風邪ひくダイワスカーレット【SS】

  • 1二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 23:52:56

    雪に降られて遠征先から帰れなくなり、悪いことにスカーレットは風邪をひいたようで熱がある、焦ってホテルを探すもかろうじて入れたホテルは二人部屋...全く不運は重なるらしい。
     ...夜中、物音で目が覚める、スカーレットが起きたらしい、風邪薬を飲んでとりあえず寝ていたはずだが...。
    「...やっぱり...気持ち悪い...」
    「...大丈夫か、スカーレット、吐き気とかはあるのか...?」
    「......いや、体がベトベトして気持ち悪いってことよ...お風呂...も億劫だわ......」
    「じゃあ...濡れタオルを用意するよ、拭けば多少マシになるんじゃないか?」
    「...じゃあ、アンタが拭いてよ...」
    「...なんだって?」
    「いいから...体が重いのよ...」
    「..............わかった、それで、楽になるなら...」
    彼女の、レースによって鍛えられたその体は、しっかりと引き締まって、また女性的な魅力に溢れていて...。
     そして、彼女の体に触れると...すぐにこれまでの自分を恥じた。風邪の熱に冒されたその身体は、普段あれだけの力を発揮しているとは思えないほど華奢で...少しでも邪な気持ちを抱いた自分を戒めて、ただ無心で責務をこなす。彼女は担当で、俺はトレーナー...なるほど、鋼の意思とはこういうことか...。
    「概ね背中と腕は済んだ、前は流石に自分で頼む...」
    「...ん」

    どうやら済んだらしい、パジャマを直すのを手伝って、布団を被せる
    「大丈夫だスカーレット、すぐに良くなる、大丈夫だ──」


     翌朝、一晩しっかり休んだおかげか、しっかり熱は下がっているようだが...何やらスカーレットの様子がおかしい。
    「アンタ、昨日の夜...いやなんでもない!」
    (なんであんなことがあってそんなに平静としてんのよ!確かに昨晩アタシもおかしかったけど、でもそんな何にもなかったような反応されると、流石に傷つくわよ...?アタシばっかり意識してるみたいでバカみたいじゃない...!)
     しばらくスカーレットがまともにこっちの顔を見てくれなかった...。

  • 2二次元好きの匿名さん21/09/12(日) 23:57:18

    オークスあたりの話しかと思って開く時ヒヤヒヤしたわ。
    SS面白かったです👍️

  • 3二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 00:41:07

    トレーナー白書にはこういう時の心構えが書いてあったのか…

  • 4二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 00:43:39

    やるね👍

  • 5二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 00:47:02

    雰囲気とか互いの状況とかすごく大切だしな
    相手がどんな美人でも辛そうなときにそういうことを考えない素晴らしいトレーナー

  • 6二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 00:49:38

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  • 7二次元好きの匿名さん21/09/13(月) 00:59:29

    鋼の意志はトレーナーの方の必須スキルだからな

オススメ

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