- 1画像貼れてる?25/01/16(木) 20:19:41
カズサ「最初はウザイやつだなって思ってた。こっちがいくら突っぱねても絡んできて、ストーキングまでしてきたし。こっちは早く忘れたいのに私の黒歴史をキラキラした目で語ってくるからあんまり強く言えないし。」
カズサ「でも、なんだかんだ付き合っていくうちに絆されてる自分もいて……なんか、こういうのも悪くないのかなって思うようになった。」
カズサ「……それで、いつからか宇沢のことがはっきり見れなくなってさ。自分でもよくわからないんだけど、その、宇沢のことが……すごく可愛いなって思うようになって。」
カズサ「この頃素っ気ない態度をとってるのは申し訳ないと思ってる。でも、ちょっと動揺してて……あはは、おかしいよね。」
カズサ「でも……うん、やっぱりわかったんだ。私は宇沢のことが好き。ちょっとうるさいとこも、繊細なとこも、やたら絡んでくるところも……全部、好きなんだ。」
スズミ「…………」
スズミ「……えっと、それは本人に言うべきことでは?」
カズサ「え?」
スズミ「え?」
- 2二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:20:12
なんで画像がありませんなんだ…
- 3二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:20:29
画像貼れてないけど諦めます
キャラ崩壊注意 - 4二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:21:07
私にいうなという言外のメッセージ
- 5二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:21:28
カズサ「何言ってるんですか、言えたらこんな苦労してませんよ。」
スズミ「だからといってなんで私なんですか??どんな顔で私はこれ聞いてればよかったのかわからないですよ正直。」
カズサ「真剣に受け止めてください。」
スズミ「私が真剣に受け止めてどうするんですか?」
カズサ「はあ……わかってないですね。これは牽制ですよ、スズミさん。」
スズミ「牽制…?」
カズサ「スズミさんが同じ自警団の先輩という立場を利用して宇沢に言い寄らないでくださいね、っことを言いたいんです。」
スズミ「私のことなんだと思ってるんですか?」
カズサ「自警団の光源氏」
スズミ「どういう意味かはわかりませんがろくでもない意味であることは伝わりました少しお話が必要みたいですね。」
- 6二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:21:53
カズサ「いや待ってくださいこっちには証拠があるんですよ。」
スズミ「一応聞きましょうか。」
カズサ「この前の雨の日スズミさんが宇沢を部屋に連れ込もうとしているのを私は見てたんですよ!あの時は私がいたから良かったものの、一体ナニを……!」
スズミ「いやあれはびしょ濡れのレイサさんを放っておけなかったので丁度近くの私の家で温まってもらおうと……というかあの時唐突に現れたと思ったらやけに強引にレイサさんを引っ張って行ってたのはそういうことだったんですね。」
カズサ「あたためる……?!純新無垢な宇沢にそんなこと……!!」
スズミ「思春期の男子中学生ですかあなたは!!後輩にそんなことするわけないでしょう!!」
カズサ「そんなのわかんないじゃないですか!」
スズミ「いやそこまで食い下がります?!何があなたをそうさせるんですか!?」
カズサ「宇沢への愛です。」
スズミ「その愛歪んでるよ。」 - 7二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:22:13
カズサ「と、とにかく!宇沢は私のものなので!そこのところよろしくお願いしますよ!」
スズミ「えぇ……いや、まあ付き合ってるということならそれなりの配慮はしますが……。」
カズサ「付き合ってませんが?」
スズミ「……?え、じゃあ別にカズサさんのものでは
カズサ「未来ではそうなってるので今言っても同じです。」
スズミ「いやこっわだいぶ危ないですよその考え方。」
カズサ「恋愛は両片思いの時期が楽しいって言うじゃないですか。」
スズミ「一応言いますけどレイサさんもカズサさんのことが好きなんですか?」
カズサ「…………そうですよ。」
スズミ「ちょっと待てなんだその間は。」 - 8二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:22:48
カズサ「いや、だってあれですよ?あんな無邪気な笑顔で「きょうやまかずさぁ!」って言うんですよ好きでしょ私のこと。」
スズミ「声真似ちょっと似てるの腹立ちますね。それだけ聞いても恋愛的な意味で好きかどうかはちょっとわからないんじゃ」
カズサ「そんなことはないです。」
スズミ「すっごい食い気味に否定してきた。」
カズサ「あんなにかわいい笑顔でですよ?」
スズミ「まあそれは否定しませんが。」
カズサ「えなんですか狙ってるんですか?」
スズミ「うわ面倒くさい!!」 - 9二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:23:28
カズサ「……!この気配は!」
スズミ「え?いや何が……」
レイサ「あっ!!スズミさーん!!と、杏山カズサァ!!こんにちはぁ!!」
スズミ「うわっと……レイサさん、こんにちは。」
カズサ「……宇沢、そんな叫ばなくても聞こえる。」
スズミ(……さっきのあれが嘘のようにクールに……)
レイサ「おふたりで何を話していたんですか?!もしかして事件ですか?!」
スズミ「いえ、事件というわけでは……ただ少しお話していただけですよ。」
スズミ(発言は事案疑惑ありましたけど)
カズサ「ま、そういうこと。あんたは気にしなくていいことだから。」
レイサ「えっ……そ、そんな……私に隠しごとですか!もしやなにか企んでいるのでは……!」
カズサ「何言ってんの、仮に企んでたとしてもスズミさんと話してるの意味わかんないじゃん。」 - 10二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:23:51
レイサ「……確かに!!」ハッ
カズサ「まったく……。」
スズミ(……なんというか、さっきと様子が全然違うというか……)
スズミ(まあ、普通に好きなだけなら何も言うことはありませんが。)
カズサ「………宇沢かわいいなぁ、ふふ……」ボソッ
スズミ「……?!」
レイサ「?スズミさんどうしたんですか?」
スズミ「あ、いえ……。」
スズミ(今割と事案顔してたような……み、見間違いですよね。)
カズサ「……」チラ
スズミ(うわ目が合った……)
カズサ(──宇沢、かわいいですよね)
スズミ(こいつ直接脳内に……?!だから本人に言ってくださいよそれは!) - 11二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:24:20
レイサ「あ、そういえば杏山カズサ!スイーツ部のみなさんが探していましたよ!」
カズサ「え?あー……そういえば今日スイーツプレゼン大会やるとか言ってたっけ…おっけー。じゃあ私はもう行くわ。……宇沢も来る?」
レイサ「え?!いや、その、私は自警団の任務が……それに私が行って迷惑では……!」
スズミ「自警団のことなら大丈夫ですよ。最近ずっとパトロールを請け負ってくれていたじゃないですか。たまの休息も大切ですよ。」
レイサ「スズミさん……!」
スズミ「それに、迷惑なんかじゃないでしょう?カズサさん。」
カズサ「……そ、いつもウザイくらい来るんだから変にうじうじしないでよ。友達、でしょ?」
レイサ「……!は、はい!そうと決まれば!杏山カズサ!行きますよぉー!」グイグイ
カズサ「わ、ちょっと引っ張んな!」
スズミ「……ふふ、楽しんでくださいね。」
カズサ「……」クルッ
スズミ「……?」
カズサ(『友達』って……結構、辛い響きですね……)グフッ
スズミ(自分の言ったことにダメージ受けてる?!この人相当めんどくさい人だ!!さっきのいい雰囲気返してくださいよ!!) - 12二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:25:15
というわけでカズレイとスズミです
落ちない限り続けます
上記の通りキャラ崩壊してるのでよろしくお願いします - 13二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:26:43
いいぞ宇沢への愛で突き進めカズサ
- 14二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:30:11
どうしてスズミはこう変なのに絡まれがちなのか……
- 15二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:43:13
スズミさ〜ん!と杏山カズサぁ!で笑った
- 16二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:48:00
> こいつ直接脳内に……?!
ここで崩れ落ちたわ……
もはやネットでは定型句だが、適切に用いると破壊力がすごい
- 17二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:48:51
このスズミイチカにも絡まれてそうだな…
- 18二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 20:50:25
宇沢かわいいよ宇沢…
- 19225/01/16(木) 21:20:48
スズミ(この前のことがあってカズサさんに対する印象が大きく変わってしまいました……。)
スズミ(しかし、レイサさんの前ではかなり普通の友達って感じでしたね。)
スズミ(レイサさんには伝わっていない……というより、伝えられていないためか拗らせているのでしょうか……。)
スズミ(想いを募らせて変なことをしないといいのですが。)
スズミ「……それで、今は何をしているのですか?」
カズサ「げ、スズミさん。」
スズミ「なんですかその反応は。物陰に隠れて何を見て……あれ?レイサさん?」
カズサ「やだなぁまさかかわいい宇沢のはじめてのおつかいを見守ってるなんてそんなことないじゃないですかほらあそこにいる犬見てたんですよ。」
スズミ「あれはビニール袋です。というか全部吐きましたね、詳しく聞きましょうか。」ガシッ - 20225/01/16(木) 21:21:08
カズサ「うぐっ……!だってしょうがないじゃないですか!宇沢がひとりで買い出しになんて……!」
スズミ「レイサさんをなんだと思ってるんですかあなたと同じ高校1年生ですよ彼女。」
カズサ「いやだって……見てくださいよあれ。」
スズミ「はあ……?」
レイサ『アイスっアイスっ!皆さんをお待たせするわけにはいきません!えへへっ喜んでくれるかな……!』タッタッタッ
カズサ「あれは幼女では?」
スズミ「わ…からなくもないですけどそれでも15歳ですからね?目を覚ましてください。」
カズサ「reisa.(15)」
スズミ「かっこ表示やめてください。あとtuki.(15)みたいに言わないでください。」
カズサ「まあとにかく宇沢がチンピラにでも絡まれたら大変なのでこうして見守ってるんです。決してやましいことはありません。」
スズミ「レイサさんはむしろ絡みに行く側だと思いますが……彼女もそれなりに強いのはわかっているでしょう?」
カズサ「絶対ってことはありませんよ。あいつも隙が多いし、数が多ければ不利になるし……あとピンチで颯爽と現れたら好きになっちゃうかなって。」
スズミ「最後の下心がなければなぁ。」 - 21225/01/16(木) 21:21:39
カズサ「まあまあでもあの宇沢かわいいでしょ?子犬みたいで。」
スズミ「……それは、そうですけど。」
カズサ「あ、『かわいい子犬ちゃんには首輪をつけてあげますね……』とか言って手出さないでくださいよ?」
スズミ「出しませんけど??何ですか今のもしかして私のマネですか?」
カズサ「似てました?」
スズミ「割とウザかったですね。」
カズサ「めちゃくちゃ正直じゃん。」
スズミ「正直に生きてきたので。」
カズサ「そんな感じはしますね。」
スズミ「なので正直に今の状況はどうかなって思ってますね。」
カズサ「いやいやこれは必要なことですよ?私今こうして宇沢が何にも巻き込まれてなくて良かったって思ってますし。」
スズミ「そうですか、本音は?」
カズサ「下着が見えそうで見えなくてドキドキする。」
スズミ「はいギルティ。」グッ
カズサ「いだだだだ!!ちょ、ちょっとタンマ!!」ジタバタ - 22225/01/16(木) 21:22:18
スズミ「というか、レイサさんは皆さんに買い出しを頼まれたわけではないんですか?それなら着いていけば良かったのでは。」
カズサ「ん?いや違いますよ?」
スズミ「え?そうなんですか?」
カズサ「あいつスイーツ部に来るときいつも律儀に手土産持ってくるんですよ。別にそんなの気にしなくていいって言ってるのに。」
スズミ「それは、レイサさんらしいですね。」
カズサ「でしょ?まあ意外とセンスいいから助かってるところはあるんだけど。でもドタバタしながら来るのはやめてほしいんですよね、たまにケーキがぐちゃぐちゃになってて。」
スズミ「ふふ、それはまたかわいらしいですね。」
カズサ「そうそう、その後のしょんぼりした顔もかわいいんだよね。」
スズミ「思っていることがそのまま顔に出る方ですからね。」
カズサ「声量もいつもの4分の1くらいまでにもなるし、めちゃくちゃわかりやすいんだよね。」
スズミ「ふふふ」
カズサ「あはは」
スズミ「で?なんでストーカーしてるんですか?」
カズサ「ちっごまかされなかった。」 - 23225/01/16(木) 21:23:17
カズサ「や、あれですよ。偶然です。」
スズミ「本気でそれでいけると思ったんですか?」ジト
カズサ「今日は小テストの追試で部活に行くのが遅れて、それでついでに……じゃなかった偶然宇沢のパトロールルートの近くに寄り道しようと思っただけで。」
スズミ「え、ルート把握してるんですか?」
カズサ「そんな目で見ないでよ、宇沢から教えてもらったんだって。」
スズミ「そうだったんですか。」
カズサ「そう、別に宇沢のメモ帳が偶然落ちてたから届けるついでに中身をくまなく見たくらいで。」
スズミ「はいプライバシーの侵害」ギュウウ
カズサ「いだだだだ!持ち主特定するためだから!そんな本当に個人情報のところは見てないから!」
スズミ「レイサさんは持ち物になんでも自分のマークか名前を入れるタイプですその必要はありませんでしたよね?」
カズサ「くっ……なんでそのことを……!」
スズミ「前に勉強を教えたときに全ての教科書とノートに名前が書いてありました。」
カズサ「さすが先輩……ってこと?」
スズミ「まあ……はい……そうですね……。(なんかこんなことで先輩名乗りたくないな……。)」
カズサ「あっ!てか宇沢行っちゃったじゃん!追いかけなきゃ!」スルッ
スズミ「あっ……このまま放っておくわけにもいきませんし……もう、待ってください!」ダッ - 24225/01/16(木) 21:23:43
カズサ「ふぅ……なんとか追いついた。」
スズミ「なんでこっちって分かったんですか?」
カズサ「この辺でアイスといえばここの店がいちばん有名だから。宇沢もそれ知ってるしここのを買うはず。」
スズミ「……流石放課後スイーツ部ですね。」
カズサ「まあね。」フフン
スズミ(その知識をストーキングに使うのはどうかと思いますが)
カズサ「使えるものはなんでも使いますよ。」
スズミ「ナチュラルに思考読まないでもらえます?」 - 25225/01/16(木) 21:24:51
レイサ『よし!何買おうかな……。』
スズミ「買うもので迷ってますね。」
カズサ「……ここは。」スッ
スズミ「?スマホを出して何を……。」
レイサ『ん……杏山カズサ?』ピロン
レイサ『……!もう、しょうがないですね!!トリニティのスーパースターにお任せください!』フンス
スズミ「……何送ったんですか?」
カズサ「……」スッ - 26225/01/16(木) 21:25:33
───(モモトーク)
カズサ《ごめん、今日追試で遅れる代わりにアイスでも買ってこようかと思ったんだけど、思ったより時間かかりそうでさ》
カズサ《今日来るつもりだったら代わりに買っておいてもらってもいい?PayP○yやってたよね、送金しとくから》
レイサ《しょうがないですね!!この宇沢レイサにお任せください!》
カズサ《ありがと》
カズサ《アイリはミントミントチョコミント、ナツはクリスピーチョコ、ヨシミはバニバニストロベリー、私はコットンキャンディ、宇沢も好きなの買っていいよ》
レイサ《了解です!》
カズサ《もう少しで終わりそうだから後で合流して一緒に部室行こう》
レイサ(猫のOKのスタンプ)
────
スズミ「なるほど……。」
スズミ(しれっと合流の約束まで……)
カズサ「やるでしょう?」
スズミ「だから思考読まないでもらえますか?」 - 27225/01/16(木) 21:26:38
レイサ『はい!これと、これと……あと、これで!』
スズミ「無事に買えたみたいですね。」
カズサ「宇沢……頑張ったね。」ホロリ
スズミ「いや誰目線なんですかそれは。」
カズサ「未来の恋人です。」
スズミ「だとしてもおかしくないですか?」
カズサ「宇沢、ラブポーション51にしたんだ。くっ、今日はポッピングボムだと思ったのに。」
スズミ「へぇ(ついに無視してきたな)」
カズサ「このところ51のローテーションは崩れてないはず。くっチャート組み直しか……。」
スズミ「うわ……なんでそこまでするんですか?」
カズサ「あいつのことはなんでも知りたくて……」ポッ
スズミ「照れるところではないですからね?」
カズサ「ほら差し入れのときに役に立つかも。」
スズミ「毎回ピタリ賞も怖いですけどね?」
カズサ「宇沢なら大丈夫です。」
スズミ「いや……くっ否定しきれない。」 - 28225/01/16(木) 21:27:04
カズサ「……ん、そろそろ合流すべきかな。じゃあスズミさん、私はこれで。」
スズミ「ああはい、くれぐれも変なことしないでくださいよ?」
カズサ「私がそんなことするわけないじゃないですか。」
スズミ「うーん信頼できない。」
カズサ「それが出来るんだったら告白してますよあはは。」
スズミ「ちょっと反応に困る自虐やめてもらえますか?」
カズサ「ぐっ……!」カハッ
スズミ「自分で言って自分でダメージ受けてるじゃないですか?!なんで言ったんですか今!」
カズサ「ユーモアってやつですよ。」
スズミ「それで切腹されても困るんですけど。」
カズサ「くっ……宇沢……待っててね……」フラフラ
スズミ「大丈夫なんですかね……あっ姿勢治った、本当に猫被るの早いですね……。」 - 29二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:27:40
猫を被るというか猫が化けるというか……
- 30225/01/16(木) 21:28:25
カズサ『うーざーわっ!』
レイサ『あっ杏山カズサ!こんにちは!』
スズミ「さて、合流したみたいですが……一応しばらく様子を見ましょうか。」
カズサ『ん、買ってくれてありがと。じゃ、行こっか。』
レイサ『はい!』
カズサ『……』ジッ
スズミ(レイサさんの左手を見つめて……手を繋ぎたいんですかね?)
カズサ『……!』スッ
スズミ(おっ!)
レイサ『〜で、聞いてますか杏山カズサ?』クルッ
カズサ『ッスゥ-…はいはい、聞いてるよ。』
スズミ(ヘタレた……!出した右手をそのまま耳に運んだっ…!) - 31225/01/16(木) 21:28:53
レイサ『あ!そういえばコットンキャンディなんて食べるんですね!好きなんですか?』
カズサ『ああそれは……』
スズミ(……私でもわかります。おそらくレイサさんにカラーリングが似ているからですよね。)
カズサ『それは……』
スズミ(……)ゴクリ
カズサ『お、おいしいから……(宇沢みたいでかわいいなって思って)』
レイサ『そうですよね!美味しいですよねこの味!』ニコニコ
スズミ(いや逆!またヘタレた!) - 32225/01/16(木) 21:29:52
カズサ『アイス溶けるから急ご!はいよーいスタート!』ダッ
レイサ『うぇ?!ちょ、卑怯ですよキャスパリーグ!待ってください!!』ダッ
スズミ(いろいろ耐えきれなくなって走り出した!見守ってたくせに置いていくんですか?!)
スズミ「はあ……あれで大丈夫なんですかね。」
スズミ「……いや、心配ではないですけど。人の色恋沙汰には出来れば関わりたくないですけど。」
スズミ「はぁ……なんだか面倒なことに巻き込まれたような……もう巻き込まれてるような……これから大丈夫かな……。」 - 33二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:31:44
今日はここまで
こういうノリが続くつもりです、のんびり見ていただけると嬉しいです! - 34二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:32:37
カズレイ最高! カズレイ最高! カズレイ最高! カズレイ最高!
- 35二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:34:03
脳が癒やされた
ありがとう - 36二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:41:59
テンポ早くて良いですね~
- 37二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 21:45:41
カズレイ助かる…
- 38二次元好きの匿名さん25/01/16(木) 22:33:13
このカズサはもう脳をやられてしまっている…
- 39二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 06:29:49
あああ最高です!
- 40二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 16:54:51
ヘタレキャット好き
- 41325/01/17(金) 19:11:00
スズミ「さて、この辺は特に異常はありませんね。少し前までは不良の方々のたまり場でしたが……移動したのでしょうか。」
カズサ「……」ゴソゴソ
スズミ「……ふぅーー……あの、カズサさん何してるんですか?」
カズサ「うわ、スズミさん。いつからそこに。」
スズミ「うわはこっちのセリフですよ。そんな道端にしゃがんでなにを……ってあれ?それ、レイサさんのカバンじゃないですか?」
カズサ「……そうですね。」
スズミ「何でカズサさんが持ってるんですか?」スッ
カズサ「待って待って違う、預かってるだけ!宇沢が『あっ!杏山カズサ!これ持っててください!!』って言ってどっか行ったから持ってるだけだってば!だからその閃光弾しまってよ!」 - 42325/01/17(金) 19:11:21
スズミ「そうですか、では何故漁っているのですか?」
カズサ「……ほら、抜き打ちのカバンチェックっていうか挑戦状とか没収しとこうかなっていうか」
スズミ「何もやましくないのなら目を見て話してください没収です。」ヒョイ
カズサ「ああちょっと返して!まだラブレターとか名刺とかチェックできてない!」
スズミ「恋人の浮気をチェックする彼女ですかあなたは。」
カズサ「ほとんどそうといってもいい。」
スズミ「そこは胸張ってそうと言えるようにしてくださいよ。いや恋人でもダメですけどこういうの。」
カズサ「だからそれができたら苦労しないって言ってるじゃん!」フンス
スズミ「それは胸張って言わないでくださいよ!」 - 43325/01/17(金) 19:12:37
カズサ「……あ、ていうかすみません。なんかちょくちょく敬語外れてましたね。」
スズミ「別にタメ口でも私は気にしませんよ?」
カズサ「私が気にするというか……先輩なんで。」
スズミ「そういうの気にする心あったんですね。私としては他に気にしてほしいところがあるんですが。」
カズサ「宇沢のことならいつも気にしてますよ?」
スズミ「そうだけどそうじゃない。」
カズサ「まあ、今後もちょくちょく外れるとは思うけど、そこはよろしくお願いしますね。」
スズミ「今後……はぁ、まあいいですよ。」
カズサ「……あ、戻ってくる。」
レイサ『杏山カズサァァァ!!ただいま戻りました!!』タッタッタッ
スズミ「……まだあんな遠くなのになんで来る前にわかるんですか?」
カズサ「え、匂いとか……宇沢来るなーって空気がしませんでした?」
スズミ「えっき…………いえ、そうですか、深くは聞かないでおきます。」
カズサ「今もしかしてキモイって言おうとしました?」
スズミ「あははまさか」 - 44325/01/17(金) 19:14:32
レイサ「おまたせーーーーしました!!!あれ?スズミさん!奇遇ですね!」
スズミ「こんにちは、レイサさん。」
レイサ「こんにちは!スズミさんもパトロール中ですか?」
スズミ「はい。『も』ということは、レイサさんもですか?」
レイサ「はい!いつも通り皆さんを助けるべくパトロールをしていたら偶然杏山カズサに会いまして!」
スズミ「偶然……?」
カズサ「^^」
スズミ「………。」ジトッ
レイサ「おふたりこそさっきまでお話していたんですか?も、もしかしてお邪魔してしまったり……。」
スズミ「いえ、そんなことはありませんよ。むしろ来てくれて助かりました。」
レイサ「えぇ?……あ!杏山カズサ!まさかスズミさんになにかご迷惑をおかけしたのですか!!おのれキャスパリーグ!私が少し目を離した隙に!」
カズサ「してないわ!あとその名前で呼ぶなってば!」
スズミ「あはは……。」
スズミ(やっぱりレイサさんの前だと雰囲気が変わりますね。) - 45325/01/17(金) 19:15:02
スズミ「ええと、ところでレイサさんは荷物を置いて何処へ行っていたのですか?」
レイサ「え?あ!私の荷物!スズミさんが持っていてくれたんですか?」
スズミ「まあ、はい。いろいろあって。」
カズサ「そうだよ、急に走っていってどこいってたわけ?まさか何か変なことに巻き込まれに行ってないよね?」
レイサ「そ、そういうわけでは……。路地裏に連れて行かれそうになっていた方を見かけて、助けなければ!と思って……つい体が動いちゃいました。」エヘヘ - 46325/01/17(金) 19:15:33
カズサ「……宇沢。」グイ
レイサ「はい?なんで……いたっ」
カズサ「……右手、怪我してるでしょ。隠してもわかるんだから。」
レイサ「あ、それは……その、ただの擦り傷というか。」
カズサ「はあ、私の言いたいこと分かる?」
レイサ「えっ……き、急に1人でどこか行くなんて非常識、とかですか?」
カズサ「あーーー……4分の1くらい正解。あのね、一人で突っ走るなって言ってんの。こんな怪我するくらいなら私を呼べばいいでしょ!」
レイサ「で、でも杏山カズサはもう一般人で……。」
カズサ「こういうときその話する?!もう!いっつも挑戦状叩きつけてくるくせに!」
レイサ「うっ……」
カズサ「あんたが傷つくくらいなら私は……!」
スズミ(!) - 47325/01/17(金) 19:16:06
カズサ「……ねぇスズミさん!」クルッ
スズミ(いやここで私に振りますか?!) - 48325/01/17(金) 19:16:38
スズミ「んっ……まあ、そうですね。レイサさんのその正義感は非常に素晴らしいものですが、時には誰かを頼るということも大切です。……こうして心配してくれる誰かがいるのですから、たまには甘えてみてもいいんじゃないでしょうか。」
レイサ「そう、ですか……。」
カズサ「そういうこと。今度からはちゃんと言ってよね。と、ともだち、なんだから……。」
スズミ「(めちゃくちゃ声が震えてる……)私も呼んでいただければすぐに駆けつけますので。」
レイサ「杏山カズサ……スズミさん……あ、ありがとうございます。」
カズサ「えっかわいい」
レイサ「えっ?」
カズサ「あ、違うから可愛いじゃなくて『革、いい』だからスズミさんの革靴いいねやっぱりローファーにしかない良さがあるというか」
スズミ「いや誤魔化すにしてももっとあったでしょう?!さっきまでの空気めちゃくちゃですよ?!」
レイサ「ローファー……た、たしかに?」
スズミ「レイサさんも少しは疑問に思ってください友人が急に革靴マニアになったんですよおかしいでしょう!」
カズサ「この……履きなれた傷の感じが……」ジッ
レイサ「それは確かに……履いていくうちに歴史が積もっていくというか……」ジッ
スズミ「ほら2人してしゃがみこんで私の靴を見ない!意味わからない絵面になってますから!通りすがりの方々ちらちらこっち見てますから!」 - 49325/01/17(金) 19:17:00
スズミ「はぁ……それで、レイサさんはこれからパトロールに戻るんですか?」
レイサ「あっいえ……そ、その、そうしなければとは思っているのですが……。」アワアワ
スズミ「……?なにかありましたか?」
カズサ「ああ、これからちょっと前にSNSで話題になったパンケーキ屋に行こうかって話してて。」
レイサ「うっ……自警団として皆さんの安全をお守りしなければいけないのに……すみません……。」シュン
スズミ「なんだ、そういうことでしたか。何も気にすることはありませんよ、大切な人との時間を過ごすことも自警団任務のひとつです。」
レイサ「そうなんですか?」
スズミ「はい。街を守るにはまず身近な人から……カズサさんが一般生徒であると言うなら、トリニティの騎士さんがお守りしないとですよね?」
レイサ「!は、はい!おまかせください!!」
カズサ「うーんかわいい(ま、あんたに守られるほど私は弱くないけどね。)」
スズミ「逆です逆」 - 50325/01/17(金) 19:17:34
レイサ「じゃあ行きましょう杏山カズサ!!」グイグイ
カズサ「ち、ちょっと引っ張んないでよ。わかったから。」
スズミ「ふふ、楽しんできてくださいね。」
レイサ「……あ!あのスズミさん!」ピタッ
スズミ「はい?どうされましたか?」
レイサ「え、えっと……良ければなんですが、これも何かの縁ということで……い、一緒に行きませんか!!」
スズミ「えっ」
カズサ「……」
スズミ(うわ露骨に2人きり邪魔されたって顔してる……。)
スズミ「ええと……お気持ちはとても嬉しいのですが、おふたりだけで行かれた方が楽しめるのでは?先輩がいると話しにくいこともあるでしょう。」
レイサ「あっ、そ、そうですか……(´・ω・`)」シュン
カズサ(宇沢の誘いを断るんですか?正気ですかスズミさん。)
スズミ(また直接脳内に……!どっちがいいんですかあなたは!) - 51325/01/17(金) 19:18:02
スズミ「……いえ、こうして誘ってくださったのにお断りするのは失礼でしたね。是非ご一緒させてください。」
レイサ「……っはい!」パアア
カズサ「じゃ、行こっか。お店はあっちだから。」
カズサ「……」シュタ
スズミ(間に割り込んできた……隣は渡さないという強い意志を感じる。)
カズサ「……スズミさん(小声)」ヒソヒソ
スズミ「……なんですか?(小声)」ヒソヒソ
カズサ「宇沢の隣は私ですから(小声)」ヒソヒソ
スズミ「別にとる気はありませんけど……(小声)」ヒソヒソ
カズサ「あっ待って対面で顔をじっくり見るってのもいいかも……(小声)」ヒソヒソ
スズミ「勝手にしてくださいよもう……(小声)」ヒソヒソ
レイサ「?おふたりともどうかしましたか?」
スズミカズサ「「いえなんでも?」」
レイサ「は、はぁ……?」 - 52スレ主25/01/17(金) 19:19:29
今日はここまで、続きます
カズレイとその保護者スズミという概念が好きです - 53二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 19:24:08
宇沢と話してる時は比較的キャラ崩壊してないから落差で笑う
- 54二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 19:31:19
スズミ……すっかりとおもしれー女になってしまって……
- 55二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 19:47:33
革いいは草
- 56二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 22:30:59
見方次第では一番良い空気吸っているの宇沢では
- 57二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 23:09:51
宇沢としては大好きな友達と大好きな先輩と一緒にいれるわけだしな
- 58二次元好きの匿名さん25/01/17(金) 23:16:32
スズミのツッコミが毎度毎度上手くて草
漫才感ある - 59二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 02:02:27
良いスレを見つけた
- 60二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 12:08:37
保守
- 61二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 13:57:01
基本丁寧な口調なのにたまに耐えきれずタメ口になってるスズミ先輩すき
- 62425/01/18(土) 18:50:40
レイサ「パンケーキ楽しみですね!」ワクワク
カズサ「目当ての期間限定のメニューがちょうど3つあるから……うん、スズミさんにも来てもらえてよかった。3人でシェアしよっか。」
レイサ「賛成です!」
スズミ「いいですね、楽しみです。」
カズサ(……間接キスか……)
スズミ(って思ってそうですね。うーん私は食べる前に切って渡しておきましょうか。)
レイサ(パンケーキ!!楽しみです!!)
レイサ「ふふ、スズミさんとご一緒できるなんて嬉しいです!」
スズミ「そう言っていただけると嬉しいですね。良ければこれからもお付き合いしますよ?」
レイサ「えっほんとですか?!」パァァ
カズサ「あんたいつもスズミさん誘っていいのかな忙しくないのかなってぶつぶつ言ってたもんね。」クスクス
レイサ「なっ!そ、それは言わない約束じゃないですか!!」ポコポコ
カズサ「あはは、ごめんごめん。」
カズサ(宇沢かわいい)ポワァ
カズサ(スズミさんう"ら"や"ま"じい"!!!)ギリイ
スズミ(ひえ……愛と憎が同居してる……) - 63425/01/18(土) 18:51:24
レイサ「そういえば、杏山カズサはスイーツ部の方々とは行かなかったんですか?」
カズサ「ん、まあ誘われてはいたんだけどね。ちょっと用事あって行けなかったんだ。」
レイサ「用事?」
カズサ「えーと……そう、シャーレ当番シャーレ当番。」
レイサ「そうだったんですか!それはお疲れ様です!」
カズサ「はは……。」
カズサ(本当は違う……宇沢誘ってデートしようと思って断って結局誘うことが出来なかっただけなんだけどね……!)
スズミ(今度はとてつもない後悔の念を感じる……表情変えないの器用ですね。)
スズミ「では今回は全員初めてということで……お揃い、ですね。」
レイサ「はい!えへへ、お揃い……。」ニコニコ
カズサ「……」カシャ
レイサ「?今なにか……」
カズサ「何が?」スッ
レイサ「い、いえ……気のせいかな……。」
スズミ(目にも止まらぬ速さで盗撮した……あとでカズサさんのスマホのカメラロールチェックが必要そうですね。) - 64425/01/18(土) 18:51:53
スズミ「さて、ここが件の店ですか。」
レイサ「す、すごい行列ですね……。」
カズサ「SNSの影響ってすごいからね……1回話題に上がるだけでもものすごい人が来るし。」
スズミ「そういうものなんですか。SNSには疎くて。」
カズサ「スズミさんならモモッターとかで自撮りでも投稿したらものすごい数のいいねがつくと思うけど。」
スズミ「そうですか?私の自撮りを見てもとは思いますが……。」
レイサ「ええと……わ、私はやらない方がいいかと……。」
カズサ「……うん、まあそんな感じするわ。」
スズミ「な、なんなんですか2人して。」
カズサ・レイサ「「いえなんでも」」
スズミ「?」 - 65425/01/18(土) 18:52:21
スズミ「……まあSNSに関しては別の人からも止められているのですることはないと思いますけど。」
カズサ「その方がいいですよ……あ、あんたもダメだからね。」
レイサ「ええ私ですか?!そ、そりゃあ投稿するほどの顔はしていませんが……。」
カズサ「(は?逆だけど?むしろめちゃくちゃ可愛すぎて変な人に目をつけられたらどうすんの特に自警団とかやってんだから恨みは買ってるだろうしチンピラに『この前はよくもやってくれたな……ぐへへ覚悟しろ』と報復されて襲われる可能性もあるんだからもうちょっと警戒心をもつべきであってそんなかわいい顔を)晒すべきではないね。」
レイサ「えっ……!」ガ-ン
スズミ(だいぶ最悪なところが口に出ましたね?!だからその思ってることを本人に……いやちょっと今のはギリアウトか?)
スズミ(と、とにかくフォローを……カズサさんは……)チラッ
カズサ「」rebooting kazusa.exe …
スズミ(心の声が口にでたこととレイサさんを傷つけたことに動揺して再起動してる?!) - 66425/01/18(土) 18:53:34
スズミ(ああもう仕方ないですね!)
スズミ「ええと、カズサさんはレイサさんが心配でそう言っているんですよ。」
レイサ「ふぇ?」
スズミ「我々は自警団として活動をしていますが、中にはそれをよく思わない人もいます。SNSを通してストーカーされるなんて話も聞きますし、そういうことを心配しているんだと思いますよ。」
レイサ「そ、そうなんですか?」
カズサ「……ん、変な感じで言っちゃったのはごめん。あんたはただでさえすぐいろんなことに首突っ込むんだから、気をつけてよね。」プイ
レイサ「〜〜~っ杏山カズサァ!!」ガバッ
カズサ「おわっ!飛びつくな!!」
スズミ(ほっ……よかった、どうにか丸くおさまりましたね……。)
カズサ(くぁwせdrftgyふじこlp)
スズミ(あなたはとりあえず落ち着いてください) - 67425/01/18(土) 19:16:46
店員「お次の方どうぞー」
レイサ「あ、順番が来たみたいですよ!」
スズミ「案外早かったですね。」
カズサ「並んでるときも特にトラブルは起きなかったし……ラッキーだったね。」
レイサ「本当ですね!2回に1回くらいはあったりするのですが!今日は平和でした!」
スズミ「いやそんな修羅なんですか行列って。」
カズサ「戦争だね」
レイサ「仁義なき戦いです」
スズミ「えぇ……」 - 68425/01/18(土) 19:17:28
カズサ「ま、流石に自警団ふたりがいてなんかしようとは思わなかったのかもね。特にスズミさん有名だし。」
スズミ「そうなんですか?うーん、少しでも平和のお役に立てたなら良かったですが。」
店員「いやほんとあなたがたのおかげです。」ガシッ
スズミ「?!?!」
店員「もういっつも正義実現委員会案件になるんですけど今日は問題起こしそうな人達があなた方のことを見て銃を下ろしていてこちらとしてはものすごく助かったというか」
カズサ「声が切実」
レイサ「い、いつもお疲れ様です……。」
スズミ「いやそんなになんですか行列って!」
店員・カズサ・レイサ「「「戦場です」」」
スズミ「ええ……。」
いつも暴れてる人(うわ走る閃光弾に自警団の騎士?名乗ってるヤベー奴にキャスパリーグってやつだ!!き、今日はやめとこ……。)
暴れそうになった人「くっそしゃらくせ……っ(うわ閃光弾だ!!懐メロ聞かされるんだっけ?!や、やめとこ……。)」
何も知らない不良「なあこんな並ぶのだるくね?もう暴れちゃおうぜ。」チャキ
何か知ってる不良達「「今日はやめろ!!」」ガシ
何も知らない不良「え、えぇ?」 - 69425/01/18(土) 19:17:59
店員「ではこちらの席にどうぞ。メニューはこちらです。」
カズサ「あ、すみませんメニューはもう決めてて……今注文大丈夫ですか?」
店員「かしこまりました。いかがいたしますか?」
カズサ「ええと、この期間限定のパンケーキを3つ。」
店員「飲み物はいかがいたしましょう。紅茶、コーヒー、ミルクからお選びいただけます。」
カズサ「紅茶、ホットで」
スズミ「ホットコーヒーで」
レイサ「ミルクで!!」 - 70425/01/18(土) 19:18:37
店員「かしこまりました。ご注文確認させていただきます。…………では、ごゆっくりどうぞ。」スタスタ
スズミ「見事に飲み物別れましたね。」
カズサ「コーヒーなんて意外。紅茶かと思ってた。」
スズミ「最近飲むようになったんですよね。」
カズサ「へぇー……なんか大人っぽい。」
レイサ「……ミルクって、子供っぽいですかね……。」シュン
スズミ「いやそんなことはないですよおいしいですよねミルク。」ガタ
カズサ「ティーパーティーの人もミルクにはこだわりがあるみたいだし大丈夫そのままの宇沢でいて。」ガタ
レイサ「……そうですよね!」パアア
カズサ「かわいい」
レイサ「ふぇっ?!」ビクッ
カズサ「か、河合さんってあんたのクラスにいたっけ?」
レイサ「えっ……い、なかったと思いますけど……」
カズサ「そっか、いやなんか河合さんって人は教えるのが上手いらしいからテスト勉強手伝ってもらいたいなってふと思って。」ペラペラ
スズミ(誤魔化しが下手!!そのままでいいのになんでそう誤魔化しにいくんですか!!) - 71425/01/18(土) 19:19:01
レイサ「……あ、すみません。少し御手洗に行ってきますね。」ガタ
スズミ「はい、行ってらっしゃい。」
カズサ「行ってらっしゃい。」
スズミ(ふたりきりか……。)
カズサ「……スズミさん、さっきはありがとうございました。」
スズミ「さっき?……ああ、大丈夫ですよ。私もお2人には仲良しでいてほしいですから。」
カズサ「んんー……いや、私も別にこんなんじゃなかったんですよ。最近になってアイツとなんか上手く話すことが出来なくなっちゃって。」
スズミ「そうだったんですか……なんというか、それを聞いて少し安心しました。元からこうだったらどうしようかと。」
カズサ「いやそこは「You……それは恋ってやつですね?」って言うところじゃない?恋バナだよ?」
スズミ「既に結論が出ていることにわざわざ言う必要ないですし何より誰だそれは。」
カズサ「そりゃ自警団の光源氏でしょ。」
スズミ「どっちかっていうと光GENJIというかその上司というか今ヴォルデモートになってる人というかとりあえずその名前やめてもらえますか??」 - 72425/01/18(土) 19:19:37
カズサ「で、どうすればいいと思います?」
スズミ「話を聞け。……もう素直に気持ちを伝えるのがいいんじゃないですか?」
カズサ「だからそれが出来たらこうなってないんですよ。スズミさんにはわからないでしょうけどこちとらガラスの10代ですよ。」
スズミ「それは私もですよ?もうやりきるしかないです。」
カズサ「そりゃ100%の勇気があればの話じゃん?」
スズミ「胸でも叩けば冒険できますか?」
カズサ「宇沢と二人だけの旅なら。」
スズミ「朝が見つかるといいですね。」
カズサ「太陽はいっぱいあるから。」
スズミ「まあカズサさんでは幾千分もの奇跡を越える必要がありそうですけどね。」
カズサ「うっ言わないで……。」
スズミ「間違いではないでしょう……いやいつまで光GENJI擦るんですか伝わんないですよこれ。」
カズサ「よく対応できましたね、スズミさん。」
スズミ「……まあ聞いてはいるので。」
カズサ「さすが懐メロ閃光弾。」
スズミ「やかましい」 - 73425/01/18(土) 19:20:07
スズミ「はあ……というかよく恋バナできましたね。レイサさんが途中で帰ってきたらどうするつもりだったんですか?」
カズサ「いや、あの感じだと割とかかるかと。」
スズミ「……根拠は聞かないでおきます。」
カズサ「別にスズミさんなら教えてもいいよ?」
スズミ「結構です。」
カズサ「私は割と考えて行動しますよ?」
スズミ「そうですね、その思考がまともならいいんですけどね。」
カズサ「いや私は常識ある方ですけど。」
スズミ「常識あったらストーカーとかしないんですよねこれが。」
カズサ「まだバレてないからセーフ。まあ万が一の時はあれ、一緒に地獄へ行こう。」
スズミ「いやお断りですけど?」
カズサ「後輩を見捨てるんですか?」
スズミ「先輩を引きずり込まないでください。」
カズサ「じゃあ引っ張ってください。」
スズミ「そもそも落ちないでください。」 - 74425/01/18(土) 19:20:40
──
レイサ「お待たせしました……!」
スズミ「おや、レイサさん。気にしなくても大丈夫ですよ。丁度さっきパンケーキが来たところですし。」
カズサ「うん、スズミさんがいたから暇しなかったしね。」
レイサ「へ、変なこと言ってませんよね杏山カズサ!」
カズサ「さあね」フフン
レイサ「うぇー!?」ガビン
スズミ「あはは……。(まあずっと変なことは言ってましたね。)」
カズサ「まあまあ早く席に座りなよ、パンケーキ食べよ。」ポンポン
レイサ「う、はい……って、うわぁーー!すっごく美味しそうです!!」キラキラ
カズサ(うっかわいい!!!!)
スズミ「(黙ってるのにうるさい!!)そうですね、イチゴに、バナナに、キウイに、マンゴーに……ホイップクリームもたっぷりで……ひとつのパンケーキに沢山乗ってますね。それはもう沢山……あのメニュー合ってますかこれ?」
カズサ「ここは逆写真詐欺でも有名なんだけど……いやここまでだったかな。」
スズミ「もはやパンケーキ見えないんですが?フルーツ盛り合わせとかケーキって言われた方が納得できますよ。」
レイサ「スズミさんの日頃の行いですよ!」
スズミ「私はこういうお店には詳しくはありませんがフルーツの量がランダムでないことくらいはわかります。日頃の行いでフルーツは増えないんですよ。」 - 75425/01/18(土) 19:21:22
レイサ「本当にこういうメニューだって可能性も……あ、メニューの写真だとパンケーキが主役ですね。」
スズミ「そうですよね、いやなんでこんな話してるのかも謎ですけどね?」
カズサ「うーんサービスとか?」
スズミ「サービス……。」チラッ
店員「……!(サムズアップ)」グッ
スズミ「いややりすぎですよ?!ヤケクソすぎますからこれ!!クリーム多すぎてショートケーキみたいになってるのもありますよ?!」 - 76425/01/18(土) 19:21:47
カズサ「ま、貰えるもんはありがたく貰おうよ。好意は受け取らなきゃ失礼でしょ?」
スズミ「……確かに、それはそうですね。ううん、そんなにいつも苦労してるんですか……。」
スズミ(今度からパトロールのルートに加えても良さそうですね。)
カズサ「はいはいもう食べよ!せっかくのスイーツが放置されっぱなしじゃん!」
レイサ「賛成です!スズミさんはどれにしますか?」
スズミ「私は最後で大丈夫ですよ。先輩ですし、お2人から先に選んでください。」
レイサ「え、で、でも」
スズミ「好意を受け取るのも大事、でしたっけ?カズサさん。」ニコッ
カズサ「……はあ、『先輩』もこう言ってるみたいだし選んでいいよ、宇沢。」
レイサ「で、ではお言葉に甘えて……私はこのベリー系のやつにします!」
カズサ「じゃあ私はトロピカル系のやつで。」
スズミ「私はイチゴとホイップクリームとチョコのやつですね。美味しそうです。」 - 77425/01/18(土) 19:22:14
レイサ「ではいただきます!!!っ?!お、おいひいです!!!」
カズサ「騒ぎすぎ……ん、確かにこれは美味しいね。フルーツの酸味とクリームがマッチしてるし、パンケーキ自体の甘さも控えめだから見た目の割にはサクサク食べれる。」
スズミ「(お二人の分を切り分けておいて……と)んむ、見た目からは想像もつかないくらい味が調和しています……!それぞれが引き立つように繊細な味付けがされているのを感じますね……ヤケクソって言ってしまったのが申し訳ないです。」
レイサ「お二人のも美味しそうです……!」
カズサ「じゃ、当初の予定通り一口ずつシェアしよっか。」
レイサ「そうですね!!では杏山カズサ!!どうぞ!!」スッ
カズサ「……!」
スズミ(固まってる……流石に大丈夫ですかね。)
カズサ「……っ、おいしい。」パクッ
レイサ「ですよね!杏山カズサのやつもください!」
カズサ「ッスゥ-……はい。」
レイサ「あー……」
カズサ(どこに口が触れる?!どこだ?!)ギンッ
スズミ(いや顔こっわ!!絶対食べられたくない人みたいになってますよカズサさん!!) - 78425/01/18(土) 19:23:31
レイサ「あむっ」
カズサ「おいしい?(わあああああああ間接キスしちゃった!!てか宇沢顔かわいいやめてそんなキラキラした目で見られたらちょっと理性なくなりそうというか赤ちゃんみたいな肌してるじゃんちょっとどうしよう(?))」
レイサ「おいしいです!!」パアア
カズサ「良かった(ミ゚)」
スズミ(か、感情の落差が……エンジェルフォール……。)
スズミ「……あ、私のはここに置いておきますね。」スッ
レイサ「ありがとうございます!……ふへへ、こっちも美味しいです!」
レイサ「私のもどうぞ!」
スズミ「あ、ありがとうございま……」
カズサ「……」ジッ
スズミ「(し、視線が……!)えっと、申し訳ないんですがここに置いてもらってもいいですか?えーとその、あれです、あーん禁止令が出されてて今(?)」
レイサ「えっそ、そうなんですか。大変ですね。」
スズミ「あ、あはは……(なんですかあーん禁止令って?誤魔化すにももっとあったでしょう私!!)」
カズサ「じゃあ私のもそこに置いておくね。」
スズミ「ありがとうございます……。」
カズサ(ありがとうスズミさん!)キラキラ
スズミ(……世話が焼けますね本当……。)ハア - 79425/01/18(土) 19:23:53
レイサ「……♪」パクパク
スズミ(あ、レイサさん口元にクリームが付いてる……。)
カズサ「……!」ピクッ
スズミ(カズサさんも気がついたみたいですね。……これは、チャンスなのでは?)
カズサ「う、宇沢!」
レイサ「?はい?」
スズミ「……」ハラハラ
カズサ「ほっぺ(にクリーム付いてるよとって)あげる……。」
レイサ「ほっぺあげる?!どうやって?!」
カズサ「ち、違う間違えた!宇沢が!宇沢の話!」
レイサ「私がほっぺあげるんですか?!と、取らないでください!」
スズミ(どんだけテンパってたんですか?!ほっぺ奪う妖怪になってるじゃないですか?!)
カズサ「く、クリーム……タベル……」スッ
レイサ「ふえっ……?!あ、く、クリーム付いてたんですか。ありがとうございます。」
スズミ(およそ人間のセリフじゃなかったですけどね今の?!しっかりしてくださいカズサさん!) - 80425/01/18(土) 19:24:17
──
レイサ「パンケーキ美味しかったですね!」テクテク
スズミ「そうですね……。」グッタリ
スズミ(な、なんかどっと疲れましたね……。)
カズサ「奢ってもらっちゃってすみません、スズミさん。私たちが誘ったのに。」
スズミ「いえ、大丈夫ですよ。むしろ誘ってもらったお礼です。」
カズサ「……今度返しますから。」
スズミ「そんな気にしなくても……ここは私の顔を立てるということで、ね?」
カズサ「……むぅ、ありがとうございます。」
レイサ「か、かっこいい……ありがとうございます!」
スズミ「ふふ、良ければまた誘ってくださいね?」
レイサ「!は、はい!」
カズサ「……いいんですか?(小声)」
スズミ「放っておくほうが心配だなって(小声)」
カズサ「思ったよりちゃんとした理由だった(小声)」 - 81425/01/18(土) 19:24:36
スズミ「楽しかったのは本当ですよ?」
カズサ「…………ふーん。」
スズミ「あ、そうだレイサさん。私はカズサさんに用事があるのでここで解散でも大丈夫ですか?」
レイサ「杏山カズサに?分かりました!ではまた明日!!」ブンブン
スズミ「はい、また明日。」フリフリ
カズサ「また明日。」フリフリ
カズサ「……で、なんですか?用事って。」
スズミ「スマホのカメラロール見せてください。」
カズサ「断固拒否!!!」ダッ
スズミ「やっぱりなんかやましいことあるんですね待ちなさい!!」ダッ - 82二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 19:25:55
この後ちゃんと捕まったが抜かりない杏山カズサはクラウド上に保存していたので事なきを得たらしい
今日はここまでです、続きます。長くてすみません。 - 83二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 19:28:24
あーん禁止令だなんて……
スズミ先輩に一体何が……っ!(宇沢並感 - 84二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 19:38:17
ま、ママ、ママ……
スズミママぁ…… - 85二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 19:44:34
レイサのことめっちゃ好きやん…
- 86二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 20:52:18
いいだろ?純愛だ
- 87二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 21:16:14
これもしかしてスズカズの方が来てるのでは?
- 88二次元好きの匿名さん25/01/18(土) 21:25:26
いよいよ漫才で草
- 89二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 08:34:57
スズミさんの詰めが甘くて助かったな
- 90二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 18:39:05
コントかな?
- 91525/01/19(日) 19:02:50
カズサ「はあ……。」
スズミ「あ」バッタリ
カズサ「あ、スズミさん。」
スズミ「こんにちは、さようなら。」
カズサ「いやいや待ってよ悩んでる後輩スルーするつもりですか?」
スズミ「どうせレイサさんでしょう?」
カズサ「うん。」
スズミ「じゃあいいです。」
カズサ「いやいやいやいや」
スズミ「いやいやいやいや」
カズサ「はあ……どうせ恋愛のことは恋愛経験ないスズミさんにはわからないってことですか。」
スズミ「大分失礼ですね?」
カズサ「じゃああるんですか?」
スズミ「わからないですよ?」
カズサ「じゃあ恋人もいないスズミさんにはわからないですよ。」
スズミ「言い換える必要ありました?」 - 92525/01/19(日) 19:03:09
カズサ「で、いるんですか?」
スズミ「ノーコメントで。」
カズサ「そんな誤魔化さなくても……。」ニヤニヤ
スズミ「はいはい黙秘します。というか恋人いないのはカズサさんもそうでしょう。」
カズサ「『まだ』ですから。」
スズミ「だからさっさと告白してくださいよ。」
カズサ「……明日から頑張ります。」
スズミ「それ何回目ですか?」
カズサ「……あ、ありの行列。」
スズミ「誤魔化されませんからね?」
カズサ「ちっ」 - 93525/01/19(日) 19:03:27
スズミ「全く……私にはレイサさんの好きなところをスラスラと話せるのにどうして本人には伝えられないんですか。」
カズサ「スズミさんならわかってくれるかなって。」
スズミ「確かに笑顔がかわいいとか人懐っこいとかそういう部分は認めます。ただ髪がアイスみたいで美味しそうとか言われても私はなんと返せばいいかわからないんですよ。」
カズサ「え、共感してくれないの?」
スズミ「共感したら私マズくないですか先輩として。」
カズサ「うん、確かに許せないかも。」
スズミ「こいつ……。」 - 94525/01/19(日) 19:03:53
スズミ「はあ……スイーツ部の方では駄目なんですか?恋バナとか好きそうですけど。」
カズサ「え、話せるわけないじゃんこんな恥ずかしい話。」
スズミ「私はいいんですか??」
カズサ「スズミさんなら受け止めてくれるでしょ?」
スズミ「嫌な信頼ですね……。」
カズサ「ふふ、あんまこういうこと素直に言える人いないからさ……先生に話すってのもなんかね。」
スズミ「まあこの話は私でせき止めた方がいいやつですからね。」
カズサ「感謝してますよ、せーんぱいっ」ケラケラ
スズミ「……手のかかる後輩を持ったものです。」
カズサ「あ、ちなみに先輩宇沢は今日どんな感じでした?朝見かけたとき声量がいつもの0.8倍くらいだったから何かあったのかと思ったんですけど怪我とかしてないか心配なんで着替えの様子とか教えてもらえれば」
スズミ「教えるわけないでしょいい加減にしなさい。」
カズサ「かわいい後輩のことじゃないですか!?」
スズミ「かわいい後輩のことだからですよ?!」 - 95525/01/19(日) 19:04:17
スズミ「まったく、心配なら直接言えばいいじゃないですか。」
カズサ「……どう、言えと……?」
スズミ「…………レイサさんなら「そんなことまでわかるんですか?!さすがキャスパリーグ!」って言って納得してくれますよ。」
カズサ「結構似てますね。」
スズミ「どうも。」
カズサ「でもさすがに無理がない?いくら宇沢でも……宇沢……いや、ギリ……。」
スズミ「自信無くなってるじゃないですか。」
カズサ「じゃあ実際私が宇沢にさっきのこと言ったらスズミさんどうするの?」
スズミ「可及的速やかに口を塞ぎますね。」
カズサ「さっきの私と言ってることあんま変わんなくない?」 - 96525/01/19(日) 19:04:46
スズミ「忘れましたね。」
カズサ「ずるい。」
スズミ「私は先輩なので。」
カズサ「悪い大人になっちゃいますよ?」
スズミ「そう思います?」
カズサ「思いませんけど。なったら宇沢悲しむんでやめてくださいね。」
スズミ「ふふっ、心に留めておきます。」
カズサ「ちなみに宇沢の着替えは」
スズミ「特に目立った怪我はありませんでしたよ。それ以上は教えません。」
カズサ「ちぇ」 - 97525/01/19(日) 19:05:02
カズサ「まあ聞いてくださいよ。私もそんな告白できない状況はどうかと思っているんです。」
スズミ「はあ」
カズサ「それで思ったんです。私が告白するのでなく宇沢の方から告白してもらえばいいんじゃないかって。」
スズミ「………それはレイサさんがカズサさんのことが好きであるという前提の下の話ですよね?」
カズサ「……………事実ですから……。」
スズミ「そこは言いきってくれません?」
カズサ「事実です。」
スズミ「それはわかんなくないですか?」
カズサ「急にはしご外すじゃん。言いきれって言ったのそっちなのに。」
スズミ「まずは土俵に上がることが大事ですから。」
カズサ「上がった瞬間叩き落とすのはもうモグラ叩きなんだよ。」 - 98525/01/19(日) 19:05:22
スズミ「で、向こうから告白してもらうためのプランはあるのですか?」
カズサ「それを今考えてるところ。」
スズミ「なるほど、頑張ってくださいね。」
カズサ「まあまあまあまあ」ガシッ
スズミ「ちょ、はな……力強っ」
カズサ「せっかくだし相談乗ってくださいよ。乗りかかった船ってやつ。」
スズミ「泥船はごめんですよ。」
カズサ「いやタイタニックだけど?!」
スズミ「それどっちにしろ沈むじゃないですか!」
カズサ「沈まないように協力して!お願い!」
スズミ「…………仕方ないですね。」ハァ
カズサ「やった。」ニコニコ - 99525/01/19(日) 19:05:46
スズミ「それで?どういう方向性でアプローチするつもりなんですか?」
カズサ「……この作戦において重要なのは告白『させる』ってことです。」
スズミ「はい。」
カズサ「つまり、宇沢が私のことを好きってだけじゃダメ。告白しなければいけない状況にしないといけない。」
スズミ「なるほど。」
カズサ「ということでモテようかなって。」
スズミ「恋の駆け引きが一気に俗っぽくなりましたね。」
カズサ「まあ聞いてよ、私だって別にチヤホヤされたいからってわけじゃない。私は宇沢一筋だし。」
スズミ「はあ。」
カズサ「考えてみて、モテる私を見た宇沢が『杏山カズサがとられちゃう……!』って焦る姿を。これは告白してくれるでしょ。」
スズミ「レイサさんがそれで身を引いたらどうするんですか?そちらの方がありそうですけど。」
カズサ「もう周り蹴散らして引っ張り戻す。」
スズミ「もうモテる意味なくなったじゃないですか。そんな回りくどいことしなくても最初からそれをやれば……。」
カズサ「恋愛は回りくどいものですよ?」フッ
スズミ(なんかムカつくな……。) - 100525/01/19(日) 19:06:09
スズミ「……ではまあそういうことにして……次はモテる方法を考えればいいんですよね?」
カズサ「そうだね、スズミさんはどうやってあんなにモテてるんですか?」
スズミ「……え、いや別に何も。」
カズサ「はぁーーーーーー。」
スズミ「そんなため息つくことあります?」
カズサ「これだから無自覚イケメンは……スズミさんはスズミさんなんですよ。」
スズミ「褒められてるのか貶されてるのかどっちなんですかそれ。」
カズサ「……ちなみに心当たりは?」
スズミ「ええ?うーん、本当に何も……」
カズサ「嘘つかないでください!ネタは上がってるんですよ!」
スズミ「急に詰めてくるじゃないですか。」 - 101525/01/19(日) 19:06:30
カズサ「まずトリニティ一般生徒Aさんからの証言『不良に絡まれていたとき目の前が光ったと思ったらスズミさんが立っていて、「お怪我はありませんか?」と優しく手を差し伸べてくださって……♡』……これはギルティでしょ。」
スズミ「えそんなことあります?何が良くなかったんですか。」
カズサ「ピンチに颯爽と現れて手を差し伸べる……このヒーロームーブは確実に落としにきてる。」
スズミ「ええ……。」
カズサ「まだあるよ、正義実現委員会所属Dさんからの証言『この前足を怪我して動けなくなったときたまたま通りがかったスズミ先輩が私をお姫様抱っこで救護室へ運んでくれて……わ、私はI先輩一筋だったのに♡』……はい、なにか弁解ある?」
スズミ「う、動けなくて困っていたので運ぶのは何か間違っていましたか?」
カズサ「それでお姫様抱っこってさぁ……何?惚れてくださいって言ってるようなものじゃん。」
スズミ「そ、そんなつもりでは……というか何故今私は詰められているのですか?!」
カズサ「そんな無自覚にモテて……全然参考にならないじゃないですか!私は自覚的にモテたいんですよ!」
スズミ「そのセリフだけ聞くとすごい下心しかない人みたいですよ?!」 - 102525/01/19(日) 19:06:54
スズミ「え、えぇ……人助けとかは。」
カズサ「モテたいから人助けってちょっとアレじゃないですか?」
スズミ「どんな行為もモテたいという理由がつくとちょっとアレになる気がしますけど。」
カズサ「えー……そうだな、楽器が出来ればモテますよね?」
スズミ「それはまあ諸説あるのでは?」
カズサ「私ギター弾けますよ?歌も歌えますよ?」
スズミ「バンドマンってあんまりいい噂聞かないから駄目って人も一定数いるみたいですよ。」
カズサ「危ない人の方が刺激的でいいって人もいるでしょ?」
スズミ「レイサさんがそのタイプに見えますか?」
カズサ「じゃあなんですか、私はカスタネットでも叩いてろってことですか?」
スズミ「誰が小学校低学年まで戻れと言ったよ。」 - 103525/01/19(日) 19:07:11
カズサ「スズミさんはなんか楽器できるんですか?」
スズミ「鍵盤ハーモニカとハーモニカとリコーダーです。」
カズサ「義務教育じゃないですか。」
スズミ「音楽は成績は常に5でしたよ。」
カズサ「すごいけどそういうのじゃない!!ハーモニカならまだ……まだいいけど!!」
スズミ「れっきとした楽器ですよ?」
カズサ「絵面が森の演奏会なんですよその楽器達は。」
スズミ「あー……あとはギターとかですかね。アコースティックですけど。」
カズサ「たまに義務教育でやるやつ……!たぶんめちゃくちゃ映えますけど森の演奏会ギリ抜け出せてないですからね?」 - 104525/01/19(日) 19:07:44
スズミ「……まあなんだかんだ言いましたが普通にカズサさんを好きになってくれた人に失礼なのでこの作戦はちょっとどうかなとは思いますよ。」
カズサ「……ま、それはそうだね。」
スズミ「嫉妬させるなら別にモテるとかでなくても、他の人に協力してもらって仲良しアピールしてみるとかもありますからね。」
カズサ「他の人……じゃあスズミさん、よろしく。」
スズミ「え私ですか?」
カズサ「こんなこと頼めるのスズミさんしかいなくて……。」
スズミ「うっ断りづらい……どんなことするんですか?」
カズサ「とりあえずいつもやってるみたいに私を口説いてもらえれば。」
スズミ「いつもどころか一回もやってませんけどね?」 - 105525/01/19(日) 19:09:27
カズサ「『かわいい子猫ちゃんですね……私がかわいがってあげます。』とか言ってもらえればこっちも適当にきゃーきゃー言うので。」
スズミ「もしかして私いつもそれ言ってると思ってるんですか?」
カズサ「えっ違うんですか?」
スズミ「何回も否定してるのになんで毎度新鮮に驚くのはなんなんですか?」
カズサ「聞いてた話と違うな……。」ウ-ン
スズミ「その話の出処はすごく聞きたいんですけどね?」
カズサ「それは守秘義務があるので。」
スズミ「私の風評被害はいいんですか?」 - 106525/01/19(日) 19:09:51
スズミ「えぇーーーと、いえ、すみません。口説くのは無しで。」
カズサ「私の何がいけないんですか?!」
スズミ「私がフったみたいな雰囲気出すのやめてください。……噂になったら困るでしょう、いろいろと。」
カズサ「まあそれはそうだね、刺されたくないし。」
スズミ「刺さっ?!さ、刺さればしないと思いますけどね?たぶん。」
カズサ「……でも、嫉妬作戦はいいと思ったんだけどなぁー」チラッチラッ
スズミ「うっ……」
カズサ「こんなことスズミさんにしか頼めないんだけどなーでもスズミさん無理らしいからなー」チラッチラッ
スズミ「………っもう!わかりましたよ!ただし恋人っぽい振りとかそういうのは無しでお願いしますね!」
カズサ「わーい」キャッキャッ
スズミ「はあ……。」 - 107525/01/19(日) 19:10:18
カズサ「まあ安心してください、スズミさんに頼むのはちょっとしたことですから。」
スズミ「ちょっとしたこと?」
カズサ「宇沢に恋バナでもふっかけてもらって、そこでこう……私の話題に上手くいってもらえれば……ついでに嫉妬させるようなことを言ってもらえたら嬉しいです。」
スズミ「結構責任重大じゃないですか!レイサさんがカズサさんをどう思ってるのか聞くんですよね?」
カズサ「大丈夫、覚悟はつけとくから。」グッ
スズミ「全然つけられそうにない顔してますけど?!」
カズサ「と、とにかくよろしくお願いしますね!お礼はちゃんとするんで!じゃあ!」ダッ
スズミ「あっ……う、うーん。頼まれたからにはやらないとですよね……大丈夫ですかね……。」 - 108二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 19:12:09
スズミは無事に恋バナできるのか……
今日はここまで、また長くなりすみません
少しでも笑っていただけたら幸いです
明日は更新遅くなるか更新出来ないかもです、まだ続きますのでお付き合いください - 109二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 19:14:31
うーんテンポいい会話が面白くていい
- 110二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 19:34:10
カズレイ推しのスレと見せかけて半分スズミ布教スレになってきてて面白い……しゅき
- 111二次元好きの匿名さん25/01/19(日) 19:39:38
- 112二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 05:23:32
カズサが先輩と接している姿は良いと古事記にも書いてある
- 113二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 10:22:57
忘れないうちに保守
めっちゃ好きなので応援してる >>1
- 114二次元好きの匿名さん25/01/20(月) 19:10:43
保守授業部
- 115二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 01:01:54
カズレイ最高!
- 116二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 07:13:06
このレスは削除されています
- 117二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 17:28:14
保守
- 118続きはもう少し待ってね25/01/21(火) 18:38:38
スズミ(さて、レイサさんと恋バナをしなければいけなくなったわけですが……。)
スズミ「……恋バナってどう誘えばいいんですかね……そういうことは経験がないですし……。」
スズミ「ここは、得意そうな人に任せるというのもアリかもしれません。」
スズミ(カズサさんの事情はある程度伏せるとして……個人情報を守れそうな人……あの人に頼んでみますか。)
スズミ「忙しくなければいいのですが……まあ、とりあえず聞いてみましょう。人の恋路がかかっていますし、あの人ならきっと私よりも上手くできるでしょうから。」 - 119625/01/21(火) 20:34:35
イチカ「と、いうわけでイチカちゃん登場っす!」
イチカ「なんでスズミさんがレイサちゃんの恋バナが聞きたいかはわからないけど……まああの感じだとまた何かに巻き込まれたんすかねー。」
イチカ「……ここで上手く活躍すれば褒めてもらえるかな?なんて……。」フヘヘ
イチカ「よし!気張っていくっすよー!」
イチカ「確かこの辺にいたらレイサちゃんに会えるって話だったかな。……なんでスズミさんがそれを知ってるんすかね?」
イチカ「あっレイサちゃん!」
レイサ「ふえ?あ、イ、イチカ、さん。」
イチカ「どうもーこんな所で奇遇っすね!パトロールお疲れ様っす!」
レイサ「な、なんですか?!スズミさんのスリーサイズなら教えませんよ?!」
イチカ「いや別にそれは知ってr……じゃない、そんな警戒することあります?」
レイサ「自警団の先輩からイチカさんにはスズミさんのことを教えないよう言われてて……。」
イチカ「だからって開口一番それはさすがの私も傷つくっすよ?」
レイサ「す、すみません。」
イチカ「あとなんでスズミさんのスリーサイズ知って」
レイサ「黙秘します!!」
イチカ「うーんすっごい食い気味」キ-ン - 120625/01/21(火) 20:35:52
レイサ「そ、それで私になにか?」
イチカ「ん?いやレイサちゃんとお話してみたいなって思って。」
レイサ「それでスズミさんのことを聞き出すつもりですか?!」
イチカ「もしかして私ストーカーかなんかだと思われてます?」
レイサ「割といつも近くにいるような……。」
イチカ「あはは気のせい気のせい大丈夫スズミさんのことは聞きませんから。」
レイサ「でも先輩たちは」
イチカ「それ全部嘘っすから、きっと集団エイプリルフールやってるんすね自警団ってば時代を先取りしすぎっすよまったくも〜。」
レイサ「ええ……?」 - 121625/01/21(火) 20:36:13
イチカ「ああそうだ、そう、そのスズミさんに頼まれてるんすよ。」
レイサ「スズミさんが?」
イチカ「『自警団の不満とか普段の悩みとかないかお聞きしたいのですが、やはり私だと話しにくいこともあるでしょうし……。』とのことっす。」
レイサ「な、なるほど……というかスズミさんの声真似上手ですね。」
イチカ「トリニティのマジカルボイスとは私のことっす。」
レイサ「えっそうなんですか!?」
イチカ「パクパク……『あれ?』パクパク……『声が』パクパク……『遅れて』」
レイサ「ス、スズミさんの声で……いやマジカルって腹話術のことですか?!確かにすごいですけど!」 - 1226 25/01/21(火) 20:36:52
イチカ「それでどうっすか?この後お茶でも、もちろん私の奢りっす!」
レイサ「う、うーん。まあスズミさんの頼みなら……。」
イチカ「決まりっすね!じゃああそこの店でいいっすか?」
レイサ「くっ……お、美味しいスイーツを出されてもスズミさんがこの前パトロール中に猫さんににゃーにゃー話しかけててすごく可愛かったことなんて絶対に話しませんからね!!」
イチカ「言ってる言ってる全部出てきてるから。」
レイサ「はっ……!!流石イチカさんですね……!!まるで何が起こったのかわかりませんでした!!」
イチカ「何が起こったのかわからないのはこっちのセリフなんすけどね?」
レイサ「漬物石よりも重い私の口を割るなんて……!」
イチカ「風の前の塵くらい軽かったっすよ。」
レイサ「せめてビニール袋にしてください!」
イチカ「どっちにしろめちゃくちゃ飛ぶじゃないっすか何になりたいんすか君は!」 - 123二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 20:43:01
地味にイチスズの可能性が出てきてるの笑う
- 1246 25/01/21(火) 20:50:47
イチカ「はあ……とにかく入るっすよ。」カランコロン
店員「らっしゃっせー2名様ご案内しまーす。」
イチカ「はい、好きなの頼んでいいっすよ。」
レイサ「え、えっとじゃあ……お水で。」
イチカ「それはデフォルト装備なんすよ。奢りがいがないとかそういう次元じゃないんすよそれは。」
レイサ「で、でも人のお金ですし……。」
イチカ「わかってないっすねーだからこそ普段食べないもの頼んでもいいんすよ?私もそれくらいの余裕はあるし。」
レイサ「ではこのデラックスパフェマックスパーフェクトで。」
イチカ「いや振れ幅デカ過ぎないっすか?さっき水って言ってましたよね君。」
レイサ「なんでもいいって……。」
イチカ「まあそうっすけど!別にいいっすけどそれくらい!てかなんすかデラックスパフェマックスパーフェクトって思いついたの適当に並べただけでしょこんなの!」
レイサ「とにかくすごそうですよね!」
イチカ「とにかくすごそうということしか伝わらないんすよこれじゃあ。」 - 1256 25/01/21(火) 20:51:06
イチカ「はあ……まあ本題に入るっすよ。最近どうっすか?なんか悩みとかあります?」
レイサ「最近……うーん、お友達もできましたし、特に悩みは……あ。」
イチカ「お、なんかありますか?」
レイサ「えっと……すごく個人的な話になるんですが……その、ある友人の話で……。」
イチカ(この雰囲気は……恋バナの気配!)
イチカ「うんうんいいんすよ?そういう些細なことでも溜め込んだら後々拗れるってこともありますし、話した方がいいんじゃないっすか?」
レイサ「え、えっと……ほんとにちょっとしたことなんですが……きょうや……友人が、最近別の人と仲が良くて……。」 - 1266 25/01/21(火) 20:51:27
イチカ「(めちゃくちゃ恋愛の話じゃないっすか!)それでそれで?」
レイサ「……ちょっと、モヤモヤすることがあって。」
イチカ「ふむ……それは、そのお友達をその人に盗られちゃった、みたいな?」
レイサ「え!いや!そんな!きょうや、その人は私よりもたくさんお友達がいますし、そもそも私のことは元々そんなに好きじゃないっていうか」
イチカ「(甘酸っぱいっすねー)あはは、そんなことはないっすよ。うーんでも、別の人に構ってばかりってのは寂しいっすよね。嫉妬しちゃうのも無理はないっす。」
レイサ「しっ……?!いや……その、正直私はどっちにモヤモヤしてるかわからなくて。」
イチカ「どっちって?」
レイサ「えっと、その友人が仲良くしてる人も私は大好きで……。」
イチカ「ほお。」
レイサ「……ス、スズミさんなんですけど。」
イチカ「オッケー話が変わってきたっすね、詳しく。」ガタッ - 1276 25/01/21(火) 21:00:28
イチカ「とりあえずそのお友達のお名前教えてもらってもいいですか?」
レイサ「え、いやそれは」
イチカ「まあ聞いてくださいレイサちゃん。これは必要なことなんすよ。」
レイサ「必要なこと……?」
イチカ「具体的な名前があるのとないのでは想像のしやすさが違うんすよ。例えばほら、数学でも人間と人間が会話してますって文より太郎と花子が会話してますって文の方がイメージしやすいでしょ?」
レイサ「その例数学でやる必要ありましたか?!あと人間は抽象度上げすぎですよデジカメもびっくりの解像度じゃないですか!」
イチカ「ほら、名前を教えてくれないと私その解像度で話聞きますよ?人間とスズミさんがなんだって?」
レイサ「もうそれだと逆にスズミさんが人間じゃないみたいじゃないですか!」 - 1286 25/01/21(火) 21:10:46
レイサ「も、もうわかりましたよ……き、杏山カズサです……。」
イチカ「きょうやまかずさ……ああ!あのバンドの!へぇ〜あの子が……。」
レイサ「うう……。」カオマッカ
イチカ「どっちに嫉妬してるかわからないって……カズサちゃんが盗られちゃったのか、スズミさんが盗られちゃったのかわからないってことっすか?」
レイサ「そう、ですね。なんだか最近二人で話していることが多くて……羨ましいなって。」
イチカ「ふたりで?ふーーーん。」
レイサ「イ、イチカさん?」
イチカ「いや別に?スズミさんはパトロール中に猫ちゃんに話しかけちゃうくらい誰にでもフレンドリーだからまあ1年生の猫ちゃんと話すくらい全然気にしてないっすけどね?」カラカラカラカラ
レイサ「言動と行動が一致してませんよ!ものすごい速さで氷回すじゃないですか!!」
イチカ「いやこれは特技っていうか私これで全国行ったことあるんで。」
レイサ「何をどうする大会なんですかそれは!ちょっと動揺しすぎですよイチカさん!」
イチカ「そうっすね。」スン
レイサ「うわあ急に落ち着かないでください怖いです!!」 - 129二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 21:20:19
レイサはかわいいなぁー
- 1306 25/01/21(火) 21:22:04
イチカ「まあ冗談はさておき……恋バナに戻りましょっか。」
レイサ「こ、恋バナって……。」
イチカ「あれ?そうだと思ったんすけどねー。」ニヤニヤ
レイサ「あう……き、杏山カズサはそういうのじゃ!た、ただのライバルというか……そうです!私は杏山カズサにスズミさんがとられてモヤモヤしてるだけです!」
イチカ「それはそうかもしれないっすけど……うーん、そうだな。カズサちゃんとレイサちゃんってどういう関係なのかってところから教えてほしいっす!」
レイサ「え?」
イチカ「気持ちの整理っすよ、ほらカズサちゃんはレイサちゃんにとってどういう存在なんすか?」
レイサ「私にとって……杏山カズサは……」
店員「お待たせしましたーデラックスパフェマックスパーフェクトでーす!」ゴトッ
イチカ「」
レイサ「」 - 1316 25/01/21(火) 21:27:33
イチカ「……え?パフェ?これが?でっかいかき氷くらいはありますけどこれ。」
レイサ「すごい、ですね……流石デラックスパフェマックスパーフェクト……。」
イチカ「いやデカすぎんだろ……え?これ食べるんすか?もしかしてレイサちゃんってフードファイターだったり。」
レイサ「……イチカさん……。」ウルウル
イチカ「まあそうだと思ったっすよ!はいスプーンもつ!飲み物しか頼まなくて正解だったっすよ……。」
レイサ「ありがとうございます……!で、でも2人でも食べ切れるでしょうか?」
イチカ「……んー……よし、じゃそこの猫ちゃんにも手伝ってもらいましょっか。」ガタ
レイサ「猫?」
イチカ「ずっと私たちのこと見てたっすよね?杏山カ・ズ・サ・ちゃん?」ガシッ
カズサ「?!?!」ビクッ
レイサ「うえっ?!杏山カズサ?!」 - 1326 25/01/21(火) 21:39:57
イチカ「もー盗み聞きなんてだめっすよー?特に恋バナなんて乙女の機密情報っす!」
カズサ「うっ……でも完全に絵面がナンパに引っかかった宇沢で……!」
イチカ「だからって着いてくることないじゃないっすか。」
カズサ「だってこんなの……NTRじゃん……!」
イチカ「寝ても取ってもないっすけどそのセリフはたぶん自分が寝てから言った方がいいっすよ。」
カズサ「うぐっ……!!!」
イチカ「というか君もしかしてレイサちゃんのこと」
レイサ「杏山カズサ!!なんでここに!」ドタバタ
カズサ「……別に、たまたま入った店に宇沢達がいたから気になって見ちゃっただけ。」スン
イチカ(猫被るの早……この子なかなか面白い子かもしれないっすね。) - 1336 25/01/21(火) 21:56:48
───
イチカ「と、いうわけでまあレイサちゃんの恋心は聞けずじまいでしたけど、私が見るにあれは……いや、憶測を語るべきじゃないっすね。まあそんな感じでした。あとパフェはなんとか完食できたっす。しばらく甘いのは勘弁っすね。」
スズミ「そうでしたか、いろいろありがとうございました。イチカさんもお忙しいのに。」
イチカ「いえいえスズミさんのお願いならなんでも聞きますよ!たとえ仕事あっても来ますんで!」
スズミ「それは普通にそちらを優先してください。というかそうですね、パフェ代も払いますよ。高かったでしょう?」
イチカ「ああ別にそれは……あ、いやそうだな……その、パフェ代はいいのでその代わりに……」
スズミ「?はい。」
イチカ「わ、私とデ、デー……」
スズミ「デ?」
イチカ「デ、ディスカッションしましょうか。」
スズミ「ディスカッションですか?!何を?!」
イチカ「何故疲れてもいないのに「お疲れ様です」と挨拶してしまうのかについて……。」
スズミ「いや確かに気になりますけど!!パフェの埋め合わせ本当にそれでいいんですか?!」 - 1346 25/01/21(火) 22:01:45
イチカ「いやほんと気になりすぎてマシロのスカートがどんどん短くなっていってて。」
スズミ「何故?!マシロさんのスカートがあんななのそれのせいなんですか?!」
イチカ「もう今ピンチなんすよ!もうスカートじゃなくなっちゃうっす!」
スズミ「そこまでヤバいんですかあの人今!」
イチカ「と、とにかくそう!ディスカッション!空き教室抑えとくんで!」
スズミ「え、ええ……わ、わかりました……イチカさんが良ければ今度食事でもと思ったんですが。」
イチカ「あいやそっちがいいっすディスカッションとかどうでもいいっす全然。」
スズミ「いや変わり身早くないですか?!マシロさんのスカートはいいんですか?!」
イチカ「思い返せば最初から手遅れだったっす。」
スズミ「それはそれでどうかと思いますがね?」
イチカ「じゃあ今週末でも大丈夫っすか?絶対空けとくんで!」
スズミ「本当にいいんですか……?ええと、私は構いませんよ。」
イチカ「じゃあそういうことで!槍が降っても行きます!」
スズミ「それは私が行きたくないです。」 - 1356 25/01/21(火) 22:06:07
スズミ(……結局レイサさんの気持ちはわかりませんでしたが、まあイチカさんは何か思うところがあったみたいですしカズサさんも聞いていたということなので大丈夫そうですかね。)
スズミ(明日様子でも見てみましょうか、なんか変なことしてないといいんですが。)
スズミ(……それにしても)
スズミ「デートって言われるかと思ったんですけどね……なんて。」 - 136二次元好きの匿名さん25/01/21(火) 22:07:39
今日はここまで、続きます。
いろいろと予定変更してイチカさんにやってもらいました。イチカさんもキャラ崩壊しています、すみません。
明日は更新遅くなります。 - 137二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 00:31:03
ここまでのカップリング
カズサ→レイサ(めっちゃ拗らせた一方通行)
イチカ→(←)スズミ(ヘタレだがスズミは悪くは感じていないかも)
レイサ→カズサ・スズミ(現時点ではどちらか不明。ワンチャン両片思い)
おまけ
イチカ←正実モブ→スズミ(トリニティじゃなくてユリ二ティに改名しろ)
というかスレ主もしやイチスズのスレ主?それとも影響受けただけ?SSの書き方めっちゃ似てるけど - 138スレ主25/01/22(水) 08:11:19
- 139二次元好きの匿名さん25/01/22(水) 19:09:29
世界線はあのスレと一緒なのかな?
- 140725/01/23(木) 01:07:02
スズミ「……」ガチャ
カズサ「あ、どうも。」
スズミ「……一応聞きますけどわざわざ手紙で私を空き教室まで呼び出して何の用でしょうか。」
カズサ「宇沢ってかわいいですよね。」
スズミ「そうですね、帰っていいですか?」
カズサ「まだ話は終わってませんけど。」
スズミ「私は終わらせたいと思ってますが。」
カズサ「話を戻すと宇沢ってキスだけで子供できそうだと思ってそうだよね。」
スズミ「どこをどう戻ったらそこに行き着くんですか?ええいやそれはさすがに……さ、さすがにないのでは。」
カズサ「この前キスしてるカップルみて「人前でそんな……!」って顔真っ赤にしてましたよ。」
スズミ「……別にそれ普通では?」
カズサ「その後「あれはどちらに授けられるのでしょうか……。」って意味深に呟いてたけど。」
スズミ「嘘ですよねレイサさん?」 - 141725/01/23(木) 01:07:38
スズミ「……ま、まあレイサさんの保健体育の知識は置いておいて……いや置いておきたくはないですけど、呼び出した用件は何ですか?」
カズサ「……最近、宇沢がよそよそしくて……。」
スズミ「……え?」
カズサ「……来ないんですよ」
スズミ「え?」
カズサ「だから!来ないんですよ!挑戦状!」
スズミ「挑戦状って……いつもレイサさんがカズサさんに渡しているあれですか?」
カズサ「そう、普段だったらあの手この手で渡そうとしてくるのにここ数日はそういうのが全くなくて。」
スズミ「ふむ……しかしいつも挑戦状断っていたみたいですしそれは良いことなのでは?」
カズサ「ぜんっぜん良くないですよ!!!」ガシッ
スズミ「うわびっくりした!」
カズサ「挑戦状がこない!これがどういうことがわかりますか?!すっごい一大事なんですよ?!」ブンブン
スズミ「わかりました私が悪かったですから揺さぶるのやめてください!」 - 142725/01/23(木) 01:07:59
カズサ「はあ、はあ……わかりました。わからないスズミさんのために説明してあげます。」
スズミ「は、はい……。」
カズサ「宇沢はいつも私に挑戦状を叩きつけてるのは知ってますよね?」
スズミ「はい、いつも断られていますよね。」
カズサ「そう、私としてはかわいいからあの挑戦状全部持ち帰ってアルバムにまとめて眺めていたいくらいなんだけどそれはそれとしてもうケンカとかはしたくないから泣く泣く全部断ってるわけ。」
スズミ「は、はあ(しれっとすごいこと言ったな)」
カズサ「で、最近はあの手この手で挑戦状を渡そうとしてくるのね。」
スズミ「へえ……例えばどんな?」
カズサ「始めの方は待ち伏せとかだったんだけどね、先輩に教えてもらったとかで矢文とかしだすようになってさ、ちょっと目を離した隙にカバンに入ってたこともあったし。」
スズミ「いやそんなことしてたんですかレイサさん?!あと誰ですか矢文なんて教えたの!矢は危ないでしょう!」
カズサ「教育用BDにサブリミナル仕込まれてたのには思わず感心しちゃった。」
スズミ「なんですかその技術?レイサさんが一気にわからなくなっちゃいましたよ私の中で。」 - 143725/01/23(木) 01:08:19
スズミ「……で、最近はそういうことがなくなってしまったと。」
カズサ「そう、教育用BDは普通だし矢文は飛んでこないし窓の外見たら横断幕があるなんてこともないし……。」
スズミ「いろいろツッコミたいところはありますがどうしたんでしょうね。」
カズサ「……スズミさん、私思うんですよ。」
スズミ「は、はい。」
カズサ「挑戦状って、実質ラブレターなんじゃないかって。」
スズミ「へえ。(なんか始まったな)」
カズサ「だって考えてみてくださいよ、次はどうアプローチしようかな、どういうこと書こうかなって考えながら準備するわけじゃないですか。」
スズミ「まあ……そうですね。」
カズサ「その間って私のこと考えてるじゃないですか。」
スズミ「はい。」
カズサ「これもう告白じゃないですか?」
スズミ「大きく出ましたね。」 - 144725/01/23(木) 01:08:48
カズサ「その!私の時間が!私が宇沢の中にいる時間が!なくなったんですよ!宇沢にはずっと私の事考えてて欲しいのに!!一大事じゃないですか?!」
スズミ「だいぶ面倒くさめな感情持ってますね?!複雑骨折してませんかその思い!」
カズサ「思いは重くなきゃ思いじゃないでしょ?」
スズミ「安定感があるのも大事じゃないですか?」
カズサ「ゴトゴト石だから私の思いは。」
スズミ「大学生の方はこちらを動かないようにするべきでしたね。」
カズサ「あーもうなんで……あっ!もしかしてあのイチカって人のせいじゃない?」
スズミ「……え?イチカさんですか?」
カズサ「思えば喫茶店であの人と話してから挑戦状が来なくなった気がする……うん、絶対そう。う、宇沢が寝盗られ……?!カハッ!!!!」
スズミ「カズサさんしっかり!別にカズサさんもレイサさんと寝てませんよね?」
カズサ「未来では寝てます!!」
スズミ「だから言っていいってことはないんですよ!」 - 145725/01/23(木) 01:09:15
カズサ「はあ、はあ……おのれ仲正イチカ……。」ギリィ
スズミ「いや、イチカさんはそんなレイサさんをどうこうはしてないと思いますけど。」
カズサ「何言ってるんですか?!スズミさんが自警団の光源氏だとしたらイチカさんは正義実現委員会の校長ですよ?!」
スズミ「それ誰に対しても失礼ですからね?!」
カズサ「う、うざわぁ……。」
スズミ「(これは相当こたえてますね……。)でも、カズサさんはあの時イチカさん達と同じ場所にいたんですよね?恋バナも聞いていたのでしょう?」
カズサ「……ああ、あれ実はあんまり聞こえなくて。すっごい耳すませてたんだけど近くの席がうるさかったから話してることよくわからなかったんだよね。」
スズミ「……え?いやこの前レイサさんが自分のこと好きって言ってた!ってはしゃいで……」
カズサ「……杏山カズサって言ってたのは聞こえたから……。」
スズミ「脳内で補完しすぎじゃないですか?!頭に拡張AIでも搭載してるんですか?!」 - 146725/01/23(木) 01:09:54
スズミ「はあ……まあ何にせよイチカさんは何もしてないと思いますよ。あの人そういう余裕はないって言ってましたし。」
カズサ「……うざわ……。」
スズミ「……そんなに気になるなら本人に聞いてみるのが良いのでは?」
カズサ「本人、に。」
スズミ「この機会にきちんとレイサさんに向き合いましょう。カズサさんのレイサさんを思う気持ちは本物じゃないですか。あとはそれを素直に伝えるだけです。」
カズサ「それは……いや、うん、そうだね。」
カズサ「ちゃんと、聞いてみるよ。」
スズミ「はい、頑張ってください。」
カズサ「そうだ、スズミ先輩。」
スズミ「なんですか?カズサさん。」
カズサ「もし私の盗撮がバレてて嫌われてたとかだったら介錯お願いね!じゃあまた明日!」ガラッタッタッタッ
スズミ「いや去り際に爆弾背負わせないでくださいよ!『また明日!』の爽やかさでどうにもなってませんでしたよ?!」
スズミ「はあ……まあ、あのふたりならなんとかなります、よね?」 - 147二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 01:14:19
短めですが今日はここまで、続きます
書き溜めがなくなってしまったので更新の時間が遅くなりますが終わりまでの展開は作ってあるのであと少しだけお付き合いください
世界線同じってことにして話まとめます。ただフレーバー程度で知らなくても全然大丈夫なのでそこは安心してください。
- 148二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 02:01:24
自警団ではライバル()に矢文送りつけるのは一般技能なのか?
- 149二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 07:07:19
- 150二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 09:14:42
- 151二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 09:33:43
- 152二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 09:37:30
でもスズミに憧れて自警団活動を始めた正義の自警団だと思うし……
- 153二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 09:38:46
- 154二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 12:39:43
それは流鏑馬じゃなくて騎馬してるだけの弓兵なんよ。
- 155二次元好きの匿名さん25/01/23(木) 21:08:27
なんか色々間違って100スレぐらい続いたりしない??(カズレイ好きの遺言)
- 156825/01/24(金) 00:58:41
カズサ(さて、宇沢に直接聞いてみるって決めたはいいけど……どうやって聞こうかな。)
カズサ(思えばあいつから絡んでくることの方が多かったし……ああもう駄目駄目!話すって決めたじゃん!回りくどいことは苦手なんだからストレートに聞けばいい。宇沢はきっと答えてくれる。)
カズサ(……さて、そろそろここの道を通るはずだけど……。)
レイサ「」テクテク
カズサ(!来た!)
カズサ「うざ……」
レイサ「!!あっ!よ、用事思い出しました!!」ダッ
カズサ「?!ちょ、ちょっと……!ってもう見えなくなった……。用事って何さ、今日何もなかったはずじゃない?」
カズサ「……明日また話すか。」
___
カズサ「今度こそ……今日は予定はないことはちゃんとリサーチ済み。お、来た。」
カズサ「うーざーわ!」ポン
レイサ「?!?!あっ野生のバンケーキが!!これは事件ですね!このトリニティの騎士におまかせを!!」ダッ
カズサ「いや確かに事件だけど何もいないよね?!アンタ何が見えてるの?!」
パンちゃん「(蠢く音)」
レイサ「うおおお挑戦状を!受け取って!!ください!!」
カズサ「えええええ何あれ?!パンケーキ?!違うよね?!何からツッコめばいいのかわかんないんだけど?!」 - 157825/01/24(金) 00:59:16
カズサ「結局駄目だった……てかあのパンケーキ何……?ゲヘナから逃げてきたって話だったけどゲヘナにはあんなんがいるの……?」
カズサ「い、いやまあいいや今度こそ……。」
レイサ「……。」テクテク
カズサ「宇沢!」
レイサ「!!あっちょっと用事を思い出しました!」クルッ
カズサ「いやそんな露骨な反応する?!ちょっと待ってよ!」
レイサ「あーー!!イチカさん!奇遇ですね!」
イチカ「え?あ、レイサちゃんどうも」
レイサ「ちょっと相談にのってくれませんか?!前のとこでもいいですか?!今度は私が奢ります!」グイグイ
イチカ「え、いやあそこにはもう行きたくな」
レイサ「この前スズミさんが好きな人のタイプを話してたんですけど」
イチカ「今すぐ行きましょう大丈夫私が奢るっす。」スタスタ
カズサ「仲正ァ!買収されてんじゃん!いや速い!追いつけない!そんなことある?!」 - 158825/01/24(金) 00:59:48
カズサ「くっ……また駄目だった……なんかムカついてきたな……今度こそ逃がさないからね、宇沢。」
カズサ「でもどうやって……。」
通り過ぎの自警団モブ「お困りでござるか?」ヒヒ-ン
カズサ「えっ……だ、誰?いや馬?」
自警団モブ「我は名も無き流浪のもののふ……人は私を『トリニティの駆け抜ける流鏑馬』と呼ぶでござる。」
カズサ「ござ……いや、え……なんか色々混じってない?」
自警団モブ「そんなことないでござる。なあペガサス?」
ペガサス「ヒヒ-ン」
カズサ「そいつの名前本当にそれでいいの??」
自警団モブ「?」
ペガサス「?」
カズサ「……もうなんでもいいや。それで……流鏑馬さん?は何を?」
流鏑馬「我は其方が苦悩しているのを見て参上したまででござる。さて悩める子猫よ、いかがなすった?」
カズサ(なんかコイツには話したくないな……。) - 159825/01/24(金) 01:00:59
カズサ「いや、大丈夫です。じゃあ。」スタスタスタ
流鏑馬「まあまあまあ」パカパカパカ
カズサ「ちょっと馬でついてこないでよ。」
流鏑馬「そのような硬いことを仰るな。我は恋のきゅーぴっどでもあるのでござるぞ?」
カズサ「はあ?」
流鏑馬「ほらそなたにも矢文を伝授しようほらほら遠慮せず。」
カズサ「いや別にいいから!!てか矢文あんたか!!!」
流鏑馬「ほらほらほらほら」グイグイ
カズサ「ちょ、つかむなって!ちょっと!」 - 1608 まだ続きます25/01/24(金) 01:01:58
___
カズサ(結局矢文やる羽目になっちゃった。教え方も割と上手いの腹立つし……。)
レイサ『はぁ……。』テクテク
カズサ(……いた。ここまで手間かけさせて……もう逃がさないから。)ギリギリ
カズサ「よく狙って……ここ!」ビィンッ
レイサ『?!何事?!』スタッ
レイサ『や、矢文?どれどれ……。』
カズサ(よし!今だ!)
カズサ「捕まえた!!」ガシッ
レイサ「うわぁ杏山カズサ?!」
カズサ「もう逃がさないから!そうやって避けられんのムカつくんだけど、じっくり話聞かせてもらうから。」ゴゴゴ
レイサ「う、うへぇ……。」 - 161二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 02:02:00
まさかの流鏑馬さん公式化
- 162二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 02:12:01
逆輸入草
- 163二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 06:56:36
流鏑馬……もとい矢文で繋がる恋か
- 164825/01/24(金) 07:46:21
カズサ「……で、宇沢。なんで最近私のこと避けてたの?」
レイサ「それは、その……。」
カズサ「ゆっくりでいいから、宇沢の話を聞かせてほしい。」
レイサ「……杏山カズサは、恋、したことありますか?」
カズサ「……え?」
レイサ「最近、恋について考えるようになって……どんな感情なんだろうって。」
カズサ「……うん。」
レイサ「私がスズミさんに抱いてるものと同じなのかなって、まず思って。」
カズサ(え?)
レイサ「スズミさんはかっこよくて、かわいくて、私の憧れで、褒めてもらえるとすごく嬉しくて。」
カズサ(待って待ってこれ失恋フラグ?えそんなことある?ちょっと待って?WSS ?こんなに私は好きなのに?)
レイサ「キス、とか想像してみたんです。」
カズサ(あーーーーーちょっと視界が遠のいてきた気がするこれ私泣いていいよね?)
レイサ「……でも、やっぱり違う気がして。」
カズサ「そっ……か。」
カズサ(セーーーーーーフ!!!!!) - 165825/01/24(金) 07:46:54
レイサ「それで、その、杏山カズサ、とも考えてみたんです。」
カズサ「ヒョエッあっそうなの?」
レイサ「杏山カズサは、スズミさんとはまた違って……なんというか、違和感がなかったんです。す、すみません!!気持ち悪い、ですよね。」
カズサ「……いいよ、そんなことでアンタを嫌いになったりしない。続けて。」
カズサ(ひゃああああああこれ確定演出じゃない?!来た?カズレイ来た?)
レイサ「その、キスとかはまだよくわからないんですけど。」
カズサ(うーーーーん上げて落としてきたこれどっちだ?)
レイサ「でも杏山カズサの隣が他の人なのは、嫌で。」
カズサ(やっぱこれ来たんじゃないの?!いっていい?いっていい?)
レイサ「でもそれが好きな人に抱く感情なのかと言われたら違う気がして。」
カズサ(違うんかーーーい!!!え?なに?結局片思い??泣いていい?これフラれたの?)
レイサ「わからないんです!自分がどう思ってるのか。スズミさんのことも、杏山カズサのことも。こんな気持ちで会うのが気まずくて、その、最近は避けていました。」
カズサ「…………ふぅ、なるほどね。」
カズサ(泣きそう) - 166825/01/24(金) 07:47:23
カズサ(……きっと、宇沢が私に抱いてる感情は恋じゃない。)
カズサ(むしろ、スズミさんへの気持ちの方が近いんだと思う。)
カズサ(これで告白したって……。)
───
スズミ『この機会にきちんとレイサさんに向き合いましょう。カズサさんのレイサさんを思う気持ちは本物じゃないですか。あとはそれを素直に伝えるだけです。』
───
カズサ(……。)
カズサ(いや、駄目だ。向き合うって決めたんだから。)
カズサ(宇沢は恋がわからない。私に対する気持ちも、スズミさんに対する気持ちもわかってない。)
カズサ(──なら)
カズサ「ねえ宇沢。恋がわからないなら、私が教えてあげようか。」
レイサ「……え?」
カズサ(その恋を、奪うまでだ。) - 167825/01/24(金) 07:47:49
レイサ「え、えっと?教えてあげるって……。」
カズサ「言葉通りの意味。私と付き合って、その答えを出せばいいってこと。」
レイサ「え、え?」
カズサ「わかりやすく言ってあげる。──宇沢、私と恋人になろう。」
レイサ「え、えええええ!?!?!?」
カズサ「うわびっくりした。」
レイサ「い、いやびっくりしますよ!こ、恋人って……そういうのは好きな人同士がなるもので」
カズサ「別にあってるよ。私宇沢のこと好きだし。」
レイサ「えええええ!!!!????」
カズサ(表情ころころ変わって可愛い)
カズサ「表情ころころ変わって可愛い」
レイサ「か、かわっ?!急に何を言い出すんですか?!」
カズサ「照れた顔も可愛いね。食べちゃいたいくらい。」
レイサ「た、食べても美味しくないと思いますけど?!杏山カズサ!!どうしちゃったんですか?!」 - 168825/01/24(金) 07:48:50
カズサ「いや、もうなんか、いいかなって。」
レイサ「い、いいって何が……?」
カズサ「宇沢──いや、レイサ。」
カズサ「私はレイサのことが好き。」
カズサ「最初はウザイやつだなって思ってた。こっちがいくら突っぱねても絡んできて、ストーキングまでしてきたし。こっちは早く忘れたいのに私の黒歴史をキラキラした目で語ってくるからあんまり強く言えないし。」
カズサ「でも、なんだかんだ付き合っていくうちに絆されてる自分もいて……なんか、こういうのも悪くないのかなって思うようになった。」
カズサ「……それで、いつからかあんたのことがはっきり見れなくなってさ。自分でもよくわからないんだけど、レイサのことが……すごく可愛いなって思うようになって。」
カズサ「動揺して素っ気ない態度をとっちゃって……あはは、私もレイサのこと言えないんだよね。」
カズサ「でもわかったんだ。私は宇沢のことが好き。ちょっとうるさいとこも、繊細なとこも、やたら絡んでくるところも……全部、好きなんだ。」
レイサ「……っ。」 - 169825/01/24(金) 07:49:11
カズサ「ねえレイサ、どう?」
レイサ「わた、しは……杏山カズサのことをどう思ってるのかわからないし、それで付き合っても、杏山カズサに失礼で……。」
カズサ「別にそれでもいいよ。言ったでしょ?恋を教えてあげるって。それともスズミさんの方がいい?」
レイサ「えっ!いや、そんなことは!」
カズサ「じゃあ私でいいじゃん。」
レイサ「あ、あう……。」 - 170825/01/24(金) 07:49:58
レイサ「……本当に、私でいいんですか?」
カズサ「いいよ、レイサがいい。」
レイサ「う、きょ、杏山カズサってそんなキャラでしたっけ?」
カズサ「そうだよ、知らなかった?あと杏山カズサじゃなくてカズサって呼んで。」
レイサ「カ、カズ……杏山カズサ。」
カズサ「いやなんでそうなる!まあいいや、それはおいおいね。」
レイサ「ひゃい……お手柔らかに……。」
カズサ「じゃ、これからよろしくね。レイサ。」
レイサ「よろしく、お願いします。……カズ、杏山カズサ。」 - 171二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 07:53:18
ここまでです。あと少しだけ続きます。
上手くいけば今夜更新の予定。流鏑馬、ありがとうございました! - 172二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 08:38:00
うおおおおおおおおおお!!
カズレイ!カズレイ!
本当に流鏑馬で勝利で草 - 173二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 09:06:29
やっっっっっっっとゴールインしたー!
というか途中のパンちゃんやら流鏑馬さんで話が上手く入ってこないww - 174二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 19:20:48
すみません今日はお休みで……
明日完結します - 175二次元好きの匿名さん25/01/24(金) 21:40:11
まさかこんなにちゃんと告白するとは……
あんなコントしかしてなかったカズサが - 176二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 03:02:52
それにしてもスズミの無自覚たらしはほんとやんなっちゃうね
- 177エピローグ 続きは夜に25/01/25(土) 13:07:37
カズサ「──というわけで、レイサと付き合うことになりました。」
スズミ「……。」
カズサ「その、いろいろお世話になって……スズミさん?」
スズミ「……すみません、カズサさん。一つだけ、聞いてもいいでしょうか。」
カズサ「え?あ、はい。」
スズミ「黒魔術とかには手を出していませんよね?食べ物に異物を混入するとか……。」
カズサ「しないよ?!もったいないじゃん!」
スズミ「ですよね、ええ、すみません……。」
カズサ「もう、頑張った後輩に酷いんじゃない?」プンプン
スズミ「そうですね、おめでとうございます。カズサさん。」ニコッ
カズサ「……ん、その、スズミさんにはいろいろお世話になったんで……ありがとうございました。」プイ
スズミ「……。」キョトン
カズサ「な、何か言ってくださいよ!」
スズミ「ふふ、どういたしまして。」ニコニコ
カズサ「むぅ……。」 - 178エピローグ 25/01/25(土) 20:11:48
スズミ「なんというか、カズサさんがちゃんと告白できたのは……感慨深いですね、ええ。」
カズサ「わ、私もやるときはやるよ。」
スズミ「ふふ、そうですね。それで、その後は、どうしたんですか?」
カズサ「…………。」
スズミ「カズサさん?」
カズサ「……そうだ、スズミさん。矢文とか興味ない?」
スズミ「ないですよ?」
カズサ「いやあれ意外と奥が深くって、相手に当たらないよう細心の注意を払わなきゃいけないしかといってビビると気づかれない可能性があるしで」
スズミ「いややりませんからね?あとなんでそんな矢文に詳しくなってるんですか?」
カズサ「流鏑馬先輩は私のキューピットで……。」
スズミ「誰ですかその人?!もしかしてレイサさんに矢文仕込んだのもその人ですか?!」
カズサ「自警団の駆け抜ける流鏑馬でしょ?!」
スズミ「えっだ……あっ!最近百鬼夜行に旅行行ってイメチェンしたって人ですか?!流鏑馬してるんですかあの人!」
カズサ「うちらの流鏑馬先輩を信じてよ!矢文しよう!うん!」
スズミ「さっきから勢いで誤魔化そうとしてますね?!矢文ではいけませんからね??」 - 179エピローグ 25/01/25(土) 20:12:11
スズミ「ちょっとカズサさん誤魔化さないでください!」
カズサ「うっ……!そんな、あの後手を繋いで帰ろうとして3回ぐらいミスって結局諦めたとか、デートとかお泊まりとか誘えなくて普通に解散したとか言えるわけないじゃん……!!」
スズミ「いや全部言ってますよ!あとまたヘタレたんですか!」
カズサ「う、うるさい!私たちにはまだ早いかなって思ってほら手汗とか気になるしそういうのはもっと関係を進めてからというか手を繋ぐってえっちじゃん!」
スズミ「だから思春期の中学生ですかあなたは!ま、まあ無理にいろいろする必要はないとは思いますが……。」
カズサ「じゃあスズミさんはできるって言うんですか?!」
スズミ「で、できますけど……!」
カズサ「やってみてくださいよ!」スッ
スズミ「やってみせようじゃないですか!」ガシッ
カズサ「……」
スズミ「……」
カズサ「いやこれただの握手じゃないですか?!」
スズミ「先に手を出したのそっちじゃないですか!」 - 180エピローグ 25/01/25(土) 20:12:35
カズサ「……まあこれはいいとして、相談があるんですよ。スズミさん。」
スズミ「ええ……本当にいいんですか?……まあ、聞きましょうか。」
カズサ「放課後デートってどう誘えばいいんですか?」
スズミ「……一緒に帰ろうじゃダメなんですか?」
カズサ「えっなんか……それは……待ち伏せしてるみたいでアレかなって。」
スズミ「散々待ち伏せしといてそれ言うんですか??」
カズサ「忘れました。」キリッ
スズミ「真っ直ぐな瞳で言い切った……!!私は覚えてるからどうしようもないんですよ……!!」
カズサ「なんかこう、もっとロマンチックに出来ませんか?!
スズミ「ろ、ロマンチックと言われましても。」
カズサ「あれですか口説き文句とか挟めばいいんですかね?『レイサ……私にとっての一番星、みーっけ。ねぇ、星を見に行かない?』」
スズミ「それ本当に黒歴史になるのでやめた方がいいですよ。私なら埋まります。」
カズサ「えそこまで言う?」 - 181エピローグ 25/01/25(土) 20:13:13
カズサ「も、もう!所詮恋人いないスズミさんにはわかりませんよ!」
スズミ「だから割と失礼ですよそれ?」
カズサ「じゃあいるんですか?!」
スズミ「……とりあえずレイサさんに『放課後帰ろう』ってメッセージ送ればいいんじゃないですかね。」
カズサ「ついに無視した!酷くない?!」
スズミ「はいはいスマホ出してください。お昼逃したらタイミング難しくなりますよ?」
カズサ「うっ……そうだね。」スッ
カズサ「えーっと『愛しのマイハニー…』」
スズミ「ちょっと待った1回こっちで文章考えてから送りましょう。」ガシッ
カズサ「うわびっくりした!」
スズミ「カズサさん、1度冷静に深呼吸してからその画面見ましょう。はい吸ってー。」
カズサ「スゥーー」
スズミ「吐いてー。」
カズサ「ハァーー」
スズミ「はい画面見て。」
カズサ「なにこれキッショ。」
スズミ「正気に戻ってくれましたか。」 - 182エピローグ 25/01/25(土) 20:13:37
スズミ「とりあえずいい文面を考えましょう。私も手伝います。」
カズサ「……そうだね。なんかこの前から舞い上がっちゃってさ、地面から浮いてるような感覚で。」
スズミ「もはや飛んでましたね。慣れてください。」
カズサ「慣れると思います?」
スズミ「できるできないでなく貴方はやるしかないんです。」
カズサ「……努力するよ。」
スズミ「さて、じゃあ考えましょうか。といっても、特に難しく考える必要はないと思いますが。」
カズサ「……メッセージってどう始めるんだっけ?」
スズミ「そこからですか?!放課後スイーツ部の方に送っているような感じで大丈夫だと思いますよ?」
カズサ「えーと、じゃあ『!放ス行?』と」
スズミ「待て待て待て待て待てなんですかその圧縮言語は。」
カズサ「何って、『やっほ!めっちゃ美味しいスイーツの店見つけたから放課後一緒に行かない?』ですけど……。」
スズミ「スイーツ部はいつもそれで会話してるんですか?!それレイサさん伝わります?!」
カズサ「……はっ、伝わらない!」
スズミ「それじゃ駄目じゃないですか!!」 - 183エピローグ 25/01/25(土) 20:14:00
───
カズサ「はぁ、はぁ……こ、これでいいかな……。」
スズミ「『やっほ!』『アイリ達におすすめのスイーツ教えてもらってさ、今日の放課後行こうかと思うんだけど』『良ければレイサも一緒に行かない?』……うん、いいと思います。」
カズサ「じゃあ送信っと……はあ、もうお昼休み終わりそうだね。」
スズミ「なんであのメッセージ考えるのにこんなに時間かかったんですかね。」
カズサ「うっ……でもスズミさんだって途中迷走してたじゃん!『実は私、1日レイサと会ってないんです!』『放課後デートって知ってますか?』はないでしょ!」
スズミ「うぐ……今流行りの文だと聞いたのですが……。」
カズサ「流行ってるは流行ってるけどさ!そういうのじゃないよこれ!」
スズミ「カズサさんだって『放課後デートしてないようじゃ無理か、デートはね、しとかなきゃ』はもう誰目線がわかんないじゃないですか!」
カズサ「同じ事務所だったじゃないですか!」
スズミ「だから私は光GENJIじゃないんですよ!」
カズサ「っ!!返信きた!」ガタッ
スズミ「!!どうですか?!」ガタッ
カズサ「『行きたいです!!』『待ち合わせは噴水の前でいいですか!!』……こ、これは!」
スズミ「OKですね!さあ返信しましょう!」
カズサ「よし、『OKだよマイハニー…』」
スズミ「間違ってます間違ってます落ち着いて!」 - 184エピローグ 25/01/25(土) 20:14:31
──噴水前
カズサ「はあ……ドキドキするね。」
スズミ「……そうですね。」
カズサ「昨日もレイサに会ったのに……変なの。」フフ
スズミ「あのなんで私もここにいるんですか?」
カズサ「……私の守護霊として。」
スズミ「それで通じませんからね?気まず過ぎるじゃないですか私。なんで後輩のデートにいるんですか。」
カズサ「スズミさんは私たちの先輩だから大丈夫。」グッ
スズミ「何が?何が大丈夫なんですか?とりあえず私はパトロールにでも……」
カズサ「待って待って置いてかないで行かないで。」ガシッ
スズミ「ちょ、離し……力強っ!い、いや居るにしてもレイサさんは私がいるの承諾してるんですか?」
カズサ「それは嬉しそうにOKくれたよ……というかレイサが言い出したんだよこれは……!」ギリィ
スズミ「え、なんで……うわさらに力強く……!!」
カズサ「レイサは私のものですからねスズミさん……!!!」
スズミ「わかりましたわかりましたから離してください私は帰りますから!」
カズサ「それはレイサが悲しむので駄目です!!」
スズミ(め、めんどくさい……!!) - 185エピローグ 25/01/25(土) 20:14:53
レイサ「えーっと……あっ!!カズッ……き、杏山カズサァ!!と、スズミさん!!こんにちは!!」
カズサ「おつかれ。ちょっと遅かったじゃん。」
レイサ「う、今日はホームルームが少し長引いてしまって……すみません。」
カズサ「ああごめん別に気にしなくていいよ。こっちにはスズミさんがいたし、ねえスズミさん?」
スズミ「……そうですね。こんにちは、レイサさん。今日はおふたりのデートにお邪魔してしまってすみません。なんなら今すぐ帰りますけど。」
レイサ「えっ!いえ!こ、ここにいてください!」
スズミ(レ、レイサさんもですか……!いや、そもそも私を誘おうと言い出したのはレイサさんでしたね。)
スズミ(……理由を聞いてみますか。)
スズミ「あの、レイサさん。何故私も誘っていただいたのか聞いてもいいですか?カズサさんから聞きましたが、おふたりは恋人同士なのでしょう。」
レイサ「えっ!!そ、それは……。」
カズサ「……それ、私も聞きたかったんだけど。」
レイサ「う、ス、スズミさんこっち来てください!カズッ、杏山カズサはダメです!」
カズサ「はあ?!なんで!」
スズミ「まあまあ……私が聞いてきますから。」
カズサ(う、うらやましい……!!!)ジェラァ
スズミ(背中に感じる圧がすごい……。) - 186エピローグ 25/01/25(土) 20:15:18
スズミ「……それで、レイサさん。どうして私を誘ってくださったのですか?」
レイサ「それは、その……。」
スズミ「ええと、なんというかおふたりの間に挟まるのは申し訳ないと言いますか……。」
レイサ「は、恥ずかしかったんです……。」
スズミ「え?」
レイサ「カズ……杏山カズサとその、付き合ってから……こ、恋人同士なんだなって思ったら……う、上手く話せる気がしなくて。」
スズミ「……。」
レイサ「巻き込んでしまったのはすみません。でも、その……。」
スズミ(……なんだ、やっぱり似たもの同士なんですね。)
スズミ「……レイサさん。聞いてください。」
レイサ「は、はい。」
スズミ「ライバルからいきなり恋人になって、戸惑っているのはわかります。気持ちの整理もついていないんでしょう……なら、この機会を逆に利用してしまうのはいかがでしょう。」
レイサ「利用?」
スズミ「カズサさんとふたりで遊んで、話して、それで自分の中にある感情と向き合ってみるんです。これは私がいては上手くできないでしょう?」
レイサ「向き、あう……。」 - 187エピローグ 25/01/25(土) 20:15:42
スズミ「カズサさん、私はやはり用事を思い出したので帰ることにします。あとは2人でごゆっくり。」
カズサ「え、そうなの?レイサは?」
スズミ(大丈夫ですよ、レイサさん。)ニコッ
レイサ「!……大丈夫です!スズミさん!お手数をお掛けしました!」
スズミ「ええ、応援していますよ。……あ、そうだカズサさん。少しいいですか?」
カズサ「え?何?」
スズミ「……ちゃんと手を繋いでエスコートしてあげるんですよ(小声)」コソコソ
カズサ「うえっ?!」
スズミ「お2人は恋人、でしょう?(小声)」ニヤ
カズサ「〜〜~っレイサ!!行こう!!」ガシッ
レイサ「ぁえっ?!は、はい……!そ、そのカズ、カズサ!て、手……。」
カズサ「い、いいでしょ、こ、ここここここ恋人なんだから。」
スズミ(動揺しすぎですよ!ニワトリみたいになってるじゃないですか!)
レイサ「……っはい!」テクテク
スズミ「……やれやれ。」フフ - 188エピローグ 25/01/25(土) 20:16:07
レイサ『ま、待ってくださいカ、カズサ!ちょっと速いです!』
カズサ『え、ご、ごめん。……ゆっくり歩こうか。』
レイサ『……はい。』
スズミ「まったく……手がかかる後輩達です。」
スズミ「……。」
スズミ「……あ、もしもし。こんにちは。いえ、とくに用がある訳ではないんですが……いや、大丈夫ですか?すごく咳き込んでますけど……大丈夫?ならいいんですが。」
スズミ「え?『そっちからかけてくるのは珍しい?』……そうでしたっけ、そうですか……ああ、本当に何かあるわけではないんです。」
スズミ「ただ……あなたの声が聞きたくなって。」
スズミ「って、大丈夫ですか?ものすごい音が聞こえましたけど。」
スズミ「……まあ、たまにはいいでしょう?私たちは恋人なんですから。ねえ?イチカさん。」
スズミ「え?今ですか?噴水前ですけど……こっちに来る?いや仕事大丈夫なんですか……って切れた。」
スズミ「……しょうがない人ですね。」フフフ - 189エピローグ 25/01/25(土) 20:19:34
- 190二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 20:21:46
これにておしまい
お付き合いいただきありがとうございました!
保守レス、反応レスとても嬉しかったです!流鏑馬もありがとう!
またこういうスレを立てると思うのでそのときはまたよろしくお願いします!
カズレイ最高! - 191二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 20:24:27
- 192二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 20:25:16
ちなみに世界線同じイチスズの話はこれです。正直こっちは後付けなのであんまり整合性ないんですがこういうことがあったと思ってもらえればと……。
はぁ…ほんとにやんなっちゃうっす|あにまん掲示板イチカ「別に私は何もしてないのに委員会の後輩を食い荒らしてるとか女の子ヤリ捨てしてるとか貢がせてそうとか好き勝手言われて…。そんなことしないしそんな余裕あるわけないのに……この悩み、スズミさんならわか…bbs.animanch.com - 193二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 20:35:18
かんしゃ〜! 拝読します!
- 194二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 22:29:38
人前で何やってんだよカズサ
- 195二次元好きの匿名さん25/01/25(土) 22:58:14
いいものを見た
- 196二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 04:11:02
カズレイはトリニティの光……
- 197二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 10:49:35
- 198二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 10:53:16
乙
すごい良作だったありがとう - 199二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 10:56:50
- 200二次元好きの匿名さん25/01/26(日) 18:59:56
200ならカズレイとイチスズは末永くイチャイチャする
完走ありがとう!