ。ただチャンスは1回きりですよ?」
    アンズ「十分です!」
    ジャック「ゴズ!サポートを頼む!!」
    ゴズ「お任せを。」
    レイジョ「な、なんかあのマジシャン?みたいな太った猫を見てると無性に不快な感じがする。」
    カグヤ「奇遇ですね。私もです。なんというか、トラウマが蘇る感じです。」

  • 57二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 06:48:09

    このレスは削除されています

  • 58二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 16:17:42

    真面目な話をすると、ゴズは......本作「ブルーアーカイブ」に登場する総力ボスの中でも屈指のクソボスとしてその名を馳せている。それもその筈、必須生徒の多さと、ギミックの面倒臭さが類を見ない程のヤバい酷さのだ。おそらくほぼ全ての先生に嫌われているであろうこのボスだが、その面倒臭さに反して、登場演出や以降演出は非常に良く、BGMも高評価であり、「演出とBGMだけは良いボス」として知られている。しぃかぁもぉ、普段はINSANEまで頑張っている先生も、コイツに限ってはEXTREMEまでに留めておくという対応をするという事も少なくないくらいの激ヤバ難易度で知られているコイツだが、つい最近の4周年アニバーサリーにて、待望のリオセイア実装やC&Cメンバーの制服姿の差分、ミレニアム・トリニティ合同イベントの開催、デカグラマトン編新章などのサプライズと共に発表された現最高難易度TORMENTの更に上、新最高難易度Lunaticの実装が公表されたのだ。つぅまぁりぃ?
    ......コレ以上は止めておこう......

  • 59二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 17:34:07

    ジャック「ゴズ、やれ。」
    ゴズ「かしこまりました、ご主人様。」
    ゴズはマジックの準備をする。
    ゴズ「レディース、エーンド、ジェントルメーン!!さぁ!さぁさぁさぁ!!今宵お集まりの皆様にお見せいたしましょう!!世紀のイリュージョンショーを!!」
    アンズ「お二人とも!こっちへ!!」
    シュン「え?」
    ココナ「あ、は、ハイ!!」
    その隙にアンズは2人を呼んだ。
    レイジョ「う〜。コイツふざけた見た目のクセに強い。」
    カグヤ「なんなんですかぁ!?!?!?!?メッチャクチャ強いんですけどぉ!?!?!?!?」
    レイジョとカグヤを始めとする武術研究部及び京劇部はゴズ相手に苦戦していた。。流石は作中屈指のクソボス!(褒めてんだか蔑んでんだか......)
    ジャック「ヨシ!行くぞ!!」
    ジャックはアンズが呼んだ2人がある程度の近さまでやって来た事を確認するや否や、転送システムを起動した。そして......
    レイジョ「し、しまった!!」
    カグヤ「と、取り逃しましたか。」
    ゴズ「ふむ。となると、私が後すべき事は、このお嬢さん達の足止めですね。」
    レイジョ「舐めないで!!」
    構えるレイジョと武術研究部。
    カグヤ「山海経の伝統の力を見せてあげましょう!!」
    構えるカグヤと京劇部。
    ゴズ「ほほぅ?では、お手並み拝見といきましょう。かかって来なさい!!」

  • 60二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 21:34:30

    ゴズVS京劇部&武術研究部の戦いが行われているであろう頃......
    "成る程、百鬼夜行の件に引き続きそっちでもネルと思わしき少女を確保しようとしたら、突然ネメシスが襲って来た、と。"
    シロコ*テラー「先生、やっぱりコレは......」
    "うん。十中八九マエストロの仕業だろうね。"
    シロコ*テラー「前回の件は偶然かもしれない、って私も思ってたけど、流石に2回連続ってなると。」
    "......ほぼ確定だろうね。"
    シロコ*テラー「アイツら、今度は一体何を企んでるの?」
    "とにかく、今から山海経に向かおう。シロコも来るよね?"
    シロコ*テラー「ん。当然。」
    クロコ及びシャーレの先生は此度の件のゲマトリア、少なくともマエストロの関与を確信し、実際に現場に向かっていた。

  • 61二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 21:59:37

    [山海経の外れ]
    シュン「本当に色々とありがとうございます。」
    ココナ「ありがとうございます!!」
    アンズ「いえいえ。」
    ジャック「礼を言われる程の事をした覚えは無い。」
    シュンとココナは改めてジャックとアンズに礼を言うが、相変わらず2人は「当然の事をしたまでだ」と主張する。
    シュン「では、この辺で。」
    ココナ「色々ありがとうございましたぁ!!」
    シュンとココナの2人に別れを告げた後にアンズにジャックは言う。
    ジャック「さあ、お嬢様。早くここから離れましょう。また新たな増援が来る前に。」
    アンズ「は、はい。」
    ジャックは再度黒服に連絡する。
    ジャック「黒服、聞こえるか?今度こそ私達をそちらに......」
    シロコ*テラー「残念だけど、そうはさせない。」

    今日はここまでです。

  • 62二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 06:44:06

    今日の投稿始めます。

    ジャック「......ッ!!」
    ジャックは思わず絶句した。それもそうだ。よりにもよって、一番会いたくない相手と遭遇してしまったからだ。
    シロコ*テラー「あの色彩の一件以来かな?ゲマトリアの自称芸術家さん?」
    ジャック「何の事でしょうか?ゲマトリア?自称芸術家?私はしがないただのオートマタですが?」
    シロコ*テラー「そんな嘘で私を騙せるとでも?」
    ジャック「......それもそうだな。」
    ジャックは嘘を吐いてやり過ごす事を諦める。
    ジャック「それにしても、驚いた。まさか死の神アヌビス神が直々にやって来るとはな。」
    シロコ*テラー「御託は良いよ。その娘を返してもらうよ。」
    ジャック「......」
    シロコ*テラー「黙ってるなら返事はNOって事かな?」
    ジャックに向かって銃を構えるクロコ。
    シロコ*テラー「生憎と、久し振りの再会で感傷に浸ってる時間は無い。じゃあね。」
    アンズ「や、ヤメローッ!!」
    シロコ*テラー「!?」
    ジャックを始末しようとしたクロコだったが、突然アンズに妨害された事に驚く。
    アンズ「じゃ、ジャックには、指一本触れさせません!!」
    シロコ*テラー(操られてる?いや違う。記憶が一部欠けている状態から自分達の都合の良いように再構築したってところかな?)
    ジャック「......ッ!」
    シロコ*テラー(どの道、生徒が傷付く先生が悲しむから私は彼女を撃てない。それを利用した盾ってとこかな?悪趣味なゲマトリアらしい卑怯なやり方......まあでも少なくとも、この娘を傷付けずにあの芸術家を倒すくらい......)
    アンズ「......なッ!?」
    シロコ*テラー「私にはできるから問題無いんだけどね。」
    ジャック「......グッ!!」
    シロコ*テラー「じゃあ、今度こそさようなら。」
    クロコは銃の引き金を引こうとする。
    アンズ「や、やめ......」
    "ネル!!"

  • 63二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 15:46:29

    ジャックの元に向かおうとしていたアンズに放たれた1人の男の声。その声の主は先生だった。
    ジャック「ま、マズい!!」
    ジャックは焦った。
    シロコ*テラー「何がマズいの?私達が来たから、あの娘が自分達の便利な道具じゃなくなる事?」
    ジャック「違う!!先生!!ダメだ!!」
    アンズ「え?」
    "やっと見つけたよ。ほら、帰ろう?皆が待ってるミレニアムに。皆心配してるよ?"
    アンズ「え?は?ミレニアム?何の話を......」
    アンズは目の前の男性が何を言っているのかが理解できずに混乱していた。
    シロコ*テラー「先生。多分その娘は今記憶喪失になってる。それをコイツら都合の良いように利用したんだよ。だから、もっとその娘に呼びかけてあげて。」
    ジャック「よせ先生!!そんな事をしたら!!」
    "えっと、どちら様?"
    シロコ*テラー「コイツは......」
    マエストロ「先生ッ!私だッ!!マエストロだッ!!!」
    「ジャック」いや「マエストロ」は自分の正体を先生に伝える。
    "え!?マエストロ!?なんで!?"
    マエストロ「その説明は後だ!!とにかく先生、よく聞いてくれ!!今下手にその娘に刺激を与えたら......ッ!?」
    シロコ*テラー「遺言はもうそれで良いよね?」カチャ
    マエストロ「グッ!!」
    シロコ*テラー「あっちは先生がなんとかしてくれるだろうし、こっちもそろそろ終わりにしようか。」

  • 64二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 15:46:51

    シオン「ま、マエストロ様!」
    "マエストロ様!?......い、いや、それよりもネル!!私だよ!シャーレの先生だよ!!"
    シオン「は?シャーレの先生?......知らない。さっきから何を?」
    「アンズ」いや「シオン」はますます混乱した。目の前の男性が言っている事に、マエストロが殺されそうになっているこの状況に、酷く困惑していた。
    シオン「誰なんですか、貴方達は!?マエストロ様に何をしようと......」
    "ネル!!思い出してよ!!"
    マエストロ「先生!!ダメだ!!」
    シオン「思い出す?何を?何を思い出すんですか?それにネル?ネルって一体?」
    シロコ*テラー「名前まで改変したんだ。」
    マエストロ「うるさい!!アヌビス神、お前は知らないだけなんだ!!あの娘がどうなってるのかを!!」
    "忘れちゃったの?君の名前だよ。『美甘ネル』、それが君の名前。"
    シオン「み、『美甘ネル』?し、知らない。知りませんよ、そんな名前!わ、私は、『空淵シオン』、です!!」
    マエストロ「もう良い!!十分だ!!先生!!ヤメロッ!!」
    シロコ*テラー「うん。もう良いよ。じゃ、今度という今度こそ......」
    クロコは間を置いてこうマエストロに言った。
    シロコ*テラー「『サヨウナラ』。」
    クロコはいい加減マエストロにトドメを刺そうとした。が......

  • 65二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 21:03:26

    シオン「ッ!!させないッ!!」
    シロコ*テラー「!?」
    クロコを攻撃し、マエストロの事を助け出すシオン。
    "ネル!?"
    シオン「違う!!違う違う違う!!!私は『空淵シオン』です!!!人違いですよ!!」
    マエストロ「黒服!!!」
    黒服(分かっています!!!)
    シロコ*テラー「そうはさせない!!」
    シオン「来るな!!」
    "なっ!?"
    シロコ*テラー「ッ!?先生!?」
    先生に向けて発砲するシオン。間一髪アロナ達がバリアを張った為、大した事にはならなかった。
    シロコ*テラー「よくも先生を......!!」
    と、その時......
    (ぽぉぉぉぉぉ!!)

  • 66二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 22:07:59

    汽車が汽笛を鳴らすような音と共に、肥満体型の黒い服を身に纏ったネコの男が汽車に乗って現れた。......そう。
    みんな大嫌い!!ゴ(ミク)ズである!!!
    (流れ出すBGM:『!⸮ WAS IT A CAT I SAW ?!』)
    ゴズ「ニヒヒヒヒッ!!お呼びですか?ご主人様。」
    マエストロ「来たか、ゴズ!!」
    ゴズ「お待たせしました。先程のお嬢さん達は片付けましたのでご安心を。」
    マエストロ「そうか。じゃあ、次はあっちを頼む。」
    黒服(転送開始!!)
    マエストロ「さらばだ!先生!アヌビス神!」
    その場から消えるシオンとマエストロ。
    ゴズ「では!ここからはこの私、世紀のマジシャン『ゴズ』がお相手しましょう!!」
    アロナ「出たぁぁぁぁ!!ゴ(ミク)ズだぁぁぁぁ!!!」
    プラナ「......ワタシ......アイツ......キライ......」
    "うう〜〜ッ!!トラウマがぁ〜ッ!!トラウマが蘇るぅ〜ッ!!"
    シロコ*テラー「『マジカルコインハット』からの『スリーライトモンテ』、繰り返すリスタート、DEFEATの文字......うッ!頭がッ......!!」
    いやアンタら、どんだけトラウマになってんの?

    コレで今日は終わりです。

  • 67二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 07:29:01

    今日も始めます。
    [ゲマトリアのアジト]
    黒服「お二人とも!!大丈夫ですか!?」
    黒服が転送されてきた2人に駆け寄る。
    マエストロ「まあ、大丈夫ではないな。」
    シオン「ハァハァ......ハァハァ......」
    シオンは過呼吸になっており、顔色も悪くなっていた。
    黒服「......マエストロ、シオンさん、今日はお2人とも休んでいて下さい。後処理は私がやっておきますので。」
    マエストロ「ああ、そうさせてもらうよ。」
    シオン「あ、ありがとう、ございます。黒服、様......」ハァハァ
    マエストロもシオンもヘトヘトだった。特にシオンは過呼吸になっていて、顔色も悪くなっており、全身から滝のように汗を流していた。
    ふらつく足取りで自室に戻っていく2人を見て黒服は思った。
    黒服(下手な刺激を中途半端に与えられたせいでしょうね......どの道、そろそろ隠すのは難しいでしょうし......頃合いを見て、先生に事の真相を伝えておいた方が良いでしょうね......)
    一方その頃、先生達はゴズに惨敗していた。
    ※ちなみに、4時間51分間ノンストップ256回リスタート。最後は「マジカルコインハット」で出の早い電撃に被弾して隣の帽子の前に押され、更に大玉に被弾し、「スリーライトモンテ」の餌食になるという悲惨な事故が起き、屈辱的な敗北となった。

  • 68二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 17:01:12

    [ミレニアム]
    マキ「はあ、酷い目に遭ったのだ。」
    アリス「アリスもそう思います。」
    モモイ「いやホントにその通り過ぎてワロエナイ。」
    モモイ、マキ、アリスの3人は一足先にミレニアムに帰ってきていた。
    ミドリ「あ、お姉ちゃん。どうだった?」
    アスナ「リーダー、見つかった?」
    モモイ「それがさぁ......」
    山海経で自分達が人混みに押し潰され、自分達3人が一足先に帰る事になった事を話す。
    コタマ「そ、それは災難でしたね......」
    ハレ「でも、山海経って今大騒ぎだよ?」
    アリス「大騒ぎですか?」
    ヒビキ「そうそう。どうもいきなりミメシスが顕現したんだって。」
    マキ「マジで!?副部長達、は大丈夫か。」
    アカネ「あ、大丈夫って前提なんですね。」
    コトリ「いやあの鬼舞辻チヒロと両面ウタハですよ?」
    カリン「......なんか大丈夫な気がしてきた。」

  • 69二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 17:01:30

    モモイ「アレ?そういえば......」
    モモイはある事に気が付く。
    ユズ「どうしたの、モモイ?」
    モモイ「山海経は今、ミメシスが現れて大騒ぎになってるんだよね?」
    トキ「......のようです。......それが何か?」
    モモイ「以前、百鬼夜行でネル先輩らしき少女が見つかった場所に行ったんだけど、その時もいきなりミメシスが現れたんだ!まるで、私達がネル先輩と接触しないように。」
    ユウカ「それって......」
    ノア「何者かが騒ぎを起こし、私達とネル先輩を遠ざけている、と?」
    ヒマリ「あり得なくはないと思います。百鬼夜行の一件は私も耳にしましたが、あそこにミメシスが......増してやユスティナ聖徒会が顕現するのは不自然です。誰かが意図したとしか。」
    とそこへエイミが駆けつけて来た。
    エイミ「今、先生から連絡があったよ!!ネル先輩について分かった事があるって!!」
    一同「「「「「「「「「「「「「「「「え!?!?!?!?」」」」」」」」」」」」」」」」
    ヒマリ「本当ですか、エイミ!?今先生は何処に!?」
    エイミ「今、ここに向かってるらしいよ。」

  • 70二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 21:24:31

    [数分前]
    シロコ*テラー「それで先生、どうするの?」
    クロコが先生にそう問いかける。
    "どうするって?"
    シロコ*テラー「さっきの事、ミレニアムの娘達に話すのかどうかって事。」
    "......本音を言うと、気は進まないけど......私はそのつもりだよ。"
    シロコ*テラー「そう。......ならもう私はコレ以上何も言わないよ。」
    "......C&Cの皆には、謝らないといけないね。"
    シロコ*テラー「なんで?悪いのは先生じゃなくてゲマトリアだよ?」
    "それなんだけどさ......"
    先生は思っていた事を口にする。
    "本当にアイツらは今回、悪事を働いてるのかな?"
    シロコ*テラー「何言ってるの、先生?そうに決まってるでしょ?百鬼夜行と山海経でミメシスの騒動を起こした上に、あのネルって娘はアイツらに......」
    "私も最初はそう思ったよ。だけどね......そうなると、ちょっとおかしいんだよ。"
    シロコ*テラー「おかしい?」

  • 71二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 21:24:49

    "うん。黒服は、まあ良いとして......"
    シロコ*テラー「あ、そこは否定しないんだ。」
    "私が気になってるのはマエストロの方だよ。"
    シロコ*テラー「え?」
    "マエストロはゲマトリアの中でも特に私の事を気に入っている。そんな彼の様子が少し変だったんだ。"
    シロコ*テラー「変......って言うと?」
    "マエストロは私と出会えた時は決まってちょっと嬉しそうにするんだけど......"
    シロコ*テラー「今回は違った?」
    "そう。"
    シロコ*テラー「......先生。さっき私もちょっと触れたけど、多分それはあの娘を道具として扱えなくなるからじゃ......」
    "黒服ならそうだろうね。"
    シロコ*テラー「黒服なら?」
    "マエストロは芸術家だ。だから他人の力に固執するよりも自分の作品の方が優秀だって思う筈。"
    シロコ*テラー「ん。確かに、そう考えると変だね。」
    "だから多分、私達が知らないだけでもっと別の理由があるんじゃないかって......"
    シロコ*テラー「うん。成る程、となると......もう、訳が分からないよ!」
    クロコはますます混乱した。(なんかどっかの契約詐欺野郎に似てる気がするけど......)
    "......それに。"
    シロコ*テラー「それに?」
    "どの道、C&Cの皆には『先生』として、謝らないといけないんだよ。私がネルと会えたにも関わらず、連れ帰れなかったのは......私の責任だからね。謝らないといけないんだよ。私が『大人』、責任を負う存在である以上はね。"
    シロコ*テラー「多分、誰も先生を責めないよ。」
    クロコは先生にそう優しく言ってあげた。

  • 72二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 22:12:04

    [ゲマトリア]
    マエストロ「はあ、全く......酷い目に遭った。」
    黒服「ご愁傷様です。」
    黒服に自身の体を戻してもらっているマエストロ。
    マエストロ「さて、どうしたものか。」
    黒服「まあ、少なくとも今の段階で言える事は......これ以上の秘匿は困難、という事でしょうね。」
    マエストロ「だろうな。」
    黒服「クックック、当分の間は外出禁止としましょう。流石にやむを得ないでしょうね。」
    マエストロ「はあ、シオン本人には何と言うべきか。」
    マエストロは頭を抱えた。

    今日は終わりです。また明日。

  • 73二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 07:54:58

    今日も投稿頑張ります。

    [数分後]
    "ごめん、皆!!"
    アカネ「い、いや!謝らないで下さい、ご主人様!!」
    カリン「リーダーの事がちょっとでも分かったんだ!こっちとしては万々歳だよ!!」
    ミレニアムの一同、特にC&Cのメンバーに対して土下座をする先生とクロコ。
    マキ「いやでもさ......分かったは良いけど、これからどうするの?」
    モモイ「そのゲマトリア?って組織にネル先輩は居るんでしょ?」
    コトリ「しかも、そちらの方の話を聞いた感じだと、かなり危険な組織のようですが......」
    シロコ*テラー「うん。アイツらは過去に何回かキヴォトスで大規模な事件を起こしてる。カイザーと手を組んでホシノ先輩を唆して攫ったり、エデン条約の一件を引き起こしたり、シャーレを爆破して先生を始末しようとしたり、ホシノ先輩を反転させて『セトの憤怒』の一件を起こしたり......一歩間違えればキヴォトスが滅んでもおかしくないような事件が殆ど。極めつけは私、色彩を呼んだのもアイツら。」
    一同「「「「「「「「「「「「「「「「「!?!?!?!?」」」」」」」」」」」」」」」」」
    一同は絶句した。ゲマトリアが予想を遥かに上回る程の大規模な事件に何度も関与していたからだ。
    "......っと言っても、ゲマトリアも一枚岩な組織じゃないんだけどね。"
    トキ「はい?どういう事ですか?」
    シロコ*テラー「ん。そのままの意味。ゲマトリアのメンバー達は『崇高』っていう共通のゴールを目指している組織なんだけど、その方法や各々の思想には違いがある。今挙げた大規模な事件はさっきも言った通り、全部アイツらが引き金を引いた訳なんだけど、殆どがその考え方の違いが原因で起きてる。」
    ユウカ「ちょ、ちょっと待って下さい!じゃあ、そのマエストロって方はどんな方なんですか?」

  • 74二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 07:55:50

    "......ぶっちゃけ、血生臭いゲマトリアの中では割と良心的な存在かな......他のゲマトリアが君達生徒をモルモットや駒としてしか見てないのに対して、アイツは「いつか芸術を理解してくれる相手」として割と対等に見てる。あと、ゲマトリアの中で最も私の事を気に入ってるみたいなんだ。ただまあ、アイツもアイツでちょっとおかしなとこはあるけど......"
    シロコ*テラー「でも、黒服や地下生活者に比べたら遥かにマシ。」
    "まあそうだね。ベアトリーチェやフランシスとは違って、気が合わない相手には敵意よりも無関心を持つ程度か、嫌悪感を抱きはするけど、直接的に敵対するような事はしないようなヤツだし......"
    ヒマリ「先程までの話を聞くと、その方は確かにそのゲマトリアという組織の中では比較的安全かもしれませんね。」
    ハレ「でも、ネル先輩と遭遇した時の話を聞くと、その黒服?って奴も関与してるみたいなんでしょ?」
    "うん。マエストロが黒服の名前を呼んだ瞬間、ネルを連れて姿を消した。"
    シロコ*テラー「十中八九アイツが2人を転送したんだと思う。だから少なくとも、バックには確実に黒服が居る。」
    エイミ「......他のメンバーは?」
    エイミがそう先生に問いかける。

  • 75二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 07:56:06

    "ゴルコンダやデカルコマニー、フランシスが居るかどうかは分からないけど、少なくとも一番危険なベアトリーチェや地下生活者は居ないと思う。"
    ノア「何故です?」
    "黒服曰く、ベアトリーチェは私を排除すべきか否かで他メンバーとの意見の食い違いが起きたみたいなんだ。それで、ゲマトリアで唯一私を排除すべきだと考えていたベアトリーチェは色彩を呼んだ。それが原因で追放されたらしいんだよね。"
    シロコ*テラー「地下生活者に関しては、私があの一件で相当脅しをかけたから、余程の事が無い限りはあの空間から出ようとは思わない筈。」
    アリス「じゃあ、問題はその黒服?という方と居るかもしれないフランシスという方ですか?」
    "......ぶっちゃけ、ゴルコンダとデカルコマニーでも少し不安なんだよね。アイツらの事はゲマトリアのメンバーの中でも一番よく分かってないから。しかも、アイツらは『ヘイロー破壊爆弾』を作れるっていうゲマトリアの中でもトップクラスの危険人物だからね。"
    ヒビキ「......予想以上にマズいかもね。」
    "......まあでも......少なくとも、黒服はネルに危害を加えるような真似は多分しない筈だよ。"
    コタマ「根拠は?」
    "マエストロ程じゃないけど、アイツも私の事を気に入っているみたいなんだ。少なくとも、貴方とは敵対したくない、っていう趣旨の事を初めて会った時に言ってたし......"
    シロコ*テラー「増してや、今回は私も居る。流石のアイツらも私に攻撃されるような事は極力避ける筈。だから、尚更心配無いとは思うけど......」
    ミドリ「大丈夫だとは断言はできない......でしょ?」
    シロコ*テラー「......うん。」
    ミドリのその言葉に対し、頷くクロコ。
    "それに、フランシスとゴルコンダ、デカルコマニーっていう不安要素がまだ残ってるからね。"
    アスナ「......う〜ん。じゃあ、結局......」
    ユズ「どうなるかは分からないって事?」
    クロコと先生は頷く。どの道、ミレニアムの一同には明確に不安という感情が芽生えていた。

  • 76二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 16:18:25

    [数時間後]
    チヒロ「ただいまぁ。」
    ハレ「お、おおおおお帰りなさいませ!!鬼舞辻チヒロ様!両面ウタハ様!」
    チヒロ「は?」
    両面ウタハ「良い良い、そう畏まるな。」
    モモイ「居た!!ウタハ先輩にチヒロ先輩!!」
    チヒロ「ん?」
    モモイ「いい加減、2人とも正気に戻って!!ネル先輩の事が分かったんだ!!いつもの2人に戻ってよ!!先輩達の力が必要なんだよ!!だから!!」
    鬼舞辻チヒロ・両面ウタハ「「......」」
    見つめ合う鬼舞辻チヒロと両面ウタハ。
    モモイ「2人とも?」
    鬼舞辻チヒロ「モモイ。今日は私達と一緒に寝ましょう?」
    モモイ「へ?いやでも......」
    両面ウタハ「何度も言わせるな。行くぞ。」
    モモイ「え?ちょっと!?ふ、2人とも!?私まだ良いって言ってないんだけど!?は、離してよぉ!?」
    モモイはそのまま2人に引き摺り込まれる形で連れて行かれた。
    アリス「これって......」
    マキ「ああ......モモの負けだ。」
    一同はそれを黙って見てる事しかできなかった。

  • 77二次元好きの匿名さん25/01/27(月) 22:01:16

    [翌朝]
    マキ「......」
    アリス「......」
    コトリ「......」
    ハレ「......」
    ユズ「......」
    コタマ「......」
    ヒビキ「......」
    ミドリ「......取り敢えず、お姉ちゃんを迎えに行こうか。」
    一同「「「「「「「了解。」」」」」」」
    鬼舞辻チヒロ「来たか......」
    両面ウタハ「ほら、モモイだ......じゃあな。」
    何故か鬼舞辻チヒロも両面ウタハもまだ寝ていたモモイをあっさりミドリ達に引き渡すと、そのまま行ってしまった。
    一同「「「「「「「「????????」」」」」」」」
    訳が分からなかったが、ひとまず一同はそのモモイを眠った状態のまま部屋に運んだ。
    (コレが後に大問題になるのだが......)

    今日の投稿は終わりです。明日は生まれ変わったモモイのお披露目となりますw

  • 78二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 06:45:27

    今日の投稿です。

    [数時間後]
    ユウカ「さて、今日もクジで誰が何処を捜すかを決めましょう。」
    カリン「ひとまず、『ゲマトリア』っていう連中の特徴はあの2人から聞いて把握した......ホントに人間なのかを疑うような特徴ばっかだったけど......」
    ヒマリ「ま、まあ、先生が言ってるんです。信憑性は十分だと思いますよ。」
    トキ「確か、『黒服』はその名の通り、黒いスーツを身に纏い、体は影の様に黒く無機質で、右目にあたる箇所には発光部があり、そこから顔全体に亀裂が走っていて、黒い手袋を着用しているが、手袋と袖の間の地肌のような部分にも頭部同様に亀裂が存在していて、頭部の亀裂からはモヤのようなものが出ている大人の男。......分かっている範囲に限定してもコレですからねぇ......」
    アカネ「改めて聞くと、ホントに耳を疑いますね。そんな存在が、ホントにキヴォトスに居るのかどうか......」
    ノア「そして、『マエストロ』。タキシードを身に纏った双頭のマネキン人形のような姿で、動くと軋む音がする。難解で古めかしい言葉を多用し、どこか芝居めいた口調の、自称通りの芸術家らしい語り口が特徴。......割とホラーですね。」
    エイミ「顔が2つある人形が動いたり、喋ったり......アリスとかもその類ではあるけど......」
    アスナ「ご主人様の話だと、ホントに木でできたお人形みたいな見た目なんだよね?」
    コユキ「そんなのが夜道に居たら、私チビる自信があるんですけど!?」
    とそこへ......
    マキ・アリス「「ゆ、ユウカ〜!!」」
    いきなりマキとアリスを始めとするゲーム開発部とヴェリタス、そしてエンジニア部の一同が入って来た。
    ユウカ「え!?な、何!?どうしたの!?」
    ヒビキ「そ、それが......」
    コタマ「あ、来た!!」
    コトリ「うわぁ~!!来ちゃいましたよ!!」
    ハレ「私達を追いかけて来たのかぁ......」
    ユズ「うう、面倒臭い......」
    ノア「来た?何が来たんですか?」
    次の瞬間......ドアが壊れてしまいそうなぐらいの勢いで開く。

  • 79二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 06:45:43

    そして、そこに居たのは......
    アカネ「ん?」
    カリン「あれって......」
    トキ「モモイ......ですよね?」
    そこにはモモイと思わしき少女が居た。
    エイミ「相変わらず派手なご登場だね。」
    ヒマリ「モモイ?何か私達にご用でしょうか?」
    ヒマリがそう問いかける。すると......
    モモイ?「違ぁうッ!!」
    コユキ「え?違う?違うって何が?」
    モモイ?「私は『才羽モモイ』などではなぁいッ!!」
    いきなりモモイらしき少女がそう叫ぶ。
    アスナ「え?は?え?何言って......」
    モモイ「私は......」
    すると、モモイ?は何か紙のような物を広げた状態で掲げ、ユウカ達に見せながらこう叫ぶ。
    才羽モモイ神「『神ッ!!才羽モモイ』だぁッ!!」
    C&C・セミナー・特異現象捜査部「「「「「「「「「......は?」」」」」」」」」

  • 80二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 15:21:55

    "えっと......モモイ?どうしちゃったの?"
    才羽モモイ神「違ぁうッ!!『神ッ!!才羽モモイ』だぁッ!!」
    神モモイはデカデカと「神才羽モモイ」と書かれた紙を広げた状態で掲げ、先生に見せながらそう叫ぶ。
    "しんさいばももい?"
    シロコ*テラー「......えっと、先生。多分、気にするだけ無駄だと思う。」
    ミレニアム一同「「「「「「「「「「「「「「「「「私は、とっくに諦めた......」」」」」」」」」」」」」」」」」
    "......取り敢えず、今のモモイが関わるだけで損するだけのタイプって事は分かったよ。"
    シロコ*テラー「シロコ*テラーもそう思います。」
    才羽モモイ神「私はぁ、不滅だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!!!!!!ハーハッハッハッハ!!!!!!!!!!!!!」
    "こりゃあ、先が思いやられるな。"

  • 81二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 15:22:25

    ミドリ「ミドリもそう思います。」
    アリス「アリスもそう思います。」
    ユズ「ユズもそう思います。」
    ユウカ「ユウカもそう思います。」
    ノア「ノアもそう思います。」
    コユキ「コユキもそう思います。」
    ヒマリ「ヒマリもそう思います。」
    エイミ「エイミもそう思います。」
    コタマ「コタマもそう思います。」
    マキ「マキもそう思います。」
    ハレ「ハレもそう思います。」
    ヒビキ「ヒビキもそう思います。」
    コトリ「コトリもそう思います。」
    アスナ「アスナもそう思います。」
    カリン「カリンもそう思います。」
    アカネ「アカネもそう思います。」
    トキ「トキもそう思います。」
    "おおなんだお前ら......"
    [数分後]
    リオと連絡を取り、その事について話す先生。
    "......って事があったんだ。多分モモイのせいでおかしくなったんだろうね。"
    リオ「リオもそう思います。」
    "お前もかよ!?"

  • 82二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 21:04:34

    [数日後の夜]
    シオン「あ、ああ......」
    ("ネル!!")
    シオン「止めて......」
    ("やっと見つけたよ。ほら、帰ろう?")
    シオン「嫌だ......」
    ("皆が待ってるミレニアムに。皆心配してるよ?")
    シオン「違う......」
    ("ネル!!私だよ!シャーレの先生だよ!!")
    シオン「誰......?」
    ("ネル!!思い出してよ!!忘れちゃったの?君の名前だよ。『美甘ネル』、それが君の名前。")
    シオン「『美甘ネル』?私の名前?違う。私は......」
    ("ネル!!")
    シオン「違う!私は!『空淵シオン』!」
    シオンは突如としてベットから飛び起きた。
    シオン「ハァハァ......ハァハァ......」
    汗が酷い。とても心地が悪い。吐き気もする。頭まで痛い。目眩すらしている。
    シオン「......私、どうなっちゃったんだろう......」
    まるで今までとは別の世界が目の前に広がっているようだった。どうして?
    シオンはあの日以降もマエストロのメイドとして働いているが、色々と変わってしまった。
    黒服に外出を禁止されたのだが、何故かそれをむしろありがたいと思った。......だが、それが何故なのかは分からなかった。
    あの男が口にした「美甘ネル」という名が頭から離れない。あの男の事が頭から離れてくれない。......どうして?分からない。
    毎夜毎夜、夢であの日の出来事を何度も何度も思い出すようになった。それも夢と思えないくらいはっきりと、鮮明に想起させられるように。魘される。気付けば、彼女は眠る事に拒絶反応を示し始めていた。でも、眠らないと次の日がとにかく辛い。家事ができなくなるどころか、2人に心配されてしまうからだ。2人に心配をかけたくないという理由で、彼女は毎晩魘され続けた。この上なく毎朝の目覚めに対する不快感が凄まじかった。

  • 83二次元好きの匿名さん25/01/28(火) 22:17:50

    「美甘ネル」......あの後、気になって調べようと思った。でも、自分の中で「それはダメだ!」と本能が警鐘を鳴らしていた。シオンは今までそれに従順だったが、遂に自身の知的好奇心に勝てなくなった。
    「美甘ネル」......キヴォトスの三大校の1つ「ミレニアムサイエンススクール」の3年生。同校のプロフェッショナルCleaning&Clearing、略してC&Cのリーダー・コールサイン「00(ダブルオー)」。コールサイン「00(ダブルオー)」はミレニアムにおいて、その圧倒的実力に基づいた“約束された勝利”を意味している。
    シオン「三大校の1つ?凄腕のエージェント集団のリーダー?“約束された勝利”?」
    シオンはあまりにも意外過ぎるワードがこうもズラズラと出てくるとは思わず、頭が一瞬だけ真っ白になった。
    シオン「......」
    だが、シオンはもっと「美甘ネル」について知りたいと思った。......思ったのだが......
    シオン「まあ、そりゃそうですよね。」
    そう、ネットで調べられる範囲には限界がある。どれだけ調べても、それ以上の情報は出て来なかった。......いや、正確にはネット以外の方法を使えば良いのだが、その方法には問題があった。
    シオン「外出は黒服様に禁止されている。」
    あの一件があった以上は当然の判断だ。黒服が自分の事を気遣ってそうしている、という事はシオン自身も分かっていた。......それでも......
    シオン「......ごめんなさい......マエストロ様......黒服様......」

    今日はここまで。また明日。

  • 84二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 06:34:22

    おはようございます。今日の投稿です。

    [翌朝]
    マエストロ「黒服よ、これはマズくないか?」
    黒服「ええ。少なくとも、あまり好ましくない状況ですね。」
    2人は思わず頭を抱えた。それもその筈。シオンが居なくなっていたのだ。
    黒服「マズいです。少なくとも、今の彼女が行方知れずになるのは非常にマズいです。」
    マエストロ「取り敢えず、捜すぞ。」
    黒服「ええ。なんとしても先生やミレニアムの方々よりも先に見つけなければ!」
    黒服とマエストロは早速行動を始める。

  • 85二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 07:50:31

    [レッドウィンター近郊]
    シオン「さ、寒い......ううっ!!」
    ゲマトリアのアジトを抜け出したシオンはレッドウィンターの近くに辿り着いていた。だが......
    シオン「ああ、寒い寒い寒い!!」
    レッドウィンターは名前に冬が入ってるだけあって雪原地帯なのだ。年中雪が積もるこの地はとにかく寒い、という事は言うまでもないだろう。
    シオン「あ、ああ......もうちょっと、考えて、行動すれば、良かったなぁ......」
    実を言うと、シオンは何も考えずにここまで来たのである。とにかく、黒服やマエストロに見つからないようにできるだけ遠くに逃げようとした結果だ。その為、絶讃遭難中である。ただ、今の今まで倒れる事が無かったのは、流石はキヴォトス最高戦力の1人といったところだろう。とはいえ......
    シオン「ハァ......ハァ......」
    長時間に渡り、雪が降るような低温の中をずっと歩き続けていたのだ。いくらなんでも、そろそろ限界だ。
    シオン(ああ、そういえば......マエストロ様が私を見つけて下さった時も、私は冷たくなって倒れてたんでしたっけ?......また、誰かが助けてくれたりしないかなぁ......なんて、ハハ......)
    シオンは目を閉じる。ここで自分は1人寂しく死を迎えるのだろうと悟ったからだ。そこへ......
    ???「おい!!大丈夫か!?」
    シオン(誰かが私に呼びかけてる?)
    ???「息はしてる......脈もまだある......体温も......まだ生きてる!!」
    シオン(私の事なんか心配してくれなくても良いのに......)
    ???「取り敢えず、早く運ばないとな。」
    その人物は吹雪の中で倒れていた少女を背負い、運んで行った。

  • 86二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 16:28:13

    [レッドウィンター]
    アスナ「わぁ♪雪だぁ~♪」
    カリン「アスナ先輩、はしゃぎ過ぎ......」
    アカネ「それにしても、レッドウィンターはやはり寒いですね。」
    トキ「事前に全員分の防寒着を準備しておいて正解でした。」
    クジの結果、今回の捜索ではC&Cの4人とあともう1人がレッドウィンターを担当する事になった。ちなみに、5人ともレッドウィンターでの捜索はコレが初めてである。
    アスナ「ヨシ!早速リーダーを捜そう!!」
    カリン「うん!......それはそうとして......」チラッ
    アカネ「ええ、そうですね......」チラッ
    トキ「......はぁ。」チラッ
    才羽モモイ神「ゲームマスターの私を差し置いて楽しそうだなぁッ?!」
    C&C((((なんでよりにもよってこのモモイとなのぉ!?!?!?!?))))

  • 87二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 20:05:33

    [ゲマトリア・アジト]
    黒服「マエストロ、見つかりましたか?」
    マエストロ「いや、まだだ。」
    その頃、マエストロと黒服も必死にシオンの事を捜していた。
    黒服「......そうですか。」
    マエストロ「今、ミメシス達がキヴォトス中を捜索している。だから、おそらくその内に......」
    とその時......
    クロ「ご主人様!」
    マエストロ「クロ......どうした?」
    クロ「見つけました!私のカラスちゃん達の内の一羽が、レッドウィンターでシオンちゃんを見つけたんです!!」
    マエストロ「何?」
    黒服「クックック、それは朗報ですね。マエストロ。」
    マエストロ「ああ、レッドウィンターに向かう。クロ、シオンはレッドウィンターの何処に?」
    クロの報告を受けたマエストロは早速準備を始める。またその際、具体的にレッドウィンターのどの辺で見つかったのかをクロに尋ねた。
    クロ「えっと......レッドウィンター近郊の雪原で倒れていたのを白いヘルメットを被っていてオレンジの拡声器を持った長髪の少女が見つけたみたいです。」
    黒服「おそらくそれはレッドウィンター工務部の扇動者『安守ミノリ』ですね。」
    クロの報告から分かった特徴からその少女がレッドウィンター工務部の「安守ミノリ」だと特定した。
    黒服「気を付けて下さい。おそらく向こうの勢力もレッドウィンターに居るでしょうからね。」
    マエストロ「分かっている。できる限り早めに事を済ませなければならない事くらいな。」
    黒服「では、レッドウィンターに転送します。」
    マエストロ「ああ、頼んだ。」
    黒服はマエストロに頼まれ、彼をレッドウィンターに転送した。

  • 88二次元好きの匿名さん25/01/29(水) 22:18:19

    レッドウィンター編に(ほぼ確定で)出す予定のキャラ。(途中で変更になる可能性大)

    マエストロ
    ???(シオン[ネル])
    才羽モモイ神
    C&C
    ホルスおじさん
    ゲヘナシナシナ白モップ
    ミノリ
    ヒゲ
    シロ&クロ
    ヒエロニムス
    グレゴリオ
    ゴ(ミク)ズ

    以上です。上記のキャラを外す可能性はほぼ無いですが、追加する可能性は大いにあります。

    今日はおしまい。

  • 89二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 06:38:05

    今日も投稿頑張ります。

    [レッドウィンター・工務部の拠点]
    シオン「う、う〜ん?」
    ミノリ「目が覚めたか?」
    シオン「わぁ!?あ、貴女は?それにここは一体?」
    ミノリ「混乱しているのか?まあ、無理も無いか。」
    ミノリは目が覚めて早々困惑しているシオンにこう告げる。
    ミノリ「まあ落ち着け。別に危害を加えるつもりなんて微塵も無い。」
    シオン「ほ、本当ですか?」
    ミノリ「ああ、約束だ。アタシは決してお前に危害を加えない。」
    シオン「そ、そうなんですか?」
    シオンはそれを聞くと少し安心したのか、警戒を解いた。すると......
    ミノリ「......ところで、お前の名前を聞いても良いか?あと、なんであそこで倒れていたのかとか......」
    シオンは少し迷った後、こう名乗った。
    シオン「えっと、私は『ユリ』って言います。道に迷ってしまって、気が付いたらあんな事に......」
    ミノリ「そ、それは災難だったな。」
    ユリ「これからどうしよう......」
    「シオン」改め「ユリ」は不安そうにそう口にした。すると......
    ミノリ「ヨシ!なら暫くの間、私が匿ってやろう!!」
    ユリ「え?良いんですか?」
    ミノリ「勿論、むしろ大歓迎だ!」
    ユリ「あ、ありがとうございます!」
    ユリはミノリにそう感謝の意を述べた。

  • 90二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 08:07:38

    [レッドウィンター事務局]
    アカネ「この度はご協力感謝します、レッドウィンターの生徒会長。」
    チェリノ「気にするな。カムラットの頼みとあれば、おいらも断る訳にもいかないからな。」
    カリン「ありがとうございます。」
    トキ「ああ、それと......」チラッ
    チェリノ「あ、ああ。分かっているとも......」チラッ
    才羽モモイ神「おい!出せ!!私をここから出せ!!聞いてるのか!?」
    神モモイはレッドウィンターの生徒に対しておかしな奇行を繰り返した結果、レッドウィンター事務局に拘束され、牢屋に入れられていた。
    アスナ「えっと、なんか迷惑かけてごめんなさい......」
    アスナはモモイがレッドウィンターに迷惑をかけている事をチェリノに謝罪した。
    チェリノ「き、気にするな!まあ、暫くこっちで預かっておくから、人捜しに集中したまえ。」
    トキ「重ね重ねありがとうございます。」
    アカネ「あのモモイが居なくなるのは普通にありがたいですね。」
    カリン「同感。コレでリーダー捜しに集中できる。」
    アスナ「じゃ、行こっか。」
    モモイをレッドウィンター事務局に預け、自分達だけでネルを捜すべく、その場を後にしたC&Cの4人。
    才羽モモイ神「おい!何処行く!?私をさっさと出せぇぇぇぇ!!おい!!」
    神モモイは自分を置いて行った4人に叫び続けるが、4人はもう行ってしまった。

  • 91二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 17:36:58

    [レッドウィンター近郊]
    マエストロ「着いたな。」
    マエストロは黒服によって、レッドウィンター近郊の雪原に転送されていた。
    マエストロ「ヨシ、クロ!!道案内を頼む!!」
    クロ「オッケー!任せて下さい!!カラスちゃんによると、こっちみたいです。」
    クロの道案内の下、マエストロはレッドウィンター工務部の拠点に向かった。

  • 92二次元好きの匿名さん25/01/30(木) 22:21:21

    [レッドウィンター工務部の拠点]
    工務部員「......という事らしいです。」
    ミノリ「......まさか、彼女が先生達の捜していた美甘ネルだったとはな。」
    工務部員「どうします?今、レッドウィンターにミレニアムの生徒達が来ているみたいですよ?伝えた方が......」
    ミノリ「いや、まずは彼女自身の意見を聞こう。話はそれからだ。」
    工務部員「え?それって大丈夫なんですか?」
    ミノリ「まあ、良いだろ。それにもし、彼女がミレニアムに戻る事を拒んだとしら、無理矢理帰すのは流石に可哀想だしな。」
    工務部員「......分かりましたよ。ここはミノリ先輩のご判断に一任します。」

    今日はコレで終了でーす。

  • 93二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 07:54:46

    今日の投稿始めま〜す。

    [数分後]
    ミノリ「......という事なんだが、どうなんだ?ユリはミレニアムに戻りたいか?それとも......」
    ミノリはユリに事情を説明した後、ユリ自身はどうしたいかについて尋ねた。
    ユリ「......」
    対するユリは黙り込み、考えていた。自分が行方不明になっていた美甘ネルなのかもしれない、という事については薄々勘付いていた。だが、その真偽を確かめる事を彼女の本能が強く拒絶していた。それが何故なのかは分からないが、少なくとも今ミノリにされた質問に対する返答を出すのだとしたら......
    ユリ「戻りたい、とは思います。......でも、今はまだちょっと気持ちが落ち着いてないので......それに、その前に、やりたい事、いえやらなければいけない事が1つありますし......」
    そう。ユリが今ミレニアムに行きたくない理由の1つにはマエストロの事もあった。この数ヶ月間、ずっと自分の事を気遣い、面倒を見てくれたマエストロに、せめて一言お礼と別れの言葉を伝えておきたかったのだ。だがもし、自分がミレニアムに行ったら、2度とマエストロとは会えなくなるような気がしたのだ。だから今は......
    ユリ「まだ、戻りたくないです。」
    ミノリ「分かった。アタシはお前のその意見を尊重するよ。ほとぼりが覚めるまで、ここでゆっくりしていてくれ。ミレニアムの件はアタシ達の方でなんとかしよう。」
    ユリ「!ありがとうございます!」
    ユリは自分の意見を尊重してくれたミノリに感謝した。

  • 94二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 16:35:05

    [その後]
    ミノリ「悪いが何も知らない。他所を当たってくれ。」
    ミノリは工務部を訪ねて来たC&Cにそう言った。
    トキ「そう、ですか。」
    アカネ「ここも手掛かりナシ。......となると、レッドウィンターに部長は居ないのかもしれませんね。」
    カリン「ゲマトリアについても何も情報が出て来なかった。多分そう考えるのが妥当だろうね。」
    アスナ「......」ジー
    トキ「ん?アスナ先輩?どうしたんですか?」
    一同がその場から立ち去ろうとした時、アスナだけは何故かミノリを凝視し続けていた事にトキが気付く。
    アスナ「......怪しい。」
    アカネ「え?怪しい?彼女がですか?」
    アスナ「うん。」
    ミノリ「どういう意味だ?」
    アスナのその発言に対して、ミノリはそう返事を返す。
    アスナ「何か私達に隠してるでしょ?」
    ミノリ「......根拠は?」

  • 95二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 16:35:42

    アスナ「勘っていうのもあるけど、なんとなく......貴女からリーダーの臭いがするんだよね。」
    ミノリ「!?」
    予想外の理由で不意打ちを食らったミノリは思わず反応してしまう。
    アスナ「お!その反応は図星かな?」
    ミノリ「ッ!!」
    カリン「おお......相変わらず恐ろしいね、アスナ先輩の勘は。」
    ミノリ(しまった!顔に出た!!)
    トキ「どの道、貴女は何かを知っている......という事ですね。」
    アカネ「知っている事を洗いざらい全部吐いてもらえますか?」
    カリン「でなければ......」
    4人は武器を構える。だが、対するミノリはというと......
    ミノリ「......そんな下らない脅し、レッドウィンターじゃ挨拶にもならないぞ。」
    あくまで平然の構えだった。
    アスナ「ふぅん。じゃ、ちょっと力尽くで吐いてもらおっか。」
    ミノリ「悪いが、私は何があっても喋るつもりは無いぞ。」
    カリン「へぇ。何があっても、ねぇ。」
    アカネ「その言葉、後悔しますよ?」
    トキ「最後通牒です。今すぐに、ネル先輩について、知っている事を全て吐きなさい。」
    ミノリ「断る。」
    ミノリのその言葉を聞くと、アスナはこう告げる。
    アスナ「そっか。じゃあ、『ご奉仕』してあげないとね♪」
    C&Cの4人がミノリを攻撃しようとした、その時......
    (ぽぉぉぉぉぉ!!)

  • 96二次元好きの匿名さん25/01/31(金) 22:21:24

    一方その頃......
    ホシノ「イヤァ、ココガレッドウィンターカァ。寒イネェ、ヒナチャン。」
    ヒナ「エエ、同感ヨ。ホントニ寒イワ。」
    ホシノ「ナノニナンデ......」
    ヒナ「ソレナノニドウシテ......」


















    ホシノ「おじさん水着を着て来ちゃったんだろう!?」
    ヒナ「私ドレスを着て来ちゃったんだろう!?」
    水おじ「うう〜ッ!!寒過ぎるのに何もしてないから凍え死んじゃいそう!!」ガクガクブルブル
    ドヒナ「私だってもっと温かい恰好で来たかった!!」ガクガクブルブル
    水おじ・ドヒナ「「なんでこうなるの〜〜!?!?!?!?」」ガクガクブルブル

    コレが今日最後の投稿になります。

  • 97二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 07:52:44

    今日最初の投稿になります。

    話は数時間前に遡る。
    ホシノ「うへ〜。今日もネルちゃんを捜してるの?」
    コトリ「はい!」
    コタマ「勿論です!」
    ハレ「早く見つけないといけないからね。」
    ヒビキ「アビドス砂漠の案内、いつもありがとね。」
    ノノミ「いえいえ、とんでもなく〜☆」
    シロコ「困った時はお互い様。」
    セリカ「シロコ先輩が言うの、ソレ?」
    アヤネ「ま、まあまあ良いじゃないですか。」
    マキとチヒロを除くヴェリタスの2人とウタハを除くエンジニア部の2人、計四人はアビドス砂漠を担当していた。また土地勘が無いので、アビドス高等学校の対策委員会に毎度毎度案内してもらっている。
    とその時......
    (プルルルッ!!)
    ホシノ「ん?おじさんのスマホが鳴ってる?......えっと、先生から?」
    (ピッ!!)
    ホシノ「もしもし、先生?」
    "ああ、ホシノ。ちょっとお願いしたい事があるんだけど良いかい?"
    ホシノ「お願いしたい事?」
    "大至急、水着に着替えてレッドウィンターに向かってくれるかい?"
    ホシノ「え?いや先生?レッドウィンターに行くのは良いとして、なんで水着で?あそこ寒いよね?」
    "まあ、取り敢えず行けば分かるよ。"

  • 98二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 11:13:12

    ヒナ「今日も頑張ってるわね。」
    ミドリ「勿論ですよ。」
    マキ「早いとこ、ネル先輩を見つけなくちゃいけないからさ。」
    アリス「ゲヘナでの捜索はコレで4回目です。」
    ユズ「取り敢えず、今日も宜しくお願いします。」
    マコト「キキキ、そう畏まる必要は無いぞッ!なにせ我ら万魔殿とゲヘナ風紀委員会がついているのだからなッ!!"泥船に乗ったつもりで"いろッ!!」
    イロハ「マコト先輩、それを言うなら『大船に乗ったつもりで』ですよ。」
    サツキ「え!?そうなの!?」
    チアキ「いやそうですよ?」
    アコ「取り敢えず、あのアホダヌキ達は気にしなくて良いです。」
    イオリ「私らも手伝うよ。」
    チナツ「事態は一刻を争います。急ぎましょう。」
    マキとモモイを除くゲーム開発部の3人、計四人はゲヘナ近辺の担当だった。一応、治安最悪のゲヘナ学園なので、護衛として風紀委員会と万魔殿に協力してもらっている。
    とその時......
    (プルルルッ!!)
    ヒナ「私のスマホの着信音?......それも先生から?」
    (ピッ!!)
    ヒナ「もしもし、先生?」
    "ああ、ヒナ。ちょっと頼みたい事があるんだけど良いかい?"
    ヒナ「頼みたい事?」
    "大至急、ドレスに着替えてレッドウィンターに向かってくれるかい?"
    ヒナ「え?いや先生?レッドウィンターに行くのは良いけど、どうしてドレスで?あそこって寒いわよね?」
    "まあ、取り敢えず来れば分かるよ。"

  • 99二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 20:07:21

    そして今に至る。
    水おじ・ドヒナ「「寒い寒い寒い寒い寒い!!!!!」」ガクガクブルブル
    先生に言われた通り、水着に着替えて来たホシノとドレスに着替えて来たヒナは今にも凍りついてしまいそうなくらい寒がった。まあ、服装が服装だから当たり前なのだが......
    水おじ「ううううっ!!先生は一体何のつもりなの〜!?おじさん達を凍らせる気ぃ!?」ガクガクブルブル
    ドヒナ「ハァハァ!!先生の頼みを断らなかったのを初めて後悔した!!」ガクガクブルブル
    水おじ「ね、ねぇ?ヒナちゃん......」ガクガクブルブル
    ドヒナ「な、何かしら?ホシノ......」ガクガクブルブル
    水おじ「事が一段落したら先生を一発殴ろうと思うんだけど、ヒナちゃんも参加する?」ガクガクブルブル
    ドヒナ「いつもなら断るけど、今回ばかりは大賛成よ!!」ガクガクブルブル
    水おじ「ヨシ、決まりだね!!ああ、あと分かってると思うけど......」ガクガクブルブル
    ドヒナ「ええ、精々骨折程度に抑えるわ。安心してちょうだい!」ガクガクブルブル
    そして......
    水おじ・ドヒナ「「ハックション!!!!!」」ガクガクブルブル
    2人揃ってくしゃみをしたのだった。

  • 100二次元好きの匿名さん25/02/01(土) 22:15:18

    汽車が汽笛を鳴らすような音と共に、肥満体型の黒い服を身に纏ったネコの男が汽車に乗って現れた。......そう。
    みんな大嫌い!!ゴ(ミク)ズである!!!
    (流れ出すBGM:『!⸮ WAS IT A CAT I SAW ?!』)
    ゴズ「ニヒヒヒッ!!」
    アスナ「うわっ......出た。」
    カリン「ううっ......頭がッ......」
    アカネ「なんかアイツの顔を見ていると、どうしようもなく腹が立ちますね。」
    トキ「ああ、イライラする!!何なんですか、この感じは!?」
    ゴズ「ニヒヒヒッ!!ごきげんよう、メイドのお嬢さん方。この私、世紀のマジシャン『ゴズ』が、貴女方のお相手をしましょう!!」
    トキ「はぁ......」
    アカネ「なんかちょっと嫌ですが......」
    カリン「やるか......」
    アスナ「覚悟してよね!今、私達は忙しいんだから!!さっさと終わらせるよッ!!」

    今日の投稿はコレでおしまいです。

  • 101二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 07:34:38

    今日の投稿始め。

    マエストロ「取り敢えず、あのメイド達はゴズが足止めをしてくれるだろう。」
    黒服「クックック、ならそっちは問題無いでしょう。」
    マエストロは黒服と連絡を取りながらレッドウィンター工務部の拠点を目指していた。
    マエストロ「黒服、他に対処すべき敵は近くに居るか?」
    マエストロがそう黒服に尋ねる。
    黒服「少々お待ちを。ふむ、どうやらレッドウィンターに暁のホルスとゲヘナの風紀委員長がやって来ているようです。早急に対処すべきでしょうね、クックック。」
    マエストロ「分かった。何体かのミメシスをそっちに向かわせる。座標を教えてくれ。」
    黒服「クックック、了解です。」
    黒服はマエストロにホシノとヒナが居る場所の座標を送る。
    マエストロ「そこか。ヨシ、行け。」
    マエストロは2体のミメシスをそちらに向かわせた。

  • 102二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 14:07:34

    このレスは削除されています

  • 103二次元好きの匿名さん25/02/02(日) 22:45:03

    [1時間程前のシャーレにて]
    "レッドウィンターにミメシスが顕現した?"
    チェリノ「ああ、どうやらレッドウィンターの生徒の何人かがミメシスを引き連れている人形のような姿をした男を見たらしい……」
    "分かった。チェリノ、報告ご苦労さま。"
    先生はチェリノとの連絡を切ると、とある2人の生徒に連絡をする。
    "ああ、ホシノ?私だ。"
    ホシノと……
    "ああ、ヒナ?私だよ。"
    ヒナである。
    "取り敢えず、あの2人に任せておけば間違い無い筈。"
    シロコ*テラー「ん。私も行かなくて良いの?」
    クロコが先生にそう訊く。
    "ああ。取り敢えず、万が一の事があったらシロコにも行ってもらうけど、多分それは今じゃないと思うからね。"
    シロコ*テラー「ん。分かった。今回は先生の言う通り、大人しくしているよ。」
    クロコはそう言うと、何処かに行ってしまった。

    今日はコレが最後です。

  • 104二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 07:40:32

    今日の投稿始まりまぁす。

    ドヒナ「うう〜!!寒いぃぃぃ!!」ガクガクブルブル
    水おじ「先生め!!よくもおじさん達にこんな思いさせたな⋯⋯ヘックシュン!!」ガクガクブルブル
    なんて文句を言いつつも、レッドウィンターの雪原を進む2人。そこへ⋯⋯
    ヒエロニムス「獅子の救済」
    水おじ・ドヒナ「「!!」」
    2人はいきなり攻撃された。
    水おじ「アレは!!」
    ドヒナ「ヒエロニムス!!」
    ヒエロニムス「ダマススの招請」
    再び2人に攻撃をするヒエロニムス。
    水おじ「おお?やる気かな?ちょうど良かったぁ!体を温める運動に付き合ってくれる相手が欲しかったんだよねぇ!!」
    ドヒナ「ふふっ♪冷め切った体を温める為の運動に付き合ってもらうわよ!!」
    そう言うと、2人は嬉しそうにしながらヒエロニムスに向かって行った。

  • 105二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 16:12:39

    ユリ「何が起きてるのでしょう?外が凄く騒がしい。一体何の騒ぎでしょうか?」
    ユリはレッドウィンターがいきなり大騒ぎになっていた事に少々パニックになっていた。
    ミノリ「ユリ居るか?!」
    突然、玄関のドアが勢いよく開き、入って来たミノリがユリに声をかけた。
    ユリ「ミノリさん?どうしたんですか?」
    ミノリ「今すぐここから逃げるぞ!!レッドウィンターはもう安全じゃない!!」
    ユリ「え?あ、は、はい!!」
    ユリは若干困惑しつつも、身支度を素早く済ませ、ミノリと共に工務部の拠点を後にした。

  • 106二次元好きの匿名さん25/02/03(月) 22:52:48

    マエストロ「……黒服よ。コレはマズい事になったかもしれんぞ。」
    マエストロが着いた頃には、もう工務部の拠点はもぬけの殻になっていた。
    黒服「クックック、暫しお待ちを。今こちらで調べていますので……ふむ。どうやら安守ミノリが彼女を連れて、この方角に向かって移動中のようです。」
    マエストロ「こっちか……ヨシ!早速向かうとしよう。……C&Cはゴズが、暁のホルスとゲヘナの風紀委員長の方はヒエロニムス達が足止めをしているが、長くは持たない上に新たな増援が来たら流石にキツいだろう。……急ぐか。クロ!!」
    クロ「は~い♪お呼びですか〜?」
    マエストロ「レッドウィンターに新たな増援が来たら、シロと共に迎え撃て!!」
    クロ「は~い♪分かりました〜。じゃ、行ってきまーす♪」
    クロはマエストロの命令を聞くと、その場から消えた。
    マエストロ「……では、私も行くとしよう。……急がなくてはな。」
    クロが居なくなった後、マエストロは大急ぎでミノリとユリの元に向かうのであった。

    今日の投稿は終わりでーす。

  • 107二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 07:21:42

    今日の投稿。

    ミノリ「急ぐぞ!ユリ!!」
    ユリ「は、はい!!」
    ミノリとユリは雪原を走っていた。
    ユリ「あの、何があったんですか?」
    ミノリ「ミレニアムの追っ手だ。ミレニアムの追っ手がやって来たんだ。しかも私がお前を匿っている事もバレた。大急ぎでレッドウィンターから離れた方が良い。」
    ミノリはユリに事情を説明した。
    ユリ「⋯⋯すいません。私のせいでミノリさんにご迷惑を⋯⋯」
    ミノリ「気にするな。⋯⋯取り敢えず、私はここに残って出来るだけ時間を稼ぐから、このまま進め!!」
    レッドウィンター生「あ、そこのお嬢さん達も逃げて来たのかい?」
    そこにいきなり1人のレッドウィンター生が現れた。
    ユリ「逃げて来た?」
    レッドウィンター生「違うのか?じゃあ、レッドウィンターには戻らない方が良い。」
    ミノリ「何故だ?」
    レッドウィンター生「どうも、いきなりミメシスが複数顕現した事で大騒ぎになってるらしいんだ。だから、無闇に関わらない方が良い。」
    レッドウィンター生はそう言うと、何処かへ走り去った。
    ユリ「ミメシス⋯⋯」
    ミノリ「ん?ユリ?どうした?」
    ユリ「あの、ミノリさん。もしも、そのミメシス達を率いている男が居たら、その人は敵じゃないです。」
    ミノリ「え?⋯⋯ま、まあ、分かった。じゃあ、そういう男が居たらお前の事を伝えた方が良いか?」
    ユリ「お願いします。」
    ミノリ「分かった。じゃ、早く行け。」
    ユリ「はい。ありがとうございます、ミノリさん!!」
    ユリはミノリにそう告げると、その場から走り去った。

  • 108二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 15:44:54

    このレスは削除されています

  • 109二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 22:41:45

    このレスは削除されています

  • 110二次元好きの匿名さん25/02/04(火) 22:43:50

    いよいよ全体の4分の3くらい行きました。
    このレッドウィンター編が終わると、この物語の最終章であるミレニアム編と入ります。
    今日の投稿はここまでとなります。

  • 111二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 06:58:14

    このレスは削除されています

  • 112二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 13:00:09

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  • 113二次元好きの匿名さん25/02/05(水) 22:38:54

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  • 114二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 07:55:28

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  • 115二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 12:57:08

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  • 116二次元好きの匿名さん25/02/06(木) 22:39:28

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  • 117二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 07:53:19

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  • 118二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 12:32:50

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  • 119二次元好きの匿名さん25/02/07(金) 21:10:48

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  • 120二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 06:16:24

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  • 121二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 14:36:22

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  • 122二次元好きの匿名さん25/02/08(土) 22:50:57

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  • 123二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 08:07:33

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  • 124二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 14:14:06

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  • 125二次元好きの匿名さん25/02/09(日) 20:42:31

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  • 126二次元好きの匿名さん25/02/10(月) 06:18:39

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